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【安価・コンマ 】ロボットのパイロットとして生きる【オリジナル】
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658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/06(月) 22:06:38.48 ID:sr16Tf3y0
今日はここまで。次回はカズミとアルトの電話から始めます。
それとガザレム首長連邦の制式機を募集します。
↓3くらいまで
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/06(月) 22:16:35.90 ID:RYR+xyE+0
乙
PEM
【名前】スクエア
【武装】ビームスプレーガン、ビームサーベル
【概要】白い小型機体。性能はそこそこで安価な優良な量産機。平凡な機体だがビーム武装が標準装備の為、十分な脅威となる
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/07(火) 00:23:56.01 ID:jHbIRaaT0
おつ
機体名:ヘキサ
武装:長距離用ビームキャノン×2、3連ミサイルアーム×2、胸部ガトリング砲
概要:長距離支援砲撃翌用PEM。強力なビームキャノンはチャージに多くの時間を割いてしまう
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/07(火) 02:16:38.29 ID:QqtCpXXU0
PEM
【名前】G.W.002 シュヴァリエルージュ
【武装】ヒートランス、大型ビームマシンガン
【概要】グラディウス・ウェポン2型。ミツキ襲撃時に用いられた機体の量産型で、スパイヤーズの系譜
敵国の主力機をルーツに持つため、騎士の如きフォルムの真紅のカラーリングと、外装はがらりと変わった
物理兵器、ビーム兵器の両方に高い防御力を誇る名機で、主に精鋭部隊に配備されている。ヒートランスによる突撃は恐るべき威力を持つ
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 19:20:18.71 ID:YlTd32wT0
案の投下ありがとうございます。
カズミは自室でアルトから貰った名刺を眺めていた。
(あの後ちゃんと帰れたのかな...。それにお父さんとお母さんの事も気になるし、電話しようかな?でもなぁ...)
カズミは暫く項垂れた後、両頬を叩いて気合いを入れた。
「よし、電話しよう!」
特務機関から支給されている携帯を操作してアルトの番号を打ち込んだ。
「もしもし?」
アルトの声だ。
「わ、私だ」
「は?...ああ、命の恩人か」
「無事に戻れたのか?」
「何だ、心配してくれてるのか?」
アルトは暖かい声色で、それでいて揶揄うような調子だ。
「ま、まあな」
「安心しろ、何ともないよ。ネタがないんで上司にはどやされたけどな」
それを聞いてカズミは安心した。
「なら良かった。ところで...」
口籠もりながらカズミは続ける。
「その、無事に戻ってから家族には会ったのか?」
突然の話題転換を受けて、アルトは暫し思案する。
(カズミの奴、父さんと母さんの事を聞きたいのか?...少し意地悪してやるか)
「何でアンタがそんな事を気にするんだ?」
「い、いや、その、単なるきょ、興味だよ」
慌てふためくカズミの声を聞いて、笑いを堪えながらアルトが返事する。
「ふっ...。ああ、会ったよ。元気にしてたさ」
「そ、そうか。良かった」
「おいおい、何でアンタがそんなに安堵するんだ?」
久しぶりの妹との会話で気分が上がっているのか、柄にもなくアルトは揶揄い続ける。
(ま、まずい。これ以上話してるとボロが出そう!...もう十分でてるかもだけど)
「ふ、深い意味はない。もう切るぞ」
「分かった。...またいつでもかけていいからな」
「...ああ」
カズミはそう返事すると電話を切り、ため息をついた。
「この調子じゃまた電話するにしても疲れが溜まりそう...。でも、元気出たかな!」
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 19:20:53.08 ID:YlTd32wT0
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 1/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 19:23:25.04 ID:5Tgyzrfw0
3 スキー場でガルーとデート
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 19:47:41.91 ID:YlTd32wT0
その日、エヴァとカズミはガルーと共に食堂で昼食をとりながら会話を交わしていた。
「スキー、ですか?」
「おう!休暇が取れたから行こうと思ってな。折角だし予定が合うなら2人もどうだ?」
「確かにその日なら私も空いてますけど...」
カズミはエヴァを見る。
「すきーって?」
「えーとね、雪の上を2枚の板で滑るんだよ」
「それたのしいの?」
「最高に楽しいぜ!PEMとは違う疾走感が味わえるし、慣れれば簡単だ!」
「ふーん...。やってみたいかも」
「じゃあ私たちも行こっか。という事でよろしくお願いしますね、ガルーさん」
「おう!」
そしてスキー当日、3人はブルトニア北部のスキー場を訪れていた。
「しろいね〜」
「だね」
「じゃあ早速滑ろうぜ!そう言えばカズミはスキー得意なのか?」
↓1
01〜30 苦手
31〜70 普通
71〜 得意
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 19:48:47.96 ID:jW3+Jk8Do
ぬん!
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 20:35:22.77 ID:YlTd32wT0
コンマ96 得意
カズミは腕を組むと胸を張り、自慢げな顔で答えた。
「よくぞ聞いてくれました!実は私、スキーはスッゴイ得意なんです!」
「へ〜、なら腕前を見せてもらうとするか!」
「はい!ただその前にエヴァにやり方を教えてあげないと」
「だな!俺も付き合うぜ」
「じゃあしゅっぱ〜つ!」
という訳でエヴァの為にひとまず、緩い傾斜のゲレンデで3人は滑る事にした。
「おもってたよりむずかしい...」
何回か転んで雪まみれになったエヴァはムスッとしている。
「そのうち慣れるよ!」
「安心しろエヴァ、転ぶ度に上手くなってるぜ!」
「ほんと〜?」
「おう!」
「...ならもうすこしがんばる」
その後暫くするとエヴァは普通に滑れるようにはなった。
やがてより傾斜のキツイところを滑りたいと言い出したので、3人は場所を変えた。
「じゃあ一緒に行こうね。危ないと思ったら周りをよく見て止まるんだよ」
「はーい」
「じゃあ行こう!」
カズミは難なくスルスルと滑っていくエヴァに後ろからついて行く。
そして特にコケることもなく2人は滑り終えた。
「上達したね、エヴァ!」
「うん!...あっ、ガルーがくるよ!」
するとガルーは時折トリックを織り交ぜながら華麗に滑り降りてきた。
「ガルーすごいね!」
「これは私も負けてられないです!」
「ハハハ!じゃあ次は俺がエヴァに付き添うから、カズミも好きに滑れよ!」
その後は半ばカズミとガルーのスキー勝負の様相を呈し始めた。
先行するエヴァを見守りながら2人はトリックのフォームやら難易度やらで競い始めたのである。
「って〜!」
ガルーがトリックに失敗し、思い切り転倒した。
カズミは尻餅をついたガルーの側に行くと手を差し出した。
「大丈夫ですか?」
ガルーは満面の笑みで差し出された手を取った。その笑顔はその日1番の表情だった。
「ああ!」
↓1
01〜70 ボーナスなし
71〜90 +1
91〜 +
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 20:37:41.73 ID:q5nK15ZN0
あ
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 20:44:27.45 ID:YlTd32wT0
コンマ73 +1
ガルー 5 1/6→3/6
そんな出来事もありながら3人は楽しく休暇を過ごした。
(心なしか今日はガルーさんが輝いて見えたなぁ。...まさか、いや、うーん...)
そんな事を考えながらカズミは帰路についた。
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 熟練 3/4
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 兵卒 2.5/3
バーネット 熟練 0.5/4
ガルー 兵卒 2/3
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 3 3/4(やっぱり頼りになるかも?)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 1/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り1回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 21:18:43.36 ID:q5nK15ZN0
3 カズミとエヴァ ちょっとエヴァの過去とか突っ込んだ事聞いてみる
671 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 22:19:26.35 ID:YlTd32wT0
「ふぃ〜」
「気持ちいいね」
その日の夜、カズミとエヴァはお風呂に入っていた。
(ここ最近忙しかったからゆっくりできて嬉しいや。...まさかお姉ちゃんに会う事になるとは思わなかったけど)
カズミは湯船に浸かりながら目を瞑り、体の力を抜く。
(そう言えばお姉ちゃんで思い出したけど、エヴァとノアって姉弟なんだよね?島にいるときはそれどころじゃなくてあんまり気にしてなかったけど)
カズミは潜水を楽しんでいるエヴァを横目に見る。
(聞いても...大丈夫かな?出会ってから随分一緒に過ごしたし、そろそろ過去のことを聞いても...)
エヴァが水中から顔を出したタイミングに合わせてカズミが口を開いた。
「ノアって弟なんだよね?」
「うん」
特にエヴァの態度が変わらなかった事に安心しながら、カズミは続けて問う。
「久々に会えて嬉しかった?」
「んー、よく分かんないかな」
「分から、ない?」
仲の良い姉を持つカズミにとってその答えは予期せぬものだった。
「うん。たしかにノアは弟だけど、うまれがおんなじだけだもん」
(産まれてすぐ離れ離れになったって事?)
「そうなんだ。ちなみに他に家族は?」
「おやが1人、かな」
(片親なのかな?うーん、複雑な家庭環境っぽい?)
「そもそも何でADMと──」
カズミの言葉を遮るようにエヴァが口を開く。
「かぞくってどういうものかよく分かんないけど、でもなんとなく分かる気がするよ。だってカズミお姉ちゃんがいるから」
「...うん」
エヴァの言葉は心のこもった、真摯なものだった。しかし同時に露骨に話を逸らされたこともカズミは理解していた。
「いつかエヴァのヒミツをおしえてあげるね」
エヴァは無邪気な笑顔でそう答えた。そんな彼女の表情を見て、カズミは湧き上がっていた疑念を振り払った。
「うん!」
↓1
01〜70 ボーナスなし
71〜90 +1
91〜 +
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 22:20:53.63 ID:5aoeN0X00
a
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 22:38:14.50 ID:YlTd32wT0
コンマ63 ボーナスなし
エヴァ 3→4 (大好きなお姉ちゃん!)
──中央大陸、とあるアジト──
薄暗い、しかし丁寧に手入れされた客室らしき部屋でゼウスが2人の人物と話している。
「それで、何のようですか?」
優しい笑みを携えたゼウスの質問に、眼鏡をかけた男も笑顔で返す。
「いえ、なに。貴方達が西方大陸に拠点を移すとの噂を聞きましてね」
「ああ、その事ですか。暫く中央大陸にかかりっきりだったので、そろそろ西方大陸でも活動を再強化しようかと思いましてね」
そうでしたか、と男は笑顔で答える。しっかりと目も笑っているが、どことなく不穏な気配が漂っている。
「ただ、貴方達への資金援助の条件が中央大陸での活動という事をお忘れではないか確認したかっただけですよ」
「ハハハハ、"我々"、ですか。それは一体どこを指しているんでしょうかね?」
ゼウスの言葉を聞いて、眼鏡の男の横にいた険しい顔の女性が口を開く。
「勿論セントラル・ソロニティに決まっていますわ」
セントラル・ソロニティ──ブルトニア勃興以前に中央大陸で権勢を誇っていた旧貴族達による反ブルトニアの秘密結社だ。
今ではその目的は他の犯罪組織と変わらないものになりつつある。内部には様々な派閥が存在し、複雑怪奇なパワーバランスを保持している。そしてそれ故に様々な組織や会社、国家との繋がりを持つ団体でもある。
「ああ、失敬、そうですよね。少し再確認しただけですよ」
そう言うとゼウスはコーヒーに口をつける。部屋は静まり返り、空調の音だけが聞こえてくる。
静寂を破ったのは眼鏡の男だった。
「では引き続き中央大陸でも活動すると、そう捉えて宜しいんですね?」
「勿論ですとも!」
「なら安心です。西方大陸の活動を強化されると言う事なら、我々も後日そちらに人を向かわせますね。何ならアジトもハイオネル・ファミリーかデームロファミリーを通じて提供しますよ?」
「いえいえ結構。ただでさえ多大な援助を頂いているのに、これ以上はとても」
「随分と殊勝な態度ですわね。西方大陸のこんな諺を知っています?『礼ある者こそ計あり』。一体何を考えていらっしゃるのかしら」
眼鏡の男が女の言葉を嗜めるように咳払いをした。
「これはウチのものがすいません。彼女は疑り深い性格でね」
「構いませんよ。それでこそ信頼できると言うものです」
「そう言っていただけるとありがたいです。ではそろそろ我々は失礼します」
そう言うと男は部屋を出た。続いて女も部屋を出ようとしたが、扉の前で立ち止まりゼウスに一瞥をくれる。
「そう言えばこんな諺もありますわ。『笑顔の者にこそ背中を向けるな』。我々は貴方がたをいつも見ていますわ」
そんな捨て台詞を吐いて、彼女は部屋を後にした。
それと入れ替わるようにライが部屋に入ってきた。
「あの人たち、いつ見ても信用できません。セントラル・ソロニティの代理人なんて名乗ってますけど、それも怪しいです」
「いや、セントラル・ソロニティの代理人なのは確実だよ。まぁ、背後に誰がいるかは彼らが今回派遣してきた人間とPEMからして透けて見えるけどね」
「そう、ですね」
「それでも彼らは十分役に立つ。今はまだ、ね」
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/08(水) 22:38:43.95 ID:YlTd32wT0
今日はここまで。
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 22:52:47.65 ID:q5nK15ZN0
乙
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/08(水) 23:06:05.86 ID:PdyY//Hlo
おつ
677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 19:53:54.36 ID:pHgOnyii0
ゼウスがセントラル・ソロニティの代理人と会合を終えてから数日後、シエラ=レオネはブルトニア北部山中の巨大な廃鉱山を、少し離れた山稜から眺めていた。
「ふむ、アルテミス偵察隊の報告通り、随分と数が多いな」
双眼鏡を覗きながら呟く。
「鉱山とは厄介な場所を選ぶ。ブルトニア軍の十八番、デュナミスの編隊による遠距離攻撃は屋内ではできないからな」
デュナミス──ブルトニア軍の制式機の1つだ。フライングボードと一体化した飛行型の機体であり、高機動、高射程で遠距離戦ならば大体の相手を圧倒することができる。
背後に控えていた特務機関の兵士が、準備ができた事を彼女に報告する。
「ようやく軍部の連中も着いたか。では予定通り、所定の時間になったら作戦開始だ」
「はっ!」
今回特務機関が人里離れた廃鉱山にやってきたのは、一時的にではあれガーディアンオブエデンと共に行動していたアルトの情報提供によって明らかになったアジトを掃討するためである。
中央大陸のアジトとしてはかなりの規模である事が予想されたので、軍部との共同作戦となった。その為特務機関は例のごとく軍部に雇われたPMCという事になっている。
──廃鉱山、入り口──
「廃鉱山なんて鬱屈な場所だと思ってたけど、いざ離れるとなると少し寂しいな」
「そういや、お前は西方大陸組だったな」
カタラに搭乗したガーディアンオブエデンのメンバーが無線を介して会話している。襲撃が来るとは微塵も思っていない様子だ。
「ああ。向こうで何をやるかは分からんが、ゼウスさんなら考えあってのことだろう。俺たちがいない間中央大陸は任せたぜ」
「おう。地道に妨害活動でもやっとくよ」
そうして会話を終えたパイロットが欠伸をしたその時、隣にいたカタラが光線に貫かれた。
「...は?」
事態が飲み込めずモニターを眺める。
「...てっ、敵襲!!」
それと同時にブルトニア軍による総攻撃が始まった。
「敵の数は!?」
「分からない!だがスパイヤーズの大部隊って事はブルトニア軍だ!」
「一歩も通すな!!」
「鉱山内の連中にも伝えろ!」
「サリバンがやられた、クソ!」
突然の襲撃によってガーディアンオブエデンの間では、様々な内容の無線が飛び交っていた。
その中で彼らが最も聞きたくない無線が飛び込んできた。
「しし、白騎士だぁ!」
「くそっ、戦力を集中させろ!」
↓1 カズミに向かっていったのは?
01〜50 1機
51〜80 2機
81〜 3機
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 20:02:33.69 ID:fPbJsz5do
そ
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 20:08:08.18 ID:pHgOnyii0
コンマ69 2機
↓1 敵の腕前は?
01〜10 素人
11〜70 兵卒
71〜 熟練
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 20:09:54.93 ID:WYGD2ov50
a
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 20:27:00.09 ID:pHgOnyii0
コンマ93 2機
「左右から1機ずつ、来るよ!」
アダムの忠告通りカニコフが2機、連携を取りながら接近してくる。カズミは初めて見る機体だ。
「アダム、あの機体は!?」
「あれはカニコフだよ。テロリスト御用達のアブマットシリーズの中でもハイグレードの機体だね。ただその分値も張るから簡単には用意できないはずだよ」
「ってことはそれだけガーディアンオブエデンには資金があるって事か...。とにかく、気は抜けない!」
↓1
01〜10 撃破された
11〜20 被弾
21〜55 拮抗
56〜 撃破した
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 20:37:03.50 ID:fPbJsz5do
こちとら熟練や!
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 20:38:03.80 ID:IW47j3sG0
最強のアブマットきたか
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 20:53:13.88 ID:pHgOnyii0
コンマ50 拮抗
先に攻撃してきたのは右側から来たカニコフだった。ブレードを構えると上段から斬り下ろしてきた。
ADMはそれをレーザーブレードで受け流す。そのまま追撃を仕掛けたかったが、それを遮るように左側からブレードの突きがやってきた。
「くっ!」
頭部を狙った突きを避けたと思えば、左側のカニコフはハンドガンを片手に持って、狙いをADMのコックピット部分につけていた。
しかし引き金が引かれる瞬前に、ADMはそれを払い除け相手の胴に蹴りを入れる。
蹴られたカニコフは転がりながらも素早く立ち上がる。
「高い機体に乗ってるだけはある、この人たち、できる!」
カズミは改めて敵の練度を確認したのと同時に、これだけの兵力がいるならここは重要な拠点なのだろうかと思い、気を引き締めた。
↓1
01〜10 撃破された
11〜30 被弾
31〜55 拮抗
56〜 撃破した
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 21:12:36.90 ID:VA6vQ2tPO
ん
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 21:27:40.42 ID:fPbJsz5do
強強
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 21:58:58.49 ID:pHgOnyii0
コンマ90 撃破した
再び右側のカニコフが仕掛けてくる。相手が繰り出してきた突きの連続攻撃を、ADMはブレードで軌道を逸らしながら避ける。すると目の前のカニコフは突然一歩下がった
「左だ!」
アダムの声を聞いたのと同時にカズミはフライングボードを構えて、左方からの銃撃を防ぐ。
フライングボードを収納してライフルを手に取ろうとするが、再び右方のカニコフがブレードを上段から振り下ろす。
「危なっ!」
ADMは半身を逸らしすんでのところで攻撃を避けた。同時に振り下ろされた右手を踏みつけカニコフの動きを封じる。
するとカズミの耳に弾が装填される音が聞こえてきた。もしやと思い左方のカニコフの方を見ると、銃を構えていた。
(味方ごとやるつもり!?)
そこからADMの動きは早かった。ブレードで目の前の動けないカニコフの胴体を貫くとその機体を引き寄せ、盾がわりにした。
弾を撃ち切ったカニコフは銃を捨てるとブレードを構え、ADMへと向かう。
引き寄せられていた手が離されるのと同時にカニコフは地面へと倒れ込むが、ADMは倒れゆく機体の腰に提げられたハンドガンを取ると同時に、こちらへと向かってくるカニコフに全弾を叩き込む。
「嘘っ!?」
しかし流石はカニコフ、装甲に傷は付いたが致命傷ではなかった。
ADMはハンドガンを投げつけるが、それを意に介することもなくカニコフは突っ込んでくる。
下段からの斬り上げを横に避けると、相手は蹴りを入れ、それもかわすと今度は薙ぎ払ってきた。
「こんのっ!」
それもかわされるとカニコフは上段にブレードを構えた。
「今だっ!」
ADMはレーザーブレードでカニコフの両手を斬り落とし、そのまま流れるように胴体に一撃を入れた。
「よし!」
操縦技能
カズミ 熟練→エース
688 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 22:01:39.84 ID:pHgOnyii0
ADMはブレードをおさめ、ライフルを構えて周囲を窺う。
「今のところブルトニア軍が優勢だね」
アダムは呑気な声で言った。
「でも油断できない。まだイヴや他の人達が来てない」
「確かに。それにまだ鉱山内にも敵は居るだろうしね」
そんな風に一息ついていたカズミのもとに再び敵機が向かってきた。
↓1 カズミに向かってきたのは?
01〜50 1機
51〜80 2機
81〜 3機
↓1 敵の腕前は?
01〜10 素人
11〜70 兵卒
71〜 熟練
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 22:01:53.35 ID:Qv6E7J/9o
そい
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 22:03:16.87 ID:WYGD2ov50
下2の間違いかな?
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/10(金) 22:08:10.89 ID:pHgOnyii0
>>690
そうですね、ミスってました。
という訳で今日はここまで。
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 22:10:54.31 ID:fPbJsz5do
おつおつ
成長えぐ!
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/10(金) 22:17:51.10 ID:WYGD2ov50
乙でした
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 19:07:49.85 ID:GiwT//qn0
↓1 35 1機
↓2 87 熟練
「またカニコフ...!でも今度は単機、それなら!」
カズミは残弾数と機体の燃料を確認する。
「どっちもまだまだいけるね...。アイツを仕留めてさっさと鉱山に入ろう!」
↓1
01〜10 撃破された
21〜30 被弾
20〜40 拮抗
41〜 撃破した
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 19:09:29.23 ID:ghQF/mtl0
でやっ
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 19:26:12.88 ID:GiwT//qn0
23 被弾
カニコフはサブマシンガンを両手に持ち、銃弾の雨を降らせながらADMに接近してくる。
(大丈夫、あれはただのコケ脅し。向こうの射程外だからそうそう当たらないはず。落ち着いて狙えばいい...)
息を整えると、カズミはレーザーライフルの照準をカニコフに合わせる。
そしてトリガーを引こうとしたその時、機体に衝撃が伝わった。
「撃たれた!?」
「2時の方向、上だよ!」
どうやら崖の上に陣取っていたカニコフに狙撃されたようだ。
しかしそのカニコフはブルトニア軍のデュナミスによってカウンタースナイプにあい、爆散した。
その間にも正面のカニコフは着実に接近していた。
↓1
01〜20 撃破された
21〜30 被弾
31〜40 拮抗
41〜 撃破した
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 19:46:53.59 ID:fp0soTozo
どーん
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 20:23:46.37 ID:GiwT//qn0
59 撃破した
ADMは改めてライフルを構え、射撃態勢をとる。
「...そこだ!」
トリガーが引かれレーザーがカニコフの胸部に命中する。命中した箇所からは煙が上がっているが、致命的な損害ではない。
「流石に硬い!でも!」
カニコフはフライングボードを構えようとするが、それよりも早くADMが2発目を放つ。
今度は脚部に直撃し、カニコフの速度が大幅に落ちた。その機を逃すまいとADMは続けて3発目、4発目を放ち、その全てが命中したカニコフは地面に崩れ落ちた。
「よし!」
「敵戦力は大幅に削いだ。ここは軍に任せて我々は内部に入るぞ」
シエラ=レオネからの通信だ。カズミも含め特務機関の面々は返事をすると、シエラ=レオネに続いて坑道に足を踏み入れた。
内部は真っ暗で、感じるのはブルトニア軍の砲撃による揺れだけだ。
「こんな暗いとこでガーディアンオブエデンの奴らは過ごしてたのか?」
「いや、大方私たちを暗闇から奇襲しようと考えているのだろう。いかにもテロリストが考えそうな事だ」
バーネットとガルーの会話は気にもとめず、シエラ=レオネが4人に暗視装置を起動するよう促す。
「分かれ道ですね、どうしますか長官?」
「オルデンリッジ、お前はどう思う」
「...通常なら戦力の分散は避けたいですが、こちらにはカズミが居ます。であれば少なくともヘルミラーが出張ってこない限りは何とかなるかと」
「...そうだな。ここで奴らを逃すわけにもいくまい。カズミ、誰を連れて行く」
話を振られると思っていなかったカズミは慌てながらも、返事する。
「私が決めていいんですか?」
「ああ」
「え、えーと...」
↓1誰と行動する?
1 シエラ=レオネ
2 オルデンリッジ
3 バーネット
4 ガルー
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 20:26:54.60 ID:q3QCa5b2o
2
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 20:56:54.17 ID:GiwT//qn0
2オルデンリッジ
「では、オルデンリッジさんで。私はついつい突っ込みがちなので、支援が丁寧なオルデンリッジさんとなら安心して戦えます」
「わかった。では私とバーネット、ガルーは右を行く。お前達は左だ。では、健闘を祈る」
そうして3人は機敏の動きで闇の中へと消えていった。
「俺たちも行くとするか。先導する」
「分かりました!」
そして2人も坑道を進むことにした。幅は大体PEMが3機並べる程だ。さらに道の両側には採掘のためか窪みや小道が点在しており、侵入者を待ち構えるには最適な環境となっている。
(気をつけないとね...)
好感度上昇
オルデンリッジ 4 1/5→2/5
先導するクラックロードの後を追いながら、カズミは呟く。
「そういえばこの鉱山って何を採掘してたんだろう?」
「ああ、それはね──」
「メルクリウスだよ。すこしだけどかんじるよ」
エヴァに言葉を遮られたアダムはムッとした表情の顔文字をモニターに映した。
「...エヴァの言う通りここはメルクリウスの採掘地だったんだ。今ではもうすっかり枯れて、廃山になってるわけだけど。アジトにはうってつけな訳だね」
「ふーん...」
↓1 敵の奇襲!
01〜30 被弾
31〜 気づいた
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 21:00:37.68 ID:fp0soTozo
ぬん
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 21:22:02.67 ID:GiwT//qn0
68 気づいた
突然クラックロードが停止した。
カズミが無線で状況を問うよりも早く、何かの衝撃音と共に火花が散るのが見えた。
(奇襲!?)
カズミはすぐにブレードを展開し援護に向かおうとしたが、直感が働いた。
(違う、後ろ!)
急いで振り向くと、見慣れない、角ばった白色のPEMがビームサーベルを振り上げていた。ADMはそれを受け流すと反撃するが、相手はそれをかわした。
「あれは!?」
「うーん、スクエアだね。ガザレムの制式機だけど...大方ブラックマーケットに流れた代物じゃないかな?」
「気をつけた方がいいことはある!?」
「量産機だからさした脅威は無いけど、つまりそれだけ汎用性があって扱いやすいってことだね。あとビーム兵装が標準装備ってことかな」
「オッケー!」
↓1 敵の腕前は?
01〜60 兵卒
61〜90 熟練
91〜 エース
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 21:33:42.36 ID:vJEuWJ0Z0
a
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 21:36:57.03 ID:GiwT//qn0
36 兵卒
↓1
01〜10被弾
11〜30 拮抗
31〜 撃破した
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 21:42:17.47 ID:b/BEIZd20
あ
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/13(月) 22:03:29.95 ID:GiwT//qn0
47 撃破した
スクエアは一歩踏み出すと、ビームサーベルを振るった。ADMもそれを防ぐように動く。
そうして何度か斬り合う中でカズミはある印象を得た。
(今まで戦ってきた相手──ガーディアンオブエデンの人達とは少し戦い方が違う?何というか、より洗練されているというか...)
しかしそれと同時に先程戦ったカニコフのパイロット達の方が純粋な力量で言えば上だったとも感じた。
(何にせよ、次で決める!)
何度目かの応酬の後、勝負がついたのは一瞬だった。
鍔迫り合いの状態からADMがスクエアの左膝めがけて蹴りを入れた。それをかわせなかったスクエアは左膝を地面につく形となり、そこをADMのブレードが襲ったのだった。
「よし!...オルデンリッジさんは!?」
↓1
01〜10 撃破された
11〜40 苦戦中
56〜 撃破した
今日はここまで。ちょっと戦闘が多すぎたかも、ごめんなさい。
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 22:05:46.71 ID:fp0soTozo
ぬん
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 22:07:09.17 ID:q3QCa5b2o
おつおつ
すっかりつよつよになったねぁ
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/13(月) 23:12:15.50 ID:vJEuWJ0Z0
乙
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/16(木) 19:25:18.20 ID:6UVskL1X0
71 撃破した
振り返ると、丁度クラックロードがブレイククローによる超音波でスクエアを破壊したところだった。
「大丈夫ですか?」
「ああ。そちらも無事みたいだな、先に進むとしよう」
カズミは返事をすると、先を行くクラックロードの後をついて行った。
暫く暗闇の中を進むと、かなり開けた空間に出た。高さもそこそこあり、それなりの技能は要求されるだろうが滑空もできそうな場所だ。
「ふむ...どうやらここは採掘されたメルクリウスの集積所だったようだな。奥で採れたものをここに一旦集め、それからまた外に運び出していたのだろう」
「つまり、これだけの広さが必要な程メルクリウスが採れてたって事ですね」
「ああ。しかし一体どこまで──」
↓1 敵の奇襲!
01〜30 被弾
31〜 気づいた
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 20:05:50.79 ID:tB7F7RFio
う
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/16(木) 20:22:17.06 ID:6UVskL1X0
79 気づいた
「気づいたか、カズミ?」
「...はい」
「なら、合図で撃つんだ。生憎だが鉱山内で俺の爆弾は使えない」
カズミは返事をするとトリガーに指をかけた。
「今だ」
ADMは空間上部に張り巡らされた連絡用の通路の辺りにレーザーを放つ。
そこには高所から奇襲を仕掛けようとしていたPEMが居た。
↓1
01〜50 モブ
51〜 ネームド
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 20:23:35.21 ID:1CgITJmHo
ほーい
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/16(木) 20:35:39.05 ID:6UVskL1X0
21 モブ
↓1 敵の数
01〜20 1機
21〜70 2機
71〜90 3機
91〜 4機
↓2敵の腕前は?
01〜65 兵卒
66〜95 熟練
96〜 エース
715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 20:50:27.98 ID:C56NNOg2O
あ
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 21:01:13.85 ID:tB7F7RFio
う
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/16(木) 21:24:53.83 ID:6UVskL1X0
98 4機
85 熟練
「バレた!?」
バンダナを頭に巻いた男のパイロットが冷や汗を流しながら狼狽える。
「落ち着け、数はこっちが上だ!」
壮年の男の鼓舞に続いて女性が仲間を諭す。
「訓練を思い出すのよ、囲んで叩く。白騎士と言えども中身は人!」
「...ああ!ケヴィンのアニキの敵討ちだ!」
青年の猛りと同時に4機のカニコフがカズミ達に襲い掛かる。
カズミ エース オルデンリッジ 熟練
敵4人 熟練
奇襲看破により+5(初回のみ)
↓1
01〜10 撃破された
11〜20 被弾
21〜50 拮抗
51〜 撃破した
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 21:30:37.07 ID:pZ8Ic8wK0
あ
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 21:47:30.16 ID:tB7F7RFio
あぶねええ
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/16(木) 21:54:50.76 ID:6UVskL1X0
07+5=12 被弾
カニコフは4機の内3機が通路から降り、2機はかADMへ、1機はクラックロードへと向かった。残る1機は通路から援護射撃にまわった。
「この数...まずいかも!」
危機感を覚えながらも、カズミは交互に襲いかかってくるカニコフのブレードを何とか受け流す。
攻防は一進一退でADMは何とか反撃を試みようとするも、2機のカニコフは連携によってその隙を与えさせない。
膠着状態なのはオルデンリッジの方も同じであり、カズミの援護に赴こうとするクラックロードの行手を度々カニコフが塞ぐ。
「このっ!」
怒涛の連撃を防ぎ切ったADMは正面に並ぶ2体のカニコフを斬り伏せようと真一文字にブレードを振るった。しかし両機とも一歩下がってそれを回避する。
その時、上の通路から放たれた徹甲弾がADMを貫いた。
カニコフはライフルのボルトをコッキングすると再びADMに狙いを定めた。
カズミ エース オルデンリッジ 熟練
敵4人 熟練
↓1
01〜20 撃破された
21〜30 被弾
31〜50 拮抗
51〜 撃破した
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 22:36:58.53 ID:GJWfEY5so
ヌッ
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/16(木) 22:49:46.97 ID:6UVskL1X0
今日はここまで。
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 22:59:09.77 ID:pZ8Ic8wK0
乙
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 23:33:21.62 ID:tB7F7RFio
おつ
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 19:29:55.12 ID:BfsMrAOh0
53 撃破した
先に戦況が動いたのはオルデンリッジの方だった。
クラックロードは近くに落ちていた岩塊を拾うと、それをカニコフに向けながら超音波爪で粉々にした。
「くそっ、目眩しか!」
バンダナを巻いたパイロットは悪態をつきながらも、奇襲を警戒して壁際に移動した。
「これなら──」
奇襲は防げる、そう考えたが土煙が晴れてもクラックロードの姿はない。
「何処に行った!?」
自分を素通りしたのかと思って仲間達の方に視線を移すがやはりどこにもいない。その時、後方で援護射撃をしていた仲間から通信が入った。
「上だよ!」
その言葉に従って頭上を仰いだ時には既にクラックロードはフライングボードから飛び降りており、そのままレーザーソウでカニコフは両断された。
クラックロードは素早く方向転換すると、ADMと戦っていたカニコフの1機にタックルを仕掛けた。
「やらせない!」
それを後方から眺めていたカニコフはライフルの銃口をクラックロードに向ける。しかし引鉄を引く前に一筋の飛来する光が目に入った。
「な...!」
絶句したパイロットはなす術もなく、ADMが投げたレーザーブレードに貫かれた。
「クソッ!」
一気に形勢が悪化し余裕を失った青年はADMに対し一気呵成に攻め立てる。
(アニキの仇...刺し違えてでも!)
しかし焦りによって動作は雑になっており攻撃は全てかわされてしまった。そして隙を見つけたADMはカニコフを投げ飛ばすと、ライフルでとどめを刺した。
「ふぅ...」
カズミはオルデンリッジの方を見たが、そちらも既に戦闘は終わっておりペチャンコになったカニコフの残骸が佇むだけだった。
「無事だな?」
「はい!」
「よし。...かなり奥まできたがヘルミラーもゼウスとやらも居ないな」
「とっくに逃げたんでしょうか?」
「分からない。もしかすると長官たちが見つけているやもしれん。いずれにせよもう少し進むとするか」
「了解です!」
操縦技能
オルデンリッジ 熟練 0.5/4→1.5/4
一方その頃、シエラ=レオネの部隊は...
↓1
01〜50 サノス
51〜70 カスケード
71〜90 ライ
91〜 イヴ
↓2 護衛が...?
01〜10 2機いた
11〜40 1機いた
41〜 いなかった
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 19:33:23.55 ID:cPnq2Qhpo
ヌッ
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 20:06:46.17 ID:l0vJx1N3o
う
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 20:43:35.02 ID:BfsMrAOh0
55 ゾロ目ボーナスで引き下げ サノス
17 1機
「白騎士はいない...。とはいえ数では負けてる、慎重に行かないとな」
カズミ達と同じくメルクリウスの集積所で、カニコフに搭乗するサノスはシエラ=レオネ達と睨み合っていた。
戦闘の主導権を握ろうと動きを待つサノスだが、シエラ=レオネも同じ事を考えていた。
「さて、どう動くか...」
「部下に相手を拘束させてレーザーで焼き払うのはどうですか?」
シエラ=レオネが搭乗する機体、RLTHのAIであるリリスが淡々と言う。
RLTHはウイングブレードとフロートブーツによってフライングボード無しで飛行可能な機体である。操縦は難しいがフライングボードとは異なった機動が可能だ。更に通常の装甲を簡単に融解させるメガレーザーランチャーをも搭載している。しかしその分出力も割りを喰うので飛行と同時には展開出来ない。
そのような特徴を考えればリリスの提案にも一理あると言えばある。
「却下だ。鉱山内で使えば崩落の危険がある。それ以前に部下諸共チリになるぞ?」
「そうですね」
「...とにかく機先を制さなくてはな」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 20:44:16.07 ID:c0YRzvgu0
遠距離
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 20:56:22.18 ID:BfsMrAOh0
特務機関 3/3 遠距離(熟練2、エース1)
相手 3/3 滑空(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性不利により−10
↓1
01〜10 特務機関−2
11〜30 特務機関 −1
31〜45 拮抗
46〜70 敵 −1
71〜90 敵 −2
91〜 敵 −3
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 20:56:48.85 ID:FHJ2Yc1z0
あ
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 21:15:03.11 ID:l0vJx1N3o
つよい
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 21:32:15.60 ID:BfsMrAOh0
85 敵−2
動いたのは同時だった。
シエラ=レオネはサノスと、ガルーは護衛のカニコフと当たった。残るバーネットは、屋内戦にうってつけのホバーを持つダートの特性を活かして背後に回り込み、適宜援護する。
「背後に回られるのはマズイ...!」
サノスは傭兵ということもあり一対多になれているのか、ダートに背後を見せないように上手く立ち回りながらRLTHの相手をしていた。
一方、護衛はナルカミのパワーアームから繰り出される打撃を受け流すのに精一杯だった。
「援護してやらないと!」
サノスは仲間の援護をしようとブレードでRLTHの相手をしながら、背後に回り込もうとしているダートにライフルを向ける。
「相手を前によそ見とは私も舐められたものだな」
シエラ=レオネはそう呟くとレバーを握る手に力を入れる。
RLTHは一瞬でサノスに接近すると、フロートブーツによる飛行の応用で、サマーソルトキックを喰らわせた。
「グハァッ!?」
激しい衝撃に襲われ、サノスの視界は明滅する。
その間にダートは護衛の後ろに回り込みバンカープレートを用意すると、至近距離から背中に大量の釘を打ち込んだ。
「遅かったんじゃねえか、バーネット!」
「フン、お前に活躍の場をやろうと思ってただけだ」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 21:34:39.85 ID:cPnq2Qhpo
近接
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 21:40:20.97 ID:BfsMrAOh0
特務機関 3/3 近接(熟練2、エース1)
相手 1/3 遠距離(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性不利により−10
↓1
01〜10 特務機関−2
11〜30 特務機関 −1
31〜45 拮抗
46〜70 敵 −1
71〜90 敵 −2
91〜 敵 −3
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 21:41:51.36 ID:c0YRzvgu0
あ
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 21:58:16.33 ID:BfsMrAOh0
36 拮抗
サノスは痛む頭を片手で押さえる。
「っ...!くそ、囲まれた!」
三方を相手に囲まれたサノスは冷や汗を流す。
(これはどう考えても無理だ...)
その時サノスにある考えが浮かんだ。
("アレ"を使えば、逃げられるかも...。ゼウスさんの策が役に立ったな)
一方でシエラ=レオネは動かないサノスに違和感を感じていた。
(何を考えている...?)
すると目の前のカニコフは何かのスイッチを取り出した。
「よく聞け、これはここに仕掛けられた爆弾のスイッチだ。しかも余裕でここが崩落するほどのな」
オープン回線でサノスが特務機関に話しかける。
「諸共生き埋めになりたくなかったらそこを動くなよ!」
特務機関の3人の動きが止まる。
「どうしますか、長官?」
「バーネット、ビビってんのか?どうせハッタリだぜ?」
「...今は動くな」
(近接→滑空→遠距離→近接...)
↓1 特務機関
1近接
2滑空
3遠距離
コンマ下1桁 敵
1〜3 近接
4〜6 遠距離
7〜9 滑空
0なら10の桁を参照、00ならもう一度
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 22:02:40.48 ID:l0vJx1N3o
1
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/18(土) 22:17:54.90 ID:BfsMrAOh0
特務機関 3/3 近接(熟練2、エース1)
相手 1/3 滑空(熟練2)
操縦技能の差により+5
人数差により+5
相性有利により+10
↓1
01〜10 特務機関−2
11〜30 特務機関 −1
31〜45 拮抗
46〜70 敵 −1
71〜90 敵 −2
91〜 敵 −3
今日はここまで。
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 22:20:15.65 ID:DQxSrmr40
おつ
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/18(土) 22:50:16.28 ID:l0vJx1N3o
おつおつ
長官つよつよ
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/22(水) 19:16:48.89 ID:fcELccer0
65 敵−1
サノスがジリジリと後ろに下がっていると、突然大きな揺れが鉱山を襲った。
(な、なんだ!?俺は押してないぞ!)
爆弾が誤作動したのかと思ったサノスの動きが一瞬止まった。
(今だ!)
シエラ=レオネはその隙を見逃さずに動いた。
マイクロミサイルを発射し、起爆スイッチを持ったカニコフの腕を吹き飛ばす。
続けてフロートブーツを起動すると、宙を蹴るように移動して相手の背後に回り込み、腕部のレーザーカッターを振るう。
耳をつん裂くような切断音と共にカニコフのコックピットが大きく揺れる。
「ま、マズイッ!」
↓1
01〜30 死亡
31〜80 捕縛
81〜 逃げられた
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/22(水) 19:23:40.72 ID:oq0Rey09o
あ
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/22(水) 19:23:41.99 ID:4tzCeV+R0
せいや
745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/22(水) 20:13:14.96 ID:fcELccer0
72 捕縛
コックピットにまでカッターが到達し、一巻の終わりかと思われたその時、サノスの目と鼻の先で刃は止まった。
「2つの選択肢をやろう。捕虜となり生きて我々と共にここから出るか、この暗闇の中で朽ち果てるか、だ」
「っ...」
サノスはゴクリと唾を飲み込む。
(仕方ない...ゼウスさんの代替案に従うとするか)
「分かった、投降する」
そう言うとサノスは両手を挙げながらカニコフから降りた。
「よし。バーネット、任せたぞ」
「はっ!」
すると再び大きな音と共に鉱山が揺れた。
「これ、なんなんすかね?」
ガルーの問いにシエラ=レオネが答える。
「おそらく軍部のアグニ砲撃隊だろう」
アグニ──長距離用のビームやミサイルによる砲撃を用いた、後方支援を主としたPEMだ。キャタピラによる走破性と命中率の高さから各国で用いられており、それはブルトニアも例外ではない。
「大方、鉱山を崩落させテロリストを一網打尽にする算段だろう」
「でも俺たちはまだ中に居るんすよ?」
「彼らからしてみれば我々はあくまで傭兵。正規兵ならともかく、簡単に替えがきく消耗品という訳だ。だからこそ早くここを出るぞ、移動だ」
そうしてサノスを含めた4人はその場を後にした。
操縦技能
バーネット 熟練 0.5/4→1.5/4
ガルー 兵卒→熟練
今更だけど前回のオルデンリッジと、今回のガルーの操縦技能を本当は兵卒なのに熟練だと誤解してました。でもまあプラスの勘違いだったので良しとしましょう。
746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/22(水) 21:13:35.37 ID:fcELccer0
「だから言っただろう。俺が知ってるのは、彼らは西方大陸にあるテルース教の禁足地を目的地にしてることだって」
「そこに行く理由はなんだ!答えないと──」
取調室で行われているサノスと尋問官の会話を、シエラ=レオネはマジックミラー越しに聞いていた。
「テルース教って、カナアンの国教ですよね?」
すぐ隣の机で書類を作成している部下が尋ねる。
「そうだ。カナアンの成立それ自体は比較的近年のことだが、テルース教は遥か昔から存在している。もっともカナアンができるまでは各地に離散していたがな」
「確かグランスタインとガザレムの継承戦争の時に、彼らのネットワークを通じた支援を得ようと考えたグランスタインが半ば強引に成立させたんですよね」
「ああ。...他にも多くの国家、勿論我が国も一枚噛んでいたがな」
「確かに色々と政治的な意図がありましたが、テルース教徒にしてみれば『約束の地』に戻れた訳ですから万々歳でしょうね。とはいえ西方大陸の火薬庫なんて言われてますけど。ですがガーディアンオブエデンは何故そんな所を目指しているのでしょうか?」
「分からん。だが彼女から貰った情報と関係があるのは間違いない」
「彼女って...ああ、カズミちゃんのお姉さんですか」
実はアルトは情報を保存したUSBを2つ持っていたのだ。だからこそイヴに簡単に情報を渡した訳である。しかし隠し持っていた予備のUSBはADM墜落時の衝撃により破損しており、なんとか特務機関が復元したものの肝心の内容は一部しか残っていなかった。
そこに書かれていた内容は以下の通りだ。
『興味深いことに、この調査の結果からはメルクリウスは1つの時点を境に突如現れたものとしか捉えようがない。これはつまり──────ということを意味しており、我々の──────説を裏付ける1つの証拠となるだろう』
『どうやらテルース教の禁足地には天文学的な規模のエネルギーが認められるようだ。これは────ということなのかそれとも────なのだろうか?いずれにせよ現地に赴けば我々の仮説の妥当性も明らかになることだろう。もし正しければ──────も可能かもしれない。それこそは我々の悲願とも言える』
このように肝心な部分は抜けていたが、特務機関は禁足地に関する情報を既に握っていた。
「だが、問題なのはその禁足地はガザレムの最奥にあるという事だ。つまり、奴らの足取りを追うのが困難になる」
どうしたものかとシエラ=レオネが腕を組んでいると、取調室にカズミが入ってきた。
「俺の口を割ることができないからって、こんな女の子まで使うのか?」
サノスの口調にはカズミに、と言うよりは特務機関への侮蔑か嫌悪か、そう言った類のものが篭っていた。
(この人はサノス・アイン、私が一度負けた相手。諜報部門の人が調べた所では、行方をくらました友人の借金を肩代わりする羽目になったとか。だからこそ傭兵としてガーディアンオブエデンと仕事をしていた。ってことは信念とかで動いてた訳じゃなくて、その分説得もしやすいはず!頑張ろう!)
そんな風に意気込むカズミをマジックミラー越しに見ていた特務機関の職員が溜息をついた。
「本当にカズミちゃんに説得できますかね?」
「...試す価値はある」
↓1
どのように説得するか自由安価
747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/22(水) 21:20:16.69 ID:L0CO0aVG0
協力してくれるなら僅かながら家族への給付金と行方をくらました友人の捜索を行ってもいい。何より貴方はとてもいい人な気がする。
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/22(水) 21:57:06.38 ID:fcELccer0
「サノスさん」
サノスはカズミの呼びかけに返事こそしなかったが、彼女の目を見つめた。
「もう傭兵なんて辞めにしませんか?」
「は?」
「ご家族とご自分の為に傭兵をしてるんですよね。でも...肩代わりした借金を返すためとはいえお金で人に暴力を振るうなんて、本当にサノスさんのやりたいことですか?」
カズミの問いを聞いて、サノスの瞳が揺れる。
「...借りたものは返す。自分が借りたものじゃなくても、俺が引き受けると言ったんだ。そう言った以上は約束は守らないと」
「真面目なんですね」
真面目すぎるくらいだ、とカズミは思った。
「...融通が効かないだけだ」
「とにかく傭兵は好きでやってる訳じゃないんですよね?それなら私達が借金を清算します、ご家族への支援だって。協力してくれるなら...いや、協力してくれなくてもこれはお支払いします!居なくなったご友人だってお探ししますよ!」
「...そんな事を言って上司に怒られないのか?」
カズミに対しサノスはただ純粋な気持ちで疑問をぶつけた。
「あ...えっと、な、なんとか納得させます!ボイコットだってやってやりますよ!」
その様子を見ていた職員は思わず頭を抱える。
(な、何言ってんのカズミちゃん!!)
それとは対照的にサノスは思わず吹き出した。ひとしきり笑って落ち着いた後、彼は口を開いた。
「お前バカなんだな」
俺も人の事は言えないか、とサノスは呟いた。
「...どうしてそこまで熱心に?」
「サノスさんの言う通り私はバカですから、思ったまま動いてしまうんです。...つまり、サノスさん、私は貴方がとても良い人だと、そう思ったんです」
↓1
01〜65 成功
66〜 失敗
今日はここまで。
749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/22(水) 21:58:09.81 ID:oq0Rey09o
ほい
750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/22(水) 21:58:49.04 ID:gjctjS7P0
乙
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/26(日) 20:24:21.43 ID:cwdFBBsg0
81 失敗
「そうか...純粋なんだな。お前の申し出は、正直いってありがたい」
それなら、と思わずカズミは椅子から身を乗り出す。
「だがそれだけに、その純粋さを利用しようとしているヤツらの思惑が透けて見える。それに雇用主との契約はまだ終わってない。だから裏切るなんて選択肢はない」
「サノスさん...」
その様子を別室で見ていた職員が溜息をつく。
「やっぱり駄目でしたね。カズミちゃんが、と言うよりは私達に対する敵意みたいですけど」
「そうでもない」
シエラ=レオネの口の端が僅かに上がった。
「カズミが部屋に入ってきた時、奴はこう言った。俺の口を割ることができないからって、とな」
その言葉を聞いて職員の目の色が変わった。
「自分の口はまだ割れていない、そう認識している以上は、まだ何か情報を隠し持っていると?」
「そうだ」
「なるほど...。ではどの様に喋らせますか?」
「家族の事を脅せばいい。最悪、例の自白剤を使ってもいい。だがあくまでそれは最終手段だ」
「そうですね...。アレを投与された人間は廃人まっしぐらですからね」
職員は過去に見た光景を思い出して身震いした。
「では指示通りに進めます」
職員はシエラ=レオネに敬礼をすると部屋を出て、カズミと入れ替わりサノスに対する尋問を始めた。
そして尋問室を出たカズミはシエラ=レオネのいる別室に押しかけた。
「サノスさんのご家族を脅迫するって本気ですか!?」
カズミの剣幕を意にも介さずシエラ=レオネは頷いた。
「そ、そんなの許されないですよ!」
するとシエラ=レオネの鋭い眼光がカズミを射抜いた。今までに何度かだけ見た優しい目とは大違いだ。
「何を勘違いしている」
「え?」
「我々は正義の味方などではない。我々の目的はブルトニア共和国を守る事だ」
「でも──」
「頭を冷やしてこい」
シエラ=レオネは怒鳴る事なくそう告げたが、その声は感情や心を殺すような冷たさを帯びていた。
「わかり...ました」
カズミは特務機関やシエラ=レオネに対して渦巻く感情を必死に抑えながら部屋を出た。
「...あの年の少女には酷か」
それにそもそもカズミは特務機関に自発的に入った訳ではない。カズミとどう向き合うべきか悩みながらも、シエラ=レオネは再びサノスに視線を移したのだった。
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/26(日) 20:25:38.29 ID:cwdFBBsg0
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 1.5/4
ガルー 熟練
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り3回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
753 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/26(日) 20:28:48.60 ID:5w5alGZp0
1 ガルー バーネット
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/26(日) 20:34:18.92 ID:cwdFBBsg0
↓1 勝ったのは?
01〜20 引き分け
21〜60バーネット
61〜 ガルー
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/26(日) 20:39:02.77 ID:HjJJNh5B0
a
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2021/12/26(日) 20:49:37.55 ID:cwdFBBsg0
77 ゾロ目ボーナスで2人とも+1
バーネット 熟練 1.5/4→2.5/4
ガルー 熟練 0→1/4
カズミ・アーディガン
白兵戦能力 熟練
操縦技能 エース
操縦技能(ポイントの獲得は同格以上の相手との訓練及び実戦での勝利、昇格に必要な最後のポイントは実戦のみ)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 1.5/4
バーネット 熟練 2.5/4
ガルー 熟練 1/4
白兵戦能力(同上)
シエラ=レオネ エース
オルデンリッジ 熟練 0.5/4
バーネット 熟練0.5/4
ガルー 熟練
好感度 (MAXは6)
エヴァ 4(大好きなお姉ちゃん!)
アダム 4 2/5(お気に入りのパイロット!)
バーネット 5 1/6(期待の後輩だ!)
ガルー 5 3/6(カズミになら背中を任せられるぜ!)
オルデンリッジ 4 2/5(真っ直ぐで良い娘だ)
シエラ=レオネ 3 3/4(素質は悪くないな)
リリス 2(ただのパイロット)
自由行動残り2回
↓1
1操縦技能の訓練(〇〇と〇〇という風に名前をお願いします)
2白兵戦の訓練(同上)
3コミュニケーションをとる(相手の名前と、指定があるならどんな会話をしたか、あるいはどんな事があったかもどうぞ)
4特に何もしない
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/26(日) 21:02:27.72 ID:qSEqao7h0
3 カズミ バーネット コーヒー奢ったりして励ましてくれる先輩
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
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