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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」

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551 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 20:20:26.79 ID:Pef+dggg0

日向「茶柱が専属コーチになってネオ合気道の修行をさせたり、東条がメイド見習いとして色んな生徒にご奉仕させたり、春川が幼稚園に連れていって園児達の面倒を見る手伝いをさせたりしてたな」

小泉「へぇ……。入間ちゃんもちゃんと頑張ってるんだ」

……まぁネオ合気道の途中で締め上げられる事に快楽を覚え始めたり、入間が「ご奉仕」の意味を取り違えてあわやR-18展開になりかけたり、園児達の前でも躊躇無く下ネタを披露して春川にシバかれてたりしたらしいが……。前よりはマシになってるだろう。多分、恐らく、きっと。


小泉「……日向。今回の依頼、アンタに引き受けて貰って本当によかったわ。ありがとうね」

日向「別に良いって。俺は『超高校級の相談窓口』──だからな」

和やかに笑う小泉の顔を見て、ああ、こういう「笑顔」を小泉は撮りたいんだろうな──と俺は少しだけ小泉の内心が理解出来た──ような気がした。


Missionクリア! 小泉さんとの絆が大幅に深まりました。コマンドで「小泉に助けを求める」の難易度が下がりました!!

小泉さんは「超高校級の写真家」です。頼りにする機会は少ない……と、思いきや、彼女はとても面倒見が良いので、実は様々な場面で皆を纏めてくれたり、リーダーシップを発揮してくれたりします。ここぞと言う時に頼ってみましょう。

──それでは次の依頼に──おや? 日向くん達の様子が妙だぞ?
552 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 20:31:31.77 ID:Pef+dggg0


−−休章──希望ヶ峰学園の夏休み──


日向「なぁ七海」

七海「なぁに、日向くん」

日向「明日からいよいよ夏休みだけど、七海は何か予定があったりするか?」

七海「うーん……。私は特にないかなぁ。流石に家に籠もって新作ゲームをやりたい放題……って夏休みにはしないつもりだけど」

日向「そうか。俺も今年は特にやる事が決まってないんだよなぁ……」

明日から高校生活最後の夏休みだっていうのに、その前日も、俺と七海はいつも通り俺の研究教室でピコピコとゲームをやっていた。今日は依頼人も無し。……ここのところ依頼が立て続けに来ていたから、なんとも平和なもんだと感じる。


七海「でもでも、日向くんならきっと素敵な夏休みに出来ると思うよ」

日向「そ、そうかな」

七海「うん。これを期に皆との絆レベルを深めて、イベントCGや隠しシナリオを回収しちゃおう!!」

日向「現実にそんな素晴らしいシステムは無いぞ、七海」

……でも、確かに高校生活最後の夏休みをダラダラ過ごすのも勿体ないかもしれない。ここは思い切って毎日皆を遊びに誘ってみるかな!!

553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:33:01.29 ID:19sUHEkI0
確か日向は前のギャンブル大会で賞金貰ったから懐は熱いよね。
554 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 20:41:58.90 ID:Pef+dggg0
>>1です。──休章──希望ヶ峰学園の夏休み── と、本作の「隠しシステム」についてご説明させていただきます。

この「休章」では30日間の間、毎日誰か一人を誘って「何か」をする事が出来ます。「何か」については今は分かりません。(安価なので)
ただ単純に遊びに誘っても良いですし、勉強会や、スポーツ、気になる女の子とデートをしたりする事で、相手との絆をより深める事が出来ます。

この「誰か」は今までに依頼を受けた人達でなくても構いません。今まで一切接点の無かったあの子とだって遊びに行けるわけです。


そして、今まで隠していましたがこのスレには「隠しステータス「絆」」が存在します。

この「絆」は依頼を受けたり、依頼を達成するのを助けて貰ったり、皆と遊んだりする事でドンドン深まっていきます。
そして、絆が一定値に達すると「キャラシナリオ」が発生する事があります。
「キャラシナリオ」はそのキャラ中心のシナリオで、これまでの依頼や安価で決まった内容に沿った内容のシナリオとなります。これをクリアすると……?

さて、これだけでは説明が不十分でしょう(確信)なので↓5まで「これってどういう事なの?」といった質問を受け付けます。
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:42:48.80 ID:u1kF3yc9O
日向が二股かけたらどうなんの
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:47:07.94 ID:19sUHEkI0
日向は苗木みたいに女子と男子の恋模様になる可能性があるのか?
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:49:25.07 ID:7GLsHWhTO
一人だけってのは絶対条件?
誰か一人誘ってそっから追加で誘うって言うのはあり?
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:52:19.06 ID:cGwulDcv0
西園寺や赤松を口説くのは無理だよね?
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 20:57:13.83 ID:ChRwYW8LO
バッドエンドになったらどこからやり直せる?
560 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:04:30.96 ID:Pef+dggg0
>>555 さぁ、どうなるでしょうね(ゲス顔)
>>556 ありますね。ただ、システム的に「日向から」告白する事は出来ません。必ず「女子から」の告白となります。
>>557 絶対条件ですね。でないと「皆と遊びに行く」を連発されるだけで一気に大人数の絆が上がってしまうので。(ただし、夏休み中盤になると……?)
>>558 不可能では無いですが「強く」非推奨しておきます。
>>559 その「バットエンド」がどういう物かによりますね。

あ、それと七海について言い忘れていました。「それじゃあ依頼者になれない七海が不利じゃん」と思われるかもしれませんが心配ご無用。
彼女は冒頭で日向と会話しているだけで少しずつ少しずつではありますが、着々と絆レベルが上がっていく存在なので。
561 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:08:27.77 ID:Pef+dggg0
さて、それでは始めて行きましょう。


──休章──希望ヶ峰学園の夏休み──


──1日目──

うーん、今日も快晴だ。朝から蝉の音がうるさい……。今日は誰と何をしようか。↓2
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:09:16.39 ID:+Tib3jwhO
舞園
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:09:27.26 ID:f3dRTvEW0
ゴン太
564 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:10:49.43 ID:Pef+dggg0
>>563 ゴン太と「何をするか」までお願いします。
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:12:10.06 ID:f3dRTvEW0
絶滅寸前の「ゴールデンヘラクレスオオカブト」を捕まえに行く
566 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:23:38.38 ID:Pef+dggg0
……そうだ。今日は獄原と絶滅寸前の「ゴールデンヘラクレスオオカブト」を捕まえに行く約束をしていたんだった! すぐに虫取りに必要な物を用意して「ポッカリ島」とやらに向かわなくちゃいけない!! 
……ゴールデンオオカブトの出現期間は秋だろって? ハハッ! 知らないな!!


〜〜ポッカリ島にて〜〜


獄原「おーい! 日向せんぱーい!!」

日向「獄原、遅れてすまない!」

獄原「ううん、全然良いよ。ゴン太、日向先輩がつき合ってくれてとっても嬉しいな!!」

ポッカリ島とかいう謎の島で獄原と合流した俺は、獄原に特性だというカブトのミツを3つ貰うと、適当な樹にそれを塗りたくり、夜を待った。すると……。

↓3までにゾロ目でゴールデンヘラクレスオオカブトをGET出来る。

567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:24:03.19 ID:37hVWpywO
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:24:34.94 ID:cGwulDcv0
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:24:53.70 ID:19sUHEkI0
出るのかね?
570 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:28:54.83 ID:Pef+dggg0
残念な事に、ゴールデンヘラクレスオオカブトは俺が蜜を仕掛けた場所には一匹も掛っていなかった……。流石は伝説の大昆虫。そう簡単にはいかないか……。
一方、超高校級の昆虫学者である獄原の方はと言うと……。

↓3までに80以上、もしくはゾロ目でゴールデンヘラクレスオオカブトをGET出来る。
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:31:17.42 ID:f3dRTvEW0
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:40:22.62 ID:+Tib3jwhO
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:40:32.14 ID:7GLsHWhTO
はい
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:41:20.93 ID:19sUHEkI0
\(^o^)/
575 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:48:15.69 ID:Pef+dggg0
日向「獄原、そっちはどうだった?」

獄原「うーん、ゴン太の方もダメだったよ……。やっぱり「ムシ取りチャレンジ祭り」の日にしか出て来てくれないのかなぁ……?」

日向「そうか、残念だったな……」

獄原「うん。……でも普通のカブトムシさんや蝶蝶さんなんかはいっぱい来てくれたから、何匹か一緒に帰ってもらおう!!」

そう言うと、獄原は慎重に虫たちに連れて帰って良いかどうかを聞き始める。……どうでも良いけどその日にだけ姿を現わすって何かしらの意図を感じるんだが……。まぁ気のせいだよな! うん!!


獄原と虫取りをした!! 獄原との絆レベルが上がった!
576 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 21:50:57.49 ID:Pef+dggg0

〜〜夏休み二日目〜〜

朝、小学生が日課のラジオ体操をしている音が家からでも聞えてくる……。あれって最後まで休まずにやり遂げるとご褒美(缶ジュースとかお菓子)が貰えるけど、今考えるとなんでそんなもんの為に毎日頑張れてたんだろうな。
さて、今日は誰と何をしようか……↓2
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:52:24.10 ID:f3dRTvEW0
さげ
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:52:49.17 ID:+Tib3jwhO
朝比奈と水泳トレーニング
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 21:52:57.25 ID:7GLsHWhTO
澪田とフェスに行く
580 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:00:33.24 ID:Pef+dggg0
熱い……今日は熱すぎる……こんな暑い日はプールだ! プールに行って涼むしかない!! 俺は早足で海パンとタオル、水中眼鏡を用意すると、市民プールへ向かった。


朝日奈「あれ? 日向先輩じゃん。こんにちわー!!」

俺が流れるプールでぷかぷかとクラゲの様に浮かんでいる(とても気持ちがよかった)と、急に声を掛けられた。そこには本格的な練習用のプールに向かおうとしている超高校級のスイマー「朝日奈葵」がいて、俺は「いっしょにトレーニングしましょうよ!!」と誘われたのだが……。


朝日奈「日向先輩早く早くー!!」

は、早い……幾ら何でも速すぎる!! 超高校級のスイマーなのは知っていたが、まさかここまで出鱈目な速さをしているとは思わなかった……! だが俺だって男だ! そう簡単に負けてたまるか! うぉおおおおおおおおおお!!

↓1コンマ80以上で朝日奈(手加減)に勝てる。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:02:07.70 ID:19sUHEkI0
苗木は見ていた。
582 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:07:51.82 ID:Pef+dggg0
超高校級のスイマーには勝てなかったよ……。でも惜しいなぁ。手加減してもらっているとはいえ、あと少しだったのに……。


朝日奈「日向先輩凄いよ! 私にここまで付いてこれるなら絶対才能あるって!! ねぇねぇ、今度は競技用のルールで勝負しようよ!!」

日向「あ、あはは……。丁重に遠慮させてもらおうかな……」

水泳に関してはまさしく化け物のような才能を発揮する朝日奈の提案をやんわりと断わると、俺は疲労した筋肉を休めるために流れるプールへと戻っていった。


朝日奈と水泳トレーニングをした! 朝日奈との絆レベルが上がった!!
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:10:45.74 ID:+Tib3jwhO
さげ
584 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:12:20.02 ID:Pef+dggg0
〜〜夏休み三日目〜〜

夏休みの宿題で何が一番面倒臭いって、小学生の頃に出された絵日記だよな。せめて文章だけなら楽だったのに絵まで描けってどういう事だよ……。
まぁ希望ヶ峰学園の宿題に「絵日記」なんてものは無い。「相談窓口」の才能を持つ俺には特別課題なんて物もありはしない。普通科の宿題だけっていうのは何とも気楽なもんだ。

さて、今日は誰と何をしようか……↓2
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:14:24.14 ID:19sUHEkI0
真宮寺がどこでも好きな所に行ける転移魔法の本を手に入れたから興味があったので儀式に付き合った。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/24(日) 22:14:36.70 ID:7GLsHWhTO
澪田とフェスに行く
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:14:53.74 ID:f3dRTvEW0
七海と駄菓子やでゲーム三昧
588 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:23:02.65 ID:Pef+dggg0
澪田「はーじめちゃーん!!」

そんな「さーつきちゃーん!!」的なノリで外から叫ばれてもなぁ……。俺は一応「はーあーいー!!」と対応する定型文を返すと、ドアを開けて朝っぱらから騒がしい澪田の姿を確認する。


澪田「唐突ですが問題です。唯吹は一体何をしに創ちゃんの家に現われたのでしょうか!?」

日向「いや、そんなの分かるわけn「正解はー! 創ちゃんと一緒にフェスに行く為っす!! さぁさぁ創ちゃん!! 今日は夜中まで盛り上がって行くっすよー!!」

俺は(完全に強引に)澪田に連れられ「夏休み特別音楽フェス」の会場へと向かったのであった。(ちなみに母親も父親も止めてはくれなかった)

↓1 フェスの盛り上がり具合(最低保障70)
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:27:57.47 ID:SLeraywO0
フィーバー
590 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:37:52.01 ID:Pef+dggg0
ワァアアアアアアアアアアアアアアア!! と、その野外フェス会場はこの炎天下にしては大いに盛り上がっていた。
澪田と同じクラスメイトになってから何度か(同じく強引に)フェスに連れていって貰った(正確には連れ攫われた)ことはあるけど、規模も人もそれなりにいる。

……まぁ、今は夏だし偶にはバカっぽくテンションアゲアゲで楽しんでも問題ないか!! と俺が会場のノリに合せてかけ声を上げようとした時──


日向「……あれ? そういや澪田の奴どこ行った?」

↓1

01〜30 普通に迷子になった。
31〜60 このフェスのメインは超高校級の軽音部である澪田だった。
61〜90 あの野郎(澪田)警備員の制止を押し切って強引に会場にあがろうとしてやがる!!
91〜00 はぐれそうになった澪田が手を繋いできた。
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:40:13.36 ID:49682LnuO
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:40:26.94 ID:19sUHEkI0
どこ行くのよ!
593 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:52:54.94 ID:Pef+dggg0
……まさか迷子になったってのか!? このバカ広い会場の中で!?

俺は急いで澪田のスマフォに通話を掛けるも、返事はない。一応LINEも送っておいたが、果たして気分やでその場のノリで行動する澪田が見てくれるだろうか……。 最悪の場合、放送で呼び出して貰う事も考えたが、俺(日向創)は兎も角「澪田唯吹」の名前は、あまりにもビックネーム過ぎてそう易々とは使えない。

どうした物かと俺が頭を抱えていた時だった。ドンジャンジャジャジャーン!! という77期生の皆には聞き慣れた「呪われた曲(左右田曰く)」が会場のステージから聞えてくる。おい、ちょっと待てまさか……!!


『それでは改めてご登場頂きましょう! 希望ヶ峰学園所属。超高校級の軽音部「澪田唯吹」さんです!!」

『澪田唯吹の澪に、澪田唯吹の田に、澪田唯吹の唯に、澪田唯吹の吹で、澪田唯吹っす!! みんなー! 今日は夜中まで盛り上がって行くっすよー!!!』

そういう事か、あいつ、自分が出場するフェスに俺を連れていきたかったんだな。……なら最初っからそう言えば前日から準備したってのに……。
俺は呆れつつも、澪田のファン(呪われた曲含む)と一緒に、アイツのライブを夜まで楽しんだのだった。


澪田とフェスを堪能した! 澪田との絆レベルが上がった!!
594 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 22:57:34.19 ID:Pef+dggg0
〜〜夏休み四日目〜〜

夏になるとどうしてもアイスが食べたくなるよな。草餅みたいな宇治金時(かき氷)が一番良いんだけど、作るのは面倒臭いし、かといって店に行くと高く付くし……。
まぁ今の俺には裏世界のギャンブル大会で貰った賞金がタンマリあるから金の心配はしなくて良いんだが、どうにもそんな気分になれない。

さて、どうやってこの低下したやる気を上げようか……↓2
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:58:46.86 ID:+Tib3jwhO
さげ
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:59:40.53 ID:f3dRTvEW0
春川に幼稚園の肝試し大会の手伝いをさせられる
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 22:59:41.48 ID:19sUHEkI0
真宮寺がどこでも好きな所に行く転移魔法の本を手に入れたから興味があったので儀式に付き合った。
598 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/24(日) 23:25:46.21 ID:Pef+dggg0
俺が自分の部屋でクーラーをガンガンに効かせ、ベットで惰眠を貪っていると、〜♪ とスマフォの呼び出し音が鳴った。……もう夕方も近いのに、一体誰からだ? と画面を見てみると、そこには意外な人物の名前が提示されていた。「もしもし」とそのまま電話に出る。


春川『あ、でた出た。超高校級の相談窓口さん、今アンタ暇? 暇だよね? 暇ならちょっとつき合って欲しいんだけど』

日向「春川? 一体何の用だ?」

春川『相談だよ、相談。ちょっと〜〜〜市の〜〜幼稚園の近くにあるお寺まで来てくれない? 時間がないから、説明は現場でする。それじゃあね』

日向「あっ、ちょっ、おい!」

俺が何かを言う前に、通話は切れてしまった。……たっく、一体何だって言うんだ……。正直面倒臭いが「相談」だと言われれば、超高校級の相談窓口の才能の持ち主として、動かないわけにはいかない。……あと、春川との(一方的にされたとはいえ)約束を破ると後が怖そうだしな。


〜〜数時間後〜〜とあるお寺にて〜〜


日向「……なぁ、なんだよこれ」

春川「見て分からない?」

日向「見て分かるから言ってるんだよ! これって幼稚園の肝試し大会なんだろ!? なんで日本の墓地に出てくる妖怪が「フランケンシュタインの怪物」なんだよ!!?」

俺は春川に依頼され、幼稚園の肝試し大会に(強引に)参加させられていた。そこまでは別に良いのだが、お化け役として渡された衣装が「フランケンシュタインの怪物」のそれだったのだから左右田バリにツッコミまくった。


春川「『子供でも知ってるポピュラーな妖怪』だからだって。……別に、私が決めたわけじゃないから」

日向「……はぁ……。で? これを着て子供達を驚かせれば良いのか?」

春川「うん。即興でこんな事をやれって言われて迷惑だろうけど……よろしく。後で何か奢るからさ」

そう言って、春川は寺の入り口……園児達が待つ方向へと駆けてゆく。お化けの演技かぁ……。演劇自体小学生依頼の俺にそんなのがつとまるんだろうか……。

↓1 高コンマほど子供受けする。ただし、90を越えると……? 


今日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。(今日のヒント。確かに西園寺や赤松を口説くのは非推奨ですが、あまり放置しておくとそれはそれで……?)
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 23:27:30.03 ID:5qWZAzWDO
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 18:32:25.73 ID:TfHHdTPxO
百田は入院中で遊べないの?
601 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:10:17.27 ID:4iMSsH/A0
こんばんわ。>>1です。今日も始めて行こう……と、思うのですが、少しルールを改正します。

・一日に付き、誘えるのは一人まで。
というルールを定めていましたが「このままだと絆イベントを見られないキャラが多くなりそう」と判断し

・一日に付く、誘えるのは三人まで。
に訂正させて頂きます。こちらの予測&計算が足らなかった結果です。本当に申し訳ございませんでした。

それでは改めて、本日もよろしくお願いします。

>>600 いいえ、選べます。
602 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:11:15.21 ID:4iMSsH/A0
03 全く怖がってくれなかった。それどころか……


日向(フランケンシュタイン)「ヴ、ヴオオオ、ヴォオオオオオオオ……」

園児A「? ねえねえ、あのお兄ちゃん何してるの?」

園児B「お化けには全く見えないし……。変質者の変装とか?」

園児C「しっ! お兄ちゃんなりに私達を怖がらせようとしてくれてるんだから、そんなこと言っちゃダメだよ!!」

日向(フランケンシュタイン)「ヴ、ヴォアアアアアアアアアアアアアアア!!(ヤケクソ)」

園児達「ウワー! ヘンシツシャガオコッター、ニゲロー!!」


〜〜肝試し大会終了後〜〜


日向「…………」

春川「…………」

日向「…………なんか言ってくれよ」

春川「……その、ごめん。……アンタがここまで演技が下手だとは思わなかったから……」

日向「ハハッ……。俺、小学生から中学生まで、演劇会でずっと強制的に裏方をやらさせてたんだ……。一体なんでなんだろうって疑問に思ってたんだけど……こういう事だったんだな……」

俺は春川に慰めて貰いつつ、参加者に配られるカップかき氷を食べていた。イチゴ味の筈なのに、何故だかしょっぱい味がした。


春川さんの手伝いをした! 春川さんとの絆レベルが上がった!!
603 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:11:59.67 ID:4iMSsH/A0
〜〜夏休み5日目〜〜

お祭り、海水浴、キャンプに旅行……。いざこうしてイベントを並べてみると夏休みに出来る事って沢山あるよな。
でも俺は毎日を無計画に過ごすだけだ。何故って? それは──

さて、今日は何をしようか↓2
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:13:19.62 ID:2k+nNI7xO
さげ
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:13:27.29 ID:Jng+pSU30
終里とタッグで大食いバトル
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:13:54.99 ID:fpP3qDCJ0
七海と駄菓子屋でゲーム三昧。
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:14:04.46 ID:GUSFdkTG0
七海とソニアと終里が海に行きたいって言ったので一緒に行った。
608 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:26:37.67 ID:4iMSsH/A0
それは、俺が昼飯を求めて、某ゴ○ーちゃんみたく街を練り歩いていた時だった。


終里「おっ! 日向じゃねぇか!! 丁度良い、ちょっと面貸せよ!!」

日向「終里?」

と、どこぞのヤンキーみたいな口調で、唐突に終里に話しかけられる。なんだか嫌な予感がしたのだが、一応ついて行ってみると……。


〜〜タッグ大食いバトル、優勝者には賞金二万円〜〜


というポスターがデカデカと張られたカレー専門店があった。


終里「最初は俺一人で戦ろうとしたんだけどよ、店主が「タッグじゃないと認められない」とか訳分かんねぇ事言いやがってさ。頼む、少しだけつき合ってくれよ。腹は空いたし金は欲しいし丁度良いじゃねぇか!!」

カレー……カレーか……。確かに店から漂ってくるこの香りを嗅いでいると、どうしてもカレーが食べたくなってくるな。しかし大食いバトルか……終里の実力は確かに凄いが、歴戦のフードファイターのそれに通じるのだろうか……。
それに、相手は組んでくる相手も当然フードファイターだろう。……勝ち目、薄いんじゃないか?

だが終里は道理を説得してもそうそう納得するような奴じゃない。……仕方ない。参加料金だけ払う覚悟で腹をくくるか!!


↓1 95以上で勝利
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:27:41.89 ID:eFkc3bsgO
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:29:12.67 ID:GUSFdkTG0
惜しいのよ。
611 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:34:52.69 ID:4iMSsH/A0
89 大健闘だがあと一歩及ばず。


終里「だぁああああっ! クッソ負けたぁあああああああああ!!!」

日向「い、いや。十分健闘した方だと思うぞ……。ウップ」

終里メインの俺がサポートという感じで超々巨大カツカレーを順調に食べ進めていった俺達だが、優勝者のフードファイタータッグにあと一歩及ばず、結果は2位となってしまった。
参加賞として5000円を支払う羽目になってしまったが、副賞としてこの店専用の割引券を大量に入手出来たので、終里の機嫌はそこまで悪くならなかった。

終里とフードファイトに参加した! 終里との絆レベルが少し上がった!!
612 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:38:02.93 ID:4iMSsH/A0
〜〜夏休み6日目〜〜

昨日終里とあれだけ大量にカレーを食ったはずなのに、十時間以上間が開くとやはり腹が減ってくる。夏の食事の定番といえば素麺と西瓜だが、ことしはまだどっちも喰ってないなぁ……。

さて、今日は何をして過ごそうか↓2
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:39:13.05 ID:GUSFdkTG0
七海とソニアと一緒に花村主催の料理教室に参加した。作る料理はロールキャベツ。
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:39:16.15 ID:hts7jo8iO
葉隠の怪しい商売のサクラになる
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:40:22.63 ID:fpP3qDCJ0
七海と駄菓子屋に行く
616 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:42:15.57 ID:4iMSsH/A0
>>614 了解しましたが「怪しい商売」が何かまで書き込んでください(全く思い付かない。葉隠れにセミナーが出来るとは思えないし)
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 21:48:02.85 ID:+ezydbJMO
>>616
ID変わってるけど>>614本人です
無難に健康食品の実演販売でいいんじゃないでしょうか
占いパワーを吹き込んだ倍額のタコ焼き食べると元気出るみたいな
618 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 21:59:03.57 ID:4iMSsH/A0
……唐突に思う。俺は何故こんな事をしてしまっているのだろう。「相談があるんだべ!!」と頼み込まれてしまったからか? せめて相手は選ぶべきだったんじゃないのか??


葉隠「さぁさぁ、こちら、俺っち自慢の自家栽培(大嘘)西瓜だべ!! ただの西瓜じゃねぇべよ? 超高校級の占い師の俺が、毎日毎日占いパワーを注ぎ込んで丹念に作った、名付けて「ミラクル西瓜」だべ!! 一口食べるとあら不思議! 元気がモリモリ沸いてくる!! さぁさぁそこのお兄さん! 今回は特別大サービス! ちょっくら食べてみてくんな!!」

日向「ウワー、スゴーイ。ゲンキガカラダジュウニミチテキタゾー」

俺は商店街の隅っこで、葉隠の依頼を受けて所謂「サクラ」をやっていた。……いや、普通に西瓜は美味いけど、どう考えてもこれに不思議な力が宿っているとは思えない。つーか他の西瓜より種が多くて食いづらい気すらするし。

↓1 高コンマほど売り上げが伸びる(日向の演技下手により補正−20)
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:00:56.63 ID:Jng+pSU30
620 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 22:06:46.34 ID:4iMSsH/A0
43 まぁギリギリ期待値は売れた。


葉隠「ふぅ……。まぁこんなもんだべな。お疲れだべ日向っち!」

日向「……おう」

夏休みの一日を無為に過ごしたんじゃないかという想いに駆られながら、俺は「今日は超特別に俺が奢ってやるべ!」と、葉隠れがそこらのドラックストアで買って来た炭酸飲料を飲んでいた。
なんだろう……。この炭酸飲料に罪は無いのに凄く味気なく感じる。


葉隠「これで今月の借金の返済は何とかギリギリで間に合いそうだべ! ありがとな、日向っち!!」

肩を組んで笑顔でそう言ってくる葉隠れの様子を見て「……まぁ、人助けになったなら良いか」と、俺は溜飲を下げたのだった。
621 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 22:10:44.32 ID:4iMSsH/A0
〜〜夏休み7日目〜〜

そう言えば、子供の頃ってよくもまぁ飽きもせず毎日外で遊べたよな。と、高校生になった今だから思う。外でやれる遊びって言ったら鬼ごっこに隠れんぼに石投げに……。あれ? 友達がいれば結構あるな? 一人だと空しい遊びが多いけど。

さて、今日は何をしようか↓2
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:10:54.46 ID:Jng+pSU30
九頭竜と和一と猫丸でトレーニング
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:11:39.33 ID:fpP3qDCJ0
七海と駄菓子屋に行く
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:11:39.45 ID:GUSFdkTG0
七海とソニアと一緒に花村主催の料理教室に参加した。
625 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 22:45:41.46 ID:4iMSsH/A0
33のゾロ目かぁ……よし、こうしよう。


七海「あ、来た来た。おーい日向くーん!!」

日向「七海、遅れてすまない!」

俺は七海と一緒にとある横町と鐘で有名な某K市に来ていた。前日に七海から「どうしても行ってみたい駄菓子屋さんがあるんだけど……。良かったら一緒に行かない?」とお誘いを受けたのだ。
当然即OKした俺は、昨日のサクラの事など完全に忘れ、喜び勇んで今日という日を迎えた。


七海「ううん。私も今来たところだから……じゃあ行こっか。ここからだと「名所巡りバス」っていうのに乗るのが一番速いのかな?」

日向「ああ。……折角朝早く来たんだから、他の場所もゆっくり観光していこう」

俺の言葉に七海は「うん」と微笑ましく頷くと「名所巡りバス」と書かれたバス停でバスが来るのを待った。


〜〜数十分後〜〜


七海「おおお! これが伝説の……」

日向「流石に伝説になるほど有名なとこじゃないとは思うけど……。なんていうかうん、風情があって良い所だよな」

「蔵造りの街」としても有名なこのK市は、その貴重な歴史遺産を守る為、街ぐるみで色んな活動をしている。……日本最大規模と言われる「菓子屋横町」もその一つだ。


七海「ねぇねぇ日向くん! 早く、早く行こうよ!!」

七海が俺の手をギュッと掴んでグイグイと前に引っ張る。おいおい、そんなに慌てるなって。そんなに急がずとも駄菓子屋は逃げな……


〜〜更に数十分後〜〜


七海「…………」

日向(……いやまぁ、こんなこったろうとは思ってたけどさ)

俺は七海がとある駄菓子屋の中に置いてある、ボロッちい昭和生まれのレトロゲームに夢中になっているのを、適当な駄菓子を買って食べながら見ていた。
昔は駄菓子屋にこういうゲームが置いてあるのが当り前だった──とは聞いた事があるけど、まさかまだ現存している機種がある駄菓子屋があったとは。七海の目当ても十中八九「これ」だろう。
……なんだろう。なんというかもっとこう、今までになかったようなイベントを心の中で期待していた俺がいることに、俺は気づいていた。

──くん

折角観光都市に来たんだし、もっとこう、七海と色んな所を……。


七海「日向くん!」

日向「うおっ! 七海!?」

七海「どうしたの? さっきからボーッとしちゃって……。何か考え事かな?」

俺視点で唐突に目の前に現われた七海に、俺は飛び上がるぐらい驚いた。滅多にやれないレアなゲームを「あの」七海が一時間足らずで切り上げただって……!? 俺はその事実が信じられず、頬を抓ってみるが、ただ痛いだけだった。……夢じゃないのか。


七海「今日は色んな所に行くんでしょ? さ、お土産の駄菓子を買って、早く次の場所に行こうよ!」

日向「あ! お、おい!」

そう言って再び俺と手を繋ぐ七海に導かれるように、俺達は色んな場所を巡った。蔵造りの街を練り歩いたり、縁結びと厄除けで有名な神社にお参りに行ったり、テレビや雑誌で何度も紹介されている有名な甘味屋であんみつに舌鼓を打ったりと……兎に角色々だ。

──それだけ色んな所を巡れば、時が過ぎるのも当然早く……。気づけば夕方になっていた。

名残惜しい──そんな気持ちを抱えながら、七海と一緒に駅へと向かう。


七海「んー! 今日は楽しかったぁ!! また一緒にどこかに遊びに行こうよ!!」

日向「……ああ」

そうだ。名残惜しんでる場合じゃない。今度は俺の方から七海を遊びに誘ってみようと決意しながら、俺達はK市を後にしたのだった。


(ゾロ目だったので話しを長くしました)

626 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 22:49:18.37 ID:4iMSsH/A0
〜〜夏休み7日目〜〜

夏休みも一週間が過ぎた。そう言うと「まだまだ休みがあるじゃん」と感じる人もいるし「もう一週間も経ったのか」と感じる人もいるだろう。
俺? 俺は特に何も感じないな。兎に角、毎日をちゃんと楽しんで過ごすだけだ。

さて、今日は何をしようか↓2
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:50:35.38 ID:GUSFdkTG0
七海とソニアと一緒に花村主催の料理教室に参加した。
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:50:44.34 ID:Jng+pSU30
>>622
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:51:00.10 ID:GUSFdkTG0
七海とソニアと一緒に花村主催の料理教室に参加した。
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:53:30.24 ID:Q6rvxh890
複数人洗濯ダメなんじゃないの
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:54:46.93 ID:GUSFdkTG0
3人までオッケーって改正されたよ。
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 22:58:24.56 ID:Q6rvxh890
あらそれはすみません
633 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 23:05:27.03 ID:4iMSsH/A0
日向「ぐ、ぐぉおおおおおおおおおお!!」

俺は炎天下の中、海辺の砂浜で、車のタイヤを腰に括り付けた縄で引っ張っていた。何をしているのかと聞かれれば、苦行(トレーニング)と答える他無い。


九頭龍「う、ぉらあああああああああああああ!!」

弐大「もっと、もっとじゃ! もっと足腰に力を溜めて、一歩一歩を踏み出すんじゃあ!!」

その苦行に参加しているのは俺だけじゃない。俺と同じく、興味本位で付いてきた九頭龍(後悔はしていないと言い張っている)と、夏休み前から弐大に特訓を付けて貰っているというあいつ──


左右田「ど、らぁあああああああああああああああああ!!」

左右田の三人で、弐大にトレーニングを付けて貰っていたのだ。車のタイヤ引きなんてやった事もなかったが、これは確かに滅茶苦茶キツい。砂に足を取られてしっかり一歩一歩足を踏み込まないと前に進めないし、ただでさえタイヤが重いのだ。
炎天下の中と言う事もあり、気力と体力のゲージがゴリゴリと削られていく。弐大が「熱中症には要注意じゃあああああああああ!!」と、特製のスポーツ飲料を渡してくれるから熱中症になる心配はなさそうなのだが、これをあと〜〜qやれって……それもうプロのトレーニングとほぼ変わらないんじゃないのか?


日向(それにしても……)

左右田の奴、あの日から弐大にトレーニングを付けて貰ってるだけあって、気合も熱意ももの凄い。「これがあの左右田か?」と事情を知らなかった場合、俺はひっくり返るほど驚いただろう。

↓1 これまでの左右田の特訓の成果(補正値+10)
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 23:07:12.97 ID:2k+nNI7xO
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 23:07:14.16 ID:Jng+pSU30
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 23:07:19.66 ID:GUSFdkTG0
パワーアップ
637 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 23:14:43.41 ID:4iMSsH/A0
97+10=107 ホント誰だこいつ状態。左右田の筋力ステータスを底上げします。


左右田「まだまだぁあああああああああああああ!!」

九頭龍「うおっ!?(な、なんだアイツ……こんなに根性のある奴だったか!?)」

俺達の先頭を勢いよく突っ走る左右田に、案の定九頭龍は驚いている。毎日毎日コツコツと積み上げてきた特訓の成果が現われているのか、左右田は前より一回りも二回りも大きく見えた。
……これは、俺も負けていられないな!!


日向「だりゃああああああああああああああ!!」

九頭龍「お、らぁああああああああああああ!!」

俺と九頭龍にも、男の意地って奴がある。負けじとばかりに左右田を追走するが──


↓1 日向の成果(補正値+20)
↓2 九頭龍の成果(補正値無し)
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 23:15:02.36 ID:fpP3qDCJ0
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 23:15:48.73 ID:Jng+pSU30
640 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 23:28:03.94 ID:4iMSsH/A0
日向「はぁっ……はあっ……はあっ……!!」

弐大が決めたゴールに辿り着いた順番は、左右田がダントツの1位。九頭龍は最初は砂に手間取っていたが、どうやら「コツ」を掴んだらしく、2位。俺はと言えば砂浜を走る感覚を掴むので精一杯で、目標タイムギリギリといった3位だった。


弐大「よし、では各自マッサージを行ない、その後30分休憩じゃあ!!」

弐大の宣言と共に、俺達は腰に巻いた荒縄を外し、自由の身になる。……さっきまでタイヤを引きずっていたからか、身体がもの凄く軽く感じた。今ならどこまでも走っていけそうだ。


左右田「ふぅ……ふぅ……」

九頭龍「左右田……テメェ一体何があった? 勉強はかなり出来る奴だって事は俺でも知ってたが、運動はそこまで得意じゃ無かった筈だろ。……この数ヶ月でテメェに何があったんだ?」

九頭龍が、数ヶ月前とは別人と言っても過言では無い体力を身につけた左右田に問いかけるが、左右田は答えない……。と、言うより返答に困っているようだった。


左右田「あー……なんていうか、その……」


暫く間を置いてから、左右田はこう答える。


左右田「──誓ったんだよ。心も身体も、絶対に前より強ぇ俺になってやるってな」

641 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 23:29:15.73 ID:4iMSsH/A0
左右田との絆が一定値に達しました。

──キャラシナリオ──左右田和一編を開始します。

642 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/25(月) 23:30:04.31 ID:4iMSsH/A0
と、言うわけで今回はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 23:31:35.34 ID:Jng+pSU30
乙かれー
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 00:13:51.04 ID:bJ8ZOjJ30
こういう感じになるのか
なら誰か1人に集中させた方がいいのかな?
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 06:57:03.26 ID:qQ/8ghkh0
3人まで選べるのだから3人まで選んでこなせば回転率は一人よりは上がるはず。
646 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 09:55:42.19 ID:vgyi98Ic0
凄く半端な時間ですが、今これをやっとかないと夜の更新が遅速になる事間違い無しなので投下。
647 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 09:56:59.89 ID:vgyi98Ic0


キャラシナリオ 左右田和一 ──嘗ての恋と、今の恋──


左右田「なぁ日向、今ちょっと良いか?」

弐大がやってくれている特訓の昼休憩中、海の家で焼きそばを食い終わった俺に、左右田が話しかけてきた。「何だ?」と声を返すと、どうやら二人っきりで話したい事があるらしい。
左右田曰く『相談』の延長線とやららしいのだが……。兎に角、俺は左右田の後に続いて行き、適当な堤防の上に腰掛ける。


左右田「ふぅ……。いやー、今日もあっちいなぁ……」

日向「ああ。弐大じゃないが、熱中症には十分注意しないとな」

俺は弐大から受け取ったドリンクをゴクゴクと口に運びつつ、左右田の言葉の続きを待つ。その様は「言葉に迷っている」と言うより「言うのを躊躇っている」様に感じた。


左右田「あー……。前に相談した時のこと覚えてるか? 俺が「誰でも良いから可愛い女の子とデートがしたい」ってバカみたいな依頼をした時の事だよ」

左右田は不安そうに言うが、当然忘れるわけがない。なにせあれが俺の──『超高校級の相談窓口』としての初仕事だったんだから。


左右田「お前と七海に見守って貰いながら、小泉と西園寺と……その、デートって奴をしてさ。ふれあい広場で動物と戯れて、花村特製の綺麗なゼリーを喰って、室内レジャープールで思いっきり遊んで、夢野のマジックショーを見て……。んで、デートの最後に西園寺に告白されてさ」

日向「ああ、そうだった……。らしいな」

左右田は懐かしむように目を細めるが、まだその「デート」から数ヶ月と経っていない。しかし左右田の中ではもう随分と昔の事のように感じているらしかった。


左右田「……そん時は内心メッチャ動揺してたんだけど……スゲー嬉しかったんだ。それまで西園寺の事なんて、小生意気なクソガキ……だったのは、一年前か。兎に角生意気で、可愛くて綺麗なのに可愛げのない精神年齢小学生野郎──位にしか見てなかったのにさ。告られた瞬間こう、心臓がドキンと高鳴ってさ」

左右田はただ淡々と言葉を紡いでゆく。自分の中からあふれ出そうとする言葉を噛み砕き、分かりやすいようにして俺へと伝えてくる。


左右田「……自分の中で整理を付けるために「今度こそ」失敗しないために「俺が強くなるまで待っててくれ」なんてふざけた事言って返事を保留にしちまったんだけどよ。告られた日からもうこう……アイツの事がスゲー気になるッつーか、か、可愛く見えて仕方ねぇっつーか……」

……あ、これもしかして惚気られる流れか? だったら俺は暫くの間相槌マシーンになってやる気満々だぞこの野郎。


左右田「授業中に眼が合った時なんて「ふふっ」って嬉しそうに微笑んでくるし、食堂じゃあ近くの席に陣取る事が多くなったし、なんだかんだ理由を付けて、ふ、二人っきりで買い物に出かける事になった時とかにこう、キュッって感じで俺の服の裾を掴んで上目遣いしてきたりさ……」

日向「ソッカー」

左右田「その度に、胸はドキドキ高鳴るし、心臓はバクバクウルセーし……。楽しい、嬉しい、って気持ちで心の中がいっぱいになるんだけどさ」

日向「ウンウン」



左右田「……その度に思い出すんだよ。ソニアさんの事を」

日向「…………」

一気に陰鬱な表情になった左右田を見て、俺はマシーンから一人の人間に戻った。どうやら「相談」はここからが本番らしい。

648 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/26(火) 10:00:20.65 ID:vgyi98Ic0


左右田「ソニアさんにこっぴどく振られて、クラスの女子全員を巻き込んだ大暴走をして、そこまでしてようやく視野が広くなった……。いや、俺の場合は「正常に戻った」ってのが正しいのか? 色んな物が見えてきてさ」

左右田は懺悔でもするかのように頭を垂れて、言葉を紡ぎ続ける。


左右田「思い出すんだよ。相手の気持ちを、何をして欲しいのか、何を求めているのかを考えもせずに毎日のようにアタックしてたあの頃を」

……そうだ。左右田がソニアに振られたのだって、そう前の事じゃない。そもそもこいつは「ソニアに振られて傷心していた」タイミングで俺の研究教室に尋ねて来たんだから。


左右田「思い出す度に思うんだよ。「バカじゃねーのかこいつ」って」

自分にイラついて仕方が無い、といった具合に、左右田は言葉尻を強くする。その右手が、痛いぐらいに強く握られていた。


左右田「自分勝手に一目惚れして、自分勝手に相手の事を自分の都合の良いように考えて、自分勝手に仲が良い田中に牙剥いてさ。トンでもねぇDQN野郎だったんじゃねぇかって分かるようになってよ」

日向「…………」

俺は何も言わなかった。下手なフォローもしなかった。言葉遣いは少しアレだが、左右田の言っている事は概ね事実でもあるからだ。実際、俺の研究教室が完成する前に「左右田を何とかしてくれないか」とソニアに相談を受けた事がある。


左右田「……だからその……怖いんだよ」

日向「……何がだ?」

左右田「……また俺が相手の……西園寺の事を自分に都合が良いように考えてるんじゃねぇかってよ」

左右田は静かに目を閉じて、今まで誰にも言えなかった想いを吐露し続ける。


左右田「……確かにまだまだガキっぽくて未熟なところは沢山あるけどさ、あいつ(西園寺)は本当にスゲー奴なんだ。この前始めてあいつの「西園寺流日本舞踊」って奴を動画で見たんだけどさ……。もうなんていうか凄く……兎に角凄くてよ」

左右田「俺風に言うなら少しも無駄なところがない超精密機械? 超精密機械なのに超ド派手な演出や細かい気配り、アドリブが出来る日本人形──って言い方じゃあいつに失礼か? 兎に角「ああ、そりゃ超高校級だわな」って納得しかさせられないそれでさ」

確かに俺も西園寺の日本舞踊は見た事があるが──アレは本当に凄かった。普段の「西園寺ひよ子」からは考えられないような、正しく「美しい舞」だった。


左右田「……そんな西園寺に、俺みたいな奴が近づいて良いのか? また前みたいに勝手な事を、余計な事を考えて、実行して、あいつを不快にさせたり傷つけたりするんじゃねぇか?」

日向「……左右田」

左右田「……強くなりたい、あいつに相応しくなりたい、って言ったのは嘘じゃねぇけど……ある種の逃げでもあってさ。こんだけ実績があれば、世間一般で言う「良い男」って奴になれれば、少しはあいつに相応しくなれるんじゃねーか? って低俗な考えでよ」

誰にも言えなかった、誰にも聞かせられなかった想いを、心の奥底を、左右田は今俺に見せてくれている。……それがどれだけ勇気の要る事かは、嫌でも理解出来た。


左右田「俺はまだまだ道理も世間も知らねぇガキで、自分の事だけで精一杯で、大切な人のために何かしようと思っても一人じゃ全然何も出来なくて……。こんなどうしようもねぇ俺を「好きだ」って言ってくれた女一人守る力もなくて、それどころか逆に傷つけちまう可能性すらあるような奴で……」

日向「…………」

左右田「──なぁ日向。俺、ちゃんと成長出来てんのかな? ソニアさんにあんだけ迷惑掛けた俺が、高三にもなってようやく「相手の気持ち」って奴を真剣に考えれるようになった俺が、西園寺の傍にいられるような男になれんのかな」

日向「……↓1 2 3」

↓3までの意見を統合して、作者が上手い具合に纏めます。
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 10:45:41.17 ID:lQ9cy3ibO
それを決めるのは俺じゃなくて西園寺だ
それにそうやって悩めるならもうお前は立派な漢だよ!
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 10:52:37.13 ID:trhk7Ypuo
お前が悩むことは間違いじゃない
だけど西園寺の事も信じてやれ
あいつはお前を信じているぞ
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