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日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」

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351 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:22:10.83 ID:CHdkUbAW0
九頭龍「──んなっ!!?」

日向「みんな! 伏せ──!!」

確かに隠れ潜んでいた筈の場所を狙い打ちにされ、四人を纏めていた日向が、一体何が起こっているのかも分らないまま撃破される。


春川『日向、ヒット。プレイエリアの外に行って」

左右田(ひ、日向ぁ!!)

日向(……どうなってるんだ!? 俺達の潜伏はほぼ完璧だったはずなのに……!?)

狛枝(ハハハッ! 良いね、それでこそだよ舞園さん!! さぁ、もっと君の輝く希望を見せてよ……!!)

一旦散り散りになった77期生メンバーを、舞園は追う。……狙うはたった一人で行なう、ジャイアントキリングだ。


第六作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:22:25.78 ID:DWjimZAZ0
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:24:12.92 ID:42VqxxWM0
窮鼠猫
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:24:21.46 ID:JTT2Y7G0O
てや
355 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:28:41.62 ID:CHdkUbAW0
108VS122 78期生有利で再判定。

舞園「……散り散りになりましたか……それなら!」

↓1 舞園が狙うメンバー

01〜40 左右田
41〜80 九頭龍
81〜00 狛枝(超高校級の幸運なので狙われ率低め)
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:29:35.58 ID:4fKUOew7O
だあ
357 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:33:32.42 ID:CHdkUbAW0
58 九頭龍


舞園(一番狙いやすい位置にいるのは……九頭龍さんですね)

少しずつ少しずつ場所を変え、ジッと息を潜めながら、舞園はチャンスを待つ。……恐らく、統率役の日向が居なくなった今こそが最大のチャンス。
超高校級のゲーマーである七海がやって来る前に、なんとしてでも状況を……少しでもマシな物にしなくては……!!

ダダダダダダダダダダダダッッ!!


九頭龍「──ッツ!?」


↓1 14以下で九頭龍撃破。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:33:48.80 ID:DWjimZAZ0
359 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:39:55.87 ID:CHdkUbAW0
80 撃破失敗。


九頭龍「──クソッ!」

舞園(………外しましたか)

九頭龍は全速力で林の中を駆けながら、銃弾が飛んできた場所目掛けて反撃の射撃を行なう。──ヒット判定は無い。恐らく初撃が失敗した時点で舞園も即座に移動したのだろう。──だが


九頭龍(どうしてこっちの位置が正確に分る!? 噂のエスパーでも使ってやがるってのか!?)

九頭龍は「一箇所にとどまるのは愚作も愚作」と考え、林の中を縦横無尽に移動し続ける。舞園相手にはその作戦が一番効果的だと信じて──


第7作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:40:26.18 ID:U2ZiN5xdO
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:40:44.19 ID:42VqxxWM0
九頭龍のカウンター
362 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:43:11.21 ID:CHdkUbAW0
あの〜……。差が1なのに撃破判定に成功するとは思えない(1以下を出す必要がある)ので、再判定しても良いですか?
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:44:24.47 ID:42VqxxWM0
やっちゃって
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:44:40.03 ID:DWjimZAZ0
いいんじゃないかな
グダるのもアレだしさ
スムーズにいくなら再判定に賛成
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:46:03.66 ID:Dqd7Ys0yO
再判定希望
366 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:46:08.98 ID:CHdkUbAW0
では改めて

第七作戦判定(再)

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+30(ただし男性に限る))
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:46:26.71 ID:DWjimZAZ0
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:47:28.46 ID:Dqd7Ys0yO
来てたのでホイ
369 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 22:57:07.77 ID:CHdkUbAW0
101VS76 77期生有利で撃破判定。(ちなみにグダらないために今決めたルールですが、第十判定になっても勝負がつかなかった場合、人数が多く生き残っている方の判定勝ちとします)


九頭龍「……とは言え、やられっぱなしは性にあわねぇんだよな」

九頭龍は考える。もし噂通りこちらの思考が読まれていると仮定した場合、一番手っ取り早い反撃方法は

@相手が狙って来たところにカウンターを喰らわせる。
A精神統一をして無心になり、舞園の元に忍び寄る。

@は手っ取り早いが、相手に先手を譲る事になる危険な作戦だ。だがAは実行すること自体が難しい。精神統一の為の座禅は組の修行でやった事があるが、人はそう簡単に「無心」にはなれない物である。

さて、どっちで決着を付けてやろうか……↓2 

@相手が狙って来たところにカウンターを喰らわせる。
A精神統一をして無心になり、舞園の元に忍び寄る。
Bその他安価
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:57:36.64 ID:DWjimZAZ0
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 22:58:46.56 ID:42VqxxWM0
3 七海のハンドサインで威嚇射撃するから仕留めてって指示が来たから狙う。
372 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 23:09:21.03 ID:CHdkUbAW0
>>371 馬鹿な>>1には思いもつかなかったのでボーナスをあげます。


九頭龍が「それ」に気づいたのは決して偶然では無かった。ガサガサッと割と近くで茂みを移動する音が聞こえて来たからだ。


九頭龍(あれは……七海?)

七海「…………」

七海は姿勢を低くしながら片手を使って……所謂「ハンドサイン」という奴で九頭龍に指示を出してくる。最初こそ分りにくかったが、どうやら自分が威嚇射撃するから仕留めてくれという事らしい。


九頭龍(……なるほどな、了解)

九頭龍は返事としてサムズアップをすると、七海が狙いを付けたのに合せ、自分は舞園の逃走経路を予測して、そこに狙いを付ける。


──ダダダダダダダダダダダダッッ!!


舞園(ッツ──! 七海さんですか……! まさかこうも早く移動してくるなんて──)


──ダダダダダダダダダダダダッッ!!


舞園「なっ──!?」

撃破判定 45以下で舞園撃破。↓1
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 23:10:59.79 ID:Owp2z73bO
45以下
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 23:11:05.86 ID:plgFqnXk0
375 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 23:22:51.33 ID:CHdkUbAW0
79 撃破失敗


九頭龍「──」

九頭龍はなるべく己の心を無心にして、舞園がいる位置に銃撃を放つが、ヒット判定は聞こえない。そして少しの後、舞園がその場から急いで離れていくのが分った。


九頭龍「クソッ! 最悪だ……絶好のチャンスだったってのに!!」

七海「まぁまぁ落ち着いて九頭龍くん。数的有利を取っているこっちが相手を追い詰めてるのは間違い無いんだし、油断せずに行けば問題ないよ。……ここからは私も舞園さんの攻略に協力するから、ね?」

九頭龍「そりゃあ頼もしいな。頼りにしてっぜ、七海」

七海「うん。で、それでなんだけど…………」

〜〜〜〜

舞園(あ、危なかったです……! もう少しでやられるところでした……!!)

舞園はぜえぜえと息を吐きながら、這いつくばるように茂みに隠れ潜んでいた。相手三人に七海まで合流したと言うことは、もう本当に時間がない。一刻も早く誰か一人でも落さなければ、有利不利の話しではなく「判定負け」になってしまうだろう。
……次の一手が大勝負。絶対に負けるわけにはいかない──!!

第八作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30+七海合流につき、人数差有利+10)
↓2 78期生(超高校級のエスパー補正+20(疲労+余裕が無いため)(ただし男性に限る))
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 23:22:58.84 ID:42VqxxWM0
なかなかしぶとい。
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/19(火) 23:23:14.37 ID:DWjimZAZ0
378 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/19(火) 23:35:55.29 ID:CHdkUbAW0
124VS57 差が50以上ついた為舞園撃破確定。


舞園「……ふぅ」

一旦落ち着こう。そう思った舞園は、再び精神を集中させて、周りの「聲」を聞き始める。七海に関しては、眼で用心深く周囲を観察し続けることで対処するしか無い。
逆転の手段があるとすれば、やはり相手の中核である七海を潰すのが一番良いのだが、今の自分にそんな余裕は──

──いたぞ! 舞園がいた!!

舞園「──ッツ!?」

そんな聲と共に、激しい銃声が聞えてきて、舞園は急いでその場を離れ──そこで、違和感に気がついた。銃弾が飛んできた場所が、自分の居た場所とあまりにも場違いな場所だったのだ。


七海「──なるほど。そこに居たんだね、舞園さん」


ダダダダダダダダダダダダッッ!! っと、今度こそ舞園の要る場所目掛けて銃弾の嵐が飛んでくる。聲が読めることを逆に利用されたのだと、舞園が気づいた時にはもう遅かった。


戦刃『舞園さん、ヒット。78期生全滅により77期生の勝ち』

戦刃から放たれた勝利宣言に沸き立つ七海達を見て、ホンの少しの悔しさと、相手を称える称賛が、舞園の内心にあった。


本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/19(火) 23:38:01.77 ID:42VqxxWM0
乙 これでイーブンになったから次のラウンドで決着ですね。
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 23:39:47.31 ID:DWjimZAZ0
お互い油断なくなった感じでラストバトルよ
乙―
381 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 19:16:21.92 ID:k7SSIBoc0
こんばんわ。いつもよりも多めに時間が取れたので始めて行きます。
382 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 19:17:23.04 ID:k7SSIBoc0
澪田『試合終了〜!! 第二回戦は77期生の勝利っす!! むっきゃー! 創ちゃん達よくやったっすー!!』

豚神『先手を相手に譲ってしまってからの見事な立て直し、そしてリスク覚悟の単独偵察……。成功させた狛枝は勿論だが、その情報を活かしてジワジワと相手部隊を壊滅させていった77期生全員の勝利だろう。78期生は少々堅実に動きすぎたな。苗木を戦刃(審判)の傍に行かせるのは決して悪い手ではなかったが、情報を持ち帰るまでに時間がかかる。その時間差も不利に働いてしまっただろうな』

澪田と豚神の解説を聞きながら、俺達はチーム内で健闘を称え合っていた。主に偵察を決めた狛枝と、最後の〆を行なった七海への称賛だが、二人は「何でもないよ」と謙遜する。


狛枝「ボクは「超高校級の幸運」……それしか取り柄が無いからね。あの程度で「役に立った」と思って貰えるのなら幾らでもやるよ!!」

七海「私も自由に動かせて貰ってただけだしねぇ……。最後の舞園さんの特性(スキル)を逆利用してのアタックだって、九頭龍くんが居たからこそ使えた手だし」

九頭龍「いやいや、今回のMVPはお前ら二人で間違いねーだろ」

左右田「そうそう! 「情報」って奴のありがたさと、ゲーマーの指揮の凄さを改めて思い知らされたって感じだったよな!!」

日向「ああ、二人とも胸を張って良いと思うぞ。……さてと、次が最終試合だ。──絶対に勝とう!!」

「「「「「おー!!」」」」」

と、俺達は円陣を組んで団結する。これで1−1……。次の試合で勝利した方が、このゲームを制するんだ……!!


〜〜〜〜


苗木「ごめん……僕、今度こそ何も出来ずに撃破されちゃった……。しかもまた一番最初に……」

不二咲「な、苗木くんの所為じゃないよぉ!」

朝日奈「そうだよ! 不用意に苗木一人に偵察を任せた私達にも責任があるって!!」

霧切「……せめて苗木くんとの本隊との距離をそこまで離すべきではなかったわね。そうすれば苗木くんが撃破されてもすぐに報復に動けたわけだし……。その点、舞園さんは素晴らしい粘りを見せてくれたわ。一人にさせてごめんなさい」

舞園「いえいえそんな! 私も粘るだけ粘ってみたんですけど……結局は一矢報いるだけで精一杯でしたし。(……やっぱりこの「聲」は乱用すべきじゃありませんね。聞いちゃいけない聲まで聞いてしまいますし)」

苗木「うん。舞園さんは本当によく頑張ってくれたと思うよ。……それにしても次が最終ラウンドか。なんだか名残惜しいなぁ……」

苗木がボソッと呟く。例えゲームに殆ど参加出来なくても、第一ゲーム第二ゲーム共に速攻で撃破されてしまっていたとしても、苗木はこのサバイバルゲームを心から楽しんでいた。「友人達と何の気兼ねもなく遊ぶ」──それがどれだけ楽しく、素晴らしいことかを、平凡極まる苗木誠という少年だからこそ、理解出来ていた。


舞園「……だったら、また遊びましょう」

サバゲーをやろうと皆に提案して、日向達の手まで借りに行った舞園が、笑顔で答える。


舞園「別にこれで終わるわけじゃありません。今度は違うゲームをしたり、どこかに出かけたり……。皆でまた遊びに行けば良いんですよ。日向先輩達や、他の人達も誘って!」

苗木「舞園さん……。うん、そうだね!!」

霧切「ふふっ……。でも今は最終ラウンドに集中よ。折角ここまで来たんだもの。シッカリ勝って終わりましょう」

朝日奈「うんうん! 私、今まで以上に全力で頑張っちゃうよー!!」

不二咲「ぼ、ボクも……。今の所目立つ活躍はしてないけど、全力を出しきるよ!!」


澪田『さてさて、互いのチームの団結力もより高まった所で、地獄のファイナルラウンド開始っすよー!!』

豚神『泣いても笑っても、これが最終ゲームだ。両チームとも、健闘を祈っているぞ』

二人の宣言で、各チームは自分達のスタート地点へと戻る。「勝利する」──その共通した信念を互いに持ちながら。


第一作戦判定……の前に、日向からの提案判定。↓2

@七海に最初っから本気を出して貰う。
A七海を指揮官として、作戦を遂行する。
Bその他安価

(どの判定も「成功するとは限りません」)
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 19:52:47.10 ID:JDcIrHWsO
安価した
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:07:00.42 ID:TjTAzjAS0
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:08:34.67 ID:fIqLOjJ60
3 七海には司令塔としてうごいてもらい、日向達は一人づつ撃破、会話はハンドサインでずっとしていく。舞園対策
386 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 20:20:53.30 ID:k7SSIBoc0
……ずっと、このゲームが始まってからずっとずっと、引っかかっていたことが一つある。


日向「……なぁ、七海」

七海「? なぁに、日向くん」

日向「お前、今このゲームをやってて楽しいか?」

俺のその質問に、七海は「何を言っているのか分からない」というような表情をした。


七海「うん、勿論楽しいよ? なんで?」

俺がそう思ったのは、七海が……七海自身が自分の才能を……超高校級の才能を発揮出来ていない、否、する気が無いと言う事が分っていたからだ。
『みんなが楽しくゲームを遊べる様に』『終わった後、良かったと思えるゲームが出来る様に』……その思考は尊く、プロのゲーマーとして必要不可欠な物だと俺も思う。──だけど。


日向「……俺の勝手な我が儘かもしれないけどさ、俺は、このゲームでも本気を出したお前が見てみたいんだ。『皆が楽しめるように』じゃなくて『七海が楽しむ為に』最初っから全力を出してくれないか?」

七海「………」

じゃないと「皆が楽しんだ」とは言えない気がする。一人だけずっと縛りプレイを強いられて、それで良いと彼女は思ったし、そう言った。けど、俺は──

七海「↓1」

01〜30 ごめんね。今回のゲームではこのスタンスを変える気は無いんだ。
31〜60 ……分ったよ、ちょっとだけ本気を出してみる(七海の判定に+のバフ)
61〜90 日向くん……私、遠慮しなくても良いのかな? 本気でやっても良いのかな?(七海の判定に++のバフ)
91〜00 うん! 分った!! 全力でやらせて貰うね!!(ア カ ン)

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:24:14.86 ID:Kqlf4vK0O
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:26:47.93 ID:fIqLOjJ60
鬼神が本気出すぞ!
389 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 20:31:30.67 ID:k7SSIBoc0

七海「……」

俺のその言葉を聞いて、七海は少しばかり黙りこくると、俺の顔を見てこう言った。


七海「日向くん……。私、遠慮しなくても良いのかな? 本気でやっても良いのかな?」

少々不安げな七海に、俺は「ああ、勿論だ」と笑顔で頷く。超高級の才能を持つ人間が、その力を発揮できる機会をムザムザ無駄にするなんて、俺には我慢ならない。
なにより、俺は七海に満足して欲しいんだ。ゲームを楽しんで欲しいんだ。その為に起きるバランス崩壊なんて知ったことか。


七海「……そっか。じゃあ、本気、出しちゃおうかな?」

「ふふっ」と微笑みながら七海が言う。優しくて自信に満ちあふれたその表情に、俺も思わず笑顔になった。


改めて第一作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:31:53.06 ID:4CTysromO
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:32:24.85 ID:9QKCjRVV0
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:34:38.99 ID:fIqLOjJ60
苗木が遊撃して後ろから援護射撃
393 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 20:42:27.47 ID:k7SSIBoc0
36vs95 78期生の勝ち。(一応、50を越えていないので初手撃破は無し) ちょっと77期生初手の作戦判定弱すぎませんかねぇ……?


日向「じゃあ七海、気をつけてな」

九頭龍「あんま無茶すんじゃねーぞ!!」

狛枝「あははっ! 七海さんは僕達の希望に、そして僕達は七海さんの踏み台になるんだね!! なんて素晴らしいんだ!!!」

左右田「こんな時までサイコな発言してんじゃねー!! ……兎も角、頼りにしてっぞ七海!」

七海「うん、日向くん達もね!」

その返事を最後に、七海は一人林の中へと消えてゆく。俺達は、最初っから七海に単独行動をさせて、他の四人で固まるという作戦に出た。
前回もやった、俺達四人全員で囮になる作戦だ。……上手く行くかどうかは分らない。けど、七海が本気を出してくれるならこれが一番勝率の高い戦法だと信じて……。

そして、数分後。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! ──という射撃音が、俺達の右斜め前方から聞えてきた。


日向「ッツ!? 全員避けろ!!」

↓1 49以上で誰か一人撃破
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:43:02.36 ID:fIqLOjJ60
カウンター決めろ七海
395 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 20:45:13.34 ID:k7SSIBoc0
36 誰も撃破ならず。七海のカウンター判定、30以下で78期生の誰かを撃破。↓1
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:45:28.02 ID:+7GnqYE8O
あん
397 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 20:47:47.97 ID:k7SSIBoc0
02 撃破されたのは誰? ↓1

01〜20 苗木
21〜40 舞園
41〜60 霧切
61〜80 朝日奈
81〜00 不二咲
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:48:42.20 ID:fIqLOjJ60
びっくりぽん
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 20:51:44.49 ID:fIqLOjJ60
苗木氏、朝日奈の盾に
400 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:02:36.81 ID:k7SSIBoc0
20 苗木撃破 ……また一番最初に脱落してるよこの超高校級の幸運……。


苗木「……ごめん、仕留め損なったみたいだ」

苗木はバラバラに散っていく77期生の足音を聞きながら、落胆するように溜息をついた。霧切の読み通り、七海は単独で。他の四人は纏まって行動するだろうという読みはバッチリ当たっていた。しかも団体行動をする四人を先に発見できたという千載一遇のチャンスだったのに、それをムザムザと逃してしまった。


霧切「……気にする事は無いわ。今ので各自単独行動に移ったのなら各個撃破していけば良いし、また纏まるなら今度こそ一網打尽にするチャンスよ」

舞園「そうですよ苗木くん! 落ち着いて、焦らず行きましょう!!」

苗木「うん、そうだね! じゃあ……」

苗木を遊撃に、そして霧切と舞園が後ろから援護射撃をするというそのフォーメーション。それは決して悪い手ではなかったのだが──


──バン!


苗木「……え?」

銃を乱射すると言うことは、それ即ち敵の大凡の位置を「見えない敵」に伝えてしまうと言うことでもあった。


戦刃『苗木くん、ヒット』

苗木「な、なにが……!?」

霧切「……!? 舞園さん、反対側の林の中に隠れて! 姿勢は低く!! それと、敵を発見しても無闇に銃を乱射することは控えて!!」

舞園「は、はい!!」

状況は嫌でも動き出す。77期生最強のゲーマー。七海千秋の手によって。


第二作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:03:41.40 ID:TjTAzjAS0
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:03:44.31 ID:xGximNq0O
403 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:11:45.24 ID:k7SSIBoc0
70VS41 77期生の勝ち。


日向(……流石は七海だな。あの状況下で冷静に一番狙いやすい位置にいた苗木を的確に狙うなんて)

一旦散り散りになった77期生の男子組は、こうなった時(奇襲を受けた際)の為の緊急マニュアルに基づいて行動し、バラバラになりつつもお互いの姿が視界に入る様にして行動していた。
これなら誰かが撃破されてもすぐさまカウンターを取れる。被害も最小限で済むという算段だ。

そして──


日向「……いた」

こちらが先に敵を見つけた時は、当然先手を打てる。日向は落ち着いて敵に標準を合わせて、息を吐くと同時にトリガーを引いた。

↓1 撃破判定29以下で誰かを撃破
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:12:14.34 ID:fCQaKvnd0
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:12:42.47 ID:fIqLOjJ60
日向と九頭龍のコンビで撃破
406 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:19:14.58 ID:k7SSIBoc0
34 撃破失敗。


朝日奈「あ、あっぶな!! 今頬を掠めちゃったんだけどこれってセーフ? セーフだよね!!?」

不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の資格に入る事を意識して!!」

日向(──クソッ! ギリギリの所で外したか!!)

日向が狙ったのは、前回同様不二咲と共に行動をしていた朝日奈だったが、ホンの僅かに軌道が逸れてしまった。これ以上の追撃は無駄&危険だと判断した彼は、一旦場所を林深くに移動し、次のチャンスを待つ──。


第三作戦判定

↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:20:06.46 ID:fIqLOjJ60
七海、援護射撃翌頼むってハンドサインを出す。
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:21:11.80 ID:AHIwU93yo
フリーダム
409 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:28:11.99 ID:k7SSIBoc0
76vs90 78期生の勝ち。


左右田(あっちゃー……。ドンマイ日向、こんな時もあるさ)

日向の後方で援護に徹していた左右田は、日向の本当に惜しいヒット寸前の射撃を見ながら心の中でそれを労った。絶好のチャンスだった事には変わりないが、なに、慌てることはない。隊列を崩さず、注意深く向こう側の林を観察していればほら──

ダダダダダダダダダダダダッッ!!

左右田「は、はぁ!?」

突如として「自分達が隠れていた方の茂み」からの射撃に、左右田は目を丸くして驚く。そして──


↓1 14以下で左右田を撃破
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:29:35.04 ID:TxdwgIGaO
411 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:31:06.72 ID:k7SSIBoc0
七海のカウンター判定↓1 30以下で78期生の誰かを撃破。
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:31:15.25 ID:fIqLOjJ60
左右田、骨は拾ってやる。
413 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:33:14.57 ID:k7SSIBoc0
撃破されたのは誰? ↓1

01〜25 霧切
25〜50 舞園
51〜75 朝日奈
76〜00 不二咲
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:34:56.80 ID:VObCqy7MO
はい
415 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:46:38.73 ID:k7SSIBoc0

春川『左右田、ヒット』

審判役である春川の声が、無情にも響く。


左右田(んな馬鹿な!? 舞園と霧切、それから朝日奈と不二咲だって向こう側の林に逃げたはずじゃ……!!)

訳が分らないといった風に頭を困惑させる左右田はある事を思い出す。


──不二咲「あ、朝日奈さん! 兎に角隠れよう。移動もなるべく素早く、敵の視覚に入る事を意識して!!」──


そう。不二咲は何も、「向こうの林に隠れよう」などとは一度も言っていない。ただ「兎に角隠れよう」と言っただけだ。──つまり


左右田「──クッソやられたぁ!!」

左右田が勝手に「じゃあなるべく狙われにくい向こうの林に逃げたんだろうな」と思い込んでいただけだ。自分の思い込みの悪さに、左右田が溜息をついて落ち込んだ──その瞬間だった。

──バン!

林の奥の奥。視認することすら難しい位置から、一発の銃弾が飛んできて不二咲のド出っ腹を貫く。


不二咲「……え? う、うそぉ!?」

戦刃『不二咲くん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね?』

左右田を打ち抜いた不二咲を、七海が狙い打ちにする。……全く活躍は出来なかったが最低限の役割は果たせたようだと、左右田は「ほぅ……」と今度は&の溜息をついた。


第四作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:47:42.29 ID:9QKCjRVV0
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:48:11.33 ID:XdJOlPoeO
418 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:51:00.48 ID:k7SSIBoc0
29vs33……ですが、差四で相手チームを打ち抜けるとは思えないので、78期生にゾロ目ボーナスを付けて再判定

第四作戦判定(再)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+43)

419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:51:37.93 ID:TjTAzjAS0
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:53:30.88 ID:9QKCjRVV0
421 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 21:59:12.90 ID:k7SSIBoc0
123VS132 何でこんな時だけ差がつかないかなぁ(怒)もう面倒なのでゾロ目ボーナスをそのままに再々判定。

第四作戦判定(再々)
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+48)
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 21:59:52.44 ID:odCXBvDlO
はい
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:01:09.14 ID:AHIwU93yo
すべて任せる
424 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:15:38.63 ID:k7SSIBoc0
74vs62 一応、ゾロ目+十以上の差がついたので判定行きます。


狛枝(さて、なんか左右田くんと不二咲くんが撃破されてから状況がグダグダし始めたみたいだけど……)

狛枝は日向とも九頭龍とも合流せず、ただ一人、林の中を暢気に歩いていた。今の彼に、隠れるという選択肢は無い。七海が「本気を出す」というのならば自分も「本気を出す」までだ。……とは言っても、この「幸運(才能)」は自分では制御しきれない物なのだが。
狙いはただ一つ。自分を狙ってきた敵に対する「カウンター攻撃」だ。敵のキルを、七海一人に任せる訳にはいかない。結局、自分達が彼女の踏み台になるには、最低限の努力をしなければ踏み台にすらなれない──と、狛枝凪斗と言う少年は考えている。


そして、林の中を暢気に歩いて数分が経った頃だった。

ダダダダダダダダダダダダッッ!! という銃撃音が、左斜め後ろから聞えてくる。


「……アハッ」

──しかし、当たらない。本当に何故か、全ての銃弾が狛枝に当たるのを拒否するかのように右へ左へと逸れていく。
これが、これこそが彼の「超高校級の幸運」苗木の持つ普遍的なそれとは別の、まるで女神の加護でも付いているかのような不思議な力。


「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

彼は銃弾が飛んできた場所に向かって銃撃を放つ。一発あれば十分──そう言わんばかりに「バン!」と、たった一発だけ。

撃破判定↓1 12以下で撃破
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:16:48.24 ID:fIqLOjJ60
この後、狛枝は江ノ島に絡まれて大変だった。
426 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:22:09.82 ID:k7SSIBoc0
数瞬後。ダダダダダダダダダダダダッッ!! という誰かが逃げていく足音が聞えてきた。狛枝は狛枝で、ガッカリしたような顔をして溜息を付く。


狛枝「うーん、半歩ズレちゃったかな……。それにしてもたった一回だけ攻撃しただけで逃げちゃうなんて……。勿体ない事をする物だね」

そう、そもそも狛枝に「銃弾を避ける気」など「端から無かった」彼は「当たったら当たったでしょうがない」という思考回路をしていたのだ。
己の「幸運」に絶対の自信を持つ、狛枝だからこそやれる狂気の沙汰である……。


第5作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:22:27.92 ID:9QKCjRVV0
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/20(水) 22:23:05.47 ID:iD8z/fRyO
429 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:26:31.07 ID:k7SSIBoc0
122VS57 50以上の差が付いたので誰か一人撃破確定。

↓1 誰? ちなみに撃破したのは? ↓2

01〜20 霧切
21〜40 舞園
41〜00 朝日奈

01〜20 日向
21〜40 九頭龍
41〜60 狛枝
61〜00 七海
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:27:45.15 ID:SldkhkaK0
はい
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:28:49.11 ID:fIqLOjJ60
スナイパー
432 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:50:06.89 ID:k7SSIBoc0
霧切撃破。なお、ゾロ目なので次の判定に+のボーナス。


舞園「3vs4ですか。まだ希望がある人数差ではありますが……」

舞園は茂みに身を潜めながら、霧切とヒソヒソと内密な会話をしていた。議題は勿論「どうやったらこの状況から逆転出来るか」だ。


霧切「……七海さんを探しましょう」

霧切はそう言うと、両手に銃をシッカリと構え直す。


舞園「七海さんを、ですか?」

霧切「ええ」

初手の苗木へのスナイプといい、左右田を犠牲に不二咲を狙い打ちにしたことと良い、彼女は恐らく今回「本気」を出してゲームに臨んでいる。借りに今の状況から他のメンバーを全滅させても、残った七海一人で逆転勝ち(三立て)される可能性すらあるのだ。
彼女がどう動いているのかは他のメンバーも知らないだろうが、今なら場所を推理さえ出来れば奇襲を掛けることも──


「──おっと、悪いがそれを許すわけにはいかないな」

霧切・舞園「──ッツ!?」

バッ!──と声のした方を振り向くが、誰も居ない。注意深く茂みの中を観察してみても、影も形も見えない。じゃあ今の声は一体……!

ダダダダダダダダダダダダッッ!!

という射撃音が聞えてきてから、霧切と舞園はようやく自分達が「どこ」から狙われているのか気がついた。……上だ。樹の上だ!! その事実をハッキリと認識出来たときには、もう遅かった。


戦刃『霧切さん、ヒット』

霧切「……やられたわね」

舞園「ちょっ!? そ、そんなの有りなんですか!?」

日向「ルールには「樹の上に登ってはいけません」なんてどこにも書かれてないだろ? 地形を最大限に利用すれば当然の選択だ。上から狙った方が狙い打ちもしやすくなるしな」

舞園「くっ……!!」

唯一ヒットを逃れた舞園は、日向に威嚇射撃をしながらも、その場を離れる。一方、ルールの穴を上手く付いた日向は、悠々と木から下りて地面に降り立ち、一人になった舞園を追跡し始めた。


第六作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
433 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 22:50:58.23 ID:k7SSIBoc0
+のボーナス付け忘れた……77期生に更に+10で。
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:52:04.41 ID:TjTAzjAS0
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 22:52:11.26 ID:9QKCjRVV0
d
436 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 23:03:58.08 ID:k7SSIBoc0
81vs36 77期生の勝ち。


舞園「はぁっ……! はあっ……!!」

後ろから差し迫る日向の猛攻を何とか交わし続ける。……仲間から「聲」の事を聞かされている日向は、これ以上舞園を好き勝手に動かさせる気は無かった。
九頭龍と七海がやった「絡め手」はもう通用しないだろう。ならば執拗に追いかけて「聲」を聞く暇を与えない──これが一番手っ取り早い、舞園の攻略方だ──(と、七海から提案された)。そして


九頭龍「遊びは終りだぜ、観念しな舞園」

舞園「ッツ──!?」

舞園を日向と挟むように、後ろから九頭龍が現われる。──逃す気は無い。と、視線が語っていた。


舞園(絶体絶命って奴ですね。……でも!!)

最後の最後まで絶対に諦めない。戦って勝って、みんなに、苗木くんに勝利を──!


撃破判定↓1 45以下で舞園撃破
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:05:35.09 ID:fIqLOjJ60
双撃
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:05:35.10 ID:9QKCjRVV0
d
439 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 23:14:05.87 ID:k7SSIBoc0
×舞園を日向と挟むように、後ろから
○舞園を日向と挟むように、前から


ドガガガガガガガガガガガガ!!

二丁のマシンガンが、舞園へと迫る。──不可避の一撃。そう悟った舞園が、せめてどちらかだけでも道連れにしようと日向に狙いを定めてマシンガンを発射しようとした瞬間、九頭龍の放った一撃が、舞園の手の甲にヒットした。……僅かな、本当に僅かな痛みでトリガーを引く手が止まる。止まってしまう。

戦刃『舞園さん、ヒット。プレイエリアの外に行ってね』

日向「よっし!」

九頭龍「へへっ……! これで残るは朝日奈ただ一人ってな!!」

舞園「ああ……すみません。後は任せましたよ、朝日奈さん」

舞園は実力を全く出せずに終わってしまった試合に無念を感じながら、プレイエリアの外を出て行った。


第7作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:14:31.46 ID:TjTAzjAS0
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 23:14:48.56 ID:SldkhkaK0
hai
442 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/20(水) 23:19:27.68 ID:k7SSIBoc0
すみませんが今日はここまで。それにしても何でこう微妙な数値ばかり出るんですかね(困惑)
443 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:25:28.55 ID:RCTzx9Ed0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。
444 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:26:33.73 ID:RCTzx9Ed0
76VS66 77期生の勝ち。


朝日奈(あーもー! ホントどうしよー!!)

朝日奈葵は密林のなかで一人、また一人と撃破されていく仲間の宣言を聞きながら、てんてこ舞いになっていた。借りにここから勝機があるとすれば、自分一人で77期生のみんなを四枚抜きするしかない。
舞園みたいな特殊能力や、霧切みたいなキレのある頭脳を持っていない(むしろバカだと思っている)体力と水泳だけが自慢の自分が、果たしてそんな奇跡のような真似が出来るのだろうか。それに向こうにはとんでもない鬼札がいる。「超高校級のゲーマー」このゲームが始まってから一度も姿を現わしていない「七海千秋」という天才が……。


朝日奈(落ち着け……落ち着くのよ私。プロスイマーは狼狽えないっ!!)

兎に角このままここに隠れ潜んでいても見つかるのは時間の問題だ。ならばこっちから動いて玉砕覚悟で敵を一人一人撃破していくしか……。


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


朝日奈「──ええっ!?」

そう考えていた朝日奈の背後から、無数の銃弾が襲い掛かる。

撃破判定↓1 10以下で朝日奈撃破
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/21(木) 20:28:37.70 ID:LLF8kAJo0
446 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:33:46.66 ID:RCTzx9Ed0
撃破失敗。


朝日奈(あ、危ない危ない……!)

だがまだ完全には狙いが定まっていなかったのか、それとも威嚇射撃だったのか、弾丸は大体は朝日奈の方を向いていたが、一発も当たることはなかった。
どうする? 今のが「誘い」ならば無闇矢鱈に動くのは危険だ。けどかといってこちらの場所が分っているのならこのまま──

朝日奈(どうするのよ、私ー!?)


第8作戦判定
↓1 77期生(超高校級のゲーマー補正+30人数差補正+10)
↓2 78期生(超高校級の探偵補正+10)
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:34:59.28 ID:ZCHOSkcv0
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:35:50.80 ID:LLF8kAJo0
449 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/21(木) 20:42:14.60 ID:RCTzx9Ed0
68vs90 78期生の勝ち(それにしても77期生の作戦の出目ホント酷いっすね……)


朝日奈「……ふぅ……」

考え方を変えよう。と、朝日奈は深く息を吐く。──そう、これは水泳(?)なのだ。どういう理屈かは分らないが、兎に角水泳なのだ。
競技としての水泳ならば、より早く相手よりゴールに辿り着いた方が勝つ。……で、あれば。


朝日奈「ええい! もう細かいことは考えない!! 兎に角反撃するんだ!!」

狙うはカウンター。相手が撃ってきた弾丸を避け、素早く弾丸が飛んできた場所に正確に射撃を打ち込む──


ダダダダダダダダダダダダッッ!!


朝日奈「──ッツ! 今!!」

↓22以下で77期生を撃破
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/21(木) 20:44:45.05 ID:LLF8kAJo0
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