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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3
- 716 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/24(土) 17:28:35.99 ID:821op0bT0
- 妖精「吹雪の魔王と双子の魔王は私も聞いたことがある。どっちもこの大陸に現れた魔王だ」
ミスティ「……私も吹雪の魔王は知ってる……北部地方は私の出身地だもの……」
妖精「……吹雪の魔王がもたらした被害は本当に大きかったんだよね。当時は、あのまま大陸全土が氷に閉ざされるんじゃないかって恐怖が広がってたなあ……」
ミスティ「……でも、バーニングスライムによって討伐されたということは……この頃はまだバーニングスライムたちは絶滅していなかったのね」
妖精「いや……それもちょっと語弊があるというか……。当時は、そのバーニングスライムこそが最期の一体だと思われてたんだよ」
ミスティ「えっ……? それって……」
妖精「……復讐、だったんだと思う。バーニングスライムは……ほとんどが、吹雪の魔王に殺されたんだ」
ミスティ「……そうだったのね……」
妖精「うん。だから、彼が吹雪の魔王と共に蒸発してしまった時に……この世からバーニングスライムは完全に消えてしまったと私も思ってたんだ。でも――」
ミスティ「……いたのよね。レッドという……バーニングスライムの、生き残りが……」
*
ローガン「双子の魔王は……私の出身国の建国伝説でよく語られていたな。確か、この魔王を討った英雄たちが国を興したとか……」
妖精「あっ、てことはローガンはユーシリア帝国の出身だったの?」
ローガン「うむ。そういえば今まで言っていなかったな」
ミスティ「へえ、ローガンさんはユーシリア帝国の出身だったのね」
ローガン「隠していたわけではないのだが……特に言う機会も必要もなかったのでな」
妖精「てことはローガンの騎士としての技術や作法はユーシリア帝国騎士団のものなんだ」
ローガン「そういうことになる。私が騎士を辞してからもう何年も経っているゆえ、今の内情はわからんがな」
妖精「……まだ調査中だけど、ユーシリア帝国にも世界樹の光が落ちた疑惑があるんだ」
ローガン「なに……?」
ミスティ「え……? でも、ユーシリア帝国で問題が発生してるって話はあまり聞かないわよ……?」
妖精「うん。だからまだ疑惑。真相は今後の調査次第。でももしあそこに落ちてたら頼りしても良い? ローガン」
ローガン「うむ……私にできることであれば、最善を尽くそう」
◆
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