ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART47

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32 : ◆f7JK9RIN.g :2022/04/30(土) 22:58:37.51 ID:Rz5LWAaOo
>>31
「あんな力でつかまれたらトマトみたいにつぶされるかそのまま壁に叩きつけられてぺしゃんこだ。とにかく残心には注意、あとさっきみたいにはさみうちだな……」

ゆっくりと息を吐き、吸い込む。

「いくぞぉっ!!!」

よく通る大きな声で気合を入れながら駆け出した。
33 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/05/04(水) 18:30:22.19 ID:Man8K49f0
>>32

「わかった」
同じように息を整え、返答と共に一度頷き。
背後の双頭の機械馬に手を翳すと、意図を察してか頭部の12の光が瞬く。
綾の身長よりも大きな一対の剣に形を変化した内の一本を手に取り。もう一つは地面に突きさす。


「……行くぞッ!」
鈴と同じタイミングで大兼を携えて飛び出す。
34 : ◆f7JK9RIN.g :2022/05/06(金) 09:14:05.17 ID:vvSY86BOo
>>33
「はあっ!」

走りながら蒼白い炎を身にまとい身体能力を向上。

「こっちだっ!」

一気に加速し綾の反対側から大きく回り込み、綾が攻撃しやすいように先に仕掛ける鈴。

『むんっ!……はあっ!』
「うわあ!?っ、いけぇ!」

しかし白髪の鈴が地面を強く踏みつけることで飛び出した土の柱に打ち上げられる。
既に白髪の鈴が鈴を殴るための次のモーションに入っているのを見ながら鈴は空中で綾に叫ぶ。
35 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/05/07(土) 02:38:30.82 ID:uxfG8sKA0
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36 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/05/13(金) 03:41:00.34 ID:6jEblSo40
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37 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/05/19(木) 15:27:45.03 ID:YSQKRCTk0
>>34

「任せて……ッ!」
先に飛び出した鈴の声を聞き走り込む。
迅雷を纏い加速すると大剣を両手で握り飛び出す。

「ッ、はぁぁッ!!」
白髪の背中に稲妻を纏った一撃を思い切り叩きつける!
38 : ◆f7JK9RIN.g :2022/05/20(金) 09:18:14.80 ID:bXJF0718O
>>37
『終わりだ』

背後には目もくれず、白髪の鈴はトスバッティングの要領で打ち上げた鈴の頭目掛け瓦礫でできた得物を振り抜く。

「なんのおっ!」

しかし鈴も命を捨てるつもりで綾に行けと言った訳ではない。気功で足場を作りさらに上へ。

『っ!』

必中を確信した一撃を外した白髪の鈴に綾の渾身の一撃が直撃。
切断された右腕が宙を舞い、白髪の鈴はとんでもない勢いで砂煙を巻き上げながらグラウンドへと吹っ飛ばされた。

「あだっ、……やったか?」

受け身は取ったものの着地というより落下した鈴。
すぐに立ち上がり敵の方を確認する。
39 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/05/20(金) 12:41:55.14 ID:bEHk0uTN0
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40 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/06/18(土) 01:53:19.95 ID:ptUF6DWG0
>>38

空中でバランスを失い、地面を滑っていく姿から目を離さない。

「……わかってる」
独り言のように、小さく呟いて返事の言葉を口にする。
勢いよく叩きつけた余りに地面に突き刺さった大剣を引き抜き、砂埃の奥に目を凝らす。
41 : ◆f7JK9RIN.g :2022/06/20(月) 11:10:05.09 ID:kvrxGeako
>>40
「ぶわっ!?」

二人が体勢を立て直し、砂煙の奥へと意識を集中した瞬間、視線の先で起こる爆発。
突風と砂塵が二人を襲う。

「くそっ……てえい!」

気功による衝撃波で即座に振り払う鈴、しかし既に前方に気配はない。

「っ!跳べリョウ!」

地面から気配を感じ、横っ飛びに跳ぶ。

「(狙いはあたし……絶対にかわしてリョウの一撃に合わせる……)なっ!?」

地面を割って現れた白髪の鈴。しかしその左腕は鈴ではなく綾の首を締め上げようとその喉元めがけ放たれた。
42 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/06/23(木) 02:55:28.03 ID:3oMfqpY30
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43 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/07/23(土) 02:15:54.18 ID:x9QAKs+i0
>>41

「……ふんっ!」
撒きあがる砂煙を前に、構えた大剣を一振り。
目の前の一体を振り払い、砂煙を晴らす。
視界を澄ました先には……何もいない。

「(下からです!)」
「……ッ!」
内側からの声に導かれ、下を向く。
同時に届く鈴からの声に、反射的に飛び上がる。
大剣を盾に、二人の間を遮るように構えて。
44 : ◆f7JK9RIN.g :2022/07/24(日) 22:03:47.18 ID:nxYeCeFao
>>43
『甘い……!』
「リョオオオオ!」

放たれた左腕の一撃は当初の目標の綾の喉元を捉えることはできなかったものの、綾の得物をかち上げることでガードを崩す。
叫ぶ鈴。
そのまま追撃に入る白髪の鈴と綾の視線が至近距離で交わる。
綾の命運も尽きたかに思われた。

『……ウ……』

が、ほんの一瞬動きが鈍る、かち上げられた剣をそのまま振り下ろせば間に合うかもしれない。
45 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/07/28(木) 05:11:33.06 ID:zUJ2pTp+0
>>44

「ッ!!」
弾かれた武器の重さが枷となり、綾の自由を奪う。
執念の籠る眼差しを前に、声すら上げることもできずに、一瞬は覚悟を決めた。
だが、不意に緩んだ動きを見逃さず、打ち上げられた大剣を持前の腕力で引き戻し、叩きつけようと―――した瞬間。


上空から巨大な鋼鉄が二人を分断するように落下し、地面に突き刺さる。
それと同時にもう一つ―――人間よりも大きな鋼鉄の塊、人間の手を模したそれ―――が、鈴の目の前にも落下し、視界の全てを黒く覆った。

同じくして、上空から迫る水の塊が、落下の最中に人の姿へと形を変える。
空中で投げ出された刀を手に取ると、綾を狙う敵へと目がけて振り抜いた。

「……すまない。
 まだ心があったのならば、語り合えた可能性も、あったかもしれないのに……。その芽を摘んだ、私を、赦してくれ」
46 : ◆f7JK9RIN.g :2022/07/28(木) 12:01:27.37 ID:2fIiG/+xo
>>45
『……』

行く手を阻む鋼鉄の降ってきた空を見上げる。

『あ……』

すべてを呪うかのようなその紅い瞳が見開かれる。

『……(ああ……そうか……あたしは……)』

張り詰めていた全身の筋肉と神経がゆるみ、だらりと手を下ろして立つ。
これまで多くの攻撃を弾いてきたその身はなんの抵抗もなくその一閃を受け入れた。

『はは……あたしはこの手で……もっと大きく間違えるところだったよ……ありがとうな……リョ……』

自分を止めてくれた相手を抱き寄せ、最期の言葉を言いながら塵と消える。
その瞳も最後は澄んだ色にきらめいていた。



「くそっ、大丈夫?リョウ!」

『ふう、最後のいいトコ持ってかれた気がするけど……うまくいったみたいだしまあいいか』

綾のもとへ走っていく鈴と肋骨の一番下辺りを押さえながらよろよろと決着の地点へと歩いていくノーヴェンバー。
47 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/08/02(火) 02:57:22.75 ID:Hh8fpw2Y0
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48 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/08/03(水) 01:24:15.78 ID:js3FF73u0
>>46

声が、聞こえた。
聞き間違えるはずのない。紛れもない彼女の声が。
『どういたしまして』
塵と消えてしまうまでのわずかな間、身体を抱きしめて、その瞳を見詰めていた。



「なんとか、大丈夫」
着地のことなど考える間もなく空中に飛び出した綾は地面を転がっていた。
立ち上がると頬についた土を拭いながら言葉を返す。
『……これでよし』
白いキツネのお面を被ってから顔を出し。
『協力者の手配と、タイミングを見計らっててね……遅くなってごめん……今は、レイ、だよね』
背にした黒い強大な鋼鉄の仕切りをコンコンと叩いて示しながら名前を呼ぶ。
49 : ◆f7JK9RIN.g :2022/08/05(金) 04:21:29.32 ID:HMqxzR2Mo
>>48



「そっか、そいつは何よりだ。
はー、終わったと思ったらどっと疲れが……んん……?疲れは……きてるけど……
なんかさっきまでの力が入らなかったのと逆で力が戻ってくる通りこして流れこんでくるような……なんかヘンな感じ……
…………ふう、終わったんだな……」

綾の横に大の字に転がり空を見上げる。ゆっくりと夕日が沈み、空は夜を迎えようとしていた。


『それじゃあその埋めあわせは晩ごはんと寝床の面倒で手を打とうか。
ああ、今のあたしは謎のお姉さん、レイ・ノーヴェンバーさ。シラナリ』

冗談ぽく言いながら白鳴のところまで来たレイ・ノーヴェンバーはそれなりに軽くないダメージを負っていたのでそのまま白鳴にもたれかかった。
50 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/08/11(木) 03:07:21.84 ID:/2nBgdnC0
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51 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/08/28(日) 03:02:43.32 ID:cqZyd0KO0
>>49

「そっか」
同じように視線を空に投げかけ、何処に定める訳でもなくぼんやりと、暗くなり始めた空を見つめる。
「よかった」

『ああ……うん。わかったよ。レイ』
顔を狐のお面が覆い隠していたせいで表情は読み取れなかったが、思案の間を読み取れる吐息。
けれども、その後には快く頷きと共に返した。凭れかかる相棒を受け止めながら。
52 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/09/10(土) 01:57:24.99 ID:mQKeMxlh0
【翌日の早朝・中庭】

「争った跡……この樹に影響が無ければ良いが」
中庭の中央に聳える巨大な桜の樹の前で、興味深げに周囲を観察する。
大樹の根本を囲うように並べられた岩のうちの一つが綺麗に二つに別れているのを見つけると分割された岩の前で屈み。
「……む。これは……?」
断面に手を翳し、観察しながら唸る。
53 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/09/10(土) 21:07:51.81 ID:k9hhOat6o
>>51
「えいっさ、えいさー」

道衣に鉄下駄でランニングをする鈴。昨日の今日でえらく元気である。
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2022/09/11(日) 10:02:02.53 ID:rxDqDAxS0
統一教会スパイクタンパクISISは、正当に選挙されたスパイクタンパク会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸スパイクタンパクISISとの協和による成果と、わがスパイクタンパク全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権がスパイクタンパクISISに存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそもスパイクタンパク政は、スパイクタンパクISISの厳粛な信託によるものであつて、その権威はスパイクタンパクISISに由来し、その権力はスパイクタンパクISISの代表者がこれを行使し、その福利はスパイクタンパクISISがこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
統一教会スパイクタンパクISISは、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸スパイクタンパクISISの公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐるスパイクタンパク際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界のスパイクタンパクISISが、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれのスパイクタンパク家も、自スパイクタンパクのことのみに専念して他スパイクタンパクを無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自スパイクタンパクの主権を維持し、他スパイクタンパクと対等関係に立たうとする各スパイクタンパクの責務であると信ずる。
統一教会スパイクタンパクISISは、スパイクタンパク家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
55 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/15(木) 02:43:40.41 ID:ScGn6Ac/0
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56 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/09/18(日) 02:26:13.84 ID:/18NjbB30
>>53

「一先ず後にした方がいいね……つい早起きしてしまった」
口元に手を当て小さな欠伸を死ながら校舎の方へ戻ろうとする。

元気に早朝ランニングをする鈴の前に見慣れない人間が現れる。
スーツ姿に白衣を重ねた眠たげな表情の女性。年齢はレイや白鳴と同じくらいだろう。
その人物が鈴に気付くと脚を止め「どうしたものかな」という顔で見ている……。
57 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/09/18(日) 17:09:53.81 ID:E68CcsJso
>>56
「……おはようございます!」

白衣とその雰囲気から地下の研究員かと少し身構えたが、そんなやつがわざわざこんな朝っぱらから外に出てこないかと思い直し元気に挨拶をする鈴。

「実験の準備かなんかですか?」

理科系教科の教師かと判断したようだ。

初対面の二人。昨日のセクハラ忍者によく似ているが雰囲気はまるで逆だ。
58 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/21(水) 02:25:50.22 ID:qKiOeznw0
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59 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/10/01(土) 02:01:19.72 ID:GDOAqxMS0
>>57

「……ああ、おはよう」
こちらも身構えていたが、軽快な挨拶に対して安堵を憶えながら返事を口に。
「私か? 私は保険医だよ。
 といっても、まだ準備中だから……今日も什器なんかの運び込みだね」
ここから見える二階の空き教室だった場所の方を目線で示しながら。

「私からも質問、いいかな?
 中庭が荒れてるんだけど……昨日、なにかあったりした?」
今度は、歩いてきた中庭の方に目線をやって。

纏は鈴に対して伊織に言及するようなことはせず、態度にも出さない。
鈴から見て、纏が伊織のことを知っているかどうかは読み取れないだろう。
60 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/10/07(金) 21:19:54.84 ID:nVTeuhQGo
>>59
「ほけんい……医……お医者さん……ハッ!」
(学校にお医者さんが来るってことは身体測定……健康診断……まさかそんな予定が!まずい、元気にランニングしてる場合じゃない!)

久々の女子バレの危機?である

「えっ!?あー……地下に悪の研究室みたいなのがあってですね……いろいろ危ないんで先生も気をつけてくださいね」

61 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                     <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
                      ``ー//   |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|!  | `ヽ=='´
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                  |  {    r'´  `l l         /|| ヽ
                  ゙、   }   }    | _|___,,、-─‐'´ |   ゙、
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62 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/10/15(土) 03:08:18.91 ID:A8RABS7E0
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63 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/10/29(土) 03:14:48.78 ID:VYErnv/60
>>60

「……?
 何か、まずいことでも言ったかな?」
鈴の焦る様子を見て。

「どうやらそうみたいだね。
 昨日、忍び込んでみたんだがなかなか楽しかった」
ふふふ。と楽しげに笑いながら。
かなり大変な目にあっていたのだが、本人に疲労の色は見えずばっさりと斬られた筈の長い髪も元通り。
本人のリアクションと相まって、昨日の壮絶さは微塵も感じられないだろう。
64 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/10/29(土) 22:27:04.21 ID:+r0pSFXlo
>>63
「ええと……もうすぐ身体測定とか健康診断みたいなのってありましたっけ……」

「忍び込んだけど楽しかった……ってことは知ってて聞きましたね?!」

身構える鈴。敵側先生判定されてしまったようだ。
65 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/10/30(日) 03:05:02.88 ID:Udlw+LHZ0
>>64

「どうだかな……?
 私もまだ就いた訳ではないからね。
 詳しい話は知らないけれど、例年だとそろそろだったかな?」


「いや……いや?」
状況が飲み込めず、首をかしげる。
「ああ、そうだ。弟くんに昨日は助かったと伝えておいてくれないかな」
66 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/10/31(月) 21:45:08.48 ID:KHOVibF/O
>>65
「ということは……身体測定とかで来たワケじゃない……」

雇われるというような事も言っていたことからもどうやら身体測定や健康診断で来た外部の医師ではなく、ハイスペックな保健室の先生のようだ。
確かにこの学校は大怪我も日常茶飯事、今の保健室の先生が高位の治療魔法使いらしいとはいえ一人に任せきりで負担が大きすぎるからということなのかもしれない。
ひとまず危機は去ったようで安心する鈴。

「……伊織に……?なんのお礼ですか?」

普通はある程度信頼度が回復する身内の話題も汚い忍者伊織ではむしろ逆効果だったかもしれない。
67 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/01(火) 01:29:28.58 ID:4s4hTzPl0
>>66

「というか、ここは男子校だろう?
 私が担当するのは……必要なら、構わないが」

「昨日、一緒に地下に潜ったお礼さ
 なかなか大変な目にあったが、」
棘のある態度に苦笑いを零しながら。
68 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/01(火) 08:58:50.93 ID:hAU0WLJ3O
>>67
「あー…………」

異性の医者に見られるのが良くないというより逆に生徒の方が迷惑をかけそうだなと心底納得した。

「ハッ……大変な目ってあいつのセクハラとかじゃないですよね……?お礼ってそのままの意味じゃなくて覚えとけよ的な……?」

一転、申し訳無さそうな表情になる。
69 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/01(火) 17:02:41.39 ID:4s4hTzPl0
>>68

「だろう?
 最近は男女の性差とかには厳しいからね」
結論としては一緒だが理由に関しては全然違った。

「そのまま助かったって意味だけど。
 君たちってそんなに仲、悪かったかな……いや、なんでもない」
70 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/01(火) 21:18:52.73 ID:s/bEb0deo
>>69
「?前に会ったことありましたっけ?」

自分と伊織のことを知っているような口ぶりに首を傾げる
71 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/02(水) 04:24:05.17 ID:E6A0Bqzlo
>>70

咳払いを一つ。
「元々、いくつか情報を持っていただけだよ。
 何れ私のことも教えるよ。ただ、今じゃないだけ」
わざとらしい含みを残した言葉に笑みを添えて。
「では、そろそろ私は戻ろうかな。
 早起きしたから、始業までに少しだけ横になりたくてね」
これ以上の追求から逃れようと校舎内に逃げていく。
72 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/02(水) 11:33:03.16 ID:egjXenMOo
>>71
「あっはい、おつかれさまです。
……うーん……なんか怪しい先生だったな……なに見てたんだろ?」

逃げるように去っていった纏を見送り彼女が見ていた辺りを見てみる
73 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/03(木) 00:32:15.55 ID:eCDCkn+fo
>>72

中庭。
中央に鎮座するとても大きな桜の木。
何時からか、というのが伺えるものは何もないが、それが非常に古い物であることは解るだろう。
その根本には9つの丸い石が囲むように置かれていたが……その一つが二分されていた。 
大樹の影から小さな何かが姿を表し、まるで鏡のように綺麗に分かたれた断面を覗いていた。


「クゥーン」
狐だ。

74 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/03(木) 10:41:26.11 ID:Fm96aJyqo
>>73
「きれいに咲く桜の木の下には死体が埋まってるとかなんとかいうけとお墓じゃないよねコレ……」

桜の木の周りを一周。

「まっぷたつの石もあるけど……断面ツルツルでピカピカだし現代美術オブジェ的なのかな?こういうアートってよくわからないなあ……あっ、イヌ……いやキツネだ」

調査は終わったが特に何も分からなかったところで突如現れた狐。可愛がってみたいが近寄って良いものかと悩みながら観察。
75 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/03(木) 16:00:54.33 ID:eCDCkn+fo
>>74

「おっきな木ですねぇ」
何故か当たり前のように鈴の後ろから出てきた少女、彗華。
トレーニングウェア姿でコンビニの袋を下げて、マスクに似合わぬ大きなサングラスまでかけている。

「こんなのあったんですねぇ……あれ?」
上を見上げてるうちに狐が足元までたどり着き、コンビニの袋に手を掛けようとガサガサしていた。
76 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/03(木) 17:29:16.94 ID:/wkgesK3O
>>75
「こんこーんおいd……きゃうっわっ!?」

しゃがんで狐を手招きしていたところを突如背後から声をかけられ驚いてかわいい悲鳴をもらしながら飛び退く。
咄嗟に狐を避けた結果9つの石の1つにつまづいてしまい、謎のかわいい気合とともに桜の木にジャンピング壁倒立をする変な奴みたいになってしまった。

「な、何いきなり話かけて来てるわけ?」

すぐに体勢を立て直したが顔が赤くなっている。
77 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/04(金) 03:12:21.05 ID:jxiLXPh60
>>76

「だ、大丈夫ですか?
 あ、いえ……鈴さんが入っていくのが見えたので」
上下さかさまになった鈴に合わせるようにしゃがんで。

「んー? これかな?」
コンビニの袋からパックされた厚揚げを摘まみ上げる。
が、それには目を向けず袋に顔を突っ込む狐。
「あれれ? こっち?」
おにぎり(ツナマヨ)。
78 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/05(土) 20:27:44.36 ID:Z0i9u45UO
>>77
「ならフツーに声かけろよ!背後に忍び寄ってから声かけるとかびっくりするだろ……うう……」

恥ずかしさにしばらく悶えるが切り替え

「実際のキツネは油揚げ好きでもないのかな?前にトンビのハンバーガーさらいが多発するビーチで油揚げも置く実験やったらトンビは油揚げさらってたのテレビで見た気がするけど」
79 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/11/06(日) 02:57:29.55 ID:z3Ak3Qa40
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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80 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/06(日) 13:31:05.79 ID:vpNmWxdA0
>>78

「ご、ごめんなさいっ。
 普通に入ったつもりだったんですけど……あ、そうでした」
思い出して立ち上がる彗華。

「鈴さんが見えたのもそうなんですけど……。
 向かっていく方に、妖気を感じたからなんです。」
目前の大きな樹を見詰めて。
「それ、この樹からみたいです。それと……そこの狐さん」
いつのまにか狐は鈴の足元に移動しており、彗華から隠れるように影に隠れる。
81 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/06(日) 21:50:02.91 ID:DfCbL8pDo
>>80
「ヨーキ?木もキツネも……?ああ……なんかイヤな予感が…………」

桜を見上げ、ゆっくりと視線を狐へと移す
82 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/07(月) 05:05:14.27 ID:91dBg7Ah0
>>81

「予感って……?」
大樹にベタベタと手を触れながら聞き返す。

「コン! コンコン! コン!」
狐の方は何故かコンコン鳴き始めて彗華を威嚇(?)している。
83 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/07(月) 12:35:30.14 ID:MGl99HW0O
>>82
「いや、気のせいかな……忘れてくれ。
なんか急にすごい鳴きだしたけど……木にさわるなって怒ってるんじゃないか?
ほら、凍らせたりとかしたら大変だし」

84 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/09(水) 23:59:56.14 ID:Wl46rts10
>>83

「気のせいならいいですけど。
 ……この樹、やっぱり不思議な感じがします」
妖気を探ることに集中しているようで、樹の側面を周り。

「あ、この辺りに何か……入り口、みたいなものが……いっ、痛い! 痛い痛い!」
何かを探り当てた途端、悲鳴を上げる彗華。
その足元を見ると狐に噛みつかれていた。
85 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/10(木) 09:56:13.91 ID:xcwJzDz6O
>>84
「えっ?さっき見たときはそんなのなかったけどなあ……うわっ、エキノなんとかになるぞ!保健室保健室!」

86 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/12/10(土) 04:05:26.43 ID:Qbymzru10
>>85

彗華が狐を引き剥がそうとその胴体を掴む。
その際に無意識のうちに冷気を発生させていて。
それに驚いた狐が、彗華の腕からするりと抜け出すと顔面に蹴りを入れながら逃げていく。
その先は彗華が偶然見つけた、妖気で蓋をされた『入り口』で……。

「ぁいたっ!? …ぅぇ!? なっ、なにこれっ!」
蹴り飛ばされたサングラスを追ってしまい、その間に入り口が完全に口を開き。
怪しげな光が周囲を覆ったと思えば、近くに居た鈴ごと樹の中へ引き摺り込んでしまった!


「……はっ!?
 あ、あれ? ……こ、ここ、どこでしょう? へ、へんなとこ来ちゃたなぁ……」
辺りは一面を見渡す限りに荒れ果てた草地。
それ以外は遠くに見える山を除くと、少し遠くにある一件の古い家とそれを覆う大きな樹のみ。
「はぅ……かえって朝ごはんにしようと思ってたのに……お腹空いた……」
そして、一人の呑気な雪女。
87 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/12/12(月) 09:47:30.48 ID:PKG+z0KYO
>>86
「あっそうだ、まだ近くに先生が。せんせぇえええぇ?!」

彗華に背を向け両手を口に当て大声で纏を呼ぼうとした鈴だったがその声もろとも吸い込まれてしまった。

「うえっ?高っ!スイカどいてっ!」

彗華の真上3mくらいの所に時間差で出てきた鈴。避ければ持ち前の身体能力でなんとかするだろう。
88 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/12/15(木) 02:12:59.35 ID:QW6DQfTP0
>>87

「うっ、うえぇ!?」
聞こえた声に誘導されるがままに視線を向けて。
驚きはしたがそれも一瞬。次の瞬間には受け止める体勢に入っていて。
「よっ……と!」
落ちてくる鈴をお姫様抱っこの要領で受けとめた!
89 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/12/16(金) 22:44:01.22 ID:PGGo/bMEo
>>88
「っ!」

無謀に思えた彗華の動きに鈴は彗華の肩に手をついて着地しようとするが……

「あれっ?」

二人の動きが妙に噛み合い鈴の伸ばした腕は彗華の首に回り、パーフェクトお姫様抱っこ状態が完成したのであった。

「えっ……と……スイカって……すごく力持ちなんだな……」

崩れることもなく立ったまま鈴を受け止め切った彗華に驚く。
90 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/01/02(月) 18:24:22.74 ID:6Z6nFhdp0
>>89

「もちろんです! 毎日鍛えてますからね!」
得意げに鈴を抱えたままスクワットしてみせ。

「鈴さんもよく鍛えられてますね……普段どんなトレーニングしてるんですか?」
91 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/01/04(水) 22:14:47.77 ID:YzBCNW41o
>>90
「ああもうわかった!わかったから!おろせー!恥ずかしいだろ!」

身をよじって逃げた。

「基本は準備運動腹筋拳立て屈伸……ああ、スクワット的なやつな、それから突き蹴り走り込みやって形とシャドー組手くらいかな?」
92 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/01/05(木) 19:54:10.48 ID:05AAHoQjo
>>90
>>91
「……って雑談してる場合じゃないだろ!どこだよここ!」

普通に流されてたがツッコミを入れた
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2023/01/14(土) 22:07:11.44 ID:RmuxwLd0O
https://i.imgur.com/mNEHwz7.jpg
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2023/01/15(日) 12:00:25.01 ID:PEKeZxOkO
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1204017721106558978/pu/vid/1280x720/ObDnu-h81zyWyHkc.mp4?tag=10

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1390641764193636355/pu/vid/1280x720/iNer4oow8qIqhqiE.mp4?tag=12

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1522927516888956928/pu/vid/1280x720/_ZzQUxRk6Ry7tSJp.mp4?tag=12
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2023/01/15(日) 14:41:42.44 ID:PEKeZxOkO
https://i.imgur.com/8jiQ4Yi.gif
https://i.imgur.com/VQgeJP6.png
https://i.imgur.com/QCLyYBn.gif
https://thumbs.gfycat.com/ColdShallowBittern-size_restricted.gif
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96 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/02/19(日) 01:38:46.50 ID:i/daE0cV0
>>92

「そ、そうですよ〜〜!
 ここ、どこなんでしょう・……全く景色に見覚え無いんですけど、知らない間に凄く遠くまで来ちゃったんですかねぇ……?」
鈴の言葉で状況を再確認して不安がり。
背後に回ると制服の裾を摘まんで後ろから付いて行こうとする。
97 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/02/19(日) 08:48:25.44 ID:1BwwkR8do
>>96
「うーん……まったくわかんないな……スマホとか使える?俺は道衣だから着替えと一緒に……
……あれ?服も学ランになってる……ああ、なんだ夢か。
よしスイカ、ためしにちょっとぶん殴ってみてくれ」

彗華に裾を引かれ、朝練で道衣と鉄下駄だったはずの服装が指定の制服になっていることに気付いたことで夢と判断してしまった。
98 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/02/20(月) 23:45:12.25 ID:zQgavRhh0
>>97

「ちょっと確認してみますね
 ……あ、電波は通るみたいです」
斜め掛けしていたポーチからスマホ(最新機種)を取り出す。
慣れた手でマップを起動すると画面を確認。画面を鈴にも見せてくる。
「うーん。元々いた場所と変わってないみたいですね。更新されてないのかな……?」

「殴ってみて、ですか? は、はい。わかりました……!」
妙に意気込んだ返事。スマホをポーチにしまうと肩を伸ばし始めた。
続いて屈伸、腰をひねり……最後に二回ジャンプしてぐっと拳を握り。
「よし、いきます!」
元気のよい力の籠った声で。
99 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/02/22(水) 10:20:51.79 ID:S2JZ6KKao
>>98
「ええと……たしかにガッコーみたいだけど……ごじーとかワイファイとか電波きてたらいけるもんじゃないの……?」

機械のことはよくわからない鈴であった

「まあ夢だもんな……さあこい!」

夢だと思い込んだので完全隙だらけで立ってる
100 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/03/29(水) 03:24:24.35 ID:T2o4XKh90
>>99

「本気の本気! いきますよ〜!」
彗華の方も気合を必要以上に入れて意気込む。
明らかに目的を忘れて全力でぶん殴ろうとしている。

「せぇいッ!!」
腕を引くと同時に腰を落として。
足元を固めて振り抜く腕に集中。
全力を鈴の腹部目がけて振り抜いた。
101 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/03/31(金) 18:46:48.55 ID:7DTunjapO
>>100
「……」

やたらと説得力のある彗華の動き。
棒立ちで食らうのは流石にまずいのでは?と肌で感じる空気が訴えていた。

「……っ!」

咄嗟に三戦の体勢で受ける。

「いたた、いい突きだな……これ現実だわスイカ……」

三戦やってなかったら痛いで済まなかったなと思いつつ、引き締まり縦線の入ったきれいなお腹を出して確認。
ちょっと赤くなる程度で済んだようだ。

「とりあえず出口探すか」

衣服を整え左手でお腹をさすりながら歩き始める。
102 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/04/01(土) 02:47:34.96 ID:EwMuhrPw0
>>101

「ど、どうですか〜?」
気合をいれた覇気の籠った掛け声から一転、おどおどしながら様子を伺う。
無事なのを確認するとほっとした標準を浮かべながらも僅かに赤くなっただけのお腹を見て。
「うーん、流石ですねぇ……私ももっと鍛えないと」


「あっ、そうですねぇ……。
 といっても、何も見当たりませんけど……あの家以外には」
思い出したように辺りを見つめても、一面は地平線すら見える荒れた地で目ぼしいものも見当たらない。
あるのは一件の家とその傍らの大きな樹……枯れてはいるが、ちょうど学校の中庭にあったものと同じくらいの大きさだろう。
「ん……あの家、だれか居ますね。妖気を感じます……」
103 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/04/02(日) 23:20:40.65 ID:7z75z3X4o
>>102
「なんとかヘーキだけど気功と三戦やってなかったらこれじゃすまなかったな……
 日頃から鍛錬しといてよかったー……」

日々の鍛錬の成果を噛みしめるように呟く。

「家?……ホントだ。妖気……?よくわかんないなそれ……」
104 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/05/04(木) 03:00:40.17 ID:2wV6GGMg0
>>103

「なんていうか……普通とは違う感じ?
 私と同じような、独特な気を感じるんです」
相手が同族に近いとしったからなのか、少し余裕が出てきた。
「あそこの家の人に聞いてみるしか、なさそうですけど……」
105 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/05/04(木) 12:05:25.20 ID:XUlbJ7MZO
>>104
「んー……同じような気配……イオリがいたらわかるような感じかな?」

双子特有の感覚みたいなもので伊織の気配感知や先読みができるのでなんとなく理解したようだ。

「他にあてもないしとりあえず行ってみるか……すみませーん!」

よく通る声で家に向かって声をかけた。
106 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/06/29(木) 20:40:44.34 ID:3/se7lOq0
>>105

「ちょっと、違うような? 違わないのかな……?
 弟くんやお兄ちゃんの気配は妖気で辿るし……」
考え込んでしまった。


「……居留守ですねぇ?」
家の前まで来てみたが、待ってみても出てくる様子はない。
眉をひそめたままの彗華が裏手へ向かって歩き出した。
107 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/06/30(金) 15:25:18.01 ID:29oDXSgAo
>>106
「グイグイ行くなあ……妖怪相手だと強気だな……」

彗華を見て田舎のじいさんばあさんが他所の家にずんずん入っていくみたいだなと思いながら小声でつぶやく。
108 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/01(土) 00:10:58.08 ID:Krsp1kul0
>>107

まさに日本家屋といった趣の平屋。
妖怪が住まうというには似合った風貌かもしれない。

「こんにちはー」
南の方の建築物を思わせる開放的な造り。
生垣に囲まれた裏手は開かれていて、中の様子が丸見えになっていた。

「……何してるんですか?」
「なんじゃお前!? ここは妾の家じゃぞ!?」
中にいたのは脇腹にドライヤーをあてる成人女性が一人。
よくよく見れば、その黄茶色の髪を掻き分けて一対の尖った耳が生えていた。
「狐だ……」
109 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/02(日) 09:05:57.79 ID:8+tDd0HKo
>>108
「徒然草で出てきた『家の作りやうは、夏をむねとすべし』ってやつかな」

風通しの良さそうな和風建築。楽しそうにきょろきょろしながら彗華についていく。

「ええと……すみません、道に迷ってしまってどうしてもお話が聞きたくて……
お返事がなかったのはドライヤーされt……狐人間だ……」

変なところにドライヤー当ててるなあと思えば頭にはケモミミ。なるほど妖怪狐人間……
110 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/04(火) 05:07:38.67 ID:o0sRQgLB0
>>109

「お前のせいで妾の腹が凍るところじゃったぞ!」
居間と思われる場所には丸いちゃぶ台と角がはっきりした古めかしいデザインの扇風機。
その癖、手に持ったドライヤーは比較的新しく、強力な温風でおなかを温めていたところらしい。

「追い返してやろうと思ったが……気が変わった。
 少し妾に付き合わんか。そうすればここから出してやろうぞ」
そういうなり胡坐をかいて畳に腰を下ろし、ちゃぶ台をバンバンと手のひらで叩く。
「あのぅ……」
「時間のことは気にするな。たとえ三日三晩ここで過ごそうと、外では半日も経っておらんて」
111 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/05(水) 12:26:40.76 ID:rYCXBFPeO
>>110
「凍る……?(スイカお前先制攻撃でもした?あいつやっつけると帰れるタイプの悪い妖怪だったりするの?)」

日ごろとうってかわってあまりにも彗華がイケイケなので、よそ見をしていた自分が来るまでの一瞬の間にすでに一発入れたのかと小声で彗華に確認。
今ある情報では狐人間は閉じ込めた犯人なのか助けてくれる善良な人なのかわからない。

「……」

とりあえず彗華の出方を見て続くことにした。
112 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/11(火) 07:45:19.25 ID:WEJStOiK0
>>111

「してないですけど……?」
鈴の質問の意図はうまく伝わらなかったらしく、ぽかんとした表情で。

「二人して何を固まっておる?
 ここは長いことこの妾を封じていた樹の中じゃ。
 助けが要らんならそれでもかまわんが、お前たちだけでは出るのは敵わんじゃろうな」
「封印ですか?」
「うむ。桜の樹の周りに10つ程の丸い石があったろう? ……今は九つか。
 それが妾を閉じ込めるための特別なものでのう。
 どうしたものかと思っておったのじゃが、最近その内の一つが姿を消してな。余程の腕自慢でも持ち上げるのは難しいはずじゃが……」

「それより、そっちのお前は……人間か。
 じゃが、気の扱いはできるのか。面白いものもいるのじゃな」
鈴の方に視線を向けると、わずかに目を細めて見つめる。
113 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/11(火) 09:56:52.28 ID:OfQTAoF5o
>>112
「ヒソヒソ(あのおばさんがお前のせいで腹が凍るっていうから雪女攻撃でもしたのかと思って……ほら、なんか今日のスイカイケイケだし)」

耳打ちで彗華に伝えるが、狐耳の聴覚なら聞こえるかもしれない

「フーイン……なんでそんなことに?」

大体封印されるようなやつは悪いやつだけど今のところ会話は成立してるので聞いておこう
114 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/23(日) 02:54:05.70 ID:uZgQWFyR0
>>113

狐耳がピクピクと動く。
「おっ、おばっ……!
 お前! 妾のことを…お、おばさんと言いおったなぁ!??
 こぉんなにもきゅーとでせくしーな妾のことを!」
やたらと息巻いているが恰好はTシャツにハーフパンツ。
彗華が困った表情で鈴の方をちらりと見た。
「別にここから出たくなければそれでも良いのじゃぞ?」
二人に背中を向けたまま床に寝そべって拗ねた。
ハーフパンツを押しのけて飛び出た太い尻尾が床にだらりと垂れている。

「それがひどい話でなぁ。
 お前らが校長と呼ぶ奴とは古くから親しかったんじゃが、
 ある日、急に妾を捕まえてこの木にふん縛りおったのじゃ。
 妾の妖力で厄介払いがしたいとか、そういう所じゃろうがのぅ……」
でも会話はしてくれるらしい。
115 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/25(火) 09:05:38.96 ID:q9zwAZJfO
>>114
「ん……?うわあ!?(意外と若い……?いや、やっぱおばさんぽいな)」

狐女が激昂ぶりに少し驚くがどうもしまらない彼女の態度に少し頬が緩む。
悪いやつでは無さそうな気がしてきた。
彗華にも大丈夫なんじゃない?といった態度で返した。

「えっと、失礼しました。自己紹介もまだでしたね。あた……俺がリンでこっちがスイカです。
お名前教えてもらってもいいですか?いいですよね?でないとおば……コホン、と呼ぶことになっちゃいますけど」

とりあえず名前聞いとこう。教えてくれないならもうおばさんでいいや。

「校長!あいつっ!女の人を木に縛り付けるなんて!よし!手伝いますよ!」

校長被害者なら仲間だ!
116 :以下VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2023/07/27(木) 18:30:43.09 ID:peKOAFwz0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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117 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/09/28(木) 07:20:43.76 ID:INf8E4Ft0
>>115

「そ、そうですね〜……」
イケイケだった彗華もこの女狐を前に勢いを弱めて。
ちょっと困ったような声を上げていた。

「名前・……名前のぉ〜。
 色んな所、色んな時代を行き来したから名前もあり過ぎてなあ。
 どれ、ひぃ、ふぅ、みぃ……」
寝そべったまま尻尾を揺らし、指折り数え始めた。
「なんでもよいが……月(ゲツ)と呼べ。
 おぬし立ちの名に興味などないが……ん、スイカと申したか?」
「はい?」
月(ゲツ)と名乗った女の頭から生えた黄色い狐の耳がピクリと動く。
がばっと振り返りながら胡坐を掻き、彗華(の主に胸)をまじまじと見て。
「お前、あのちんちくりんの雪女の娘か!
 はーっ! あやつは色気のないうっすい油揚げみたいな女じゃったが、娘はこんなにも……ほぅ」
「えーっと、あのぅ……」
すすすっ、と鈴の後ろに隠れ。

「今となっては別に怒っておらん。ここの居心地が意外と良くってなあ。
 若くて精に溢れた気が満ちておる。喰うに困らんというのは快適じゃ。
 それに、ここは地脈が集う場所。色んな物が見れるんじゃ。……ん。そえいえば、彗華、お前……」
「ひゃいっ!?」
何かを思い出した後、ニヤリと笑みを浮かべて彗華を再び見つめる。
背後の雪女は鈴の肩を掴み、本格的に隠れだした。
118 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/09/29(金) 07:16:29.08 ID:Qa6t0TEio
>>117
「イッパイアッテナ……げっさんね、よろしく」

某猫の物語を思い浮かべるもぐっさんみたいな呼び方で落ち着いたようだ。

「いいのかよ!
まあ、確かにリラックスしすぎレベルでリラックスしてる気はしてたけど……」

ツッコミを入れる鈴。敬意がなくなるに従って敬語がなくなってきた。

「やめろよげっさん、イヤがってるだろ……」

ジト目で見ている。
119 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/09/29(金) 09:49:31.58 ID:Vkfua/nM0
>>118

「なんじゃそれは……まあよい」

「ここで寝ておるだけで良質な精気が吸えるのじゃ。
 それに、最近は外出もできるようになったからのぅ。
 衣食住の揃った自由の身も同然じゃ。不満などあるまい」
来ている物はTシャツにショートパンツ。古風な平屋の中は最新家電。
口調の割りに俗世に染まり切っている。堕落狐。


身体を起こすと同時にその姿が消える。
鈴の目なら、それが凄まじい速度で移動しただけなのが解るはず。
「それより、スイカ……ちょっとばかし、吸わせてくれんかのぅ?
 お前の母親から分けて貰うのは名前に違わず甘くておいしい物じゃったんじゃが、あのちっこい身体じゃろう? 味わい足りんくてなあ。
 その分、お前はよーく育っとるようじゃからな……ちょっとぐらい貰ってもようじゃろ? な?」
「ひゃわっ!? あ、あうぅ……」
鈴の後ろの彗華のさらに後ろに移動したようで、彗華のことを後ろから抱きしめ耳元で囁きかけていた。
120 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/09/30(土) 19:54:02.60 ID:CdgwRdoCO
>>119
「なにも不都合無いじゃないか……
……お金とか電気とかどうなってるの……?
あれ?電気きてるってことは異空間みたいなとこじゃない……?」

月の頭の上についている耳を見ながら葉っぱのお金やってるのかとか失礼なことを考えている。

「あっこらなにやってんだ!」

と言いながら既に手は叩きがいのありそうな月のケツをひっぱたく!
121 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/10/21(土) 08:16:49.20 ID:id4isCIJo
>>120

「これはこの家に住んで居るもう一人が買った奴じゃ。
 電気は……あー、なんじゃったかのう。
 でんきこうじし? みたいな奴を中に入れてくれと頼まれたかの」
こめかみ当たりに人差し指をつけて。
「ま、ここなら妾の力で動かすこともできるんじゃが」

「逃げるでない逃げるでない」
「ひゃー!」
鈴を中心にして二人でぐるぐると逃げて追いかけを繰り返していたが。
「ほわぁっ!?」
パンッ! と気持ちの良い音が響き飛び上がる女狐。
「な、なんで……なんでじゃ……?」
尻を抑えたまま涙目で鈴を見つめて。
122 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/10/25(水) 09:00:36.37 ID:4vN62acGo
>>121
「なるほどもう一人……」

いかにも生活能力の無さそうな月だ。世話をしてくれる人はたしかにいそうだと納得するが……

「電気……工事士……」

彗華のスマホのマップでも現在地は学校だった。
一体どういう仕組みで電気引けてるんだろう……

「電気狐……それは……便利だな」

デンキウナギとか某ストリートファイターの緑の人みたいに放電する月を思い浮かべた。

「ひとのいやがることはやめなさいって言ってるだろまったく……」

そういう鈴だが叩き心地が良かったのかちょっと満足そうだ。
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2023/10/26(木) 23:50:06.33 ID:H/BeFByo0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
124 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/11/08(水) 01:57:48.50 ID:vJMe2qi6o
>>122

「そうじゃ。
 といっても、居ついたのは……お前たちの時間で一月くらいじゃがのぅ。
 ぎょーしゃの人間にえいやっと術をかけて記憶を消すのも大変だったわい。
 なにせ、とびっきりのせくしぃな妾を見てしまったら、妾の術でも消せぬほどの思い出になってしまうからの」
ほほほ。と高らかに笑い。

「違うぞ。一時的に操っとるだけじゃ。
 ぽるたーがいすと? に近いかの」

「妾はそんな教え受けたことないぞ?
 人を驚かせ、恐れさせてこその妖怪じゃ。のう雪女?」
「ひゃー」
もう追われていないことに気づいてない彗華は家に上がり込み奥のほうへ行ってしまった。
「……アイツにはダメそうじゃな」
125 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/11/15(水) 14:06:21.34 ID:ybkFP6mFO
>>124
「………そうかやっぱ悪い妖怪変化のたぐいか……退治とはいかなくても封印されてもしかたなかったんじゃないか?
あっおい勝手にあがってくんじゃない!」

半ば呆れ顔で聞いていたが彗華が後ろにいないことに気付いて追いかける
126 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/12/07(木) 01:09:30.91 ID:2w7iA0ioo
>>125

「……どこでそう思ったんじゃ?」
こめかみに指を立てて悩み顔。

「おいっまてっ…せめて靴は脱がんかっ!」
家内に走っていった彗華を二人で追いかける。
「ひぇぇ……っ」
家の隅の物置で縮こまっていた。
127 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/12/21(木) 09:46:37.72 ID:rHm34qCso
>>126
「そりゃあ人を気軽にあやつって……あっ勝手に人んち上がりこんじゃダメだろ!しかも土足っ!」

ちゃんと靴を揃えて脱いで追いかける。すぐに追いついた。

「ふう、大丈夫?」

横にくっついて座った。
128 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/12/26(火) 09:40:21.00 ID:T9fwSnFUo
>>127

「お前も知っとるじゃろう、ここの入口。
 何の面倒もなく招き入れるのは操るのが手っ取り早かったんじゃ」
途中から追いかけるのをやめて並んで座っている二人の元に歩いてやってきた。
そもそも、広くない家なので慌てて追う必要もなかったようだ。

「だいじょーぶれす……ちょっと、びっくりしちゃっただけで」
幾分か落ち着いたのか声を掛けられてはにかみ。
「見た目から性格まで、お前の母親とは正反対じゃな……。
 あんなナリで肝の据わり様にも驚かされたが、お前のビビリ具合にも驚くわい。
 ほれ。これでも食っておけ。ここは気温が年中安定しとるからの。いつでも美味しく食べられるぞ」
アイスキャンディーを二本、指で下げるように摘まみながら差し出し。

「……ところで、おぬしたちは何しに来たんじゃったか??」
129 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/01/11(木) 23:32:08.02 ID:NyQ5brbEo
>>128
「いきなりワケもわからず飛ばされて入口なんて知らないんだが?
まあ……そんなんだしパニックにはなるだろうけど……もっとこう……なんかないのか……」

落ち着かせるように彗華の頭や肩をさすりながら答える。

「わあ、ありがとなっ。ちょうどノドがかわいてたんだ」

先から少しずつかじっていく。
お色気系でありがちな食べ方はしない。

「何しにって……この空間?のことなら望んで来たワケじゃないから目的なんかないし、この家なら戻る方法探しだぞ?そうだよな?スイカ」
130 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/02/15(木) 07:49:33.13 ID:w+bd3whqo
>>129

「なにぃ? そうじゃったのか?
 お前達がてっきり妾の後を追ってきたのかと……」

「なにか、って……なんでしょう?
 も、もしかして、月さんにちゃんと謝った方がいいってことですかね……」
しっかり貰ったアイスをがじがじしながら合間にひそひそ声で。
「聞こえとるぞー。
 謝らずともよい。代わりにお前の母親によろしく言っといてくれ」

「ほー、そうじゃったのか。ではさくっと返してやるか。
 朝から追い立てられるし腹も冷えるし、一人でも暇じゃし寝るところじゃったしの……」
131 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/02/18(日) 09:03:32.89 ID:Xz4bjziCo
>>130
「迷い人より追手のほうが心当たりあるとか指名手配犯か亡国の姫君かなんかかよ……」

犯罪者を見る目だ!

「ああ、げっさんの電気工事の人呼ぶの、もっとマシな方法なかったのかなってな……
謝らなくていいとかエラソーに言ってるけどスイカが靴のまま来ちゃった原因もげっさんだしなんならげっさんが謝っとけって感じだぞ」

食べ終わったアイスの棒を口の端に咥えてぷらぷらさせながら答えた。

「……他人は簡単に出し入れできるんだな……
俺達をこっちに飛ばした犯人じゃないみたいだしもらいっぱなしってわけにはいかないからおなかに軟気功あてるか腹巻でも編んでやろうか?」

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