*1) Sasazuki, Shizuka, et al. “Body mass index and mortality from all causes and major causes in Japanese: results of a pooled analysis of 7 large-scale cohort studies.” Journal of epidemiology (2011): 1109060253-1109060253.
*2) Lourenco, Mychael V., et al. “Exercise-linked FNDC5/irisin rescues synaptic plasticity and memory defects in Alzheimer’s models.” Nature medicine 25.1 (2019): 165-175.
目指すは「ぽっちゃり肥満体型」(写真:【IWJ】Image Works Japan /PIXTA) 人生100年時代、最近は70代になっても80代になっても元気なお年寄りも増えてきました。しかし、そうはいっても人間は年を重ねれば着実に衰えていくもの。きっと、みなさんの中にも高翌齢になった親の健康状態を心配している人がいらっしゃるのではないでしょうか。 本稿は『在宅医療のエキスパートが教える年をとったら食べなさい』から一部抜粋・再構成してお届けします。
>>97続き AD 3/4PAGES 低体重の人はとりわけ衰弱の進行が激しく、アメリカの研究では、やせた高翌齢者が入院すると、死亡のリスクが4倍に上がるという報告もあります。そのため、やせた高翌齢者が入院すると、それっきり家に帰れなくなるケースも少なくありません。たとえなんとか帰ってこれたにしても、体力や筋力がガクンと落ちた状態での帰宅となり、そのまま寝たきりになってしまうケースが目立ちます。
■洋書(すべて国際的に高く評価されているのでオススメ) 日本 権力構造の謎 カレル・ヴァン ウォルフレン 菊と刀 ルース・ベネディクト 犬と鬼-知られざる日本の肖像 アレックス・カー ひきこもりの国 マイケル・ジーレンジガー お役所の掟 宮本政於 Tokyo Vice: An American Reporter on the Police Beat in Japan Jake Adelstein Hirohito and the Making of Modern Japan Herbert P. Bix Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption Laura Hillenbrand
>>291続き。 AD 2/5PAGES 現在、日本人100人当たり53.8人が生涯を通じてがんになると試算されています(日本がん治療学会ホームページより)。そして、日本人の死因の第1位はがんです。昭和56年に死因1位となって以降、がんによる死亡数は増加の一途をたどり、40年後の現在では2倍の年間33万人以上ががんで亡くなっています。
>>292続き。 AD 3/5PAGES 免疫細胞の成長と十分な機能を発揮するためにはビタミンC、ビタミンD、亜鉛、セレン、鉄、タンパク質などの栄養素が必要です。加工食品ばかり食べるなど、これらの栄養が不足するような食事が長く続けば免疫機能は低下します。喫煙などの環境毒素や、慢性のストレス、慢性の睡眠不足、慢性感染症も免疫力を落とします。年齢が上がるにつれて免疫力は低下しますが、がんになる人はこれらの生活環境の乱れを放置している人が多いというのが事実です。
>>293続き。 AD 4/5PAGES 全身を巡る体液には血液とリンパ液があります。血液は血管の中を流れ、リンパ液はリンパ管の中を流れます。血管と同様にリンパ管は全身に張り巡らされ、免疫系の維持および腸管での脂肪の吸収に重要な役割を果たします。リンパ管はリンパ球、樹状細胞などの免疫細胞や抗体などの免疫因子を運ぶ役割があります。リンパ管の途中にはリンパ節と呼ばれる結節状の組織が存在します。リンパ節は免疫細胞の貯蔵庫として働きます。
>>294続き。 AD 5/5PAGES 前節で紹介したイングランドとスコットランドの運動と死亡率の関係を見た研究では、ジムの器具を利用した筋トレでも、自分の体重を利用した筋トレ(自重筋トレ)でも明らかな低下を認めました。がん死亡に限定して見ると、ジム筋トレと自重筋トレ両方を行っている人ではリスクの低下を認めました。しかし自分の体重を利用した運動でも、がん死亡リスクの低下傾向は認めています。何らかの運動をするだけで、がんになるリスクは10〜20%低下します。