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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 19:51:59.22 ID:9X3IGatiO
- あ
- 779 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 20:26:40.47 ID:UVzxgOXh0
- 氷塊「」グオオッ
バギャギャギャッ!!
メイドクロシュ「んゅ……!」グググ
ミスティ「クロシュ、後ろ!!」
メイドクロシュ「ほえ……」
氷の峰打ち刃「」ヒュヒュッ
メイドクロシュ「んわ〜っ!?」ドガガガッ
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「あちゃー……後ろが疎かだったね、クロシュ」
ミスティ「ご、ごめんなさい。痛くなかった?」タタッ
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「だ、だいじょうぶ……!」
妖精「でもこの辺にしとこう。クロシュは一日中泳いだ疲れもあるだろうし」
ミスティ「そうね……。私もちゃんと寸止めできるようにしないと……」
☆クロシュが防御経験を1積みました
*
- 780 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 20:27:16.40 ID:UVzxgOXh0
-
ミスティ「体を冷やすといけないわ。テントに戻りましょう」
クロシュ「うん……。……?」
妖精「どうしたの?」
クロシュ「なんか……ある」ヒョイ
瓶「」ポン
ミスティ「瓶? 暗くてよく見えないけど……」
光クロシュ「ん!」ポン! ピカピカ
妖精「クロシュの七変化、本当便利だなあ……。それで中身は――」
瓶「」
瓶詰めの手紙?「」
ミスティ「紙だわ」
妖精「ボトルメールってやつかな?」
ミスティ「ボトルメール……昔読んだ絵本にそういうのがあったような気がするわ」
光クロシュ「ぼとるめーる……」
妖精「せっかくだし読んでみる? こんな無人島で拾ってくれる人なんて私たちくらいしかいないだろうし」
ミスティ「そうね。読んでみましょう」
キュポン
手紙?「」パサッ
↓1コンマ
01-10 呪いのオフダだ!
11-50 誰かに宛てられた恋文
51-90 温泉宿の宿泊券だ!
91-00 ???
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 20:28:31.43 ID:ugm+EuC9O
- ま
- 782 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 20:31:54.79 ID:UVzxgOXh0
- 手紙「」ペラッ
ミスティ「……」
妖精「……」
光クロシュ「?」
ミスティ「……戻しておきましょうか」
妖精「そうだね……」
瓶詰めの手紙「」キュッ
ミスティ「それっ!」ポーイ
パシャン――…
ミスティ「届くかどうかは知らないけど、応援してるわ……」ファサッ
◆
- 783 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 20:33:13.60 ID:UVzxgOXh0
- ―オノゴロ諸島への海路 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
- 784 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 20:40:15.15 ID:UVzxgOXh0
- ―オノゴロ諸島への海路 2日目
大亀クロシュ「」スイスイ
高波「」ザバーン
大亀クロシュ「」スイスイ
ローガン「おお……あのような高波をものともせずスイスイ進むな、クロシュくん」
イリス「頼りになりますねえ」
ミスティ「……でも、海が荒れてきたということよね。もう」
妖精「うん。この先しばらく静穏な航海とはいかなそうだ。一応言っておくけど、これでも安全な海路なんだよ?」
エバンス「まあ……本当に荒れてる海はこんなもんじゃねえからな」
↓1コンマ 遭遇イベント
01-32 なし
33-36 ブラッド
37-40 レイン
41-44 ザイル
45-56 黒髪の無愛想な青年
57-68 赤髪ロングポニテの女性冒険者
69-80 メルル
81-92 リュアン
93-96 レイ
97-00 フメイ&アリシラ
↓2〜3コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
11-40 食料発見(コンマ)
41-70 場所発見(コンマ)
71-00 良いこと(自由安価)
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 20:40:47.60 ID:M4ir9Smm0
- あ
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 20:40:57.42 ID:IcmpfTxj0
- め
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 20:41:13.84 ID:5Ecg5jqLO
- はい
- 788 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 21:01:04.89 ID:UVzxgOXh0
- 高波「」ザバーン
大亀クロシュ「」スイスイ
レー… クレー…
イリス「……? 今何か聞こえなかった?」
ミスティ「……聞こえたわ。人の……声のような……」
ケテクレー…! タスケテクレー…!!
エバンス「お、おいあれ見ろ!!」
漂流しているイカダ「」サバーン!!
イカダに乗る赤髪ロングポニテの女性「助けてくれええええ!!!!」
妖精「……自殺志願者か何かかなあ」
イリス「いや早く助けてあげなきゃ! クロシュちゃん!!」
大亀クロシュ「〜〜」モニョニョ スイスイ
◇
赤髪ロングポニテ→デュア「かたじけない……死ぬところであった……」ビショビショ
妖精「お礼ならクロシュ……この大亀に言ってね」
デュア「む……? なんと、大亀!? これはまさか――噂に聞く竜宮伝説か!?」
イリス「違うと思います……。デュアさんは、どうしてこんな海にイカダなんかで?」
デュア「うむ……私は見ての通り冒険者なのだが、最近刀の具合が悪くてな……。鍛え直してもらおうと思い至り、こうして単身オノゴロへ向かっていたというわけだ」
エバンス「イカダでか……」
デュア「仕方なかろう。ユーシリア港では船が出ていなかったし、貸してもくれなかったのだ」
ローガン「なぜ船が出ておらず、貸してもくれなかったのか考えなかったのか……?」
デュア「……はっ! まさか……この荒天でか!?」
ローガン「よくわかったな……」
デュア「ははは、これは迂闊だった! 私としたことが、こんな間抜けな死に様を晒してしまうところだったとは! 一生の不覚だ!」
ミスティ「むしろそんなんでよく今まで生き残って来れたわね……」
デュア「というわけですまんが、オノゴロまで乗せてくれ!」
妖精「クロシュ、一人増えても大丈夫?」
モニョモニョ…ポン!
分体クロシュ「うん」
デュア「!? 亀の甲羅から幼子が生えてきた……!? なんと面妖な……!!」
妖精「いい忘れてたけど、クロシュはスライムだよ。大亀の姿は擬態」
☆オノゴロまでの道中、冒険者のデュアが道連れになりました
*
そして新たな場所を見つけ、良いことがありました
↓1コンマ 見つけた場所
01-05 死の海域
06-35 古戦場跡の島
36-65 浮島スライム
66-95 座敷童の屋形船
96-00 竜宮城
↓2自由安価 起こった良いこと
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 21:09:22.04 ID:yEQDQT0JO
- はい
- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 21:09:26.34 ID:AlBjh/aMo
- 星の光に辿り着くためのヒントのようなものを得る
- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 21:09:31.01 ID:ugm+EuC9O
- オノゴロの移動道具屋さん漂流
- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 21:09:32.77 ID:rB6lEv9oo
- れ
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 21:10:05.56 ID:9X3IGatiO
- 大きな木のタルを発見
- 794 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/22(土) 21:16:34.42 ID:UVzxgOXh0
- 急用が入ってしまったので本日はここまでとなります。次回は……何やら恐ろしい海域に突入してしまったり、世界樹の光に辿り着くためのヒントのようなものを得たりする編となります
荒れる海を渡り、一行が目指すは神秘の領域オノゴロ諸島。無人島で野営したり、野良冒険者のデュア氏を救助したりしつつ、順調な旅路を進んでいるように見えます。しかし大亀になったクロシュは、誤って危険な場所に足を踏み入れてしまい……。
世界の滅亡をもたらした亡霊は、水底に沈み続ける。迷い込んだ大亀のことなど気にもせず。気にもとめず。周囲の全てを終わらせながら、終末の夢に浸り続ける。きっと――そこであかちゃんスライムにできることなんて、何も――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/22(土) 23:43:23.04 ID:rB6lEv9oo
- おつです
おっと、厄な出来事に巻き込まれるクロシュ一行の明日はどっちだ
最初期募集組も未登場が残り一人となった…はたして登場できるのか
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 02:27:32.70 ID:utvHjpLOo
- おつ
上陸前に低コンマ産ダンジョンとは…
突破できても後が怖いな
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 13:36:51.37 ID:xK5kxF6fO
- 乙
もしかして魔王図鑑に載ってた水底の魔王か
- 798 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 17:27:10.68 ID:K5WdgQXV0
- クロシュ氏はうっかり変な場所に入ってしまったようです。そこは実のところ、近海の島々に住む人々から死の海域≠ニ呼ばれて恐れられている危険な領域。果たしてクロシュ一行は無事に出られるのでしょうか
そして実際最初期に募集した人の中で未登場の方はあと一人となりました。今回試験的に遭遇判定をランダムイベンドから分離させる試みを講じてみましたが、特に問題なければ今後もこのようにやっていきたいと思います
恐るべきダンジョンに入ってしまったので、クロシュたちは気を付けなければならないかもしれません。しかし突破さえできればたぶん大丈夫です。そして実のところ運命賽がいっぱいあるのでたぶん大丈夫です
これが魔王図鑑に載っていた水底の魔王かどうかはまだわかりませんが、とても危ない場所なのは確かなようです。なるべく生きて帰れるようにがんばって欲しいところであります
- 799 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 17:28:07.68 ID:K5WdgQXV0
- ―謎の海域 踏破率[0/??]
重苦しい暗雲「」
凪いだ海「」
大亀クロシュ「……?」スイスイ
デュア「む? 波が治まったぞ?」
イリス「水の精霊さんが教えてくれた海路の効果?」
妖精「……え、ええと……」
水の精霊『その海域には入っちゃだめ〜!』
妖精「!! クロシュ、今すぐ引き返し――」
幼い少女の影?『……』
妖精「あ……」
パタ…
ミスティ「妖精!? どうしたの!?」
大亀クロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?
ローガン「クロシュくん、とにかく急いで引き返すんだ! ここにいるのはまずい!!」
大亀クロシュ「〜〜!」モニョニョ!!
↓1コンマ
01-10 踏破率+3 クロシュ以外全員戦闘不能
11-20 踏破率+3 イリス、ミスティ戦闘不能
21-30 踏破率+3 エバンス、ローガン戦闘不能
31-35 踏破率+3 イリス戦闘不能
36-40 踏破率+3 ミスティ戦闘不能
41-45 踏破率+3 ローガン戦闘不能
46-50 踏破率+3 エバンス戦闘不能
51-55 踏破率+3 デュア戦闘不能
56-60 踏破率+3
61-90 踏破率+4
91-00 脱出
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 17:29:47.19 ID:FFPOmWvoo
- やべーい
- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 17:30:07.36 ID:HzwxtTUi0
- あ
- 802 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 17:49:02.89 ID:K5WdgQXV0
-
大亀クロシュ「〜〜!」モニョニョニョ!! スイスイスイ
エバンス「ちくしょう、どこから仕掛けてきやがるんだ!?」キョロキョロ
ローガン「陣形を固めるんだ! 倒れた妖精くんを守れ!」
デュア「応!」シャキン!!
ミスティ「くっ……!! イリス、相手の魔力は補足できた!?」
イリス「な……何も感じ取れない!! 寒気がするような冷えた気配が大気の全体に漂っているみたいで――」
幼い少女の影『……』
ミスティ「――!!?」
イリス「――あ」
ドサッ… ドサッ…
デュア「お、おい!?」
エバンス「イリスちゃん、ミスティちゃん!!」
ローガン「馬鹿な……!!」
大亀クロシュ「〜〜…!?」モニャニャ…!?
謎の海域 踏破率[3/??]
↓1コンマ
01-20 踏破率+3 クロシュ以外全員戦闘不能
21-30 踏破率+3 エバンス、ローガン戦闘不能
31-40 踏破率+3 ローガン戦闘不能
41-50 踏破率+3 エバンス戦闘不能
51-60 踏破率+3 デュア戦闘不能
61-90 踏破率+4
91-00 脱出
- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 17:49:15.65 ID:HzwxtTUi0
- あ
- 804 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 18:05:06.61 ID:K5WdgQXV0
- 大亀クロシュ「〜〜〜!!」モニョニョニョ…!! スイスイスイスイ
ローガン「くっ……!! 何なのだこれは……!!」キョロキョロ
デュア「昔聞いたことがある!! オノゴロの近海にあるという、死の海域の伝説を!!」
エバンス「なんだそれは!?」
デュア「そこを通る者は、船に乗る人間だろうと海を行く海洋生物だろうと等しく取り殺されるのだそうだ!! 数ある与太話の一つに過ぎんと思っていたが――」
ローガン「……まさか、水底の――」
幼い少女の影『……』
ローガン「!!!」
ズゥッ――
ローガン(い、命が――体から、抜けていくかのような――)
オリハル鎖帷子「」ジャリン!!
ローガン「ぬ、うおおおおおおっっ!!」グググッ!!
幼い少女の影『!』
エバンス「旦那!?」
ローガン「はあ、はあ……!! 危ないところだった……!!」
デュア「敵が見えたのか!?」
ローガン「うむ……! 幼い少女の影……間違いない、水底の魔王だ!! 皆、気を強く持て!! 迎撃より耐えることに集中するんだ!!」
エバンス「お、おお!」
デュア「なんもわからんがわかったぞ!!」
大亀クロシュ「〜〜!」モニョニョ!
謎の海域 踏破率[7/??]
↓1コンマ
01-20 踏破率+3 クロシュ以外全員戦闘不能
21-30 踏破率+3 エバンス、ローガン戦闘不能
31-40 踏破率+3 ローガン戦闘不能
41-50 踏破率+3 エバンス戦闘不能
51-60 踏破率+3 デュア戦闘不能
61-00 脱出
- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 18:10:20.01 ID:2VeMYF+ho
- よゆう
- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 18:11:34.12 ID:tGycIBnzO
- 誰か助けに来てくれえええ!!!
- 807 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 18:21:24.60 ID:K5WdgQXV0
-
イリス「」
ミスティ「」
妖精「」
エバンス「まだ辛うじて息はある! ここを切り抜ければなんとかなるはずだ!!」
デュア「応よ!! 精神修行は得意だ!!」
ローガン「二人とも油断は禁物だぞ!! もし奴がまだ本気じゃなかったら――」
幼い少女の影『謚励o縺ェ縺?〒……』
エバンス「――!!?」
デュア「あ……」
ローガン「ぐ……うおおおおおっ!!!」
ドサッ… ドサッ… ドサッ…
大亀クロシュ「〜〜〜!!?!?」モニャニャニャニャ!!!?!?!?
幼い少女の影『縺ゅ→縺ッ縺ゅ↑縺溘□縺』
大亀クロシュ「〜〜〜!!!!」モニョニョニョニョ!!!! スイスイスイスイスイスイ
謎の海域 踏破率[10/??]
↓1コンマ
01-30 クロシュ沈没……
31-90 脱出
91-00 クロシュ覚醒
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 18:25:28.51 ID:HzwxtTUi0
- 覚醒して
- 809 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 18:48:59.02 ID:K5WdgQXV0
- 幼い少女の影『縺翫d縺吶∩縺ェ縺輔>』
ズゥッ――
大亀クロシュ「……!!」モニャニャニャッ…!!
不死鳥の羽根「」キラキラ…!
幼い少女の影『!』
大亀クロシュ「〜〜!!」スイスイスイスイスイスイスイ
幼い少女の影『……』
――脱出成功――
- 810 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 19:45:53.01 ID:K5WdgQXV0
- ―オノゴロ諸島への海路
大亀クロシュ「〜〜!!」スイスイスイスイ!!
水の精霊「あ〜戻ってきた〜。絶対死んじゃうと思ってたよ〜」
大亀クロシュ「〜!」モニョ!
水の精霊「ここまで来ればもう大丈夫。背中のみんなは……のびちゃってるけど、命に別状はないみたい。そのうち目を覚ますよ、たぶん」
大亀クロシュ「〜〜…♪」モニョモニョ
水の精霊「しばらくは私が案内してあげるね〜」
◇
―夕方
小さな岩礁
ザァーン… ザザァーン…
スライムクロシュ「」デロデロ…
妖精「うぅ……まさか魔王の領域に入っちゃうなんて……」
水の精霊「も〜、うっかりしすぎだよ〜」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
妖精「いや……航路の確認を怠った私がだいぶ悪いよ……。みんなの命を危険に晒しちゃった……」
エバンス「まあ……生きて帰れたわけだし、良いんじゃないか?」
妖精「良くない! これでもし誰かが死んじゃってたりしたら……!!」
ミスティ「反魂丹の使い所ね」
妖精「ちょっと、茶化さないで!」
ミスティ「茶化してるわけじゃないわ。失敗なんて誰にでもあることよ」
イリス「そうだよ妖精さん! 危ないところだったのは確かだけど、そんなの今までだっていくらでもあったでしょ?」
ローガン「うむ。次に気をつければ良いのだ」
デュア「はっはっは! 私は元より海の藻屑になりかけていた身だ! むしろ面白い体験ができて感謝したいくらいだぞ!」
妖精「……まあ、確かに必要以上にくよくよしても仕方ないか……。わかった……次はこんなことがないよう、気を付ける……」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
水の精霊「ね〜、ところで甲羅の上にこんなのがあったよ〜」スッ
イリス「えっ?」
↓1コンマ 生還ボーナス
01-60 運命賽
61-90 呪いの人形
91-00 水霊の加護+会心賽
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 19:46:56.59 ID:DiVLTCGMO
- あ
- 812 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 20:07:47.06 ID:K5WdgQXV0
- 水の精霊「はい!」
石の賽「」ポン!
イリス「あ、増えたり減ったりする石の立方体!」
ミスティ「一体何なのかしら……。まあ悪いものではなさそうだし、取っておきましょう」
☆運命賽を1つ手に入れました
*
―夕方
小さな岩礁
焚き火「」パチパチ
妖精「……ところで、あの海域に入って気が付いたことがある……」
ミスティ「え、何?」
妖精「オノゴロの周辺海域はどこも荒れてるのに、あの海域だけは不自然なくらい荒れてなかった。それはたぶん、あの魔王の領域が星の力の影響を妨げてるんだと思う」
ミスティ「実際全然荒れてなかったものね」
妖精「……でも、今回探す星の力は水属性。もし海に落ちてればその影響力は海流に乗ってかなりの広範囲に広がるし、いくら魔王の領域でも完全には遮断できないと思うんだ」
エバンス「つまり……どういうことだ?」
妖精「世界樹の光は、海じゃなくて陸地にある可能性が高い……!」
ローガン「だが……我々が通る海路はともかく、ほとんどの海域では海がかなり荒れているのだろう? これでも大きく削がれた結果なのか?」
妖精「う……そ、それは私にもわかんないけど……。たぶんそうなんじゃないかなあ……」
イリス「まだまだ調べなきゃいけないってことだね……」
デュア「ふむ……何の話をしているのか全くわからん!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
デュア「クロシュ殿が何を言っているのかもさっぱりわからん!」
☆世界樹の光は陸地にあるっぽい?という推論を得ました
小さな岩礁で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 20:08:05.49 ID:4AHUXw0/0
- オノゴロの移動道具屋漂流
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 20:10:39.30 ID:Td1n0zpq0
- デュアの話を聞く
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 20:11:34.35 ID:2VeMYF+ho
- さっきの海域に対してテレパシーを試みる
- 816 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 20:52:12.04 ID:K5WdgQXV0
- ―夕方
小さな岩礁
ザァーン… ザザァーン…
ダサレ… クダサレ…
イリス「…………な、なんだろう……デジャヴっていうのかな……」
ミスティ「奇遇ね。私も既視感……というか、既聴感を覚えているところよ……」
タスケテクダサレ――…!!
エバンス「お、おいあれ見ろ!」
漂流している行商船「」ザバーン!!
オノゴロ行商人「助けてくだされええええ!!!!」
妖精「自殺志願者か何かだね」
イリス「いや助けてあげないと! クロシュちゃんは疲れてるだろうから、私がいきます!」タンッ ザブンッ!
ローガン「私も行こう!」タンッ ザブンッ!
デュア「人手は多い方が良かろう!」タンッ ザブンッ!
*
オノゴロ行商人「ふい〜、助かりました! 船まで括ってもらって!」ビショビショ
妖精「私たちが助けなきゃあなたは命がなかったわけだし、何かやるべきことがあるんじゃない? ほら、丁度いろいろ荷物を背負った船もあるみたいだしさあ……」ニヤニヤ
イリス「よ、妖精さん……」
オノゴロ行商人「や、妖精様の仰る通りでさあ! 命あっての物種っす、なんでも持ってってくだせえ!!」ババッ
妖精「え、いや冗談だよっ! そんな追い剥ぎみたいな真似しないよ!」アタフタ
デュア「はっはっは! 良かったなあオノゴロの商人殿! ここにおわす方々は極楽浄土からの御使いとでも言えるほどの徳を持った方々だぞ!」
ミスティ「それは誤解だと思うわ……」
オノゴロ行商人「しかし何のお返しもしないのはあっしの気が収まりませぬ!」
エバンス「あー……じゃあ、格安で何か売るってのはどうだ? ギリギリ利益が出るくらいに割り引いてくれりゃ良いぞ」
オノゴロ行商人「がってん承知! じゃあ日が暮れる前に見てってくだせえや!」
行商船の暖簾「」バサッ
↓1〜3選択 買いもの
1.◯◯の××を更新する(コンマ)
2.店主のおすすめ品をタダでもらう(コンマ)
0.自由安価(装備以外の買うものなど)
*1の記入例:妖精の防具
*以下のものは、この市場では更新できなさそうです
・クロシュの武器、防具、盾、装飾
・イリスの武器
・ミスティの防具
・ローガンの防具、盾
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 20:55:40.96 ID:DiVLTCGMO
- 0、オノゴロ製の魔法アイテム「雨を遠ざける傘」
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 20:56:43.42 ID:HzwxtTUi0
- 2
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 20:57:16.07 ID:qBmnQnLVO
- 1 ミスティの短剣を更新
- 820 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 21:56:06.13 ID:K5WdgQXV0
- ―行商船
クロシュ「……?」
太陽の絵が描かれた和傘「」ポン
オノゴロ行商人「お客さんお目が高ェ! そいつぁ晴れ乞い傘! オノゴロの一番偉ェ神様のアマテラス様のご加護が授けられた由緒正しい傘でさァ! 開けば立ち所に雨雲を遠ざけるすげェ傘っす!」
妖精「これにかけられてるのは妖精のいたずら魔法だよ。自然神が現世にこんな露骨な道具を残すことは普通ないもん」
オノゴロ行商人「ええッ!? でもこれを売ってくれた妖精さんは……あっ」
妖精「……まあでも、効果の方は本物みたいだね。しかし自然魔法をこんな危険な道具の作成に使うなんて……全く……」
クロシュ「きけん?」
妖精「日照りが起きてる地域でこれを差し続けたらどうなると思う?」
クロシュ「わ……」
オノゴロ行商人「ひえっ……」
妖精「わかった? 今まで売れなくて良かったね」
オノゴロ行商人「や……へへぇ……」
クロシュ「……じゃあ、わたし、買う……!」
オノゴロ行商人「ええっ!? こんな危ねえもん処分しようかと思ってたんすが……!?」
妖精「まあ私の見てる範囲でなら自然魔法の発動も感知できるから、危ないことにはならないと思うよ」
クロシュ「うん……! それに……おおきいスライムさんにあげた、雨乞い傘に……ちょっと、似てる……!」
妖精「あ、そういえば確かに……。まさか同じ奴が作ったんじゃないだろうなあ……」
晴れ乞い傘「」ポン
☆晴れ乞い傘を購入しました
*
エバンス「うーむ……しかし急に買い物の機会なんてのが来ても迷っちまうな……」
ローガン「私は……現時点でかなり良い装備を身に着けているゆえ、今はまだ買い替える必要がないな」
デュア「店主! 刀鍛冶はいるか!?」
オノゴロ行商人「すんません、この船で鍛冶は無理っす!!」
デュア「なんと……」
エバンス「当たり前だろ! 鍛冶を何だと思ってんだ!?」
デュア「それもそうか……。なら何かおすすめの品はないか?」
オノゴロ行商人「おすすめですかい? ちょいと待ってくだせェ」ガサゴソ
*
ミスティ「……」
ボロボロの魔銀の短剣「」
イリス「……けっこう限界みたい?」
ミスティ「ええ。そろそろ限界だと思う」
イリス「どこで手に入れたものなのか、聞いても良い?」
ミスティ「私をかどわかそうとした人攫いの連中を返り討ちにした時の戦利品」
イリス「そ、そうなんだ……」
ミスティ「あの子に貰った精霊のローブほどではないけど、まあまあ愛着もあるわ。でもそんな感傷で戦いに支障を来すのは愚かなこと……。せっかく格安で武器を買える機会が来たのだから、何か探してみるわ」
↓1コンマ 店主のおすすめ
01-45 温泉まんじゅう
46-90 ↑+温泉宿の宿泊券
91-00 ↑+ヒヒイロガニ
↓2コンマ ミスティの武器
01-60 氷の短刀
61-90 雪女の氷扇
91-00 妖刀氷華
- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 22:01:48.90 ID:2VeMYF+ho
- あ
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/02/23(日) 22:04:23.03 ID:4RG93CRHo
- ほい
- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 22:11:05.24 ID:FFPOmWvoo
- イチタリナイ
- 824 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 23:03:26.52 ID:K5WdgQXV0
- オノゴロ行商人「オノゴロ土産のおすすめ品と言ったら、こいつで決まりでさァ!」
温泉まんじゅう「」ポン!
デュア「温泉まんじゅう!」
エバンス「温泉まんじゅうか……! 確かにオノゴロじゃ温泉が有名だよな!」
オノゴロ行商人「さらに今ならなんと、こいつもお付けいたしゃしょう!」
温泉宿の宿泊券「」ポン!
ローガン「これは……宿泊券!」
オノゴロ行商人「トウゲン温泉の旅館の宿泊券っす! このまんじうもそこで仕入れたもんなんす!」
エバンス「おお……こ、これはちょっと嬉しすぎるぞ……!?」
オノゴロ行商人「助けてくだすったお礼に全部差し上げゃしょう! おらァ!」ドンッ!!
温泉まんじゅう「」ポン!
温泉宿の宿泊券「」ポン!
デュア「うおおお私の分も!!?」
ローガン「いかん……世界樹の光を追わねばならぬのに、温泉が楽しみになってしまう……!」
エバンス「仕方がない……仕方がないんだ……! 温泉には抗えない……!!」
☆温泉宿の宿泊券をいただきました
☆この後みんなで温泉まんじゅうを食べて元気になりました
次の戦闘コンマに+10の効果があります
*
ミスティ「あら、これは……」
白木の鞘に納められた短刀「」ポン
イリス「あっこれ演劇で見たことある! ヤクザっていうオノゴロの悪い人たちが持ち歩く武器だよ!」
ミスティ「そうなの?」
妖精「違うよ、これはオノゴロの武士とかお姫様がハラキリをする時に使う自決用の刃物だよ」
ミスティ「え、どっち?」
オノゴロ行商人「どっちも完全に間違ってるってわけじゃありやせんが……。これは短刀っていう、オノゴロ刀の懐に入れて持ち歩きやすい版みたいな奴でさァ。しかもこいつは、氷属性と相性の良い冷鋼(つめたはがね)が使われている……いわば、氷の短刀ってわけっす!」
ミスティ「つめたはがね……!」
イリス「ミスティにぴったりだ!」
オノゴロ行商人「試しに抜いてみますかい?」
ミスティ「ええ、じゃあ……」
シャッ――
氷の短刀「」キラン
雪の結晶「」キラキラ…
イリス「おお〜!」パチパチパチ
クロシュ「わあ〜!」パチパチパチ
妖精「かっこいい!」パチパチパチ
オノゴロ行商人「なんと……抜き放つだけで、雪の結晶が……!」パチパチパチ
ミスティ「買ったわ。おいくらかしら?」
☆ミスティが氷の短刀を買い、装備しました
*
- 825 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 23:04:08.06 ID:K5WdgQXV0
- ―夜
行商船
オノゴロ行商人「今夜はこの船にお泊りくだせえ。中は意外と広いんで、窮屈にはならんと思いやす」
ローガン「ありがたい。岩礁はテントが張りづらくて少し困っていたのだ」
エバンス「助けて大正解だったな!」
*
ギィ… ギギィ…
吊り下げランプ「」ユラユラ
イリス「デュアさんは冒険者さんなんですか?」
デュア「ああ。あと私相手に畏まった言葉遣いは不要だぞ。こう見えてたぶんお前たちと同年代だ」
イリス「えっそうなんだ! てっきりけっこう年上なのかと……!」
デュア「冒険者にとっての年齢など、何の意味もなさない数字だ。強さこそ正義――それこそが冒険者にとって、唯一にして絶対の基準。わかりやすくて良いだろう?」
イリス「まあ、わかりやすくはあるけど……」
ミスティ「強さこそ正義……まあわかるわ。強くなければ生き残れないし、何も守れないもの……」
イリス「確かに……」
デュア「そして今日の私は本当に無様だった……。迂闊にこのような荒れた海へイカダで乗り出し、お前たちに助けられ、魔王には手も足も出ず意識を奪われる始末……。弱き者の末路としてはこの上なく相応しいものであった、と言われかねん」
イリス「い、いやいやいや! 生き残ってるから末路ではなくない!?」
デュア「お前たちのお陰でな。大亀スライムのクロシュ殿がいなければ海の藻屑だった。自分の弱さを痛感したよ」
ミスティ「私たちにも突き刺さるわ……。クロシュがいなかったらみんなまとめて海の藻屑だった……」
イリス「いやまあ……それはそう……」
デュア「オノゴロに着いたら、刀を直すと同時に私自身も鍛え直さねばならん。負けたままではいられん……!」
ミスティ「魔王には勝てないのが普通だと思うわ……」
デュア「だがローガン殿はあの魔王の妖術に一度耐えてみせた。私は耐えられなかった。なれば、鍛え方が足りなかった以外にないだろう?」
イリス「えっローガンさん一回耐えたの!?」
ミスティ「嘘でしょ……」
デュア「当面の目標は、命を奪われる妖術を耐えられるようになること! だ!」
ミスティ「でもどうやって耐えられるようになったか確認するの? まさかまたあの海域に?」
デュア「……考え中だ!」
◇
- 826 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 23:04:59.04 ID:K5WdgQXV0
- ―夜
行商船
スライムクロシュ「……」
クロシュ(あの……黒い影の女の子……ものすごく、危なかった……。けど……)
クロシュ(……ものすごく……かなしくて……寂しい感じも、した……)
クロシュ(………クロちゃんみたいに……魔王になって、ずっと……苦しんでるのかな……)
クロシュ(どうにか……してあげられない、かな……?)
クロシュ(……!)ピコン!
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「ん? クロシュ、何してるの?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「え……えっ!? あの魔王と交信してみるだって!!?」
スライムクロシュ「〜」モニョ
妖精「ば、ばかやめなさい!! 魔王と交信なんてしたらどんな影響を受けるかわかんないでしょ!? 死んじゃうかもしれないんだよ!?」
スライムクロシュ「――」モニョモニョモニョ―
妖精「ああ、このばか聞いちゃいない!!」
妖精「……ていうか、相手がスライムじゃないと交信はできないんじゃなかったっけ?」
*
―??
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
クロシュ「ん……前より、少し慣れた……」ググ モニョモニョ
クロシュ「えっと……たしか……」モニョモニョ
凪いだ海域「」
クロシュ「あった……あの辺……」モニョモニョ
クロシュ「……きこえる……?」モニョモニョ
↓1コンマ
01-05 クロシュ死ぬ
06-80 へんじがない
81-95 縺ゅ↑縺溘?隱ー?
96-00 ??
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 23:09:49.40 ID:FeFta9GwO
- はい
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/23(日) 23:10:05.19 ID:Q/OncRXv0
- あ
- 829 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 23:17:41.16 ID:K5WdgQXV0
- クロシュ「……」
凪いだ海域「」
クロシュ「へんじ、ない……」
凪いだ海域「」
*
スライムクロシュ「……」モニョ…
妖精「あ、クロシュ! このばか! 死んだらどうするの!?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「ふ、不死鳥の力で復活するから大丈夫だって……!? このばか!! クローディアはそんな捨て身みたいなことをさせる為にその羽根をくれたんじゃないでしょ!!! ばか!! ばかスライム!!! そこに直れ、今日は説教だ!!!!」
スライムクロシュ「〜〜…!!」モニャニャ…!!
◆
- 830 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/23(日) 23:22:01.55 ID:K5WdgQXV0
- というわけで本日はここまでとなります。明日は航海の3日目、ランダムイベントと野営安価の最終日です
死の海域から命からがら逃げ出し、なんとかその日の航海を終えたクロシュ一行。一難去った後は安らぎのひととき。行商船を助けたり、格安でお買い物をしたり、デュア氏のお話を聞いてみたり、魔王との交信を試みるも返事がなかったり……。
水底の魔王とは何者なのか? クロシュは、妖精の説教を聞きながら静かに思いを馳せる。どこで生まれ、どこで生き、どうして魔王となったのか。何もわからない。あかちゃんスライムにできることは……たぶん、何もなかった……
というわけで本日はここまでとなります。次回は、たぶん明日も交信できると思います。よろしくお願いいたします
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 03:06:36.59 ID:YyxkczZ8o
- おつ
水底の魔王、通じないけどちゃんと会話しようとはしてくれてる?
ドス持ちミスティ姐さん…オノゴロ着いたら着物も着るともうVシネ
- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 12:15:22.41 ID:tQ+z6kvdO
- 乙
妖精ちゃん最終的にクロシュと細々と家族生活するつもりなのかな
- 833 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 15:35:33.71 ID:XSpHUjFT0
- 水底の魔王は何らかの言葉を発しているようにも見えますが、それが一体何を示しているのかはよくわかりません。そして殺意を持って謎の攻撃を行っていたことは明白であります。あのような恐ろしいものとはなるべく関わらないのが良いかもしれません
氷の短刀はミスティ氏に似合っていたようです。彼女は見た感じ儚げな女性なので、ハラキリするお姫様の印象もあります。しかし彼女は実のところ一行随一の武闘派なので、どちらかと言うとやはり仁義を重んずる姐さんかもしれません
この旅を終えた後、妖精氏がどこへ向かうのかは今のところ明らかになっておりません。そしてそれは主人公たるクロシュ氏も同様のようです。クロシュさんとしてはフメイちゃんとまた一緒に暮らしたい思いが強いかと思います。妖精氏はクロシュの保護者気取りなので、クロシュにくっついてきて世話を焼きたがる可能性があります
他の仲間たちについても、旅が終わった後のことはまだ未定だと思われます
- 834 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 15:36:04.61 ID:XSpHUjFT0
- ―オノゴロ諸島への海路 3日目
帆「」バサッ
大亀クロシュ「」スイスイ
行商船「」スイスイ
オノゴロ行商人「申し訳ありません、大亀スライム様に負担をかけることになってしまい……」
分体クロシュ「んーん……みんな手伝ってくれるから……へいき……! おまんじゅう、おいしかった!」
イリス「風と水の推進力が速すぎたり遅すぎたりしたら言ってね。丁度良い速さに調整するから」
分体クロシュ「ん……!」
エバンス「オノゴロまではあと1日くらいだよな?」
妖精「うん。今日の夕方くらいにまた一晩休んで明朝に出れば、明日の午前中には着くはず」
ミスティ「今日は昨日みたいなことがないと良いわ……」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-10 強敵
11-40 食料発見(コンマ)
41-70 場所発見(コンマ)
71-00 良いこと(自由安価)
- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 15:37:32.28 ID:lOJKnAE60
- あ
- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 15:38:56.02 ID:pbZ/AOokO
- えい
- 837 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 15:50:06.90 ID:XSpHUjFT0
- 食料を見つけ、そして強敵の気配がありました
↓1コンマ 見つけた食料
01-10 プランクトンの塊
11-20 藻屑
21-30 ウミノモズク
31-40 オオキイクラゲ
41-50 イカツムリ
51-60 異世海老
61-70 イクラマス
71-80 マグロ
81-90 ウミザリガニ
91-00 ヒヒイロガニ
- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 15:58:08.29 ID:82yC8lkmo
- あ
- 839 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 17:00:08.25 ID:XSpHUjFT0
- ―オノゴロ諸島への海路
浅瀬
大亀クロシュ「」スイスイ
ローガン「この辺りは水深が浅いな。海藻も見える」
エバンス「よし、それなら投網だ!」
投網「」バサッ!
バシャン!
ザブンッ!
ウミノモズク「」モサモサ
ミスティ「……藻類?」
デュア「それは……美味いのか?」
エバンス「こいつはオノゴロ近海で採れるウミノモズクだな。まあまあ美味いと思うぞ!」
*
モズク汁「」ポン! ホカホカ
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
デュア「美味い!」ズズ
ミスティ「意外と悪くない味ね」ズズ
イリス「ウミノモズクは健康にも良いらしいよ!」
妖精「ローガンはそろそろ食生活について真面目に考えた方が良い頃かもよ。お酒の量も」
ローガン「む……一応気にはしている……」ズズ
☆モズク汁を飲んで、次の戦闘コンマに+10を得ました
◇
- 840 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 17:00:50.37 ID:XSpHUjFT0
- ―オノゴロ諸島への海路
高波「」ザパーン
大亀クロシュ「」スイスイ
行商船「」スイスイ
デュア「今日の航海は順調だな!」
妖精「昨日みたいなヘマはしないよ。周辺への警戒も怠らない」
エバンス「おう。俺たちも目視で警戒してるぞ」
ローガン「うむ。今のところ不審なものは――むっ!」
妖精「! 強くはないけど、不審な魔力を感じる!」
イリス「あれだ!」
海上を飛ぶ人型の紙「」ヒラヒラ
ミスティ「紙が……飛んでる?」
妖精「あれは……オノゴロに伝わる伝統的な魔法、符術だ! オフダとか形代っていう紙に魔力を込めて飛ばして、いろんなことに使える……らしい!」
エバンス「らしい……」
妖精「いや、私も見たことはほとんどなくて……。あれはどういう意図で海上に飛ばしてるんだろう? 近くに術者がいるのかな?」
ローガン「考えられるのは、哨戒か」
妖精「……やっぱり?」
ミスティ「撃ち落とした方が良い?」
妖精「うーん……撃ち落としたらそれはそれで、敵対的な何かが接近してるって思われるかもしれないし……」
人型の紙「」ヒラヒラヒラ
デュア「あっ逃げていくぞ!」
イリス「む……あの距離と速度じゃ流石に狙い撃てないかも……」
エバンス「哨戒とかではなかったと祈るしかねえな……」
☆強敵と戦うフラグが立ってしまいました
◆
- 841 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 17:01:31.45 ID:XSpHUjFT0
- ―夕方
浅瀬の岩礁
ザァーン… ザパァーン…
行商船「」ユラユラ
*
―行商船内
ギィ… ギギィ…
吊り下げランプ「」ユラユラ
エバンス「すまないな商人のおっさん、今日も厄介になるぜ」
オノゴロ行商人「とんでもない! 厄介になってるのはこちらでありゃすよ!」
ローガン「フッ、双方に益のある関係を築けて何よりだ」
妖精「明日の午前中にはオノゴロ本島に着くと思うから、それまでよろしくね」
オノゴロ行商人「こちらこそ! よろしく頼んまっせ!」
*
ギギィ… ギイィ…
クロシュ「わあ……」
イリス「そういえばクロシュちゃんは船に乗るのは今回の旅が初めてだったよね」
ミスティ「いつも大亀になって私たちを運んでくれる立場だものね……」
デュア「大亀の姿で海を渡り、気球の姿で空を飛ぶ……スライムがそれほど凄い力を秘めた種族だったとは、全く知らなかった! 異種族ながら天晴だ!」
クロシュ「んへへ……」
浅瀬の岩礁に停泊した行商船の中で寝泊まりします
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 17:03:35.05 ID:YyxkczZ8o
- >>451より、パーティメンバーに童貞とはなにか聞いちゃうクロシュ
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 17:07:43.59 ID:tQ+z6kvdO
- ユキに手紙を出して住所を聞く
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/02/24(月) 17:11:12.75 ID:2E6YO6Ln0
- 行商人にオノゴロ諸島は温泉以外何があるか聞いてみる
- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 17:11:12.90 ID:RjSiUdItO
- かめはめ波的な技の開発
- 846 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 20:16:07.76 ID:XSpHUjFT0
- ギィ…ギギィ……
スライムクロシュ「……」
クロシュ(船が、ぎいぎい言ってる……。ちょっと、聞き覚え、ある……。どこだっけ……?)
――ヴァン「女神……」
――夢想の女神「ヴァン……」
――ベッド「」ギシ…
クロシュ(!)ピコン!
クロシュ(あのとき……ヴァンさんと女神さま……変なこと、やってた……)
クロシュ(えと……どうてい、そつぎょう……?)
クロシュ(聞いてみよ……)モニョモニョ
◇
イリス「えっな、何!?」
ミスティ「クロシュ、今何て……」
クロシュ「えと……どうていって、なに……?」
イリス「え、ええとだねえ……」
ミスティ「……まだ早いんじゃないかしら。教育に悪いわ……」
デュア「何ッ!? 童貞がどうかしたのか!?」
イリス「うわあ!?」
ミスティ「いや……そういうわけではなく……」
イリス「く、クロシュちゃんが意味を知りたいらしくて……」
デュア「む……なるほど……。確かに、説明するのは少し……」
妖精「童貞って、交尾をしたことのない男のことでしょ?」パタパタ
イリス「うわあ妖精さん!!」
ミスティ「よ、妖精……」
クロシュ「えと……こうびって、なに……?」
妖精「あ、そこからか……」
*
- 847 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 20:16:38.89 ID:XSpHUjFT0
- クロシュ「ほえ……。じゃあ、ヴァンさんと夢の女神さまは……」
妖精「そう、夢の中で交尾をしてたってこと」
イリス「///」
ミスティ「……///」
デュア「め、めでたいことだな!///」
クロシュ「……えっと……子供が、欲しかったから……?」
妖精「どうだろ。子供を生じさせる行為ではあるけど、交尾をする者が絶対に子供を欲しているとは断言できないと思う」
クロシュ「そうなの?」
妖精「不思議でしょ? 交尾って、お互いを愛し合う儀式みたいな面もあるんだって」
クロシュ「あいしあう……」
妖精「あと、すごく気持ち良いんだとか。だからそういうのを求めて交尾に及ぶツガイもいると思う」
クロシュ「そうなんだ……」
イリス「クロシュちゃんはまだだめだよ!? そういうのは大人になってからだからね!?」
クロシュ「う、うん」
ミスティ「……そもそも、スライムもそういうことをするの?」
妖精「……確かしないと思う。他種族の交尾の真似事をしても子供は生じないし、気持ち良くもならないはず」
ミスティ「ならまあ、安心?……かしら」
イリス「あれ? それじゃあスライムってどうやって生まれるの?」
妖精「本体から切り離された欠片に核が生じて、新たなスライムとして目覚めることがあるみたい。あと、分体が勝手に独立して別個のスライムになることもあるんだって」
デュア「……つまり、ツガイを作ることはないということか!」
妖精「そういうこと。稀にスライム同士で欠片を寄せ合わせて、そこから新たなスライムが生まれることもあるみたいだけど……それをツガイとか交尾と言って良いかはわからない」
ミスティ「スライム……不思議な生態なのね……」
◇
- 848 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 20:17:04.60 ID:XSpHUjFT0
- ―行商船内
風の精霊「お手紙だよ〜!」ヒュルヒュル
妖精「はいはい。ミスティ宛だね」
ミスティ「私宛?」
妖精「ユキからの返事だよ」
ミスティ「わかったわ」
ユキからの手紙「」パラッ
妖精「住所?」
ミスティ「ええ。ふむふむ……霊峰の麓にある、秘湯の隠れ里……?」
イリス「……ん? それってもしかして、行商人さんがくれた宿泊券の旅館のあるとこじゃ!?」
ミスティ「そうみたい」
妖精「だから雪女なのにお風呂が大好きだったのかな?」
イリス「あっ確かに!」
☆ユキの実家の住所を知りました
◇
- 849 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 20:18:28.63 ID:XSpHUjFT0
- ―行商船内
エバンス「そういえばオノゴロには温泉の他に何が有名なんだ? 俺は温泉の他は食い物のことしか知らないんだ」
オノゴロ行商人「オノゴロと言えば刀! 刀と言えばオノゴロ! ってくらいに、オノゴロの刀は有名ですわい」
エバンス「ああ、オノゴロ刀! そういやミスティちゃんが買ったのも、オノゴロ刀の短いやつだったな!」
オノゴロ行商人「鍛冶の技術なら世界最高水準と言っても過言じゃありゃせんと自分は思っとります! 今この船には小せェのしか積んでありやせんが、本当に行きゃあお兄さん方のお気に召す刀剣もきっと見つかりまさァ」
エバンス「なるほどな。情報提供感謝だ!」
オノゴロ行商人「あとはお兄さんの仰った通り、食い物――特に海鮮が絶品でっせ! イカ、タコ、エビ、マグロ……そしてカニ!!」
エバンス「カニか!!」
ローガン「ヒヒイロガニの伝説なら私も聞いたことがあるぞ。オノゴロを統べる姫巫女の神剣は、ヒヒイロガニの甲羅に含まれている伝説的な希少金属で作られていると……!!」
オノゴロ行商人「まさしく仰る通り! 姫巫女様の神剣アマノムラクモは、ヒヒイロガニの神力を宿した最強の剣!! 姫巫女様とアマノムラクモがある限り、オノゴロは永久に不滅!!」
エバンス「お、おお……なんかユーシリアの皇帝と勇者の剣に少し似てるな」
ローガン「強い力を有した武器は、統治者の力と権威の象徴として伝説に謳われやすいのだ」
オノゴロ行商人「けども……ここ最近はちっと、困ったことになってんす……」
エバンス「ん? 何かあったのか?」
オノゴロ行商人「今の姫巫女様は歴代最年少で、右も左もわかんねェ童なんす……」
ローガン「右も左もわからん童、だと……!? 先代はどうしたのだ!?」
オノゴロ行商人「病気で死んじまった。んで死ぬ前に次ん代へ継承を急いだんだけども、次ん代として控えてた長女っ子もぽっくり逝っちまって……。仕方なく、歳の離れた小せぇ次女っ子に継承するしかなかったんす……」
エバンス「え、ええ!?」
オノゴロ行商人「まだおっかぁもお姉も恋しかろう齢に、いっぺんに亡くしちまって……姫巫女っつー重責を負わされるなんてよォ……。しかもそんな時に、海の荒れ波はいつまで経っても治まんねェし……。おれぁ不憫でならねェんだ……」
ローガン「むう……」
エバンス「オノゴロ諸島もかなり困ったことになってそうだな……」
◆
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 20:24:20.90 ID:UzGFb2b8o
- 太母様の年の功はさすがだった!
- 851 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 21:18:51.50 ID:XSpHUjFT0
- ―オノゴロ諸島への海路 到着予定日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
温泉宿の宿泊券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
- 852 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 21:19:20.94 ID:XSpHUjFT0
- ―オノゴロ近海
帆「」バサッ
大亀クロシュ「」スイスイ
行商船「」スイスイ
オノゴロ行商人「お、見えてきやした!」
イリス「……!! あ、あれが――」
ミスティ「オノゴロの霊峰……!!」
遠くにそびえ立つ大きな山「」
ローガン「古代オノゴロでは、あの霊峰は不死の山――フジサンと呼ばれていたそうだ」
クロシュ「ふじさん……」
デュア「悪くない響きだ、フジサン!」
エバンス「天にも届きそうな気迫を感じるな!」
◇
―オノゴロ沿岸 港
黒髪ロングの和服少女「見えてきました。あちらをご覧ください、アカシ中将」スッ
遠くに見える大亀クロシュ「」スイスイ
黒髪ポニテの戦装束少女→リュウトウ「あれが例の、緑の国からの外患か」
黒髪ロングの和服少女→イヨ「はい。既に確認は取れております」
リュウトウ「では迎撃の準備に移らなければ」スクッ
イヨ「あの……本当に、理由も聞かずに、沈めてしまうのですか……?」
リュウトウ「そういう御命令だったはずだ」
イヨ「しかし……警告もなしに殺すというのは、あまりにも……」
リュウトウ「姫巫女様の御命令だ。それに私は護国の剣……外敵は討たなければらない」
イヨ「リュウトウ……」
リュウトウ「……イヨは文官だ。荒事は我らに任せ、この場を下がれ」
イヨ「いいえ。私は既に、海上の哨戒に手を貸しております。今更文官面はできません」
リュウトウ「イヨ……!」
イヨ「罪ならば、共に等しく負いましょう――」スッ
浮き上がるオフダ「」ユララ…
◇
- 853 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 21:20:46.12 ID:XSpHUjFT0
- ―オノゴロ沿岸
大亀クロシュ「」スイスイ
行商船「」スイスイ
ローガン「……む!! 皆、伏せろ!!」
イリス「!!」バッ
ミスティ「ええ!」バッ
ローガン「ぬっ!!」バッ!!
展開される鋼の浮遊防壁「」ガシンッ!!
矢「」カカカッカカッカカッ
妖精「矢の雨!!」
オノゴロ行商人「ひえええ!!? なんでェ!!?」
エバンス「チィ!! ありゃ哨戒だったのか!!」
デュア「はははっ、手厚い歓迎だ!!」
妖精「クロシュ、進路変更!! 一旦遠洋に離脱して、人気のない海岸を探すよ!!」
大亀クロシュ「〜〜!」モニョニョ!!
イヨ「させると思いますか?」ヌッ
エバンス「何ィ!?」
リュウトウ「オノゴロの敵――ここで討ち取ってくれよう!!」シャキン!!
ミスティ「こいつら、どこから……!?」
妖精「オフダに乗って海上を高速移動してきたんだ!! みんな、気をつけて!!」
――強敵襲来 オノゴロ朝廷軍リュウトウ&イヨ――
◇自陣(イクラマス+20、まんじう+10、モズク+10)
・大亀状態のため不死鳥化不可!
◇敵陣(戦力差-30、地の利+20、矢の雨+30、迷い-10)
↓1コンマ(合計+30)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 21:23:39.64 ID:lOJKnAE60
- あ
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 21:23:46.55 ID:qUyCYJnS0
- あ
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/24(月) 21:23:58.18 ID:QlClO/gMO
- あ
- 857 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 22:15:23.88 ID:XSpHUjFT0
- リュウトウ「イヤーッ!」
黒い打刀「」シャッ!!
ローガン「ぬう!」
灼鋼の盾「」ガギン!!
リュウトウ「イヤーッ!」
黒い打刀「」シャッ!!
ローガン「ぬうう!」
灼鋼の盾「」ガギン!!
リュウトウ「イヤーッ!」
黒い打刀「」シャッ!!
ローガン「ぬおおっ!」
灼鋼の盾「」ガギン!!
妖精「ローガンが剣の一対一で押されてる!?」
ミスティ「加勢するわ!!」バッ
氷の短刀「」シャキン!!
リュウトウ「!」ササッ!!
ミスティ「まだよ! 切り裂け!!」
氷の刃「」ヒュンヒュンッ!!
リュウトウ「くっ!」サササッ
ローガン「後ろだ!」シュバッ
トカゲ斬り「」ギュオオッ!!
リュウトウ「イヤーッ!」
黒い打刀「」ギンッ!!
ミスティ「そこっ!!」カッ!!
瞬間凍結「」ガギンッ!!
リュウトウ「うおおおっ!!」ササッ
ミスティ「ちいっ!!」
リュウトウ「このままでは分が悪いので……一気にいかせてもらう」スチン
ミスティ「刀を、納めた……?」
ローガン「……!! まずい、あれはオノゴロ剣術の奥義――居合だ!!」
リュウトウ「明石流奥義――」
黒い打刀「」ヴォンッ――
リュウトウ「――無元斬り」スチャッ
スパッ―デロデロ…
真っ二つ分体スライムクロシュ「」デロロ…
リュウトウ「なっスライム!? 私が斬ったのは――」
ローガン「クロシュくん!!」
ミスティ「貴様……よくもクロシュを!!」コォォォ―
妖精「大丈夫、核は外してる!! スライムならすぐにくっつくから大した傷じゃない!!」
リュウトウ「た、大した傷じゃ、ない……?」ガクッ
- 858 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 22:17:00.63 ID:XSpHUjFT0
- イヨ「リュウトウ!!」
エバンス「おっと、余所見してる場合か?」シャッ
イヨ「!! このっ……!」バッ
オフダ「」ビュンッ!
エバンス「うおっ!」
火球「」ボンッ!
ボガンッ!!
イリス「紙なら火で燃えるでしょ!?」
イヨ「くぅ……!」
デュア「多対少は好きではないが、先に命を狙ってきたのは貴様らだ! 観念しろ!」シャッ
炎の刀「」シャキン! メラメラ
イヨ「くぅぅ……!」
リュウトウ「……」ジッ
イヨ「!」コク
妖精「……! 何か目配せしてる!! みんな、こいつらを取り押さえ――」
リュウトウの残像「」フッ
ミスティ「消えた!?」
リュウトウ「イヨ!」バッ
イヨ「リュウトウ!」ガシッ
リュウトウ「次は――必ず!!」タンッ
リュウトウとイヨの残像「」フッ
イリス「こ、光速移動……!? 光属性は感じられないけど……」
妖精「いや……あれは空間系の魔法みたい。分体のクロシュを離れた位置から真っ二つにした剣技も、たぶんそれの応用だと思う」
エバンス「とにかく急いで離れよう! クロシュちゃん、大丈夫か!?」
分体クロシュ「うん! わたし、あんまり叩かれなかった……! ちょっと……矢が、ちくちくするけど……」
ミスティ「無理はしちゃだめよ」
落ちているオフダ「」ペラ
分体クロシュ「……?」ヒョイ
オフダ「」ペラッ
エバンス「げっ、そりゃあの呪術師のオフダか!? 爆発するぞ!」
妖精「いや……そのオフダからは、もう魔力は感じられない。ちょっと貸してみて」
分体クロシュ「ん」
妖精「……これは!」
イリス「何かわかったの!?」
妖精「住所と……緑の国の貴殿らに相談したいことがある、って」
ミスティ「住所と、相談……? というか緑の国からってバレているのね……」
エバンス「罠……にしちゃあ見え透きすぎているが……」
妖精「このオフダ自体にはもう何の魔力も込められてないから、ひとまず保留にしておこう。今は安全なとこに身を隠さなきゃ」
――撃退成功――
☆会心撃退により、イヨからのメッセージを受け取ることができました
◆
- 859 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/24(月) 23:59:05.34 ID:XSpHUjFT0
- クロシュ(それから、山陰に隠れた小さな入江から島に上陸したわたしたちは……)
クロシュ(隠れるように森の中を移動しつつ、霊峰の温泉街までやってきた……)
クロシュ(行商人のおじさんのお話では……あの宿泊券の温泉宿は、ノラニンジャの人が身を隠すのにも利用するくらい、隠密にぴったりの温泉宿なのだそう……)
クロシュ(デュアさんは、命の恩として囮になると言い張り……一人で、朝廷軍の鼻先に突っ込んでいった……。止める間もなかった……。無事に逃げ切れてたら良いけど……)
◆
―翌日
トウゲン温泉
湯気「」ホカホカ
山裾に栄えた和風の街並み「」ワイワイ ガヤガヤ
クロシュ「わあ……!」
イリス「賑わってるね……! それにしてもオノゴロの建物……すごく幻想的で素敵!」
ローガン「オノゴロの建物は大陸のものとはやはり大きく異なるな。大陸では石やレンガ造りのものが多いが、こちらでは木造が主流のようだ」
ミスティ「お尋ね者の身だけど、ちょっとわくわくを抑えられないわね……」
妖精「例の旅館に付けば、身を隠しつつオノゴロ文化も温泉も楽しめるはず。早いところ辿り着こう」
エバンス「……案内図によるとかなり近いはずだ……おっもしかしてあれか!?」スッ
大きな和風旅館「」ドン!
看板『旅館 雪解け』
*
- 860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/25(火) 00:00:30.23 ID:uk+eva7D0
- ―旅館 雪解け
カランカラン
木彫りのオオキイクマ「」ポン
掛け軸『温泉第一』
イリス「おお……内装もオノゴロだ……!」
エバンス「ここで内装がテラヌス風だったらびっくりだぞ」
イリス「それはそうですけど!」
カウンター「」ポツン
ローガン「しかしカウンターに、人の姿が見えないな……」
水色のスライム「お、おまたせいたしました〜!」ピョンピョン
クロシュ「!!」
妖精「あ、あれは――」
ミスティ「スライム!」
*
水色のスライム→シズク「宿泊券をお確認いたしました! 団体のお客さまですねっ!」
妖精「うん。それで、ちょっとしばらく身を隠したいんだけど……」
シズク「……え、ええ〜っと……た、たぶん大丈夫です!」
エバンス「な、なんだその歯切れの悪い言い方は……」
シズク「す、すみません……その、ただ今、店主が出張中で……。だ、大丈夫です! お客さまたちのことは、けっして誰にもおしゃべりしませんっ!」
エバンス(な、なんかすげぇ不安になってきたぞ……)
ローガン(だが……今は他に頼れるところもない。この子の言うことを信じるしかないだろう)
シズク「せ、せいしんせいいごほうしいたしますっ!! どうか、なにとぞ、なにとぞっ……」モニャニャ…
エバンス「わ、わかったわかった! 泊まろう!」
シズク「!」パァァァ
クロシュ「シズクちゃん……」
シズク「は、はいっ!」
デロデロ…ポン!
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
シズク「わわっ! クロシュさまも、スライムだったのですかっ!?」モニョモニョ
スライムクロシュ『クロシュちゃんで、いいよ……?』モニョモニョ
シズク『わかりました、クロシュちゃん!』モニョモニョ
スライムクロシュ『よろしくね、シズクちゃん……』モニョモニョ
◇
- 861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/25(火) 00:01:25.97 ID:uk+eva7D0
- ―オノゴロ諸島への海路 到着予定日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
イヨのオフダ
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 862 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/25(火) 00:03:56.89 ID:uk+eva7D0
- ―雪解け旅館 客室
畳「」
襖「」
ちゃぶ台「」
掛け軸『安眠第一』
シズク「なにかごようでしたら、すぐにお申しつけくださいませ!」モニョモニョ
イリス「うん、ありがとう! シズクちゃんも、手伝って欲しいことがあったらなんでも言ってね」
シズク「んええ!? わ、わたしは従業員なので、お客さまにお手伝いしていただくわけにはまいりませんっ!」
ミスティ「いや、でもちょっと大変そうだし……今は店主の人がいないのでしょう? 隠れさせてもらうのなら、こちらも礼を尽くすわ……」
シズク「わ、わかりました……。それでは、困ったことがあったら、お願いしますっ……!」
イリス「うん!」
妖精「ふふ、スライムがそのままの姿で働いてるなんて。オノゴロってあんまり来たことなかったけど、けっこう良いところなのかも」
クロシュ「うん……!」
イリス「ひとまず荷物を下ろして……観光案内があるから、それを見てみよう!」
ミスティ「ふむふむ……ん? 国政区、御所……? これって、もしかして朝廷のこと?」
イリス「……えっ!? 朝廷ってこの温泉街にあるの!!?」
妖精「……ちょ、ちょっと……下調べしなさすぎた……かも……」
オノゴロ諸島滞在1日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/25(火) 00:05:28.22 ID:Mnei2ccj0
- 情報収集も兼ねて冒険者ギルドに行ってみる
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/25(火) 00:07:37.35 ID:5Iav5hD8o
- 朝廷忍び込み
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/25(火) 00:10:55.28 ID:1+xJdGIhO
- ミスティ 氷の短刀の使い心地を確かめるためにエバンスと模擬戦する
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/02/25(火) 00:10:56.29 ID:gTB41QCHO
- 道具屋に行く
- 867 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/25(火) 00:16:32.02 ID:uk+eva7D0
- というわけで本日はここまでとなります。次回はオノゴロの冒険者ギルド編、朝廷に忍び込んでみよう編、模擬戦編となります
ついにオノゴロ諸島に辿り着き、トウゲン温泉の旅館に宿泊するクロシュ一行。和風の街並みや立ち上る湯けむりに胸を踊らせつつ、温泉まんじうの香りに食欲を震わせつつ――黒いあかちゃんスライムは、水色のスライムと出会う――
朝廷の陰謀、海流に起きている異変、姫巫女の意思――全てを明らかにした時、クロシュたちは何を手にし、オノゴロ諸島の運命はどこへ向かうのか。今はまだ、調査あるのみ――
本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/25(火) 02:03:54.08 ID:oB6bHTqYo
- おつ
スライムは大体単体生殖だよね
そしてウチの娘が近衛中将でビックリした…
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/25(火) 02:20:06.53 ID:w5KlpI04o
- おつでした
強敵フラグから会心ボーナスと攻略RTAみたいな動き
だから、ここでイヨの符術に感知される必要があったんですね(ろくろ回し)
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/25(火) 13:16:59.79 ID:1beG5MBxO
- 乙
武家が物理職なら公家が魔法職なのは当然の帰結
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/02/26(水) 00:26:30.45 ID:eXmYJTmto
- おつです
必殺の一撃を大した事ないと言われて(やや語弊)ショックを受けるリュウトウが可愛かった(小並感)
しかし今回戦ったネームドは設定の通りなら齢14の少女とその少女より更に幼く見える成人女性か…なにかがあぶない
幸い平和的アプローチができそうなのは何より、早いうちにコンタクトを取っておきたいね
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 09:02:40.89 ID:mGxa7P7p0
- 乙
ユキ実家にはもうミスティ様歓迎の準備できてそう
- 873 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 18:16:45.64 ID:H2HBHKZ60
- スライムは単体で増えることができるようです。ただし狙って増えるのは分体を作るよりも難しいらしく、特に子供を増やしたいと考えるスライムもあまりいないので、スライムの出生は落ちた欠片から勝手に生じるケースがほとんどのようです
アカシ中将はまだ若い方ですが、優れた戦闘力と家柄を評価され、現姫巫女に中将を任命されたそうです。現姫巫女は若者を積極的に起用する方針のようで、現在の朝廷は平均年齢が低いと言われています
リュウトウ氏とイヨ氏は強敵でしたが、会心の撃退成功によってちょっとしたボーナスアイテムを獲得することができたようでした。通常の進行ではこのようなものは得られなかったと思われるので、朝廷軍に見つかったことと差し引いても良い結果を得られたと言えるかもしれません
クロシュたちは、イヨ氏のオフダに書かれた場所に向かうことができます
武家は物理的な荒事の担当なので、公家が魔法的な荒事担当となるのは実のところ必然だったのかもしれません。しかし武家が武力を持つのであれば、公家が持つのは公力であるという説もあります。公力がどのような力なのかは今のところはっきりとわかっていませんが、もしかしたら物理とも魔法とも異なる恐ろしい力かもしれません。気を付けた方が良いでしょう
リュウトウ氏の居合道はとても恐ろしい一撃を放つ恐ろしい技でしたが、相手がスライムだったのは不幸中の不幸でした(クロシュたちにとっては不幸中の幸いです)。切断が完璧であればあるほど、スライムのデロデロ部分が受けるダメージも少なくなるので、彼女の美しい太刀筋はかえってクロシュに優しい一撃になってしまったのかもしれません
そして現朝廷はやはり平均年齢が低いようです。姫巫女の方針のようですが、その真意は今のところ闇に包まれています
ユキ氏の実家は、この温泉の近くにあるようです。ユキ氏の方から既に実家へ伝わっている可能性もあり、その場合は実際に歓迎の準備がなされていてもおかしくないでしょう。また、ユキ氏の一族は雪女なので、アボカドスムージーを飲んでもお腹を壊す可能性は低いと考えられます。堂々とお土産のスムージー詰め合わせを贈るのが良いでしょう
- 874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 18:17:10.54 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン宿場町
冒険者ギルド
ガヤガヤ
ローガン「情報収集と言えばまずはここだな」
イリス「はい。見た感じ賑わってるみたい……ですけど……」
ガヤガヤ…
ローガン「……少し雰囲気が悪い、か?」
ガンッ!!
猫又の給仕「ギニャッ!!」ドガッ!
オークの冒険者「ヒック……いつまで俺たちゃこの国に閉じ込められりゃ良いんだよ!!」フラフラ
コボルトの冒険者「ちょ、やめろよバカ!」
オークの冒険者「やめたら出られんのかよ!? ええ!?」ドゴォッ!
コボルトの冒険者「キャオンッ!!」ドガッ!
猫又の給仕「や、やめてくださいニャ……」
オークの冒険者「うるせぇ!! 猫風情が一丁前によォ!!」フラフラ
ベチン!!!
オークの冒険者「あガッ……」バタッ
和装受付嬢「お話は奥でお聞き致しますね〜」ズルズル
ザワザワ…
イリス「わ、わあ……」
ローガン「……オノゴロに閉じ込められた外来冒険者が不満を募らせている、ということか」
イリス「そういうことなんですね……」
依頼書「温泉宿の従業員募集! 報酬:並」
依頼書「農村の自警団員募集! 報酬:低」
依頼書「カニ漁船の船員募集! 報酬:極高」
イリス「依頼の方は……どれも長期みたいですね」
ローガン「今のところ路銀は足りている。今回は見送りで良いだろう」
イリス「ひとまず聞き込みでもしてみましょうか」
↓1コンマ
01-60 当代の姫巫女について
61-90 反朝廷勢力について
91-00 ??
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 18:18:32.90 ID:mGxa7P7p0
- あ
- 876 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 19:18:34.24 ID:H2HBHKZ60
- 猫又の給仕「変わったこと、ですかニャ?」
ローガン「うむ」
猫又の給仕「う〜ん……先程うちがやられましたように、ちょっと治安が悪くなっておりますニャ。ここはまだ良いけど、漁村の方じゃ荒れ波のせいでお魚が獲れなくて、冒険者さんだけじゃなくて漁師さんたちも荒んでるという話ですニャ」
イリス「うひゃあ……」
猫又の給仕「こんなに大きな異変が解決されないまま続いてるのは、うちが生まれてから初めてかもしれないニャ……。冒険者さんと漁師さんだけじゃなくて、みんなも不安を感じてると思いますニャ……」
ローガン「そうか……」
浪人「実際のところ不安はかなり広がっているでござるよ」ヌッ
ローガン「あなたは?」
浪人「ただの落武者でござる。いや、今はもう武者でもない……ただの冒険者と言った方が良いやもしれぬ」
猫又の給仕「毎日飲んだくれてる酒飲みおじさんニャ。冒険者とも言いづらいニャ」
浪人「そんな情勢だからか、最近は怪しげな組織も増えてきている。今の姫巫女は偽物だから打倒して本物の姫巫女を打ち立てよう、などとのたまう反朝廷組織も出てきているようでござる。恐らくはただの烏合の衆であろうが……もし見かけても関わらぬが良かろう」
ローガン「反朝廷組織か……」
イリス「わかりました、気を付けます!」
☆反朝廷組織の存在を知りました
◆
- 877 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 19:19:20.32 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン国政区
クロシュ「」コソコソ
妖精「懲りないねえ、クロシュ……」
クロシュ「今度は、気を付ける……!」
妖精「そうは言っても前回は見つかったわけでしょ。今度はさらに良い案でもあるの?」
クロシュ「……慎重に、行く……!」
モニョモニョ…ポン!
分体透明ちびクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
妖精「この透明の小さい分体なら早々見つからないだろう……と前回も思ったわけだけど……」
クロシュ「?」
妖精「何か改良の余地はないかなあ」
クロシュ「……」
↓1選択
1.このまま行く!
0.自由安価(内容によっては妖精に却下されます)
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 19:22:35.99 ID:TZ0uVgg7O
- 0メルルの迷彩魔法完全再現してみる
- 879 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 19:45:18.71 ID:H2HBHKZ60
- クロシュ「メルルさんの、迷彩魔法を……もっと、上手に真似る……!」
妖精「向上の余地があるなら試してみても良いかもね」
分体透明ちびクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ!
↓1コンマ 上手にできた?
01-60 まあまあ 次のコンマ+5
61-90 良い感じ 次のコンマ+10
91-00 ニンジャスライム 次のコンマ+100
↓2コンマ いざ御所に潜入
01-45 見つかった!
46-90 潜入成功!
91-00 姫巫女の寝顔を発見!
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 19:46:53.42 ID:mGxa7P7p0
- クリティカル
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 19:47:48.82 ID:X6jdjmynO
- どうなるかな
- 882 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 20:31:13.84 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン国政区
御所
お濠「」ユラユラ
ピョーン
分体透明ちびクロシュ「!」モニョッ
分体透明ちびクロシュ「?」キョロキョロ
御所外苑「」モサモサ
分体透明ちびクロシュ(でっかい、川の内側に……林が、あって……)
分体透明ちびクロシュ(林の向こうに……姫巫女さんの住む……お城が、ある……)
分体透明ちびクロシュ(行ってみよ……)ピョンピョン
◇
立派なお城「」ドン!
縁側に座る眠そうな黒髪おかっぱの幼女「……」コックリコックリ
分体透明ちびクロシュ「!」モニョニョ コソコソ
シュタッ
リュウトウ「ご休憩中のところ失礼致します、姫巫女様」ザッ
黒髪おかっぱの幼女→イクセ「……リュウトウか。イクセで良いと言っておろう」パチッ
リュウトウ「そういうわけには参りません。民草への示しがあります」
イクセ「面倒くさいのう……。して、何か掴めたのか?」
リュウトウ「はっ! 奴らの足取りを追ったところ、このトウゲン温泉の近くに潜伏しているか、あるいは既に温泉街に入り込んでいるものかと推測されます」
イクセ「では引き続き奴らの行方を追うのじゃ」
リュウトウ「はっ!」
イクセ「わらわは急いておらぬ。過重労働にも反対じゃ。無理のないペースでのんびり追うが良い」
リュウトウ「……しかし、彼奴らは外患なのでは?」
イクセ「そうでもあるが、わらわの治世において彼奴らにできることは何もない。例えるなら、奴らはわらわの油揚げを狙う害虫じゃ。不快ではあるが、所詮は羽虫。捨て置いても困らぬ」
リュウトウ「心得ました。それでは失礼致します」シュバッ
イクセ「うむ。精進せよ」
分体透明ちびクロシュ「……」コソコソ
どうしよう?
↓1〜 先取2票
1.撤退する
2.イクセと接触を図る
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 20:33:15.55 ID:wrs4Aym9o
- 2
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 20:35:24.24 ID:TZ0uVgg7O
- 2
- 885 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 20:50:22.00 ID:H2HBHKZ60
- ピョンッ
分体ちびクロシュ「!」モニョニョ
イクセ「……む? スライムか……ここの警備も杜撰じゃのう」ヨッコラショ
トコトコ
分体ちびクロシュ「〜〜」モニョモニョ
イクセ「ほら、帰った帰った。ここはお主のようなわっぱスライムの来るとこじゃないのじゃ」シッシッ
モニョモニョ…ポン!
分体小人クロシュ「おはなし……する!」
イクセ「なんと。そのナリでそれほどまでに高精度な擬態ができるとは。わっぱスライムと侮っておったかもしれんのう」
分体小人クロシュ「わっぱすらいむ……」
イクセ「何の話がしたいのじゃ? 特別に相手してやろう」
↓1〜2自由安価 お話する内容
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 20:52:57.00 ID:mGxa7P7p0
- かぞくについて
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 20:55:16.63 ID:CDB63X5O0
- 部下には他にどんな人がいるのか
- 888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 21:45:26.52 ID:H2HBHKZ60
- 分体小人クロシュ「?」キョロキョロ
イクセ「なんじゃ、おもむろに周囲を見渡して」
分体小人スライム「姫巫女さま……ちっちゃい」
イクセ「まだ6歳じゃからの。あとお主に言われとうないぞ」
分体小人スライム「えっと……おうちのひとは……?」
イクセ「おうちのひと……家族のことか? わらわの肉親であればもう誰もおらぬぞ」
分体小人スライム「そうなの?」
イクセ「まあ姫巫女じゃからの。そういう運命だったというだけじゃ」
分体小人スライム「そうなんだ……。えっと……さびしく、ない……?」
イクセ「運命は運命じゃからな。それに、わらわには仕える者も大勢おる」
分体小人スライム「つかえるもの?」
イクセ「部下とか手下のことじゃ。年若い武者のリュウトウに、18にもなってちんちくりんなイヨ、他にも天狗だの鬼だの河童だの猫だの狸だのいろいろおる。わらわは彼奴らを率いてこの国を守らねばならぬゆえ、寂しがっておる暇などないというわけじゃ」
分体小人スライム「そうなんだ……」
イクセ「そうなのじゃ」
分体小人スライム「………ひまがあったら……さびしい……?」
イクセ「そうじゃなあ。寂しく思う心もあったかもしれんのう」
分体小人スライム「そうなの?」
イクセ「姫巫女には不要な感情じゃ。くく、哀れと思うか?」
分体小人スライム「……」
兵士「姫巫女様!」ガションガション
イクセ「おっと、下人どもが来たようじゃ。お主もそろそろ行った方が良かろう。見つかると厄介じゃぞ」
分体小人スライム「うん……」デロデロ
分体ちびクロシュ「〜〜」ポン! モニョモニョ
ピョンピョンピョン――…
イクセ「……しかし黒いスライムとは珍しいのう。このわらわでさえ初めて見るものが、この世にまだあろうとは……」
イクセ「荒れ波を越えてきたという大亀とやらにも早くお目にかかりたいものじゃ。羽虫や人間はいらぬが、大亀は面白そうじゃし」
◇
- 889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 21:46:05.39 ID:H2HBHKZ60
- ―旅館 雪解け
屋外演舞場
ミスティ「裏にこんな広い場所があったのね」
シズク「はい! 歌劇や演舞などをご覧いただけます! 今はその、何の予定も入っていないんですけど……」モニョニョ
エバンス「訓練とかにも使えそうだな」
シズク「頑丈なので、大丈夫です! 店主も時々ここで、刀をぶんぶん振り回しております!」モニョモニョ
エバンス「お、マジか。それじゃあちょっくら運動しても良いか?」
シズク「はい!」モニョ!
ミスティ「じゃあせっかくだし私も。この短刀にも慣れておきたいしね」
氷の短刀「」シャキン キラキラ
エバンス「なら模擬戦でもしてみるか? やっぱり実戦形式が一番早いだろ」
ミスティ「そうしましょうか。よろしく頼むわ」
エバンス「おう!」
シズク「お、お怪我などなされましたら、すぐに言ってくださいねっ!」モニョニョ
↓1
01-30 引き分け
31-90 偶数ミスティ勝利 奇数エバンス勝利
91-00 会心引き分け
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 21:47:31.49 ID:B3AdZYLzO
- あ
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 21:47:53.30 ID:nqVQBlV60
- あ
- 892 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:06:07.23 ID:H2HBHKZ60
- カンッ!
地面に刺さる氷の短刀「」サクッ!
魔銀の剣「」シャキン!
シズク「わ、わわ……」オロオロ
エバンス「……勝負あり、か?」
ミスティ「……ええ。今回は負けたわ」
魔銀の剣「」チャキン!
エバンス「ふう……いや、こっちもヒヤヒヤしたぜ。戦闘経験なら俺の方が積んでるはずなんだがなあ」
ミスティ「下手な慰めは結構よ」スタスタ
氷の短刀「」ヒョイ
ミスティ(……魔銀は、魔力を通せば通した分だけ素直に反応したけれど……。この冷鋼は、通した分以上に強く反応する……。汎用性重視と、氷属性特化の差ね……。お陰で自分の手に凍傷を負ってしまったわ……)
ミスティの手「」シモヤケ
ミスティ(……実戦でこんな醜態を晒していたらと思うとぞっとするわね……。模擬戦で知れて良かったわ……)
ポウ…
ミスティ(ん……?)
シズク「〜〜」モニョモニョ
癒やしのお湯「」ポウ…
ミスティの手「」ポカポカ
ミスティ「あら……ありがとう、気持ち良いわ……」
シズク「良かったです! えへへ、怪我をしたらいつでも言ってくださいね」モニョモニョ
エバンス「おお……! シズクちゃん、俺の手にも頼む! ミスティちゃんの冷気でかちこちなんだ!」
シズク「はいっ!」モニョモニョ ポウ―
☆エバンスが勝利し、剣技と魔法経験をそれぞれ1獲得しました
◇
- 893 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:44:02.21 ID:H2HBHKZ60
- ―夕方
旅館雪解け 客室
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「なるほど……姫巫女と接触して、いろいろ聞いてきたと」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「……聞く限りだと、私たちのことはやっぱり敵視してるみたい。幸い本腰を入れて私たちを討とうって気はあんまりないみたいだから良かったけど……」
イリス「……その姫巫女様って本当に6歳なの!? なんか聞く限りだと、口調はおばあちゃんっぽいし、性格も達観してそうだし、とても6歳とは思えないんだけど……」
ローガン「当代の姫巫女イクセ・ホシツカサは、天神アマテラスを降霊せし史上初の偉大な姫巫女と呼ばれているらしい。彼女の歳に見合わぬ口調や優れた見識は、歴代の姫巫女とアマテラスより授かりし恩寵ゆえ……との触れ込みだ」
ミスティ「神を降霊……そんなことが可能なの?」
妖精「優れたシャーマンなら、精霊や自然神を自分の身に降ろすことは不可能じゃない。でも神降ろしってのは一時的なもので、終われば元の人格に戻るのが普通なんだよ。アマテラスがドジったのかなあ……」
エバンス「ずっと神降ろしし続けてるとか?」
妖精「そんなことしたら心身が壊れちゃうよ。人の身はあくまで人の身。精霊や神をいつまでも置いとけるようにはできてない」
クロシュ「そうなんだ……」
妖精「……そういえばクロシュは光の精霊を心の中で飼ってるんだっけ……。まあ……スライムは人間より柔軟だし、大丈夫なんだよきっと……」
イリス「じゃあ姫巫女様もスライムなんじゃ!?」
妖精「もしそうならオノゴロ諸島の歴史がひっくり返る」
◆
- 894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:44:47.31 ID:H2HBHKZ60
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
温泉宿の宿泊券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
- 895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:45:37.59 ID:H2HBHKZ60
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
浴衣イリス「ん〜気持ちの良い朝!」ググッ
浴衣ミスティ「この浴衣っていう寝間着、良いわね……。見た目もお洒落だし……」
浴衣妖精「まさか妖精用の浴衣まであるとは思ってなかったよ。通魔性も良いから息苦しくないし」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
イリス「あはは、でもクロシュちゃんはやっぱり瓶なんだね」
妖精「まあ、クロシュは寝る時はスライムになった方が楽だろうしね」
ミスティ「スライムの姿で浴衣を着ても仕方ないわね」
オノゴロ諸島滞在2日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:45:49.53 ID:TZ0uVgg7O
- 道具屋に行く
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:49:50.28 ID:OCIkiDWUO
- エバンス、情報収集の流れでデートすることに
コンマが偶数だったらイリス、奇数だったらミスティとゾロ目だったらクロシュ
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:50:51.35 ID:wrs4Aym9o
- イヨのメッセージにあった住所に行く
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:51:01.84 ID:3DVusWGvo
- オノゴロスライム大交流会からの情報収集
- 900 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:29:37.98 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン温泉 宿場町
シズク「ごめんなさい、お手伝いしてもらっちゃうなんて……」モニョモニョ
ミスティ「気にしないで良いわ。その体だと買ったものを持ち帰るのも大変でしょう?」スタスタ
シズク「あっ、それなら大丈夫なんです! えっと、ちょっと待っててくださいね」モニョモニョ…
モニョモニョモニョ…ポン!
スライム幼女シズク「じゃーん!」モニョニョ
クロシュ「わあ!」
ミスティ「あら、あなたも擬態できたのね」
スライム幼女シズク「えへへ。クロシュちゃんみたいに、色とか質感まで真似できるわけじゃないんですけど……」モニョモニョ
クロシュ「!」ピコン!
魔女っ子クロシュ「!」ポン!
スライム幼女シズク「わあ! クロシュちゃんが、魔女っ子になった!」
魔女っ子クロシュ「ん……!」
竜珠の大杖「」ピカッ
反映魔法球「」ポン!
蒼のロングヘア「」ファサッ
透き通るような肌色「」キラキラ
幼女シズク「わわあ!」キラキラ
ミスティ「あら……シズクの肌の色と質感が、本当に人間の小さい子みたいになったわ!」
幼女シズク「す、すごい……わたし、本当に人のちっちゃい子みたいです……! 髪も、人みたいにサラサラで……」
魔女っ子クロシュ「んへへ……。他にも、いろいろできるから……なりたいものがあったら、言ってね……」
◇
- 901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:30:38.94 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン宿場町
道具屋
カランカラン
幼女シズク「こんにちはっ!」トコトコ
ミスティ「邪魔するわ」スタスタ
クロシュ「お邪魔、します……」トコトコ
水色髪の単眼少女「あ、いらっしゃいませ!」
クロシュ(おめめ……)
ミスティ(すごいぱっちりだわ)
幼女シズク「サララちゃん! わたしが誰だかわかりますか!」キャッキャ
水色髪の単眼少女→サララ「えっ……? えっもしかして……シズクちゃん!?」
幼女シズク「当たりですっ!」キャッキャ
サララ「えっ、ええっ!? なんで人みたいに!?」
ミスティ「初めまして、道具屋さん。これには長……くもない理由があるのよ」
*
サララ「反映魔法で、色と質感を……! ね、ねえシズクちゃん……髪、触っても良い……?」
幼女シズク「はい、どうぞどうぞ!」
蒼いロングヘア「」ファサッ
サララ「わっ……! すっごいサラサラ……! 本当に色と質感だけなの……!?」
クロシュ「……わ、わかんない……。そんなに、真面目に考えたこと……ない……」
ミスティ「けっこう凄い魔法なのかもしれないわね」
サララ「……あっ、そういえば……お買い物に来たんですよね、何をお探しですか?」
幼女シズク「あ、うん! えっと、いつもの消耗品と……」
↓1コンマ
01-60 シズクのお手伝いをした
61-90 カニカマボコ
91-00 ヒヒイロガニ
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 23:32:26.51 ID:nqVQBlV60
- あ
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 23:38:08.44 ID:wrs4Aym9o
- カニ(カマボコ)ゲット!
- 904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:50:58.49 ID:H2HBHKZ60
- ―旅館雪解け
買い物袋「」ドッサリ
幼女シズク「今日はありがとうございました! とっても助かりました……!」
クロシュ「ん……!」
ミスティ「必要ならまた言ってね。手伝うわ」
幼女シズク「ありがとうございますっ! えへへ……今日は、しばらくこのままで過ごします!」
クロシュ「んへへ……。でも……疲れたら、ちゃんとデロデロになってね……」
幼女シズク「うん! クロシュちゃんも、無理はしないでね」
クロシュ「ん!」
ミスティ「ふふ……」ニコニコ
◆
- 905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:51:24.33 ID:H2HBHKZ60
- というわけで本日はここまでとなります。次回は突然のデート編、イヨさんのお誘いに乗ってみよう編となります
今回は冒険者ギルドに行って情報収集をしたり、クロシュ氏が朝廷に侵入して姫巫女とお話してきたり、ミスティ氏とエバンス氏が模擬戦をしてみたり、シズクちゃんと一緒に道具屋に行っておめめぱっちりのサララ氏とであったりしたようでした
今のところ光の行方もオノゴロ諸島で何が起こっているのかもよくわからない今日このごろですが、姫巫女氏はクロシュ一行を急いでやっつけようと思っているわけではないようです。今のうちに調査を進めていくのが良いでしょう
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 04:26:59.00 ID:b/fM/hnZ0
- 乙
イスファハーンやユーシリアでの事があったのに妖精はクロシュの潜入を止めたりしなかったな。
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 11:42:26.90 ID:9HJdBR2bo
- 乙
姫巫女が敵意マシマシじゃないからまだ優情か
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 12:08:10.49 ID:4BdmbcBmO
- 乙乙
そういえばクロシュちゃんの反映魔法って自分以外にもかけられるんだった
スライム同士でキャッキャしててかわいいね
そしてミスティさんが後方保護者面っぽくなってて草
- 909 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 16:33:07.34 ID:tXmVwjsl0
- クロシュ氏は何度か不法侵入に失敗していますが、分体を遠隔操作して侵入させるという方法は実際けっこう効果的で安全なので、妖精も許可しているようです。ユーシリアでの失敗でも本体が見つかったわけでもないので、妖精的にもそれほど強く止めようとは思わないようです
姫巫女氏は分体のクロシュ氏を見ても怒ったりはせず、そして一行をすぐに闇へ葬ろうと決意しているわけではなかったようです。彼女の真意がどのようなものなのかはわかりませんが、今のうちに好き勝手動くのが上策と言えるでしょう。しかし姫巫女の目論見が一体どのようなものなのかは、未だ闇に包まれています
シズクちゃんはクロシュ氏にとって同年代(?)のスライム仲間なので、一緒にいるのが楽しいのかもしれません。ユーシリアでも、森スライムのロシュさんと遊ぶ機会があれば楽しい時間を過ごせたと思います(当時はクロシュ氏がメンタルを壊してデロデロになってしまうなどの不運もあり、なかなか機会に恵まれませんでした……)
そしてミスティ氏は小さきものを愛する心が他の人より大きいのかもしれません。クロシュ氏とシズクさんが一緒にモニョモニョしている姿がとても良いものに思えたようです。良いものを良いと思う心は大事にすると良いかもしれません
- 910 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 16:35:32.39 ID:tXmVwjsl0
- ―トウゲン宿場町
遊郭
ワイワイ ガヤガヤ ウフフ
イリス「こ、ここは……なんか、雰囲気が……」キョロキョロ
エバンス「あー……もしかしてここ、遊郭か……」
イリス「ゆ、遊郭……!」
ダキッ
遊女「たくましいお兄さん〜。わっちらと遊んでいきひん?」ギュッ
エバンス「うおっ……! いや、俺は……」
遊女「奥手なんどす? そういう殿方も愛らしいどすえ」
エバンス「いやいや、ちょっと……」
エバンス(イリスちゃん、助けてくれ!)チラッチラッ
イリス(ええ……)
イリス「あ、あの〜すみません。その人、連れてかないでくれますか……?」
遊女「あら、お兄さんこんなにめんこい恋人さんがおったん? こりゃ悪いことしてしもうたわ」パッ ケラケラ
イリス「え、いや恋人では……」
遊女「この街はツガイでも面白う遊べますえ〜。楽しんでおくれやす〜」スタスタ
イリス「つ、ツガイて……!///」
エバンス「……すまん」
イリス「……もう、こうなったらここで調査していきましょう! せっかく入ったんだから、すぐに出てくなんて勿体ないですもん!!」
エバンス「お、おいマジか……」
↓1コンマ
01-65 ふつうに楽しめた
66-95 経験値を得た
96-00 ???
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 16:38:43.60 ID:Q2xeIEnA0
- あ
- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 16:39:15.19 ID:9HJdBR2bo
- 経験値(意味深)?
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 19:31:47.33 ID:rTBOPqmAO
- コンマが96〜00の「???」だったらイリスとエバンス付き合う展開だったのかな。
- 914 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:11:57.15 ID:tXmVwjsl0
- ワイワイ ガヤガヤ
ロイヤルフラッシュファイブカード!!
グギャアアアアアッ!!! タスケテクダサイ!! タスケテクダサイ!!
イリス「遊郭っていっても、えっちなお店だけじゃないんですね」
エバンス「みたいだな。つってもほとんどは賭博みたいだが……。イリスちゃんもなんかやってくか?」
イリス「やめておきます……。ああいうのって、損をする確率の方が絶対に高いでしょうし……」
エバンス「そりゃそうだ。客が損をしなきゃ胴元は儲からんからな」
イリス「エバンスさんはやったことあるんですか?」
エバンス「俺か……まあ、若い頃に……。いや今も若いが……。あまり良い思い出はない」
イリス「……儲からなかったんですね」
◆
- 915 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:13:14.84 ID:tXmVwjsl0
- ―トウゲン温泉 郊外
小さな廃屋
クロシュ「……」キョロキョロ
ローガン「ここが例のオフダに指定されていた場所か」
妖精「うん。罠の可能性もあるから、警戒はしておいて」
ローガン「わかっている」
ピラッ
宙に浮く人型の紙「」ヒラヒラ
妖精「!」
ローガン「やはり罠――」シャキン
人型の紙「ちょ、ちょっと待ってください! 罠じゃありません!」アタフタ
妖精「ローガン、待って!」
ローガン「う、うむ」
人型の紙「……来てくださってありがとうございます。緑の国のお方々……。先日お会い致しました、朝廷軍のイヨと申します」
妖精「あの時の符術使いだね。私たちのことは……もう知ってそうだからいいか。本人は来れなかったの?」
人型の紙「不審な動きを見せれば島流しにされてしまいますので、ご容赦ください」
クロシュ「しまながし……」
妖精「それで、一体何の用で私たちを呼びつけたの?」
人型の紙「はい。あなた方に……当代の姫巫女を、殺して欲しいのです」
妖精「!?」
ローガン「!?」
クロシュ「?」
妖精「……暗殺の依頼? 島流しどころか、即刻処刑されかねないことをしているのは理解できてるよね?」
人型の紙「はい。だからこそ、国内の者には頼めないのです」
ローガン「ふむ……つまり我々は、丁度良い時に入国してきた捨て駒候補というわけか」
人型の紙「……はい」
妖精「正直だなあ……。まあ変に繕われるよりは全然良いけどさ」
人型の紙「すみません……」
ローガン「フッ……いや失礼した、話を続けよう。暗殺の理由を聞かせてもらっても構わないだろうか?」
妖精「私もそれを聞きたい。ただの怨恨とかならいくら積まれてもお断りだけど」
人型の紙「はい。ですがその前に……当代の姫巫女が、どのような経緯で姫巫女となったのかはご存知ですか?」
妖精「巷に広まってる話くらいなら。先代の母が病気になって急遽次期候補に継がせようとしたら、その次期候補が急死しちゃって、仕方なく幼い妹に継がせた……だっけ? その後先代の母もすぐに死んじゃったとか」
人型の紙「はい、概ねその認識で合っております。当代の姫巫女は、何もかもが急な運命を背負わされてしまった……幼い少女でした」
妖精「……それだけ聞くと哀れな幼子だよね。でも、実際は――」
人型の紙「……はい。継承の儀を終えた彼女は――もはや、何も知らぬ無垢な幼子ではありませんでした。歴代の姫巫女と天神アマテラスの叡智を継ぎし、至上の神童――という、自称です」
妖精「えっ、それって自称だったの!?」
人型の紙「はい。継承の儀は歴代の姫巫女の叡智を受け継ぐ秘法なので、恐らく全部が嘘ということもないかと思いますが……天神アマテラスの部分については真偽不明です。そして継承の儀を終えて人格が大きく変貌した姫巫女は、記録によると今まで一人もいなかったそうです」
妖精「でも、それだけなら暗殺する必要はないんじゃないの? 朝廷としても、何も知らない幼子よりいろいろ勝手を知ってる神童巫女の方が心強いんじゃ?」
人型の紙「……問題は、その後です。姫巫女に就いた彼女は唐突に僻地開拓をすると言い出し、大勢の忠臣をオノゴロの北方群島へ強制的に送ってしまったのです」
- 916 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:13:43.15 ID:tXmVwjsl0
-
クロシュ「ほっぽぐんとう?」
人型の紙「北方群島はオノゴロ諸島に連なる島々ですが、未だ未開拓の領域でした。そこを開拓すること自体は別に何もおかしくないのですが……」
ローガン「……実質的な左遷……いや、北方群島の環境を考えると島流しか」
人型の紙「はい。そして彼女は、私などのような経験の浅い若輩者ばかりを起用し、身辺を固めるようになりました」
妖精「……独裁?」
人型の紙「そうです。彼女は経験が浅く自分に逆らわない者だけで朝廷を固めて、独裁を始めたのです」
ローガン「なるほど……」
人型の紙「だから……あなた方に、彼女を討って欲しい。私は、彼女は悪意を持った何らかの怪異に乗っ取られたか、あるいは人格を歪められたものと見ています。あのような独裁を行う者の統治下では、オノゴロに未来はありません」
クロシュ「……でも……そしたら、本物の姫巫女さんは……」
妖精「……殺したら、死んじゃうよ?」
人型の紙「……殺さずに姫巫女を元に戻す方法があるなら、そうしたい。しかし優れた祓い師も、心属性の心理士も、北方に流されてしまいました。今のこの国には、もう姫巫女を救える人はいません」
妖精「……事情は大体わかった。でも私たちには、危険を冒して国の元首を暗殺する理由がない」
人型の紙「……世界樹の光は、姫巫女が保持している……と言えば、どうですか?」
妖精「!?」
ローガン「!?」
クロシュ「!」
人型の紙「私も、忠臣を追い出して独裁を始めたというだけで暗殺を企てているわけではありません。しかし彼女は世界樹の光を用いて周辺海域を荒らし、オノゴロの海上を封鎖してしまいました。これによってオノゴロの漁業と貿易は大打撃を受けています。例え彼女が姫巫女であろうと、これは国家に対する明確な攻撃です」
妖精「そ、それは……本当なの!?」
人型の紙「はい。彼女が何を企んでそのようなことをしているかは知りませんが、野放しにすればオノゴロの未来は暗澹としたものとなることだけは明白です……!」
妖精「……」
人型の紙「……世界樹の光を回収したいあなた方にとっても、悪い話ではないはずです。もし彼女の暗殺に協力して頂けるのであれば、姫巫女の住まうトウゲン城の城内図や、警備情報などをお教え致します。他に暗殺に必要なものがあれば、可能な限り調達しましょう」
妖精「い、いやでも……うーん……」
ローガン「……少し待ってくれないか? 世界樹の光を回収したいのは確かだが、こちらも情報を整理する時間が欲しい」
人型の紙「わかりました。それではまた後日、この廃屋に来てください。今くらいの時間に来て頂ければ、私も対応できるかと思います」
ローガン「承知した」
人型の紙「良い返事を期待しております――」
人型の紙「」パサッ
妖精「……ただの紙に戻った」
ローガン「では、帰って情報を整理しよう」
クロシュ「うん」
妖精「ローガンがいて助かったよ」
◆
- 917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:16:43.18 ID:tXmVwjsl0
- ―夜
旅館雪解け 客室
ローガン「……という話だ」
イリス「え、ええっ……!?」
ミスティ「暗殺……!?」
エバンス「マジかよ……」
妖精「今のところ保留にしてあるけど……世界樹の光はその姫巫女が保持してるっていうし、けっこう面倒なことになってきたかも……」
イリス「え、えっと……どうするの? まさか、本当に暗殺……?」
妖精「……いや、暗殺はしない方向で考えたい。緑の国の名を背負ってる私たちがそんな真似したらとんでもない外交問題だし……このオノゴロ諸島に与える影響もちょっと想像が付かない」
エバンス「だよな。ただ、そうなると……」
ローガン「殺す以外の手段で姫巫女をどうにかする必要がある、ということか」
妖精「うん。ひとまずその辺はおいおい考えていこう」
ミスティ「じゃあ暗殺の依頼は受けないということね」
妖精「いや、情報は欲しいから依頼は受けよう。イヨって奴もできれば殺したくないみたいなこと言ってたし、姫巫女をどうにかできれば文句はないでしょ」
イリス「ちょっと小狡い気もするけどそれが良さそうだね……。それにしても、また乗っ取られ案件なのかなあ……」
ミスティ「ユーシリアで宰相が乗っ取られてたと思えば、今度は国家元首そのものが乗っ取られてる可能性があるなんてね……」
ローガン「厄介事は続くものだな……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
◆
- 918 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:18:39.32 ID:tXmVwjsl0
- ―深夜
妖精「……」zzz
イリス「……」zzz
ミスティ「……」zzz
クロシュ瓶「……」zzz
◆
―誰かの夢?
トウゲン城 縁側
イクセ「ぐす……ひっく……」エグエグ
スライムクロシュ「……?」モニョニョ
イクセ「ふえ……スライムさん……?」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「姫巫女さま……?」
イクセ「あ……昨日のお昼……お庭に来た……?」
クロシュ「うん……。姫巫女さまは……」
イクセ「……これが……本当の、わたし……。弱くって……泣き虫で……姫巫女なんて、務まるわけ、ない……」
クロシュ「そうなの……?」
イクセ「うん……。だから……わたしのことは、姫巫女じゃなくて、イクセって呼んだ方が良いよ……」
クロシュ「あ、うん……。えっと……わらわじゃ、って言ってるのは……?」
イクセ「あれが……姫巫女としての、わたし……。歴代の姫巫女さまたちが集まってできた……姫巫女を壊す為の、わたし……」
クロシュ「そうなの……?」
イクセ「うん……。歴代の姫巫女さまの御代表さまが……そう、仰ったの……」
クロシュ「なんで、こわすの……?」
イクセ「……姫巫女っていう、仕組みのせいで……お母様も、お姉様も……きっとその上の人たちも……みんな、みんな……人生を台無しにされて、早くに死んじゃった……。そんなの……許せないよ……」
クロシュ「……」
イクセ「だから……みんなの思いでできた、最期の姫巫女のわたしが……それを、壊すの」
クロシュ「……でも……そしたら、イクセちゃんは……?」
イクセ「死ぬと思う……。でも、それで良いの……。姫巫女なんて……途絶えちゃった方が、良いもん……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取3票
1.そうなの?
2.そうなんだ
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:19:30.01 ID:rTBOPqmAO
- 2
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:20:16.66 ID:wjo1v56iO
- 0メゾンドクロシュに巫女の家族の霊を呼んで聞いてみる
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:21:37.58 ID:b/fM/hnZ0
- 2
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:31:19.24 ID:+1UaJRQ6O
- >>920
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:39:55.14 ID:9HJdBR2bo
- >>920
- 924 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:01:57.85 ID:tXmVwjsl0
- クロシュ「……」
立派なトウゲン城「」ポン
お花畑「」ソヨソヨ
ちょうちょ「」パタパタ
クロシュ(ここ……わたしの夢じゃ、ない……)
クロシュ(たぶん……イクセちゃんの、夢……?)
クロシュ(……ちょっと……引っかかる……)
クロシュ(家族っていうのは……一緒のおうちに住む、大切な人のこと……。わたしにとっての、フメイちゃんみたいな……)
クロシュ(そんな人たちが……)
クロシュ(自分のおうちの子を……殺すようなこと……するのかな……?)
クロシュ「イクセちゃん……」
イクセ「……なに?」
クロシュ「わらわじゃの姫巫女さまは……本当に、イクセちゃんの……おうちの人なの……?」
イクセ「ふえ……? うん……。だって、聞こえたもん……。お母さまの、声……」
クロシュ「……」
イクセ「だから……お母さまたち、だよ……?」
クロシュ(本当かな……? 本人を、ここに呼べないかな……)
↓1コンマ
01-75 呼べなかった
76-95 霊媒スライム
96-00 わらわじゃの心を食べてみればわかるかも!
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:11:06.30 ID:s9J4AlHMo
- むしゃむしゃ
- 926 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:24:39.18 ID:tXmVwjsl0
- クロシュ「……」グググ…モニョモニョ…
イクセ「……? なにしてるの……?」
クロシュ「………」ググググ…モニョニョニョ…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
イクセ「わっ……! 急にデロデロになっちゃった……!?」
モニョニョ…
半スライムクロシュ「……今日は……もう、帰るね……」モニョモニョ
イクセ「あ、うん……」
半スライムクロシュ「……またね……おやすみなさい……」モニョニョ…スゥゥ――…
イクセ「きえちゃった……。不思議なスライムさん……」
◆
- 927 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:25:07.81 ID:tXmVwjsl0
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
温泉宿の宿泊券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 928 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:26:22.51 ID:tXmVwjsl0
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
クロシュ瓶「!」モニョッ!
妖精「あ、クロシュおはよう。なんか寝てる時難しそうな雰囲気だったけど、また嫌な夢でも見たの?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「えっ……姫巫女のイクセの夢に入った!?」
イリス「ええっ!? どういうこと!?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「クロシュ本人にもよくわかんないって……。もしかして夢想の……女神がクロシュの中にいるっていうことと関係してるのかなあ」
オノゴロ諸島滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:26:54.92 ID:hfJzEFET0
- ギルドで聞いた反朝廷組織について調べてみる
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:27:08.80 ID:rTBOPqmAO
- 旅館の店主が出張が戻ってきたので今回の件など事情を説明し何か情報はないか聞いてみる
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:27:22.31 ID:Q2xeIEnA0
- サララの店で情報収集しつつ不要なアイテム売却する。
- 932 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 22:17:53.13 ID:tXmVwjsl0
- ―トウゲン温泉街
茶屋
浪人「……」モグモグ
イリス「あ、あそこでお団子を食べてるのは先日ギルドで会った飲んだくれのおじさん!」
クロシュ「わあ……」
浪人「酷い覚えられ方でござる……。こう見えても他国の数え方ならまだ未成年でござるよ」
イリス「ええっ本当ですか!? あ、ヒゲのせいかも!」
浪人「む……そういえば最近剃っていなかった」
イリス「あの、せっかくなので反朝廷組織についてお聞きしたいんですが」
浪人「……関わらぬが良いと言ったはずだが」ギロッ
イリス「!!?」ビクッ
浪人「ふっ。この程度の眼力で慄くようなわっぱに教えることなど何もない。帰っておしめを取り替えてもらうのが良かろう」
イリス「むむっ……」
クロシュ「……」
↓1選択 どうにかして情報を引き出そう
1.にらみ返す!
2.光魔法レーザーでヒゲを剃る
3.こちらからも何かの情報を提供する
0.自由安価
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 22:20:23.94 ID:rTBOPqmAO
- 1
- 934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:07:36.10 ID:tXmVwjsl0
- 書いてから気付いたのですが、>>933さんは>>930でも安価を取っているため、この場合連取りとなるので再安価となります
↓1選択 どうにかして情報を引き出そう
1.にらみ返す!
2.光魔法レーザーでヒゲを剃る
3.こちらからも何かの情報を提供する
0.自由安価
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 23:11:18.90 ID:WvGuokxsO
- 2
- 936 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:39:57.56 ID:tXmVwjsl0
- 光クロシュ「!」ポン! ピカピカ
浪人「ぬわっ!? 急に光が――」
イリス「クロシュちゃん、何を――」
光クロシュ「!」カッ!!
光レーザー「」ビーッ!!
浪人「おわーっ!!?!?」ジュウウウッ!!
*
ヒゲを焼かれた浪人「あいたたた……いきなり何をするでござるか!」
クロシュ「おひげ……剃ってあげた!」ドヤッ
浪人「なぬ……?」サスサス
浪人のあご「」ツルツル
浪人「なんと!」
イリス「クロシュちゃん、光魔法脱毛なんてどこで覚えたの!?」
クロシュ「イスファハーンの街で……そういうチラシ、見た!」
イリス「チラシを見て真似るなんて……そういう無茶はあんまりしちゃだめだよお〜」
浪人「いや、実際剃る手間が省けて助かったでござる。しかしお主……急に光属性を出したり引っ込めたりできるとは、只者ではござらんな……」
クロシュ「んへへ……」
浪人「ただの旅芸人というわけでもなかろう? お主ら、一体何者なのだ? いつオノゴロに来た?」
イリス「あーえっと……教えたら、教え返してくれます?」
浪人「ふむ……内容次第でござるが、考えよう」
*
浪人「ほう……世界樹の光を追う者とは……」
イリス「えっと、信じてくれるんですか?」
浪人「嘘か真かは目の奥を見ればわかる。お主らが真実を語っていることも」
イリス「じゃあ……!」
浪人「……例の組織の話であったな。少し場所を変えよう」スクッ
◇
- 937 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:42:38.47 ID:tXmVwjsl0
- ―茶屋 奥座敷
イリス「お茶屋さんの……奥?」
浪人「この茶屋は拙者の数少ない協力者だ。ここでなら盗み聞きされる心配もない」
クロシュ「わあ……」
浪人「話の前に自己紹介をしよう。お主らに名乗らせた手前、拙者も名乗らぬわけにはいかぬ」
陣笠「」バサッ
浪人→黒髪切れ長目の細身な青年→アキト「拙者はアキト・イザナギ。見ての通り、ただの浪人でござる」
イリス「アキトさん! よろしくお願いします!」
アキト「うむ。こちらこそよろしく、イリス、クロシュ」
クロシュ「よろしく、おねがいします……!」
アキト「では早速反朝廷組織の話だが……以前も言った通り、奴らはこのオノゴロ諸島の転覆を目論む危険な集団だ。知るだけでも何らかの危険に巻き込まれる可能性がある。しかもお主らの目的である世界樹の光とも関係ない可能性は高い……それでも構わぬか?」
イリス「はい。今このオノゴロ諸島で起きている異変に関係しているかもしれないなら、少しでも情報が欲しいんです!」
アキト「承知した」
◇
イリス「小さい女の子を……真の姫巫女に見立てた、暴力集団……!?」
アキト「うむ。当代の姫巫女に楯突くのみならず、罪なき童を傀儡の如く仕立て上げて反乱を企てる悪辣さ……捨て置くことはできぬ」
クロシュ「……」
アキト「だが拙者一人が粋がったところで、巨大な悪の組織に対抗するのは容易ではない……。しかも最近、その組織に超強力な新人が加入したという情報もある……。ゆえに少々攻めあぐねているところでござる……」
イリス「えっと、それなら朝廷にタレコミしてみるのはどうですか?」
アキト「以前、矢文にして朝廷軍にタレコんだりはしたでござるが……その後朝廷軍が動く気配は微塵もなかった……。あいつらは外部からの意見など聞きゃしないでござる」
イリス「ええ……」
アキト「まあそういうわけでござる。……このことはくれぐれも他言せぬよう。奴らがどこで聞き耳を立てているかわからぬゆえ」
イリス「はい。あ、でも仲間のみんなには伝えさせてください」
アキト「お主らの仲間なら構わぬ。気を付けていくが良い」
クロシュ「うん……ありがと、アキトさん……!」
イリス「……あ、それとアキトさん! ヒゲがない方がかっこ良くて素敵ですよ!」
アキト「む……そうか」ポリポリ
☆反朝廷組織の情報を得ました
◆
- 938 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:43:34.11 ID:tXmVwjsl0
- というわけで本日はここまでとなります。次回は旅館の店主に聞き込み編、サララさんの道具屋で聞き込みと売却編となります
謎に包まれし姫巫女の表と裏。わらわじゃの姫巫女とは、一体何なのか。本当に歴代の姫巫女なのか、それとも――。夢の中で少し言葉を交わしただけのクロシュに、未だ真相は見えず。
そして自称浪人のアキトから教えられた、恐るべき反朝廷組織の噂。何が彼らを突き動かし、何を最後の目的とするのか。明るく楽しげな温泉街の裏で、混迷を極めていくオノゴロの闇。黒きあかちゃんスライムは、真の敵を見破れるのか――
本日はイリス氏とエバンス氏が遊郭で遊んだり、イヨ氏と接触を図り姫巫女暗殺を持ちかけられてしまったり、イクセちゃんと夢の中でお話したり、浪人のアキト氏のヒゲを剃ったり反朝廷組織について教えてもらったりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回は恐らく土日となります、よろしくお願いいたします
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 02:15:44.61 ID:LZVgQmxMo
- 乙でした
情報が足りない…わらわじゃ巫女(名称かわいい)さんの真意は何処に
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 03:57:29.75 ID:tHpxrZ95o
- 乙
浪人、モブじゃなくてネームドだったのか…
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 09:19:17.98 ID:5vt5tUWVo
- おつ
まさか暗殺を頼まれるとは…現状はイヨの独断かね
夢の中から何か手掛かりを得られるといいが
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 12:54:40.91 ID:gnf8CXRmO
- 乙
わらわじゃ巫女の心をもぐもぐしてたらどうなっていたのか…w
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 08:54:04.14 ID:sItE1vPU0
- おつ
妖精ちゃん性には割と淡泊・・・多数経験してるのかな?
- 944 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 16:10:02.10 ID:26zkgBTp0
- わらわじゃ巫女氏が何を考えているかは、今のところ闇に包まれています。本来のイクセ氏とは異なり、わらわじゃ巫女氏は深く広範な知識を備え、尊大な老婆のような口調で話すため、実のところ神童というよりは神そのもののように思い、崇める民も少なくないようです。情報収集をしていけば明らかになることもあるかもしれません。慎重に調べていくのが良いでしょう
浪人氏は実はネームド人物だったようです。彼は普段あまり似合っていない陣笠をかぶっているため、一見モブの雑兵のように見えてしまうようです。しかし陣笠を取ると割とイケメンだったようで、ヒゲを剃った姿はイリス氏からも好評でした
彼がなぜ単独で反朝廷勢力と戦おうとしているかは今のところわかりませんが、少なくともクロシュたちと争う立場ではなさそうなので、状況に応じて協力したりされたりするのが良いかもしれません
イヨ氏はわらわじゃの姫巫女さまを国を滅ぼす危険存在とみなしているようです。しかし問題解決の為とはいえ、わらわじゃ巫女の暗殺を企てるなど、少々危ういところがあると言えるかもしれません
クロシュさんは夢の力を扱うことができるので、自由行動などで指定すれば他者の夢に入れる可能性があります。上手く活用すればいろいろと便利かもしれません
わらわじゃ巫女氏の心を食べていた場合どのような事態になっていたかは闇に包まれていますが、身も蓋もないことを言えばクリティカルなのでたぶん事態が良い方に動いていたと思われます。クロシュ氏は今や夢喰いスライムでもあるので、やろうと思えば他者の心を食べてしまうこともできると思われます
妖精類は自然の中から勝手に生じる生命のため、他の物質生命のように生殖行為を行うことはないようです(他種族の真似をして交尾ごっこを行う個体はいますが、それによって新たな生命が生じることはありません)。また、妖精類は基本的にメスしかいないため、羞恥心や性欲などの性に関わる感情がそもそも備わり得ないという事情もあります
- 945 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 16:10:58.01 ID:26zkgBTp0
- ―旅館雪解け
カランカラン
老店主「シズク、いるか!?」ズンズン
シズク「わわ、おじいさん!? どうしたの!? 北方開拓に一丁噛みしに行ったんじゃ――」モニョニョ!?
老店主「財布を忘れた!」
シズク「ええ〜!?」モニョニョ
エバンス「ん? アンタは……?」スタスタ
老店主「お、客か!? ゆっくりしてってくれよな!」
ローガン「もしや、出張していたというここの主人殿か?」
老店主「おうよ! ちょいと北方群島に新店を開こうと思ってな!」
シズク「無理ですよォ……ここだけでも人手不足でひぃひぃしてるのに……」モニョニョ…
エバンス「そもそも開拓中の北方群島に旅館など立てられんのか……?」
老店主「開拓団に美味い飯と寝床を提供して大繁盛だし、ついでに今のうちに居座っちまえば土地の所有権も主張できるっつー寸法よ!」
ローガン「なるほど、一理ある……」
↓1コンマ 聞き込み
01-10 シズクに泥水飲ますとやべえぞ!
11-50 北の海にゃでけえカニがいるぞ!
51-90 そういや変な武装集団を見たぞ!
91-00 宿泊祝いのヒヒイロガニだ!!!
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 16:12:35.76 ID:sItE1vPU0
- あ
- 947 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 17:34:45.36 ID:26zkgBTp0
- 老店主「そういやここに戻る途中、山間に怪しい武装集団がコソコソしてんのを見たぞ!」
エバンス「怪しい武装集団?」
老店主「おう! 落武者とか野良忍者の群れかもしんねえがな!」
ローガン「……もしや、反朝廷組織とかいう者どもか?」
老店主「そんなけったいな輩がいんのか?」
ローガン「私も小耳に挟んだ程度だが」
老店主「まあ姫巫女率いる朝廷軍にゃかなわねえだろ。大体国を転覆させてどうするってんでい」
ローガン「さあ……。目的はわからんな」
エバンス「でも今の朝廷は主力を北方開拓に送っちまってんだろ? もしかしたら万が一ってこともあるんじゃないか?」
老店主「そしたら兄さんたちが賊軍を始末してくれや!」
エバンス「ええ!?」
シズク「おじいさん……お客さまに無茶振りするのやめた方が良いです」モニョモニョ
老店主「はっはっは、悪い悪い! 兄さんがあんまりにもおかしな冗談を言うもんだからついな!」
ローガン「朝廷軍が賊軍如きに遅れを取るはずがない、ということか」
老店主「おうよ。主力が開拓に向かったって程度で賊にやられるほどヤワじゃねえよ、朝廷は」
エバンス「そ、そうか」
☆怪しい武装集団の目撃情報を得ました
◇
- 948 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 17:40:36.29 ID:26zkgBTp0
- ―道具屋
カランカラン
サララ「いらっしゃいませ〜」
妖精「こんにちは」パタパタ
ミスティ「邪魔するわ」スタスタ
サララ「あ、前にシズクちゃんたちと一緒に来たお姉さん!」
ミスティ「こんにちは」
サララ「今日は妖精さんと一緒なんですね」
妖精「先日はクロシュたちがお世話になったそうで」
サララ「あ、いいえ! むしろクロシュさんのすごい魔法を見せてもらって、勉強になりました!」
妖精「そうなんだ……。まあとりあえず、今日は消耗品の買い足しを――ん?」
ガラガラの棚「」ガラン
妖精「……この棚、ガラガラだね」
サララ「す、すみません……。そこは外国産の商品を置く棚なんですけど、ここ最近は荒れ波のせいで貿易が途絶えてしまったらしく……」
妖精「こんなところに影響が……」
サララ「なので申し訳ありませんが、その棚のことは気にしないで頂けると……」
ミスティ「……それなら、私たちの持っているものを買い取ってもらうのはどうかしら?」
サララ「えっ?」
妖精「なるほど。最近道具も増えてきたし、もし買い取ってもらえるならそれも良いかも」
ミスティ「外国産の品物ならいろいろあるし丁度良いんじゃない? あ、そもそも買い取りってしてるのかしら……?」
サララ「あ、はい。一応、道具屋で取り扱えるものなら買い取れます……でも本当に良いんですか!?」
妖精「うん、まあ……」
妖精(荒れ波の責任は私たちにもあるしね……)
*アイテムの売却を行います
*[大事なもの]を売却することはできません
*パーティメンバーの心情的に売れないものもあります
↓1〜2 買い取ってもらいたいもの
1.妖精に任せる
0.自由安価(ダメなものもある)
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 17:43:14.87 ID:lDOtAHLCo
- 1
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 17:44:03.59 ID:5UwSff6YO
- 0 綺麗な砂、吸血鬼の日焼け止め
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 17:55:35.72 ID:70+7EO9NO
- 1
- 952 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 18:29:51.44 ID:26zkgBTp0
- 妖精「うーん……売るとなると、意外と難しい……」
フリルワンピ水着「」ポン
魔法学園のスク水「」ポン
ミスティ「この水着は……いるかいらないかで言えばいらないのだけれど、トコナツ火山島の思い出の品でもあるから売りたくはないのよね……」
サララ「こちらとしても、水着なら道具屋よりは服屋さんの方が良い気がします」
魔導飯盒「」ポン
サララ「あ! これって機械都市の魔導飯盒じゃないですか!?」
妖精「あ、うん。でもそれ便利だし、勝手に売ったらイリスが怒りそうだから売れない……ごめんね」
サララ「重宝してるんですね、やっぱり……」
ステライト鉱石「」ポン
ミスティ「このステライト鉱石も売ったらイリスが怒りそうだわ」
サララ「ええ!? ステライト鉱石があるんですか!?」
妖精「売るより別の使い方をした方が良さそうだしね」
大きな巻き貝「」ポン
サララ「でっかい巻き貝! もしかしてオオキイウミタニシですか……!?」
妖精「うん。でもこれ、時々クロシュがかぶってタニシごっこするのに使ってるから、これも売れないや……ごめん」
ミスティ「まずい……売れるものがないわ……」
大きな軽石「」ポン
妖精「流石にこんな石ころを売るってのもなあ……」
サララ「これ、軽石ですか……!?」
ミスティ「ええ……。確か、トコナツ火山島の近くで取れた軽石だけど……」
サララ「もし良かったらこの軽石を売ってくださいませんか? 軽石ってけっこういろんな用途に使えますし、インテリアとしても優秀なんです! しかも海外のトコナツ火山の軽石ともなれば、けっこう高い価値が付きます!」
妖精「え、そうなの? まあこれなら構わないけど……」
サララ「ありがとうございます!」
綺麗な砂「」ポン
サララ「……この小瓶に入った、綺麗な砂は……?」
妖精「これはテラヌス砂漠で採れた砂だよ。不純物が少ないから綺麗でしょ? これもまあ……大事にしてる人はいないから、売っちゃっても良いかな? 砂漠情緒を感じられるインテリアになるかも」
ミスティ「高純度の地属性が含まれているから、触媒としても使えると思うわ」
サララ「わあ……ありがとうございます!」
吸血鬼の日焼け止め「」ポン
サララ「これは……塗り薬ですか?」
妖精「それは……とある薬剤師が作った、光属性への強い耐性を得られる日焼け止めだよ。今後使う機会がないとも言い切れないから、売れないや」
ミスティ「それに、勝手に売ったらイリスが怒りそうよ」
サララ「……え、ええと……もしかしてイリスさんという方は、とても怒りっぽい方なのですか?」
妖精「待って、それは誤解。ただ……イリスが大事にしてるものが多いだけ、だと思う……」
ミスティ「……パーティの持ち物について深く考えたことなんてなかったけど、こうして振り返って見るとちょっと面白いわね。イリスが大事にしてるものが多いなんて今まで全然気付かなかったわ……」
☆大きな軽石と綺麗な砂を売却し、換金しました
◇
- 953 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 20:04:24.76 ID:26zkgBTp0
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 ガラスのザリガニ メルルの帽子
魔導飯盒 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
属性大全 精霊のローブ 暗黒優待券
魔王図鑑 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
魔術書「正負の属性」 ラティア勲章
吸血鬼の日焼け止め ユーシリア王家の紋章
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 954 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 20:05:21.81 ID:26zkgBTp0
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
イリス「うーん……姫巫女がわらわじゃで、荒れ波を起こしていて、世界樹の光を保持してて、暗殺を依頼されてて、反朝廷勢力もいて、新人が……」ブツブツ
妖精「……情報を整理してみよう!」
◯世界樹の光
・荒れ波の原因
・姫巫女が保持し、荒れ波を起こしているらしい
◯わらわじゃ巫女
・歴代の姫巫女?
・元のイクセちゃんが夢の中にいた?
・姫巫女という仕組みを破壊しようとしている?
◯反朝廷勢力
・現姫巫女率いる朝廷の破壊が目的?
・なんがすごい新人が入ったらしい
・不審な武装集団の目撃情報がある
エバンス「……どうすりゃ良いんだろうな? トウゲン城にカチコミ……ってのは流石にあれだし」
ローガン「わらわじゃ巫女の正体がわからん以上、無策に仕掛けるのは危険すぎるだろうな」
ミスティ「……少し思ったのだけれど、姫巫女は姫巫女という仕組みを壊そうとしていて、反朝廷勢力は姫巫女が率いる朝廷を壊そうとしているのね……。これって……少し似通っていると思うのは、考えすぎかしら?」
イリス「いや……私も同じことを思ったよ。姫巫女と朝廷はほとんど不可分のものだし、ある意味わらわじゃ巫女と反朝廷勢力の目的は一致している、と言えるんじゃないかな」
エバンス「そうだとすると、姫巫女自身が裏で反朝廷勢力の糸を引いているってことになるぞ……やばすぎないか?」
妖精「本当にそうなら実際やばすぎる。まあでも今のところは、それを肯定する根拠も否定する根拠もない」
ローガン「違うことを願うばかりだが……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
オノゴロ諸島滞在4日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 20:05:27.99 ID:TdiGnrciO
- 久し振りにお絵描きでもしながら真の正しい世界への妄想を深める
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 20:05:35.39 ID:sItE1vPU0
- ユキの実家に挨拶
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 20:05:39.77 ID:o/PW/V5fo
- ありったけの資金をぶち込んで勇者の剣を超える最強の剣を鋳造してもらう
- 958 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 22:52:37.65 ID:26zkgBTp0
- ―旅館雪解け 客室
妖精「うーん……とりあえず今日は休憩! せっかく温泉街に来たんだから、一日くらいゆっくりしよう!」
イリス「わかった!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
◇
―旅館雪解け 屋外演舞場
キャンバス「」ポン
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ カキカキ
シズク『クロシュちゃんお絵かきしてるの?』ヒョコ モニョモニョ
スライムクロシュ『あ、シズクちゃん。うん』モニョモニョ
デロデロ世界の絵「」デロデロ
シズク『……デロデロ?』モニョニョ
スライムクロシュ『うん……。デロデロ世界……』モニョモニョ
シズク『デロデロ世界……』モニョニョ
スライムクロシュ『うん……。シズクちゃんは……どうおもう……?』モニョモニョ
シズク『ん〜……デロデロに溶け合うの、良いなって思う……。でも……』モニョモニョ
スライムクロシュ『?』モニョ?
シズク『……汚い水は、やだ……』モニョニョ…
スライムクロシュ『!』
シズク『わたし……汚い水が入ると……ものすごく、いやなスライムになっちゃうの……。自分でもわかってるのに、どうしてもいやな考えを止められなくって……。わたしが、わたしでなくなって……わるいスライムになっちゃうのが、すごく、いや……』モニョモニョ
スライムクロシュ『……』モニョニョ…
シズク『だから……全部がデロデロに溶けちゃったら……きっと、汚い水も溶けちゃうから……わたし……こわい……』
スライムクロシュ『………ごめんなさい……』デロデロ…
シズク『あっ……あっあっ、ご、ごめんね……! わたしこそ、せっかくクロシュちゃんが描いた絵なのに、こんなこと言って、ほんとに、ほんとに、ごめんね……!!』モニャニャ…!
スライムクロシュ『んゅ……』デロロ…
クロシュ(……でも……シズクちゃんの言ってること……わかる、気がする……)
クロシュ(……ローガンさんも、わたしに……わるい方の悪竜は食べないでって、言ってた……。きっと……それと、おんなじ……)
クロシュ(いやなものとは、溶けたくないんだ……。いやなものと溶けて、一つになったら……自分まで、いやになっちゃうから……)
クロシュ(ローガンさんは……ローガンさんにとっていやなものと、わたしが溶け合うのが……きっと、いやだったんだ……)
クロシュ(でも……そしたら……)
クロシュ(……どうすれば……みんなで、しあわせに……なれるの……?)
◇
- 959 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 22:53:09.73 ID:26zkgBTp0
- ―旅館雪解け
ミスティ「さて、せっかくのお休みだしユキの実家に――」スタスタ
カランカラン
雪女「シズクちゃんいる〜?」パタパタ
ミスティ「……え、ユキ!?」
雪女「……えっ!? あっ、もしかしてあなた――ミスティちゃん!?」
◇
―旅館雪解け 茶室
お茶「」コトン
ミスティ「け、けっこうなおてまえで……」
雪女→ユキ母「うふふ、無理に真似しなくても良いわ」
妖精「まさかユキのお母さんがここの従業員だったなんて」
ユキ母「ちょっと里の方でいろいろあって、お休みを頂いてたの。シズクちゃんにはすごく迷惑をかけちゃったから挽回しなきゃね」
イリス「……え、えっと……ユキちゃんのお母さんさん、お若いですね……!? 娘さんにそっくりです……!」
ユキ母「うふふ、妖怪ですもの」ニコニコ
ミスティ「ユキから、とても美味しいカニを頂きました。とても……美味しかったです。ありがとうございました」
イリス「ミスティ、語彙が……」
ミスティ「う、うるさいわ。美味しかったのだから仕方ないでしょ」
ユキ母「ふふ、どういたしまして。ユキから聞いてますよ。雪女の自分より氷属性を上手く使える人に出会ったと」
ミスティ「……たまたま、師や教材に恵まれただけよ。それにポテンシャルで言えばユキの方が上。私は、彼女のような大規模な吹雪は起こせないし……」
ユキ母「吹雪は雪女であれば誰でも起こせる基本技能だけど、人間が真似をするのは難しいかもしれないわね。でもあなたなら、やろうと思えばすぐにできるようになると思うわよ?」
ミスティ「まさか……おだてないでください」
ユキ母「おだてているつもりはないのだけど……」
ミスティ「……そうだ。こちらをお受け取りください」スッ
スムージー詰め合わせ「」ポン
ユキ母「まあ! これは飲み物かしら?」
ミスティ「はい。ユーシリア帝国で流行っている、野菜や果物を混ぜて作られるスムージーという飲み物です。とても美味しかったので、是非……」
ユキ母「スムージー、聞いたことはあるけれど飲んだことはなかったの。うふふ、ありがとう。早速飲んでみても良いかしら?」
ミスティ「もちろんです」
ユキ母「たくさんあるみたいだし、シズクちゃんにもあげて良いかな?」
ミスティ「はい。私たちもシズクにはお世話になっているので、是非」
ユキ母「良かった! でもシズクちゃんどこにいるのかしら……」
イリス「さっき裏の屋外演舞場でクロシュちゃんと一緒にお話してるのを見ました」
妖精「ちょっと呼んでくるよ」パタパタ
*
- 960 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 22:53:46.84 ID:26zkgBTp0
-
スライムクロシュ「……」デロデロ
シズク「ふえ……あっ、雪女さん……」デロロ…
ユキ母「わ……!? し、シズクちゃんこんなにデロデロに……私が休んでたせいで……」
シズク「あ、ち、違うんです……。さっき……わたし、クロシュちゃんにひどいこと、言っちゃって……」デロロ…
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ… フルフル
妖精「クロシュは違うって言ってるけど……」
ミスティ「一体何があったのよ……」
ユキ母「……よし! それじゃあみんなでスムージーを飲みましょう!」
スムージー詰め合わせ「」ポン!
スライムクロシュ「!」モニョニョ
シズク「わ……あまい香り……!」モニョニョ
イリス「賛成です! こういう時は甘いものが一番ですよね!」
*
アボカドスムージー「」ポン!
ユキ母「これは……甘くて美味しいわ……!」ゴクゴク
カボチャスムージー「」ポン!
ミスティ「気に入って頂けて良かったです……」ゴクゴク
ヤマイモスムージー「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ゴクゴク
リンゴスムージー「」ポン!
シズク「〜〜♪ あまいです!」モニョモニョ ゴクゴク
ミルクスムージー「」ポン!
イリス「うん、やっぱり美味しい!」ゴクゴク
どんぐりスムージー「」ポン!
妖精「流石エルフ製……妖精用サイズまで完備してるとは……」ゴクゴク
☆ユキ母に出会い、みんなでスムージーを飲んで元気になりました
◇
- 961 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:34:21.32 ID:26zkgBTp0
- ―トウゲン宿場町
ワイワイ ガヤガヤ
エバンス「さて……せっかくの休息日だしいろいろ見て回るとするか」スタスタ
ローガン「フッ、男二人というのも寂しいものだがな」スタスタ
エバンス「いやまあ……ちょっと前にイリスちゃんと遊郭に入っちまってさ。女子と二人で出かけるのはちょっと気まずいっつーか……」
ローガン「……もしかして思春期か?」
エバンス「ばっ、そんなんじゃねえよ! 俺ァもう23だぞ!?」
ローガン「フッ、そうか」
エバンス「あ、適当に流しやがったな!」
ローガン「この話題を掘り下げると面倒なことになりそうなのでな」スタスタ
エバンス「……それもそうだが!」スタスタ
◇
―トウゲン宿場町
鍛冶屋
トンッ カンッ トンッ カンッ
エバンス「お、ここは鍛冶場か」
ローガン「そのようだ。奥から鉄を打つ音が聞こえてくる」
店番「らっしゃい。あんたら冒険者かい?」
エバンス「……まあ似たようなもんだ。ここは販売もしてるのか?」
店番「おう。完全受注生産の一品物しか売らねえけどな」
ローガン「ほう……」
店番「値はかなり張らせてもらってるが、質は保証すんぜ。金次第だが、どうでい」
トカゲ斬り「」ボロ…
魔銀の剣「」ボロ…
店番「あんたらの得物も随分くたびれちまってんな。すぐにダメになることもねえだろうが、打ち直すなら早い方が良いぜ?」
ローガン「……悪竜の鱗は、我らの武器を大きく損じた。トカゲ類を斬ることに特化した、新品のトカゲ斬りでさえこの有り様だ」
エバンス「おう……。浮島でせっかく直してもらったってのに、俺の魔銀の剣もこんなんになっちまった……」
ローガン「私の鋼魔法による補修では限界がある。小遣いの限界まで出して、打ち直してもらおう」
エバンス「懐は痛いが仕方ねえ。剣士の宿命だ」
チャリンチャリン
店番「あいよ! 注文入ったぜおっさん!」
筋骨隆々のハゲ鉢巻職人「ああん?」ヌッ
- 962 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:35:28.24 ID:26zkgBTp0
- トカゲ斬り「」ポン
魔銀の剣「」ポン
ハゲ鉢巻職人「ほう……良い呪気じゃねえか。竜鱗を斬ったのか」
ローガン「なんと……そんなことがわかるのか」
八本足のさらし美女職人「たりめェよ。剣の記憶ぐれェ読み取れて当然でィ」ヌッ
エバンス「うおっ!? アンタ誰だ!?」
ハゲ鉢巻職人「土蜘蛛……何の用だ」
さらし美女職人「んな面白ェ剣を二本とも独り占めしようったってそうはいかねェって話よ。一本寄越しな」
ローガン「……どういうことだ?」
ハゲ鉢巻職人「……こいつも職人だ。俺の方が強ェがな」
さらし美女職人「抜かせ、百年も生きてねェガキがよ」
ハゲ鉢巻職人「生き恥晒した年数自慢か? タコ足のタコ女が」
さらし美女職人「蜘蛛だっつの!! 土蜘蛛でィ!!!」
店番「ああ、始まっちまった……。あんたら、悪いけどどっちかに一本づつ渡してくれっかい? 俺の見立てじゃ両者の腕は五分だからどっちにしても悪いようにはなんねェよ」
*
ローガン「というわけで私が筋骨隆々のハゲ鉢巻職人殿に剣を託し――」
エバンス「俺は八本足のさらし美女職人に剣を任せることとなった」
トカゲ斬りを打ち直した結果
↓1コンマ
01-60 蜥蜴斬り
61-90 蜥蜴一文字
91-00 羽々斬
魔銀の剣を打ち直した結果
↓2コンマ
01-60 魔銀の刀
61-90 常闇虎徹
91-00 地薙
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 23:36:03.84 ID:i6p1KqNH0
- あ
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 23:36:50.20 ID:C0HcgCL2o
- よー
- 965 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:50:56.95 ID:26zkgBTp0
- 蜥蜴一文字「」ポン!
ローガン「おお……!」
ハゲ鉢巻職人「……勇者の聖剣は超えられなかったが、それなりの業物には仕上げたつもりだ」
ローガン「かたじけない。使わせて頂こう……!」
ハゲ鉢巻職人「……あと、これは余談だが……刀身の内から、大事に使われ、手入れされているという声が聞こえた。これからも大事に使うのが良かろう」
ローガン「……わかった。肝に銘じよう」
◇
魔銀の刀「」ポン!
さらし美女職人「はいよ!」
エバンス「おお……! めちゃくちゃ格好良いぞ!」
さらし美女職人「勇者の聖剣ほどじゃねェが、打てば斬れる程度の業物にはしたぜ」
エバンス「ありがてえ!」
さらし美女職人「魔銀は良い金属だ。あとは活かすも殺すもてめェ次第。どう使おうが勝手だが、剣に恥じることだきゃすんじゃねェぞ」
エバンス「おう……わかってるさ」
☆ローガンが蜥蜴一文字を装備しました
☆エバンスが魔銀の刀を装備しました
◆
- 966 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:56:25.21 ID:26zkgBTp0
- というわけで本日はここまでとなります
デロデロ世界についての思索を深めたり、ユキママといっしょにスムージーを飲んだり、剣を打ち直したりして各々の休息を過ごすクロシュ一行。ひとときのお休みに安らぐあかちゃんスライムは、次なる戦いに備えて英気を養う――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 00:16:25.93 ID:4vfXZSqD0
- 乙です
道具の売却でイリスに関する道具が結構あったな。売却時は、イリスと一緒に道具屋に行くかイリスに使わない道具はあるか確認しないと道具の売却はできないそうだね。
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 00:29:20.33 ID:X6NRh7y9O
- 乙
巻き貝かぶってタニシごっこしてるクロシュちゃんかわいい
シズクちゃんとの意見の違いでデロデロになったのにスムージー飲んですぐご機嫌になってるクロシュちゃんもかわいい
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 11:36:56.25 ID:UrVI/RwWo
- 乙です
みんなでデロデロ思想もアップデートというか軟着陸出来るようになれるか
- 970 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 14:57:11.58 ID:RiJSf1i90
- パーティメンバーが大切にしている道具は、本人確認の有無に関わらず基本的に売却不可です。例えイリス氏を道具屋に連れて行っても魔導飯盒などを売れるようになるわけではないのでご注意ください。また本作では所持重量によるデメリットなどはなく、今のところお金に困っているわけでもないため、現状所持品を売却するメリットはほとんどないと思われます
クロシュ氏は時々大きな巻き貝をかぶってタニシごっこをしているようです。お絵かきの題材でも貝類が選ばれることが多く、クロシュ氏は貝類全般が好きなようです
そしてクロシュ氏はシズクちゃんと意見が違ったことにショックを受けてデロデロになってしまいましたが、スムージーを飲んですぐに持ち直せたようです。やはりおいしいものを食すのが一番良いのかもしれません
恐らくクロシュ氏には、同じスライム類ならきっと賛同してくれるという無自覚な甘さがあったのでしょう。しかしこの意見の相違は、デロデロ思想を見つめ直す良い切っ掛けとなり得るかもしれません。多少力を付けたとはいえクロシュちゃんはまだまだあかちゃんスライムなので、温かく見守って差し上げるのが良いでしょう。果たしてクロシュは、誰もがしあわせになれる理想の世界を思い描くことができるのか――
- 971 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 14:57:56.65 ID:RiJSf1i90
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在5日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 972 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 14:58:41.88 ID:RiJSf1i90
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
妖精「〜〜♪」
ジョウロ「」シャワシャワ
精霊樹の苗木「」ピョコン
小さな赤雷球「〜〜」パチパチ
妖精「……最近精霊樹の生育が早くなったなあ……。雷が落ちると土壌の栄養が潤うけど、もしかしてこの雷球もそんなような効果をもたらしてくれてるのかな?」
小さな赤雷球「〜〜」パチチッ
精霊樹の苗木「〜〜」ワサワサ
妖精「……どうも本人たちはその認識みたい」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
スライム触腕「」モニョニョ ツンツン
小さな赤雷球「〜〜!」パチチチッ
感電スライムクロシュ「〜〜っ!」モニャニャ! ビリビリビリ
妖精「なにしてるの……」
オノゴロ諸島滞在5日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 14:58:53.83 ID:7zvPrmFe0
- みんなで和服体験
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 15:00:13.11 ID:4vfXZSqD0
- 老店主が刀の素振りをしている所を発見。老店主の提案で老店主VSエバンス&ローガンの模擬戦をする
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 15:02:14.81 ID:UrVI/RwWo
- ユキ母に習ってふぶき習得に挑戦するミスティ
- 976 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 15:35:11.48 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け 屋外演舞場
老店主「フンッ、フンッ」
刀「」ブンッブンッ
シズク「……あれ? おじいさん、今度こそ北方開拓に行ったんじゃ……?」モニョニョ
老店主「今度は刀を忘れたから取りに来た! ついでに素振りをしている!」
シズク「ええ〜!?」
ユキ母「あらぁ……ボケてきちゃったのかしら……」
老店主「ボケてなどおらん! この太刀筋を見よ!」ザッ
刀「」シュビッ
エバンス「良い音が聞こえると思ったが――」
ローガン「そういえば元剣士だったか、ここの主人は」
老店主「おうお前ら! ちょいとボケ防止の運動に付き合ってくれや!」
エバンス「運動って具体的に何だ?」
老店主「二人まとめてかかってこいってことよ!」
エバンス「ええ……」
ローガン「ううむ……」
ユキ母「はあ……仕方ないわねえ。私がおじいちゃん側に立ちますから、それでどうでしょう?」
老店主「おおい!? 女が男の勝負に――」
ユキ母「いつまでも若者のつもりでいないでくださいね」ジト
老店主「……わぁったよ。つーわけで悪いがこれで頼むぜお前ら」
エバンス「お、おう」
――模擬戦闘開始 老店主、ユキ母――
↓1コンマ
01-60 敗北
61-90 勝利
91-00 会心
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/03/09(日) 15:35:47.87 ID:DCx8xjVJo
- ほい
- 978 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 16:26:27.60 ID:RiJSf1i90
- 吹雪「」ビュオオオオッッ
飛び交う刃物「」ヒュンヒュンヒュンッ
ガギンッ!! ギンギンッ!!
ドッギャァァァァンッ!!!!
クロシュ「わわ……!?」トテトテ
妖精「何の騒ぎ!?」パタパタ
ミスティ「何よこれ!?」トタトタ
イリス「演舞場で……何が起きてるの!?」トタトタ
シズク「あ、ええと……模擬戦が……」モニョニョ…
◇
――戦闘終了――
ユキ母「こ、降参降参〜! 女の子相手にそんなに真剣にならないで〜!」
老店主「いつつ……子って歳じゃねえだろうがよ」
ユキ母「……そろそろ永眠の時間じゃない? おじいちゃん」
老店主「悪かった」
エバンス「はあ、はあ……でも実際真剣にならざるを得なかったぞ……!」
ローガン「うむ……激しい吹雪の中で四方から飛来する刃物を避けながら戦うなど、悪夢かと思ったぞ……」
ユキ母「でも凄いわねえ。手練れなのはわかってたけど、私たちを負かしちゃうほどだったなんて」
老店主「へっ、歳は取りたくねえもんだな」
シズク「……それよりおじいさん……北方開拓の方は良いんですか……?」
老店主「……はっ!? そんじゃあ後は頼むぜお前たち! じゃあな!」シュバッ
エバンス「おいおい元気だな……」
ローガン「フッ……長生きしそうな老人だ」
☆模擬戦に勝利し、エバンスとローガンが剣経験を2、魔法経験を1得ました
・老店主が北方開拓に向かいました。以後自由行動等で会うことはできません
◇
- 979 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 16:27:14.45 ID:RiJSf1i90
- ―屋外演舞場
ミスティ「……すごかったわ……」
ユキ母「あら、ミスティちゃん見てたのね」
ミスティ「はい。あの……やっぱり、私にはあれほどの吹雪は……」
ユキ母「やってみなきゃわかんないわ。試しに少し練習してみない?」
ミスティ「……ユキのお母さんが、そう言うなら……」
*
雪の旋風「」ヒュオオオオオッッ
イリス「おお、寒い……!」
妖精「とか言いながら目をキラキラさせてるじゃん」
イリス「だってユキちゃんのお母さんの吹雪魔法だよ! 私は氷属性が使えないけど、見ておきたいものがたくさんある!」
妖精「まあ、本場の雪女の魔法なんて滅多に見れるもんじゃないから研究したい気持ちはわかるけどさ」
シズク「さ、さむい……凍っちゃいそう……」カチコチ
スライムクロシュ「!」ピコン!
炎スライムクロシュ「!」ポン! チリチリ
シズク「わあ!? クロシュちゃんがあつあつになっちゃった……!?」
炎スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ チリチリ
シズク「うん……えへへ、あったかいよ。クロシュちゃん、焚き火みたい」
炎スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
イリス「うう〜本格的に寒くなってきた! 私も暖を取らせてもらって良いかな? クロシュちゃん」
妖精「私も。良いよね?」
炎スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
↓1コンマ
01-70 吹雪習得、魔法経験+1
71-90 ホワイトアウト習得、魔法経験+2
91-00 広範囲瞬間凍結習得、魔法経験+4、氷属性レベル+1
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 16:33:24.16 ID:Ph680aA+0
- あ
- 981 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 17:23:09.22 ID:RiJSf1i90
- 雪の旋風「」ヒュオオオオ――
ユキ母「そう、自分の領域を広げるように――」
ミスティ「……」
ヒュオッ―
吹雪「」ビュオオオオッ!!
ユキ母「! 良いわ、その調子!」
ミスティ「……」
吹雪「」ビュオオオオオオオッ!!
◇
ミスティ「……ふう。コツは掴めた気がするわ……」
ユキ母「とっても良かったわ! ユキが絶賛したのも納得の腕前よ。人間の氷魔法使いに、雪女の吹雪を起こせる人はほとんどいないもの」
イリス「……終わった?」ビショビショ
妖精「終わったみたい」ビショビショ
ミスティ「……なんでそんなに濡れているの?」
炎スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ チリチリ
シズク「えっと、クロシュちゃんがアツアツで、吹雪が水になっちゃったから……?」
ユキ母「まあ……! それじゃあみんな温泉で温まって、お着替えしなきゃ! 風邪を引いてしまうわ!」
☆ミスティが吹雪を習得し、魔法経験を1得ました
◇
- 982 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 17:23:37.33 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け 衣装室
大きなタンス「」ポン
イリス「わあ、大きなタンス!」
ユキ母「遠慮せず好きな服を選んでね」
シズク「着付けはわたしと雪女さんがお手伝いいたします!」
クロシュ「シズクちゃんは……着ないの……?」
シズク「えっと……わたしが着ると、どんなに気を付けても、ちょっと水が染みちゃうし……」
クロシュ「!」ピコン!
竜珠の大杖「」ポン!
幼女シズク「んわっ!?」ポン!
ユキ母「まあ! シズクちゃんが人の子みたいになっちゃったわ!」
クロシュ「んへへ……これで、たぶん大丈夫!」
幼女シズク「わ、わ……で、でも……わたし、いいのかな……?」
ユキ母「いいのいいの! 前からシズクちゃんにも着せてあげたいな〜って思ってたんだもの。これを機にお洒落してみましょ?」
幼女シズク「は、はいっ……!」
◇
羽衣妖精「へえ〜こんな衣装もあるんだ……。ひらひらで悪くないかも……」ヒラヒラ
星座柄和服イリス「わあ、妖精さんかわいい! 天女さんみたいだよ!」
雪柄和服ミスティ「イリスも似合っているわ。オノゴロ風でありつつ、星魔法使いらしさが感じられる」
ユキ母「ミスティちゃんも似合ってるわよ〜。ふふ、雪女って言い張れば通じるんじゃないかしら」
水玉柄和服幼女シズク「……へ、変じゃないかな……?」モジモジ
デロデロ柄和服クロシュ「うん……変じゃない……!」
妖精「ふふ、あなたたちも似合ってるじゃない」
ミスティ「和服って綺麗で大人っぽい印象だったけれど、小さい子が着るとかわいいわね」
イリス「クロシュちゃんの和服……ちょっと面白い絵柄!」
ユキ母「スライムをモチーフにした絵柄だそうよ。スライムが好きな人がデザインしたのかもしれないわね」
◆
- 983 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 19:59:17.71 ID:RiJSf1i90
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
- 984 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 19:59:51.61 ID:RiJSf1i90
- ―朝
旅館雪解け 客室
コンコン ピラッ
妖精「ん……?」
人型の紙「」ヒラヒラ
妖精「あっ!」
イリス「そのオフダは――まさか!」
ミスティ「公家のイヨ!」
人型の紙「朝早くに失礼。返事が遅いのでこちらから伺わせて頂きました」
妖精「あ、ああ……ごめん、期限の指定とかなかったからちょっと先延ばしにしちゃってて……」
人型の紙「……例の件は、受けないということでよろしいですか?」
妖精「あーいやえっと、そうでもないというか……」
イリス「初めまして、イヨさん。えっと……私たちは、暗殺には反対です」
人型の紙「やっぱり受けないってことじゃないですか」
イリス「あ、いやでもその……事態をこのままにしておきたいわけでもないんです! 暗殺以外の方法で姫巫女さんをどうにかする方法を模索してて、ですね……」
人型の紙「……その方法の目処は立っているのですか?」
イリス「い、いやあ……それは、その……全然立ってないんですけど……」
人型の紙「はあ……これまでに多くの国を救ってきたという噂は誇張されたものだったのですね……」
妖精「あー……確かに問題解決の手助けはしてきたけど、私たちの力だけで国を救ってきたわけでは決してないから、その噂は実際誇張されたものだと思う。あんまり期待されても困るよ……」
人型の紙「……そうですね。すみません」
ミスティ「でも、暗殺以外の平和的な手段で解決したいと思っているのは本当よ。聞くところによれば、あなただってできればそんな方法は取りたくないのでしょう? 手を取り合うことはできないかしら」
人型の紙「……時間的猶予があるなら、あなたたちと共にゆっくり平和的な手段を探すことも考えられました。しかしそうも言っていられないのです……。あなたたちは聞いたことがありませんか? 反朝廷勢力の話を」
イリス「! はい……噂程度ですけど」
人型の紙「反朝廷勢力は、現朝廷の破壊を目論む危険な者たちです。それの動きが、最近にわかに加速し始めているのです」
妖精「ちょ、ちょっと待って。姫巫女を暗殺なんてしたら間違いなく混乱が起こるだろうし、その反朝廷勢力を勢いづけちゃうんじゃないの!?」
人型の紙「……姫巫女は反朝廷勢力と繋がっています」
イリス「!!」
ミスティ「!!」
妖精「!!」
スライムクロシュ「?」
人型の紙「姫巫女が指導者なのか、それとも操り人形なのかはわかりません。しかし既に証拠は掴んでおります。先日、姫巫女が放ったオフダが反朝廷勢力のアジトの一つへと入っていくのを私のオフダが目撃、記録しました」
妖精「ま、まさか……本当に、そんなことが……」
人型の紙「姫巫女の暗殺に成功したら……私の友人に朝廷軍の中将がいるので、緊急事態として彼女に軍の指揮権を委任します。実際の指揮能力は少々不足しているところもありますが……少なくとも、オノゴロを破壊しようとしている者が全権を握っている状況よりは遥かに良いはずです」
イリス「いや、まあ……それは、そうなのかもしれませんけど……」
人型の紙「……明日の朝、もう一度問いに来ます。それまでにご決断ください。我々としても……多少誇張されたものと言えど、国を救って回っている英雄たちの助力があれば、心強いのです」
妖精「……わ、わかった」
人型の紙「申し訳ありませんが、よろしくお願いします。それでは失礼します……」
人型の紙「」ヘタッ
妖精「明日か……あんまり時間がないなあ……」
イリス「ど、どうするの?」
妖精「……今日中にできる限りのことをして……それで、決めよう……」
ミスティ「わかったわ……。でも今回は……本当にどうすれば良いのかわからないわね……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
オノゴロ諸島滞在6日目です。明日の朝、イヨに方針を伝える予定です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 20:00:30.91 ID:UmyjguRKO
- ユキから手紙が届く(母に会えたかの確認と実はトムとお付き合いする事になったなどの内容だった)
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 20:00:40.25 ID:s/1dqeJ6O
- サララも誘って温泉
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 20:01:20.53 ID:xAQ/pudno
- 反朝廷勢力について漁る
- 988 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 20:02:42.60 ID:RiJSf1i90
- 色恋沙汰は脈絡が大事なので、申し訳ありませんが>>985は無効とさせて頂きます
再安価
↓1 自由安価
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 20:04:36.17 ID:EL8t7544O
- もうクロシュ勢力として第三勢力を作る
手始めに新人とやらをヘッドハンティングする
- 990 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 22:31:44.10 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け
露天温泉 女湯
カポーン
イリス「うう〜ん……大変なことになってしまった……」
ミスティ「とか言いながら朝風呂と洒落込んでる私たち、ちょっと緊張感がなさすぎるんじゃない……?」
妖精「熱い温泉に浸かって、一度頭をスッキリさせるのは悪くない……と思う」
イリス「そ、そうだね……のぼせない程度に気持ちを切り替えよう……!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
サララ「……な、なんかけっこう深刻な時に来ちゃった……?」
ミスティ「……ごめんなさい、サララ。ちょっと立て込んでるだけだから、あなたは温泉でリラックスして」
サララ「は、はい」
半スライムクロシュ「……おめめ……お湯、入らない……?」
サララ「あ、大丈夫だよ。私たちの種族って目が大きいけど、その分他の人たちより頑丈だから」
半スライムクロシュ「わ……そうなの……?」
サララ「うん。つっつかれたりしたら流石にちょっと痛いけどね」
半スライムクロシュ「そうなんだ……」
*
―露天温泉 男湯
カポーン
エバンス「はあ……暗殺ってのはやりたくねえんだけどなあ……」
ローガン「……だが、事態は切迫しているようだ。それがこのオノゴロや、我々にとって最善であるなら……覚悟を決めなければならんかもしれぬ」
エバンス「つっても国家元首だぞ? 一歩間違えば最悪の犯罪者だぞ?」
ローガン「うむ……」
ガラッ
全裸アキト「国家元首の暗殺だと? 詳しく聞かせてもらおう」ヒタヒタ
エバンス「うおわっ!?」
ローガン(しまった……我々以外の客を見ていなかったゆえ、油断していた……)
全裸アキト「事と次第によっては、貴様らを逆賊としてここで叩き斬る」ギラッ
エバンス(くっ……!? こ、こいつ……全裸の癖に、ただならぬ気迫だ……!)
ローガン(どうするエバンスくん……!)
エバンス(ど、どうするったって……)
柵の向こう「あれ……? そっちにいるの、もしかして浪人のアキトさんですか!?」
柵の向こう「わ……アキトさん……!」
全裸アキト「!? その声は……イリスとクロシュ!?」
エバンス「な、なんだ? イリスちゃんとクロシュちゃんの知り合いか?」
◇
- 991 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 22:32:11.59 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け 休憩所
冷たいお水「」ポン
シズク「お風呂上がりに冷たいお水はいかがですか〜?」モニョモニョ
ユキ母「シズクちゃんが浄化して私が冷やした、霊峰の最高級天然水よ〜」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ゴクゴク
サララ「ん〜! 火照った体に冷たいお水が染み渡るね……!」ゴクゴク
アキト「……姫巫女が……反朝廷勢力と繋がっているだと……」
妖精「うん。確かな筋からの情報なんだ。それで……国家の崩壊を阻止する為に、姫巫女の暗殺を持ちかけられてる……」
アキト「……いや……確かに今の姫巫女は、先代に比べてどこか不可解な点があった……。しかし……姫巫女を暗殺するなど……」
イリス「私たちも、暗殺依頼を受ける方向では考えていません……。でも、今このオノゴロ諸島がかなりまずい状況なのもきっと確かで……」
アキト「……取り乱してすまぬ。姫巫女殿には少々恩があるゆえ、些か冷静さを欠きそうになってしまった。許せ」
エバンス「いやまあ、不用意なことを言ったのはこっちだ。気にしないでくれ」
アキト「うむ……。しかしよもや……それが真実だとすれば、あまりにもまずい。不甲斐ないが、正直打つ手が思い浮かばぬ……」
ミスティ「反朝廷勢力とかいうのを、先手を打って叩き潰すのはどう?」
アキト「いや……公家のイヨ殿が言った通り、奴らはここ最近勢力を急拡大している。そして奴らのアジトは拙者もいくつか発見しているが、そのどれが総本山なのかは未だ見当がついておらぬ……。もし末端の雑魚を叩くだけに終わってしまった場合、首魁に警戒と対策を促す結果になってしまう」
エバンス「なるほど……殺りに行くなら、確実に首を取れなきゃまずいってことか……」
アキト「うむ。しかもここ最近、恐るべき人材が加入してしまったようでござる……」
妖精「恐るべき新人?」
イリス「前も言ってましたよね。それって一体――」
*
- 992 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 22:32:39.49 ID:RiJSf1i90
- ―トウゲン温泉街
ワイワイ ガヤガヤ
シズク「お団子♪ お団子♪」ピョンピョン
クロシュ「お団子♪ お団子♪」ピョンピョン
サララ「皆さんが難しそうなお話をしているので、私たちはお茶菓子を買いに温泉街へと繰り出しています。考え事には甘いものが一番です」トコトコ
シズク「アキトさんはお団子が大好きなんです! みんな難しそうな顔をしてるので……お団子を食べて、少し休憩を――」ピョンピョン
ドンッ
シズク「んわっ……」ビシャッ
クロシュ「シズクちゃん!」
「……スライム?」
クロシュ「……!」
アウル「……人間サマの治める街で、人間サマにへーこらしながら食らう飯は美味いかい?」ヌッ
シズク「あ、ひゃわ……」ガクブル
サララ「ひっ……」ガクブル
クロシュ(……テロリストの狐……!)
アウル「スライムに一つ目小僧……妖怪の身で人間なんかに服従するとは、情けない奴らだ。お前らのような屑まで救ってやる価値はないね」
サララ「」ガクブル ジワワ
シズク「」ガクブル ポロポロ
アウル「はっ、泣けば許してもらえるくらいの立ち位置は確保できたのかい? そりゃ結構結構。無様だけど理に適った生存術だよ」
クロシュ「シズクちゃんとサララちゃんのこと……いじめないで」ザッ
アウル「あ?」
クロシュ「……」
アウル「……? 君……どこかで会ったことあったっけ?」
クロシュ「……」
アウル「ま、どうでも良いか。温泉だか団子だか知らないけど、今のうちに楽しんでおきなよ」クルッ
クロシュ「……?」
アウル「この腐った国は、近い内に滅びる。巻き込まれたくなきゃさっさと逃げるんだね。ま……海があんなんじゃ、誰も逃げられやしないだろうけど」スタスタ
クロシュ「……」
◆
- 993 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 22:33:41.25 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け 休憩所
アキト「アウル・フォクシー……聞いたことはござらんか? とある有名なテロ組織の構成員でござる」
イリス「!!?」
ミスティ「それって……シノホシの!?」
アキト「知っていたか。そう……シノホシの毒狐が、どうやら反朝廷勢力に加入したようでござる……」
エバンス「おいおい、マジか……」
ローガン「むう……」
アキト「……お主ら、何か因縁があるのか?」
妖精「いやまあ……。シノホシとはちょっといろいろあってね……」
ガラッ
クロシュ「ただいま……」
シズク「〜〜…」デロロ…グスグス…
サララ「み、みな、さん……」グスグス
イリス「クロシュちゃ……えっ、どうしたの!?」
ミスティ「シズク、サララ……!? 何があったの!?」
クロシュ「……わるい狐に、酷いこと……言われた……」
*
シズク「〜〜…」モニョニョ…グスグス
サララ「うぅ……」グスグス
ユキ母「大丈夫よ。ここにいれば安全だからね……」ナデナデ
クロシュ「わるい狐……国を、滅ぼすって……言ってた……」
アキト「くっ……やはりアウル・フォクシーが加入したのは真実であった!」
妖精「クロシュ、何か変なことされてない?」
クロシュ「酷いこと、言われただけ……。でも……すごく、酷かった……」
アキト「……街中で揉め事を起こすほど愚かではないのだろう。しかし奴の発言をそのまま捉えるならば……やはり事態はかなり深刻と言わざるを得ぬ」
エバンス「おう……国家滅亡を目論んでるって宣言したようなもんだ。しかしあのシノホシが関わってるとなると、かなりまずいんじゃねえか……? 他のメンバーまで入ってたりしたらやばいぞ」
アキト「……今のところ、シノホシの他のメンバーまで加入したという情報はござらん。だが最悪の事態に備える必要はあるかもしれぬ……」
ローガン「……シノホシ、か……」グッ
ミスティ「……悪竜は倒したけれど、他のメンバーは未だ健在だものね」
イリス「……レインさんとフレメアさんとは……戦いたくないな……」
妖精「……フレメアはともかく、レインとは一度共闘した仲だしね……」
ミスティ「……明日の返答は、どうする? 情報を探すどころか、さらに混乱しそうな勢いだけど……」
妖精「うーん……ちょ、ちょっと、どうすれば良いか……」グルグル
クロシュ「……えっと……朝廷軍と、反朝廷勢力が、あるんだよね……?」
妖精「うん。それで、姫巫女が反朝廷勢力と繋がってるとかで、かなりまずい状況なんだよ」
クロシュ「……」
クロシュ「!」ピコン!
妖精「……一応聞こうか。何を思い付いたのか」
クロシュ「……朝廷でも……反朝廷でもない……三つめの勢力……」
クロシュ「クロシュ勢力……!! 作る……!!!」
- 994 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 22:37:04.18 ID:RiJSf1i90
- というわけでスレの限界なので、本日はここまでとなります。次回は次スレ、クロシュ勢力参戦編です
わらわじゃ巫女、そして国家転覆を企てる反朝廷勢力。神秘の島国に、陰謀の嵐と熾烈なる殺意が吹き荒れる。姫巫女の悲哀、毒狐の憎しみ、そして渦巻く無数の怨念。一介の使節団でしかないクロシュたちに、この恐るべき事態をどうにかする手はあるのか。毒狐の言う通り、全ては滅亡に向かうのか。それとも、ダークヒーローの奇跡は再び起こるのか。あかちゃんスライムの切なる思いは、湯けむりに霞んで――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日、そして次スレです
また、登場人物が増えすぎたため次スレから冒頭の登場人物紹介を縮小しようと思います。もし備考欄の更新を楽しみにしている方がおりましたら申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願いいたします(需要があるようなら書きます)
このスレの余りは質問や感想などご自由にお使いくださいませ
↓>>1000
01-90 何もなし
91-00 会心賽
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 22:40:57.45 ID:EL8t7544O
- 備考欄更新好きだったぜ
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/10(月) 02:05:00.35 ID:oZYcmS8ko
- 乙でした
ここでやっぱくるよな悪の狐
クロシュの奇策、でもこれ良案なのでは…?
登場人物備考大好きだけどどんどん増えていくと大変ですよねー縮小了解
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/10(月) 07:15:19.87 ID:vtFNWRzbO
- お疲れ様でしたー
備考欄は好きだけど量多いですもんね了解です
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/10(月) 08:29:54.99 ID:BR60+KwC0
- 乙です
備考欄の件了解しました
なんとか朝廷•反朝廷の良識派をクロシュ勢力に組み込みたい
あと出来れば反朝廷に傀儡にされている偽姫巫女ともコンタクト取りたいな
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/10(月) 12:29:10.19 ID:TiCCJJCLO
- 反朝廷に入った新人がまさかの毒狐(アウル)とは思わなかった。ミュージアの時はツッコミやいじられキャラだったけど今回のオノゴロ諸島ではだいぶ毒舌のような感じだったけどこれはセレスティアが亡くなった事やシノホシ側で世界樹の光が手に入らない事に関係したりするのだろうか?
後、クロシュ達は第3勢力として活動する事になって、新人をヘッドハンティングするけど、キャラが増えるから書くのが大変じゃないか心配。
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/10(月) 12:29:25.79 ID:vioCjNsio
- おつ
実力的にもリュウトウは引き込みたいな
真に国の為ならば協力してくれるはず
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
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