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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3

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659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 22:44:11.36 ID:Y8mqGtgu0
660 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/22(木) 22:44:13.84 ID:lGlQ4aFD0
↓1です
661 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/22(木) 22:44:39.17 ID:lGlQ4aFD0
↑を採用します
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 22:44:40.85 ID:q9Gs1MCkO
遺跡
663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/22(木) 23:03:10.83 ID:lGlQ4aFD0
―テラヌス砂漠


 強化ソリ「」シャーッ


 遠くに見えるオアシス「」ユラユラ


エバンス「んん……? あれは……」

妖精「……! あれは――」

セイン「オアシスモドキだな」

妖精「ああーっ!! 私が言おうと思ったのに!!」

セイン「す、すまない……」

妖精「いやいいけど! とりあえずみんなに催眠解除魔法をかけるよ!」パァァァ―


 遠くに見えるオアシスモドキ(アリジゴクの姿)「」ユラユラ


イリス「うわあ……あんな風に待ち構えてるんだ……」

ミスティ「どうする……? わざわざ近づく意味もないけど……」

イリス「あ待って! あれは――」


 サボテンドラゴン「」ノッシノッシ

 オアシスモドキ「」ユラユラ


ミスティ「サボテンドラゴンが……オアシスモドキに近付いていってるわ!」

イリス「ど、どうしよう!?」

エバンス「……放っておけば良いんじゃないか? 水は足りているし……」

イリス「でも……サボテンドラゴンがオアシスモドキに食べられちゃうかも!」

ミスティ「ど、どうなのかしら……。見た感じはサボテンドラゴンの方が強そうだけど……」

ローガン「もしサボテンドラゴンがオアシスモドキの催眠にかかっているのなら、いかな体格差であろうとオアシスモドキの方が圧倒的に有利だろう……。あの時の我々のように……」

妖精「でもオアシスモドキの毒針ってサボテンドラゴンに効くのかなあ? もし催眠にかかってたとしても、毒が効かなければどっちも決定打を与えられなさそう……」

セイン「……クロシュは、どう思う?」

クロシュ「!」


↓1〜3多数決
1.二体の喧嘩を止めに行く
2.自然の成り行きに任せる
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 23:04:15.23 ID:wpJyyHK8O
1
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 23:04:19.62 ID:tq4pacNDO
1
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 23:04:26.77 ID:Y8mqGtgu0
667 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/22(木) 23:16:17.56 ID:lGlQ4aFD0
クロシュ「えと……妖精さん……。決定打がないと……どうなるの……?」

妖精「んー……オアシスモドキが疲れ果てるまで、サボテンドラゴンをどつきつづけるんじゃないかなあ……。でもサボテンドラゴンもトゲトゲだから、疲れ果てる前に参っちゃうかも……」

クロシュ「……えと……それは……どっちも……美味しくならないって、こと……?」

妖精「美味しく……まあ、そうだね。どっちも美味しい思いをできない、不毛な戦いにしかならない可能性が高いよ」

クロシュ「……」

クロシュ「わたし……止めにいく……」

セイン「!」

ミスティ「えっ、止めに?」

クロシュ「うん……。このまま……疲れるだけなら……。そんな喧嘩、良くない……」

ローガン「なるほど……どちらも捕食できないのであれば、確かにその戦いは不毛だ。それなら初めから戦わないのが一番だろう」

クロシュ「うん……」

ミスティ「なんとなくわかったわ……。よし、進路変更……あの二体の喧嘩を止めに行くわよ……!」グイッ

 *

サボテンドラゴン「〜〜」グルグル

オアシスモドキ「……」チキチキ


 強化ソリ「」シャーッ


オアシスモドキ「!」シャキンッ


スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ!

オアシスモドキ「キシャッ!!」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ…


妖精「交渉決裂! みんな、あいつらを止めて!」

セイン「ああ!」シュバッ


 ――戦闘開始 オアシスモドキ&サボテンドラゴン――


↓1コンマ
01-90 勝利
91-00 会心
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 23:17:02.33 ID:JZiLnrVGo
セインの暴力!
669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 00:08:13.30 ID:o1pg+Z0X0
セイン「殺すのではなく……止めるんだったな」

 光の残像「」パヒュンッ

 ドガッ
オアシスモドキ「キシャッ…」ドサッ


イリス「え、えええ!? セインくんもう――」


サボテンドラゴン「〜〜!!?」チクチク


妖精「サボテンドラゴンが催眠から目覚めたよ!」

エバンス「おう! 峰打ちだ!」シュバッ

ローガン「多少の痛みは我慢せよ!」シュバッ

 ガッガッガッ!!

サボテンドラゴン「〜〜…」キュゥ…


ミスティ「お、終わったわね……」


 ――戦闘終了――

 *
670 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 00:09:18.89 ID:o1pg+Z0X0
―夕方
 テラヌス砂漠

妖精「良い? あなたが見せられてたのはオアシスの幻覚なの。このでかいアリジゴクが見せた」

サボテンドラゴン「〜〜」ウンウン

妖精「よし、わかったみたいだね。それじゃあもう行きな。太陽の光も前よりは和らいだはずだからさ」

サボテンドラゴン「〜」ウン

イリス「あ、ちょっと待って! 行く前に――それっ!」

 水のシャワー「」シャワーッ

サボテンドラゴン「〜〜〜♪」キャッキャ

イリス「ふふ、でも他の人間はあなたの水を狙うかもしれないから、人間はちゃんと警戒しなきゃだめだよ!」

サボテンドラゴン「〜〜」ウンウン


スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

サボテンドラゴン「〜」スッ

 サボテンドラゴンの花「」ピョコン

スライムクロシュ「!」モニョ!

サボテンドラゴン「〜〜」ドウゾ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

サボテンドラゴン「〜〜」バイバイ


サボテンドラゴン「〜〜」ノッシノッシ…

 ☆サボテンドラゴンの花をもらいました

 *

妖精「さて、サボテンドラゴンは行っちゃったから……」

オアシスモドキ「」グッタリ

イリス「こっちのでっかいアリジゴクだけど……妖精さんは話せるの?」

妖精「虫は無理。サボテンドラゴンはアルラウネみたいなもんだからけっこう話せるけど、虫は多分私たちと根本的な思考体系が異なるからね……。クロシュも全然だめだったみたいだし」

ミスティ「じゃあ……どうする? 放って置く?」

妖精「まあそうするしかないかなあ。サボテンドラゴンはもう行っちゃったから目的は果たせたし」

イリス「わかった。それじゃあ、ちょっとここの砂を使って、即席の器を作って――」サラサラ


 砂の器「」ポン
 水のシャワー「」シャワーッ

 水がいっぱいになった砂の器「」ナミナミ

オアシスモドキ「キシャ…? キシャシャ!」ゴクゴク


イリス「これで良し! 攻撃して気絶させた分はこれでチャラ!」

 ◆
671 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 00:09:59.84 ID:o1pg+Z0X0
というわけで本日はここまでとなります。次回は再び芸術都市に入るところからとなります

砂漠の帰り道も終えるクロシュ一行です。短い間ですがセインくんと一緒に過ごし、いろいろとまた親交を深めたように思えます。またいつか会う日も来ることでしょう、その時まではしばしのお別れとなります

それでは本日もありがとうございました。次回ですが、土日が不明瞭なため、とりあえず代わりに明日(金曜日)の夕方くらいにも更新したい予定であります。よろしくお願いいたします
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 00:51:23.93 ID:eRWsPKvto
おつでした
ドラゴンと言われるもののどことなくかわいいサボテンドラゴンくん、強く生きろ
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 11:25:55.88 ID:pq2Ew1TvO

喰う喰われるの殺し合いはOKだけど不毛な喧嘩はNGという姿勢、クロシュちゃんの優しさと価値観が感じられて良い
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 12:13:25.84 ID:Muw09+7CO

オアシスモドキ実質砂漠編の隠しボスキャラ
675 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 18:41:55.71 ID:o1pg+Z0X0
サボテンドラゴンはドラゴンの形をしたサボテンなので、性格もドラゴンよりはサボテンに近く、普段は温厚でのんびりした性格のものが多いようです
しかしそれでも水不足が深刻になってくると、他の動植物や人間などを襲って水分を得ようとする獰猛さを見せることがあります。ノドの乾きには抗えません

クロシュ氏は、生きるために殺して食うという摂理には肯定的ですが、生存や生命活動とは関係のない争いや殺生には否定的な考えを持っているようです
今回、オアシスモドキとサボテンドラゴンの喧嘩を無理矢理止めたのも、そういう考えに基づいたものだと思われます

実際、オアシスモドキ氏はクロシュ一行を全滅寸前にまで追い込んだ強敵でした。素の戦闘力はそこまで高いわけではないようですが、彼の催眠能力と神経毒の一撃は、無対策であればかなりの格上でさえも殺しうる凶悪な力であります。砂漠で最も危険な魔物という評価は誇張ではないでしょう
676 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 18:42:28.80 ID:o1pg+Z0X0
―芸術都市ミュージア

 強化ソリ「」キキッ

ミスティ「着いたわ」

セイン「……感謝する。大した礼もできなくてすまないが――」

イリス「ううん、料理を手伝ってくれたり、訓練に付き合ってくれたりしたでしょ? それで十分だよ」

セイン「そうか……。わかった」

ローガン「気を付けてな。セインくんは強いが、まだ若い。我々でなくとも……頼れる大人がいるなら、頼るのが良い」

セイン「……考えておこう」

ミスティ「あまり無茶はしないようにね。……私たちが言っても説得力はないかしら」

エバンス「はは、でも本当に軽率な無茶はするなよ?」

セイン「ああ……ありがとう」

妖精「ま、元気でね。あんまり元気すぎて世界樹の光を持ってかれても困るけど」

セイン「……それはお互い様だな」

クロシュ「……」

セイン「クロシュ……君も、元気で」

クロシュ「……うん! セインさんも……お元気で……!」

 握手「」ギュッ

セイン「また会おう……」

 ☆セインくんと別れました

 *
677 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 18:44:11.92 ID:o1pg+Z0X0
―芸術都市ミュージア
 絵空の家

レーティア「わーお! 皆さんお久しぶり……というほどお久しぶりでもありませんね!」

イリス「あはは、どうも!」

ミスティ「また泊めてもらうわね。今回は一晩だけだけど」

レーティア「一晩だけでも嬉しいですよ!」


芸術妖精「おおーっ!? 久しぶりだねみんな〜!」パタパタ

妖精「わっ! あなたまだこの街にいたの!?」

芸術妖精「いやあ……このままこの街を出ていくのもちょっと後味が悪くてねえ……」

レーティア「そういうわけですから、せっかくなので彼女には復興支援を呼びかける募金箱やポスターのデザインを手掛けてもらってます。外出する時は必ず私も一緒なのでご安心ください」

妖精「そうなんだ……。でも確かに、このまま出てくのが気分悪いってのはわかるかも……」

芸術妖精「でしょ!? 王国の災害支援だけじゃなくて、募金やボランティア希望者も少しづつ集まってきてるんだよ!」

エバンス「おお……! けっこう好調なんだな!」

レーティア「例の日に吹き飛ばされたのが、街の表層部分だけだったのが幸いでした。水道などの地下インフラにはほとんど被害がなかったので、建て直しもそれほど難航しなさそうですよ。ただ……」

ローガン「ただ……?」

レーティア「あの日以降……一部の住民の間に、とある終末論が広がりつつあるようで……。今は直接的な害こそないのですが、もしこれがもっと広がっていくと……復興活動にも支障が出てきてしまうかもしれないんですよね……」

妖精「終末論……? それって、まさか――」

芸術妖精「そう……あのクロシュちゃんの描いた絵だよ!」

クロシュ「!?」

芸術妖精「あれこそが真の正しい世界だから、溶け合って混ざり合うのが正しさなんだって! いつの日か、聖なるデロデロがこの星を覆い尽くして、みんな溶けて混ざってデロデロになって救われる――そういう言説がちょっと流行ってるんだよ!」

ミスティ「え、ええ……」

イリス「それは……ちょっと困りましたね……」

レーティア「フフ、本当にちょっとだけですけどね。直ちに何か問題があるってわけでもありませんし、復興さえすれば後ろ向きな考えも自然と消えていくと思いますよ」

芸術妖精「私はけっこう嫌いじゃないんだけど、街の復興や今後の展望についても考えるとあんまり歓迎すべき思想じゃないのも確かだからねえ」

クロシュ「……」

芸術妖精「あ、クロシュちゃん! 大丈夫だよ、芸術を鑑賞した誰かが何をどう思おうとも、その思いはその人自身が自ら引き出したものなの。芸術は、鑑賞者の奥底にある思いを引き出す切っ掛けに過ぎないんだよ。責任とか感じる必要は一切ないからね?」

クロシュ「あ、うん」


芸術都市の宿(絵空の家)に一泊します。この行動終了後、港湾都市へ向けて出発します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 18:45:29.24 ID:cptaIOC30
フラナ・ティセリア・モーリィから芸術都市復興のための支援物資が届く
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 18:47:06.22 ID:carHTBcUo
クロシュがクロシュ内の同化したもの達との対話する
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 18:47:40.03 ID:sWkVVYRrO
レーティアと芸術妖精とイスファハーンの話、雑談
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 18:47:44.69 ID:U8h9ZQ6DO
森妖精の子からもミスティ宛の手紙が届いた
682 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 20:47:23.36 ID:o1pg+Z0X0
 カランカラン

レーティア「おや、またお客さんかな? ちょっと待っててくださいね」スタスタ

ハーピィ記者「どうも! ハーピィ運輸です〜」ニコッ


妖精「げっ!?」

イリス「は、ハーピィ運輸……!?」

ハーピィ記者「……おや? テラヌス・ウルスで内政干渉に大活躍だった復権派の皆さんじゃないですか!!」

妖精「あなたも共犯でしょ!!」

レーティア「わお、お知り合いですか?」

ミスティ「まあ……」

 *

ハーピィ記者「まあかくかくしかじかで、魔族国としても困るわけですよ。例のテロ組織の構成員が魔族ばかりだからって、魔族全体に憎しみを向けられるのはね。というわけで――これです!」

 大きなカバン「」ドサッ

レーティア「何ですか、これ?」

ハーピィ記者「支援物資です。中身は空間を拡張してありますので、お金とか食べ物とか医薬品とか衣類とかいろいろ入ってますよ」

レーティア「……それをなぜ私に? 私はただの宿の主人ですよ?」

ハーピィ記者「ご謙遜を。芸術都市の復興に最も貢献している人でしょう? 王国は信頼できませんがあなた個人であれば信頼できますからね」

レーティア「ああ、なるほど……。わかりました、私が受け取りましょう」

ハーピィ記者「どもども! しっかり『魔族国から』って宣伝してくださいね!」

レーティア「はあ。プロパガンダに加担したくはないのですが、事実は事実ですからね。嘘偽りなく伝えますよ」

イリス「レーティアさん! この胡散臭いハーピィの人はともかく、魔族国の人たちは本当に良い人たちなので……! きっと、本心から芸術都市の復興を願って送ってきてくれたんですよ!」

レーティア「イリスちゃん……。ふふ、わかってますよ。人も魔族も大した違いはありませんからね」

ハーピィ記者「ハーピィの人も胡散臭くないですよ! 本心から復興を願って持ってきました!!」

ミスティ「はいはい。まあ半分くらいは本心だと思ってあげるわ」

 *
683 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 20:49:06.72 ID:o1pg+Z0X0
ハーピィ記者「それじゃ私はこれで! あ、支援物資の中に大陸の情勢をまとめた新聞も入れておいたので、是非お読みくださいね!」

 扉「」ガチャ パタム


イリス「行っちゃった」

ミスティ「あの人、いつも言うだけ言ってさっさと行っちゃうのよね」

レーティア「でも何にせよありがたいですよ。支援物資はいくらあっても嬉しいですから」

妖精「まあそれはそう――ん?」

 ヒュルルッ

風の精霊『あ、妖精いた〜!』ヒュルヒュル

妖精「へ? あなたは緑の国の――」

芸術妖精「わあ、風の精霊だぁ〜」

レーティア「お、精霊さんがいるんですか?」

芸術妖精「うん! 緑の国から来たんだって!」

風の精霊『ティセリアからお届け物〜。ちょっとお外に出てくれる〜?』

妖精「え、ティセリアから?」

芸術妖精「なんだろ!」

 *

―夕方
 絵空の家 玄関前


風船スライム『〜〜』フヨフヨ モニョモニョ
 風船スライムに吊り下げられた大量の物資「」ドッサリ


クロシュ「わあ……!」

芸術妖精「わ、わわ! すごい!」

妖精「ええ……!? 風船スライムと一緒にここまで運んで来たの!?」

風の精霊『うん〜! この風船スライムさんは一時的に精霊化してるから人間には見つからないんだよ〜』

レーティア「え、ええと……何が見えているんです?」

風の精霊『あ、じゃあ下ろすね〜。風船スライムさん、ゆっくり降ろしてくれる?』

風船スライム『〜〜』モニョニョ

 ゆっくり降ろされる大量の物資「」フヨフヨ…ドスン!

レーティア「え……えええ!!? 急に大量の荷物が……!?」

風の精霊『じゃあこれ、街の偉い人に渡してね〜。あ、緑の国からっていうのもお忘れなく!』

芸術妖精「わかった! レーティアに頼んでみる!」

風の精霊『ありがと〜。それじゃ帰ろ、風船スライムさん!』ヒュルル

風船スライム『〜』モニョ

風の精霊『それじゃあばいば〜い! 復興がんばってね〜』ヒュルルッ!

風船スライム『〜〜』フヨフヨ モニョモニョ

スライムクロシュ「〜〜!」ピョンピョン モニョモニョ!



芸術妖精「――というわけで、緑の国からの支援物資だって!」

レーティア「何がというわけなのかさっぱりわかりませんが、とりあえず緑の国からの支援物資ということだけは理解しました」

妖精「ティセリアもなかなか面白い空輸方法を思いつくなあ……」
684 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 20:49:42.06 ID:o1pg+Z0X0
モーリィ「ほう、他からも届いていたのか」バサッバサッ
 モーリィがぶら下げた多くの物資「」ズッシリ


レーティア「こ、今度は一体!?」バッ


星竜の子供「……」バサッバサッ
 星竜の子供がぶら下げた多くの物資「」ズッシリ

溶岩エイ「キュウ、キュウ」フヨフヨ
 溶岩エイがぶら下げた多くの物資「」ズッシリ


妖精「あなたたちは……トコナツ火山島の!」

モーリィ「妖精までいたのか。久しぶりだな」ストッ

溶岩エイ「キュウ!」フヨフヨ

イリス「わあ! エイさんも久しぶりだね!」

星竜の子供「ギャウ……」ジト

スライムクロシュ「…」モニョ…

モーリィ「これ、ドラ子よ。クロシュを恨むのはやめろと言ったはずだ」

星竜の子供「ンギュ……」

モーリィ「恨むのならこの私を恨め。いいな?」

星竜の子供「ギャゥ……」

モーリィ「さて、本題に移るか。我々はトコナツ火山島の者だ。芸術都市の悲劇を耳にし、支援の用意をしてこちらに参った。物資を運び込むのはこちらで構わないか?」

レーティア「あ、はい! そうですね……本来なら役場の方に届けるべきなのですが……今この街は人間以外の種に対する風当たりが強いので、私のところに持ってきたのは正解かもしれません」

モーリィ「そうか……。では、あなたに任せても?」

レーティア「ええ、責任をもってこの街の復興にお役立てしますよ!」

星竜の子供「ンギャギャ?」

モーリィ「妖精たちが共にいる者なら大丈夫だろう。それでは、こちらの荷物はあなたに任せよう」

 トコナツからの大量の物資「」ドッサリ

レーティア「ありがとうございます!」

モーリィ「礼には及ばん。トコナツ火山島を今後ともよろしく頼む。……復興作業なども手伝っていきたいところだが、我々もそこまで余裕はなくてな。すまんが、これだけで失礼する」

レーティア「いやいや、物資を頂けるだけでもすごく助かりますよ! トコナツ火山島の方々からの支援物資、しかとお預かりいたします!」

妖精「ねえ、ところでトコナツ島の方は大丈夫なの? あれから」

モーリィ「我々の方は復興が一段落したところだ。大丈夫でなければ他国の見舞いなどできん」

妖精「そりゃそうか。でも良かったよ」

モーリィ「フッ……トコナツの方にもいろいろと支援があったからな。お陰で迅速に進んだのだ」

レーティア「それは、もしかして魔族国と緑の国から?」

モーリィ「その通り。こちらに届いていたのもその二国からのようだな」

レーティア「なるほど……これはまた、ありがたい話ですね」

モーリィ「ああ、全くな」

 ☆芸術都市に魔族国、緑の国、トコナツ火山島からの支援物資が届きました

 ◇
685 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 20:52:00.71 ID:o1pg+Z0X0
―夜
 絵空の家 ロビー

レーティア「ふう、なぜ私が支援物資の窓口になっているのでしょう……」

妖精「まあ、王国だからねえ。役人なんかよりはレーティアの方が信用できるってのは本当だと思うよ」

レーティア「それは喜んで良いことなのかどうか判断に迷いますね……」

エバンス「そういえばレーティアは金稼ぎの達人なんだろ? イスファハーンについて詳しかったりしないか?」

レーティア「あ〜、まあ、人並み程度ですね……多分」

ローガン「やけに歯切れの悪い言い方だな……」

芸術妖精「レーティアは確か、学生の頃イスファハーンに留学してたんだよね?」

レーティア「そういえばそんな過去もありましたね……」

妖精「へえ……じゃあその金稼ぎの力もそこで磨いたの?」

レーティア「悔しいですけど多分そうですね。本当は芸術の方を学びたかったんですが……まあでも、今こうして肥やした私腹を使う機会も来たりしてますから、なんだかんだで無駄ではなかったと思ってますよ」

妖精「じゃあさ、イスファハーンで大魔女帝国行きのチケットが闇取引されてるって情報を仕入れたんだけど……どこに売られてるか知ってる?」

レーティア「大魔女帝国行きのチケットですか?」


↓1
01-30 知らないですね
31-60 聞いたことならあります
61-90 多分知ってますよ
91-00 良いものを差し上げます
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 20:52:51.02 ID:5TuWBAfkO
良いものだ!
687 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 21:32:02.30 ID:o1pg+Z0X0
レーティア「う〜ん……わかりません。でも闇取引されてるものなんていくらでもある……というか取引されていないものの方が少ないような場所ですから、あるのは間違いないと思いますよ」

ローガン「あるのは確か、か」

レーティア「ええ。でも闇取引は闇取引なので、私としてはあまり勧めたくないですねえ……。良からぬ危険に巻き込まれちゃうかもしれませんし」

妖精「それはまあそうなんだけど……。今から世界各国を行脚して大魔女帝国の大使館を巡ってたら、時間がいくらあっても足りないでしょ」

レーティア「そりゃその通りです。ていうか正規の手段で大魔女帝国入りする人なんてどれくらいいるんですかね……」

芸術都市「私も行ったことないんだよねえ。文化も技術も芸術もかなり発展してるって噂は聞くし、一度くらい行ってみたいなあ」

エバンス「そもそも、大魔女って一体どんなやつなんだ?」

妖精「遥か昔から生き長らえ、あらゆる属性に精通し、あらゆる魔法を使いこなす伝説の魔女……という触れ込みだね。どこまで真実かは知らないけど、大魔女帝国の技術力は本物だよ。テンペスターの機械技術よりもさらに先を行ってる、と思う」

ローガン「テンペスターを上回る技術か……!」

エバンス「なんか普通に楽しみな気がしてきたぞ……!」

レーティア「もし行けたら、お土産話を聞かせてくださいね!」

芸術妖精「大魔女帝国の芸術を教えてね!」

 ◆
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 21:38:22.47 ID:OFdepvBgo
空見上げたら普通に飛んでそう
大魔女帝国
689 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 21:52:21.99 ID:o1pg+Z0X0
―夜
 絵空の家 客室

イリス「……」zzz

ミスティ「……」zzz

妖精「……」zzz

スライムクロシュ「……」zzz

 ◆

―集落

 チュンチュン

クロシュ「……」


メイ841「クロシュ」

クロシュ「!」

メイ841「お疲れさまです。ここは、あなたの夢の中です」

クロシュ「……?」

バーニングスライムの欠片「おはようクロシュちゃん! あ、でも実際にはおやすみなさいなのかな?」

星竜の珠「どちらでも良かろう」

ウニ盾「おはよ、クロシュちゃん……」

クロシュ「あ、うん……。おはよ、みんな……」

踊り子の双剣・姉「ふふ、私たちもいますよ」
踊り子の双剣・妹「使ってくれてありがとね、クロシュちゃん!」

クロシュ「あ、うん……!」

光の精霊「わあ〜大所帯なんだねえ、クロシュちゃんの中って」

クロシュ「ほえ……?」

光の精霊「ふふ、祝福っていうのは精霊自身を分け与えることなんだよ。これからもよろしくね」

クロシュ「あ、うん!」


ウニ盾「ふふ……でも、最古参は、わたし……」

メイ841「ウニ盾さんは最近出番がありません。一番クロシュの役に立っているのはメイドブレードです」

ウニ盾「む……」

バーニングスライムの欠片「いやいや、一番強いのはボクだよ! クロシュちゃんをフメイちゃんと同じ炎属性にして、圧倒的なバーニングパワーで何もかも焼き払えちゃうんだもん!」

星竜の珠「フッ、下らん。貴様らは愚鈍ゆえ気付いていないようだが、竜珠の杖と同化するとクロシュは全ての能力が向上する。つまり最も優れているのは我だ」

踊り子の双剣・姉「わ、私たちも……クロシュちゃんをかわいく綺麗に仕立てて、踊らせてあげることができます!」
踊り子の双剣・妹「そうだそうだ! かわいさこそが一番の正義なんだよ!」

光の精霊「わひゃぁ、クロシュちゃん好かれてるねえ……。まあでも、光速移動っていう最速の移動方法が使えるのは私だけなんだけどね?」

クロシュ「んゅ……」

ウニ盾「クロシュちゃん……わたしが、一番だよね……?」

メイ841「いいえ、一番はメイドブレードです。そうですね、クロシュ」

バーニングスライムの欠片「あはは、一番はボクだよ〜。ね、クロシュちゃん!」

星竜の珠「ハッ、無様な連中よ。最上は聞くまでもなく我に決まっているだろう」

踊り子の双剣・姉「私たちは……一番じゃなくてもいいわ」
踊り子の双剣・妹「でも、これからもかわいく踊らせてよね!」

光の精霊「ふふふ、面白いなあ……。ねえクロシュちゃん、結局一番は誰なの?」

クロシュ「んゅゅ……」

 ◆
690 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 21:52:58.15 ID:o1pg+Z0X0
―朝
 絵空の家 客室

スライムクロシュ「〜〜…」zzz モニョニョ…

妖精「クロシュ……なんかうなされてる……」

ミスティ「何か悪い夢でも見ているのかしら……」

妖精「いや……これは……」

スライムクロシュ「〜〜…」zzz モニャニャ…!

妖精「ふふ、ちょっと嬉しそう」

 ◆
691 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 22:36:28.64 ID:o1pg+Z0X0
―芸術都市
 絵空の家 玄関前

剣舞妹「ちょっと! 来てたのなら言ってよ!!」

エバンス「わ、悪い! でも昨日の夕方来たばっかなんだよ!」

剣舞妹「あ、そうだったの……? ご、ごめん……」


踊り子クロシュ「えと……わたし、踊った……! 剣、ありがと……!」シャラン

剣舞妹「あ、うん……! 使ってくれたんだ、こっちこそありがと……!」

踊り子クロシュ「んへへ……」

剣舞妹「返すのはまだまだ先で良いからね。この前貸したばっかりなんだから、いろんな国に行って、私たちの踊りを見せてあげて!」

踊り子クロシュ「ん!」シャラン


パペットマスター「今回はもう行ってしまうのか。忙しい旅のようだなッ!」

ローガン「うむ……。実際急ぎの旅なのだ、すまぬな」

エバンス「いろいろ決着が着いたらまた来るぜ! あの子のこと頼んだぞ!」

パペットマスター「任せたまえッ! 彼女はボクが一丁前の芸術家に育てあげよう!」

剣舞妹「だからあんたの弟子になった覚えはないってば!!」


レーティア「次は港湾都市で、そこから海を渡ってイスファハーンに向かうんですよね」

妖精「うん。けっこうな長旅になるかも」

芸術妖精「気を付けてね! イスファハーンと大魔女帝国のお土産、楽しみにしてる!」

ミスティ「ふふ、わかったわ」

レーティア「……繰り返しになりますが、イスファハーンは権謀術数渦巻く狂気の都……。迂闊者を叩き落とす奈落の落とし穴がそこかしこで大口を開いていますから、くれぐれもお気を付けくださいね」

イリス「うう……なんか怖くなってきました……」

妖精「わかった。十分気を付けるよ、忠告ありがとう」

レーティア「いえいえ。それではまた!」

 ◆
692 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 22:38:05.89 ID:o1pg+Z0X0
―芸術都市 町外れ

 ワーワー ガヤガヤ

男「真の正しい世界! 真の正しい世界!!」

 シンノタダシイセカイ!! シンノタダシイセカイ!!!!

リュアン「しんの……ただしい、せかい……」ボー

女「導師クロシュ様……どうか我々を、この力なき末人たちをお導きください……」

リュアン「クロシュ、ちゃん……?」

 ヒュオオオオオ――…
 デロデロ…ポン!!
 スタッ―

白い幼女「……」ニコ

 ザワザワ エッエッ マサカ…!

男「ま、まさか……あなた様は――」

女「導師、クロシュ様……!?」

白い幼女「んーん……。クロシュちゃんは、今大事な用事があって動けないから……。代わりに、クロシュちゃんの一番の理解者であり、同じ種の一人でもあるこのわたし……クロシュヴィア・スウィートエンドが来たの」

 ザワザワ… クロシュヴィア…?

クロシュヴィア「みんな……この、苦しみと哀しみに満ちた世界に、疲れ果てているんだよね……。大丈夫……わたしたちが……みんなを、真の正しい世界に導いてあげる……」

 ザワザワ…オオ…オオ…!!

クロシュヴィア「でもね……溶けて混ざってデロデロになるのを、拒む人たちが……救いを拒絶する愚かな人たちが、この世界にはまだ、大勢いるの……。わたしも、クロシュちゃんも……みんな全員、別け隔てなく救いたいのに……ワガママで、困っちゃうよね……」

 ザワザワ… クロシュサマヲキョゼツスルナンテ!! オロカモノタチ!!

クロシュヴィア「だから……協力してくれる? わたしたちの導きが……真の正しい世界が、あまねく世界中に染み渡るように……。誰一人、取りこぼさずに……みんなで、救われるために……。あなたたちも……愚かな人たちを、導いてあげて……!」

 オオ…オオ…!!!! ヤルゾ!! シンノタダシイセカイ!! オレタチガミチビクンダ!!!!

クロシュヴィア「ありがとう……みんなで、目指そうね……真の、正しい世界を……!!」

 ◆
693 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 22:41:38.59 ID:o1pg+Z0X0
ここからセイントレアキャニオン〜王国平原の移動ですが、既に一度行き来した旅路なので、省略するかどうか選択することができます

旅路を省略する?
↓1〜3多数決
1.省略する
2.省略しない
3.短縮する(ランダムイベントと自由安価を1日分だけ行う)
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 22:42:32.97 ID:cptaIOC30
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 22:43:31.13 ID:OFdepvBgo
1
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 22:44:08.30 ID:U8h9ZQ6DO
1
697 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 22:56:42.79 ID:o1pg+Z0X0
―セイントレアキャニオン〜王国平原〜港湾都市

 強化ソリ「」シャーッ―――……

 ☆旅路を省略しました

―港湾都市ウォーターポート

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      亡国王のペンダント
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[2/8](エバンス)
・魔法[1/6](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□港湾都市ウォーターポート 主要施設
大通り:旅の船着場、武具店、雑貨店、魔法店、鮮魚店、食品店、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
裏通り:占い屋、怪しい露天商、暗黒商店、奴隷商店、他
沿岸部:港、造船所、魚河岸、灯台、他
……………………………………………………………………………………
□機械工業都市テンペスター 主要施設
大通り:武具店、雑貨店、機械店、無人食事処、自販機通り、冒険者ギルド、他
裏通り:闇市、薄暗い路地裏、他
沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、灯台、他
698 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 22:58:47.41 ID:o1pg+Z0X0
―夕方
 港湾都市ウォーターポート 宿屋「旅の船着き場」

宿の看板娘「あー皆さんお久しぶりです!! そ、その……芸術祭では大変なことがあったようで……」

エバンス「おう……あったぜ、大変なこと……」

宿の看板娘「でも皆さんご無事で良かったです!」

ローガン「うむ……」

妖精「一泊お願いできる?」

宿の看板娘「ええ、もちろんです! ゆっくりしていってくださいね!」


ミスティ「ふふ、なんだか懐かしいわ。それほど経ったわけでもないのにね」

イリス「何回か泊まるとやっぱり身近に思えちゃうよね」

妖精「明日からまた船旅だから今日はしっかり休まないとね」

クロシュ「ん!」


港湾都市の宿(旅の船着き場)に一泊します。この行動終了後、イスファハーンへ向けて海へ出ます
↓1〜3 自由安価 何をする?
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 23:00:22.13 ID:vuMdbKkoO
クロシュ、夜釣りに挑戦
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 23:05:54.51 ID:TxmjOPgAO
クロシュ通りすがりのドラゴンを餌付け
イスファハーンへの特急便ゲット
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 23:10:23.30 ID:U8h9ZQ6DO
魔王図鑑を読む
完読するとアリシラ関係のイベントに関わるのかな
702 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 23:16:38.95 ID:o1pg+Z0X0
というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュの夜釣り編、野良ドラ餌付けチャレンジ編、魔王図鑑の続き編です

芸術都市を再び通り、港湾都市へと至ったクロシュ一行です。そして次なる目的地は国際商業都市イスファハーン。イスファハーンでは一体どのような出来事が待ち受けているのか。クロシュちゃんたちは無事に大魔女帝国行きのチケットを手に入れられるのか――

そしてついに暗躍を始めたクロシュヴィア・スウィートエンド氏です。苦しみと哀しみに押しつぶされた人々に囁かれる、とろけるように甘い誘惑。人々の心はどこへ向かうのか。そして、従者を喪い弱り果てているリュアンちゃんの未来は――

なお魔王図鑑ですが、読み進めていけばアリシラさんと似たような症状の魔王が見つかるかもしれません。それがアリシラさんの現状を解決することに繋がるかはなんとも言えませんが、何かのヒントにはなるでしょう。また、もしかしたら魔王図鑑の中には今もまだ生きている魔王が載っていたりもするかもしれないので、それの対策として読む価値も全くないわけではない……かもしれません

それでは本日もありがとうございました。次回ですが、やはり今回の土日は難しそうなので、次の更新は来週の土日とさせていただきます。よろしくお願いいたします
703 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/23(金) 23:25:57.71 ID:o1pg+Z0X0
よく見たら明日の土曜は更新できそうだったので、明日の土曜は更新できそうです。よろしくお願いいたします
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/23(金) 23:38:51.43 ID:wgVuxR/Wo
おつです
土曜も更新やったぜありがとう

ハーピィ記者(運輸)(ルフ)いいキャラだからパーティ同行チャンス転がってないかな
クロシュヴィア……っ、破滅に向かう宗教は邪悪だって!
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 09:14:55.84 ID:JJLl5hXM0

リュアンちゃんを救えるか否か・・・
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 14:05:13.14 ID:7lo9/2V0O
クロシュヴィアに実力行使されて世界の光奪われるよりはマシか?
フメイセインあたりと実力並ぶか?
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 15:17:51.13 ID:0+18HfHGO
大丈夫?ドラゴン、テロリストだったりしない?
708 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 15:36:34.34 ID:821op0bT0
ハーピィ記者はどこにでも出没する可能性があるので、良いこと(自由安価)で指定すれば同行させることができるかもしれません(道連れ表にないキャラでも、ある程度仲が良ければ同行してくれます)
クロシュヴィア氏は、自分の考えや目的が破滅に向かうものだとは考えていないようです。むしろ彼女にとっては、ようやく見つけた一筋の希望なのかもしれません。クロシュちゃんの描いた絵は、大きな波乱を巻き起こす可能性があるようです

リュアンちゃんは……とてもつらいようです。彼女が真の正しい世界についてどう思っているかは今のところわかりませんが、真の正しい世界を叫ぶ人々は、リュアンちゃんと似た境遇の哀しみを背負っている人が多いのかもしれません。あの場にいれば一人ぼっちになることはないかと思われますが……それがリュアンちゃんの未来にどのような影響を及ぼすかは未知数です

クロシュヴィア氏は風になって広範囲を見渡し、どこにでも飛んでいくことができます。また、他にも様々な極まったスライム能力を有しているようです。素の戦闘力がどれくらいかはわかりませんが、できることはとても多いため、本気で世界樹の光を集める気になったら恐らく誰も勝てません。クロシュヴィア氏が現状世界樹の光を使うことを考えていないのは、溶けるのが嫌な人々にとっては不幸中の幸いであると言えるでしょう
なぜクロシュヴィア氏が世界樹の光という万能の力を使おうとしていないのかはわかりませんが、以前クロシュ氏に言われたことを真面目に受け止めて、今は地道な説得活動に専念したいのかもしれません

野良ドラゴン氏がテロリストかどうかは……わかりません。もしテロリストだったらちょっと危ないかもしれません。気を付けましょう
709 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 15:37:24.46 ID:821op0bT0
―夜
 港湾都市ウォーターポート 埠頭

 ザァーン ザザァーン…

カニ「チョキチョキ」


エバンス「よし、久しぶりに釣りでもするか!」

イリス「良いですね、やりましょう!」

クロシュ「……」

イリス「クロシュちゃんにも教えてあげる! はい、釣り竿!」

 釣り竿「」ポン

クロシュ「あ、うん」


↓1コンマ
01-10 釣れなかった……
11-20 まずい海藻
20-30 うまい海藻
31-40 フヨフヨクラゲ
41-50 ウミタニシ
51-60 ウマアジ
61-70 ウミデメキン
71-80 マグロ
81-90 ウミザリガニ
91-00 ウォーターミズイロガニ
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 15:40:36.56 ID:JJLl5hXM0
711 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 16:03:01.79 ID:821op0bT0
クロシュ「……」

 釣り竿「」ググッ

クロシュ「!」

エバンス「お、かかったな! 引き上げられるか?」

クロシュ「うん……!」

 釣り竿「」グイッ
 ウマアジ「〜〜!」ザバッ ビチビチ

イリス「わあ! 美味しそうなウマアジ!」

エバンス「なかなかの大物だな! よっし、俺も負けてられん……!」

 *

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

エバンス「どうだ? 自分で釣った魚は」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

イリス「多分、美味しいって言ってます!」

エバンス「はは、なら良かったぜ」

 ☆ウマアジを食べて元気になりました
  明日の戦闘コンマに[+10]の加算が入ります

 ◇

―夜
 海岸

 ザァーン ザザァーン…


エバンス「さて、あまり遅くなると明日に響くしそろそろ――」

イリス「あ、ちょっと待ってください! あれ……海岸に何かいます……!」

クロシュ「……!」


ドラゴン?「……」モゾモゾ


エバンス「なっ……こ、こんなところにドラゴンだと……?」

イリス「街の兵士さんに連絡した方が良いでしょうか……?」

クロシュ「……」


ドラゴン?「……」モゾモゾ


クロシュ「おなか……空いてるのかも……」

イリス「そうなのかな……?」

クロシュ「……ごはん、あげてみる」トテトテ

エバンス「あ、おいクロシュちゃん!」


ドラゴン?「……?」

クロシュ「あの……これ、いる……?」

 ウマアジ「」ポン

ドラゴン?「……」


↓1
01-10 わたくしを餌付けとは……面白い!
11-40 無視された……
41-70 威嚇された……
71-90 食べてくれた
91-95 ワイバーンだ!
96-00 海竜だ!
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 16:06:24.35 ID:YHPhKy/YO
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 16:19:25.37 ID:lBzXKWDYo
塩対応…
714 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 17:26:22.20 ID:821op0bT0
野良ドラゴン「……」プイッ

クロシュ「あっ……」

野良ドラゴン「……」zzz

イリス「ね、寝てる……」

エバンス「眼中にないって感じだな……」

クロシュ「え、えと……。でも、ここにいたら……危ないよ……?」

野良ドラゴン『しつこい……。眠いんだから放っておいて……』

クロシュ「んゅ……!?」

野良ドラゴン『あとで食っといてやるから、その魚は置いてってね。おやすみ』zzz

クロシュ「んゅゅ……」

 *

クロシュ「えと……。眠いから、放っておいて、だって……」

エバンス「そうなのか……」

イリス「でもお話できたんだね。そういうドラゴンなら通報はしない方が良いかな……?」

エバンス「ああ。話ができる類のドラゴンなら無駄な破壊活動とかもしないはずだ。朝になりゃどっかに飛んでくだろ」

イリス「そうですね。じゃあそっとしておきましょう!」

クロシュ「ん」

 ◇
715 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 17:26:50.97 ID:821op0bT0
―夜
 旅の船着き場 客室

 魔王図鑑「」

妖精「さて……」

ミスティ「読むのね。手伝うわ」

妖精「いつも悪いね。じゃあお願い」

ミスティ「ええ……」

 ペラッ

 *

「目次」
・絶望の魔王 済
・狂気の魔王 済
・暗黒の魔王 済
・虚無の魔王 済
・夢想の魔王 済
・旋律の魔王 済
・記憶の魔王 済
・雷霆の魔王 済
・巨樹の魔王 済
・海難の魔王
・吹雪の魔王
・双子の魔王
・憑霊の魔王
・永遠の魔王
・水底の魔王

 ペラッ

「海難の魔王」
生前の姿は不明。
とある海域に出現し、通行する船や海洋生物たちを海の底へと沈めた。その体躯は巨大であり、無数の触手に捕らえられた獲物は二度と海上に上がれず、海の底に引きずり込まれて圧殺されたと言われる。その触手の形状から、生前はクラーケンかその近縁種の巨大海洋生物だったのではないかと考えられる。
当時の世に悪名を轟かせていた大海賊と死闘を繰り広げ、最期には共に海の藻屑となった。

「吹雪の魔王」
比較的最近の魔王。生前の姿は不明だが、美しい人型の女性の姿だったため、人か亜人であった可能性が高い。
かつて中央大陸の北部地方を極寒に陥れ、数多の動植物の命を奪った。その影響は今も尚残っており、中央大陸北部地方では今でも他の地域より平均気温が低くなっているという。その危険性、影響力、奪った命の数から総合して、雷霆の魔王と並び最も危険な魔王と称されることが多い。
最期には、一体のバーニングスライムが命と引き換えにこれを討伐した。

「双子の魔王」
生前の姿は不明。双方共に人の子供のように小柄で、瓜二つの姿であったとされる。
二対一組の魔王で、個別には「守護の魔王」と「暴食の魔王」と呼ばれていた。守護の魔王は極めて堅い装甲を持ち、いついかなる時も暴食の魔王を守り続けた。そして暴食の魔王は小柄な体躯でありながら恐るべき食欲を持ち、通り道にある動植物の全てを喰らい尽くしていったという。双子と名付けられてこそいるものの彼らが本当に双子であったかはわかっておらず、近年では元々一体の魔王が役割ごとに分離しただけなのではないかとする説も浮上している。
大陸を横断しながら全てを喰らっていくこの魔王を討伐せんと当時の国々は様々な策を尽くしたもののいずれも失敗に終わったと言われている。しかし最期には数人の英雄たちが挑み、正面から打ち破った。

 *
716 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 17:28:35.99 ID:821op0bT0
妖精「吹雪の魔王と双子の魔王は私も聞いたことがある。どっちもこの大陸に現れた魔王だ」

ミスティ「……私も吹雪の魔王は知ってる……北部地方は私の出身地だもの……」

妖精「……吹雪の魔王がもたらした被害は本当に大きかったんだよね。当時は、あのまま大陸全土が氷に閉ざされるんじゃないかって恐怖が広がってたなあ……」

ミスティ「……でも、バーニングスライムによって討伐されたということは……この頃はまだバーニングスライムたちは絶滅していなかったのね」

妖精「いや……それもちょっと語弊があるというか……。当時は、そのバーニングスライムこそが最期の一体だと思われてたんだよ」

ミスティ「えっ……? それって……」

妖精「……復讐、だったんだと思う。バーニングスライムは……ほとんどが、吹雪の魔王に殺されたんだ」

ミスティ「……そうだったのね……」

妖精「うん。だから、彼が吹雪の魔王と共に蒸発してしまった時に……この世からバーニングスライムは完全に消えてしまったと私も思ってたんだ。でも――」

ミスティ「……いたのよね。レッドという……バーニングスライムの、生き残りが……」

 *

ローガン「双子の魔王は……私の出身国の建国伝説でよく語られていたな。確か、この魔王を討った英雄たちが国を興したとか……」

妖精「あっ、てことはローガンはユーシリア帝国の出身だったの?」

ローガン「うむ。そういえば今まで言っていなかったな」

ミスティ「へえ、ローガンさんはユーシリア帝国の出身だったのね」

ローガン「隠していたわけではないのだが……特に言う機会も必要もなかったのでな」

妖精「てことはローガンの騎士としての技術や作法はユーシリア帝国騎士団のものなんだ」

ローガン「そういうことになる。私が騎士を辞してからもう何年も経っているゆえ、今の内情はわからんがな」

妖精「……まだ調査中だけど、ユーシリア帝国にも世界樹の光が落ちた疑惑があるんだ」

ローガン「なに……?」

ミスティ「え……? でも、ユーシリア帝国で問題が発生してるって話はあまり聞かないわよ……?」

妖精「うん。だからまだ疑惑。真相は今後の調査次第。でももしあそこに落ちてたら頼りしても良い? ローガン」

ローガン「うむ……私にできることであれば、最善を尽くそう」

 ◆
717 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 17:36:54.74 ID:821op0bT0
―朝
 港湾都市ウォーターポート 海岸

 ザァーン ザザァーン…

カモメ「クゥー、クゥー」

カニ「チョキチョキ」


大亀クロシュ「〜〜」プカプカ モニョモニョ

イリス「わあ! 久しぶりの大亀クロシュちゃん!」

ミスティ「またお願いね、クロシュ」

大亀クロシュ「〜〜」モニョニョ


エバンス「ここからイスファハーンまでは、3日くらいだよな確か」

妖精「うん。クロシュの航行速度なら多分それくらい」

ローガン「通常の帆船に比べればやはりかなり速いな。流石だ」

妖精「休み休み行こうね。疲れたら無理しちゃだめだよ、クロシュ」

大亀クロシュ「〜!」モニョ!

 ☆ウォーターポート港から海へ出ます

 ◆

ここから船旅ですが、前回とそれほど代わり映えしない海路なので、省略するかどうか選択することができます

船旅を省略する?
↓1〜3多数決
1.省略する
2.省略しない
3.短縮する(ランダムイベントと自由安価を1日分だけ行う)
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 17:40:39.60 ID:9q31AxbUO
3
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 17:40:53.13 ID:lBzXKWDYo
3
720 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 18:09:05.87 ID:821op0bT0
―国際商業都市イスファハーンへの海路(短縮)

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      亡国王のペンダント
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[2/8](エバンス)
・魔法[1/6](エバンス)
721 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 18:10:18.55 ID:821op0bT0
―海


 帆「」バサッ
大亀クロシュ「」スイスイ


イリス「久しぶりの大海原!」

ミスティ「クロシュの背中は揺れも少なくて良いわね……」

分体クロシュ「んへへ……」

妖精「お、分体もすっかり使いこなせてるね」

分体クロシュ「うん……。まだ、同化とかは、できないけど……」

エバンス「同化までできるようになったら強すぎねえか?」

ローガン「我々が以前戦った赤いスライム……あれは、分体だったが同化まで使いこなしていたぞ」

エバンス「う、そういえばそうだったな……。てことはあいつ、本体はめちゃくちゃヤバイんじゃ?」

妖精「エバンスが入る前に一度全滅されかけてるからねえ、あいつの本体には……」

エバンス「マジか」

ミスティ「……でも……レッドから教わった凍結魔法、やはり奴には効果抜群だったわ。付け入る隙はあるはずよ」

妖精「そうだね。まあ……それでも、あんまり出会いたくはないけど……」


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-40 食料発見(コンマ)
41-60 物品発見(コンマ)
61-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 18:11:05.82 ID:GHzDuLG1o
はい
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 18:15:43.01 ID:Sh4fIx3uO
724 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 18:22:24.99 ID:821op0bT0
良いことがありましたが……強敵の気配もあるようです
まずはどんな良いことがあったのかからです

↓1 起こった良いこと(自由安価)
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 18:22:34.53 ID:Z39ZO4+DO
レイと遭遇
強敵戦で共闘or何かアイテムをくれる
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 18:22:55.16 ID:JJLl5hXM0
人魚目撃
727 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 18:57:40.77 ID:821op0bT0
―海

大亀クロシュ「」スイスイ


イリス「……ん? 何か泳いでる……」


レイ「」グッタリ
闇の眷属「」スイスイ


ミスティ「あれは……いつぞやの指名手配犯!?」

イリス「ど、どうしよう……!?」

エバンス「……見捨てるってのも寝覚めが悪い! 助けよう!」

ローガン「うむ! では私が救助してこよう!」ピョンッ バシャンッ

 ◇

レイ「はふぅ……た、助けて、いただいて……あ、あれ、あれれれれれ!!!?」ビクッ

イリス「お、お久しぶりですね……」

レイ「あわ、あわわわわ……く、クロシュちゃんは!? クロシュちゃんがなんでいないの!?」アタフタ

大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ

 モニョモニョ…ポン!

分体クロシュ「えと……こんにちは……」

レイ「あああああ〜〜!! クロシュちゃん!」

分体クロシュ「う、うん……」

レイ(はっ……わ、私気持ち悪がられてる……!? どど、どうしよう……!? クロシュちゃんに嫌われちゃったら……)

妖精「取って喰ったりなんかしないから落ち着きなよ。ただの人命救助だからさ」

レイ「は、はひ……」

 *

レイ「はえ〜、国際商業都市イスファハーンへ行くんですか……」

イリス「うん。レイさんは、どうしてまた漂流してたんですか……?」

レイ「どうしてと言われても……逃げてるうちにそうなってたというか……」

ミスティ「そ、そう……」

レイ「あ、あのォ……もも、もしよろしければ、なんですけどォ……」

妖精「いいよ、乗せてってあげても。変なことしないならね」

レイ「!」パァァァ

ローガン「ただし変なことをすればまた海へ逆戻りだ。いいな?」

レイ「もも、もちろんです!! クロシュちゃんに誓って変なことはしません!!!」

分体クロシュ「?」

エバンス「なんでクロシュちゃんに誓ってなんだ……?」

 ☆レイが一時的に同行します

 *
728 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 18:58:09.40 ID:821op0bT0

レイ「ああ……クロシュちゃんの上にいるだなんて……私、なんて罪深いことを……」

分体クロシュ「え、えと……大丈夫、だよ……」

レイ「で、でもォ……。私、とっても汚い指名手配女なのに……」

分体クロシュ「きたないの……?」

レイ「うぐゥ…………き……きたない、です……」ジワワ

分体クロシュ「でも……わたしも、砂だらけになったり、するから……平気だよ……?」

レイ「クロシュちゃんんんん!!!」


ミスティ「ねえ……あれ、本当に大丈夫なの……?」

妖精「ま、まあ……悪さしてるわけじゃないし」

イリス「な、なんでクロシュちゃんにだけ態度があんな風なんだろ……?」

エバンス「前に庇ってもらったことに恩を感じてる……とかじゃないか?」


ローガン「……む!!」


ザイル「……先日ぶりだな」バサッバサッ


エバンス「なっ! お前は、テロリストのザイル!!」

ザイル「この海上では空を飛べるオレの方が圧倒的に有利……。貴様らは危険だ、ここで排除させてもらう!」バサッ

レイ「え、えええええ〜〜!? てて、テロリスト〜!!?」

妖精「くっ……!」


↓1〜3多数決
1.受けて立つ!(戦闘コンマ:ウマアジ+10、レイ+30)
2.ペンダントを人質に取る
3.ペンダントを返す
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 18:59:05.17 ID:oaJoK6+Ko
強敵アンタかよ!?
3で
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 19:00:17.74 ID:Sh4fIx3uO
3
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 19:02:30.19 ID:vnnQn3rFo
このコンマ補正は戦っても結構余裕そう
732 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 19:44:41.40 ID:821op0bT0
分体クロシュ「ま、まって……!」

妖精「クロシュ!?」

レイ「く、クロシュちゃん!?」

分体クロシュ「あの……これ……」スッ

 亡国王のペンダント「」ポン

ザイル「……それは……!」

分体クロシュ「えと……この前……落としてった、から……」

ザイル「……返してもらおう」スタッ

分体クロシュ「うん……」

ザイル「……」スタスタ

分体クロシュ「……」

 亡国王のペンダント「」パシッ

ザイル「……確かに、オレのペンダントだ」

分体クロシュ「うん……」

ザイル「…………なぜ、仕掛けてこなかった? オレを不意討つ好機だったはずだ」

分体クロシュ「……?」

妖精「……クロシュはそんな姑息な真似をするスライムじゃないからね」

ザイル「…………このスライムだけではない。お前たちもだ」

イリス「えっ? えと……だって、卑怯じゃないですか」

ミスティ「……そうね。私は別に卑怯でも良いんだけど……クロシュの思いを踏みにじる真似はしたくないもの」

エバンス「だな。クロシュちゃんがちゃんと返すって決めたんなら、仲間である俺たちがその邪魔をするわけないだろ」

ローガン「うむ。例え強敵を倒す千載一遇の好機であってもな」

レイ(はわわ……かっこい〜!! クロシュちゃんも、クロシュちゃんの仲間たちも……!!)キュンキュン


ザイル「……」


↓1コンマ
01-60 オレにも矜持がある
61-90 面白い
91-00 気に入った
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 19:47:01.08 ID:LylWdCrB0
734 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 20:07:05.69 ID:821op0bT0
ザイル「……オレにも矜持がある。今この場でお前たちを撃滅するのは……リーリアの王として、恥ずべき行為だ」スッ

分体クロシュ「!」

ザイル「……ゆえに今回は退こう。誇りを失った王に国の再建などできぬ」

妖精「……できれば毎回退いて欲しいんだけど」

ザイル「それは無理な相談だ。あの光はオレの……リーリアのものだ」

妖精「いやだから、あれは世界樹の光で……」

ザイル「フッ……つまり、先に手にした者のものというわけだ。ならば次は誰よりも早くオレたちが手に入れるまで」

妖精「むー……」

ザイル「ではまた会おう。お人好しスライムとその仲間たちよ」タンッ バサッバサッ

 ☆亡国王のペンダントを返しました

 ◇
735 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 20:07:49.64 ID:821op0bT0
―小さな島

 焚き火「」パチパチ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

レイ「シノホシのリーダーなんて、私なんか足元にも及ばない大大大悪党の極極極悪人じゃないですかァ……」

妖精「まあ……確かにそうかもね」

レイ「私ってそういう人に比べたらすっごい潔白だと思いませんか!? テロなんてしたことないですし!!」

ミスティ「まあ……指名手配犯であることに違いはないけどね」

レイ「うぐゥ……! ミスティおねえさん、手厳しい……!」

ミスティ「私、多分あなたより年下なんだけど……」


小さな島で野営します
↓1〜3 自由安価 何をする?
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 20:08:23.30 ID:JJLl5hXM0
人魚と出会う
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 20:14:28.48 ID:oaJoK6+Ko
レイちゃんの症状?を和紙く聞き取ってフラナさんにお手紙で相談出しておく
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 20:16:03.54 ID:Z39ZO4+DO
クロシュ、レイとお話し
過去の事とか
739 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 21:16:01.35 ID:821op0bT0
―夜
 小さな島 岩礁

 ザァーン… ザパァーン…

クロシュ「……」

妖精「どしたの、黄昏れちゃってさ」

クロシュ「妖精さん……。えと……さっきの……ザイルさんの、こと……」

妖精「あのテロリストがどうかしたの?」

クロシュ「……ペンダント……すっごく、大事そうに……してた……」

妖精「そうだね。よほど思い入れがあったんじゃない?」

クロシュ「……うん……」

妖精「なあに? 国を喪った元国王だからって同情してあげてるの?」

クロシュ「えと……わかんない……」

妖精「そっか。でもあんまり考えすぎても疲れちゃうから、ほどほどにね」

クロシュ「うん……」


人魚「あら、あらら?」ヒョコ

妖精「わっ! 誰!?」

人魚「通りすがりの人魚ですよぉ〜」ニコ

クロシュ「わあ……」

妖精「人魚……? この辺の海に人魚なんていたっけ……?」

人魚「さぁ〜? 私たちはずうっと東の方からはるばる泳いできたのでわかりませんねぇ〜」

クロシュ「ひがし……?」

妖精「なんでまた?」

人魚「ちょっと海が荒れてまして〜。荒潮が落ち着くまでは別のとこで過ごそうかなぁ〜って話になってぇ〜」

妖精「へぇ、そうなんだ……。東って具体的にどの辺り?」

人魚「ん〜とぉ〜……オノゴロ諸島ってわかりますかぁ〜?」

妖精「えっ、オノゴロの辺りからここまで泳いできたの!?」

人魚「人魚は速いのです〜」

クロシュ「わあ……」

人魚「うふふ……それにしても、スライムさんと妖精さんなんてかわいい組み合わせですねぇ〜」

クロシュ「そうなの?」

人魚「そうですよぉ〜。あなたたちはどちらからおいでで〜?」

妖精「私たちは――」

 *

人魚「ほえ〜、イスファハーンまでぇ……」

妖精「うん。あなたは行ったことある?」

人魚「うふふ、前に行った時は珍しい亜人種だ〜って捕まっちゃいそうになっちゃいましたねぇ〜」

妖精「そ、そう……」
740 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 21:16:30.04 ID:821op0bT0

 ザァーン ザパァーン…

人魚「あっ、みんなに呼ばれてるのでこの辺で失礼しますねぇ〜」

妖精「あ、うん。お話ありがと、元気でね」

クロシュ「ありがと……!」

人魚「はい〜、妖精さんとスライムさんもお達者で〜」フリフリ ピョンッ

 ザブンッ


クロシュ「人魚さん……」

妖精「人魚が水上に上がってくるのは珍しいんだけど、いろいろお話が聞けたね」

クロシュ「うん」

 ◆
741 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 21:17:42.83 ID:821op0bT0
―小さな島 野営地

 焚き火「」パチパチ

イリス「あの……レイさんって……悪いことをしたくてしてるわけじゃないんですよね?」

レイ「!!! そ、そうなの!! 私、悪いことしたいわけじゃなくて……ほ、ほんとに仕方なくて……!! イリスちゃん、わかってくれるの……!!?」

イリス「は、はい。見てればわかります」

レイ「イリスちゃんんんん!!!」ジワワ

イリス「……あの……以前、魔法がなんで使えてるのかわからないって言ってましたよね。どうしてそんな状態なのか、心当たりはありますか?」

妖精「あ、それ私も気になる! 聞かせてくれる?」ヌッ
クロシュ「わたしも……」ヌッ

レイ「わわ……! わ、わかりました……。え、えと……わた、私……昔、孤児だったん、ですけど……。なんか、いつの間にか変な宗教団体に閉じ込められてて……。何がなんだか、わからないうちに、変な儀式とかを何回かさせられちゃって……き、気が、付いたら……体中に、変な模様が、あ、あって……」

イリス「模様……?」

妖精「見せてもらってもいい?」

レイ「えっ……で、でもォ……」モジモジ

妖精「大丈夫だよ、ここは女しかいないし」

イリス「ご、ごめんね。でも調べる為だから……」

レイ「うぅ……。わ、わかりましたよォ……」ヌギヌギ

 パサ…

 レイの体中に刻まれた紋様「」ビッシリ

イリス「……!?」

妖精「こ、これは……」

レイ「も、もういいですか……!?」

妖精「待って! もう少し見させて。クロシュ、これ模写できる?」

クロシュ「ん!」

レイ「ひぃん……」ジワワ

 *

 レイの紋様の模写「」ピラッ

レイ「はぅぅ……これ、絶対他の人に見せないでくださいよォ……」ジワワ

イリス「妖精さん、これ何かわかる……?」

妖精「これ……あんまり詳しくないけど、たぶん古代呪文だ」

レイ「ここ、古代呪文!!? なんでそんなものが私に……!!?」

妖精「さあ……。ごめん、この呪文の意図や効力まではわかんない。せめて地域や年代くらいは特定したいところだけど……」

イリス「……そうだ、先生に聞いてみれば――」

妖精「そっか、フラナなら! ねえレイ、この模写だけど……魔族国にいる専門家に聞いてみたいんだけど、送っても良いかな?」

レイ「えっ……こ、ここにいる人以外に……?」

妖精「だ、大丈夫だよ! そいつも女だし、これに描かれてるのも紋様だけでしょ?」

レイ「うぅ……でも、この模様のことがわかれば……消したりもできるかもしれないんですよね……? それなら……」

イリス「うん……責任を持って先生に聞いてみるよ」

 ☆フラナへレイに刻まれた紋様についての手紙を出しました

 *
742 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 21:19:02.73 ID:821op0bT0
 焚き火「」パチパチ

レイ「はぁ……。何かわかればいいんだけどなぁ……」

クロシュ「レイさん……」

レイ「クロシュちゃん……。ごめんね……あんな汚い模様なんか、描かせちゃって……」

クロシュ「んーん……。きたなくない……。レイさん……お肌、きれいだった……」

レイ「ふえっ!? きき、きれい……!? わた、わたし……!?」

クロシュ「うん……」

レイ「え、えへ、えへへへ……。き、きれいなんだ……わたし……」

クロシュ「うん……」

レイ「えへ……でもクロシュちゃんのお肌も……ぷにぷにでとっても綺麗だよォ……」ニヘニヘ

クロシュ「そうなの?」

レイ「うん……」

クロシュ「んへへ……この肌はね……フメイちゃんの、お肌……!」

レイ「んえ?」

 デロデロ…ポン!

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

レイ「あ、あああーっ!!! そ、そうだった! クロシュちゃんはスライムさんなんだったァー!!」

 モニョモニョ…ポン!

レイクロシュ「レイさんと、おそろい……!」ポン!

レイ「あ、あわわわ! だ、だめだよおクロシュちゃん! かわいいクロシュちゃんが私なんかと同じ姿になっちゃ……!」

レイクロシュ「模様も……」ヌギヌギ

レイ「はわわわわーっ!!! だめだめ、だめーっ!!!!」

 ☆レイと親交を深めました

 ◆
743 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 21:20:28.86 ID:821op0bT0
というわけで、少し早いですが本日はここまでとなります。次回から国際商業都市イスファハーン編開始です

イスファハーンへ向けて海を行くクロシュ一行のもとへ、一時的に行動を共にすることとなったレイさん。そして前回のリベンジを果たすべく空を飛んで襲い来るザイル氏。ザイル氏にはペンダントを返して退け、夜闇の中でレイさんを脱がせてその柔肌を確かめるクロシュたち……とても濃密な1日でしたが、今回は短縮した旅路なのでイスファハーンはもうすぐです。権謀術数渦巻く狂気の商業都市イスファハーンで、クロシュたちを待ち受けるものとは――

それでは本日もありがとうございました。明日の日曜は更新できなさそうなので、次回は来週の土日となります。よろしくお願いいたします
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 22:57:48.57 ID:oaJoK6+Ko

レイさんは絶対クロシュヴィアに会わせてはならん気がする…
ネームド強敵に入ってきたザイル氏はやけに執着してきて怖いっすね
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/26(月) 00:42:48.82 ID:KyVlwZ+DO
乙です
クロシュ大好きレイさん癒される
最初に会った時に殺されかけたセイン君とは次に会った時にはどうなるのかな
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/28(水) 16:03:50.98 ID:6RO1KcgE0
乙 提案なんだけど
>>716でローガンがユーシリア帝国の魔法騎士団って分かったのでローガンが騎士団時代にどのように過ごしていたのか知りたいのでローガンが所属していた魔法騎士団のメンバーを安価募集するのはどうでしょうか。
747 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/28(水) 22:52:45.17 ID:C94IQ8TO0
レイさんがクロシュヴィアちゃんと出会ったらどのような反応をするかはわかりません。レイさんはクロシュちゃんのことが好きなようなので、同じくクロシュちゃんを好いているクロシュヴィア氏と馬が合う可能性はあります
ザイル氏は特別執着しているわけではないかと思われますが、この前戦ったばかりでまた襲ってきたので、ストーカーのように思われても仕方ないかもしれません。なおペンダントを拾っていなかった場合は、この海路で襲ってくる強敵はコンマでした。良くも悪くもペンダントが彼を引き寄せてしまったのでしょう

レイさんはクロシュさんが実際とても好きなようです。犯罪者としても賞金首としても見ないクロシュの態度は、実際レイさんにとって心地の良いものなのだと思われます
レイさんとしては、セインくんはとても会いたくない相手です。逆にセインくんはレイさんを見つけたら犯罪者として捕まえようとする可能性がありますが、近くにクロシュがいたりすればセインくんを止めることも可能かもしれません。セインくんは憲兵ではないので、クロシュに止められればあっさり矛を収める可能性が高いです

ローガン氏は以前、ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属していたようです。そこで彼がどのように働いていたのかはまだはっきりわかっていませんが、それについてはユーシリア帝国編に突入する前後辺りで触れられることがあるかもしれません
そしてユーシリア帝国の人については、ユーシリア帝国に到着する前にどこかで募集する予定です。どのような募集内容になるかはちょっとまだ未定なので、続報をお待ちいただけると幸いです
748 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/28(水) 22:56:38.72 ID:C94IQ8TO0
―テラヌス砂漠
 巨大なオアシス


 水面「」ユラユラ

雨乞い巨大スライム「〜〜♪」モニョモニョ



フメイ「……」ノンビリ

アリシラ「……」ノンビリ


フメイ「ねえ」

アリシラ「なあに? フメイちゃん」

フメイ「……次の世界樹の光、まだ見つからないの?」

アリシラ「あ〜……実は、ちょっと見つかりかけてるというか……」

フメイ「なんでもっと早く言わないの」

アリシラ「いやぁ、それがさぁ〜……」

フメイ「?」

アリシラ「空なんだよ!!!!」

フメイ「……は?」

アリシラ「だからぁ、空!! お空の上なの!!!」

フメイ「ええ……? それ、本当?」

アリシラ「多分ほんと! まだはっきり掴めたわけじゃないし、場所が場所だから言いだすのを迷ってたんだよぉ!」

フメイ「そ、そう……」

アリシラ「……しかも多分、そこらの飛竜とかでも届かない上空な気がするんだよねぇ……」

フメイ「フメイの爆歩で飛んでくのは?」

アリシラ「フメイちゃん一人ならいけるかもだけど、私は絶対もたない……」

フメイ「……つまり?」

アリシラ「打つ手、なし!!!!」

フメイ「……」

 ◆
749 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/28(水) 22:59:03.76 ID:C94IQ8TO0
次回の更新の前に、国際商業都市イスファハーンの御三家当主をそれぞれ募集する予定です。よろしくお願いいたします

〈国際商業都市イスファハーン〉
■概要
世界の半分と言われしめるほど富を集積した国際都市
そして世界で最も貧富の差がある国家でもあり、世界一の大富豪が在住している傍ら各地にスラム街が広がる
世界一の高さを誇るタワーがあり、それが国家と富の象徴
御三家と呼ばれる大富豪一族の合議制をとっている
国家の華やかさと暗部のコントラストが最も激しい通称欲望と絶望の国
■産業
商業が発展しており何でも売っている
農作物や鉱物、果ては奴隷、兵器、内臓など誰かが欲しいと思ったものは必ず揃えられる
■情勢
とある御三家の一角は兵器武器の輸出目的で各国の紛争の裏で暗躍しており、子飼いの諜報機関やテロリストも存在する
現在、御三家同士の権力争いが激化しており、様々な思惑が暗躍する不安定な状況にある
なお近年はセイントレア王国の魔導機械兵器にシェアを奪われつつある

 *

〈今回の募集キャラクター〉

@御三家の一つ。最も大きな富と権力を持つ。都市経済を支配する商業の盟主。特にブランド品や希少品、高級奴隷の取引に強い。
 また、都市の社交界を牛耳っており、豪華なパーティやイベントを頻繁に開催している。絢爛の象徴。

A御三家の一つ。武器や兵器の製造・販売を専門とする。都市の防衛や治安維持にも深く関わっている。
 また、強力な私兵と諜報機関を持ち、国内外で暗躍している。武力の象徴。

B御三家の一つ。美術館や劇場、教育機関などを運営し、文化・芸術方面に大きな影響力を持つ。また、科学や医療の分野でも先進的な研究を行っている。
 表向きはスラム支援などの慈善活動に力を入れているが、裏ではスラムの民を利用して非人道的な研究や実験を行っている。智慧の象徴。

 *

(@の当主のテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】イスファハーンで最も大きな富と権力を持つ一族の当主。

(Aの当主のテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】イスファハーンの軍需・防衛産業を担う一族の当主。

(Bのテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】イスファハーンの文化・芸術を支える一族の当主。

 *

〈新しいルール〉

・今回は同一IDで@〜Bにそれぞれ1つづつ投下するのもOKとします。ただし投下した案が採用となった場合は、以降の募集への投下はお控えください

・採用とならなかった案のキャラクターも、若干設定を変更するなどして登場する可能性はありますが、必ず登場するとは言えないのであまり期待しないでください

・同一IDで複数案投下していた場合、登場する可能性のあるキャラクターはそのIDの投下した案の中で最もコンマが高かった1人までとさせていただきます。ご了承ください

 *

募集の方式は前回と同じく、それぞれ10分間に投下されたものの中で最もコンマの大きかったものとします
募集時間は今週の土曜14時からの予定です。土曜になりましたら改めて告知させていただきます。よろしくお願いいたします

他にご質問などありましたらいつでもどうぞ
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/28(水) 23:07:05.92 ID:D6fZE5Q1o
告知ありがとうございます

アリシラさん草
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/28(水) 23:22:32.76 ID:ftg9K+IEO
おつ。

キャラ安価は時間的に参加できそうにないな。残念。
752 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/29(木) 23:24:43.17 ID:gr5O/JLw0
言われてみれば確かに、10分だけというのは短かったかもしれません

ここで急にルールを変えるのも混乱するので、今回は時間外投下も可能という形にしたいと思います

今週土曜の 00:00:00 〜 13:59:59 の間であれば、規定時間外でも受付可能といたします。その場合は投下した案が@〜Bのどれに該当するかをご明記ください

>>749に書いた募集時間でも通常通りに募集する予定です。その結果と時間外投下の結果を合わせ、その中で最もコンマの高い案を採用といたします

よろしくお願いいたします
753 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/31(土) 00:00:12.41 ID:JcoC4lzH0
それではこれより 13:59:59 までの間を時間外投下期間といたします。時間外投下のルールについては>>752をご確認ください

そして本日14時より10分づつ、それぞれの投下時間が開始されます
こちらについては>>1の開始宣言などがなくとも、下記時間内に投下していただいて大丈夫です
また、ご質問などありましたら遠慮せずどうぞ
よろしくお願いいたします


時間外投下期間
↓ 13:59:59 まで

@の首長
↓ 14:00:00 〜 14:09:59 の間+時間外に投下された@の案の中で最もコンマの大きいもの

Aの首長
↓ 14:10:00 〜 14:19:59 の間+時間外に投下されたAの案の中で最もコンマの大きいもの

Bの首長
↓ 14:20:00 〜 14:29:59 の間+時間外に投下されたBの案の中で最もコンマの大きいもの
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/31(土) 09:20:00.68 ID:yMUcZsOyO
A

【名前】グラドス
【種族】阿修羅
【性別】男
【年齢】34
【容姿】癖毛で長い黒髪。焼けたかのような赤い肌。一見長身痩躯だが筋肉質ないわゆる細マッチョで、四本の腕を有する。獰猛な野獣を思わせる野性味溢れる面構え。
【性格】三度の飯より戦が好きな生粋の戦闘狂。堅気の人間に(積極的には)手を出さない主義で、戦闘が絡まなければ気の良いあんちゃんでもある。イスファハーンの中では善良な人物。
【魔法】天
【備考】イスファハーンの軍需・防衛産業を担う一族の当主。一口に軍需・防衛産業と言っても傷病者への各種支援や福祉、あるいは基地や街道をはじめとしたインフラの整備など意外と幅広い分野の産業を担っている。
イスファハーンに古くから存在する名門の一族の当主で、野性的な顔立ちとは裏腹に古風な話し方をし頭も良く一族の当主としても前線の指揮官としても非凡な才覚を見せる。
己の生き方を何よりも優先するタイプで、それゆえに自身も前線に出て強い者に戦いを挑む癖がある。
王国の異種族排斥に対しては「気に食わない」と思う反面、闇雲に戦争することには反対であり現在王国内の穏健派や反体制派への支援、異種族の保護など避戦に動いている。
魔法を剣に纏わせて戦う魔法剣士で薙刀と投げナイフが武器。防具は急所を守る程度の軽装。
手数の多さと初見の敵でも弱点を見抜き攻める洞察力、対応力の高さなど攻撃能力が非常に高いのが特徴で、四つの魔法を合成するという切り札を持つ。

戦闘は好きだけど戦争はNGな人とか実は弱者救済に熱心とか色々書きたいけど、うまく文章がまとまらんね。
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/31(土) 09:46:13.91 ID:MOl+Zp3i0
@
【名前】カーヤ=ミストレル
【種族】人間と魔族のハーフ
【性別】女
【年齢】5000歳
【容姿】黒髪ロングの女性。頭には角が2本生えており、和服っぽいドレスを着ている。
【性格】常に眠そうにしている怠け者だが、有事の際の状況判断力に長けている。
【魔法】速度魔法(自分や敵の速度を自在に操る)と重力魔法に長ける。
【備考】イスファハーンで最も大きな富と権力を持つ一族の当主。先代から莫大な財産を受け継いだ。
基本自宅で怠けているが身内や町に対する愛は強い。
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/08/31(土) 12:09:31.24 ID:qED6IVF7o
B
【名前】ソーリス・ブァン・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】54
【容姿】灰色髪のオールバックで立派な口ひげを蓄えた、彫りの深い顔。笑顔が怖い。
【性格】自信家だがあいての尊重はできる。(種族として)人が好き。
【魔法】闇魔法:他人の負の感情を魔力の素にすることもできる
【備考】イスファハーンの文化・芸術を支える一族の当主。
人間の本質は闇、だからこそ芸術や文化が輝く、が信条。医術発展の為の人体実験も根本は芸術を生み出すため。
実の所お金稼ぎはそんなに好きじゃない、けど割り切って活動のために色々できる人。
人体実験も相手が納得して契約書まで交わすキチンとした方法を取っている……命に関わる内容でもなぜか'交渉'して了承して貰うことが多いが。
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/31(土) 12:30:21.09 ID:cxcCMpy3o
B

【名前】アイナ・ロード
【種族】人間であり魔女
【性別】女
【年齢】800
【容姿】セミロングの赤髪に白衣が映える笑顔が素敵な美人さん。
【性格】知識欲・探求欲の塊。知りたいと思ったことは即座に行動する行動力の鬼。倫理はそこに置いてきた。
【魔法】影魔法の使い手で影から突然現れる。神出鬼没。影隠れによる逃げ足の速さは随一。無数の影で突き刺してきたりと攻撃も多彩。
【備考】イスファハーンの文化・芸術を支える一族の当主。当主でありながら本人も現場でバリバリ働く医学者兼魔導学者。ただの人間であるが、魔導医術の粋を集めて不老に至っている。しかし、不老の術は不完全で身体が今にも崩れそうな痛みに常時苛まれており、それをごまかすため作り笑顔を常時張り付けている。永遠に自らの知識欲を満たすためだけに生きており、その過程でどれだけの犠牲が出ても心は痛まない。ただの悪役。魔女に列せられる一人でもあり科学と魔法の2つを使い分ける天才。
昔、大魔女の弟子をしていたこともあるが、そこで垣間見た神域の才能に嫉妬を覚えそれが不老へと意識を駆り立てた。
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/31(土) 13:07:40.87 ID:Y3xSIdv1O
A
【名前】シュヴィア・オーデルシュタイン
【種族】オリハルスライム
【性別】男
【年齢】1200
【容姿】普段はむすっとした顔のスーツを着た人間の姿をとっている。
【性格】気難しい
【魔法】空間魔法
【備考】オリハルスライムの中でも希少金属の含有量が大幅に高く、オリハルコンそのものスライム。レア中のレア。何しても物理的なダメージは受けない。しかし希少なスライムだと追いかけ回され攻撃され、それで身体が傷付くことはないが心が痛くて仕方がない。レアというだけで誰も受け入れてくれない恨みつらみが現在の彼を形作っており、基本的に同じオーデルシュタイン家の者かスライムにしか心は開かない。人間、特に冒険者は嫌い。
攻撃されるトラウマから強力な兵器や私兵、諜報機関を作り上げた。反撃能力を越えて他国と大戦争でもするつもりかという武力を備えてしまっている。大昔に存在したと言われるスライムの王国を復活させることが夢。スライムたちが幸せで脅かされず安寧に生きていくためには武力が必要と結論付けた。
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