他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5
Check
Tweet
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 01:01:00.76 ID:yGogsco/0
B
【名前】ノエル・リバー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】34
【容姿】灰色髪でオールバック。碧眼。長身で筋肉質な体つき。昔の戦いの影響で左腕は義手になっている。メイス二刀流が武器で両腰に装備している。
【性格】情に厚く仲間想い。戦闘時は冷静沈着になる。魔物はやや嫌い。
【魔法】コピー魔法 相手の魔法をコピーできる魔法。
・相手が魔法を使った後、相手に触ればコピーできる(触れる時は手や足など自身の体に一部が相手に触れればいい)。
・コピーは最大2つまででそれ以上コピーしてしまうと最初にコピーした魔法が消えてしまう。
・コピーした後はコピーしてから24時間後に消えてしまう。
・コピーした魔法は別の第三者に付与することができるがこちらも24時間後に消滅する。第三者に付与する為、自身のコピーした分はなくなってしまう。
【備考】ローガン、リチャードと同じユーシリア帝国の魔法騎士団に所属している。現在2人が辞めてからも魔法騎士団を続けている。とても明るく昔はローガンやリチャードを誘って飲みに行ったりした事がある。魔法騎士団のなかではムードメーカー的な存在。ローガンの家族が亡くなった件で自分も何かできたのではないかと心の奥で後悔や悔しさが未だにある。メイスや魔法での戦闘技術も高く騎士の中では結構強い。コピー魔法の技術が高くクロシュの反映魔法やイリスの星魔法もコピーなどもできる。ちなみにローガンは彼とよく話していたのでよき友人と思っている。
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 01:49:08.73 ID:yGogsco/0
すみません
>>153
の【魔法】の所で一部訂正します。
(触れる時は手や足など自身の体に一部が相手に触れればいい)→(触れる時は手や足など自身の体の一部が相手に触れればいい)
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 02:16:29.89 ID:/RjNsPBdO
B
【名前】リリーツィア・ハッピーエンド
【種族】夢魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】普段は帝国貴族服に身を包んだ中性的な人間である宰相の身体を使用している。本体はナイトキャップを被ったすんごい美人の半透明夢魔で現実世界には身体を持っていない。
【性格】世界平和を本気で願う正義感が暴走した理想主義者。
【魔法】憑依魔法と夢魔法
【備考】
人間ではないが強力な憑依能力を以て帝国宰相を乗っ取っている。文字通り帝国の影の支配者。宰相の権力を使い星の力を探索し、魔族たちを使い魔王の力を探索をしている。
かつてクロシュヴィアやベスティア、クローディアと語り合った理想郷を最も諦めなかった人。皆が諦め去っていく中、誰一人取りこぼすことのない世界平和を本気で願い続けている。しかし建国する度に何度も何度も滅ぼされてきたため、地上ではなく夢の世界にこそ絶対の楽園を作ることを目的にユーシリアにやってきた。
ユーシリアにある魔王の力と星の力を取り込むことでこの星のあらゆる生命を幸福の夢の中に落とそうと企んでいる。すべての生命は永遠の夢の中で何もかも思いどおりに過ごす、これこそが世界平和。これこそが絶対的幸福。だから誰も抵抗するな。私が世界の全てを幸せにする。今度こそ暖かい微睡みの中でハッピーエンドに至ってやる。
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 04:13:32.56 ID:AGXo58juo
C市民
【名前】リュウゼン (明石 竜髯)
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】86
【容姿】オールバックの白髪と黒い瞳、無駄なく引き締まった身体、無精髭と藍の袴が似合う爺さん。年齢より若く見える(-20歳程)。身長186cm。
【性格】属性は秩序・善。少々柄は悪いが、大らかで気前が良く情に厚い明朗快活な親分肌。一方で根が剣士なので、死生観など割とドライな面も。本気で怒らせると気性が荒かった昔の片鱗が垣間見える。
【魔法】身体強化や応急手当などの基礎は一通り扱えるが、属性魔法の才能は無い。長年魔物の血を浴び続けた影響か保有マナが桁外れに多く、その作用で老化は抑えられ寿命は伸びている模様。
【備考】
ユーシリア帝国首都の隅にある小さな剣道場で子供達に武道を教えている老剣豪。
生まれはオノゴロ諸島。若い頃は冒険者として魔物や魔王を討伐・撃退しながら各地を旅していた。当時の異名は"魔物狩りの達人"。40代頃に前皇帝期のユーシリアに勧誘され、武術指南役(騎士教官)に就任。帝国を脅かす魔物を討ち、多くの騎士を育てる。しかし、前皇帝を喪った後悔から「けじめを付ける者がいるとすれば、儂のような落第者でしょう」と責任を取って辞任した。
元指南役だけあって剣以外にも様々な武器を修め、盾や格闘術すらも使いこなす。流石に魔法は専門外だが、長年の経験や知識から助言ぐらいはできる。普段は「この方が実力差がわかりやすいだろう」と相手と同じ武器を使うが、死合では愛刀である全長約2mの無骨な黒い大太刀を振る。剣から衝撃波もビームも出せないが、それらも魔法もあらゆる全てを斬り飛ばし真正面から敵を斬り伏せる。
好き:剣の鍛錬、未来ある若者、甘い物(特に洋菓子)
苦手:幽霊(唯一斬れないから)、苦い物、恋愛事
夢:武器を持たずとも生きられる世界、剣の道を究める
大嫌い:自分の楽しみの為に他者を踏みにじる輩、自分
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 05:53:10.30 ID:XTlD6NVCo
C
【名前】アル
【種族】魔族と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】14
【容姿】人間とほぼ同じ。おかっぱの黒髪セミロング、赤みがかった瞳、小柄で子どもっぽい体型
【性格】現実主義、世渡りが上手い、ちゃっかりしている
【魔法】すばやさ強化
【備考】物心ついたころからスラム街で一人だった。家族はいなかったし自分の出自も知らない。ゆえに自分をたぶん人間と思っている
生きるために盗みを働いてきた。貴族や富裕層など恵まれた人々から盗み、それをスラムの仲間とわけあうことをよしとした
根っからの悪人ではないが、彼女にとっては善悪以前にまず生きることに必死なので割り切っている
あるとき盗みの腕を買われてスパイとして雇われる。危険な仕事だが、偽造戸籍と衣食住と安定した収入が得られるだけで彼女には破格だった
スリと潜入の技術は光るものがある。魔族の血のおかげか普通の人間よりも感覚が鋭く身のこなしがとても軽い
自分と似た様な恵まれない境遇の者には同情心や仲間意識を持つ
昔、ある人に優しくされたことがずっと心に残っている。それがローガンの妻子であることを彼女は知らない
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 06:29:23.24 ID:HAS16Yk50
B
【名前】パティ・イエスサーガ
【種族】人間
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】紫ロングヘアで小柄、やや胸は大きい
【性格】マイペースでのんびり屋だが時折核心を突く一言も言う。
【魔法】全属性魔法使用可能
【備考】ユーリシア帝国軍魔術顧問兼大図書館の管理人。故に魔法への知識は深い。基本仕事以外では図書館からは出ない。
マリッサや亡き友人とは旧知の中で、フラナとも知り合い。
何故かは不明だがローガンが子供の時から現在の容姿であり、不老不死であるという噂もある。
図書館では召喚した低級魔族やゴーレムを働かせている。
王宮では兵士に魔術を教えたりしているが、王族に不信感も内心抱いている。
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 09:26:16.88 ID:L0tsQzxNO
A
【名前】マーズ・ネオン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】38
【容姿】茜色の髪にショートウルフヘヤー。青と黄のオッドアイで右目の下に泣きぼくろがある。整った顔立ち。フランベルジュ(波打つ刃の剣)を装備している。
【性格】冷静沈着で厳格がある。自分や他者にも厳しい。魔族は嫌いな方。
【魔法】重力魔法(重力を操る魔法)/探知魔法(人、魔物などを探知する魔法)
重力魔法は重力を重くしたり逆に無重力の状態にできる。重力の向きも変えることができるので敵を抑えたり、飛び道具等の軌道そらせられる。本気を出せば様々な大きさの隕石を落とせる。
探知魔法は自分の周囲を探知することができるので、透明状態や隠れている敵、人に化けても見抜ける。ちなみに探知時、人は青、魔族は赤でわけている。本人は広範囲で探知ができる。
【備考】ユーシリア帝国の皇族。魔法騎士団の指揮官を任されており、ユーシリア帝国の防衛をしている。。ローガンやリチャードの事は知っている。剣術、魔法では帝国内でもトップクラスに強く、現皇帝とも親しい関係である。今回皇族が謎の病や亡くなっている事で常に探知魔法を発動しており、犯人を探している。この探知魔法のおかげで王宮内にスライム一匹も通した事はない。ルール、憲法には結構厳しく人間だろうが魔族だろうが関係ない。
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 11:02:28.04 ID:qw+1nVf6o
A
【名前】エドワード・フォン・アルティメシア・ユーシリア
【種族】幽霊
【性別】男
【年齢】享年30歳
【容姿】切れ長睫毛のクール系イケメン
【性格】義務感と真面目さとノリの良さを持つ
【魔法】縛りの魔法
【備考】
ユーシリア帝国の皇族にして元魔法騎士団の総司令部最高司令官。ユーシリア没落の真の原因を掴んだが死亡してしまった。己の最後の力で魂が星に還る前に地上に縛りつけることに成功した。しかし魂だけの存在になってしまったので誰ともコミュニケーションを取れずに地上をさ迷っている。
全てはユーシリアを守るために幽霊に甘んじているが、魔法を使い続ける魔翌力が刻一刻と枯渇していく中で何もできずにいる焦燥感でいっぱい。
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 12:26:58.79 ID:Ns9UMbZ/O
D
【名前】フーミン・クロス
【種族】カラスのハーピー
【性別】女
【年齢】1000歳
【容姿】黒髪ショート、腕には黒羽が生えているが収納して人間に成り済ますこともできる。
【性格】ノリの良い性格で美味しい情報やゴシップに目がない。
【魔法】風魔法が得意でハーピー族最速の飛行速度を誇る。またシャークロウを数匹手懐けている。
【備考】自称世界一の情報屋で、ユーリシアの闇を探るためにスラム街で情報屋兼探偵事務所を開業中。魔族国のハーピーも彼女の後輩なんだとか。
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 14:21:48.09 ID:jN3W3XMIO
C
【名前】ロシュ・ヴィンセント
【種族】森スライム
【性別】女
【年齢】6
【容姿】植物やキノコなど自然がフサフサ生えたスライム
【性格】ホワホワしてる優しい子
【魔法】樹海降誕魔法
【備考】
現皇帝の身の回りのお世話をするお手伝いさん。人間ではないが高い能力と珍しい魔法を持っているため市民権を得た。木遁分身による家事雑事のスピード、質共に高い。
本気を出せば森一つ作れるほどの天才スライム。木々が溢れるフォレスティナが理想の国なのでユーリシア中を森に沈めるのが夢。クロシュの倍生きてるのでお姉さん面する。
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 15:45:03.63 ID:uxJY99fIO
A
【名前】パトローラ(愛称:パティ)
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】22
【容姿】
微笑みを絶やさない穏和そうな顔立ち。腰まで届く波打つピンクブロンドの髪。白い肌。一見フメイと同年代に見えそうなくらい小柄で童顔だが、胸がとても豊かなロリ爆乳。
【性格】
心優しく、天真爛漫。誰とでもすぐに打ち解ける高いコミュニケーション能力の持ち主。
その一方で敵対した者を情け容赦なく切り捨てるという二面性がある。
【魔法】精神魔法。精神の治療や調査、干渉などが可能。また秘匿しているが洗脳などもできる。
【備考】
現皇帝の妹で帝位継承権第10位だった皇女。皇帝にベッタリとなついており、仲は良好。
身体能力はからきしだが頭脳明晰で政治に長け皇帝を支えている。
精神魔法を用いて皇帝に忠誠を誓っている者を選別し役職への登用や親衛隊を組織したり、忠誠心に欠ける者の排除・粛正を行っている。
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 17:11:23.87 ID:pyb6Otlqo
B
【名前】サージェス・レイクルド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】33
【容姿】騎士団服をきくずした無精髭にやせ型の男
【性格】卑怯、陰険、面の皮が厚い、弁が立つ。
【魔法】逃げ足の魔法
【備考】
魔法騎士団所属だが剣の腕は全然。剣よりも最近輸入されたライフルを愛用する。騎士の防具も貫通することができ、遠距離から攻撃できる武器があるのにわざわざ剣を振る理由が分からないと本人の談。
宰相派と皇帝派で王宮の対立があるが、常にどっちの方が益があるか算盤を叩いた末に宰相派として活動している。ごますりが上手で隙を見せたら人の懐に入り込もうとする。
最近、国の闇を覗いてしまい知ったことがバレたら命を取られるのではないかと戦々恐々としている。自分の命が一番大事。メリット次第では裏切りも辞さない。
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 17:54:52.54 ID:DXvhgELDO
@
【名前】オーミール
【種族】人間
【性別】男性
【年齢】24
【容姿】長い髪をした細身の美青年。常に眠そうにしていて糸目(実際に眠っている姿が良く目撃される)
【性格】おっとりぼんやりしており浮世離れした性格
【魔法】夢魔法(予知)
眠りの中の夢で未来を見ることができる。現実で夢と同じ行動をすればそのまま夢と同じ結果になり、もし夢と違う行動を取れば当然違う未来になるが、それがより良い未来になるかより悪い未来になるかは不明(夢の中の未来の日時の間隔があいていれば何度も夢を見てその夢の中で行動を変えることでどんな結果になるかをシミュレーションすることは可能)
【備考】
ユーリシア帝国の現皇帝。皇位継承順位が九位に加え子供の頃からぼんやりとして常に居眠りをしていた上、天然・支離滅裂な言動があり、周囲からは出来の悪い人間と見られていた。(実際はまだ子供だったゆえ夢魔法がうまく認識できず、現実と夢の境界が曖昧だったためである)
成長してからはある程度夢魔法をコントロールできるようになって、夢魔法を使って政治や人材登用を行っていたが、子供時代のイメージや覇気を感じられない容姿・性格もあって、大多数から今だ愚帝扱いされているが本人は自分の評価を全く気にせず皇帝の職務に励んでいる
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 18:27:09.17 ID:DXvhgELDO
皇帝のキャラが他の人の案になる場合を考えて一応別の番号のキャラも投下
D
【名前】ミント
【種族】人間?
【性別】女性
【年齢】10歳前後?
【容姿】黄緑色のおかっぱをしたロリッ娘
【性格】純粋無垢ど天真爛漫……を通り越して電波
【魔法】変身魔法?。色んな動物や魔物に変身できる。部分的に変身することも可能。本当に魔法によるものか彼女にも分からないが気にせず好きな時に使ってる。また普通?の人間状態の時もかなり高い身体能力を持っている。
【備考】
帝国のスラムのさらに地下を縄張りにしている子供達の集団。周囲からは「小鬼」と呼ばれているのりーだー。以前はより年上のリーダーがいたが、突然彼女がやってきたと思ったらあっという間に力の差を見せつけ新りーだーになった
色々と因縁や思惑が渦巻くユーリシア帝国の中で自分と部下達の好き勝手によいこともわるいこともしている
彼女ら「小鬼」が物語にどれくらい関わるのか今の所誰にも分からない
167 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/08(水) 18:45:06.19 ID:4jpzq1Q30
>>152
エルザ氏は存在していますが、未だ出てきてはいないようです。恐らく近い内に登場することになるかと思います
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 21:00:05.15 ID:/dz/qdxA0
@
【名前】ナインハルト
【種族】人間
【性別】男
【年齢】25
【容姿】
長身で華奢な体格。金色の長い髪(ストレート)。赤い目。白い肌。目鼻立ちは整っているが、冷たそうな雰囲気を漂わせている風貌。
煌びやかな装飾の施されたローブと王冠、白色のマント、皇帝のみが持つことを許される宝剣。
【性格】穏やかで誠実。平和と芸術を愛するなど、武人的であった先帝と比べ文人的で線の細い人物。
【魔法】神聖魔法。悪意ある呪いや干渉を除去し、悪霊などを祓う。
【備考】
ユーリシア帝国の現皇帝。元々ユーリシア帝国の武断的な手法に対して疑念をもっており、民を啓蒙して内政中心で国を豊かにしようとする理想を抱いていたが、兄達が帝位に就けなくなった為、皇帝に即位せざるを得なくなる。
皇帝になった後は少なくない領土を失いながらも、国内の安定と発展を望み公務に励むが、魔族の排除や失地の奪還を望む民衆、帝国を狙う諸外国との攻防など理想と現実の差に苦悩する日々を送っている。
ちなみに魔法使いとしての技術や魔翌力は高く、彼個人の力量は決して侮れるものではない。
誰が選ばれるやら?
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 21:15:44.45 ID:P/duQ3Zq0
C
【名前】フレン・ディアス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】10歳前後
【容姿】赤髪の男の子。事件以降は眠れなかったり食欲も湧かないのか少しやつれ気味
【性格】明るく元気な男の子だったが、今は別人のように何かに怯えている
【魔法】炎魔法。まだ子供なので小さな灯りを作れる程度
【備考】ローガンの息子の友達だった男の子。ローガンの息子とはとても仲が良く、いつも二人で元気に遊び回っていた
しかしローガン妻子が魔物に襲われた事件以降は別人のように怯え始め、外にも出たがらなくなってしまう
もしかしたら何か事件の重大な秘密を見てしまったのかもしれない
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 21:26:43.97 ID:Z3hiocCEO
@
【名前】エリオス
【種族】人間
【性別】男性
【年齢】24
【容姿】赤髪紅目、中肉中背の優しそうだがぱっと見ではあまり目立たない青年
細身に見えるがその実、かなり鍛え上げられた肉体を持っている
【性格】温和で理知的、強い意志力を持つ
【魔法】星属性の魔法を扱う
【備考】
ユーリシア帝国の現皇帝
外征よりも国内の発展を重視すべきとの声を退け続けた先帝の父親とは互いに反りが合わない部分があると認識しつつも、エリオスは父の武勇と覇気を、先帝はエリオスの叡智と周りを惹きつける求心力を認め合っていた
帝位継承上位の兄や姉達を尊敬しており、自分は次の皇帝を支えるための研鑽を重ねてきた
知勇、政治手腕ともに優れているが、現在の帝国の状況から不当に評価が低い
初代皇帝のみが完全に扱えたとされる英雄の剣を完全に扱いこなすが、それを公に宣伝していない
次期皇帝となる前に親しくしていたエルザとは今でも互いに密かに想いを寄せているが、その立場上互いに伝えられずにいる
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 21:38:30.31 ID:OIl3FC2aO
D
【名前】セレナディア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】雌
【年齢】1900
【容姿】赤黒い鱗に立派な竜角を持つ巨大なドラゴン。家くらいデカイ。
【性格】食べることが大好きで、それ以外はまるで興味がない。好物は魔翌力がふんだんに染み込んだ魔鉱物や幸福に溢れた夢。
【魔法】暴食。どんなものでも食べることができ、概念や魔翌力、夢、記憶など形のないものすら食うことができる。
【備考】かつては傭兵をしており、とある者の依頼を受け妹と共にユーシリアに進攻した過去がある。国中でひと暴れした後は飽きたのか妹はどっかに消えてシノホシするわ、本人は好みの鉱山を見つけたので依頼者を無視して占領するわ、帝国の多くの勢力から邪魔に思われているはた迷惑ドラゴン。ちなみに妹はローガンの家族の仇その人である。
占領地から全然退いてくれないが、食べ物をくれるなら多少の相談には応じてくれる。結局善悪などなく食欲でしか物事を判断しない。強力なドラゴンブレスは数里先にも届く。
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/08(水) 23:59:11.13 ID:tCVraAtOO
D
【名前】ヒューベルト・スタンフォード
【種族】サンダーバード
【性別】男
【年齢】255
【容姿】全長数メートルになる巨大な翼を持ち、空中でのスピードには自信がある。世の中の嫌なものをもう見たくないと常に目を閉じている。
【性格】合理的で目的のためなら非情になれると自称する繊細な男
【魔法】視界を奪う魔法
【備考】ユーシリアの魔族連合のまとめ役。
国もなくさ迷う憐れな魔族たちを纏め上げ、自分達の国を興すために独立運動をおこなう。魔族たちを完全に纏められているわけではなく、以前独立運動が過激化して多数の血が流れた時は心を痛めたが、自分達の独立こそが最優先と合理的に判断し、感情は心の奥底に封印した。
王宮内にも魔族を支援する勢力がおり、度々密談をして、支援をもらう代わりに謎の仕事を任されることがある。
独立運動、諸外国の進攻、王宮内のゴタゴタなど複数要因が重なり当時のユーシリアは地獄の有り様だったという。それら全てに責任を感じてしまっている自称合理的な男。
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 08:46:45.92 ID:8+NLHz4N0
乙
パティ2人出ちゃったけど片方はあだ名だからどうにか共存はできるかな
174 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 17:00:57.74 ID:Vb+rNfVt0
皆さまご投下ありがとうございました。募集の時にだいたい毎回こんなに読んでる人いるのかと困惑しそうになりますが、今回も採用させていただきたいと思います
パティさん(本名)とパティさん(愛称)がいるようです。性格もスタンスも異なっているので、たぶん問題ないと思われます。しかし本人たちにとってそれがどうなのかはまだわかりません
175 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 17:01:24.81 ID:Vb+rNfVt0
―夜
野営地から少し離れた場所
ローガン「……」スッ
灼鋼の盾「」ガシン
妖精「思い詰めたような顔で盾構えて、どうしたの」パタパタ
ローガン「私自身の役割について考えていた」
妖精「……やっぱりあれ? クロシュがもらった大盾のこと?」
ローガン「うむ。あの大盾の性能は非常に高いものだ。恐らくは、私が盾役を専任する必要性を大きく減らすほどに」
妖精「まあ……。でも盾の性能が優れていても、肝心のクロシュ自身が使いこなせるかは別じゃない?」
ローガン「クロシュくんは同化した装備に合わせて自身の能力を上げることができるだろう。使いこなせないということはないはずだ」
妖精「確かに、最近は随分いろいろこなれてきたみたいだけど。でもまだまだローガンの技量には及ばないでしょ」
ローガン「そうだろうか……」
妖精「それにクロシュは盾だけじゃなくていろんな装備を使うから、いつでも守りに専念できるってわけでもないし。例えば相手によっては魔法で遠距離攻撃できる人が多い方が良い時もあるでしょ? そういう場合は、今まで通りローガンが守ってくれた方がクロシュも安心して魔法を使えるはずだよ」
ローガン「フッ、全く君はお節介だな」
妖精「ちょっと! 真面目に言ってるんだけど!」
ローガン「わかっている。ありがとう。だが、最近はミスティくんも近接戦闘を学び始め、エバンスくんもいろいろ試行錯誤しているようだ。複数属性使えるイリスくんも、飛行の習得など研鑽に余念がない。私も、今までの経験に胡座をかいていればすぐに皆に追い越されてしまうだろう」
妖精「最近みんながんばってるよね。前よりもずっと強くなってると思う」
ローガン「ゆえに私も、新たな武芸を模索してみようかと思う。盾役をこなしつつ行えるような技、とかをな」
妖精「盾役をやりつつできる技ねえ……。盾にトゲトゲを付けて体当たりする……とかは私が言うまでもないか」
ローガン「盾を用いた体当たりはできるが、トゲを付けてみたことはなかったかもしれん。機会があれば試してみよう。即席のトゲを付けるくらいなら鋼魔法を使えば簡単にできるからな」
妖精「鋼魔法……そういえば、盾とか槍とかを作って飛ばしたりできるんだよね」
ローガン「うむ。実は鎧も作れるが、流石に戦闘中だと使い道がない」
妖精「武器、盾、鎧……あ! それなら、それらをまとめて動かせば鋼のゴーレムみたいにできるんじゃないの!?」
ローガン「む……まあ、やろうと思えばできると思うが……。つまり、多関節物体の遠隔操作か……」
妖精「もしくは、簡単な命令を組み込んで自律稼働させるとか。戦闘時だと遠隔で動かす余裕ないかもしれないし」
ローガン「そうなのか。すまぬ、ゴーレムの作り方など全く知らなくてな」
妖精「あー……そういえばローガンって魔法使いってわけじゃないんだよね。ごめん、難しいこと言ったかも……」
ローガン「いや、むしろ興味が湧いた。私にもできるだろうか?」
妖精「やってみる? 私も専門家ってわけじゃないけど簡単なゴーレムくらいなら作れるから少しは教えられるかも。相性次第だけど、私の知ってる術式を流用できるかもしれないし」
ローガン「うむ……ではご教授願ってもよろしいか?
妖精「もちろん!」
↓1コンマ
01-30 だめそう 魔法経験+1
31-60 まあまあ 魔法経験+2
61-90 いけそう 魔法経験+3
91-00 鋼の傀儡術師
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 17:02:32.62 ID:8+NLHz4N0
あ
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 17:03:13.49 ID:Wer/3dN6o
ラーニング
178 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 17:26:06.49 ID:Vb+rNfVt0
鋼の甲冑ゴーレム「」ガションガション
妖精「わあ! もうできちゃったの!?」
ローガン「うむ……妖精くんの教え方がわかりやすかったお陰で、すぐに理解できた」
鋼の甲冑ゴーレム「」ガション
鋼の槍「」ブンブン
鋼の斧「」ポイポイ
妖精「武器も使いこなしてる!」
ローガン「武器の扱いに関しては、妖精くんから教わった術式に元々組み込まれていたようだ。相手に応じて武器を持ち替えたりもできるだろう」
妖精「わあ……。もしかしたら私より使いこなしてるんじゃ……」
ローガン「う、うむ……。相性が良かったのかもしれん」
鋼の甲冑ゴーレム「」シャキーン!
☆ローガンが鋼製甲冑ゴーレムを作れるようになりました
さらに魔法経験を3獲得し、魔法レベルが1上がりました
◇
179 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 17:31:45.25 ID:Vb+rNfVt0
―夜
野営地の近く
焚き火「」パチパチ
デロデロ…モニョモニョ…
大盾クロシュ「!」ポン!
大盾「」ガシン!
守護結界「」シュイン!
イリス「おお〜! セイラちゃんみたい!」
大盾クロシュ「んへへ……」
イリス「どういう仕組みで守護結界を展開してるのかな……。ラティアの技術、恐るべし……!」
大盾クロシュ「……イリスさん……ちょっと、攻撃……してもらって、いい……?」
イリス「えっ!? こ、攻撃!? 私がクロシュちゃんを……!?」
大盾クロシュ「うん……。結界は、出せるけど……戦いの時に、わたしがちゃんと使えるか……わかんないから……」
イリス「……そっか! クロシュちゃんの防御練習ってことだね。わかった!」
大盾クロシュ「うん。お願い、します……」
イリス「よおし……それじゃあかる〜くいくよ……!」スッ
大盾クロシュ「……!」ガシン!
↓1コンマ 訓練の成果
01-30 うーん… 防御経験+1
31-60 まあまあ 防御経験+2
61-90 そこそこ 防御経験+3
91-00 能力獲得 防御経験+6
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 17:33:29.89 ID:Mu7fQnsHO
や
181 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 19:02:27.38 ID:Vb+rNfVt0
イリス「たっ!」カッ!
小さな火球「」ボッ!
大盾クロシュ「!」ガシン!
守護結界「」シュイン!
パシュウン―!
イリス「おお……! 火球が結界に阻まれて掻き消えた! 全然問題ないよ、クロシュちゃん!」
大盾クロシュ「……もっと、強くても……大丈夫そう……」
イリス「も、もっと強くか……。実際かなり手加減して撃ったけど……よし、それなら少しづつ強めてくよ!」
大盾クロシュ「うん!」
*
火炎「」ゴウッ!!
雷撃「」バリリッ!!
水球「」バシャン!!
風刃「」バシュン!!
守護結界「」パシンパシン!
星弾「」バギュンッ!!
守護結界「」バヂヂッ…!!
イリス「おお……星弾まで防がれちゃった! すごい!!」
大盾クロシュ「う、うん……」フラフラ
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
イリス「わっ……! だ、大丈夫!? もしかして当たっちゃった……!?」
半スライムクロシュ「んーん……。でも……すこし、つかれちゃった……」モニョモニョ
イリス「そっか……。それじゃあ今日はもうおしまいにしよう。あれだけ防御できたんだから、実戦でも十分使えるはずだよ!」
半スライムクロシュ「うん……」モニョニョ
☆クロシュが防御経験を3積みました
◇
182 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 19:03:45.25 ID:Vb+rNfVt0
エバンス「とうっ!」ダンッ!
風船パラシュート「」バサッ! フワフワ…
ミスティ「……私も何か新しい技を開発すべきかしら」
フワフワ…ストッ
エバンス「ミスティちゃんも新技開発か?」
ミスティ「ええ。せっかく近接戦闘も学び始めたわけだし」
エバンス「なるほど。つっても、ミスティちゃんは現時点でかなり多芸だと思うぞ。普通の戦士じゃできないことがいくらでもできるし、あの瞬間凍結なんか決まればほぼ一撃必殺だろ?」
ミスティ「相手によるわ。この前の雷球みたいな実体を持たない相手を凍らせるのは難しいし、大きすぎる相手も凍らせ切れない」
エバンス「そんな例外あんまいないだろ……と思ったが最近そういう例外と戦う機会が多いな……」
ミスティ「そうでしょ? だから私も対応できる範囲を広げる必要がある」
エバンス「そういうことなら応援するぜ。それで、どんな技を新たに開発するんだ?」
ミスティ「そうね……」
↓1コンマ
01-30 思いつかなかった 魔法経験+1
31-60 氷の爆弾 剣経験+1、魔法経験+1
61-90 氷の機雷 剣経験+1、魔法経験+2
91-00 吹雪招来 剣経験+2、魔法経験+4
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 19:05:29.32 ID:TXGqbsMDO
あ
184 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 19:49:53.63 ID:Vb+rNfVt0
雪玉?「」ポン
エバンス「これは……雪玉か?」
ミスティ「まあ見てて」スッ
ポイッ
氷の爆発「」バンッ!
エバンス「うおっ冷たっ!」
ミスティ「成功ね……」
エバンス「けっこう離れた位置で爆発したのに、こっちまで冷気が飛んできたぞ」
ミスティ「まあ爆弾だし、生半可な威力じゃ攻撃にならないでしょ」
エバンス「そりゃそうだ」
ミスティ「氷を遠距離に飛ばすと、遠くなるほど威力が減衰するっていう弱点があったのよ。でもこれなら距離に関わらず威力は変わらないわ……!」
エバンス「おお! そういう設計思想だったのか!」
ミスティ「ええ。意外と上手くいって良かったわ」
☆ミスティが氷の爆弾を作れるようになりました
さらに、剣経験と魔法経験を1づつ獲得しました
◆
185 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 20:05:46.59 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア帝国への旅路 2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)
・魔法[3/6](クロシュ)
・防御[3/6](クロシュ)
・魔法[2/16](イリス)
・剣技[4/6](ミスティ)
・魔法[4/16](ミスティ)
・剣技[9/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)
・魔法[2/8](ローガン)
……………………………………………………………………………………
186 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 20:07:04.85 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア平原
街道
広大な平原「」ヒュオオオオ――…
生い茂った草「」ワサワサ
強化ソリ「」シャーッ
イリス「のどかな平原だねえ。植物も元気いっぱいだよ」
ミスティ「のどかなのは良いけど、道の中にまで草が伸びてきててちょっと走りづらいわ……」
ローガン「ううむ……以前よりもかなり草が茂っているな。街道の整備が行き届いていないのだろうか……?」
妖精「いや……これは――」
生い茂った草「」ワサワサ
妖精「――世界樹の光の影響かも」
ローガン「なに……?」
エバンス「世界樹の光の影響で草が伸びるのか……!?」
妖精「うん。やっぱりここに落ちたのは、地属性の光だったみたい。地属性の力がこの土地に行き渡って、大地の持つ命を育む力を活性化させてるんだと思う」
クロシュ「わあ……!」
イリス「すごい! 世界樹の光が落ちたことでこんなことになる場合もあるんだ!」
妖精「うーん……でもそれは地属性の力の一側面でしかないと思うんだよね。他に考えられるのは――」
ドオーンッ!!
ゴゴゴゴゴッ!!
強化ソリ「」グラグラッ
イリス「うわあ!?」
クロシュ「わわっ……!」
ミスティ「くっ……!? こ、これはまさか……!!」
エバンス「じ、地震か……!!」
妖精「そう……。これが、地属性の力がもたらす……もう一つの影響だよ」
ローガン「これが散発的に来るとなるとかなり厄介だな……!」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 遭遇
36-50 食料発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
65-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 20:07:42.78 ID:8+NLHz4N0
あ
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 20:07:48.27 ID:Wer/3dN6o
おー
189 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 20:16:06.43 ID:Vb+rNfVt0
良いことがあり、そして何者かと遭遇します
↓1自由安価 起こった良いこと
↓2コンマ
01-30 クロシュヴィア
31-60 ブラッド
61-90 金髪おさげ少女の率いる小隊
91-00 黒騎士
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 20:16:55.53 ID:TXGqbsMDO
移動魔法図書館登場
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 20:17:15.92 ID:o8gRTq21o
えいえい
192 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 21:28:54.80 ID:Vb+rNfVt0
強化ソリ「」シャーッ
イリス「……ん? ええっ!? ちょ、ちょっと待ってミスティ!!」
ミスティ「何……んん!?」
妖精「なあに、二人して変な声出して……えっ!!?」
浮遊する謎の扉「」フヨフヨ
エバンス「なんだありゃ!? 扉が浮いてるぞ!?」
イリス「ローガンさん! あれってユーシリアではよくあるものなんですか!?」
エバンス「いや、あんなものは私も初めて見た……」
ミスティ「……近付いて見る?」
妖精「危なくないかなあ……。中から恐ろしい怪物が出てくるかも……」
イリス「でも気になるし行ってみよう!」
*
浮遊する謎の扉「」フヨフヨ
妖精「……邪悪な気配は感じられないけど……だからって危険でない保証はどこにもないよ」
イリス「でも……この扉の先に何か凄いものがあると、魔法使いの勘が告げています!」
ミスティ「同感よ。この先に凄く良いものがある気がするわ」
妖精「わかったよぉ……。でもくれぐれも注意してね? 危なくなったらすぐに引き返すよ?」
イリス「はい!」
クロシュ「ん!」
エバンス「よし、意見はまとまったな! 開けるぞ……」ガチャッ
浮遊する謎の扉「」ギィィィ…
*
193 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 21:30:25.66 ID:Vb+rNfVt0
―???
無限に続く本棚「」コオオオ…
エバンス「うお……!? こ、こりゃあ……」
ローガン「なんという圧倒的な本の数だ……! 天井も、奥行きも、見渡せん……!」
イリス「これって、まさか……伝説の、アカシャ図書館じゃ……!!?」
ミスティ「嘘でしょ……。アカシャ図書館なんて実在するわけ……」
「縺薙s縺ォ縺。縺ッ縲ゅh縺?%縺昴>繧峨▲縺励c縺?∪縺励◆」
妖精「!?」バッ
クロシュ「わ……!」
イリス「な、な、な……」
不定形の何か「縺ゅ≠縺励∪縺」縺溘?ょ、ア謨怜、ア謨」
グニョグニョ…ポン!
黒い妖精「失礼しました。これで通じますか?」フヨフヨ
ミスティ「よ、妖精に……なった……!?」
黒い妖精「あなた方の中で、最も長く生きている方の姿を参考にさせていただきました。ヒト、またはスライムの姿の方が相応しいですか?」
妖精「い、いや……好きにすれば良いと思う。ええと……まず、何から聞けば良いのか……」
黒い妖精→司書「申し遅れてしまいました。私はここの司書のような役職を務めております。名前は特にないので、お気軽に司書とお呼びください」
イリス「司書……さん。ええと、この……図書館?は、一体……?」
司書「ここは、時の始まりから終わりまで、あらゆる知識と記録が集まる場所です。あなた方にとっては紙の本が所蔵された図書館という媒体が、最も相応しい形態だったのでしょう」
妖精「……来る者によって、姿形が変化するの?」
司書「はい。あなた方にもわかりやすい例を挙げるなら、巻物や石板が収められた場所となったこともあります」
イリス「す、すすす……すごい!! やっぱり伝説は本当だったんだ! アカシャ大図書館は実在したんだ!!」
司書「この場所をそのように呼称する方もおりますね。正式名称は特にないので、ご自由にお呼びください」
ミスティ「……ここにある本を読めば、あらゆる知識、記録が手に入るということ?」
司書「はい。しかし本来、ここは意識を有する者が入れる場所ではございません。ここを出れば、ここで知り得たことの全ては水泡の如く消え失せるでしょう」
イリス「そ、そんな……!」
エバンス「まあ……そんな美味い話はないよな」
司書「しかしあなた方はどうやら、運命神の祝福を受けているご様子。もしかしたら、ページ1枚分くらいであれば知識を持ち帰ることも不可能ではないかもしれません」
妖精「……ここで過ごす時間は、外界の流れと同じ?」
司書「いいえ。ここは全ての時を超越せし空間。扉を出れば、あなた方は元の時間、場所に戻れましょう」
ミスティ「……どうして、あの平原でここの扉が浮いていたの?」
司書「この星は時空を歪める力で溢れているので、時折入口が開かれてしまうことがあるようです。今回もそのような偶然が発生したものかと思われます。ここをアカシャ図書館と名付け伝説として広めた方も、元はそのような偶然から迷い込み、奇跡的に知識を持ち帰ることのできた人物なのでしょう」
エバンス「理解が追いつかねえ……。でも、ものすごく幸運だってことはわかるぜ!」
司書「どうします? 閲覧されていきますか?」
イリス「……いいよね!? これだけの知識、読まない方が損だし!!」
妖精「まあ……。でもなんだかちょっと不安だし、いくら時間が流れてないとしてもなるべく早く戻ろうよ」
クロシュ「うん……!」
↓1コンマ
01-50 全部忘れました
51-90 全員得意分野の経験+1
91-92 イリス 星属性LVUP
93-94 ミスティ 氷属性LVUP
95-96 ローガン 守の極意
97-98 エバンス 剣の極意
99-00 クロシュ ???
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 21:33:17.38 ID:FrrMyiW+0
あ
195 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 21:41:02.91 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア平原
ヒュオオオオオ――…
生い茂った草花「」サワサワ…
イリス「……あれ?」
ミスティ「……くぐったら消えたわね。あの扉……」
エバンス「なんだったんだろうな? 怪奇現象か?」
ローガン「ううむ……。私が騎士であれば、不審な扉が浮いていたと急いで報告に戻ったところだが……」
妖精「変なこともあるんだなあ……。まだまだ知らないことがいっぱいあって退屈しないよ。この世界は」
クロシュ「……」モニョニョ
◆
196 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 22:26:15.42 ID:Vb+rNfVt0
―夕方
ユーシリア湖 湖畔
大きな湖「」ユラユラ
強化ソリ「」シャー
イリス「おお〜広大な湖!」
ミスティ「絶景ね……」
ローガン「ここはユーシリア湖。ユーシリア帝国内で最も大きな湖だ。豊富に淡水を確保できる貴重な場所でもある」
妖精「良い雰囲気の湖だね。急ぎの旅じゃなければ、少しくらいゆっくりしていきたかったところだけど」
ミスティ「じゃあ今夜はここの湖畔で野営しましょうか」
エバンス「そろそろ日没だし丁度良いな」
*
―夕方
ユーシリア湖 湖畔
焚き火「」パチパチ
鍋「」グツグツ
イリス「〜〜♪」
クロシュ(……ごはんまでは……まだ時間がある……)
クロシュ(ちょっと探検、してこよ……)トコトコ
*
197 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 22:27:29.68 ID:Vb+rNfVt0
―ユーシリア湖 湖畔
小さなお墓「」
クロシュ「……お墓」
お供え物のリンゴ「」ポン
クロシュ「……リンゴ。きれい」
クロシュ「……」ナムナム
黒騎士「……」ナムナム
クロシュ「わ……!」
黒騎士「やあ、スライムの子よ」
クロシュ「わわ……! え、えと……わかるの……?」
黒騎士「纏う雰囲気でわかるさ。お祈りに来てくれたのかな?」
クロシュ「えと……。探検してたら……見つけたから……」
黒騎士「そうか! ここにはね、神様が眠っているんだよ」
クロシュ「かみさま……?」
黒騎士「ああ。世界を救うために身を捧げた、尊い女神様なんだ」
クロシュ「わあ……」
黒騎士「俺は女神様の騎士なんだ。だからここで、女神様を守ってる。羨ましいかい?」
クロシュ「えと……すごい、と思う……」
黒騎士「ははっ、ありがとう!」
クロシュ「……えと……わたし、クロシュって、いいます」
黒騎士→ヴァン「クロシュちゃんと言うのだね。俺はヴァン! 女神の騎士、ヴァン・アナザールートだ!」
クロシュ「わあ……!」
ヴァン「クロシュちゃんは、一人で探検しに来たのかい?」
クロシュ「えと……みんなで、首都に行く途中で……。今夜は湖畔で休もうって、ことになったから……。探検、してた」
ヴァン「ははっ、それはいけないな! 一人でフラフラ出歩いたら、他のみんなに心配をかけちゃうんじゃないかい?」
クロシュ「んゅ……。ヴァンさんは……ここの近くに、住んでるの……?」
ヴァン「そうとも! 女神様の騎士だからね、いつ何時であってもすぐに駆けつけられるようにしているのさ」
クロシュ「……でも……寂しく、ない……?」
ヴァン「女神様と一緒なのに、どうして寂しいと思うんだい?」
クロシュ「あ……そうかも……」
ヴァン「ははっ、クロシュちゃんは面白い子だ」
クロシュ「……わたしたち……ここの近くで、ごはん、食べる……。ヴァンさんも……食べる……?」
ヴァン「へえ、いいのかい? 女神様の騎士が食卓にいたら、みんな萎縮しちゃわないかな?」
クロシュ「大丈夫だと思う……!」
ヴァン「ははっ! それじゃあありがたくいただこう! みんなの元へ案内してくれるかな?」
*
198 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 22:28:55.32 ID:Vb+rNfVt0
―夕方
湖畔 野営地
ヴァン「こんにちは!」ガションガション!
妖精「うええっ!?」
エバンス「だ、誰だあんた!?」
ヴァン「俺はヴァン・アナザールート! 女神様の騎士だ! クロシュちゃんのお誘いで、ごはんを貰いに来た!」
イリス「め、女神様の騎士……?」
ミスティ「変な人を拾ってきたわね、クロシュ……」
クロシュ「んへへ……」
ローガン(……あれは確か、ユーシリア魔法騎士団の最精鋭にのみ与えられていたという黒鎧……。しかし黒鎧は、私が騎士団に入るよりもずっと前に廃止されたはず……。それにヴァン・アナザールートという名前もどこかで聞き覚えがある気がする……。何者だ、あの男……)
☆黒騎士のヴァンと遭遇し、交流を図ることができます(自由行動数+1)
野営地で一泊します
↓1〜4 自由安価 野営中何をする?
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 22:39:18.38 ID:+/Qm0si9o
ヴァンの顔を見せいと軽口をたたく
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 22:39:24.47 ID:+TCmvrmtO
ローガン 回転ノコギリを使った新技の開発をしてみる
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 22:42:17.44 ID:8+NLHz4N0
イリスとクロシュと妖精とヴァンで料理
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 22:42:44.88 ID:FmCdKehaO
今のユーシリアの情勢を聞く
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 22:43:56.97 ID:FrrMyiW+0
クロシュ
ヴァンと一緒にさらに 防御力の訓練
204 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/11(土) 22:52:15.95 ID:Vb+rNfVt0
というわけで本日はここまでとなります。次回はヴァン氏のご尊顔編、ローガン氏の回転ノコギリ技編、みんなでお料理編、ユーシリアの情勢を聞いてみよう編となります
今回はローガン氏が鋼の甲冑ゴーレムを作れるようになったり、クロシュちゃんが久しぶりに防御練習をしたり、ミスティさんが氷の爆弾を作れるようになったり、謎の図書館に迷い込んだ気がしたけど全て忘れたり、謎の黒騎士と出会ってしまったりしたようです
謎の黒騎士ヴァン氏が何者なのかは今のところ不明ですが、実のところ投下キャラクター案の内容を読むとその正体が簡単にわかってしまうらしいです。しかしクロシュたちは決して知り得ない情報なので、クロシュたちがそれを知ることになる日が来るかどうかは今はまだわかりません。がんばっていただきたいところであります
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/11(土) 23:00:21.83 ID:Wer/3dN6o
おつです
本当にスゴい人拾ってきたなクロシュちゃん
友好的な関係を維持したいがはたして
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 14:03:58.86 ID:f/Mklfoc0
おつ
まぁ高コンマでの出会いだしプラスに働きそうではある
207 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 17:05:39.91 ID:/OKfq64k0
ヴァン氏は謎の人物ですが、今のところ特に喧嘩になりそうな様子はないようです。今後どうなるかは未知数と言えるでしょう
そして実際高いコンマでの出会いなので、よほどひどいことが起きない限り良い方向に進む可能性が高いかもしれません。状況を注視していただければと思います
208 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 17:06:50.65 ID:/OKfq64k0
―夕方
湖畔 野営地
焚き火「」パチパチ
イリス「ヴァンさんは食べられないものとかありますか?」
ヴァン「特にはないかな?」
イリス「わかりました! あ、そういえば……食べる時は流石に兜を外しますよね……?」
クロシュ「顔……見てみたい……!」
ヴァン「俺の顔か? いいだろう」スッ
カポッ
↓1コンマ
01-10 暗黒
11-50 濃い灰色
51-90 灰色
91-00 イケメン
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 17:07:14.87 ID:f/Mklfoc0
あ
210 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 17:39:15.66 ID:/OKfq64k0
赤髪の灰色イケメン「改めて、ヴァン・アナザールートだ。よろしく!」ニコッ
イリス「わあ、イケメン!」
エバンス「おお……女神の騎士を名乗れるくらいの顔ではあるな」
ヴァン「フッ、そうか? まあ俺は女神の騎士だからな」
妖精(んん……? あんな肌の色の種族なんていたっけ……? テラヌス地方の人とかはもうちょっと赤みがかった褐色だし……。それに……なんというか、この気配は……)
妖精(……いや、やめておこう。ちょっと変わってはいるけど、普通に話せてるし)
*
ヴァン「ごはんを貰いに来たとは言ったが、タダメシ食いは性に合わないんだ。できることがあれば手伝っても良いかい?」
イリス「それならせっかくですし手伝ってもらいますね」
クロシュ「わたしも、手伝う……! 妖精さんも……!」
妖精「え、私も……?」
イリス「あはは、じゃあ今日はみんなで作ろう!」
↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:オオキイタニシ、ザリガニ、ウナギ
野菜:野草、ノラ豆、ゴボウの根っこ、しわしわカボチャ
穀物:ノラ米、ノラ小麦、ヤマイモ、しわしわモロコシ
果実:リンゴ、どんぐり、しわしわリンゴ
卵乳:トリの卵
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、マジカルシュガー、マジカルスパイス
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 17:41:17.21 ID:hjealSv9O
ザリガニリンゴ
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 17:57:32.43 ID:V49c+/Xl0
ノラゴメ ウナギ
213 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 19:33:55.22 ID:/OKfq64k0
エバンス「ザリガニとウナギを取ってきたぞ!」スタスタ
ザリガニ「」ポン
ウナギ「」ポン
イリス「わあ、ザリガニにウナギ!」
ローガン「私は米を採ってきた。恐らく元は食用米として作られていたものが野生化したものだ」スタスタ
ノラ米「」ポン
イリス「久しぶりのお米ですね!」
ミスティ「私は……リンゴを採って来たわ」スタスタ
リンゴ「」ポン
イリス「わあ、綺麗なリンゴ!」
ミスティ「ただ……ちょっと気になることがあったのよ。聞いてくれるかしら、妖精」
妖精「え、私?」
ミスティ「ええ。実はもう少し離れたところでもリンゴの木を見つけたのだけれど……そこに生えていたリンゴは、これみたいに綺麗なリンゴじゃなくて、しわしわに痩せ細っていたのよ……。なんでかしら……」
イリス「えっ……!? 今のユーシリアは地属性の力が高まってるから植物も活性化してるはずじゃ……!?」
妖精「……高まりすぎてるのかも」
ローガン「高まりすぎている……?」
妖精「うん。人間で例えるなら……毎日三食、脂肪分たっぷりのステーキ肉を食べるような状態……って感じなのかも」
エバンス「うっ……ステーキは俺も好きだが、毎日三食はきついな……」
妖精「過剰な栄養がかえって健康を害するのは、動物も植物も同じ。確かユーシリアは元々肥沃な土地だったらしいから……肥沃な大地がさらに活性化しちゃったら、元々十分だった栄養が過剰になってもおかしくないかも」
ローガン「なるほど……。栄養の足りていない土地であれば丁度良くなるかもしれんが、元々足りていた場所では逆効果になりかねないということか……」
妖精「実際にそのリンゴの木を見てきたわけじゃないから、今思いついた仮説だけどね」
*
煮込みリンゴとザリガニとウナギの炊き込みご飯「」ポン!
クロシュ「わああ……!」
イリス「煮込みリンゴとザリガニとウナギの炊き込みご飯です!」
ヴァン「おお〜!」
妖精「つかれた……」
ミスティ「お疲れ様……。ちょっと変わった組み合わせね……」
エバンス「あまりメジャーじゃないが、煮込みリンゴを使った炊き込みご飯ってけっこう美味いんだぜ」
ローガン「うむ……ではいただこう!」
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
ミスティ「なるほど……確かにけっこういけるわね……」モグモグ
エバンス「けっこう美味いだろ?」モグモグ
ローガン「ザリガニとウナギという塩気のある力強い魚介に、リンゴ果汁が染み渡った甘みのある米がなかなか合う……!」モグモグ
妖精「まあこういう食べ方も悪くないかも」モグモグ
ヴァン「リンゴにこんな食べ方があったのか……! 今度女神様にも食べてもらおう!」モグモグ
イリス「おかわりもまだあるからどんどん食べてね、クロシュちゃん!」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ
☆ごはんを食べて元気になりました
次回戦闘時、コンマに+10の値が加算されます
◆
214 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 19:34:40.05 ID:/OKfq64k0
―夜
湖畔 野営地から少し離れた場所
回転ノコギリ「」ギャリギャリ
ローガン「ふむ……」
妖精「今度はどうしたの?」
ローガン「いや……最近回転ノコギリをあまり使っていないな、と……」
妖精「まあ元々ローガンは防御の専門だったしね。攻め手が足りてるってことでもあるし、あえてローガンが攻めに回る必要もないんじゃない? 昨日もゴーレム作りを習得したことなんだし」
ローガン「それはそうだが、私としてはいかなる状況にも対応できるようにしておきたいのだ。例えばパーティが分断された場合、攻撃が疎かになってしまうと合流も難しいだろう」
妖精「それはまあそうだけど……。そんなに焦ることないんじゃない? 今すぐ恐ろしい敵と戦う予定があるわけでもないんだしさ」
ローガン「シノホシのような恐るべき攻撃者が、いつどこで襲って来るかはわからぬ。世界樹の光を追っている我々は、楽観していられる立場ではないはずだ」
妖精「そ、そうだけどさあ……。そんなに毎日気を張ってたら、疲れちゃうよ……」
ローガン「……すまない。祖国に戻ってきたからか、少し気が逸っているのかもしれん」
妖精「いやまあ……ローガンの言うことも正しいし」
ローガン「少し素振りをしたら戻る」スタスタ
妖精「ローガン……」
↓1コンマ(連日で異なる新技開発 -5)
01-10 肩を壊した
11-50 思いつかなかった 剣経験+1
51-90 甲冑ゴーレムが回転ノコギリを装備できるようになった 剣経験+1、魔法経験+1
91-00 植物特効
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 19:34:59.93 ID:uIjpBilpo
こんま
216 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 19:56:00.66 ID:/OKfq64k0
鋼の甲冑ゴーレム「」ガショガション
即席回転ノコギリ「」ギャリリリ!
ローガン「……うむ、悪くなさそうだ。ゴーレムの扱いにも少し慣れてきたかもしれん」
ローガン「……」
ローガン(この地にいると……嫌でも思い出す。全てが手遅れだった、あの夜のことを……)
ローガン(……実際、焦っている。焦る理由も自覚している。だが……焦らずにいることが、できない)
ローガン(こんな調子では、妖精くんの言う通り疲労が溜まり続け……いつか、大きな失敗をしでかしてしまうだろう)
ローガン(………だが……気を鎮めるには、どうすれば良い?)
――荒らされた室内『』グシャア
――広がった血溜まり『』ドプ…
――原型を留めていない二つの――…
ローガン(……私は未だ……何一つとして、許していない)
◆
217 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 20:07:14.28 ID:/OKfq64k0
―夜
湖畔 野営地
エバンス「そういえば、ヴァンはこの国に住んでるんだよな?」
ヴァン「そうとも。より詳しく言えば、俺はこの地に眠る女神様をお守りしているんだ」
エバンス「お、おう……。まあそれはわかったけど、今のこの国の情勢とかは知ってるか?」
ヴァン「この国の情勢?」
エバンス「ああ。なんか皇帝が代替わりしててんわやんわとかなんとかって噂は聞いてるんだが」
ヴァン「……」
↓1コンマ
01-10 救済の日は近い
11-50 全然知らない
51-90 最近騒がしい
91-00 女神様のお陰だ
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 20:08:08.17 ID:f/Mklfoc0
あ
219 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 20:32:31.62 ID:/OKfq64k0
ヴァン「うーん……わからない! ごめん! 俺はいつも女神様を守っているから他のことは少し疎いんだ」
エバンス「そ、そうか。まあそんなような気はしてたし大丈夫だ」
ヴァン「代わりに女神様の最近の情勢を教えよう! 女神様は昨日も今日も明日も健やかで慈しみ深くいらっしゃるんだ!」
エバンス「そうかあ……。あんたの言う女神様ってのはすごいんだなあ……」
ヴァン「そりゃあもう凄いぞ! なんてったって――」
◇
ヴァン「――という具合に、優しく美しく慈悲深いんだ!!」
クロシュ「わああ……!」キラキラ
エバンス「……」zzz
ミスティ「ま、まだ話してるわ……」
イリス「付き合ってあげられるクロシュちゃんも凄いかも……」
◆
220 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 20:33:32.73 ID:/OKfq64k0
―翌朝
チュンチュン
静かなユーシリア湖「」ユラユラ
妖精「んん〜気持ちの良い朝! やっぱり湖って良いね」ググッ
クロシュ「ん……!」ググッ
妖精「そういえばヴァンの奴は? 昨日は遅くまで熱心に語ってたけど」
クロシュ「ほえ……?」キョロキョロ
*
―湖畔
クロシュ「??」キョロキョロ トコトコ
イリス「えっと……小さなお墓があって、そこで会ったんだよね?」
クロシュ「うん……」
ミスティ「お墓なんて、どこにもないわ……」
クロシュ「んゅ……」
エバンス「だがここにいる全員があのヴァンっていうおかしな男を目撃してるし、言葉も交わしてる。昨日使った食器だって1人分多かったんだ。幻とかじゃないと思うぞ」
ローガン「ううむ……しかしそうだとすると、何だったのだろうか……」
妖精(……空気の流れが僅かに不自然だ。多分、隠蔽の結界か何かが施されてる。頑張れば暴けなくもなさそうだけど――)
――ヴァン『俺は女神様の騎士なんだ!』
妖精(……これは、彼の言う女神様を守る結界なのかも。だったら勝手に土足で上がっちゃだめだよね)
妖精(そっとしておこう)
☆謎の黒騎士ヴァンと別れました
◇
221 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 20:44:20.04 ID:/OKfq64k0
―ユーシリア帝国への旅路 3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)
・魔法[3/6](クロシュ)
・防御[3/6](クロシュ)
・魔法[2/16](イリス)
・剣技[4/6](ミスティ)
・魔法[4/16](ミスティ)
・剣技[9/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[6/16](ローガン)
・魔法[3/8](ローガン)
……………………………………………………………………………………
222 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 20:44:47.86 ID:/OKfq64k0
―ユーシリア平原
街道
強化ソリ「」シャーッ
クロシュ「……あと、どれくらい……?」
妖精「このペースで行けば、明日のお昼前には着くと思う」
イリス「ユーシリアの首都かあ……一体どんな街なんだろう?」
ローガン「……先に言っておくが、イスファハーンや大魔女帝国と比べれば文明の水準は低い。あまり期待はしない方が良いだろう」
エバンス「いや、その二国が異常なだけだろ……」
イリス「タワマン、だっけ……。天を衝くような巨塔がただの集合住宅なんだもん、常識が覆されたよ……」
妖精「まあイスファハーンと大魔女帝国を基準にしちゃだめなのは間違いないね、うん……」
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 遭遇
36-50 食料発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
65-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 20:45:14.69 ID:QFfF2XzxO
あ
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 20:46:30.33 ID:hjealSv9O
な
225 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 20:50:06.20 ID:/OKfq64k0
またしても良いことがあり、そして再び何者かと遭遇します
↓1自由安価 起こった良いこと
↓2コンマ
01-25 クロシュヴィア
26-50 ブラッド
51-00 金髪おさげ少女の率いる小隊
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 20:50:17.86 ID:dpYGENyVo
風雪ハーピィさんとエンカウント
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 20:50:54.64 ID:ZOyardII0
治癒魔法の教本を発見
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 20:51:32.05 ID:f/Mklfoc0
あ
229 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 21:48:13.35 ID:/OKfq64k0
強化ソリ「」シャーッ
「お〜い!」バサッバサッ
イリス「……今、何か声が聞こえたような……」
ハーピィ記者「聞き間違いではないと思いますよ。お久しぶりです皆さん」ヌッ
イリス「うわあっ!?」ドテッ
クロシュ「わ……!」
ミスティ「出たわね……」
妖精「魔族国の捏造新聞記者!」
ハーピィ記者「風評被害です!」
ローガン「風評被害を広める側だろう、君は……。しかし魔族国の記者がなぜこんなところに?」
ハーピィ記者「なんでって、ここ最近のユーシリア帝国が激アツだからですよ! 記者魂が震えて夜しか眠れないんです!」
ミスティ「ちゃんと眠れてるんじゃない……。で、たまたま私たちを見かけたから挨拶に来たってこと?」
ハーピィ記者「そういうことです。でもあなた方がいるということはやはり私の見立て通り、植物の異常状態と相次ぐ地震は世界樹の光に起因するものだったということですね」
妖精「けっこう調べてるんだ。それじゃあいろいろ教えてよ、私たちまだ首都にも着いてないから全然知らないんだよ、この国の情勢とか」
ハーピィ記者「情勢とざっくり言われても何から話したものか……。ホットな話題が多すぎる上にどれも甲乙付けがたいんですよこれが……!」
イリス「ホットな話題……」
ハーピィ記者「ええい、順番に話しましょう! まず今言った植物の異常と地震の影響について。まああえて私が言うまでもなく、作物がダメになったりならなかったりで食糧事情は芳しくない状況のようです。ただでさえでかいスラムに貧民が大勢いるような国なのに、ここからさらに食料供給がヤバいなんてことになったら……目も当てられないことになるでしょうねえ」
エバンス「ま、マジでヤバいじゃねえかそれは……」
ハーピィ記者「今はまだ王宮が緊急時用に備蓄していた食料を開放したことでなんとか凌いでいるようですけど、いつまで持つことやら。それで地震についてですが……これはあえて私が言及するまでもないですよね。地震が起きれば家屋が崩れ、住人も死にます。以上です」
妖精「……」
ハーピィ記者「妖精さんや緑の国の方々が気に病むことではないですね。王国のアホ共が世界樹の果実を狙ったのが悪いですから」
妖精「わかってるよ。気に病んでなんかないし」
ハーピィ記者「アハハ、失礼しました! でも問題はこれだけじゃないですよ……! 前皇帝が遠征中にサックリ逝ったのはご存知で?」
ローガン「噂程度には。仔細は知らぬ」
ハーピィ記者「なんか遠征中に暗殺されたらしいですよ。犯人は不明ですが、ユーシリア国内では魔族の仕業っていう見方が主流になっているようです。真相は闇の中ですがね」
イリス「それは……」
ハーピィ記者「私からはノーコメントです。まあでも、魔族差別の根強いここの国民たちにとっては、魔族の襲撃による名誉の戦死なんて物語の方がいろいろ都合がよろしいのでは?」
妖精「まあ例え本当に魔族の仕業だとしても、魔族全体にその責を問うのは間違ってるね。悪いのはその襲撃した本人だけなんだから」
ハーピィ記者「そういうことです! んで、皇帝がぽっくり逝けばその隙を見逃すほど周辺国が生易しいはずもなく――」
ローガン「攻め入られ、多くの領土を失ったそうだな。特に王国の侵攻が激しいものだったと聞く」
ハーピィ記者「その通り! 私としては人間同士どんどん潰し合えとしか思わな、ごほん!! 戦争とは悲しいものです。早くいろいろ収まると良いですね」
ミスティ「本音ダダ漏れだったわね……」
ハーピィ記者「でも面白いのが、これだけ周辺国に好き放題されても、怒りの矛先が向かうのは国内の魔族や他の非人間種なんですね。ユーシリア国内の魔族弾圧は一層過激化し、酷い有り様のようです。しかしそんな状況に一石を投じる者が一人……。なんと、それは――」
ハーピィ記者「――お、丁度面白いのが来たみたいです。私はしばらく身を隠させて頂きますので、機会があれば今夜にでもまたお会いしましょう!」バサッ ビュンッ!!
ハーピィの羽根「」ヒラヒラ
イリス「えっ……?」
ミスティ「ん……? 街道の向こうから何かがこっちに来るわ。あれは……」
ローガン「……武装した騎士団の小隊だな。こちらは正式に入国しているのだから、問題はないはずだ。職務質問くらいはされるかもしれんが……」
*
230 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 22:13:47.88 ID:/OKfq64k0
騎士団の小隊「」パカラッパカラッ
強化ソリ「」スイー…
金髪おさげの小隊長「そこの……ソリ! 止まりなさい!」
強化ソリ「」キキッ
ミスティ「……何?」
金髪おさげの小隊長「……ええと、身分を証明できるものはありますか?」
ローガン「冒険者証で構わないだろうか?」ヌッ
金髪おさげの小隊長「えっ……!? ろ、ローガン隊長!!?」
帝国騎士A「えっ!?」
帝国騎士B「なに!?」
ザワザワ…
ローガン「……久しぶりだな、エルザくん。まさか君が小隊長を任されるようになっていたとは」
金髪おさげの小隊長→エルザ「お、お久しぶりですローガン隊ちょ……ローガンさん! え、ええと……こ、この度は……」モゴモゴ
エバンス「……旦那、けっこう偉い役職だったのか?」
ローガン「いや、そんなことはないと思うが……。とにかく、冒険者証で構わないか?」
エルザ「は、はい! もちろん構いま――」
無精髭の痩せ型騎士「おいおい、天下の魔法騎士団が下々相手にそんな態度取ってどうすんだよ隊長」ヌッ
ローガン「君は……」
エルザ「さ、サージェスさん……!」
無精髭の痩せ型騎士→サージェス「よおローガン。今更どんな風の吹き回しで戻ってきたんだ?」ニヤニヤ
ローガン「用が済んだらすぐに出ていくさ」
サージェス「用って何だ?」
ローガン「答える義務はないと思うが」
サージェス「ほう? 天下のユーシリア魔法騎士団に楯突く気か?」
ローガン「それは越権行為だろう。エルザくん、隊員の教育がなっていないようだが?」
エルザ「ひゃい!? あ、も、申し訳ありません! サージェスさん、やめてください! 越権行為ですよ!」
サージェス「へへっ、わかってますよ。冗談です、冗談」ヘラヘラ
ローガン「フッ……相変わらずのようだな」
*
クロシュ「……」ドキドキ
クロシュの冒険者証「ランク1」ポン
エルザ「……はい、確認終わりました。冒険者さんだったんだね。ありがとう、返すね」スッ
クロシュ「ん……」スッ
エルザ「でも、ええと……これはどういったパーティなんですか? いえ、これは職務質問ではなく単なる私個人の質問なので答えなくても構わないんですけど」
サージェス「冒険者でも敬遠するような情勢だぜ、今のこの国は。それとも義勇兵にでもなりに来たのかよ?」
ローガン(……どう答える?)
妖精(騎士団に詳しいのはローガンだし……)
クロシュ「……」
↓1〜 先取2
1.世界樹の光を探している
2.適当に誤魔化す
0.自由安価(票数は内容ごと)
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 22:15:52.50 ID:hjealSv9O
2
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 22:16:54.71 ID:uIjpBilpo
1
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 22:17:53.96 ID:ig3b9ojK0
1
234 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 23:06:06.26 ID:/OKfq64k0
ローガン(……騎士団の情報が得られれば、光の探索に役立つかもしれん。正直に言おう)
妖精(わかった)
ローガン「かなり前、緑の国フォレスティナの世界樹から光が飛んだことを知っているか?」
エルザ「えっ……!?」
サージェス「……ああ、知ってるが」
ローガン「我々はそれを探しに来た。緑の国の使者として、世界樹の光を星へ返還する為に」
エルザ「!!?」
サージェス「……」
妖精(……ね、ねえ……なんかこの反応、変じゃない?)
ローガン(う、うむ……。まさか……この小隊……いやいや、まさか……)
235 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 23:07:00.09 ID:/OKfq64k0
エルザ「……卑怯な真似はしたくないので、私も正直に言います。私たちも追っているんです。この国を脅かしている、その光を」
サージェス「チッ……」
妖精「あー……」
ローガン「……」ダラダラ
エルザ「つまり……ローガンさんたちとは、目的の競合する敵同士というわけです」
妖精「……ええと、私たち、一応緑の国の使者だから……あなたたち騎士が私たちを攻撃したら、国際問題に……」
サージェス「鎖国して国交断絶した国とどんな問題が起きるってんだ?」
妖精「ぐっ……。で、でも……あの光を放っておけばこの国がどんなことになるかわかるでしょ……!? だからここは私たちに任せた方が……」
エルザ「……あなたたちの国が光を飛び散らせたせいで、こんな事態になったのに?」
妖精「ぐえっ……」
クロシュ「よ、妖精さんたちは……そうしたくして、したわけじゃ、なくて……!」
サージェス「知らねえよ。てめえらの管理不行き届きがこんな事態を招いたんだろうが」
妖精「」
イリス(今まさに大変なことになっているこの国の人にとっては、情勢が全てだ……。私たちは妖精さんたちが悪くないことを知っているけれど……彼らにもそれをわかれと押し付けることは……)
ミスティ「は? 妖精たちは最善を尽くしたわ。何も知らない部外者が吠えないでくれるかしら」
イリス(み、ミスティ……!!)
サージェス「最善を尽くしたからなんだ? それで腐った作物が元に戻んのか? 死んだ奴が墓から這い出てくんのか? ああ?」
ミスティ「矛先が違うってのよ!! あなたたちが真に憎むべきは――」
妖精「い、いいよミスティ……。実際、私たちの管理が甘かったんだ。それが、あの結果を招いた……」
ミスティ「妖精……」
エルザ「それじゃあ……この国に落ちた光は、私たちに任せて頂けるんですね?」
妖精「……ううん。それとこれともまた別。この国が負った損害については、フォレスティナの責任として賠償する……。でも、世界樹の光は星に還さないとだめなの! 世界樹の光が星に還らない状態が長く続けば、いつか大変な崩壊が起きちゃう……!!」
エルザ「……じゃあやっぱり、敵同士ってことですね」
ローガン「エルザくん……。妖精くんの言っていることは本当のことなのだ。わかってくれないか……」
エルザ「……ローガンさんこそ……このままじゃ、世界が崩壊する前にユーシリアが壊れちゃうんです……!! ……やっぱり、捨てた国のことなんか、どうでも良いんですか……?」
ローガン「そんな、ことは……」
サージェス「ハッ、どうでも良いに決まってるだろ。妻子の命日にすら墓参りに戻らねえ男だぞ?」
ローガン「……」
エルザ「………ルクリリさんには伝えないでおきます。なるべく早くこの国から出ていってくださいね。それでは失礼します。皆、行きますよ」スッ
離れていく騎士団小隊「」パカラッパカラッ…
ローガン「……」
クロシュ「ローガンさん……」
*
サージェス「おい、あいつらしょっぴいて行かなくて良いのかよ? 敵だろ隊長」パカラッパカラッ
エルザ「彼らに本気で抵抗された場合、互いに甚大な被害が出ます。私は小隊長なので、隊員の身の安全を優先しなければなりません」パカラッパカラッ
サージェス「……模範解答どうも。ま、確かに俺もまだ死にたかねえや」パカラッパカラッ
エルザ「………どうして……こんな時に、そんな理由で戻ってきたんですか……。ローガン隊長……!!」ギリリ
◆
236 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 23:20:48.93 ID:/OKfq64k0
―夜
街道沿い 野営地
焚き火「」パチパチ
ローガン「……」
妖精「……」
スライムクロシュ「……」モニョニョ…
イリス(く、空気が……重い……!)
ミスティ(くそ、あいつら好き勝手言ってくれて……)
エバンス(今までで一番深刻みたいだな……この国は……)
ハーピィ記者「いやー大変でしたねえ! でも良かったじゃないですか、ここの国の生の感情を浴びることができて!」バササッ
妖精「うわあ!」
ローガン「ぬう……」
イリス「き、記者さん!」
ハーピィ記者「わかりました? 今回の国は今までとはちょっと違うかもしれませんよ。少なくとも国家権力の協力は簡単に得られないと思った方が良い。この国の宰相さんが血眼になって光探索を命じているみたいですから」
ローガン「宰相が……?」
ハーピィ記者「まあはぐれ者同士、今夜は一杯やりましょう! 聞きたいことがあれば答えてあげますから!」
☆ハーピィ記者と交流することができます(自由行動+1)
野営地で一泊します
↓1〜4 自由安価 野営中何をする?
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 23:22:12.50 ID:f/Mklfoc0
ハーピィに国に協力できそうな人がいないか聞く
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 23:23:04.10 ID:ig3b9ojK0
ローガンに当時の魔法騎士団はどんな感じだったかリチャードやさっきの人達以外どんな人がいたのか聞いてみる
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 23:23:24.86 ID:hjealSv9O
フラナに手紙で相談してみる
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 23:27:13.71 ID:Uz/9GmTEO
クロシュ
スピリチュアルジェルがやってた
スライム交信を試みて帝国の話を聞いてみる
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 23:28:17.04 ID:3WTTHDAYO
この国の魔族のアジト的な所の情報を求める
242 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/12(日) 23:34:58.95 ID:/OKfq64k0
というわけで本日はここまでとなります。次回は協力者がいるか聞こう編、魔法騎士団の人員編、フラナ先生相談室編、クロシュのスライム交信編となります
今回は謎の黒騎士ヴァン氏と交流してみたり、ハーピィ記者氏が突然やってきたり、魔法騎士団の方々に本気の怒りをぶつけられてローガンさんと妖精さんのメンタルがデロデロになったりしたようでした
実のところエルザ氏は優しい女の子なのですが、今回はとても状況が悪かったとしか言えないかもしれません。サージェス氏は元から優しくないですが、状況も実際悪かったと言えるでしょう。設定的には一番やばそうなヴァン氏との交流が実は最も和やかだったようです。ローガン氏の明日はどっちなのか。あかちゃんスライムのクロシュに、この大変な国で何ができるというのか――
それでは本日もありがとうございました。次回、明日もたぶん更新できると思います。よろしくお願いいたします
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/12(日) 23:46:30.37 ID:Uz/9GmTEO
歴代で一番ピンチの国ユーシリア
伊達にずっと選択されなかっただけはある
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/13(月) 00:46:39.80 ID:gxp4CpOZo
おつおつー
皇帝に無策で会いに行ったら、というか会えないかもなこれ
ローガンさん、やっぱりまずい失踪の仕方してたんですね…
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/13(月) 00:54:10.84 ID:V/B3fPlLO
今でこそパーティーの頼れる年長者だけど、初期は自暴自棄の気配あったからねローガンさん……
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/13(月) 01:34:31.55 ID:zpo/dJ6l0
乙
エルザは魔法騎士団のメンバーだったのね。キャラ募集した魔法騎士団のメンバーが登場しているから他の魔法騎士団のメンバーもどう登場するかクロシュ達とどう関わっていくことになるのかな。
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/13(月) 12:24:23.33 ID:ltmxKEBOO
乙
そのうち実りの光巡って戦争とか起きない・・・よね?
248 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/13(月) 17:10:25.85 ID:5V1yIjm10
既に世界樹の光が飛び散ってからけっこうな日数が経過しており、そのうえ前皇帝の殺害、高継承順位者にも相次いだ謎の病気の蔓延、他国の侵攻、魔族弾圧とその反発なども重なり、ユーシリアはとても不安定な状況のようです
現皇帝はおそらく今とても忙しい立場なので、簡単に会うことはできないでしょう
エルザ氏の言動を聞く限りでは、ローガン氏は当時それなりに慕われていたのかもしれません。しかし今は部外者なので、当時の名声が役に立つかどうかはわかりません
登場初期のローガン氏は、無駄死には御免被るが若い女子を守って死ぬなら悪くないみたいな適当な考えで魔族革命に参加するようなおじさんでした。実のところ今でもそういう面がないわけではないのですが、最近はクロシュたちとの交流のかいあって少し前向きかもしれません
エルザ氏はユーシリア帝国魔法騎士団に所属しているとのことです。ユーシリア帝国軍の中でも、魔法騎士団は優れた武勇か血筋を持つ者しか入団を認められないエリート集団のようです。他の団員とも縁があれば会う機会はあるかもしれません。しかし今のところ、魔法騎士団とは敵対関係になる可能性が高いかもしれません
世界樹の光はほうぼうに飛び散っており、残るはユーシリア帝国とオノゴロ諸島のようです。ユーシリア帝国は実際のところ周辺国から虎視眈々と狙われている現状ですが、最近は魔法騎士団の奮闘もあり、以前ほどの侵攻は許していないようです。そしてオノゴロ諸島ですが、実のところ最近島の周辺の海流が激しさを増しており、他国が狙おうにも島に近づくことさえできない状況である……という噂です
249 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/13(月) 17:10:54.64 ID:5V1yIjm10
―夜
野営地
イリス「じゃあ、国家権力以外で協力してくれそうな人はいないんですか?」
ハーピィ記者「今はどの勢力も旅の一行なんかに肩入れしてられる状況じゃないですからねえ。あまりおすすめはしませんけど、魔族連合とかなら条件次第で協力してくれるかもしれませんよ」
ミスティ「魔族連合……?」
ハーピィ記者「この国で迫害されてる戸籍のない魔族たちをまとめて独立運動を起こしている勢力です。当然反政府的な面も併せ持ってますから、王宮が探している世界樹の光を横取りできるとなれば力を貸してくれる可能性がありますよ」
ローガン「むう、反政府組織か……」
ハーピィ記者「はい。ですから、そんな組織と手を組むこと自体がリスクと言えます。ただでさえあなたたちは魔法騎士団に目をつけられちゃったわけですし」
ミスティ「……もう目をつけられているのだから、むしろ気兼ねなく反政府の立場に立てるとも言えないかしら?」
ハーピィ記者「わお! ミスティさんロック……! イリスさんよりダークヒーローの素質があるのでは?」
ミスティ「え、いやダークヒーローはイリスの方が似合ってるでしょ」
イリス「なんでよ!?」
ハーピィ記者「他は……特にいないと思いますね。流石にスラムのガキンチョ共なんかは役に立たないでしょうし」
エバンス「スラムのガキンチョ……?」
ハーピィ記者「武力だけはある無軌道な子供の集団がいるんですよ。でも武力しかないし、目先の損得と好悪感情で身勝手に暴れ回る危険物なので、はっきり言って関わらない方が良いです。獣の群れみたいなもんですよ」
イリス「そ、そんな子たちが……」
ローガン「ううむ……スラムの問題は未だに解決していないか……」
ハーピィ記者「……ああそうそう。もしカラスのハーピィと出くわしても、関わらない方が良いです」
妖精「カラスのハーピィ? 急だね」
ハーピィ記者「まあ……ちょっと因縁がありましてね。自称情報屋ですが、その中身には捏造と誤情報と扇動しかありません。今回もどうせユーシリアの滅亡を肴にしようとハゲタカの如く飛んできたんでしょう」
ミスティ「……それあなたのことじゃなくて?」
ハーピィ記者「失礼な! 私は憶測や誇張はしますが、根も葉もないデタラメは決して記事にしません! 今回もまあ……滅亡まではそんなに望んでないですよ、たぶん」
*
250 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/13(月) 17:11:49.42 ID:5V1yIjm10
ハーピィ記者「はあ全く。善意でこんなにたくさんの情報を提供したというのに、悪徳記者扱いは流石に凹みます」
ミスティ「ごめんなさい、冗談よ。助かったわ」
ハーピィ記者「ええ、是非役立ててください。そうだ、ローガンさんって元魔法騎士団員だったんですよね? いろいろ教えてあげた代わりに、インタビューさせてもらっても良いですか?」
ローガン「む……まあ、構わないが……。我々の不利になるような記事は書かないで頂けるなら」
ハーピィ記者「大丈夫ですよ! あなたたちは人間ですけど、魔族国の賓客でもありますからね」
妖精「騎士団の情報は私も聞いておきたいかな。今後もし敵対することになった場合、相手の情報があれば対策も立てやすい。その、ローガンにとってはつらいかもしれないけど……」
ローガン「いや、構わない。元より覚悟はできている。知っていることを話そう――」
*
ローガン「……というわけで気を付けるべき相手は、今日会った『弓使いのエルザ』、『メイス二刀流のノエル』、『金属魔法使いのルクリリ』だ。また直接出くわす可能性は低いが、もし出会ってしまったら危険なのが『最高司令官のエドワード』、『指揮官のマーズ』、『教官のリュウゼン』だろう。リュウゼンは高齢ゆえ、既に退役している可能性もあるが」
ハーピィ記者「ふむふむ、なるほど……。私が調べた騎士団の実力者とも概ね一致しますね」
ローガン「エルザは射手として優れているだけでなく、回復魔法による後方支援も得意としていた。彼女の率いる小隊と交戦する場合、真っ先に討ちにいかねばジリ貧を強いられるかもしれん。もちろん、彼女もそう容易く討たせてはくれぬだろうが」
イリス「回復魔法……!」
ミスティ「撃ち合いは避けた方が良いのかしら……」
ローガン「ノエルはメイス二刀流に目が行きがちだが、その真に厄介な点は、奴の模倣魔法だ。実際に交戦するまで、奴が何の魔法を保持しているかわからぬ」
イリス「模倣魔法……!?」
ミスティ「噂程度には聞いたことがあるけれど……。それって、イリスの星魔法とか、クロシュの反映魔法も模倣できるのかしら?」
ローガン「理論上は可能だろう。ただ、戦闘中に敵対者の魔法を模倣する可能性は低い。いくら模倣できたとしても、使い慣れていない魔法など事故の元だからな。まあ一発限りの不意打ちで模倣してくる可能性も全くないとは言えないが……」
イリス「ミスティの瞬間凍結なんて模倣されたらたまんないですよ!」
ローガン「いや、氷属性については安心して良いかもしれん。いつだったか、奴は闇属性と氷属性だけは模倣したくないと言っていたことがあった。なんでも属性の質が他と全く違っていて制御できなかったらしい。あの瞬間凍結を模倣したら、最悪自分の体が凍結してしまうのではないかな」
ミスティ「まあ……あれってかなりの修練と集中が必要な魔法だから、もし簡単に模倣されたら凹むわね……」
ローガン「その点は奴も同じだ。模倣した魔法も修練が足りなければ上手く使えない場合が多い。逆に言えば、しっかり修練すればどんな魔法も使えるということでもある。闇と氷以外ならな」
ミスティ「闇と氷……。これも、負の属性っていうやつが関係しているのかしら……」
ローガン「そして金属魔法使いのルクリリ。彼女も前二人に負けず劣らず、厄介な術師だ」
イリス「金属魔法……ローガンさんの鋼魔法……よりは、フォレスティナのマーベルさんの魔法が近いのかな?」
ローガン「確かに、私よりはマーベル氏の魔法の方が近いだろうな。しかしマーベル氏とは決定的な違いがある。彼女自身は金属を創造できないという点だ」
ミスティ「金属を……創造できない」
ローガン「うむ。ゆえに彼女は、金属のない場所ではほとんど魔法を使えないという大きな弱点がある。ただ、問題なのは……現代における装備のほとんどは、金属でできているということだ」
エバンス「げっ……! てことは――」
ローガン「うむ……。もし彼女が強い殺意を持って我々の金属製武具に触れれば、それはたちまち我々の体を串刺しにする凶器と化す。彼女との接触は絶対に避けねばならぬ」
エバンス「俺は剣と槌だけだからまだ良いが、ローガンの旦那は全身鋼だから全身弱点ってことになんのか!」
ローガン「うむ……。もし彼女と他の騎士が共に攻めてきた場合、極めて厳しい戦いを強いられることになるだろう……」
ミスティ「金属操作……恐ろしい魔法ね……」
イリス「そういえば、エルザさんが去り際に『ルクリリさんには黙っておく』って言ってましたけど……あれはどういう意味だったんですか?」
ローガン「……わからん。なぜルクリリくんの名前があの場で出たのか全く検討が付かぬ。できればルクリリくんだけでなく、司令官や指揮官にも黙っていて欲しいところだが……」
◇
251 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/01/13(月) 17:13:34.09 ID:5V1yIjm10
―夜
野営地
焚き火「」パチパチ
イリス「さて、こんな時は先生に相談だよね」カキカキ
ハーピィ記者「既に想定されていたようですよ。はい」スッ
フラナからの手紙「」ポン
イリス「うわあ!? なんで!?」
ハーピィ記者「次は恐らくユーシリアだろうからと、先んじて私に持たせたようです。無事に渡せて良かったですね」
イリス「ま、まあありがたいですけど」
ハーピィ記者「何が書いてあるかは私も知らないので、早く開けて読んでみましょう!」
ミスティ「あなたも読む気満々ね……」
↓1コンマ
01-10 フレメアから果し状が届いたから決着を付けてくるわ
11-90 ユーシリア大図書館に向かいなさい
91-00 良いものを贈るわ
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/13(月) 17:19:21.80 ID:gxp4CpOZo
さすが!
374.10 KB
Speed:13.6
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)