【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5

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18 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:17:19.12 ID:RtljX8cY0
◇登場人物:シノホシ◇
……………………………………………………………………………………
【名前】レイン・フォール
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】120
【容姿】金髪オッドアイで黄色いパーティードレスを着たナイスバディ美人。泣きぼくろがチャームポイント。
【性格】気が強く孤高の寂しがり屋
【魔法】心理支配が最も得意で催眠や読心などを行える。
攻撃系統だと闇魔法も得意。触れたら消滅する強力な闇の塊を生み出し操るが、心理魔法ほど練度は高くない
【備考】かつて勇者サインと恋に落ちたサキュバス。勇者に一目惚れしてつきまとうようになり、いつしか勇者も受け入れてくれた。何故魔物である自分を受け入れたのか、そんな勇者の心は魔法をもってしても最期まで見透かすことができなかった。今はもう愛した勇者はいない。たった一人になった彼女は、勇者に誘惑催眠をかけたサキュバスと人類社会から烈火の如く憎まれ、勇者と仲良くしている裏切り者と魔物社会からも侮蔑の限りを尽くされていた。それらに抵抗するうちにいつの間にか国際指名手配の極悪人。賞金稼ぎに狙われ、傷つけられ、既に心は世界への復讐心にとりつかれていた。そのため、今では自分を迫害してきた社会に対して、悲しみと怒りをぶつける手段としてテロに興じる。
彼女はただの一度だって勇者に催眠をかけたことはない。あの時感じた純粋な恋心を魔法なんかで汚したくはなかった。
現在は国際テロ組織シノホシに所属し、勇者を死後も利用し続ける王国を破壊する為に活動している
クロシュ一行とは奇妙な縁があり、少なくとも今のところ敵対する気はない
【特別な能力】
〈エルダーサキュバス〉魅了判定の成功率上昇。対象が異性の場合さらに上昇
〈心熟達〉心属性に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】フレメア=バイオレット
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】444歳
【容姿】赤毛ロングの幼女
【性格】普段は無口だが怒ると暴言をまき散らす
【魔法】巨大化魔法。全身は勿論一部分だけ大きくもできる。
【備考】フラナの腹違いの姉。より高位の魔族を血を受け継いでいる
妹との仲は悪く、互いに家族の情はほとんどない
かつて強烈な破壊衝動で理性を失い荒野を彷徨っていたところをザイルに発見され、狂気を除去されて助けられた
現在はその恩人であるザイルが指揮するテロ組織シノホシに所属し、不真面目に活動している。シノホシのことはそれなりに気に入っている
シノホシの理念や目的には興味がないが、王国を破壊するという目的には賛成している。ついでに魔族国も破壊したいと思っている
【特別な能力】
〈吸血鬼〉身体能力、戦闘、生存、魔法に関わる判定の成功率上昇
     夜間の判定成功率上昇、日中の判定成功率低下、光弱点
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】アウル・フォクシー
【種族】狐の獣人
【性別】男
【年齢】25
【容姿】銀髪で狐耳と狐の尻尾がある。顔は整っておりイケメン。長い槍を背負っている。いつもニヒルな表情をしている。
【性格】腹黒い性格。本人は自覚していないがナルシストなところがある。
【魔法】毒を操る魔法(毒液や毒霧も可能)
【備考】昔暮らしていた村が人間によって滅ぼされてしまった過去がありそれ以降人間を憎んでいる。魔物に対しては結構普通に接している。ある組織に所属している。槍術と毒の魔法が得意。腹黒い性格もあって騙し討ちもする事がある。テンションが上がるとヒステリックな笑い方をする。実は緑の国に滞在時、世界樹の果実を潰しそれから五色の光が放たれている様子を目撃している。
人間への復讐を果たして魔族が平穏に暮らせる国を再興するというザイルの理念に賛同し、テロ組織シノホシの構成員となった
現状、恐らく最もシノホシの理念や目的に忠実な狐である。他の不真面目な構成員たちには内心むかついているが、実力は本物と認めている
【特別な能力】
〈毒熟達〉毒に関する判定および戦闘時の判定成功率上昇
〈???〉
19 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:19:39.30 ID:RtljX8cY0
【名前】セレスティア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】女
【年齢】1800
【容姿】赤いドレスと赤い眼、金髪、立派な龍角を持つ妖艶美人で真の姿は赤いドラゴン。龍角から加工した大業物の槍を持つ。
【性格】面白いものが何より好きで、退屈が何より嫌いな気分屋。自由人。基本は気さくだが、心から誰かを愛さないし心から憎むこともないどこまでいっても爬虫類。仲良くなった相手でも必要があれば敵対するし、その逆もある。
【魔法】ドラゴンとしての溢れる魔翌力を魔法というよりドラゴンブレスとして雑に魔翌力の塊をぶつけるだけのストロングスタイル。変身魔法も使えるが杜撰。
【備考】国際テロ組織「シノホシ」のメンバー。面白そうというだけで特に目的意識も忠誠心もない。組織のメンバーになれるだけにかなりの実力者。組織の任務以外には傭兵業をこなして生計を立てている。世界でも稀な純正純粋のドラゴンだが、めんどくさいいざこざに巻き込まれないため普段は人間の姿をしている。しかし度々龍角が生えちゃうくらい爪の甘い変身っぷりで、その度にファッションだからと変な言い訳をしている。空を飛べ、普段はフワフワ空中で揺られながら昼寝してる。気に入った相手は背に乗せてくれる。気に入った相手でも必要であれば躊躇なく殺す。空から不法入国を繰り返す常習犯。本質はどこまでも冷めた人であり、戦いの中で、唯一ひりつく感情の中で死にたい。
実のところシノホシの理念や目的には一切興味がないが、強者が集い強者と戦えるシノホシでの仕事にはかなり満足している
【特別な能力】
〈竜血〉身体能力、戦闘、生存、魔力に関わる判定の成功率上昇
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】ザイル
【種族】魔族
【性別】男
【年齢】1000歳
【容姿】銀の長髪、中肉中背
頭にある二本の角、背中には黒い翼を持つ。それ以外は特徴を持たない普通の青年
【性格】泰然自若。知識を尊び、色んな物事に興味を示し、他者の話に良く耳を傾け、良く喋る。だが自身の価値観は頑なに譲らない。力こそ全てとし、力で意志と矜持を貫き通す。一方で身体が弱くても、強き心を持つものには敬意を払う
【魔法】圧倒的な出力の光魔法
【備考】産まれてから暫くの間、非力でそこらの村人より弱かった魔族
力なき故に他の魔族から虐げられ、飢えと渇きに苦しみながら、死にたくない一心で生き続け、鍛え続けてきた
ある時、長年自身を虐げてきた魔族を殺害。その魔族が貯め込んだ食料を喰らうことで、生まれて初めてのまともな食事にありつく
かつて自分より遥かに強かった魔族を倒し、飢えから解放されたことにより、力さえあれば飢えることもなく、尊厳も守れると力に執着していった
研鑽の日々の中、滅ぼされた村の生き残りの少女を虐げて楽しむ魔族を見つける
力こそ全て。ならば、少女が虐げられるのも弱いが故
そう考えるも怒りを覚えたザイルは魔族を屠り、少女を助けた
その後、助けた者の義務として少女を養う。始めは義務感のみで少女と接していたが、次第に情が移り兄妹のように仲良くなる
しかし、かつて虐げていたザイルが自分達より遥かに強くなったことを妬んだ魔族達が義妹(少女)が連れ去る
だがザイルの実力を見誤った魔族達は、義妹を人質にザイルを脅す間もなく皆殺しにされる
このことから、大切なものを守り通すにも力が必要と信じるようになる
やがて圧倒的な力と知識を手に入れたザイルは、繁栄も豊かさも平和も、人材すらも力で得られると、周辺の者を種族関係なく従える
そして自分の思う通りの法を整え、思い通りの国を作らせ、その国を亡き義妹の名前からリーリアと名付けた
かつての飢えの経験から、食事がなによりの楽しみ。一番の好物は義妹の得意料理だったシチュー

しかし国は、王国から放たれた一筋の光に焼かれ、呆気なく滅んだ
国を包んでいた、民の笑い声。平穏な日常。明日への希望。どれもが、燃えて灰となった
力こそ全て。国が滅んだのもまた、自身の弱さ故
されどこの怒りは。この哀しみは。この苦しみは。力なき者として当然の末路を、なぜ受け入れられぬ
灰の中に燻る激情の熱が、決意と共に蘇る
王国を滅ぼし、国を再興せん
光を――。義妹と同じ力を放つ世界樹の光を、我が手に――
【特別な能力】
〈???〉
20 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:39:47.66 ID:RtljX8cY0
◇登場人物:その他◇
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【名前】メイ841
【種族】メイド型オートマトン(機械人形)
【外見】メイド服を着た黒髪ロングの15歳くらいの少女
【年齢】不明
【性格】無機質で機械的な喋り方をする
【魔法】魔法は使えないが護衛用に右手にブレード、左手にマシンガンを仕込み、両足にローラー、背中にジェットエンジンを備える。
【備考】かつて機械都市で量産されたメイドロボの一体。その核には妖精類を加工して造られた精核が使われている
何らかの不具合により精核が元となった妖精の自我を半端に取り戻し、人間たちへの復讐と同胞の救出を目的に機械都市と港湾都市で殺戮と破壊を繰り広げた
最期にはクロシュに精核を呑み込まれ、対話の後にブレードを遺して吸収された
吸収された後もその遺志の断片はクロシュの中で生き続けており、クロシュが魔剣に乗っ取られた時はブレードにその遺志が宿り、クロシュ救出の為に魔剣と激しい戦いを繰り広げた
元となった妖精はフォレスティナの出身だったとされる
自分のメイドブレードこそが最もクロシュの役に立っていると思っている
【特別な能力】
〈精神防御〉クロシュに対する精神干渉をある程度防ぐ
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【名前】レイ・アンバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】長身だが猫背で地面につくほど長い灰色の髪をした陰鬱なオーラを醸し出してる女性 体中にタトゥーのように無数の魔法陣が刻まれている
【性格】根暗で対人恐怖症で常に不安と恐怖に囚われている
【魔法】体中に刻まれた魔法陣の影響でによって禁呪扱い・あるいは歴史の中で忘れ去られた魔法や呪術を含めて多数の魔法を使える
【備考】かつてはとある国(どの国かは作者に任せます)の孤児院で暮らしていた普通の少女だったが、その孤児院は邪神(とロイエ教では扱われている)を信仰するカルト教団が運営しており、彼女は邪神の器として選ばれてしまいその際に魔法陣が刻まれる。そして邪神を彼女に憑依させる儀式の直前にカルト教団を滅ぼすためにロイエ教原理派が襲撃。その混乱に乗じる+魔法陣によって使えるようになった魔法を駆使して脱走に成功したものの、カルト教団とロイエ教原理派双方によって全世界の冒険者ギルドに捕獲や討伐の依頼が出されお尋ね者になってしまい、常に怯えながら逃走生活を続けている。しかしお尋ね者でまっとうな職に就けないとはいえ盗みを働いて金や食糧を得たり、不安と恐怖が強すぎるあまり追手と勘違いして無関係の一般人を攻撃したりと単純な被害者とは言えない行動をしてしまっている。過去のことで善良な心が歪んでしまったのか、あるいは元から邪神の器に相応しい素質を持っていたのか……

密航した貿易船を紆余曲折あって幽霊船と化させ、その奥に引きこもっていたところをクロシュ一行に叩きのめされた。その後彼女の処遇について紛糾していたところ、クロシュの進言によって命を救われ(?)、クロシュのことが気になり始める
逃亡生活は現在も続いており、少し前に海上を漂流していたところを再びクロシュ一行に見つかって救助される。そこでまたクロシュやクロシュの仲間たちの優しさに触れ、久しぶりの安らぎを得た
その後国際商業都市イスファハーンに到着する前にクロシュたちの迷惑にならないようひっそりと一行から離れ、孤独な逃亡生活に戻っていった
【特別な能力】
〈闇の力〉生存、戦闘に関する判定成功率上昇
21 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:40:19.95 ID:RtljX8cY0
【名前】ブラッド(冒険者ギルド命名)
【種族】スライム類の一種と推測される
【性別】♀
【年齢】不明
【容姿】血のように赤いスライム。人間に擬態する時は、真紅の髪を足元の辺りまで無造作に伸ばした幼子の姿を取る
【性格】わがまま。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こす
【魔法】詳細は不明だが、通常のスライムとは一線を画す卓越した擬態能力と同化能力を有する
【備考】幼い外見とは裏腹に異常な力を有しており、何人もの冒険者を血の海に沈めている
単純な戦闘能力も高いが、擬態能力を活かして不意打ちや騙し討ちをする等の狡猾さもあり、危険
ここ最近にわかに動乱の気配が沸き起こっているのを感じ、多数の分体を大陸中に放って動向を観察している
未だに人間のペットをやめない黒いスライムのことは気に入らない
カリス・ノーランドによって造られた命である可能性がある
【特別な能力】
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】クロシュヴィア・スウィートエンド
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】2000
【容姿】特に一つの姿に頓着せず、様々な姿に変身する。普段は風になって漂っている。
【性格】姿形を変えられるように性格もいくらでも変えられる。普段は朗らか風。しかし本質はことなかれ主義の悲観論者。
【魔法】体積も質量も材質もエネルギーも無視して何にでもなれる。コピーした相手の能力魔法すら使いこなせる。
【備考】人間が魔物を嫌うようにどんな種族でも別の種族を嫌ったり好いたりと差別心を心に抱えている。そんな世界でもみんなから好かれるため嫌われないため、相対する種族に合わせて姿を変え偽り生きてきた(人間相手には人間として振る舞うなど)。伝説のスライムだがスライムとしての本来の姿にはもう長いこと戻っていない。
どうにもならない現実を目の当たりにしすぎた結果、最期には生命の在り方に絶望して風の中に溶けていったと言われている
それから千と数百年後。芸術都市での大破壊の後、彼女は再び人々の前に現れた。全ての生命を救う、真の正しい世界の導師として――
【特別な能力】
〈???〉
……………………………………………………………………………………
【名前】カリス・ノーランド
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】400
【容姿】身長145cm。小柄で華奢な体格やショートカットにしたサラサラの金髪、青い瞳、白い肌など。幼く活発そうな可愛らしい顔立ち。
顔立ちは幼く小柄で華奢な体格だが、その幼さとは裏腹にバストは大人顔負けに実っている。どこがとは言わないが生えてない。白衣を着た医者のような服装。
【性格】一見陽気で無邪気だが、道徳や人道といった倫理観に理解を示さない狂人。
【魔法】生命・魂に干渉する魔法。
【備考】魔王化を研究し、自身も魔王になろうとしているマッドな研究者。
過去に様々な動植物を魔王化させようと自身の魔法で実験を繰返し凶悪な怪物を誕生させ続けたことから指名手配されている。
彼女自身の戦闘能力は未知数だが、実験で怪物と化した者達は一様に彼女に従順で護衛をしているため、彼女を倒すことは困難を極めるだろう。
大魔女帝国にて、元魔王のクロを研究対象として観察していたことが判明。最後には研究の仕上げ兼大魔女帝国への嫌がらせとして再びクロを魔王化させた
クロシュたちが戦ったのは複製の一体でしかなく、本体の所在はわかっていない
【特別な能力】
〈生命惨歌〉戦闘時、配下の数に応じて判定成功率上昇
      戦闘後、配下は死ぬ
22 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:41:31.41 ID:RtljX8cY0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 11日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・魔法[7/8](イリス)
・剣技[0/6](ミスティ)
・魔法[0/16](ミスティ)
・剣技[5/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
□雷霆の魔王対策
・戦力人数16
・避雷針LV2
……………………………………………………………………………………
23 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:41:57.32 ID:RtljX8cY0
―地下空洞

 封印結界「」ジジジ…バチバチ…

大盾セイラ「」フヨフヨ

セイラ「……王様……」

ロムリン「……そうか……君は、あのセイラだったのか……。あまりにも永い時が経ってしまったゆえ当時の記憶も朧気になってしまっていたが……まさか妹の姿さえ、忘れてしまっていたとはな……」

セイラ「……申し訳、ありませんでした……。姫様を……お守りすることができず……。御姿まで、勝手に映しとってしまい……」

ロムリン「いや……あの場で魔王を封印するには、ああする他なかったのだ。最善手であったと言えるよ」

セイラ「……次こそは……必ず、みんなをお守りいたします。絶対に……魔王に、殺させません」

ロムリン「ああ……」

セイラ「姫様の為に……。姫様の愛したこの国を、守る為に……」

大盾セイラ「」ガシン!

ロムリン「ありがとう……」


ロムリン(あの子のことを今でも大事に思ってくれて……。私に、あの子のことを思い出させてくれて……)

ロムリン(……本当に、ありがとう。セイラ)

 ◇
24 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:42:33.47 ID:RtljX8cY0
―古城 王族の私室

ベルトーネ「……この部屋、あの子のだったんだ……。一万年越しの衝撃の真実……」

ジェミニ「知らんで占拠していたのか……。全く……」

ベルトーネ「今さらだけどちょっと気が引けちゃうなあ〜……。まあでも私が居座ってたおかげで劣化も抑えられたわけだし、許してくれるよね?」

ジェミニ「どうじゃろうな。こんなに散らかしてるのを見たら普通に怒ると思うが」

ベルトーネ「げっ……。たまには掃除するかあ……」ノソノソ

ジェミニ「決戦は明日じゃ。掃除は終わってからでも遅くはあるまい」

ベルトーネ「それもそうね〜。はあ〜……またあいつと戦うのか、嫌だなあ〜……」


ジェミニ(姫様……。貴女がお守りした我らが、今再びこの国を守る為に戦いますぞ)

ジェミニ(どうか……お見守りくだされ……)

 ◆

―辺境

ポーラー「」ズンッ
 大剣ゴライアス「」ブンッブンッ


ポーラー「……重量調整、適化率99.98%……」

大剣ゴライアス「十分だ。私の力を存分に引き出せるだろう」

ポーラー「ハイ」

大剣ゴライアス「……ポーラーよ。試しに、あの岩を斬ってみてはくれぬか」

 大きな岩「」ドン

ポーラー「承知致しまシタ」スッ

 ブォンッ!!

 大き/な岩「」ジュワッ!!


大剣ゴライアス(っ!! こ、これが……宮廷魔術師殿の仰っていた、斬撃の反動か……!! 確かに……全身を地獄の業火で焼き尽くされるかのようだ……!!)

大剣ゴライアス(だが……あの巨岩を、熱したバターを切るかのように容易く切断する威力……!! 苦痛に見合うだけの力はある……!!)


ポーラー「……先パイ?」

大剣ゴライアス「……! ああ……この分なら実戦も問題ないだろう。頼むぞポーラー、存分に私を振るって奴らを斬り尽くしてくれ!!」

ポーラー「ハッ。必ずや敵を倒し、皆を守りマス」

 ◆

―工房

ミーティア「うーん……」

工房人形「どうされましたか?」

ミーティア「いや……私って何だったんだろうって思って」

工房人形「さあ……。ゴーレムではないようですが」

ミーティア「どうもこの鎧、私の本当の体ではないみたいなんだよね」

工房人形「まあ……鎧自体は割と普通の金属鎧みたいですね」

ミーティア「んで頭部にある灯火っていうのは、たぶん具象化された魂の形。私は恐らく、自分の魂をこの鎧に無理矢理くっつけたんだと思う」

工房人形「そんなことが可能なのですか?」

ミーティア「まあ可能だったんだろうね。でもどうやら、記憶の一部はうまく移せなかったみたい。人間は思考や記憶の大部分を脳に依存しているわけだけど、この鎧の体には脳がないから、今私がどうやって思考・記憶しているのかもよくわからない。どちらかと言うとやっぱりゴーレムに近い状態なのかも」

工房人形「そうなのですか?」

ミーティア「全部仮説だけどね〜。雷霆の魔王ってのを倒した後に生き残ってたら、いろいろ研究しがいがありそうでわくわくするよ!」

 ◆
25 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:48:05.77 ID:RtljX8cY0
―廃都

テイル「……」スタスタ

 崩れた建物「」
 倒壊した建物「」
 朽ち果てた建物「」

テイル「かつてここに……私のご先祖様が暮らしていたのよね……」スタスタ


ヒナ「あら、お散歩ですか?」ヒョコ

テイル「あんたは……不良天使のヒナだっけ……」

ヒナ「一緒に戦った仲でしょ、覚えといてくださいよ」

テイル「無理矢理巻き込んだだけじゃない……」

ヒナ「ちょっと聞こえたんだけど、テイルちゃんのご先祖様ってここに住んでたんですか?」

テイル「そうらしいわ。まあ一万年前のことだから、つながりなんて殆どないようなもんだけどね」

ヒナ「ふうん……。ちょっと羨ましいですね」

テイル「は? なんで?」

ヒナ「みんなこの戦いに人生を賭けてるみたいな雰囲気なのに、私は特に何の関係もないので。つまんないです」

テイル「私からしたら全く無関係なのに命懸けの戦いに参加するあなたがおかしいだけにしか見えないわね……」

ヒナ「だって面白いじゃないですか! 世界最強の魔王ですよ!? 魔王が何かはよくわかってないですけど」

テイル「はあ……。まあ別に良いけど……」


テイル(人生を賭けた戦いか……。私もまあ……生き残りっていう、人生を賭けてるっちゃ賭けてるけど……)

テイル(……ジェミニ様やご先祖様たちに恥じない戦いができるよう、気合入れるか)グッ

 ◆

―廃都 市街

空妖精たち「」キャッキャ


レイン「……」スタスタ


レイン(人の手は既に失われ……今はもう、妖精たちの遊び場でしかない平和な国……)

レイン(もしこのような地で暮らせたら……サインは、心穏やかに過ごすことができたのかしら……)

レイン(……無駄なこと考えてるわね……。どうあってももう、サインは帰ってこないのに……)

レイン(……)

レイン(本音を言えば……サインのいない、こんな世界なんて……滅んだって構わないけれど……)

レイン(でも、サインは……)

レイン(この世界が好きだって、言ってた……)

レイン(だから……私も……)

レイン(あの人が愛した、この世界を……滅ぼさせはしない……。それだけよ……)

 ◆
26 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 19:52:21.43 ID:RtljX8cY0
―寂れた家

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「さて……魔王の封印が解けるのは、ついに明日だけど……」

ローガン「うむ……。できることは全てやった……と言えるかは、わからんが……対策は進んだだろう」

エバンス「まだ今日一日もあるぜ。やれることがあるならやろう」

イリス「そうですね! 明日を万全の態勢で迎えられるようにしないと……!」

ミスティ「……不安になってきたわ……。世界最強の魔王なのよね……?」

イリス「そうだけど、封印から出てきた直後は弱ってるはずだから勝機はあるよ!」

スライムクロシュ「〜〜…!」モニョニョ…!

妖精「星の力を食った影響がどこまで出てるかが問題だなあ……」

浮島国滞在11日目です。明日、封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 19:52:55.69 ID:nG9mv4zjO
ローガン&エバンス ポーラーと模擬戦をする
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/28(土) 19:53:15.44 ID:ug4ov0PQ0
みんなでお風呂
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 19:55:15.33 ID:uN2ogfeDO
英気を養う為に皆でごはん屋で宴会
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 20:05:57.86 ID:AWJ7eUxQo
立て乙
31 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 21:14:55.60 ID:RtljX8cY0
―辺境

ポーラー「」ブンッブンッ


エバンス「お、やってるな」

ローガン「凄まじい重量感だ。敵に回したくはないな」


ポーラー「あなた方ハ……クロシュサマのお仲間ノ……」

エバンス「ああ、エバンスだ」

ローガン「私はローガン。明日はよろしく頼む。ポーラー殿と……ゴライアス殿、でよろしいだろうか?」

大剣ゴライアス「私のこともご存知でしたか。こちらこそよろしくお頼み申し上げますぞ、旅の戦士よ」

エバンス「おう!」

大剣ゴライアス「……ところで少々不躾なことをお願いしてもよろしいか?」

ローガン「む……? 聞こう」

大剣ゴライアス「私とポーラーは十分に適化を行いましたが、実践経験が足りておりませぬ。そこで、お二人に我々と剣を交えて頂きたいのです」

エバンス「そういうことか!」

大剣ゴライアス「もちろんお怪我はさせませんのでご安心ください。ただ、我々に経験を積ませて欲しいのです」

ローガン「なるほど。そういうことであれば喜んで受けよう」

大剣ゴライアス「ありがたい! ポーラーも、良いか?」

ポーラー「ハイ」

大剣ゴライアス「では準備ができましたらお願い致します!」


↓1コンマ 成果
01-50 普通
51-90 良い
91-00 会心
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 21:18:44.39 ID:bBQqGyDLo
頑張れ!
33 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 22:09:02.64 ID:RtljX8cY0
 ギンッ ドガッ ドゴォン!

エバンス「そい!」ギンッ

ローガン「ぬん!」ガギンッ

ポーラー「」ガギギンッ!


大剣ゴライアス(……ポーラーは最適な動きで、エバンス殿とローガン殿からの攻撃を凌いでいる……)

大剣ゴライアス(合間に反撃を挟んでいるが――)

 ガギィンッ!!

大剣ゴライアス(……全く痛みはない。恐らく、ポーラーが本気で私を振るわないよう手加減しているのだろう)

大剣ゴライアス(まあ、それも仕方なし。明日の戦の前に、エバンス殿たちの獲物をあの岩のように切断してしまっては問題だ)

大剣ゴライアス(ただ……私としては、あの痛みに耐えながら実戦の中で振るわれる経験を積みたかったのも事実だ……)

大剣ゴライアス(いや、贅沢は言うまい! これでポーラー自身も、戦いの中で私を振るう経験が積めたのだ。私の役割は、ただ振るわれることのみ。であれば何の問題もあるまい……)

大剣ゴライアス(……頼むぞ、ポーラーよ。明日の決戦では、必ずや我らの悲願を……!)


 ☆エバンスとローガンが剣技の経験を1積みました
 ☆戦闘経験によりポーラーの動きが向上しました

 ◆
34 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 22:09:36.62 ID:RtljX8cY0
―古城 会議室

ジェミニ「さて、決戦は明日じゃ……。今夜は美味いものを食って英気を養いたい。ベルトーネよ、今この島で豪勢な食事を摂るにはどうするのが良いか?」

ベルトーネ「この島でご馳走と言えば〜……やっぱり空妖精のごはん屋さんでしょ〜」

ミスティ「そういえば空妖精のごはん屋はまだ一度も利用したことがないわね」

イリス「賛成です! せっかくこの島に来たんですから、この島の妖精さんたちが作る料理を食べてみたい!」

 *

―夕方
 廃都 市場

 ワイワイ キャッキャ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

空妖精たち「わあ〜黒いスライムさんだぁ〜」キャッキャ

妖精「こら、クロシュは見世物じゃないんだぞ」



ごはん屋妖精「わあ、こんなに大人数のお客さんは初めてだよぉ〜! どど、どうしよう!? ベルちゃんの分は時々作るから人間用の分量もわかんなくはないけどぉ〜……」

ベルトーネ「ああ〜……これは悪いことしちゃったかなぁ〜」

イリス「あ、それだったら私たちも手伝うよ! 食材とかもこっちで持ってこれるし」

ごはん屋妖精「わ、ほんと!? えへへ、それじゃあお願いします!」

ベルトーネ「お願いします!」

ヒナ「あなたも働きなさい」ゲシッ

ベルトーネ「いてっ。はいは〜い……」


↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:畑の肉
魚介:トビウオ、ソラタニシ、ザリガニ、フワフワクラゲ
野菜:野草、オオキイワタゲ、ゴボウの根っこ
穀物:ヤマイモ、ノラ米、ノラ小麦
果実:コガネリンゴ、ラティアベリー、ビリビリレモン、どんぐり
卵乳:ソラニワトリの卵
特殊:フェアリーシロップ、精霊のわたあめ、スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、マジカルシュガー、マジカルスパイス、
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 22:14:42.97 ID:dNJflRNKO
ビリビリレモン、精霊のわたあめ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 22:21:50.93 ID:Go5WfsAL0
ソラニワトリの卵、オオキイワタゲ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/28(土) 22:21:58.73 ID:AWJ7eUxQo
ノラ小麦、ソラニワトリの卵
38 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 23:38:41.07 ID:RtljX8cY0
ローガン「レモンを取ってきたぞ」

 カゴいっぱいのレモン「」ドッサリ

イリス「わ、ありがとうございます! やっぱり雷霆の魔王との決戦前はこれですね!」



人形「ソラニワトリさんたちから卵を分けていただきました。ご活用くださいませ」スッ

 ソラニワトリの卵「」ポン

エバンス「おお、卵か! ぐっと料理の幅が広がるな!」



ごはん屋妖精「わたあめ取ってきたよ〜」パタパタ

 精霊のわたあめ「」ポン

妖精「上空で雲に紛れてふわふわ浮いてるという精霊のわたあめ……。実は私も食べたことがないんだよね」



クロシュ「んわ〜……!」フワフワ



妖精「……ん? 今クロシュの声が聞こえたような……」

ミスティ「見て! 空よ!!」

妖精「えっ……」


 巨大なふわふわの綿毛「」フワフワ
綿毛の根本に掴まって飛ぶクロシュ「んわわ……!」フワフワ


妖精「わっ……!? クロシュ何やってるの!?」

空妖精A「あ〜! オオキイワタゲ!!」

ミスティ「オオキイワタゲ……?」

空妖精B「多分……オオキイタンポポの種子、だと思う……。美味しいけど、滅多に流れてこない……」

ミスティ「なるほどね……」

イリス「あれだけの大きさなら、この大人数でもちょうど良さそうだよ!」

 *
39 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 23:39:20.13 ID:RtljX8cY0
 ふわふわわたあめ乗せビリビリレモンカスタードプリン「」ポン!!

クロシュ「わああ……!」キラキラ

レイン「ちょっと待ちなさい!! なんでこの食材からこうなるのよ!?」ヌッ

イリス「な、なんでって言われても……」

エバンス「オオキイワタゲが想定以上の働きをしてくれた……としか言えねえ……」

レイン「な、納得がいかないわ……。こんなことが許されて良いの……!?」

ベルトーネ「いらないなら食べなくても良いと思うよ〜?」

 ふわふわわたあめ乗せビリビリレモンカスタードプリン「」

レイン「……食べるに決まっているでしょう。わざわざ明日の勝率を下げるような愚を犯す必要もない」

ベルトーネ「素直に甘くて美味しそうだから食べるって言えば良いのに〜」

 *

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

ローガン「これは……! 濃厚なカスタードプリンの上に、ふわふわのわたあめが乗っていることによる……強烈な糖分の暴力!! ビリビリレモンの弾けるような刺激さえ、甘味を引き立てるスパイスに過ぎぬ……! なんという恐るべき食物であろうか……!」モグモグ

イリス「大魔女帝国で買ったマジカルシュガーをたっぷり使っちゃいました。次の街でお砂糖を補充しないといけないかも……」

エバンス「いやあ、イリスちゃんのお陰で美味しく作れたぜ。俺一人だとつい甘さ控えめにしようとして控えすぎちまうんだ」

ごはん屋妖精「えへへ〜隠し味にわたしたちのフェアリーシロップも入れといたよ〜」

ミスティ「なるほど……だから魔力も濃厚なのね。とっても甘くて美味しいわ……」モグモグ


ジェミニ「フェアリーシロップか……。地上にいた頃を思い出すのう……」モグモグ

テイル「……あれ? ジェミニ様ってラティア・ヘイヴンの王城に仕える宮廷魔術師でいらっしゃったんですよね? それ以前は地上に?」

ジェミニ「そういうことじゃな。もし儂の伝承が地上に残っているというのなら、恐らくはその地上時代のことを物語に残す者がいたということじゃろう。ちと恥ずかしいが」

テイル「わわわ! 私、その話気になります!!」

ジェミニ「脚色された物語の方が面白かろう。真実などつまらぬものじゃ」


ごはん屋妖精「甘い〜! これ今度はわたしも作ってみたい〜!」モグモグ

ベルトーネ「ごはん屋さんならできるよきっと〜」

ごはん屋妖精「えへへ〜作れたらベルちゃんも食べに来てね」モグモグ


ヒナ「……妖精にベルちゃんなんて呼ばせてんの?」

ベルトーネ「……呼ばせてるとか人聞きの悪いこと言わないで欲しいんだけど〜」

ヒナ「いや、別に……。妖精たちに変なこと吹き込んだりしてないだろうね?」

ベルトーネ「私のことを何だと思ってるんですかね〜」

ヒナ「悪魔でしょ。怠惰の」

ベルトーネ「ぐうの音も出ねえ」


ミーティア「くぅ〜! この体のせいでこんな美味しそうなプリンを食べられないなんて!!」

ポーラー「皆サマが、美味しそうニ食べている姿コソが、最も良キことデス」

大剣ゴライアス「ポーラーも良いことを言うようになったではないか。ミーティア殿には気の毒であるが……」

ミーティア「ま〜腹が減らない体ってのも楽で良いんだけどね。食事も休息もいらない体ってのは本当に便利だし、今のところはこのままでも良いかなあって感じなんだよね。流石に記憶はちょっと取り戻したいけど」

 *
40 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 23:40:10.66 ID:RtljX8cY0
―地下空洞

セイラ「ロムリン王さま……」トコトコ

クロシュ「ロムリンさん……!」トコトコ


ロムリン「む……セイラにクロシュか。今日は宴会なのではなかったか?」

セイラ「ロムリン王さまにも、お裾分けをしに参りました」スッ

 ふわふわわたあめ乗せビリビリレモンカスタードプリン「」ポン

ロムリン「これは……!」

セイラ「今のこの島で採れる食材で作った、デザートです。是非ロムリン王にも、食べて頂きたく思います……」

ロムリン「ありがとう……。もはや食事は必要のない身であるが……味わわせていただこう」スッ モグモグ

 ポロポロ…

セイラ「ロムリン王さま……」

ロムリン王「……喉に食事を通すなど……何年ぶりのことであろうか……。すまない……味覚など、とっくに枯れ果てていたものとばかり思っていたが……」ポロポロ


クロシュ「えと……まんまるの、ゼーレシルトさんは……」

ゼーレシルト「お呼びですか、クロシュ様」ヌッ

クロシュ「わ……。ゼーレシルトさんは……プリン、食べられる……?」

ゼーレシルト「私に食事を分解・消化する機能は備わっておりません」

クロシュ「んゅ……」ショボン

ゼーレシルト「ですが、お気持ちは大変ありがたく思います。どうか私の分まで、お食べください」

クロシュ「うん……!」


ゼーレシルト「……ところで、セイラのその、幽体の方は……食事はできるのですか?」

セイラ「いいえ。わたしの分も、クロシュちゃんに食べていただきました」

クロシュ「おいしかった……」


 ☆美味しいデザートを食べました
  明日の戦いにおいて、魔力と雷耐性が少し上昇します

 ◇
41 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/28(土) 23:47:08.25 ID:RtljX8cY0
というわけで本日はここまでとなります。次回は決戦前夜、古城の大浴場編となります

今回はポーラーの動作確認に付き合ってあげたり、おやつを作って食べたりした話となりました
オオキイワタゲは万能食材なので、何にでも使える万能食材のようです。実はそのままむしゃむしゃ食べても美味しいので、空妖精たちにとっては精霊のわたあめと同じくらい美味しいおやつのように思われています

そして少し遅れてしまいましたが新スレです。最近の登場人物は重要な戦闘シーンで何らかの特別な力を発動することがあるので、それに合わせて各登場人物の特別な能力欄を追加しました。今のところβ版みたいな感じなので、今後変更となる可能性はあります

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 11:05:08.98 ID:rHrruqfIo
おつおつたておつ
オオキイワタゲで飛ぶクロシュかわいい
…これって人間もやろうと思えばできたりするのか?
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/29(日) 11:51:24.35 ID:pvtBXqf+0
おつ
ヨードリーさん達魔法国の学生組とも仲良くしてそう
44 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 17:38:17.45 ID:1VqjmEBn0
人間もやろうとすればできないことはありませんが、重ければ重いほど難しくなります。体が大きく装備も重いエバンスやローガンは、少しづつ落ちてしまう可能性が高いです。イリスが飛行魔法を併用すれば、魔力を節約しつつ飛ぶといったことができたりするかもしれません。(なお実のところ、クロさんから頂いたパラシュートでも似たようなことができます)

ヨードリー氏は実のところ根本の精神的な部分では学生組たちの方が近かったりするので、もし接触する機会があれば仲良くなれる可能性は高いでしょう。しかし今はまだ大魔女帝国側も忙しく、外交的な面でヨードリー氏も忙しいので、ゆっくり会話をする時間はあまりないかもしれません
45 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 17:38:55.78 ID:1VqjmEBn0
―夕方
 廃都 市場

 ワイワイ キャッキャ

テイル「ふー、食べた食べた……」

人形「お疲れさまです、皆さま。お城の大浴場がもうすぐ沸きますので、是非ご入浴くださいませ」

テイル「えっ大浴場なんてあったの!?」

ベルトーネ「あー、そういえばあったなあ……。ここ数百年全然使われてなかったけど〜……」

人形「お掃除は済んでおります。水質も問題なく、清潔なお湯が出ることを確認しております」

ベルトーネ「いつの間に……」

ジェミニ「ここ数日、城に出入りして掃除しておったぞ」

ヒナ「引きこもりじゃ気付けないのは仕方ないですね」

ベルトーネ「うるさいな〜……」


イリス「大浴場かあ……!」

ミスティ「良いわね、入りましょう」


クロシュ「セイラちゃんは……お風呂、入る?」

セイラ「……わたしは……入る必要、ないけど……」

ジェミニ「大浴場の湯には豊富な自然魔力が含まれておる。ゴーレムにとっても入浴は無意味でないじゃろう」

セイラ「そうなのですか? それなら……」

クロシュ「うん!」


レイン「……」モグモグ


クロシュ「! レインさんも……」

レイン「……なぜあなたたちなどに素肌を晒さなければならないの?」

クロシュ「んゅ……」


↓1選択
1.引き下がる
2.入浴をすすめる
0.自由安価
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/29(日) 17:40:01.92 ID:pvtBXqf+0
47 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 17:57:03.30 ID:1VqjmEBn0
クロシュ「でも……お風呂、体に良いって……」

レイン「……」

↓1コンマ
01-10 怒られる
11-70 後で入ると言われる
71-00 渋々一緒に入ってくれる
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 18:02:06.62 ID:p+4olp0MO
49 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 18:36:43.41 ID:1VqjmEBn0
レイン「後で入るわ」

クロシュ「!」パァァァ

レイン「……」


レイン(……私がお風呂に入るのがそんなに嬉しいのかしら……。スライムの思考ってよくわからないわ……)

レイン(まあ見た目通り幼いスライムのようだし、裏とかもないでしょうから……悪い気はしないわね)

レイン(……ザイルはこんな子たちに二度も負けたってことよね。今度からかってあげようかしら)

 *

―古城 大浴場

 カポーン―

 湯気「」ホカホカ

スライムクロシュ「〜〜♪」デロデロ

セイラ「クロシュちゃん、溶けてる……!」

妖精「大丈夫大丈夫、いつものことだから」

セイラ「そ、そうなんだ……」


イリス「はぁ〜……生き返る〜」

ミスティ「やっぱり大きなお風呂は良いわね……」

ヒナ「そうですねぇ。戦いの次くらいに良いかもしれません」

テイル「戦いが一番なのね……」

ベルトーネ「は〜狂戦士は怖い怖い……」

ヒナ「フッ……平坦な悪魔はちっとも怖くないですねー」

ベルトーネ「お〜? 天使様ともあろう者がそんな俗まみれの概念を持ち出して良いの〜?」

ヒナ「堕天使ですもん」

ベルトーネ「やっぱあんたこっち側でしょ〜」

ヒナ「はあ? 平坦魔なんかと一緒にされたくないです〜」



スライムクロシュ「〜〜?」モニョニョ?

セイラ「えと……あの人たちは、何の話をしているの……?」

イリス「無視して良いよ……。ただの醜い争いみたいだから……」

妖精「天使と悪魔もそういうのを気にするのは驚きだったかも……」

ミスティ「妖精はやっぱり気にしないの?」

妖精「そりゃまあ、私たちはずっとこの姿だしなあ……。まあ他種族の体型に憧れる奴もいないわけじゃないけど」

 ☆お風呂に入って元気になりました

 ◆
50 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 20:02:43.69 ID:1VqjmEBn0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 12日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・魔法[7/8](イリス)
・剣技[0/6](ミスティ)
・魔法[0/16](ミスティ)
・剣技[6/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[2/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
□雷霆の魔王対策
・戦力人数16
・避雷針LV2
……………………………………………………………………………………
51 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 20:05:36.75 ID:1VqjmEBn0
―地下空洞

 封印結界「」バチバチ…ジジジ…!!

ロムリン「くっ……やはり今日が限界か……!」


セイラ「ロムリン王さま……!」

大盾セイラ「」ガシン!

ジェミニ「迎撃の準備はできております。いつでもいけますぞ」ザッ

ベルトーネ「私もいいよ〜」

ポーラー「ワタシもいけマス」ザッ

大剣ゴライアス「今度こそ、奴めを討ち果たしましょう!」ジャキン!

テイル「……まあ、殺らなきゃ殺られるならね。後方支援は任せて」

ミーティア「私もオーケーだよー!」ガション

ヒナ「まだー?」

レイン「……魔王の実力、どれほどのものかしら」

イリス「私たちも……いつでもいけます!」

ミスティ「ええ……。問題ないわ」

ローガン「打てる手は打ったはずだ。後は全力で戦うのみ……!」シャキン

エバンス「武者震いしてきたぜ……!」ジャッ

妖精「誰も死なないように……!」

クロシュ「ん……!」


ロムリン「皆の者……! それでは予定通り――奴に破られる前に、こちらから破って奴を引きずり出す!」

ゼーレシルト「準備は完了しております。解除致しますか?」

ロムリン「ああ、頼む!」
52 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 20:12:50.38 ID:1VqjmEBn0
 封印結界「」ピシッ―

 バヂヂッ!! ゴゴゴゴゴゴゴ…!!


クロシュ「!!」ビクッ

イリス「ううっ……!!」

ミスティ「こ、これが……雷霆の魔王の、魔力……!!?」

レイン「狼狽えるな! 世界を守るのなら構えなさい!!」ザッ

クロシュ「……!!」グッ

イリス「!! そうだ――私たちが負けたら、世界が終わる……! だったら――」ザッ

ミスティ「そうね――勝つのよ、絶対――!!」


ローガン「来るぞ!!」


 封印結界「」ビシッ ビシシッ―

 ドッギャァァァァァァァン!!!!


巨大な赤い雷球「」バヂヂヂ…


クロシュ「……!!」

妖精「大きな……赤い、びりびりだま……!!」

ベルトーネ「一万年ぶりじゃ〜ん……」

ジェミニ「行くぞ!!!」


 ――魔王降臨 憤怒の赤雷――


 ★雷霆の魔王が〈激しい怒り〉を発動!
  会心率が絶大に上昇し、コンマ+500!!

 ★雷霆の魔王が〈星の力・風〉を発動!
  コンマ+500!!

 ★永きに渡る封印で雷霆の魔王が弱体化!
  コンマ-500!!

 ☆クロシュたちが〈避雷針LV2〉を発動!
  劣勢・痛恨を2回まで無効化!!

 ☆セイラが〈守護〉を発動!
  劣勢・痛恨を1回まで無効化!!

 ☆ゴライアスが〈断雷〉を発動!
  自陣の会心率が大きく上昇!!


自陣戦力+420、食事+20、入浴+20、ザリガニ+20、魔王-500
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/29(日) 20:13:58.66 ID:pvtBXqf+0
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 20:16:59.27 ID:rHrruqfIo
補正に輝くザリガニおもしろ
って言ってられんな強え
55 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 20:33:26.21 ID:1VqjmEBn0
雷霆の魔王「」バシュンッ!!

 赤雷の残像「」バヂッ


テイル「ら、雷速移動……!? どこ!?」キョロキョロ


宙に浮かぶ雷霆の魔王「」バヂヂヂッ―


ヒナ「上だ!!」バサッ!

ジェミニ「追うな! 空中は奴の――」


宙に浮かぶ雷霆の魔王「豁サ縺ャ縺瑚憶縺」カッ!!!!

 全方位雷撃「」ババリバリバリバリッ!!!!


ヒナ「わああああ!!!?」
イリス「え……」
テイル「死――」


 避雷針に吸い込まれていく雷撃「」ギュオオオオオッ!!!!


ミスティ「避雷針……!!」

ジェミニ「くっ……! 早速役に立ったようじゃ……! しかし――」


 溶けかけ避雷針「」デロデロ…


ローガン「溶けている……!!」

ジェミニ「もってあとニ……いや、一撃が限界じゃ……!! 奴が次の雷撃を放つまでに勝負を付けねばならぬ!!!」

ベルトーネ「いきなり絶体絶命じゃーん……」


レイン「はあっ!!」

 闇球「」ヴォンッ!

雷霆の魔王「」バリッ!!

レイン「速すぎる……!」

光魔女クロシュ「えいっ!!」カッ

 光線「」バギュンッ!!

雷霆の魔王「!」ジリッ―

エバンス「掠ったぞ! 俺も……遠距離技は苦手だが!」グッ

 投石「」ビュンッ!!


大剣ゴライアス「くっ……! 奴が高所にいては……!」

ポーラー「……」ググ

ミーティア「今は堪えて。奴が射程に入った時に、必殺の一撃を叩き込むのがあなたとポーラーくんの役目だから」

大剣ゴライアス「わかっております……!!」


 ☆避雷針により痛恨の一撃を無効化!
  避雷針はあと1回耐えられる!!


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 20:35:54.53 ID:p+4olp0MO
やばい
57 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 21:20:18.40 ID:1VqjmEBn0
雷霆の魔王「」バシュンッ!


テイル「地上に降りてきた……!」

エバンス「いくぞ!」シュバッ

ジェミニ「奴が地上にいるということは、避雷針の防御も期待できぬということじゃ! 心してかかれ!!」

ローガン「わかっている! しかし芋を引いたままでは勝ちを拾えん!!」シュバッ

ヒナ「わかってますねおじさん!!」シュバッ


雷霆の魔王「」バヂヂ…

エバンス「らっ!」シュバッ
 魔銀の剣「」シャッ!

雷霆の魔王「」シャッ!

ヒナ「おらぁ!!」シュバッ
 光の剣「」ヴンッ!

雷霆の魔王「」シャシャッ!

ローガン「ぬんっ!!」シュバッ
 鋼の剣「」ブンッ!

雷霆の魔王「」シャシャシャッ!


エバンス「畜生、速すぎ――」

雷霆の魔王「」ヌッ

エバンス「うお――」

 バリリリバリバリッ!!!

ローガン「エバンスくん!!」


エバンス「ぐっ……だ、大丈夫だ……! が……」プスプス

 セラミックの追加装甲「」ボロボロ…

エバンス「ジェミニ爺さんからもらった装甲がぶっ壊れた!!」プスプス


ヒナ「エバンスくんは下がって!! 脆弱な人間が相手できる存在じゃありません!!」バッ

エバンス「ビリビリレモン食ったんだから装甲がなくても耐えられらあ!!」バッ


雷霆の魔王「」バシュンッ!!

 赤雷の残像「」バリッ―


ローガン「くっ、雷速移動か……! 行動が読めぬ……!」

エバンス「俺たちなんか相手にするまでもないってか……!?」
58 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 21:20:44.01 ID:1VqjmEBn0
 *

光メイド剣士クロシュ「!」パヒュンッ
 光刃メイドブレード「」ヴンッ

雷霆の魔王「」バリリッ!

セイラ「クロシュちゃん!」バッ

 バヂヂヂッ!!

光メイド剣士クロシュ「セイラちゃん!!」

セイラ「大丈夫! これくらいなら平気!」

光メイド剣士クロシュ「うん!」


 赤雷の残像「」バリッ―


妖精「ううっ! ほとんど常に雷速移動なんて……!」

ミーティア「まともにやり合ったら命がいくつあっても足りないね、こりゃ」

ジェミニ「前回の反省を活かして対策を立てたつもりじゃったが……甘かったということか……!?」


 赤雷の残像「」バリリッ―


イリス「!! また上に!」

ミスティ「来るわ! 伏せて――」


 全方位雷撃「」ババリバリバリッ!!!!

 避雷針に吸い込まれる雷撃「」バシュウウウウンッ!!


 完全に溶けた避雷針「」デロロ…


イリス「あ、ああ……避雷針が……!!」

テイル「どうするの!? ねえどうするの!!? 次が来たら――」

レイン「泣き言を垂れるなら戦え!! 世界を守るのでしょう!!?」

テイル「そ、そんなこと言われたってェ……」ジワワ


レイン(……勇者でもない小娘にこんなことを言っても仕方ないわ)

レイン(サイン……あなたなら……こんな時、どう戦う……?)


 ☆避雷針により痛恨の一撃を無効化!
  避雷針は役目を終えてデロデロに溶けた


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 21:22:01.83 ID:Ujm/4MF4O
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 21:22:20.98 ID:1LXqiCM10
そいや
61 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 21:41:13.44 ID:1VqjmEBn0
 光の残像「」パヒュン―

背後を取る光クロシュ「」バッ

雷霆の魔王「!?」


 光刃メイドブレード「」ヴンッ!!
 ズバァッ!!!!


雷霆の魔王「……!!」バヂヂ…!!


ジェミニ「全方位雷撃の直後に光速移動で背後を取り、斬り付けるとは……!!」

レイン「なんて思い切り……!! あのスライムの子……!!」

ヒナ「ヒュウ、やるぅ!! 私も負けてられませんね……!!」バサッ


光クロシュ「」シュタッ

妖精「……び、びっくりした……。でもやったね、クロシュ……!」パタパタ

光クロシュ「まだ……! 多分もう……背後、取れない……!!」グッ

ベルトーネ「うん。これで完全にクロシュちゃんと光速移動は警戒されただろうね。実際同じ手が二度通用するほど甘くないよ、雷霆の魔王は」

妖精「そ、そうなんだ」

ジェミニ「じゃが奴に手痛い一撃を食らわせられたのは事実じゃ! このまま押し切るぞ!!」


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 21:45:07.68 ID:TTq4ucWu0
はい
63 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:19:41.66 ID:1VqjmEBn0
 バヂッ!! ドギャァンッ!!
   バグオンッ!! ババリバリバリッ!!

雷霆の魔王「――」バヂヂヂ…


ヒナ「くっそぉ……! ちっとも隙を見せてくれません……!!」

ジェミニ「じゃが奴も攻めあぐねているように見える……! 得意の全方位雷撃も、光速移動を警戒して控えておるようじゃ!!」

テイル「よ、ようし……それなら、このまま着実に攻めていけば――」


雷霆の魔王「」カッ!!

  雷球「」バシュンッ!!
   雷球「」シュビビッ!!
    雷球「」バヂヂヂッ!!
     雷球「」バリバリバリ!!!


テイル「えっ――」

ベルトーネ「ああ、そうだった……。こいつ、眷属を召喚できるんだった……」



雷球「」バシュンッ!

イリス「くっ! このおっ!!」カッ!

 火球「」ゴウッ!
 爆発する雷球「」ボンッ!!

雷球「」シュビビッ!!

ミスティ「キリがないわ!!」

エバンス「ちくしょう! しかもそれに加えて――」


 赤雷の残像「」バヂッ―


雷霆の魔王「」バリリッ!!

ミーティア「ぎゃあああああ!!」ビリビリ


ローガン「単純に……敵の戦力が急激に増した……!!」

ジェミニ「じゃが、眷属を召喚したことで奴の内的魔力が弱まった! 少なくとも全く不利一辺倒になったというわけでもないはずじゃ!!」


雷球「」バヂヂッ!!
 雷球「」バリバリ!!

雷クロシュ「んゅゅ……!!」バリバリ

妖精「くそお、こいつら執拗にクロシュを追い回して……!!」


 赤雷の残像「」バリッ―


テイル「あ――」
64 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:20:38.71 ID:1VqjmEBn0

宙に浮く雷霆の魔王「豁サ縺ュ」カッ――


ベルトーネ「あちゃー……ここまでかあ……」

ジェミニ「……後世の者たちに……託す……」

ロムリン「…………すまない……」


 全方位雷撃「」ババリバリバリバリバリ!!!!!


テイル「……えっ!!?」


 突然現れた重力歪曲結界「」グオオオオオッ!!!!

 歪曲結界に吸い込まれていく雷撃「」ギュオオオオオッ!!!!


ヒナ「へっ……これは……空間歪曲……?」

ゼーレシルト「守護結界と過剰な反重力の無茶な合体のようです」

ロムリン「……まさか!!」


大盾セイラ「」ギギギギギ…!!!


雷クロシュ「セイラちゃん!!!!」


消えていくセイラの幻影「……」スゥゥゥ―


ロムリン「セイラ!! だめだ、死ぬな!!!」


消えていくセイラの幻影「……最後まで……みんなを、守れないわたしを……お許し、ください――」スゥゥゥ――


大盾セイラ「」バギッ――

 ガタン…

割れて動かなくなった大盾「」


ロムリン「――!!」

雷クロシュ「……っ!!」ググッ


 ☆セイラの〈守護〉により痛恨の一撃を無効化


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/29(日) 22:23:11.59 ID:pvtBXqf+0
マイナスがでかすぎる・・・
66 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:50:57.26 ID:1VqjmEBn0
雷霆の魔王「」バヂヂヂッ――


イリス「くっ……!! これ以上やらせない!!」カッ!!

 星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!!

 赤雷の残像「」バリッ―

イリス「ああっ……!!」

妖精「だめだあ……! 避けられちゃう……!!」


雷霆の魔王「」カッ――


ロムリン「くそっ……くそおおおっ!!!」


 全方位雷撃「」バリリリバリバリ!!!!!

 ドッギャアアアアアアアアンッ!!!!


 プスプス…

黒焦げになった全員「」プスプス…


雷霆の魔王「」バチバチ…


雷スライムクロシュ「」グググ…モニョニョ…


雷霆の魔王「?」バチチ…


 デロデロ…モニョモニョ…ポン!!


不死鳥クロシュ「コケコッコーッ!!!!」カッッッッ!!!!

 明るい炎「」ゴオオオオオオッ!!!!


エバンス「うおおおおおっ!!!」バッ

テイル「わ、私……生きてる!!?」バッ

ミスティ「嘘……あんな雷、耐えられるはずが――」


 デロデロ…


スライムクロシュ「」デロロ…


妖精「クロシュ!! まさか、不死鳥の力で――」


ジェミニ「力が……漲る!! 今度こそ、やらせぬ!!!」

ヒナ「あんにゃろ……! 私を焦がしたこと、後悔させてやる……!!!」ヴンッ!!


 ☆クロシュが〈再生の炎〉を発動!
  味方全員を復活させ、このターンのコンマ+30!!


再生の炎+30
↓1コンマ(合計+10)
01-50 敗北
51-00 勝利
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 22:55:07.36 ID:ndKH5mXDO
今更新見てみたらセイラちゃん……
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 22:56:56.68 ID:ndKH5mXDO
本当にごめん……
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 22:57:04.26 ID:pvtBXqf+0
これもう運命賽案件では
70 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:58:51.46 ID:1VqjmEBn0
このまま進むと非常に高い確率で死人が出る運命となるため、運命賽を使ってこの判定をやり直すことができます
運命賽を使いますか?

現在所持数[運命賽*4]

↓1〜3多数決
1.1回使う
2.使わない
3.運命を変えるまで使う(なくなった時点で終了)
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:01:56.88 ID:p+4olp0MO
3
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:02:22.83 ID:ndKH5mXDO
3
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:11:40.77 ID:V17KPtWFo
3
74 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 23:36:29.89 ID:1VqjmEBn0
―魔族国 公園

 ワイワイ キャッキャ

魔族国スライム「〜〜」モニョモニョ
淫魔の幼女「〜〜」キャッキャ
魔族の子供「〜〜」キャッキャ


フラナ「はあ……なんで私が子守なんてしなきゃならないのよ」

竜人の女性「まあそう言うなって。聖女の奴にいろいろ吹き込まれてるガキ共を人間嫌いにするチャンスだろ?」

フラナ「そういうやり方は好かないわ。ていうかあなたも嫌いでしょ?」

竜人の女性「はは、まあな」

フラナ「全くもう……ん?」ズキッ

竜人の女性「どうした?」

フラナ「いえ……」

フラナ(……なにかしら。世界全体が……今、少し変化したような……)

フラナ(イリス……最近手紙が来ていないけれど、あなた元気でやってるんでしょうね)



魔族国スライム「……?」ズキッ モニョニョ

淫魔の幼女「んっ……」ズキッ

魔族の子供「うっ……!」ズキッ

魔族国スライム「〜〜…」モニョニョ…

淫魔の幼女「な、なんだろ……今の……」

魔族の子供「わかんない……。そういえばクロシュちゃん、元気かなあ。なんか急に思い出しちゃって……」

淫魔の幼女「わたしも! なんでだろ……。胸が、どきどきする……」

魔族国スライム「〜〜…」モニョモニョ…

淫魔の幼女「うん……。元気でやってるといいな……」

 ◆
75 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 23:38:45.44 ID:1VqjmEBn0
―芸術都市ミュージア

聖女「炊き出しです! 冷めない内にどうぞ!」

クロシュヴィア「わ〜!」

芸術妖精「いただきまーす!」

レーティア「芸術妖精さん……あなたは炊き出し貰わなくても大丈夫な立場でしょう……」

芸術妖精「え〜いいでしょ? 最近復興も一段落してきたんだしさあ〜」

レーティア「はあ、全くもう……。すみませんね、教会の修道女さん」

聖女「いえいえ。炊き出しは誰が食べても良いものなのです。レーティアさんもどうですか?」

レーティア「え、まあ……じゃあせっかくだし頂こうかな?」

 ガラガラ

セイン「炊き出し、追加の分を運んできた」

 荷車に乗ったたくさんの大鍋「」ガラガラ

聖女「ありがとうございます! セインさんはいつも率先してお手伝いしてくれて、本当に助かります!」

セイン「やるべきことをやっているだけだ。それでは失礼する」クルッ

聖女「あっ、セインさんも食べていかれませんか?」

セイン「僕は……」

芸術妖精「食べていこうよ〜」

クロシュヴィア「いらないならわたしが全部食べちゃうよ〜」

聖女「クロシュヴィアさんは少し自重してください!」

クロシュヴィア「え〜」


セイン「……」

レーティア「……王国の偉い騎士さんなんですよね? どうしてこんなところで教会のお手伝いなんかに甘んじているんですか?」

セイン「少し事情がある」

レーティア「そうですか。まあせっかくだし食べていきましょうよ。クロシュちゃんたちのお話とか興味ありませんか?」

セイン「!」

聖女「えっクロシュさん!?」ズイッ

クロシュヴィア「クロシュちゃんがどうかしたの!?」ズイッ

レーティア「……これは予想外の展開です。クロシュちゃん、思ったより有名人だったり……?」

芸術妖精「ま〜クロシュちゃんは高名な芸術家である私の一番弟子みたいなもんだしね〜」

セイン「クロシュについて何か――ぐっ」ズキッ

聖女「んっ……」ズキッ

芸術妖精「うっ」ズキッ

レーティア「……皆さん、何か似たような感覚を覚えたみたいですね?」

セイン「……お前たちもなのか。今のは……」

聖女「……クロシュさん……。なんだか、急に心配になってきました……」

芸術妖精「私も……。何事もなければ良いんだけど……」


クロシュヴィア「……」

クロシュヴィア(……運命の力が、働いたような気がする……)

クロシュヴィア(てことは……クロシュちゃんは……多分大丈夫だね)


運命を変える意思+10
↓1コンマ(合計+20)
01-50 敗北
51-00 勝利
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:39:53.66 ID:pvtBXqf+0
たのむ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:51:37.10 ID:UlB76f/Lo
やったか!?
78 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/30(月) 00:09:15.04 ID:bv9Zbngb0
 シュババババッ!! カッ!!!!

ジェミニ「ぬおおおおっ!!」グオオオオッ!!!

雷霆の魔王「……!!」ググググッ!!

ジェミニ「魔王がなんじゃ……!! 星の力がなんじゃ……!! 儂は……伝説の大賢者ジェミニじゃああああ!!!!」カッッッッ!!!!

 激しくうねる風「」ギュオオオオッ!!!

 雷吸収水晶「」ガギンッ!!!

雷霆の魔王「!!」ググググッ!!
 大放電「」バヂヂヂヂッ!!!

 砕ける雷吸収水晶「」バギンッ!!

ベルトーネ「ようやく隙見せたなあ!!」カッ!!

 闇球「」ヴォンッ!!

雷霆の魔王「!!」ドゴンッ!!

ヒナ「ベルの魔法よっわ!! 私が手本見せてあげますよ!!」シュバッ!!
 光の剣「」ジャオンッ!!!

 ズバアッッッ!!!!

雷霆の魔王「!!」ズババ


ミーティア「もし、そこのお嬢さん。私を浮遊魔法であいつにぶつけてくれないかな?」ガション

テイル「ええっ!? あんた何言って……」

ミーティア「さっき雷を食らって気付いたけど、私の電気伝導率はそこらの金属より遥かに高いみたい。私があいつに張り付けば、あいつの雷を無駄に放電させて力を奪えるって寸法」

テイル「でもあんたは……」

ミーティア「なんか大丈夫っぽいから大丈夫! それに――」

割れた大盾「」
ぐったりスライムクロシュ「」デロデロ…

ミーティア「ここで負けたら……身を挺して活路を開いてくれたあの子たちに、顔向けできない。顔なんてもうないんだけどね!」

テイル「……わ、わかったわよ!! でも……あんたも、死ぬんじゃないわよ!!!」カッ!

ミーティア「もっちろん!」フワッ

 グオオオオッ!!!

雷霆の魔王「……!!」グググ

ミーティア「どりゃあああああああ!!!」ドヒュウウン!!!!

雷霆の魔王「!!?」

 バチチチバリバリババリバリリッ!!!!!!!

ミーティア「おわあああああああ!!!!!」バリバリバリ

雷霆の魔王「〜〜〜!!!!」バリバリバリ
79 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/30(月) 00:11:42.42 ID:bv9Zbngb0
ロムリン「み、皆の者……!!」


ポーラー「」ザッ!!
大剣ゴライアス「」ジャキン!!


ロムリン「はっ! ポーラーに、ゴライアス……!! まさか――」


大剣ゴライアス「今こそ……禍根を断ち切り、未来を切り開く時!!」

ポーラー「ハイ……!!」


ロムリン「待て、ゴライアス!! 君は確か――」


大剣ゴライアス「はい! 私こそ――奴を討ち果たすべく鍛えられた――断雷の剣!!!!」

ポーラー「いきマス――」シュバッ!!!


雷霆の魔王「……!!」ググググ…

大剣ゴライアス「ポーラー!! 今だッ!!!!」

ポーラー「断ち――斬ル!!!!」グオッ!!!!


ロムリン「ゴライアス!!!!」


大剣ゴライアス「おおおおおおおっ!!!!」


 ズバアッッ!!!!!

雷霆の/魔王「――…」バチッ…バチチッ…


ひび割れる大剣ゴライアス「……よく、やった……ポー……」ピシッ…パキパキ…


砕け散る大剣ゴライアス「」バギャアアンッ――


 〈会心の一撃!!!!〉


 ――魔王撃破――
80 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/30(月) 00:20:16.73 ID:bv9Zbngb0
というわけで本日はここまでとなります

絶望的な死闘の末に、ついに雷霆の魔王を討ち果たしたクロシュたち。ラティア・ヘイヴンの悲劇は、これにてようやく幕引きと相成ったのでした。
一万年前と、そして今。魔王を討ち果たす為に尽力した全ての者たちに、安息の時が訪れんことを。

それでは本日もありがとうございました。年末年始は予定がよくわからないのですが、ひとまず土日更新を心がけたいと思います。よろしくお願いいたします
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/30(月) 00:48:18.50 ID:ETbliiCwo
おつでした
流石の封印魔王、勝てはしたが犠牲も……

年末最後まで更新ありがとうございました
年内土日は最後なので良いお年を
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/30(月) 00:59:20.74 ID:rPaUKj4mo
おつ
史上最強の相手は伊達ではなかった…
もっと戦力強化か対策をするべきだったなぁ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 08:42:05.07 ID:UIU+hxyq0
雷霆の魔王は魔王だけに結構強い相手だったな。雷霆の魔王が手にいれていた星の力って風だったのか。雷霆の魔王だったり、「雷球が増えている」などの会話から星の力は雷のイメージがあった。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 12:21:17.29 ID:FDai4AOaO
あけおめ
フラナ氏やっぱ聖女様と距離あったか
85 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:56:23.55 ID:Yiz6MwcL0
皆さま、あけましておめでとうございます。今年も亀のような速度で更新していきたいと思います

雷霆の魔王は歴史が示す通り、恐るべき相手でした。地の利、対策、運命を変える意志……どれが欠けていても、勝利は得られなかったでしょう。実際、雷霆の魔王が自由に動き回れる外での戦いになってしまうと、現生人類では割と本当に打つ手がなくなる可能性がありました

戦力や対策は、実のところやれることはまだあったかもしれません。これは今更なのですが、避雷針をレベル3まで強化するとバリアーとなるだけでなく、魔王の雷を常に吸収してコンマ値をダウンさせる効果が発動したりしていました。他の様々な対策も、実施してみれば有用であったかもしれません

実は星の力には、雷属性のものはなかったりします。雷属性は光や炎と同じく根源的な正属性の一つなのですが、性質が少し特殊なので、5分割された時にそのままの形で分かたれなかったようです。そして雷属性の性質を強く継承していたのが風属性であったため、それは雷霆の魔王にとって非常に相性の良い星の力だったようです(実は雷霆の魔王は、雷だけでなく、水や風の力も持っていたりします。地下空洞では全力を発揮できなかったようです)

フラナ氏は聖女のことを、お花畑の理想論者だと思っています。人と魔族が手を取り合えば殺し合いに発展するだけなので、適切な距離感で互いに利用し合うくらいが丁度良い……という考えです。実際その考えは、王国との対話を重ねている中で実感を伴っていっているようです。とはいえ聖女の献身的な働きも認めていないわけではないので、少し扱いに困っているのかもしれません
86 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:56:54.67 ID:Yiz6MwcL0
―数日後
 廃都 工房

大盾セイラ「」ガシン!

工房人形「修理完了です。調子はいかがですか?」

大盾セイラ「」フヨフヨ

 スゥ―

セイラ「ありがとう。とっても良くなった」ポン!

クロシュ「わあ……!」

工房人形「なんと。反重力装置にそのような使い方があったとは全く知りませんでしたが、問題なく稼働できているようで良かったです」

 ◆

―古城 地下工房

ミーティア「具合はどうかな?」ガション

短剣ゴライアス「はっ! 万全であります!」シャキン!

ポーラー「先パイ……」

ロムリン「はっはっは、随分小さくなってしまったな! ゴライアスよ」

ミーティア「前回のような超威力は出せないけど、その分強度を高めといた。何かを斬ったり突いたりして苦痛に苛まれることもないと思うよ!」

短剣ゴライアス「ただ散るだけだった我が身を、魔王を打倒した後もこの国に仕えられるようにして頂けたこと、誠に感謝の極みにございます!」

ミーティア「あははは、そりゃ良かった! まあぶっちゃけるとただの喋る短剣になっちゃったんだけどね!」

短剣ゴライアス「そ、そうなのですか……!?」

ミーティア「魔王はもういないんだもん。だったら戦いの道具としてより、野菜や果物を切る日用品の方が活躍の場もあると思うよ?」

短剣ゴライアス「はっ! 無論、不服は毛頭ありませぬ!」


ロムリン「しかしまさか、死んだと思われていた宮廷魔術師ミーティアが、そのような出で立ちになっていたとは」

ミーティア「私もびっくり〜! 魔王にびりびりされてたら急に思い出が蘇ってきてね〜」

ロムリン「……気になっていることがあるのだが、当時とは随分性格が変わっていないかね?」

ミーティア「あははは! 当時は宮廷魔術師らしく格好つけてたのかもね?」

 ◆

―古城 中庭

レイン「さて……そろそろ行こうかしら」

テイル「あ……も、もう行くんですか……?」

レイン「ええ。もうこの地に用はないもの。少しのんびりしすぎたくらいよ」

ヒナ「じゃあ行っちゃう前に一戦どうですか!?」ヌッ

レイン「お断り」

ヒナ「そんなぁ」

テイル「そりゃそうでしょ……」


レイン(地上に降りたら……ザイルに報告すべきことがたくさんあるわね……)

レイン(あの子たちに二度負けたという話、笑ってやろうかと思っていたけれど……今なら、ザイルがドジを踏んだわけではないことがわかる)

レイン(優れた前衛二人に、トリッキーな氷魔法戦士、大火力の星魔法使い……そして最も気を付けるべきは、あのスライムの子。複数の属性に変化する攻防一体の擬態能力……あまりにも脅威的だったわ)

レイン(……悪意は感じられなかったし、ザイルが気に入るのもわかるかも)

レイン(さて、もう少しわたあめを食べたら行きましょう)

 ◆
87 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:57:26.80 ID:Yiz6MwcL0
―浮島国 小さな丘

 ヒュオオオオオ――…

 たくさんの墓「」

 王家の墓「」

ロムリン「……終わったよ。皆の者」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

セイラ「姫様……。終わりました……」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

ジェミニ「……安らかに……」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

ベルトーネ「私も一応お供えしとこうかな」スッ

 小さな綿毛「」フワッ


妖精「この国では花の綿毛をお供えするの?」

ロムリン「ああ。死した者は、やがて花に集まり……綿毛に掴まって、空に還っていくと言われている。雷霆の魔王に殺された者たちも、また……」

クロシュ「空に……」

ロムリン「うむ。空に還った命たちは、風になって大気を流れ……いつかまた、地に降りて命を芽吹かせる。そんな風に考えられているのだ」

妖精「地に降りてこないで、空妖精になる奴もいるかもね」

ロムリン「ははっ、そうだな。空が気に入って、そのまま降りてこない者もいるかもしれん。我が妹のように……」

妖精「……そうだね。案外本当に、空妖精に生まれ変わってここに住み着いてるかもよ」

ロムリン「そうだとすれば、守り甲斐があったというものだ。なあ、セイラよ――」スゥ―

セイラ「はい……。あれ、ロムリン王さま……?」

薄れていくロムリン「……そろそろ、私も限界のようだ」スゥゥ―

セイラ「ロムリン王さま……!!」

消えていくロムリン「ああ……生きている内に……この国を、守り切ることができて……本当に………」スゥゥゥ――


 ヒュオオオオオ――…
 空に向かう綿毛「」フワ――


セイラ「ロムリン王さま……」

ベルトーネ「お疲れ様、ロムリン……」

ジェミニ「お見事でした。ロムリン王よ――」

 ◆

―古城地下 中央動力室

ゼーレシルト「ロムリン王……この浮島のことは、私にお任せください」

ゼーレシルト「今はどうか、安らかに――」


 ☆雷霆の魔王を撃破しました
 ☆激しい戦いを経て、各々の得意分野の経験を3獲得しました(クロシュとミスティは剣と魔法それぞれ2)
 ☆ロムリンが空に還りました


 ◆
88 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:57:58.35 ID:Yiz6MwcL0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 滞在最終日

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*3       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)+2
・魔法[3/6](クロシュ)+2
・魔法[2/16](イリス)+3 LVUP
・剣技[3/6](ミスティ)+2
・魔法[3/16](ミスティ)+2
・剣技[9/16](エバンス)+3
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)+3
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
89 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:58:28.12 ID:Yiz6MwcL0
―翌日
 寂れた家

ベルトーネ「あなたたちも行っちゃうんだ〜」

イリス「はい。この国のこれからも気になるけれど……私たち、やらなきゃならないことがあるんです」

ベルトーネ「あ、そういえば星の力ってやつどうしたの? 食べちゃったの?」

妖精「あの後すぐ星に還したよ。レインも狙ってたみたいだけど、お互い満身創痍だったから争いにもならなかった」

ベルトーネ「ふうん。まああの時は本当にやばやばだったしねえ〜」

 *

人形「……行ってしまわれるのですね」

クロシュ「うん……」

ミスティ「……寂しくないかしら?」

人形「寂しくないと言えば、嘘になります。ですが……皆さまが、ここに滞在していた歴史は……決して、なくなりません」

クロシュ「れきし……」

人形「わたしを支える、思い出が増えたのです。それだけで……わたしは、とてもしあわせです」

ミスティ「……そうなのね。わかったわ」

人形「それに――」


空妖精A「人形さん! どんぐり取ってきたよ〜!」パタパタ

空妖精B「お掃除……終わった……」パタパタ


人形「空妖精さんたちも、一緒です」ニコ

クロシュ「わあ……!」

ミスティ「ふふ、そうみたいね……!」


浮島国滞在最終日です。この行動終了後、浮島国を発ちます
↓1〜3 自由安価 何をする?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 20:00:47.93 ID:ZThAHPpf0
ヒナがテイルを旅に連れて行こうとしているのを目撃
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 20:04:06.82 ID:FDai4AOaO
イリス、レインにフレメアに言伝をたのむ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 20:05:35.31 ID:cPfPcioDO
クロシュとセイラと大空を散歩
93 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 20:54:04.08 ID:Yiz6MwcL0
―廃都

エバンス「天空の都とも明日でお別れか」スタスタ

ローガン「うむ。大魔女帝国と同じ空の国であったが、その在り方は全く異なっていたな」スタスタ

エバンス「かつて栄えた古代の国と、地に落ちても尚歩み続ける現代の国か……」スタスタ



ヒナ「テイルちゃんはこれからどうするんです?」

テイル「どうするったって……島を覆う雲の壁も晴れたみたいだし、私もそろそろ降りるけど……」

ヒナ「この島に居着いたりしないの?」

テイル「ずっと同じとこに居続けるのって性に合わないの。そりゃまあ、ジェミニ様への恩とか、先祖への敬意とか、いろいろないわけじゃないけど……やっぱり、私の居場所って感じではないから」

ヒナ「へ〜。じゃあ一緒に行きませんか?」

テイル「えっ!? なんで!?」

ヒナ「なんでって、その方が面白いからです。テイルちゃん弱いし」

テイル「いやいや、意味わかんないけど!? あなた戦闘狂でしょ!? なんで弱い奴に構うの!?」

ヒナ「やだなあ、守ってあげるって言ってるんですよ。それに強い奴と戦う時も、実況とか解説があった方が盛り上がるじゃないですか」

テイル「守ってやるからあんたの戦いを実況しろってこと!?」

ヒナ「おお、まとめるの上手ですね!」



エバンス「……なんか面白いこと言っているな。あいつら」

ローガン「戦闘狂の考えることはよくわからん……」

 ◇
94 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 20:54:46.57 ID:Yiz6MwcL0
―廃都 市場

空妖精のわたあめ屋「わたあめだよ〜」

レイン「……」モグモグ


ミスティ「いたわ……わたあめを食べているわね……」

イリス「レインさん!」

レイン「……なに? 見ての通り、私は忙しいのだけれど」

イリス「ええと……食べながらで良いので、少し聞いていただけませんか」

レイン「……」モグモグ


ミスティ(無視されてるわ……)

イリス(沈黙は肯定と見なす――っていうセリフを演劇で見たことあるから、きっと肯定の意だよ!)

ミスティ(そ、そうなの……?)


イリス「えっと……気が向いたらで良いので、フレメアさんに伝言を頼みたいんです」

レイン「……内容は?」

イリス「内容は――」


↓1〜3 多数決
1.姉妹喧嘩は良くない
2.ブラッドランスのことを妹に謝るべき
3.妹があなたを殺そうとしている
0.自由安価(票数は内容ごと)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:00:01.29 ID:6P0xI8eNo
0
血を分けた家族って特別です、いつまでいるかも分からない。妹と話し合いをしませんか
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:04:28.52 ID:UIU+hxyq0
1
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:17:19.87 ID:q8dAy2xmO
0
妹があなたを殺そうとしているから一度文通でもいいから謝った方がいいと思います。
98 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 21:29:22.33 ID:Yiz6MwcL0
割れてしまったので

↓1
1.血を分けた家族って特別です、いつまでいるかも分からない。妹と話し合いをしませんか
2.姉妹喧嘩は良くない
3.妹があなたを殺そうとしているから一度文通でもいいから謝った方がいいと思います。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:39:05.59 ID:ZThAHPpf0
100 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 22:24:10.79 ID:Yiz6MwcL0
イリス「ええと……血を分けた家族って、特別で……いつまでいるかわからないですし……」

レイン「……それで?」

イリス「………妹さんと、話し合いをですね……」

レイン「つまり――血を分けた家族は特別で、いつまでいるかわからない存在だから、姉妹でちゃんと話し合え――という感じかしら」

イリス「は、はい。そんな命令口調のつもりはないですけど……!」

レイン「わかったわ。気が向いたら伝えておいてあげる」

イリス「……! ありがとうございます!」

レイン「ただし、それでフレメアの壊したいリストにあなたの名前が載ることになっても責任は取らないわよ」

イリス「ええっ!? そんなリストがあるんですか!?」

レイン「フレメアの頭の中にあるわ」

 ☆レインにフレメアへの伝言を頼みました

 ◆
101 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 22:31:24.59 ID:Yiz6MwcL0
―後日 夜
 セイントレア平原 廃城のバルコニー

 月の光「」

フレメア「ん〜良い寝床見つけちゃった。やっぱり高貴なる吸血令嬢の私には、こういうオモムキあるお城こそが相応しい住処ね」

 バサッバサッ

レイン「こんばんは。久しぶりね、フレメア」バサッバサッ

フレメア「レインじゃない。こんばんは」

レイン「随分上機嫌ね。素直に挨拶を返すなんて」

フレメア「ふふ、素敵なお城でしょ? ここ、私の領地にしようかしら」

レイン「……」チラッ

 崩れた城壁「」ボロ…
 ひしゃげた櫓「」ボロ…
 砕けた石像「」ボロ…

レイン「ボロボロじゃない」

フレメア「オモムキと言いなさい」

レイン「はいはい、趣ね」

フレメア「それで、何か用? いつものお節介?」

レイン「お節介なんて焼いた覚えはないけど……。フラナ・バイオレットの教え子から伝言を預かったのよ」

フレメア「フラナの教え子からの伝言……? 何それ、気持ちわる……。あいつ誰かにものを教えられるガラじゃないでしょ?」

レイン「知らないわよ、あなたの姉の人柄なんて。私もどうかと思うけれど、少し縁があったから。芸術都市の手前で会ったことがあるはずよ、黒いスライムを連れた旅の一行に」

フレメア「あ〜……あのまずいブラッドワインを持ってた子供か。それで、伝言は何?」

レイン「血を分けた家族は特別で、いつまでいるかわからない存在だから、姉妹でちゃんと話し合え――とのことよ」

フレメア「はあ? 教え子の分際で何様のつもり?」

レイン「……話し合え、ではなく話し合いませんか、くらいの言い方だった気がするわ。訂正」

フレメア「同じだよ。人んちの問題に首を突っ込むなんて、躾のなってないガキね。次に会った時はブラッドワインを差し出そうが何をしようが真っ先に殺してやろうかしら」

レイン「……本気であなたたち姉妹を心配している様子だったわよ?」

フレメア「……」


↓1コンマ
01-10 いいや、優先的に殺す
11-50 意味がわからない
51-90 勘弁しといてやるか
91-00 ……
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 22:38:36.61 ID:cPfPcioDO
はい
103 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 22:53:41.66 ID:Yiz6MwcL0
フレメア「ふうん……まあ勘弁しといてやるか」

レイン「もし喧嘩を売るなら、十分に気を付けた方が良いわ。以前キャニオンで会った時とは比べ物にならないくらい力を付けている」

フレメア「え、そうなの? それはそれで気になる……。あの時は5人がかりでも私を止められそうにないくらいの弱虫の集まりだったし」

レイン「面白くなってきてるわよ。特に黒いスライムの子なんだけれど――」

 ◆
104 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 23:36:56.86 ID:Yiz6MwcL0
―浮島国 島端


 遥か彼方まで広がる雲海「」モクモク


クロシュ「わあ……」

妖精「雲の壁が晴れて遠くまで見渡せるようになったね」

クロシュ「うん……。明るくて、きれい……」

セイラ「……もっと、高いところ……飛んでみる?」

クロシュ「ほえ……?」

 *

―浮島国 上空

 ヒュオオオオオ――…

 眼下に小さく見える浮島「」

 浮島の下に広がっている雲海「」モクモク


大盾セイラ「」フヨフヨ

大盾の上に座るクロシュ「わぁ……!」フヨフヨ

妖精「その大盾、人を乗せて飛ぶこともできたんだ!」パタパタ

セイラ「うん。姫さまを、乗せる為に……強くしたの……」

クロシュ「ひめさま……」

妖精「……ロムリン王の、妹君だっけ」

セイラ「うん……」

妖精「……じゃあきっと……二人とも、空に還って……再会を喜んでるよ」

セイラ「……!」

クロシュ「空に……還る……」

妖精「そう。ロムリン王が言ってたでしょ? ラティアでは、死んだ命は綿毛に掴まって空に還るって。だからさ……きっと、ロムリン王と、その妹君も……」

クロシュ「……空に、溶けて……一つに、なった……?」

妖精「まあそうとも言うね。スライム的にはその方がわかりやすい?」

クロシュ「うん……!」


妖精(……言われてみれば、世界が溶けて一つになるのが良いっていうクロシュ考えとも……少し似ているかも)

妖精(緑の国では、死んだ命は星脈を通って星に還るって考えられてる。世界樹の精霊も似たようなことを言ってた。これもラティアの考え方と似ている。星の内か、星の空かという違いはあるけれど……どちらも、根本的には同じことを言っているのかも)


セイラ「空に還り、故人と再び会えるのなら……。死ぬのは、良いこと……?」

妖精「………それは……」

セイラ「わたしは、ゴーレムだけど……死ぬの、怖い……。姫さまが、死んだのも……すごく、嫌だった……。ロムリン王さまも……」

クロシュ「……」

セイラ「でも……死ねば、空で……姫さまのこと……守れる……?」

妖精「……いいや。死ねば、守るも守らないもない。さっきクロシュが言った通り……死んだら、大きな流れの中に溶けて、一つになるんだ。そこではもう、守ったり守られたりなんてないし、仕事も上下関係もない。ただ、溶け合った命たちが、穏やかにたゆたっているだけ……。それを良しとするかどうかは……まあ、人によると思う」

セイラ「……わたし、は……」

クロシュ「……」


何か言う?
↓1〜 先取2票
1.セイラちゃんの思いを尊重する
2.生きて欲しいと言う
3.溶けるのが良いと言う
0.自由安価(票数は内容ごと)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 23:38:56.09 ID:FDai4AOaO
2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 23:40:37.66 ID:vJTmF4f+0
2
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 23:41:23.21 ID:UIU+hxyq0
1
108 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 23:59:49.84 ID:Yiz6MwcL0
クロシュ「…………セイラちゃんには……生きて、欲しい……」

セイラ「!」

妖精「……!」

クロシュ「わたし……溶けるの、良いって、思う……。でも……溶けたら……一つの、デロデロになっちゃうから……そこにセイラちゃんは……いるけど、いない……」

セイラ「……いるけど、いない……」

クロシュ「……本当に……もう、どうしようもなかったら……デロデロに、なった方が、良い……。でも……セイラちゃんは……全然、そんなこと……ない……! と思う……」

セイラ「!」

クロシュ「だから……これからも……」

セイラ「うん……! 大丈夫……少し、迷ったけれど……まだ、守りたい場所も、守りたい人たちも、いるから。まだ空には、還らない」

クロシュ「!」

セイラ「……ありがとう。わたしのこと……生きて欲しいって、言ってくれて……。すごく……嬉しい……」

クロシュ「うん……!」


セイラ「姫さま……。ロムリン王さま……。わたしがそちらに向かうのは……もう少し、先になります。どうか……安らかに、お眠りくださいませ……」ペコリ

クロシュ「……」ペコリ

妖精「ふふ……。ロムリン王と、その妹君に、精霊の加護がありますよう――」ペコリ

 ◆
109 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 00:15:34.79 ID:+deD5zwk0
というわけで本日はここまでとなります。次回、ついに浮島国を発ちます

浮島国での戦いが終わる。魔王の爪痕は深く、大きく。古ラティア国が復権することは、もはやない。
しかしそれでも。土地は残り、草木は茂る。小さな命たちの楽園は、これからも、この先も、悠々と空に浮き続ける。
白い綿毛の舞う、浮島の国ラティア・ヘイヴン。かの国が、とわの安らぎに包まれんことを――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 02:50:54.65 ID:IodbnuwOo
おつおつ
浮島編、ちょっぴり切ないけど良い話だった!
吸血鬼姉妹仲、解決しにいくならフラナ氏とも一悶着ありそうだ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 11:09:45.44 ID:hFynxU6To
おつ
壊れた2人は死んだと思ってたから生きてて良かった…
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 11:33:07.86 ID:mG525TMd0
おつ
フレメアお嬢様としての自覚一応あったのね
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 16:43:13.84 ID:qaZILxTvO

ゴライアス先輩は短剣になって戦闘に向かなくなってしまったけどまだポーラーの装備になっているのかな。
114 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:28:55.13 ID:+deD5zwk0
吸血鬼の姉妹は、なかなか仲直りが難しいようです。フレメア氏はあんな様子ですが、流石にフラナ氏がクロシュたちに攻撃的な態度を取ることはないのではないかと思われます

ゴライアス氏もセイラちゃんも、精核が砕けたわけではなかったため、無事に復帰することができたようです。しかしそれでもゴライアス氏が受けた負担は大きく、引退は免れませんでした

バイオレット家は、かつて大きな影響力を持つ一族でした。そのためフラナ氏もフレメア氏もお嬢様である自覚はあるようです。なおフレメア氏はすっかりテロリストなので、邪悪な野良吸血鬼としての面が強くなっています

ゴライアス先輩は短剣になってしまいましたが、一応ポーラーが装備しているようです。なお短剣サイズなので、今は誰が持つこともできます。それでも空妖精たちには流石に大きいかもしれません
115 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:29:28.26 ID:+deD5zwk0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 出発の日

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*3       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    太陽のメダリオン
属性大全        踊り子の双剣      暗黒優待券
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書      精霊のローブ      大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3               かたたたきけん
マッスルワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1               風船パラシュート
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)
・魔法[3/6](クロシュ)
・魔法[2/16](イリス)
・剣技[3/6](ミスティ)
・魔法[3/16](ミスティ)
・剣技[9/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、小さな丘、他
……………………………………………………………………………………
116 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:30:28.30 ID:+deD5zwk0
―浮島国 東端の岬

 ヒュオオオオオ――…

 遥か彼方まで広がる雲海「」モクモク

 風に揺れる綿毛「」フワフワ


ジェミニ「では、気を付けて行かれよ。お主らの健闘、この地から応援しておるぞ」

イリス「はい! ジェミニ様たちも、どうかご健勝であらせられますよう……!」

妖精「……あなたたちは、これからどうするの? 国の復興?」

ジェミニ「……ラティア・ヘイヴンは滅んだ。王家の血も絶えた。後は雲の流れるが如く、平らかなる余生を過ごすのみじゃ」

テイル「ジェミニ様ほどの腕前なら、地上に降りれば引く手数多でしょうけれど……。ジェミニ様がこの地での平穏を望むのであれば、それに越したことはないと思います……!」

ベルトーネ「私はもうここでやることないし、そろそろ地上に降りようかな〜? う〜んでもラティア城の居心地も悪くないし……」


ミーティア「私は様子見かな? ロムリン王と一緒にあっちに逝っちゃっても良いんだけど、ゴライアスの調子をしばらく見ておきたいし」

短剣ゴライアス「はっ……私などの為に、ありがたき幸せにございます! 私もこの身が完全に朽ち果てるその時まで、このラティア・ヘイヴンをお守りし続ける所存です……!」

ポーラー「先パイ、無理はしなイ方が良いデス。防衛の任ハ、ワタシとセイラにお任せくだサイ」

大盾セイラ「」ガシン!

セイラ「はい。この国は、最期までわたしたちがお守りいたします。ゴライアス先輩は……」

短剣ゴライアス「短剣の身なれど、私はまだまだ戦える! ポーラーよ、頼むぞ!」

ポーラー「わかりマシタ。オ料理の際に、活躍していただきマス」


エバンス「ヒナはどうするんだ?」

ヒナ「私はもう少ししたら地上に降りますよ。優秀な実況ガイドも雇えましたし」

テイル「……まあ、私としても強力な護衛は欲しかったところだしね」

ローガン「ヒナ殿とテイル殿は共に行くのだな」

ミスティ「変な組み合わせね」

テイル「変とか言うな! まあ実際、ヒナほどの実力者なんて真面目に雇おうとすれば凄い出費になるから……」

ヒナ「そうですよ? 感謝してくださいね」


ゼーレシルト「クロシュ様ご一行が、発たれるのですね」ヌッ

クロシュ「わっ!」

妖精「あなた、お城の地下から離れられたの?」

ゼーレシルト「封印に注いでいたリソースが解放されたので、少しばかり自由を取り戻しました。浮島国ラティア・ヘイヴンの運行は、今後も私が管理していきますのでご安心ください」

クロシュ「ゼーレシルトさんが、浮かせてるの?」

ゼーレシルト「いいえ。島全体に反重力物質を組み込んでありますので、島の浮遊は私が稼働不能になっても継続します」

妖精「じゃあゼーレシルトの役割って?」

ゼーレシルト「疑似星脈の維持・管理を担っております。しかしこの島の疑似星脈は永きに渡る運用により、いつしかほとんど天然星脈と言っても差し支えないほどにこの地に根付きました。もし私が稼働不能になったとしても、地に根付いた星脈は半永久的に持続し続けると予想されます」

妖精「え、ええと……」

ゼーレシルト「後は、ゴーレムの統括・管理ですが……こちらは、もう既にゴライアス、セイラ、ポーラーの3機しか残っていないため、ほとんど必要がありません」

ベルトーネ「つまり……もうやることがないってことだ!」

ゼーレシルト「……あとは……ロムリン王の話し相手……は、もうできないので……。ジェミニ様や、空妖精様たちの話し相手を務めることが可能です」

クロシュ「わあ……!」

ミーティア「かつて国全体の中枢を担ってたゴーレムが、今はお話専門かあ……」

ジェミニ「ゼーレシルトが気楽に過ごせる時がようやく来た、とういうことじゃな」
117 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:30:57.68 ID:+deD5zwk0

セイラ「クロシュちゃん……」

クロシュ「?」

セイラ「これ……あげる」スッ

 大きな盾「」ポン

クロシュ「わあ……!」

妖精「これは……セイラと同型の、大盾?」

セイラ「うん。でも、精核は入ってないから……ゴーレムではないの。だから……普通の盾として、使えるよ」

クロシュ「わあ……!」

セイラ「受け取って……くれる……?」

クロシュ「うん!」

 デロデロ…モニョモニョ…ポン!

大盾クロシュ「!」ガシン!

セイラ「わ……! もう装備してくれたの……!?」

大盾クロシュ「うん……!」

セイラ「えへへ……ありがと……。守護結界の出し方はね……」

 *

大盾クロシュ「!」カッ

 守護結界「」シュイン!

セイラ「すごい、もうマスターしちゃった……!」

大盾クロシュ「しかも――」グググ

 ウニ棘「」ピュンピュン!

セイラ「わわ……! トゲトゲが、飛び出した……!?」

妖精「すごく立派な大盾なのに、ウニの棘が飛び出すと一気にクロシュらしくなるね……」

大盾クロシュ「んへへ……」


ローガン「こ、これは……!」

エバンス「旦那、これはちょっと立場が危ないんじゃないか?」



ジェミニ「……これも渡しておかねばならぬ」スッ

 ラティア勲章「」ポン

妖精「これは……勲章?」

ジェミニ「うむ。ロムリン王がお主らに渡すべく準備していたものじゃ。これは数あるラティアの勲章の中でも、最も偉大で栄誉あるもの……。どうか受け取って欲しい」

妖精「わかった。大事にする……!」


 ☆セイラちゃんから大盾をもらいました
  ウニ盾と合成し、ウニ棘が飛び出す機能が付加されました

 ☆ラティア勲章を受け取りました

 *
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