【艦これ】龍田「私とあの人と……高雄と愛宕、とその他」

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322 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/08(水) 22:04:06.64 ID:WQBeLkjo0

< 明日はちなみに道営記念があります >








提督「そーいや海風は馬券買う予定? 」

海風「正直大して分かりませんけど……記念くらいは」

提督「ふぅん……お前はどうする? 」

江風「江風はもう買うの決めてる」

提督「あ、そう……」

江風「何レースから観に行くわけ? 」

提督「別にいつでも。どうせなら牧場とか行こうかなって」

江風「りょーかい」

提督「ん。……さ、明日は特に早くも遅くもないけど、寝るぞ」

江風「ン……ン? 」

海風「? 」

提督「さすがにお前ら二人部屋なんだからそっちで寝てこいよ……俺普通に寝る予定だからね海風くん」
323 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/08(水) 22:04:33.76 ID:WQBeLkjo0

< 11月08日 >







提督「まったく……俺がいつでもどこでも盛る男だと……ん? 」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………なんだかんだいっていいおっぱいの日にヤらないって大湊に異動して初か」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………寝るか」
324 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/08(水) 22:06:03.94 ID:WQBeLkjo0

< 朝になってからのお楽しみ >







海風「去年の同じ日に何してたかなんて普通覚えてないけどさ」

江風「うン」

海風「去年いいおっぱいの日にあの人と寝たな、
って思い出してそっから流れでその後二、三日のことも思い出してきた」

江風「あ、そう……それで? 」

海風「それだけ。来年はわざわざお馬さん観るために北海道来て江風と寝たなって思い出すのかな」

江風「さぁね。…………寝たな、って同室って意味だよな?
なンもすンなよ? な? フリじゃないからな? なぁ?! 」
325 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/08(水) 22:06:31.98 ID:WQBeLkjo0

ありがとうございました
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/08(水) 22:59:51.85 ID:3+jcIlXR0
327 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/09(木) 22:47:46.37 ID:aneqtSmIO

>>299-300








愛宕「あー!!!! 」

加賀「……なに? 問題発生? 」

愛宕「思い出しました! 最後に垂らしたの辣油じゃなくて瓶詰めの穂先めんま! 辛いやつ! 」

加賀「ほう……推定2カップの水、どうやら100g程の牛肉、千切り入れたキャベツが三、四枚。
普段のあなたを見ている限り塩は小さじ1/2くらい、白だしは味と匂いが強いから小さじ1程度か多くて1と1/2。
加熱しながら甜麺醤とめんまを気持ち混ぜて器に盛ったら卵を割り入れて黒胡椒と七味を振る、と」

愛宕「……よくそんなの覚えてますね。叫んでおいてなんですけど」

加賀「よし……ここまで来たら後は実際につくってみるわ。ありがとう」

愛宕「いーえー。…………あんな情報で何回作り直す気なんだろう」
328 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/09(木) 22:48:47.24 ID:gdwexADJO

< でも注文した後はそれ以外が気になるよね >







提督「半炒飯の二人前は普通の炒飯一人前より多くあるべきだと思うんだよな」

江風「そりゃ客からしたらそうだろ」

海風「そうだね」

提督「でも結構ある気がするんだよ。半炒飯が半分未満の店」

江風「ンなこと言われてもな」

海風「そうだね。……カレーラーメン注文したときにする話じゃなくありません? 」
329 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/09(木) 22:49:44.78 ID:qdq15McFO

< 実際どうなのかは誰にも分からない >







提督「まぁまぁ。……美味いだろう? 」

海風「これたぶん出汁ちゃんと取ってるんでしょうね。
当たり前と言われたらそれまでですけど」

提督「たぶんね。……実は苫小牧と室蘭で我らこそご当地って主張し合ってんだよな。
地理的な関係で俺は苫小牧ばっかだったけど」

江風「まーた知らない地名出てきた」

提督「室蘭は割と全国ニュースとか詳しめの天気予報でも見ないか? 」

海風「たぶん青森で例えると黒石市か平川市くらいの知名度だと思いますよ」

提督「マジか……そっか…………いやでもなんかすっごい納得したわ。
そのレベルなら知らねぇよな確かに」
330 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/09(木) 22:50:29.14 ID:Ttn/uqpgO

< 大王 >







提督「締め用のライスも注文するのが基本ではあるのですが……しましたね? 美味しいですね? 」

江風「あの勢いで勧められたら拒否はできねーよ……」

海風「チーズと味玉とネギをトッピングにプラス餃子って異常なボリュームですね」

提督「俺は加賀とか赤城じゃないから大盛りにしてないし」

海風「でも、普通にかなり美味しいです。餃子に種類もあって楽しいし」

提督「でしょー? 僕個人的にここなら大概の人に勧められちゃう」

江風「レンタカーの中凄い臭いになりそう」

海風「まぁ、窓開けてればすぐだよきっと」

提督「そうだな。……オンラインストアもあるので気になったら注文してみてね! 」

江風「うン……? 」
331 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/09(木) 22:51:17.32 ID:93AO1Y+hO

< 酷暑よりはマシだと信じたい >







愛宕「秋……秋? 」

高雄「さすがにもう夏ではないしまだ冬ではないと思うわ」

愛宕「そうね。……お肌が乾燥しちゃう〜、って思ったんだけど」

高雄「ええ」

愛宕「気付いたら寒さに呪詛吐いてストーブの前に座ってそう」

高雄「……そうね」
332 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/09(木) 22:53:50.21 ID:wBG4A7BeO

< 現地の雰囲気最悪でしたけど明日は良い情報を頼みますよ >







提督「…………」

江風「…………」

海風「…………」

提督「……………………」

江風「……………………」

海風「……………………」

提督「……………………全員馬券は的中だな」

江風「……………………そうだね」

海風「……………………初めて馬券買いましたし初めて当たりましたけどもう一生買わなくていいです、私」
333 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/09(木) 22:54:10.32 ID:GRuFNeK7O

ありがとうございました

334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/09(木) 23:24:43.74 ID:mLthOoQW0
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/10(金) 22:09:04.17 ID:CsNxT6Mao
お疲れさまです
336 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2023/11/10(金) 23:01:44.90 ID:Y19v1rpL0

< そうですか、ゆっくり帰ってきてください、という圧力 >








提督「クッソねみぃ……」

海風「列車で空港まで行って乗ったら寝てればいいですよ」

提督「千歳から青森とかクッソ近いじゃん……逆に寝れない」

海風「では青森空港から警備府までは私か江風が運転しましょうか? 」

提督「んえ……や、頑張る。運転する」

江風「おはよ……最高に眠いわ」

海風「海風は結構早くに寝付いてた気がするんだけど」

江風「でも眠い。……テートク寝てねぇの? 」

提督「高雄に予定通り帰るからー、って電話したら二時間くらい経ってた」

江風「あぁ……」
337 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:02:51.17 ID:Y19v1rpL0

< 最後まで愛たっぷり! でお願い! >








愛宕「んー……トッポ食べる? 」

明石「何でトッポ」

愛宕「食後のデザート? 」

明石「や、朝食はいつも通りヨーグルトあったでしょ」

愛宕「まぁねぇ〜。……何で食べてるんだろう」

明石「知りませんよそんなの」

愛宕「特に酔ってもいないし満腹感もあったんだけど……頭脳労働の予定があるから? 」

明石「それもいつも通りでは」

愛宕「んー……」







葛城「あの人がいなくて口寂しいのか恋しいのかってとこでしょたぶん」

天城「無意識の欲求不満、と」

雲龍「そうね。……私の口寂しさ紛らわせてくれる? 」

葛城「トッポでも貰ってきなよ面倒臭いなぁ……」
338 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:03:54.37 ID:Y19v1rpL0

< 完全な化け物になってしまうよりかは >








山城「蛙って」

龍田「うん? 」

山城「蛙って、オタマジャクシから足が生え始めて陸に上がれるようになった頃」

龍田「ええ」

山城「溺れるらしいわ。どちらの能力も中途半端に持った所為で」

龍田「へぇ……? 」

山城「私たちが生み出される過程にはそんな哀れな子たちもいたのかもな、って。
人間にも成りきれず、化け物にすら為り切れず」

龍田「羨ましい話ね」

山城「ええ。……或いは、私たちがそうなのかも、しれないけれど」
339 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:06:55.24 ID:Y19v1rpL0

< ただいまおかえり、とは口に出さないけれど >







提督「フゥ……………………ん…………またおるやんかアレ」

龍田「あら、帰ってきてたの」

提督「ついさっき。……大過無く? 」

龍田「皆寂しそうだったわ。もちろん都合の良い女の私も」

提督「はいはい」

龍田「酷い人。……さっきの、むーちゃんとか本物の関西人怒るんじゃない? 」

提督「むーちゃんバファローズ推しだから文句言わねぇだろ。関西人は知らんけど。
…………なんでこの絶妙なところに野良猫みたいなやつ定期的に来るんだろう」

龍田「さぁ」

提督「…………加賀が目敏く見付けて確保しようとして雲龍に任せるところまで見えたわ」

龍田「捕まえてくる? 」

提督「大概の生物に嫌われてそうな君にできるんならね」

龍田「ふふ……私、動物には、好かれるのよ? 」
340 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:07:55.24 ID:Y19v1rpL0

< 抱いて、笑って、けれど目は合わせない >







提督「…………」

龍田「にゃあん……? にぁあ? 」

提督「…………煽る気にもならねぇわ、謝る。……可愛いね、たったちゃん」

龍田「でしょう? 痩せた肉球もこれはこれで野生でいいわ」

提督「うん。……………………お前が可愛いって言ったんだけどな。
聞きたくないんならそれでいいよ、うん」
341 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:09:03.13 ID:Y19v1rpL0

< 現役であれる限りやめた瞬間死ぬと思う >








提督「ふと思ったシリーズなんだけど」

愛宕「何それ私そのシリーズ知らない」

提督「実際大した数やってないし。……仮に酒と煙草やめたら」

愛宕「やめるの? 」

提督「無理。…………俺の寿命って何年くらい伸びると思う? 」

愛宕「セックスやめる方が建設的だと思うわ。割と真面目に」

提督「やめようか? 」

愛宕「あなたが耐えられるならそれもいいわね。性欲より愛と時間の方が普通に大切だわ」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「…………謝った方がいいかな? 」

愛宕「要らない」
342 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:11:21.50 ID:w/JllYU40

< や、白湯の効果って凄いですけどね >







提督「君カップタイプの味噌汁とか豚汁は味噌と具どっち先に入れる派? 」

漣「え? や、そんなの気にしたこと無いです」

提督「具を入れて味噌じゃない? 味噌にお湯当てたい」

漣「クッッッッソどうでもいい上に大して変わらない」

提督「そんなこと無ぇと思うけどな」

漣「そんなことあると思いますけど。……最近そういうのより白湯にハマってんですよねぇ」

提督「婆ちゃんか君……」
343 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:12:13.68 ID:a9bz3kJM0

< 個人的には先入れの方が紅茶の風味を邪魔しない気がしないでもないです >







愛宕「どうせ混ぜるじゃないああいうのって」

漣「ですです」

提督「そんなこと言ったら紅茶のミルク先入れ後入れも不毛な議論になるな」

漣「は? 」

愛宕「ん、んん? ん……うーん……? 」
344 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:15:54.06 ID:mDxSyNBu0

< 出身者の友人も食べたこと無いって言ってました >








加賀「前回を反省して妥協します」

提督「……君が妥協する前回ってのの心当たりが多過ぎてどれだか分かんないんだけど」

加賀「カエンタケを食したい、というあれです」

提督「あぁ……」

加賀「ベニテングタケ、或いはアマニタキノコは知っていますか? 」

提督「名前と見た目くらいは。明らかに毒キノコみたいな見た目してるやつだよな」

加賀「神経性の毒があって嘔吐、痙攣、錯乱等々の症状が出るらしいのですが」

提督「らしいのですが、じゃねぇだろうそれ。危ねぇよ」

加賀「採りたてをすぐ傘と柄に分けて茹でて塩漬けにするとどんなキノコにも勝る美味らしいのです」

提督「本当かよそれ」

加賀「世界でも長野県の極々、本当に極々極々一部でしか食されていない、と」

提督「この国なのかよ食ってる人ら」

加賀「ええ、実に誇らしいですね」

提督「あ、そう……」
345 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:18:03.42 ID:mDxSyNBu0

< 寝起き朝食後昼前休憩昼食後昼休憩夕食後就寝前 >







提督「コーヒーの一番美味い飲み時ってさ」

叢雲「あん? 」

提督「ヤった後時間を気にせずゆっくり淹れて飲むときだと思う」

叢雲「ふーん……」

提督「焼酎で割る方が好き? 」

叢雲「あんたね……極端過ぎんのよ。普通に昼食後ゆっくり飲むとかの方がいいわ」

提督「それは普通過ぎる」

叢雲「普通の何が悪いのよ。……普通をぶん投げた生活しててもそんなの忘れなさいよ、たまには」
346 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:21:31.26 ID:HO/4NgNW0

< 猫とか犬って何故か話しかけたくなりません? >







阿賀野「ふぁ……相変わらず可愛いねぇ。化け物とか人間様と違って」

能代「悪意があればある程知性が上がるんじゃない」

阿賀野「文化人類学の観点から言うと割と間違いとも……ここで一番動物好きなのって? 」

能代「加賀さんじゃないの? 」

阿賀野「どっちかというと猫が好きっていうか可愛い生き物が好きなだけでしょあのヒト」

能代「じゃあ雲龍さん」

阿賀野「あのケダモノは動物側から異常な程好かれるだけ。別に嫌いではないだろうけど」

能代「ん……あぁ、難しいかも」

阿賀野「瑞穂さんはぬいぐるみ集め好きだったり初月くんも動物動画観るの好きだけど」

能代「動物好き! ってなると分かんないね確かに」

阿賀野「でしょ? で、翻って我が少将閣下は雌犬雌豚雌牛雌猫どころか化け物の多頭飼いしてるから」

能代「あぁ、じゃあここで一番の動物好きはあの人ってことで」

阿賀野「うん」






龍田「とかなんとか言ってたわ」

山城「フゥ……餌を貰ってる猫への教育の悪さに驚きね」

龍田「煙草の臭い纏ってるよりマシなんじゃない? 」

山城「似たり寄ったりでしょうよ。……これがケダモノ避けになっていたら、分からなかったけれど」
347 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:24:21.31 ID:HO/4NgNW0

< 360°映してほしいなぁ、って >








加賀「グルメリポで」

能代「はい? 」

加賀「お料理の上にテロップ出したりタレントのセリフ重ねるの世紀の愚行だと思うわ」

能代「世紀の愚行ほぼ毎日やってるんですねこの国」

加賀「外国も似たようなものな気がするけれど。
……なんなら一口食べて感想言わせた後は無言無音で三十秒くらいお料理映せばいいのに」

能代「それ店側にメリットあります? 」

加賀「少なくとも私はその方が食欲湧くわ」

能代「ほぼほぼ確実に来店しないであろうヒト一人の感想大切にする程余裕ある飲食店ならですね、
ネットの情報で十分だと思いますよ」
348 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:26:30.10 ID:HO/4NgNW0

< 疲れてるとか溜まってるとかでもなくて >







提督「特に興奮する対象が無いのに勃ったときってどうすりゃいいんだろう」

雲龍「私を呼べばいいんじゃない。……そういうときって」

提督「うん」

雲龍「きっと目の前に新しい扉があるときだと思うわ」

提督「そうなのかな。…………今まで開けてこなくてよかったなぁ」
349 : ◆5z7C0EoTrg :2023/11/10(金) 23:30:34.45 ID:5DgUi+cu0

>>320-321







提督「そんな話してたんだ。失礼なやつら」

愛宕「馬鹿にしてるわけじゃないのよ? 単に微妙な距離の相手をネタにする、みたいなやつ」

提督「うん。……九州民の同期が梅雨時期は寒いとか言ってたの思い出した」

愛宕「それ大分昔でしょう? 」

提督「まぁね。最近の世界おかしいもん気温」

愛宕「ふふ、おかしいもん気温」

提督「うん? 」

愛宕「音、好き」

提督「おかしいもん気温? 」

愛宕「おかしいもん気温。……ふふ」

提督「ベッドで急に可愛くならないでよ。困るわ」

愛宕「困っててよ。私は寝るけど」

提督「そんな酷い……おかしいもん気温」

愛宕「ふふ……ぁ、は……」
350 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:34:40.57 ID:1m/FZhLk0

< ほげぇぇぇぇぇぇぇぇ! >







赤城「鯨肉? 珍しいもの食べてますね」

初月「あぁ……ここだとあんまり人気無いんだ。
積極的に用意するのは僕くらいしかいない」

赤城「いただいても? 」

初月「どうぞ」

赤城「ありがとう。……昨今大手を振るってこれを食べるのも難しいでしょうね」

初月「まぁ、食べなくても死なないしな、鯨肉なんて」

赤城「大げ……龍鳳さんとかどう思ってるんでしょうね」

初月「さぁ? ……『白鯨』とかの方が微妙な気にさせられるんじゃないか。知らないけど」
351 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:35:50.83 ID:1m/FZhLk0

< まぁ、この季節になってくると温かさとか大事だしね >







加賀「いえ、私は食べないと死ぬ物沢山あるけれど」

初月「あ、そ……」

加賀「例えば私一週間に一回のカレーと一ヶ月に一回のラーメンが無ければ餓死するわ」

赤城「随分省エネですね」

加賀「最低限がそれ、ということですから」

初月「体感だと三日に一回くらいはカレー味のものは食べてる気がするが」

加賀「カレー味のものとカレーは別物じゃない」

赤城「まったくですね」

初月「そりゃそうだけどさ。…………何か釈然としないな」
352 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:40:28.40 ID:1m/FZhLk0

< ひ、比喩表現…… >







赤城「で、そういう加賀さんはサラミですか」

加賀「調べに調べ、吟味に吟味を重ね、あの人にお願いして場所を用意してもらってつくった自作第一号ですよ」

初月「なんだかまた凄い物持ってきたな」

加賀「本物は酸っぱいらしいのよね。楽しみだわ」

赤城「どうも」

初月「く、くれるんだ……加賀さんがつまみ、くれた……」

加賀「誰かにも食べてほしいのよ。自作の物の共有って、得難い味がするわ」

赤城「ですね。……いただきます」

加賀「どうぞ」

初月「……味? 」
353 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:44:24.43 ID:1m/FZhLk0

< 美味しいですけど絶対に管理には気を遣ってくださいね >







初月「ん? んん、んー……んんんんっ…………? 」

加賀「やはりまだ駄目でしたか」

赤城「……これ、たぶん普通の人間なら危ないですよ」

加賀「もう少し熟成させないといけないというのは知っていたのだけれど、耐えられませんでした」

赤城「まぁ、これはこれで味わったことの無い味ですが……気を付けてくださいね」

加賀「取り敢えず残りはもう一度時間を置いてから食べますね」

初月「…………口の中、気持ち悪いんだけど」

加賀「? ほら、注いであげる」

赤城「あ、私も」

加賀「どうぞ」

初月「んぐ、……ぅ…………あいつにだけは食べさせるなよ。
気分とかじゃなくてこれ本当に身体に悪いぞ絶対」
354 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:48:19.13 ID:1m/FZhLk0

< 最近スーパーでモーツァルトとかティアマリアのパチモンみたいなのを発見した(飲んでない) >








加賀「まぁ、許してください。これも二ヶ月に一回は摂取しないと死ぬので」

初月「病人みたいだな。……カルーアにサラミは合わない」

加賀「焼酎も持ってきたわ」

初月「片手で焼酎瓶三本は持ってきた、なんて気軽に言うものじゃないと思うが」

加賀「気の所為よ」

赤城「気の所為ですね。……注ぎます? 」

初月「要らないよ……僕のグラスの残り、見えないの? 」
355 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:49:34.58 ID:1m/FZhLk0

< 実際喉奥まで突っ込むの男の方が抵抗ある気はする >








雲龍「こう、頭に手を置いて、少し上を向いて」

葛城「あん? 」

雲龍「イラマとか良いと思うわ……できれば煙草でも吸っててくれればなお」

葛城「……まぁ、似合うは似合うかな。見た目は」

雲龍「煙草はヤった後だっていうなら空いた手で髪を掴んでくれると良いわね」

葛城「はいはい。……イメージとしてはやってそうだけどね。意外……でもないか」
356 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:51:10.20 ID:1m/FZhLk0

< 春は時期の変動こそすれまだ保ってる気がしますが >







葛城「季節ちゃんもさぁ……段階を踏んでほしいよね、段階」

天城「まぁ……急激に暑くなったり寒くなったりは嫌、かな」

葛城「雲龍姉ぇくらいテンポとペースおかしいわ、季節ちゃん。特に最近は夏と冬」

天城「秋って近年影薄いですよね……ふぁ」
357 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:52:01.87 ID:1m/FZhLk0

< 飲んだものはもう戻ってこないんです >







初月「あれ、なんだもう一本無くなったのか……おかしいな」

赤城「三人で飲んでいればこんなものでは」

初月「割に調子の良い僕がかなりハイペースめにお茶割りで三杯飲んでるけどそれで空くわけ無いだろう」

加賀「気の所為よ」

赤城「気の所為ですね」

初月「それでなんでも押し通せると思ったら……まぁ、実際に無くなってるんだが」
358 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:53:36.17 ID:1m/FZhLk0

< 明日また会えるよ。体調は悪いかもしれないけれど >







Littorio「ふふ……pizza、食べません? 」

赤城「いただきます」

加賀「いただきます」

初月「ありがとう。……鯨肉でクラフトビール飲んだ後にミルク入れたカルーア飲んでた僕はどこ行ったんだろう……」
359 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:54:52.39 ID:1m/FZhLk0

< トリック >







龍田「こう、こうやって、こう? 」

山城「割に格好良く見えるものね」

龍田「片手でマッチ点けられたらカッコいいだろうなぁ、とかいう気持ちで練習したらしいわ、あの人」

山城「馬鹿みたい……馬鹿だったわね」

龍田「そうねぇ……見様見真似の十本目でできたら微妙に不貞腐れてたわ」

山城「珍しくいいことしたわねあなた。……貸して」

龍田「うん? 」

山城「? ん……あぁ…………ほら」

龍田「……できたの? 」

山城「初めて」

龍田「うっそぉ……」
360 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:55:28.87 ID:1m/FZhLk0

< 脈絡はとうに死んだ! >








初月「、と、思ったらいつの間にか燗酒飲んでるし……いや、別に悪いとは言ってない」

加賀「? 」

赤城「私が初月さんの向かいに座ってからもう二時間半くらい経ってますよ」

初月「マジか……そっか……あぁ……」

加賀「? 妙にダウナーですね」

赤城「そういう日なんじゃないですか。……サフランライスって」

加賀「ええ」

赤城「ターメリックだとかベニバナで偽サフランライスなとき結構ありますよね」

加賀「外でカレー店だとかスペイン料理店に入ったこと無いので分かりません」

赤城「インド料理店だと結構あるんですよ。……うん? 」

初月「なんでもない。…………もしかしてさっきのカレーを食べないと死ぬ、
のくだりから流れてきた話なのか……? 」
361 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:56:08.77 ID:1m/FZhLk0

< 狐とか狸の類いだったのかもしれない >








赤城「で、カレー店といえば」

加賀「ええ」

赤城「いつだったか西の方で任務中にふらっと入ったお店のカレーが物凄く不味くて」

加賀「不味くつくるのが難しいカレーでお店を出すってある意味名店ですね」

赤城「珍しさでいえば。……何年か経って偶々近くを通ったら凄い行列だったんです」

加賀「それはまた……修行でもしてきたのでしょうか」

赤城「いえ、店員の人種からして変わってました。店名も内装も変わらないのに」

加賀「それはまた……不思議なこともあるものですね」
362 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:57:14.74 ID:1m/FZhLk0

< 稀に良くある >








龍田「ふふ……飲みます? zubrovka」

加賀「飲みます」

初月「ズブ……なんだって? 」

龍田「zubrovka。ポーランドのウォッカ」

初月「ありがとう。…………んー……ん、名前が全く引っかからないのに味だけは記憶にある……おかしいな」

赤城「ここにいれば然程おかしくも。
……なんだか今日は時間がゆったりしていて暖かいですねぇ……」
363 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:58:09.00 ID:1m/FZhLk0

< でもサシで飲んでるときくらい裏返しててほしいかなって >








加賀「そういえば江風のスマホって五月蝿いわよね。
いつでもピコンピコンいってる気がします」

龍田「あらぁ? 後輩いびり? 」

加賀「違います」

初月「というかピコンピコンって……二昔か三昔前のピコピコに通じるものがあるな」

加賀「音が鳴らなくてもしょっちゅう画面が明るくなるでしょう?
テーブルに置いてあってもマナーとして画面は見ないようにしているけれど」

初月「SNS系どころかメルマガとかお知らせの類い全部OKで通知有りにしてるんだよあいつ。
一晩放置してたら平気で百件くらい来てる」

加賀「ちゃんと目を通してるのかしら」

初月「そんなわけ。江風だぞ」

加賀「それもそうね」

赤城「いびってなくても陰口では……いえ、悪意は無いでしょうけど」
364 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/10(金) 23:59:03.27 ID:1m/FZhLk0

< 華麗なる転身() >








加賀「それで? 」

初月「まぁ……手に何かあると落ち着くんだ」

加賀「へぇ……」

初月「佳境に入ってもそんなところに気が散る辺りたぶん心の底では楽しんでいないんだろうな」

加賀「私もそれはそうね。結局一人でシても虚しいだけ」







龍田「お料理から戻ってきたら赤城さんが消えて加賀さんがセクハラしてる」

Littorio「おかえりなさい。……鰈って可愛いですよね、漢字」

龍田「そ、そう? 」
365 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:00:24.36 ID:JQH4BegK0

< どれでもいいと思うよ、掛け値無しに >







加賀「ふむ、鰈のカルパッチョとはまた」

Littorio「これ、昼過ぎに獲ってきたやつですよね」

龍田「イヨちゃんが煮付け食べたいからって獲ってきたやつ、の余り」

初月「実は潜水艦組って色々と謳歌してるよな」

龍田「主にイヨちゃんくらいだと思うけど……そうねぇ」

Littorio「美味しければ別になんでも。…………祖国の味なのか、この国の味なのか、警備府の味なのか」
366 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:02:12.77 ID:JQH4BegK0

< 胃薬不要というか寧ろ常に中身が無いとヤバい >







Littorio「しかも結局アイナメの方で満足してしまったという」

初月「美味いからな、仕方無い」

加賀「仕方無くなんかないわ。どちらも楽しまなくては」

龍田「体躯が小さい分容量少ないんですよ、あの子」

加賀「軟弱な胃腸ね」

初月「いっつも似たようなこと言う気がするな……加賀さんの胃腸は地獄か何かなのか? 」
367 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:03:23.14 ID:JQH4BegK0

< 都合の良いときに捨てられるものを祖国とか故郷というのです >








蒼龍「空木ってアジサイ科なんだって」

飛龍「……お花とか樹木の話って誰かできるヒトいた? 」

時雨「さぁ」

あきつ丸「まずウツギというやつが分からん」

蒼龍「空木って別名ウノハナなんだよ」

鈴谷「あぁ、そういう……卯の花、というかおからって微妙に喉に張り付いて苦手」

Aquila「これはこれで飲みやすいですけどね〜、冷酒」

若葉「……イタリアン、とは? 」
368 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:04:19.95 ID:JQH4BegK0

< 仕事中とかかな >







蒼龍「こんなものテーブルに並べてて人種とかどうでもいいでしょーよ」

時雨「おから、わさビーフ、チーズ、もやしのナムル……」

あきつ丸「極め付けに瓶ビール。……イタリアンがどうとかよりも女かどうかの方が問題なのでは? 」

若葉「? そうか? 」

Aquila「ふふ、楽しければなんでもいいんですよぉ〜♪ あははっ」

鈴谷「そだね。…………アキラさんに楽しくない日とかあるの? 」
369 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:05:12.71 ID:JQH4BegK0

< あまりにも想像し易いとはいえ >








能代「この前龍田とか山城さんと飲んでてさ」

阿賀野「んー? 」

能代「今日こそはおしゃれ感ある物食べたり飲んだりしよう、ってなって」

阿賀野「意味無いことするの好きだねぇ」

能代「それがなんなのか考えるためにカシスオレンジでも飲みましょうって赤城さんが出てきたの、するっと、にゅるっと」

阿賀野「いつの間にか現れたりいなくなったりするもんね。飲食の話になると」

能代「ピッチャーで出てくるカシスオレンジに目を疑ったよ能代。ついでに赤城さんの頭も」

阿賀野「んふっ、ぁ、は、ふふ……」
370 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:05:56.82 ID:JQH4BegK0

< 好きなものを好きだと言える乙女ということで >








秋雲「はーい、秋雲さんが新しいつまみのお知らせー」

蒼龍「べったら漬けってあなた……」

飛龍「乙女感全力でぶん投げてるね」

秋雲「何? 秋雲さん今最高に気分良いからつくれるものならつくってくるよ? 」

鈴谷「じゃあ、カレースープ! もう身体あったかくして寝る! 」

秋雲「はいはーい」

時雨「乙女感? 」

あきつ丸「……言うな」
371 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 00:06:44.60 ID:JQH4BegK0

< こうして夜は朝になるのです >








龍田「深淵なる? 問いらしいから持ってきたわ」

加賀「ウインナー? 」

龍田「ええ。ボイルか焼きかとかだと本気で揉めるそうなので粒マスタードかケチャップどちらが美味しいか、焼きで」

初月「それもどうせ永遠に勝負付かないだろ……マスタード」

加賀「マスタード」

Littorio「マスタード」

龍田「あら一致」

加賀「あなたは? 」

龍田「ケチャップ」

加賀「よし、食べて意見を交わせるわね」

龍田「別に普通に食べれば……はいはい」
372 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/11(土) 00:07:27.78 ID:JQH4BegK0

最近本気でIDというか回線が安定しないんですけどなんなんですかね……

ありがとうございました

373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/11(土) 00:29:57.74 ID:IXtUL7NK0
374 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 23:04:13.18 ID:+zNBMtCy0

< 尊厳? >








提督「この前仕事でクッソ疲れて早寝して日付回る前に起きてさ」

高雄「ええ」

提督「ソーセージでも食べるかな? いやいや、竹輪もいいなぁ、ってキッチン行ったのね」

高雄「はい」

提督「阿賀野に会ってさ、これ、余ってるから食べて……って袋ごと渡されたの。
なんか食べたいけど焼く気力も無いとか言われて」

高雄「はぁ」

提督「ポークビッツ渡されたときの男の感想って割と複雑なんだ」

高雄「???? 何の、お話? 」
375 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 23:05:02.66 ID:+zNBMtCy0

< 結局酔ってても眠気強くても似たような >








提督「つまみの話、かな。たぶん」

高雄「はぁ。……結局どうしたの? 」

提督「テキトーに油敷いてテキトーにそれ焼いてちょっっっっとだけ白だし撒いて混ぜてケチャップかけたよ」

高雄「旨味だけは楽しめそうですね。…………それだけな気もしますけど」
376 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 23:07:34.20 ID:+zNBMtCy0

< どうにもこうにも会ってみないことには? >







提督「なんかあっちでも初雪来たみたいだわ」

愛宕「ふぅん……遅め? 」

提督「遅め。クッソ寒いみたいな話をストーブの画像とともにされた」

愛宕「実にあなたの家族らしいわね。……お義母様よね? 」

提督「うん。…………美人だし性格良いってのは俺の言葉だぞ。
これ一人息子の言葉だからな、間に受けるんじゃないぞ。信じてほしいけど信じない方がいいと思う」

愛宕「え、ええ……」
377 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 23:10:32.27 ID:+zNBMtCy0

< 現地組としては本当にザワザワする >







江風「レースの経過は兎も角結果は割と馬鹿当たりしたじゃンか、道営記念」

提督「え? あぁ」

江風「現金を使う機会が滅多に無い上に自販機に万券入ンねぇじゃン」

提督「そっすね。ATMなり銀行なり寄ってくればよかったか」

江風「や、別にその辺はまぁ。…………財布が、厚い。なンだ江風金持ちか? 」

提督「たぶん今だけは。……………………人間より馬に冥福祈るってのもどうかと思うな。なぁ、俺くん? 」
378 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/11(土) 23:13:48.01 ID:+zNBMtCy0

< 1111 >







雲龍「満を持して」

提督「うん」

雲龍「私を食べなさい。……ポッキー、いる? 」

提督「それが建前だろうが……くれないとかそれはそれでおかしくない? 」
379 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/11(土) 23:14:32.82 ID:+zNBMtCy0

チンアナゴの日だったりきりたんぽの日だったりした気はします

ありがとうございました
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/11(土) 23:47:43.34 ID:IXtUL7NK0
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/12(日) 17:15:51.92 ID:mhNx/j43o
お疲れさまです
382 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2023/11/21(火) 22:46:29.33 ID:osjIEYqW0

< 常時パートナーのキスで酔えるとかドラッグかな? >







提督「体内でアルコールを精製してしまう特異体質者ってのがいるらしいじゃん」

高雄「らしいですね」

提督「まぁ、何年も前の世界びっくり人間みたいな企画で見ただけなんだけど……あれさ」

高雄「? ええ」

提督「下戸とキスしたらどうなるんだろうな。
体内のどこで形成してどこへ行き着くのか知らんけど」

高雄「さぁ」
383 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:47:24.57 ID:osjIEYqW0

< 一人くらい許して(偽) >







雲龍「多胎妊娠かどうか分かるのって大体五週目頃からなんですって」

愛宕「なに? えっと……なに? 」

雲龍「いえね、高雄が許すかどうかとか国に隠せるかとか細かいことは置いておいて」

愛宕「え、ええ」

雲龍「私にもせめて一度くらいは抱っこさせてくれるのよね? って言いたかったの」

愛宕「まぁ、それは別にいいんだけど……何故それが双子とかの話になるの? 」
384 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2023/11/21(火) 22:49:30.77 ID:osjIEYqW0

< コメント不可 >







雲龍「ほら、あの人って自分が多情だから分身も多情なのかなって」

愛宕「知らないわよそんなの……でもそれなら」

雲龍「うん? 」

愛宕「私も一途とは言い難いくらい女の子と寝てるし本当に双子とか三つ子かもね」

雲龍「つまりあの人しか知らない女が最も一人の確率が高い、と」

愛宕「結局は体質とかコンディションだと思うけど……あぁ、でも恐ろしいわね、双子以上って」

雲龍「? どうして? 」

愛宕「片方を高雄の囮にしてもう片方とあの人と逃げればいいな、なんて思ってしまったからよ」

雲龍「……………………」
385 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:50:56.15 ID:osjIEYqW0

< 肩身は狭まるばかり >







漣「飲食のスタッフって基本ヤニやってるイメージあるんだよね」

叢雲「それは特定の時間に営業している飲食店のことじゃなくて? 」

漣「そっちは逆に吸わないのウリにしたりして人もいるじゃん? 」

叢雲「知らないけど……そう」

漣「まぁ、漣が連れてかれる飲食って繁華街の居酒屋とか地方のラーメン屋だから」

叢雲「ダクトの下でしゃがんで吸ってそう」

漣「そだね。……俺も吸いてぇな……とかいう哀しい目をするご主人様の真似! 」

叢雲「んふっ、フ……何よいきなり」

漣「? …………? ……………………ハァ」

叢雲「ちょっと似てるというか割と想像に近いのが腹立つわ…………ンフ」
386 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:53:03.82 ID:osjIEYqW0

< 歳を重ねてしまうと >








提督「ふとスーパーに置いてある証明写真の機械を見てたんだよ。
別に見に行ったわけでもないんだけど」

愛宕「ふぅん? 」

提督「お遊び写真? 的なやつって誰がどういう目的で使うんだろうな」

愛宕「プリクラの無い僻地専用機? 」

提督「や、仮にプリクラ的使用用途だとしてあの筐体?
の中に二人は無理だろう。三人とか死ぬわ」

愛宕「そうねぇ……」

提督「…………」

愛宕「…………? 」

提督「…………いや、今更だけどプリクラも別に何に使うかってぇと、何も無ぇなって」

愛宕「それはまぁ……」
387 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:54:28.77 ID:osjIEYqW0

< ある種精神的な友達料とも言える >








阿賀野「ふふ……鉢植えでも色々とつくれる、そう、現代ならね」

能代「? 」

阿賀野「なんでもないよ。…………鉢植え用の部屋も用意してもらおうかなぁ」

能代「もう苗の保管で一部屋貰ってるのに? 」

阿賀野「実はここ今は水耕栽培実験室になってるから」

能代「はぁ。あんまり図々しくやるのも……」

阿賀野「もう提督さんは阿賀野を切れないからね。
史学トークを同レベルでできる相手って貴重なの」

能代「本っ気で図々しいにも程があるやつじゃん……」
388 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:56:36.83 ID:osjIEYqW0

< 化生であるからこその >








龍田「人間は何歳になっても成長し続けることができるっていうのは」

扶桑「? そういう詭弁トークをしたいならあの人か私の妹にお願いしたいわ」

龍田「そういう? まだ吐いてないのに、詭弁」

扶桑「はぁ……」

龍田「ふふ……精神が成長するからよねあれって。
二十歳で成せる成長と六十歳で可能な成長は精神の種類が違うもの」

扶桑「まぁ、そうなんでしょうね」

龍田「私たちって身体に引っ張られてなのか変に女の自負持ってるのか精神があまり変わらないじゃない?
擦れてしまったり歪んでしまったりは当然するけれど」

扶桑「擦り切れたって話は聞かないけど」

龍田「不思議な話ね。……だから逆説的に」

扶桑「ええ」

龍田「精神を成長させることができれば、擬似的に老化できるんじゃないかなって」

扶桑「さんすうのお話かしら。……明石にでも言ってみたの? 」

龍田「まさか。私は今の若い私のままあの人が欲しいのよ。
あの人が歳を重ねて変わっていってもそれを変わらない視点から眺めていたい」

扶桑「普通共に歳を取りたい、って思うものだと思うけれど」

龍田「折角化け物として生み落とされたんだから化生の悦びくらい楽しまなくちゃ、ね? 違う? 」
389 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:57:45.20 ID:osjIEYqW0

< 経験()済み() >








初月「こう、お隣との野球を観ていると」

涼月「うん? 」

初月「チアっていいなぁ、って思うよ」

涼月「楽しいよね」

初月「た、のしい……? いや、否定とかではなく、楽しい……? 」
390 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 22:58:34.01 ID:osjIEYqW0

< そっと目を逸らす >








初月「まさか我が姉がお姉様とコスプレイをしているとは」

Littorio「今更驚くことでもないでしょう? Littorioはもう慣れました」

初月「あれだけあいつをクズだ女衒だと罵っておいて……まったく」

Littorio「涼月の言う性的にだらしない、というのはきっと対象の数のことなんでしょうね。
お互いが好き合っているのなら何も問題は無い、というタイプ」

初月「らしいね。……でもRomaさん割と海風やヒトミを見る目怪しいとき無い? 」

Littorio「…………」
391 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 23:02:01.66 ID:osjIEYqW0

< そっと目を逸らして、嘆息 >







Littorio「…………涼月さんとしては繋ぎ止めればいい、という思考なのでは? 」

初月「ヤらなきゃ問題無い、なんてほぼほぼあいつじゃないか」

Littorio「だとしてもそのラインが許せるか許せないかの大事な部分、ということなのね」

初月「そうか。いや、別に僕は何か否定しようというつもりも無いけど」

Littorio「…………」

初月「…………」

Littorio「…………」

初月「…………」

Littorio「…………あの、姉妹として訊きますけれど、繋ぎ止めてくれると思います?
繋ぎ止めてフラフラしないように愛して、愛されてくれると思えます? 」

初月「……………………さぁ」
392 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/21(火) 23:04:30.43 ID:osjIEYqW0

< あなたを愛することと身体を愛せることの違い >








漣「抱いて、って言ったら抱いてくれます? 」

提督「うん」

漣「あ、そう……滅茶苦茶雑な即答」

提督「お前もクッソテキトーな感じだったろ今」

漣「そっすね。…………割と、こう、真面目に、勃ちます? 」

提督「…………」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………」

提督「…………酔わせて強心剤でもぶち込んで錯覚覚えさせてくれれば、まぁ。
それとは別に反応はすると思うよ、身体は」

漣「はいはい。…………心は、騙せないんすね」
393 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/21(火) 23:04:57.95 ID:osjIEYqW0

ありがとうございました





394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/21(火) 23:14:11.80 ID:ca/nNz2s0
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/28(火) 21:33:33.96 ID:sHYzX3CK0
乙 次も楽しみにしてる
396 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:15:36.62 ID:Ob2dAeR80

< (清く正しく) 生(きる為の)理 >








雲龍「ん…………」

葛城「? 何? 重いの? 」

雲龍「…………親しき仲にも、麗しき姉妹仲にも、って覚えていてほしいわ」

葛城「普段の雲龍姉ぇがそれ考慮してくれるなら即日反省するよ」

雲龍「じゃあ別にそれでいいわ」

葛城「あのさ……」
397 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:16:51.15 ID:Ob2dAeR80

< 理屈無く関係できる、という理屈 >







雲龍「あなたってビッチ好きよね」

提督「物凄く色んなもの端折られてるけど……まぁ、何? ジャンルとしては嫌いじゃない」

雲龍「愛とかどうとか関係無くお金かノリで別れられるからでしょう? 」

提督「…………同意していいのかこれ」

天城「天城を見られても……天城も理屈としては分かりますよ、理屈としてだけ、ですけれど」
398 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:18:22.85 ID:Ob2dAeR80

< そして成長とともに共にウザがる >







雲龍「ホワイトクリスマス……羨ましいわ」

提督「あんなののどこがいいんだよ……関東以西の就業経験無い馬鹿どもの感想だろそれ」

雲龍「あなた今この国の物凄い数に喧嘩売ってると思うわ」

提督「んなわけあるか。帝都周辺だろうが山陰だろうが降るときは降るからな。
働いてりゃ通勤が怠くなる理由なんてクソだぜクソ」

雲龍「あなたのその雪に対する憎しみもよく分からない」

提督「憎んではいないよ? 九割方のシチュで嫌いだけど」

雲龍「残りは? 」

提督「ボードとかスキーしてるとき。
…………………………………………子供が生まれれば、何割かは増えるかもしれないけど」
399 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:20:23.15 ID:Ob2dAeR80

< リマインダーにでも設定しておいてくださいよ…… >







雲龍「八月一日のおっぱいの日を億が一スルーされても」

提督「あん? 」

雲龍「翌日をぱいおつの日にすれば問題無いことに気付いたの」

提督「今十一月なんだけど」

雲龍「十一月八日のいいおっぱいの日をスルーされたわ」

提督「…………」

雲龍「あなたが来年の八月まで覚えていてくれればいいと思うの。私はほぼ確実に忘れるけど」

提督「なんで俺が覚えてなきゃなんねーの……? 」
400 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:24:06.02 ID:Ob2dAeR80

< 二人の時間 >








愛宕「マフラーを編んで、たんだけど」

龍田「うん? 」

愛宕「もう最近別のこと考えてぼんやりしててもいつの間にか完成してるの」

龍田「物凄い熟練ね」

愛宕「カップルサイズでもメンズでも自分用でも大して時間変わらない気がする」

龍田「あなたたちそれ、二人で巻くの? 」

愛宕「車で景色見に行ったときとかは割と」

龍田「それはそれは……痛いとか思わないわけ? 」

愛宕「年齢的な痛さはあの人だけでしょう? 私が楽しんでるならあの人も痛くなくなるし」

龍田「あ、そ……」
401 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:26:54.99 ID:Ob2dAeR80

< 拒否感 >







龍田「カードも麻雀もダルいしボードゲームでもしましょう? 」

漣「いいですけど龍田さんが持ってくるんだからどうせレイルウェイみたいなクソ長いやつか」

山城「モノポリーみたいな陰湿なやつね」

龍田「モノポリータイプだけど単純で一時間要らないのよ〜」

叢雲「ホテル王ね……あいつみたい」

龍田「ただの利用者じゃない」

漣「このゲームってラブホはあるので? 」

龍田「無いと思うけど知らなーい。今日通販で届いたやつだし」

山城「モノポリータイプっていうと周回系ね。……買収して搾り上げて一人勝ち? 」

龍田「買う前にルールを調べた感じは」

叢雲「ボドゲって食べ物溢すの気になるのよね……大っきいテーブルに移動しましょうか」

漣「はいはーい。グラスは漣が」

山城「あなたは本体そのまま持っていきなさい。私はお皿持って行くわ」

龍田「ん。…………ふふ、あなたもや

江風「やらない!!!! 」
402 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:34:22.93 ID:Ob2dAeR80

< “ ご挨拶 ” >







提督「さて……ちょっとした旅行の話をしましょう」

愛宕「うん? 」

高雄「はい? 」

提督「君らにはちょっとしたストレスかもしれないけど、許してね。これ、儀式みたいなものだから」

愛宕「あぁ……」

高雄「あぁ……」

提督「二泊三日で函館、行こうね。三人。行こうねというか向かおうね、みたいな。うん? 」

愛宕「武者震い的な……あぁ……」

高雄「推定頭の飛んでいない人間、しかも大切な人の大切な人ですからね……あぁ……」

提督「や、俺の親割とその辺にいるおじさんとおばさんだよ。
俺が似た美人だし俺が似たイケメンだけど」

高雄「知ってます、顔は」

愛宕「金髪って駄目なの? 染めた方がいい? 」

高雄「割と真剣に考える必要があるわね、それ」

愛宕「うぇ……」

提督「???????? 」
403 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:35:38.23 ID:Ob2dAeR80

< トクベツ >








愛宕「ま、まぁ、ええ……当日までには飲み込むわ、色々……。今日は、寝させて、取り敢えず」

高雄「…………何故、その日なんです。否やはありませんけれど私が薄情な女でなければ私たちにとってはなんでもない日ですが」

提督「俺の親の結婚記念日。二人には負担かもしれないけどせめてそれくらいは不肖の子として……うん? 」

愛宕「お、おう……おおう……あぁ……吐きそう……」

高雄「…………姉妹二人でお手洗いを汚すというのも、愉快なものね」

提督「???? 」
404 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:37:46.15 ID:Ob2dAeR80

< 楽しみにしておいてくれ、とも言い難いけれど >








提督「で、君らのドレスは指定された通りに注文してるから後はスタッフさんに合わせてもらってね」

愛宕「はぁ……スタッフさん? 」

提督「式場のスタッフじゃなくてフリーの人ね。式挙げられなかったから今……って設定。
諸々変な違和感はあるんだろうけど仕事として割り切ってくれる人探してきたから」

高雄「まぁ、そうなるでしょうね」

提督「あと君らそれぞれ別の人だからな。元デザインは同じだけど」

愛宕「そう……そう……」

高雄「まぁ……はい……」

提督「年内に諸々終わらせて来年は心機い……メンタルダメージってそんな顔に出る? 」
405 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:40:19.04 ID:Ob2dAeR80

< 幸せな私の隣に立つのならば >







愛宕「はぁ…………?? ん? …………そういえばあなたは? 」

提督「俺? 俺はそのうち採寸してテキトーに

愛宕「アホぉ! 馬鹿ぁ! 」

高雄「……時間的な余裕はまだありますか。……好みのデザインは無いんですね? 」

提督「俺結婚式に新郎が着るものに詳しくないけどフロックコートとかその辺似たようなもんだろう……」

愛宕「普段は割と足元にまで拘るのに何でこの一番重要なときに無頓着発揮するのよ馬鹿」

提督「や、大概誰が何着ても似合うだろ……あと忙しい」

高雄「お話になりませんね。……愛宕」

愛宕「はいはい。こういうとき発揮できるコネって大切ねぇ〜……」

提督「や、俺別に……あぁ、いや、文句なんて無いです、はい。どうぞご自由に……」
406 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:41:39.44 ID:Ob2dAeR80

< 月の名は。 >









扶桑「月が……」

山城「? 」

扶桑「月が綺麗……近くの星が見えないくらい」

山城「まるで扶桑姉さまみたいですね」

扶桑「星が? 」

山城「つ……あぁ、いえ、そうかも」

扶桑「……」

山城「だから、私が見つけるんです。私だけの、星です」

扶桑「そう……それはそれでちょっと怖いわね」
407 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:43:40.85 ID:Ob2dAeR80

< 要らない、と簡単に吐き捨てても自分を許せるのならば或いは >







山城「まぁ、忌々しい男にも見つけられてしまったわけですしいいじゃないですか」

扶桑「あの人は……地球? 」

山城「拠って立つ対象、と考えればそうですね」

扶桑「あの人の環境を汚染しているものね、私たち」

山城「ふふ、その代わり地球にはなんだかんだいって振り回されるものでしょう? 」

扶桑「そうね……嗚呼…………白い息吐いて、人間振っても、許される代償というのなら……」
408 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/29(水) 22:45:47.15 ID:Ob2dAeR80

< 前科、というよりは現在進行形。それとも未来系 >








愛宕「ふぅ……取り敢えず算段をつける算段はついたからあとは待つだけね」

高雄「そうね」

提督「お、おう……」

愛宕「……全然関係無い話だし真面目でもない話なんだけど」

提督「うん? 」

愛宕「ブーケトスはしないの? 」

高雄「投げる相手がいないのでは。まさかお義母様に投げるわけにもいきませんし」

提督「二つともBismarckに投げてやればいいんじゃない」

愛宕「意味も流れも絵面もよく分からない珍事ねそれ」

高雄「Bismarckさんを招待しようって決めたのは私たち二人だから彼女が希望すれば構いませんけど……。
Bismarckさんが手に入れてももうあなたとは結婚できませんよ? 」

提督「? 当たり前じゃん。俺もあいつもそんな予定無いよ」

高雄「……そうですね」

愛宕「…………本当? 本気の、本気? 信じていいの? 」

提督「え、酷くない? そういうこと言う? 」

愛宕「…………」

高雄「…………」

提督「あの…………いや、これ、俺悪いか? そのライン越えたことしてないぜ俺……」
409 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/29(水) 22:46:14.90 ID:Ob2dAeR80

ありがとうございました
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/29(水) 23:56:45.86 ID:+Oufe0940
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/30(木) 22:18:30.48 ID:ztyPTqN/o
412 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2023/12/31(日) 11:24:34.72 ID:IHPmymBw0

< 欲しい >







愛宕「高雄はねぇ〜……キスが長いのよ。相手の吐息まで奪いたいのね」






高雄「キス、多いですよ。何度も何度も求めてくるんです、愛宕」






漣「つまり長さの高雄さんと回数の愛宕さんを足せば丁度良い! 」

提督「呼吸困難になりそう……普段から割といっぱいいっぱいだし」
413 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:25:47.37 ID:IHPmymBw0

< 多くの美点よりもただただ瑕疵を >








漣「贅沢言わないから漣だけを愛してくれて絶対に裏切らない彼氏いないかな」

叢雲「贅沢甚だしいわね」

漣「そう? 別に金持ちじゃなくてもイケメンじゃなくても趣味合わなくてもいいから」

叢雲「それでもまだ贅沢」

漣「むむ……じゃあ、優しくなくていいし働くどころか寧ろヒモ」

叢雲「あなたね、化け物と付き合ってくれる奇特な相手にその程度しか歩み寄れないの? 」

漣「しゃーないじゃあご主人様で妥協する」

叢雲「そうしとくのね。それがあなたの望み得る上限だわ」

漣「そっかぁ……」

提督「……コントなのか俺を貶したいのかどっちなの君ら」
414 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:26:58.43 ID:IHPmymBw0

< 戯れ >







漣「両方」

叢雲「両方」

提督「あ、そう……まぁ、いつも通り過ごせてることにすればいいか、な……? 」
415 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:28:47.76 ID:IHPmymBw0

< 日常とは >






天城「ケーキが崩れて届いたらさすがに萎えますね」

雲龍「クリスマスなんて元々気分最低まで落ち込んでるんだから追い討ちね」

葛城「それは雲龍姉ぇが極端なだけな気もするけど……よく考えると物凄いお得意様だよねここ」

天城「まぁ、人数の三倍分くらいは買いますものね」

葛城「差配者三人が全く関わらないのって料理関係だとクリスマスくらい? 」

天城「たぶん」

雲龍「私今年はシンプルなガナッシュにしたんだけどフォークを刺した瞬間倒れて萎えたわ」

葛城「面倒臭い小学生みたい」

天城「まぁ、言いたいことは……姉様」

雲龍「? 」

天城「何故年末にサンタコスを……? 」

雲龍「?? 」

葛城「いやいやいや……」
416 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:32:22.91 ID:IHPmymBw0

< 実際にどうなのかは知らない >







天城「毎年恒例の平服記念撮影もそれで……? 」

雲龍「ええ。私の日常として相応しいと思うわ」

葛城「まぁ、言いたいことは……」

雲龍「明日はどうせ晴れ着だもの。遊ぶなら今日しか無いわ」

天城「はぁ」

葛城「間違い無く真ん中来させられるよそんなの着てたら」

雲龍「そうね。ま、それはそれで」

天城「泰然自若、という言葉に最も相応しいのは姉様でしたね、今年も」

葛城「はぁ。…………サンタコスで年末の記念写真はさすがにSNS漁っても殆どいないレベルだよたぶん」
417 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:34:39.90 ID:IHPmymBw0

< 着けたい? 着けてほしい? >







Roma「……………………」

Littorio「…………? 」

Roma「……………………姉さん」

Littorio「なに? 」

Roma「えっ、と…………………………………………これ、貰ったの。涼月から、昨日」

Littorio「…………これ、なに? 」

Roma「南京錠アクセ付きの……チョーカー? 」

Littorio「えぇ……」
418 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:36:58.30 ID:IHPmymBw0

< 焼いた肌というよりは元々の >






雲龍「あの人褐色の女とはヤったこと無いらしいんだけど」

葛城「あ、そう……クッソどうでもいいどころか別に聞きたくない」

天城「上官の性事情なんてどう反応すれば、というところですね。
天城や姉様は別の反応もできますけれど」

雲龍「いえ、あの人はどうでもいいのよ。……褐色の“ 褐 ”って衣編なのよね。
実際の由来は知らないけれど昔の人間も褐色や日焼けを衣装だと思っていたのかしら、って」

葛城「…………」

天城「…………」

能代「……着眼点は兎も角割と雑学にはなりそうですね」
419 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:39:10.90 ID:IHPmymBw0

< 是非も無し >







能代「ちなみに雑に調べたところ」

雲龍「ええ」

能代「焦茶色、という意味以前に粗末な衣服、という意味がある漢字だったそうですよ」

雲龍「……そう」

葛城「よかったね。昔の人は雲龍姉ぇ並のピンク頭じゃなかったよ」

天城「そうですね」

能代「物凄く興味無さそう……本当に昔の人がピンク頭でもどうでも良さそうだけど」
420 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:40:58.55 ID:IHPmymBw0

< 寧ろ敗北属性な気はするのですが >








雲龍「私、幼馴染属性ってゴミ捨て場の隙間から湧き出てくるゴキブリの大群くらいには好きなんだけど」

葛城「面倒臭ぇ話し出しだなぁもう」

天城「感情は共にいた時間の多寡ではない、とかいうあれですね」

雲龍「ええ。……だから逆説的に幼馴染から寝取るのって楽しい気がしてきたの」

葛城「最低か」

天城「そんな数学の問題じゃないんですから」

雲龍「更にね? こう……身体なんか関係無く純粋に人柄だとか性格で虜にするとなお良いわ。
別に濁った情念だとかではなくてちゃんと相思相愛で」

葛城「今時少女漫画でも無いんじゃないのそんなの」

天城「というより当て馬にされる幼馴染さんに何も良いところが無いのでは物語として起伏が足りないのでは」

雲龍「そこは脚本だとかに頑張ってほしいわ。……で」

提督「知らねぇよ……さすがにその情報だけでパッとオススメとかできねぇわ」
421 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:42:44.07 ID:IHPmymBw0

< よく分からないけれど取り敢えず怖い >







雲龍「ふふ……楽しみね」

Roma「ええ。私もそれなりに疲れたけれど意味のある製作だったと思う」







Littorio「あの……えっと……浮かれているところ申し訳無いのですけれど」

高雄「? 浮かれる? 」

Littorio「結婚式の余韻、随分長持ちですね」

高雄「あぁ……悪いわね」

Littorio「いえ。…………忙しい、と言った方が? 」

高雄「諸々の手続きは殆どあの人の仕事だから別に……何? 」

Littorio「魔法少女、なるもののことをお伺いしても? 」

高雄「???? 」
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