【まほあこ二次創作】柊うてな「ネロアリスちゃんの肩慣らしです」

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118 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/07/29(月) 23:55:07.38 ID:OZXdXJQH0
ドラミ「何言ってるのよ子守り学の座学でやったでしょ。この時代に暗躍した悪者集団エノルミータ!」

   「まあ私たちの時代にはとうに壊滅してるから詳しくはやらなかったかな。」

   「それでね、お兄ちゃんよく聞いてね。まずタイムパトロールに連絡してこいつら逮捕してもらおうと思ったんだけど管轄外なんだって」

ドラミ「管轄外? そういや時空犯罪者じゃなくて現代人だとかなんとか言ってたな・・・ この時代の法令に介入しちゃいけないからね」

   「次にこの時代の警察に通報したら、今度は悪の組織のことは魔法少女に一任してあるって言われちゃった」

   「そもそも下手人は小中学生だから無理に警察沙汰にしても補導がせいぜいよ。ヴェナリータは人間じゃないからこっちも難しいの」

ドラ 「なんだいそりゃ」
119 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/07/29(月) 23:55:47.01 ID:OZXdXJQH0

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ドラミ「つまりなっともならんってことね。でも放ってはおけないでしょ」

   「そういうわけで、私たちの記憶や知識をこいつらから完全に消去するってのはどう?」

   「ヴェナリータがお兄ちゃんを狙ったのもひみつ道具欲しさなんだから、それで問題は解決すると思うんだけど」

ドラ 「そいつはいい。それでもう絡まれることもなさそうだ。」

ドラミ「だったらさっそく・・・ わすれろ草! ワスレンボー! メモリーディスク!」

   「そして魔法辞典、未来ノート、あらかじめ日記っと・・・ これでもう大丈夫よ。のび太さんとジャイアンさんにも忘れてもらいましょ」

   「壊れちゃった玩具やドールハウスは復元光線で直しとけばいいわね」

   「10分もすればメモリーディスクの偽の記憶を覚えて目を覚ますわ。さて帰りましょうか」
120 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/07/29(月) 23:56:57.92 ID:OZXdXJQH0
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ドラ 「いやいや今日は2人ともご苦労だったねえ。だいぶ歩かせちゃったみたい」

のび 「う・・・ん」

ジャイ「ふあぁ〜 なんだもうこんな時間か」

ドラミ「今日はお兄ちゃんにつきあってくれてありがとうね。お礼に私がお夕飯をおごるわ」

のび 「ドラミちゃんも来てたんだ」

ジャイ「お! ほんとか! だったらよ、この近くにおいしいカツ丼屋ができたって噂だからよ、行ってみようぜ」

のび 「さんせ〜い」

ドラ 「僕の分は僕が出そう。それじゃあ行こうか。遅くなるって電話しときなよ」

ジャイ「おう、ちょっと連絡してくる、あっちのほうだから先に歩いててくれ」

   「すぐに追いつくからよ〜!」
121 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/07/29(月) 23:57:35.75 ID:OZXdXJQH0
Fー2  第七回戦反省会


うてな「今日はこりすちゃんの欲しいお人形さん探してあっちこっち歩きましたねえ。見つからずに残念でした」

   「明日からネットでも探してあげますからね。気を落としちゃだめですよ」

キウィ「すっかり遅くなっちまったな〜。もうどっかで晩飯喰ってこうぜ〜 そんでそれから一泊しようよ〜」

うてな「明日は学校あるから駄目だし明日がお休みでもホテルは行かないよ」

こりす「ん」

キウィ「ちぇ。つれないの。晩飯だけでもどっかで食べてこうよ。おなかすいたしラーメン屋行こうよ」 
122 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/07/29(月) 23:58:08.79 ID:OZXdXJQH0
うてな「いいよ。こりすちゃんどうする? 行くんならおうちの人に電話しておきなよ」

キウィ「夜中に小学生を連れまわす中学生カップルとか補導案件だかんな。保護者の承諾は得とかんと」

うてな「カップルじゃないけど」

キウィ「ヴェナさんにも唐揚げくらい買ってやろっか?」

ヴェナ「そうかい。ありがたいね。ご相伴にあずかろうか」
123 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:26:39.52 ID:4Rsh0DBe0
G 第八回戦:からくり人形


うてな 「やれやれ、こりすちゃんのお人形探しもひと段落しましたし、そろそろ魔力強化特訓を再開しましょうか」

ヴェナ 「そうだね。せっかく身についた経験だ。放っておくとまた感覚を忘れてしまうからね」

こりす 「ん」

キウィ 「あ〜 肩慣らしも良いけどさぁ・・・ うっぷん晴らしとか景気づけとかして〜な〜」

うてな 「ホテルには行きませんよ」

キウィ 「違うって! 4回目で失敗したやつだよ! こちとら悪の組織の幹部だぞ、それくらい許されっしょ」

    「まあアレだ、あんまり弱っちいのだと気が滅入るから加減が難しいけどさ」

    「面白半分に小突いたり引っ叩いたりしても弱い者いじめにならないくらいのはいないのかよ」

こりす 「ん〜」(ジト目)

うてな 「な、なんて自己中な…」

    「あれれ、なんでしょうあの小っちゃいの。人間じゃなさそうだけど… 生意気にも刀なんか背負っちゃって」
124 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:27:15.01 ID:4Rsh0DBe0
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コロ助 「〜♬ コロッケいっぱい買っちゃったナリ〜 ママさんのコロッケも美味しいけどたまにはお店で買うのも楽しいナリ」

    「キテレツ、みよちゃん、ブタゴリラにトンガリ、勉三さん、それにワガハイの食べる分で、ええっと・・・ 12個ナリ」

    「早く家に帰って食べるナリ〜♪  おや? 可哀そうに、おんぼろの子がいるナリ。コロッケ食べるかい、ナリ」

    「え、そっちが君のおうちナリか? 武士として怪我してる子を放っておけないナリ。送ってあげるナリよ」
125 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:27:46.05 ID:4Rsh0DBe0

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キウィ 「改めてよく見れば、なんだあの小っちゃいの… ロボット? にしては動きが滑らかだな」

    「頭はボールで体は… お風呂の桶かな?」

うてな 「アリスちゃんのぬいぐるみにコロッケを食べさせようとしてますよ。そうすると年齢は幼稚園児くらいかな」

    「あ、ついてきた‥‥」

ヴェナ 「ふうん・・・? 僕もあいつが何なのかわからないね。興味深い」

アリス 「ん」
126 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:28:20.07 ID:4Rsh0DBe0
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コロ助 「? ここが君のおうちナリか。なんだか窓のない部屋ナリね。あ、おっきいテレビがついてるナリ」

    「こんな大きいのでグランドロボを見たら、さぞかし大迫力ナリねえ」

ベーゼ  ≪残念ですがロボットアニメは上映しませんよ≫

コロ助 「それは残念ナリ。ワガハイは怪我をした子をここへ送り届けただけだから、これで失礼するナリ。さようならナリ」

レオパ  ≪そうは行かねえな。もうちょい遊んで行けよ≫

コロ助 「寄り道しちゃだめってキテレツに言われたナリよ。おいとまするナリ。 ・・・・ぎょへっ!? 化け猫ナリ!」

127 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:28:54.17 ID:4Rsh0DBe0
アリス  ≪・・・ん≫(にんまり)

ベーゼ  ≪ここは悪の組織エノルミータの用意した部屋です≫

ベーゼ  ≪どうしても帰るというのならコロッケ置いていきなさい。そしたら無事に帰してあげますよ≫

レオパ (おいコロッケなんか強奪してどうすんだよ)

ベーゼ (お腹すいてきて食べたくなってきました… それに私達って悪者だから…)
128 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:29:30.01 ID:4Rsh0DBe0
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コロ助 「コロッケ泥棒に変な部屋に閉じ込められてしまったナリ。しかしワガハイは侍の端くれナリ。悪者に屈するわけにはいかないナリ」

    「エノキダケとかいう悪党を成敗してやるナリ! こんな時のためにキテレツが発明品を持たせてくれたナリ」

レオパ ≪最初の二文字しか合ってねえ。やっぱ幼稚園児か≫

コロ助 「放っておいてほしいナリ。ワガハイこそキテレツの発明品第1号、助手兼掃除当番のサムライ・コロ助ナリ! いざ!」

ヴェナ  ≪発明品だって? キテレツというのは君を作った人なのかい≫

コロ助 「その通りナリ。ワガハイの他にも発明品がいっぱいあるんだナリ。」

    「いろんなことができてみんながビックリするナリ」エヘン
129 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:30:02.74 ID:4Rsh0DBe0
ヴェナ  ≪そうかい、それじゃあ君が持っているものだけでもいただくとしようか≫

コロ助 「コ、コロッケのみならず発明品まで盗むつもりナリ!? とんでもない泥棒ナリ! 絶対に絶対に渡さないナリ!」

レオパ (おいおい、そこまで分捕らなくてもいいじゃねえかよ)

ヴェナ (わからないかいレオパルト、あのコロ助とかいうやつ、今の科学じゃまず作れないぞ。あの頭はどうみてもゴム毬だろう)

    (そんなものを作り出した人物の発明品… 悪の組織としては喉から手が出るほど欲しいね)

レオパ (そう言われるとそうだな)

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130 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:30:40.49 ID:4Rsh0DBe0
コロ助 「まずはこの部屋から出ないといけないナリ エイヤ!」


コロ助が背中の刀を抜いて威勢よく壁に切りかかる。しかし無常にも跳ね返される。
跳ね返されて転がったところで巨大化け猫に襲われる始末であった。


コロ助 「ふんぎゃあ、ワガハイ、お化けは嫌いナリ! 如意光ナリ!」 
 

   テーテ テーテ テレレッレー テッテッ


 懐中電灯のような器具でネロアリスの巨大猫を照らすとみるみる小さくなるではないか。
 これにはヴェナリータも驚きを隠せない。大興奮である。

ヴェナ ≪こいつは凄い! あの猫を小さくするなんてどういう技術だい?≫

コロ助 「ワガハイはよくわからないナリ。でも小さくしたらなんとか勝てるかも知れないナリ」

  「一人を大勢で襲おうとは卑劣ナリ、1対1で正々堂々と勝負するナリよ」
131 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:31:23.84 ID:4Rsh0DBe0
ベーゼ ≪むう、確かに・・・ あんまり力の差があっても興ざめですね。それじゃあちょうど小さくなったその子でいいでしょう≫

アリス ≪ん!≫

コロ助 「いざ尋常に勝負、ナリ」

    「えいや! とあー! きえー!」

 未来の世界では剣道師範になっているくらいの腕前である。簡単に負けたりはしない。
 それどころか押しているではないか。ちなみにコロ助の日本刀はピストルの弾をはじき返す描写がある。

アリス ≪んん…≫

ベーゼ ≪あの子なかなかやりますね。ネロアリスちゃん頑張れ≫

コロ助 「ていやー!」

   ふにゃー!?   どさっ
132 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:31:58.60 ID:4Rsh0DBe0
アリス  ≪んっ・・・≫

コロ助 「安心するナリ。ワガハイ、無益なせっしょうは好まないから峰打ちナリ」

    「実際には歴史上どの剣術の流派にも峰打ちなんて技は存在しないけどカッコいいから練習したナリ」

レオパ  ≪へえー お前、物知りじゃねえか。そんなの知らなかったぜ≫

コロ助 「褒められると照れるナリ」 えへへ


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133 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:32:34.93 ID:4Rsh0DBe0
レオパ ≪ところで・・・ 何か無くなっているものはないかい?≫

コロ助 「ほえ? あー!? コロッケが持っていかれるナリ! 返すナリー」


猫一匹を倒したところでネロアリスのおもちゃ軍団はいくらでもいるのだ。バレリーナみたいな人形がコロッケを持って逃げていく。
コロ助が大慌てでその後を追いかける。

コロ助 「コロッケを返すナリ―! 待つナリー!」

レオパ ≪待てと言われて待つ馬鹿はいね〜よ≫

ヴェナ (なるほど、これで彼をこっちへ誘い込んで捕獲するわけだね)

ベーゼ (え? ああそっか。そこまで考えてなかった。)
134 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:33:02.99 ID:4Rsh0DBe0
コロ助 「や、やっと取り返したナリ。 ・・・なんだか軽くなっているナリね。2個入の包みが・・・ 1、2、3、4、5つナリ」

    「キテレツ、みよちゃん、ブタゴリラ、トンガリ、勉三さん、ワガハイ・・・ 全部で5人かな、ナリ。ええと、ええと」

    「あっ違うナリ! 6人だから包みを1つ盗まれたナリ! 返すナリー!」

ベーゼ (私はコロッケが欲しくて・・・ さすがに全部取り上げたらかわいそうだから2個だけ・・・)

レオパ (コロッケがメインかよ! しかも一人につき半分じゃねえか) 

アリス 「ん」

コロ助 「に、逃げられたナリ、見失ったナリ! うわあ〜ん うわあ〜ん 」

ベーゼ (心が痛むので共犯になってください・・・)

135 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:33:32.99 ID:4Rsh0DBe0
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ベーゼ  ≪あ、でもすごい美味しいですねこれ。ばいきんまん大先輩になった気分ですよ。ははは≫

レオパ  ≪ほー まだ揚げたてだな、やっぱ揚げたてが一番だな≫

アリス  ≪んっ≫ もぐもぐ

コロ助 「うぐぐ〜 泣けるナリ」

ベーゼ  ≪コロ助ちゃんはコロッケの美味しいお店を見つけるのが上手いんですねえ≫

コロ助 「チラシや地域情報誌をよく読むナリよ。特集があってお小遣いがあれば買いに行くナリ」

レオパ (機嫌なおったぜ。ちょろ!)

ヴェナ  ≪研究熱心でいいことじゃないか。コロッケを盗んだことは謝るよ。空腹だったものでね≫

     ≪ところでその如意光の他にはどんな発明品を持っているんだい≫
136 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/06(火) 13:34:04.25 ID:4Rsh0DBe0
コロ助 「野良犬に襲われた時のために愛愛あめを持ってるナリ」


   テーテ テーテ テレレッレー テッテッ


コロ助 「これを生き物に食べさせると食べさせた人を慕ってくるナリ」

ベーゼ  ≪なにそれ! めっちゃ欲しい!≫

コロ助 「? 悪の組織のくせに野良犬に襲われるナリ? そんなのおかしいナリ」

    「キテレツは他にも、ええと、2人で入れば本物の夫婦だと思い込むこころみの家とか、動物を自由に動かす獣類操り機とか発明したナリ」

ベーゼ  ≪魔法少女も植物や菌類じゃないから動物に該当するよな… めっちゃ欲しい!≫
137 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:51:38.00 ID:yzVy9JAl0
レオパ  ≪是が非でも手に入れるぜ、絶対に!≫

アリス  ≪ん!≫

コロ助 「あ、そういえばお前たち、発明品も分捕るとか言っていたナリ! 余計なこと喋っちゃったナリ?」

ヴェナ  ≪君を人質… ロボ質にしてキテレツとかいう人に発明品を持ってきてもらうことにするよ≫

レオパ  ≪悪く思うなよ。このレオパルトちゃんにはマジアベーゼちゃんと本物の夫婦・・・ 婦婦? になるという壮大な夢があるのだ≫

コロ助 「一大事ナリ! 必殺召し捕り人か唐倶利武者でも連れてくればよかったナリ!」


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138 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:52:07.26 ID:yzVy9JAl0
ヴェナ  ≪君くらい高級だと催眠術くらい効くだろう。ネロアリス、とりあえず眠らせてしまえ≫

アリス  ≪ん!≫

ドラミ  ≪はいはいわかったわ。砂男式さいみん機! まったくもう… よしよし4人とも寝たわね≫

ドラミ  ≪コロ助さん大丈夫だった? 怪我はなさそうね≫

コロ助 「た、助かったナリ。ありがとうナリ。ええ〜と…」

ドラミ  ≪ドラえもんの妹のドラミよ。悪いけどコロ助さんにも寝てもらうわね。さいみん機!≫

ドラ   ≪見に来てよかったよ。魔法でひみつ道具の効果が薄まることがあるっていうものね≫

ドラミ  ≪話がややこしくなるからコロ助さんにも忘れてもらいましょ。こいつらももう一回記憶消去ね≫

ドラミ  ≪江戸時代に22世紀のひみつ道具にも匹敵するいろいろな発明品を作り上げた異才・キテレツ斎・・・≫

ドラ   ≪発明品を悪用されないで本当良かったよ。オーパーツにも程がある代物ばっかりだからね≫

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139 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:52:34.46 ID:yzVy9JAl0

コロ助 「う、う〜ん… 」

トンガリ「あ、いたぞ! こんなところで寝てちゃだめじゃないか。探したんだぞ」

コロ助 「トンガリ、どうしてここに、ナリ?」

トンガリ「コロッケ買いに行ったのに戻ってこないからキテレツもみんなも心配してるぞ。早く帰ろうよ」

コロ助 「そうするナリ。コロッケはここに… ありゃ? 包みが5つしかないナリ!?」

トンガリ「ええー? 落としたんじゃないかい。まあ大丈夫だよ。勉三さん、友紀さんとのデートの約束思い出して出かけちゃったから」

トンガリ「だから僕たちだけで食べてくれだってさ。だから5人でいいんだよ」

コロ助 「それを聞いて安心したナリ」

トンガリ「さ、暗くなる前に帰ろうよ。コロッケは晩御飯にすりゃいいか」
140 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:54:13.10 ID:yzVy9JAl0
Gー2 第八回戦反省会


キウィ 「面白半分に小突いたり引っ叩いたりしても弱い者いじめにならないくらいのって居ないもんだな」

キウィ 「今日は一日、待ちぼうけだったな…」

うてな 「ねえキウィちゃん、何か食べたような感触が口に残ってるんだけど、キウィちゃんはどう?」

キウィ 「ええー 気持ち悪いこと言うなよ〜 ・・・あれ? フライドポテトかな」

こりす 「んー」

うてな 「私はハッシュブラウンみたいに思うんですけどねぇ」

ヴェナ 「おかしなこともあるものだね」

ヴェナ 「それじゃまた数日後に集合してもらおうか。そろそろ仕上げと行こうじゃないか」
141 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:54:57.38 ID:yzVy9JAl0
H 第九回戦:高校生3人組


うてな「さて今回で7回目です。出られない部屋作戦で魔法力を鍛えた成果を見てみようと思います」

こりす「んっ!」

キウィ「でもさ、規格外のを誘い込むとまたこっちがケチョンケチョンにされて終わりだよ?」

   「格闘技をたしなんだことがあるとか、常識の範囲で喧嘩が強いとかにしときなよね」

ヴェナ「まあそういう人が通りがかるのを待とうか。いなけりゃ探しに行ってもいい・・・」

   「・・・あいつらなんかどうだい。ちょっと真面目そうなやつとモヒカンのコンビが歩いているね」

   「おっともう一人いたか」
142 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:55:27.15 ID:yzVy9JAl0
キウィ「お、いかにも頭が悪そうな顔! いいねあいつらにしよう!」

   「何だあのドラム缶?」

うてな「そんなものないよ?」

キウィ「あれ、見間違いかな・・・?」

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143 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:56:32.55 ID:yzVy9JAl0
林田 「道に迷ったから聞こうと思っただけなのに妙な家に閉じ込められちまったぜ・・・ なんだよあの猫は!」

神山 「林田くん、いくら困ったからってボロボロのぬいぐるみに聞かなくてもいいじゃないか」

メカ沢「まあそういうな。悪気があったわけじゃねえ。そんなことより周りを見ろよ」

林田 「ぬあ!? 変な奴らが俺たちを囲んでるぜ。」

メカ沢「どうやら俺たちをフクロにする気で待ち伏せしていたらしいな・・・ 」

林田 「いい度胸じゃねえか! ちょっとくれえ大きいからってよ、クロマティをなめんじゃねえぞコラァ?」

神山 「2人とも頑張って!」

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144 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:57:17.53 ID:yzVy9JAl0
キウィ「やっぱりドラム缶が喋ってる? いやよく見ると手も足もある・・・ ロボット!? こりすのおもちゃがまぎれこんでんぞ」

うてな「な、何を言ってるのキウィちゃん。そんなものどこにもないってば」

キウィ「え? いやほらあれ・・・ モヒカンが話しかけてる・・・ 人間は二人しかいないよね?」

うてな「ちょっと待って、状況を確認するね。まず優等生っぽい人がいるよね」

>『林田くん大丈夫かい?』(神山くん)

うてな「それからモヒカン」

>『くッ ボクシング部のこの俺のパンチが・・・ なかなか強えじゃねえか』(林田くん)
145 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:57:53.13 ID:yzVy9JAl0
うてな「そしてちょっと顔の大きい人。根性ってTシャツに書いてある」

>『だがクロマティの名を貶めるわけにゃあ行かねえ。降参は無しだぜぇ林田?』(メカ沢くん)

キウィ「ちょっと顔の大きい人・・・、ちょっと顔の大きい人??」


キウィはうてながちょっとふざけているだけかもしれないという希望を胸に抱いていた。
しかし、それはこれから彷徨う無間地獄の入り口に過ぎなかった・・・

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146 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:58:24.58 ID:yzVy9JAl0
メカ沢「数が多い・・・ どうやら本気を出さねえといけねえようだ。こいつを使わせてもらうぜぇ」


 キュイイイイイィィーン


林田 「おうよメカ沢! 数に頼る卑劣漢に容赦は無用だぜ!」

神山 「あれさえあれば百人力だよ。どこの誰だかわかんないけど覚悟するんだね!」

メカ沢「おらぁ! 喰らいな、ドリルパンチ!」

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147 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 12:58:51.33 ID:yzVy9JAl0
キウィ「ほ、ほら! ドリルだぞドリル。やっぱロボットじゃねえか!」

   「もう片方だってよく見りゃアルファベットのCみたいな形じゃねえかよ! こりすのおもちゃだろ、よく見てくれよ!」

アリス「ん〜?」

ヴェナ「・・・いや、あんなのは今まで見たことないよ。それにロボットなんているわけないじゃないか」

うてな「そうですよドリルハンドだって何かの事情でつけているんですよきっと」

キウィ「魔法少女が普通にいる世界でロボットなんているわけないなんて説得力ゼロにも程があるだろ、なあ・・・」

アリス「ん」

キウィ「ま、まさかネロアリスもそっち側・・・ 孤立無援なのか?」

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148 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:00:02.37 ID:yzVy9JAl0
神山 「メカ沢君、いつもの本調子じゃないようだけどどうしたんだい?」

メカ沢「くッ・・・ こいつら準備なしにクロマティに喧嘩を売ったわけじゃないらしいな」

   「ドリルパンチがどうもダメージを与えられねえんだよ」

林田 「だが怯んでる場合じゃねえ。敵の作戦を見破らねえと・・・」

神山 「あ、わかったぞ!」

   「敵は異様に皮膚の堅い人たちを集めたんだ! メカ沢君のパンチに耐えたのもそれで説明がつく!」

林田 「た、確かに! 俺たちを襲うのに異様に皮膚が硬い野郎を集めたに違えねえ!」

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149 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:00:41.89 ID:yzVy9JAl0

 一見するとまっとうな優等生に見える神山の発言は、ゆっくりと、しかし確実に、キウィの心をむしばむのであった。
四面楚歌、孤立無援、まさに今のキウィのためにあるような言葉である。


キウィ(い、異様に皮膚が硬い人だと? あいつらネロアリスの玩具を人間だと思ってんのか・・・?)

   (ネロアリスの精神錯乱攻撃・・・ じゃないよな、多分)

   (こっちはドラム缶ロボを人間だと思い込んでる、あっちはおもちゃを人間だと思い込んでる)

   (バランスがとれていて結構なことじゃないか、ははは… 世の中って変なところで上手くできてるよ)

   (いや待て、しっかりしろキウィ! お前まで陥落したら誰がロボットをロボットだと言い続けるんだ?)

   (・・・いやもう陥落してもいいんじゃないか)

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150 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:01:18.38 ID:yzVy9JAl0
林田 「けっ いくら異様なほど皮膚が硬くてもよ、結局メカ沢のドリルには勝てなかったようだな!」

   「効き目が弱いなら効くまでぼこりゃあいいんだよ!」

メカ沢「おう任しとけ! と言いてえところなんだが・・・」

   「あのぬいぐるみの繊維が巻き付いちまった・・・ 糸が絡まってうまく動かねえ」

神山 「な、なんてこったい」

メカ沢「落ち着け神山、俺の武器はこれだけじゃあねえんだよ。それにクロマティ魂がある限り負けるわけにはいかねえ・・・ だろ?」

神山 「そうだったね。すまない取り乱してしまった。僕も隠れてないで戦うよ」

メカ沢「いいってことよ」

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151 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:02:02.09 ID:yzVy9JAl0
キウィ (ロボットなのに不良っぽい熱いこと言ってる! やっぱ人間なのかな)

    「そ、そっかわかった。きっとああいう茶筒みたいな服を着た高校生なんだ。そうに違いない」

    「はは、ロボットなんているわけねえもん。中に人間が入っているんだ。漢字で書いたら女鹿沢かな。」

うてな 「・・・言ってる意味がよく理解できないけど、納得してくれたら嬉しいな」

アリス 「ん」

ヴェナ 「無理やり自分を納得させたみたいに見えるけどね」

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152 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:02:35.87 ID:yzVy9JAl0
メカ沢 「このタッパだけのデカブツどもめがぁ。俺にはこ〜んなとっておきもあるんだぜぇ」

    パカ 

      ひゅるるるるる 

              ドカーン!

神山 「よ、よしっ やった!」

林田 「一人倒したぜ。さすがはメカ沢だ!」

メカ沢「よせやい。褒めても何も出ねえよ」

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153 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:03:01.82 ID:yzVy9JAl0
キウィ「ほ、ほら見ろやっぱロボットだ! 今の見ただろ、頭の蓋がカパッて開いてミサイルが出てきたぞ!」

   「人間は頭の蓋がカパッて開かねえしましてやミサイルなんか内蔵してねえよ! つかできねえよ!」

アリス「ん?」

うてな「・・・あのねキウィちゃん、よく聞いてね。キウィちゃんのしてることはイジメだと思うの」

キウィ「・・・ ・・・・ ・・・・・え?」

うてな「人間なんだからきっといろんな事情があるんだよ。人それぞれの事情を考えずにロボットだロボットだって騒ぐなんて」

   「悪の組織の一員だとしてもちょっと違うんじゃないかな?」

ヴェナ「それは言えるかもね。悪の組織なのであってクズの集まりじゃないからね」

キウィ「・・・・ ・・・・・え? ええ?」
154 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:03:54.31 ID:yzVy9JAl0
アリス「んっ!」

キウィ「・・・ え、あ、 ・・・・・」

   「そ、そっか、私がおかしいんだな。ごめんね最近ちょっと疲れ気味で・・・ 無意識に攻撃的になってたかも」

うてな「わかってくれたらいいんだよ」

アリス「ん」

ヴェナ「反省は成長につながるね」

キウィ(悪夢を見ているのか? いや現実だ。スタンド攻撃ってやつ・・・? でもなさそうだ・・・ アーマロイドでもねぇよな・・・)

   (認識阻害魔法を使われてるのかも。だったら話を合わせとかなきゃ・・・)

   (ひょっとして本当に私がおかしくなったのかな? いやそんなことはない! 絶対あいつがロボットだって確実な証拠をつかんでやる!)
155 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:04:23.88 ID:yzVy9JAl0
うてな「ミサイル攻撃とはなかなか強力な技を持っていますね。精神攻撃に切り替えましょう」

アリス「ん」

キウィ(まさか魔法を反射してきた? ・・・違うな片方は自分の名前も間違えそうなほど馬鹿な顔だもん、そんな高度なことできるはずない)

   (待てよ、もしもロボットなら精神があるはずがない! つまり錯乱しないはずだよ! これではっきりするぜ!)

うてな「そんじゃあ精神攻撃やっちゃってください! 幼児化させましょう」

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156 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:05:09.05 ID:yzVy9JAl0
メカ沢 「うぐわあっ? ピー ガガガ ピー ピー ピー」

神山  「メカ沢くんどうしたんだい?」

林田  「こんな大変なときに様子がおかしいぜ」

メカ沢 「メ、 メカメカ、 メッメッ メカラッタ。メカラッタ」

林田  「・・・記憶が飛んじまったのか?」

神山  「いや違うね、これは・・・ きっと初期化だ! 誰かが遠隔操作でメカ沢くんを初期化したんだ!」

林田  「な、なんだと!? コンピュータウイルスってやつか? そう言われりゃあ弟のベータみてえになってやがる」

メカ沢 「メカラッタ」

神山  「ウイルスかどうかわからないけど不正アクセスには違いないよ!」 

    「メカ沢くんのアンチウイルスソフトやファイヤウォールを突破するなんてきっと犯人はとても高度なハッカーに違いないや!」

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157 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:05:42.43 ID:yzVy9JAl0

うてな 「ふっふっふ、大混乱していますね。ネロアリスちゃんの力は確実に成長しています」

ヴェナ 「もともと素質がある上にやる気もあって努力もするからね。掘り出し物だった」

アリス 「ん」フンス

キウィ (遠隔操作? 不正アクセス? アンチウイルスソフト? ハッカー?)

    (こいつらそれを聞いてもまだ人間だって言い張るんだろうな・・・ あ、もしかして左目が高性能端末のおっさんか?)

    (違うだろうな、洗脳や意識改変はできないはずだもん・・・)

    (とにかく私がしっかりしねえとロボットがどんどん侵出してきて人間が機械に支配されちまうぜ。頑張れキウィ!)


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158 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:06:13.47 ID:yzVy9JAl0
一方そのころ外では


前田  「林田とメカ沢はどこ行っちまったんだ。神山がついていながら迷子かよ」

北斗  「まあそう愚痴るな。今度から現地集合は止めておこう」

フレディ「・・・」

ゴリラ 「ンゴ」

前田  「ゴリラはどうやってここまで来たのかな? ・・・ん、おい大変だあれを見ろ!」

子分  「何だよ ・・・ああっ?」

北斗  「む・・・ うお!?」

前田  「家が空中に浮かんでいるぞっ! どういうことだ? こいつは尋常じゃないぜ!」

    「ひょっとしたら神山たちはあれに捕まっているんじゃねえのか? とにかく警察か消防に通報しねえと!」
159 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:07:13.76 ID:yzVy9JAl0
子分  「待て、前田。ちょいとビビったがそんなに騒ぐことじゃねえよ」

前田  「何言ってんだ浮かんでるのは家だぞ家! いやちょっと造りが安っぽいからおもちゃの家? どっちにしろ一大事だろうが?」

子分  「まあそう騒ぐんじゃねえ、落ち着け。いいか前田、お前はあれを大変な事態だと認識しているようだが・・・」

    「町中にゴリラや馬やロボットがいるのとあれとどっちが大変な事態だ?」

前田  「おお?」

北斗  「学校に隕石が落ちてきたこともある。隕石から宇宙人が出てきたこともある。それに比べてあれはどうだ」

    「ただプカプカと浮かんでいるだけではないか。騒ぐほどのことでもあるまい。」

前田  「・・・」
160 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:07:39.44 ID:yzVy9JAl0

平井さん「竹ノ内が二人いたこともあったな。まあ3人の仲間を見失い浮足立つのはわかる。仲間思いだという証拠だ。お前の美点だ」

    「しかし騒いでも迷子は見つからん。ここは冷静になろう」

前田  「・・・そ、そうだな。すまねえ。ちょいとびっくりした」

    「神山に林田、メカ沢を探さねえとな・・・」 

平井さん「よし、次はあっちを探すぞ」

子分  「神山〜! どこだ〜?」

前田  (・・・やっぱ町中を探してる場合じゃないような ・・・・・・)


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161 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:08:24.75 ID:yzVy9JAl0
林田  「何とかならねえのかよ神山? ラジオ組み立てたみたいにメカ沢も直せねえのかよ?」

神山  「とにかくカバーを外そう。僕の記憶が確かならこの辺に・・・ あったよ再起動ボタンだ!」

    「パソコンは再起動すれば不思議と不調が直ることも多いからね。サトウ電気店のおやじにつけてもらったんだ」

林田  「おお! さすがはサトウ電気店のおやじだぜ!」

神山  「上手くいけばいいんだけど。それじゃあ押すよ」 カチッ

  ピッ ウイイィン カタカタカタ ピー ピー ガガガ ピピー ピピー 

メカ沢 「う、う〜ん・・・ 俺は一体・・・」

神山  「上手くいったよ、やった!」

林田  「良かったなメカ沢!」

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162 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:08:58.91 ID:yzVy9JAl0
アリス 「ん〜・・・」

うてな 「ぐぬぬぬ、味な真似を…」

キウィ (再起動? 再起動… いや待てよ、さっき精神があれば操られるから人間だって結論出したよな)

    (ならば人間… ロボットじゃなくて人間… そうかやっぱ人間なんだな)

    「弟のベータって言ってたな。機械なら弟がいるはずねえし。」

    「はは、世界は広いな。あんな人間がいるんだもんな」

うてな 「まったくです。再起動ボタンでアリスちゃんの意識介入を無効化とは。あんな人間は初めてですよ」

キウィ 「もう人間でいいや」

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163 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:10:07.59 ID:yzVy9JAl0
メカ沢 「林田、神山、聞いちゃくれねえか? 衆寡敵せず、多勢に無勢ってやつだ」

林田  「んな?」

メカ沢 「このままじゃあ3人とも病院送りにされっちまうかもしれねえ… 後遺症が残らねえとも限らねえ」

神山  「な、何が言いたいんだい?」

メカ沢 「悔しくて悔しくて仕方ねえが… ここは逃げるってのも一つの手だって言いてえんだよ」

メカ沢 「クロマティの看板背負って逃げるなんて大恥だが、おめぇ達には未来ってもんがある。生き恥をさらさなきゃあいけない時もあるってことよ」

林田  「メ、メカ沢… 」

神山  「その通りかもしれない! 大丈夫だ、僕たちだって言いふらしたりしない! メカ沢君の武勇に傷はつかないよ!」

林田  「いや、メカ沢を笑うやつがいたらそいつはクロマティの男じゃねえ・・・ 俺がそいつをぶちのめしてやるぜ」

メカ沢 「すまねえな。それじゃあ変形・バイクモード! さあ乗ってくれ」

    「窓をぶち破る。顔を覆っておいてくれよ!」

       ブロロロロ・・・    ロロロ・・・

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164 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:10:52.35 ID:yzVy9JAl0
うてな 「あ、あー 逃げられた。残念ですがここまでですね」

    「とはいえ不良高校生3人をボコって逃走させたのです。ネロアリスちゃんの能力は素晴らしい成長をとげました!」

    「それにしてもノーヘルで二人乗りとは・・・ いけませんね・・・」

キウィ (バイクに変形する人間・・・  世界は広いんだそれくらいいるさ。だってうてなちゃんが疑問に思って無いもん)

    (ネロアリスだって疑問に思ってないしヴェナさんも何とも思ってない。だって人間だからさ)

    (だからロボットじゃない。ロボットじゃない)
165 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:11:30.17 ID:yzVy9JAl0
うてな 「んん、あれ、そういえば・・・ きゃあ!」

キウィ 「どした?」

うてな 「きゃあ! どうしようどうしよう!? あの根性ってTシャツの奴、き、き、き、き・・・」

キウィ (き・・・  きかい、機械か? やっぱりロボットだ! ロボットなんだ! 洗脳が解けたか?)

うてな 「き、着ているのは上の服だけで下にはズボンとか履いてなかったよ!」

キウィ 「惜しいけどそこじゃねえよ!」
166 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:12:02.75 ID:yzVy9JAl0
Hー2  第九回戦反省会


うてな「キウィちゃん、頭が混乱するとか言って帰っちゃった。大丈夫かな顔色悪かったけど」

こりす「ん!」

うてな「女医アリスで看病するって? こりすちゃんは優しいね。でもしばらく魔法から離れていたいんだって」

こりす「ん〜・・・」

うてな「まあしばらくそっとしておいてあげようよ。」
167 : ◆Db9kPKqzx. [sage saga]:2024/08/07(水) 13:12:33.61 ID:yzVy9JAl0

ヴェナ「そろそろトレスマジアと対峙していいころだ。だいぶ自分の魔法を使いこなせるようになった」

   「最初のうちは玩具をバラバラにされてポカンとしていたのが遠い昔のようだ」

   「精神支配だってトレスマジアは再起動できないんだからきっと大丈夫だろう」

こりす「ん!」

うてな「そうですよ。悪が魅力的に強力になればなるほど魔法少女が輝くのです! 」

   「次回はトレスマジアを引き込みましょう! そんでもって・・・  ふへへ・・・」


なげっぱ気味だがおわり!
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