【艦これ】龍田「私とあの人と……高雄と愛宕、とその他」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

422 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:45:11.11 ID:IHPmymBw0

< イベントには本気で >







高雄「私もよく分からない、というかまぁイメージとしてぼんやりしたものがあるだけなので」

漣「漣はサブカルとかの便利屋じゃねーんすけど。
……そもそもなんでそんなもの知りたいので? 」

Littorio「偶然Romaと雲龍の立ち話を聞いてしまって」

漣「まぁ、雲龍さんがいれば何の話してても不思議ではないっすね」

Littorio「あの人と叢雲が唐突に思い付いて開催されてしまう麻雀大会があるじゃないですか、来年の初めに」

高雄「大会、といっても半日十二時間限界まで卓一つで続けて順位を決めるだけだけど」

漣「あれ欠陥ルール甚だしいと思うんすよねぇ。
必ず一度は座らなければならない、
丁度良いタイミングで自分よりも着座数が少ない者に希望された者は席を譲る。
その程度のルールでまともに順位つけられます? 」

高雄「回数にもよるけれどようは朝と昼と夜に顔を出して確認するだけで安全圏にはいけそうですが」

Littorio「でも罰ゲーム範囲はランダムじゃないですか。
ランダムに数字を出すアプリだがなんだかで決める」

高雄「まぁ……それは昼過ぎの六時間経過後に決めるらしいからなんとかなるでしょう。
最悪の場合は優勝者にしか安全は齎されないのはあるけど」

Littorio「だから困ったんです。Littorio、負けられません」

漣「? 」

Littorio「ルール上個人個人の罰ゲーム発案者はこの前先にルーレットで決めたじゃないですか。
恐怖を背負って席に着くのが勝負師というものだとかあの人が余計なことを言って」

漣「あぁ、漣は江風なんで超余裕かなって」

高雄「私も阿賀野さんなので別に。……あぁ、あなた雲龍さんだったかしら」

Littorio「魔法少女の衣装、というやつをRomaにつくってもらっていたみたいで……」

漣「うわぁ……」

高雄「…………」
423 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:46:36.23 ID:IHPmymBw0

< 嫌々顔でもそれはそれで >







漣「漣も別に一位取りたいとか無いですけど……それはちょっと嫌かなぁ」

Littorio「最悪少女らしさがあればまだ何とかなる気はするんです。
自暴自棄でもまだ軽い方のレベルで終われそうな。
でも、Littorioさすがに十代前半の容姿とは……」

高雄「……」

漣「うーん……」

Littorio「あぁ、なんだか魔法少女、内容を聞かない方が精神的に良い気も……どうしましょう……? 」
424 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:48:07.11 ID:IHPmymBw0

< 結局は勝てば良かろうなの >







漣「まぁ、Littorioさんが安全圏にいけるかは雀力と天運に期待ということで」

高雄「無責任ですけどそうですよね。私たちも同じ立場ではありますし」

漣「ええ。……でもこの前のルーレット結果LINEのノートで確認すると」

高雄「? 」

漣「エゲツないこと要求されそうなのトップ3には間違い無く入ってますねLittorioさん。
ご主人様の罰ゲーム決めるのが赤城さんってのは色々と未知数過ぎるから置いといて」

高雄「まぁ……雲龍さんだから」

漣「っすねぇ……」
425 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:49:36.97 ID:IHPmymBw0

< はた、と >







漣「江風とかいうド安牌引いた時点で漣は天運使い果たした気もしないでもない」

高雄「でも江風さんって龍田と大分仲がいいでしょう?
雲龍さんとRomaさんが結託ないし協力くらいはしてくると考えると罰ゲームそのものも……」

漣「…………」

高雄「…………」

漣「…………どうしましょう? 」

高雄「さぁ……? 」
426 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:50:30.59 ID:IHPmymBw0

< 読めない >







阿賀野「別に提督さんの隣は要らないからこれ冗談なんだけどさ」

提督「あん? 」

阿賀野「阿賀野、物凄く維持費安い方だと思わない?
あと結構胸大っきいよ? 」

提督「は? …………? 」

阿賀野「や、冗談だけど。愛宕さん高雄さんその他の愛人の皆さんより大分安いと思う」

提督「……………………うん? 」
427 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:52:47.74 ID:IHPmymBw0

< (空気を)読まない >







阿賀野「あーおもしろ。なんかまだ一人で混乱してたし」

能代「性格悪いよさすがに」

阿賀野「あれくらい遊ぶ権利あると思うけどね阿賀野」

能代「権利ぃ? 」

阿賀野「提督さんって化け物共有の玩具でしょ? 対価を渡した分だけ使える」

能代「いや……いやいや、さすがにそれは……」
428 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:55:44.11 ID:IHPmymBw0

< 憧れとは別の感情も >







伊14「そういえば大和さんって」

雲龍「? 」

伊14「何cmくらい? 」

雲龍「うん? 」

伊14「我が少将閣下より高そうだなぁ、って」

雲龍「……あの人より、見上げるの? 」

伊14「見上げる」

雲龍「そう……」

伊14「……」

雲龍「……」

伊14「……」

雲龍「……私でもデカ女は普通に傷付くみたいだから、知らない」

伊14「……なるほど」
429 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 11:57:42.75 ID:IHPmymBw0

< 実際パンより売りたい商品ではあるらしいです >







鈴谷「シュトーレンってさ」

GZ「うん? 」

鈴谷「あぁ、いや、美味しいよ。毎年ありがと」

GZ「そうか」

鈴谷「うん。……シュトーレンってさ、物凄く客単価高そうだよね。カロリーより」

GZ「…………」

あきつ丸「……酔っている、分かってほしいであります」
430 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:00:16.12 ID:IHPmymBw0

< 刺さった棘を弄られるのにも似た >







江風「クーリスマスがことしも〜……」

海風「今年も? 」

江風「やって来たのか? さすがに江風でも分かるくらいピリピリしてたけど」

海風「チキンとケーキがあれば大体クリスマスなんじゃない、たぶん。あとはお酒」

江風「じゃあ来たのか」

海風「たぶんね」

江風「うン。……愛宕さンと高雄さンってさ」

海風「? 」

江風「実は前の要港部でも警備府でも普通のクリスマスって知らないよな。
去年は一応出掛けなかったけど大規模演習重なって変な感じだったし」

海風「永遠に知らないままなんじゃない。…………なんで嫌なこと思い出させたの? 嫌がらせ? 」

江風「え、いや、姉貴も割と楽しそうに飲ンで……あーいや、江風が悪かったから睨むなよもう……」
431 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:03:14.87 ID:IHPmymBw0

< 割と違和感は無きにしも >







提督『クリスマスねぇ……行きたいとこある? 』

愛宕『函館』

提督『あー……クリスマスファンタジー? 』

愛宕『ツリー点灯のときの花火見たい』

提督『そう……そっか。まぁ、いいんじゃない? 』

高雄『私も特に否やは』

提督『そっか……ホテルと新幹線だけなんとかしといて』

愛宕『はいはーい』

高雄『割と雑ですね、今年』

提督『ん? まぁ……そこはほら、籠もった愛情は変わらないから許して』

高雄『はぁ』







提督「と、いう感じで今年はなんとかしてきたわけだけども」

天城「そういえば楽しかったですか? 」

提督「ん、まぁね。実際どこにいたってつまらなくはならないし」

天城「はいはい。……毎年自分がプランを決めて行く甲斐性も大事ですけどね、
たまには女に振り回されてみるのも大切ですよ」

提督「去年くらいに愛宕が言ってた気がするなぁ……ま、楽といえば楽、だったかな? 」
432 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:07:40.92 ID:IHPmymBw0

< 実際そこまで巨大ではないけども >







漣「ちなみにJRA協賛のブースとかターフィーショップは行ったので? 」

提督「さらっとね。瑞穂にぬいぐるみ頼まれてたし」

漣「ほーん……ターフィーくんはいたので? 」

提督「どうだろう。あんまりその辺時間取らなかったし」

漣「はーん? 調べていかなかったので? 」

提督「自分がエスコートする予定なら兎も角SNSで情報調べ過ぎるのってあんま楽しくないだろう? 」

漣「そっすかねぇ」

明石「あの、少将閣下」

提督「? 何? 」

明石「瑞穂さんにぬいぐるみを買っていただけるのは嬉しいんですけどね、
サイズ感とか数とか考えていただけます……? 」

漣「?? 」

提督「……悪い」
433 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:09:19.75 ID:IHPmymBw0

< 痛みよりも恐怖を >








漣「ご主人様ってもし仮に愛宕さんとか高雄さんが襲われでもしようものなら」

叢雲「化け物を襲おうとする蛮勇に黙祷でも捧げるって? 」

漣「そこは人並の力しか無いか弱い設定で。……エゲツない人体破壊とかやらかしそうだよね」

叢雲「まぁ……現代クソ映画から古典的ホラーまで多種多様な描写は知ってるでしょうしね」

漣「愛宕さんが化け物呼ばわりされたくらいで相手をぶん殴って這いつくばらせて軍籍剥奪させるような狂人だよ?
直接言ったわけでもなく巡回中の軽口程度だったのに」

叢雲「あぁ……七、八年前? 」

漣「忘れた。…………まぁ、ご主人様が襲われた場合の方が普通に怖いけど」

叢雲「……そうね」
434 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:10:27.47 ID:IHPmymBw0

< 割と本気で嫌な気分になる映像 >








天城「今まで見た中で一番気分の悪くなる拷問描写……? 」

漣「ええ、まぁ、参考までに」

天城「何の参考なんです。……二作程思い当たるのが」

漣「はい」

天城「腹部を刃物で裂いてゴキブリ入りの瓶を熱しながら体内に追い遣るやつでしょうか」

漣「うわぁ……」

叢雲「……人類の発想力って怖いわね」

天城「痛みという意味なら天城たちの方がよっぽど人間の閾値を超えたような感覚味わってますし……うん? 」
435 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:13:19.97 ID:IHPmymBw0

< 貰った、という事実さえ抱き締められるのならば >







愛宕『これ、嵌めて出歩いてもいいものなの……? 』

高雄『龍田や雲龍を刺激したいなら、どうぞ』

愛宕『そこまで見せびらかすような女になりたくないけど……指輪ねぇ……』

高雄『たぶん結婚指輪なら見せても別にいいと思うわ。
変な話この……婚約指輪の方が嫌な雰囲気になる』

愛宕『良いとも悪いともなんとも言わなかったものね、あの人』

高雄『私たちに任せる、ってところ? 』

愛宕『任されたら私たちが外では嵌めないなんて分かり切ったことなのに』

高雄『つまりそういうことね』

愛宕『そ。…………嫌な話だけどこれ幾らなのかしら』

高雄『さぁ? 知らぬがなんとかでは? 』

愛宕『そうねぇ……あぁ、本当、そう……』






愛宕「とか言ってたのに結局嵌めてないわね、結婚指輪」

高雄「怖い、というかなんというか……小心者ね、私たち」
436 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:14:46.80 ID:IHPmymBw0

< それもできれば知りたくはない >







愛宕「え、いやでも待って。一応相場的には婚約指輪一つよりも夫婦二人分の結婚指輪の方が安くあるものなのよね? 」

高雄「調べた限りは」

愛宕「……三人だから少しややこしいけれどね、
私たちが今嵌めてる指輪×1 > 三人分の結婚指輪?
それとも指輪×1 < 三人分? うぅん? 」

高雄「……頭を冷やしてきた方がいいわ。計算も覚束なくなる」

愛宕「そうね……」






提督「秘密だけど婚約指輪一つ分の方が結婚指輪三つ分より高いんだぜ。
やっぱ文化とか慣習ってクソだわ」

叢雲「私にそんなこと言われても……幾ら使ったわけ? くらいしかツッコめないわよ」
437 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:15:54.13 ID:IHPmymBw0

< 時々あるよね、そういうとき >







能代「偶には妹感を感じさせてほしいんだけど」

阿賀野「えー? 駄目な姉のお世話って妹感マシマシじゃない? 」

能代「……極稀でいいからお世話される妹感を感じさせてほしいんだけど」

阿賀野「よしよし、頑張ったね。でいいの? 」

能代「…………」

阿賀野「…………? 」

能代「…………はぁ、もうそれでいいから。疲れた」

阿賀野「能代……? 」
438 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:16:57.05 ID:IHPmymBw0

< 崩れ去る土台だとかの類い >







雲龍「ふふ、麗しい姉妹愛ね」

能代「……どこがですか。能代今割とガチ目に疲れてるんですけど」

葛城「変に心弱くなるときあるのは結構分かる」

阿賀野「よく分かんないなぁ」

雲龍「幸せな証拠よ。……能代? 」

能代「はい? 」

雲龍「姉妹だと、ヤれないわ」

天城「えっ」

葛城「えっ」

阿賀野「えっ」

能代「……は? 」

雲龍「……???? 」
439 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:20:06.67 ID:IHPmymBw0

< 姉っぽい姉は女には見えないけれど……? >







雲龍「いえね、私だとか天城はもうぶっ壊れてるから除外してるのよ。
あなたまだその辺の倫理観残ってる方でしょう? 」

天城「いや、あの……」

阿賀野「雲龍さん程ではないですよね、くらいしか言えないかなぁ」

天城「……」

能代「はぁ……だとして今更どうしようもありませんけど」

葛城「そもそものしろんはお姉ちゃん欲しいの? 」

能代「お姉ちゃんをしてくれるお姉ちゃんなら」

雲龍「つまり……よかったわね阿賀野。女として欲しいんですって」

能代「いや、だから……」

阿賀野「駄目だ混乱してきた……でも曖昧に混乱させたままの方が安全な気が……うーん……? 」
440 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:23:58.03 ID:IHPmymBw0

< 用途違い甚だしい >







雲龍「この前何の気無しにポルノに出てくる外国人のタトゥーについて話していて」

天城「そんなものを話す機会普通は無いですけどね」

雲龍「まぁまぁ。……あの人が物凄く共感してくれて逆に怖かったわ。
Z級映画でも時々謎漢字タトゥー見るって」

天城「あぁ……まぁ……天城もそこは分かりますよ」

雲龍「私が困惑するくらい例示されたわ。もっと私も観ないと駄目ね」

天城「……映画を? 」

雲龍「ポルノを」

天城「はぁ……? 」
441 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:26:20.88 ID:IHPmymBw0

< 三食蕎麦も辞さない >







加賀「そう……お蕎麦はやはり海苔、海苔が決め手なのよ」

初月「……今度は何のテレビ番組を観たんだ」

加賀「? 」

赤城「加賀さん割とすぐ影響されますからね……まぁ、お蕎麦の量は沢山ありますし。
できるものならなんでも試しましょうね」
442 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:29:02.44 ID:IHPmymBw0

< 楽しいことをしているときの無心が欲しい、みたいな >







阿賀野「来年は歴史系の検定でも受けてみよっかなぁ」

能代「歴検? 」

阿賀野「あれって結構オールジャンルなんでしょ?
割と自信はある方だけどユーロ史とかそこまで食指伸びないし……」

提督「歴検って確か三回、五回、十回の合格で修士、博士、大博士の名誉称号みたいなの貰える筈だぞ」

阿賀野「ほほう……? 」

提督「来年から受けるとして2034年まで連続合格して漸く大博士になれるな」

阿賀野「うーん……や、割と惹かれるけど……農業系にしようかなぁ」

能代「阿賀野姉ぇはどこに向かってるの? 」

阿賀野「人間擬きの卒業? 」

能代「やめなよそういうこと言うの……龍田とか山城さんが寄ってきて皮肉にもなってない皮肉撒き散らされるよ? 」
443 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:31:40.02 ID:IHPmymBw0

< ネギの素焼きで蕎麦を食べるのか逆なのか >







提督「ネギ、ネギを焼いた」

天城「幾らでも飲めそうですね」

提督「君つまみ無くてもガンガン行く人でしょ」

天城「それはそれ、これはこれ。他に楽しめるものがあった方が幸せなのは当たり前です」

提督「まぁね。……加賀たちは何食蕎麦食べるつもりなの?
ネギも殆ど持ってかれたよあいつらに」

天城「さ、さぁ……? 」
444 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:34:39.70 ID:IHPmymBw0

< ちょっと休憩しようと思ったら >






天城「というか加賀さんと誰です」

提督「赤城と初月」

天城「なんだか最近一緒にいますよね、あの三人」

提督「我が股肱の臣初月くんは取り込まれてしまったのだ」

天城「取り込まれて悪いことあります? 赤城さんは兎も角加賀さんはお料理以外だと分別ある方ですよ」

提督「まぁね」






加賀「…………」

赤城「…………」

初月「…………二人とも反論は全くできないと思うが」
445 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:37:38.30 ID:IHPmymBw0

< 美の象徴なのか馬鹿の象徴なのか >








愛宕「私が化け物なのはどうしようもないし変えることもできないからどうでもいいといえばいいんだけど」

明石「はぁ」

愛宕「あの人と阿賀野の話聞いてたら思い付いちゃったの、聞いて? 」

明石「そりゃ否やはありませんけど……なんです」

愛宕「ナチュラルの金髪って年々激減しているわけでしょう?
そういう意味では私の遺伝子って高く売れると思わない?
人類との互換性に難があるのは兎も角ある意味では正真正銘Blondeの始祖と言えるわ、私」

明石「確かに。……………………え、いや、マジ? マジっすね……え? 」

愛宕「え、なに、そんな激しく動揺することなの? 九割方冗談なんだけど……? 」
446 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:42:01.54 ID:IHPmymBw0

< 健全……? >








提督「最近愕然としたんだけどさ」

愛宕「んー? 」

提督「半端な陵辱物とかで興奮しなくなってた」

愛宕「あなた別に元々そうい……“ てた ”? 」

提督「割とこう微妙な話だけど小説とかでは楽しめてたんだよ。
官能小説とまではいかなくてもそういう描写のある作品って漫画でもあるし」

愛宕「? 」

提督「愛の力かもしれん……恐ろしいな……全て自分の身に思えてしまう……」

愛宕「んんっ……? 」
447 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:43:02.23 ID:IHPmymBw0

< 嫌なことをさせることを強要させられる(?) >








雲龍「重症ね……甚だ危険だわ」

愛宕「あの、割と健全な方向に向かって……」

雲龍「プレイとしての陵辱まで楽しめなくなったらどうするのよ。もう少しなんとかしなさい」

提督「んなこと言われても」

雲龍「由々しき事態……ええ、大変なことね……あり得ないわ……」

愛宕「あの、えっと、雲りゅ……雲龍さぁん……? 」

提督「呟きながらどっか行きやがった……俺変なことさせられないよな……? 」
448 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:46:57.11 ID:IHPmymBw0

< それくらいが一番楽しい深さだとは思うのです >







提督「新撰組ってよく知らないんだけどさ」

阿賀野「阿賀野もよく知らなーい」

提督「結局最高の盛り上がりポイントはどこなの? 池田屋? 五稜郭? 」

阿賀野「抜刀隊の斬り込みじゃないの? 」

提督「それはたぶん斎藤一が好きな人であって新撰組に対しては割とシビアなんじゃないか」

阿賀野「そんなこと言ったら五稜郭とか蛇足じゃないの? 」

提督「知らん」

阿賀野「まぁ、阿賀野も知らないけど」

提督「俺の新撰組知識は基本『燃えよ剣』で終わってるからな」

阿賀野「まともな知識が年代と生死くらいしか無いじゃん……」
449 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 12:50:21.89 ID:IHPmymBw0

< 割とアレンジ方面なら辛味もなんとかなる >







漣「辛味教徒の旗風くーん。これあげる」

旗風「教徒扱いを甘んじて受け入れても辣油教徒なんですけど……カレー? 」

漣「そそ。時々深夜に辛いもの食べたくなるから色々常備してんだけどさー」

旗風「辛過ぎて扱い切れなくなった、と」

漣「ダンボールで買っちまってねぇ……ただ食べ物粗末にするとキレる皆さん勢揃いなもんでねぇ……」

旗風「消費して、ってこと? まぁ、別に貰えるなら貰うけど」

漣「助かるーさ旗風」

旗風「はぁ」






漣「や、でもよく考えればだし汁で伸ばしてカレーうどんとかにすればよかったんじゃ」

叢雲「あなたそういうのが面倒でレトルト集めてたんじゃないの? 」

漣「うーん……こう、あげた途端惜しくなってきたというかね? 」

叢雲「お金なら幾らでも……というかあなたにまともな経済観念が残ってることに驚くわ」

漣「しっつれーな」
450 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 13:07:32.62 ID:IHPmymBw0

< 来年の目標() >







提督「倦怠期なんてものを生まないようにする」

高雄「さすがにそれはネガティブ過ぎるのでは」

愛宕「というか、早過ぎ? 」

加賀「…………天ぷら、追加でいるヒト」

雲龍「私はいいです。……揚げてきましょうか? 」

天城「加賀さんたち朝から何食お蕎麦茹でました? 」

初月「分からん……本気で分からん。何度茹でたことか」

明石「私はこれだけでいいです、普通に」

叢雲「多くて二杯くらいよね普通」

漣「普通なんて要らねーぜ! 」

海風「普通の幸せは物凄く欲しいけどね」

江風「あのさ……」

Littorio「盛り下がるというか現実に突き刺される言葉ですね」

瑞穂「はぁ……もう今年も終わるのに」

Roma「終わるから、なんじゃない。知らないけど」

龍田「ふふ、来年の目標は

扶桑「いいから……更に場を凍らせなくて」

山城「酔ってるんですよ。いつもより飲み過ぎ」

阿賀野「よく分かるねそんなの」

能代「親友のことだから」

涼月「私はまだそこまでRomaさんのことを……あぁ、来年はもっと分かるように」

涼風「面倒臭いなぁ……目標を持たないのが、目標? 」

旗風「目指せ至高の辣油」

松風「それはそれで嫌な目標だな」

伊13「来年、も、平和で、穏やか、に……? 」

伊14「いけたらいいね。…………来年“ も ”が正しい表現かは諸説ある気がするけど」
451 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/12/31(日) 13:10:19.41 ID:IHPmymBw0

< 心にあるものはきっといつまでも同じ >







提督「さて……で、目標は? 」

愛宕「まだやるのそれ。……指輪を嵌めて誕生日デート? 」

高雄「割と普通に実現できそうね。……新婚旅行、なんてどうでしょう? 」

提督「あぁ、いいなそれ」

愛宕「海外、はちょっと難しい? 」

提督「やって見せましょうとも。重婚に比べたらよゆーよゆー」

高雄「でしょうね」

愛宕「そうねぇ。…………どこまで何まで実現できるのかなぁ。ちょっとそこは、怖いかも」
452 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/12/31(日) 13:12:10.79 ID:IHPmymBw0

今年は色々とこう目標に足りませんでした……
なので来年は500レスくらいが目標かなぁ、みたいな

時々稀に来る気がするので来年もよければよろしくお願い致します

ありがとうございました。よいお年を
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/31(日) 22:16:59.15 ID:I8Xw4eaL0
乙 来年もよろしくお願いします
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/31(日) 23:36:20.16 ID:2XAHlL8L0
おお年末更新ありがたや 来年も楽しみにしてますよいお年を
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/31(日) 23:46:35.14 ID:cuNqVICOo
お疲れ様です
ありがてぇ、拝んどこ

どうかよいお年を
456 : 【吉】 [sage saga]:2024/01/01(月) 19:26:21.94 ID:ROtEMWsz0

うーん……あんまりおめでたい新年ではないですけど……

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
2022年……凶
2023年……吉
2024年……?

本年もよろしくお願い致します
457 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:27:18.54 ID:ROtEMWsz0

< 去年衝撃を受けたこと >








雲龍「あの人今まで生きてきてAVを一本通して観たこと無いらしいわ」

葛城「おい新年一発目の姉妹の会話」

雲龍「うん? 」

天城「しかも物っっっっっっっっ凄くどうでもいいですね」

葛城「どうせあれでしょ? 女の子といるときは最大限楽しむけど抜きたいだけのときは早く終わらせるに限るとかそういうやつ」

雲龍「いえね、抜く場面なんて大概同じなんだから総集編でいいだろもう……って物凄く疲れた顔で言われたわ」

天城「それは姉様が意味の分からないタイミングで訊いたか執拗く食い下がったからでは」

雲龍「二人で寝て起きた朝に訊いたわ。
どんなのが好き? っていうのを答えるまでコーヒー入れさせないって」

葛城「最低かこの女」

天城「仮に男性からそんなこと言われたらそのタイミングじゃなくても幻滅しません? 」

雲龍「あの人はあんなこと言わないし幻滅もしないから」

葛城「本気で最低どころか最悪だよこのクソ姉」

天城「何故この為体の女を変わらず想えるんでしょう……天城なら無理ですよ絶対」
458 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:27:48.93 ID:ROtEMWsz0

< 何故? >







雲龍「と、言われたら勿論それは身体ね」

葛城「あのさぁ……」

天城「性格が龍田さんで身体なら姉様が好みに近いんでしたっけあの人」

雲龍「ようは身体だけの女なのね、私なんて」

天城「身体だけでも好みなだけマシでは」

葛城「そうそうマシマシ」

雲龍「あなたたち仮にも姉に対して随分と雑になってきたわね最近」

天城「姉様ですから」

葛城「雲龍姉ぇだから」

雲龍「あ、そう……」
459 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:29:46.10 ID:ROtEMWsz0

< 朝食後に仮眠を取る元旦とは >







提督「え? 雲龍の好きなところ? 顔」

雲龍「照れるわ」

葛城「照れんな」

天城「即答されても困るのですけれど……身体ではなく? 」

提督「身体も好きだよ? これでいい? 」

天城「?? 」

愛宕「あの、ごめんなさいね、本当に疲れててよく分かってないの今。……酷使したのは高雄だけど」

葛城「まぁ、ある意味純度高いナチュラルではあるよね。頭回ってないんだから」

天城「…………」
460 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:30:33.32 ID:ROtEMWsz0

< 跳ね回って遊んでいそうなのに >







雲龍「仕方無い……では今年らしい話もしておきましょうか」

葛城「や、別にそこまで求めてないけど……今年らしい? 」

雲龍「辰年でしょう? つまり私の年ね」

葛城「今年らしい? まぁ……そう? 」

天城「こじつけですけれどギリギリ理解は」

葛城「つーかじゃあ去年は? 」

雲龍「卯月? 」

葛城「や、この警備府で無理矢理にでもこじつけると」

天城「漣さんでは? 」

雲龍「なるほど」

葛城「確かに」

天城「はい。…………そういえばあの兎さん? お世話してるところ見たこと無いですね」
461 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:31:59.82 ID:ROtEMWsz0

< 求ム! 情報! >







雲龍「天城」

天城「は、はい? 」

雲龍「触れてはいけない闇、というものがあるのよ、この世には」

天城「は、はぁ……」






漣「や、あの子艤装出さないと出てこないんすよ。出せば出てくるしちゃんと動くんすけど」

天城「?? 」

漣「で、まぁ、たぶん生命体だとは思います。……見ます? 」

天城「い、いえ、わざわざ艤装を顕現させる程ではないです」

漣「はぁ」

葛城「……まぁ、やっぱ触れちゃいけないものなのは確かだよね。なんなのか全く分からないし」
462 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:33:06.80 ID:ROtEMWsz0

< 目標を立てて素直に成功した試しが >







雲龍「えー、と……では今年の目標は」

葛城「うーん……」

天城「目標らしい目標と言われると……」

雲龍「そう……私は

葛城「はいはい、下ネタ下ネタ」

雲龍「……せめて最後まで言わせて。下ネタだけど」
463 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/01(月) 19:34:25.31 ID:ROtEMWsz0

< 冷静に考えて行く必要性があるかは人次第 >








提督「えー、あー……神社行く人ー? 」

加賀「行きましょうか」

赤城「はいはい。元日に行けるなんて次あるか分からないですからね」

漣「うぇー……パスパス。施設内にあるじゃないですか神社なんて」

提督「お前はそう言うと思ってたよ」






提督「で、なんでお前らしか来ねぇんだよ」

加賀「皆腑抜けているのね」

赤城「まぁ、いいじゃないですか。マイクロバス出すのもだるいですし」

加賀「ええ。施設内だと甘酒だとかもありません」

提督「そういう問題かな。…………折角来てくれたしお年玉でもあげようかと思ったけど別に寄るとこも開いてねぇなそもそも」
464 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/01(月) 19:36:52.17 ID:ROtEMWsz0

うーん……大吉が出て一人だけ飛び跳ねるような状況じゃないですけど……
本気で吉ばっか出ますね。ある意味凄い気がします

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
2022年……凶
2023年……吉
2024年……吉 ← New !

改めまして本年もよろしくお願い致します
ありがとうございました
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/01(月) 20:07:24.96 ID:2hLJsh5M0
466 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:06:50.20 ID:RIY6Rt0X0

< 原題は『3-HEADED SHARK ATTACK』です >








漣「あのですねぇ……今日が何月何日か知ってます? 」

提督「一月二日だった気がする」

漣「そっすね。……『トリプルヘッドジョーズ』とか今更観る日ですか?
なんかもっとこう楽しげな雰囲気且つ実際に楽しいもの観ましょうよ」

提督「や、なんか急に観たくなっちゃって。つーか二日は駅伝観た後他にすることが無い」

漣「物凄く色んなものに喧嘩売りましたよまた」

提督「例年通りだな」

漣「はいはい。……BSとかでもちゃんとした映画やってる筈なんだけどなぁ」
467 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:13:59.70 ID:RIY6Rt0X0

< 冬は水泳、夏はスキーを、みたいなのが理想といえば理想 >







提督「まぁ、実際この後江風とラグビー観る予定はある」

漣「あぁ……野球とかサッカーと同じでご主人様しか興味無いから」

提督「野球とかサッカーは一応加賀とか初月とか涼風は観てくれるらしいぞ。
ちゃんとルールも分かるらしい」

漣「ほーん……むーちゃんってそういえばスポーツにはあんまり興味無さそうですよね」

提督「なんでだろうな。大概なんでも知ってるし楽しんでるのに」

漣「ビーチバレー大会とか水泳大会はかなり本気でやりますよね」

提督「ん……超人スポーツを自前でできるからか? 」

漣「漣がスポーツに興味無いのはそうっすけど」

提督「よく分からんな。…………この時期にやってもいいスポーツレクってなんか思いつくか? 」

漣「雪合戦」

提督「大湊の積雪知ってて言ってんのか」

漣「知ってるから言ったんすよ。なーんにもしたくないんで」

提督「あ、そう……」
468 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:14:29.16 ID:RIY6Rt0X0

< 単語だけを吐かせてみるに >







漣「チェスで一番好きな駒は」

提督「クイーン」

叢雲「クイーン」

龍田「クイーン」

Littorio「クイーン」

高雄「クイーン」

漣「そりゃそうでしょうね。……言ってることは同じでも内包してるモノが違う気がするんだよなぁ……」
469 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:15:29.05 ID:RIY6Rt0X0

< カタカナの単語も結構馬名に空目する >








江風「最近本気で馬の情報最優先でチェックしてる気がする」

海風「まぁ、遊んでる範囲ならいいんじゃない。趣味のレベルで収まるなら」

江風「ン。……でさ」

海風「? 」

江風「飛騨地方がどうのって文字列を見てて」

海風「?? うん」

江風「飛騨の“ 騨 ”が馬単に見えてきてもう駄目だと思った」

海風「……?? 」
470 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:16:34.15 ID:RIY6Rt0X0

< 割と真面目に初めて知りました >







阿賀野「本っ当に害悪だよねネットとかテレビとかラジオとか各種メディア。
マスゴミ扱いも納得の凶悪さ」

能代「……加賀さんの周囲限定じゃないの? 」

阿賀野「今度は何? 三日とろろ? 恵方巻並に一応は広範囲に定着させてからにしてよもう……」






加賀「福島や栃木の風習らしいですね。あとは愛知の一部だとか岐阜」

提督「ほーん……まぁ、悪かないけど俺千切りの方が好きだなぁ」

赤城「実は割と私も。…………風味に欠けるからと言われて手ですり下ろすというのも中々愉快でしたねぇ」
471 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:17:47.84 ID:RIY6Rt0X0

< あらゆる美食を持ってこい >






赤城「ちなみに今日はその三日とろろなる風習のために長芋でしたけど」

提督「? 」

赤城「山芋の場合は出汁で伸ばすじゃないですか。
なので最初から出汁と一煮立ちさせてハンドミキサーを使うと早くできるらしいです」

提督「なるほど……今年一番ためになったわ」

加賀「では来週辺りそれを試しましょうか」

赤城「ええ」

提督「いいんじゃない」






初月「よくやるよまったく……食にかける情熱を他の生産的なものに活かせないものなのか」

涼月「それはもう加賀さんじゃないから……うん……」
472 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:21:34.59 ID:RIY6Rt0X0

< それだと思い付きに対応できないので >






阿賀野「というか調べてみたら山芋でもいいんじゃん三日とろろ……赤城さんが言ってるやり方なら楽だったのに」

能代「って言ってもすり下ろしたのは殆ど加賀さんと赤城さんだし……」

阿賀野「そうだけどそうじゃなくて阿賀野今日の夜の食事当番なの。
長芋メインのおかずにしようと思ってたのに」

能代「あー……まぁ……それはそれは」

阿賀野「そりゃまぁなんでか長芋沢山用意されてるなー?
残っちゃったのかな? って感じでメニュー決めたけども! 」

能代「このために用意してたんだね加賀さんが」

阿賀野「まったく……報連相はしっかりするのが軍人ってものでしょ? 」






能代「と、いうことで余ってるホワイトボードください」

愛宕「思い付いたメニューを書き込むのね。分かった」

扶桑「本格的に食堂みたくなってきたわね」

山城「ええ。……ここまでするんなら最初から一週間のメニュー決めればいいのに」
473 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:22:28.77 ID:RIY6Rt0X0

< 髭面でも許される職に就きたい >







高雄「思ったんですけどね。……あぁ、年始の気の迷いで」

提督「うん? 」

高雄「キスをしても痒くならないくらい髭を伸ばしてみるのはどうでしょう? 」

提督「うーん? 」

高雄「こう、ふさふさ、という感じで」

提督「まぁ、嫌ではないけど……や、どう? 似合いそう? 」

高雄「しっかりと整えれば。私は結構好きですよ、男性の髭」

提督「そう? 割と珍しい感想だね、この国だと特に」

高雄「かもしれませんね」

提督「うん。…………軍人やめて自営業になったら伸ばしてみようかなぁ」
474 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:24:10.27 ID:RIY6Rt0X0

< 絵心がある人羨ましいです >







天城『姉様、明日は書き初めでもしたらどうです』

雲龍『書き初め』

天城『書き初め。……絵でもいいらしいですよ。元の意味は知りませんけれど』

雲龍『ふぅん……描くならやっぱり辰かしら』







雲龍「と、いう流れがあったから描いてみたわ。どうぞ使って」

提督「使ってって言われてもなぁ……年賀状なんてもう出してるよ俺」
475 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:25:45.25 ID:RIY6Rt0X0

< 情緒を大切にといえば聞こえはいい、かな? >








天城「使ってしまうんですか? 折角描いたのに」

雲龍「キャンバス用意して描くのなんて面倒だったし……年賀状って失敗できないから楽しかったわ」

提督「っても個人的なものなんてもう少人数相手しかやってねぇし。
公人としてのやつも予想外のやつは四、五人だろうし……雲龍ちゃん」

雲龍「うん? 」

提督「天城に出してやれよ。ちゃんと使えるし手元に残るぞ」

雲龍「なるほど」

天城「それなら天城も出さないといけませんね」

提督「まぁ、在庫は割と沢山あるから勝手に使ってくれ」






葛城「で、私が写真撮られてるらしいよ」

瑞穂「はぁ……」

天城「ふふ、天城は姉様みたいにしっかりしたイラストなんて描けませんし。
一度家族の写真を使ったお年賀というのもつくってみたかったんですよ」

初月「僕も殆ど使ってなかった私物のプリンタを使えて満足だよ」

涼月「ふむ……家族写真の年賀状……なるほど」

涼風「…………これ結局何人が何人に出すことになるんだ? 」
476 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:26:49.91 ID:RIY6Rt0X0

< 返さなくていいなら沢山欲しい気もする >







Roma「年賀状……? 」

Littorio「出してみる? 涼月はRomaに送るみたいだけど」

Roma「郷に入りては、とはまた違うような……どうしましょうか」

Littorio「一応何枚か貰ってきたけれど」

Roma「イラストか写真か、という感じなのよね」

Littorio「あの人が軍人として使った物の余りだから元々イラストを印刷したものもあるわ」

Roma「私はそれでいい。ようはコメント部分が大切なのでしょう? 」

Littorio「たぶん。……Littorioにも送って? Littorioも送るから」

Roma「はいはい」






漣「郵便局の人は奇っ怪な現象だと思うでしょうなぁ」

叢雲「今更よそんなの」

漣「まぁね。……むーちゃん頂戴? 漣は面倒だから出さないけど」

叢雲「あなたね……」
477 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/01/02(火) 15:27:17.01 ID:RIY6Rt0X0

ありがとうございました


478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/02(火) 17:24:26.82 ID:qHRsOElr0
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/03(水) 23:11:48.83 ID:iXGtlYIlo
お疲れ様です
480 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/03(水) 23:31:55.46 ID:PxLzYa750

< spicy new year >








江風「? 何つくってンですそれ」

加賀「これ? ビリヤニ」

江風「ビリヤニ? 」

加賀「インドのお料理ね。知らない? 」

江風「珍しく知ってるけどそういうことが言いたいンじゃない」

加賀「? 何? 」

江風「今日、まだ三日だぜ? 割とまだおせちとか雑煮食べる日だぜ? なンなら昨日食べたとろろは今日だろ」

加賀「?? どれも食べたでしょう? 」

江風「いやいやいや、そうじゃねぇだろ……」
481 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/03(水) 23:32:43.83 ID:PxLzYa750

< あくまで軽口として >








漣「ねーねーご主人様ー」

提督「ほら来た。よく昨日は耐えたな」

漣「ほえ? 」

提督「どうせあれだろ? 不謹慎なこと言いたい気分でしょ? とか言いに来たんだろう? 」

漣「よく分かってるじゃないですかさすが調教済み」

提督「あのな……」
482 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/03(水) 23:33:42.67 ID:PxLzYa750

< ※ 素面です >







漣「まぁ、ご主人様何故か知りませんけど割と人の心持ってるんでたぶん何も言いませんよね」

提督「君は何故そんな失礼なの」

漣「漣とご主人様の仲じゃないですかヤダなー」

提督「なんだお前……」
483 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/03(水) 23:39:06.70 ID:PxLzYa750

< サブカル、中二、オタク…… >







漣「つってもまぁ……すげー始まりの年っすね」

提督「それはそう」

漣「やっぱニート最強? 自宅が揺れたりしたらどうしようもありませんけど」

提督「寧ろキャンピングカーとかで全国回ってた方が身軽に生きていけるんじゃないか」

漣「別に身軽だから生き残れるわけでも無ぇと思いますけど」

江風「クリティカル・イレブンミニッツとか知らなくていいことを知ってしまったしな」

漣「ん? まぁ、そうだね」

加賀「え、あなた知らなかったの? 」

江風「だって江風航空機飛ばせないし。
“ ヒコーキを飛ばせるヒトの会 “なるLINEグループのヒトは皆知ってンの? 」

加賀「知っていると思うけれど……まぁ、そう言われると分からないわね」

江風「だろ? 」

漣「漣は知ってたけど」

提督「俺、一応高級軍人だぞ。知ってるよそりゃあ」

加賀「む、むむ……」

江風「…………江風が馬鹿ていいンだけどこーいうのと比べるのはやめてくれねーかな、さすがに」
484 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/03(水) 23:40:28.11 ID:PxLzYa750

< まだ、まだ軽傷な筈 >








雲龍「吐いた唾は呑み込めない……ふむ」

葛城「はいはい下ネタ下ネタ」

雲龍「はいはいスルーしていいわ。……この諺を考えた人ってきっとちゃんとキスをしたこと無かったのね」

天城「寧ろ渡した筈のものを舌で注ぎ返されてもそれは違うモノ、という上級者だったのでは」

雲龍「……ハッ。私、私が間違っていたわ」

葛城「…………天城姉ぇは新年三日目でもう壊れるの?
それ年に二、三回のショック事案じゃなかった? 」
485 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/03(水) 23:41:30.59 ID:PxLzYa750

ありがとうございました




486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/03(水) 23:47:10.78 ID:uZZS97QGo
激動の新年ですね
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/04(木) 03:15:30.98 ID:cx8MWw1Xo
488 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:30:39.77 ID:ZTAjXOvM0

< 認定団体は本人以外の誰か >








漣「雲龍さんって嗜好ダダ漏れどころか積極暴露していく頭スカスカピンクだけどさ」

叢雲「まぁ……そうね」

漣「実はこう、具体的な嗜好? 好み? 実際の状況? みたいなのはあんまり聞かない気がする」

叢雲「はぁ? 」

漣「なんてーか……乳首だけでイける、とかそういうの」

叢雲「…………それはあいつも関わってくるからじゃないの?
希望は割とぶん投げて拒否られたりしてるけどあいつの嗜好そのものの暴露とかは極力しないようにしてるんじゃない? 」

漣「なるほど……ご主人様検定五段に加えて雲龍さん検定三級もあげちゃう! 」

叢雲「いっらな……」
489 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:31:32.98 ID:ZTAjXOvM0

< 寧ろ胸を張って >








漣「ちなみにご主人様検定は愛宕さんと高雄さんがそれぞれ三段だよ」

叢雲「私の方が上なのね……要らない」

漣「漣は四段」

叢雲「あなた割とそういうところ素直よね。……天城と葛城の雲龍検定は? 」

漣「どっちも初段くらいかな。ご主人様は二段」

叢雲「判定ルールが全く分からないけどなんとなく納得はできる気がする」

漣「あと漣検定はむーちゃんが五段で最上位だよ? 」

叢雲「あ、そう……あなたそれ言ってて恥ずかしくないわけ? 」
490 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:33:50.65 ID:ZTAjXOvM0

< 自分さえ泥を被れば……を禁じられる >







提督「君たしか去年にさ」

漣「はい? 」

提督「キャンパスライフを経験したかったとかなんとか言ってなかった? 」

漣「言った記憶はありますね。むーちゃんとのムームーライフの方が大事ってことで無理矢理諦めましたけど」

提督「俺は物凄く高校生になりたくなってきたよ、最近」

漣「JK年代の肌が恋しくなったので? 」

提督「違う。…………責任ってしんどいなぁ、って」

漣「結婚したんでしょうが……や、だからかもしれませんけども」
491 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:34:43.96 ID:ZTAjXOvM0

< しかも殆ど無表情で目線も合わせずに >








雲龍「私、兎さんなの」

提督「卯年は去年だろ……おい」

雲龍「スキンシップ、怠ると、壊れる」

提督「いやいやいや……おい……」

雲龍「構って、くれないと、死んじゃう……」

提督「知ってる。…………あのね」

雲龍「何? 注文の多い男は好かれないわ」

提督「そうだね。……………………生の人参持ってキッチンで戯れられるとは思わなかったわ。
平服にバニーの耳だけで料理ってなんなんだよ」
492 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:35:36.20 ID:ZTAjXOvM0

< いや、そりゃ自由ですけども >








雲龍「荒地の魔女が新手のマゾに聞こえたわ」

天城「姉様のお耳は特別製ですものね」

葛城「新年から姉妹で『動く城』っていうのはどうなの? 」

天城「うん? 」

雲龍「ん? 」

葛城「何? 」

天城「『ハウル』を“ 動く城 ”って言うヒト初めて見ました」

雲龍「ホットケーキミックスをホケミって言ってそう」

葛城「? 言わない? 」

雲龍「言わない」

天城「?? 言いません? 」

雲龍「???? 」
493 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:36:16.17 ID:ZTAjXOvM0

< ちなみに『おかあさんといっしょ』は“ おかいつ ”らしいです >








雲龍「リスケジュールをリスケって言ってそう」

天城「そもそもリスケジュールなんて単語使いませんし」

葛城「使わないよね」

雲龍「そう……『ラピュタ』も“ 天空の城 ”って言うの? 」

葛城「言わない」

天城「言うわけ」

雲龍「ふぅん…………なんだか微妙に気持ち悪いわね。法則性がズレてる感じっていうか」
494 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:38:53.93 ID:ZTAjXOvM0

< 適正な意味で自分が観ることが無いとしたのならば >







葛城「でも凄いねこれ。“ おかいつ ”で検索してもちゃんとトップに出る」

雲龍「へぇ……」

天城「……世の中自分の知らない世界はあるものですね」

葛城「そうだね。…………番組名チョイス出したの雲龍姉ぇじゃん。
ちょっと傷付いた理由は分かるけどなんで物凄く嫌そうな顔私にするのさ」
495 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:39:30.30 ID:ZTAjXOvM0

< 天赦日×一粒万倍日 >









江風「ってやつを今年は調べてみたンだ。最高に運の良い日」

海風「完璧に競馬中心の考え方だよねそれ」

初月「大丈夫かお前」

江風「年間収支プラスなンだからよゆーよゆー」

初月「あ、そう」

海風「で? その最高の吉日は? 」

江風「一月一日、三月十五日、七月二十九日、十二月二十六日、らしい」

初月「もう一個終わってるじゃないか」

江風「しかも雑に調べた感じ特に重賞レースとかは登録されてなかった」

海風「駄目じゃん」

江風「今年もテートクがどっかしら連れてってくれるだろ。
その日にお願いして現地に行けばいい」

海風「あ、そう……それ、本末転倒じゃない? 」
496 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:40:27.33 ID:ZTAjXOvM0

< 故郷を離れているからこそ >







秋雲「さっきなんとなく歩いてて聞いた話で思わず笑っちゃったんだけどさ」

時雨「うん? 」

秋雲「“ 恵方巻なんぞ要るかよ……元は全国的イベントじゃねぇだろ…… “って厨房の人が言ってたの」

時雨「まずまずその通りだと思うよ僕は」

秋雲「まぁ、自由だけどさ風習慣習なんて。……でさ、なんか毎年食堂で出すのがだるいって話だったんだけど」

時雨「だろうね。僕もよくあんなにつくってくれるなって思うよ」

秋雲「もう一人の……たぶん上長なのかな? みたいな人にさ、
“ じゃあ芋煮会なんて要らねぇよな。地元の風習だもんな “ って言われて」

時雨「うん」

秋雲「ガチ泣きしてた。“ ここであれやるのが生き甲斐なんです “とか言って」

時雨「ん、んんっ……? 」
497 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:43:34.65 ID:ZTAjXOvM0

< 意味が無いとはとても言えませんが >







提督「交礼会か……だる……軍人を来賓にするのなんかやめちまえよ」

愛宕「毎年行ってるんだから慣れてるでしょう」

提督「おっさんおばさんと中身の無いお話することに慣れたらお終いだと思うよ俺」

愛宕「はいはい。……降霊会に聞こえない? 霊を降ろすやつ」

提督「あぁ、でもそっちの方が楽しいと思う」

愛宕「おじ様おば様何百人と一緒に霊を降ろす会って絵面がもう面白いわぁ」

提督「既に何らかの悪霊に取り憑かれてる可能性すらあるな。
…………まぁ、悪意を持って見ればもう金に取り憑かれてると言える気はするけども」
498 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/01/04(木) 19:44:44.99 ID:ZTAjXOvM0

リアル神社でも吉でした。三年連続です

ありがとうございました



499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/04(木) 22:07:39.49 ID:nJdhSJxQ0
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/01/05(金) 08:36:43.34 ID:gHlPVvIEo
お疲れ様です
501 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:39:29.36 ID:UKQHYb1J0

< と、いうようなことがあった() >








阿賀野『今年は閏年なわけですが』

提督『あん? 』

阿賀野『来年の豆撒きは二月の二日だよー。三日じゃないからねー』

提督『2021年に百二十四年振りの二日節分ってニュースは見た気がする』

阿賀野『ちなみに1984年が直近の四日節分ね』

提督『あれだろ? どうせこの行事の元は大陸からって話だろ? 』

阿賀野『え、いや、違うけど』

提督『ほんとー? 』

阿賀野『ほんとほんと阿賀野ウソ吐かない』

提督『じゃあ節分の元になった追儺の成り立ちについてむーちゃんからいただいたありがたい講義の話でもする? 』

阿賀野『絶対ノーセンキュー』

提督『そんな酷い。……なぁ? 』

叢雲『いや……それを私に振られても』
502 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:41:28.65 ID:UKQHYb1J0

< だからこんなことが……() >








提督『ちなみに今日はでん六豆を沢山用意しておいたぞ』

叢雲『あんたいつから山形県民になったのよ』

提督『美味いじゃんこれ』

阿賀野『あ、阿賀野でん六の公式フォローしてるよ? 』

叢雲『なんなのよあなたも』

阿賀野『鬼は〜そとっ!福は〜うちっ!豆は〜くちっ! だってさ』

提督『あ、そう……』

叢雲『…………』

阿賀野『…………』

提督『…………豆ってあれだな、蟹とかと同じで段々無言になっていくよな』
503 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:43:20.89 ID:UKQHYb1J0

< 回想回です、きっとそう >








阿賀野『年取り豆なんてちゃんと守る気無いけどさ、あなたが一番食べられないよね』

提督『そこは戸籍準拠にしろ』

叢雲『私二十二個しか食べられないじゃない』

阿賀野『阿賀野は二十三個』

提督『加賀ちゃんも二十四個ね』

加賀『ここに新たな鬼が生まれても良いのなら』

阿賀野『豆が食べたくて生まれる鬼って何さ』

叢雲『一応鬼って丑寅の刻……まぁ、深夜ね。それくらいに訪れてくるらしいけど』

加賀『そう……ではその時間、待ってますね』

提督『い、いやおい、おい……待ってるってなんだよ……お前から来るんじゃないのかよそこは』
504 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:45:05.00 ID:UKQHYb1J0

< 比喩の傾向 >







提督『でもあいつ鬼になってくるらしいけど確実にアホ程豆食った後だよな』

叢雲『そこを今更言われても』

阿賀野『あなたが金棒で退治すればいいんじゃない』

提督『そうだね。…………阿賀野……? 』
505 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:48:06.69 ID:lfCtuNwe0

< 食べ物に値できる存在っている? >







提督『つーか表現は兎も角として男はベッドでは強くありたいもので……』

阿賀野『きゃー、聞きました奥さん? ベッドでは鬼になるんですってよこの方』

叢雲『恐ろしいものね……ケダモノと化け物の交わりなんて』

阿賀野『今のうちに豆ぶつけて弱体化させておきましょーか? 』

叢雲『いっそ福茶ぶっかけてやったら? 』

阿賀野『それは勿体無い。食べ物を粗末にするのは……とかじゃなくてこの人に対してお茶そのものが』

叢雲『それもそうね』

提督『あのね……』
506 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:49:47.59 ID:lfCtuNwe0

< き、気持ちと文化が大事だから…… >








提督『つーかあいつでん六豆の袋手に入れて消え去ってったぞ』

叢雲『大豆製品ならもういいでしょう、とか言って大福つくってた愛宕のトコじゃない』

阿賀野『え? 愛宕さんは大福なの? 赤城さんはきな粉餅にするって言ってたけど』

提督『節分、豆撒きとは一体』

叢雲『Littorioはこれも豆ですしね、なんて言ってコーヒー豆でスイーツつくってたわ』

提督『なんでもありかあいつら』

阿賀野『あなたからしてでん六豆用意してるじゃん。
……この分だと誰か一人でもまともに節分やるのかなぁ』
507 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:52:01.28 ID:lfCtuNwe0

< それで愉快になれるのならば >








提督『そういうのは加賀か赤城に頼め』

叢雲『一応何昔か前の流儀だと家長がやるものだったんだけど』

提督『めんどくせぇ……大体今時家長も何も無いだろ』

阿賀野『名実共にボスだと思うけどなぁ』

提督『じゃあイベントごとはボスの指示に従え。
……柊鰯と節分お化けと鬼の十三月と目籠とカワラケ割やってこい』

阿賀野『まずどれ一つとして分からないんだけど』

叢雲『来年から頼むわ、節分大臣阿賀野』

阿賀野『要らない肩書き……絶対三人とも来年忘れてるよね』

提督『ん……まぁ、な』

叢雲『あなたが覚えてなさいよ、大臣』

阿賀野『はいはい来年の阿賀野頑張れー。……よくもまぁ節分の話でここまで二転三転するよ』
508 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:54:24.77 ID:lfCtuNwe0

< 心からそう呼ばれるのならば否やは無いけれど >








提督『…………』

叢雲『…………』

提督『…………』

叢雲『…………』

提督『…………来年も俺たち一緒にいられるかな? 』

叢雲『あんた次第でしょそんなの。……気付いてるでしょう?
最近の阿賀野、あんたのことあなた呼びしてきてるわ』

提督『て、提督さんとかいう肩書きでも役職でも無い呼び方に違和感覚えただけだろ……うん。
それか史学仲間としての純粋な親愛? 』

叢雲『明確に区切り付けられた分色々とどうでもよくなったのかもしれないわよ』

提督『やっべーなそれ』

叢雲『割と盛大にやばいと思うわ。
…………私も今日から下の名前にさん付け、なんてして差し上げましょうか? 』

提督『勘弁してくれ……』
509 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:56:32.38 ID:lfCtuNwe0

< 歳、重ねて >







提督『さ、さーて……ここは柄じゃないけど節分イベント消化してくるかな』

叢雲『はいはい。頑張んなさい』

提督『君もやるんだよ? 』

叢雲『嫌よ面倒臭い』

提督『鬼の十三月だけだから。すぐ終わるから』

叢雲『じゃあそれやる意味あるわけ? 』

提督『そりゃあるよ。いつまで叢雲たちと今の俺やってられるかなんて俺にも分からないからね』

叢雲『はいはい。…………いつまでも続け、と思いつつあんたの幸せ考えるとそんな無責任なことも……』
510 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 22:58:15.77 ID:lfCtuNwe0

< ここからは“ 今 ”です() >








雲龍「私の影武者をする人は大変よね」

葛城「アホな言動的に? 」

天城「身長、体格、運動神経、それから最低でも絵画や一輪車のセンスが要求されますね」

雲龍「胸にどれだけの詰め物をすればいいのか見当も付かないわ。
兎に角胸の大きな外国人女性を連れてきてヒールで誤魔化しつつ脂肪吸引と整形と教育を施さないと」

葛城「……」

天城「……」

雲龍「? 」

葛城「……やっぱアホな言動が一番難度高いんじゃない? 」

天城「……そうですね」
511 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 23:00:37.01 ID:lfCtuNwe0

< さて、どんなポーズを? >








愛宕「ねーねー」

提督「うん? 」

愛宕「☆ 」

提督「?うん? 」

愛宕「❤︎ 」

提督「うん」

愛宕「♪ 」

提督「うん」

愛宕「♫ 」

提督「うん。……何これ」

愛宕「新妻のポーズ集お試し版だけど? 」

提督「完全版だとどうなるんだ? 」

愛宕「あなたの想像力の分だけ収録内容が増量されるわ」

提督「随分R18に偏った製品だね」

愛宕「ふふ……」

提督「うん」

愛宕「…………」

提督「…………? 」

愛宕「…………❤︎❤︎❤︎❤︎ 」

提督「?! 」
512 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 23:02:05.95 ID:lfCtuNwe0

< 味と酔いのバランスを求めて >








提督「妙に味の薄いプライベートブランドのウイスキーに炭酸をぶち込んで普通に美味しい缶の濃いハイボール入れてとかやったなぁ」

漣「それ、美味いんです? 」

提督「見事な不協和音となって謎のアルコールが誕生してたよ」

漣「端的に言って、アホでは? 」

提督「学生ってのは無駄な努力に熱中しようとするもんなんだ……」
513 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 23:06:22.51 ID:lfCtuNwe0

< 笑い話の中で、噛み締めて >







愛宕「まぁ、でも実際問題レストランとかスーパーとか食べ物関係よくやるわよねぇ」

高雄「はい? 」

愛宕「私それなりに自分の技術にも舌にも自負はあるけどぉ……身内かつ化け物の皆さんだから安心してお出しできてる部分があるのよ」

高雄「えー、と……お肉に火が通っているかだとかそういう意味で? 」

愛宕「ええ。だから本当はあの人に食べてもらうときって怖いときもあるのよ」

高雄「そんな心配したことも無い」

愛宕「高雄はいい意味で傲慢だから。……人間って、簡単に、死ぬじゃない」

高雄「それは……そうね」

愛宕「ま、鶏肉の火の通りが甘くても精々お腹壊すくらいでしょうけど……でも、怖いのよね」

高雄「あなた、優しいから」

愛宕「臆病なだけよ」

高雄「他人の為に臆病になれることを優しさって言うのよ」

愛宕「ふふ、柄に無く詩人ね。ディケンズみたい」

高雄「それ、今日が誕生日ってネットで見たから適当に言ったでしょう? 」

愛宕「ええ。ディケンズ大好きなあの人を思い出しながら」

高雄「それはそれは。……………………幸せを喪う恐怖も、きっと、得難い、モノなのね」
514 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 23:08:11.38 ID:lfCtuNwe0

< 私があなたを愛している、という認識 >








高雄「まぁ、でも、ええ…………そういう意味の範疇なら……そうね、私もあの人と寝るときは少しだけ、怖いわ」

愛宕「うん? 」

高雄「未だかつてそんなことは無いけど……もし、私の意識が無いときにあの人の顔を腕で潰したり、なんて」

愛宕「睡眠時の事故なんて聞いたこと無いわ。
私たち“ 艦娘 ”としての睡眠時ないし無意識下でのデータがどれだけあるか知らないけど」

高雄「でも、怖いのよ。だって、意識と理性と…………えーと、愛で止められる状況に無い獣だから」

愛宕「おねーちゃんは心配症ねぇ〜」

高雄「同じことを、あなたにも」

愛宕「ふふ……そうね」

高雄「ええ」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………愛って、尊いのね。化け物の成れの果てにとっても」

高雄「ええ。…………だから、愛って、せめて納得するために自ら表すんでしょう? 」
515 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/07(水) 23:10:49.73 ID:lfCtuNwe0

< カオ >








あきつ丸「最近なんとはなしに気付いてしまったのだが」

鈴谷「んー? 」

あきつ丸「時雨が大湊の少将と電話をしていると、な」

鈴谷「うん」

あきつ丸「所謂……あぁ、秋雲に浸透させられた言葉だが」

鈴谷「ん」

あきつ丸「……“ 雌顔 “というやつをしているのであります。
声音も極端に優しく優しさでいえば同等くらいの姉妹に対するよりもこう……ねっとりしている」

鈴谷「…………」

あきつ丸「…………? 」

鈴谷「…………あきつちゃん、それ、自分がしてないって自信持って言える? 」

あきつ丸「……………………」
516 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2024/02/07(水) 23:13:29.01 ID:lfCtuNwe0

お久し振りです

完璧に余談なんですが今回の前半みたいに時期を逸したものが大体八年分くらいあります
それもオリンピック期間だとかワールドカップ期間だとかの
消してしまうのもなんとも言えないんですがどうしたものでしょうね

ありがとうございました

517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/08(木) 16:32:43.55 ID:VMoMxbC90
518 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/28(水) 22:27:43.50 ID:6hELfUeX0

< 自分が自分として愛を紡ぐ為に >








提督「割と真面目な話……えーと……良い面も悪い面もあるんだけど」

愛宕「うん? 」

提督「若い頃から比べれば大分……や、凄まじく性欲が減退してる気がする」

高雄「はぁ。……基本毎晩誰かと褥を共にするのが基本、大体週四日は、あー……挿入れる、それで減退したと? 」

愛宕「私たちはまぁあなたが継いできた遺伝子と努力と欲望に感謝すべきね。
減ってそれなら早々不満なんて覚えないでしょうよ」

提督「君らに嫌われる、飽きられる、とは思わないようにしてるけども……その辺男は気にするものなんだよ」

愛宕「まぁ? 私たちが人間になれたら性欲が増すのは三十代後半から四十代らしいし?
その辺りで頑張ってくれればいいんじゃない? 」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………明石呼んでこい明石。俺の男としての尊厳の為には高雄の防波堤になることも辞さない」

高雄「え、いや、あの……えぇ……? 」
519 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/28(水) 22:28:45.77 ID:6hELfUeX0

< 色んなものわわカットした挙句 >








提督「俺別にガンダムオタクじゃないし実際に無重力経験したこと無いんだけどさ」

漣「はい? いや、まあ、そりゃそうでしょーよ無重力なんて」

提督「地球の重力下にあるおっぱいが一番重みを感じられる気がする」

漣「…………」

提督「…………? 」

漣「……………………そりゃそうですけど、アホ? 」
520 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/28(水) 22:31:22.71 ID:6hELfUeX0

< 味九割感情一割未満 >








加賀「臓物……腑……あぁ…………ください、お願いします」

提督「この会話録音してたら意味分かんねぇな。……ほら」

加賀「あなたが私の神よ」

提督「頭おかしいのかお前。…………昼過ぎからモツスープつくって感謝されるのってどうなの? 」
521 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2024/02/28(水) 22:32:11.38 ID:6hELfUeX0

< 食べたかったので >









海風「モツを食べてニキビ予防になるらしいのですが」

提督「え、マジか、え、どこ? 」

海風「は? 」

提督「どこ? どこできてる? 見えないとこだろ? 」

海風「えぇと、いえ、あの……女の話です」

提督「???? 」

海風「???? 」

提督「…………えー、と、え、うん? 」

海風「単純にモツの油を落として、という話ですよ」

提督「そっか。…………モツ鍋の時間じゃあぁぁぁぁっ! 」

海風「ありがとうございます。…………私、これでいいのかな? 」
366.66 KB Speed:0.9   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)