らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
↓
1-
覧
板
20
39
:
ひよりの旅 75/112
[saga sage]
2013/02/11(月) 20:58:19.54 ID:W145K4B60
帰宅して椅子に座る。
普段ならネタをまとめる作業をしている所。でもネタ帳もボイスレコーダーも最近は使っていない。かがみ先輩の病気の事で頭がいっぱいだ。私が悩んだ所で
先輩の病気が良くなる訳じゃない。そんなのは分かっている。分かっているけど悩まずには居られなかった。
たかしと会って何を言う。
『かがみ先輩を助けて下さい』
これじゃ何の捻りもない。
『貴方の呪ったかがみ先輩が死にそう、だから病気を治して……』
これじゃ当て付けがましい。
『お願いです……』
違う、違う……どんな言葉を繋げたって彼が人間を憎んでいる限りかがみ先輩を助けるなんて在り得ない。まずは彼の人間に対する憎しみを解くのが先……どうやって。
何千年も溜まりに溜まった恨みや憎しみをどうやって。それこそかがみ先輩の病気を治してもらうより難しいかもしれない。
そういえばつかさ先輩は真奈美さんと友達になった……とうやって。
一緒に泊まって一緒に話しただけ……たったそれだけ……それだけで……分からない。今更ながら分からない。つかさ先輩は何をしたのかな……
それならいっそのことつかさ先輩に頼んでしまおうか。かがみ先輩の一大事だから真っ先に駆けつけてくれる……つかさ先輩ならたかしの恨みも解いてくれるかも……
『内緒にして……』
また頭の中にかがみ先輩の声が響いた。
家族には教えたくないだろうな……特につかさ先輩には……
結局何も解決策は出てこなかった。
ふと携帯電話を見る。もしかしたら小林さん達がたかしを探したのかもしれない。
なんだ……何もないか……あれ、着信履歴がある。
履歴にかがみ先輩の携帯電話番号が載っていた。ここ数時間前の時間だ。なんの用だろう?
時計を見ると午後十時、電話をするにもそんなに迷惑のかかる時間ではなかった。私はそのままボタンを押して電話をかけた。
かがみ『もしもしひより?』
ひより「こ、こんばんは〜」
そうだ。かがみ先輩に許可をとればなんの問題もない。
ひより「かがみ先輩、実ははつかさ先輩に……」
しまった。私はまだかがみ先輩の病気を知らない事になっている。佐々木さんとの口喧嘩で思わず佐々木さんが言ってしまったので分かった。
今ここで言ってしまったら佐々木さんが秘密を破ったのを教えるようなもの。言えない……
かがみ『つかさ、つかさがどうかしたのよ?』
ひより「い、いや、何でもないっス……」
かがみ『それより、佐々木さんといのり姉さんはどうなったのよ?』
ひより「それは……」
今は何も出来ない。その余裕がない。
かがみ『実ね、いのり姉さん、最近元気が無くて……整体院が休みになっているのと関係があると思って電話した、何か心当たりはないかしら?』
ひより「あるような、ないような……」
かがみ『何だ、その中途半端な回答は!!』
本当にかがみ先輩は病気なの。そう疑ってしまう程元気な声だった。
かがみ『電話じゃ埒が明かないわね、明日、時間空いていない、よければ相談に乗って欲しい』
後回しにするはずだった問題をかがみ先輩から依頼されるとは思わなかった。でも、断る理由は無いか……
ひより「空いていますけど……ゆーちゃんやみなみちゃんも呼びましょうか、人数が多い方がいろいろな意見が聞けますよ」
かがみ『いや、ひよりだけで来て』
ひより「は、はい……」
かがみ『時間は午後からなら何時でも良いわ』
ひより「わかりました……おやすみなさい」
かがみ『おやすみ』
電話を切った。
私一人で……何だろう?……。
ひより「ふわ〜」
欠伸が出た。元気なかがみ先輩の声を聞いたせいなのか。急に眠くなった。今は眠るしかない。気が紛れる。少なくとも眠っている間は……
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360577276/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice