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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part3

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210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:34:14.63 ID:s+CxmzuiO
【名前】ベスティア・バッドエンド
【種族】悪魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】黒髪長髪で虚ろな目をした美人さん。強力な認識阻害結界を自身にかけているため、立派な悪魔翌翼と悪魔角を持つが他者はそれを認識できない。自称人間。
【性格】誰よりも優しい臆病者
【魔法】結界魔法。常に薄い皮膜のような防御結界を自身にかけているので、奇襲に強い。その他様々な結界を自身に張っている。
全力の防御結界は世界の何よりも硬い。
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族の首長。少数部族という体だが実際は世界各地で差別排斥を受けて流れ着いた魔族を含めた鼻摘み者たちの寄り集まり集団。そこの首長をしている彼女は歴史上最初に魔王を排出した悪魔族の最後の一人。原初の魔王の破壊によりあらゆる種族に恨まれ敵対視された悪魔族は長い年月をかけて絶滅にまで追い込まれた。そんな中逃げるように各地を放浪していた彼女はテラヌスウルスに辿り着く。自身が悪魔だとバレるのが何よりの恐怖であるが、困っている人がいると助けずにはいられない。そのため首長という面倒事を引き受けている。自分なりに差別のない理想郷を創りたいと思っているが、何もなせていない絶望が強い。
クロシュヴィアと大魔女は腐れ縁で2000年近く昔、理想郷の建設を語り合った仲だがいつしか離散。
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:34:15.11 ID:AgoBU9svo
【名前】ホトルス
【種族】鷹の鳥人
【性別】男
【年齢】55
【容姿】頭部が鷹で背中に大きな羽が生えている
【性格】誇りとか、高潔さを重んじる。ちょっとロマンチスト寄り
【魔法】風魔法。応用して高速飛行が可能。実は棒立ちでも空を飛べるが、カッコよくないのではばたきモーションをしている
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族の首長
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:34:32.76 ID:yQN/KKKDO
(Bのテンプレート)
【名前】リアンノン・ルルゥ
【種族】人間の父と鳥の獣人の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】20
【容姿】緑の髪を三つ編みにした小さい緑の翼を持つ華奢な女性
【性格】引っ込み思案で大人しいが心優しい性格
【魔法】風魔法
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族の首長
(可能なら) 最近急死した父の後を継いだ
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:36:49.50 ID:rThJN8HX0

>>208の性格消してしまってました・・・
【性格】普段はクールだがあっちの気があり可愛い女の子を見ると暴走しがち
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:37:29.01 ID:/GuaTj0qO
すいません>>209はBとして書いていたのでAは安価したでお願いします。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:43:31.45 ID:/GuaTj0qO
>>209何度もすみません
「種族を人間」に「見た目は人だが鬼の血が少し入っている」に変更でお願いします。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 22:44:40.84 ID:s+CxmzuiO
とりあえず乙
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 23:05:06.97 ID:yQN/KKKDO
乙です
首長やその関係者の募集安価も前にあったクリーチャー安価のような時間指定をして募集した中から>>1が良いと思ったキャラを採用する形式が良いかなと思います

今回みたいだと直下判定だと@とBだとキャラを考える時間とキャラシート作成する時間に差があったり、逆にBにキャラ案が集中しまって渋滞したり、早い者勝ちになるためにキャラシートをあまり詳しく書けなかったり不備があっても見直しせずに投下してしまったりもあるため、余裕を持って作成や見直しする時間があっても良いかなと

一読者の個人的な長文意見失礼しました
>>1の負担が増すならスルーして構いません
218 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/27(土) 23:11:55.18 ID:2YjYtI/50
↓1のものが記入ミスがあるものだったり、↓2が②のものではなかったり、↓3が>>1に扱い切れるか不安な設定だったりで頭がおかしくなりそうです
あとからの修正は、とにかく急いで投下したあとゆっくり修正する、みたいな裏技が使えるようになってしまうので、誤字脱字や日本語の修正以外は基本的にだめです
そして現地の人の設定は、できればその国の内側に留まるものであってくれた方が良かったりします……。でもこれはちゃんと言ってなかった>>1が悪いと思います。そういうわけなので、>>210のベスティアさんについては若干設定を変更したうえで、少数部族の首長ではなくその首長を支える少数部族の仲間の一人ということで採用させていただきたいと思います(もしだめだったら早めに仰ってください。他の方法を考えたいと思います)

そういうわけで、とても申し訳ないのですが、今回の各首長選は仕切り直しとさせていただきます。次回は、範囲内で最もコンマの高いものを採用というルールにいたします。今回投下したものを設定に合うように修正して再投下しても大丈夫です、よろしくおねがいします(上の方でも書いたように、>>210さんが問題ないようであれば、ベスティアさんについては一応採用の方向です)

また、本日はもう更新終了と思ってこのスレを閉じてしまった人もいるかもしれないので、募集は明日のお昼すぎくらいにおこないます。本当に申しわけありませんが、よろしくお願いいたします

>>217
>>1の独断と偏見による選択にしてしまうと、>>1の趣味で採用されるキャラクターの性質が偏ってしまうおそれがあるため、それは主人公以外ではちょっとやめておこうと思っているところであります(逆に、主人公は>>1が書いてて楽しい人物でないとつらいので、独断と偏見で選ばせていただいております)
しかし時間差の問題や渋滞、速いものがちなどの問題はまさしく痛感しているところなので、しっかり対策を練っていきたいと思っております



いろいろありましたが、とても順調に砂漠を越えることのできたクロシュ一行でした。風来坊のメルル氏と再会を果たしたり、テラヌスコハクガニという美味しいカニを食べて元気いっぱいになったり、サボテンドラゴンの死骸を見つけて食べてみたりなど、クロシュちゃんにとっても良い経験となる出来事が多かったように思えます
そして次回からついにテラヌス・ウルス編が始まります。石造りの大きな城郭に囲まれた、干ばつにあえぐ砂漠の都市――。世界樹の光を求めるクロシュたちをそこで待ち受けるものとは何なのか――

それでは本日もありがとうございました。最後にグダグダになってしまい申し訳ありませんでした。よろしくお願いいたします
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 23:18:20.90 ID:s+CxmzuiO
全然設定は変更いただいて構わないです。
むしろ混乱させて申し訳ないです
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/27(土) 23:30:54.84 ID:gboPLERUo

メルルさんほぼ準レギュラー
実はスライムってめちゃくちゃ強い種族なのでは…?
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 00:44:54.54 ID:SOENw2unO

カニの加護超つええ!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 05:28:25.77 ID:pLjBDpjso
おつ
判定最高値という事もあってカニの効果絶大だったなぁ
キャラ採用は募集終了時の1氏の書き込みコンマで決めるのも良さそう
下1桁が7だったから7人目を…とか
223 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 12:13:03.15 ID:9rcZAn230
ありがとうございます。それでは、>>210は設定を少し変更したうえで採用とさせていただきます

メルル氏はやはりクロシュ一行と縁があるようです。00クリティカルからの道連れだったこともあり、今回の旅で仲良し度がとても上がったと思われます。今後ともよろしくお願いしたいものです
スライムはポテンシャルで言えば輝きを秘めうる種族ですが、全員が全員クロシュさんのように多彩なスライム能力を目覚めさせられるわけではないため、平均的にはそこまで強い種族でもないようです。たいていのスライムはちょっと物理に強くて属性に弱くて怪我の治りが早くて食欲旺盛なだけのデロデロ生物なので、冒険者に見つかると試し切り感覚で狩られてしまうことも多いです。しかしクロシュやブラッドのように、様々な能力を開花させる強いスライムが現れることも稀にあります。人間も大抵の者はそこまで強くありませんが、時々勇者のような超人が出現したりするので、それと似たような話かもしれません

カニはとても美味しいので、食べることによってその恩恵を授かることができます。しかし強い力を持ったカニは珍しいので、なかなか見つけられないかもしれません。見つけたら食べるのが良いでしょう

募集方法についてのご提案ありがとうございます。今回は昨日宣言した通り、範囲内でコンマが最も高いものを採用という方向にする予定です。もし今後また募集を行うことがあれば、他の方法もいろいろ考えたいと思います。よろしくお願いします
224 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 12:16:44.59 ID:9rcZAn230
というわけで、テラヌス・ウルスの各首長の再募集を行いたいと思います
また、テラヌス・ウルス国外での情勢や事案に深く関わる設定はなるべくなしの方向でお願いいたしします(セインに憧れている、王国と取引や会談を行っている等、既存の情勢に大きな影響を及ぼさないものは問題ありません)

念のためもう一度テンプレートを貼り付けておきますので、確認等にお使いください


①最も高い影響力を持つ部族の首長。人と魔の関係には中立的な考え方を持つ

②二番目に高い影響力を持つ部族の首長。中立を捨てて王国の支援を受けるべきと主張している

③影響力の低い少数部族の首長。魔族に寛容だが立場は弱い


(①のテンプレート)
【名前】
【種族】人間
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】テラヌス・ウルスの議会において最も高い影響力を持つ部族の首長


(②のテンプレート)
【名前】
【種族】人間
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】テラヌス・ウルスの議会において二番目に高い影響力を持つ部族の首長


(③のテンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族の首長


14時より、各10分づつ時間を設けますので、余裕をもってご投下くださいませ
>>1の開始宣言などがなくとも、下記時間内に投下していただいて大丈夫です
また、ご質問などありましたら遠慮せずどうぞ
よろしくお願いいたします


①の首長
↓ 14:00:00 〜 14:09:59 の間に投下された中で最もコンマの大きいもの

②の首長
↓ 14:10:00 〜 14:19:59 の間に投下された中で最もコンマの大きいもの

③の首長
↓ 14:20:00 〜 14:29:59 の間に投下された中で最もコンマの大きいもの
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 12:19:21.04 ID:bMAaIaJNo
告知ありがとうございます
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 13:25:45.04 ID:V1BW4aHDO
告知ありがとうございます
質問なのですが、もし@のキャラ案を投下してコンマが最も高いコンマじゃなくて不採用なら、今度はAのキャラ案を投下できて、さらにAも不採用だったらBに……と最大3人分キャラ案を出すのも可能になるのでしょうか?
(もちろんキャラが高コンマで採用なら以降の募集には不参加・投下しても不採用は前提として)

それとも、従来のようにあくまで3人の中から1人のみのキャラ案を投下という形になるのでしょうか?

多分後者の形式だと思うのですが、確認のために直前にこのような質問をして申し訳ありません
227 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 13:52:48.15 ID:9rcZAn230
回答が遅れてしまい申し訳ありません
いろいろ考える余地のある問題だとは思うのですが、今回は元々が↓1↓2↓3という募集形式であり、当然連投はだめなものでした
そういうわけなので、今回は1つのIDで投下できるのはいずれか1つの案のみということにさせていただきたく思います。よろしくお願いいたします
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 14:04:06.66 ID:tHJucmnt0
【名前】ヨードリー・ソウル・ソサエティ
【種族】人間(魔族とのクオーター)
【性別】女
【年齢】100歳
【容姿】銀髪ロングの女性。スレンダー体型。
【性格】真面目
【魔法】風・闇魔法が得意だが、剣技にも秀でる。
【備考】テラヌス・ウルスの議会において最も高い影響力を持つ部族の首長
先代から首長の座を受け継いだばかりで、先代に恥じぬために日々頑張っている。
料理が得意。
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/07/28(日) 14:09:17.63 ID:olWWu9TKO
【名前】アニス・スターグラス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】20代後半
【容姿】長い艷やかな黒髪、褐色肌に瞳の色は紫。身長160cm後半
砂漠の国風のやや露出多めのへそ出し衣装(フェイスベール付き)を好んで着用する。真面目な会談の時などには王国風の正装を着こなす
【性格】あらあらうふふ系お姉さん。語尾を「〜」で伸ばす癖がある
いつも柔和な笑みを浮かべているが、商家の長らしく抜け目のない強かな性格で国や家のためなら非情な決断を下す胆力も併せ持つ
【魔法】氷系統の魔法。「魔法の才能はあまりない」と称し普段は周囲をひんやりさせる程度に留まっているが
その実才能を隠しており、いざとなれば周囲一帯を凍結させてしまうほどの力を秘めている(消耗が大きい&ここぞというタイミングまで切札的に伏せている)
【備考】テラヌス・ウルスの議会において最も高い影響力を持つ部族の首長
若くして急死した父親の跡を継いだ才女であり、商人ギルドを束ねる大商長でもある
人・魔の関係においてはどちらかに大きく肩入れすることなく中立的なスタンスを保つが、その思想の根底には子供の頃から親しかった魔族の幼馴染が大きく関わっているらしい
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/07/28(日) 14:10:51.32 ID:5vnc5L52o
【名前】ラハニ4世
【種族】人間
【性別】男
【年齢】80
【容姿】金刺繍を施したターバンを頭に巻いた、痩せぎすのおじーちゃん。刻まれた深いシワも相まって枯れ木のような印象を受けるが、鋭く赤い瞳からは生命力の強さを感じる
【性格】丁寧な口調ながらも意思を曲げない頑固者
【魔法】金細工魔法。テラヌスの結構な収入源になっている
【備考】テラヌス・ウルスの議会において二番目に高い影響力を持つ部族の首長。より多くの人々のため、少数が犠牲になるのを是とするが、それはそれとしてテラヌスという共同体全体が出来るだけ良い条件で王国と結びつくべきと考える。自分ならその交渉ができると思っている
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 14:10:58.16 ID:lmG+CNWLO
【名前】アルシェ・フローレンス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】250
【容姿】白髪赤目の笑顔が妖しいお姉様
【性格】欲しいものは絶対手に入れる強欲な性格
【魔法】憑依魔法。人間以外の種族や心属性系統の防御を覚えている者には使えない。
【備考】テラヌス・ウルスの議会において二番目に高い影響力を持つ部族の首長。人間でありながら数百年生きながらえているのは彼女の世にも珍しい憑依魔法のおかげで若く健康な他者の身体を乗っ取ることで今まで生きてきた。憑依を繰り返す度に魔翌力が落ちてきており、このままでは満足に憑依を行えない焦燥がある。そのため憑依以外の長寿の術を王国が提供してくれるという言葉にすがり私利私欲でテラヌス・ウルスを売ることにした。憐れな悪役。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 14:17:18.07 ID:gwpLqmSY0
【名前】ミラ・スピーゲル
【種族】人間
【性別】女
【年齢】28
【容姿】スタイル抜群の金髪美女だが、いかにもプライドの高そうな雰囲気を漂わせている
【性格】プライドと自意識と上昇志向の塊。自分の考えは絶対に正しいと信じて疑わない
【魔法】鏡魔法。魔法を反射させたり自分の分身を作り出したりする事が出来る
【備考】テラヌス・ウルスの議会において二番目に高い影響力を持つ部族の首長
生まれも育ちもテラヌス・ウルスだが、幼少期に魔族の子供達と些細なことから喧嘩になった事がきっかけで極度の魔族嫌いをこじらせてしまう
それ以降は魔族を排斥するべく様々な手段を駆使して今の地位まで成り上がった
水不足の問題が持ち上がった事で、これ幸いとばかりに中立を捨てて王国の支援を受けるべきだと訴えている
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 14:20:59.61 ID:V1BW4aHDO
【名前】リアンノン・ルルゥ
【種族】亜人(通常の人間形態と爬虫類系の亜人形態の両方の姿を持ち、自由に変身できる種族)の父と人間の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】(人間時)緑の髪を三つ編みにした細身の華奢な女性。
(爬虫類型に変身時)2メートル程の体躯と鋭い牙や爪、長い舌や大きい尻尾をもつ二足歩行の緑色のトカゲ。血液も緑色になる
【性格】引っ込み思案で大人しいが心優しい性格
【魔法】水魔法。爬虫類型に変身時は牙や爪や舌や尻尾を駆使した格闘術、強酸性の血液や胃液を水魔法を使って飛ばしたりする
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族の首長。前首長の父が急死したことで若くして後を継いだ

完全な人間とも魔族・魔物とも違う微妙な立場だが、それでも自分を頼ってくれる人の為に首長の役目を勤める
それはそれとして出来ればもっと可愛い姿に変身したかった
234 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 14:38:09.96 ID:9rcZAn230
いろいろとグダグダになってしまいましたが、ご投下いただきありがとうございます

影響力が最も大きい首長は>>228のヨードリー氏、影響力が次に大きい首長は>>230のラハニ四世おじいさん、影響力の低い少数部族の首長は>>233のリアンノンちゃんに決定です

それでは後ほど本編を開始いたしますので、よろしくお願いいたします
235 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 14:49:26.68 ID:9rcZAn230
―夕方
 テラヌス・ウルス 城門


 空堀「」

 石の大橋「」


 強化ソリ「」スイー…


大柄なテラヌス兵「止まれ!」カンッ!

背高いテラヌス兵「名乗られよ!」カンッ!


ローガン「うむ……。我々は旅の者だ。身分は……こちらで構わないだろうか?」スッ

 ローガンの冒険者証「」ポン

背高いテラヌス兵「……誰でも手軽に取得できる冒険者証では、貴殿らの信用を証明できぬ。他に何かあるか?」

イリス「え、ええ!? 冒険者証じゃだめなの!?」

エバンス「マジか……! 冒険者証は万国共通の万能身分証明書じゃなかったのか……!」

ミスティ「冒険者証以外となると――」

クロシュ「……」


↓1選択
1.魔族国永久旅券
2.精霊の印
3.溶岩石のアミュレット
4.上記全部見せる
5.その他(自由安価)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 14:53:12.29 ID:lmG+CNWLO
2
237 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 17:10:16.75 ID:9rcZAn230
クロシュ「えと……これは……?」スッ

 精霊の印「」ポン

大柄なテラヌス兵「ん……? 綺麗な石の飾りか……? 悪いなお嬢ちゃん、身分証明っていうのは――」

背高いテラヌス兵「待て。これは……精霊の印か?」

クロシュ「うん……」

大柄なテラヌス兵「精霊の印だと!? では、彼らはフォレスティナに認められる功績を挙げた者たちだと――」

背高いテラヌス兵「……そういうことになる。人としては信用できるだろう。だが――」


 城門「」ヒュオオオオ――…


背高いテラヌス兵「いや……我々は与えられた仕事を全うするのみ。貴殿らの信用は証明された。通るが良い」カンッ!


 城門「」ゴゴゴゴ…


イリス「! 通って良いんですか?」

背高いテラヌス兵「うむ。ただし気をつけられよ。今この国では、魔族やそれに連なる者を快く思わぬ者も多い。その精霊の証も、無闇に見せびらかすのは慎むのが良かろう」

ミスティ「精霊と魔族は別だと思うのだけれど……」

背高いテラヌス兵「同類と捉える者もいる。そして感情に理屈は通じぬ」

エバンス「ごもっともだな……」

ローガン「……柔軟なる判断、心より感謝する」

背高いテラヌス兵「うむ」

 ◆
238 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 17:11:51.10 ID:9rcZAn230
―夕方
 テラヌス・ウルス首都

 石造りの街並み「」ドン

クロシュ「わぁ……」

イリス「おお……! 外の城壁もすごかったけど、街並みも石、石、石……! 石造建築がすごい!」

エバンス「そこかしこから地属性の息吹を感じるな……! 参考になるものも多そうだ!」

ミスティ「こんな状況でなければ、観光を楽しむこともできたのだろうけれど……」



ターバンの男性「……」トボトボ

フェイスベールの女性「……」トボトボ


子供A「はらへったー……」

子供B「枯れ草のスープはもう飽きたよなー」

子供C「なー今度ミミズ獲りに行かねー?」

子供A「勝手に砂漠に出たらめっちゃ怒られるだろ……」

子供B「怒られるどころか遭難して死んだりして」ケタケタ

子供C「おいー、枯れ草のスープは飽きたんじゃないのかよー」



メルル「……ちょっと、観光を楽しめる状況じゃないねェ……」

ローガン「うむ……。事態はやはり深刻のようだ……」

妖精「早いとこ世界樹の光を回収しないとね……」

イリス「そういえばメルルちゃんは、一体何をしにここまで来たの?」

メルル「あたしはここの近辺にあるっていう古代遺跡を見に来たんだよォ〜。だから、ここで補給を済ませたらまた旅に出るから、ここでみんなとはお別れかなァ……」

ミスティ「そう……。いろいろ大変だと思うけど、本当に気を付けるのよ……」

メルル「わかってるよォ。でもほんとにほんとにありがとね! もし古代遺跡ですっごいお宝も見つけたら君たちにもわけてあげるからさ! 楽しみに待っててよ!」

ローガン「……この辺りの古代遺跡は、太古から続く恐ろしい罠と呪いに満ちていると聞くが……。本当に大丈夫か……?」

メルル「だいじょーぶだいじょーぶ! 生き恥を晒し続けることにだけは自信があるからね!」

エバンス「ははっ、それなら大丈夫そうだな。生き長らえろよ!」

イリス「また会うのを楽しみにしてるね!」

妖精「まあ、上手くやりなよ。あなたが死んだら、悲しむやつも多分いるから」

クロシュ「メルルさん……お元気で……!」

メルル「うん、ありがと! みんなも元気でね!」

 ☆メルルと別れました
 ☆メルルとの仲良し度が大きく上がりました

 ◆
239 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 17:13:19.45 ID:9rcZAn230
―宿屋「月明かりのオアシス」

イリス「こんばんは〜」

フードケープの褐色少女「あ、い、いらっしゃいませ!」トテトテ

ミスティ「部屋は空いているかしら」

フードケープの褐色少女「は、はい! えっと……ご、五名様でよろしいですか……?」

妖精「いや……6人だよ」ヌッ

クロシュ「!」

フードケープの褐色少女「わっ……! よ、妖精さん……!?」

エバンス「ちょ、おいおい! 出てきちまって良いのかよ?」

妖精「うん。だってこの子、人間じゃなさそうだし」

フードケープの褐色少女「!!」

妖精「大丈夫、私も仲間みたいなもんだから。誰にも言ったりしないから安心しなよ」

 パサッ

猫耳の褐色少女「う、うん……」

イリス「わあ……!」

ミスティ(!! か、かわいいわ……!)

猫耳の褐色少女「えっと……お姉さんたちって……もしかして、世界樹の光を追ってるっていう――」

妖精「!!?」

エバンス「ははっ、今度は妖精の方が逆に驚かされてるな」

妖精「い、いやいや……! なんで知ってるの!?」

猫耳の褐色少女「えと……その、虹晶の耳飾り……。お姉ちゃんが、あげたって……」

ローガン「! つまり、君は――」

猫耳の褐色少女「はい……。行商人の、お姉ちゃんの、妹です」

クロシュ「わあ……」

 ◇
240 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 17:14:38.72 ID:9rcZAn230
―テラヌス・ウルス 滞在初日

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       雨乞い傘        精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな巻き貝      精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  大きな軽石       精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     闇の欠片        フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    フリルワンピ水着    メルルの帽子
魔導飯盒        魔法学園のスク水    溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   炎鉱石         暗黒優待券
属性大全        ガラスのザリガニ
魔王図鑑        踊り子の双剣
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・風になる[3/12]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・魔法の練習[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
241 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 17:19:00.28 ID:9rcZAn230
―月明かりのオアシス 客室

 石造りの内装「」
 炎鉱石のランプ「」ユラユラ

イリス「内装もしっかり石造り!」

ミスティ「エキゾチックで良い雰囲気ね……。ゆっくり観光していけないのが惜しいわね……」

イリス「それにしてもあの子、まさかあの行商人さんの妹さんだったなんて! 世間って狭いねえ」

ミスティ「私も驚いたわ……。あの行商人もいつもターバンを巻いていたから、まさか猫耳が生えていたなんて気付かなかった……」

妖精「……今この国では、元からここに住んでいる女の子でさえ耳を隠さないといけないような状況にあるってことなのかも」

イリス「!! それって……」

ミスティ「けっこう、深刻なのかしら……」

妖精「どうだろう……。ただ、私たちの目的は世界樹の光を探し出すこと……。この国の情勢に関与している暇はあんまりない……」

クロシュ「……」


テラヌス・ウルス滞在初日の夜です
↓1〜3 自由安価 何をする?(カニパワーでまだ元気なので、遠くにも行けます)
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 17:21:35.41 ID:fXCA4YM7O
エバンス、練兵場でヨードリー氏と鉢合わせして手合わせに
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 17:21:57.26 ID:BN7YJcfDo
それでも堂々とスライム姿でねり歩く
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 17:29:40.45 ID:V1BW4aHDO
図書館が何か本を探して読んでみる 可能なら借りる
245 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 18:08:45.40 ID:9rcZAn230
エバンス「……力が漲ってじっとしてられん……」ウズウズ

ローガン「奇遇だな、私もだ……」

 *

猫耳の褐色少女「え、体を動かせる場所、ですか……? それなら……兵士さんたちの練兵場が――」

 *

―練兵場

エバンス「せやァッ!!」シュババッ

ローガン「ぬゥン!!」ブオンッ
 回転ノコギリ「」ギャギャギャッ


銀髪ロングの女性「……あの者たちは?」

テラヌス兵A「旅の者だそうで。体を動かしたいから場所を貸してくれとのことだったので、貸し出したのです」

銀髪ロングの女性「なるほど……」

テラヌス兵A「やっぱ旅人なんかに貸し出しちゃまずかったですか?」

銀髪ロングの女性「いや、問題ない……。それより、私も久しぶりに体を動かしたくなってきたな……」

テラヌス兵A「えっ!? ヨードリー様、ここ最近日夜各部族の調整に奔走してる上に、食事もロクに摂ってないって……」

銀髪ロングの女性→ヨードリー「皆と同程度の休息と食事は摂っている。問題はない」

 *

エバンス「ふう……まだ足りねえな……! 旦那、ここは実践形式で――」

ヨードリー「旅の者たちよ。少し良いだろうか?」スタスタ

ローガン「む……あなたは?」

ヨードリー「私はヨードリー。テラヌス・ウルス議会議員の一人だ。剣も嗜んでいる」

エバンス「ほう……! つまり議員様自ら、旅の者と一戦交えに来たってわけか!」

ローガン「まさか、そんな短絡的な……」

ヨードリー「御名答。ここ最近お役所仕事ばかりで肩が凝っていてな……。私の運動に付き合ってもらう!」スチャッ

ローガン「バカな」

エバンス「望むところだ! 砂漠剣術に俺の剣がどこまで通じるか……!」


 ――模擬戦闘開始――


↓1コンマ(まだ残るカニパワー+20、ヨードリー疲労+10)
01-10 痛恨
11-70 劣勢
71-95 優勢
96-00 会心
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 18:18:17.09 ID:2jDXXlomO
247 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 18:38:15.81 ID:9rcZAn230
ヨードリー「」ヒュンッ

エバンス「!!」ギンッ

ヨードリー「遅いな!」シャシャッ

エバンス「くっ……! まだカニの力が残ってるってのに……押されてるだと……!?」ギンギンッ

ヨードリー「どうした! その程度の腕でこの砂漠にやってきたのか!?」シュババッ


↓1コンマ(まだ残るカニパワー+20、ヨードリー疲労+10)
01-70 敗北
71-95 優勢
96-00 会心
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 18:44:44.40 ID:V1BW4aHDO
はい
249 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 19:20:47.30 ID:9rcZAn230
ヨードリー「まだまだここからだ!」シャシャシャッ

エバンス「ま、まずい……! このままでは――」

ヨードリー「トドメだ!」カッ

 風撃「」バギュンッ!!

エバンス「ぐおああああッッッ!!?」ドガァァン!!


 ――戦闘終了――


ヨードリー「ふう……良い運動になった。感謝するぞ、旅人」スチャッ

エバンス「ち、ちくしょう……俺って……俺って……」

ローガン「気を落とすな、エバンスくん……。彼女は明らかに格上の相手だった……」

エバンス「だが……! やつは明らかに万全でなかった上に、俺はカニの力で調子が良かった! それなのに……俺ってやつは……」グニャァ

ヨードリー「……少し悪いことをしたか?」

ローガン「いや……戦いに応じたのはこちらだ。そちらに非はない……」

ヨードリー「ならいいが……。砂漠の夜は冷える。汗で体を冷やさぬようにな」

 ◆
250 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 19:31:17.98 ID:9rcZAn230
―夜
 テラヌス・ウルス 大通り

妖精「静かだね……」

クロシュ「うん……」

妖精「そろそろ戻ろうか。元気とは言ってももう夜も遅いし。こんな時間じゃ何が出てくるかわからない」

クロシュ「あの……ちょっと、試して、みたい……」

妖精「え、何を?」

クロシュ「えと……スライムの、姿で……出歩いて、みたい……」

妖精「……はあ? 何を言っているの……。クロシュ、あなたは赤ちゃんだから頭が悪いのは仕方がないけれど、そんなことをすればどんな危険があるか王国の情勢を見てきたならわからないわけじゃないでしょ? それとも、そんなことすら理解できないおばかスライムなの?」

クロシュ「んゅ……。でも……ここの人たちが、どれくらい、スライムのことを嫌いなのか……はっきり、させたくて……」

妖精「城門前の衛兵だって言ってたでしょ。不用意にそういう真似はするなって。その言葉だけでスライムや魔族がどんな風に思われてるかなんて十分わかるでしょ?」

クロシュ「……」


↓1〜3多数決 どうしよう
1.スライムの姿になる
2.やっぱりやめとく……
3.その他(自由安価)
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 19:32:26.75 ID:ngAMrfxaO
2
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 19:34:51.32 ID:qfUk2R6O0
2
253 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 20:03:29.56 ID:9rcZAn230
クロシュ「……」ジワワ

妖精「わっ……! ご、ごめんごめん! 言い過ぎたよ! ごめん! 気になるのは、仕方ないよね……。でもさ……ほんとに危ないからさ……」

クロシュ「うん……」

妖精「帰ったら、あの猫耳の子に聞いてみようよ。ここでのスライムや魔族がどんな感じなのかさ……」

クロシュ「うん……」

妖精「ほんとにごめんって……。帰ったら美味しいもの食べよ?」

クロシュ「……! うん……!」

 *

 こんがりパン「」コンガリ

猫耳の褐色少女「お夜食です。どうぞ……」スッ

クロシュ「わあ……!」

妖精「こんな時間にありがとね。それと、ちょっと聞きたいことがあるんだけど……いい?」

猫耳の褐色少女「あ、はい……。わたしにわかることなら……」

妖精「ここでの魔族とかスライムとか妖精って、どんな感じなの……?」

猫耳の褐色少女「……あんまり、立場は良くないです。以前はまだマシだったんだけど……最近は、干ばつでピリピリしてて……。えっと、議会で二番目に力のあるスピーゲル族が、族長のラハニさんをはじめに、人間以外は排斥して王国と連帯すべきって言い始めてて……。けっこう、他の部族の人たちも同調し始めてて……。わたしも、人間の子供たちに石を投げられたりするから……フードで隠さないといけなくなっちゃって……」

妖精「二番目の部族が、王国と連帯を……!?」

猫耳の褐色少女「えと……だから、スライムさんたちも……前は、噴水広場でモニョモニョしてる子たちもいたんだけど……。最近は水も枯れちゃってるから、姿、見ない……」

クロシュ「……!!」

猫耳の褐色少女「わたし……この宿を守らなきゃいけないのに……このまま、王国と連帯したら、この国に居場所がなくなっちゃうかもって、思うと……こわくて……」

妖精「……」

猫耳の褐色少女「あっ……ご、ごめんなさい。お客様に、するお話じゃありませんでしたね……。今のは、忘れてください……」

妖精「いや……聞いたのは私だもん、答えてくれてありがとう……。えっと、そのスピーゲル族に反対する派閥とかはないの……?」

猫耳の褐色少女「えと……ホトルス族っていう……部族っていうよりは、いろんな魔族の寄り合い所帯みたいな派閥があって……そこの人たちは、反対してます……。でも……議会じゃ、かなり弱い方だから……」

妖精「なるほど……。あんまり期待できないってわけか……」

猫耳の褐色少女「で、でも……良い人たちなんです……! わたしたち姉妹のことも気にかけてくれて……。わたしが一人でこの宿を切り盛りできてるのも、族長のリアンノンさんが時々見に来てくれてるからなんです……!」

妖精「そ、そうなんだ……」

猫耳の褐色少女「はい……。いろいろ、良くなると良いんですけど……」

クロシュ「……」


妖精(こりゃだいぶ深刻だね……。どんなに人が良くても、数と説得力がなきゃ議会じゃ勝てないだろうし……)

クロシュ(んゅ……)

 ◆
254 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 20:15:55.26 ID:9rcZAn230
―図書館

 石造りの本棚「」
 石造りの本棚「」
 石造りの本棚「」

イリス「おお……! 本棚まで石造り!」

ミスティ「すごいわね……。匠の技を感じるわ……」

イリス「よおし、元気があるうちにいろいろ見ていこう!」

ミスティ「閉館まで時間があまりないから、ゆっくりとは見てられないけどね……」

イリス「そ、そうだね……。でもこのあり余る力を少しでも生かさなきゃ!」


↓1コンマ(まだ残るカニパワー+20)
01-30 流石に時間が足りなかった
31-60 石魔法の魔導書
61-90 テラヌス・ウルスの神話
91-95 星の魔力 中巻
96-00 正の属性と負の属性
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 20:20:52.00 ID:jiJ38vvJ0
ひゃっはー
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 20:20:53.84 ID:S3tAo0/M0
はい
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 20:41:52.40 ID:bMAaIaJNo
うおお!?
258 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 20:55:16.09 ID:9rcZAn230
 ☆00クリティカル!


ミスティ「さて……時間もないし今日はさっと見て回る程度に――」スタスタ

 魔導書「正の属性と負の属性」ゴゴゴゴゴ…

ミスティ「な、何……あの本……! 目が離せない……! 氷属性とはどこにも書いてないのに……!!」ススッ

 *

イリス「この短時間で何か良い本を見つけられないかなあ……ん?」スタスタ

 魔導書「星の魔力 中」ゴゴゴゴゴ…

イリス「こっ、この本は……ッ!!! この本はッ!!!!」ババッ

 *

司書「貸出期間は一ヶ月ですので、ちゃんと返しに来てくださいね」

イリス「はい!」

ミスティ「わかったわ……」



イリス「ふふ〜♪」

ミスティ「上機嫌ね……。何か良い本を見つけられたの?」

イリス「これ!」スッ

 魔導書「星の魔力 中」ポン

ミスティ「これ……! 例の本の中巻!」

イリス「うん! いやあついに見つけちゃったよ〜」

ミスティ「ふふ、良かったわね……」

イリス「ミスティはどんな本を借りたの?」

ミスティ「私は……これよ」スッ

 魔導書「正の属性と負の属性」ポン

イリス「正の属性と、負の属性……? どういう意味だろ……」

ミスティ「わからない……。でも、どうしてかものすごく興味を惹かれたのよね……」

イリス「私もちょっと気になる! ミスティが読み終わったら私も読んでいい?」

ミスティ「ええ、もちろん……。一体どういう意味なのかしら……」

 ☆魔導書「正の属性と負の属性」と、魔導書「星の魔力 中」を借りました

 ◆
259 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 20:55:44.67 ID:9rcZAn230
―テラヌス・ウルス 滞在2日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       雨乞い傘        精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな巻き貝      精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  大きな軽石       精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     闇の欠片        フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    フリルワンピ水着    メルルの帽子
魔導飯盒        魔法学園のスク水    溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   炎鉱石         暗黒優待券
属性大全        ガラスのザリガニ
魔王図鑑        踊り子の双剣
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・風になる[3/12]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・魔法の練習[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
260 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 21:01:45.53 ID:9rcZAn230
―朝
 月明かりのオアシス 客室

 チュンチュン

イリス「今日から本格的に世界樹の光探しだね」

ミスティ「ええ……。トコナツ島は火山っていう、ある意味わかりやすいところだったけれど……。ここは一体どこに落ちたのかしら……」

妖精「聞き込みでもしてみないとわかんないね……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

イリス「ん……? クロシュちゃん、ちょっと元気ない……?」

妖精「あ、うん……。昨日、ここの噴水広場にいたスライムを最近見なくなったって話を聞いて、ちょっと落ち込んでるみたい……」

ミスティ「……この干ばつで噴水も枯れていたし、スライムも水を失えば生きられないのよね……」

スライムクロシュ「……」モニョ…

妖精「……干ばつか……」

イリス「……?」

妖精「……いや、考えても仕方ない。今は世界樹の光探しに集中しないとね」


テラヌス・ウルス滞在2日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 21:02:50.65 ID:tHJucmnt0
クロシュ一行、3首長と共に町を襲撃しに来たモンスター達を迎撃
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 21:05:02.22 ID:WpIyNxqPO
人助けでもしてこの国で少しでも良い印象を残す
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 21:06:13.63 ID:BN7YJcfDo
片っ端から光探しで人に聞きまくる
264 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 21:21:37.30 ID:9rcZAn230
―月明かりのオアシス ロビー

妖精「よし、みんな集まったね。とりあえず今日はみんなで聞き込みを――」


 ワァァァ!! キャアアアア!!! タスケテクダサイ!! タスケテクダサイ!!!!


猫耳の褐色少女「!?」ビクッ

エバンス「何だ!?」

ローガン「外で何かが起こっているのか!?」

イリス「外に出てみます!」ダッ

ミスティ「……あなたはここに隠れていなさい。いいわね?」ダッ

猫耳の褐色少女「は、はいっ……!」

 *

 パヒュンッ パヒュンッ

光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ

 ドガッ ガガッ

ターバンの男「ぐああああああ!!」ドガッ

フェイスベールの女性「きゃあああああ!!」ドガッ


クロシュ「!!」

ローガン「な、なんだ……こいつらは!?」

エバンス「瞬間移動するミイラ、だと……!!?」

妖精「あ、あれは……光の速さで動いてるんだ! 時々セインがやってた動きと同じの!」

イリス「ええっ!? み、ミイラたちがセインくんと同じ動きを!?」

ミスティ「嘘でしょ……!?」


 チリッ

炎クロシュ「……」チリチリ―

エバンス「クロシュちゃん! ああ……光速だからって尻込んでるわけにゃいかねえよな!!」ジャッ

ローガン「うむ……! このままでは街が甚大な被害を受ける! 奴らを倒すぞ!」ザッ

イリス「……そうですね! 光の速さで動くからって、セインくんよりずっと単調でわかりやすいもん!」

ミスティ「街を……守るわよ!」

妖精「……! こっちに集まってきた……! みんな、気をつけて!!」


光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ
光速移動するミイラ「」パヒュンッ


 ――戦闘開始 光のミイラ――


↓1コンマ
01-60 劣勢
61-90 優勢
91-00 会心
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 21:23:32.69 ID:ObDkSPiVO
266 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 21:44:45.62 ID:9rcZAn230
炎メイド剣士クロシュ「」シュバッ
 赤熱メイドブレード「」シュヴォンッ!!

 ズバアッ!!

光のミ/イラ「キェアアアアア!!!」メラメラメラ


イリス「見た目通り火に弱い! それなら――炎の剣よ!!」カッ

 炎の鋼の剣「」ゴウッ!
ローガン「おお! ありがたい!」シュバッ

 炎の魔銀の剣「」ゴウッ!
エバンス「助かる! いくぜ!」シュバッ


ミスティ「凍れ!」コォォ―

瞬間冷凍された光のミイラ「!!」ガギンッ!!

ミスティ「凍ってしまえば得意の光速移動もできないでしょう! 今よ!」

エバンス「おう! 氷ごと、焼き切る!」ダンッ

 ズバアッ!!

光の/ミイラ「キェアアアア!!!」メラメラメラ

妖精「エバンス後ろ!」

ローガン「任せろ!」シュバッ

 ズバァッ!!

光のミイ/ラ「キェアアアアア!!!」メラメラメラ

エバンス「すまん、助かった!」

ローガン「妖精くんのお陰だ!」


光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ
光のミイラ「」パヒュンッ


エバンス「だが……ちくしょう、数が多すぎる! キリがねえぞ!!」

ローガン「光速移動もセインくんの技を見慣れている我々にはそれほど脅威ではないが、この数の方が厄介だ!」

妖精「くそぉ、このままじゃジリ貧だ……! 何か策は――」


 闇球「」ヴォンッ!!

光のミイラたち「キェアアアアアア!!!」バタバタ ドサッ


イリス「い、今の闇魔法は……!?」
267 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 21:45:53.21 ID:9rcZAn230
ヨードリー「怪我をしている者は急いで病院へ運べ! 戦える者は奴らを迎撃せよ!」バンッ!!

テラヌス兵士たち「はっ!!」ザザッ


エバンス「あんたは……! 議員って聞いてたが――」

ヨードリー「昨日の旅人! 戦ってくれているのか、すまない! 共に迎撃するぞ!」ジャキッ

エバンス「お、おう!」ジャキンッ



テラヌス兵士たち「うおおおお!! 民と街を守れ!!」ガギンッガギンッ

光のミイラたち「キェアアアアア!!!」パヒュンパヒュンッ



イリス「すごい気迫……! これが、テラヌス・ウルスの兵士たち!!」

ローガン「屈強な兵士たちがいるのは知っていたが、これほどまでとは!!」

ミスティ「私たちも負けてられないわよ!」

妖精「戦場の状況把握は任せて! 何かあれば指示を出すよ!」

炎メイド剣士クロシュ「うん!」


↓1コンマ
01-40 劣勢
41-90 優勢
91-00 会心
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 21:46:30.74 ID:V1BW4aHDO
はい
269 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 22:00:58.67 ID:9rcZAn230
炎メイド剣士クロシュ「」シュバッ

 ズバッズバァッ!!

光のミイラたち「キェアアアア!!!」メラメラ バタバタ

炎メイド剣士クロシュ「」クルクルッ

 ズバァッ!!

光のミイラたち「キェアアアアア!!!!」メラメラ バタバタ


妖精「クロシュ、前に出過ぎだよ! もっと下がって!!」


炎メイド剣士クロシュ「!」

 パヒュンパヒュンッ

クロシュを囲む光のミイラたち「キェアアアアア!!!!!」


妖精「あああ!! ばか!! だ、誰かクロシュを助け――」


 ドガァンッ!!!

吹っ飛ぶ光のミイラたち「キェアアアアア!!!!」ヒュウウウン―

炎メイド剣士クロシュ「わ……!」

緑色の大きなトカゲ「……大丈夫?」ヌッ

炎メイド剣士クロシュ「うん!」

金刺繍ターバンの老人「一人で出過ぎるのは危険じゃ。わしらが共に戦おう――」スッ
 金細工の双剣「」キラン

炎メイド剣士クロシュ「! うん!!」



妖精「あ、あの大きなトカゲと、老人は――?」


↓1コンマ
01-20 劣勢
21-00 勝利
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 22:02:38.18 ID:S3tAo0/M0
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 22:03:05.14 ID:fOB3Xz6cO
あと一息
272 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 22:11:25.80 ID:9rcZAn230
緑色の大きなトカゲ「それっ!」
 尻尾「」ブオンッ!!

 ドガッ!!

吹っ飛ぶ光のミイラたち「キェアアアアア!!!」ヒュウウン


金刺繍ターバンの老人「まさかこの歳になって、これほどの大軍を相手取ることになろうとは!」シュバッ

 ズババババッ!!!

光/の/ミ/イ/ラ/た/ち「キェ ア …」バタバタバタ


妖精「つ、強い……! あのトカゲと老人、一体何者……!?」


 ドズン…!! ドズウン…!!!


エバンス「何の音だ!?」

ヨードリー「あれは……!!」


光の巨大ミイラ「ギェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」ドズン ドズン


ローガン「でかい……!」

ミスティ「親分のお出ましってわけね……」

イリス「でも大きいからって、やることは変わんないよね!」コオオオ―

炎メイド剣士クロシュ「うん!」シャキン!


↓1コンマ
01-10 ??
11-00 勝利
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/28(日) 22:14:20.45 ID:bMAaIaJNo
274 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 22:43:43.18 ID:9rcZAn230
テラヌス兵たち「うおおおお!!」バババッ

 ドスドスドスッ!!

光の巨大ミイラ「ギェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」ドズン ドズン

エバンス「うおおおお!」シュバッ

ローガン「左右から――斬り貫く!」シュバッ

 ズバズバアッ!!

光の巨大ミイラ「ギェ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」ドズン ドズン


妖精「だめだ……! 全然効いてない!」

ミスティ「私の氷も、奴を足止めできてないわ……!」

イリス「! クロシュちゃん――フメイちゃんの魔法は使える!?」

炎メイド剣士クロシュ「――うん!」

イリス「それじゃあ、一緒にやろう! あいつを焼き尽くすフメイちゃんの炎を――」

炎メイド剣士クロシュ「!」

 モニョモニョポン!!

炎魔女クロシュ「うん!」
 竜珠の杖「」ジャキンッ!



ヨードリー「!? あの剣士の少女……今どうやって魔女の姿に!? それにあの杖もどこから――」

緑色の大きなトカゲ「まさか、あの子……!」

金刺繍ターバンの老人「……」



イリス「それじゃあ一緒にいくよ!」チリチリッ

炎魔女クロシュ「うん!」

イリス&クロシュ「ほのお!!」

 カッ―
 ドガァァァァアン!!!!!

光の巨大ミイラ「」プスプス…

 グラッ… ドズゥゥゥン……


テラヌス兵士たち「――うおおおおおお!!!!」

 ワーワー!!! タオシタ!!! ホノオ!! ホノオ!!

 ――戦闘終了――

 ◆
275 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 23:14:44.07 ID:9rcZAn230
―テラヌス・ウルス宮殿

ヨードリー「此度は、街の防衛に助力して頂きまことに感謝する。旅の者たちよ」

ローガン「……我々は、我々自身の身を守ったに過ぎませぬ。しかしもしそれが貴国の街を守ることに繋がったのであれば、幸いに思います」ペコリ

ヨードリー「そう謙遜するでない。貴殿らが街を守るために飛び出したという証言は既に得ている。貴殿らの宿泊している宿の従業員からな」

ミスティ「!」

ヨードリー「その働きに応じてこちらも報奨を出さねばならぬ……と言いたいところなのだが――」

エバンス「……?」

ヨードリー「……この街に来た貴殿らは既に見ていると思うが、我々には全く余裕がない……。街の防衛に尽力してくれた兵士たちにも、満足な食事さえ与えられておらぬ……。ゆえに……大した報奨を出すことができぬのだ……。恥の極みであることは承知だが……すまぬ……」ペコリ

妖精「こ、こらこら! 一国の一番偉いやつが旅人なんかにほいほい頭を下げるんじゃないよ! 出せないなら出せないでいいからもっと堂々としろ!」パタパタ

ヨードリー「そなたは……妖精か……」

妖精「ほんとは隠れてるつもりだったんだけど、戦いの最中でパタパタ飛び回っちゃったからね……」

ヨードリー「なるほど……。余裕のなさだけでなく、この国の現在の情勢も解しているということか」

妖精「まあね……。国の方針に口出しする気はないけど……。あの大きなトカゲとかも頑張ってたんだし……もうちょっと、人間以外も大事にしてやってくれると嬉しいかな……」

ヨードリー「……わかってはいるのだ。しかし民意というものは、議会の決定で変えることはできぬ……」

妖精「まあ……そりゃそう……」

ヨードリー「だが街の防衛に尽力してくれた英雄の助言だ。真摯に受け止めさせていただく――」

妖精「……そうだ、報奨はいらないから一つ聞きたいことがあるんだけど」

ヨードリー「答えよう。よほどの機密でもなければ話そうぞ」

妖精「あのミイラの魔物……。あれ、どこから来たか心当たりはある?」

ヨードリー「!」

妖精「私たち、今この地に強烈な光をもたらしている原因の……世界樹の光ってやつを探しに来たんだけど、あのミイラたちが帯びていた光の力は間違いなく世界樹の光由来のものだった。奴らの根っこを辿れば、見つけられる気がするんだよね」

ヨードリー「いや……わからぬ。すまぬ」

妖精「そっか……。わかったよ、ありがとう」

ヨードリー「すまぬな。この国が平常を取り戻した時にまた訪れてくれ。その時は我らが誠心誠意、此度の礼としてもてなさせて頂く」

妖精「だからいいってば。そのモテナシは民に分けてやりな」

 ◇
276 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 23:15:50.50 ID:9rcZAn230
―テラヌス・ウルス首都
 大通り

イリス「ん〜、良いことすると気持ちいいね」

クロシュ「うん!」

エバンス「おう! 礼をもらう為にがんばったわけじゃねえしな!」

ミスティ「でも、結局手がかりは掴めなかったわね……」

ローガン「ふむ……。妖精くんは、どう思う?」

妖精「さあ……。心当たりが全くないわけじゃないみたいだったけど……」

ローガン「やはり妖精くんもそう感じたか。彼女、尊大に振る舞おうと努めているようだが、まだ首長に就任して日が浅いようだ。根は非常に真面目なのだろう」

妖精「だろうね。旅人にほいほい頭を下げようとしちゃうくらいだもん」

ローガン「うむ……。そして、旅人に頭を下げるほどの彼女が答えなかった理由は……何だと考える?」

妖精「――それこそよほどの機密≠セったとか?」

ローガン「やはりそうなるか……。いろいろ調べる必要があるな」

 ◆
277 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/28(日) 23:17:08.56 ID:9rcZAn230
というわけで本日はここまでとなります。次回は人助けしよう編、聞き込みしよう編となります

いろいろありましたが、ついにテラヌス・ウルス入りを果たして光探しを始めるクロシュ一行です。しかしテラヌス・ウルス国内はやはり干ばつの影響もあって疲弊しており、人と魔族の関係にも浅くない溝が入っているようです。果たしてクロシュは、この街の魔族たちを救うことができるのか――。それとも、今は世界樹の光を最優先に動くのか――。クロシュちゃんの今後の選択にご期待くださいませ

それでは本日もありがとうございました。次回ですが、日曜がまた少し怪しいため、代わりに平日のどこかで更新するかもしれません。その時は前日くらいにお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/29(月) 07:45:55.47 ID:/tcTHETJo

首長みんな武闘派なのね
テラヌス 内の情勢がかつての魔族国並に厳しそう
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/29(月) 13:03:56.38 ID:avDiuxseO

白昼に光の速さで襲撃してくるミイラ、ある意味ホラーだけどアンデッド感は欠片もなくて草
炎弱点ならフメイちゃんに来て欲しいとこだけど今のフメイちゃんの火力はちょっと怖いんだよな
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/29(月) 20:25:08.96 ID:0JdaGMvJO
乙です
猫耳の褐色少女が出たけど火山島にいた猫人のおじさんとは知り合いなのかな
後読んでいてもしかして猫人のおじさんは元々テラヌス・ウルス出身だったりしてと想像していた(砂魔法を扱っていたし説明文に「元々別の国の出身」と書いていたから)
281 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/30(火) 20:36:56.95 ID:zfHxHD330
テラヌス・ウルスは武を重んじる国でもあるため、上に立つ者は戦闘力が高い場合が多いようです。もちろん、腕っぷしの強さだけでのし上がれる単純な世界でもありません。それぞれ、戦い以外にも何らかの秀でた力を持っていると考えられます
魔族国が王国領魔族自治区だった頃は、完全に人間が魔族を支配し虐げていた状況だったため、今のテラヌス・ウルスはそれよりはまだマシと言えるかもしれません。まだ決定的に魔族を排斥する政策は可決されていないようです。しかしそれも時間の問題かもしれません

光のミイラは大きな脅威ですが、実のところ光速移動は連続で使用できず、そして光速移動していない時は動きが非常に遅いため、付け入る隙はかなりあるようです。ちなみに光速移動中は体が光子化して質量もゼロになるため、光速移動と攻撃を同時に行うことはできないようです
もし仮に今回の戦にフメイ氏が参戦していた場合、巨大ミイラを含めた全てのミイラを簡単に焼き払うことができたかもしれません。しかしそうなった場合、予後にどのような影響があるかは未知数です

猫耳の褐色少女さんが猫人のおじさんと知り合いであるかどうかはわかりませんが、種族は同じであるようです
そしてご推察の通り、猫人のおじさんの出身地は実はテラヌス・ウルスです。彼のレイピア術と砂魔法はテラヌス・ウルスで磨いた技であると考えられます
テラヌス砂漠には古くから猫人が住んでおり、一部の少数部族は猫人を神の使いと崇めていました。一方で猫人たちは大きなコミュニティを作らず、単独または小規模な家族単位で生活を営む場合がほとんどだったため、テラヌス・ウルスが発足するまで他の種族と直接的な関わりを持つことは多くなかったようです
しかしテラヌス・ウルス発足後は、その庇護下に入って豊かな暮らしを得ようと従来の生活を捨てる猫人たちが徐々に現れ始めました。彼らは他の種族や従来の生活を維持する猫人たちから、やや侮蔑的な意を込めてイエネコ≠ニ呼ばれたりもしました
猫耳の褐色少女さんや猫人のおじさんは、イエネコと嘲られながらもテラヌス・ウルスに移り住むことを選択した猫人族の末裔であると考えられます



そして日曜はやはり更新できない可能性が高いため、代わりに明日の夜くらいに少し更新しようと思います。よろしくお願いいたします
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/30(火) 21:34:43.71 ID:UpjYND7Ko
乙です
猫人に歴史あり
イエネコ……別の世界なら人間を下僕にしてるんだよなぁ
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2024/07/31(水) 12:12:36.00 ID:rEVdEaF4O

古代遺跡に実りがあったらまたメルルちゃんと協力するかな
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 13:01:44.92 ID:4ocpYM/GO
乙。
テラヌス・ウルスは風俗が盛んとあるがそういうキャラの出番はあるのだろうか?
キャラ安価に参加できたらそういう方向性のキャラを投げるつもりだったんだが時間が合わなくてorzしていました。仕方ないね。
また、練兵場での修行に期待はできるのか?干ばつに特別な原因はあるのか?色々楽しみです。
285 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 19:45:45.27 ID:4OoL/1qE0
現在のテラヌス・ウルスにおける猫人族は、特別崇められているわけでもなければ蔑まれているわけでもない、数いる非人間種族のうちの一つといった立場に落ち着いています

メルル氏が今現在どこにいるかはわかりませんが、機会があればまた会うこともあるかと思います。彼女は武闘派ではありませんが、もし協力することができればその迷彩能力で活躍してくれるかもしれません

テラヌス・ウルスでは風俗業が盛んらしく、堂々と表通りの方で営業や客引きが行われたりしています
しかし厳しい干ばつが続き水と食料が不足している現在は、営業を縮小または停止している店も多く、かつての華やかさは失われているようです
テラヌス兵たちは士気が高いですが、栄養は不足しているため、訓練は控えめになっているようです。そのため練兵場が空いていることも多く、ある程度は旅人も自由に使えるようです
元々の干ばつがどのような原因で引き起こったものなのかは不明ですが、現在の干ばつは世界樹の光によって引き起こされた光量の過剰増加によるものだと考えられます。元々干ばつだったため、世界樹の光を回収してもすぐに水が豊富になる可能性は低いかもしれません
286 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 19:46:12.97 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス・ウルス市街

ミスティ「数週間前の夜……夜空を光が飛んだりしたのを見なかったかしら……?」

ターバンの男性「そういえば不思議な光が飛んだ日があったな。あれは……いつだったか」

イリス「本当ですか!?」

エバンス「どっちの方角に飛んでいったとかはわかるか?」

ターバンの男性「さあ……そこまでは覚えていないな。すまんね」

ミスティ「いえ、十分よ……。ありがとう……」

イリス「ありがとうございます! 私、水魔法が使えるので、良かったらお水をどうぞ!」

ターバンの男性「ええ、水魔法を!? 少し待ってくれ、今壺を持ってくる!」ドタドタ

 *

↓1コンマ 聞き込みの成果
01-50 光が飛んだことだけ
51-90 光が飛んでいった方角
91-00 光が落ちた場所
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 19:47:25.68 ID:JIkWMVW4O
288 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 20:33:29.72 ID:4OoL/1qE0
フェイスベールの女性「そういえば、綺麗な明るい光が夜空を飛んだのを見ました」

クロシュ「!」

ローガン「それがどこへ向かったかわかるだろうか?」

フェイスベールの女性「……多分、西の方でしょうか……? すみません、しっかり見届けたわけではないので……」

クロシュ「西のほう……」

ローガン「ありがたい、助かる……!」

フェイスベールの女性「いえ……街の防衛に協力してくださった旅人の皆さんに、少しでもお返しできればと……」

 ☆世界樹の光がテラヌス・ウルスより西の方角に向かったことがわかりました

 *
289 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 20:52:37.42 ID:4OoL/1qE0
クロシュ「ありがと……。えと……他に、何か……困ってることとか、ない……?」

フェイスベールの女性「困っていること……」

ローガン「うむ。我々の質問に答えてくれたお礼だ。あまりに無茶なことはできんが、可能なことであれば是非手伝わせてほしい」

フェイスベールの女性「そういえば……昨日から、街の子供たちが何人か行方不明になっているらしく……。兵士や自警団の方々が捜索を行っているそうなのですが……」

ローガン「未だ見つかっていない、ということか」

フェイスベールの女性「はい……。魔族の方々が誘拐したとの噂もあり……」

クロシュ「……」

ローガン「わかった。我々も捜索を手伝おう」

 *

エバンス「子供が行方不明?」

ローガン「ああ。しかも、魔族が誘拐したという噂も立ち始めているらしい」

妖精「真相が何であれ、放っておくとこの国における魔族の立場はさらに危ういものになる……。流石に看過できないよ」

ミスティ「でも……もし本当に魔族のせいだったら……?」

妖精「……その時は、しっかりその魔族に罪を償ってもらう他ない。魔族全体の連帯責任なんてことにされても困るからね」

イリス「ま、まあまあ! 誰かが悪いって決まったわけじゃないだし、今からそんな話しても仕方ないよ! 今は子供たちがどこに消えたのか考えないと!」

エバンス「そうだな……。しかし俺たちはこの街に詳しいわけじゃないし、いそうな場所はもう兵士や自警団が粗方探したんじゃないか?」

ローガン「だろうな。考えられるのは、何者かが何らかの意図を持って子供たちを略取して見つからない場所に隠したか――」

ミスティ「――街の外?」

ローガン「うむ。覚えているだろうか? 昨日、我々がテラヌス・ウルスの市内に足を踏み入れた時に聞こえた子供たちの会話を」

イリス「! そういえば、砂漠に出てミミズを捕まえるとか何とか――」

エバンス「ってことか、ミミズを捕まえに砂漠に出て遭難したってことか!」

ローガン「確実にそうとは言い切れないが、可能性はある」

イリス「それじゃあ、私たちは砂漠を捜しましょう!」

ミスティ「ええ、そうね……。街中は兵士や自警団の人たちで十分でしょうし、私たちは私たちの得意な場所に行くべきね……」

エバンス「よし、じゃあ早速向かおう! まだ1日しか経っていないとはいえ、子供の体力であの砂漠を彷徨うのはまずい!」

 *
290 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 20:53:04.54 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス砂漠 持久力[10/10]


 ヒュオオオオ――…


 強化ソリ「」シャーッ


ローガン「もし昨日街を抜け出したのなら、それほど遠くには行っていないはずだ。街の周辺を重点的に探そう」

妖精「私も精霊たちに聞いてみるよ。もしかしたら見かけた奴がいるかもしれないし」

イリス「……無事でいてくれれば良いけど……」

ミスティ「発見が遅れれば無事では済まないわ……。急ぎましょう……」


↓1コンマ
01-25 オアシス?
26-50 巨大なカラス?
51-75 巨大な流砂?
76-00 砂漠の猫人族
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 20:53:45.79 ID:NWyLoifr0
292 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 21:19:41.31 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス砂漠
 大きな岩陰


 天幕「」


イリス「あっ! あの岩陰にテントがあるよ!」

ミスティ「近付いてみましょう……」


 強化ソリ「」スイー… キキッ


 天幕「」


ローガン「なかなか年季の入ったテントだな……」

エバンス「賊とかじゃなけりゃいいが……」

 バサッ!

猫人の女「誰?」シャキン

エバンス「おっと! ただの旅人だよ」

ミスティ「突然ごめんなさい。行方不明の子供たちを捜しているの。あなた、何か知らない……?」

猫人の女「行方不明の子供……。おい、お前たちのことだろ」


子供A「うぇ!?」

子供B「さ、捜しに来てくれたんですか……?」

子供C「うぐぅ……ひっぐ……!」


クロシュ「!」

妖精(昨日見かけた、腹を空かせていた子供たちだね……)

イリス「良かった! 無事だったんだね!」

ローガン「彼らを保護してくれていたのか。感謝する」

猫人の女「おっと。確かに保護してやったけど、タダなんて言った覚えはないよ? 砂漠で化け烏に襲われてたこいつらを助けた上にメシまで食わせてやったんだ、見返りくらいないと割に合わない」

エバンス「む……まあ、それはそうか……」

ローガン「いくら欲しいのだ?」

猫人の女「どうせなら旨いもんが良いね。金なんて貰っても街に行かなきゃ使い道がない」

イリス「うまいもの……」

ミスティ「どうするの……?」

猫人の女「まあ他に何もないってんなら金でもいいけど」


↓1〜3選択
1.ここで料理を作る
2.お金を払う
3.その他(自由安価)
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:21:31.40 ID:ET1SUWctO
1
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:27:33.21 ID:47ynrCLDO
1
295 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 21:34:49.01 ID:4OoL/1qE0
イリス「――じゃあ、ここで料理を作って差し上げます!」バッ

クロシュ「!」

猫人の女「へ? いや、干し肉とかでいいんだけど……」

イリス「せっかく調理器具も持って来てますから、遠慮せず!」

エバンス「よし、じゃあ俺たちは食材を探して来るぜ!」タッ

ローガン「準備は頼んだぞ!」タッ

ミスティ「ええと……まあ、私も手伝うわ……」

猫人の女「まあ、なんでもいいけど……」


↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:サバクイナゴ、オオキイスナミミズ
野菜:枯れ草、乾燥植物、ウチワサボテン、テラヌスアロエ
穀物:カチカチパン、ナッツ、船旅ビスケット
果実:精霊サボテンの実
卵乳:スナニワトリの卵、カビチーズ
特殊:スライムゼラチン、マジカルブラッドワイン、精霊樹の実のジャム、お宿の焼き菓子
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:35:41.78 ID:NWyLoifr0
オオキイスナミミズ、ウチワサボテン
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:44:53.47 ID:47ynrCLDO
セイレイサボテンの実
スナニワトリの卵
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 21:45:03.08 ID:FVPXRS5bo
カビチーズ、ナッツ
299 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:15:32.62 ID:4OoL/1qE0
エバンス「オオキイスナミミズを捕まえてきたぜ!」

 オオキイスナミミズ「」ウネウネ

ローガン「私はウチワサボテンの葉を採取してきたぞ」

 ウチワサボテンの葉「」ピョコン

クロシュ「えと……こんなの、見つけた……」

 精霊サボテンの実「」キラキラ

猫人の女「へえ、やるじゃん。じゃああたしの飼ってるこいつの卵も使いな」

スナニワトリ「コッコッコ……」

 スナニワトリの卵「」ポン

イリス「わあ……! 皆さん、ありがとうございます!」

ミスティ「これだけあればいいものが作れそうね」

 *

 砂漠オムレツ「」ポン!

 剥き精霊サボテンの実「」ポン!


クロシュ「わあ……!」

子供たち「わああ……!」

猫人の女「これは?」

イリス「スナミミズとウチワサボテンを薄切りにして炒めて、それを卵で包みこみました! 題して、砂漠オムレツです!」

エバンス「精霊サボテンの実は、下手に一緒にするよりは単品で味わった方が美味いからそのまま剥いてデザートにしたぜ!」

猫人の女「味の方を確かめても良いかい?」

イリス「もちろん! どうぞどうぞ!」

クロシュ「……」

エバンス「クロシュちゃんもいいぞ!」

クロシュ「!」

ミスティ「あなたたちもいいわよ」

子供たち「い、いただきます!」

 モグモグ…

猫人の女「!! こ、これは……旨い!」

スライムクロシュ「〜♪」モニョモニョ モグモグ

子供A「なんだこれえ……!」モグモグ

子供B「う、うますぎる!」モグモグ

子供C「はむっ、はぐはぐっ!」モグモグ

猫人の女「街の方じゃこんな調理方法があるのか……。ちょっと悔しいな……」

スライムクロシュ「〜♪」モニョモニョ シャクシャク

 ☆砂漠オムレツと剥き精霊サボテンの実を食べて元気になりました

 *
300 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:16:02.49 ID:4OoL/1qE0
猫人の女「ふう、食った食った。たまには街の料理を食うってのも悪くないね」

イリス「調理器具があればここでも作れますよ! ていうか実際ここで作りましたし!」

ローガン「子供たちは開放してもらえるってことでいいか?」

猫人の女「ああ、好きにしな」

エバンス「だそうだ。良かったなお前たち、帰れるぞ」

子供A「あ、うん……」

子供B「はい……」

子供C「……」

ミスティ「……? 浮かない顔ね……」

子供B「……帰ったら、もうこんな美味しいものは食えないのかなあって……」

子供C「……猫人のねーちゃんがくれた干し肉も……美味かったし……」

エバンス「あー……」

ローガン「……」スッ

猫人の女「……」スッ

ローガン「!」

猫人の女「あたしに任せな」スタスタ

ローガン「……」

 バシンッ バシンッ

子供B「ぎゃっ!」
子供C「いでっ!」

猫人の女「お前たち、甘えてんじゃないよ。あたしがお前たちを助けたのはオムレツを食うためだ。お前たちを食わせてやるためじゃない。そんなことしてもあたしにゃ何の得もないんだよ」

子供B「うっ……」
子供C「……」
子供A「」オロオロ

猫人の女「身の程を理解したらとっとと街に帰るんだね。たとえ干ばつで苦しかろうと、あそこならお前たちを襲う鳥も獣もいない。多少はメシも出るんだろ?」

子供C「うん……」

猫人の女「もう愚かな真似するんじゃないよ。もしまたお前たちが街の外をうろついていたら、今度はあたしがお前たちをオムレツの具にしてやる。わかったか?」

子供B「わ、わかりました」

 ◇
301 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:16:51.22 ID:4OoL/1qE0
 強化ソリ「」シャーッ―


子供たち「……」


イリス「最初はちょっとびっくりしましたけど、けっこう良い人でしたね」

ローガン「うむ。野にいる猫人族は強く誇り高き者が多いと聞く」

エバンス「まあ……この砂漠で、街に入らずに生きていくのは生半可な強さや覚悟じゃ無理だろうからな。納得だ」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

ミスティ「……クロシュ……今さらだけど、あなた……その姿は、ちょっとまずいんじゃないかしら……」

スライムクロシュ「!!」モニャッ!!

妖精「私は戦いの時に散々みられてるからいいとして……。あー……少年たち? この子の姿についてなんだけど……」

子供A「あ、ええと……」

子供B「だ、大丈夫です。言いふらしたりとかしません」

子供C「お、おー!」

妖精「そう? そうしてくれると助かるけど」


子供A「あの……魔族とか、人間じゃない人って……別に、悪い人じゃないの?」

妖精「!」

イリス「うん! そうだよ……! このクロシュちゃんだって、私たちと一緒にあなたたちを探そうとがんばってくれたんだよ。街の人たちに頼まれてさ」

子供B「えっ……!」

ミスティ「まあ、街の人たちにもスライムであることは隠してるけどね……。でも、人も魔族も同じなのよ。泣いたり、笑ったり、美味しいものを食べて嬉しくなったり……」

子供C「まじか……」

エバンス「おう。あの猫人のねーちゃんだって、お前たちを殴りはしたが……あれも優しさだってことくらい、もうわかるだろ? お前たちくらいの歳なら」

子供B「はい……」

子供C「干し肉、めっちゃうまかった!」

子供A「うん……!」

妖精「……魔族を好きになれとは言わないよ。今のテラヌス・ウルスで魔族に肩入れすれば、一緒に仲間外れにされる恐れもあるしね。でも……もし人間以外の種族の人たちを誤解してたと思うなら、いじめたり、石を投げたりとかはしないであげて欲しい。仲間外れにされる側は、ものすごくつらいから」

クロシュ「えと……。スライムたちのことも……いじめないで、あげてね……」

子供A「うん……!」

子供B「わかりました……!」

子供C「めっちゃわかった!」

 ◆
302 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:17:19.43 ID:4OoL/1qE0
―テラヌス・ウルス市街


 強化ソリ「」キキッ


市民の女性「あ、ああ……! 無事に帰ってきて……!」

子供A「ただいま……」

市民の男性「どこに行ってたんだ! 心配したんだぞ……!」

子供B「ごめんなさい……。えっと……良い人たちに、助けてもらって……」

子供C「猫のねーちゃんすっげー良い人だったぞ!」

 ◆

―夜
 月明かりのオアシス

エバンス「ふう……一件落着だな!」

ミスティ「ええ。あっさり見つけられたし、怪我もなかったし」

イリス「あの子たちがしてた魔族への誤解も解けたしね!」

ローガン「うむ。今回は本当に良かったと思う。この調子でいきたいものだ」

妖精「この国の人々の認識も、少しでも変わっていってくれたら良いんだけどなあ」

クロシュ「うん……」

 ☆子供たちを発見し、無事に送り届けることができました
 ☆テラヌス・ウルスの人々の魔族認識が少し良くなりました
 ☆テラヌス・ウルスにおけるクロシュ一行の名声が上がりました

 ◆
303 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/07/31(水) 23:17:45.75 ID:4OoL/1qE0
というわけで本日はここまでとなります。次回はテラヌス・ウルス滞在3日目からとなります

無事に子供を送り届け、魔族の認識を改善しつつ自分たちの名声も獲得していくクロシュ一行の一日でした。世界樹の光の行方は未だ掴めていませんが、慌てず堅実に近付いていきたいところであります。

それでは本日もありがとうございました。次回は土曜日の予定です。よろしくお願いいたします
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/07/31(水) 23:36:13.35 ID:47ynrCLDO
乙です
子供達が無事に見つかって良かったです
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/01(木) 00:50:57.00 ID:rNY0E5DHo
乙です
猫人さんいい女で助かったな子供達!
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/01(木) 20:04:14.61 ID:wLEIl5EPO

捜索コンマ、砂漠の猫人族以外は大体どれも子供たちへの殺意が高そう
307 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 15:43:39.44 ID:wFv9kyQZ0
子供たちを全員無事に見つけることができたのは実際とても良いことだったと考えられます。もし一人でも無事でなかったりすれば、とてもかなしいことになっていたかと思います

猫人の女氏は特別良い人というわけではありませんが、言葉の通じる種の子供を見捨てたり食ってしまったりするのはあまり気が進まなかったようです。またクロシュ一行にやったように、後で見返りを要求するために保護したという面もあります。しかしあえて言えば、帰りたがらない子供たちを叱ったのは彼女の善性の発露であったと言えるかもしれません

捜索コンマについてですが、実際のところ砂漠の猫人族以外を引くとまあまあ子供が死ぬ可能性はありました(コンマが低い結果ほど死亡率が上がります)。最も安全でご飯さえ食えれば簡単に開放してくれる猫人族を引けたのは、様々な観点から見て良い結果だったと言えるかもしれません
308 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 15:44:07.96 ID:wFv9kyQZ0
―テラヌス・ウルス 滞在3日目

 ◇クロシュ [あかちゃんスライム]
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

 ◇妖精   [世話焼き妖精]
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のレオタード 飾:

 ◇イリス  [星の魔法使い]
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:魔術師のローブ  飾:

 ◇ミスティ [氷の魔法使い]
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:精霊のローブ   飾:

 ◇ローガン [鋼の戦士]
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

 ◇エバンス [地の傭兵]
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り
 武:         防:革の鎧      飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       雨乞い傘        精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな巻き貝      精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上  大きな軽石       精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     闇の欠片        フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    フリルワンピ水着    メルルの帽子
魔導飯盒        魔法学園のスク水    溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   炎鉱石         暗黒優待券
属性大全        ガラスのザリガニ
魔王図鑑        踊り子の双剣
氷精の魔導書
マジカルブラッドワイン
吸血鬼殺ブラッドワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・風になる[3/12]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・魔法の練習[1/4](エバンス)
……………………………………………………………………………………
□テラヌス・ウルス首都 主要施設
中央区:宿屋、噴水広場、市場、武具屋、酒場、浴場、冒険者ギルド、商人ギルド、宮殿、神殿、他
外周区:宝飾店、劇場、図書館、博物館、鍛冶工房、娼館、兵舎、練兵場、他
309 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/08/03(土) 15:44:45.08 ID:wFv9kyQZ0
―朝
 テラヌス・ウルス 市場

 ワイワイ ガヤガヤ

市民の男性A「おい聞いたか? ガキどもが見つかったらしいぞ」

市民の男性B「知ってるよ。旅の一行が街の外で見つけて連れ帰ってきたんだろ?」

市民の男性A「知ってたか。街の外で猫野郎に捕まってたところを助け出してくれたんだってな」

市民の男性B「え? 俺は猫人族に保護されてたって聞いたんだが……」

市民の男性A「はあ? 街の外で暮らしてるような野蛮な猫野郎が人間を保護なんてするわけないだろ……」

市民の男性B「いや、俺は子供たち本人がそう言ってるのを聞いたぞ」

市民の男性A「じゃあ猫野郎が嘘ついたんだろ。本当は食うために捕まえてたとこを、旅人が来たから慌てて保護なんて言い訳しやがったに違いない」

市民の男性B「ええ……」



フードをかぶった猫耳の褐色少女「……」

クロシュ「……」スッ

 おてて「」ギュッ

フードをかぶった猫耳の褐色少女「!」

クロシュ「……いい人……だった……」

フードをかぶった猫耳の褐色少女「うん……。ありがとう……」

 *

―朝
 月明かりのオアシス 客室

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「へえ、あの子と買い出しに行ったらそんなことが……」

スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…

妖精「うん……。問題は根深いみたいだね」

スライムクロシュ「……」モニョ…

妖精「でも片方の人はちゃんと事実を理解できてたんでしょ? それなら全く悪い向きばかりじゃないよ」

スライムクロシュ「!」

妖精「こういうことが少しづつ積み重なっていけば、いつかは……」


テラヌス・ウルス滞在3日目です
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