このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 19:10:21.16 ID:5qktugPM0
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 19:10:42.89 ID:GmECsmLBo
いただきます
ごちそう様でした
412 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 19:32:36.27 ID:pblQBzNj0
―テラヌス砂漠 発見率[4/10] 持久力[7/10] [次回戦闘コンマ+10]


 強化ソリ「」シャーッ

 一面の砂景色「」ヒュオオオオ――…


ミスティ「……どう?」

妖精「水の気配も、スライムの声も聞こえない……。クロシュは?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ フルフル

妖精「クロシュも同じだってさ」

イリス「まあまだ探索は始まったばかりだもん! 大丈夫だよ!」

ミスティ「そうね……。私もまだまだ余裕があるわ……。日傘のお陰で消耗も少ないし」


↓1コンマ
01-10 発見率+2、強敵
11-30 発見率+2、敵襲
31-50 発見率+3、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+3、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+4、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+4、???
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 19:33:59.10 ID:4P55BNj+O
414 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 20:01:16.95 ID:pblQBzNj0
―テラヌス砂漠 発見率[4/10] 持久力[6/10] [次回戦闘コンマ+10]


 強化ソリ「」シャーッ


スライムクロシュ「――!!」モニョニョ!!

妖精「え、どうしたのクロ――」

クロシュ「み、みんな! せんとうたいせい!!!」ポン!!

イリス「!」バッ
ミスティ「!」バッ
ローガン「!」シャキン
エバンス「!」シャキン

ウニ盾クロシュ「!」バッ!!

 降り注ぐ何か「」ビュオオオオッ
 ウニの大盾「」ガガガガガッ

妖精「こ、こいつは――!!」


「へぇ、前よりこっそり奇襲したのに」デロデロ モニョモニョ

 ポン!!

分体ブラッド「未だにペット続けてるんだ、お前」スタッ

ウニ盾クロシュ「……」ジャキッ

ミスティ「お前は……!!」ギリリ

ローガン「指名手配スライムの、ブラッド!!」

分体ブラッド「あ? お前たち人間が勝手に付けた名前でしょ、それ」

イリス「……じゃあ、なんて呼べばいいの?」

分体ブラッド「呼ぶなって言ってんだよ!」シュバッ


 ――遭遇戦 分体ブラッド・中位――


↓1コンマ(シャークロウ+10)
01-10 痛恨
11-40 劣勢
46-95 優勢
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:03:02.97 ID:77FfDTbZo
こんま
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:08:09.44 ID:GmECsmLBo
(多分会心)やったぜ
417 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 20:25:04.52 ID:pblQBzNj0
分体ブラッド「」ズズ―

ローガン「同化か!」

イリス「させない! ここは属性攻撃で――!」カッ

 炎弾「」バンッ!!

炎弾に貫かれる分体ブラッド「」バギュゥゥゥン――

エバンス「やったか!?」

砂塵分体ブラッド「あっはははは!! 砂程度も溶かせないボヤしか出せないの!?」サラサラ

ミスティ「こいつ、砂に――!?」

エバンス「砂だと!?」

 地を走る砂刃「」シャッ
  地を走る砂刃「」シャッ
   地を走る砂刃「」シャッ

 ガギンッ

ローガン「ぬううう!!」ガガッ

イリス「ローガンさん!!」

砂塵分体ブラッド「ほらほら余所見してる場合!?」ザザッ

ウニ盾クロシュ「!」シュバッ

 ガギンッ

ウニ盾クロシュ「んゅっ……!」

砂塵分体ブラッド「チッ……! お前、スライムの癖にまた人間なんかを庇って!! 目障りなんだよ!!!」グオオオオオッ!!!

 砂嵐「」ギュオアアアアア!!!!!

ウニ盾クロシュ「ふゃっ……」


妖精「クロシュ!!!」

ミスティ「そこよ!!! 凍てつけ!!!!」ヒュオ―


砂塵分体ブラッド「え――」ヒュオ―

 〈会心の一撃!!〉

凍結する砂塵分体ブラッド「ぎっ……!!!?」ガギンッ


ミスティ「……あなた、分体よね」スタスタ

凍結する砂塵分体ブラッド「な、なん、だ……お前……!!」

 ガンッ!!

凍結する砂塵分体ブラッド「ぎゃっ……!」

ミスティ「分体でもいいわ……。洗いざらい吐いてもらうわよ……!! あの日のことを――!!!」


クリティカルボーナス 分体ブラッドに尋問を行うことができます
↓1〜3 ブラッドに何を聞く? or 何をする?(分体なのでちゃんと答えてくれるかはわかりません)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:27:07.26 ID:5qktugPM0
クロシュに食わせる
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:40:45.72 ID:yNRjAQtMO
なぜ人間を毛嫌いする
なぜミスティの故郷を襲った
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:41:13.26 ID:GmECsmLBo
どこで生まれたの
421 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 21:58:08.25 ID:pblQBzNj0
ミスティ「10年前……北部地方の街、スノウタウンが滅んだわ……。魔物の襲撃でね……」

凍結した分体ブラッド「はあ……?」

ミスティ「その中の一匹があなただということはわかっている! なぜ襲った!?」

凍結した分体ブラッド「知るか。そんな大昔のことなんて覚えてるわけ――」

 ガッ

凍結した分体ブラッド「ぎゃっ!」

ミスティ「分体にも痛みはあるのでしょう? 凍らせていれば、体組成の変更も自爆もできないはずよね」

凍結した分体ブラッド「チッ……。だから覚えてないって――」

 ガッ

凍結した分体ブラッド「うぐっ……! お前は……自分が幼児だった頃のことなんていちいち覚えてるの……!?」

ミスティ「え……?」

凍結した分体ブラッド「まだ自我も芽生えてない頃のことだよ! あたしは……あたしたちは――」

凍結した分体ブラッド「…………チッ……」

ミスティ「……」

妖精「……あなたは、どこで生まれたの?」

凍結した分体ブラッド「知らない。さっきと同じ。生まれて間もない頃のことなんて覚えてるわけない」

妖精「じゃあ質問を変える。あなたは、どこで育ったの?」

凍結した分体ブラッド「……さあ。この大陸のどこかでしょ」

妖精「……反映魔法の使い方はどこで学んだの?」

凍結した分体ブラッド「自己流だけど」

クロシュ「!」

妖精(! やっぱり反映魔法なんだ!)
422 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:00:18.88 ID:pblQBzNj0
クロシュ「えと……わたしのこと……知ってるの……?」

凍結した分体ブラッド「は……?」

クロシュ「えと……前に……同類、って……」

凍結した分体ブラッド「……お前は、何も覚えてないんだ」

クロシュ「……?」

凍結した分体ブラッド「一応言っておくけど、あたしはお前に面識があるわけじゃない。まあ……親戚みたいなもんだよ、多分ね」

クロシュ「……? えっと……」

凍結した分体ブラッド「……あたしとお前のことが知りたかったら、あたしを吸収してみなよ。そうすりゃ全部わかる」

クロシュ「!」

妖精「待ってクロシュ! だめ! 罠だよ!」

クロシュ「でも……」

凍結した分体ブラッド「あたしを吸収すれば、あたしの知識と記憶だけでなくあたしの培ってきた技術や能力も身に付けられるかもよ? そうすればお前は晴れてこの大陸でニ番目に強いスライムになれる。一番はもちろんあたしの本体だけどね」

クロシュ「……」

ミスティ「クロシュ、やめなさい。こいつの知識と記憶が欲しいのは確かだけど、あなたがそんな危険を冒すのは絶対にだめよ……」

クロシュ「……」

凍結した分体ブラッド「今の弱っちいペットスライムのままで、この先お前は誰を守れるの? 誰も彼もを見殺しにしていく未来が望みなの?」

妖精「クロシュ、耳を貸さないで! ミスティ、こいつを黙らせ――」

凍結した分体ブラッド「ばーか! もう十分なんだよ!!」

 バギャッ

ミスティ「しまっ――」

分体スライムブラッド「」ピョンッ

クロシュ「!」

 モニョッ デロデロ…

スライムクロシュ「」モニョニョニョ


妖精「わああああ!! 吐き出して!! クロシュ吐き出して!!!」


↓1コンマ
01-05 乗っ取られる
06-15 混沌化
16-85 吐き出す
86-95 スライム能力+
96-00 スライム能力++、ブラッドの知識+記憶を獲得
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:02:40.58 ID:77FfDTbZo
スライムとしての格を見せてやる
424 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:27:51.30 ID:pblQBzNj0
スライムクロシュ「」モニョモニョ…ペッ

分体スライムブラッド「」ベチャッ モニョニョ…

ミスティ「凍れ!!」カッ

凍結分体スライムブラッド「」ガギンッ

ローガン「やはり危険生物か! トドメを刺すが構わんな!?」ジャキッ

ミスティ「ええ! 生かしておく方がリスクがある!」

ローガン「ぬんっ!!」
 回転ノコギリ「」ギャリギャリギャリ―

凍結分体スライムブラッド「」モニャニャニャッ!

 バギャァン―

イリス「念の為、破片もしっかり燃やしとくね!」カッ

 炎「」ゴウッ メラメラ…

 ――戦闘終了――

 *
425 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:28:34.50 ID:pblQBzNj0
―テラヌス砂漠 発見率[6/10] 持久力[6/10] 


 強化ソリ「」シャーッ


スライムクロシュ「」モニョニョ…

妖精「クロシュ、大丈夫? 変なとこない?」

ミスティ「まさかクロシュを乗っ取ろうとするなんて……。油断も隙もないわね……」

イリス「でも……結局、よくわかんなかったね……。ブラッドがどうしてミスティの故郷を襲ったのかも……」

ローガン「うーむ……しかしあのブラッドと言えど、物心つく前の幼い時期に街を滅ぼすほどの力などあったのだろうか……」

エバンス「他にいたっていう仲間頼りだったんじゃないか?」

ミスティ「……」


ミスティ(……私の復讐は……ブラッド一匹を目の敵にするのが、本当に正しいのかしら……)


↓1コンマ
01-10 発見率+2、強敵
11-30 発見率+2、敵襲
31-50 発見率+3、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+3、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+4、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+4、???
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:33:35.22 ID:QTlsHdIDO
はい
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:40:34.53 ID:/Y9hQcFgo
敵が多い、流石に行くのおすすめされない場所って感じだ
428 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:44:12.97 ID:pblQBzNj0
―テラヌス砂漠 発見率[8/10] 持久力[5/10] 


 強化ソリ「」シャーッ


エバンス「……ん? お、あれは――」


 遠くに見えるオアシス「」ユラユラ


ローガン「オアシスか!」

妖精「てことか、この辺には地下水が来てるってことかな?」

ミスティ「そうみたいね。これは良い指標になるわ」

イリス「やったね! せっかくだし休憩してこうよ!」

ミスティ「ええ」


イリス(よーし、ここに来てようやく良い感じになってきたなあ……)

 テラヌス砂漠周辺地図「」パサッ

イリス(……ん? でも、あの位置って推定地下水脈からちょっと離れすぎてないかな……?)

イリス(いや、つまり地下水脈が逸れてあっちの方へ流れちゃってるってことかな?)

イリス(どっちにしてもオアシスに行って調査しなきゃ!)

 *
429 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:45:24.15 ID:pblQBzNj0
―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[5/10] 

 水「」キラキラ
 生い茂るヤシの木「」サワサワ

エバンス「おおー! すっげー良いオアシスだな!」

ローガン「うむ! 休憩にはぴったりだ!」


妖精「あ、れ……? なんだろ……目眩、が……」フラフラ

クロシュ「妖精さん!」ダキッ

妖精「あ……クロシュ……。ごめんね……ちょっと、休ませて……」ボー

イリス「よ、妖精さん大丈夫!?」

ミスティ「丁度良いところにオアシスがあって良かったわね……。ここで休んでいきましょう……」


↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-90 優勢
91-00 会心
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:47:23.18 ID:5qktugPM0
431 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 22:56:40.81 ID:pblQBzNj0
―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[3/10]

エバンス「おお……このオアシスの水、美味すぎるぞ!!」グビグビ

ローガン「おお……アムリタだ、これは……」グビグビ

ミスティ「何かしら……ここで休憩していると、ものすごく疲れが取れていくわ……」グッタリ

イリス「あ、れ……? 私……えっと、何を調べようと、してたんだっけ……」グルグル


妖精「はあ、はあ……」グッタリ

クロシュ「妖精さん……! えと、えと……」オロオロ


↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-90 優勢
91-00 会心
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 22:57:25.84 ID:pHhmnPubO
気付いて
433 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:02:56.29 ID:pblQBzNj0
―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[3/10]

エバンス「〜〜」グルグル
ローガン「〜〜」グルグル
ミスティ「〜〜」グルグル
イリス「〜〜」グルグル


巨大なアリジゴク「キシャアア」


クロシュ「!!」

巨大なアリジゴク「!!」シャキンッ

 ゴウッ

炎メイド剣士クロシュ「みんなは……食べさせない……!」チリチリ


↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-90 勝利
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 23:04:20.08 ID:VccVC7NpO
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 23:07:55.94 ID:pHhmnPubO
手強いなオアシスモドキ
作ったの自分だけど
436 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:14:49.87 ID:pblQBzNj0
―オアシス? 発見率[8/10] 持久力[1/10]

イリス「あ……お師匠さま……! イリスね、イリスね……やっとイリスの属性、わかったんだよ!」グルグル

ミスティ「あ、れ……ママ……? あ……そっか……私……ずっと、悪い夢を、見て……」グルグル

ローガン「はっはっは、パパが帰ってきたぞ〜! はい、これは何でしょう!? 誕生日ケーキだぞ〜!」グルグル

エバンス「おう! 俺が来たからにはもう大丈夫だぜ、イーシャさん! 大船に乗ったつもりでいてくれよな!」グルグル



巨大なアリジゴク「」シュバッ

 バシンッ!

炎メイド剣士クロシュ「ぁっ!フラッ

巨大なアリジゴク「」ドガッ

炎メイド剣士クロシュ「ふあっ!」ドガンッ ゴロゴロ


クロシュ「はあ、はあ……ん、んゅ……」ググ


クロシュ(みんなを……まもらなきゃ……)グググ


↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-4
06-25 劣勢 持久力-2
26-00 勝利
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 23:15:39.57 ID:5qktugPM0
たまにあるコンマが全く振るわない日
438 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:36:21.55 ID:pblQBzNj0
メイド剣士クロシュ「ん、んゅゅ……」グググ

巨大なアリジゴク「キシャキシャ」シャキン

メイド剣士クロシュ「んゃぁぁぁぁ!!」シュバッ

 ズバァッ!!

巨大なアリ/ジゴク「キ シャ…」

 ドズウン――…

 ――戦闘終了――

 *
439 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:36:53.36 ID:pblQBzNj0
 焼きアリジゴク「」コンガリ

スライムクロシュ「〜〜!」ガツガツモグモグモニョモニョ!


イリス「はっ! こ、ここは……」

ミスティ「う……私、は……」

ローガン「…………ああ……」

エバンス「……嘘だろ…………」


妖精「みんな、気が付いた……?」

イリス「よ、妖精さん……!」

妖精「あれ……この砂漠に棲む、ある意味最も危険な魔物……オアシスモドキ……。そいつにやられたんだよ、私たち……」

ローガン「なんだと……」

妖精「クロシュがいなかったら、私たち……みんな、あいつの胃袋の中だった……」

エバンス「なんてことだ……」

ミスティ「……ごめんなさい……不甲斐ないわ……」

妖精「……一番不甲斐ないのは、私……。心属性魔法に唯一耐性があるのは私のはずなのに……対応できなかった……」

イリス「……みんな助かったんだから、大丈夫! えへへ……私も……幻覚だけど、久しぶりにお師匠様に会えたから……結果オーライだよ!」グスッ

ミスティ「……ふふっ……そうね……。私も……良い、夢を見れたわ……」グシグシ

ローガン「うむ……。クロシュくんには最大限の感謝をせねばな……」

エバンス「おう……。はあ……また、助けられちまったのか……」


 ☆オアシスモドキを食べたことにより、持久力が3回復しました

 *
440 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/11(日) 23:37:58.26 ID:pblQBzNj0
というわけで少し中途半端ですが、本日はここまでとなります。次回、水枯れ原因探しの最終コンマから開始となります

今回の行軍では相次ぐ敵襲によりものすごく疲弊しているクロシュ一行であります。シャークロウの襲撃に始まり、分体ブラッド、オアシスモドキと連戦が続いて体力自慢のクロシュ氏も流石に疲労困憊の様子です
そして次回ついに相まみえるであろう水枯れの原因とは一体何なのか――。少し疲れているクロシュ一行は無事に街へ帰ることができるのでしょうか。どうかクロシュちゃんたちの無事をお祈りくださいませ

それでは本日もありがとうございました。次回、明日も可能であれば更新いたしますので、よろしくお願いいたします
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 01:39:58.40 ID:U+HiWouYO

シャークロウCくん…
クロシュちゃんにペッてされてベチャッモニョニョ…ってなるブラッドちゃんがちょっとかわいい
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 06:04:19.10 ID:47O6aScMo
おつおつ
油断も隙もないなブラッドちゃん
イリス意外幻覚内容を言わないの、まだ整理完了できてない感が
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 12:30:02.57 ID:DVD7a1ee0

もしブラッドに乗っ取られていたら「ブラッドクロシュ」みたいな感じで今後敵対して最悪そのままメンバーから脱退する感じになっていたのかな?
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 12:38:37.56 ID:0PrBTIAaO
最近仲間があっけなくやられてクロシュちゃんが孤軍奮闘するシーンが多い気がする
それほど実力が開いてきているのかな、もっと仲間鍛えるべきか
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 13:15:20.62 ID:YjjyMxZTo
クロシュを大陸最強のスライムにする
446 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 15:46:36.34 ID:IhrrimSF0
シャークロウCくんは、鳥一倍仲間思いで、そして心が強くない個体だったのでしょう。戦意を喪失して泣き崩れていたところをイリス氏に焼かれてしまったようです
分体ブラッド氏は、クロシュさんにペッと吐き出された時には既に弱っていたため、その後なすすべなく凍らされてやっつけられてしまったようです。いかに強いスライムと言えど、凍らされて回転ノコギリでギャリギャリされればモニョモニョ言う間もなくやられてしまいます

ブラッド氏は悪賢く狡猾なスライムなため、やられたフリをして反撃の隙を伺ったりもするようです。そういえば前回も、分体がやっつけて勝利したと思いこんでいたクロシュ一行を本体が奇襲してくるというずるい戦術を取っていたような気がします
イリスはお師匠様と悔いの残るお別れをしたわけではないため、元から気持ちの整理が付いていたのでしょう。それゆえに、このような幻覚を見せられてしまってもメンタルへのダメージは少なかったようです。しかし他のパーティメンバーはそれぞれ後悔があるようで、今回の幻覚で受けたダメージは小さくなかったのかもしれません

ブラッド氏は人間と徒党を組むことは許容できないため、もしクロシュ氏が乗っ取られていた場合はこのパーティから離脱していた可能性は実際高いです。それは実際のところ運命賽案件でもありました。そしてパーティから離脱した場合は、乗っ取られたクロシュ視点で進めるか、クロシュのいなくなったパーティの視点で進めるかを選択することになっていたかと考えられます
ちなみに混沌化していた場合は、最近はすっかり鳴りを潜めている混沌クロシュが活性化し、戦闘力が増加すると共にクロシュの性格が混沌に傾いたものとなっていたと思われます。直ちに離脱することはありませんが、現パーティの方針とはかなり合わないため、良からぬ不和を招いていた可能性があります(逆に、ブラッド本人やシノホシの人々とは相性が良くなります)

クロシュ氏が一人でがんばるシーンは確かに以前より増えてきていますが、それはクロシュ氏の実力が突出しているわけではなく、どちらかというとスライムゆえの耐久力・適応力・各耐性の高さによるものが大きいです。逆に、シャークロウなどの高速連携攻撃を仕掛けてくる相手や、魔法主体で攻めてくる相手は苦手なので、あまり役に立てないかもしれません(耐久力は高いので、すぐにやられることもないのですが)

クロシュが最強のスライムになれるかどうかはわかりませんが、ポテンシャルで言えば輝きを秘めうると思われます。ちなみに我こそは大陸最強のスライムであると粋がっているブラッド氏ですが、根拠は特にないようです(とても強いのは確かです)
447 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 15:47:04.97 ID:IhrrimSF0
―テラヌス砂漠 発見率[8/10] 持久力[4/10]


 強化ソリ「」シャーッ


スライムクロシュ「!」モニョ!

イリス「クロシュちゃん、何か気付いた?」

半スライムクロシュ「あっちの……方から……スライムの、気配がする……!」ビシッ


 ヒュオオオオオ――
  モニョ… モニョ…


妖精「本当だ……微かだけど、声が聞こえる」

エバンス「ついに発見か!?」

ミスティ「行ってみましょう」

ローガン「うむ……気を付けて進もう」


↓1コンマ
01-30 発見率+2
31-50 発見率+2、砂爆弾(次回戦闘コンマ+10)
56-70 発見率+2、テラヌスアロエ(持久力+3)
71-90 発見率+2、砂竜の砂団子(戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+2、???
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 15:54:05.84 ID:vzXHgOcf0
449 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:36:42.99 ID:IhrrimSF0
 強化ソリ「」シャーッ


  大きな砂団子「」


エバンス「……ん? ありゃなんだ?」

ミスティ「大きな……砂の塊?」

妖精「あれは……多分、砂竜の子供が遊びで作る砂団子だと思う。見た目はただの大きな砂団子だけど、中には砂属性の魔力が凝縮されてるよ」

イリス「え、そうなの!? ミスティ、拾ってこうよ!」

ミスティ「いいけど……」

妖精「でも砂だから長くはもたないよ。帰る頃には崩れちゃうと思う」

イリス「そ、そうなんだ……。でもせっかくだし、見てみたい!」

エバンス「俺もちょっと気になるぜ!」

 *

 大きな砂団子「」ポン

イリス「わあ……! 大きめのココナッツくらいはあるなあ」

エバンス「大地の魔力を感じるぜ!」

 ☆砂竜の砂団子を手に入れました。今回の探索中、戦闘コンマが+20されます

 ◆
450 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:38:16.89 ID:IhrrimSF0
―テラヌス砂漠 発見率[10/10] 持久力[3/10]


 夕日「」キラキラ


ミスティ「日が沈んできたわ……」

イリス「もう日傘は閉じても良さそうだね」

 日蝕の傘「」バサッ
 闇の領域「」シュウン―

ローガン「クロシュくん、スライムの気配はどうか?」

クロシュ「えと……あ、ち、近い!」


 強化ソリ「」グラッ


イリス「わああ!?」グラッ

エバンス「うおお!?」

ローガン「こ、これは――」


 巨大な流砂「」ゴゴゴゴゴ――


妖精「巨大な……流砂!!?」

ミスティ「ごめんなさい、大きすぎて気付けなかった! なんとか……脱出させないと――」

 強化ソリ「」ググググ…

イリス「か、風よ!」カッ

 帆「」バサッ ビュオオオオッ

 巨大な流砂「」ズゴゴゴゴ!!

イリス「だ、だめだあ! 吸い込まれる!!」

ローガン「真っ直ぐに逃げようとしても角度に抗えん! 円を描くように周りながら中心と距離を取っていくんだ!!」

ミスティ「わ、わかったわ!」

 強化ソリ「」グイッ シャァァァ――

エバンス「おお! なんとか建て直した!」

ミスティ「でもこの流砂、普通じゃない! まさか――」

クロシュ「……!! これ……スライム!!!」

ローガン「なんだと!?」


 流砂の中心「」ズズ…
巨大なスライム「〜〜」ヌッ モニョモニョ


イリス「え、ええ!!?」

ミスティ「あ、あれが……スライム……!!?」

エバンス「で、でかすぎるだろ!!?」

ローガン「なんてことだ……!!」
451 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:40:16.95 ID:IhrrimSF0

巨大なスライム「〜〜」モニョモニョモニョ

 巨大な流砂「」ズゴゴオオオオ!!!!


 強化ソリ「」ガクンッ!!

ミスティ「!! す、砂の速度が!!」

妖精「このままじゃ吸い込まれる! あいつをどうにかして大人しくさせないと!!」


 ――戦闘開始 アリジゴクモドキ――


↓1コンマ(砂竜の砂団子+20)
01-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 16:41:29.31 ID:YjjyMxZTo
453 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 16:51:34.17 ID:IhrrimSF0
―テラヌス砂漠 発見率[10/10] 持久力[3/10]


ミスティ「くっ、凍れ!」コォォォ―

巨大なスライム「〜〜」パキンッ モニャニャ

ミスティ「だめだわ! 中心に出てるのは氷山の一角でしかない――一部だけ凍らせても効き目が薄いわ!」

ローガン「ならば外側からだ! 鋼の槍よ!!」バッ

炎魔女クロシュ「ん! えいっ!」カッ

 鋼の槍「」バシュンバシュンッ!
 炎弾「」バシュン!

 ドスドスッ ドガァン!

巨大なスライム「〜〜!」モニョニョ!

ローガン「効き目は薄いか……!?」

妖精「ちゃんと効いてる! 攻撃を続けて!」


エバンス「! そうだ、この砂団子の力を使えば――」

 砂竜の砂団子「」ギュオオオオッ

エバンス「う、うおおお!!? せ、制御し切れ――」

イリス「わ、私も手伝います!」バッ

 砂竜の砂団子「」ゴゴゴゴゴッ

エバンス「お、おお……! いけるぜ!!」ゴゴゴ―

イリス「はい! いっけぇぇぇ!!」カッ―

 巨大な砂の刃「」バシュンッ!!

 ズバァンッ!!

巨大なスライム「〜〜!!」モニャニャ!!


妖精「いい感じ! かなり効いてるみたい!」


↓1コンマ(砂竜の砂団子+20)
01-40 劣勢 持久力-2
41-00 勝利
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 16:52:51.74 ID:VHL20nhDO
はい
455 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 17:19:30.79 ID:IhrrimSF0
―テラヌス砂漠 発見率[10/10] 持久力[3/10]

エバンス「よし! この調子でいくぜ、イリスちゃん!」

イリス「はい! それっ!!」

 巨大な砂の刃「」バシュンッ!!
 巨大な砂の刃「」バシュンッ!!

 ズバンッ!! ズバンッ!!

巨大なスライム「〜〜!!!」モニャニャニャ!!!


ローガン「我々も攻め続けるぞ!」

ミスティ「ええ!」

炎魔女クロシュ「ん!」

 鋼の槍「」バシュンッ
 巨大な氷柱「」ビュンッ
 炎弾「」バギュンッ

 ドスドスッ ドガァアン!!


巨大なスライム「〜〜〜!!」モニャニャ!!っっっ

 流砂「」ズズズッ――


イリス「流砂の下に引っ込んでく!」

ミスティ「……! 砂の流れも止まった!」

エバンス「とりあえず……危機は去ったか!?」

ローガン「警戒は怠れんがな……」


 ――戦闘終了――

 *
456 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 17:37:43.16 ID:IhrrimSF0
 流砂の中心「」

イリス「も、もう引きずり込まれたりしないよね?」

ミスティ「安全な場所に置いたソリから命綱を引っ張ってきてるから、もし引きずり込まれても……多分大丈夫よ……」

エバンス「こいつが犯人なのかどうか、とにかく話を聞いてみないとな」

ローガン「うむ……。クロシュくん、妖精くん、対話を頼めるか?」

妖精「うん、わかった」

スライムクロシュ「〜!」モニョ!



妖精「お〜い、そこのでっかいスライム! 聞こえる!?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ


巨大なスライム「〜〜…」モニョニョ…


スライムクロシュ「! 〜〜?」モニョニョ?

巨大なスライム「〜〜…」モニョモニョ…


妖精「人間の言葉はわからないみたい。クロシュ、対話をお願い」

スライムクロシュ「!」モニョ!

 *
457 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 17:43:57.84 ID:IhrrimSF0
クロシュ『……さっきはごめんね。わたし、クロシュ……』モニョモニョ

巨大なスライム『いたかった……。クロシュちゃん、ひどいよぉ……』モニョモニョ…

クロシュ『ごめんね……。でも、どうして吸い込もうとしたの……?』モニョモニョ

巨大なスライム『だって、おもしろいんだもん……』モニョモニョ…

クロシュ『そうなの?』モニョニョ?

巨大なスライム『うん……。もぐもぐすると、もぐもぐしてるもののことがわかるから、おもしろいの』モニョモニョ

クロシュ『そうなんだ……』モニョモニョ

巨大なスライム『うん……。あ、もぐもぐしても食べちゃわないよ……? お礼に垢だけ食べて、お外に出してあげてるの……』モニョモニョ

クロシュ『そうなの?』モニョニョ?

巨大なスライム『うん……。ほんとだよ……?』モニョモニョ

クロシュ『そうなんだ……』モニョニョ

巨大なスライム『うん……』モニョ

クロシュ『えっと……あ、そうだ……お水、流れてない……?』モニョモニョ

巨大なスライム『おみず……?』モニョニョ…?

クロシュ『うん……。えと、砂漠の街の……テラヌス・ウルスで、お水が、足りなくなってて……。この辺の地下に、お水の流れがあるそうなんだけど……』モニョモニョ

巨大なスライム『あ、うん……。お水、あるよ。おいしいよ?』モニョモニョ

クロシュ『! え、えと……その……。ここで、あなたがお水を全部飲んじゃうと……街の人たちが、飲めなくて、困っちゃうから……』モニョモニョ

巨大なスライム『そうなの?』モニョニョ?

クロシュ『うん……。だから……全部は……飲まないでおいて、欲しいの……』モニョモニョ

巨大なスライム『えー……。でも、ノド乾く……』モニョモニョ

クロシュ『んゅ……』モニョ…

巨大なスライム『クロシュちゃんが、お水を出してくれるなら、いいよ……?』モニョモニョ

クロシュ『んゅゅ……』モニョニョ…


↓1〜3 どうしよう
1.雨乞い傘をあげる
2.大きな巻き貝をあげる
3.他の提案をする(自由安価)
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 17:45:19.38 ID:9diIAjl4O
1
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 17:48:22.06 ID:47O6aScMo
いいの持ってたわ!
1
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 18:13:34.45 ID:lBwRaf+vO
3
水不足の原因だとバレると町の人達に退治されるかもしれないと水を渡さない場合のデメリットを説明する(脅してみる)

別にどれか一つじゃないならこういうのもありかなあ、って思った
461 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 18:15:41.88 ID:IhrrimSF0
クロシュ『!』ピコン!

巨大なスライム『?』

クロシュ『えと……これ、どうかな……?』モニョ

 雨乞い傘「」ポン

巨大なスライム『わあ……。これ、なあに?』モニョモニョ

クロシュ『えっと、雨を呼ぶ、傘だって……』モニョモニョ

巨大なスライム『ちょっと借りるね』モニョッ

 デロデロ…ポン!!!!!!

雨乞い巨大スライム『〜〜』モニョモニョ シットリ

クロシュ『わあ……!』モニョ!

雨乞い巨大スライム『ん〜〜! 体中がみずみずしいよぉ〜!!』モニョモニョ

クロシュ『うん……』モニョ

雨乞い巨大スライム『これは……差せば、雨雲を引き寄せる傘なんだね……。でもこの辺は、そもそも雨雲そのものがないから――』モニョモニョ

クロシュ『あ……じゃあ、だめ……?』モニョニョ…

雨乞い巨大スライム『んーん……。魔法で、雨を降らすの!』モニョニョ!

クロシュ『わあ……!』モニョ!

雨乞い巨大スライム『でもここでいきなり雨を降らしちゃうと、大地がデロデロになって大変だから――こうするの!』カッ―

 *

 ゴゴゴゴゴッ…
 バシャバシャバシャッ ズゴオオオオオオオッ――


エバンス「な、なんだこの地響きは!?」

ローガン「一体何が――」

イリス「み、水だ……! ものすごい水の力を感じる!!」

ミスティ「え、ええ!?」


 巨大な流砂「」ゴゴゴゴゴ
 溢れ出す大量の水「」ゴゴゴゴゴ


妖精「わわわわわ! みんな一旦下がって!!」

イリス「クロシュちゃんは!!?」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ!

妖精「あのでっかいスライムに乗せてもらうから大丈夫だって! とにかく泳げない人は急いで下がって!!」

 *
462 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 18:16:34.35 ID:IhrrimSF0
 巨大なオアシス「」トプン

クロシュ『わああ……! すごい!』モニョニョ!

雨乞い巨大スライム『んふふ〜! わたし、物知りだもん! 魔法の使い方もバッチリだもん! 同化は、時々失敗しちゃうけど……えへへ……』モニョモニョ

クロシュ『でも、すごい!』モニョモニョ!

雨乞い巨大スライム『これからは飲んだ分だけ水を作るよ〜。それでいいよね?』モニョモニョ

クロシュ『うん! ありがと!』モニョニョ!

 ☆巨大スライムに雨乞い傘をあげました
 ☆水脈の途中に大きなオアシスができました

 ◆
463 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 19:03:41.62 ID:IhrrimSF0
急用が入ったため、次の更新は21:30~22:30くらいになります。申し訳ありませんが、よろしくおねがいします
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 19:04:37.57 ID:lBwRaf+vO
たんおつ
465 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 22:13:29.89 ID:IhrrimSF0
―夜
 テラヌス・ウルス噴水広場

ミラ「くそっ……何なのよ、あの新聞は……! あれじゃあ王国と手を組む為に魔族を追い出す計画が――」

 ゴゴゴゴゴッ――

ミラ「な、何の音――」

 噴水「」バシュゥゥゥゥン!!!

砂漠スライムA「〜〜!」モニョニョスポーン!
砂漠スライムB「〜〜〜!」モニョニョスポーン!
砂漠スライムC「〜〜」モニョニョスポーン!
砂漠スライム長老「んわ〜!」モニョニョスポーン!

ミラ「ぎゃああああ!!」ビショビショ

 ◆
466 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 22:14:13.10 ID:IhrrimSF0
―テラヌス・ウルス 滞在8日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣
魔王図鑑        
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・テラヌス・ウルスの水不足を解決する[達成!]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](イリス)+1
・魔法[3/6](ミスティ)+2
・氷属[4/8](ミスティ)+2
・剣技[1/8](エバンス)
・魔法[4/4](エバンス)+2 LVUP!
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
467 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 22:15:20.07 ID:IhrrimSF0
―朝
 テラヌス・ウルス噴水広場

 噴水「」シャバシャバ

砂漠スライムたち「〜〜」モニョモニョ キャッキャ

子供A「水だあああああ!!」
子供B「ま、まじかああ!?」
子供C「めっちゃ水!!!!」

市民の男性「お、おおお……!? ほ、本当に水が……!!」

市民の女性「ああ……恵みの水よ――」


リアンノン「ほ、本当に……水が……」

ベスティア「ええ……! リアンノン、これなら――」

リアンノン「はい……! 私たちは心置きなく、ここにいれます――!」

 *

―テラヌス・ウルス宮殿中庭

 噴水「」シャバシャバ

ヨードリー「――」ボー

アニス「ヨードリー。ここにいたのね」スタスタ

ヨードリー「アニス」

アニス「……水、出たみたいね」

ヨードリー「そのようだ……」

アニス「ふふ……あれほど手を尽くしても、原因すらわからなかったのに」

ヨードリー「ふっ……全くだ……」

アニス「これでもう悩む必要も――あなたが魔族排斥の罪を背負う必要も、ないわ」

ヨードリー「ああ……」

アニス「……良かった。あなたが、そんな罪を背負わずに済んで」

ヨードリー「……」グスッ

アニス「……ふふ」

ヨードリー「……少し、部屋で休むよ。公務は任せても良い?」

アニス「もちろん。そのために来たんだもの。ゆっくり休んで」

ヨードリー「ありがと……アニス……」

 *
468 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 22:16:30.52 ID:IhrrimSF0
―朝
 月明かりのオアシス ロビー

 水道「」シャバシャバ

猫耳の褐色少女「わー! わー!」キャッキャ

スライムクロシュ「〜〜!」モニョモニョ キャッキャ


イリス「水、ちゃんと流れてる……!」

ミスティ「ええ……。あのスライムが、しっかり流してくれてるみたい……」

エバンス「へへっ……激戦をくぐり抜けた甲斐があったってもんだぜ!」

ローガン「フッ……今回の冒険は本当に命がけだったな」

妖精「でもこれで、この国が王国と手を結ぶ必要は完全になくなった……! これで私たちも心置きなく世界樹の光を探しに行けるってもんだよ!」

イリス「はっ! すごい達成感だったけど、私たちの本当の目的はそっちだったね!」

ローガン「とは言え、昨日の今日で流石に我々も疲れている。今は休むべきだろう」

妖精「そうだね。今日は休憩!」


 ☆怨敵ブラッドとの戦いにおける会心の一撃で、ミスティが魔法と氷属性の経験をそれぞれ[2]獲得しました
 ☆砂竜の砂団子を使ったことでイリスが魔法の経験を[1]獲得しました
 ☆砂竜の砂団子を使ったことでエバンスが魔法の経験を[2]獲得し、魔法のレベルが上がりました


テラヌス・ウルス滞在8日目です。9日目に非人間排斥法案の決議が出ます
↓1〜3 自由安価 何をする?
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 22:17:30.53 ID:0wRgifhd0
公共浴場に行ったらヨードリーと鉢合わせる
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 22:17:56.39 ID:0TElpMCl0
ミラと遭遇し、何故魔族を嫌うのか聞く
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 22:21:17.51 ID:VHL20nhDO
神殿に行ってみたらリアンノンと遭遇してお話し
472 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 23:56:33.44 ID:IhrrimSF0
―テラヌスウルス市街

 ワイワイ ガヤガヤ

 看板『公共浴場 臨時開業!!!!』


イリス「あっ! 公共浴場が開いてる!」

ミスティ「今まで臨時休業してたのよね……」

ローガン「昨日水が通ったばかりだというのに、なんと軽いフットワークか」

 *

―公共浴場 受付

 ワイワイ キャッキャ

妖精「流石に賑わってるし、私はやめとこうかな」パタパタ

エバンス「男湯も混んでそうだし、俺も宿の湯でいいかな……ん?」

ヨードリー「む……貴殿らは――」ホカホカ

妖精「議長のヨードリー!」

エバンス(うおっ、風呂上がりか……! 元々美人だが、風呂上がりってのはなかなかどうして、色気ってやつが……)

妖精「こらこら、何考えてんの」ペシペシ

エバンス「お、おお……すまん。今日は非番なのか?」

ヨードリー「はは、午前中だけ休みを取った。午後からは復旧した水道調査で大忙しだぞ」

エバンス「お、おう……。そりゃまあ、ご苦労なことで……」

ヨードリー「そうだ。今度水道復旧の祭りを行うのだが、貴殿らも街を守りし英雄として招きたい。どうだろう?」

妖精「えっ、大げさだなあ。そんなけったいなことしなくていいよ」

エバンス「ああ。今この国はそれどころじゃないだろ? 復旧した水道の管理に全力を注いでくれよ」

ヨードリー「……そう言われてしまうと弱いな。では貴殿らの厚意はありがたく頂戴させてもらおう」

エバンス「おう、それが良いぜ」

ヨードリー「だが、もしもう少しこの街に滞在するのであれば、是非祭りを見ていってくれ。私個人としては貴殿らをもてなしたいのだ!」

妖精「まあ、そこまで言うなら……」

エバンス「……フッ」

ヨードリー「む? 何か面白いことを言っただろうか?」

エバンス「いや……なんだか、憑き物が落ちたみたいだと思ってな」

ヨードリー「……憑き物、か……ふふっ、実際落ちたのかもしれん!」

妖精「国のトップってのはいろいろ責任もあって大変だもんねえ」

ヨードリー「だが、やりがいもある。私はこの国が好きなのだ……だから、この国を守る最前線に立つ議長という立場を、誉れに思っている」

妖精「ふふ、ちょっとわかるかも。がんばってね」

ヨードリー「うむ! 貴殿らも、良い旅を!」

 *
473 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 23:58:00.92 ID:IhrrimSF0
―公共浴場 女湯

 カポーン

クロシュ「?」キョロキョロ

イリス「妖精さんなら、宿の湯にするって」

クロシュ「……」ショボン

ミスティ「まあ、仕方ないわよ……。ここは人が多すぎるし、妖精が完全に受け入れられてるとは言えないもの……」

クロシュ「うん……」


ミラ「はぁぁ……! くそっ……良い湯なのに、今はこれがこんなにも忌々しいなんて……!」イライラ


ミスティ「ほら……妖精がいたら騒ぎを起こしそうな人がいるわ……」

クロシュ「んゅ……」

イリス「えと……確か、スピーゲル派の、ミラさん……だっけ?」

ミスティ「ええ……。なんでも、過激な魔族嫌いで有名みたい……。あまり関わらない方が――」


クロシュ「あの……」

ミラ「ん……? お前は、あの時の子供? 何よ……私を嗤いに来たの?」


ミスティ「クロシュ!!?!??」

イリス「言ってるそばから!!」


クロシュ「えと……。どうして……魔族が、嫌いなの……?」

ミラ「はあ? そんなの――」

クロシュ「……」ジッ

ミラ「――キモいし、キショいし、不潔だし、頭も悪いし、教養もないし、芸術の価値もわからない、愚鈍な奴ら。特に鬼とかいう東洋の魔族は本当に最低……。粗暴で、品性下劣で、攻撃的で、知性皆無な蛮族よ」

クロシュ「おに……?」

ミラ「昔、この国にもいたのよ。フン……年下の癖に生意気で、魔族の癖に勇者なんかに憧れて棒きれを振り回して、調子に乗ってるクソガキだったわ……」

クロシュ「勇者……」

ミラ「勇者サインの伝説くらい聞いたことあるでしょ。あのクソガキ、自分はサインの仲間の孫だなんて大ボラを吹聴してたわ。本当、救えない虚言癖」

クロシュ「……でも……嫌いに、ならなくても……」

ミラ「それだけじゃないわ。そいつは……そいつら鬼族が……私の両親を殺したのよ」

クロシュ「!!」

ミラ「勇者に憧れてるなんて大嘘だったのよ。あいつらは、人間を踏みにじって良い害虫程度にしか思ってない……」

クロシュ「で、でも……その子は、無関係、かも……」

ミラ「無関係なものか。あいつの両親は私たちスピーゲル族を目の敵にする過激な魔族主義者だった。私は見たのよ……寝室で、血まみれになりながら私の両親を撲殺する奴らに混じって……あいつの姿があったのを――」

クロシュ「!!!」

ミラ「……それで、その次の日……外の通りで、あいつの両親の撲殺死体も発見されたわ……。仲間割れか何か知らないけど……本当、救えないほど暴力的で下劣な奴ら……」

クロシュ「……え、えと……その子は……?」

ミラ「そいつは見つからなかった……。その後指名手配されたけど、今でも見つかってない。本当……殺るだけ殺ってとんずらなんて……本当、最低……。何が勇者よ……何が――」

 『大人になったら、おれがテラヌス・ウルスとミラを守ってやるよ!』

ミラ「……」ギリリ

クロシュ「……」

 カポーン――…

 ◆
474 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/12(月) 23:58:29.65 ID:IhrrimSF0
というわけで本日はここまでとなります。次回は神殿でリアンノンちゃんとお話編です

ついに水問題を解決し、テラヌス・ウルスに水を復活させたクロシュ一行でした。これでこの砂漠の国も、王国に頼らずに生きていくことができるでしょう
巨大スライムちゃんは、精神性こそ幼女ですが、同化と吸収を繰り返したことにより、知識と魔力量はとんでもないものになっているようです。雨乞い傘の力を得た今はその圧倒的な魔力量と水属性のあわせ技により、潤沢な水を生産しつづけることができます。これで水については安泰と言ってもよいでしょう
そして残るは、世界樹の光です。世界樹の光へ辿り着くまでにどのような困難が待ち受けているかはわかりませんが、油断せずに気を引き締めて行くのが良いでしょう

それでは本日もありがとうございました。次回ですが、お盆期間中はちょっと予定がわかりにくいため、突然更新したり更新しなかったりするかもしれません。不明瞭で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/13(火) 00:53:05.10 ID:Z5jt3weso
おつでした
祝!水復活!
スライム族は本来は強くなったり長い間生き延びる事が少ないから精神性が幼いままでいる事が多いのかもしれない、的な妄想
そこがいいところでもあり怖いところでもありそう
ミラ様もなかなかお労しいな…
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/13(火) 16:17:07.57 ID:U7fhnm1kO

スライム族大体みんな性格ゆるふわでかわいい
なおブラッド氏
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/14(水) 07:47:14.83 ID:FLcg9TbDO
スライムや一部種族の平仮名多めの幼い口調好き
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/14(水) 11:09:40.73 ID:CyoPeSUa0
乙です。意見になってしまうけど
>>13に書いてある魔法の呪文や技名だけど安価で募集とかどうですか。
479 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:16:36.06 ID:93vWnxL80
スライムの方々の性格がやけに幼そうに見えるのは、スライム類の生まれついての気質もありますが、仰るとおり実年齢幼い場合も多いようです。物理耐性や再生能力があって打たれ強いスライムですが、その反面弱点となる属性も多く、動きもあまり速くないため、自然界で生きていくのは簡単なことではないようです。自然界で生まれるスライムのほとんどは、そのポテンシャルを発揮する前に他の生き物に食べられてしまいます。なお魔族などが受け入れられている街に棲み着いているスライムは、自然界よりも安全にぬくぬく過ごせるため、強さを獲得したり幼い性格が変化したりすることがあまりないようです

ブラッド氏がスライムらしからぬ狡猾さや攻撃性を有しているのは、その生い立ちが関係しているのではないかと推測されますが、今のところはっきりしたことはわかりません。もしかしたらブラッド氏にも、他のスライムたちと同様にモニョモニョ言っているだけの幼い時期があったかもしれません

とはいえスライムや妖精などの一部の種族の方々が幼そうな性格をしているのは、やはり彼ら自身の気質によるところも大きいです。前回登場した巨大スライムちゃんは自然界で長生きしていますが、その性格は生まれたばかりの頃からあまり変わっていないようです

技名についてですが、いざ実装しようとするとなかなか難しく、結局まだ実装はされていませんでした
募集をしてみても良いのですが、技についてはそれを実際に考案したり行使したりする人の性格的な兼ね合いもあるため、募集の仕方についてもいろいろ考える必要があり、難航しているようです
可能になったら募集してみるかもしれませんが、しばらくは経過観察の方向でよろしくお願いいたします
480 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:17:46.83 ID:93vWnxL80
―テラヌス・ウルス
 ホトルス神殿


 大きな鳥人の像「」ドンッ


クロシュ「わあ……」

妖精「でっかい像だなあ……。何の神様なんだろ、この辺の神話には詳しくないからわかんないや」


リアンノン「あれ……? クロシュちゃんに、妖精さん?」スタスタ

クロシュ「リアンノンちゃん……!」

ベスティア「ご無沙汰しております」スタスタ

妖精「おや、ホトルス族の二人。こんにちは」

リアンノン「こんにちは……! クロシュちゃんと妖精さんは、観光ですか?」

妖精「観光っていうか……まあ、今日はゆっくりしようと思って」

リアンノン「そうなんですね」

クロシュ「えと……この、おっきな像は……?」

 大きな鳥人の像「」ドンッ

リアンノン「ふふ、よくぞ聞いてくださいました! このお方は、私たちホトルス族が信仰を捧げる鷹の神、ホトルス神なんです!」

妖精「え、そうなの!」

ベスティア「はい。ホトルス様はかつてこの砂漠の空を飛び、干ばつや排斥にあえぐ者たちを助けていたと伝えられています」

リアンノン「とても誇り高く高潔で、困った人は種族を問わず放っておかない仁徳の人だったそうです!」

ベスティア「リアンノンのお父様も……そんなホトルス様にあやかろうと、ホトルス様のお名前をお借りしたのですよ」

妖精「え? どういうこと?」

リアンノン「あ、えと……ホトルス族って、歴史がすごく浅いんです。元は弱小魔族の寄合所帯みたいなものだったんですけど、それじゃあ正式な氏族として認められなかったから、議会にも参加できなくて。その状況を変えるために、お父さんとベスティアさんがいろいろと頑張って……つい十数年前に、ようやく正式な氏族として認められたんだそうです」

妖精「え、そうだったんだ。じゃあホトルスとは関係ないの?」

ベスティア「血縁としては。ですがホトルス様の正義と慈悲の心は、ホトルス族の理念として固く誓われています」

リアンノン「はい……! ホトルス神のお名前をお借りしている以上、その名前に泥を塗るわけにはいきませんから……!」

クロシュ「わあ……」

妖精「立派だねえ」

クロシュ「わたしも……クロシュヴィアちゃん族とか、名乗った方が、いい……?」

妖精「いやいや、クロシュはこのままでいいでしょ」

クロシュ「そうなんだ……」

ベスティア「ふふ……伝説スライムのクロシュヴィア・ビターエンドのことですね。でもクロシュヴィアは、伝説で言われているほど高潔な方ではないと思いますよ」

クロシュ「そうなの?」

ベスティア「ええ。彼女の伝説や伝承には、恐らく語り部の誇張や願望が混ざってしまったのだと私は考えています」

妖精「ふうん? ベスティアはクロシュヴィアに詳しいんだ」

ベスティア「えっ!? あいや、ええと……一時期クロシュヴィア伝説について調べたことがありまして、ですね……。本職の学者の方々と比べたら全然です、はい……」

妖精「趣味でスライムの伝説を調べたってこと? 物好きだねえ」

ベスティア「え、ええ……! 私、スライムの伝承が好きなんです!」

クロシュ「わあ……!」

リアンノン「ベスティアにそんな趣味があったなんて、初めて知りました……!」

ベスティア「今まで言ったことがありませんでしたからね……!」

 *
481 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:18:17.77 ID:93vWnxL80
―テラヌス・ウルス
 ホトルス神殿 噴水


 噴水「」シャワシャワ
砂漠スライムたち「」モニョモニョモニョ


クロシュ「わあ……!」

リアンノン「ここの噴水のスライムたちも戻って来てたんですね。良かった……」

クロシュ「うん……」

ベスティア「水が戻ったお陰で、人も魔族も別け隔てなく生きていけます……。本当に、水が戻って良かったです」

妖精「うんうん、良かったねえ」

ベスティア「はい。これで私たち魔族も、心置きなくここに住みたいって言い張れます」

リアンノン「水さえ出るなら王国と手を結ぶ必要はありませんし、王国と手を結ばないのであれば魔族を追い出す必要もありませんからね!」

砂漠スライムたち「〜〜」モニョモニョ

クロシュ「うん……!」

妖精「この国の人魔情勢についてはひとまず収まりそうだね。あとは――」

ベスティア「……砂漠の西側を中心に、強烈な光が降り注ぐ現象はまだ解決していませんね」

リアンノン「あ、確か世界樹の光が落ちたんですよね……。そっちの方は大丈夫なのですか?」

妖精「明日にでも回収に向かおうかと思ってるとこだよ。あそうだ、砂漠西の地理について、何か知ってたら教えてくれない?」

ベスティア「テラヌス砂漠の西方には……古テラヌス王家の巨大墳墓がありますね」

リアンノン「あっ! そうえいば古テラヌス王家の巨大墳墓には、ミイラの魔物がいるって話を聞いたことがあります!」

妖精「ええっ!? じゃあ、まさかこの前この国を襲撃したミイラの出所って――」

ベスティア「……世界樹の光……ここに落ちたのが光属性の力であれば、その影響を受けたミイラの可能性が高いですね」

リアンノン「じゃあ、世界樹の光も――」

妖精「その巨大墳墓か、その付近に落ちた可能性が高いってことか!」

ベスティア「はい。しかし、もし巨大墳墓に落ちたとすると少々問題が……」

妖精「問題……?」

ベスティア「古テラヌス王家の巨大墳墓には、侵入者を撃殺する呪いや罠が無数に仕掛けられているそうです……。巨大墳墓に分け入る際は、くれぐれもご注意ください」

妖精「なるほど……わかったよ。気を付けていく」

 ◆
482 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:19:04.83 ID:93vWnxL80
―テラヌス・ウルス 滞在9日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣
魔王図鑑        
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・テラヌス・ウルスの水不足を解決する[達成!]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[1/6](イリス)+1
・魔法[3/6](ミスティ)+2
・氷属[4/8](ミスティ)+2
・剣技[1/8](エバンス)
・魔法[4/4](エバンス)+2 LVUP!
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
483 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:20:22.22 ID:93vWnxL80
―朝
 テラヌス・ウルス 正門

妖精「よし、みんな準備はいい?」

クロシュ「ん……!」

ローガン「うむ」

エバンス「おう! いつでも大丈夫だぜ」

ミスティ「ソリはいつでも出せるわ」

イリス「私も大丈夫!」

妖精「私とミスティ以外は移動中にしっかり休んでいてね。巨大墳墓に侵入しなきゃいけない場合、長期戦になりそうだから」

イリス「わ、わかった! ごめんね……!」

ミスティ「役割分担よ。ソリの運行は任せなさい」

 *
484 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:20:54.13 ID:93vWnxL80
―西テラヌス砂漠 踏破率[0/10] 持久力[10/10]

 帆「」バサッ
 強化ソリ「」シャーッ

 日蝕の傘「」バサッ
 闇の領域「」フォン――


エバンス「よし、光対策もバッチリだな!」

イリス「日焼け止めも塗ったから、もし闇の外に出ても短時間なら大丈夫です!」

スライムクロシュ「?」モニョニョ?

イリス「あっ……! クロシュちゃん、スライムの姿になったら塗った日焼け止めが――」

妖精「この日焼け止めのラベルを読んでみて」

 吸血鬼の日焼け止め『スライムが体に取り込んだ場合も光耐性効果があります』

イリス「わあ……」

ミスティ「流石薬師ね……」

ローガン「魔術師としても薬師としても素晴らしい腕前だな……」


 ☆増幅された光属性により、毎ターン持久力が[4]減少しますが――
  日傘と日焼け止めの効果により持久力減少が半減し、毎ターンの減少値は[2]になります


↓1コンマ
01-10 発見率+4、強敵
11-30 発見率+4、敵襲
31-50 発見率+4、精霊サボテンの実(持久力+3、次回戦闘コンマ+10)
51-70 発見率+5、本物のオアシス(持久力+4)
71-90 発見率+5、光精の加護(持久力+2、戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+5、???
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 16:22:01.65 ID:RIaRiNjz0
486 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:37:10.03 ID:93vWnxL80
―西テラヌス砂漠 踏破率[4/10] 持久力[8/10]


 強化ソリ「」シャーッ


エバンス「……暑いな」

イリス「闇の領域で日除けはしていますが、熱せられた地表の熱までは防げなくて……」

ミスティ「……はっ!」カッ

 氷塊「」ポン!

ミスティ「その氷の近くにいれば、多少はマシになるはずよ……」

エバンス「おお……! ありがとう、ミスティちゃん!」

イリス「ありがとうミスティ。でも魔力は大丈夫……?」

ミスティ「この程度なら問題ないわ。今は熱で体力を奪われる方が危険よ……」

ローガン「うむ……それではありがたく冷気をいただこう……」

妖精「ほら、クロシュも涼みな」

クロシュ「うん……ありがと、ミスティさん……」

 *

 遠くに見えるオアシス「」ユラユラ

エバンス「おっ、あれは……いやしかし、本物か……?」

ローガン「ぬう……ここからでは判別が付かんな」

妖精「ちょっと待ってね。幻術かどうかは催眠除去魔法を使えばすぐにわかるよ――」パァァァ―

イリス「……何も変わってない! ということは――」

ミスティ「本物みたいね。寄っていきましょう」


 強化ソリ「」シャーッ

 *

 綺麗なオアシス「」キラキラ

 生い茂ったヤシの木「」フサフサ


クロシュ「わあ……!」

イリス「これが……本物のオアシス!!」

ミスティ「良いわね……気持ちも安らぐわ……」

ローガン「ヤシの実もあるな。少々いただいていくか」

エバンス「ほ、本物なんだよな!?」

妖精「本物だってば!」


 ☆オアシスで休息を取り、持久力が4回復しました(現在持久力[12/10])


↓1コンマ
01-10 発見率+4、強敵
11-30 発見率+4、敵襲
31-50 発見率+4、精霊サボテンの実(持久力+3、次回戦闘コンマ+10)
51-70 発見率+5
71-90 発見率+5、光精の加護(持久力+2、戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+5、???
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 16:40:58.93 ID:wYtAVpt5O
488 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 16:49:58.04 ID:93vWnxL80
誰かがいました

↓1コンマ
01-10 フメイちゃん
11-55 レイ
56-00 セイン
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 16:51:32.02 ID:RIaRiNjz0
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 17:07:29.85 ID:Wpqfjx1Fo
やっぱりいるか…!
491 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 17:27:50.85 ID:93vWnxL80
―西テラヌス砂漠 踏破率[10/10] 持久力[10/10]


 強化ソリ「」シャーッ


 遠くに見える巨大四角錐「」ゴゴゴゴゴ


クロシュ「わわ……!」

イリス「あ、あの大きな四角錐って――」

ローガン「古テラヌス王家の巨大墳墓か!!」

エバンス「で、でけえ……!! あ、あれが墓だと……!?」

ミスティ「なんて大げさな墓よ……」

妖精「……!! お、思い出した……私もあれ、見たことあった! 昔砂漠を旅してた時に……!」

イリス「そうだったの!?」

妖精「その時はでっかい古代遺物くらいにしか思わなかったけど……王家の墳墓だったのか……」

 *

 強化ソリ「」シャーッ

ミスティ「さて、入口は――」

ローガン「む? 誰かいるぞ……!」

ミスティ「えっ」



アリシラ「うう〜ん……これ、どっから入るんだろう?」

フメイ「爆破しちゃう?」

アリシラ「危ないよ! 下手なことしたらどんな古代の罠が飛び出してくるか!」

フメイ「今さらそんなの怖くなくない……?」

アリシラ「フメイちゃん、古代の罠を甘く見ているね? 毒矢が飛んできたり、毒ガスが吹き出したり、毒のミイラが襲ってきたりするかもしれないんだよ!?」

フメイ「毒ガスはちょっとこわいかも……。クロシュなら平気なんだろうけど……」

アリシラ「もー、そうやってすぐクロシュちゃん大好き発言しちゃうんだからぁ。そんなこと言ってもここにクロシュちゃんは――」


 強化ソリ「」シャーッ


クロシュ「フメイちゃん!!」バッ

ミスティ「わっ! クロシュ、ソリから身を乗り出したら危ないわよ!!」


フメイ「く、クロシュ!?」

アリシラ「いたね!」

 *
492 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 17:28:34.44 ID:93vWnxL80
―西テラヌス砂漠
 巨大墳墓前

 強化ソリ「」キキッ

妖精「まさか、こんなとこであなたたちに鉢合わせちゃうなんて……」

アリシラ「うふふ……狙いは同じなんだからそういうこともあるでしょ。前回そうだったように」

妖精「……」

アリシラ「そう睨まないでよぉ。私たちの協力があれば、こんな遺跡簡単に突破できちゃうよ? ふふ、ここは一緒にいこ?」

イリス「また横取りする気ですよね……?」

アリシラ「もちろん! でもあなたたちが私たちから横取りしたって良いんだよ?」

妖精「そうだね……。じゃあ、一時共闘としようか」



フメイ「クロシュ……」

クロシュ「フメイちゃん……」

フメイ「えっと……元気、だった……?」

クロシュ「うん……。フメイちゃんは……?」

フメイ「フメイは、大丈夫。今は星の力もあるから」

クロシュ「あ……」

フメイ「……ごめんね。クロシュたちには、渡せないけど……」

クロシュ「……うん。わかってる……」

フメイ「クロシュ……」

クロシュ「でも……今は……一緒に、いきたい……」

フメイ「……うん」


 ☆フメイ&アリシラと一時的に共闘します

 *
493 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 17:29:13.73 ID:93vWnxL80
―巨大墳墓 踏破率[0/10] 持久力[10/10]


 石造りの通路「」ゴゴゴゴゴ…


イリス「こ、ここが……巨大墳墓の内部……!」

アリシラ「実際罠がいっぱいらしいよぉ。気を付けて進もうねえ」

ローガン(今のところは本当に協力してくれるようだな……注意は必要だが、共に戦えるなら心強い)


エバンス「……しかし、なんで室内なのにこんなに明るいんだ……!? 外にいるみたいにジリジリするぞ……!」

妖精「世界樹の光の影響だろうね。この墳墓内に落ちたのは間違いないと思う。外にいる時と同様、熱中症に気を付けて」


フメイ「クロシュ、危ないときはフメイの後ろに下がってね」

クロシュ「んーん……わたし、しぶといもん!」


↓1コンマ
01-10 発見率+4、強敵
11-30 発見率+4、敵襲
31-50 発見率+4、古代の霊薬(持久力+3、次回戦闘コンマ+10)
51-70 発見率+5、古代の浴室(持久力+4)
71-90 発見率+5、光精の加護(持久力+2、戦闘コンマ+20)
91-00 発見率+5、古代の宝物(コンマ)
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 17:44:42.79 ID:wYtAVpt5O
495 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 18:33:23.29 ID:93vWnxL80
―巨大墳墓 踏破率[5/10] 持久力[8/10]

 ザッザッザッ…

クロシュ「……?」カチッ

 毒矢「」ビュンッ

フメイ「クロシュ!」バッ

スライムクロシュ「!」デロンッ!

 毒矢「」モニョン

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ

フメイ「だ、大丈夫!? 痛くない!?」アタフタ

スライムクロシュ「〜!」モニョ!

フメイ「良かった……」ホッ


アリシラ「わあ……クロシュちゃん、相変わらずなんでも食べちゃうんだねえ」

イリス「え、前からなんですか……!?」

アリシラ「村にいた頃もなんでも食べてたよぉ」

エバンス「村か……」

アリシラ「あれぇ? ……あっ! お兄さんもしかして、随分前に行き倒れて診療所で治療されてた自称傭兵の人!?」

エバンス「自称じゃなくて本職だ! ……君はあの時、たまに俺の様子を見に来てた女の子の……アリシラちゃんだよな……?」

アリシラ「うん! へぇ〜お兄さんクロシュちゃんと一緒なんだ! 前に見た時はよく見てなかったから気付かなかった!」

フメイ「誰……? アリシラ、知ってるの……?」

アリシラ「うん! 私がちっちゃい頃、行き倒れて診療所に運び込まれてたんだよこの人!」

フメイ「ふうん……」

アリシラ「なになに? それでその縁もあってクロシュちゃんの用心棒をしてるってことぉ?」

エバンス「ああ……。……すまん……あの時、俺が集落を守れていれば……」

アリシラ「あー、そういうのいいです。謝られても困るし」

エバンス「……」

アリシラ「でも……もし罪の意識を感じてるなら、私たちに協力してくれますか? 私たち、あの集落を滅ぼすような下劣で陰惨なこの世界を綺麗にしたいと思ってるんです」

エバンス「……いや………」

アリシラ「なぁんだ、罪の意識なんてのは口だけのポーズだったってことかぁ。がっかりだなぁ」ニヤニヤ

妖精「こら。罪の意識があろうとなかろうとそんな滅茶苦茶な要求に応じられるわけないでしょ」

アリシラ「む〜、部外者の妖精さんは黙ってて欲しいなぁ……」

エバンス「……本当に……変わっちまったんだな。性格……」

アリシラ「うふふ……せいぜい数週間程度しかいなかったあなたが、私の何を知っているんですか?」

フメイ「変わったのは事実でしょ」

アリシラ「ちょ、フメイちゃん!? そこは仲間である私の援護をするところだよ!?」

フメイ「ええ……クロシュはどう思う?」

クロシュ「え、えと……。変わった……と思う……」

アリシラ「も〜クロシュちゃんまで! 優しくて温厚な私も怒っちゃうよ!?」プンスコ

フメイ「優しくて温厚だったのは前のアリシラの方でしょ」

 ワーワー キャッキャ
496 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 18:34:00.04 ID:93vWnxL80
 ワーワー キャッキャ

光の精霊『〜〜』キャッキャ

イリス「……? 今、私たち以外の笑い声が聞こえたような……」

妖精「正解。そこで光の精霊が笑ってる」

イリス「えええ!?」


光の精霊『ここで何をしているの?』

スライムクロシュ『えっと、世界樹の光をね……』モニョモニョ

光の精霊『そっか。あれは、元の場所に戻さなきゃいけないものだもんね』

スライムクロシュ『うん……』モニョ

フメイ「……」

光の精霊『わかった。それじゃあ力を貸してあげるね』コォォォ―

スライムクロシュ『わっ――』モニョ

光の精霊『クロシュちゃんに、精霊の加護を――』


 ☆光の精霊の加護を授かり、今回の探索中戦闘コンマに[+20]のバフがかかります
 ☆ついでに持久力が[2]回復します(現在持久力[10/10])

 *

↓1コンマ
01-10 踏破率+4、強敵
11-30 踏破率+4、敵襲
31-50 踏破率+4、古代の霊薬(持久力+3、次回戦闘コンマ+10)
51-70 踏破率+5、古代の浴室(持久力+4)
71-90 踏破率+5
91-00 踏破率+5、古代の宝物(コンマ)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 18:34:39.77 ID:Ii3HnS/DO
更新来てた
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 18:35:48.87 ID:RIaRiNjz0
ラッキーセブン!
499 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 20:15:06.68 ID:93vWnxL80
せっかく高いコンマを引いたのに何もないというのもアレなので、一つ下の安価を繰り上げます
……………………………………………………………………………………

―巨大墳墓 踏破率[5/10] 持久力[8/10]

 ザッザッザッ…

光のミイラ「キェアアアアアア!!!」パヒュンッ
光のミイラ「キェアアアアアア!!!」パヒュンッ

フメイ「――」スッ

 ボボンッ!

黒焦げミイラ「」プスプス…
黒焦げミイラ「」プスプス…


ミスティ「圧倒的ね……」

イリス「フメイちゃんすごいね! その炎魔法はどこで学んだの?」

フメイ「……」

イリス(うっ……私が話しかけたら少し嫌そうな表情になった……)

フメイ「……魔法を使うのに、勉強する必要なんてあるの?」

イリス「ええ……」

ミスティ「とんでもない発言ね……」

アリシラ「フメイちゃん……普通の人は、ちゃんと理論や感覚を学んで理解しないと、魔法は使えないんだよ?」

フメイ「ふうん」

アリシラ「私が思うに、フメイちゃんもしっかり勉強すればもっともっと上を目指せるようになると思うんだけどなあ」

フメイ「世界樹の光を集めちゃえば同じでしょ」

アリシラ「それはその通り! でも魔法をもっと上手に使えた方が、クロシュちゃんも喜ぶよ!」

フメイ「なんでそこでクロシュが出てくるの……」

アリシラ「クロシュちゃん、そうでしょ!?」

クロシュ「えっ……えと……フメイちゃんは……どんなフメイちゃんでも、いいと思う……」

フメイ「クロシュ……」

アリシラ「も〜! こんなとこでいちゃつかないでくださる!?」

イリス「アリシラさんが仕向けたんじゃ……」

 *
500 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 20:15:36.34 ID:93vWnxL80
 古代の浴室「」キラキラ

アリシラ「わ、わ! お風呂だぁ!!」

ローガン「ふ、風呂だと……!? 確かによく磨かれていて美しいが……」

エバンス「古代の遺跡とは思えねえ綺麗さだな……というかなんで墓に風呂があるんだよ!」

妖精「……お墓参りの前に、体を清めるため……とかかなあ」

ミスティ「あっちにもあるわね。こっちが男湯で、あっちが女湯……とかかしら」

イリス「水は流石に出ないよね――」

 蛇口「」キュルッ
 綺麗な水「」ジャバババババッ

イリス「出たあ!?」

妖精「水質も綺麗……。多分、この墳墓に水魔法を使った供給システムがあるんじゃないかな」

ローガン「恐るべき古代技術だ……」


クロシュ「……フメイちゃん……入る……?」

フメイ「あ……えと……」

クロシュ「入ろ……?」

フメイ「………うん……」

 *

 カポーン――…

 ☆古代浴室で汗を流し、水分補給しました
  持久力が[4]回復しました(現在持久力[12/10])
501 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 20:16:08.34 ID:93vWnxL80
―巨大墳墓 踏破率[10/10] 持久力[10/10]

 ザッザッザッ…

 大扉「」ドン!!

エバンス「この扉は……!」

ミスティ「随分登ったけれど……この扉って、もしかして――」

ローガン「雰囲気から察するに……恐らく、古代王家の遺体が納められた石室だろう」

イリス「……星の魔力を感じます。多分、この扉の先に……」

妖精「私も感じるよ。この先に……光を喰った存在が、いる――」

アリシラ「うふふ……それじゃあ、その子をやっつけるまでは共闘だねぇ」

フメイ「……クロシュ。フメイから、離れないでね」

クロシュ「……うん。フメイちゃんも……」

 大扉「」ゴゴゴゴゴ――

 *
502 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 20:26:41.84 ID:93vWnxL80
―古テラヌス王家の石室 踏破率[10/10] 持久力[10/10]


 ヒュオオオオオ――…

 吹き抜けの天井から差し込む太陽「」カッ―!!


エバンス「うおっ……! 吹き抜けになってんのか!」

イリス「直射日光がもろに来る……! 日蝕の傘を――」

 日蝕の傘「」バ――

 キラッ―
 光「」カッ

 日蝕の傘「」バギャッ!!!!

イリス「きゃっ!! フラナ先生の日傘が!!!」

 壊れた日蝕の傘「」ボロボロ

エバンス「な、なんだ!? 何が――」


宙に浮く古代王のミイラ「……」ゴゴゴゴゴ―


ミスティ「あ、あれは――」

ローガン「ミイラの――親玉!!」

アリシラ「うげぇ……ミイラの腐った魔力はあんまり吸いたくないんだけどなぁ……」

フメイ「ミイラなら――燃やしてやる!!」チリッ

炎クロシュ「ん……!」チリッ


 ――ボス戦闘開始 古代王のミイラ――


↓1コンマ(光精の加護+20、フメイちゃん+20)
01-50 ??
51-90 優勢
91-50 会心
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 20:28:00.45 ID:Wpqfjx1Fo
504 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 20:38:47.32 ID:93vWnxL80
―古テラヌス王家の石室 踏破率[10/10] 持久力[10/10]


古代王のミイラ「」ゴゴゴゴゴ


光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ

光の巨大ミイラ「」パヒュンッ ドズンッ!!!

光の巨大ミイラ「」パヒュンッ ドズゥンッ!!!


エバンス「うおおお!? ミイラを召喚しただと!?」

ローガン「あのでかい奴までいるぞ!」

イリス「それなら前回と同じです! 炎の剣よ!!」カッ

 炎の魔銀の剣「」ゴウッ
エバンス「おっしゃ! ありがとなイリスちゃん!」

 炎の鋼の剣「」ゴウッ
ローガン「助かる! 斬り込むぞ!」シュバッ


ミスティ「動きは私が止めるわ!」コォォォ―

凍る光のミイラたち「キェ―」ガギンッ


フメイ「落ちろ!」カッ

炎魔女クロシュ「ほのお!!」カッ

 ドガァァァン!!!!

黒焦げ巨大ミイラ「ギェ゙ア゙……」プスプス
黒焦げ巨大ミイラ「ギェ゙ア゙……」プスプス


アリシラ「ふふ……あっははははは!! 圧倒的だぁ!!! そのままやっつけちゃえ!!」キャッキャ


↓1コンマ(光精の加護+20、フメイちゃん+20)
01-50 ??
51-90 優勢
91-50 会心
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 20:39:30.52 ID:RIaRiNjz0
506 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 21:27:05.57 ID:93vWnxL80
エバンス「どけェ!」シャッ

 ズバッ
光のミ/イラ「キェアアアアア!!!」メラメラ


ローガン「このまま押し切るぞ!」シャッ

 ズバッ

光の/ミイラ「キェアアアアア!!!!」メラメラ


イリス「私も! 炎よ!」カッ

 ボンッ!
黒焦げ光のミイラ「キェア…」プスプス


ミスティ「たたっ斬れ!」バッ

 氷の刃「」シュバッ

 ズバァッ
光のミイ/ラ「キェアアアアアア!!!」ジダバタ



古代王のミイラ「」バッ

 キラッ
 光「」カッ

光ウニ盾クロシュ「!」バッ

 光ウニ盾「」バチチッ!!

フメイ「クロシュ!! ありがと……!」

光ウニ盾クロシュ「ん……!」


古代王のミイラ「……」ギリリッ

フメイ(こいつ……力を使いこなせてない。これなら星の力を使うまでもないかも)チリッ

 カッ!
 ドガァァァァンッ!

黒焦げ古代王のミイラ「」プスプス…


妖精「やった!」

アリシラ「さあて……」

妖精「させないよ」キラッ

 光「」カッ

アリシラ「きゃっ!!? あ、あづっ……!!」ジュッ

 砂「」シュルルルッ

砂塊に埋められるアリシラ「きゃああああ!! あつい!! 重い!! たすけてえええ!!」

妖精「光の回収が終わったらね――」ヒュンッ

 *
507 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/16(金) 21:27:54.49 ID:93vWnxL80
黒焦げのミイラたち「」プスプス

古代王のミイラ「」プスプス


妖精「よおし、あとは私が光を回収して――」パタパタ

光ウニ盾クロシュ「妖精さん!」シュバッ

妖精「へっ――」

 ガインッ――!!!!

光ウニ盾クロシュ「んゅ……!!」ギギギッ

「ほう……オレの剣を受け止めるか……」


エバンス「お前は――」

ローガン「シノホシの首領……亡国リーリアの元国王、ザイル!!!!」


ザイル「オレも有名になったものだ」ギギギ


フメイ「お前……クロシュから、離れろ……!!!」チリチリ


 ――連戦 亡国の王ザイル――


↓1コンマ(光精の加護+20、フメイちゃん+30)
01-20 痛恨
21-80 劣勢
81-95 優勢
96-00 会心
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 21:33:44.93 ID:2Ef+hH4Mo
よゆう
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 21:34:55.55 ID:Wpqfjx1Fo
こんな場面だけどフメイちゃん怒らせて補正値上がってるの好き
822.62 KB Speed:6.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)