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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5
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◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/27(月) 00:35:54.13 ID:7CCn50NP0
―ずっと昔
ユーシリア帝国 訓練場
ヴァン「ふっ! はっ!」
木刀「」ブンッブンッ
教官「ヴァン! 黒鎧隊に上がったそうだな、おめでとう!」
ヴァン「教官! ありがとうございます!」ペコッ
教官「はは、お前自身が掴んだ結果だ。しかしせっかく黒鎧を貰ったんだから、少しくらい肩の力を抜いたらどうだ?」
ヴァン「いえ、俺はまだまだ新米ですから! 先輩方に遅れを取らないよう、腕を磨かなければ!」
教官「はは……まあほどほどにしとけよ。実戦の前に体を壊されちゃ困るぞ? お前は叩き上げで黒鎧にまでなった、スラム出身の期待の星なんだからな。」
ヴァン「はっ! 心得ております!!」
*
―夜
兵舎 ヴァンの部屋
リンゴの積まれた皿「」
ヴァン「ふー……訓練の後の風呂とリンゴは最高だな……」シャクシャク
ヴァン「……恵まれた職場、恵まれた環境、恵まれた国……。スラムへの支援も最近はかなり充実してきてるって言うし、ここ最近は何もかも良いことづくめだ。今の俺、最高かも……」
ヴァン「後は……かわいい嫁さんでも貰えりゃ言うことなしだが……ははっ、高望みしすぎかな?」
コンコン
ヴァン「はーい」
ガチャッ
薄桃色のロングヘアの少女「こんばんは〜」スタスタ
ヴァン「おっ!!? だだ、誰!? 部屋間違えてんじゃないの!!?」アタフタ
薄桃色のロングヘアの少女「あはは、やだなあヴァンったら。私のこと忘れちゃったの?」
ヴァン「えっ……?」
ヴァン(……そういえば……俺には、かわいい恋人がいたんだった。彼女の名前は……)
ヴァン「■■■!」
■■■「うん! えへへ、黒鎧昇格おめでと! 流石はスラムの期待の星だね!」
ヴァン「おお……! ありがとう、■■■!」
■■■「ふふ……。それじゃあ、お祝いに……今夜も、する?」
ヴァン「お……おっおっおっ……おおっ!?!!? す、するって……なにを!!??」
■■■「もう〜わかってるくせに〜」ケラケラ
ヴァン(……しあわせだ。何もかも順調で……かわいい恋人までいて……。人生の絶頂ってのは、まさにこういうのを言うんじゃないか?)
ヴァン(でも……なんだろう……なんか変だな……)
ヴァン(俺って……童貞じゃなかったっけ?)
◆
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