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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
- 451 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:46:01.88 ID:RCTzx9Ed0
- 撃破されたのは誰? ↓1
01〜40 日向
41〜80 九頭龍
81〜00 狛枝
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:46:33.79 ID:P+T4PQkQO
- あ
- 453 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:48:54.14 ID:RCTzx9Ed0
- 七海のカウンター判定↓1 30以下で朝日奈を撃破。
- 454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:49:35.24 ID:LLF8kAJo0
- あ
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:52:24.77 ID:dElsZo7h0
- 七海の本気はヤバかった
- 456 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 21:10:07.82 ID:RCTzx9Ed0
- 本気を出した七海が強すぎる……。葉隠れの「3割当たる!」とは大違いですね……。
朝日奈の放った弾丸は、正確に弾丸が放たれてきた場所へと吸い込まれ……。
九頭龍「……ちっ!!」
春川『九頭龍、ヒット』
襲撃者である九頭龍を正確に打ち抜いた。「やった! やった!!」と内心で大歓喜する朝日奈──
──バン!
朝日奈「……へ?」
──そこに、その頭に。無慈悲な一発の弾丸が撃ち込まれたのは、それからすぐのことだった。
〜〜時は数分前に遡る〜〜
九頭龍「ああ゛? ようは俺に囮になれってのかテメェ」
七海「うーん、有り体に言えばそうなるかなぁ?」
九頭龍冬彦は不意に(本当に音もなく)現われた七海千秋に内心滅茶苦茶驚きながらも、その提案に反発を示していた。
自分が囮になるのはまぁ別に構わない。嫌という気も無い。だが相手は朝日奈ただ一人で、こっちは左右田以外全員が残っている。朝日奈の場所を特定次第、全員で乱射をすればそれで終わりではないか。ワザワザ朝日奈の位置を早々に割り出さなくとも……。
七海「んーとね、九頭龍くん。もし九頭龍くんがこのゲームで味方が自分一人になっちゃった場合、相手四人を全員倒さないといけないならどう動くと思う?」
九頭龍「あ? んなもん一箇所に止まって発見されたら終わりだから兎に角動き回って相手を攪乱……」
七海にそこまで言わされて、九頭龍はようやく気がついた。
七海「うん、そうだよね。だから四人がかりで探索しても、朝日奈さんを見つけるのは難しいと思うんだ。そもそも常に動き回ってるならワザワザ探索する意味が無いしね」
九頭龍「……だからペアを組んで行動する。囮役が朝日奈を見つけたら大凡で構わねぇからそこに銃を乱射して──」
七海「正確な位置が分った私に、カウンターを決めさせて欲しいんだ。……お願い出来るかな?」
自信に溢れた七海のその瞳に、九頭龍から僅かにあった蟠りが消えてゆく。
九頭龍「……了解だ。その代わり、俺をおとりに使うんだ。最後はビシッと決めろよ、超高校級のゲーマー!」
七海「──うん。任せて」
〜〜〜〜
朝日奈「え、嘘。そんな──」
戦刃『朝日奈さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』
春川『……総合結果2−1でこのサバイバルゲームの勝者は77期生とするよ』
ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! という歓声がプレイエリアから、そしてプレイエリア外にいる左右田から響く。
この大激闘を制したのは、第一回戦の敗北から様々な学びを得た77期生だった。
- 457 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 21:43:48.33 ID:RCTzx9Ed0
-
〜〜ゲーム終了から数分後〜〜
澪田『いやー! 激闘に次ぐ激闘っしたねー!! どう思います白夜ちゃん!』
豚神『ふむ、そうだな……。第一回戦で78期生の皆に手酷くやられた77期生だが、それを経験に皆が団結。運が味方したといのもあるだろうが、様々な面で77期生が「少しだけ」78期生のそれらを上回った──そんな感じだろう。……最終戦で本気を出してきた七海に関しては別だが』
澪田『相手チームに自分の居場所を一度も悟らされずに見事なカウンターで3キルっすからねー。いやー、流石は千秋ちゃん! 超高校級のゲーマーはサバイバルゲームでもやはり強かった!! って感じっす!!』
実況者二人の解説もあまり耳に入らず、俺達は一団となって健闘を称え合っていた。
左右田「いやー、改めて思ったけどやっぱ七海やべーわ……。スナイパーライフルを持ってる訳でもねーのに怖すぎんだろ……。相手との距離も結構あったってのによぉ……」
日向「ああ、間違い無く今回のMVPだな。凄かったぞ、七海。流石は超高校級のゲーマーだな!!」
七海「えへへ……。うん! みんなありがとう!! やっぱり本気でやるゲームは楽しいね!!」
狛枝「ああ……本当に素晴らしいよ!! ……七海さん、君は正しく皆の希望になったんだ。君の踏み台になれた左右田くんと九頭龍くんが羨ましくて仕方がないよ……!」
九頭龍「勝手に人を踏み台扱いしてんじゃねーぞタコ!! アレは俺が自分の意思で七海を信じて囮になったんだ。七海を信じた俺の判断が間違ってなかったって事でもあるな!」
MVPである七海を中心に、俺達は勝利を祝いあう。勝利の興奮が、一端の冷めやりを見せるその時まで──
〜〜〜〜
苗木「……あはは……ボク、全部のゲームで一番最初に撃破されちゃったね。しかも殆ど何も出来ずに……本当に超高校級の幸運を名乗って良いのかな……?」
舞園「そんな! 苗木くんの所為じゃありませんよ!! そもそも一回戦のあれは囮前提でしたから!!」
朝日奈「そうだよ! そんなのただの偶然偶然!! 気にしない方が良いって!!」
不二咲「うん、そうだよ。ボクだって目立った活躍が出来たわけじゃないし……。左右田先輩を撃破できたのだって、偶々みたいなものだしね……」
霧切「……私が七海さんの本気を侮っていたのも敗因だわ。まさかあそこまで……プロの軍人レベルの単独行動が出来るなんて思いもしなかった。日向先輩の奇襲もね」
78期生の方からは反省と励まし合いの声が聞える。その声と雰囲気に一定の悔しさは滲み出ているものの、後悔は無い。出来る事を全力でやった──多分、みんながみんなそう思っているからだろう。
澪田『さぁさぁ創ちゃんたちー! 反省会も健闘会もそこまでにするっすよー!』
豚神『サバゲーの後にする事と言ったら決まっている……。そう! 宴会だ!!』
澪田『輝々ちゃん特性のバーベキューセットが唯吹達を待ってるっす! こっちも思いっきり楽しむっすよー!』
ワァッッ──! と、俺達の中から歓声が上がる。そう、今日は何もただサバゲーをやって終わりというわけじゃなかった。花村にお願いして用意して貰った野外用のBBQセットで大宴会をするのだ。
〜〜〜〜
ワイワイガヤガヤと、みんなが焼きたてのBBQを食べながら雑談している音が聞こえてくる。俺も勿論その中にいるのだが、まだサバゲーの興奮が醒めやらぬのか頭がボオッとしていて、まるで夢見心地の様だった。
と、そんな俺に誰かが話し掛けてくる。↓2
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 21:45:20.72 ID:LLF8kAJo0
- 狛枝
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 21:45:38.91 ID:ZCHOSkcv0
- 舞園
- 460 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:07:45.24 ID:RCTzx9Ed0
- 舞園「お疲れ様です、日向先輩」
それは、俺にこのサバイバルゲームの人数集めを依頼してきた今回の依頼者である、舞園だった。
日向「おう、お疲れ様。……今こんな事を聞くのも何だけど、どうだ? 依頼は達成出来たか?」
舞園「ええ、勿論。先輩のおかげでとっても楽しいゲームになりました!!」
「ふふっ」と舞園が普段ステージで見せるそれとは違う「笑顔」を俺に見せてくれる。……それを見て、ああ、やっぱり俺は「この為」に『相談窓口』なんて物をやってるんだなぁと改めて実感することが出来た。
日向「そういえばなんだけどさ「サバイバルゲームをやろう」って言いだしたのはお前だって聞いたけど、発端はなんだったんだ?」
舞園「それは……」
舞園はちょっとだけ躊躇いつつも、俺に理由を話してくれた。
舞園「……私、普段からアイドル活動をしているので、希望ヶ峰学園にいることも少ないんです。こうやって「皆で遊ぶ機会」も卒業までに何度あるかどうか分からない……そんなレベルなんですよ」
ホンの少しの寂しさと、哀愁。舞園の言葉から感じられるそれを聞いて、俺はようやく舞園の内心を察した。
日向「舞園……」
舞園「だから、余計な事を一切考えずに思いっきり遊んでみたかったんです。いつものメンバー(苗木loves)と、普段はあまり交流がない先輩方と……。一学生として、ただ単純に」
──そうだ。俺達だって、舞園の事は言えない。俺達77期生は、卒業まであと一年もないのだ。こうして皆で遊べる機会なんてあと何回あるかどうか……。
そういう点で、俺は、俺達は逆に舞園に感謝すべきなんだろう。──一学生として青春を謳歌する──そんな経験を作ってくれた舞園に。
日向「舞園」
舞園「『誘ってくれてありがとう』──ですか?」
日向「な、なんでわかっ……」
舞園「そりゃあ分かりますよ。だって私──エスパーですから」
舞園は再び「ふふっ」と自然な笑みを見せると、俺の傍から離れて苗木の元へと駆け寄っていった──。
Missionクリア! 舞園さやかとの絆が深まりました!! コマンドで「舞園に助けを求める」の難易度が下がりました!!
彼女は「超高校級のアイドル」です。芸能界にコネがあるのは勿論ですが、彼女は人の「聲」を聞けるエスパーなので、そっちの方向でも頼る場面があるかもしれません。
- 461 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:15:30.31 ID:RCTzx9Ed0
- 日向「なぁ七海」
七海「なぁに、日向くん」
日向「TRPGのことなんだけどさ、あれってよく「キャラクリエイトが本番でゲームはオマケ」って言われたりするだろ? あれってなんでなんだ? 折角一生懸命作った自分だけのキャラなのにさ」
七海「うんうん。TRPGをやりこんでいる人ほどそう言う傾向があるね。うーんと、一言で言うとキャラクリエイトに全力を出しすぎて精神が真っ白に燃尽きちゃうからだと思うよ?」
七海「TRPGだけじゃなくて他のゲームでも言える事だけど『キャラを作っている時が一番楽しい』って人は多いね。設定や背景を考える──それだけで十分楽しいもの」
日向「キャラクリエイトに何時間も掛けるって人が多いのもそういう理由かぁ」
コンコンコン!
日向「っと、相談者が来たか? はーい、どうぞ!!」
「失礼します↓2」
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:16:19.70 ID:fQOCTikMO
- 西園寺
- 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:16:21.77 ID:LLF8kAJo0
- 小泉
- 464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:16:29.91 ID:ZCHOSkcv0
- さげ
- 465 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:31:08.35 ID:RCTzx9Ed0
- コンマ77なので、なにかしらのボーナスを考えておきます。
小泉「失礼するわね。日向、七海ちゃん」
七海「小泉さんだ、やっほー!」
日向「小泉か、この前の罪木の事件の時以来だな」
小泉「いやいや、毎日クラスで顔を合せてるのに何言ってんのよまったく……」
小泉真昼──才能は、超高校級の「写真家」
そばかす顔で赤毛。人物写真を特に得意とし、その人の持つ良い表情を引き出すことから将来を嘱望されている。「人の手によって取られた写真」にこだわりを持ち、自分撮りやセルフタイマーによる撮影を嫌っている(本人談)。
勝気な性格で、だらしなさや頼りなさを見せた男子にはまるで母親のように説教をすることがあり、左右田曰く「クラスのねーちゃんポジ」らしい。反面女子に対しては面倒見がよく、女子グループのリーダー的存在でもある。真面目で常識人だが、アクの強い77期生メンバーの中では影が薄め。
日向「この教室に来たって事は、やっぱり相談事か?」
小泉「……まぁね。ちょっと私一人じゃ不安な事があってさ。アンタの力を貸して貰えないかなって」
日向「勿論、俺なんかの力で良ければ幾らでも貸すさ」
七海「うんうん。頑張ってね日向くん! じゃあ私はいつも通り外に行ってるね。折角だし、TRPGのキャラクリエイトでもしてようかなー」
そう言いながら、七海はいつも通りに部屋を出て行く。俺もいつも通りに、小泉に来客用のソファーに座るよう促した。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
小泉「ええ、実は↓2」
- 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:32:26.89 ID:2e8qL3wFO
- 入間にその恋心を自認させてあげたい
あいつの発明品には人を強制睡眠させてその人の恋心を映像にするデジカメがある
無理やりこっちに使って来ようとしたから返り討ちに入間に使った
入間が誰に恋してるか知った(左右田ではない)でも入間が顔を真っ赤にして認めようとしない
女の子らしく恋心を素直に自認すれば西園寺みたく成長できるんじゃないかな
- 467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:33:33.22 ID:LLF8kAJo0
- 何も思いつかない
安価上で
- 468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:33:50.94 ID:SkyfotV50
- 課題の一環でコンテストに出場する事になったから手伝って欲しい
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 22:34:39.64 ID:dElsZo7h0
- ウェディング写真の依頼が来たんだけど身長が高い日向と女子の誰か2名のモデルをお願いしたい。
- 470 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 22:35:46.69 ID:RCTzx9Ed0
- コンマ77でただでさえボーナス付きなのに、更に22333322のアルティメットゾロ目だと!? どういう事だ説明しろ苗木!!
- 471 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 23:12:49.27 ID:RCTzx9Ed0
- ……もう面倒臭いので暫くの間コンマ判定から−要素を消し去ることにします(白目)更に依頼達成時に小泉からの好感度も大幅に上げます。
小泉「実はね、78期生の美兎ちゃんの事なんだけど……って、アンタどうしたのよ。いきなり眼が死んだ魚みたい濁ったんだけど!?」
日向「…………いや、なんでもない。なんでもないんだ……」
そりゃ死んだ魚みたいな眼にもになるって……。また入間かよ……また入間なのかよ……! 動物属性付与薬事件の時と言い、惚れ薬をその気も無い左右田に飲ませようとしていた時といい、なんでアイツはこう定期的に問題を起こすんだよ……。
俺はアイツのクラスメイトである79期生の皆に同情しながら、小泉の話を(嫌々)聞く事にした。
小泉「そ、そう? じゃあ続けるけど……。私ね、美兎ちゃんに恋心を自認させてあげたいの」
日向「? ……どういう事だ?」
どうにも話の先が見えず、俺は小泉に話しを促す。
小泉「実は美兎ちゃんが作った発明品に「人を強制的に睡眠状態にさせて、その人の恋心を映像にするデジカメ」があってね」
日向「……そりゃあまた大騒動に発展しそうな発明だな」
この時点で嫌な予感しかしなかった俺だが、どうも話しは妙な方向へと転がっていった。
小泉「それでね、無理やりそのデジカメをこっちに使って来ようとしたから、赤音ちゃんの手を借りて返り討ちにしたんだけど……」
日向「おう、それじゃあ後はそのデジカメをぶっ壊して入間に説教すれば事件解決だな!!」
小泉「人の話は最後まで聞く!! ……それでね、その……。ちょっと魔が差したと言うかなんというか、やられたらやりかえす! じゃないけど……。「私が」美兎ちゃんに対してそのデジカメを使っちゃったのよ」
日向「は? お前がか?」
俺は意外な展開に眼をキョトンとさせて驚いた。小泉のことだから、まず勝手な真似をしようとした入間に対して説教をする所から入ると思ってたんだが……。
小泉「だ、だって人の恋心を映像にして見れるっていうのよ!? 誰だって気になるでしょ!?」
日向「まぁ確かに気になるっちゃ気になるけど……」
小泉「で、どうやらそのデジカメの効果は本物だったらしくって……。私ね、美兎ちゃんがが誰に恋してるか知っちゃったんだ。でも当の入間ちゃんが顔を真っ赤にして認めようとしないのよ」
日向「……なるほどな、事態は把握出来た。それで? お前は俺に何をして欲しいんだ?」
小泉「……ひよ子ちゃんから「アンタには殆ど話した」って聞いたから言っちゃうけど、最近のひよ子ちゃんって凄いでしょ? 一人で着物を着られるように一生懸命努力してるし、お化粧や細かい部分(女の子的な意味で)にも気を使うようになったし……」
日向「ら、しいな」
小泉「だからね? 美兎ちゃんも女の子らしく恋心を素直に自認すれば、ひよ子ちゃんみたく女の子としても人としても成長できるんじゃないかなーって思ったのよ」
日向「……なるほど、つまり?」
小泉「美兎ちゃんに恋心を自覚させる手伝いをして欲しいんだ。危うく被害者になるところだったとはいえ、私、勝手に女の子の心の中を覗いちゃったからさ……罪悪感があるのよね」
なるほど……これは複雑も複雑な依頼が来たもんだ。「あの」入間に恋心を自覚させろと来たか。しかも出来れば更正までもって行きたいと……うーん、恋心を自覚させるのはまぁなんとかなるとしても、更正は無理じゃないか?(真顔)
日向「……話は分かった。で? あいつが恋をしてる奴ってのは一体誰なんだ?」
小泉「↓1」
01〜30 最原
31〜60 王馬
61〜90 キーボ
91〜00 77期生、もしくは78期生に飛ぶ
- 472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 23:13:42.54 ID:dElsZo7h0
- 誰なの
- 473 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 23:34:27.65 ID:RCTzx9Ed0
- 小泉「王馬らしいんだ」
日向「お、王馬!?」
小泉の口から発せられた言葉を聞いて、俺は再び頭を抱えることになった。
王馬小吉。超高校級の総統として希望ヶ峰学園に入学してきた79期生だ。
“構成員一万人以上の悪の秘密結社の総統” という、嘘か本当か分からない才能を持つ少年。この秘密結社については “超高校級の探偵” である霧切や最原も思い当たる組織がないとしており、その詳細は謎に包まれているらしい。
嘘つきを自称し、思いつきで適当なことを言ったり、泣き真似をしてみたりと、かなり捉えどころの無い人物。無邪気な笑顔とは裏腹に他の生徒を責めたてるような言動も平然と行うが、本人は「悪の総統だから」と悪びれる様子はない。
第三者視点で王馬と入間の関係性を言うと、所謂弄りっ子と弄られっ子だ。王馬に関しては基本的に誰に対してもそんな風な関わり方をしているが、特に入間、キーボ、ゴン太、(あと一応最原か?)に関しては弄りっぷりが酷い。
入間に関して言うと「淫乱肉豚便器」だの「変態糞女」だの「ドスケベ淫乱ビッチ」だの、荒れてた頃の西園寺でもドン引くような悪口を毎日……否、毎時間のように連発しているのだ。
入間が「ドMっぽい」というのは男子連中の風の噂で聞いた事があるけど……。まさかアイツ、弄られるのを楽しんでたりするのか?
日向「なるほどな……。それで、その映像って奴にはどんなもんが映ってたんだ?」
小泉「↓2」
本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
- 474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 23:39:04.16 ID:ZCHOSkcv0
- さげ
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 23:39:30.68 ID:wS21dM9TO
- 朝昼はオモチャ屋さん夫婦
夜は怪盗夫婦
- 476 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:07:36.39 ID:f1YI561z0
- こんばんわ。今回が今までで一番の難産になりそうな依頼を始めて行きます。
- 477 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:10:09.19 ID:f1YI561z0
- 俺がその質問をしてから、小泉は何とも言い難い表情をした。「苦虫を噛みつぶしたような」とも「気まずすぎて言いづらい」とも「何かもう色々と面倒臭い」とも受け取れるような……そんな表情だった。
日向「あのー……。小泉?」
小泉「……ごめん、私の口からは説明出来ない……、と言うより説明したくないわ。美兎ちゃんから奪ったデジカメはまだ私が持ってるから、それを直接見て頂戴」
そう言って、小泉は普段カメラを収めているポーチからシンプルなサイズのデジカメを取り出す。色が真っピンクな事以外は何の変哲もないデジカメにしか見えないが……どれどれ?
〜〜〜〜以降、デジカメに納められていた映像〜〜〜〜
〜〜とある街のおもちゃ屋「DICE」〜〜
子供A「あー、また負けたー!」
子供B「ちょっとちょっと! 美兎ねぇちゃん少しは手加減してよー!!」
街にあるそこそこ大きなおもちゃ屋さん。その店内で、某独楽をモチーフにした遊戯を、子供達三人と入間が行なっていた。結果は入間の連戦連勝。子供達は今の所誰も入間に勝てていない。
入間「はっ! まだ初潮も精通も迎えてねぇクソガキ共が。この大天才、王馬美兎様の考えた最強のカスタムに叶うわけねぇだろうが!!」
王馬美兎……「王馬」美兎!? まさかこの時点で既に王馬の奴と結婚してるってのか!? つーかお前「眠りながら仕事が出来る発明」を作るって目標はどこ行っちまったんだ……。
子供C「また訳の分からないこと言ってるしー」
子供B「……前にやった「魔改造」っていうのをまたやったんじゃないのー!?」
入間「してねぇよ! つーかその……。お前ら全員をガチ泣きさせたあのあと小吉の奴に滅茶苦茶オシオキされたからその……こ、怖くて出来ないよぉ……//////」
入間の顔がリンゴのように真っ赤に染まる。子供達は全員理解出来ていないようだが「オシオキ」の後に絶対(意味深)が付く奴だろこれ……。つーかそもそもの話、子供相手に魔改造したベ○ブレードを使うなよ……。
子供A「……まぁ信じるけどさぁ。美兎ねぇちゃんってホント小吉兄ちゃんに頭が上がらないんだねぇ」
入間「んんんンな事ねぇぞ!? あいつ実は始めて俺様とヤッた時はだな……」
王馬「はいそこまでー♪(頭ガシッ) ……随分楽しそうに遊んでるじゃん? 美兎」
入間「げ、げぇっ!? 小吉お前いつの間に帰って……!!」
子供C「あー! 小吉兄ちゃん!!」
突如として現われた王馬小吉(多少身長が伸びているらしい)に、入間は酷く動揺していた。この場にいるのが不可解、とでも言いたげなそれだ。
王馬「いやー、計画してた「アレ」が予想以上に上手く行きそうでさ。予定よりも早く切り上げられたから、俺の可愛い雌奴隷の姿でも見ておこっかなって、ちょっとだけ早く帰って来ちゃった♪」
入間「ひいいいいぃん! こ、子供達のいる前でも容赦ない罵倒責めぇええええええ!!」
……この映像はあくまで入間の妄想みたいな物だから心配ないと言えば心配ないのだが、果たしてこの二人におもちゃ屋の店主が務まるのだろうか。
普段からこの調子なら「子供の体裁教育に非常に悪い店」として有名になりそうなもんだが……。
子供B「聞いてよ兄ちゃん! 美兎ねぇちゃんったら最初っから最後まで一切手加減してくれないんだよ!! 大人げないと思わない!?」
子供A「俺らのベ○ブレードを雑魚呼ばわりしまくるしさー!! おもちゃ屋の店主としてあり得なくない?」
王馬「うーんそりゃあ酷い! いやぁ、ホントにゴメンね!! このお姉ちゃんはいつまでたっても精神年齢十歳児の小学生だからさ!! あ、ゴメンゴメンそれだと君たちに失礼だった!! 訂正するよ。精神年齢五歳児の幼稚園児にも劣るってさ!!」
入間「ひぐぅ! み、美兎、そんなに子供じゃないもん……!」
……何故だろう、妄想の中ではもう結婚してるっていうのに、今現在の二人と変わらない「在り方」に見える。……これが精神の奥深くまで干渉するデジカメだっていうなら、入間が自身がそれを望んでいるから──なのか?
そして時が経ち、子供達が家に帰ってから更に数時間経った頃。街が完全に闇夜に包まれた時。おもちゃ屋の屋上に、ゴム製のスーツ(凄くエロく見える)に身を包んだ入間と、悪の総統コスチュームに身を包んだ王馬が現われた。
- 478 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:11:09.78 ID:f1YI561z0
-
入間「んで、今日の「獲物」の運搬経路はちゃんと頭に入ってんのか?」
王馬「……ちゃんと頭に入ってても途中でヘマをする美兎にそんな事を言われたくはないなぁ。大丈夫、運搬経路も奪取する機会も脱出経路も万全さ。あ、これは嘘じゃないよ? この前は美兎の情報に乗せられて酷い目に合い掛けたから、部下にも徹底して下調べをさせておいたからね!!」
入間「いやその……。その節は本当にすみませんでした……」
入間がその場で土下座すると、王馬はウリウリといった具合にその頭をブーツで弄り倒す。……やはり普段の二人とあまり変わっていないように、俺には見えた。(結婚してること以外は)
王馬「今日は来るかなー、最原ちゃん。あと霧切ちゃんも!! もし二人が張ってたとしたら俺達今度こそ一貫の終りかもねぇ!」
入間「はっ! ダサイ原とストーカー女がいようが関係ねぇなぁ! 俺様の新しい発明品の披露会にしてやんよ!!」
……なんだ? 二人がこれから何かをしでかそうとしているのは分かるが、一体何をしようとしてるんだ??
入間「だからその……さ」
(──ん?)
ここで入間の表情に注目していた俺は、ようやくある事に気づいた。さっきから入間の表情が恋する乙女のように真っピンクになっていることに。
入間「今日の盗みが上手く行ったらその……ひ、久しぶりに優しくして欲しいなって……//////」
……一体誰だこの美少女は。これがさっきまで子供達相手に大人げない無双をかましていたあの入間美兎か? 俄には信じがたい光景に、俺は「ええ……」と呟いてしまう。
王馬「……ふふっ、どうしよっかなー。美兎次第じゃないかなー、それは」
入間「!!? が、頑張る! 俺様頑張るから、だから──ん」
そこまで言って、入間は突然喋らなくなった。王馬が唐突に唇を奪ったからだ。
王馬「──にしし! 嘘だよ!! お望み通りとびっきり甘やかしてあげるから、覚悟しときなよ。淫乱ビッチ肉便器奴隷の美兎ちゃん♪」
入間「は、はいぃ! 期待してましゅうううううう!!」
最早入間は自分の性癖を隠そうともしていない。王馬の嫁として、淫乱奴隷として、肉便器として扱われることを心の底から喜んでいる。
王馬「さて、じゃあそろそろ行こうか」
王馬が屋上の縁に脚を掛ける。入間もそれに続いた。
王馬「俺達は二人で一人のおもちゃ屋で……」
入間「二人で一人の大怪盗──ってな!!」
そうして二人は屋上を飛び降り、街の中へと消えてゆく。……二人に目を付けられた、今宵のターゲットを盗み出すために。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日向「…………」
小泉「…………」
日向「…………なぁ、何だよこれ」
小泉「私に聞かないでよ……。っていうか私が説明して欲しいぐらいよ……」
俺も小泉も揃って頭を抱える。これを見せられて俺はどうすりゃ良いっていうんだ。つーかこれが仮に入間の妄想だとして、結婚は兎も角おもちゃ屋って何だ、怪盗って何だ、あいつは王馬とどんな関係になりたいと思ってるんだ……。
日向(……取りあえずまぁ、適当に動いてみるかぁ……)
俺は色んな意味で意気消沈しながら、小泉を余所に部屋を出て行った。
↓2 どこへ行く?
@入間の研究教室
A79期生の教室
Bその他安価
※現時点で王馬の元へ向かうのは「強く」非推奨しておきます。
- 479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:12:36.20 ID:jt933ZE4O
- 2
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:12:49.22 ID:RqiiI+Ma0
- 2
- 481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:13:39.83 ID:wxQbXIz3O
- 霧切さん
- 482 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:20:05.40 ID:f1YI561z0
- またゾロ目だよもぉおおおおおおおお!!
日向(まぁ取りあえずは79期生の皆の所に行って、さり気なく情報を集めてみるかぁ……)
(恐らく)今までの依頼で一番の虚無状態になりながら、79期生の教室へと向かう。一体何をどうすれば良いのかも分からないまま。
〜〜79期生の教室〜〜
日向「失礼するぞ」
↓3まで、一人一人ずつ、誰がいたか。(王馬&入間以外)
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:20:52.70 ID:BCD5bQmd0
- 春川
- 484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:20:58.96 ID:Mg5+vUNm0
- 赤松
- 485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:21:12.74 ID:jt933ZE4O
- 夢野
- 486 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:32:45.07 ID:f1YI561z0
-
夢野「む? おお、日向先輩ではないか! ウチらの教室に何か用事かの? 面倒いが、話しぐらいなら聞いてやるぞい」
日向「あ、ああ。ありがとう」
春川「……まぁ何でも良いけど、立ち話もなんだし、適当なとこ座ったら? ……アンタのことだし、どうせまた厄介事でも押しつけられたんでしょ?」
赤松「もう! 春川さん、先輩に対してそんな口の利き方しちゃダメだよ! あ、丁度入間さんの席が空いてるんで、そこ使ってください」
79期生の教室の中にいたのは「夢野」「赤松「春川」の女子トリオだった。取りあえず王馬と入間がいなかった事に安堵しながら、俺は指示された通りに入間の机に座る。
夢野「それで、今日は一体何の用なんじゃ? もしやまた魔術絡みの厄介事か?」
春川「(魔術……?)私は入間関連に一票。どうせまたあの馬鹿が何かやらかしたんじゃないの?」
赤松「んー。私も入間さん関係に一票かなぁ? それぐらいしか先輩がこの教室にやって来そうもないっていうのもあるけど……」
すげぇ……2/3が正解してやがる。一体普段からどれだけ皆に迷惑を掛けてるんだ入間美兎って奴は……。そりゃ99回も厳重注意に処罰も受けるわな。
……だがどう話を切り出したら良いのかが分からない。まさかあの(入間にとって)恥ずかしすぎる映像を見せるわけにも行かないし……
日向「あー……。実はな、↓2」
- 487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:34:14.95 ID:jt933ZE4O
- さげ
- 488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:36:44.25 ID:OuiKKxD3O
- 素直になってほしい後輩がいる
自分が誰かに恋愛感情を抱いてるってプライドが高くて認めそうにないんだどうすればいい?
- 489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:36:55.90 ID:RqiiI+Ma0
- 入間が恋に目覚めたかもしれない…としたらどう思う?
- 490 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 21:50:03.75 ID:f1YI561z0
-
日向「まぁお察しの通り、俺がやってる相談室の「依頼」でさ。素直になってほしい後輩がいるんだ」
赤松「素直に……ですか?」
日向「ああ。自分がおう……誰かに恋愛感情を抱いてるってのは明らかなんだけど、本人のプライドがバカ高くてどうにも認めそうにないんだ。何とかして素直にさせて背中を押してやりたいんだが……どうすればいいと思う? 女子の皆の意見を聞きたい」
春川「(まさか自分の事じゃないかと内心戦々恐々している)は? なにそれ……。そんなの本人の問題でしょ? 放っておくしかないんじゃないの?」
夢野「んあー……。だがしかし先輩の事じゃからのぉ……。どんなに面倒臭くとも「依頼は最後までやり遂げる」気でいるんじゃろ?」
日向「ああ。それに依頼者にも依頼者の事情があってな……。その恋を成就させられるかどうかは兎も角、そいつの感情だけでも自覚させてやりたいんだ。じゃないときっと後悔する事になるだろうからな」
俺はもっともらしい事を言って、三人の返答を待つ。この場に最原がいたら「ワザワザ僕達の所に来たって事は春川さんか入間さん絡みだろうな」と当たりを付けられていただろうが、幸いなことに今この教室に奴はいない。
三人からの返答↓1 夢野 ↓2春川 ↓3赤松
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:52:42.98 ID:Mg5+vUNm0
- 趣味に合ったラブコメ映画を見せる
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:54:01.58 ID:BCD5bQmd0
- 無人島で一泊二日過ごさせれば?
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 21:54:41.76 ID:OuiKKxD3O
- 好きな奴を目の前で誘惑
- 494 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/22(金) 23:17:39.68 ID:f1YI561z0
- んあー!! 書いた文章が、書いた文章があああああああああああ!!(書き溜めていた奴が全部消えた)
夢野「んあー……。また面倒そうな依頼を受け取るのぉ……」
春川「ほんっと、物好きだよね。あんたはさ」
その「面倒事」を押しつけてきたお前らにだけは言われたくない!! と俺は心の奥底で叫ぶ、厄介な依頼がやって来るのは俺の所為じゃ無いんだけどなぁ……。
赤松「でもでも! そうやって皆の悩みを一生懸命に解決しようとしてる先輩はカッコいいって私は思いますよ!」
赤松がニッコリと微笑んでくれる。ああ、流石はこのクラスの中心人物。どんなクラスにもいるけど、こういう子が一人いてくれるだけで話が進むよんsぁ……。「あ、ありがとう」と赤松にお礼を良いながら、俺は三人の返答を待つ。
……悪者の心が折れたので今日はここまで。モチベが快復したら、九時より前に少しずつ投下していきます(その時人がいるかどうかは分かりませんが)
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 23:21:13.27 ID:Mg5+vUNm0
- 乙
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 00:57:33.86 ID:hqfntUDOO
- >>494
その絶望がキミの希望を輝かせるんだ!
まぁドンマイ
- 497 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 03:52:26.62 ID:iLyrEeKG0
- こんな時間ですが目が冴えてしまった&今日明日は一日中休みなので初投稿です。(なお、今日明日に限りませんが休みの日は変な時間に投稿するかもしれません)
- 498 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 03:52:56.38 ID:iLyrEeKG0
- 夢野「うーむ。白銀ではないが、地味ーに堅実にやっていく他ないんじゃないかのぉ? どうじゃ? そやつらの趣味に合ったラブコメ映画を見せるとかは」
ラブコメ映画か……。悪い手では無いかもしれないが、夢野の言う通り地味だし、あいつの好きなラブコメ映画って所謂その……ぽ、ポルノ映画とかになるんじゃないかって心配なんだが……。(日向は入間の実は純情乙女な部分を知りません)
春川「……手っ取り早く効果を得たいってんなら、そいつら二人を無人島か秘境にでも閉じ込めてみたら? ほら「吊り橋効果」ってあるでしょ? 二人っきりで共存して生きるしかないって状況に追い込めば、嫌でも互いのことを意識しあうんじゃないの? ……そんな顔しないでよ、半分は冗談だから」
日向「じゃあ半分は本気って事じゃねーか!? それに無人島にしろ秘境にしろあいつらを閉じ込めるって普通に不可能&仮に出来たとしても、後日俺と協力者が拉致監禁罪で豚箱にぶち込まれると思うんだが!?」
春川「だから冗談だってば。本気にしないでよ」
赤松「ま、まぁまぁ……。私はやっぱりストレートに好意を伝えるしか無いと思うなぁ。ちょ、ちょっと過激に行くならその人の好きな人を目の前で誘惑ちゃう……とか?
全員の意見を聞いて、改めて思った。……俺の説明が不足していたのか? それともこいつらの中ではもう「その段階」をすっとばして考えちまってるのか? 俺が悩んでいると、一番最初に意見を言った夢野が助け船を出してくれた。
夢野「んあー……お主ら、日向先輩の説明を聞いておったのか? そもそもそやつは「自分の中の恋心を認めようとしていない」状況なんじゃぞ? ならまず「本人に恋心を自覚させる」所から始めなくてはダメじゃろ」
春川・赤松「「……あ」」
良く言ってくれた夢野! そう、夢野の「映画を見せる」はまだ兎も角、春川の言った「無人島に拉致監禁」や、赤松の言った「目の前で誘惑」とかは、既に自分の中の恋心を自覚していて始めて効果がある戦術(?)だ。
アイツの場合はその前段階……。自分の中の恋心を認めようとしていないのだ。それでは幾ら距離を近づけたところで意味なんて無いだろう。
春川「そっか、そうだったね……じゃあ↓1で」
赤松「わ、私も考え直しますね!! うーん、うーん……↓2とか?」
- 499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 04:51:49.07 ID:KmzT9fuQ0
- 媚薬を飲ませて愛する人のエッチな写真(合成写真)渡す
- 500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 05:10:18.06 ID:D5df6jbLO
- こんな深夜帯早朝フツー人いないよ…
俺はたまたま起きてた
安価なら仲の良い女子を何人か集め後輩含めた面子で恋バナ
日向の事情をわかってるコミュ力高い女子に会話を通じ感情引き出させるって事
- 501 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 07:04:27.58 ID:iLyrEeKG0
- 春川「多少強引だけど、入間に作らせた媚薬を飲ませて、そいつが好きな人のエッチな写真を渡して反応を見てみる……とか?」
うん、ここまでの春川の解答で分かった。こいつ「恋心を自覚してない奴」を「男子」だと勘違いしてやがるな!? いや、そこは先に説明しなかった俺も悪いんだが……。
日向「悪い、春川。この「恋心を自覚してない人物」ってのは「女子」なんだ。無人島に拉致監禁も、エッチな写真を渡すのもあんまり意味が無いと思う。(いや、入間なら効果あるのか?)」
春川「……………………そういう事は早く言いなよ、殺されたいの?」ギロッ
日向「す、すまない……」
赤松「あ、だったらこういうのはどうかな! その人と仲の良い女の子を何人か集めて、皆で恋バナをするんだよ!! 勿論、日向先輩の事情をわかってるコミュ力が高い女の子に事情を話した上でね!!」
夢野「んあー、なるほど。それは面白そうじゃのぉ」
要は会話(恋バナ)を通じて感情を引き出させるって事か。……うん、今までの中では一番良い案かもしれない。
……最大の問題として、入間と(比較的)仲が良い女子が79期生に固まっているのと、事情を話す=あの黒歴史間違い無しの映像を他の女子に見せる必要があるって事なんだが……。
↓2
@一旦話しを切り上げて、次の意見を聞く事が出来そうな仲間の所に行く。(安価)
A「その「女子」っていうのは79期生なんだ」って事だけバラして、79期生女子全員で恋バナ大会を開いて貰う。
B「絶対に他言無用&悪用をしない」と契約書を書いて貰った上で、三人に「例の映像」を見せる。
- 502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 07:13:51.69 ID:KmzT9fuQ0
- 下
- 503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 07:21:52.50 ID:BjChTKMR0
- 2
- 504 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 07:50:51.18 ID:iLyrEeKG0
- ……ええい、この際、毒を食らわば皿までか。「あの映像」の事だけ伏せて、具体的には……。
日向「……この際だから言っちまうけどさ、その「素直になれない女子」っていうのは「79期生」なんだよ」
赤松「!? わ、私達の中にいるって事ですか!?」
夢野「なるほどのぉ……。だからわざわざウチらの教室までやって来たという訳か(さて、入間か転子か然もなくば……)」
春川「……(自分の可能性が更に高まり顔真っ青)」
日向「ああ。──で、なんだけど。赤松の意見って凄く良いなって俺も思ったから、是非79期生のみんなでテーマを「恋バナ」に女子会を開いて欲しいんだ。みんなの話に感化されれば、そいつもちょっとは自分の恋心って奴に気がつくかもしれないしな」
赤松「……自分から言い出した事ですし、それは構いませんけど……」
夢野「せめて誰の事だか教えてはもらえんか? そうでないとウチら三人で団結するのも不可能じゃしのぉ」
それもそうか……。いやしかし、この三人に協力してもらうにしたって詳細をバラして良い物か……。
↓1
01〜30 詳細は伏せる。
31〜60 お前達三人じゃないとだけ告げる。
61〜90 入間のことだと話す。
91〜00 日向のポケットにしまっておいたデジカメが転がり落ちてしまった!!
- 505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 07:56:42.64 ID:qJRgku8L0
- 変態の集まり
- 506 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 09:50:26.26 ID:iLyrEeKG0
- 64 入間のことだと話す。
──ええい! もう知ったことか!! 元々と言えばあいつが蒔いた種なんだ。シッカリと自分で報い(?)を受けてもらおうじゃないか!!
俺は自分の頬を両手でパン! と一発叩くと「よし!」と眼を見開いた。
赤松「せ、先輩? どうしたんですか?」
夢野「……何やら覚悟を決めたような顔じゃのぉ。ウチらに情報を共有する決意が付いたか」
日向「ああ……。その素直になれない女子っていうのはな……」
春川「(ドッドッドッドッドッ)←心臓の音)」
日向「──入間だよ。入間美兎だ」
俺がそう告げた瞬間、赤松は「うわっ」としたなんとも言えない表情で固まり、夢野は「はぁ……」と実に面倒臭そうに溜息を付き、春川は何故だか「はぁああああああああー……」と大きく息を吐いた。
赤松「い、入間さんですか……それはなんというかその……」
夢野「んあー……。絶望的にめんどいのぉ……。今からでもこの話を聞かなかったことに出来んか? 出来んじゃろなぁ……」
日向「そう言うと思ったから詳細を話したくなかったんだよ……。俺がどんだけ厄介な依頼を受けてるか、これで分かっただろ?」
赤松「え、ええまぁ……。今回も大変そうだなぁって事は分かりました……。それでその、相手の男の子は……?」
日向「……王馬だ。王馬小吉だよ」
俺がそう告げた瞬間、赤松は「ああやっぱり……」といった表情をし、夢野は「…………」と少しばかり不満そうな顔をして、春川は未だに「はぁあああああああああああー……」と、大きく息を吐いていた。
赤松「お、王馬くんかぁ……。確かに二人で(かなり一方的に)罵りあってる姿は毎日のように見ますけど……」
夢野「……やれやれ、入間の奴も趣味が悪いのぉ。よりによってあの王馬と……いや、必然と言えば必然か? 男子の大問題児筆頭と、女子の大問題児筆頭が惹かれあうのは」
春川「別に……単にアイツが救いようのないドMだってことが改めて証明されただけでしょ。「プライドが高くて素直になれない女子」っていうのも納得だしね」
赤松・夢野((それ春川さん(お主)が言う(か)……?))
日向「……? 兎に角、入間の奴に恋心を自覚させるのが今回の依頼なんだ。つき合ってもらえるか?」
赤松「……言い出しっぺだし、私はつき合いますけど……。夢野さんと春川さんはどう?」
夢野「んあー……。正直断わりたいが、日向先輩には転子の暴走を止めるのを手伝って貰った恩があるしのぉ……。その礼としてつき合ってやるわい」
春川「……私も、前に入間の暴走を止めて貰った恩があるしね。これで貸し借りを無しに出来るならつき合うよ。……ただ、仮にその依頼が成功したところで嫌な予感しかしないけどさ」
日向「決まりだな! それじゃあ……」
赤松「……あ、ちょっと待った!」
俺が女子会の計画を詳しく立てようとした瞬間、赤松から挙手が上がる。……なんだ? 一体どうしたっていうんだ?
赤松「女子会をやるのは構わないんですけど、その変わり────」
- 507 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 10:38:20.48 ID:iLyrEeKG0
-
〜〜それから数日後、79期生の教室〜〜
赤松「──第一回! 希望ヶ峰学園79期生、恋バナ大会ー!!」
いえーい! とマイクを持った赤松がハイテンションで叫ぶ。その女子会特有のノリにナチュラルについて行けているのは常にマイペースなノリを保っている夜長と、周りが女子だらけで嬉しそうな茶柱。それにこの企画の詳細を何も知らない入間(主役)だ。
東条は皆で食べるためのお茶菓子の用意と特性の紅茶を淹れるのに集中しているし、春川は間違い無く「こちら側」の協力者の筈なのだが、いつもの気怠くて冷たい雰囲気を隠そうともしていない。夢野など、すでに東条に配られたお菓子を一人でパクパクと食べてしまっている。
残るは白銀だが「私、地味だから……」と、どういうテンションでこういうイベントに参加すれば良いのか分からないといった状態だ。
赤松「司会進行は私! 超高校級のピアニスト「赤松楓でお送りしまーす」……と、言いたい所なのですが!!」
赤松が大声で言葉を句切る。事情を知らない東条や茶柱、夜長に白銀などは顔をキョトンとさせている。
赤松「正直司会進行って何をすれば良いのか分からない&私も皆とのお喋りに普通に参加したーい! ということで、今回はスペシャルゲストをお呼びしました!! どうぞ!!」
俺は死んだ魚のような眼になりながら、教室の扉を開けて中へと入っていった。
日向「……どうも。本日の司会進行を押しつけられた77期生の「超高校級の相談窓口」日向創だ。よろしく頼む」
茶柱「……はぁあああああああああああああ!!?」
心底驚いたような声が茶柱から響く。他の事情を知らないメンバーも、驚いたり赤松に説明を求めるような眼を向けるが、当の赤松は涼しい物で──
茶柱「ちょ、ちょっとちょっと赤松さん! なぜこの神聖な場に男死を呼んだんですか!? これじゃあ折角の女子会の意味が……!」
赤松「いやー、最初はコンセプトを守って女子の先輩に司会進行を頼もうとしたんだよ? でも茶柱さん、よく考えてみて? もし恋バナの途中で「女子では解決出来ない問題」が出て来ちゃった場合、どうなると思う?」
茶柱「それは……、なんとかしてその場の茶を濁すしか……」
赤松「ダメだよ! これは女子会であると同時に、皆の絆を深め合ったり、抱えていた問題を解決する催しでもあるんだよ!? 問題があるなら今! この場で!! なんとかしないと!!!」
赤松の勢いに押され、茶柱が「うぐっ……」とその身を半歩退く。……流石は赤松。79期生女子メンバーのまとめ役としての本領を遺憾なく(?)発揮している。
入間「それは分かったけどよ、何でアンテナ草餅男が司会をやんだよ。ウチらとは何も関係──「入間さん?」──はい、ありましたすみません……」
そう、以前入間が起こした動物付与薬の騒動や、他にも東条や夜長の個人的な「依頼」などで、俺は79期生のみんなと一定以上の関わりを持ってしまっている。
東条「日向先輩なら人格的にも人間的にも問題無いし、彼は「超高校級の相談窓口」……。何か問題が起きそうなら、その場で彼に相談してしまえば良いという訳ね」
夜長「にゃははー! アンジーは大歓迎だよー! 創にはアンジーの島でも相談窓口をやって貰う予定だからねー!!」
白銀「テレビ番組でも、女子の皆さんが一杯集まってやる企画の司会は男性芸能人──なんて普通にあるからね。私も地味にどうでも良いかなー?」
茶柱「うぐぐぐぐぐぐ……で、ですが……!」
春川「はぁ……もうなんでも良いからさっさと始めなよ。時間の無駄でしょ」
赤松「おっとそうだった! じゃあ日向先輩!! このお題BOXからトークのお題が書かれた紙を一枚取り出して読み上げてくださーい! その後、こっちの番号が書かれている棒を三本引き抜いて、その番号が書かれている人を話しの中心にトークを行ないます!!」
日向「おー……」
俺は半ばやけくそ気味に、教台の上にドカッ! と置かれた四角い箱から、お題が書かれた紙を一枚。そして束になっている割り箸を三本引き抜いて、このトークの中心者を決める。
↓1 トークのお題
↓2 79期生女子の誰か
↓3 79期生女子の誰か
↓4 79期生女子の誰か
- 508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 11:47:17.45 ID:nCrbiw/PO
- 最近ドキッとしたこと
- 509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 11:56:41.10 ID:qJRgku8L0
- 赤松
- 510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 12:08:43.96 ID:FdOGvaglO
- 春川
- 511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 12:35:54.30 ID:tqAiD3ur0
- 茶柱
- 512 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 19:42:04.86 ID:iLyrEeKG0
- こんばんわ。少し早いですが始めて行きます。
- 513 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 19:43:29.71 ID:iLyrEeKG0
- 日向「テーマは『最近ドキッとしたこと』で、トーク者は赤松、春川、茶柱だな」
赤松「え、いきなり私ですか? いやー、参っちゃうなー!」
春川(いきなり赤松が芸能人っぽいオーラ出してきてる……)
白銀「でもでも、確かに地味に気になるかも。赤松さんは兎も角、春川さんや茶柱さんがときめいた瞬間って珍しい気がする!」
東条「でも「ドキッとした」と一口に言ってもにも色々種類があるわ。必ずしも皆が期待していた回答が出てくるとは限らないわね」
日向「そうだな……。それじゃあ三人とも、何か心当たりはあるか?」
赤松「↓1」
春川「↓2」
茶柱「↓3」
- 514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/09/23(土) 19:59:46.07 ID:BjChTKMR0
- 腕立て伏せで披露した最原が安らかな寝顔をしているのを見た時
- 515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 20:01:36.38 ID:hSmV5TV5O
- どっかの宇宙バカがたまにカッコいい所を見せた時
- 516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 20:09:11.20 ID:5HyssJXRO
- 王馬が夢野さんを壁ドンしていた
- 517 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 20:26:38.86 ID:iLyrEeKG0
- 赤松「私はそうだなー……。あ、ある男の子が運動した後に、安らかな寝顔で寝ているのを見た時……かな?」
おー……
夢野「んあー、なるほど。赤松は無防備な……。安心しきった状態の異性にキュンと来ると」
入間「けっ! 寝込みを襲う勇気もねーのかよ処女松は!!」
赤松「そ、そそそそんなことするわけ無いでしょ!?」
白銀「入間さん入間さん? 地味に女性にも強姦罪は立派に適応されるからね? 一応言っておくけど」
日向「あ、あははは……。は、春川はどうだ?」
なるほど、これが女子会ならではのトークかと半ば感心しながら、俺は次に春川へと話を振った。
春川「私はその……。どっかのバカがたまーにカッコいい所を見せた時……」
東条「所謂ギャップ萌えって奴かしら?」
赤松「いや、そういう系統じゃ無いと思うなぁ。だってもも(ギロッ)……や、やっぱりなんでもないです……」
夜長「──主は言いました。余計な口は災いの元だと──」
俺も睨み付けられた事があるけど、春川の眼って迫力あるよなぁ……。なんていうか、大神や戦刃なんかとはまた違う──そう、まるで暗殺者のような──
春川「……もう良いでしょ。さっさと次いきなよ」
日向「あ、ああ……。茶柱は何かあるか?」
この時、この瞬間まで黙りこくっていた茶柱は、いきなり不念のオーラを醸し出しながらこう言った。
茶柱「……していた時です」
日向「は?」
茶柱「ですから! 王馬さんが夢野さんを壁ドンしていた時です!! あの時はもう夢野さんが心配で心配で心臓がバクンバクンと……! 夢野さん、再度聞きますがあの時は何も無かったんですよね!?」
おおおっ!?──と、女性陣から大きな反応があった。と言うか王馬のやつ夢野にそんな事してたのか……」
夢野「んあー! その時の話しを蒸し返すでないとあの時も言ったじゃろうが!!」
茶柱「申し訳ありません! ですが転子は夢野さんの事が心配で……」
夜長「にゃははー! 小吉も大胆だねぇ!!」
白銀「と、言うより王馬くんの身長だと夢野さんぐらいにしか壁ドンが出来ないからじゃないかな?」
入間「……↓1(入間の動揺度。高コンマほど酷く動揺する)
- 518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 20:30:46.28 ID:qJRgku8L0
- どうなるのやら?
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 20:30:47.84 ID:5HyssJXRO
- んあー
- 520 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 20:40:17.80 ID:iLyrEeKG0
- 28 あまり動揺せず。
入間「……けっ! ツルショタとツルペタ小学生コンビがいちゃついてたってだけの話しかよ! 俺様はおっ立たねぇなぁ、そんなんじゃ!!」
茶柱「笑い事じゃありません!! 一歩間違えば夢野さんの貞操の危機だったかもしれないんですよ!?」
東条「いえ、流石に王馬くんと言えどその辺りは心配ないんじゃないかしら。彼、セーフとアウトの境界線をその時事に上手く見極めて言動を繰り返してる節があるし」
……意外だな。王馬が別の女の子に壁ドンしてたってのに、入間からはあまり動揺が見られない。高いプライドを持つ代わりに、メンタルが紙なのも彼女の特徴だから、この話しで尻尾を出してくれるかと思ったんだが……。相手が夢野だからか?
茶柱「ああっ、もう! 日向さん! さっさと次のお題に行ってください!!」
茶柱の要求に俺は「お、おう」と答えると、四角い箱からお題が書かれた紙を一枚。そして束になっている割り箸を三本引き抜いて、このトークの中心者を決める。
↓1 トークのお題
↓2 79期生女子の誰か
↓3 79期生女子の誰か
↓4 79期生女子の誰か
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 20:42:28.12 ID:5HyssJXRO
- 男子のいやらしい視線
最原がパンツ覗いたとかそーいうの
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 20:54:52.26 ID:qJRgku8L0
- 白銀
- 523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/09/23(土) 20:58:39.02 ID:BjChTKMR0
- 東条
- 524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 21:05:07.55 ID:jgffIuGUO
- アンジー
- 525 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 21:10:40.88 ID:iLyrEeKG0
- 日向「『男子のいやらしい視線を感じた事はありますか』だってさ。(このお題ツッコんだの絶対茶柱だろ……)トーク者は白銀、東条、夜長だな」
白銀「い、いやらしい視線ですか……。皆と比べて地味な私に思い当たることなんてあるかな……」
東条「『いやらしい』の定義にもよるわね。ただただ不快な物なのか、それとも異性として当然の物と判断できる物なのか……」
アンジー「にゃははー! この恰好をしてるとしょっちゅう感じるよー!! 特に──」
茶柱「何か感じ取った事があれば容赦無く言ってくださいね!! 転子が問答無用でその男死を成敗しますので!!」
夢野「んあー。程々にせいよー」
日向「じゃあ改めて改めて……。白銀、東条、夜長。何か思い当たる節はあるか?」
白銀「↓1」
東条「↓2」
アンジー「↓3(ゾロ目なのでなるべくいやらしい(エッチ)な物でお願いします)
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 21:13:15.37 ID:luj4mXhAO
- 山田君に頼まれて深夜萌えアニメのコスプレする時
- 527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 21:15:58.13 ID:00ZVkvbQO
- 掃除してる時
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 21:17:56.99 ID:qJRgku8L0
- 花村と葉隠と王馬と桑田と山田が大浴場に覗きに来たこと。まぁ、大神にバレてシバかれたけど。
- 529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 21:40:48.11 ID:qJRgku8L0
- スパクリ出してしまったがどうするのやら?
- 530 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 21:48:04.58 ID:iLyrEeKG0
- なんかまたゾロ目来たんですけど……。
白銀「そうだなぁ……。あ! 山田くんに頼まれて深夜にやってる萌えアニメのコスプレする時に感じるかな!!」
転子「」ガタッ
夢野「座っとれ」
春川「……でも、確かアイツって二次元にしか興味無いんじゃ無かったっけ……?」
白銀「うーん。でも最近はVTuberも数え切れない程台頭してきてるし、VR技術も十年前とは比べ物にならないぐらい進んだし……。二次元と三次元の境界線が曖昧になってきてるんだよね。だから「2・5次元ならイケる!」ようになったみたい」
あいつ(山田)白銀になんてコトさせてるんだ……。いや、白銀も喜んで着ている節があるし、(というか白銀の超高校級の才能だし)ある種Win-Winなのか……?
東条「私はそうね……特にそんな視線を感じる時は無いのだけれど……。強いて言うなら掃除をしている時、かしら。どちらかと言えば「いやらしい」と言うより、羨望や尊敬の眼差しな気がするのだけれど……。この位しか話せなくてゴメンなさいね」
転子「いえいえ! 東条さんには主立った被害が無いようで何よりです!!」
夢野「……主に転子に投げ飛ばされる男子が少なくなった事の方がなによりじゃがの」
確かにそれは分かる気がするな。と、俺も心の中で頷く。前に戦刃の依頼を手伝って貰った時の東条は、正に惚れ惚れするような働きっぷりだった。俺としたことが、数分手を止めてその働きっぷりに魅入ってしまった程だ。
アンジー「じゃあ最後はアンジーだねー! ……まぁこれは皆も知ってると思うけど、前に輝々と康広と小吉と怜恩と一二三が大浴場に覗きに来た時かなー?」
アンジーの発言に全員が「ああ……」といった顔をする。無論、俺もだ。今でこそ「いやな事件だったね……」で片付けられるが、あの時は本当に大騒動になった。「希望ヶ峰学園女風呂覗き事件」と表される事になったそれは、当事者(犯人)達は勿論、他の男子連中まで、暫くの間女子達から不審な目で見られる羽目になってしまったのだから。
アンジー「いやぁ、あの時の視線はヤバかったよー! 神様が「アンジーが可愛すぎるのがいけない」って言ってなかったら、全員島に連れていって神様へのイケニエにしちゃってたよー。 ……まぁ、全員事情を知ったさくらにシバかれたけどねー」
日向「全員もれなく病院送りになってたよな……」
転子「……そのオチがあるからなんとか我慢出来ますが、転子としては今すぐにでも覗き魔共を成敗しに行きたいです!!」
夢野「どうどう。もう処分も学級裁判も終わっとるんじゃから、これ以上の制裁はただの暴力じゃぞ」
あははははは……。と場が微妙な空気に包まれる。……さてと、仕込みを発動させるなら「ここ」だな。
俺はボックスの中に手を入れる「フリをして」、予め用意しておいた紙を開き、割り箸で出来た棒も「予定通りの物」を引く。
日向「……次のお題は「貴方が気になっている、好意を抱いている異性は誰ですか」だ。トーク者は夢野、赤松、それから入間だな」
- 531 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 22:39:35.45 ID:iLyrEeKG0
-
おぉぉおおおおー! と、夜長と白銀を中心に興奮染みた声が漏れ出る。「とうとう来たか、こういうお題を待ってたんだ!!」という雰囲気がダダ漏れだ。
アンジー「そうそう! 「やっぱりこういうお題があってこその女子会だ」って神様も言ってるよー!!」
白銀「や、やっぱりそうだよね! 地味に気になるテーマ筆頭だもん!! 同じクラスの女子となれば特に!!」
東条「……気持ちは分かるけど、私としては気が進まないわね。言いたくなかったら無理に言わなくても良いのよ、赤松さん、夢野さん、それから入間さんも」
転子「そ、そうです! 無理矢理女子の恋心を開示させるなんて、そんな真似は転子が許しませ──」
夢野「んあー。別に構わんぞ」
転子「夢野さん!?」
夢野「転子よ、これはこういう事をする為のイベントじゃろう。むしろ言わなくてどうする」
転子「で、ですが……」
赤松「わ、私も良いよ!」
転子「んなぁ!? あ、赤松さんまで!?」
春川「……それで、入間(アンタ)はどうなわけ? さっきから黙りこくってるけど」
入間「ひぐぅっ! お、お、俺様も別に構わねぇぜ!! ノ、ノリが悪いって思われんのも嫌だしな!!」
よしよし……。予定通り、入間も乗ってきたな? 俺は赤松と夢野、それから春川の方を見ると「コクン」と頷き合い、計画をスタートさせた。
赤松「よし! じゃあ私から言うね!! 私が気になっている男の子は……さ、最原くん……です」
あー……。と、先ほどの歓声とは真逆の「ああ、やっぱり?」という感じのする声が周囲から溢れる。当の赤松ですら「え、え?」と困惑していた。唯一「むすーっ」としているのは、最原を自分のお婿さんにすると宣言している夜長だけである。
赤松「み、みんなどうしたの!? ここは「おー!」って盛り上がる所の筈じゃ……」
東条「その、ごめんなさい赤松さん。なんというか……」
白銀「地味に知ってた──って感じ?」
夢野「まぁあれだけ露骨に日々最原と関わっとるとのぉ……。「早よくっつかんかい」とほぼ毎日のように思っとったわ」
入間「はっ! ダサイ原の奴に毎日S○Xアピールしてる処女松の事なんて周知の事実だっつーの!!」
夢野の発言に、夜長以外の全員が「うんうん」と頷く。当の赤松は顔を真っ赤にし、プルプルと震えていた。……俺には分からないが、そんなに分かりやすかったのか、赤松の恋心って奴は。「むぅ……やっぱり最大の敵は楓なんだねー」と夜長が一人、赤松をジトーッとした眼で睨み付けている。
日向「あー……。それで? 赤松はどういう所で「恋」って奴を自覚したんだ?」
俺は予め決めておいた質問を赤松に対して放つ。赤松も予定通りに返事を返してくれた。
赤松「えっと……最初は「あんまり頼りない、後ろ向きな男の子」ってイメージだったんですけど、その、色々と関わって行く内に「良いところ」が沢山見えてきて……」
春川「良い所って?」
赤松「えっと……。色んな事に気を使ってくれたり、私が何か困ってたら必ず助けてくれたり、実はとても皆のことを大切な友達だって思ってたり……」
赤松「そういった面を見ていく内に、最原くん自身を見てるだけで心の中がポカポカ暖かくなって、ずっとこの人の傍にいられたらなって思うようになって……。そうこうしている内に……。はい、これが恋って奴なんだと自覚したわけです……」
入間「…………」
それを聞いているだけで、俺はなんだか微笑ましくなった。何とも純情な、どこにでもいそうな女子高校生の甘酸っぱい恋模様じゃないか。……この言霊が入間の奴に良い影響を与えてくれれば良いんだが……。
- 532 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 22:59:26.48 ID:iLyrEeKG0
-
夢野「……では次はウチじゃの」
夢野は椅子から立ち上がり、堂々と恋の宣誓をする。
夢野「ウチが気になっとる……好意を抱いている男子は…………。ズバリ、王馬じゃ!!」
入間「…………!?」
先ほどとは違い「おおおおおおおおおおおおお!」と言う歓声が、やはり夜長と白銀を中心にあふれ出る。(反対に、茶柱はまるで石像のようにビシリと固まっていた)
アンジー「おー! やっぱり秘密子は小吉の事が好きだったんだねー!!」
白銀「うんうん! 地味に納得って感じ!! 色んな意味でお似合いだと思うよ!! あ、もしかして壁ドンされた時も満更じゃなかったとか!?」
東条「失礼だけど、貴方も入間さんやキーボくん同様、王馬くんに日々からかわれていたわよね? どういう経緯で彼に恋をしたのか、私も興味があるわ」
夢野「む、むぅ……。あ、改めて言葉にするとなるとこう、やはり気恥ずかしさがあるのぉ……」
春川「……まぁ、焦る必要は無いし。順を追って話しなよ」
仕掛け人である春川がフォローを入れ、夢野に次なる発言を促す。
夢野「んあー。赤松同様、最初は「何じゃこの小生意気なクソガキ……もといウソガキは!」と思っとったんじゃが、その、なんというか時折見せる「甘さ」にやられてしもうたというか……」
白銀「甘さ?」
夢野「うむ。あやつ、ただウチをからかうだけじゃのうて、時々その、こ、恋人のような甘い言葉を囁いてくるんじゃよ。唐突に「秘密子」と耳元でウチの名を囁いたり「俺は好きだけどね、夢野ちゃんのこと」と真顔で言ったり……。まぁ大体その後「にしし、嘘だよ!!」の一言が付くんじゃが……。それを何回も何回も繰り返されている内に何というかこう……」
赤松「癖になっちゃったとか?」
夢野が帽子を下げて、コクリと頷く。ヒューヒュー! という彼女をからかうような声が、やはり夜長と白銀からあふれ出る。さて、肝心の入間の反応は……?
↓1高コンマほど顔が紅くなり、動揺している。(本日のゾロ目×2&>>467のアルティメットゾロ目効果で+50)
- 533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 23:01:46.00 ID:S1xI1s+t0
- a
- 534 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 23:02:07.69 ID:iLyrEeKG0
- いや草
- 535 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/23(土) 23:29:04.44 ID:iLyrEeKG0
- これ補正なんて少しも要らなかったじゃないですかー!! 合計値150&スーパークリティカル。誰が何をどう見ても分かるぐらい顔が真っ赤になり、滅茶苦茶に動揺している。&自分の恋心自覚確定&さらに……
その時、入間美兎という人間に、そりゃもうあからさまな変化が現われた。顔がまるでリンゴのように真っ赤っかに染まり、身体全体がプルプルと震えだし、その眼は焦点が合っておらず、両手を頭の上に置いて「ああああああああああああああ!!」と自分の髪をワシャワシャと掻き毟っている。なぁ、もしかしなくてもこれって…………。
俺は赤松、春川、夢野の三人に視線をやるが、三人とも俺と入間の方を交互に見ては、唖然としている様だった。
入間「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
白銀「ど、どうしたの入間さん!? とんでもない慌てようだけど……!!」
アンジー「主は言いました。美兎は「一時的狂気に陥ってしまった」のだと……」
転子「一時的狂気!? そ、それは一体どうすれば治るんですかアンジーさん!!」
東条「COC(クトゥルフ神話RPG)で使われるゲーム用語ね。……一番手っ取り早い治療法は……」パァン!!
入間「ひでぶっ──!?」
東条「少々乱暴だけど、こうやって頬を引っぱたいてあげる事よ。……大丈夫? 入間さん。落ち着いて、何があったのか話せる?」
東条がまるで母親のような視線と態度で、椅子から転げ落ちた入間の元に傅く。他のメンバーも入間のことがなんだかんだ心配だったのか、自分の席を離れて入間の元へとやって来ていた。
赤松「ど、どうしちゃったの入間さん。も、もしかしてその……」
春川「……自分の好きな人を言うのが恥ずかしくなっちゃたとか?」
入間はまるで幼稚園児のように泣きべそを掻きながら、ブンブンと頭を振って春川の言葉を否定する。
夢野「では一体どうしたというのじゃ。今のお主はまるで──」
入間「──ないで」
その時、入間が泣きながら自分の口から告げた言葉を聞いて、周囲の人間はギョッと固まった。
入間「俺も王馬が……小吉が好きだからぁ……。わ、私から小吉を盗らないでよ夢野ぉ……」
本日はここまで。明日もまた、変な時間&夜9時頃にお会いしましょう。(それにしても一体コンマ神は何を考えているんだ……)
- 536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 23:31:18.59 ID:qJRgku8L0
- 乙、きっとコンマ神はカオスを望んでますね。
- 537 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 08:54:43.62 ID:Pef+dggg0
- 変な時間ですが、これを書いておかないと夜に時間を思いっきり取られるので投下します。
- 538 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 08:56:09.26 ID:Pef+dggg0
- ──色々と残念な娘。
──確かに天才だが、プライドが高すぎる。
──世間を舐めてる雌ガキ。
──不潔で下品で、節操の無い娘。
……そんな価値の無い、世間や周りの評価など、俺様には気にもならなかった。……低脳な凡人共が何を言おうが知ったことか。俺様は俺様の決めた道を、自分の意思で自由に歩くんだ!!
だから服装も、学園側に何を言われようがセクシーな物ばかりを選んだ。……俺様の美貌を周囲に見せつけるためだ。問題──とやらを俺様が起こしても、何度でもそれを繰返(失敗)し続けた。いつか目指した「目標」を達成する為だ。
言葉もあえて下品な物ばかりを選び、使い続けた。……俺様と凡人共の格の違いを、シッカリと教えてやるためだ。……それは、いつしか自分でも癖になって、意識しても治らなくなってしまったけど、後悔はしていない。
──だから
「君ってホント雌豚みたいだよねー。あ、みたいじゃなくて実際そうなのか。自分に嘘を付いて、傷ついてないフリをして、周囲に売りたくも無い媚びを売りまくってる低脳な人間なんだから」
出会い頭──本当に始めて会話する時に、そんな言葉を直球でぶつけてきたのは「アイツ」が初めてだったんだ。当然、すぐさま罵り合いになった。……なったのだが、相手の語彙力と頭の回転が俺様の想像を遙かに超えていて、いつしか俺様は子供みたいなアイツに、それこそ子供のように泣きじゃくらされていた。
……その時の感覚が、ある種の開放感と悦楽が身体の奥底に染みこんで、染みこんで……。それが「快感」って奴に変わったと分かったのは、それからすぐのことだった。「ああ、俺様ってこんな性癖(ドM)があったんだ」と心と頭で理解したのもその時だ。
……「そんな自分(ドM)」を表に出すのにも、アイツと関わっていく内に次第に抵抗がなくなった。最初の頃は、ドMだって事自体を否定するような事を言っていた気がするが、アイツが俺様を罵る度に、その無駄な抵抗は薄まっていった……。
──その口汚い悪口が「王馬なりの忠告だ」「王馬なりの優しさだ」と、天才な俺様は心の奥底で理解していても、自分を曲げようとはしなかった。……だって、それを切っ掛けにもし変われば……。俺様という人間が「アイツにとって興味のないツマラナイ奴」になってしまったら──
──今まで築いてきたこの奇妙な関係が、壊れてしまうんじゃないかって……怖かったんだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ヒックヒックと、まるで幼稚園児の様に泣きじゃくる入間を前に、俺と79期生(女子)のメンバーは半ば呆然としていた。
特に、俺、赤松、春川、夢野の動揺は凄かったと思う。「入間にその恋心を自覚させる」のが今回の女子会の真の目的であって、それは大成功したと言えるのだが、まさかあの入間がここまで豹変するとは思ってもいなかったのだ。
赤松「い、入間さん……」
夢野「入間、お主……」
入間「お、お願いだよぉ……! 私からアイツを……小吉を盗らないでぇ……!!」
今の入間は近づいてきた夢野のスカートに縋り付いて、物乞いの様な恰好で懇願する。その姿があまりにも痛々しくて、超高校級の相談窓口である俺も、ここからどうしたら良いか全く分からずに──
春川「──はいはい、入間も皆も一旦落ち着く」
そこで意外(失礼だと後から思った)にもパンパンと手を叩いて皆の注目を集めたのは、超高校級の保育士である春川だった。
春川「東条、何か落ち着くような甘い物……ホットミルクかなんかで良いから作って来て。それから、気持ちは分かるけど皆一旦それぞれの席に戻る。……入間の話しを詳しく聞くにしても、このままじゃ話すに話せないでしょ」
東条「……ええ。すぐに用意するわ」
転子「りょ、了解しました……」
アンジー「……主は言いました「地雷は予期せぬ所に埋まっている物だ」と──」
白銀「な、なんだか地味に大変な事になってきたね……。女子会が一気に保護者会や説明会見になった気分だよ……」
春川「……ほら、あんたもいつまでも夢野のスカートを握ってないで自分の席に着く。……大丈夫だよ、今ここにはアンタを責めたり虐めたりするような奴は誰もいないから」
春川が、それこそ幼稚園児を諭すような目線で入間を見て、その髪を優しく撫でる。入間は暫くの間動かなかったが、やがて夢野のスカートから手を離して自分の席に座った。
〜〜それから数分後〜〜
入間が東条の作って来たホットミルクを啜る音が教室に響く。……他に音は聞えない。誰も、何も喋れない。ほぼ全員が頭を下げ、誰かがこの神妙な空気をぶち壊してくれるのを待っていた。
春川「……で? 入間。何か皆に言いたいことや、説明したいことはある?」
その空気をぶち壊したのは、事態を一旦落ち着かせた春川だった。その言葉に入間の肩がビクンと震え、オドオドと周囲の様子を伺う。
春川「言いたいことが無いなら、もうこの話しは……今回の女子会はお開きにする。アンタの言動も、誰も、何も見なかった事にする、聞かなかった事にする。……ただ、もし何か皆に言いたいことが……。日向に相談したいことがあるのなら、この場で言った方が良いよ。……大丈夫。さっきも言ったとおり、こにはアンタを責めたり虐めたりするような奴は、誰もいないから」
春川にそんな事を言われた入間は、数秒の間を置いて、ぽつりぽつりと自分の過去とその心境を、俺達に話し始めた。
- 539 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 08:58:48.13 ID:Pef+dggg0
-
〜〜〜〜〜〜
赤松「……始めて自分の事を、(ある意味)真っ直ぐに見てくれた人……かぁ……」
大部分を話し終った入間の言葉を聞いて、真っ先に感想を言ったのは赤松だった。入間の説明は所々しどろもどろで、訳の分からない(口汚い)言葉が混じっていたが、大部分を要約するとそうなる。
転子「……あの男死の言動を認めるわけではありませんが、あの人はあの人なりのやり方で、入間さんとの絆を育んでいたのですね……。それにしても入間さん(女子)の孤独や寂しさにここまで少しも気づかなかったとは……! この転子、一生の不覚です!!」
アンジー「主は言いました……。「よく勇気を持って皆に話した」と……。よくやった! 偉いぞ美兎ー!!」
東条「……ええ。自分の仄暗い過去や孤独……。トラウマにも近い内心や、抱えていた恋心を他人話すのはとても勇気が要ること……。それを話してくれたというだけで、私達は嬉しいわ。あなたに信用されてるって事ですもの」
入間「あ、ありがとう……」
入間の顔が再び紅くなり、それを誤魔化すかのように再びホットミルクに口を付ける。今度はピチャピチャと、まるで子猫のようにミルクを飲んでいた。……「あの」入間美兎とは思えない変わり様だ。左右田や西園寺の時も思ったが「恋は人を変える」って本当なんだなぁ……。
白銀「でもでも。あえて言葉にするけど、これって地味に修羅場じゃない? だって夢野さんも王馬くんのことを……」
夢野「…………」
白銀の言葉に、入間の肩がビクンと震える。……そうだった。すっかり忘れていたが、夢野の奴も王馬のことが好きだったんだ……。入間は夢野の方を見つめ、懇願するように震える唇で言う。
入間「うう……お願いだよぉ。なんでも言う事聞くからぁ……。もうツルペタ小学生なんて言わないからぁ……!」
「王馬小吉を譲ってくれ」と暗に子供じみた事を言っている入間に、夢野は実に大人な対応を取った。
夢野「すまんな、入間。それは無理じゃ。ウチとて王馬のことが本気で好きなんじゃから」
そりゃそうだろう、と言う空気が入間以外に蔓延する(茶柱は「グギギギギギ!」と歯を鳴らしていたが)。自分の好きな人が、クラスメイトと被った──ならばその先に待つのは、恋と言う名の何でもありの戦争だ。
夢野「あやつの掴み所の無い態度を好きになった。あやつの甘い囁きを好きになった。ウチはいつしか、あやつの存在を丸ごと、纏めて好きになっておった。……お主と同じようにな」
入間「う、ううう……」
入間はまるでいじめられっ子のように目に涙を溜め、夢野のことを睨み付ける。……それを意に介さず、夢野はある意味で驚きの提案をしてきた。
夢野「……そこで提案なんじゃが入間。──ウチと真の意味で友達にならんか?」
入間「……は?」
キョトンとした表情をする入間に、夢野は構わず言葉を投げ掛け続ける。
夢野「赤松とアンジーを見てみぃ。二人とも最原のことが好きで、日々飽きもせずキャットファイトをしとるが……。お主には二人の仲が悪いように見えるか?」
入間「…………」
夢野「ウチにはむしろ79期生の中でもトップクラスの仲の良さを誇っとる様に見えるが」
突如として話を振られた赤松が「キャッ、キャットファイト!? そ、そんなことした事もないよ!」と大慌てで否定するのに対し、夜長は「軽めの柔軟体操の事? 楓となら大歓迎だよー! ……最後に勝つのはアンジーだけどね(ボソッ)」と暢気に受け入れてる。
入間「…………」
夢野「競い合う友達(ライバル)がおると楽しいぞ? 互いに負けまいと研磨研鑽しあえるし、好きな人の事で話も合うようになる。……まぁ一歩間違えれば血みどろの昼ドラ展開間違い無しなんじゃが……。お主となら、そして皆の力を借りることが出来れば、そういう事態も乗り越えられるとウチは信じておる」
小学生にしか見えない体型の夢野から、凄まじく大人びた、真っ当で、力強い意見が飛び出す。そうだ、夢野とて子供なんかじゃない。日々成長している立派な恋する高校生なんだ。
- 540 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 09:01:04.14 ID:Pef+dggg0
-
夢野「だから入間よ。ウチと契約を結び、恋する人を奪い合う友となれ。そうする事で我の魔法は更なるステージに……」
入間「……クックック」
唐突に、今まで黙りこくっていた入間が笑い出した。
入間「ぶひゃーっひゃっひゃっひゃ! そうかそうか。ツルペタお前、俺様と友達になりたかったのか!! そりゃあそうだよなぁ! この天才過ぎる美貌の発明家、入間美兎様と友達になりたくない奴がいる訳ねぇもんなぁ!!」
その言葉の勢いと、下品な笑い方を見て、俺は(というか79期生の皆は)呆れつつもホッとした。──ああ、入間美兎だ。俺の、俺達の知っている入間美兎が戻ってきた。
入間「良いぜ、その契約とやらを結んでやるよ! ……ま、最後に勝つのは当然この俺様だがなぁ!!」
夢野「ふん、言っとれ。ウチの魔法の心髄、王馬にもお主にもとくと拝ませてやるわい!」
赤松「ええっと、話しの全容が未だに掴めてないんだけどこれって要するに……?」
アンジー「スパッと解決大団円ってやつだねー! 神様も祝福してくれてるよー!!」
ふぅ、やれやれ。随分と色々あった気がするが、これで話しは決着……。とは行かないのが入間美兎という名の大問題児だった。
白銀「んー。話しが大団円に纏まった所で地味に水なんて差したくないんだけどさ」
入間「あん? どしたよド地味コスプレ女」
白銀「いや、入間さんって今まで起こしてきた問題の数が数じゃない? 質も大概質の悪いのばっかりだったし、記念すべき(?)100回目には学園長直々に退学処分を言い渡されるんじゃないかってもっぱらの噂なんだけど……。そこのとこどうするつもり?」
入間「………………(汗ダラダラ)」
東条「確か、この前の薬品強制摂取事件で99回目の厳重処分だったわね。このままだと夢野さんと友達になるどころか、王馬くんに会うこと自体不可能に近くなると思うわ……」
入間「ひ、ひぃいいいい! そ、そんなの絶対やだよぉ!! だ、誰かなんとかしてくれよぉ!! 今までの事は謝るし、これからは皆の迷惑にならないような実験だけするからぁ!!」
春川「いや、そんなこと言われても……」
転子「転子達、別に毎回被害に合ってるって訳じゃありませんし……。そもそもそんな権限も持っていませんし……」
入間「そ、そんなぁ……! ……あ! アンテナ草餅……じゃない! 日向先輩! アンタ、超高校級の相談窓口なんだろぉ!! なんとかしてくれよぉ!! 俺様の貞操はアイツのだからやれねぇけど、パンツとブラまでなら見せるからぁ!!」
うっげ! 嘘だろ!? 最悪な場面で俺に話しが振られて来やがった!! このまま大団円で終われると思っていたのに……!!
入間は勿論、79期生女子達の注目が一斉に俺に集まる。……クソッ! 考えろ、考えるんだ日向創!! この入間の人生相談に俺はどういう回答をすれば良い……!!
日向「……↓2」
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/09/24(日) 09:02:37.47 ID:f3dRTvEW0
- さげ
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 10:40:02.96 ID:wqDyIRSsO
- 心配いらない
希望ヶ峰は「幸運」除き才能実績を示し続ける必要あるが入間はダントツだ
入間の発明品を希望ヶ峰が売り出しバカみたいな利益が出てるのは知ってるだろ?
予備学科が出す金がだいぶ減ったのは多分それで本科の教師が予備学科に派遣され才能を見つけて育てる余裕も生まれた
認めたくないが俺が本科にいるのは入間のおかげなんだよ
- 543 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 20:00:30.22 ID:Pef+dggg0
- こんばんわ。一時間早いですが始めて行きます。
- 544 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 20:02:13.91 ID:Pef+dggg0
- >>542 言いたい事は分かりますが、時期的にちょっと無理があるので少し改変します。
俺は「スーッ」と息を呑むと、次に「ハァーッ」と息を吐いて深く深呼吸した。
選べ、入間が傷つかないであろう言葉を。導け、どうすれば彼女を安心させられるかを──!!
日向「──心配いらないさ」
考えに考えた俺の口からは、自然とそんな言葉が出ていた。
日向「なぁみんな。希望ヶ峰学園は「幸運」の才能を除いて、その才能で一定の実績を示し続ける必要あるのは知ってるよな?」
転子「そりゃあまぁ……」
白銀「私でも知ってますけど……(あれ? 改めて考えるとコスプレの実績ってなんだろ? SNSのいいね! やフォロワー数とか?)」
俺の言いたい事があまり良く分からないと言いたげな皆に、俺は言葉を噛み砕きつつ丁寧に説明していく。
日向「そう考えた場合、入間は今期の生徒の中じゃダントツだ。入間の発明品を希望ヶ峰学園が外の会社と契約して世間に売り出して、もの凄い利益が出てるんだから」
春川「……要は金蔓筆頭の入間を退学なんかにはしないだろうってこと? それはちょっと甘いんじゃない? アンタは知らないかもしれないけどこいつが起こしてきた問題、数も質も倫理的に許される範囲を超えてるよ。幾ら希望ヶ峰学園でも──」
日向「……かもな。けど、やっぱり大丈夫な気がしてるんだ」
春川「……根拠は?」
日向「……俺が本科の生徒に救われた事があるから、かな」
ズバズバと容赦無く切り込んでくる春川に、俺は冷静に対処し続ける。
日向「俺、元々予備学科でさ。自分にこういう才能が眠ってるって事も気づかずに、予備学科生としてこう……言い方は恥ずかしいけど、腐った日々を送ってたんだ。「どんな手を使ってでも「才能」って奴が欲しい」──そんな馬鹿な事を考えて、脳外科医の手術を受ける事まで真剣に考えてた位に」
赤松「日向先輩……」
日向「でもさ、今の78期生……苗木達が入学してきて、七海とも定期的に出会うようになってから、少しずつ環境が変わってきたんだ」
夢野「んあー。環境が変わった?」
日向「ああ。あいつら、予備学科生の実態を知るやいなや学園長に直談判して抗議デモを起こしたり、自分達の才能で得た資金を予備学科の授業や転入試験の資金として使ってくれって……そんな運動を始めてくれたんだよ。勿論、77期生の皆も一緒にな」
あの時は何が起こっているかも分からず、なんで皆がそんな事をしてくれるのかも理解出来ずに、俺はただ皆の輝きを間近で見ている事しか出来なかったっけ。そんな苦い経験を思い出しつつ、俺は話を進める。
日向「そうして色々と余裕が出来た結果「こんな才能がある」って事が発覚して、俺は本課に転入できたんだ。俺が今ここにいるのは、自分の力や努力、才能の有る無しなんかじゃない。……みんなが見ず知らずの他人の事を想って、一生懸命頑張ってくれた結果なんだよ」
夜長「んー、とっても良い話だねー! 実に神ってるよー!!」
東条「……それは分かったけど、何故それが入間さんが退学にならない──という話しに繋がるの?」
日向「簡単な話さ。なぁ入間」
入間「な、なんだよ……」
日向「お前、自分に入って来る発明品の権利や金。予備学科の方に回してくれてるんだってな」
驚いたような表情で、79期生の女子達が固まった。
入間「な、んな……!!」
なんで知って──と言いたげな入間を余所に、俺は話を続ける。……超高校級の相談窓口を舐めて貰っちゃ困る。この依頼を受ける際に俺は「入間美兎」という人間について、探偵である霧切や、国にすらコネを持つソニアに頼み込んで「一体学園の外ではどんな事をしているのか」を事前に調べていたのだ。
日向「それだけじゃない。恵まれない子供達に積極的に資金を送ったり、研究したくても出来ない貧乏大学にレポートや発明品を貸し出したり……。「使い道がねぇから」って理由で、色んなチャリティー活動をしてくれてるらしいじゃないか」
入間「そ、それはその……! こ、この天才発明家である入間美兎様のホンの気まぐれというか、頼み込まれたのがウザかったから了承してやっただけというか……」
入間は人差し指同士をくっつけて、クネクネと恥ずかしそうに身体をよじった。……やっぱりそうだ。入間美兎という女の子は確かに口が悪くて下ネタ好きで、怖がりで自分以外の人間を見下していて、定期的に大問題を起こすようなヤバイ奴なのかもしれない。──けど
日向「……そんな優しくて学園の易になるような活動をしてる女の子を、希望ヶ峰学園は見捨てないよ。なにせ、俺をワザワザ予備学科から引っ張ってくるお人好しが何人もいる──そんな学校なんだからさ」
〜〜〜〜
- 545 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 20:04:33.30 ID:Pef+dggg0
-
〜〜数日後、超高校級の相談窓口の研究教室にて〜〜
小泉「そう……。そんな結果になったのね」
小泉は心底安心したような表情で、そう呟いた。
日向「ああ。入間も自分の恋心をシッカリと自覚できたし、夢野っていう友達(ライバル)も出来た。もう心配要らないだろ」
小泉「よかったわ、ホント。……自分でやっておいて何だけど、やっぱり人の心の中なんて覗くもんじゃないわね。色んな意味で」
日向「媒体がデジカメってのも悪かったかもな。超高校級の写真家であるお前には一度は触らずにはいられなかっただろ」
小泉「あはは……。確かにそれも少しはあるかも。……それで、その後はどうなったの?」
日向「ああ、女子会をしていたはずが『どうしたら入間の性格並びに言動をマシに出来るか──』の会議に変わったよ。そうだな……例えば↓1↓2↓3みたいな意見が出てたな」(意見を出した人の名前まで安価してください)
- 546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:07:28.37 ID:cGwulDcv0
- 茶柱
専属コーチのもとで鍛える
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:07:33.99 ID:f3dRTvEW0
- 東条がメイド見習いとして色んな生徒にご奉仕させた
- 548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:09:05.10 ID:+Tib3jwhO
- 春川が幼稚園連れてってお手伝いさせた
- 549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:09:24.22 ID:3e7OsrFmO
- 白銀
入間の好きな幼児番組のコスプレして純粋に楽しむ
- 550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:14:09.58 ID:19sUHEkI0
- しかし、スパクリが良く出るね。
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