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安価とコンマで異世界転生!その10
- 253 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/03/30(土) 04:26:33.74 ID:8aQIk2gf0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 254 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/03/30(土) 19:41:43.59 ID:8aQIk2gf0
- 積まれた肉をものすごい勢いでやる気が食べていく
他のメンバーも適宜を肉を取って食べている
女性陣はどちらかといえば野菜を多く食べる傾向にあるが、炎魔は肉しか食べていない
ぶりっ子「魔神ってなんなんでしょうねぇ?」
男「本来、俺たちとは関係のない存在だ。だが、清算を要求されることにはなるかもしれないな」
怪盗「面倒な奴らですねぇ」
- 255 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/03/31(日) 04:38:35.45 ID:TRPfNB330
- 中華「魔獣も食べた、幻獣も食べたとなると……魔神の味も気になるね」
狙撃少女「えっ、急になんですか?」
中華「いや、魔神の話してたじゃん?」
炎魔「おいしそうでした?会ったことあるんですよね?」
男「……とてもじゃないけど、食べる気分にはならんなぁ」
氷魔「……いかにも危険そうなものでも……食べてみればおいしいこともあります……」
- 256 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/03/31(日) 04:41:01.39 ID:TRPfNB330
- やる気「チャレンジ精神っすね」
中華「そう、何事もチャレンジしてみればできるかもしれないんだ。ね、炎魔?」
彼は野菜をフォークで刺し、渡す
炎魔「お野菜ですか……?」
ぶりっ子「苦手なんですかぁ?」
炎魔「味覚がろくにない頃は、むしろ好んで食べていたんですが……」
- 257 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/03/31(日) 04:44:13.77 ID:TRPfNB330
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 258 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/03/31(日) 19:56:37.83 ID:TRPfNB330
- 怪盗「私にも苦手な野菜はあります。彼女を責めることはできません」
狙撃少女「おいしいのに……」
男「だが、野菜が苦手なやつに野菜を食わすのは一筋縄ではいかんぞ」
中華「やっぱり?」
氷魔「……説得……というのもありきたりで効果は薄いですし……」
中華「じゃあ、うちに伝わる秘伝のメソッドで食べさせるしかないね!」
男「そんなものがあるのか!どうやって食べさせるんだ!?」
中華「>>下1」
- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 20:27:31.62 ID:lHKZBJ9z0
- 肉を野菜で巻いて食べる方法だよ! キャベツロールとかピーマンの肉詰めより手軽で巻くだけだからね!
- 260 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/01(月) 00:29:09.22 ID:rn7YhWAf0
- 中華「肉を野菜で巻いて食べる方法だよ! キャベツロールとかピーマンの肉詰めより手軽で巻くだけだからね!」
そう言って彼は肉と野菜を合体させた
そして、それを再び炎魔に食べさせようとする
炎魔「うっ……うー……ええいっ!」
一瞬渋る様子を見せたが、最後にはそれにかじりついた
- 261 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/01(月) 00:32:23.04 ID:rn7YhWAf0
- 恐怖の表情のまま、恐る恐るそれを咀嚼する
そして、どうにか嚥下した
ぶりっ子「どうですかぁ?」
炎魔「ま……まぁ、これだったら、食べてもいいですね!」
怪盗「そういえば、私もおばあちゃんにやってもらったような思い出がありますね」
狙撃少女「なんか、こういう一面があると安心します」
- 262 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/01(月) 19:48:14.95 ID:rn7YhWAf0
- すみません寝落ちしました
微笑ましい夕食を終え、中華は洗い物を始めた
男「野菜をうまいと感じるかどうかと年齢には関係があるらしいな。歳を取ればとるほどうまく感じるという」
氷魔「とすれば……炎魔さんは生後数日……厳しいですね……」
>>下1……どうする?
1.中華の洗い物を手伝う
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
- 263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/01(月) 20:18:18.82 ID:HSsap0/g0
- 3.内容:最近、ベリアル側からのアプローチが無いと相談する
- 264 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/02(火) 01:40:02.02 ID:Xhzlv4H10
- 男「そういえば……」
やる気「なんすか?」
大量の肉を平らげて満足げなやる気に話しかける
男「あのベリアルとかいうやつ、最近は刺客とか寄越してこないな」
やる気「そうっすね……夢にまで干渉できるなら、なんらかの方法で攻撃してきもおかしくはないんすけど」
- 265 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/02(火) 01:44:04.04 ID:Xhzlv4H10
- 男「あっち側にも事情があるのか?」
やる気「それは分からないっすけど……まず、ここじゃ手出しできないんじゃないすか?あの市長、底が知れないっすからね」
男「ああ、市長が工作している可能性はありそうだ。だが、オークションの時は?」
やる気「ピエロの奴らと関係があるかもしれないっすね。だとすれば、接点はあったっすけど」
男「揮毫を強奪した奴らと繋がっている可能性もあるな。まぁ、ここ二つの街だったら理由付けはできそうだが……もっと攻めてきたら怖いな」
- 266 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/02(火) 01:48:04.63 ID:Xhzlv4H10
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 267 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/02(火) 19:28:10.61 ID:Xhzlv4H10
- やる気「不安なら、調べてみたらいいんじゃないっすか?この街になら多分資料もあるっすよ」
男「そうだな。そういえば、俺は読んでないんだが……」
やる気「埋蔵金っすか?」
男「ああ、そうだ。なんか取れそうなやつあったか?」
やる気「正直な話、金脈の採掘権持ってるならいらないんじゃないすか?」
男「まぁ……それを言われると苦しい。だが、ロマンとして気になる。なんかないか?」
やる気「>>下1」
- 268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/02(火) 20:37:01.34 ID:CS4xVpBk0
- 貪欲な王様が飛行船一杯の金銀財宝をとある地方の地底奥深くに埋めたって話が載ってたっす
- 269 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/03(水) 02:51:02.00 ID:qkbMYFVu0
- やる気「貪欲な王様が飛行船一杯の金銀財宝をとある地方の地底奥深くに埋めたって話が載ってたっす」
男「おぉー……面白そうだな」
やる気「もしこの大陸にあるとすれば……探せなくはなさそうっすよ?」
男「そうか?結構難しそうだが」
やる気「巨大地下水脈の話があったじゃないすか。もしかしたら、それと関係してるのかもしれないなって思ったんすよ」
男「なるほどね。一国の王ともなれば、その存在は知っていてもおかしくはない」
- 270 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/03(水) 02:52:46.99 ID:qkbMYFVu0
- やる気「まぁ、その王様じゃなくても、水脈の存在を知ってる権力者なら利用しそうっすよね」
男「ああ、あり得る……本格的に気になってきたな」
やる気「大陸にいくつか入り口があるって話っすし、調べてみるのもよさそうっすね」
男「ああ、調べたほうがいいことを洗い出せたよ。ありがとう」
やる気「礼には及ばないっす。単なる世間話なんで」
- 271 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/03(水) 03:56:02.76 ID:qkbMYFVu0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 272 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/03(水) 18:37:48.49 ID:qkbMYFVu0
- それから洗い物を終えた中華を全員で労い、眠りについた
〜翌日・陰週火曜日〜
中華「今日はどうするの?」
男「今日も図書館に行こうと思う。昨日は自由に本を探したが、今回はきちんと情報に狙いを定めてやるよ」
氷魔「……いいですね……最近……よく分からないことが多いですから……」
行動指針を決定し、一日お世話になった宿に別れを告げた
【ギルドの資金】72270295
- 273 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/03(水) 21:32:17.75 ID:qkbMYFVu0
- そして、再び図書館へやってきたのだった
やる気「それで、どれについて調べるんすか?」
男「大魔王ベリアルとやらのことを知っておきたいな」
ぶりっ子「そりゃまた随分上まで上がらないといけなさそうですねぇ」
脇に見える書庫にある本のタイトルをちらちらと流し見しながら、ひたすら階段を上る
そして、ついにそれらしい本を見つけた
>>下1……その本のタイトル
- 274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/03(水) 21:50:32.57 ID:e2ItHYXDO
- 魔王年代記
- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/03(水) 21:55:08.36 ID:Jar0ug8H0
- 『魔王の成り立ち 魔王の12通りの名乗り方と「大魔王になる為の試練」』
魔王の名を名乗れる方法を大きく分けて分類する
失伝
失伝
前任者の魔王を倒す事
魔王の名を襲名する事
魔神に祝福される事
魔王の力を譲渡する事
人々から恐れられる事
神を倒す事
生まれ持った才で名乗る事
人の手によって生まれる事
人々の邪な信仰を持って誕生する事
魔に精通し人智を越える事
コレらの方法を五つ以上満たした者が晴れて『大魔王』を名乗ることが出来る
- 276 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/04(木) 03:16:28.36 ID:qKyxIGyk0
- 十分は階段を昇り続け、
周りの本はどんどんニッチになってきた
どれもが独自ジャンルのような本で、
分類分けがあまり機能していない
怪盗「あ、これいいんじゃないですか?」
梯子を使って取るべき高さの本を、
アクロバティックに宙返りしながら回収する
狙撃少女「タイトルはなんですか?」
怪盗「『魔王年代記』です!」
- 277 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/04(木) 03:17:06.36 ID:qKyxIGyk0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 278 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/04(木) 18:39:51.81 ID:qKyxIGyk0
- もはや何階なのかも分からない高層で、
読書スペースも閑散としていたために、
全員でそこに座ってそれを読むことにした
幸運にも、それは二冊あったのだ
炎魔「魔王、めちゃくちゃいますね……」
有史以来、その資格を得た者は100名を超える
しかし、『大魔王』の称号を持つ者はごく僅かだった
男「かなり最近にまで及んで、色んな魔王のことが書いてあるが……流石に、うちの二人については書かれてないな」
- 279 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/05(金) 05:07:43.34 ID:MGSmoKmT0
- 中華「魔王って人間じゃないイメージがあったけど、結構人間もいるね」
いわゆる魔物の中で、特に強い者が魔王であるという認識は古来から人間たちの中であるものだ
しかし、本質的には魔を統べる者でしかないため、
その力や資質を認められれば、種族はあまり関係ない
氷魔「……人間の魔王は……むしろ多すぎますね……魔族の中でも……様々な種族から輩出されていますが……」
- 280 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/05(金) 05:09:12.53 ID:MGSmoKmT0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 281 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/05(金) 19:33:18.42 ID:MGSmoKmT0
- やる気「あれ……?」
ぶりっ子「どうしたんですかぁ?」
やる気「ベリアルってやつ、確かに載ってますけど……300年前に死んでるっすよ?」
怪盗「えぇ!?」
衝撃の真実だった
誰もが、それに対し様々な仮説を考える
狙撃少女「ベリアルの名を騙る別人かもしれませんね、今のベリアルは……」
- 282 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/05(金) 21:09:21.07 ID:MGSmoKmT0
- 中華「ありうるね、でも……もしかしたら、本当に死んでたかもしれないよ?」
男「復活したということか?」
氷魔「……それも有力です……もし復活したとしたら……復活前の死因について……知っておいたほうがいいかもしれませんね……」
やる気「なるほど……それなら書いてあるっすよ」
魔王ごとに、知られているものはその死因まで記されている
ぶりっ子「で、そのベリアルはなんで死んだんですかぁ?」
やる気「>>下1」
- 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/05(金) 22:36:28.26 ID:TOViheWG0
- 食中毒
- 284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/05(金) 22:40:46.33 ID:SfJYQ0p70
- 当時の勇者一行とその他の仲間たちに討たれたって書いてある
- 285 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/06(土) 19:44:46.31 ID:UzPYIezk0
- すみません寝落ちしました
やる気「食中毒っすね」
怪盗「……そんなことでぇ!?」
やる気「みたいっすよ?なに食って死んだのかが分からないっすけど」
狙撃少女「なにか、奴にとってはとてつもない毒になってしまう食べ物があるのかもしれませんね……」
男「知ることができれば、なにかに使えるかもしれないが……」
- 286 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/06(土) 19:47:56.17 ID:UzPYIezk0
- 使い道の定かではない情報を手に入れた一行は、魔王年代記を読むのをやめた
中華「よし、次の本を見に行こう」
氷魔「……次は……なんですか……?」
男「地下水道への入り口を知りたい。この地域の地理系の本なら、なにか書いてあるかもしれないと思っていてね」
炎魔「探検したいですね」
やる気「危険っすけどね」
- 287 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/07(日) 05:33:59.18 ID:DPCw094R0
- ぶりっ子「地理誌とかなら、結構下ですねぇ」
怪盗「どういう人が読むんでしょうか?」
市長「お答えしましょう」
素朴な疑問に答えたのは市長だった
しかし、彼女が現れたのは完全に虚空からであり、この塔の全てを掌握していることを誇示するかのようだった
狙撃少女「心臓に悪いですね……」
市長「そうですか?では、なにか予告をつけることにしましょう。ご指摘ありがとうございます」
- 288 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/07(日) 05:35:01.28 ID:DPCw094R0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 289 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/07(日) 18:56:24.30 ID:DPCw094R0
- 皮肉にしか聞こえないが、AIとはそういうものだ
紛れもなく本心である
男「それで、地理誌って誰が読むんですか?」
市長「私です。市民の多くにも、目を通してもらっています」
中華「そんなに人気なのかい?」
市長「安全で、不満の出ない開発のためです。こちらでできる限りのシミュレーションはしますが、市民からのフィードバックもかなり多く……ここは世界で最も地理誌が読まれている街なのです」
- 290 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/07(日) 22:18:58.59 ID:DPCw094R0
- 氷魔「……それなら……好都合です……」
市長「どういうことでしょうか?」
やる気「俺っちらは、この大陸の地下にあるという地下水脈の入り口を探してるんすよ」
市長「ああ、それですか」
どうやら、彼女は知っているようだ
特にそれを聞いて驚いた様子もない
ぶりっ子「どこにあるんですか?」
市長「>>下1」
- 291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 22:22:16.51 ID:Dmh6ZTOG0
- この都市の下↓にあります
- 292 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/08(月) 03:35:13.15 ID:2Bgr1zje0
- 市長「この都市の下↓にあります」
そう言って彼女は下を指差す
地下なので、当然この都市の下にあるだろう
怪盗「具体的に、どこから入れるんですか?」
市長「いくつか入り口は繋げてありますが……一番近いものだと、この図書館の地下深くでしょうね」
- 293 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/08(月) 04:29:10.65 ID:2Bgr1zje0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 294 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/08(月) 18:49:46.04 ID:2Bgr1zje0
- 狙撃少女「では、行ってみましょうか」
市長「それと、伝えておかなければならないことが」
男「なんですか?」
市長「この塔の地下から地下水脈へ行けることについては、他言なさらぬように」
中華「……なんで、僕たちには教えてくれたんですか?」
市長「先日のうちに、あなたたちについては調べました。色々と胡散臭いこともしていますが……悪意のある人達ではないことは分かったので」
- 295 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/08(月) 19:29:57.78 ID:2Bgr1zje0
- 氷魔「……そうですか……信用していただけるなら……それで……」
市長「地下に繋がる扉は施錠されています。鍵を渡しておきましょう」
彼女は男に鍵を渡してきた
この図書館にいるのはホログラムのはずだが、彼女は鍵を持てている
しかし、そのことを追及するのはやめることにした
男「どうも、ありがとうございます」
一行は彼女と別れ、長い螺旋階段をひたすらに下り、一階に降りた
そして、一階にある地下行きへの扉を開き、薄暗い螺旋階段をまた降りていく
- 296 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/09(火) 19:05:31.95 ID:BAMXj5dp0
- すみません寝落ちしました
すると、煉瓦造りの地下階段に、土が露出するとともにトンネルが開けられている場所がある
若干の湿り気も感じ、ここが地下水脈の入り口なのだと分かる
中華「よし、行こうか」
氷魔「……なにが潜んでいるか……分かりませんから……気をつけましょう……」
- 297 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/09(火) 19:09:23.38 ID:BAMXj5dp0
- そこは、まるで坑道か、あるいは下水道のようだった
洞穴の中央にはいつでも水が流れていて、
この空間自体の崩落は、トンネル端の木製の柱で防がれている
そして、その光景がひたすらに続いていく
ぶりっ子「どこまで続くのでしょうかねぇ」
やる気「話じゃ、大陸全土を結んでるって話っすよ。疲れたら切り上げて出口から出たほうが賢明っすね」
怪盗「お宝の匂いがします!」
- 298 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/09(火) 19:12:09.95 ID:BAMXj5dp0
- それから半刻ほど歩くと、
興味を惹かれるものが現れた
狙撃少女「あっ、あれ見てください」
彼女が指す先には、小屋があった
ここが坑道のように作られたとしたら、
作業員や監督の拠点だろう
男「よし、入ってみようか。中になんか居たら嫌だし、警戒しておこう」
臨戦態勢に入ったまま、代表して男が入口のドアを開ける
>>下1……小屋の中の様子
- 299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/09(火) 19:18:14.49 ID:W9wa+Xci0
- ラフな服装の鉱夫がいた
- 300 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/10(水) 04:02:47.32 ID:rT0Zk5+D0
- 鉱夫「……ん?」
小屋に備え付けられた、年季の入った木製の椅子には、ラフな格好の鉱夫が腰掛けていた
中華「あ、こんにちは」
鉱夫「おう……今は昼ってことか」
氷魔「……そうですね……その様子ですと……かなり長く地下にいらっしゃるようで……」
- 301 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/10(水) 04:03:32.14 ID:rT0Zk5+D0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 302 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/10(水) 19:22:08.52 ID:rT0Zk5+D0
- やる気「しかし、とんでもない広さの地下道っすね、これ全部おっさんがやったんすか?」
鉱夫「そんな訳ないだろう。まぁ、関わりはしたがな」
ぶりっ子「今は休憩中ですかぁ?」
鉱夫「まぁ、そんなところだ」
怪盗「しかし、なんのためにこんなに地下道を広げてるんですか?」
鉱夫「>>下1」
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/10(水) 19:49:00.86 ID:vNGKMufK0
- ・・・『宝船』、それの発掘のためだとよ
- 304 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 02:32:11.41 ID:ylQZp4qN0
- 鉱夫「・・・『宝船』、それの発掘のためだとよ」
狙撃少女「『宝船』?こんな地下に、船ですか?」
鉱夫「まぁ、水脈だからな。それにかこつけて呼ばれてるだけさ」
男「……と、いうことは……埋蔵金の類か」
鉱夫「ああ、そうとも。だが、掘れども掘れども出てきやしない。当たり前さ、何百年も前の代物だからな」
- 305 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 02:35:09.22 ID:ylQZp4qN0
- 中華「……でも、大陸全土にこのトンネルはあるんでしょう?そんなことさせたら、絶対赤字ですよね」
鉱夫「そこが不気味な所さ、俺たちの雇い主は金に糸目をかけちゃいない」
そもそも、これだけのトンネルがあれば交通の便としても利用可能なはずである
実際、オークション会場を襲撃した集団はこれを利用している
氷魔「……しかも……その存在を公表していませんね……」
鉱夫「ああそうとも。だから、なにか後ろめたい秘密があるだろうし、金じゃ買えない『何か』が宝船の正体なんじゃないかって思ってる」
- 306 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 02:41:30.06 ID:ylQZp4qN0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 307 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 19:06:48.07 ID:ylQZp4qN0
- やる気「見つけたいっすね、それ」
鉱夫「冒険者だろうし、そう言うと思ったよ。勘弁してくれ」
ぶりっ子「でかい仕事ですからねぇ」
鉱夫「全くだ、しかもこうしてサボってもほとんどバレないしな」
怪盗「こんな大きなトンネル、監督しきれないでしょうね」
狙撃少女「……そろそろ行きますか」
- 308 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 19:58:21.23 ID:ylQZp4qN0
- 一行は鉱夫に別れを告げ、
どこまでも続く地下道に戻った
男「そういえばここ、虫とかいないなぁ」
中華「だね。いいのがいれば捕りたかったけど」
氷魔「……嫌です……出会ったら即氷漬けです……」
やる気「でも、実際虫はいないのに、かんか怯えてないっすか?」
氷魔「……この地下水脈……魔力が漂っているんですよ……もしかしたら……ここ自体に魔法がかけられているのかも……」
- 309 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 03:14:23.22 ID:4fkpslTJ0
- ぶりっ子「そうなんですかぁ?」
怪盗「もしそうなら、気になりますね……そいつが、宝船発見の鍵を握っているのかも?」
炎魔「なるほどー、なんか空気が淀んでるとは思ってたんだよ」
狙撃少女「地下というだけではないのですか?」
炎魔「うん、どんよりした魔力が溜まってる」
男「ほう……」
- 310 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 03:15:47.68 ID:4fkpslTJ0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 311 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 19:52:39.37 ID:WnGx1DsuO
- 中華「それならさ、その魔力がどこから来てるかって分かる?」
炎魔「大体であれば」
氷魔「……そうなんですか……!?……それはすごいですね……」
やる気「じゃあ、辿ってみるっすよ」
炎魔「分かりました!こっちの方です!」
炎魔はみなを先導して歩き始める
ときに交差するその道を、迷うことなく歩いていく
- 312 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 22:31:39.67 ID:4fkpslTJ0
- しばらく歩いていくと、光が見えた
微弱なものであり、
外に繋がっているわけではなさそうだ
ぶりっ子「なんでしょう?」
近づくと、そこには光る小さな物体が落ちているのが分かった
怪盗「光り物!いただき!!」
彼女は喜び勇んでその物体を手に取る
それは>>下1だった
- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/12(金) 23:03:53.36 ID:2xw9vI/DO
- エメラルド色に光る卵
- 314 : ◆cUhskXlNTw :2024/04/13(土) 03:45:07.19 ID:YopTuG3Jo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 315 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/13(土) 19:46:26.20 ID:YopTuG3J0
- 狙撃少女「ばっちいですよ、捨てなさい」
怪盗「いやいや、見てくださいよ!これ!」
それはエメラルドのような光を放つ、卵だった
一体なんの生き物の卵なのかは分からないが、
とにかくそれは卵だった
男「じゃあ炎魔にあっためてもらうか。一応鳥だし」
- 316 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/13(土) 19:49:51.42 ID:YopTuG3J0
- 炎魔「じゃあ、私の子供ですね!」
中華「そこまで入れ込まなくても……」
氷魔「……でも……割れたら困りますし……大切にしなきゃいけませんね……」
炎魔は大切そうに卵を懐に忍ばせ、
さらに洞穴を進んでいく
炎魔「そろそろ、魔力の発生源ですね」
- 317 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/14(日) 04:42:24.79 ID:P32bI2eK0
- やる気「さて、なにがあるんすかねぇ?」
ぶりっ子「怖いですねぇ、なんかいたらどうしましょう」
話しながら歩いていると、炎魔が恐る恐る口を開いた
炎魔「通りすぎました」
怪盗「通りすぎた……?」
炎魔「はい、なんというか……すり抜けたような……」
- 318 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/14(日) 04:59:48.39 ID:P32bI2eK0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 319 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/14(日) 19:49:12.79 ID:P32bI2eK0
- 狙撃少女「つまり、それがある空間の入口に行くと、出口から出てしまうということでしょうか」
炎魔「そんな感じです」
男「おぉー……すごい結界っぽい」
中華「どうしようね?どうにかして破らないといけなさそうだけど」
氷魔「……作戦を考えましょう……今日は多分そろそろ夕方ですし……一旦上に上がりましょう……」
ちょうど、近くに上へと昇っていく梯子があった
一行はそれを昇って外に出る
そこは>>下1だった
- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 21:18:59.83 ID:/HbQl71+0
- AI市長のとある一室
- 321 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 05:02:06.13 ID:eywkB3im0
- 地面にある蓋のようなものを開け、一行は外に出る
やる気「さて、ここは……」
市長「……あなたたちでしたか」
そこには、AI市長がいた
様々な机と、そこに置かれた書類が部屋に所狭しと並んでおり、どうも彼女の仕事部屋の一つらしい
ぶりっ子「なにしてるんですかぁ?」
市長「そうですね、平たく言えば雑用でしょう」
- 322 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 05:02:56.91 ID:eywkB3im0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 323 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 18:36:49.55 ID:eywkB3im0
- 怪盗「そりゃお疲れ様ですね」
市長「……しかし、なぜそこから出てきたのです?」
狙撃少女「え?」
市長「ここはあの図書館のすぐ近くです。かなり時間が経っているのに、全く移動していませんね?地下になにかいたのですか?」
男「いや、いなかったが……もしかしたら、魔力の根源のことといい、空間が歪んでいるのかもしれないな」
- 324 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 19:37:28.50 ID:eywkB3im0
- 市長「なんと、それは大変ですね……」
中華「そういえば、市長にとっては死活問題かもしれないね。ここの地下が、データの通りではないことは……」
市長「ええ、いつ襲撃者が現れるか分かったものではないので」
氷魔「……魔物に……狙われているのですか……?」
市長「魔物も来ますが、特別狙われているということはありません。むしろ、人間が危険ですね」
やる気「その様子じゃ、市長に就くときに相当軋轢を生んだっぽいっすね」
- 325 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 01:27:13.18 ID:O55EePiB0
- 市長「一応言っておきますが、私の支持率は八割を超えています」
やる気「じゃなくて、なんか相当乱暴な方法でその座までたどり着いたせいで権力者に恨まれてるんじゃないすか?」
市長「やはり……気付かれていましたか」
ぶりっ子「ですが、私たちにとっては都合がいいかもしれませんねぇ」
怪盗「そうです。私もあなたも、地下は検める必要がある……協力していただけませんか?」
市長「あなたたちが完全に信用できるなら、合理的な話でしょうね」
- 326 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 01:30:45.67 ID:O55EePiB0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 327 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 19:39:50.23 ID:O55EePiB0
- 狙撃少女「つまり、私たちは万全の信頼が置ける存在ではない……と?」
市長「それを言えば、本当に信じられるのは私たちだけですが……そんなところでしょう」
男「会って一日だしな。データの集積なら探せばあるかもしれないが」
市長「ええ、データは十分……しかし、それだけで量りきれないこともあると、私を造り出した人は言ってしました」
まるで表情が動かないので、本心かどうかは分からない
しかし、製作者に対しては、彼女も悪からず思っているようだった
中華「こればっかりはね」
市長「そこで、見せていただきましょう。データでは量れないものを……」
氷魔「……なにを……見せるのですか……?」
市長「>>下1」
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/16(火) 21:54:14.09 ID:dtrwliZK0
- …めg、魔神の封印を解いて仲間にして見せて下さい。 信用は置いておいても『善性』は保証されます
- 329 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 22:44:29.15 ID:O55EePiB0
- 市長「…めg、魔神の封印を解いて仲間にして見せて下さい。 信用は置いておいても『善性』は保証されます」
やる気「今なにか言いかけなかったっすか?」
市長「気のせいでしょう。私がエラーを起こすとでも?」
ぶりっ子「……まぁいいです。その魔神を仲間にすればいいんですねぇ」
怪盗「危険じゃないんですか?」
市長「正直、失敗するとはあまり考えていません。ですが、もし失敗するようなら……あなたたちごと再封印するかもしれませんね」
- 330 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/17(水) 01:06:43.83 ID:em+CCG3u0
- 狙撃少女「そうと決まれば早速……」
話しかけた狙撃少女を、市長が遮る
市長「もう夜になりますよ。今日はここで休み、明日行くべきです」
男「そうだな。……ここで?」
市長「市庁舎には宿泊施設があるのです。ルームサービス等は、全て私たちがやっています」
中華「へぇ……いくら?」
市長「無料です。ただし、誰でも利用できるというわけではありませんよ」
氷魔「……私たちは……大丈夫なのですよね……?」
市長「ええ、皆様もご存知かと思われますが、この街で宿を探すのは少し手間です。ですから、訪れた要人は市庁舎に泊めることになっています」
やる気「へぇ、そうなんすね」
市長「とはいえ、外交は途絶の傾向にあるため、あなたたちが最初の利用者となります。ぜひフィードバックをお聞かせ下さい」
- 331 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/17(水) 01:07:11.12 ID:em+CCG3u0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 332 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/17(水) 19:34:51.75 ID:em+CCG3u0
- 部屋を出ると、別の市長が現れて鍵を渡してくる
ぶりっ子「あ、どうも」
市長「ここを進んで突き当たりを右に曲がればエントランスです」
指示に従い、エントランスホールに入ると、
やはりと言うべきか、
カウンターに市長が三人ほどいた
怪盗「……ちょっと不気味かも?」
- 333 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 01:06:27.50 ID:G7VDFurF0
- 市長「「「ようこそいらっしゃいました」」」
揃って同じ抑揚、おなじポーズで礼をする
一般的かつ大きな宿のそれを模倣して三人配置されているのだろうが、忙しくもないのに三人いても奇妙なだけだ
狙撃少女「完璧なタイミングですね」
男「……部屋に行こう、なんか不安になる」
一行はエントランス脇の廊下に入り、
すぐそこにあった101号室に入った
他に客はいないので、当然101号室なのだ
- 334 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 01:09:59.81 ID:G7VDFurF0
- 部屋に入ると、そこは普通の部屋だった
要人専用、というだけあって、スイートルーム基準での普通だ
中華「なんかあるよ?」
部屋の壁には一つ、40インチほどのモニターが取り付けてあった
隣にあるボタンを押すと、画面が点いて市長が映る
市長「こちらはルームサービスです。なにかありましたら、このモニターからお知らせ下さい」
- 335 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 01:10:52.05 ID:G7VDFurF0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 336 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 19:55:00.65 ID:G7VDFurF0
- やる気「いやぁ、どこ見ても市長っすねぇ」
市長「人間じゃないので、過労がないのです。これはアドバンテージですよ」
ぶりっ子「お腹が空きましたぁ」
市長「承りました。ただいま夕食を届けに参ります」
すると、わずか二分ほどで夕食が届いた
いつ調理をしたのだろうか……?
怪盗「高級料理によくある『例の蓋』で閉じられてますね?」
狙撃少女「中身を確認してみましょう」
>>下1……夕食のラインナップ
- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/18(木) 20:10:07.63 ID:LSPYPX4J0
- 男、やる気には少し豪勢な東洋食
中華には中国由来の料理
女子たちはそれぞれ洋食
炎魔には肉料理メインと小皿にウグイス豆
- 338 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 21:52:29.55 ID:G7VDFurF0
- 男「おっ、これは……」
中華「中華料理……とはちょっと違う料理がいっぱいあるね?」
男とやる気には、東洋食が出された
主食は米で、肉や魚がタレで味付けされている
やる気「こりゃうちの地元の料理っすね……そんなことまでリサーチされているとは……」
中華「僕の皿には……中華料理だね。やっぱり、人に合わせたものが出てるみたいだ」
- 339 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/19(金) 03:40:14.91 ID:BxL8DJ6y0
- 氷魔「……これは……おしゃれですね……」
女性陣にはいわゆるフレンチや、地中海系のシーフード料理が配膳されている
ぶりっ子「いいですねぇ……心が満たされますよぉ」
怪盗「……ワインないかな」
狙撃少女「ありません」
男「ルームサービスに言えば持ってきてくれるんじゃないか?」
怪盗「なるほど!」
狙撃少女「どうして言っちゃうんですか!」
- 340 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/19(金) 03:40:53.10 ID:BxL8DJ6y0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 341 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/19(金) 19:50:47.59 ID:BxL8DJ6y0
- 怪盗はルームサービスにつなぎ、ワインを持ってこさせた
その最中、炎魔は自分の食事を見ていた
炎魔「肉!肉ですね!……これ、なんですか?」
彼女は、小皿に入ったウグイス豆を覗き込んでいる
中華「ウグイス豆だね、野菜だけど、甘く味付けがしてあるものだから……君でも食べられるんじゃないかな?」
- 342 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 04:03:12.78 ID:ltowtvI40
- 炎魔「そんなものがあるんですね」
彼女は一つそれを口に運ぶ
どうやら、苦手な感じではなかったようで、
普通に咀嚼している
氷魔「……早速食べましょう……食事のサービスはいいですね……」
やる気「そっすね」
- 343 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 04:45:34.11 ID:ltowtvI40
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 344 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 18:52:05.86 ID:ArBT5w0LO
- 一行は料理に舌鼓を打ち、満足してディナーを終えた
特に、ふるさとの料理を食べられた男とやる気は、かなり精神的な充足を得ている
ぶりっ子「流石のおもてなしですねぇ」
怪盗「毎日これれもいいれふぇ……」
狙撃少女「呂律回ってませんよ!?この人お酒飲むの下手すぎませんか……?……しかも、口にめちゃくちゃ食べかす付いてますし……」
狙撃少女は、仕方なく備え付けの紙で怪盗の口を拭いた
- 345 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 18:56:21.80 ID:ArBT5w0LO
- 男「水飲ませとこうか」
余っていた水をカップに注ぎ、怪盗に飲ませる
酔っ払いの始末に奮闘していると、
部屋のモニターが起動した
市長「ディナーがお済みのようですので、デザートをお届けします」
中華「いいね、メニューはなんだい?」
市長「>>下1」
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/20(土) 20:45:57.98 ID:CyCybxCs0
- 綿栗鼠のモンブランです。 この時期、栗鼠が集めた栗がとても甘いので色々なバリエーションが出来ます。
共通して甘い綿菓子を乗せたりしています
- 347 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/21(日) 05:23:13.24 ID:MBED7keV0
- 市長「綿栗鼠のモンブランです。」
画面に何種類かのモンブランが表示される
いずれも色彩豊かで、お洒落さを感じるだろう
ぶりっ子「モンブラン!?いいですねぇ!」
氷魔「……すごい……食いつきますね……」
市長「この時期、栗鼠が集めた栗がとても甘いので色々なバリエーションが出来ます。」
やる気「へぇ、そうなんすね。季節感のあるデザートってのは風流で好きっすよ」
市長「共通して甘い綿菓子を乗せたりしています」
- 348 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/21(日) 20:05:52.36 ID:MBED7keV0
- すみません寝落ちしました
そうしていると、今度はモンブランが届く
カバーを外せば、そこには先ほど見せられたものが確かにあった
怪盗「おしゃれぇ……」
狙撃少女「お洒落ゾンビですね」
男「モンブランなんて、最後に食ったのは何年前だろうか……」
- 349 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/21(日) 20:36:21.41 ID:MBED7keV0
- 中華「こういう料理は勉強したことがないけれど、それでも、すごい技巧が凝らされているのが分かるよ」
料理人だけあってか、この内の誰よりも優雅にモンブランを食べている
氷魔「……最近は……食べすぎて……太りそうですね……」
ぶりっ子「スイーツで太るなら後悔はないですよぉ」
炎魔「私も、こういう甘いものは好きです!」
- 350 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 04:34:08.98 ID:rLVKBErF0
- 市長「ご満足いただけましたか?」
モニターが点き、市長が現れる
相変わらず、ニュースキャスターのように機械的だ
ぶりっ子「はいっ、最高ですぅ!」
市長「それはよかったです。料理をするのは初めてだったので」
怪盗「すごいですね〜」
- 351 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 04:42:00.53 ID:rLVKBErF0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 352 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 19:52:49.23 ID:28lC2nZOO
- 狙撃少女「いやあ、至れり尽くせりって感じですね」
市長「まだサービスは残ってますよ。ここには浴場もあるので」
男「ああ、夕食の後に風呂の時間が来るタイプね」
市長「そうなりますね」
中華「じゃあ、早速浴場に行こうか!」
炎魔「う、うーん……」
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