【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5

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118 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 19:22:48.15 ID:+deD5zwk0


風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ



ジェミニ「達者での……!」

ベルトーネ「ばいば〜い」フリフリ

セイラ「またね……!」

ポーラー「ありがトう、ございまシタ!」ブンブン

短剣ゴライアス「健闘を祈ります!!」

ゼーレシルト「いつか、またお会いいたしましょう」

工房人形「本当に……ありがとうございました」ペコリ

人形「お元気で……」

ミーティア「さあて、私は地下工房に戻りますか!」

ヒナ「テイルちゃん、私たちも行きましょう!」

テイル「え、もう少しゆっくり……」



風船気球クロシュ「〜〜!」モニョニョ! フヨフヨ



   遠ざかっていく浮島国「」ヒュオオオオ――…



エバンス「……不思議な国だったな」

ローガン「うむ……。まさか空の上の雲塊に、古代の王国が隠れていたとはな」

ミスティ「またいつか……あの廃都で、わたあめを食べたいわね……」

イリス「うん! またいつか行こうよ!」

妖精「ふふ……全部終わったら、今度は旅行として行くのも良いかもね」

分体クロシュ「うん……!」


 ――浮島国編 完
119 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 19:25:36.50 ID:+deD5zwk0
クリアボーナス
↓1コンマ
01-60 運命賽
61-90 ↑+小さな赤雷球
91-00 ↑+会心賽(判定時に会心と書き込むと、コンマに関わらず最上の結果となる。一度使うとなくなる)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 19:26:49.76 ID:TdNoRGu50
やあっ
121 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 19:50:43.44 ID:+deD5zwk0
風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ


精霊樹の鉢植え「」ポン
精霊樹の苗木「」ピョコン!

妖精「〜〜♪」パタパタ
 ジョウロ「」シャワシャワ

分体クロシュ「わあ……!」

ミスティ「だいぶ大きくなってきたわね」

妖精「順調に成長してるよ」

ミスティ「この子は、魔王樹が落とした種から育ったのよね……」

妖精「うん」

ミスティ「……雷霆の魔王は……生前は、何だったのかしら……」

妖精「……想像が付かないなあ。あんな雷の塊みたいな生き物、全く心当たりがないし……」

 パチッ

妖精「ん?」

小さな赤雷球「〜〜」パチチッ

妖精「わ、わ……わああああ!!!?!?」ドテッ

分体クロシュ「わわ……!」

ミスティ「雷霆の魔王……!!?」バッ


小さな赤雷球「」パリッ
精霊樹の苗木「」パチチッ


ミスティ「ええ!? 鉢の中に入ってっちゃったわよ!?」

妖精「わわわあ! 出てってよお!」パタパタ


精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「……へ?」

精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「なんだって!?」

分体クロシュ「??」

ミスティ「何て言ってるの!?」

 *

精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「ええと、つまり……気が付いたら空をふよふよしてたけど、そのままじゃ消えちゃいそうだったから……精霊樹の中に避難させてほしかったんだって」

ミスティ「ええ……? それって、まるで……」

妖精「うん……。精霊みたい……」

精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「……わかったよ。行く宛はないんだろうし、さっきの感じだと確かに悪さなんてできそうにないくらい小さくて弱い雷球だったからね」

精霊樹の苗木『〜〜!』ピョコン!

妖精「まあ……あなたも元は魔王の種から生まれたわけだしね……。あの赤雷球が、もし雷霆の魔王の落とし子だとすれば……見捨てるわけにはいかないね」

精霊樹の苗木『〜〜』
小さな赤雷球『〜〜!』パチチッ

分体クロシュ「わあ……」

ミスティ「……だ、大丈夫なのかしら」

 ☆小さな赤雷球が精霊樹の鉢植えに住み着きました

 *
122 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 20:16:13.60 ID:+deD5zwk0

風船気球クロシュ「」フヨフヨ


イリス「そういえば次の目的地のユーシリア帝国って、ローガンさんの母国なんですよね」

ローガン「うむ。前も言ったが、出奔してから既にけっこうな年月が経っている。現在の情勢はわからん」

エバンス「なんか現皇帝が即位する前後くらいからゴタゴタしているみたいな噂は聞いたことがあるが……」

ローガン「ううむ……。確かに私が務めていた頃から、人と魔族の関係で少々揉めることはあったが……」

妖精「王国ほどではないけれど、ユーシリアも魔族排斥感情が根強い国なんだよねえ。確か私の知る限りだと、現皇帝が即位したら一転して魔族融和路線に切り替えて……」

ローガン「……当然国民感情は付いていけぬし、それまで排斥されていた魔族たちもそのような掌返しには困惑する他なかったかもしれんな。まあ私も現皇帝が即位した時には既に出奔していたゆえ、実際の状況はわからん」

妖精「ここであれこれ言っても憶測にしかならないね。とりあえず現地に付いたら、クロシュはスライムの姿を人に見られないようにしてね」

分体クロシュ「う、うん……!」

 ☆次の目的地がユーシリア帝国に決定しました

 *

どのように行く?
↓1〜 先取2票
1.空路(ランダムイベントと自由安価を1日分行う。遭遇・道連れなし)
2.陸路(ランダムイベントと自由安価を3日分行う。遭遇・道連れあり)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 20:17:57.59 ID:n74PtsM+O
2
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 20:21:44.27 ID:itw7LJoJO
2
125 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:05:20.63 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア帝国 国境付近

風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ

 地面「」
 ポスン…

 デロデロ…モニョモニョ…ポン!

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「お疲れ様、クロシュ。それじゃあここからは陸路で行こう」

エバンス「ずっと空じゃだめなのか? あいや、クロシュちゃんをずっと働かせたいってわけじゃないんだが……」

妖精「ここから先はユーシリア領でしょ? 風船スライムの姿でフワフワ動き回るのはちょっと危ないかなあと……」

イリス「まあ確かに……。ここまでの空路も、セイントレア王国の空は避けたもんね」

妖精「そういうこと。まあ空を飛ぶ風船スライムにまで害意を向けるような異常者なんてそんなにいないと思うけど……万が一ってこともあるからさ」

エバンス「なるほど、わかったぜ!」

ミスティ「久しぶりにソリで行きましょう。イリス、追い風は頼んだわ」

イリス「もちろん! 帆の準備もバッチリだよ!」


 強化ソリ「」ドン!
 風船印の帆「」バサッ

 ☆陸路を行くことになりました

 *
126 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:07:39.05 ID:+deD5zwk0
 一方その少し前――
―大魔女帝国 地上楽園都市エデン

 ワイワイ ガヤガヤ

フメイ「うへゃ……人多い……」ゲンナリ

アリシラ「う〜ん、こうも人が多いと目障りだし、一旦綺麗に焼き払わない?」

フメイ「何寝ぼけたこと――」

クローディア「ちょっといいかしら?」ヌッ

フメイ「……!!」バッ

アリシラ「! あなた……」

クローディア「うふふ……。焼き払う前に、お話しましょう? 宮殿に招待するわ」ファサッ

 ◇

―大魔女宮殿 応接室

ロディナ「お茶とお菓子をお持ち致しました……」スタスタ

 紅茶と茶菓子「」ポン

クローディア「ありがとう」

フメイ「……どうも」

アリシラ「食べていい?」

クローディア「どうぞ。毒は入っていないわ」

アリシラ「そりゃまあ、天下の大魔女様が毒なんて狡い真似をするとは思ってないよ。ね、フメイちゃん」

フメイ「……クロシュたちに会ったって、本当?」

クローディア「ええ。あなたがクロシュを連れてカリス・ノーランドの居所から脱出した少女ね?」

フメイ「……あなたに頼めば、あの女の呪いを解呪してくれるって聞いた」

クローディア「なるほど……。全く、大魔女と会うのは簡単なことではないというのに……」

アリシラ「あなたの方から会いに来てくれたじゃない」

クローディア「あなたたちのような危険因子を放っておくわけにはいかなかったからよ。今この国は自立しようとしている……そこにまたしてもテロが起きて水を差すようなことにはしたくないわ」

フメイ「どうでもいい。それで、解呪してくれるの?」

クローディア「ええ……それが人にものを頼む態度? あなた、クロシュとは随分違うのね……」

フメイ「……ごめんなさい」ペコ

アリシラ(……フメイちゃんが他人に謝った!? いや……それほどまでに、カリス・ノーランドの呪いが嫌ってことなんだ……)

クローディア「……まあ良しとしましょう。あなたもあの悪辣な犯罪者による犠牲者の一人には違いないわけだしね」

フメイ「……」

クローディア「ただし、条件があります」

フメイ「……なに……なんですか」

クローディア「今後、世界樹の光を諦め……今保有している光を私に渡しなさい」

フメイ「……!」

アリシラ「ちょ、ちょっと! 横暴だ! フメイちゃんの呪いと何の関係があるの、それ!?」

クローディア「解呪の対価として、あなたたちが持っているものを要求しただけよ」

フメイ「……渡して、諦めれば……解呪、してくれるの……?」

アリシラ「だめだよフメイちゃん!! こんな悪女の甘言に乗せられたら!!」

フメイ「……」

↓1コンマ
01-05 ??
06-35 渡さない。交渉決裂
36-65 渡すが……
66-95 諦める。渡す。交渉成立
96-00 ??
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 21:08:57.25 ID:GtbTFkcDO
はい
128 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:40:05.07 ID:+deD5zwk0
フメイ(……ここで、渡したら……終わりに、なっちゃう……)

フメイ(悪い奴らをみんな焼き払って……世界を、平和にしなきゃいけないのに……)

フメイ(こんなところで……終われない……!)


フメイ「……じゃあ、いい」

クローディア「いいの? 本当に?」

フメイ「いい。呪いなんて、自力で焼き払う」

クローディア「……」

アリシラ「あっはははは! それでこそフメイちゃんだよ!! というわけで残念でした〜!」ヘラヘラ


クローディア(まずいわね。凄く嫌だったみたいだから、解呪を条件にすれば素直に応じると思ったのだけれど……)

クローディア(……彼女の強力な炎の力と、星の炎が……カリス・ノーランドの手に渡ることだけは絶対に阻止しなければならない)

クローディア(とはいえ、天下の大魔女が譲歩なんて芋臭い真似をするわけにはいかないし……。かと言って彼女たちを相手に実力行使を図ればこの国が火の海に沈みかねない。だから、ここで私ができることは――)


クローディア「……」ポウ…


クローディア(……本人に悟られないよう、こっそり解呪してあげることくらいね……)


アリシラ「……!」ピク

クローディア(あ、魔王混じりの子に気付かれたわね……)

アリシラ「……」ニコッ

クローディア「……」ニコ

アリシラ「それじゃあ私たちはそろそろお暇しま〜す。大魔女様にお茶をご馳走になったことは秘密≠ノしておきますので、ご安心くださいね〜」

フメイ「……」

アリシラ「元気出そ、フメイちゃん! もしカリスが襲ってきたら私が返り討ちにしたげるから!」

フメイ「落ち込んで、ない……」

アリシラ「ふふ……。それじゃあ今日はお忙しいところありがとうございました〜」スタスタ

クローディア「ええ……気を付けて帰りなさい。観光もしていくと良いわ」

 ☆フメイにかけられていたカリスの呪いが除去されました
  (当人はそのことを知りません)

 *
129 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:42:19.66 ID:+deD5zwk0
―地上楽園都市エデン
 市場

フメイ「ふん……。大魔女、ケチだった……。クロシュのことも、きっと良いように騙したんだ……」トコトコ

アリシラ「大魔女さんも面目とかいろいろあって大変なのかもね〜」スタスタ


クロ「あれ……クロシュちゃん!?」ヒョコ


フメイ「……人違い」

クロ「あっ……ごめんなさい。知ってる子に、よく似ていたから……」

アリシラ「……ん? あなた……」

クロ「え……?」

アリシラ「……ふうん。私と似たようなの、他にもいるんだ」

クロ「え、えっと……?」

アリシラ「なんでもない、こっちの話〜。それよりクロシュちゃんの話しよ!」

クロ「えっ、クロシュちゃんのこと知ってるの?」

アリシラ「知ってるよ〜。だってクロシュちゃんの普段の姿って、このフメイちゃんの姿が元ネタなんだもん!」

クロ「そうなの……!?」

フメイ「ちょっと、アリシラ……」

アリシラ「あはは、いいじゃん話そ! フメイちゃんだってクロシュちゃんの話したいでしょ?」

フメイ「むう……」

 ワイワイ キャッキャ―

 ◆
130 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:51:48.51 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア平原 踏破率[0/3] 持久力[10/10]

 風船印の帆「」バサッ
 強化ソリ「」シャーッ


クロシュ「んわぁ〜……」

イリス「久しぶりのソリ!」

エバンス「空の旅も良いが、地上で風を切るこの感じもやっぱり良いな!」

ミスティ「私も久しぶりの運転が少し楽しいわ……」

ローガン「うむ。地上の景色をしっかり観察できるのも利点だな」

妖精「ユーシリア帝国の首都まではここから3日くらいで着きそう。せっかく地上を行くんだから、いろいろ見ていこう」


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 食料発見(コンマ)
36-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
66-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)(やっぱり分離しました)
131 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:52:51.29 ID:+deD5zwk0
すみませんコンマ表を間違えました。正しくはこちらです


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 遭遇
36-50 食料発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
65-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 21:53:16.41 ID:n74PtsM+O
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 21:56:15.67 ID:TdNoRGu50
134 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 22:15:46.68 ID:+deD5zwk0
食べ物を見つけて良いことがありました

↓1コンマ 見つけた食料
01-10 ヤバキノコ
11-20 食べられる野草
20-30 ノラ豆
31-40 ヤマイモ
41-50 オオキイタニシ
51-60 どんぐり
61-70 ザリガニ
71-80 ユーシリアカボチャ
81-90 オオキイウナギ
91-00 ユーシリアガニ

↓2 自由安価 起こった良いこと
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 22:16:40.39 ID:hFynxU6To
カニ!
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 22:17:12.63 ID:mG525TMd0
血フラナ登場
137 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 22:48:30.89 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア平原
 廃村

 強化ソリ「」シャー…

  廃屋「」
  荒れた畑「」

ミスティ「……廃村ね」

ローガン「打ち捨てられてから既に何年か経っているようだ。目ぼしいものは既に野盗が持ち去った後だろう」

イリス「どうして廃村になってしまったのでしょう……。ん、あれは――」


 荒れた畑に茂る植物「」フサフサ


エバンス「ヤマイモか!」

イリス「栽培されていたものが自生しているみたいです。……少し気は引けますけど、頂いていきます?」

ローガン「……そうだな。持ち主がいるわけでもない。少しばかり我々が頂いても問題なかろう」

 *

 焚き火「」パチパチ

 焼きヤマイモ「」ホクホク

クロシュ「わああ……!」キラキラ

イリス「焼けました! ここでヤマイモを栽培していた誰か様、勝手に頂くことをお許しください……!」ペコッ

エバンス「まあ、全体でいえば少ししか採ってないから許されるだろ」


ローガン「ではいただこう……!」モグモグ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

ミスティ「ホクホクで美味しいわ……。浮島国で人形が作ってくれた蒸しヤマイモを思い出すわね……」モグモグ

妖精「ヤマイモは世界中に分布してる強い植物なんだけど、まさか空の上にまで生えてたなんてねえ。まあ元々はラティアの人たちが空へ持っていったんだろうけど」モグモグ

エバンス「万能食材と呼ばれるだけあるな……!」


 ☆焼きヤマイモを食べました
  次の戦闘において、コンマに+15の値が加算されます

 *

イリス「よし、お昼ごはんも終えたところでそろそろ出発――」

妖精「……ん? この気配は……!」


↓1コンマ
01-10 爆発音
11-90 通りすがる血分身フラナ
91-00 良いものをくれる血分身フラナ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 22:54:08.35 ID:n74PtsM+O
139 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 23:25:17.54 ID:+deD5zwk0

血分身フラナ「……」ウロウロ


ミスティ「血分身のフラナさんだわ」

エバンス「ウロウロしているが……こんなところで何をしているんだ?」

イリス「フラナ先生……の分身さん! 何をしてるんですか?」

血分身フラナ「道ニ迷ッタワ」

ローガン「そ、そうなのか……」

血分身フラナ「フレメアヲ見カケナカッタカシラ」

エバンス「いや……見かけていないな」

血分身フラナ「ソウ」

イリス「ええと……帰り道はわかりますか?」

血分身フラナ「ワカラナイワ」

妖精「ここはユーシリア領だから、魔族国はあっちの方角だよ」

血分身フラナ「感謝スルワ。オ礼ヲ受ケ取リニ魔族国ヘ来ナサイ」

イリス「いやいや、まだやることが残ってるんです! 魔族国にはいけません!」

血分身フラナ「残念ダワ。ソレデハマタ会イマショウ」バサッ

 ギュンッ!!

ミスティ「……凄い勢いで飛び去っていったわ」

妖精「けっこうたくさん作って飛ばしてるのかなあ」

エバンス「知らない奴が出くわしたら新種の魔物と思われるんじゃないか?」

 ◆
140 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 23:25:43.31 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア平原
 街道沿い 野営地

 焚き火「」パチパチ

ミスティ「……普通の野営がものすごく懐かしく感じられるわ」

イリス「最近は空中庭園だったり雲の上だったりしたからね」

エバンス「あれはあれで面白かったが、やっぱり地に足が付いてると落ち着くぜ」


妖精「……どう? 母国の風は」

ローガン「……うむ。やはり懐かしいな。植生も、地面の香りも……」

クロシュ「わあ……」

妖精「へえ……人間もわかるんだ、そういうの」

ローガン「他の国ではそれほどわからんがな。やはり生まれ育った土地の雰囲気というのは、体に染み付いているようだ」

 焚き火「」パチパチ…


野営地で一泊します
↓1〜3 自由安価 野営宙何をする?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 23:26:13.40 ID:SQSHPIcI0
ローガン、鋼魔法でゴーレムを作れないか試してみる
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 23:28:14.27 ID:n74PtsM+O
クロシュ、防御力向上の特訓
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 23:37:13.90 ID:CF91Y9yPO
ミスティ エバンスみたいに何か新技を開発してみる
144 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 23:42:05.29 ID:+deD5zwk0
というわけで本日はここまでとなります。次回はローガン氏のゴーレム作成編、クロシュの防御訓練編、ミスティの技開発編となります

浮島国を発って地に降り、陸路を行く一行。小さな雷霆の魔王みたいなのが鉢植えに住み着いたり、美味しいヤマイモを食べたり、血分身フラナとであったりと、穏やかな旅路となっているようです。このまま順調にユーシリア帝国首都まで辿り着けるのでしょうか。クロシュ一行のご活躍にご期待ください
また、フメイちゃんたちが大魔女帝国に行って一悶着起こさなかったようです。強い力を持つ二人ですが、天下の大魔女のお膝元で暴れまわるほど分別がないわけではないのでした。それはそれとして、大魔女も二人のことを警戒しており、お互いに喧嘩はしたくなさそうな様子だった……とロディナ氏は思ったそうです

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります。よろしくお願いいたします
また、水曜日の 00:00:00 〜 23:59:59 辺りでユーシリア帝国に登場する皇族や市民を募集する可能性があります。テンプレ等はそれよりも前に貼るかもしれません。よろしくお願いいたします(予定は突然変わる可能性もあります。ご了承ください)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/06(月) 01:17:39.96 ID:ExjgsSOSo
おつです
フメイちゃんが冷静さを身に着けてくれているようで安心
ユーリシア帝国ではイケオジ ローガンの過去が掘り下げられる、かな
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/06(月) 08:19:10.77 ID:38NZYgobo
おつ
次回募集に備えてキャラ設定を眺めてたけど
長くても二千歳とかの中で自宅警備員してたとはいえ長期睡眠もせず一万年も居続けたベルちゃん何気に凄い…
147 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/06(月) 23:04:01.86 ID:pWfSaumb0
フメイちゃんは知らない人相手には棘のある態度を取りがちですが、今回は解呪をお願いする立場だったので、がんばって丁寧な振る舞いを心がけたようです。しかしフメイちゃん視点では大魔女はケチだったので、がんばり損だったかもしれません
そしてユーシリア帝国編では、ローガン氏の過去が明らかになる可能性はあります。彼の家族を襲った魔族とは何だったのか。ユーシリア帝国には、どのような悪意と陰謀が渦巻いているのか――クロシュ一行の電撃的な活躍にご期待ください

悪魔の生態については実のところ闇に包まれているのですが、時間の感覚が通常の生命体とは全く異なっているのかもしれません。なおテラヌス編で登場したベスティア氏は悪魔族でしたが、実のところ「悪魔」と「悪魔族」は全くの別物であるようです。「悪魔族」はこの星に住まうれっきとした一種族ですが、「悪魔」はそうでもないようです。ややこしいですが、その問題が本編に関わってくることはたぶんありません
148 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/06(月) 23:06:16.11 ID:pWfSaumb0
というわけで、ユーシリア帝国にて登場する @現皇帝、A皇族、B王宮関係者、C一般市民、D無戸籍者 の募集についての告知です

〈ユーシリア帝国〉
■概要
王国の東にある帝国
遥か昔に死闘の末に魔王を討伐した英雄が初代皇帝となり、建国したと言われている
初代皇帝が魔王討伐時の仲間の一部が、筆頭貴族となり、その内のいくつかの家は現在まで存続しており、魔王復活に備え先祖の武具や魔法を代々伝承し続けているとされている
しかし現在は問題をいくつも抱えておりそれなり程度の国の一つとなっており、国際的な発言力も低下中
■産業
国内に肥沃地帯や港を抱えており、近海に優良な漁場も抱えている。そのため、食料の輸出や交易が盛ん
現皇帝が各種産業への魔法技術の活用を推進しており、その分野で芽が出つつある
長い歴史を持つため、古い遺跡や文化遺産、書物・文物があり観光業や留学生受け入れも盛んだったが、国内情勢の悪化により減退しつつある
■情勢
十数年前までは、圧倒的な武勇を誇り建国の英雄の生まれ変わりとまで言われ、国民から絶大な人気を誇っていた前皇帝のもと、安定した情勢を保っていた
しかし遠征中に魔王復活を叫ぶ魔族達の襲撃により殺害。ほぼ同じくして帝位継承第一位から第八位までもが流行り病で立て続けに倒れ、魔族の呪いと噂されるようになる。それにより、後継者としての教育を受けて来なかった第九位の現皇帝が急遽即位
即位してすぐに、魔族排斥を訴える国民達に対して軽はずみに魔族の排斥を止めるよう発したことで国民の反発を招く
そして帝国内の混乱を見た近隣各国が帝国の肥沃な土地と財産を求め侵攻、帝国はかなりの領土を失う
この一連の流れにより、現皇帝の国民からの信頼は完全に失墜。皇帝の座を欲して、魔族と手を組んで偉大な先帝と肉親を手に掛けたとの噂まで流れ、帝国史上最低の愚帝とまで言われるようになる
一方で、現在の情勢は先帝の無理な外征と、国内の発展や後継者教育を怠ったことが主要因とし、現皇帝はそのツケを支払っているだけと見る者や、現皇帝は配下の才覚を的確に見分け、公正明大な国政を行い、先帝よりも優れていると見る者もいる
皇帝の人となりを知る近しい人からは、彼を強く信頼するものが多く見受けられる

 *

〈今回の募集キャラクター〉

@現皇帝(1人)
 帝位継承権第九位だった。時期皇帝となる為の教育を受けてこなかったため、政治手腕は未熟と言われている。
 一方で人事能力、公正性、透明性については先帝より優れているという意見もある。

A皇族(複数人)
 ユーシリア帝国を治める血筋の者。老若男女存在する。
 王宮を退いて市井に紛れる道を選んだ者も、血筋の繋がりが明確な場合はこれに該当する。
 また、皇族と非人間種族との間に生まれた混血児は現ユーシリア憲法において皇族として認められていないが、今回の募集では皇族として扱うものとする。ただしそのような者は極めて少ない。
 帝位継承順位第一から八位の者は、現在病床に臥せっているか、既に死亡している。

B王宮関係者(複数人)
 ユーシリア王宮に縁のある者。老若男女存在する。
 王家直属の家臣、騎士、宮廷魔術師や、王宮への出入りが認められた部外者(傭兵、魔術顧問等)が該当する。
 また、皇族以外の貴族もここに当てはまる。普段は王宮に出入りしない地方貴族なども一応ここ。
 人間以外の種族の者は非常に少なく、表向きの身分を人間と偽る必要がある。

C市民(複数人)
 ユーシリア帝国に住まう市民。老若男女存在する。
 性別、年齢、職業は多様だが、人間以外の種族の者はとても少ない。
 人間以外の種族でユーシリア帝国籍を持つ者は、概ね地位が低い。なお人間以外でも、他者に重宝される特別な技能や仕事を有していれば裕福に暮らせる可能性がある。

D無戸籍者(複数人)
 ユーシリア帝国の土地に住みながら、その行政機関に認知されていない者たち。老若男女存在する。
 性別、年齢、種族は多様だが、戸籍を有していないため公職には就けない、
 無戸籍者に限って言えば、人間よりも人間以外の種族の者の方が多い。
 無戸籍者の集団が地方の街や村を襲っているという噂があり、非人間種弾圧の声が強まる原因の一つにもなっている。なお真相は闇に包まれている。

 *

(テンプレートです。投下の際は@〜Dのいずれかをご明記ください)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】

 *

〈今回のルール〉

・@の現皇帝は原則1人しか採用できないため、不採用となった案のキャラクターを登場させるのは非常に難しいと思われます

・A〜Dの方々は人数に制限がないため、コンマの数値に関わらず作中に登場する可能性があります

・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください

・1つのIDにつき採用できるのは1つの案までとなります。2つ以上の案を投下する際はご注意ください

 *

今週水曜日の 00:00:00 〜 23:59:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Cのいずれかの番号をご明記ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
149 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/08(水) 00:00:14.76 ID:4jpzq1Q30
それではこれより、本日の 00:00:00 〜 23:59:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Dのいずれかの番号をご明記ください

@現皇帝
A皇族
B王宮関係者
C市民
D無戸籍者

↓1〜 本日23:59:59まで
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 00:04:59.43 ID:5t6wvLj8o
B王宮関係者
【名前】ルクリリ・メウス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】21
【容姿】銀のショートヘアにアホ毛。常にキラキラしてる銀の瞳がチャームポイント。小柄で華奢
【性格】こうと決めたら一直線。自分の正義や目的のためには多少の犠牲はいとわない。魔族は苦手。
【魔法】金属操作魔法。液状化や硬化を伴い金属を意のままに操れる。大体の金属はコントロールできるが金属自体を作り出すことはできない
【備考】ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属。ローガンLOVEを隠そうともせずぶつけてくる。
奥さんと子供がなくなったときはこれからは私が!ローガンさんを支え寄り添い共に歩むんだー!と息巻いていた。その彼が失踪したことで誰が見ても消沈していたが…?
ローガンの方はというと、あぁ…そんな奴もいたなぁ…ぐらい
現皇帝の親戚で貴族の末席の地位はある
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 00:15:45.85 ID:ANj89i3jO

【名前】ヴァン・アナザールート
【種族】 人間/魔王
【性別】 男
【年齢】 224
【容姿】 黒色の鎧で全身を覆い、兜で顔を隠している。赤髪を後ろでまとめていて、優しげな青い目をしている。
【性格】 真面目な堅物に見えて、意外とノリがいい性格だった。
【魔法】 炎魔法/闇魔法/夢魔法
【備考】帝国から少し離れた湖にある高度な魔法で隠蔽された小さな墓を守る騎士。かつて夢想の魔王により夢の世界へ引き込まれたが、そこで夢想の魔王の本来の人格と邂逅して惹かれ合う。夢想の魔王は自身の命を奪うよう頼み、彼を現実へ帰還させて自身を倒させた。魔王を倒して帰還した彼は英雄の再来と持て囃されるが、彼はそれを望まず、夢想の魔王の亡骸と共に人々の前から姿を消した。
愛する者を手にかけた絶望と夢想の魔王の残滓の影響から魔王になりかけており、年を取らず、簡単には死ななくなってしまった。更に精神を蝕まれて自我を失いつつある。
ユーシリアで最近流行り始めた眠りの病の元凶。だが本人に自覚はない。
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 00:36:16.55 ID:lK3UN0VB0
皇帝に好意寄せてる子出そうと思ったけど、1スレ目でのキャラ案のエルザさんと被りそうなので、エルザさん不採用なのか、存在してるけど単にでてないだけなのかが気になります
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 01:01:00.76 ID:yGogsco/0
B
【名前】ノエル・リバー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】34
【容姿】灰色髪でオールバック。碧眼。長身で筋肉質な体つき。昔の戦いの影響で左腕は義手になっている。メイス二刀流が武器で両腰に装備している。
【性格】情に厚く仲間想い。戦闘時は冷静沈着になる。魔物はやや嫌い。
【魔法】コピー魔法 相手の魔法をコピーできる魔法。
・相手が魔法を使った後、相手に触ればコピーできる(触れる時は手や足など自身の体に一部が相手に触れればいい)。
・コピーは最大2つまででそれ以上コピーしてしまうと最初にコピーした魔法が消えてしまう。
・コピーした後はコピーしてから24時間後に消えてしまう。
・コピーした魔法は別の第三者に付与することができるがこちらも24時間後に消滅する。第三者に付与する為、自身のコピーした分はなくなってしまう。
【備考】ローガン、リチャードと同じユーシリア帝国の魔法騎士団に所属している。現在2人が辞めてからも魔法騎士団を続けている。とても明るく昔はローガンやリチャードを誘って飲みに行ったりした事がある。魔法騎士団のなかではムードメーカー的な存在。ローガンの家族が亡くなった件で自分も何かできたのではないかと心の奥で後悔や悔しさが未だにある。メイスや魔法での戦闘技術も高く騎士の中では結構強い。コピー魔法の技術が高くクロシュの反映魔法やイリスの星魔法もコピーなどもできる。ちなみにローガンは彼とよく話していたのでよき友人と思っている。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 01:49:08.73 ID:yGogsco/0
すみません>>153の【魔法】の所で一部訂正します。
(触れる時は手や足など自身の体に一部が相手に触れればいい)→(触れる時は手や足など自身の体の一部が相手に触れればいい)
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 02:16:29.89 ID:/RjNsPBdO
B
【名前】リリーツィア・ハッピーエンド
【種族】夢魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】普段は帝国貴族服に身を包んだ中性的な人間である宰相の身体を使用している。本体はナイトキャップを被ったすんごい美人の半透明夢魔で現実世界には身体を持っていない。
【性格】世界平和を本気で願う正義感が暴走した理想主義者。
【魔法】憑依魔法と夢魔法
【備考】
人間ではないが強力な憑依能力を以て帝国宰相を乗っ取っている。文字通り帝国の影の支配者。宰相の権力を使い星の力を探索し、魔族たちを使い魔王の力を探索をしている。
かつてクロシュヴィアやベスティア、クローディアと語り合った理想郷を最も諦めなかった人。皆が諦め去っていく中、誰一人取りこぼすことのない世界平和を本気で願い続けている。しかし建国する度に何度も何度も滅ぼされてきたため、地上ではなく夢の世界にこそ絶対の楽園を作ることを目的にユーシリアにやってきた。
ユーシリアにある魔王の力と星の力を取り込むことでこの星のあらゆる生命を幸福の夢の中に落とそうと企んでいる。すべての生命は永遠の夢の中で何もかも思いどおりに過ごす、これこそが世界平和。これこそが絶対的幸福。だから誰も抵抗するな。私が世界の全てを幸せにする。今度こそ暖かい微睡みの中でハッピーエンドに至ってやる。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 04:13:32.56 ID:AGXo58juo
C市民
【名前】リュウゼン (明石 竜髯)
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】86
【容姿】オールバックの白髪と黒い瞳、無駄なく引き締まった身体、無精髭と藍の袴が似合う爺さん。年齢より若く見える(-20歳程)。身長186cm。
【性格】属性は秩序・善。少々柄は悪いが、大らかで気前が良く情に厚い明朗快活な親分肌。一方で根が剣士なので、死生観など割とドライな面も。本気で怒らせると気性が荒かった昔の片鱗が垣間見える。
【魔法】身体強化や応急手当などの基礎は一通り扱えるが、属性魔法の才能は無い。長年魔物の血を浴び続けた影響か保有マナが桁外れに多く、その作用で老化は抑えられ寿命は伸びている模様。
【備考】
ユーシリア帝国首都の隅にある小さな剣道場で子供達に武道を教えている老剣豪。
生まれはオノゴロ諸島。若い頃は冒険者として魔物や魔王を討伐・撃退しながら各地を旅していた。当時の異名は"魔物狩りの達人"。40代頃に前皇帝期のユーシリアに勧誘され、武術指南役(騎士教官)に就任。帝国を脅かす魔物を討ち、多くの騎士を育てる。しかし、前皇帝を喪った後悔から「けじめを付ける者がいるとすれば、儂のような落第者でしょう」と責任を取って辞任した。
元指南役だけあって剣以外にも様々な武器を修め、盾や格闘術すらも使いこなす。流石に魔法は専門外だが、長年の経験や知識から助言ぐらいはできる。普段は「この方が実力差がわかりやすいだろう」と相手と同じ武器を使うが、死合では愛刀である全長約2mの無骨な黒い大太刀を振る。剣から衝撃波もビームも出せないが、それらも魔法もあらゆる全てを斬り飛ばし真正面から敵を斬り伏せる。
好き:剣の鍛錬、未来ある若者、甘い物(特に洋菓子)
苦手:幽霊(唯一斬れないから)、苦い物、恋愛事
夢:武器を持たずとも生きられる世界、剣の道を究める
大嫌い:自分の楽しみの為に他者を踏みにじる輩、自分
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 05:53:10.30 ID:XTlD6NVCo
C
【名前】アル
【種族】魔族と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】14
【容姿】人間とほぼ同じ。おかっぱの黒髪セミロング、赤みがかった瞳、小柄で子どもっぽい体型
【性格】現実主義、世渡りが上手い、ちゃっかりしている
【魔法】すばやさ強化
【備考】物心ついたころからスラム街で一人だった。家族はいなかったし自分の出自も知らない。ゆえに自分をたぶん人間と思っている
生きるために盗みを働いてきた。貴族や富裕層など恵まれた人々から盗み、それをスラムの仲間とわけあうことをよしとした
根っからの悪人ではないが、彼女にとっては善悪以前にまず生きることに必死なので割り切っている
あるとき盗みの腕を買われてスパイとして雇われる。危険な仕事だが、偽造戸籍と衣食住と安定した収入が得られるだけで彼女には破格だった
スリと潜入の技術は光るものがある。魔族の血のおかげか普通の人間よりも感覚が鋭く身のこなしがとても軽い
自分と似た様な恵まれない境遇の者には同情心や仲間意識を持つ
昔、ある人に優しくされたことがずっと心に残っている。それがローガンの妻子であることを彼女は知らない
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 06:29:23.24 ID:HAS16Yk50
B
【名前】パティ・イエスサーガ
【種族】人間
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】紫ロングヘアで小柄、やや胸は大きい
【性格】マイペースでのんびり屋だが時折核心を突く一言も言う。
【魔法】全属性魔法使用可能
【備考】ユーリシア帝国軍魔術顧問兼大図書館の管理人。故に魔法への知識は深い。基本仕事以外では図書館からは出ない。
マリッサや亡き友人とは旧知の中で、フラナとも知り合い。
何故かは不明だがローガンが子供の時から現在の容姿であり、不老不死であるという噂もある。
図書館では召喚した低級魔族やゴーレムを働かせている。
王宮では兵士に魔術を教えたりしているが、王族に不信感も内心抱いている。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 09:26:16.88 ID:L0tsQzxNO
A
【名前】マーズ・ネオン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】38
【容姿】茜色の髪にショートウルフヘヤー。青と黄のオッドアイで右目の下に泣きぼくろがある。整った顔立ち。フランベルジュ(波打つ刃の剣)を装備している。
【性格】冷静沈着で厳格がある。自分や他者にも厳しい。魔族は嫌いな方。
【魔法】重力魔法(重力を操る魔法)/探知魔法(人、魔物などを探知する魔法)
重力魔法は重力を重くしたり逆に無重力の状態にできる。重力の向きも変えることができるので敵を抑えたり、飛び道具等の軌道そらせられる。本気を出せば様々な大きさの隕石を落とせる。
探知魔法は自分の周囲を探知することができるので、透明状態や隠れている敵、人に化けても見抜ける。ちなみに探知時、人は青、魔族は赤でわけている。本人は広範囲で探知ができる。
【備考】ユーシリア帝国の皇族。魔法騎士団の指揮官を任されており、ユーシリア帝国の防衛をしている。。ローガンやリチャードの事は知っている。剣術、魔法では帝国内でもトップクラスに強く、現皇帝とも親しい関係である。今回皇族が謎の病や亡くなっている事で常に探知魔法を発動しており、犯人を探している。この探知魔法のおかげで王宮内にスライム一匹も通した事はない。ルール、憲法には結構厳しく人間だろうが魔族だろうが関係ない。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 11:02:28.04 ID:qw+1nVf6o
A
【名前】エドワード・フォン・アルティメシア・ユーシリア
【種族】幽霊
【性別】男
【年齢】享年30歳
【容姿】切れ長睫毛のクール系イケメン
【性格】義務感と真面目さとノリの良さを持つ
【魔法】縛りの魔法
【備考】
ユーシリア帝国の皇族にして元魔法騎士団の総司令部最高司令官。ユーシリア没落の真の原因を掴んだが死亡してしまった。己の最後の力で魂が星に還る前に地上に縛りつけることに成功した。しかし魂だけの存在になってしまったので誰ともコミュニケーションを取れずに地上をさ迷っている。
全てはユーシリアを守るために幽霊に甘んじているが、魔法を使い続ける魔翌力が刻一刻と枯渇していく中で何もできずにいる焦燥感でいっぱい。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 12:26:58.79 ID:Ns9UMbZ/O
D
【名前】フーミン・クロス
【種族】カラスのハーピー
【性別】女
【年齢】1000歳
【容姿】黒髪ショート、腕には黒羽が生えているが収納して人間に成り済ますこともできる。
【性格】ノリの良い性格で美味しい情報やゴシップに目がない。
【魔法】風魔法が得意でハーピー族最速の飛行速度を誇る。またシャークロウを数匹手懐けている。
【備考】自称世界一の情報屋で、ユーリシアの闇を探るためにスラム街で情報屋兼探偵事務所を開業中。魔族国のハーピーも彼女の後輩なんだとか。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 14:21:48.09 ID:jN3W3XMIO
C
【名前】ロシュ・ヴィンセント
【種族】森スライム
【性別】女
【年齢】6
【容姿】植物やキノコなど自然がフサフサ生えたスライム
【性格】ホワホワしてる優しい子
【魔法】樹海降誕魔法
【備考】
現皇帝の身の回りのお世話をするお手伝いさん。人間ではないが高い能力と珍しい魔法を持っているため市民権を得た。木遁分身による家事雑事のスピード、質共に高い。
本気を出せば森一つ作れるほどの天才スライム。木々が溢れるフォレスティナが理想の国なのでユーリシア中を森に沈めるのが夢。クロシュの倍生きてるのでお姉さん面する。
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 15:45:03.63 ID:uxJY99fIO
A

【名前】パトローラ(愛称:パティ)
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】22
【容姿】
微笑みを絶やさない穏和そうな顔立ち。腰まで届く波打つピンクブロンドの髪。白い肌。一見フメイと同年代に見えそうなくらい小柄で童顔だが、胸がとても豊かなロリ爆乳。
【性格】
心優しく、天真爛漫。誰とでもすぐに打ち解ける高いコミュニケーション能力の持ち主。
その一方で敵対した者を情け容赦なく切り捨てるという二面性がある。
【魔法】精神魔法。精神の治療や調査、干渉などが可能。また秘匿しているが洗脳などもできる。
【備考】
現皇帝の妹で帝位継承権第10位だった皇女。皇帝にベッタリとなついており、仲は良好。
身体能力はからきしだが頭脳明晰で政治に長け皇帝を支えている。
精神魔法を用いて皇帝に忠誠を誓っている者を選別し役職への登用や親衛隊を組織したり、忠誠心に欠ける者の排除・粛正を行っている。
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 17:11:23.87 ID:pyb6Otlqo
B
【名前】サージェス・レイクルド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】33
【容姿】騎士団服をきくずした無精髭にやせ型の男
【性格】卑怯、陰険、面の皮が厚い、弁が立つ。
【魔法】逃げ足の魔法
【備考】
魔法騎士団所属だが剣の腕は全然。剣よりも最近輸入されたライフルを愛用する。騎士の防具も貫通することができ、遠距離から攻撃できる武器があるのにわざわざ剣を振る理由が分からないと本人の談。
宰相派と皇帝派で王宮の対立があるが、常にどっちの方が益があるか算盤を叩いた末に宰相派として活動している。ごますりが上手で隙を見せたら人の懐に入り込もうとする。
最近、国の闇を覗いてしまい知ったことがバレたら命を取られるのではないかと戦々恐々としている。自分の命が一番大事。メリット次第では裏切りも辞さない。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 17:54:52.54 ID:DXvhgELDO
@
【名前】オーミール
【種族】人間
【性別】男性
【年齢】24
【容姿】長い髪をした細身の美青年。常に眠そうにしていて糸目(実際に眠っている姿が良く目撃される)
【性格】おっとりぼんやりしており浮世離れした性格
【魔法】夢魔法(予知)
眠りの中の夢で未来を見ることができる。現実で夢と同じ行動をすればそのまま夢と同じ結果になり、もし夢と違う行動を取れば当然違う未来になるが、それがより良い未来になるかより悪い未来になるかは不明(夢の中の未来の日時の間隔があいていれば何度も夢を見てその夢の中で行動を変えることでどんな結果になるかをシミュレーションすることは可能)
【備考】
ユーリシア帝国の現皇帝。皇位継承順位が九位に加え子供の頃からぼんやりとして常に居眠りをしていた上、天然・支離滅裂な言動があり、周囲からは出来の悪い人間と見られていた。(実際はまだ子供だったゆえ夢魔法がうまく認識できず、現実と夢の境界が曖昧だったためである)
成長してからはある程度夢魔法をコントロールできるようになって、夢魔法を使って政治や人材登用を行っていたが、子供時代のイメージや覇気を感じられない容姿・性格もあって、大多数から今だ愚帝扱いされているが本人は自分の評価を全く気にせず皇帝の職務に励んでいる
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 18:27:09.17 ID:DXvhgELDO
皇帝のキャラが他の人の案になる場合を考えて一応別の番号のキャラも投下
D
【名前】ミント
【種族】人間?
【性別】女性
【年齢】10歳前後?
【容姿】黄緑色のおかっぱをしたロリッ娘
【性格】純粋無垢ど天真爛漫……を通り越して電波
【魔法】変身魔法?。色んな動物や魔物に変身できる。部分的に変身することも可能。本当に魔法によるものか彼女にも分からないが気にせず好きな時に使ってる。また普通?の人間状態の時もかなり高い身体能力を持っている。
【備考】
帝国のスラムのさらに地下を縄張りにしている子供達の集団。周囲からは「小鬼」と呼ばれているのりーだー。以前はより年上のリーダーがいたが、突然彼女がやってきたと思ったらあっという間に力の差を見せつけ新りーだーになった
色々と因縁や思惑が渦巻くユーリシア帝国の中で自分と部下達の好き勝手によいこともわるいこともしている
彼女ら「小鬼」が物語にどれくらい関わるのか今の所誰にも分からない
167 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/08(水) 18:45:06.19 ID:4jpzq1Q30
>>152
エルザ氏は存在していますが、未だ出てきてはいないようです。恐らく近い内に登場することになるかと思います
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 21:00:05.15 ID:/dz/qdxA0
@
【名前】ナインハルト
【種族】人間
【性別】男
【年齢】25
【容姿】
長身で華奢な体格。金色の長い髪(ストレート)。赤い目。白い肌。目鼻立ちは整っているが、冷たそうな雰囲気を漂わせている風貌。
煌びやかな装飾の施されたローブと王冠、白色のマント、皇帝のみが持つことを許される宝剣。
【性格】穏やかで誠実。平和と芸術を愛するなど、武人的であった先帝と比べ文人的で線の細い人物。
【魔法】神聖魔法。悪意ある呪いや干渉を除去し、悪霊などを祓う。
【備考】
ユーリシア帝国の現皇帝。元々ユーリシア帝国の武断的な手法に対して疑念をもっており、民を啓蒙して内政中心で国を豊かにしようとする理想を抱いていたが、兄達が帝位に就けなくなった為、皇帝に即位せざるを得なくなる。
皇帝になった後は少なくない領土を失いながらも、国内の安定と発展を望み公務に励むが、魔族の排除や失地の奪還を望む民衆、帝国を狙う諸外国との攻防など理想と現実の差に苦悩する日々を送っている。
ちなみに魔法使いとしての技術や魔翌力は高く、彼個人の力量は決して侮れるものではない。

誰が選ばれるやら?
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 21:15:44.45 ID:P/duQ3Zq0
C

【名前】フレン・ディアス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】10歳前後
【容姿】赤髪の男の子。事件以降は眠れなかったり食欲も湧かないのか少しやつれ気味
【性格】明るく元気な男の子だったが、今は別人のように何かに怯えている
【魔法】炎魔法。まだ子供なので小さな灯りを作れる程度
【備考】ローガンの息子の友達だった男の子。ローガンの息子とはとても仲が良く、いつも二人で元気に遊び回っていた
しかしローガン妻子が魔物に襲われた事件以降は別人のように怯え始め、外にも出たがらなくなってしまう
もしかしたら何か事件の重大な秘密を見てしまったのかもしれない
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 21:26:43.97 ID:Z3hiocCEO
@
【名前】エリオス
【種族】人間
【性別】男性
【年齢】24
【容姿】赤髪紅目、中肉中背の優しそうだがぱっと見ではあまり目立たない青年
細身に見えるがその実、かなり鍛え上げられた肉体を持っている
【性格】温和で理知的、強い意志力を持つ
【魔法】星属性の魔法を扱う
【備考】
ユーリシア帝国の現皇帝
外征よりも国内の発展を重視すべきとの声を退け続けた先帝の父親とは互いに反りが合わない部分があると認識しつつも、エリオスは父の武勇と覇気を、先帝はエリオスの叡智と周りを惹きつける求心力を認め合っていた
帝位継承上位の兄や姉達を尊敬しており、自分は次の皇帝を支えるための研鑽を重ねてきた
知勇、政治手腕ともに優れているが、現在の帝国の状況から不当に評価が低い
初代皇帝のみが完全に扱えたとされる英雄の剣を完全に扱いこなすが、それを公に宣伝していない
次期皇帝となる前に親しくしていたエルザとは今でも互いに密かに想いを寄せているが、その立場上互いに伝えられずにいる
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 21:38:30.31 ID:OIl3FC2aO
D
【名前】セレナディア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】雌
【年齢】1900
【容姿】赤黒い鱗に立派な竜角を持つ巨大なドラゴン。家くらいデカイ。
【性格】食べることが大好きで、それ以外はまるで興味がない。好物は魔翌力がふんだんに染み込んだ魔鉱物や幸福に溢れた夢。
【魔法】暴食。どんなものでも食べることができ、概念や魔翌力、夢、記憶など形のないものすら食うことができる。
【備考】かつては傭兵をしており、とある者の依頼を受け妹と共にユーシリアに進攻した過去がある。国中でひと暴れした後は飽きたのか妹はどっかに消えてシノホシするわ、本人は好みの鉱山を見つけたので依頼者を無視して占領するわ、帝国の多くの勢力から邪魔に思われているはた迷惑ドラゴン。ちなみに妹はローガンの家族の仇その人である。
占領地から全然退いてくれないが、食べ物をくれるなら多少の相談には応じてくれる。結局善悪などなく食欲でしか物事を判断しない。強力なドラゴンブレスは数里先にも届く。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 23:59:11.13 ID:tCVraAtOO
D
【名前】ヒューベルト・スタンフォード
【種族】サンダーバード
【性別】男
【年齢】255
【容姿】全長数メートルになる巨大な翼を持ち、空中でのスピードには自信がある。世の中の嫌なものをもう見たくないと常に目を閉じている。
【性格】合理的で目的のためなら非情になれると自称する繊細な男
【魔法】視界を奪う魔法
【備考】ユーシリアの魔族連合のまとめ役。
国もなくさ迷う憐れな魔族たちを纏め上げ、自分達の国を興すために独立運動をおこなう。魔族たちを完全に纏められているわけではなく、以前独立運動が過激化して多数の血が流れた時は心を痛めたが、自分達の独立こそが最優先と合理的に判断し、感情は心の奥底に封印した。
王宮内にも魔族を支援する勢力がおり、度々密談をして、支援をもらう代わりに謎の仕事を任されることがある。
独立運動、諸外国の進攻、王宮内のゴタゴタなど複数要因が重なり当時のユーシリアは地獄の有り様だったという。それら全てに責任を感じてしまっている自称合理的な男。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 08:46:45.92 ID:8+NLHz4N0

パティ2人出ちゃったけど片方はあだ名だからどうにか共存はできるかな
174 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 17:00:57.74 ID:Vb+rNfVt0
皆さまご投下ありがとうございました。募集の時にだいたい毎回こんなに読んでる人いるのかと困惑しそうになりますが、今回も採用させていただきたいと思います

パティさん(本名)とパティさん(愛称)がいるようです。性格もスタンスも異なっているので、たぶん問題ないと思われます。しかし本人たちにとってそれがどうなのかはまだわかりません
175 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 17:01:24.81 ID:Vb+rNfVt0
―夜
 野営地から少し離れた場所

ローガン「……」スッ
 灼鋼の盾「」ガシン

妖精「思い詰めたような顔で盾構えて、どうしたの」パタパタ

ローガン「私自身の役割について考えていた」

妖精「……やっぱりあれ? クロシュがもらった大盾のこと?」

ローガン「うむ。あの大盾の性能は非常に高いものだ。恐らくは、私が盾役を専任する必要性を大きく減らすほどに」

妖精「まあ……。でも盾の性能が優れていても、肝心のクロシュ自身が使いこなせるかは別じゃない?」

ローガン「クロシュくんは同化した装備に合わせて自身の能力を上げることができるだろう。使いこなせないということはないはずだ」

妖精「確かに、最近は随分いろいろこなれてきたみたいだけど。でもまだまだローガンの技量には及ばないでしょ」

ローガン「そうだろうか……」

妖精「それにクロシュは盾だけじゃなくていろんな装備を使うから、いつでも守りに専念できるってわけでもないし。例えば相手によっては魔法で遠距離攻撃できる人が多い方が良い時もあるでしょ? そういう場合は、今まで通りローガンが守ってくれた方がクロシュも安心して魔法を使えるはずだよ」

ローガン「フッ、全く君はお節介だな」

妖精「ちょっと! 真面目に言ってるんだけど!」

ローガン「わかっている。ありがとう。だが、最近はミスティくんも近接戦闘を学び始め、エバンスくんもいろいろ試行錯誤しているようだ。複数属性使えるイリスくんも、飛行の習得など研鑽に余念がない。私も、今までの経験に胡座をかいていればすぐに皆に追い越されてしまうだろう」

妖精「最近みんながんばってるよね。前よりもずっと強くなってると思う」

ローガン「ゆえに私も、新たな武芸を模索してみようかと思う。盾役をこなしつつ行えるような技、とかをな」

妖精「盾役をやりつつできる技ねえ……。盾にトゲトゲを付けて体当たりする……とかは私が言うまでもないか」

ローガン「盾を用いた体当たりはできるが、トゲを付けてみたことはなかったかもしれん。機会があれば試してみよう。即席のトゲを付けるくらいなら鋼魔法を使えば簡単にできるからな」

妖精「鋼魔法……そういえば、盾とか槍とかを作って飛ばしたりできるんだよね」

ローガン「うむ。実は鎧も作れるが、流石に戦闘中だと使い道がない」

妖精「武器、盾、鎧……あ! それなら、それらをまとめて動かせば鋼のゴーレムみたいにできるんじゃないの!?」

ローガン「む……まあ、やろうと思えばできると思うが……。つまり、多関節物体の遠隔操作か……」

妖精「もしくは、簡単な命令を組み込んで自律稼働させるとか。戦闘時だと遠隔で動かす余裕ないかもしれないし」

ローガン「そうなのか。すまぬ、ゴーレムの作り方など全く知らなくてな」

妖精「あー……そういえばローガンって魔法使いってわけじゃないんだよね。ごめん、難しいこと言ったかも……」

ローガン「いや、むしろ興味が湧いた。私にもできるだろうか?」

妖精「やってみる? 私も専門家ってわけじゃないけど簡単なゴーレムくらいなら作れるから少しは教えられるかも。相性次第だけど、私の知ってる術式を流用できるかもしれないし」

ローガン「うむ……ではご教授願ってもよろしいか?

妖精「もちろん!」


↓1コンマ
01-30 だめそう 魔法経験+1
31-60 まあまあ 魔法経験+2
61-90 いけそう 魔法経験+3
91-00 鋼の傀儡術師
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 17:02:32.62 ID:8+NLHz4N0
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 17:03:13.49 ID:Wer/3dN6o
ラーニング
178 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 17:26:06.49 ID:Vb+rNfVt0
鋼の甲冑ゴーレム「」ガションガション

妖精「わあ! もうできちゃったの!?」

ローガン「うむ……妖精くんの教え方がわかりやすかったお陰で、すぐに理解できた」

鋼の甲冑ゴーレム「」ガション
 鋼の槍「」ブンブン
 鋼の斧「」ポイポイ

妖精「武器も使いこなしてる!」

ローガン「武器の扱いに関しては、妖精くんから教わった術式に元々組み込まれていたようだ。相手に応じて武器を持ち替えたりもできるだろう」

妖精「わあ……。もしかしたら私より使いこなしてるんじゃ……」

ローガン「う、うむ……。相性が良かったのかもしれん」

鋼の甲冑ゴーレム「」シャキーン!

 ☆ローガンが鋼製甲冑ゴーレムを作れるようになりました
  さらに魔法経験を3獲得し、魔法レベルが1上がりました

 ◇
179 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 17:31:45.25 ID:Vb+rNfVt0
―夜
 野営地の近く

 焚き火「」パチパチ

 デロデロ…モニョモニョ…

大盾クロシュ「!」ポン!
 大盾「」ガシン!

 守護結界「」シュイン!

イリス「おお〜! セイラちゃんみたい!」

大盾クロシュ「んへへ……」

イリス「どういう仕組みで守護結界を展開してるのかな……。ラティアの技術、恐るべし……!」

大盾クロシュ「……イリスさん……ちょっと、攻撃……してもらって、いい……?」

イリス「えっ!? こ、攻撃!? 私がクロシュちゃんを……!?」

大盾クロシュ「うん……。結界は、出せるけど……戦いの時に、わたしがちゃんと使えるか……わかんないから……」

イリス「……そっか! クロシュちゃんの防御練習ってことだね。わかった!」

大盾クロシュ「うん。お願い、します……」

イリス「よおし……それじゃあかる〜くいくよ……!」スッ

大盾クロシュ「……!」ガシン!


↓1コンマ 訓練の成果
01-30 うーん… 防御経験+1
31-60 まあまあ 防御経験+2
61-90 そこそこ 防御経験+3
91-00 能力獲得 防御経験+6
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 17:33:29.89 ID:Mu7fQnsHO
181 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 19:02:27.38 ID:Vb+rNfVt0
イリス「たっ!」カッ!

 小さな火球「」ボッ!

大盾クロシュ「!」ガシン!

 守護結界「」シュイン!

 パシュウン―!

イリス「おお……! 火球が結界に阻まれて掻き消えた! 全然問題ないよ、クロシュちゃん!」

大盾クロシュ「……もっと、強くても……大丈夫そう……」

イリス「も、もっと強くか……。実際かなり手加減して撃ったけど……よし、それなら少しづつ強めてくよ!」

大盾クロシュ「うん!」

 *

 火炎「」ゴウッ!!
 雷撃「」バリリッ!!
 水球「」バシャン!!
 風刃「」バシュン!!

 守護結界「」パシンパシン!

 星弾「」バギュンッ!!

 守護結界「」バヂヂッ…!!

イリス「おお……星弾まで防がれちゃった! すごい!!」

大盾クロシュ「う、うん……」フラフラ

 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…

イリス「わっ……! だ、大丈夫!? もしかして当たっちゃった……!?」

半スライムクロシュ「んーん……。でも……すこし、つかれちゃった……」モニョモニョ

イリス「そっか……。それじゃあ今日はもうおしまいにしよう。あれだけ防御できたんだから、実戦でも十分使えるはずだよ!」

半スライムクロシュ「うん……」モニョニョ

 ☆クロシュが防御経験を3積みました

 ◇
182 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 19:03:45.25 ID:Vb+rNfVt0
エバンス「とうっ!」ダンッ!

 風船パラシュート「」バサッ! フワフワ…


ミスティ「……私も何か新しい技を開発すべきかしら」

 フワフワ…ストッ

エバンス「ミスティちゃんも新技開発か?」

ミスティ「ええ。せっかく近接戦闘も学び始めたわけだし」

エバンス「なるほど。つっても、ミスティちゃんは現時点でかなり多芸だと思うぞ。普通の戦士じゃできないことがいくらでもできるし、あの瞬間凍結なんか決まればほぼ一撃必殺だろ?」

ミスティ「相手によるわ。この前の雷球みたいな実体を持たない相手を凍らせるのは難しいし、大きすぎる相手も凍らせ切れない」

エバンス「そんな例外あんまいないだろ……と思ったが最近そういう例外と戦う機会が多いな……」

ミスティ「そうでしょ? だから私も対応できる範囲を広げる必要がある」

エバンス「そういうことなら応援するぜ。それで、どんな技を新たに開発するんだ?」

ミスティ「そうね……」


↓1コンマ
01-30 思いつかなかった 魔法経験+1
31-60 氷の爆弾 剣経験+1、魔法経験+1
61-90 氷の機雷 剣経験+1、魔法経験+2
91-00 吹雪招来 剣経験+2、魔法経験+4
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 19:05:29.32 ID:TXGqbsMDO
184 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 19:49:53.63 ID:Vb+rNfVt0
 雪玉?「」ポン

エバンス「これは……雪玉か?」

ミスティ「まあ見てて」スッ

 ポイッ
 氷の爆発「」バンッ!

エバンス「うおっ冷たっ!」

ミスティ「成功ね……」

エバンス「けっこう離れた位置で爆発したのに、こっちまで冷気が飛んできたぞ」

ミスティ「まあ爆弾だし、生半可な威力じゃ攻撃にならないでしょ」

エバンス「そりゃそうだ」

ミスティ「氷を遠距離に飛ばすと、遠くなるほど威力が減衰するっていう弱点があったのよ。でもこれなら距離に関わらず威力は変わらないわ……!」

エバンス「おお! そういう設計思想だったのか!」

ミスティ「ええ。意外と上手くいって良かったわ」

 ☆ミスティが氷の爆弾を作れるようになりました
  さらに、剣経験と魔法経験を1づつ獲得しました

 ◆
185 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 20:05:46.59 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア帝国への旅路 2日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    太陽のメダリオン
属性大全        踊り子の双剣      暗黒優待券
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書      精霊のローブ      大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3               かたたたきけん
マッスルワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1               風船印のパラシュート
綺麗な砂                    ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)
・魔法[3/6](クロシュ)
・防御[3/6](クロシュ)
・魔法[2/16](イリス)
・剣技[4/6](ミスティ)
・魔法[4/16](ミスティ)
・剣技[9/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)
・魔法[2/8](ローガン)
……………………………………………………………………………………
186 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 20:07:04.85 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア平原
 街道

 広大な平原「」ヒュオオオオ――…
 生い茂った草「」ワサワサ

 強化ソリ「」シャーッ

イリス「のどかな平原だねえ。植物も元気いっぱいだよ」

ミスティ「のどかなのは良いけど、道の中にまで草が伸びてきててちょっと走りづらいわ……」

ローガン「ううむ……以前よりもかなり草が茂っているな。街道の整備が行き届いていないのだろうか……?」

妖精「いや……これは――」

 生い茂った草「」ワサワサ

妖精「――世界樹の光の影響かも」

ローガン「なに……?」

エバンス「世界樹の光の影響で草が伸びるのか……!?」

妖精「うん。やっぱりここに落ちたのは、地属性の光だったみたい。地属性の力がこの土地に行き渡って、大地の持つ命を育む力を活性化させてるんだと思う」

クロシュ「わあ……!」

イリス「すごい! 世界樹の光が落ちたことでこんなことになる場合もあるんだ!」

妖精「うーん……でもそれは地属性の力の一側面でしかないと思うんだよね。他に考えられるのは――」

 ドオーンッ!!
 ゴゴゴゴゴッ!!

 強化ソリ「」グラグラッ

イリス「うわあ!?」

クロシュ「わわっ……!」

ミスティ「くっ……!? こ、これはまさか……!!」

エバンス「じ、地震か……!!」

妖精「そう……。これが、地属性の力がもたらす……もう一つの影響だよ」

ローガン「これが散発的に来るとなるとかなり厄介だな……!」


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 遭遇
36-50 食料発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
65-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 20:07:42.78 ID:8+NLHz4N0
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 20:07:48.27 ID:Wer/3dN6o
おー
189 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 20:16:06.43 ID:Vb+rNfVt0
良いことがあり、そして何者かと遭遇します

↓1自由安価 起こった良いこと

↓2コンマ
01-30 クロシュヴィア
31-60 ブラッド
61-90 金髪おさげ少女の率いる小隊
91-00 黒騎士
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 20:16:55.53 ID:TXGqbsMDO
移動魔法図書館登場
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 20:17:15.92 ID:o8gRTq21o
えいえい
192 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 21:28:54.80 ID:Vb+rNfVt0
 強化ソリ「」シャーッ

イリス「……ん? ええっ!? ちょ、ちょっと待ってミスティ!!」

ミスティ「何……んん!?」

妖精「なあに、二人して変な声出して……えっ!!?」


 浮遊する謎の扉「」フヨフヨ


エバンス「なんだありゃ!? 扉が浮いてるぞ!?」

イリス「ローガンさん! あれってユーシリアではよくあるものなんですか!?」

エバンス「いや、あんなものは私も初めて見た……」

ミスティ「……近付いて見る?」

妖精「危なくないかなあ……。中から恐ろしい怪物が出てくるかも……」

イリス「でも気になるし行ってみよう!」

 *

 浮遊する謎の扉「」フヨフヨ

妖精「……邪悪な気配は感じられないけど……だからって危険でない保証はどこにもないよ」

イリス「でも……この扉の先に何か凄いものがあると、魔法使いの勘が告げています!」

ミスティ「同感よ。この先に凄く良いものがある気がするわ」

妖精「わかったよぉ……。でもくれぐれも注意してね? 危なくなったらすぐに引き返すよ?」

イリス「はい!」

クロシュ「ん!」

エバンス「よし、意見はまとまったな! 開けるぞ……」ガチャッ

 浮遊する謎の扉「」ギィィィ…

 *
193 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 21:30:25.66 ID:Vb+rNfVt0
―???


 無限に続く本棚「」コオオオ…


エバンス「うお……!? こ、こりゃあ……」

ローガン「なんという圧倒的な本の数だ……! 天井も、奥行きも、見渡せん……!」

イリス「これって、まさか……伝説の、アカシャ図書館じゃ……!!?」

ミスティ「嘘でしょ……。アカシャ図書館なんて実在するわけ……」


「縺薙s縺ォ縺。縺ッ縲ゅh縺?%縺昴>繧峨▲縺励c縺?∪縺励◆」


妖精「!?」バッ
クロシュ「わ……!」
イリス「な、な、な……」


不定形の何か「縺ゅ≠縺励∪縺」縺溘?ょ、ア謨怜、ア謨」

 グニョグニョ…ポン!

黒い妖精「失礼しました。これで通じますか?」フヨフヨ


ミスティ「よ、妖精に……なった……!?」

黒い妖精「あなた方の中で、最も長く生きている方の姿を参考にさせていただきました。ヒト、またはスライムの姿の方が相応しいですか?」

妖精「い、いや……好きにすれば良いと思う。ええと……まず、何から聞けば良いのか……」

黒い妖精→司書「申し遅れてしまいました。私はここの司書のような役職を務めております。名前は特にないので、お気軽に司書とお呼びください」

イリス「司書……さん。ええと、この……図書館?は、一体……?」

司書「ここは、時の始まりから終わりまで、あらゆる知識と記録が集まる場所です。あなた方にとっては紙の本が所蔵された図書館という媒体が、最も相応しい形態だったのでしょう」

妖精「……来る者によって、姿形が変化するの?」

司書「はい。あなた方にもわかりやすい例を挙げるなら、巻物や石板が収められた場所となったこともあります」

イリス「す、すすす……すごい!! やっぱり伝説は本当だったんだ! アカシャ大図書館は実在したんだ!!」

司書「この場所をそのように呼称する方もおりますね。正式名称は特にないので、ご自由にお呼びください」

ミスティ「……ここにある本を読めば、あらゆる知識、記録が手に入るということ?」

司書「はい。しかし本来、ここは意識を有する者が入れる場所ではございません。ここを出れば、ここで知り得たことの全ては水泡の如く消え失せるでしょう」

イリス「そ、そんな……!」

エバンス「まあ……そんな美味い話はないよな」

司書「しかしあなた方はどうやら、運命神の祝福を受けているご様子。もしかしたら、ページ1枚分くらいであれば知識を持ち帰ることも不可能ではないかもしれません」

妖精「……ここで過ごす時間は、外界の流れと同じ?」

司書「いいえ。ここは全ての時を超越せし空間。扉を出れば、あなた方は元の時間、場所に戻れましょう」

ミスティ「……どうして、あの平原でここの扉が浮いていたの?」

司書「この星は時空を歪める力で溢れているので、時折入口が開かれてしまうことがあるようです。今回もそのような偶然が発生したものかと思われます。ここをアカシャ図書館と名付け伝説として広めた方も、元はそのような偶然から迷い込み、奇跡的に知識を持ち帰ることのできた人物なのでしょう」

エバンス「理解が追いつかねえ……。でも、ものすごく幸運だってことはわかるぜ!」

司書「どうします? 閲覧されていきますか?」

イリス「……いいよね!? これだけの知識、読まない方が損だし!!」

妖精「まあ……。でもなんだかちょっと不安だし、いくら時間が流れてないとしてもなるべく早く戻ろうよ」

クロシュ「うん……!」

↓1コンマ
01-50 全部忘れました
51-90 全員得意分野の経験+1
91-92 イリス  星属性LVUP
93-94 ミスティ 氷属性LVUP
95-96 ローガン 守の極意
97-98 エバンス 剣の極意
99-00 クロシュ ???
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 21:33:17.38 ID:FrrMyiW+0
195 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 21:41:02.91 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア平原

 ヒュオオオオオ――…
 生い茂った草花「」サワサワ…

イリス「……あれ?」

ミスティ「……くぐったら消えたわね。あの扉……」

エバンス「なんだったんだろうな? 怪奇現象か?」

ローガン「ううむ……。私が騎士であれば、不審な扉が浮いていたと急いで報告に戻ったところだが……」

妖精「変なこともあるんだなあ……。まだまだ知らないことがいっぱいあって退屈しないよ。この世界は」

クロシュ「……」モニョニョ

 ◆
196 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 22:26:15.42 ID:Vb+rNfVt0
―夕方
 ユーシリア湖 湖畔


 大きな湖「」ユラユラ


 強化ソリ「」シャー

イリス「おお〜広大な湖!」

ミスティ「絶景ね……」

ローガン「ここはユーシリア湖。ユーシリア帝国内で最も大きな湖だ。豊富に淡水を確保できる貴重な場所でもある」

妖精「良い雰囲気の湖だね。急ぎの旅じゃなければ、少しくらいゆっくりしていきたかったところだけど」

ミスティ「じゃあ今夜はここの湖畔で野営しましょうか」

エバンス「そろそろ日没だし丁度良いな」

 *

―夕方
 ユーシリア湖 湖畔

 焚き火「」パチパチ
 鍋「」グツグツ

イリス「〜〜♪」



クロシュ(……ごはんまでは……まだ時間がある……)

クロシュ(ちょっと探検、してこよ……)トコトコ

 *
197 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 22:27:29.68 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア湖 湖畔

 小さなお墓「」

クロシュ「……お墓」

 お供え物のリンゴ「」ポン

クロシュ「……リンゴ。きれい」


クロシュ「……」ナムナム

黒騎士「……」ナムナム

クロシュ「わ……!」

黒騎士「やあ、スライムの子よ」

クロシュ「わわ……! え、えと……わかるの……?」

黒騎士「纏う雰囲気でわかるさ。お祈りに来てくれたのかな?」

クロシュ「えと……。探検してたら……見つけたから……」

黒騎士「そうか! ここにはね、神様が眠っているんだよ」

クロシュ「かみさま……?」

黒騎士「ああ。世界を救うために身を捧げた、尊い女神様なんだ」

クロシュ「わあ……」

黒騎士「俺は女神様の騎士なんだ。だからここで、女神様を守ってる。羨ましいかい?」

クロシュ「えと……すごい、と思う……」

黒騎士「ははっ、ありがとう!」

クロシュ「……えと……わたし、クロシュって、いいます」

黒騎士→ヴァン「クロシュちゃんと言うのだね。俺はヴァン! 女神の騎士、ヴァン・アナザールートだ!」

クロシュ「わあ……!」

ヴァン「クロシュちゃんは、一人で探検しに来たのかい?」

クロシュ「えと……みんなで、首都に行く途中で……。今夜は湖畔で休もうって、ことになったから……。探検、してた」

ヴァン「ははっ、それはいけないな! 一人でフラフラ出歩いたら、他のみんなに心配をかけちゃうんじゃないかい?」

クロシュ「んゅ……。ヴァンさんは……ここの近くに、住んでるの……?」

ヴァン「そうとも! 女神様の騎士だからね、いつ何時であってもすぐに駆けつけられるようにしているのさ」

クロシュ「……でも……寂しく、ない……?」

ヴァン「女神様と一緒なのに、どうして寂しいと思うんだい?」

クロシュ「あ……そうかも……」

ヴァン「ははっ、クロシュちゃんは面白い子だ」

クロシュ「……わたしたち……ここの近くで、ごはん、食べる……。ヴァンさんも……食べる……?」

ヴァン「へえ、いいのかい? 女神様の騎士が食卓にいたら、みんな萎縮しちゃわないかな?」

クロシュ「大丈夫だと思う……!」

ヴァン「ははっ! それじゃあありがたくいただこう! みんなの元へ案内してくれるかな?」

 *
198 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 22:28:55.32 ID:Vb+rNfVt0
―夕方
 湖畔 野営地

ヴァン「こんにちは!」ガションガション!

妖精「うええっ!?」

エバンス「だ、誰だあんた!?」

ヴァン「俺はヴァン・アナザールート! 女神様の騎士だ! クロシュちゃんのお誘いで、ごはんを貰いに来た!」

イリス「め、女神様の騎士……?」

ミスティ「変な人を拾ってきたわね、クロシュ……」

クロシュ「んへへ……」


ローガン(……あれは確か、ユーシリア魔法騎士団の最精鋭にのみ与えられていたという黒鎧……。しかし黒鎧は、私が騎士団に入るよりもずっと前に廃止されたはず……。それにヴァン・アナザールートという名前もどこかで聞き覚えがある気がする……。何者だ、あの男……)

 ☆黒騎士のヴァンと遭遇し、交流を図ることができます(自由行動数+1)

野営地で一泊します
↓1〜4 自由安価 野営中何をする?
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 22:39:18.38 ID:+/Qm0si9o
ヴァンの顔を見せいと軽口をたたく
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 22:39:24.47 ID:+TCmvrmtO
ローガン 回転ノコギリを使った新技の開発をしてみる
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 22:42:17.44 ID:8+NLHz4N0
イリスとクロシュと妖精とヴァンで料理
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 22:42:44.88 ID:FmCdKehaO
今のユーシリアの情勢を聞く
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 22:43:56.97 ID:FrrMyiW+0
クロシュ
ヴァンと一緒にさらに 防御力の訓練
204 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/11(土) 22:52:15.95 ID:Vb+rNfVt0
というわけで本日はここまでとなります。次回はヴァン氏のご尊顔編、ローガン氏の回転ノコギリ技編、みんなでお料理編、ユーシリアの情勢を聞いてみよう編となります

今回はローガン氏が鋼の甲冑ゴーレムを作れるようになったり、クロシュちゃんが久しぶりに防御練習をしたり、ミスティさんが氷の爆弾を作れるようになったり、謎の図書館に迷い込んだ気がしたけど全て忘れたり、謎の黒騎士と出会ってしまったりしたようです
謎の黒騎士ヴァン氏が何者なのかは今のところ不明ですが、実のところ投下キャラクター案の内容を読むとその正体が簡単にわかってしまうらしいです。しかしクロシュたちは決して知り得ない情報なので、クロシュたちがそれを知ることになる日が来るかどうかは今はまだわかりません。がんばっていただきたいところであります

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/11(土) 23:00:21.83 ID:Wer/3dN6o
おつです
本当にスゴい人拾ってきたなクロシュちゃん
友好的な関係を維持したいがはたして
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/12(日) 14:03:58.86 ID:f/Mklfoc0
おつ
まぁ高コンマでの出会いだしプラスに働きそうではある
207 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 17:05:39.91 ID:/OKfq64k0
ヴァン氏は謎の人物ですが、今のところ特に喧嘩になりそうな様子はないようです。今後どうなるかは未知数と言えるでしょう

そして実際高いコンマでの出会いなので、よほどひどいことが起きない限り良い方向に進む可能性が高いかもしれません。状況を注視していただければと思います
208 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 17:06:50.65 ID:/OKfq64k0
―夕方
 湖畔 野営地

 焚き火「」パチパチ

イリス「ヴァンさんは食べられないものとかありますか?」

ヴァン「特にはないかな?」

イリス「わかりました! あ、そういえば……食べる時は流石に兜を外しますよね……?」

クロシュ「顔……見てみたい……!」

ヴァン「俺の顔か? いいだろう」スッ

 カポッ

↓1コンマ
01-10 暗黒
11-50 濃い灰色
51-90 灰色
91-00 イケメン
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/12(日) 17:07:14.87 ID:f/Mklfoc0
210 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 17:39:15.66 ID:/OKfq64k0
赤髪の灰色イケメン「改めて、ヴァン・アナザールートだ。よろしく!」ニコッ

イリス「わあ、イケメン!」

エバンス「おお……女神の騎士を名乗れるくらいの顔ではあるな」

ヴァン「フッ、そうか? まあ俺は女神の騎士だからな」


妖精(んん……? あんな肌の色の種族なんていたっけ……? テラヌス地方の人とかはもうちょっと赤みがかった褐色だし……。それに……なんというか、この気配は……)

妖精(……いや、やめておこう。ちょっと変わってはいるけど、普通に話せてるし)

 *

ヴァン「ごはんを貰いに来たとは言ったが、タダメシ食いは性に合わないんだ。できることがあれば手伝っても良いかい?」

イリス「それならせっかくですし手伝ってもらいますね」

クロシュ「わたしも、手伝う……! 妖精さんも……!」

妖精「え、私も……?」

イリス「あはは、じゃあ今日はみんなで作ろう!」


↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:オオキイタニシ、ザリガニ、ウナギ
野菜:野草、ノラ豆、ゴボウの根っこ、しわしわカボチャ
穀物:ノラ米、ノラ小麦、ヤマイモ、しわしわモロコシ
果実:リンゴ、どんぐり、しわしわリンゴ
卵乳:トリの卵
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、マジカルシュガー、マジカルスパイス
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/12(日) 17:41:17.21 ID:hjealSv9O
ザリガニリンゴ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/12(日) 17:57:32.43 ID:V49c+/Xl0
ノラゴメ ウナギ
213 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 19:33:55.22 ID:/OKfq64k0
エバンス「ザリガニとウナギを取ってきたぞ!」スタスタ

 ザリガニ「」ポン
 ウナギ「」ポン

イリス「わあ、ザリガニにウナギ!」

ローガン「私は米を採ってきた。恐らく元は食用米として作られていたものが野生化したものだ」スタスタ

 ノラ米「」ポン

イリス「久しぶりのお米ですね!」

ミスティ「私は……リンゴを採って来たわ」スタスタ

 リンゴ「」ポン

イリス「わあ、綺麗なリンゴ!」

ミスティ「ただ……ちょっと気になることがあったのよ。聞いてくれるかしら、妖精」

妖精「え、私?」

ミスティ「ええ。実はもう少し離れたところでもリンゴの木を見つけたのだけれど……そこに生えていたリンゴは、これみたいに綺麗なリンゴじゃなくて、しわしわに痩せ細っていたのよ……。なんでかしら……」

イリス「えっ……!? 今のユーシリアは地属性の力が高まってるから植物も活性化してるはずじゃ……!?」

妖精「……高まりすぎてるのかも」

ローガン「高まりすぎている……?」

妖精「うん。人間で例えるなら……毎日三食、脂肪分たっぷりのステーキ肉を食べるような状態……って感じなのかも」

エバンス「うっ……ステーキは俺も好きだが、毎日三食はきついな……」

妖精「過剰な栄養がかえって健康を害するのは、動物も植物も同じ。確かユーシリアは元々肥沃な土地だったらしいから……肥沃な大地がさらに活性化しちゃったら、元々十分だった栄養が過剰になってもおかしくないかも」

ローガン「なるほど……。栄養の足りていない土地であれば丁度良くなるかもしれんが、元々足りていた場所では逆効果になりかねないということか……」

妖精「実際にそのリンゴの木を見てきたわけじゃないから、今思いついた仮説だけどね」

 *

 煮込みリンゴとザリガニとウナギの炊き込みご飯「」ポン!

クロシュ「わああ……!」

イリス「煮込みリンゴとザリガニとウナギの炊き込みご飯です!」

ヴァン「おお〜!」

妖精「つかれた……」

ミスティ「お疲れ様……。ちょっと変わった組み合わせね……」

エバンス「あまりメジャーじゃないが、煮込みリンゴを使った炊き込みご飯ってけっこう美味いんだぜ」

ローガン「うむ……ではいただこう!」

 *

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

ミスティ「なるほど……確かにけっこういけるわね……」モグモグ

エバンス「けっこう美味いだろ?」モグモグ

ローガン「ザリガニとウナギという塩気のある力強い魚介に、リンゴ果汁が染み渡った甘みのある米がなかなか合う……!」モグモグ

妖精「まあこういう食べ方も悪くないかも」モグモグ

ヴァン「リンゴにこんな食べ方があったのか……! 今度女神様にも食べてもらおう!」モグモグ

イリス「おかわりもまだあるからどんどん食べてね、クロシュちゃん!」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

 ☆ごはんを食べて元気になりました
  次回戦闘時、コンマに+10の値が加算されます

 ◆
214 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 19:34:40.05 ID:/OKfq64k0
―夜
 湖畔 野営地から少し離れた場所

 回転ノコギリ「」ギャリギャリ

ローガン「ふむ……」

妖精「今度はどうしたの?」

ローガン「いや……最近回転ノコギリをあまり使っていないな、と……」

妖精「まあ元々ローガンは防御の専門だったしね。攻め手が足りてるってことでもあるし、あえてローガンが攻めに回る必要もないんじゃない? 昨日もゴーレム作りを習得したことなんだし」

ローガン「それはそうだが、私としてはいかなる状況にも対応できるようにしておきたいのだ。例えばパーティが分断された場合、攻撃が疎かになってしまうと合流も難しいだろう」

妖精「それはまあそうだけど……。そんなに焦ることないんじゃない? 今すぐ恐ろしい敵と戦う予定があるわけでもないんだしさ」

ローガン「シノホシのような恐るべき攻撃者が、いつどこで襲って来るかはわからぬ。世界樹の光を追っている我々は、楽観していられる立場ではないはずだ」

妖精「そ、そうだけどさあ……。そんなに毎日気を張ってたら、疲れちゃうよ……」

ローガン「……すまない。祖国に戻ってきたからか、少し気が逸っているのかもしれん」

妖精「いやまあ……ローガンの言うことも正しいし」

ローガン「少し素振りをしたら戻る」スタスタ

妖精「ローガン……」


↓1コンマ(連日で異なる新技開発 -5)
01-10 肩を壊した
11-50 思いつかなかった 剣経験+1
51-90 甲冑ゴーレムが回転ノコギリを装備できるようになった 剣経験+1、魔法経験+1
91-00 植物特効
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/12(日) 19:34:59.93 ID:uIjpBilpo
こんま
216 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 19:56:00.66 ID:/OKfq64k0
鋼の甲冑ゴーレム「」ガショガション
 即席回転ノコギリ「」ギャリリリ!

ローガン「……うむ、悪くなさそうだ。ゴーレムの扱いにも少し慣れてきたかもしれん」

ローガン「……」


ローガン(この地にいると……嫌でも思い出す。全てが手遅れだった、あの夜のことを……)

ローガン(……実際、焦っている。焦る理由も自覚している。だが……焦らずにいることが、できない)

ローガン(こんな調子では、妖精くんの言う通り疲労が溜まり続け……いつか、大きな失敗をしでかしてしまうだろう)

ローガン(………だが……気を鎮めるには、どうすれば良い?)

  ――荒らされた室内『』グシャア
  ――広がった血溜まり『』ドプ…
  ――原型を留めていない二つの――…

ローガン(……私は未だ……何一つとして、許していない)

 ◆
217 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/12(日) 20:07:14.28 ID:/OKfq64k0
―夜
 湖畔 野営地

エバンス「そういえば、ヴァンはこの国に住んでるんだよな?」

ヴァン「そうとも。より詳しく言えば、俺はこの地に眠る女神様をお守りしているんだ」

エバンス「お、おう……。まあそれはわかったけど、今のこの国の情勢とかは知ってるか?」

ヴァン「この国の情勢?」

エバンス「ああ。なんか皇帝が代替わりしててんわやんわとかなんとかって噂は聞いてるんだが」

ヴァン「……」


↓1コンマ
01-10 救済の日は近い
11-50 全然知らない
51-90 最近騒がしい
91-00 女神様のお陰だ
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