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安価とコンマで異世界転生!その10
- 353 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 21:00:16.99 ID:28lC2nZOO
- 市長「……炎魔さん、でしたね?どうかなさいましたか?」
男たちはこの世界でギルドとして活躍してそれなりの期間を経ており、その情報は集めようと思えば集められるほどだ
しかし、炎魔はつい最近その姿になった、イレギュラーの存在である
炎魔「実は私、雌雄同体なんですけど……」
市長「あぁ……失念していました。そういえば、フェニックスの血族はそうした特徴があるという言い伝えがありましたね。対処しましょう」
炎魔「えっ、対処?どうやるつもり?」
市長「>>下1」
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/22(月) 21:34:27.56 ID:I3bA8G130
- 混浴場を作り、簡易ながらサウナを設置します。
- 355 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/23(火) 01:52:48.43 ID:SiETweZZ0
- 市長「混浴場を作り、簡易ながらサウナを設置します。」
氷魔「……え……今からですか……?」
市長「組み立て式の風呂……ユニットバスというものをご存知ですか?」
やる気「そんなんあるんすか?」
市長「ここの浴場は、とてつもなく大きなそれです。念のために全ての資材は用意してあるので、三十分もあれば準備できます」
ぶりっ子「用意良すぎですねぇ」
- 356 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/23(火) 02:15:42.43 ID:SiETweZZ0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 357 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/23(火) 19:35:33.51 ID:SiETweZZ0
- 急遽始まった突貫工事
一行は追加で半刻、部屋にいることを余儀なくされた
怪盗「サウナも増えるんですね〜」
狙撃少女「私は入ったことないので、気になりますね」
30分、なにをして過ごそうか、男は考えることとなった
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.市長と話す
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 19:55:42.28 ID:KYnOJluDO
- 8
- 359 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 01:54:34.63 ID:JHCmoHfA0
- 男「市長?いるか?」
モニターに問いかけると、映像の市長が姿を表した
市長「はい、なにかご用ですか?」
男「いや、暇だしなんか話でもしないか?」
市長「そういうことでしたら、なにか語って聞かせましょうか?」
- 360 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 01:55:50.21 ID:JHCmoHfA0
- 男「いや、そういうんじゃないんだよね。コミュニケーションさ、コミュニケーション」
市長「つまり……世間話ですか?」
男「身の上話でも俺は構わないけど、そういうことだな」
市長「そういうことでしたら、話題を提供できますよ」
男「おお、よかった」
- 361 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 01:56:29.14 ID:JHCmoHfA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 362 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 19:10:20.80 ID:JHCmoHfA0
- 市長「私も、街の噂を収集しているのです」
男「ってことは、噂話か」
市長「そうです。例えば、どこそこの家は、昔処刑場があった場所だとか、あるいは誰と誰が付き合っているとか……」
男「いいね、世間話らしい」
きちんと話せば、きちんと返してくれる
男は元々現代人なので、AIの相手はできるほうだった
市長「これも、噂話なのですが……>>下1」
- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/24(水) 19:16:12.10 ID:qkaYL85DO
- 神様や人外の生物は強い存在ほど戦いに向いてなさそうな平和的・消極的な性格らしいです
だからこそ人類が滅びずに繁栄してるとも
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/24(水) 22:13:31.06 ID:7aCsunWp0
- 研究員専用の噂話!?
- 365 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 01:17:00.71 ID:EEKQG1lA0
- 市長「神様や人外の生物は強い存在ほど戦いに向いてなさそうな平和的・消極的な性格らしいです」
男「そうなのか?」
市長「だからこそ人類が滅びずに繁栄してるとも言われていますよ」
男「……じゃあ、世界のために尽くす必要とかないのかな」
ある種、男にとっては自らのレゾンテートルを揺るがす情報だった
あくまで噂だが、不安にもなるだろう
市長「ふむ、データより鈍いですね。言っておきますが、あなたの理念は不要ではありませんよ」
男「そうか?」
- 366 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 01:20:51.47 ID:EEKQG1lA0
- 市長「つまり、彼らに働きかけることができる存在……人類は、ある意味世界でもっとも危険なのです」
男「意図が掴めてきたな」
市長「私が言いたいのは、上位の存在が安全なのではなく、人類は危険であるということです」
男「……しみじみ思うよ」
市長「あと、私のような人工知能やプログラム的存在も先程の例に漏れますので、気をつけたほうがよいのではないでしょうか」
男「そうか。……市長は、少なくともこの街の人間には誰よりも優しいさ。だから、安全だと思うけどね」
- 367 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 01:24:01.85 ID:EEKQG1lA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 368 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 19:53:48.79 ID:EEKQG1lA0
- 市長「……?」
彼女は不思議そうな顔をしている
おかしなことを言った訳ではないはずだが……
男「どうした?」
市長「傾向のデータと照合しましたが……あなた、私を口説いてませんか?」
男「違うが!?」
市長「そうですか?では、あなたは変わった人ですね」
- 369 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/26(金) 02:45:47.99 ID:NMf0RdoR0
- 男「まったく、きちんと俺を学習してくれよな?」
市長「そうですね、非常に興味深いです」
男「……なんか、ちょっと前の炎魔相手してるみたいだ」
市長「どういう意味ですか?」
男「感情があるんだかないんだかよく分からない感じだ。まだフェニックスの力とかないときだな」
市長「そういえば、それも聞いておくべきことでした。感情とは、どうやって手に入れるものなのですか?」
- 370 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/26(金) 02:53:31.59 ID:NMf0RdoR0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 371 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/26(金) 19:38:07.75 ID:ZzeiycxtO
- 男「うーん……市長だったら、感情のある人との会話やふれあいを行うだけで感情は手に入るでしょ」
市長「そうですか?」
男「目的と理念がはっきりしてるからね。……というか、俺に言わせてもらえば、感情あるでしょ?市長」
市長「……確かに、目的はあります。しかし、それに照らし合わせてでしかものを評価することはできません。喜怒哀楽はないでしょう」
男「……ま、すぐに分かるよ、すぐにね」
- 372 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 00:12:40.12 ID:vFlCW3Df0
- そんなことを話しているうちに30分が経過した
市長「準備ができました。ごゆっくり入浴を」
そう言い残してモニターの電源は切れた
中華「よし、じゃあ行こうか!」
氷魔「……地下にいると……特に風呂へ行きたくなりますからね……」
- 373 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 02:57:35.07 ID:vFlCW3Df0
- そして、三人は男子風呂へと辿り着いた
やる気「広いっすねぇ」
大部屋をさらに6つほど組み合わせたサイズの、巨大すぎる風呂だった
特別な人しか入れない割には広すぎると言えるだろう
男「しかも、高級感すらあるな。ユニットバスを使うと、なんか微妙な感じになるんだが」
- 374 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 03:08:11.93 ID:vFlCW3Df0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 375 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 19:49:58.63 ID:+/8n5LsCO
- 中華「そうだね……あれ!?」
やる気「なんすか?ボディタオル忘れたっすか?」
中華「違う違う!あれ見て!」
彼の指差す先には、先日見たモフモフの謎生物がいた
なぜかここにもいるようだ
男「あれは……モフモフ!?なぜここに!?」
- 376 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 19:53:25.38 ID:+/8n5LsCO
- 市長「お答えしましょう」
三人は気付いていなかったが、風呂場にもモニターがあるらしく、市長が起動した
中華「え!?風呂覗かれるのここ!?」
市長「……女性体だと都合がいいのでこの姿をしていますが、私に性はありません。ご安心を……」
やる気「そ……そういう問題っすかね?」
市長「それより、その生物ですが……いろいろあって、宿の方に譲ってもらいました」
男「市長は知らないのか?あのモフモフがなんなのか」
市長「>>下1」
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/27(土) 20:14:47.76 ID:cSSbXg8J0
- 禁足区域からの生命体か、宇宙からの生命体の可能性があるくらいしか情報が無いので、現時点での調査は難航してます
- 378 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/28(日) 03:22:17.57 ID:LXRCAJ9y0
- 市長「禁足区域からの生命体か、宇宙からの生命体の可能性があるくらいしか情報が無いので、現時点での調査は難航してます」
中華「まぁ、だよね。喋らないし鳴かないし」
やる気「でも、炎魔さんは話が聞けたみたいっすし、チャンネルが合えば意志疎通できそうな気もするっすね」
市長「それはいいことを聞きました。今度やってみましょう」
そう言って市長はモニターを切った
男「……まぁいいや。ゆっくりしよ」
- 379 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/28(日) 19:52:45.96 ID:LXRCAJ9y0
- すみません寝落ちしました
一方そのころ、炎魔は混浴場にいた
炎魔「一人でこのサイズのお風呂を使うなんて、とっても贅沢な体験ですね!」
彼女はとても楽しそうに頭を流し、
鼻歌を歌いながら体を流した
炎魔「さて、どの風呂に入りましょうかね〜」
- 380 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/28(日) 23:31:09.39 ID:LXRCAJ9y0
- 炎魔「なんでしょうか、このお風呂?」
彼女は様々な風呂を試して楽しんでいる
細かな風呂の違いには気付かないが、
電気風呂など、明らかに異質なものは特に楽しんでいた
炎魔「!?」
すると、扉が開く音がする
混浴場に、誰かが入ってきたのだ
>>下1……誰が入ってきた?
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/28(日) 23:38:58.46 ID:mEzkS7jDO
- もちもちした謎生物
- 382 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/29(月) 04:06:40.44 ID:M3PqmyJK0
- もちもち「………………」
炎魔「え……!?」
そこには、もちもちの生き物がいた
姿はおおよそ人型と言っていいが、
その身体は小さく、三頭身ほどの存在だった
もちもち「………………」
そして、そのまま水風呂へと入っていった
シャワーを浴びるでもなく、いきなり水風呂に入っていくことから、
まともではなさそうなことが伝わる
- 383 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/29(月) 19:43:24.37 ID:M3PqmyJK0
- 炎魔「え……な……なんなんでしょうか……あれ……」
もちもちは未だ水風呂にいる
浸かっているのではなく、ただ浮いている
もちもち「………………」
炎魔は意を決してそれに話しかけることにした
炎魔「あの、なんかもちもちされてますけど……あなたはなんなんですか?」
もちもち「>>下1」
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 20:44:42.02 ID:8OM1+03DO
- もちもち(もちもちはもちもちだよ。モフモフとは永遠のライバルだよ。)
- 385 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/30(火) 03:46:47.85 ID:Gfsn/OH90
- もちもち「もちもち」(もちもちはもちもちだよ。モフモフとは永遠のライバルだよ。)
炎魔「へぇー……あのモフモフのライバルなんですね」
もちもち「もちもち」(君はどっち派?)
炎魔「え〜?迷いますね。でも、もちもちかもしれませんね」
モフモフには、結構横柄な口調で両性であることを指摘された過去があるのだ
そうした要因からの発言だった
もちもち「もちもち」(嬉しいよ。よければもちもちしていってね)
- 386 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/30(火) 03:47:55.59 ID:Gfsn/OH90
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 387 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/30(火) 19:27:09.67 ID:Gfsn/OH90
- 炎魔は心ゆくまでもちもちで遊び、
そのまま風呂を出た
炎魔「いい湯でしたね〜」
部屋に戻ると、もう他のメンバーは揃っていた
氷魔「……随分……長く入っていたのですね……」
炎魔「なんか、もちもちがいたので」
- 388 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 02:53:02.18 ID:Ubkl5v740
- ぶりっ子「もちもち?モフモフならいましたけどぉ」
炎魔「そのモフモフのライバルらしいですよ」
怪盗「ええーっ、いいなぁ!私も触りたかったです!」
狙撃少女「確かにそうですが……正体は分かってませんからね」
男「会わせたらどうなるんだろう?」
中華「嫌なこと考えるね」
- 389 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 02:56:03.89 ID:Ubkl5v740
- 市長「先程、混浴場でもちもちを捕まえました」
普通にモニターをつけて話に入り込んでくる
ルームサービスというより、オペレーターの類だろう
氷魔「……どうでした……?」
市長「もちもちでした」
やる気「そりゃ、そうだろうっすけど……」
市長「すみません。恐らく、もちもちには、自らをそう形容させる能力があるのかもしれません」
- 390 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 02:58:24.01 ID:Ubkl5v740
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 391 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 19:47:14.08 ID:Ubkl5v740
- それから一行は一日を終え、眠ることにした
どうやらこの部屋には照明を薄暗くする機能があるらしく、リラックスして眠れそうだ
???「男よ……」
男「……んん?」
夢の中で、語りかけてくる者がいた
既に何度かあるような体験だが、いつまでも慣れない
それに意識を集中させると、だんだんとその輪郭がはっきりしていく
彼に語りかけているのは>>下1だった
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 20:01:54.86 ID:I6C75ARA0
- 盗賊風の衣装を纏った淫魔だった
- 393 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 03:48:09.36 ID:Z6mMllvN0
- 盗賊淫魔「聞こえているようですね……」
目の前にいるのは、盗賊風の衣装を纏った女性だ
だが、男はその正体に一瞬でたどり着いた
男「お前淫魔だろ、なに企んでやがる」
夢に現れる性質や、特徴的な翼……そして、何度もその仲間に会っていることから、彼女が淫魔であることが分かった
盗賊淫魔「企むだなんてとんでもない……ちょっとお話をしにきただけです」
- 394 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 03:51:28.24 ID:Z6mMllvN0
- 男「……さて、どれのことを聞こうとしているのやら……別に、お前になにか話して俺に得があるわけでもないだろ?」
盗賊淫魔「聞いても怒られなさそうなことを聞くつもりで来てますよ」
男「……仕掛けてこないのか?」
盗賊淫魔「だって、ミルク持ってるじゃないですか。腐ってますけど、まだチーズじゃないんで手出しできないです」
男「ああ、そんなの買ったなぁ……」
盗賊淫魔「まぁ、バリアとしての性能は落ちるので無理やり突破してもいいんですが……私、それやるとお腹壊しちゃうんでやめておきます」
- 395 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 03:54:19.15 ID:Z6mMllvN0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 396 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 19:24:19.58 ID:Z6mMllvN0
- 男「ああ、そうなの……」
盗賊淫魔「それより、あなたが預かっていた人形はどうなったんですか」
男「無事、心を手に入れたが」
盗賊淫魔「まさかとは思いましたが、本当にそうだとは……」
男「聞きたいことはそれだけか?」
そう言って臨戦態勢に入ると、
淫魔はすぐに逃げていった
- 397 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 21:16:54.97 ID:Z6mMllvN0
- 〜翌日・陰週水曜日〜
ぶりっ子「んー……いい朝ですね」
怪盗「今日は決戦ですよ!」
狙撃少女「緊張しますね……」
炎魔「ふっふっふ……ついに私が実力を見せる時が来たようですね!」
男「期待してるぞ」
- 398 : ◆cUhskXlNTw :2024/05/03(金) 04:28:31.94 ID:GCx76k+1o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 399 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/03(金) 19:10:03.51 ID:GCx76k+10
- 手早くチェックアウトし、市長に招かれて図書館の地下階段を降りていく
地下水道に入るよりもさらに下に下っていくのだ
市長「この先です」
そこには、傷んだ鉄製の門があった
押し開けるだけで力を使いそうだ
中華「物々しいね、やっぱり」
市長「えぇ、かつてはひどいものでしたから」
- 400 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/03(金) 20:59:03.42 ID:GCx76k+10
- 氷魔「……行きましょうか……」
やる気「おっす!」
やる気が扉を開くと、擦れた不快な音が鳴り響く
中に入れば、そこはレンガで作られた要塞の一角のような場所だった
ぶりっ子「いますねぇ」
そして、その中心に魔神はいた
>>下1……魔神の姿
- 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 21:04:25.25 ID:4j2qXZRDO
- オドオドビクビクしながら隅っこに隠れている白い長髪で白い服を来ている少女
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/03(金) 21:16:29.18 ID:Cj1PeEwM0
- >>401 グジョップ!
- 403 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/04(土) 02:30:27.54 ID:uUObbBs90
- 魔神「……ひっ」
魔神らしきものは、一行が訪れるや否や、部屋の隅っこに隠れてしまった
敵意は一切感じず、不意打ちを狙っているというわけでもなさそうだ
怪盗「……あれ、本当に魔神ですか?」
狙撃少女「あれで、とんでもない力を持っている可能性もあるので油断はできませんが」
男「目的は仲間にすることだ、相手にそのつもりがなさそうなら、こちらから歩み寄ろう」
- 404 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/04(土) 02:34:04.31 ID:uUObbBs90
- 瓦礫のようなものをどかし、物陰から少女を出す
少女「……………………」
やはり、襲ってくることはなかった
それどころか体が震えており、表情も明らかに怯えていることを表していた
中華「というか、どう見ても女の子だよね」
白髪で長髪の少女は、今すぐにでもその場から逃げ出したそうな表情をしている
だが、その人数差と部屋の死角のなさから、なにもできずにいるようだ
- 405 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/04(土) 02:35:28.00 ID:uUObbBs90
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 406 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/04(土) 19:43:34.03 ID:uUObbBs90
- 氷魔「……ぞろそろと取り囲むのもよくなさそうですね……」
やる気「そっすね、誰か代表して話したほうがいいんじゃないすか?」
炎魔「はい!私!私いきます!」
ぶりっ子「元気ですねぇ、いいんじゃないですか?」
少し話し合いをして、やはり炎魔が行くことになった
- 407 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/04(土) 19:45:52.62 ID:uUObbBs90
- 炎魔「はーい、お話いいですか?」
少女「……………………お話……?」
炎魔「そうです!まずはお話をして、それから仲良くなるのが人間のやり方です!」
少女「……そう……なの……」
うつむきがちだが、話すことはできるようだ
炎魔「じゃあ、そうですね。……なんであなたはここにいるんですか?」
少女「>>下1」
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/04(土) 19:54:35.43 ID:osWD3zCW0
- も、もともと『シズオカ』にいて、魔神さんの力を引き継いでしまって…
- 409 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/05(日) 04:41:47.78 ID:OdJLHjC50
- 少女「も、もともと『シズオカ』にいて、魔神さんの力を引き継いでしまって…」
炎魔「なんですかそれ?」
少女「あぁ……土地の名前です……」
炎魔「それで、魔神の力を引き継いでしまったために封印されていたんですね」
少女「そ、そうなります……」
炎魔「……しかし、随分若いですね!何年も経過したようには見えませんよ」
- 410 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/05(日) 05:11:14.51 ID:OdJLHjC50
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 411 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/05(日) 19:38:10.91 ID:OdJLHjC50
- 少女「そうなんですか……?」
炎魔「ええ、お世辞ではなく、本当に少女の姿をしているので!」
少女「でしたら……それも魔神の力なのかもしれませんね……」
少なくとも、年単位で時間は経過しているようだ
炎魔「ところで、これまでに色んな人がやってきたかと思いますが……大丈夫でしたか?それほど気弱だと、不安ですね」
少女「>>下1」
- 412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 19:45:58.57 ID:RZt09s+DO
- 今はどちらもいないですけど、大きいモフモフさんやもちもちさんが一緒だったのでなんとか……
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/05(日) 19:49:03.31 ID:vT4utCtR0
- …ぜ、前回お会いした方達は問答せずいきなり襲ってきたり、下卑た顔で、が、体を、そ、それでとても、とても恐ろしくて(グズグズポロポロ)
- 414 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 03:31:49.69 ID:wNIHbh6C0
- 少女「今はどちらもいないですけど、大きいモフモフさんやもちもちさんが一緒だったのでなんとか……」
炎魔「えっ、あいつらそういう存在だったんですか!?」
少女「少し前に、小さな姿に分裂して……ここから出ていったんです」
炎魔「……どうしてでしょうね?」
少女「……ここで暮らすのには飽きたのでしょう。なにもないですし……私は封印をかけられているので出られませんが……」
- 415 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 03:34:53.07 ID:wNIHbh6C0
- そこまで言われると、
思い出したように表情を変えて炎魔は語りかけた
炎魔「そう、それです!外に出るつもりはありませんか!?」
少女「……うぅん……出てみたい気持ちもありますが……怖いですね……外……」
炎魔「確かに、あなたは外では魔神として恐れられていますが……その姿を知る者はいません。少なくとも、討伐されるようなことはないはずです!」
少女「そうですか……?」
炎魔「まぁ、かわいいですから……変なのに絡まれたりするかもしれません。だけど、私たちがいれば絶対安心です!守ってみせますよ!」
- 416 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 03:36:32.63 ID:wNIHbh6C0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 417 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 19:54:57.41 ID:wNIHbh6C0
- 少女「……強いんですか……?」
炎魔「そりゃ強いですよ!フェニックスの力がありますからね!」
少女「ふふ……面白い人ですね」
どう見ても信じていないが、
個人的な信用の方は勝ち取れたと見える
やや不服ながらも炎魔はそれを受け入れた
炎魔「……ま、それでいいでしょう!では、私たちと行きますよ!」
- 418 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/06(月) 20:40:36.17 ID:wNIHbh6C0
- それから、炎魔は待機しているメンバーの元へ少女を連れていった
怪盗「どうなりました?」
炎魔「ついてきてくれるみたいです」
狙撃少女「それはよかったです。じゃ、外に出ましょうか」
少女「あの……私封印されてるはずなんですけど……出られるのでしょうか?」
男「それに関しては、市長が解除してくれているはずだ。安心してくれ」
- 419 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 01:24:35.02 ID:hhSZ5+6q0
- 入ってきた扉をまた押し開けると、
そこでは市長が待っていた
市長「お久しぶりです」
少女「……え……っと……誰ですか?」
市長「やはり、この姿では分かりませんでしたか」
少女「もしかして……前に来たAIさん?」
市長「ご明察、随分お待たせしましたね……」
少女「なにか、ありましたっけ?」
- 420 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 02:31:51.09 ID:hhSZ5+6q0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 421 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 19:41:45.96 ID:hhSZ5+6q0
- 市長「個人的に、待たせたのです。あなたが無害であると確信してから、問題なくあなたを外界に出す方法を模索していたもので」
少女「ええっと……ありがとうございます?」
市長「礼は不要です、私はAIなので」
そう言う市長だったが、
その笑顔にはかつてなく人間味があったように思われる
中華「いやぁ、本当によかった……」
- 422 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/07(火) 21:00:56.65 ID:hhSZ5+6q0
- それから全員で市庁舎の応接間に通された
市長「……というわけで、あなたたちが悪人ではないことが示されましたね」
氷魔「……分かっていたんでしょうに……」
市長「まぁ、そう気を悪くなさらず。地下の探索については協力致しますので」
やる気「頼んでおいてなんなんすけど……職務は大丈夫なんすか?」
市長「ご心配なく、ここ数日はタスクが少ないのです」
- 423 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 02:15:40.48 ID:ja/I8XdY0
- ぶりっ子「それならよかったですぅ」
怪盗「……聞いてませんでしたが、どうやって地下を調べるんですか?」
市長「無論、出向いて実地調査です。人間には備わっていない感知機能があるので、多くのことが分かるか、なにが分からないかは分かります」
狙撃少女「ええっと、さっき連れてきた女の子はどうしましょうか?」
少女「………………」
市長「別の私と一緒にいてもらいましょう。彼女には知るべきことが多すぎますから、ある程度は伝えねばなりません」
- 424 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 02:16:35.26 ID:ja/I8XdY0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 425 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 19:03:58.80 ID:ja/I8XdY0
- それから一行は市長を連れ、地下に戻ってきた
炎魔「私の探知によれば、あっちのほうに魔力が流れてくる根源があるんですけど」
市長「確かにそのようです。しかし、そこに辿り着くことだけができないのですよね?」
男「その通り」
市長「ということは……結界でしょうか」
- 426 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/08(水) 21:00:41.47 ID:ja/I8XdY0
- 中華「結界だと、なにかあるのかい?」
市長「結界は魔力を発さないので、あることを確定させるのは難しいのです」
氷魔「……しかし……触媒がありますよね……」
市長「そうです、結界を解除するには、結界を貼るための触媒をいくつか破壊するなり、動かすなりしなければなりません」
ぶりっ子「触媒って、どんなものなんでしょう?」
市長「多くの場合は紙切れですが、複数の魔法陣で強力な結界を構成していたり、岩が触媒だったりすることもあります」
- 427 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/09(木) 01:46:02.46 ID:euoXpo0E0
- 怪盗「なるほど、どうにか探り当てられませんかねぇ?」
市長「これほど大きな地下空間ですから、一人でやった可能性は低いはずです。誰かから聞き出せればよいですが、そうでなければ地道に探すほかないでしょう」
となれば、思い当たる存在がいるだろう
そう、小屋の鉱夫である
狙撃少女「鉱夫には会いましたね。彼がその作業に従事したかどうかは分かりませんが、情報は得られそうです」
- 428 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/09(木) 02:56:23.69 ID:euoXpo0E0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 429 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/09(木) 18:52:20.62 ID:euoXpo0E0
- 市長「では、会いに行ってみましょうか」
一行は前日と同じ時間帯に小屋を訪ねた
すると、やはりそこには鉱夫がいた
鉱夫「どうした、二日連続で」
男「聞きたいことがあって……」
鉱夫「なんでぇ」
中華「なんか、結界を貼るための触媒が地下にある可能性が高いらしいんですけど、そういう変なもの知りませんか?」
鉱夫「>>下1」
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/09(木) 20:18:35.31 ID:uD0P5k4DO
- そういや虹色に光る変な石を見かけたな
- 431 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 02:15:18.91 ID:8r4iBx8E0
- 鉱夫「そういや虹色に光る変な石を見かけたな」
氷魔「……回収しなかったのですか……?」
鉱夫「若造ならやりかねんが、俺はやらんさ。派手な鉱石にゃ、きつい毒があるのも多いからな」
それは、多くの犠牲者を見てきた眼だった
ぶりっ子「ちなみに、どこにあるかは分かりますかぁ?」
鉱夫「そうだな……分からん。だが、ここの地下は広いようで狭いし、狭いようで広い。歩き回ればいずれ見つかるんじゃないかと俺は思うぜ」
- 432 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 03:09:18.43 ID:8r4iBx8E0
- 得られたヒントは、触媒の見た目だけだった
しかし、確実に前進している
一行は小屋から出て、地下水道の探索に戻った
市長「石が触媒とは、面白いですね。なぜ光っているのかは分かりませんが」
怪盗「気を隠すなら森の中……地下なら石があっても普通ですからね」
狙撃少女「絶対見つけます」
- 433 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 03:22:10.61 ID:8r4iBx8E0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 434 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 19:19:38.02 ID:W0d7aHJMO
- だが、地下の地図があるわけではない
市長もその全貌を解析できていないので、
闇雲に歩き回ることだけが、今できることだった
男「あれ、もしかして……」
だが、意外にも一つめのそれは見つかったらしい
そこに現れたのは、虹色の石を持ったゴブリンだった
中華「ちょっといいかい?」
ゴブリン「オマエラ ダレ」
- 435 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/10(金) 21:52:12.98 ID:W0d7aHJMO
- 彼は両手で大きなそれを抱えながら聞いてくる
氷魔「……私たちは……冒険者です……」
やる気「で、さっきゴブリンに話しかけたのが魔王っすよ」
中華「やる気もでしょ」
ゴブリン「ソウカ」
ぶりっ子「で、今私たちはその虹色の石を探してるんです!どうにか譲ってくれませんかねぇ」
ゴブリン「>>下1」
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/10(金) 22:29:13.92 ID:ASbnfUWW0
- やってもいいがその代わり処女をよこせ
- 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/10(金) 22:30:48.53 ID:OVBZKhm70
- 「コトワル、アイテガマオウドノデモオオカシラサマカラソムクリユウニナラン」
- 438 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/11(土) 04:57:45.84 ID:uTLNDPyc0
- ゴブリン「やってもいいがその代わり処女をよこせ」
彼はゴブリンの言葉でそう喋った
ぶりっ子「え?なんですかぁ?」
中華「ひどいねこりゃ」
しかし、魔王の力を持っている中華とやる気には聞き取ることができた
言わぬが花ということもあるので、よほどぶりっ子が聞きたがらなければ二人はその発言について教えることはないだろう
- 439 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/11(土) 05:01:27.13 ID:uTLNDPyc0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 440 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/11(土) 19:55:08.13 ID:uTLNDPyc0
- 怪盗「無理そうなんですか?困りましたね」
やる気「なんならぶんどってもいい気がするっすね」
狙撃少女「え……今日はなんだか暴力的ですね」
中華「まぁ、やむなしかな……」
男「だが、強奪というのはやはり傲慢な気もするな……」
- 441 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 04:04:59.52 ID:TvumZdZm0
- ゴブリン「コレ タイセツ」
ぶりっ子「そうなんですねぇ」
市長「……仕方ありませんね。ゴブリンさん」
ゴブリン「?」
市長は一歩、歩み出てゴブリンに話しかける
市長「確かにその石……大変価値のあるものです。ですが、その状態ではまったくもって高級ではありません」
- 442 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 04:10:50.40 ID:TvumZdZm0
- ゴブリン「ホントウカ?」
市長「ええ、それは破砕して、粉末にしたときに価値が出るのです」
ゴブリン「フーン」
市長「ですから、私たちがそれを破壊して差し上げます」
ゴブリン「……ワカッタ」
彼女はうまくゴブリンを言いくるめられたようだ
- 443 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 04:16:54.80 ID:TvumZdZm0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 444 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 18:02:38.85 ID:wIbl4kIWO
- 炎魔「よし、任せてください!」
すると、突然炎魔が市長の隣に歩み出た
腕を組んで自信ありげだが、
なにを考えているのだろうか
市長「え、どうされました?」
炎魔「私が破壊します!さぁ、その石を固定しておいて下さい!」
- 445 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 18:04:43.60 ID:wIbl4kIWO
- ゴブリン「ア アア……」
彼も若干引いている様子だが、
虹色のそれを地面に立てて抑えてくれた
炎魔「よし、いいですね……ちぇあああああっ!!!」
腰を深く落とし、綺麗な瓦割りのフォームでその拳を石に叩きつけた
>>下1……どうなった?
1.無事破壊される
2.無傷
3.自由安価
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 18:06:17.52 ID:C0f3FthDO
- 2
- 447 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/12(日) 19:22:47.34 ID:wIbl4kIWO
- 金属がぶつかるような、
乱暴な音が地下空間に反響する
怪盗「おおっ……!?」
炎魔「っっ……たぁ〜〜!!痛すぎです!」
ただし、石は全くの無傷だったし、
炎魔は真っ赤になった右手を抑えながらその場で羽ばたくのみだった
狙撃少女「かなり硬いようですね。石をいただけていたとしても、これでは……」
- 448 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/13(月) 02:40:24.09 ID:KcSvMLi00
- 男「明らかに人間の手で出せない音出してたし、炎魔が非力って訳でもなさそうだしな」
市長「硬いものを壊すなら、いい方法があります」
中華「へぇ、どうするんだい?」
市長「なるべく熱してから、強く冷やすのです。これでものは脆くなります」
流石にAIだけあって、
課題を打開する能力が非常に高い
彼女の言うことに従ってみるべきだろう
- 449 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/13(月) 02:49:24.21 ID:KcSvMLi00
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 450 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/13(月) 19:21:33.56 ID:KcSvMLi00
- 氷魔「……ということは……炎魔さん……」
炎魔「なっ、なんですか?すみません、痛くて聞いてませんでした」
氷魔「……構いません……とにかく……あの石を熱してください……」
炎魔「分かりました!いきますよ!!」
やる気「待つっす、炎出されると酸素がなくなっちゃうっすから、炎は出さずに温めて欲しいっす」
炎魔「それもそうでしたね、では……」
- 451 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/14(火) 03:09:25.69 ID:dJcEX4nv0
- 炎魔は我が子を温める鳥のように、石を抱き抱える
そして、体温を上げられるだけ上げ始めた
すぐさま周りには陽炎が上ったので、かなりの温度になっていることが分かる
ぶりっ子「ひぃ……とんでもないパワーがありますねぇ」
怪盗「店売りのパンが冷えてたら、焼き直してくれそうでいいですね」
狙撃少女「もっとまともな運用を考えませんか……?それじゃ道具ですよ」
怪盗「冗談です。極北の寒さもマシになりそうで嬉しいですよ、私は」
- 452 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/14(火) 03:11:22.58 ID:dJcEX4nv0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
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