このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

安価とコンマで異世界転生!その8

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/29(水) 18:59:07.97 ID:+J7dCgSRo
ヌッ
354 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/29(水) 20:44:40.48 ID:ZziO8dN/o
やる気「うーん……よし、ここはこういうことで……」

中華「ああ、なるほど」


やる気はその魔法について、教えられることを教えた
もっとも本人は使えない魔法なので、
全てを教えることはできなかった
しかし、中華はうまく指導を吸収し、
魔法を習得することができた


やる気「いけそうっすか?」

中華「ああ、大丈夫だね。もう戻ろうか……」


>>下1コンマ上一桁……ぶりっ子の魔導書
>>下1コンマ下一桁……怪盗の魔導書
>>下2コンマ上一桁……狙撃少女の魔導書

?ぶりっ子の魔導書抽選テーブル?
1.火属性2.風属性3.土属性
4.回復5.闇属性
6・7・8・9・0で上級魔法(再度抽選)

?怪盗の魔導書抽選テーブル?
1.火属性2.氷属性3.水属性
4.土属性5.光属性6.闇属性
7.日用魔法
8・9・0で上級魔法(再度抽選)

?狙撃少女の魔導書抽選テーブル?
1.火属性2.氷属性3.風属性
4.土属性5.回復魔法6.光属性
7.闇属性8.日用魔法
9または0で上級魔法(再度抽選)
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/29(水) 20:55:04.49 ID:/MIpJbLR0
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/29(水) 20:55:20.63 ID:j2hLZYzDO
はい
357 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/29(水) 23:56:06.90 ID:ZziO8dN/o
怪盗は再抽選です


ぶりっ子は回復魔法のある書庫へとやってきていた


ぶりっ子「大体この辺ですねぇ……」

ぶりっ子「お、ありました」


彼女は本棚から本を取り上げ、さっそく読み始める


ぶりっ子「回復ができたほうが女子力高いですからねぇ」
358 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/30(木) 00:50:42.58 ID:MXasggpvo
本日はここまでです
ありがとうございました
359 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/30(木) 19:50:09.42 ID:MXasggpvo
彼女はそう言うと素早く魔導書を読み終え、
回復魔法を習得した


狙撃少女「なんですかこの真っ白な本は……」


シックな色合いの図書館には珍しい、
あまりにも白い魔導書
狙撃少女はそれを手に取ると、
すらすらと読み進め、あっという間に内容を理解し、光魔法を習得した


>>下1コンマ上一桁……怪盗の魔導書

?怪盗の魔導書抽選テーブル?
1.火属性2.氷属性3.水属性
4.風属性5.土属性6.回復魔法
7.光属性8.闇属性9.日用魔法
0で超上級魔法(再度抽選)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/30(木) 19:56:54.19 ID:08KwsmYA0
どりゃ
361 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/30(木) 20:43:00.69 ID:MXasggpvo
怪盗「なんか派手なやつないですかね?」


彼女は四方八方に視線を飛ばしながら書庫をスキップしていく
そんな彼女の目に止まったのは深紅の装丁の本だった


怪盗「派手な本がありますね」


それを手に取ると、上級火属性の魔導書だった
彼女は立ったままの姿勢でそれを読み、
内容を理解すると棚に戻して帰った
362 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/31(金) 04:03:36.31 ID:2x9yCTsUo
そうして全員が魔導書を読み、
今回もまた全員が習得することができた


男「やっぱり、みんないるんだよなぁ」

中華「どうかしたの?」


一行は魔導書庫の入口に集合していた
示し合わせた訳でもなく、ギルドの創立当時からここに集まっている


男「中に入ればいつの間にかバラバラになるが……無事に帰ってこれる」

氷魔「……山で言うならば……ここが頂上なのかもしれませんね……」

やる気「ほー、そりゃ下山しきってみたいもんっすね」
363 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/31(金) 04:45:33.97 ID:2x9yCTsUo
本日はここまでです
ありがとうございました
364 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/31(金) 19:37:26.31 ID:2x9yCTsUo
・男
【筋力】124【HP】65【素早さ】200【MP】114【顔面】30(神の力)【歌唱力】74【料理】111【中華料理】97【画力】26【加護】13
【刀術】・閃火斬(火属性武器でのダメージに+6、それ以外の武器では+3)
『平凡人』(戦闘能力以外を最低保証50)
『魔法の才能』(魔法習得難易度易化)
『多芸』(感覚系ステータス+20)
『万能通訳』、『降神術』(神の依り代に適性)
『マグネリレーション』(定期的な巡り合わせ)
武器:レジストソード(攻撃力3.5、魔法生物特効)
防具:ミレニアムアーマー
習得魔法:火魔法 上級火魔法 氷魔法 上級氷魔法 闇魔法 風魔法 上級風魔法 回復魔法 光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 耳鼻咽喉キャンセラレーション 海割りの奇跡
所持:麻薬(1回分)"人は空を羽ばたけるのか?"鳥人間強制改造本ドラゴンキラー(ドラゴン系にダメージ増)、上級氷魔導書、13時間時計、魔王のデモウイルス、サファイアの原石、厨二っぽい太刀(攻撃力3、炎属性)、ベヒーモスの角剣
(経験値21/39……レベル30)

・中華
【筋力】130【素早さ】191【HP】43【MP】75【中華料理】112【顔面】76【加護】10【運命力】29【求心力】33
『救世主の資格』(【運命力】と【求心力】追加)
『魔王の資格』
『器用』(回数で壊れるアイテムを一回多く使え、罠や精密機械などに関するコンマ判定にボーナスが付く)
武器:デモンズスピア(攻撃力4)
防具:ミレニアムアーマー
装飾品:銀の腕輪(筋力+5)
習得魔法:火魔法 上級火魔法 上級水魔法 上級光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 回復魔法
所持:危険な国三選、13時間時計
(経験値31/37……レベル28)

・氷魔【筋力】156【HP】??+34【MP】171【素早さ】145【料理】37【歌唱力】27【ダンス】1【顔面】37【加護】20
『消費MP1/2』、『ポリシーブレイク』
『究極氷魔法』消費【MP】:240(120)
『メルティング』、『氷魔法上位混合』
武器:ホークワンド(魔法ダメージ+5)
防具:ミスローブ
装飾品:冷却懐中時計(氷ダメージ+5)
習得魔法:極大氷魔法 氷空魔法 水魔法 超上級水魔法 上級風魔法 超上級回復魔法 マナ電流互換改 着火魔法 照明魔法 洗濯魔法 水質検査魔法
所持:異性にモテる為の本(所持継続一日以上で【顔面】+5) 雷の魔導書、13時間時計
(経験値29/45……レベル36)

・やる気
【筋力】157【HP】55【MP】129 【素早さ】174【顔面】36【加護】20
『殺る気』(殺せると思った相手へのダメージ二段階上昇)
『魔王の資格(80%)』(不完全ながら能力値上昇、魔物の言語が分かる)
武器:スパイラルランス
防具:ミレニアムアーマー
習得魔法:超上級水魔法 土魔法 回復魔法 着火魔法 照明魔法 マナ電流互換改 洗濯魔法 水質検査魔法 闇魔法 上級闇魔法 天候操作魔法 ジャミングウェイブ 解錠魔法
所持:氷の上なら狙った場所に届くカーリングストーン爆弾
(経験値7/35……レベル26)

・ぶりっ子
【筋力】122 【HP】??+32【MP】140【素早さ】99【料理】73【歌唱力】44【ダンス】51【加護】10
【顔面】58
『誘惑』(【顔面】以下の【MP】の生物をたまに行動阻止)
『やりくり術』(アイテム値段を二割引)
『ドジっ子』(ランダム攻撃の対象から外れ、【顔面】+10)
『毒手』(攻撃を命中させた相手に永続スリップダメージ)
『従者式格闘術』(後出しでかばいダメージ上昇)
武器:ドラゴンキラー
防具:ソードブレイカー 緋色の法衣(炎や熱系の魔法や攻撃の無力化+魔法だった場合魔力吸収 )
習得魔法:水魔法 上級水魔法 氷魔法 上級氷魔法 光魔法 回復魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法
必殺技:ぴゅん太郎
所持:化粧品(試供品)、13時間時計
(経験値35
/38……レベル29)

・怪盗
【筋力】120
【MP】136
【素早さ】355
【歌唱力】53
『盗む』
武器:丁半槌
防具:ソードブレイカー
習得魔法:上級火魔法 風魔法 回復魔法
所持:アダマンタイトの曲刀、雷の力を吸収する杖
(経験値11/33……レベル24)

・狙撃少女
【筋力】122【MP】137【素早さ】??+2
武器:守人のパチンコ(攻撃力3.5、攻撃前に属性魔法を使用して属性付加可能、三発)
習得魔法:水魔法 光魔法
所持:スパークナイフ(攻撃力2.5、雷属性)アンチオールスナイパー(攻撃力8、一発)
(経験値21/38……レベル29)

【所持アイテム】竜毒血清、毒竜管、人造人間の子宮、金属、不思議な赤石、銀の鎖鎌、危険物の魔導書(乙種)人間サイズの蛇の胴体パーツ、邪教典、硫酸の入った瓶、筋トレメソッド本、13時間時計×3、純金小判×5 レア珍獣の生息地(本) 忘却されるまで封印した機械(本)、無限に重なる葉っぱ、ホームセンターの便利グッズ紹介本 回復スライム、氷スライム レインボースライム 探し物の位置を指し示すコンパス(『4回』、不良品)、牛スライム、文字を書き込んだら対になるものに文字が浮かび上がる一対の巻物、壊れたものを何でも直すレンチ、黄金の番人像、世界樹の露(三回分)、なんでも開けるドアノブ型生命体
【ギルドの資金】84371475
365 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/31(金) 19:39:59.22 ID:2x9yCTsUo
それから一行は日暮れとなったのでギルドハウスへと帰宅した


ぶりっ子「今日もハードでしたねぇ」

怪盗「肉体的にはそこまででもありませんが……緊張がどうも」

狙撃少女「無理せず休みましょう!」


まだ夕食までは時間がある


>>下1……何しよう?
1.中華の料理の手伝い
2.氷魔の部屋を訪ねる
3.やる気の部屋を訪ねる
4.ぶりっ子の部屋を訪ねる
5.酪農少年の部屋を訪ねる
6.怪盗の部屋を訪ねる
7.狙撃少女の部屋を訪ねる
8.スライムをいじる
9.読書(誰がなんの本を読むかも)
10.自由安価
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/31(金) 19:42:47.88 ID:UEXhnTxDO
2
367 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/31(金) 21:57:21.39 ID:2x9yCTsUo
男「ノックしたほうがいいか?」

氷魔「……はい……」

男「分かった」


彼は改まってドアをノックする


氷魔「……どうぞ……」


まるで奇妙な因習のようだが、
ともかく彼女はプライバシーの意識が強いようだ
尤も、断りもなく部屋に入ろうとする男は非常識だが
368 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/03/31(金) 22:42:37.75 ID:2x9yCTsUo
男「んー……最近どう?」


彼は部屋の床面に座り込んで聞く
リラックスした様子で両脚を開いている


氷魔「……随分と……アバウトな質問ですね……」

男「いやぁ、聞くことがあまりなくて」

氷魔「……結構な頻度で……ここに来ていますからね……」

男「迷惑だったか?」

氷魔「……いえ……でも……理由は気になりますね……」
369 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/01(土) 01:04:43.27 ID:HFZWsLGyo
本日はここまでです
ありがとうございました
370 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/01(土) 19:07:02.65 ID:p1oTw/bNO
男「理由か……落ち着くからかな」

氷魔「……そうですか……?」

男「本がいっぱいあるし。俺も含めて、あまり部屋にモノ置かない人が多いから、逆に居づらいんだよね」

氷魔「……確かに……刹那的というか……俗っぽさのない人が多いですからね……」

男「俗っぽさがないって話なら、氷魔もそうだろ」

氷魔「……え……私変わってますか……?」


それまでは机に座って本を読んでいた彼女だが、
ここで急に振り返る


男「……否定はできないかな」

氷魔「……反論していいですか……」

男「はぁ」

氷魔「>>下1」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/01(土) 19:26:14.08 ID:VUKfo7Yfo
意外と流行りものを追いかけるの好きだったりしますよ
372 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/01(土) 21:40:22.94 ID:HFZWsLGyo
氷魔「意外と流行りものを追いかけるの好きだったりしますよ」

男「ほぉ、氷以外に興味はないものかと思っていたけど」

氷魔「……ほら……例えばこれ……」


彼女は自らの杖を見せてきた
男にはいつもの杖にしか見えないが……


男「?」

氷魔「……ここについている……この宝石は……最近流行っているものなのですよ……」
373 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/02(日) 05:12:28.34 ID:mvu62/p/o
その宝石はダイヤモンドのような水色で、
しかしその内部の輝きは水面のように落ち着いていた


男「へぇ、そうなのか」

氷魔「……もう少しリアクションとか……」

男「綺麗だと思うぞ」

氷魔「……もういいです……」

男「いや!マジでいいと思うよ!氷魔法のイメージカラーとしても合ってるし!」
374 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/02(日) 05:13:14.94 ID:mvu62/p/o
本日はここまでです
ありがとうございました
375 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/02(日) 19:36:34.75 ID:mvu62/p/o
氷魔「……そうですか……それならよいのです……」


そう言って彼女はまた机に戻った
物静かな割には時折むきになるので、
男はどうしてもそういう時には気圧されてしまうのだ
それからすぐに夕食の用意ができたので、
男は食卓へと逃げるように向かった


中華「今日は久しぶりにハーブを使ってみたよ」

やる気「確かに、なんか爽やかな香りがするっすね」
376 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/02(日) 20:44:57.63 ID:mvu62/p/o
中華「精神的な疲労も最近なかなかありそうだったからね、ハーブの癒し効果にかけてみた」

ぶりっ子「なるほどぉ。うーん、ハーブが添えられているだけでお洒落感が増しますねぇ」


いつもの中華料理にハーブが多く添えられた料理が配膳される
ハーブの付いた油淋鶏などは、まるでフレンチの料理のような雰囲気だ


怪盗「早速いただきまーす!」
377 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/03(月) 03:00:45.79 ID:rrl3Zidso
それから一行は食事を始めた


狙撃少女「しかし……規模の小さいギャングが相手でよかったですね」

男「ああ、いかにもボスっぽいのがいるのを見つけた時はちょっと安心したかもしれない」

中華「手下もチンピラばっかりだったしねぇ」

氷魔「……不意討ちのようなものでもありましたから……正面からやりあってもこうなったかは分かりませんね……」

やる気「実力を過信しすぎるとよくないっすからね、そこは肝に銘じておくっす」
378 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/03(月) 03:28:08.71 ID:rrl3Zidso
本日はここまでです
ありがとうございました
379 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/03(月) 19:33:37.31 ID:rrl3Zidso
ぶりっ子「前に関わったような規模の反社会的勢力だったら危険でしたねぇ」

酪農少年「毎度思いますが……よく生きてられますね」

怪盗「男は一回死んでるらしいし、運がいいだけだねー」


作戦の成功と、自分たちの幸運を噛み締めながら、
一行は食事を終えた


狙撃少女「こんな洒落た物を食べたのは初めてです……」


まだ寝るまでには時間がある

>>下1……何しよう?
1.中華の料理の後片付け
2.氷魔の部屋を訪ねる
3.やる気の部屋を訪ねる
4.ぶりっ子の部屋を訪ねる
5.酪農少年の部屋を訪ねる
6.怪盗の部屋を訪ねる
7.狙撃少女の部屋を訪ねる
8.スライムをいじる
9.読書(誰がなんの本を読むかも)
10.自由安価
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/03(月) 19:41:50.08 ID:zj3/xPqx0
5
381 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/03(月) 20:37:37.54 ID:rrl3Zidso
男「もしもーし」


男は酪農少年の部屋をノックする


酪農少年「はい、どうしましたか?」

男「いや、特に用はないんだけどね」

酪農少年「そうですか、まぁゆっくりしていくといいですよ」


彼はドアを開けて男を招き入れ、
少々の時間を置いてお茶を出す
382 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/04(火) 02:33:39.52 ID:6vR3ymnCo
男「お茶なんて出してくれなくてもいいのに……」

酪農少年「僕がやりたいからやってるんですよ」

男「……それならいいけど。しかし、いつの間にお茶なんて淹れられるようになったんだ?」

酪農少年「学校に、こういうのが得意な子がいるんですよ。それで、教えてもらったんです」

男「へぇ?」
383 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/04(火) 04:09:01.01 ID:6vR3ymnCo
本日はここまでです
ありがとうございました
384 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/04(火) 19:41:28.42 ID:6vR3ymnCo
酪農少年「牧歌的な学校なんですけど、こういう気品のある子もいるんだなぁ、と思いましたね」

男「そうだな……うん、うまい」


男は茶を静かに飲み干して、感想を告げる


酪農少年「ありがとうございます」

男「最近、学校でなにかあったりした?」

酪農少年「藪から棒ですね……>>下1」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/04(火) 20:05:31.40 ID:G4VUQG3to
学校の七不思議的な話がトレンドですね
386 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/05(水) 03:06:15.32 ID:CnAPF6TEo
酪農少年「学校の七不思議的な話がトレンドですね」

男「やっぱりあるんだね、そういうの」

酪農少年「あるあるなんですか?」

男「どこの学校にもあるものだと思うよ。……それだけに、なんだか似た話も多くて、信憑性は薄いかも」

酪農少年「よかったです……」


彼は息を吐きながら胸を撫で下ろす


男「なにが?」

酪農少年「恥ずかしながら、結構真面目に信じてましたね」
387 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/05(水) 03:48:58.74 ID:CnAPF6TEo
本日はここまでです
ありがとうございました
388 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/05(水) 18:29:33.00 ID:g5fptMTKO
男「…………まぁ、そういうこともあるわな……」


なにか言ってやりたい気分だったが、
この世界には幽霊の類が実在するので、
からかう気にはなれなかった
ただのオカルトではなく、あの山にはクマがいるらしいとか、この世界ではそういうレベルの話なのだろう


酪農少年「いないのなら安心ですね!」

男「ちなみに、どんな七不思議があるんだ?」

酪農少年「>>下1」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/05(水) 18:35:13.74 ID:eDiCiHuEo
外れにある廃小屋で、ある手順に従って儀式をすると神様に会えるとか
390 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/05(水) 18:42:50.40 ID:g5fptMTKO
酪農少年「外れにある廃小屋で、ある手順に従って儀式をすると神様に会えるとか」

男「聞いたことあるようなないような……」

酪農少年「七不思議はいろいろありますけれど、一番言及されるのがこれですね」

男「誰か、その儀式とやらと試した人がいる感じ?」

酪農少年「毎年一人は現れるらしいですよ」

男「で、どうなるんだ?やっぱり神様が出てくるのか」
391 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/05(水) 18:45:02.34 ID:g5fptMTKO
そう聞くと、彼は難しい顔をして考え込んだ
どういうことだろうか?


酪農少年「……それが、人によってまちまちなんですよ」

男「会えた奴と会えなかった奴がいるってこと?」

酪農少年「そうですね、僕としては七不思議の中で一番ありうるのがこれかなって思います」

男「報告あるしね」

酪農少年「それもありますが……神様は実際にいることを男さんが見せてくれたからですね」
392 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/06(木) 01:29:13.93 ID:thdFJQmCo
男「やめろよ、照れくさい」

酪農少年「もし何かこれについて分かったら追って知らせますね」

男「ありがとな」


そう話を着地させると、彼はまた口を開いた


酪農少年「明朝、人が訪ねてくると聞きました。早めに寝たほうがよろしいのでは?」

男「んー……一理あるな。じゃあ寝ようかな」
393 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/06(木) 01:30:19.30 ID:thdFJQmCo
本日はここまでです
ありがとうございました
394 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/06(木) 19:51:18.81 ID:thdFJQmCo
?翌日・陰週月曜日?


革服「みなさまお待たせいたしました」


革服を招き入れると、
一行にうやうやしくお辞儀をした


中華「いや、そんなに待ってないさ。それより、土地はいくらになったんだい?」

革服「はい、今回は訳アリの土地という訳でかなりお安くさせていただいておりますが、さらにこちらには恩義もございますので、そこからさらにお値引きさせていただいております」

氷魔「……その値段は……?」

革服「>>下1」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/06(木) 20:01:28.97 ID:VGyNkF5Uo
400万でございます
396 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/06(木) 21:55:02.79 ID:thdFJQmCo
革服「400万でございます」

やる気「街一つが400万……そんな安くていいんすか?」

革服「ええ、元々負債同然でしたから」

男「それでいただけるならぜひいただこう」


【ギルドの資金】80371475


男は革服に大量の札束を渡した
巨大に麻袋に包んで渡したが、
一応中身を出して400万が入っているか確認した
397 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/07(金) 02:00:33.37 ID:wx97G3zbo
革服「確認致しました。それでは失礼します」

ぶりっ子「これから頑張って下さいねー!」

革服「ええ、信用回復に努めてまいります!」


そう言って一行は革服を見送った
ロビーのテーブルの上には、
先ほど購入した土地の権利書があった


怪盗「一件落着?」
398 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/07(金) 02:35:15.58 ID:wx97G3zbo
本日はここまでです
ありがとうございました
399 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/07(金) 19:35:39.55 ID:wx97G3zbo
狙撃少女「これで、男さんも気分が楽になったことでしょう」

男「ああ、かなりすっきりした」

中華「それじゃ、今日もいつも通り活動しようか」

男「ああ!」


>>下1……なにをしよう?(フェイズ・朝)
1.資金集め!
2.買い物!
3.海神教団の信者を集める!
4.ギルドの依頼を受ける!
5.図書館に行く!
6.占いの館に行く!
7.錬金術師を訪ねる!
8.教団本部を訪ねる!
9.鑑定質屋に行く
10.ギルドハウスの地下に行く
11.自由安価
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/07(金) 19:41:10.80 ID:FYsVMILBo
10
401 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/07(金) 20:18:44.87 ID:wx97G3zbo
氷魔「……どこに行きますか……?」

男「今日はギルドハウスの地下に行くぞ!」

やる気「ってことは……」

ぶりっ子「あの扉を開くということですね……」


一行は隠された地下への階段を露出させ、
ふたたび地下へと下っていく
402 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/08(土) 03:38:38.91 ID:A7yqTmqvo
一行は地下へと辿り着いた
地下なのでいつもどこかひんやりとしており、
灯りもほとんどない
しかし、ただただ大きな錆びた扉があることはその暗さの中でもよく分かった


怪盗「お宝お宝……」

狙撃少女「あるといいですね。でも、もしかしたら危険かもしれませんし、気をつけていきましょう」

男「そうだな、よし……」
403 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/08(土) 04:00:09.20 ID:A7yqTmqvo
本日はここまでです
ありがとうございました
404 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/08(土) 19:38:41.72 ID:A7yqTmqvo
男は扉にドアノブ型の生命体を接続し、それを捻る
しかし、扉は開く様子がない


中華「どうしたの?」

男「単純にこの扉、めちゃくちゃ重い。みんなで押し開けよう」

氷魔「……わかりました……」


男がドアノブを捻りつつ扉の正面に立ち、
その両脇を仲間が固めて扉を押す
すると、鈍い擦れた音を立てながら扉がゆっくり開きだした


>>下1……扉の向こうにあったものとは
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2023/04/08(土) 20:11:34.07 ID:wgh57DaDO
にゃんこの燻製
406 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/08(土) 23:02:55.37 ID:A7yqTmqvo
やる気「あー……うーん……あんま見ないほうがいいっすね、これ」


体の丈夫なやる気が先陣を切って突入したが、
中からは微妙そうな声が聞こえてきた


ぶりっ子「え?なんかあったんですかぁ?」

やる気「大したもんじゃないし……別に人の死体とか事件性の高いものでもないし……見て面白いもんでもないっす」

怪盗「それなら私は興味ありませ?ん」
407 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/09(日) 03:10:05.24 ID:m5Io1tw1o
狙撃少女「……まぁ、わざわざリスクを冒す必要はないですね」

男「その奥にまだなにかありそうか?」

やる気「うーん……ちょっと暗いんで分かんないっすね」

男「一応リーダーだし、なにがあるか確認しておこうかな」

やる気「男さんなら多分ショック受けたりはしないと思うっすよ」


図太いタイプだと言われているようで、
なんだか複雑な気分になりながら彼はその燻製を確認した
408 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/09(日) 03:27:50.65 ID:m5Io1tw1o
本日はここまでです
ありがとうございました
409 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/09(日) 19:53:09.28 ID:m5Io1tw1o
男「おっと……」


確かにそこには猫の燻製があった
ある程度覚悟はしていたので、
男はそれを受け流すことができた


ぶりっ子「私、一応この家の所有者なので……見ておきたいんですけどぉ……」

男「おすすめしないけど」

ぶりっ子「吐いたら掃除して下さいね」

男「……仕方ないな」
410 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/09(日) 21:54:10.29 ID:m5Io1tw1o
ぶりっ子「うっ……」


彼女は猫の燻製を見ると、
いかにも辛そうな声を漏らす


中華「大丈夫?」

ぶりっ子「だだだ……大丈夫ぅ……」

男「上級火魔法」


彼は魔法を用いて、燻製を焼き払った
それは灰だけになり、飛び去っていった
411 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/10(月) 00:53:10.22 ID:7OdOZGQro
氷魔「……無理しなくてもよいはずなのに……」

やる気「んー……なんか事情があるんじゃないすか?」

ぶりっ子「そんなところですねぇ……」

怪盗「中にまだ何かあるかもしれないんですよね?行きましょう!」

狙撃少女「ぶりっ子さん、大丈夫ですか?」

ぶりっ子「私は大丈夫ですっ!なにがあっても受け止めます!」

男「強いな」


そうして一行は今度こそ暗闇の中へと進んでいったのだった
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/04/10(月) 00:58:54.17 ID:Foc4PxCX0
退支咒
64 六四 六四事件 天安门事件 虐杀 坦克 台独 藏独 达赖
香港 占领中环 投票 独立 新疆 炸弹制造 配方
胡锦涛 温家宝 江泽民 癞蛤蟆 习近平 周永康
毛泽东 文化大革命 三年自然灾害 法轮功 天灭共产党 九评共产党 大纪元
民主 自由 人权 上访 抗议 镇压 无国界记者
零八宪章 新公民运动 南方街头运动 莉莉花革命 洋紫荆革命
Tibetan separatist facebook youtube google
democracy freedom human rights
413 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/10(月) 01:48:01.68 ID:7OdOZGQro
本日はここまでです
ありがとうございました
414 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/10(月) 20:00:01.37 ID:7OdOZGQro
中華「……やっぱり何も見えないね」


中は真っ暗だった
部屋のようになっていることは間違いないが、
とにかく何も見えないのだ


男「扉あるかなぁ……照明魔法!」


男が照明魔法を唱えると、
柔らかな光が一帯を照らし出す


>>下1……扉はあった?
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/10(月) 20:47:32.67 ID:umpc69hB0
扉…ではなく大掛かりな鉄格子が閉ざされていた
416 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/10(月) 21:47:17.96 ID:7OdOZGQro
氷魔「……おや……?」


光に照らされて現れたのは鉄格子だった
部屋の入り口の反対側、奥の壁があると思われていた場所は鉄格子だったのだ


やる気「こじ開けるか?」

ぶりっ子「中は気になりますが……鉄格子というのが気がかりですねぇ」

怪盗「鉄格子には嫌な思い出が……」

狙撃少女「まぁ、そういうことですね……つまり、出したくない物や、危険な物がこの先にあることを暗に示している訳です」
417 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 01:02:12.36 ID:8osThy4vo
男「しかもめちゃくちゃでかいしな……」


奥の壁は全面が鉄格子なので、
その向こう側もこちらと同じほど空間があるのかもしれない


中華「というか……この向こう側、こっちよりスペースあるよね」

氷魔「……途中までしか……照明魔法の光が届いていませんからね……」

やる気「それだけのスペースがいるのか、はたまた別の理由なのか……」
418 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 01:04:03.47 ID:8osThy4vo
すると、鉄格子の奥から小さな石を落としたような軽い音がした


ぶりっ子「え……?」

怪盗「マジでなんかいるじゃないですかぁ!?」

狙撃少女「どうやって生命維持してるんでしょうか?」

男「……実体のある怨念みたいな奴かもしれないな、危険なのは変わりない」
419 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 01:27:45.88 ID:8osThy4vo
本日はここまでです
ありがとうございました
420 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 19:53:46.58 ID:8osThy4vo
中華「……でも、放っておく訳にはいかないね」

氷魔「……危険な生物なら……檻を突き破って出てくるかもしれませんし……そうでないのなら……こんなところに閉じ込めておくわけにはいきません……」

やる気「じゃあ、行くか!」


彼は力を込めて鉄格子を掴むと、
空いた隙間からねじ切るように力に任せ破壊した


ぶりっ子「既に仲間が怖いんですけどぉ……」


ある者は怯え、ある者は使命感を抱き、
更なる暗闇を照らしながら進んでいく
そこに照らし出されたのは、>>下1の存在だった
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/11(火) 20:22:44.70 ID:fiUe84OE0
鎖に繋がれて人柱と書かれた札を張られた少女(皮と骨だけ)の
422 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 20:36:49.86 ID:8osThy4vo
怪盗「うっ……」


何があっても気楽そうな怪盗も、
思わずその惨状にはうめき声を上げた
そこには人型の、皮と骨だけの存在がいた


狙撃少女「女性、でしょうか?」

男「恐らくはそうだが……」


最も目を引くのは、その額に貼られた札だった
そこには『人柱』とだけ書いてある
時折奇妙な震えのような動きを起こすが、
壁から伸びた鎖に繋がれており、
その場から動くことはできないようだ
423 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 20:40:28.66 ID:8osThy4vo
中華「生きてるの?これ」

氷魔「……死んでいないだけ……という方が適切かと……」

やる気「とにかく、この札を剥がせばよいのか?」

氷魔「……呪術的な要因で……彼女が生かされとすれば……その札を剥がすことによって……即死もありえます……」

ぶりっ子「というか絶対死にますよぉ!他に怪しい物体ないじゃないですかぁ!」

怪盗「いや、もしかしたら……この子が特殊な体質で死なない可能性もあるね」

狙撃少女「とにかく、滅多なことはしないほうがよさそうですね」
424 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 20:45:52.19 ID:8osThy4vo
男「あぁ……だが、何もしない訳にはいかないな。なにか手立てを考えなければ」

中華「とりあえず、うまいことやれば助かる前提で考えようか」

氷魔「……そうですね……」


そうして、本格的な模索が始まった


やる気「明らかに外傷による衰弱ではないな……恐らく、回復魔法は効かないだろう」

ぶりっ子「長いことなにも食べてなさそうですし、食料を与えても消化できるか怪しいですね」

怪盗「うーん……いや……流石にダメかなぁ……」

狙撃少女「どうかしたんですか?」
425 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/11(火) 20:49:07.37 ID:8osThy4vo
怪盗「前に貰った、壊れたものをなんでも直すレンチがあるなって」

狙撃少女「あぁ……ダメそうな感じはしませんが使いたくもないような……」

男「どうしたものかな……」

中華「無力を痛感するなぁ」


それからしばらく一行は話し込み、
>>下1することに決めた

1.呪術的なことに詳しそうな人を探す
2.レンチを使ってみる
3.自由安価
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/11(火) 20:50:23.21 ID:SFr2IH3Mo
2
427 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/12(水) 00:07:17.58 ID:A7wdlhGro
男「倫理観はまるでないが……これで救えるのなら、俺は……!」


考え込んだ末に男は自分の回答を出した
バッグからレンチを取り出し、
少女に当てたのである


氷魔「……うまく行けば良いのですが……」

少女「……っ!……っ!」


すると、思った通り確かに反応があった
彼女の肉体______もっとも、肉なんて付いていないが______は、激しく痙攣し始める
428 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/12(水) 01:16:46.46 ID:A7wdlhGro
本日はここまでです
ありがとうございました
429 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/12(水) 19:56:51.33 ID:A7wdlhGro
やる気「……おい、本当に大丈夫なのか?」


明らかに只事ではないその様子を見て、
彼も不安を感じているようだ


ぶりっ子「とにかく、様子を見ましょう」

少女「ががが……」


下1コンマ……少女はどうなったか
1?10……死
11?50……機械化してバラバラのパーツになる
51?90……機械化し生命を維持する
91?100……無事生還
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/12(水) 19:58:02.52 ID:596XoUK9o
ヌッ
431 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/12(水) 20:44:16.65 ID:A7wdlhGro
突如少女の肉体から金属製の物体が飛び出した


怪盗「うわっ!?」


全身のあらゆる場所から無差別に、
また様々な形状の機械的な部品が生えてきている


狙撃少女「もう後戻りできない感じがありますね……」
432 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/12(水) 20:52:38.06 ID:A7wdlhGro
暫くすると、彼女の肉体は完全に機械で覆われてしまった
そのボディは人肌によく似ているが、
照明魔法の光を反射して光沢を示している


男「金属、なのか?」

中華「じゃない?こんなに柔軟な金属は見たことないけれど……」


静寂に包まれながら困惑していると、
機械の少女は目を開き、意識を取り戻した


機械少女「>>下1」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/12(水) 20:57:08.43 ID:pIRnWLjI0
…何も機械化しなくても、元々不老不死だから死なないのに…
434 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/13(木) 00:11:01.85 ID:CXj23dkzo
本日はここまでです
ありがとうございました
435 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/13(木) 19:32:29.96 ID:CXj23dkzo
機械少女「…何も機械化しなくても、元々不老不死だから死なないのに…」

氷魔「……え……ごめんなさい……」

機械少女「詫びるつもりがあるのなら、早くこの忌々しい札を剥がして欲しいのだけれど」


彼女は頭を軽く揺さぶる
『人柱』の札がある限り、
機械の身でも動くことはできないようだ


やる気「それもそうだな」
436 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/13(木) 19:35:13.96 ID:CXj23dkzo
やる気はその札を手に取り、勢いよく剥がした
すると______


やる気「あっつ!」


彼は反射の作用でそれを取り落とした
湯気が出ていたりはせず、
とても熱そうには見えない札だが、彼は熱がった


機械少女「……あら、幸運ね」

やる気「ん?」
437 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/13(木) 19:38:27.46 ID:CXj23dkzo
機械少女「その札は剥がしたら剥がした相手に貼り付いて動きを封じるはずなのだけれど……」

やる気「よくそんなものを剥がさせようとしたな」

機械少女「別にいいじゃない。あなたたちはいっぱいいるもの。私を取り押さえてまた貼り付ければいいだけ」

ぶりっ子「いやあ、それは気が引けますね……私にでも貼っておくと思いますよ」

怪盗「それより……物騒なことの書かれた札で拘束されてましたが、一体どうしてなんですか?」

機械少女「あら、知らないの?>>下1よ」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/13(木) 19:52:56.95 ID:hAcpAuj90
更に地下にいる魔神を抑えるためよ
439 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/13(木) 23:23:46.16 ID:CXj23dkzo
機械少女「更に地下にいる魔神を抑えるためよ」

狙撃少女「へぇ、そうなんですね……えっ!?それまずくないですか!?」

機械少女「確かにそうね。でもいずれは解放されてると思うわよ、その魔神」

男「限界があるのか?」

機械少女「ここ最近、なんか急に興奮しだしてる感触があるのよ。それで私の体にまで衝撃が来るし」

中華「……もしかして、その魔神……すっごい昔からいる存在だったりする?」
440 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/13(木) 23:27:17.99 ID:CXj23dkzo
機械少女「いえ……多分違うと思うわよ?」

男「じゃあ、異世界から召喚されたとか?」

機械少女「正解。……なんで、原生してた発想がないの?」


あらゆる会話に応じてくれるが、
常になんだか機嫌が悪そうだ


中華「いやあ、僕のせいで神代の魔物とやらが活性化してるみたいでさ。……ま、思い過ごしだったみたいだね」

男「いや、思い過ごしじゃないな」

中華「え?」

男「地母神サマによれば……神代の魔物は今、異世界にいるらしい」
441 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/14(金) 02:53:23.61 ID:M9Q1gkNIo
本日はここまでです
ありがとうございました
442 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/14(金) 21:32:21.59 ID:7+OAZS76O
すみません遅れました


氷魔「……推察するに……その魔神は神代の魔物……ということですね……」

やる気「それは困ったな……」

男「こればかりは俺たちが相手をする他ない」

ぶりっ子「明らかに異常事態ですしぃ……他の冒険者さんに相談とかしないんですかぁ?」

男「元々魔王やら救世主やらが魔物たちを絶対的な力で支配していたらしい。つまり、俺たちならば魔神を調伏することは可能だ」
443 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/14(金) 21:36:23.69 ID:7+OAZS76O
機械少女「それならそれがいいわ。なぜに封印してるかと言えば……それは奴もまた不老不死の存在だからに他ならないからね」


突飛ともいえる彼の意見に、
機械少女は意外にも賛成した


怪盗「そんな化け物の相手しなきゃいけないんですか?……ま、やりますけど」

ぶりっ子「……それに、私にはあなたを解放する義務がありますからねぇ」

機械少女「義務?……まさか」

ぶりっ子「私はこの屋敷の主の娘……ですから!父の精算は私がしますよ!」

機械少女「>>下1」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/14(金) 21:49:28.11 ID:vU8EMD4Lo
では契約をかわしましょうか
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/14(金) 21:49:53.11 ID:hAELW9uE0
気持ちは嬉しいけど、遠陵するわ。あの『人』に恋文の答えも聞きたいし…
446 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/15(土) 03:38:35.98 ID:yp52dCt+o
機械少女「では契約をかわしましょうか」

ぶりっ子「けっ、けけ、契約!?」

機械少女「あら、驚きすぎよ。別に取って食おうとかそういうことじゃないわ」

ぶりっ子「それならいいんですけどぉ……」

狙撃少女「契約……一体、どのような契約なのでしょう?」

機械少女「実際やれば分かるわ」
447 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/15(土) 03:49:16.96 ID:yp52dCt+o
本日はここまでです
ありがとうございました
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/15(土) 19:06:18.72 ID:zvITMLOXO
おつ
449 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/15(土) 19:49:48.96 ID:qheztMdro
彼女はそう言うと、右手を差し出した
その手のひらは真上を向いている


ぶりっ子「えっと……?」

機械少女「どうぞ重ねて」

ぶりっ子「分かりましたぁ」


ぶりっ子は恐る恐る右手を重ねる
その手は機械少女に対応するように、
真下を向いていた


機械少女「じゃ、行くわよ」


彼女はなにかの詠唱を始めた
声帯も機械化されている部分があるらしく、
どこか息が詰まっているような発音だった
450 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/15(土) 19:55:36.79 ID:qheztMdro
男「……魔法っぽくないな」

中華「たまに使い手に出くわすけど、『法』だの『陣』だのそういうタイプの『術』じゃない?」

氷魔「……そうですね……恐らくそうだと思います……」


考察しているうちに、
契約の詠唱は終盤に差し掛かった


機械少女「…………拠ッ!」

ぶりっ子「!!」


そう叫ぶと、二人の重なった手の甲に、
なにやら奇妙な紋様が浮かび上がった


やる気「終わったようだな」

ぶりっ子「……で、契約って何ができるようになるんですか?」

機械少女「あの魔神を倒すに当たって役立つ、>>下1」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/15(土) 20:02:10.38 ID:m5T6tzWz0
風より速く動く術
452 : ◆cUhskXlNTw [saga]:2023/04/15(土) 22:23:12.04 ID:yp52dCt+o
機械少女「風より速く動く術よ」

怪盗「すごいじゃないですか!」

ぶりっ子「……えいっ!」


ぶりっ子が右手を突き出して叫ぶと、
紋様が赤く光り、彼女は高速で動き出した


狙撃少女「おお!本当に速い!」


その速さは圧倒的で、
一瞬で檻の入り口から壁まで移動した
362.31 KB Speed:1.3   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)