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安価とコンマで異世界転生!その8
- 53 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/25(水) 22:33:46.37 ID:kEjN0oajo
- 全員が寝静まった夜
誰もが安心して夢の中にいるはずだが
そこは安心できる場所ではなかった
狙撃少女「!?」
突如として床が開き、全員は落ちていく
ベッドも家具も何もかも、
その下にあった地下の温泉へとダイビングだ
男「んぅっ!?な、なんだなんだ!?」
- 54 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/25(水) 22:52:18.89 ID:kEjN0oajo
- 中華「おぼぼぼぼ……」
氷魔「……大変です……中華さんが溺れてます……!」
やる気「ま、任せるっすよ!」
一行は混乱しながらも溺れないようにしたり、
溺れかけた仲間を助けたりしながら態勢を整えた
ぶりっ子「じ……死ぬかと思いましたぁ……」
- 55 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/26(木) 01:25:54.17 ID:yTzauffFo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 56 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/26(木) 19:22:03.61 ID:yTzauffFo
- 怪盗「ふーむ……」
メンバーは大体状況を把握できてきた
落ち着き次第周りを見渡して、
この状況の原因を探る
狙撃少女「おや……」
落ちてきた温泉の外周に、誰かが腰かけていた
>>下1……そこにいた人物とは
- 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/26(木) 19:29:06.85 ID:8tornRsDO
- 温泉の女神
- 58 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/26(木) 20:49:31.49 ID:yTzauffFo
- そこに座っていたのは女性だった
天女のごとき衣を身に纏い、それが湯気でぴっちりと体に張り付いている
温泉女神「ごきげんよう」
男「あ、ど、どうも」
中華「いやどうもじゃないでしょ!?すごく怪しいじゃんこの人!」
温泉女神「私は人ではありません。温泉の女神でございます」
氷魔「……そんなのいるんですね……」
- 59 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/27(金) 01:21:03.73 ID:h4AmBOjoo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 60 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/27(金) 19:40:28.52 ID:h4AmBOjoo
- やる気「なんだって宿の地下にそんな神が……」
温泉女神「ここの宿の温泉の源泉はここなので、ここにいるのです」
ぶりっ子「はぁ、なるほど」
怪盗「いや、そんなことより!あなたですか!?私たちをここへ落としたのは!?」
怪盗が身を乗り出し、指を指して言う
温泉女神「>>下1」
- 61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/27(金) 20:03:43.58 ID:awn/ngLK0
- ずっと閉じ込められて退屈だったので、何か面白いことをしようと思って
- 62 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/27(金) 22:10:48.72 ID:h4AmBOjoo
- 温泉女神「ずっと閉じ込められて退屈だったので、何か面白いことをしようと思って」
狙撃少女「服びっちょびちょなんですけど……」
温泉女神「楽しかったですか?」
男「いや別に」
温泉女神「そうですか……」
彼女は露骨に残念そうな顔をしている
どうやら悪意はなさそうだが、神特有の感覚のズレのようなものがありそうだ
- 63 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/28(土) 03:20:03.20 ID:TOFGrUYIo
- 中華「これからどうしよう……」
温泉女神「まず、源泉に浸かっていかれては?」
氷魔「……いや……寝たいのですが……」
温泉女神「ああいえ、こちらは睡眠の質を高める効果があるのです」
やる気「……そもそもベッドがないんすけど」
温泉女神「ご心配なく。別にベッドはございますよ」
- 64 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/28(土) 03:22:28.10 ID:TOFGrUYIo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 65 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/28(土) 18:55:52.69 ID:dSVKKdu7O
- ぶりっ子「え、あるんですか?」
温泉女神「私は神なので、睡眠は必要ないのですが……私をこの空間に閉じ込めた人達はベッドを用意していきました」
怪盗「ここにずっと一人だったんですか!?」
温泉女神「そうです。更衣室やバスローブもありますから、安心して眠れますよ」
彼女は浴場の出入り口を指す
負い目を感じているのか、神にしては腰が低い
- 66 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/28(土) 22:09:40.24 ID:TOFGrUYIo
- 狙撃少女「ということは……」
男「どうした?」
男が聞くと、彼女は男に耳打ちした
狙撃少女「ここは、温泉女神さんのために用意された……専用の宿泊部屋なのかもしれません」
男「なるほどね。そういう思惑が宿側にあったのかもしれないな」
- 67 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/29(日) 02:42:05.49 ID:qLNBu1Izo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 68 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/29(日) 19:48:26.66 ID:qLNBu1Izo
- 温泉女神「さ、入りましょう!」
中華「……あの、ここ以外に浴場は?」
温泉女神「ありませんが……?」
氷魔「……え……混浴なんですか……」
やる気「いや、どっちかが外で待ってればいいんじゃないすか?」
温泉女神「えー!嫌ですよ、私みんなと温泉に入りたいです!」
ぶりっ子「じゃ、じゃあ……なんかこう、大切な部分をうまいこと隠せたりしません?」
温泉女神「そうですね……>>下1」
1.湯気を纏わせることができます
2.湯を濁らせて隠せます
3.無理です
4.自由安価
- 69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/29(日) 19:56:03.01 ID:liqZ8L0E0
- 1
- 70 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/29(日) 21:27:49.43 ID:qLNBu1Izo
- 温泉女神「湯気を纏わせることができます」
怪盗「どういうことですか?」
聞かれるが早いか、彼女は指パッチンをする
すると、その場にいる全員の局部などが謎の煙で覆われた
狙撃少女「おお……!?すごいですね!」
温泉女神「温泉の女神は大体これができますよ。たまにできない方もいますが」
- 71 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 01:09:09.93 ID:cUvBzw/6o
- それから一行は脱衣所で服を脱いだ
濡れてしまっているので、念入りに絞って籠に入れる
男「よし……頭洗うか」
入るなり男はシャワーの元へと向かうが、
それを中華が制した
中華「風呂入ってからそのまま寝てるし、別に体洗わなくても綺麗じゃない?」
男「……それもそうかもな」
- 72 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 01:37:23.28 ID:cUvBzw/6o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 73 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 19:39:13.32 ID:cUvBzw/6o
- 氷魔「……ふぅ……」
やる気「……ん?……まぁいいっす」
またも氷魔は水風呂に入ったが、男性陣は特に気にしなかった
温泉女神「しゃーっ!」
全員が風呂に浸かった頃合いを見て、
温泉女神は勢いよく浴槽に滑り込んできた
ぶりっ子「うわっ!なんですかぁ!?」
- 74 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 19:41:59.62 ID:cUvBzw/6o
- 温泉女神「みんなと入りたかったので」
彼女は小首をかしげてはにかむ
瞬間的にぶりっ子よりもぶりっ子らしかった
怪盗「……………………」
怪盗は風呂から早速上がろうとするが、
温泉女神がすごい顔で見てくるので動けずにいた
温泉女神「そういえば、気になっていることがあるのだけれど」
狙撃少女「はい?」
温泉女神「>>下1」
- 75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/30(月) 20:27:34.18 ID:7oeWTdZ80
- 露天風呂の脇に落ちている
あの笛は……誰のたしなみ?
- 76 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 20:51:45.53 ID:cUvBzw/6o
- 温泉女神「露天風呂の脇に落ちている
あの笛は……誰のたしなみ?」
男「え?……ほんとだ、なんだアレ」
一行がいるのは室内風呂だったが、
露天風呂へと出ることもできた
そして、その浴槽の脇に笛のようなものが落ちていたのだ
中華「僕たちのものじゃないよね?」
- 77 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 20:58:39.53 ID:cUvBzw/6o
- 氷魔「……そうですね……ちょっと見てきます……」
やる気「いやいやいや!水風呂から出て砂漠の夜風に当たったら流石に死ぬっすよ!?」
氷魔「……死ぬことはないと思いますが……」
と言って彼女は露天風呂まで笛を取りに行き、
拾い上げ、そのデザインを確認すると戻ってきた
ぶりっ子「どうでしたぁ?」
- 78 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/30(月) 21:02:01.61 ID:cUvBzw/6o
- 氷魔「……やはり知らない笛ですね……もしや私たちの部屋にあったものが……落下とともに発見されたのかもしれません……」
その笛は銀製で、女性の手首から指先ほどまでの長さしかない短いものだった
左右に龍の翼のような突起が付いており、
奇妙な笛であると言える
怪盗「なんでしょうか、これ……?」
温泉女神「ちょっと貸してくださいます?」
氷魔「……え……あ……はい……」
- 79 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/31(火) 03:10:42.81 ID:EjT3LW3Po
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 80 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/31(火) 19:32:40.88 ID:EjT3LW3Po
- 温泉女神「中にお湯が入ってはいけませんからね」
氷魔「……はい……?」
温泉女神「えいっ」
氷魔「うわあぁぁぁっ!?」
彼女は氷魔を湯船へと引きずり込んだ
狙撃少女「ちょっと!?」
温泉女神「一緒に入りたかったので」
- 81 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/01/31(火) 20:40:55.68 ID:EjT3LW3Po
- 氷魔「……の……のぼせてしまいます……」
男「ちょっとなら大丈夫だろ」
氷魔「……最悪湯船凍らせますからね……!」
温泉女神「ごめんごめん、それじゃ失礼して……」
温泉女神は貰った笛を持ち、
口に咥えて勢いよく吹き鳴らした
>>下1……どうなった?
- 82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/31(火) 20:50:37.64 ID:fNRz3Oe30
- 体調がお風呂に入る前の状態に戻った
- 83 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/01(水) 02:24:51.15 ID:iDxJLByyo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 84 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/01(水) 19:54:20.31 ID:iDxJLByyo
- 怪盗「はっ!」
その笛の音を聴いた瞬間、
怪盗がなぜか強く反応し目を見開いた
中華「どうした?」
怪盗「すっきりしました」
氷魔「……私も少しだけ変わったような……ほぼ誤差ですね……」
怪盗「いやぁはっきり言ってのぼせてたんですが、なんか元に戻りました」
- 85 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/01(水) 19:57:11.75 ID:iDxJLByyo
- 温泉女神「ほぉ……?これ、素晴らしい笛じゃない!?」
やる気「のぼせたら治るってことっすか?」
温泉女神「分からないけれど……ともかくそういう風に使えるのは間違いなさそう」
ぶりっ子「これでいつまでも温泉に浸かっていられるという訳ですねぇ」
結局一体その笛がなんだったのかは分からないが、
ともかくそれが入浴において便利であることは間違いなさそうだ
- 86 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/02(木) 01:44:29.44 ID:HybDguawo
- 怪盗「じゃあこれ定期的に吹きます」
怪盗は口に笛を咥え、
後頭部を浴槽の縁に添えて天井を仰ぐ
自分たちはあそこから落ちてきたのだな、
としみじみ思われた
狙撃少女「ずっとお風呂の気持ちよさを感じていられるのは最高ですね」
男「そうだな。本来のぼせるから、飽きるまで入るなんてできないし……」
温泉女神「うんうん、私もそう思います!」
- 87 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/02(木) 02:27:12.93 ID:HybDguawo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 88 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/02(木) 19:18:44.25 ID:HybDguawo
- 中華「しかし、こんなところにずっといるのも辛そうだね」
温泉女神「そうですね……なのでこうしてあなたたちを呼び寄せた訳です。……そうです!なにか面白い話をしていただけませんか?」
氷魔「……まぁ……私たちは冒険者ですから……冒険の話ならできますよ……」
やる気「あと何でも屋の話もできるっす」
それから、一時間ほど温泉女神のリクエストに応えてこれまであったことについて話した
その中でも、一番彼女が食いついた話が>>下1だ
- 89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/02(木) 20:12:28.80 ID:r2Aa93ka0
- やる気少年の裏切り
- 90 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/02(木) 20:56:56.12 ID:HybDguawo
- 彼女はやる気が裏切った話にとても食いついた
温泉女神「えっ裏切ったんですか!?」
やる気「んまぁそっすね。ちょっと実家と折り合いつかなくて」
温泉女神「えっ、え!?なんでみなさんも普通に接してるんですか!?なんかこう、もっとギクシャクしません?」
怪盗「まぁ……普通そういう物なのかもしれませんね」
狙撃少女「私も初めて聞いたときは驚きました」
- 91 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/03(金) 00:58:46.77 ID:itoWnNino
- ぶりっ子「戻ってくるならいがみ合う必要もありませんしぃ」
男「俺たち仲間だし」
中華「最終的に魔王と救世主できっちり決着つけたのもあるね」
氷魔「……そうですね……なるべく後を引かないよう……すっきりと終わらせました……」
温泉女神「いいものですね、若い友情というのは……」
彼女は腕を組んで頷いている
やる気「そんなにっすか?」
- 92 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/03(金) 01:28:07.07 ID:itoWnNino
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 93 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/03(金) 19:56:23.41 ID:itoWnNino
- 温泉女神「私もかつては野良の温泉の女神をやっていましたが……年寄りの誇張された思い出ばかりで辟易していましたから」
ぶりっ子「歳はとりたくないものですねぇ……」
そんなこんなで一行は一時間ほど入浴し、
その後、別室で眠ることにした
怪盗「人生でこんなに風呂に入ったのは初めてです」
狙撃少女「そうですね……一時間も入ればのぼせてしまいます」
- 94 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/03(金) 20:00:55.71 ID:itoWnNino
- 全員脱衣所で着替え、ベッドルームへとやってきた
その部屋は50畳ほどの巨大な部屋であり、
さらにその面積のほとんどに巨大な一つのベッドが敷かれていた
温泉女神「……彼らは、私を巨人かなにかだと思っていたのでしょうか」
男「だが、好都合だな」
中華「ちなみに女神様はずっとここに閉じ込められてる訳だけど、この宿の人達に怨みとかあるの?」
温泉女神「>>下1」
- 95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/03(金) 20:07:25.50 ID:5YKMus6f0
- 怨みはもう無いですね 閉じ込めた本人は既に亡くなってますし
- 96 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/03(金) 23:06:26.74 ID:itoWnNino
- 温泉女神「怨みはもう無いですね」
氷魔「……え……そうなんですか……?」
温泉女神「閉じ込めた本人は既に亡くなってますし」
彼女は出会った当初からのにこやかな表情を一切崩さずにそう言い放った
やる気「結構前からいるんすね?」
怪盗「確かに、ここの宿は老舗って感じがしますね。創立に携わった人はもう死んでいてもおかしくありません」
- 97 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/04(土) 03:58:33.70 ID:AkW3UJ4Qo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 98 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/04(土) 19:40:10.96 ID:py73nrhRO
- それから一行は眠ることにした
巨大なベッドに一列で並び、寝相の悪い者がいないことを一心に祈って眠った
長々と風呂でリラックスしたためか、
みな素早く夢の中へと行ってしまった
温泉女神「……おやすみなさい」
彼女はそう言い残して、浴場へと消えてゆくのだった
>>下1……翌朝の目覚め
1.普通に地下で目覚める
2.落下前の部屋で目覚める
3.自由安価
- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/04(土) 19:50:19.78 ID:czuwO8p40
- 1
- 100 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/04(土) 20:10:35.76 ID:gRrDsogzO
- 狙撃少女「……はっ」
彼女は一番早く目覚めた
周りを見渡し、そこが自分の眠った部屋であると認識し、昨晩の出来事が夢や幻ではなかったのだと理解する
温泉女神「あら、早起きですね」
そう言って温泉女神が湯上がり姿で入ってきた
とはいえ、おそらく彼女には湯浴み姿と湯上がり姿以外は存在しないだろう
- 101 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/04(土) 20:13:41.78 ID:gRrDsogzO
- それから全員が起きてきて、
衣服を纏ったまま浴場に集結した
男「……チェックアウトしたいが、そもそも出られないな」
かつて自分たちがいた部屋の天井を遥かに見上げながらそう溢す
これからどうしたものかと、
やらなければならないことは薄々分かってはいるが集まって相談していた
やる気「俺っちなら上までよじ登れるんで、ちょっとエントランスまで行ってくるっすよ」
中華「おお、頼もしいねぇ」
- 102 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/05(日) 19:14:35.66 ID:Ut7Suvm0o
- すみません寝落ちしました
それからやる気は驚くような身のこなしで、
あっという間に上階のドアから廊下へと出ていった
氷魔「……早いものですね……」
ぶりっ子「私だったら絶対壁とか登れないですよぉ」
- 103 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/05(日) 19:16:24.02 ID:Ut7Suvm0o
- やる気「すみませーん」
彼はエントランスまですぐに移動し、
受付の人間に話しかけていた
受付「チェックアウトですか?」
やる気「や、そうなんすけど、それよりも大変なことが起こったんすよ」
受付「いかがなさいました?」
やる気「部屋の床が丸ごと抜けたんすよね。みんな地下まで落ちていっちゃったんすよ」
受付「ええっ!?」
- 104 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/05(日) 20:02:34.72 ID:Ut7Suvm0o
- やる気「とにかく今はみんなを脱出させたいっす。ロープとかあるっすか?」
受付「探してきます!」
そして十分後、スタッフ複数人とやる気がロープを持って部屋の入り口まで戻ってきた
怪盗「そろそろ帰れそうですかね」
狙撃少女「あの、温泉女神様」
温泉女神「はい?」
狙撃少女「地上に出たくはないんですか?」
温泉女神「>>下1」
- 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/05(日) 20:22:55.15 ID:U5LGxJpn0
- 夏ならここで過ごしたいです。地下は涼しいですからね
- 106 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/05(日) 20:38:15.07 ID:Ut7Suvm0o
- 温泉女神「夏ならここで過ごしたいです。地下は涼しいですからね」
男「でも砂漠だしいつでも暑くない?」
温泉女神「はい?」
男「え?」
二人は顔を見合わせて硬直している
お互いに何がなんだか分かっていないようだ
温泉女神「……砂漠?どういうことですか?」
中華「ここは砂漠の国だよ?」
温泉女神「……え、え、一体なんでそんなことに?」
- 107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/02/05(日) 22:40:45.77 ID:tYjUNP0j0
- 服部半蔵 山田孝之 本多正信 ABコラボ セクシー救急車 愛知県民 スノームーン 松山ケン マユリカ 愛知県知事選 マンゲキ nethさん ヨシヒコ 表彰台独占 colaさん 東京進出 イッテQ あしもさん ハサウェイ ぴょんさん 一之輔さん 大村さんnザクレイ 忍びの国 伊賀越え さん結婚
- 108 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/06(月) 03:02:30.09 ID:XV52bRlqo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 109 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/06(月) 19:55:20.76 ID:XV52bRlqo
- 氷魔「……もしかして……いや……あなたはここにどのくらいいるんですか……?」
温泉女神「まぁ千年は……」
ぶりっ子「千年!?」
温泉女神「いやいやいや!千年経ったとはいえ、砂漠じゃない場所が砂漠になるなんてありえなくない!?」
怪盗「確かにそうかもしれませんね」
狙撃少女「砂漠じゃない場所が砂漠になっちゃうようななにかが過去千年以内にあった……ということですか?」
- 110 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/06(月) 20:12:21.43 ID:XV52bRlqo
- 男「そういう訳で外はずっと夏みたいなものだし……暫くはここにいたほうがいいかもな」
温泉女神「そうするわ……はぁー……」
彼女は疲れた顔をして湯船に飛び込んだ
流石に神なので溺れ死んだりはしないだろう
やる気「ロープに掴まるっすよー!」
中華「サンキュー!よし、行こう!」
やってきたやる気が垂らしたロープを掴み、
一行は一人ずつ部屋を出ていった
- 111 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/07(火) 02:52:16.88 ID:P/Z8rODjo
- あの後、一行は従業員一同からすごく謝られたが、
あくまで温泉女神のやったことであるのと、
怪我などはないことから適当に流した
それはそれとして宿代はタダにしてくれるようなのでタダにしてもらいはしたようだ
氷魔「……休んだ気はしませんが……体は間違いなく元気になったんですよね……」
温泉に長時間浸かっていたので、
全員肉体は絶好調だった
ぶりっ子「じゃあそろそろキャラバン買いにいきますかぁ」
- 112 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/07(火) 03:19:38.30 ID:P/Z8rODjo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 113 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/07(火) 19:45:51.37 ID:P/Z8rODjo
- 砂漠の国には大きな市場がある
外では常に遭難のリスクがあるこの地域では、
なるべく一つの巨大市場でモノが揃うようになっているのだ
そして砂漠の移動にはやはりキャラバンがあったほうがよいので、馬車やラクダなども売られている
怪盗「色々ありますねー!」
男「ちょろまかすなよ」
怪盗「言われなくてもしませんから!小耳に挟んだ情報によればこの国の刑罰はやたらに重いそうなので!」
- 114 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/07(火) 19:48:38.60 ID:P/Z8rODjo
- 狙撃少女「すみませーん」
商人「あいよ!キャラバン装備かい?」
気さくそうな壮年の男性に声をかける
彼は一行が求めるようなものを売っている人物である
中華「そうだね。ええっと、なるべく沢山の人数が運べる馬車とラクダが欲しいんだけど、在庫あります?」
商人「>>下1」
- 115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/07(火) 20:07:39.21 ID:XzEWpZEf0
- 馬車はあるけど、大人のラクダは全部売れて、小さい子供のラクダ達しかいないけど良いかい?
- 116 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/07(火) 23:14:08.30 ID:P/Z8rODjo
- 商人「馬車はあるけど、大人のラクダは全部売れて、小さい子供のラクダ達しかいないけど良いかい?」
氷魔「……なるほど……どうしましょう……?」
やる気「うーん、選択肢がないっすからね……」
ぶりっ子「買うしかないんじゃないですかぁ?」
商人「馬力が減るから、必要なラクダの数も馬車の数も増えるけど大丈夫かい?」
- 117 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/08(水) 19:41:55.94 ID:twBrOJ27o
- 怪盗「うぅーん……」
商人「ポピュラーじゃないんだけど、ラクダ以外にも砂漠を移動する手段はあるよ」
狙撃少女「そうなんですか?」
商人「ラクダよりうまくいくとは限らないけどね」
男「教えてほしい。一体何を使って砂漠を往来できるんだ?」
商人「>>下1」
- 118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/08(水) 19:58:27.23 ID:Hnf69rjJ0
- 魔法の力で素早く
走る、カバの車だ
- 119 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/08(水) 20:57:28.74 ID:twBrOJ27o
- 商人「魔法の力で素早く走る、カバの車だ」
中華「へぇ……カバカーってことだね」
商人「そ、そうだな……ラクダよりも早いし、馬力もあるよ」
氷魔「……最高じゃないですか……」
商人「しかしカバはただじゃ走らない。魔法の力が必要なんだよ」
やる気「どういうカラクリなんすか?」
そう聞くと、彼は紫色の液体が入ったガラス瓶を木箱から出した
商人「細かい説明は省くとして……この液体が魔力の塊で、なおかつカバを走らせる力を持っている」
- 120 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/08(水) 21:01:55.91 ID:twBrOJ27o
- ぶりっ子「つまり、それも買わなきゃいけないってことですかぁ?」
商人「その通りだ。これは結構値が張るし、その上カバの飼育代もかかる。これはラクダだろうが馬だろうがついて回る問題だけど」
怪盗「むむ……しかし、カバはどこで買えば?」
商人「当然俺が売っている」
狙撃少女「なるほど……」
- 121 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/09(木) 02:19:49.12 ID:NiT+sNUCo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 122 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/09(木) 19:38:29.14 ID:NiT+sNUCo
- 商人「要するに俺はカバの話をしたかったんだ。なんせ馬なら別の奴の店で買えばいい」
男「そうだな」
商人「で、買っていくかい?カバ」
どこかで馬を買うか、あるいはカバを買うか
男は決断を迫られた
男「そうだな……>>下1」
- 123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/09(木) 19:50:03.55 ID:nBF8QJMY0
- カバを買う
- 124 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/09(木) 20:57:00.37 ID:NiT+sNUCo
- 男「カバを買う」
中華「いいの?」
男「まぁ……金で解決できるなら、より性能の良い方を選ぶかなって感じ」
商人「はいよー」
それから三十分ほどかけて、
彼は巨大な建物から大量かつ漆黒のカバを馬車につけて引き出してきた
氷魔「……なかなか壮観ですね……」
- 125 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/10(金) 19:53:50.50 ID:Jja0jz5Wo
- その後、商人からカバを走らせる為の薬品も貰った
商人「追加が欲しくなったら手紙ででも注文してくれ。金も送りつけてくれれば発送するし、急ぎの用なら直接出向く」
やる気「スケジュールとか大丈夫なんすか?」
商人「その薬、なかなか利率がいいからな。大抵のことよりは優先するぜ」
ぶりっ子「へぇ、そうなんですねぇ」
- 126 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/10(金) 19:59:54.26 ID:Jja0jz5Wo
- 商人「それじゃ支払いだ。合計1500万だな」
怪盗「……え!?」
あまりの値段に、分かりやすく驚愕するものもいた
商人「先に言ったほうがよかった感じか?これ」
狙撃少女「どどど……どうします?」
男「払うだろ。金足りるし、色々便利そうだ」
商人「おお、よかった。まいどまいど」
【ギルドの資金】84378975
- 127 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/10(金) 21:23:25.26 ID:Jja0jz5Wo
- それから一行はそのキャラバンを率いてスラムへと向かった
中華「ごめん!数日遅れたよ!」
しかし、民衆の多くはキャラバンに乗ってくれた
余裕を持って多くのキャラバンを用意したが乗車率は限界だ
氷魔「……あとは国を出るだけですね……」
- 128 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/10(金) 22:44:38.31 ID:Jja0jz5Wo
- やる気「この国、関所とかなかったっすよね?」
住人A「ああ。観光客向けに煩雑な入出国の手続きはないように関所をやめたらしい」
ぶりっ子「えっ……絶対リスクの方が大きいでしょそれ」
怪盗「観光客向けの施策も、関所の廃止が目的だったのかもしれないね」
狙撃少女「え?」
怪盗「隻眼の彼が言っていたように、この国をピエロが操っているなら……関所で弾かれるどころか、見つかっただけで大騒ぎになるような物体を輸入するつもりなんじゃない?」
- 129 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/11(土) 00:05:33.61 ID:rqKWoL0eo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 130 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/11(土) 18:50:41.40 ID:ptxWum7sO
- 狙撃少女「え……大変じゃないですか!すぐ知らせたほうが……」
男「絶対幹部クラスのピエロとかあの強そうな冒険者に殺されるからダメだ」
狙撃少女「でも……」
男「悪いな。だが俺たちはまだ木っ端の冒険者ギルドにすぎないんだ。無策で国家とやり合えるほど強くない」
中華「手遅れにならないよう祈って、いつか解決しよう。それに今は、みんなを教団の敷地まで送り届けるほうが先さ」
彼女はしばらく考える素振りを見せて、
少し唸ったのちに首を縦に振った
狙撃少女「わかりました」
- 131 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/11(土) 18:54:50.78 ID:ptxWum7sO
- それから一行はついに出発した
多くの恵まれぬ人を載せて、
魔力を帯びたカバの荷車が砂漠を横断する
氷魔「……これだけの大人数での移動ら……今までしたことがないので……何が起こるか分かりませんね……」
不測の事態に備えて、メンバーを最前と最後尾のカバ車に分けており、氷魔は最後尾に乗っている
>>下1……ハプニングは起きたか(起きたなら内容も)
- 132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/11(土) 20:17:11.89 ID:WGJeaPgM0
- 恵まれぬ人々がさらに
集まったため、一日に
五、六キロしか進めず
- 133 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/11(土) 21:31:35.60 ID:gecECkgxO
- やる気「……遅くないっすか?」
誰もがもしやと思った違和感を、
ついにやる気が口に出した
それもそのはず、このカバ車は圧倒的な過積載である
まるで発展途上国の主要鉄道のごとく、
乗車率は100%をゆうに越していた
怪盗「これ、折り返し何回かで人を運んだほうがよかったのでは」
男「どうやらそのようだ。困ったぞ……」
- 134 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/12(日) 02:51:12.96 ID:NnLlHIBdo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 135 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/12(日) 19:32:35.39 ID:NnLlHIBdo
- そして、ろくに進まないままついに日が暮れてしまった
最後尾のカバ車でもついに違和感に気づいたようだ
中華「あれ?これもしかてめちゃくちゃ遅い?」
ぶりっ子「そうみたいですねぇ……というか夜はヤバいです」
狙撃少女「どうにか打開しないと……二つも問題が……うぅ……」
- 136 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/12(日) 19:35:01.78 ID:NnLlHIBdo
- 最前でもみな悩んでいたが、
どうすればよいのか分からなかった
そうしていると、最前の馬車に中華がやってきた
中華「ちょっといいかな?」
やる気「なんすか?」
中華「作戦があるんだ。寒いのはどうしようもないけれど……とにかく早く着くことができるかもしれない」
男「いいな、是非協力するぞ」
- 137 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/13(月) 00:23:25.39 ID:ruhbNPAZo
- それから中華は作戦を三人に説明した
怪盗「……ほんとにそれでいけるんです?」
中華「やるだけやってみよう!」
怪盗「ま、野垂れ死ぬよか圧倒的にマシだね」
それから男は全てのカバ車を歩いて回った
男「夜は魔物が出ますから、席の窓は閉めて外から見えないよう完全に密封して下さーい!熱も逃げづらくなります!」
- 138 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/13(月) 00:50:03.19 ID:ruhbNPAZo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 139 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/13(月) 19:58:15.49 ID:ruhbNPAZo
- 彼はそう言って回り、カバ車の中を密閉した
やる気「鬼が出るか蛇が出るか……」
中華「大丈夫大丈夫。うまく行かなかったら倒せばいいんだから」
やる気「簡単に言う……」
二人の作戦は無謀ともいえるそれだ
夜の砂漠を徘徊する魔物たちに魔王の力で言うことを聞かせ、無理やりカバ車を押すか引くかしてもらうというものだ
中華「さぁ出てこい!我が配下よっ!」
彼がそう叫ぶと、>>下1が現れた
- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/13(月) 20:12:42.72 ID:GmyGT8S90
- カーバンクルの大群
- 141 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/13(月) 21:45:06.54 ID:ruhbNPAZo
- 砂漠の向こうから、大量の何かが走ってくる
地を覆うかのごとき数である
やる気「……アレは?」
中華「なんだろ、動物みたいだ」
十数秒も待てば、それは整然と二人の前に並んだ
その獣は四足歩行で大きくしなやかな体を持ち、
ネコ科の生物を思わせるが、
その額には必ず宝石が埋まっていた
- 142 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/13(月) 21:51:42.78 ID:ruhbNPAZo
- やる気「どうやらカーバンクルのようだ……だが、これほど多くいるのは見たことがないな」
中華「ラッキーってことで」
やる気「そうだな。では皆の者よ!カバと協力して荷車を引け!」
カーバンクル「キューッ!」
彼らは速やかに動き、カバ車を引き出した
カバは一頭で二馬力ほどだが、カーバンクルはカバ車一台につき>>下1馬力ほどを出した
- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/13(月) 22:46:36.53 ID:c1aYTssp0
- 3馬力を出したが、カバに魔翌力を与えてるみたいだ
- 144 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/14(火) 02:25:31.76 ID:tyaQ5emzo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 145 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/14(火) 19:26:11.16 ID:tyaQ5emzo
- カーバンクルがカバ車を引き始めると、
それはものすごい勢いで加速した
中華「はっ、速っ!」
やる気「急げ!取り残されたら終わりだ!」
二人はおよそ中央のカバ車の屋根に飛び乗る
そして、カーバンクルの馬力に驚いた
- 146 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/14(火) 19:28:48.16 ID:tyaQ5emzo
- 中華「なかなか力があるね……」
やる気「それだけじゃないぞ。どうやら、カバに魔力を与えているらしい」
見れば、カバもカーバンクルの力に追い付いているようだ
中華「魔力を?」
やる気「カバを走らせるのは魔力の薬だ。そしてカーバンクルはダイレクトに魔力を与えることができるようだな」
中華「なるほど、カバの馬力も上げているんだね」
- 147 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/14(火) 19:32:01.42 ID:tyaQ5emzo
- やる気「カーバンクルはあまり高級ではない魔獣だが、その魔力保有量はそこいらの上級魔獣を凌駕する」
中華「へぇ、詳しいね」
やる気「俺が故郷にいた頃、魔力の絶対量があまりない魔法の研究家が、カーバンクルを飼って魔力を供給しているのを見たことがある」
中華「あの宝石に秘密があるのかな」
やる気「おそらくはそうだな。……このペースなら、夜半の前には砂漠を抜けられるだろう」
- 148 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/15(水) 01:06:34.78 ID:GtSIXwi+o
- それから二人は、それぞれ元のカバ車へ戻った
あっという間に砂漠を抜け、
城下町近郊へと続く深く長い森の街道をひた走っている
男「……寝るか」
怪盗「そうですね?。朝には着いてるんじゃないですか?」
中華「みんな、凍えないといいけど……」
男「砂漠のスラムで生活できるような人だ、夜の森程度で凍えはしないだろう」
- 149 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/15(水) 02:10:33.53 ID:GtSIXwi+o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 150 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/15(水) 19:03:33.26 ID:GtSIXwi+o
- それから一行は眠った
あまりに速く、道もコンクリートのようには舗装されていないため、正直寝心地は悪かった
しかし、無事翌朝には教団の施設に着くことができた
貴族「な、なんなんですかこれは!?」
異常を察した貴族が施設から飛び出してきた
氷魔「……実は……」
- 151 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/15(水) 19:08:40.53 ID:GtSIXwi+o
- 彼女はことの次第を貴族に説明した
貴族は難しい顔をしている
貴族「ど……どうにかして全員が居住できるようにしないと……!」
ぶりっ子「やっぱりスペース足りませんかね?」
貴族「工夫次第で詰め込めますが……環境ははっきり言ってよくないです。衣食住のうち後者二つに問題を抱えています」
狙撃少女「うーん、どうしましょうか」
貴族「資金にはまだ余裕がありますが、居住スペースはこれから作るしかありませんね。大工や土木工事の経験者もいますし、彼らに頼んでお安く小屋を建ててもらうほかなさそうです」
- 152 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/02/16(木) 19:35:35.75 ID:GwMbbYGBo
- すみません寝落ちしました
男「ごめん。こんな急に人呼んできちゃって……」
貴族「……いずれ、人は増えるつもりでしたから。どうにかしてみせますよ」
男「本当に申し訳ない。いつも苦労ばかりかけて……」
貴族「随分参ってますね……それじゃあ一つお願いがあります。お願いでも聞けば、心も楽になるでしょう?」
男「ああ。なんだ?」
貴族「>>下1」
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