他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
穂乃果「作戦名『Love-A-Live!』」絵里「状況開始よ!!」
Check
Tweet
70 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:05:25.02 ID:JQPss14PO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブーン……
花陽「千歌ちゃんまで……」
果南「……っ!!」
穂乃果「……もう、総攻撃をかけるしかないね」
花陽「……」
果南「…でも、音ノ木坂駐屯地周辺は防護壁が囲んでるから、突撃はかなり厳しい事になるよ」
穂乃果「かと言って航空国防軍に支援を頼もうにも、奴等の対空戦力がどれ程か未だ断定出来ない内は有効な打撃が出来ない」
穂乃果「しかも市街地のど真ん中だから、簡単にミサイル撃つのも難しいだろうしね……」
花陽「何とか残った人員で、作戦を立て直さないと……」
ブーン
果南「……おいおいおい、もう勘弁してよ……」
ゴォォォォォォ……!!
花陽「十条が……燃えてる……っ!?」
穂乃果「…恐らく皇国軍による、爆撃だね」
キキーッ
71 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:06:06.00 ID:JQPss14PO
フミコ「高坂3曹、松浦2曹!花陽上等兵まで……!!ご無事でしたか!」
穂乃果「……良かった、全滅はしてないんだね」
フミコ「ええ、あくまで示威行動なのかと思われます。徹底的な爆撃は成されなかったので」
フミコ「……とするも、十条駐屯地は……ほぼ壊滅しましたが。指揮系統は生きていません」
花陽「絵里さん達は……?」
フミコ「皆さんは現在、"三宿駐屯地"に移動しました。トウドウ大尉による間一髪の指示でした」
果南「入れ違いだったか……」
フミコ「今、"97式重爆撃機改"はーーー便宜上、"改"と呼称していますがーーー……幸い、爆撃後は秋葉原上空を旋回しているだけです」
穂乃果「やっぱり民間人に無差別攻撃はしてないんだね」
果南「変なところ真面目なんだから。こっちは何人もやられてるってのに」
フミコ「早く三宿へ向かって下さい、ここもまた狙われない保証はありません」
穂乃果「わかった、ここも復旧を頼むね」
果南「それと人員に空きがいるなら、オノデン指揮通信所の捜索を頼むよ」
花陽「もしかしたら、通信分隊の人達がまだ生きているかも……」
フミコ「…分かりました、すぐに人員を派遣します。生存確認出来たら我々が三宿までお送りします」
72 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:07:13.87 ID:JQPss14PO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー三宿駐屯地 F.O.B. 仮設『新日本皇国軍』緊急対策本部ー
英玲奈「お前達が生きていてくれて、よかった……」
穂乃果「高坂3等軍曹、松浦2等軍曹、小泉上等兵は損耗無し……ですが」
果南「高海上等兵が……KIAです」
絵里「……はい、はい……分かりました……っ!!」
ガチャァン
絵里「……」
英玲奈「…絵里」
絵里「ユウキ大尉以下、国木田特技兵と西木野特技兵の……死亡を確認」
ツバサ「……はあ」
英玲奈「戦友が消える悲しみだけは、全く慣れない」
ツバサ「だからそんなにいつも硬いの?」
英玲奈「お前のようには……なれんよ」
梨子「……」
73 :
◆TR2vneJwo2
[saga]:2022/12/06(火) 06:07:59.01 ID:JQPss14PO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー人員資料ー
優木大尉 KIA(行方不明、戦死未確認)
(戦死確認)
国木田特技兵 KIA(行方不明、戦死未確認)
(戦死確認)
西木野特技兵 KIA(行方不明、戦死未確認)
(戦死確認)
星空上等兵 KIA(戦死)
黒澤上等兵 KIA(戦死)
高海上等兵 KIA(戦死)
ー残存兵力ー
キラ少佐
統堂大尉
絢瀬大尉
松浦2等軍曹
高坂3等軍曹
桜内3等軍曹
矢澤伍長
南特技兵
小泉特技兵
津島特技兵
渡辺上等兵
ー新日本皇国軍 勢力ー
東條大将
園田中将 (自害)
黒澤中将
ー音ノ木坂駐屯地 人質ー
南統合幕僚長
新兵、候補生合わせて200名
ー現在時、1650ー
74 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:08:40.16 ID:JQPss14PO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ「ドローンとは、便利な物ですわね」
希「ほんまやねぇ」
ダイヤ「お陰で敵通信所と本部の排撃に成功しました」
ダイヤ「それもこれも、彼女達の協力のおかげですわ」
希「……園田中将は?」
ダイヤ「……園田中将は、皇国の責務を見事、全う致しました…」
希「……そっか」
ダイヤ「……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
75 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:11:34.72 ID:JmzdBUfgO
https://youtu.be/QwqnapfmrKE
ー1700 三宿F.O.B. 作戦準備室ー
絵里「最後の戦いよ、これで音ノ木坂駐屯地の怨霊達を一掃する」
英玲奈「あと3時間しかない……だが幸いにも秋葉原周辺の皇国軍達は音ノ木坂に引き上げた、警戒が手薄な今が好機だろう。偵察班、突撃班に別れて作戦を実行する。各人員を掌握しろ」
絵里「今回は私も出撃する、最終的な指示はエレナがするわ」
英玲奈「敵爆撃機については攻撃してこない保証が無いが、時間も無い。この機を逃す訳にはいかん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー突撃班ー
キラ少佐
高坂3等軍曹
南特技兵
津島上等兵
渡辺上等兵
ー偵察班ー
絢瀬大尉
松浦2等軍曹
桜内3等軍曹
小泉特技兵
ー作戦本部ー
統堂大尉
矢澤伍長(負傷の為、本部でドローン偵察)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
76 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:13:11.12 ID:HV0nILR7O
「作戦はこうだ、単純明快で分かりやすい」
「裏門から突撃し、敵勢力の排除と人質の確保。そして東條希、黒澤ダイヤの捕縛。以上だ」
シュイーーーーン
にこ「……裏門、見張りは約4名…正門前は……10はいるわね」
にこ「99式機関銃手が2名ね、現代改修魔改造されてるけど」
英玲奈「穂乃果達の情報によれば、100式機関短銃もレールやフォアグリップ、光学機器が搭載されていたそうだ」
英玲奈「……しかし、片腕だけで器用なものだな。普通は起き上がれる傷じゃないだろ」
にこ「お褒めに預かり恐縮でーす、これでもドローンの操作だけは表彰もんなの」
英玲奈「素晴らしい腕前だぞ、誇れ」
「単純明快過ぎて楽勝ね」
「そして音ノ木坂駐屯地を裏側から見て、左側面に偵察班を展開する」
ー秋葉ビルディング 屋上ー
果南「……松浦、配置完了」
絵里「同じく絢瀬、配置完了」
花陽「了解、本部に報告します」
梨子「……11時方向、3名ですね」
花陽「裏門上窓からの監視……5から6名」
絵里「いつでも撃てるわよ」
果南「同じく」
梨子「了解、ゲットレディ」
77 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:16:33.10 ID:HV0nILR7O
「気づかれたらどうするの?」
「十中八九突入時点で気づかれるでしょうね、その為のにこと偵察班よ」
「突撃班の支援は勿論、正門前はにこのドローン偵察、裏門側は偵察班の支援攻撃ででネズミひとつ逃がさない様に行動しろ。奴等が逃亡しない可能性も無いからな。その場合人質確保班と追跡班に分ける」
「今までの行動上、奴等が無闇に人質に手は出さないと判断しての作戦よ。少し強引にでも打破しないと地獄絵図が日本で描かれるわ」
「爆撃機も音ノ木坂駐屯地に落とす事は無いだろう、敵の本拠地だからな」
「希望的観測ね」
ー音ノ木坂駐屯地 裏門ー
ツバサ「隊員点呼」
穂乃果「1!」
ことり「2!」
曜「3!」
善子「4、異常無しよ」
ツバサ「了解。曜、APC9からのM4は使えそう?」
曜「普段使いはSMGだけど、入隊時はアサルトライフル使ってたから大丈夫!」
善子「射撃訓練もライフルの方が得意だものね」
ことり「私はSMG苦手かも…」
穂乃果「……ツバサさん、穂乃果思ったんだけど…」ボソッ
ツバサ「なぁに?」
穂乃果「奴等の装備の潤沢さや各兵器の改造具合を見るに、確実に」
ツバサ「"バックボーン"がいるわね、しかも皇国軍兵士も充分な訓練がされてる」
78 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:19:22.68 ID:HV0nILR7O
ツバサ「十条本部もオノデン指揮通信所も何故かバレたのは…十中八九ドローンか無人機でしょうね。それを提供した後ろ盾がいるのかも」
ツバサ「まあこんなこと仕出かしてるからただのテロリストじゃないにしろ……色々矛盾がある」
穂乃果「攻撃意志を穂乃果達が見せた時点で、音ノ木坂の人質の安全は保証されないかもよ」
ツバサ「なら小原大尉の偵察や、情報分隊救援時のあなた達の攻撃で何かしらのアクションがあってもいいはずよね?でも何も無かった。それかあと3時間後の一斉蜂起で、余程全てをひっくり返す自信があるのか……」
ツバサ「今までの損害は全てこちらの油断よ、もうこんな事は許されない……ただ、向こうだって後手ばっかりだから現状打破のチャンスは大ありよ」
穂乃果「……わかった。現在時、1730」
ツバサ「…あとはもう、ボスを攻略すればいいだけ」ピッ
ツバサ「突撃班、準備完了」
『了解よ、果南、準備は?』
『OK絵里さん、宜しく梨子』
『了解……』
『オープン・ファイア』
パァン!!パァン!!
「ぐわあっ!!」
「狙撃手だ!!身を低くしろ!!!」
ツバサ「前進っ!!」パラララ
穂乃果「曜ちゃん、グレネード!!」
曜「りょーかいっ!!ふんっ!!」ブンッ
79 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:20:16.96 ID:HV0nILR7O
ことり「善子ちゃん2時方向!」
善子「ありがとっ!!」パパパ…!
「手榴弾だァッ!!!」
<ドカァァァン……!!
穂乃果「曜ちゃんのグレネードが道を開いた!!前へっ!!」
善子「ことりっ!!」
ことり「うん!」
パァンパァン!! パラララ……!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
英玲奈「……始まったな」
にこ「今のところ逃亡兵は無し……まあ奴等の考え的に、逃亡は死んでもしないでしょうけどね」
英玲奈「ああ、恐らくな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
80 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:21:06.98 ID:HV0nILR7O
絵里「……」
梨子「…果南さん絵里さん、11時方向に機関銃手です」
果南「りょ、絵里さん右の奴で」
絵里「私は左ね……」
ドォンドォン!!
梨子「……ターゲットダウン、突撃班が音ノ木坂に侵入」
花陽「こちら偵察班です。突撃班、音ノ木坂に侵入成功しました」ピーッ
『こちら本部了解、引き続き頼む』
果南「……絵里さん」ガシャコンッ
絵里「なぁに?ってか同い年だからタメ口でいいわよ」ガシャッコン
果南「じゃあ絵里……3階奥から二番目の窓のとこさ」
絵里「ええ気づいてるわよ、あそこの兵士だけ全く動いていない」
果南「恐らく人質部屋だね、花陽」
花陽「はいっ」
果南「音ノ木坂駐屯地、3階奥から二番目の部屋に、にこの偵察ドローンを」
花陽「了解、要請します」ピーッ
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー
81 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:22:36.06 ID:XfFPSGsnO
英玲奈「にこ」
にこ「聞こえた、今向かってる」
シュイーーーーン
にこ「動画こっちに送るわよ」ピッ
『外でドンパチやり合ってるよ!』
『救助が来たのかも……!』
『貴様ら、静かにせんか!!』
にこ「……ビンゴ」
英玲奈「花陽、聞こえるか?ビンゴだ!その部屋に人質がいる!」
にこ「ただ数が少ないわね、多くても80人くらい」
にこ「ああ、知った顔の新兵もいるわ、多分ここは新兵オンリー部屋ね」
英玲奈「分かった、その旨伝える」
ーー
ーーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーー
ピーッ
花陽「……了解しました。梨子さん!」
梨子「あそこに人質?」
花陽「新兵のみではありますが、確定です!」
梨子「分かった、2人とも」
果南「おっけ、1人補足」
絵里「こちらも」
梨子「ゲットレディ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
82 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:24:06.10 ID:teCqL4P8O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー音ノ木坂駐屯地 1F-2F階段ー
ピーッ
善子「……了解よ、ツバサさん!」
ツバサ「人質の場所判明かしら?」
善子「3階、大会議室よ!」
曜「このまま上に行こう!」
穂乃果「他の人質は!?」
善子「まだ捜索中!」
穂乃果「こっちの人員も少ないから、手分けする訳には……」
ツバサ「いいと思うわよ、私と善子と曜で残りの人質捜索と奴等の拿捕。穂乃果とことりで人質の掌握、いける?」
穂乃果「行きます!!」
曜「食い気味…」
ツバサ「おっけ、じゃあ先に2F行くわね。善子、曜、ついてきて」
曜「穂乃果ちゃん、ことりちゃん、気をつけてね!」
穂乃果「そっちもね!」
<タタタッ…
絵里「3Fにはキラ少佐、曜と善子が向かうそうよ」
果南「じもあいコンビと特殊部隊ね、おっけ」
梨子「2人とも、大会議室前の護衛を排除して下さい」
絵里「了解よ」ドォン!!
花陽「ターゲットダウン……あ、穂乃果ちゃん達が見えます」
果南「……はは、手ぇ降ってら」
83 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:24:44.87 ID:teCqL4P8O
ー3F 大会議室前廊下ー
ガラッ!!
「ひっ!」
穂乃果「そのまま!!国防軍だよ!!」
ことり「皆大丈夫!?怪我人はいる!?」
「高坂3曹!!」
「怪我人はいません、全員無事です!!」
穂乃果「よっしゃあ!!」
ことり「本部!まずは人質80名を確保!!」
『よしナイスだ!!』
84 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:25:46.79 ID:teCqL4P8O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ「大体あの辺でしょうか」
「お馬鹿さんがいて安心ですね」
ダイヤ「狙撃手は早めに分断しましょう、展開準備を!!」
「はっ!!」
「……では、私達も」
ダイヤ「ええ、後はよろしく頼みます。好きにしてくれて構いません」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ゴゴゴゴゴ……
絵里「……何の音!?」
果南「…っ!!下だ!!防護壁!!」
<ウィーン、ガシャン!!
ゴォッ!!
絵里「……クソ、射線が遮断されたわ…」
梨子「まずい、これじゃ狙撃支援が……っ!!」
花陽「偵察も出来ません!!」
<キィィィィィィィン……!!
果南「……やっば」
絵里「爆撃機よッ!!全員退避!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
85 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:26:56.04 ID:teCqL4P8O
https://youtu.be/vBTVJvANH8E
ー2F 廊下ー
曜「……あの辺りは偵察班がいるよね」
善子「これで狙撃支援は無しね」
ツバサ「ここまで侵入出来たらもう大丈夫よ、あとはとっとと偵察班に撤退して貰えば……」
「接敵!!」
ツバサ「っ!」パァン!!
「があっ!」
善子「タリホー!」
ツバサ「あそこも人質部屋かしら?」
曜「行こう!!」
<パリィン!!
ズサーッ……!!
ツバサ「なっ!?」
曜「ラペリング降下!!?」
善子「誰よッ!!」
「いかにも、この先が人質の皆さんがいる部屋です」
「危害は加えていないわよ、ひとまず」
86 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:28:29.89 ID:wPelsJkXO
ツバサ「……せい、ら?」
曜「ええっ!?A-RISEの!?」
善子「って事は……理亞ァッ!!」
聖良「少佐、お久しぶりです」
理亞「うるさ……聞こえてるわよ、ヨハネ」
ツバサ「……休暇はどうだった?」
聖良「久しぶりに北海道に里帰りしました、味噌ラーメン美味しかったです」
聖良「すいません、お土産は無いんですが……」
ツバサ「今貰ってるわよ、最低の土産を……」
善子「理亞っ!!アンタっ……何やってんのか分かってんの!?」
理亞「私は姉様についてくだけよ」
善子「ルビィもずら丸も、真姫だって!!あんたらのせいで死んだのよ!?アンタには同期のよしみってのが無いの!!?」
理亞「もう、分かるでしょ善子。これだけの事をやらかしておいて、今更許してなんて言わないわよ」
善子「……〜〜〜こンのッ!!」チャキッ
曜「え、同期なの!?同期A-RISEなの!?」
ツバサ「ちょい待ち善子、落ち着いて」
聖良「……」
87 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:29:32.79 ID:e0xuspEJO
ツバサ「聖良、これって映画でも何でも無いのよね。何かっこよく正面切って出て来てる訳?」
聖良「ですね」
ツバサ「私達が来た時点で爆破するなり狙撃するなり出来たわよね?しないって事は余程素晴らしい作戦立ててるんでしょう?」
ツバサ「はぁ、全くA-RISEが聞いて呆れるわ。で、どうなの?」
聖良「はい、ありますよ作戦。これ見えますか?」スッ
曜「……起爆、装置」
聖良「そうです。後ろの部屋の人質達全員に括りつけてます」
ツバサ「……っ」
聖良「可愛い候補生達を諸共爆破されたくなければ、ここは大人しく引き下がって貰えませんか」
善子「…わざわざ新兵じゃなくて候補生狙ってるあたり、イカれてるわね」
聖良「そう、新兵でも国防軍兵士です。危険は受け入れて行動するものですよね」
聖良「ですが候補生は違う。『まだ』兵隊じゃない、ただの『一般人』なんですよ」
ツバサ「……」
聖良「引き下がって貰えないなら……ゲームをしましょう」
曜「はぁっ!?」
ツバサ「ふざけてるわね、今あなたの右手を起爆装置ごと撃ち抜けばそれで終わりよ」
聖良「確かにそうですね、では」スッ
ブワアッ!!
カランカランカラン……
善子「嘘…起爆装置が……」
ツバサ「…はあ、これじゃあどれが本物か分からないわね」
曜「偽物をばら撒くなんて……っ」
聖良「隠れんぼをしましょう。今から1分以内に私達が隠れますので見つけて下さい、理亞か私のどちらかが本物の起爆装置を持ってますので」
聖良「あ、先に人質部屋行って解除しようとしても無駄ですよ。入った時点で爆破しますので」
理亞「あなた達の中で爆弾解除の心得があるのはキラ少佐だけですよね」
ツバサ「お姉さんからよく聞いてるようで……」
曜「時間稼ぎが見え見えだよ…っ」
88 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:30:11.27 ID:8n11xMmLO
ツバサ「アンタ、二度と軍の敷居跨がせないわよ」
聖良「ええ、だから休暇を与えたんですよね?そのまま退職させる為に」
ツバサ「……」
聖良「…制限時間は5分です、では……」
善子「じゃああんたらが隠れる前に撃ち抜けば終わりよッ!!」ガチャン!!
聖良「理亞」
理亞「はい」カラン
<ピカァン!!
曜「うわっ!!」
善子「っ……理亞ァ……ッ!!」
ツバサ「フラッシュバン…!!」
<タタタッ……
曜「……いない」
善子「クソっ!!」
ツバサ「マジ面倒臭いわ……」
善子「取り敢えず、本部に報告するわよ」
ツバサ「ええ、お願い」
曜「ツバサさん、あの人達は何なんですか?」
ツバサ「……優秀なのよ。でも戦地で"目に余る"行為をしまくるから、上層部は退職させようとしてたんだけど」
ツバサ「その反動がこれか……さいっあく」
曜「目に余る行為って」
ツバサ「これみたいな事よ」
89 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:32:34.63 ID:aZr2T+V0O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダイヤ「閣下」
希「んー?」
ダイヤ「鹿角姉妹は行動を開始した模様です」
希「そっか、今何時?」
ダイヤ「……1800ですわ」
希「あと2時間か……政府は?」
ダイヤ「緊急会議をしてはいますが……時間稼ぎかと」
希「既に国防軍が入り込んで来てるからねぇ」
希「ま、別に民間人とか[
ピーーー
]気なんて無いから安心して欲しいんやけどね、南統合幕僚長?」
理事長「もう遅いわよ……被害が出てるじゃない」
希「あれは、軍事目的の為の致し方ない犠牲って奴やん」
理事長「その軍事目的とやらの為に、国民の血が流れて良いとでも!?いい加減にしなさい!!あなた達の目的は何!?」
希「……だから、何度も言ってますよね」スラッ
理事長「っ!!」
90 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:33:12.49 ID:aZr2T+V0O
希「我等が大日本帝国の復活。あの強き日本を今1度甦らせる為に、新日本皇国軍は行動している」
理事長「……その割に、後手後手のようだけど?国防軍は、すぐにここまで来るわよ」
希「……これは意思表示やからな」チャキン
希「黒澤中将、我々の要求が通らなかった場合のこちらの行動を言ってみて」
ダイヤ「南統合幕僚長の殺害及び、各地域の同志達による一斉蜂起ですわ」
希「ん。あなたには死んでもらうけど、新兵候補生は別にどうでもいいんよ」
希「現に我々の電波ハイジャック時にいくらでも民間人虐殺のタイミングはあったやんね?でもしなかった……答えは簡単、別にやる意味無いから」
希「何度でも言うよ、これは意思表示。ただもう一度、同志達の手で大日本帝国軍を復活させることだけが目的なんよ」
理事長「それだけで、ここまでの事を」
希「…あ、あと鹿角姉妹の作戦なんやけどね?候補生全員を爆破させるっていう物なんやけど…」
理事長「何ですって!?さっきと話が違うじゃない!!」
希「いやあ、どうせ上は国防軍解体せんやろうから、こっちから解体の火種作ってあげよ思ってな」
ダイヤ「…」
希「爆破確認したら、アンタも[
ピーーー
]よ」
希「そしたら、2時間後が楽しみやんね」
理事長「…っ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
91 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:34:02.52 ID:aZr2T+V0O
ー1810 三宿駐屯地作戦本部ー
英玲奈「鹿角姉妹が!?何を言ってるんだ!?」
『こっちも何言ってるか分かんないわよ、でもいるんだから仕方ないじゃない』
『部屋入らない様に確認したけど、マジで全員に爆弾付いてるわよ、120個』
英玲奈「……クソ、どうすれば……!!」
『今はかくれんぼの最中、チートだけど途中で穂乃果さん達を回収して当初の突撃班で捜索中よ』
『3Fは完全にクリアしてるから、人質は安全。はやく回収してあげて』
英玲奈「当然だ、だが回収はかなり難しい。爆撃機が近付いている為、輸送機が飛ばせないからな」
『うーん、多分大丈夫だと思うけど…』
ピーッ
にこ「はいこちら本部」
『こちら偵察班です、爆撃機退避と射線変更の為移動中』
にこ「取り敢えず大丈夫そうなのね?音ノ木坂の様子は?」
『見える敵は全員殺ったよ』
『私と果南を突撃班に増員させるわ、梨子と花陽で人質の護衛をさせる』
にこ「ですって?」
英玲奈「了解だ、速やかに合流してくれ」
92 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:34:33.15 ID:aZr2T+V0O
英玲奈「……ツバサ、思ったんだが120個の同時爆破が可能な爆弾なんかあるか?」
『ないわよ』
英玲奈「なら!!」
『いや、それでももしその120個の中に本物混ざってたらどうすんのよ。全員は死なないけど何十人かは死ぬわよ』
英玲奈「っ」
『しかも候補生なんだから一般人でしょ、1人でも死んだら責任問題で国防軍終わり、分かる?』
英玲奈「ならどうすれば……」
『…残り3分ね、一応私に考えはあるけど、覚悟はしておいて』
93 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:35:24.61 ID:aZr2T+V0O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー1F 図書資料室ー
理亞「はぁ、はぁっ…何でこんな面倒なことを…」
穂乃果「あぁぁぁぁいたー!!」
曜「ほんとだっ、とっ捕まえろー!!」
理亞「まずっ」
チャキッ
ことり「はい、ストップ?」
ツバサ「ナイスよことり、素晴らしい先読みだわ」
ことり「自慢の勘ですっ」
善子「もう逃がさないわよ、こっち来なさい」
理亞「……っち」
ツバサ「さて…」
理亞「どうぞ探してみて下さいキラ少佐、私が本物の起爆装置を持ってるかどうか、あと2分で」
ツバサ「いえ、面倒だからしないわ」
善子「はあっ!?何でよ!!!」
ツバサ「本部、こちらツバサよ」
『こちら本部、もう捕まえたのか?』
ツバサ「ええ、『餌』をね」スチャッ
パァン…!!
理亞「…っあ」
ドサッ
善子「ちょ、ツバサさん…!」
ツバサ「死んじゃいないわよ、穂乃果」
穂乃果「うん、すぅーーーっ…」
「鹿角2等陸尉ぃぃぃぃぃぃっ!!!!妹さんは捕まえたよぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!命惜しくば出て来てえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
曜「うぅるっさ」
ツバサ「穂乃果さんの声はよく通るから」
<ザッ
94 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:36:09.88 ID:aZr2T+V0O
聖良「……」
ツバサ「ほーら来た、ごきげんよう聖良」
聖良「…ええ、あと1分ですが?」
ツバサ「そうね」パァン!!
理亞「がっ…!!」
聖良「っ、辞めろ!!!」
ツバサ「辞めない、3秒以内に装置出して」
ツバサ「あなたがよく知りもしない候補生と妹の命、どっちが大事か考えてね。はいさーん」
聖良「ツバサ……さん…っ!!」
ツバサ「にーい、いーち…」スチャッ
<カランカラン…
ツバサ「確保っ!!!」
曜「っ!!」ダダッ!!
善子「っ、捕まえたわよ、聖良さん…!!」ガシッ
聖良「……っ」
ツバサ「ことり、理亞の救護を」
ことり「了解ですっ」
理亞「う…ごほっ」
穂乃果「えいっ、装置破壊っ」グシャッ
95 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:37:16.85 ID:aZr2T+V0O
ツバサ「聖良、全部わかってるから安心して」
聖良「っ…何がですか」
ツバサ「あなたが目に余る行為をしたのは全て、戦地でゲリラに"色々"されそうになった妹の為だって」
聖良「っ!!」
ツバサ「上層部の奴らはその行為にしか目向けてないけど、同じ隊の私がその事知らない訳ないでしょ」
ツバサ「たった1人の妹の為にやったのに嫌なタイミングで休暇入れられたら、そりゃ勘違いもするわよね…ごめんなさい」
聖良「…あなたが謝る事ですか、少佐」
ツバサ「それに、これは一時の気の迷いでしょ?ま、流石に処分は免れないでしょうけど…」
聖良「…理亞は」
ことり「急所は全て外してます、何なら防弾ベストの上からなので目立った外傷はありません!」
聖良「…はぁ…」
理亞「ねえ、さま…」
聖良「早く行ったらどうですか」
ツバサ「もちろん。東條はどこ?」
聖良「地下の、旧軍防空壕です」
ツバサ「そう、ありがとう」
聖良「急いで下さい…」
穂乃果「…あれ随分親切だね。どんな風の吹き回しなの?」
聖良「皇国軍に協力はすると言っても思想に賛同した訳じゃありませんので。そんな事より…」
ツバサ「何なの?」
聖良「候補生につけた爆弾…あれは」
96 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:37:45.36 ID:aZr2T+V0O
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー1850 音ノ木坂駐屯地地下防空壕ー
ダイヤ「時間ですわ」
希「…爆発音は無い…しくじったってことやんな」
理事長「…」
ダイヤ「まあ、失敗を予想して爆弾は全て"時限式"にしてますが」
理事長「っ!!?」
希「うん、ウチからの指示。あと1時間かな、20時の蜂起への手向けに、デカい花火打ち上げるやん」
ダイヤ「それも聖良さんは理解してると思いますが?」
希「今頃国防軍に伝わってるやろうね、爆弾も、ここの事も」
<パァンパァン!!
<ギャアッ!! グワァッ!!
ダイヤ「来ましたわね、大人しくしててください統合幕僚長」スチャッ
理事長「くっ……!!」
希「さあ、迎え入れようやん」
ダイヤ「…」ボソッ
理事長「…っえ」
<バァン!!
97 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:38:48.98 ID:aZr2T+V0O
ツバサ「全員動くな!!」スチャッ
穂乃果「統合幕僚長、ご無事ですか!?」
理事長「え、ええ」
絵里「希、あなただけ?」
果南「ダイヤ…っ!」
ダイヤ「どうぞ、幕僚長。行ってください」トンッ
理事長「…っ」タタタッ
果南「本部!統合幕僚長、確保っ!!」
『よし!ナイスよ果南!』
希「…えりち達、これで全員?少なくない?」
絵里「他の隊員は人質の確保と救護よ、鹿角姉妹も使わせて貰ってるわ」
希「あそ、20時まであと…約1時間やんな」
穂乃果「何もさせないよ、動かないで」
ダイヤ「…」
ツバサ「時間もない、2人を確保」
希「…」スッ
果南「起爆装置…っ!!」
希「聖良ちゃんから聞いてるね?時限式とはいえ、ウチがこのスイッチを押したら」
絵里「候補生達は吹っ飛ぶんでしょ」
希「んーん、このスイッチで吹っ飛ぶのはこの駐屯地」
穂乃果「っ!?」
ダイヤ「…」
希「要求、聞いてもらおか」
98 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:40:53.87 ID:aOBF5R4zO
ツバサ「総辞職と政権樹立だっけ?そんなすぐには無理よ」
希「それもそうやね、じゃあ要求の更新をするよ」
カチッ
果南「お、押した…っ!!」
希「あと10分で音ノ木坂駐屯地はお空の上よ」
穂乃果「曜ちゃん!!人質を全員外に!!」ピーッ
『ええ!?でも部屋には…』
『聖良さんに部屋の爆弾は解除させたわ!!今なら外に出せる!!』
『穂乃果ちゃん、先に皆を連れて外に向かうよ!?』
穂乃果「うん、お願い!」
絵里「何が目的なのよッ、希ぃ!!」
希「新日本皇国軍を正規軍として認めて貰いたいんよ」
ツバサ「何を…」
希「10分以内に、政府に認めてもらって」
希「回答が得られないなら…この駐屯地は吹っ飛ばす、周辺の街諸共ね。神田と秋葉原は半分ずつ消えるよ」
希「その後私の死んで2000時になった時点で、全国の新日本皇国軍同志達が蜂起する」
希「……はよし、時間は無いやん」
ツバサ「…確保っ!!」
穂乃果「っ!!」ガシッ
絵里「とにかく、来てもらうわよ」
希「…」
ツバサ「あなたもよ、黒澤さん」
ダイヤ「どうぞ」スッ
果南「なんでそんな、淡々としてんのさ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
99 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:41:27.35 ID:BSap8n3UO
ー音ノ木坂駐屯地、正門前ー
善子「動かないで、これで全員?」
梨子「他にいた所で、ここは爆破されるだけよ」
「全員だ、お前らが殆ど殺ったからな」
曜「負け惜しみ?」
「いいや…勝鬨だよ」
花陽「英玲奈さん!これで全員です!!」
英玲奈「了解だ、にこ」ピーッ
『はいはい』
英玲奈「先に練馬駐屯地に移動して、現地で人質と統合幕僚長の身柄を確保してくれ」
『それ、私の任務?私伍長よ?』
英玲奈「今は本部要員だろ、今だけ2曹とかにしてやろうか?」
『分かったわよ…3曹でいいわ』
ピッ
英玲奈「全く、可愛くない奴だ」
100 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:42:03.40 ID:DLeL0BkzO
<バババババ…
ミカ「統堂大尉!各輸送機に人質、及び統合幕僚長の収容完了!!」
英玲奈「分かった!!飛ばせ!!」
ミカ「鹿角さんに言われて候補生全員の身体検査しましたが、爆弾は外面だけのハリボテに変えられてましたよ!!」
英玲奈「……そうか、僥倖だな!!やはり奴等に[
ピーーー
]意思は無かったんだな!!」
ミカ「しかし、爆撃機は静かなもんですね!!」
英玲奈「奴等は反抗する者だけを狙う!!今までの奴等の行動上、人質の為なら攻撃はしてこない!!」
ミカ「分かったけど大尉!他の人達は!?」
英玲奈「突撃班が東條、黒澤を確保した!!あと数分でここが爆破される!!」
英玲奈「その前にせめて人質は安全な場所まで運べ!!然るべき後、我々は車両で撤退する!!」
ミカ「…了解大尉、後は宜しく頼みます!!!」
英玲奈「ああ!!念の為、爆撃機とここの爆発の余波に気を付けておけ!!」
バババババ…!!
英玲奈「…貴様ら、何故喋らん」
「…指示を受けている、我々は無駄口を叩かない」
英玲奈「残存勢力全て武装解除されてもか、見上げた根性だな」
「…」
<英玲奈ぁ!!!
101 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:42:55.59 ID:aUaEXkG0O
英玲奈「っ!ツバサっ!!」
ツバサ「はぁっ、人質達は!?」
英玲奈「今し方安全な場所まで送った、これで爆破には巻き込まれん」
穂乃果「良かった…!!」
英玲奈「よし、全員乗れ!!退避だ!!!」
希「あと、5分」
絵里「希っ早く乗りなさいっ!!こんな所で死なせないわよ!?」
ダイヤ「…」
曜「みんな早く乗った乗った!!あんたらもだよ!!」
「ああ」ゾロゾロ
善子「とっとと乗りなさい!!」
ことり「怪我人はいないね!?早く早く!!」
「おい、こいつは怪我人だ」
「うぐ…げほっごほっ」
ことり「分かった!後で車内で救護したげるから乗って!」
「了解だ」
「…おい」ボソッ
「ああ…ごほっ」ピッ
「乗車した…うぐっ」ボソッ
ことり「喋れるなら早く乗ってぇ!!」グイーッ
「わ、分かった、すまん」
102 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:43:47.34 ID:ewlhZvr5O
花陽「全員乗りましたか!?」
善子「皆いるわ!!花陽も早く!」
英玲奈「穂乃果、運転を頼む!」
穂乃果「あいよ!後ろに東條、黒澤は乗ってるから!」
絵里「私と果南が後ろに乗っておく、さあ早く!」
果南「前進して!!」
ブーン…!!
103 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:44:23.58 ID:FcCYAqM4O
英玲奈「…時間は!?」
希「あと1分やでー」
英玲奈「各員、衝撃に備えろ!!」ピッ
花陽『了解!!』
希「…」
ピッ
ピッ
ピーッ…!!
104 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:45:44.21 ID:e1BmjmFeO
ー大型トラックー
曜「…っ」
善子「……」
ことり「……?」
花陽「…え?」
ー護送車ー
ツバサ「……え?」
穂乃果「っ…あれ?何もないよ?」
英玲奈「どういう、事だ?」
絵里「…希?」
果南「何、何なの?!」
希「…くくく…」
絵里「ちょっと、のぞ」
希「あーっはっはっは!!まさかここまで入り込んでたとはね!!」
穂乃果「!?」
105 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:47:38.11 ID:V9M4xx3FO
希「ねええりち!もしかしたらだけど候補生達の爆弾も、ニセモノにすり替えられてたんじゃない!?」
絵里「そ、そうよ、全て偽物だったわ」
希「そっかー、CIAかな?それとも公安かな!?」
ダイヤ「どちらでもありませんわ」
106 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:48:26.83 ID:V9M4xx3FO
果南「えっ」
ダイヤ「果南さん、お借りします」スチャッ
絵里「あなたーーー」
<パァン…!!
英玲奈「おい、何をしてる!?」
穂乃果「ツバサさん!!後ろの小窓開けて!」
ツバサ「もう見てるわよっ!!」
希「ぐっ……やっぱダイヤちゃんか…っ!!」
希「でもねダイヤちゃん、爆撃機の指示系統は独立させてるよ…っ、がはっ」
絵里「果南!!」
果南「馬鹿、何してんの!!?」ガシッ
ダイヤ「っ……そこだけは希さんの直轄ですものね」
ダイヤ「あとは引き受けましたわ、"閣下"」
希「じゃあ期待、していいの?」
ダイヤ「もちろんですわ」
希「なら、いいや…」
希「…」
絵里「あなた、一体何を」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
「撃て」
バシュッ
ーー
ーーーー
ーーーーーー
107 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:49:26.31 ID:V9M4xx3FO
ドォォォン!!
曜「わああああっ!!!」キキーッ!!
善子「何!?残党!?」
花陽「っ!!」
ことり「身を守って!!」
穂乃果「まずいっ、ことりちゃん達のトラックが!!」
英玲奈「回避だっ!!」
ドォォォン…!!
ツバサ「こっちも狙われたわよっ!!横転するわっ!!」
ガッシャアアアァァン…!!!
108 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:49:56.93 ID:V9M4xx3FO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…う…絵里…」
「…果南…」
<ガチャッ
「黒澤"閣下"、こちらへ」
「派手にやりすぎですわ」スルッ
「失礼致しました」
「ダイヤ…ちゃん…」
「と、東條閣下…!?」
「…はい」
「…手向けやん…」
「…?」
「後で、分かるよ…」
「……黒澤閣下、お早く」
「ええ…それでは、お邪魔致しました」
「ま…て…っ、ダイヤ…っ!!」プルプル
「…さよなら、果南さん」
<ブーン…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga sage]:2022/12/06(火) 06:50:00.29 ID:8N4+A8Ko0
HTML化依頼スレ上げんなよキ印くん
110 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:50:25.06 ID:V9M4xx3FO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
https://youtu.be/M7GC_TaJxMI
「爆発は無かったと」
「はい、総理」
「…つまり、問題解決か?」
「国防軍第9特殊作戦分隊の尽力により、駐屯地爆破を防ぎ、敵主力の拿捕に成功との情報が」
「人質と統合幕僚長の輸送機は?」
「先程、練馬駐屯地に到着しました」
「これで終わりだな、残党の始末を急がせろ」
「了解致しま」
ビーッビーッビーッ!!
「な、何事だ!!」
<バァン!!
「総理、こ、皇国軍の爆撃機が!!」
「何だ!?空襲ということか!?」
「違っ、違います!!」
「落ち着いて説明しろ!!」
「突っ込んできま」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
111 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:51:03.78 ID:V9M4xx3FO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「先程20時未明、『新日本皇国軍』を名乗る武装勢力が、全国の日本国防軍駐屯地を無差別に攻撃を開始」
「現在民間に被害は出ておりませんが、戦闘機の墜落により国会議事堂が壊滅、総理大臣以下数百名が死亡しました」
「○○農林水産大臣が臨時で総理大臣に就任し、全国に戒厳令を発令。総理はアメリカ政府に協力を要請し日本国防軍とアメリカ陸軍の正式な共同部隊をーーー……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
112 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:51:45.44 ID:V9M4xx3FO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブーン…
絵里「…」ガタン
穂乃果「今はどこに向かってるんだっけ?」
花陽「えぇと……滝ヶ原駐屯地ですね」
果南「静岡の方か、里帰りじゃん」
梨子「嬉しくないですよ」
ピーッ
『全くだよ、せめて実家の安全を確認させて』
『沼津の方なら大丈夫そうよ、未だ民間人には危害加えてないらしいから』
『富士病院と接触して、衛生関係の確立をしなきゃです』
ピーッピーッ
『こちら統堂、お前ら何してる』
ツバサ「次の"戦場"に向かってるんだけど」
『そういう事じゃない。確かに黒澤ダイヤ中将には逃げられたが、ろくに休息もとらず向かっているのかお前らは』
『あれー、何で皆現場にいるのー?にこわかんなーい』
『お前のせいだなにこォッ!!』
果南「当然でしょ、私達は兵士だよ」
絵里「一刻も早く日本の戦火を、消し止めなければならないの」
『…はぁ…』
『…絶対、死ぬなよ』
ピーッピーッピーッ
113 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:52:19.67 ID:V9M4xx3FO
『こちら国防軍第3連隊第2中隊の平安名2等軍曹よ。皆元気かしら?』
『もちろん!あ、こっちは同じく国防軍第2連隊第4中隊の嵐3等軍曹!聞こえたら応答してくれYO!』
穂乃果「…ツバサさん」スッ
ツバサ「ん…」
114 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:53:34.94 ID:V9M4xx3FO
ピッ
ツバサ「平安名3曹に嵐3曹、元気そうね」
ツバサ「こちら第9特殊作戦分隊長、キラ少佐」
ツバサ「……さあ、日本を救いに行くわよ」
プツッ
115 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:54:10.90 ID:V9M4xx3FO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーCASTー
高坂3等軍曹:高坂穂乃果
南特技兵:南ことり
星空上等兵:星空凛
小泉上等兵:小泉花陽
西木野特技兵:西木野真姫
絢瀬大尉:絢瀬絵里
矢澤伍長:矢澤にこ
116 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:54:44.39 ID:V9M4xx3FO
小原大尉:小原鞠莉
松浦2等軍曹:松浦果南
桜内3等軍曹:桜内梨子
高海上等兵:高海千歌
渡辺上等兵:渡辺曜
黒澤1等兵:黒澤ルビィ
国木田特技兵:国木田花丸
津島上等兵:津島善子
東條大将:東條希
園田中将:園田海未
黒澤中将:黒澤ダイヤ
キラ少佐:綺羅ツバサ
トウドウ大尉:統堂英玲奈
ユウキ大尉:優木あんじゅ
ヒデコ3等軍曹:ヒデコ
フミコ3等軍曹:フミコ
ミカ3等軍曹:ミカ
117 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:55:21.25 ID:V9M4xx3FO
ーMUSICー
https://youtu.be/vJjcCGGv4HE
(Ace Combat 4 - Operation)
https://youtu.be/NPrqIgVpYrk
(Call Of Duty Modern Warfare 2 - Main Theme)
https://youtu.be/QwqnapfmrKE
(Call Of Duty Modern Warfare - Main Theme)
https://youtu.be/vBTVJvANH8E
(Call Of Duty Modern Warfare 3 - Assault)
https://youtu.be/M7GC_TaJxMI
(Call Of Duty Black Ops ll - Main Theme)
ーBased On A Story byー
ラブライブ!
ラブライブ!サンシャイン!!
ラブライブ!スーパースター!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
118 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:56:31.12 ID:V9M4xx3FO
ピーッピーッ
ピッ
「はい」
「……ええ、全て作戦通りに」
「蜂起についても滞りなく」
「はい…東條希は処理しました」
「最後まで、信じてくれましたわ」
「ええ、かなり長い間、国防軍で信頼を作りましたから」
「……園田さんですか?ええ、彼女はただの東條さんの賛同者ですわ」
「彼女の事なので、帝国主義をチラつかせれば勝手にいなくなると思って、秋葉原前線基地に送ったのです……ええ、案の定でした」
「それよりも懸念すべき事は、第9特殊作戦分隊の者たちですわ」
「少なくとも綺羅ツバサ、絢瀬絵里……松浦果南には、色々勘づかれてるかと」
「ええ、ええ…あなたの事は梅雨程も。偽装はしたんですものね?」
「…成程了解しましたわ、私はまだ離れたままで宜しいので?」
「はい、"今は"皇国軍の大将なもので。ええ、"DIH"ではありませんから。あくまで皇国軍内部のシギント掌握ですわ」
「はい…かしこまりました……」
「…それでは」
「……ユウキ大尉」
プツッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
119 :
◆TR2vneJwo2
:2022/12/06(火) 06:57:56.26 ID:V9M4xx3FO
過去作抜粋
絵里「雨の日のコーヒー」
穂乃果「第一次音ノ木坂抗争」
絵里 「ゲームセンターに行きましょう!」 にこ 「拒否」 希 「話を聞こう」
絵里 「真夜中に」 にこ 「愚痴を肴に」 希「姦しく」
花陽「都市伝説!」 絵里「対決よ!」
絵里「ノッキン・オン」 にこ「ヘブンズ・ドア」
海未「ふぁ〜あ・・・眠いな・・・」 ことほの「「!?」」
絵里「ただ、ありふれた夜」
聖良「夜も更けて」 ダイヤ「姉会ですわ」
聖良「私達の」 ダイヤ「日常」
絵里「壊れた世界で、ただ1人」
海未「あなたは」 ことり「サマーガール」
希「ライブ?」 真姫「そうよ」
LINEグループ 9人の女神達
ダイヤ「お休みは」 聖良「言わないで」
穂乃果「ここどこ!?」 カイマン「ん?ここは"ホール"だぜ」 ニカイドウ「ギョーザ、食うかい?」
にこ「あなたの目には」絵里「私たちの姿が」
かのん「雨の日のコーヒー」
穂乃果「もう自衛隊入るしかないよ」海未「何を言ってるんですか」
善子「覚えてる?9月の事」梨子「そう、あの夜の事」
恋「ひっぷほっぷを聞きます!」すみれ「良いんじゃない?」
曜「水飛沫が光って」 梨子「月の光が輝いて」
果南「やらせクレーマー撃退選手権!!」絵里「お陰様で生きております!!!」
すみれ「カップ焼きそばのヤサイ程美味しいものは無い」
かすみ「ブレイキング・ラブ?」
絵里「スモーク」聖良「インザ」かのん「ナイト」
114.70 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
新着レスを表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)