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安価とコンマで異世界転生!その8
- 753 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/12(月) 02:05:29.61 ID:2Ex/kFLOo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 754 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/12(月) 19:38:58.18 ID:2Ex/kFLOo
- やる気「こんくらいなら余裕っすよ」
彼はそう言うと、その脚力で壁を伝い、
あっという間に塀の上まで登った
怪盗「いいですね!」
やる気「じゃ、縄垂らすっすよー」
残りのメンバーも、彼が垂らした縄を伝って、
塀を登って向こう側へと行くことができた
- 755 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/12(月) 21:37:54.88 ID:2Ex/kFLOo
- そうして向こう側に辿り着いた一行の前にあったのは、聞いた通りの小屋だ
明るかったであろう木材の色は、
泥と名状しがたい汚れで黒くくすんでいる
狙撃少女「小屋が腐ってるって感じですね」
男「嫌な感じはすごくするが……とにかく入ろう」
一行は湿ったドアを開き、内部へ侵入した
- 756 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/12(月) 21:43:46.13 ID:2Ex/kFLOo
- 中華「じゃあ、儀式を始めようか」
男が酪農少女から聞いた限りでは、
儀式の内容はシンプルである
捧げ物を捧げ、ここの学校の校歌を歌うのだ
捧げ物は食べ物がよいとのことなので、
中華におにぎりを一つ用意してもらった
そして、校歌の一番を歌い終えると、
小屋の中心で風が逆巻き、少女が現れた
氷魔「……あなたが……神ですか……?」
少女「>>下1」
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2023/06/12(月) 22:25:08.73 ID:S76ej5IDO
- いえ、天使型ミュータントです
- 758 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/13(火) 01:09:49.52 ID:Z8rUzrrBo
- 少女「いえ、天使型ミュータントです」
やる気「てんしがた……?」
天使型「……やはり、言っても伝わらないですね」
と、残念そうにしている
天使型というだけあって、
その背中には純白の翼が生えており、
光輪もまたその頭上にあった
男「……怒ってないのか?」
天使型「まだ寝付いていなかったので。あと、久しぶりにおいしいおにぎりを食べられたので」
そう言いながら備えたおにぎりを食べている
異様とも言える外見の彼女だが、
今は見た目相応のように見えるだろう
- 759 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/13(火) 01:24:48.19 ID:Z8rUzrrBo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 760 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/13(火) 19:50:55.94 ID:Z8rUzrrBo
- ぶりっ子「天使じゃないんですか?」
天使型「ふっ……天使に近い特徴と能力を保持した人間……知らないのですか?」
彼女は鼻で笑いながらすごく偉そうな顔をしている
やたら挑発的とはこういうことなのだろう
怪盗「なんだってそんな存在が産まれるんですかね」
天使型「それはもちろん、儀式によるものです。天使……代行者を持つほど強大な神に、産まれてくる子を捧げることにより、突然変異を発生させられるのです」
- 761 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/13(火) 20:22:19.98 ID:Z8rUzrrBo
- 狙撃少女「なるほど、その理屈はよく分かりました」
天使型「あら、そうですか?」
男「なぜこんなところにいて、しかも儀式で召喚できるんだ?」
天使型「……私がこの土地を守護するために封じられたからです。天使の代わりなのだから当たり前でしょう?」
中華「辛くないの?」
天使型「見ず知らずの不法侵入者に心配される筋合いはありません。……それより!なんでわざわざ私を召喚したのですか?肝試しではなさそうですが」
男「>>下1」
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/13(火) 20:24:55.28 ID:rts4jKqE0
- 宝探しに協力してもらいたい
- 763 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/14(水) 01:58:10.83 ID:Dgs6hS/ro
- 男「宝探しに協力してもらいたい」
天使型「はぁ?」
つとめて丁寧な口調の彼女だったが、
突拍子もない発言に口角が歪み眉間に皺が寄る
男「探さないか?宝」
天使型「どうして私がそんなことしなきゃいけないの?私は天使の代行!そんなお遊びに付き合うために産まれてきたんじゃないの!」
男「確かに、天使の仕事ではないかもしれないな。……だがッ!」
男は迫真の表情となり、正面を睨む
- 764 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/14(水) 01:59:19.23 ID:Dgs6hS/ro
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 765 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/14(水) 21:37:23.74 ID:Dgs6hS/ro
- すみません遅れました
天使型「な、なによ……」
男「これは断じて遊びなどではない!俺たちは世のため人のため、本気で宝を探しているんだ!」
天使型「急に暑苦しい……そもそも、宝って、一体なに探してるんですか」
男「>>下1だ!」
1.フェニックスの骨
2.金の烏骨鶏
3.自由安価
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/14(水) 21:48:48.94 ID:XR1wTftj0
- 1
- 767 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/15(木) 02:19:17.52 ID:LqRVli61o
- 男「フェニックスの骨だ!」
天使型「はぁ、不老不死にでもなるつもりですか?」
男「違う。それを使った武器で魔王に対抗するんだ」
そう説明すると、彼女は黙り込んだ
なにか考えているようだが、
その内容を読み取ることはできない
天使型「いや、知らないですけどね。フェニックスの骨がどこにあるなんて」
氷魔「……なにも……私たちは労せずして骨だけ手に入れたい訳ではありません……」
天使型「なにが言いたいの?」
- 768 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/15(木) 02:35:01.36 ID:LqRVli61o
- やる気「フェニックスの居所が分かれば、自力で後はどうにかできるっすよ」
天使型「……そう。魔王がなんで魔王の対抗する武器を求めるの?」
どうやら、この天使型ミュータントはやる気が魔王の資格を所持していることにも気付いているようだった
ぶりっ子「魔王の力を持つ人って偏在するんですよぉ。だから、その中でもヤバい奴をぶっ倒すためですねぇ」
- 769 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/15(木) 03:01:51.49 ID:LqRVli61o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 770 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/15(木) 18:19:55.38 ID:LqRVli61o
- 天使型「ふぅーん、そう」
自分から聞いておいて、
ほとんど興味がなさそうな受け答えをする
怪盗「とは言っても、ほとんどアタリは付いています」
狙撃少女「原初の火山と呼ばれる地の所在さえ分かれば、あとはそこへ行くのみです」
男「そして、それを知っているのは『神殺しの邪神』のみ。だから、そいつの居所を知りたいんだ」
天使型「>>下1」
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/15(木) 18:29:45.25 ID:4Cq9osz4o
- …私その神様の代行なんですけど
- 772 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/15(木) 19:27:45.29 ID:LqRVli61o
- 天使型「…私その神様の代行なんですけど」
彼女は諦めたような表情で口にする
それは、一行にとって衝撃的な事実である
中華「えっ!?」
中華が驚くと、今度は露骨に不機嫌になった
天使型「なんで私がこんなくっさい小屋に封じられてると思ってるんですかね!?あんのクソ神がやらかしやがったから私まで軽んじられてるんですよ!」
- 773 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/15(木) 21:19:06.71 ID:LqRVli61o
- 氷魔「……信者の方々は……」
天使型「全員どっか行ったわ!本当に腹が立つ……」
やる気「しかし、よく存在できるっすね。消滅したり堕天したりしそうなもんっすけど」
天使型「あくまで私は人間なの!天使と同じ力があるだけ!だから消えないし堕天もできない!」
ぶりっ子「わ……分かりましたから落ち着いてくださいぃ」
- 774 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/16(金) 01:53:37.67 ID:dPOqYK4Oo
- しばらくすると、彼女も落ち着きを取り戻した
天使型「……で、アレに会いたいんですね?」
怪盗「アレって……まぁいいですけど。そうですよ」
天使型「基本的には、供物を捧げて降臨してもらうほかないです。巫女であれば、あいつのゆかりの品を通じて念話することもできるけれど」
狙撃少女「それなら話が早いかもしれませんね!」
男「俺はどこからどう見ても男性だが……その巫女のようなことができると思われる」
- 775 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/16(金) 02:06:31.98 ID:dPOqYK4Oo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 776 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/16(金) 18:03:13.76 ID:OzSEL067O
- 天使型「おや、そうだったのですか?せっかくですから、女性にしてもよかったんですよ?」
男「もうたくさんだ……」
天使型「ほほう、もう女性になったことがあるんですね?」
男「だから嫌なんだよ!」
天使型「ひょっとしたら、一度女性になったときに巫女の力を得たのかもしれないですね」
男「そうかなぁ……?」
中華「でも男、巫女って感じはしないよね。そんな清廉潔白じゃないよ」
氷魔「……ふふ……はっきり言いますね……」
- 777 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/16(金) 21:24:23.24 ID:trsPk3o5O
- 天使型「とにかく、こんなボロ小屋でも一応機能としては神殿です。巫女ならここから交信できるんじゃないですか」
やる気「そうなんすか?じゃあやってみるっすよ」
男「いいぜ。……ふぅ」
彼は精神を統一し、神の気配を探した
鋭敏になった感覚が、ボロ小屋の腐臭を伝えるが、
しばらくすると視界が開ける
そして、そこはまぎれもなく神の世界だった
>>下1……『神殺しの邪神』の姿
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2023/06/16(金) 21:43:12.18 ID:wG/3NoVDO
- https://m.media-amazon.com/images/I/51KBN3KMTPL._AC_UF1000,1000_QL80_.jpgの下の三本足戦車
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/16(金) 21:43:20.58 ID:UlfA5agK0
- かなりじめじめとした陰気な少女
- 780 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/17(土) 01:26:49.57 ID:PLYh5rnwo
- 邪神「……あなたは何者ですか」
そこにいたのは、奇妙な機械だった
というよりは、一種の兵器のようだった
三本足で、顔の位置に砲塔のようなものが付いている
男「俺?まぁ巫女みたいなもんだ」
邪神「わたしと話せるのですか」
男「話せているじゃないか」
- 781 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/17(土) 01:33:35.47 ID:PLYh5rnwo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 782 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/17(土) 19:42:24.50 ID:PLYh5rnwo
- 邪神「かつて色恋の神を殺したとき……人々はわたしを恐れました」
男「そうでしょうね」
邪神「それからどんどん私の姿は想像の中で歪められ、いつしか人の言葉を伝えることもできなくなったのです」
男「……ああ、そういうことですか。俺は喋るつもりがあるならどんな言語でも聞き取れるので安心していい」
邪神「どうやら、そのようですね」
- 783 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/17(土) 21:26:01.37 ID:PLYh5rnwo
- 男「……さて、俺は用事があって神の前にやってきたんだ」
邪神「用もなければこんなわたしの事は訪ねないでしょうね」
男「……なんか卑屈になってるな」
邪神「そうですか?永い時がそうさせたのかもしれませんね」
男「で、俺が知りたいのは『原初の火山』がどこにあるか、ということだ。教えてくれるか?」
邪神「>>下1」
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/17(土) 21:29:27.97 ID:MOej1DOj0
- 北の果ての氷山ですよ
長年の気候変動結果で大分変ってしまったよ
- 785 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/18(日) 02:17:48.91 ID:WxzVXQHfo
- 邪神「北の果ての氷山ですよ」
男「氷山?」
火山なのに氷山とはいったいどういうことなのか?
彼はそう疑問に思った
邪神「長年の気候変動結果で大分変ってしまったよ」
男「そうなのか……まだフェニックスはいるのだろうか」
邪神「いるんじゃないかな?」
- 786 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/18(日) 02:22:26.75 ID:WxzVXQHfo
- 男「ありがとう、助かったよ。……ちなみに、あなたは本当はどういう神だったんですか?」
邪神「わたしは本来、性別を司る神です。跡継ぎがいない家や、男手の足りない所、同性を愛した者のために力を行使していました」
男「そうなのか。……じゃあ、教えてくれたお礼と言ってはなんだけど」
邪神「?」
男「もし誰かに神殺しの邪神について聞かれたら、性別を司る神だって教えておくよ」
邪神「それは、とてもありがたい!」
- 787 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/18(日) 02:41:41.41 ID:WxzVXQHfo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 788 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/18(日) 19:36:16.94 ID:WxzVXQHfo
- そうして彼は神に別れを告げ、
元の世界へと帰還したのだった
男「……はっ!」
ぶりっ子「どうでしたかぁ?」
天使型「大方、会話もままならなかったのでしょう?」
男「いや、相手が話すつもりならそれだけで俺は十分だ。おかげで、原初の火山がどこにあるのかも分かった」
天使型「……おかしいですね。駆動音しかしないはずなんですが」
男「意志が籠ってれば俺には言葉に聞こえるのさ」
- 789 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/18(日) 23:07:26.06 ID:WxzVXQHfo
- 用を終えた一行は、その場を去ることにした
ボロ小屋に天使型ミュータントを置いていくのは可哀想に思えたが、男たちも不法侵入している身なので、他人の心配をしている場合ではなかった
怪盗「ふー……どうにか出てこれましたね」
狙撃少女「でも、うまく行ってよかったですね」
- 790 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/19(月) 02:17:17.50 ID:sx0o4FCVo
- 男「だが、結局は北を目指すことになるな」
中華「そういえば、原初の火山はどこにあるの?」
男「北の果ての氷山なんだと。……まぁ色々あったらしいよ」
氷魔「……単に北ではなく……果てですか……」
男「ああ。果てって言うが、果ての先には何があるんだ?」
やる気「分からないっすね。めちゃくちゃな海流とめちゃくちゃな天候で誰もたどり着けないんすよ」
- 791 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/19(月) 02:26:44.80 ID:sx0o4FCVo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 792 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/19(月) 19:20:09.81 ID:sx0o4FCVo
- 男「なるほどねー」
そう言って空を見上げれば、
もう空に赤みがかかってくる頃だった
>>下1……なにをしよう?(フェイズ・夕方)
1.資金集め!
2.買い物!
3.海神教団の信者を集める!
4.ギルドの依頼を受ける!
5.図書館に行く!
6.占いの館に行く!
7.錬金術師を訪ねる!
8.教団本部を訪ねる!
9.鑑定質屋に行く
10.北の果てを目指す
11.自由安価
- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/19(月) 19:28:59.75 ID:w7H6v2VTo
- 4
- 794 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/19(月) 20:20:13.08 ID:sx0o4FCVo
- ぶりっ子「ここの空気は相変わらず暑いですねぇ」
一行は依頼を受けるため、
本部ギルドへとやってきていた
受付嬢「あっ!待合室までお通ししますよ!」
怪盗「いえいえ、そんな気を使わなくていいですよ」
受付嬢「そうですか?迷わないでくださいね!」
- 795 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/20(火) 18:51:17.66 ID:+jT/0WDQo
- すみません寝落ちしました
一行は単調な廊下を歩き、待合室にやってくる
今日は一行のほかには誰もいないようだ
狙撃少女「いませんね」
男「忙しそうだしな……あいつら」
それからしばらく待つと、受付嬢がやって来た
手には依頼書が握られている
- 796 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/20(火) 18:53:52.86 ID:+jT/0WDQo
- 受付嬢「お待たせしました!」
中華「……早いね」
受付嬢「基本、どの依頼をどのギルドに投げるかの目処は立てていますので!」
氷魔「……なんと勤勉なことでしょうか……涙が出ます……」
そう言ってわざとらしい泣き真似をする
受付嬢「私と酒飲んでそれ言うんですからひどいですよね」
やる気「はっはっはっは!……で、依頼なんすか?」
受付嬢「今回の依頼は>>下1」
- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/20(火) 19:44:58.68 ID:gU3XpOTp0
- 便所の汲み取り
- 798 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/20(火) 20:46:05.98 ID:+jT/0WDQo
- 受付嬢「便所の汲み取りです!」
ぶりっ子「ひいぃーっ!」
男「逃がさん」
信じられない言葉に、
反射的に逃げ出そうとするぶりっ子
男はどうにか彼女の服を掴んで止めた
怪盗「なんだってそんなことを……」
受付嬢「ま、ただの便所じゃないんで安心してください」
狙撃少女「便所の時点ですごく嫌なんですけどね」
- 799 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/21(水) 01:05:39.81 ID:eGmu1riAo
- 受付嬢「魔力便所って知ってますか?」
男「……いや?魔力でうんこ流すのか?」
彼が想像したのは水洗便所のようなものだ
受付嬢「違いますけど」
氷魔「……世界には……マナを食べ……魔力を便として排出する種族がいるんですよ……」
中華「へぇ、そうなんだ。なんて種族?」
氷魔「……どれ……と言われても困りますね……色々な種族がその生態をしているので……」
やる気「ともかく、その排出された魔力を流すのが魔力便所っすよ」
- 800 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/21(水) 01:11:16.00 ID:eGmu1riAo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 801 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/21(水) 19:20:52.40 ID:h2gPA1JNO
- ぶりっ子「……つまり、その魔力便所ってやつの汲み取りをすればいいんですねぇ?」
受付嬢「そうなりますね!」
一分の曇りもない表情で言ってのける
怪盗「……とはいえ、排泄物の回収なんてやりたくないですよ」
受付嬢「そんなこと言わずに。街中の魔力で動くアイテムの動力になってることもあるんですからね!」
狙撃少女「そ、そうだったんですか……それで、その……魔力の便?って人間の便みたいな感じなんですか?」
受付嬢「>>下1」
- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/21(水) 19:24:38.29 ID:o1UdkS9uo
- 成分的には真水とほとんど変わらないですね
- 803 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/21(水) 20:11:50.05 ID:eGmu1riAo
- 受付嬢「成分的には真水とほとんど変わらないですね」
男「よかった」
受付嬢「じゃ、汲み取り場所はここです」
そう言って印がいくつか書かれた地図を貰った
両手では数えきれないほどの数あり、
なかなか難儀しそうな雰囲気を男は感じた
中華「……ちなみに、なんで僕たちにこの依頼を?」
受付嬢「力か魔法が必要な仕事なんですが、今人材が減ってて……で、平均値の高いギルドを探したら皆さんでした」
- 804 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/22(木) 01:00:17.28 ID:3R4k/NO0o
- 氷魔「……理由としては……妥当ですね……」
受付嬢「今名の売れた有名ギルドでも、汲み取りをしたことがある所は多いんですよ!」
やる気「へー、あんま聞かないっすけどそうなんすね」
受付嬢「ええ、まぁ……ある程度魔法に知識がないとあらぬ誤解を受けかねないですからね」
ぶりっ子「確かにそうですねぇ」
- 805 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/22(木) 01:00:43.38 ID:3R4k/NO0o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 806 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/22(木) 18:58:46.90 ID:3R4k/NO0o
- 一行は依頼を受注したが、
もう夜になるので実行は明日に回すことにした
なので、今夜もギルドハウスへと帰ってきた
怪盗「いやーしかし、本当に焦りましたね」
狙撃少女「そうですか?」
男「……そりゃそうだろ」
狙撃少女「したことないんですか?便の汲み取り」
中華「逆に、したことあるんだ……すごいね。僕はやったことないや」
- 807 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/22(木) 21:12:05.17 ID:3R4k/NO0o
- 狙撃少女「教会って、お金ないんですよね……なんで、そういうこともするんですよ」
氷魔「……でも……その分たくましく育ったような気がしますね……」
狙撃少女「そうでしょうか?」
氷魔「……はい……特に精神ですね……」
まだ夕食までは時間がある
>>下1……何しよう?
1.中華の料理の手伝い
2.氷魔の部屋を訪ねる
3.やる気の部屋を訪ねる
4.ぶりっ子の部屋を訪ねる
5.酪農少年の部屋を訪ねる
6.怪盗の部屋を訪ねる
7.狙撃少女の部屋を訪ねる
8.スライムをいじる
9.読書(誰がなんの本を読むかも)
10.自由安価
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:13:25.14 ID:Q55h64AK0
- 7
- 809 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/23(金) 01:21:07.81 ID:xUgd5Bgno
- 男「いるか?」
彼は狙撃少女の部屋のドアをノックしていた
彼女は一瞬にしてドアを開き、
狙撃少女「どうかしましたか?」
と男に問う
彼が仲間の部屋を訪ねるのは毎夜のことだが、
特に彼女はノックしてからの反応が早い
- 810 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/23(金) 01:33:20.23 ID:xUgd5Bgno
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 811 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/23(金) 18:05:58.03 ID:+eJ2c2VAO
- 男「いや……」
狙撃少女「特に用はないんですよね?」
男「……そうだな!」
今日はなんだか見透かしたような態度だ
しかし、それだけ彼女もリラックスできているということである
少なくとも、男はそう考えた
狙撃少女「しかし、北の果てですか」
男「ああ。寒いのは苦手か?」
狙撃少女「確かにそうですね。でも……それよりも楽しみさが勝ります」
- 812 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/23(金) 20:01:08.54 ID:q0keXMG4O
- 男「秘境が好きなタイプか?」
狙撃少女「おとぎ話でたまに出てくるんですよ。北の果てが」
男「読み聞かせてもらった感じか」
狙撃少女「そうですね」
男は、ふとあることを思いついた
男「……案外真実が書いてあるかもしれないな。おとぎ話が気になるところだ」
狙撃少女「そうでしょうか?」
男「当たってたら楽しいってだけだけど、なんか北の果てについて言及されてたりしない?」
狙撃少女「うーん……>>下1が棲むと言われていますね」
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 20:03:10.23 ID:g2zd9WWe0
- 最古の種族である大巨人
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 20:03:36.66 ID:LRhaqZvL0
- 雪の妖精
- 815 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/24(土) 03:54:32.66 ID:K53xlZhOo
- 狙撃少女「最古の種族である大巨人が棲むと言われていますね」
男「そんなのがいるのか!?」
狙撃少女「えぇ、まぁ真実かどうかは不明ですが」
と、あくまで信じないスタンスのようだ
実際、北の果てを確認した人間などほぼいないだろう
男「……原初の火山が北の果てにあるなら、そこに最古の種族が棲むのも道理だ。ありえるかもな」
- 816 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/24(土) 04:00:29.26 ID:K53xlZhOo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 817 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/24(土) 18:55:53.44 ID:1/gI4UbjO
- と彼がひとしきり頷いたところで夕食の時間となり、
二人は広間の席に向かった
やる気「北の果てっすか……」
ぶりっ子「なんかアンニュイですねぇ?」
やる気「小さな頃はそんな所まで行くことになるとは思ってなかったっすからね」
怪盗「そうですね。私もです」
中華「いやあ、どうしようね」
と彼は困った表情だ
既に料理は並べ終わっているため、
その料理になにか問題がある訳ではなさそうだ
- 818 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/24(土) 19:16:20.45 ID:1/gI4UbjO
- 酪農少女「どうかしたんですか?」
中華「いや、北の果てでどんな料理を作るべきか……あるいは、持っていくべきかということを考えていてね」
誰が合図する訳でもなく、みなが一斉に食事を始める
氷魔「……特別寒いですからね……」
中華「そうなんだよねー……中華料理ってどうしても温かいことが大前提のものが多いからさ」
やる気「もう一度温めなおしても食べられる感じのやつを作るのが一番現実的じゃないっすかね?」
中華「そうだよねー……じゃ、そうしようかな」
- 819 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/24(土) 19:39:53.94 ID:1/gI4UbjO
- そんなことを話して食事は終えられた
他にも話されことはあるが、
どれも他愛ない世間話だった
ぶりっ子「深刻な話がない期間は本当に平和を感じますねぇ」
怪盗「いつか毎日がこんな感じになるといいな」
狙撃少女「仕事は欲しいですけどね」
>>下1……何しよう?
1.中華の料理の後片付け
2.氷魔の部屋を訪ねる
3.やる気の部屋を訪ねる
4.ぶりっ子の部屋を訪ねる
5.酪農少女の部屋を訪ねる
6.怪盗の部屋を訪ねる
7.狙撃少女の部屋を訪ねる
8.スライムをいじる
9.読書(誰がなんの本を読むかも)
10.自由安価
- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/24(土) 19:57:00.78 ID:sUAOlYw5o
- 1
- 821 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/25(日) 01:46:13.86 ID:7p61etHWo
- 男は中華の元へと向かった
そして、並べられている皿を取ってシンクで洗いはじめる
男「明日は骨が折れそうだな」
中華「そうだね。魔力便かぁ」
男「やっぱり嫌か?」
中華「いや、両親が昔、魔力を形にして料理に入れたことがあったんけどね」
男「うん」
中華「後片付けのとき、普通にその辺に流したら配管が魔力で詰まったらしいんだよ」
- 822 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/25(日) 02:06:26.78 ID:7p61etHWo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 823 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/25(日) 19:32:07.14 ID:7p61etHWo
- 男「ほー……油みたいなもんなのかな」
中華「よく分からないけど……水と変わらないって言われたけどやっぱり怖くてね」
男「ま、ちゃんとやれば変にびちょびちょになったりしないだろ」
中華「だといいね」
と、話している内に後片付けの大半が終わった
明らかに二人とも手際がよくなっている
- 824 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/25(日) 20:50:20.45 ID:7p61etHWo
- 男「こんなもんか」
中華「そういえば」
男「ん?」
中華「フェニックスってどんな味がするんだろう?」
男「……さぁ?辛いんじゃない?」
かなり聞かれても困る質問だ
中華「そうかな。だったらいいな。中華料理と相性いいし」
- 825 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/26(月) 01:03:14.81 ID:PBqn6hdoo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 826 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/26(月) 19:49:46.46 ID:PBqn6hdoo
- そうした話をして、男は自室に戻り、眠った
その夜、男は久しぶりに夢を見た
あるいは、最近見た夢は覚えていなかっただけかもしれない
男「……ここは?」
そこは深い森の中だった
どうして自分がこんなところにいるのか、という疑問は夢の幻想がかき消してしまう
まごついていると、木陰から>>下1が現れた
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 19:54:44.54 ID:7PLK4FEBo
- 荘厳な装飾が施された石の扉
- 828 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/26(月) 20:39:25.98 ID:PBqn6hdoo
- 荘厳な装飾が施された石の扉が現れた
その扉は深緑の中で異彩を放っており、
世界を区切る異界への入り口としての『扉』としての役割をはっきりと果たしているように思われた
男「……どうしたものかな」
と、逡巡する素振りは見せるが、
気付けばその扉に手を着けていた
いわゆる押戸のようで、押せばその先へ行けるだろう
彼は無意識に扉を押し開き、向こうへ行った
- 829 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/26(月) 20:48:21.39 ID:PBqn6hdoo
- そこに広がっていたのは、石造りの部屋だった
あまりにも殺風景で、古墳の石室のようだった
振り返れば、扉はもう消えていた
閉じ込められたのである
男「あれ……うーん」
前にも後ろにもなにもない
それはまるで転生する前の男の人生だった
困惑していると、石室の中心の空間が裂け、その闇の中から、>>下1が現れた
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 21:07:58.71 ID:c1MeSXpB0
- かなりじめじめとした根暗な少女
- 831 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/27(火) 00:09:01.10 ID:eeam++GFo
- かなりじめじめとした根暗な少女が現れた
根暗少女「……はぁ」
彼女が現れると同時に、
部屋がなんだか湿気たように感じられた
それほどまでに特異なオーラを放っている
男「あのー」
根暗少女「……なに?」
男「ここから出して欲しいんですけどー……」
根暗少女「嫌だけど」
- 832 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/27(火) 00:27:14.19 ID:eeam++GFo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 833 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/27(火) 19:29:36.97 ID:eeam++GFo
- 男「んな殺生な!」
根暗少女「はぁ……」
男が縋るように叫んでも、
それすらも彼女は疎ましく思っていることを隠す様子がない
男「……俺は行かなきゃいけない所があるんだ。だから、出して欲しい。そのためならなんだってしてやる」
どこへ行かなければならないのか、
それは彼自身にも分からなかったが、
とにかく行かなければならない場所があることだけは確信していた
根暗少女「……それなら……>>下1」
- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 19:32:57.68 ID:8sIJpa5D0
- 私もこの世界から脱出させて
- 835 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/27(火) 21:20:19.52 ID:eeam++GFo
- 根暗少女「私もこの世界から脱出させて」
男「お前も、ここに閉じ込められているのか?」
根暗少女「そう。……でも、この部屋じゃない。あなたも私もこの世界に封じられているの」
男「……えっ!?」
根暗少女「ここは夢の世界。……ある意味、牢獄」
男「そんな!俺なんかを当てにしても勝算はないぞ!?」
根暗少女「そう。確かな勝ち筋はない。けれど、あなたならやれる気がする」
- 836 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/27(火) 23:14:33.19 ID:eeam++GFo
- 男「んなこと言われても……この部屋からすらも出られないんだぞ、俺は」
根暗少女「別に、ここからなら出してあげられるよ」
彼女は壁を勢いよく引き裂く
外にはまた森ではない景色が広がっているが、
ともかく石室からは出られるようだ
男「すごいな、どうやってるんだ?」
根暗少女「……ちょっと事情がある。私はあなたと全く異なる存在……」
- 837 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/27(火) 23:33:47.87 ID:eeam++GFo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 838 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/28(水) 20:13:09.22 ID:iwSL0lfbo
- すみません遅れました
空間の亀裂を抜ければ、
そこは断崖絶壁の連なる山だった
大量の壁が立ち並ぶような光景は、
荒涼としていて絶望的だ
男「……ここを登っていかなければならないような気がする。でも……こんなところ、登れるだろうか?」
根暗少女「ここは夢……願えば叶うこともある。あなたにはまだ想いの力が足りないみたいだから、私の手を握りなさい」
- 839 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/28(水) 20:18:10.06 ID:iwSL0lfbo
- 男は促されるままにその手を握ると、
根暗少女は宙を片手で泳ぎ出した
男「うわ……!?」
根暗少女「怯えてはならない……恐怖はあなたの夢を弱くする」
男「わ、分かった!」
彼は一緒懸命楽しいことを考えた
必死で思案していると、空にイルカが浮かんだ
根暗少女「あれが、あなたの力。まだコントロールはできていないようだけれど、いずれ私のようになれる」
男「はぁ」
釈然としないものを抱えたまま、
彼は少女の手に牽かれて空へと登っていくのだった
- 840 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/28(水) 20:37:55.28 ID:iwSL0lfbo
- 根暗少女「あそこに入るよ……」
彼女が指差す先には、
扉の形にくり貫かれた真っ青ななにかがあった
男「あの先は?」
根暗少女「深海」
男「はっ、はぁ!?呼吸できない……ってかぶっ潰れるぞ!」
根暗少女「そうならないの……あなたがそう思えば、そのくらいはできる」
戸惑っていようがおかまいなしであり、
そのまま彼は深海に叩き込まれた
- 841 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/28(水) 20:41:00.07 ID:iwSL0lfbo
- 男「ぶはぁっ、はぁ……」
どうにか呼吸を実現する
恐る恐る目を開くと、大きな光の塊が近くにあった
根暗少女「あれがこの世界の出口……でも、守護者がいて、私には倒すことがてきない」
男「守護者?そいつを倒せばいいんだな。どんな奴だ?」
根暗少女「>>下1」
- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 20:47:09.83 ID:t7MszsZt0
- 淫魔…中途半端に上級悪魔になったシスター風の少女よ
- 843 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/29(木) 03:18:32.09 ID:epRe+inmo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 844 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/29(木) 18:50:33.90 ID:epRe+inmo
- 根暗少女「淫魔…中途半端に上級悪魔になったシスター風の少女よ」
彼女がそう言い終わると、
そこには修道服を着た少女が現れた
淫魔「おや?ここから出るつもりです?」
男「そうだが」
淫魔「残念ですけど、そうさせる訳にはいかないんですよ。私も仕事なんで、ねっ!」
根暗少女「……避けて!」
- 845 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/29(木) 20:32:18.94 ID:epRe+inmo
- 彼女が指を構え、銃の引き金を引くような素振りを見せると、本当にエネルギー弾が発射された
男「え!?」
しかし、根暗少女のアドバイスによって回避する
淫魔「ち……一撃でバラバラにして差し上げようと思ったのですが」
男「一撃でバラバラ!?お前淫魔なんだからもっと上品な搦め手使えよ!」
根暗少女「夢の世界において淫魔はほぼ最強……わざわざ妙な手を使うまでもなく強い」
- 846 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/30(金) 01:46:04.46 ID:eSm1s520o
- 淫魔「ふん……あなたがいると面倒ですね。しばらく傍観者になっていただきます」
彼女が指を弾くと、
根暗少女の周りにシャボン玉のようなものが現れ、
それに囚われてしまった
男「くっ……」
根暗少女「……あなたなら勝てます……多分」
男「分かったよ!やってやるさ!」
- 847 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/30(金) 01:46:29.38 ID:eSm1s520o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 848 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/30(金) 19:54:19.69 ID:Hry3SuOfO
- そう叫ぶと、男は右手に剣を具現化させ、斬りかかる
淫魔「うわっ!?」
男「ち……」
しかし、すんでの所で躱されてしまう
淫魔「こんなに早く夢の世界に適応してくるとはっ……予想外です!」
反撃に身をよじらせて鋭い蹴りを繰り出したが、
純粋な戦闘技術では男が勝っているため、
あっさりと回避した
男「おらっ!」
- 849 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/30(金) 19:58:05.42 ID:Hry3SuOfO
- そして、より身動きの取りづらい体勢になった淫魔に剣で一撃を叩き込む
明確な手応えがあり、
ダメージを与えられていることは明白だ
淫魔「な……なんなんですかあなたは!」
男「こっちの台詞だわ!勝手に夢の世界に引きずり込みやがって!」
淫魔「うるさいなぁ!こっちだって仕事なんだよ!」
男「仕事……?裏に誰かいるな?おい、これはどいつの差し金だ?……教えてくれれば、俺が勝っても命までは取らないぞ」
淫魔「>>下1」
- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/30(金) 20:09:31.48 ID:LmDx0Gn80
- 大魔王ベリアルの命で
魂をさらいに来たのよ
- 851 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/06/30(金) 21:28:05.49 ID:Hry3SuOfO
- 淫魔「大魔王ベリアルの命で魂をさらいに来たのよ」
男「大魔王だと?」
淫魔「魔を統べる魔王すら支配する最強の存在のことよ」
男「なるほどな……」
淫魔「ま、いまのは冥土の土産ってとこ」
彼女はそう宣言し、右手を構えて波動を放つ
その奇妙な力によって、
具現化した剣は霧散してしまった
男「なんじゃそりゃ!」
淫魔「この世界じゃ私の方が強い権限を持ってるってだけよ」
- 852 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/07/01(土) 00:58:37.98 ID:f+3+9y7No
- 男「くっ!」
どうにか彼女を殴ろうとするが、
リーチが縮まっているのでうまく当てられない
淫魔「それそれっ!」
一方で彼女は水中を縦横無尽に逃げ回りながら、
エネルギー弾を放ってくる
男は立ち回りにおいて圧倒的なハンデを背負うこととなった
男「くそっ……!面倒なやつめ!」
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