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【艦これ】龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」
- 702 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:45:46.68 ID:JaN/qbEy0
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< 怪異か何かかな? >
江風「ン……ン? 」
海風「あぁ、ごめん手滑ってレンチ落としちゃった」
江風「ン、気ィ付けろよ」
海風「うん。……艤装の力なのか知らないけど私たちって海の上で転倒しても沈まないじゃん」
江風「うン」
海風「でも足踏み抜こうと思えば特に何もしなくても海面貫通できるじゃん」
江風「うン」
海風「逆にあれ海中側の方でピッタリ張り付いたりできないのかな。
波に身体ピッタリ張り付く感じで」
江風「知らないけど……それ、したいか? 」
海風「出力が艤装発現させてるときのままなら物凄いスピードでサーフボードみたいになれるなって」
江風「う、うぅン……? 姉貴、飲ンでる……? 」
- 703 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:46:48.32 ID:JaN/qbEy0
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< 誰がやりたがるかは置いておいて >
江風「つーかそれ泳ぎじゃ駄目なのか? 艤装出して身体機能異常励起したらオリンピックなンて鼻で笑えるじゃン」
海風「でも艤装の力で海上走る方が早いでしょ? だって船と同じ速度なんだから」
江風「まぁ、そうだけど……うーン」
涼風「それさ、つまり潜水艦組が滅茶苦茶海面近いとこ進んでるあれと同じじゃないの? 」
海風「あぁ、確かに。じゃあ、それに特化してる潜水艦組じゃないとできないのかなやっぱり」
涼風「じゃない? どんな線引きがあって誰が決めたのか知らないけどあたいたち割と艦種ごとみたいな制約課されてるし」
江風「なるほどなぁ」
明石「え? 普通に、って感じではないですけどできると思いますよ。
潜水艦組が本当に特化してるのは海中で呼吸も排泄も不要にできるとこですし」
海風「つまり決死の状態で意志さえ持ってればできなくはないんだね、高速サーフボード」
江風「えぇ……」
- 704 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:48:12.45 ID:JaN/qbEy0
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< 日常的非日常 >
加賀「でもあれかなり苦しいわよ。できることならやりたくないわ」
江風「なンで経験者がいるンだよ……」
加賀「敵拠点からなるべく視認されないように逃げる必要があったの。
時々苦しくなって波間から顔を出していたけれど三十分くらいはしていたと思うわ、海中サーフボード」
涼風「あぁ、そっか。体内物質を生存特化させてしまえば海中からでも酸素くらいどうにかできるって理屈か」
加賀「私はそう聞いたわ。やってやれるものではないって言われていたけれど何とかなるものね」
海風「ふぅん……加賀さんも大概計画より勢いですよね」
加賀「勢いで抱かれるよりは楽だと思うわ、色々と」
海風「ん……ん…………うん、そうかも、しれませんね」
加賀「ええ」
涼風「何に納得してんですかねおねーちゃん様は」
江風「でも変な安心感はあるよこの流れ。……姉貴が雲龍さンみたいになっても困るけど」
- 705 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:48:38.68 ID:JaN/qbEy0
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ありがとうございました
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/06(木) 00:01:05.69 ID:P7nb2pbr0
- 乙
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/06(木) 00:02:30.12 ID:6NXehBT80
- 乙です
- 708 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:35:08.99 ID:xr0KfOnY0
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< 節制の果てにあるものなどよりも >
能代「よくよく考えてみると冗談みたいな大きさですよね」
雲龍「ん……? 」
能代「それ、雲龍さんのそれです」
雲龍「あぁ……でも乳肉って萎むのよね、加齢で」
能代「そんなこと考えたくないサイズですね」
雲龍「実際どうなるのかとは思うわ。勿論人間の女として老いて死にたいって願望はそれなりにはあるわけだけど」
能代「切り落とします? 」
雲龍「ことと次第によっては? まぁ、たぶん私歳取っても綺麗だし均整は割と維持している方だと思うけど」
能代「分かりませんよ。このままの暴飲を続けていたら」
雲龍「そうね。まぁ、そのときはそのときよ。
女の哀切もきっと楽しめる」
能代「はぁ」
提督「…………」
高雄「? 」
提督「や、俺がいると思ってないからなんだろうけど……淡々としてる女の子って怖いなぁ、って」
- 709 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:36:20.25 ID:xr0KfOnY0
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< 本心を隠す体に見えるようにけれど敢えて隙を残すあざとさを意識しつつ…… >
提督「? ……なんで君ブラウスなんて着てんの? 」
雲龍「? 着たいから? 」
提督「あ、そう……ランジェ浮いてるけど当然のように意図してんだろうなお前」
雲龍「そんなわけ無いじゃない。これでも女としての矜持と見栄は最低限あるのよ。
それはそれとして舐めるように見ていいけど」
天城「……はぁ」
葛城「……嘘だけは吐かない姉上殿って素晴らしいなぁ……」
提督「???? 」
- 710 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:36:55.27 ID:xr0KfOnY0
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< 無い用は無いという内容 >
提督「その胸元の抑え方無駄にエロいなおい。
……水色のランジェでそんなシンプルなワンポイントのあんのか」
雲龍「世の中の女用下着を把握した気になってる男って普通にキモいと思うわ」
天城「そうですね。……でもこれ、すっごい可愛いんですよ」
葛城「だねぇ。私も同じデザインの欲しいくらい」
提督「ほーん……? 」
雲龍「まぁ、無いけど」
葛城「クソガッ……」
天城「はぁ……」
提督「ほ、ほーん……」
- 711 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:37:34.17 ID:xr0KfOnY0
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< どんな日だっていつも通りに >
雲龍「ツインテ兎狩りバックは当然大好きなのだけれど」
提督「君は意味の分からない単語を口走るのが上手いね」
雲龍「それ程でも。……ポニテを片手で掴まれてもう片方の手を腰に置かれるのは何と言えば? 」
提督「知らねぇよそんなの……」
- 712 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:38:05.23 ID:xr0KfOnY0
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< ヒトゴロシ、と読むのです >
Littorio「“ 人間殺しバック ”? 」
雲龍「随分エッジが効いている気もするけど割と好きだわ、採用」
Littorio「実際あれって人間にしかできないでしょう? 」
雲龍「えーと……あぁ、そうね。私たちに男はいないから」
Littorio「ええ。よかったですね、特別な男で」
提督「なんなの君ら……」
- 713 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:41:17.02 ID:xr0KfOnY0
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< 戯事 >
雲龍「まぁ、そんなことはどうでもいいのよ。……ちゃんといつも通りに仕上げておいたから、あれ」
天城「それはどうも。どこに感謝すればいいのかは分かりませんが」
Littorio「変に浮ついてデートに行くあの男なんて嫌でしょう? 」
天城「天城程度と外へ遊びに行くだけで浮つくとは思えませんが」
雲龍「そう…………馬鹿ね」
Littorio「そうですね」
天城「そうですか。…………だって、馬鹿じゃありませんか。
精一杯お粧しして、天城を一番には見てくれない男と遊びに行くなんて」
- 714 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:47:47.13 ID:xr0KfOnY0
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< 妹として女としてあなたのモノとして >
雲龍「あら、じゃあ代わってくれる? 」
Littorio「Littorioでも構いませんよ」
天城「絶対嫌です。何があろうと今日は天城だけ、天城だけの日にするんですから」
雲龍「……そ」
Littorio「いってらっしゃい。あの人はきっと愛車にもたれ掛かって変に気取って待っていますから」
天城「でしょうね。…………姉様」
雲龍「? 」
天城「プレゼント、ありがとうございました。これ、着けていきますね」
雲龍「ん……」
Littorio「ふふ……洒落た耳飾りですね」
雲龍「天城が着こなせるだけよ。耳に着けるものを着こなすっていうのかは知らないけど」
Littorio「そうですね。…………嗚呼、Littorioがあの人と出掛けるときあんな顔をできているのなら、Littorioは十分以上に幸せなのでしょう」
- 715 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:49:31.33 ID:xr0KfOnY0
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< ただただ本音を語っているように見える >
愛宕「まぁ……性欲処理って普通に大事なことだとは思うけど」
高雄「それを上手く隠すのが社会的動物では」
愛宕「そうねぇ……」
海風「寂しいと思う感情を処理できる一番簡単な作業ですものね」
愛宕「無駄に詩的ね」
高雄「作業、はちょっと詩的とは言えないのでは」
海風「では錯覚で」
高雄「マシになったかしら」
愛宕「そうね」
江風「やっぱおかしいよ皆」
雲龍「そうよね」
江風「うン。……雲龍さンに言われるが一番納得いかないけど」
- 716 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:54:31.90 ID:xr0KfOnY0
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< そういうヒトたち >
海風「うん? でも、っていうことは高雄さん」
高雄「? 」
海風「高雄さんは私たちのことを社会的動物だと? 」
高雄「広義に言えば社会を構築してその中で生きる生命体は全て社会的動物なの。
自分のことを人間だとは思わないけれどこんな身勝手な思考する存在をAIだとも思えないし」
海風「なるほど? 」
明石「まぁ、群社会を形成する絶対的ボスを頂点とする強者の独裁もその範疇なんですが」
阿賀野「アリストテレスが説いた人間の定義から言うとちょっと逸脱する気もするけどね。
ほら、例の“ ポリス的動物 ”ってやつのことだけど」
愛宕「はいはい。……結局こうやって酔って自分勝手喋っているときが一番人間と見分け付かないのよね、私たちって」
- 717 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:57:45.40 ID:xr0KfOnY0
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< また、新しいフィナーレを >
提督「おっぱいのしっとり感に勝てる男なんてこの世にいないんですが」
天城「が、じゃないんですが……なんなんですこれ」
提督「これ? 仰向けに天城の背中味わいつつおっぱいの肌感も味わってるの」
天城「ん……っ…………馬っ、鹿じゃないですか」
提督「うん。……………………なぁ、天城」
天城「…………なんです」
提督「謝んないけどさ」
天城「…………」
提督「…………うん、来年もこうやってさせてくれる? 」
天城「莫迦。……………………こうやって、逃げられないようにしたくせに」
- 718 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/15(土) 22:58:12.30 ID:xr0KfOnY0
-
ありがとうございました
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2022/10/15(土) 23:43:28.51 ID:qKyPjAjRO
- 乙です
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/16(日) 00:05:29.48 ID:HZ6sJPAa0
- 乙
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/16(日) 06:27:36.12 ID:PFTsSXxqo
- お疲れ様です
- 722 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:43:32.92 ID:Q+GfNp670
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< 色んな意味で唯一無二のパートナー >
愛宕「ふぁ……あなたたち救世主か何か? 」
Roma「は? 」
愛宕「私はいなかったけど朝から二人でお味噌汁とご飯とシンプルな付け合わせ用意したんでしょう?
お昼にはパエリアとスープってカミサマなのかなって」
涼月「私にRomaさん以上の存在なんていませんよ」
Roma「だそうよ。私はこの子にしたいからって言われたから手伝っただけ」
愛宕「なーんだ、やっぱりカミサマじゃない」
高雄「昨日も色々とお世話になりました」
明石「おいし。……この先あの人が誰かの誕生日に出かけるたびに活躍しそうですねぇ」
雲龍「……Zzz」
瑞穂「瑞穂も明石さんが連れていかれない限りは……まぁ、その場合誰か一人は協力者が必要なんですが」
- 723 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:44:57.96 ID:Q+GfNp670
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< 他人事 >
涼風「っても一応料理ガチ勢筆頭の一人は変な任務が無ければ残ってるだろ。
パートナーもいないしどんなときも鋼メンタルな化け物が」
赤城「んぐ、なんて絶妙な塩加げ……何か言いました? 」
涼風「別に。……こういうときの阿賀野姉妹って何故か影薄いよなって」
赤城「潜在的に惹かれていてそれを自覚しているからでしょう。
現に二人とも朝食はギリギリ間に合う時間でしたしね」
涼風「あ、そ……」
- 724 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:46:15.05 ID:Q+GfNp670
-
< 酔った戯言を逆しまに >
阿賀野「まぁ……そうだね、テンションは上がらないね」
能代「遊びに行っているボスを考えると部下が規律を守る意味って無いと思うんです」
松風「つまり僕たちメインを張れない勢がなんとかすればいいってことなんだけどね」
旗風「私はボスが真面目にやらない限りメインは張りません」
伊13「調理で、メイン、張って……差配なんて、できない」
漣「江風も無理、初月も無理、イヨも無理ってなるともうどうにもならないね」
叢雲「そうね。…………や、私も普通に思うところあったっていいじゃない。
あいつが遊び呆けている間にまともに料理なんてしたくない理由なんてヒトそれぞれでしょうが」
- 725 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:47:13.57 ID:Q+GfNp670
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< 掻き上げたそこに、ふと >
提督「諂うと餡って似てるじゃん」
天城「んん……媚び諂うと餡子? 」
提督「ヘツラウは諛うでもいいんだけどな。……似てるじゃんか」
天城「まぁ、旁が同じですからね」
提督「そうだな。……帰りたくない」
天城「はぁ」
提督「どうしよ。ふっつーに気分乗らない、もう一泊したい。二日以上ぶん投げてるけど」
天城「天城は構いませんけれど……そんなにこのイヤリング、気に入ったんですか? 」
- 726 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:50:38.37 ID:Q+GfNp670
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< 本当に気分が乗らないとき >
提督「そういうことに、しておきたいかな」
天城「ん……そういうことにしても、いいですけど」
提督「いい? 」
天城「あなたに抱き締められて言われれば、是非もありません」
提督「うん……うん」
天城「…………ただ」
提督「…………ん」
天城「あなたがあなたで来年も天城を天城として愛してくれることが、条件ですけれど」
提督「難しいこと言うね。……請け負いました」
天城「ならばよろしいでしょう。溺れてくださいな」
提督「ん。…………明日もこのままいられると、いいのに」
- 727 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:51:51.70 ID:Q+GfNp670
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< 平常的異常運転 >
Roma「と、いってもさすがに私たちも夕食まで面倒は見ないわよ」
涼月「義理がありませんからね」
山城「はいはい。……豚しゃぶでいい? 」
龍田「ん……適当に煮付けとかすまし汁でも用意してあげる」
扶桑「洗い物だとかの雑事は私がやるわ」
初月「裏ボスの皆さんはさすがに手慣れているな。
……こんなものに慣れるのもどうかと思うが」
- 728 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:52:37.00 ID:Q+GfNp670
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< そういうこと >
愛宕「どーも、こんなものにさえ永遠に慣れることのない正妻の二人でーす」
高雄「正妻の二人って言葉は中々……いえ、異論は無いけれど」
葛城「正妻だから慣れないんでしょ。愛人の皆さんにとっては所詮他の女も自分と同列だし」
愛宕「確かに」
高雄「そうですね」
葛城「うん。……これで見下してるわけでもなく仲が良い方っておかしいと思うんだよなぁ……」
- 729 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:53:31.47 ID:Q+GfNp670
-
< 拒否しようともそうであるのならば >
漣「その辺りのおかしな均衡と友好は黄金時代を築いた皆さんの関係のお陰だね」
葛城「は? 」
叢雲「あいつ、高雄、愛宕、龍田、山城、扶桑、あと……えーと、まぁ、あきつ丸ね。
その辺のクズが一番平穏に馴れ合ってた一時期のことよ」
漣「クソ暑い南方を一抜けしやがったくせにことあるごとに手紙寄越しやがったからなぁ。
如何に今が楽しいかおしえてくれちゃった時代なわけ」
葛城「ふーん……? 」
叢雲「あいつがいて、あの姉妹がいて、感性がその姉妹と似てるのにあの男だけが欲しい一番の好みがいて、
そんな馬鹿全員の思考に何故か寄り添える妹がいて、
そんな妹をどこまでも信じて一緒にいられる姉がいて、
そういうのを度外視して俯瞰できる狗がいたのよ」
漣「狗が欲しかったのは誰かの愛情だったし、
姉が本当に欲しいのは妹の視線の先にいる男だったし、
妹は最初から一人の男も姉も手に入れるつもりだったし、
馬鹿な黒金姉妹は悔恨と後ろめたさに苦しんでるけどね」
葛城「あ、そう……クソ男の一番の好みさんは? 」
漣「足踏みが趣味なんじゃないのあれ。地団駄も絵面は似てるね」
叢雲「寝取られ性癖って治らないのかもね。
あぁ、この場合の性癖は誤用だし寝取られも普通に間違いだけど」
葛城「……はぁ? 」
- 730 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:54:33.95 ID:Q+GfNp670
-
< 踊れ、と言われた気がしたのです >
漣「飄々とした雰囲気維持しつつ常に誰かしらに奪われてる現実愉しむとかさすが龍田さんってとこだね」
叢雲「化け物の精神としても破格ね。まったく恐れ入るわ」
葛城「お、おう……実はお二人は龍田が嫌いなので? 」
漣「寧ろ好きな部類だよね。親近感っていうか」
叢雲「ま、そうね」
葛城「そう……あの人早く死なないかな。
や、死んだら死んだでもう何も想像したくないとこまで堕ちそうだけど」
- 731 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:58:14.79 ID:Q+GfNp670
-
< 巫山戯た酔いにただひたすらに >
提督「あぁ……視点、定まらない」
天城「そんなものいつもでは」
提督「天城の可愛い顔はいつも見えてる筈だけど……そうかな」
天城「定まっているのならずっと天城しか見えないのでは」
提督「そう……そうかな」
天城「そうに違いありませんとも」
提督「そっか。…………明日、明日は帰るから」
天城「はい。…………だとしても、今は……今も天城に夢を見させてくださいませ、旦那様」
提督「ん…………」
- 732 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/17(月) 23:58:41.91 ID:Q+GfNp670
-
ありがとうございました
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/18(火) 00:00:54.59 ID:9PYgyCM30
- 乙
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/19(水) 00:54:55.40 ID:88L2sZZUo
- おつ
- 735 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:13:44.01 ID:BDYpJRA40
-
< 朝食モグモグしつつ >
漣「や、この人たぶん抱いた女誰か一人でも死んだらもう再起不能になるタイプでしょ」
提督「若干褒められてる気がしないでもない」
叢雲「まぁ、ここの面子からすると、そうね」
漣「自分が死んで悲しむ相手を想像しながら死ねるなんてなんて幸せ、とか言いそう」
提督「てーか普通に言われる」
叢雲「気持ち悪い集団よね、本当」
漣「本当それ」
叢雲「不思議と嫌悪感は無いけど」
提督「そりゃむーちゃんは俺のこと好きだからな」
叢雲「ばーか」
葛城「はぁ。…………なんで料理当番切り抜けたと思ったら座ったとこがこんなのの横なんだろう私」
- 736 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:17:15.68 ID:BDYpJRA40
-
< あくまで素面なのです >
叢雲「ふふ……あなた、私の隣が嫌だっていうの? 」
葛城「むーちゃんの隣に漣がいなくて目の前がこのクソ男じゃなければ嫌じゃなかったかな」
漣「それは酷い」
提督「俺も俺が俺じゃなかったら不愉快極まるね」
漣「うっせークズ」
叢雲「あなたもそろそろ慣れておきなさいな」
葛城「だって慣れたら次はこれになるじゃん……」
天城「どうも、“ これ ” です」
雲龍「よかったわね。慣れれば取り敢えず身体のバランスは大分変わるわ」
葛城「あのさぁ……」
提督「瑞鶴がちゃんと認識してくれないだろう」
叢雲「感動の再会が行方不明者の捜索に変わるわね」
葛城「あっ、のさぁっ……! 」
- 737 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:22:41.59 ID:BDYpJRA40
-
< やれやれ、といったところ >
葛城「や、でもマジで酔ってない? それか二日酔いでぶっ壊れてない? 」
叢雲「生憎と昨日は報告書と提言まとめて早寝」
提督「さっきタイトルだけ見てやる気無くなったんだけど」
叢雲「私の書いたもので頭悩ませるなんて幸せね、よかったじゃない」
提督「なんかキャラおかしくなってない君」
叢雲「別に。そういえば九月の二十七日は誕生日ってやつだったなって思い出してテンションが高いだけ」
漣「ん、んん? 」
天城「……? 」
雲龍「……」
提督「分かった。……おーい、お盆くれ、そう、全部載せられればいっそ鍋の蓋でも良い」
高雄「はい。…………巫山戯た中二病に嘆けばいいのか婚約者以外との疎通に悩めばいいのか」
- 738 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:28:01.21 ID:BDYpJRA40
-
< Z級のZは個人的にzombieのZにしておきたいところ >
時雨「あのさぁ……」
夕立「やっぱね、タイトルからして面白くないことが確定してるクソ映画! 」
速吸「いえね、私も色々と観てきて考えを改めたんです。
諸々の材料からして面白くなる理由が無いのに頑張っているのが良いって」
夕立「はぁ? つまんないものをつまんないものとして楽しむのがいいっぽい? 」
速吸「つまんないものなりに面白くしようという意志に共感するのがいいのでしょう? 」
夕立「グルルルルゥッ……」
速吸「…………」
あきつ丸「…………昼間から何をくだらないことを」
- 739 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:29:27.48 ID:BDYpJRA40
-
< 想像という近似真実、或いは経験 >
提督「んー……紅茶」
高雄「そう。……少々、お待ちください」
提督「……ん」
高雄「はい。…………それまでに一段落、お願いしますね」
提督「あぁ」
提督「………何故あの流れでブランデーの紅茶風味になるんだ」
高雄「飲まなくても構いませんよ。……判はもう要りませんし、愛宕に投げませんか? 」
愛宕「とかいう遣り取りをしたとかしていないとか。
……ふぅ、書類の分別なんてゴミの分別と似たようなものよねぇ……」
- 740 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:30:06.12 ID:BDYpJRA40
-
< 秋冬のオススメ(テキトー) >
愛宕「落ち着いた色味のイエロー……ねぇ」
Littorio「嫌味か何か? 」
愛宕「別に。私は自分のことモンキーだと思ってないし」
Littorio「ふぅ……やっぱり、嫌味なのでは? 」
愛宕「だからそんなつもり無いって。
……グロスはいいとしてアイライナーにこの色だと髪色に合わない、というか合い過ぎる気がして」
Littorio「リップならゴールドも時々使っていますしね」
愛宕「んー……」
Littorio「ふふ……見てほしい相手がいないからそんな気分なのでは? 」
愛宕「そうかもね。……誰か、殺してやりたい気分なんだけど」
Littorio「ええっ、と……」
- 741 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/23(日) 23:31:10.69 ID:BDYpJRA40
-
< 目に悪い程鮮やかな青色のワンピースを着て >
愛宕「はぁ……だるいわ」
初月「……身体の線、出し過ぎじゃないか」
愛宕「気にする子がいるなんて知らなかったから」
初月「それに白の短いカーディガンなんて、まるで……」
愛宕「んふ、まるで? 」
初月「その……誘っているみたいだなって」
愛宕「綺麗に見える? 」
初月「見えるよ。真実綺麗だからそう見えるんだと思うけど」
愛宕「あ、そ……はぁ」
初月「なに? 」
愛宕「いえね、今すぐ自分のじゃないベッドと出会いたいくらい、だるいなぁ、って」
初月「はぁ……やっぱり、誘ってるのかい? 」
愛宕「さぁ……? 」
- 742 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2022/10/23(日) 23:31:32.74 ID:BDYpJRA40
-
ありがとうございました
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/23(日) 23:48:27.80 ID:XfBnUP9p0
- 乙
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 13:01:23.45 ID:lUGWiEotO
- 乙
紅茶頼んで紅茶風味のブランデーでてくるとか
どっかの不敗の魔術師さんが聞いたらすっごいうらやましがりそう
- 745 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:19:24.39 ID:nkUp22I40
-
< 朝っぱらから楽しむ >
提督「あぁもう……なんなの本当」
叢雲「自分から噛み付いておいて負け散らかした敗残者に意見言う権利なんて無いでしょ」
漣「実にご尤も」
天城「え、えーと……」
提督「まさか君もグルだったなんてね、天城ちゃん」
天城「グルというかなんというか」
叢雲「その顔その態度は擬態ってことね、つまり」
漣「愛人とはいえ卓につけばハコらせて当然でしょ? 」
提督「まぁ、そ
雲龍「普段パコらせてあげてるからいいのよね別に」
天城「そうですね。…………次、天城が親でしたか」
- 746 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:20:39.15 ID:nkUp22I40
-
< 素面であるからこそそれ以外でありたい、みたいな >
葛城「殆ど無視に近い対応って……」
涼風「勝負中だしまぁ」
初月「寧ろさっきのは漣のフリなんじゃないのか」
涼風「あの流れならまず間違い無く空気読まない話突っ込んでくるしな雲龍さん」
葛城「嫌な信頼だなぁ」
雲龍「信頼って簡単に気持ち良くなれる道具だもの」
葛城「はいはい。……私こそなんなのこれって言いたい気分だよ、提督さん」
- 747 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:22:37.18 ID:nkUp22I40
-
< 気兼ね無く語れるということ >
漣「や、お淑やかな令嬢は騎士になんかならないでしょ。
女騎士やってるってことは仮に少々見てくれが良くてもご主人様が大好きな頭中世ですよ」
提督「確かに、と言いたいところですが」
阿賀野「ジャンヌを騎士扱いするのは駄目ね」
提督「あ、そう……秦良玉は駄目? 」
阿賀野「元の身分が高過ぎる、不適」
提督「んな馬鹿な。じゃあゼノビアとかも駄目なのか」
阿賀野「君主でいいなら女傑なんて幾らでもいるし」
提督「甲斐姫」
阿賀野「だからそれ主筋でしょ」
提督「じゃあ巴御ぜ
阿賀野「却下ぁ! 」
提督「うっせぇ。…………あぁ、幸せ」
漣「???? 」
- 748 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:23:47.26 ID:nkUp22I40
-
< 話は流れて >
提督「えー、僕スフォルツァ家みたいな権謀大好きなお家はちょっとぉ……」
阿賀野「自分の言動鑑みてくれませんかね」
叢雲「ふふん、同族嫌悪じゃないの? 」
提督「や、スフォルツァ家というかあの時代のイタリア名門と比べるとか僕そんな自信家じゃないんで」
阿賀野「こんなのに同族意識持たれるとか半島貴族皆憤死しちゃうよ」
叢雲「あなたたち何なのよその息の合い具合は」
提督「歴史好き故に? 」
阿賀野「故に! 」
提督「いぇーい! 」
叢雲「はぁ……」
漣「意味分かんな。……や、本当マジでなんなのか分からん、分からん」
- 749 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:24:29.84 ID:nkUp22I40
-
< 当然の如く >
阿賀野「え、いや、悪辣さにおいても提督さんなんて三歳児の悪戯レベルでしょ。
当時の半島情勢に比べたら」
提督「せやせや」
叢雲「まぁ、たぶんあなたたちが言うんだからそうなんでしょうけども……」
漣「ご主人様がガキに見える悪辣さ、ねぇ……? 」
- 750 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:25:59.95 ID:nkUp22I40
-
< 史学に興味が無いと何の理解も共感もできない >
雲龍「いえね、あの、普通に蹂躙されるのよ。あれを本気で焚き付けて受け身になると」
阿賀野「そりゃあまぁあの体躯の、あー……性欲過多で愛の深い男に襲われるわけだから」
雲龍「襲われてるわけじゃないのよ。私はそれでも嬉しいけどそうじゃなくて」
阿賀野「あのさ……」
雲龍「そもそも焚き付けているっていうのも語弊なの。
傅いてけれど膝は付かず奉仕すれど媚びはせず、というか。
あくまで男を立てる品のある女としての節度ある吶喊というか。
もちろん負けるのは確定しているしそれが楽しいんだけど」
阿賀野「あのさぁ……ちょっと例えがとっ散らかり過ぎてよく分からない」
雲龍「考えてきたわ、というか勉強してきたわ、控えなさい」
阿賀野「あのさ……」
雲龍「なんたか島の食人鬼皇帝率いるミュラの突撃を自分でお膳立てして涙を流すようなものなのよ。
それも、全ては無謬の希望と無私の愛において」
阿賀野「なる、ほど……分かった、阿賀野が間違ってた、ごめん」
漣「なんだこれ……」
- 751 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:26:45.06 ID:nkUp22I40
-
< そこは譲れない >
雲龍「私の肉とヒダで諸々処理して終わるような男ならそもそも身体を許してはいないわけよ」
涼月「まぁ……そうでしょうね」
雲龍「でもね、愛してしまったからこそなの。
こんな境遇のこんな化け物を本心から愛してしまえるような馬鹿にはそれを許したくなったの」
涼月「はぁ」
雲龍「いえ、寧ろそうやってしてくれた方がどれだけ楽か。
道具として処理してくれた方が楽に感じるのよ。
深く心から抱き締められればられる程私の胸は愛に締め付けられて、苦しくなる」
涼月「……」
雲龍「そういう、ことなのよ」
涼月「…………」
雲龍「……………………ま、それは嗜好とはまた違った話であって、私って普通にキツめのマゾなんだけど」
- 752 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:27:52.26 ID:nkUp22I40
-
< 性欲の絡まない友情っていいよね、って >
Roma「ふぅ……やっぱりトレーニング後は秋でも暑いわね」
涼月「ん、えっと、あの……」
Roma「何? 」
涼月「え、と……その、タオル」
Roma「? ありがとう? 」
涼月「…………その、はしたないです、Romaさん」
Roma「は? 」
提督「んえ? まぁ、ノーブラで白いシャツはどうかと思うよ。
胸元も緩いやつだし」
Roma「あ、そう……特に視線も感じないんだけど? 」
提督「慣れだよ慣れ」
Roma「はぁ。あなたの精神構造ってどうなってるのかしら」
提督「さぁね。見てほしい? 」
Roma「そういうわけじゃないけど男の視点って割と大事なファクターでしょう。
私があなたに興味を持っているかどうかは別として」
提督「そうだね。…………逆に俺がお前にそういう意味で興味を持っているかどうかってことじゃねぇのかな、たぶん」
Roma「なるほど。実にあなたらしい卑怯な逃げ方ね」
提督「しっつれーな」
- 753 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:28:50.56 ID:nkUp22I40
-
< 納得がいかない >
提督「まずこう、構成が気に入らねぇんだよ」
漣「はぁ」
提督「最初はまぁ説明回でいいとは思うけどな、次はなんというか水着回的なのをやって」
漣「はぁ」
提督「微妙なシリアス挟んで」
漣「はぁ」
提督「急に現在に引き戻して、その後直近の過去回想とかそういう感じでラストに進んだらどうかねおねーさん」
漣「割とありそうですけどね。……それ、サメ映画では? 」
提督「サメ映画構成でシリアスアニメをつくってはいけない理由とは? 」
漣「んなもん売れるわけねぇでしょーが……」
- 754 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:29:21.95 ID:nkUp22I40
-
< 私は、お待ちしております、待望です >
提督「つーかそもそもサメ映画をアニメでやればいいと思うよ俺は」
漣「深夜アニメっすかね。エログロ満点で実にそれっぽい」
提督「過度なシリアスとかは勿論要らない。
なんとなくキャッキャしてそれとなく悲しんでどうということもなくハッピーエンド」
漣「うーん……」
提督「夏休みに海へ来た大学生グループとなんかよく分からないマッドな担当教官とで1クールいけるだろ」
漣「ゼミ旅行なんすかね。……無駄に若作りで到底教授に見えないエロい担当教官なんすね? 」
提督「あぁ。なんぞ意味不明なよく分からん実験の産物なわけだよ、サメちゃんは」
漣「ヒロインは? 」
提督「当然ポッと出のエロいねーちゃんだよ。社会人から高校生までどこでもいいぞ」
漣「ゼミの重要人物は教官と親友と……あぁ、アニメ業界的に不思議っ子みたいなロリくらいは」
提督「最後はトレース不能な理由の大爆発でエピローグでは軽口言い合う主人公とヒロイン」
漣「Cパートで背鰭でも見せときゃいいんすね」
提督「グッッッッドっ! 」
漣「うーん……え、いや、なんか普通に1クールの深夜アニメとしてなら……いやいや」
- 755 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:30:43.79 ID:nkUp22I40
-
< 見せたい >
提督「はぁ……なんで君この季節に水着なんて着てんの」
雲龍「? 好きでしょう? 」
提督「そりゃまぁ……そうだな。でも私室に招かれたときの普通ってあるだろう。
ネグリジェでもいいしランジェだけでもいい。
なんならパジャマでもラフな部屋着でも」
雲龍「あ、そう……それよりこれ、久々に良いと思ったデザインなの」
提督「はぁ? 」
雲龍「いい? ここ、これ、見なさい」
提督「肩胛骨も綺麗だなお前。…………あ? 」
雲龍「分からないの? 黒のビキニでゴールドのホックはまぁ普通にあるでしょう。
でもこれ、このホック、留め具が台形のやつなの。なのに丸みも帯びてて、可愛い」
提督「うん……そうだね? 」
雲龍「…………はぁ……もういいわ、抱いて」
提督「あのさ……」
- 756 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:32:00.27 ID:nkUp22I40
-
< 男視点と女視点……とも言い切れない >
提督「でもこうなんつーの……うん、鼠蹊部殆ど見えてるハイレグみたいな三角はすげーと思う」
雲龍「そんなのはいいから、ほら、抱いて」
提督「あ、そう……なんなの君、そんなにそのホックに興味無いの気に入らないの? ねぇ……? 」
- 757 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:34:09.37 ID:nkUp22I40
-
< 天丼というかなんというか >
提督「や、ややや……でもほら、男としてはうなじから背中も好きだけどやっぱ前というか、おっぱ
雲龍「もういいから、本当いいから」
提督「なんでそんな投げ遣りなの……君割と面倒臭くない女の子自認してたでしょーよ……」
- 758 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:39:44.02 ID:nkUp22I40
-
< 明日には忘れている >
海風「” 上品な女性は同性からも好かれるものです ”ねぇ……ふぅん」
江風「女性誌に喧嘩売るような顔するっていよいよヤベーやつだと思うンだけど」
海風「そうだね。……でも絶対そんなこと無い。それが実現するって本気でこれは勝てない、美しいって思ったときだけだよ」
江風「かもしれンけど」
海風「私は愛宕さんとか雲龍さんは上品だと思ってるし綺麗だと思ってるよ。
それとは別に普通に先輩としても同僚としても女としても好きだよ?
でもね、上品だから好きになったなんて言われたら怒っちゃう」
江風「そうなの。…………嫌な酔い方してるけど、何か、あった? 」
- 759 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:44:03.90 ID:nkUp22I40
-
< 終局衣装なんて投げ捨てて >
雲龍「ぁ……、ふ、ぅ……………………ぁは」
提督「……………………っ、ハァ…………口」
雲龍「ん…………ふぅ、寝バックでイった後そのままキスさせるの、好きね」
提督「大好き。…………一回抜いていい? 」
雲龍「ヤ。逃がさないから」
提督「ぉふ…………脚、逆に絡めないでよ……ん」
雲龍「このまま、このまま……もう一回、もっと潰して、あなたに溶け合うくらい」
提督「うん。…………手、掴ませて? 」
雲龍「あ、っは……ンー…………枕だけ、ヤ……投げないでよ…………ンンん、っ…………〜〜、! 」
- 760 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/01(火) 23:44:34.52 ID:nkUp22I40
-
ありがとうございました
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/01(火) 23:59:54.25 ID:W5eXHUbU0
- 乙
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/02(水) 18:01:45.09 ID:m450sx13o
- おつ
- 763 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:28:25.20 ID:DEH1twDIO
-
< ゾッとしない(する) >
雲龍「でもそうね……復讐って案外と難しいかもしれないわ。
そもそも私たちがその辺の人間に害されるビジョンが見えないけど」
漣「や、ご主人様人質にされて脅されるとか」
雲龍「なんて蛮勇。……やっぱりオーソドックスなのは爪剥ぎからかしら」
漣「一息に殺して差し上げるって選択は無いんすね」
雲龍「あるわけ無いじゃない。私たちの復讐心生み出すなんてちょっとやそっとじゃないし。
兆が一あの人が誰かに殺されたらこの国が終わるわよ」
漣「貴重な兵器が、とかそういう理由じゃねーのが酷い話」
雲龍「私たちって大概重くてメンヘラで勘違い女だから逆恨み甚だしい暴れ方すると思うの」
漣「いやいやいや……まぁ、大切な相手がいれば目の前でその人を、とか」
雲龍「なるほど、参考になるわ」
漣「何の参考なんですそれ……」
- 764 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:29:51.11 ID:DEH1twDIO
-
< 見えているモノと見えていないモノと見てはならぬモノと >
叢雲「でもあれよね、どうせ隠蔽されるんでしょうし多少の被害ならいい気もするわ」
漣「よくはないと思うんだけど」
雲龍「本当に闇深い事件っていうのはまともな人間は誰も知らなくて事件にはならない出来事のことだもの」
叢雲「事件というよりは出来事ね」
叢雲「龍田に恋した頭おかしい理想主義者が死んだのも報道は何も無かったし。
横須賀中枢で銃撃されて浮かんでたら普通大事件なのに」
漣「まぁ、あの人に関しては誰でも死んだ理由分かるし……こっち側なら」
阿賀野「世間様っていうのは尺度としては結構大事なものだからね。
その尺度を使えない程隠蔽されるっていうのは実に不利なわけ」
雲龍「反体制派、自称清流派の皆さんにとっては? 」
阿賀野「うん。阿賀野はそういうところ興味無いからどうでもいいけど」
叢雲「国家とは何か、正義とは何か、なんて陳腐な話に踊る子って可哀想よね」
漣「んん、叢雲ちゃんとか漣の姉妹も何人か参加している噂があるわけだけど」
叢雲「吹雪が最初から参加する気無しだった時点で私には……何? 」
阿賀野「別に。……吹雪ちゃんキチってなんだか怖いな、って。
あの子普通オブ普通みたいな普通に良い子なのに」
- 765 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:32:07.20 ID:DEH1twDIO
-
< 普通に悲しむので普通に言わない >
叢雲「こんな……ええ、横須賀だとかここ大湊みたいな魔窟で普通オブ普通やってる女が、普通……? 」
漣「んなわけ無いよね。控え目に言って化け物だよ、化け物」
阿賀野「そう言われるとまぁ……そうだね」
能代「言いたいことは分かるけどそれでもやっぱり逆説的に謝るべきでは……? 」
- 766 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:36:30.86 ID:iwFWsCysO
-
< 一緒に回れはするけど自動で太鼓持ちになれるくらい >
提督「男としては愛人と遊びに行くのって想像くらいはしてみるんだ。……軍人になる前だぞ? 」
雲龍「ええ」
提督「ゴルフ行くのだけはマジで心底分かんねーんだよな」
雲龍「ふぅん? コスチューム目的じゃないの? あと手ずからおしえられるし自慢もできる」
提督「エロいといえばエロいけども……」
叢雲「接待でも使えて趣味にもなって見目麗しい女に太鼓持ちさせられるなんて最高ね」
提督「確かに」
雲龍「一石三鳥ね」
提督「うん。…………接待プレーができないくらいの上手さしか無いからどれにも当てはまらねぇな、俺」
- 767 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:38:10.79 ID:hCc1LS5CO
-
< 大特とかかな? >
提督「休日には出不精の俺を引き摺って単車の後ろに乗っけてくれてさ、
ツーリングに行こうとか行ってくれる彼女が欲しかったのよ」
高雄「何故それを私に言うんです」
提督「欲しかったのよ、というか欲しい」
高雄「……」
提督「……」
高雄「……」
提督「……」
高雄「……大型の次は単車ですか。その次は何の免許を取らされるの? 」
- 768 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:45:41.04 ID:hCc1LS5CO
-
< ミックス用の種子袋を買うより自分でミックスする方が楽しい(ガチ) >
阿賀野「取ってきたよー」
愛宕「ん、ありがと。適当にサラダとかにしちゃうからそこ置いておいて」
能代「家庭菜園の規模を超越してるわよね。
普通はベビーリーフミックスって器一杯にならないと思うよ」
阿賀野「阿賀野は稲作がしたかったんだけど……」
能代「そりゃあ土地はあるけど」
阿賀野「稲作文化の気分味わいたい……」
愛宕「私は嬉しいけど。ベビーリーフのサラダ好きだし」
阿賀野「お米もいいよね? 」
愛宕「ん、好き」
阿賀野「ね? 」
能代「あのさ……」
初月「…………栗の木を世話してみたり巫山戯た広さの家庭菜園をしてみたり……それが全部歴オタ故なのか……? 」
- 769 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:53:27.01 ID:hCc1LS5CO
-
< 夢は広がるばかり >
愛宕「え? 栗の木もなの? 」
能代「栗の花の臭いをおしえてやりたいとかなんとか言ってなかったっけ」
阿賀野「それはあくまでネタ。栗の木って五千年以上前から栽培されてたんだよ?
肥料モドキ与えて植林までして」
愛宕「へぇ……」
能代「実を付けるのはいつになることやら」
阿賀野「まぁ、単純に植物の成長見てるの楽しくなってきちゃったのもあるけど。
来年は瓢箪を植えて酒器をつくるのが楽しみ! 」
伊14「これが歴女ってやつ? 」
旗風「大分違うと思うけど」
松風「まぁ、本人は大分楽しそうだしいいんじゃない」
提督「武術家の腰にぶら下がってる瓢箪と稲作ねぇ……そのうち濁酒みたいなのまでつくり始めそう」
高雄「あの、酒税法とか、その……えーと……」
- 770 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:55:59.45 ID:VnzxKTLSO
-
< (車)(車)(車)(仏教)(オリンピック)( )(焜炉) >
雲龍「一輪、二輪、三輪、四輪、五輪、七輪ならあるわね」
天城「はい? 」
雲龍「花を数えるとかそういうのなら何輪でも構わないでしょうけど……六輪? 」
叢雲「ロクワならあるわよ。六輪駅って愛知だかどこだかに」
雲龍「……なるほど」
天城「……はい? 」
- 771 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/02(水) 23:58:16.36 ID:pE4bWbnEO
-
< 身分を証明する必要性とは >
涼月「うーん……折角戴くならもう少し写りの良い写真が良かったなぁ」
涼風「免許のかい? 」
初月「実際僕たちが乗ることなんて殆ど有り得ないわけだけどね」
涼月「でも一応は有り得るし。明石さんみたいにドライブが好きになるかもしれないし」
初月「まぁ、そりゃあね。……別に十八歳未満でも運転させろとは言わないけどさ」
涼月「? 」
初月「百歳だろうが千歳だろうが運転できるんだし僕らに免許なんて必要無いよな」
提督「持ってることに意味があるんだよ馬鹿。
……それに涼月はデートで乗る可能性割とあるだろう」
涼月「そうですね」
涼風「そうだな。……今のところその通りだけどあたいたちには本気で要らないんじゃないのかやっぱり」
- 772 :新檀黎斗神(王) :2022/11/03(木) 00:01:04.43 ID:rdDZrZOD0
- https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1667237399/
- 773 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/03(木) 00:01:59.48 ID:wLj+7J+qO
-
< 欲しいものを呉れる人が一番欲しい >
漣「ねーねーご主人様ー、これ買ってくださいよー」
提督「や……やや…………うぅん? ……お前自分も大概金持ちだろうが」
漣「分かってませんなぁ。自分で買えたとしても男に買わせたい、貢がせたいって思うのが女なんですよー? 」
提督「あのさ……」
龍田「あらぁ〜、可愛いだけじゃあ貢いでもらえないわよ? 」
漣「や、可愛いだけで貢いでくれるお財布将校なんすよこれ。さっきまでアホ面でうたた寝してましたけど」
龍田「可愛いからプレゼントしてくれるわけじゃないと思うけど」
漣「ブッサイクな顔してる漣みたいな言動趣味思考の女なんて好きになりませんよこれ」
龍田「そんなこと無いと思うけどなぁ」
漣「いーえ、そうに決まってんですよ。漣はこれだけ小生意気でそれに合った可愛さだから腐れ縁やってられるんです。ねー? 」
提督「ねー? じゃねぇの……折角気持ち良く寝てたのになんなの君……」
- 774 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/03(木) 00:02:20.44 ID:1jEDFIgdO
-
ありがとうございました
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/03(木) 03:57:05.57 ID:t1PWswhjo
- 乙
- 776 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 21:51:37.49 ID:lJBnGZf50
-
< ーーーーなんて、酷い、幸せ >
海風「んぅ……撫でたがり、ですね」
提督「海風が撫でられたがりだから」
海風「そうですね。…………あなたの鼓動、私が聴けるときっていつも普通です」
提督「海風を抱き締めてると落ち着くから」
海風「はいはい。…………ふぁ」
提督「寝る? 」
海風「あなたがこのまま、私が寝ても抱き締めて撫でていてくれるのなら」
提督「おはよう海風。そろそろ起きる時間だ」
海風「はい。……………………本当に、こんなときさえ平常心だなんて、なんてーーーー
- 777 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:01:27.60 ID:lJBnGZf50
-
< Mother Goose >
提督「まぁ、本当に海風がしてほしいならしてるよ? 今日別に喫緊の裁決事項なんて無いし」
海風「そこで“ じゃあお願いします ”って言っていいのは愛宕さんか高雄さんだけじゃないですか」
提督「そんなこと無いよ。俺、海風のこと好きだよ? 」
海風「言い直しましょうか? 私の中のあなたが理想とする私はそういう女なんです。
悪意を込めれば都合の良い私と言い換えられますけど」
提督「それは俺への悪意だよね。…………コーヒーとココアどっちがいい? 」
海風「コーヒーで。シャワーを浴びたてのあなたにココアの甘さは烏滸がましいので」
提督「そ。…………海風の唇ならどんなときでも甘いと思うけど」
海風「気持ち悪い。……………………女の子はお砂糖とスパイスと素敵な何かでできているんでしたっけ」
提督「素敵な何かもスパイスも昨日味わったから、ほら、やっぱり今の海風は甘さしか無い」
海風「はいはい。…………………………………………腕、離してくれないの? 」
提督「抱き締めて撫でてほしそうな顔してたから」
海風「ーーーーーーーー……………………」
- 778 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:03:15.02 ID:lJBnGZf50
-
< 映画好きとしてはウィンスレットの方が好き > ケイト >
漣「へーいご主人様ー。今日もあなたに不都合を届ける漣様ですよー」
提督「そうか。帰れ」
漣「根っからの上級とか成金の皆さんって結局はスレンダーな美人を選ぶらしいっすよ? 」
提督「俺バーランダーのファンだから成功者じゃなくてもいいわ別に」
漣「ば、バーラン……? 」
江風「そこでいきなりバーランダーとか出せるのは得難い人物だと思うよマジで。
…………言ってることはゴミクズの言い訳にも劣るけど」
- 779 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:04:33.32 ID:lJBnGZf50
-
< 美化された想い出というものは >
漣「ほーん……なるほど」
江風「野球に全く興味無いやつがバーランダー検索するとか意味分かンな」
漣「ご主人様が意味分かんないだけでしょ。……ねぇ」
提督「あん? 」
漣「この人たち子供に古風な名前付けたらしいですけどご主人様ってクッソ中二な名前付けそうですね」
提督「や、嫁さんがどういうの提案してくれるかは知らないけど俺はもう候補決めてるから。
中二感無い名前だから」
伊14「どーせ元カノの名前でしょ? 」
提督「喧嘩売ってんのかお前」
江風「ビスマルクって当て字だと比、斯、馬、可、って書くらしい」
伊14「残念。あんまり名前っぽい使い方はできないですね」
提督「……………………」
江風「? 」
伊14「? 」
漣「おーっと……どうどう、キレるの、駄目、悪意、無い? オーケー? 」
- 780 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:07:53.91 ID:lJBnGZf50
-
< 自分を誇るのか、誇らない自分を誇るのか >
龍田「まぁ、でも? 鉄血宰相のこと弄ると途端に機嫌悪くなるあたりガチ過ぎて気持ち悪いわよね」
山城「ある意味では私たちどころか愛宕や高雄さえ勝てない相手だから仕方無いじゃない」
扶桑「あんなののどこがいいのかしらね」
龍田「え? 」
山城「姉様? 」
扶桑「???? 」
叢雲「…………あいつを見る視点の違いというか、なんというか」
- 781 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:08:34.64 ID:lJBnGZf50
-
< 嫌という感情故に、許すという >
提督「え、チーク使うんなら頬骨の斜め内側からが基本じゃね? 」
涼月「は、はぁ」
漣「何言ってんだこいつ」
提督「や、基本だと思うが」
叢雲「おっさんが基本とか言うのに眩暈がするって言ってんのよ」
提督「んなこと言われても」
愛宕「そういうこと知ってる男を許せる女もそういうこと知られてるってこと自体はちょっと嫌なのよねぇ……」
- 782 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:10:07.69 ID:lJBnGZf50
-
< 真顔で返されると、辛い >
雲龍「そういえば何故昨日は私にお呼びがかからなかったのかしら」
提督「は? 」
雲龍「いいおっぱいの日は私の日だと思っていたのだけれど」
提督「海風に喧嘩売ってんのかお前」
雲龍「あなたが女全体に喧嘩売ってるのは置いておいて、そうかもしれないわね」
提督「あ、そう……だそうですがお姉さん」
海風「雲龍さんがいいおっぱいなのは知ってますけどそれ毎日じゃないですか。私にも時々は、ください」
雲龍「…………」
提督「…………」
海風「?? 」
- 783 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:14:11.39 ID:lJBnGZf50
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< 半苦笑い >
GZ「ついさっき知ったのだがBismarckは腹を緩く抱き締められるのがお気に入りだったらしいぞ」
時雨「知らないよそんなこと……」
あきつ丸「ある意味では弱みの最たるものだろうが……」
鈴谷「あれにそんなこと言っても笑って認められるだけだよねぇ……」
- 784 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:22:09.66 ID:lJBnGZf50
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< 得難い指針 >
提督「っても実際な、俺って割とハードな方だと思うんだよ。
体力も一応成人どころか軍人平均よりある方だしガタイも良い方だし」
天城「天城はそう思いますよ、天城は」
能代「まぁ、この人しか知らないヒトの意見しかありませんけどね、ここ」
天城「それはそうですが」
雲龍「AVを参考にしても割にハードな方だと思うわよ、この人」
天城「はい、こういうことです」
能代「…………ケダモノ」
提督「な、っんでこいつのAV評で俺の嗜好決められるんだよ……」
- 785 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:23:59.35 ID:lJBnGZf50
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< そういう風に囁き合えたらいいね、って >
雲龍「まぁ、でも……自称ハードな男なんて唇が腫れる程ヤってから言ってくれる? 」
提督「さすがに僕にKinKi Kidsはきついんですが」
雲龍「?? 」
提督「???? 」
天城「えー、と……」
漣「懐メロ班! 」
阿賀野「堂本兄弟って懐メロじゃないと思うよ」
山城「歴オタ二人を見る限り懐メロのようね」
龍田「そうね。…………頭おかしい歴オタと並べられたら仮に懐メロ扱い許せる人でも怒るとは思うけど」
- 786 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:27:11.33 ID:lJBnGZf50
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< ゆする、ねだる >
雲龍「レンタル彼女って良い制度だと思うのよね。私あれ好き」
龍田「一体それはどんな視点から言ってるわけ? 」
雲龍「? 出会いの場として良いでしょう? なんならば気に入った相手とすぐに手を繋げるし」
龍田「変なスラングみたいね、手を繋げるって」
雲龍「そういう意味で言ったし。すぐに仕事を辞められる、でもいいけど」
龍田「あ、そう……でもそういうのって制限かけられてるんじゃない?
店としては演出のやり過ぎと媚を売るラインの見極めかもしれないけど」
雲龍「あぁ、地下アイドルと付き合えるかどうかのラインみたいな」
龍田「ええ、レンタルからでも付き合えるかも? みたいな感覚は必要だと思うわ。
でもその望みを揺さ振る位置で揺すってあげないと」
雲龍「揺すって、っていうのが強請ってに聞こえたわ。強く請うに」
龍田「そう聞こえるように言ったもの。…………誰しも強請られるよりは強請られたいものだとは思うけど」
- 787 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:29:54.00 ID:lJBnGZf50
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< ある種の鳴き声に近い >
漣「素数山手線ゲームとかいうクソみたいなゲームやったとして」
提督「あん? 」
漣「明石さん殺すまでどれだけかかります? 」
提督「さぁ? ……お前らどう? 」
高雄「ようは計算し切ればどこまででもついていけますね」
雲龍「お酒が入っていなければまぁ、余程間隔を詰められなければ」
明石「ふっつーに私がうんざりしてリザインすると思いますけど」
江風「つーかそもそも素数山手線ゲームって何……? 」
- 788 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:33:37.57 ID:lJBnGZf50
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< 懐に入り込みさえすれば >
提督「シニヨンしゅき……今だけはとってもしゅき……」
愛宕「仕方無いわねぇ……ん、お風呂行きましょう? 」
提督「あぁ^〜……」
江風「……なンでアレでモテるんだろう」
叢雲「あの為体でもモテるからあんな馬鹿やってんのよ」
涼風「…………鶏と卵にさえ喧嘩売るとかどうなってんのって感じはするね」
- 789 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:35:48.51 ID:lJBnGZf50
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< シリアスでは御座いません >
赤城「配られたカードの質も数も、負けてはいませんでした」
涼風「ふぅん……まぁ、そうだね」
赤城「私が自分で集めたカードだってそう悪いものではありません。
それなりには機能してくれる良いカードでした」
涼風「でも、負けた」
赤城「ええ、陳腐な言葉で表現すれば人類の叡智に負けたのです。
もっと言えば、たった一人のクズ男の妄執に」
涼風「クズの妄執って言い方さえ烏滸がましいと思うけどね。
…………女と依存しないと生きられないから仕方無いって体で相互依存するようなやつなんだから」
- 790 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:36:40.88 ID:lJBnGZf50
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< 始まりの予感(偽) >
雲龍「うーん……鬱憤孕スメント……」
天城「…………」
加賀「…………」
葛城「…………」
雲龍「…………あの、別にツッコミ待ちではありませんけど会話を止めるのは違うのでは? 」
- 791 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:45:18.95 ID:lJBnGZf50
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< 消えない過去 >
「恋はするものではなく落ちるもの、だったか」
あきつ丸「は? 」
「いや、なに、俺にとってはさせられるものだったな、と思っただけだ」
あきつ丸「なるほど。…………江國香織、ですか? 」
「そうだがよく知っていたな」
あきつ丸「そういう言葉遊びが好きで自分などと連めるような御仁に心当たりがあるでしょう」
「あぁ。……だとして、だよあきつ丸。あれに巫山戯た口上を宣われてわざわざ調べたのだろう? 」
あきつ丸「まぁ、待機時間が寧ろ本分であるからして。あれはあれで良い暇潰しをおしえてくれるのであります」
「そうか。…………ふぅ、そういう、無自覚の想いというものを認識したかったものだ、この歳になってからでな」
あきつ丸「仰る意味がよく……殿下は、これまでずっと幸せでありましたでしょう? 当然、この先も」
「そうだな。……………………幸せだったということにされた、と言うとさすがに酷い言い草かな」
あきつ丸「ええ。…………自分となど話している時間は無駄でありますよ。
せめて、三笠殿にでも会ってきては? 」
- 792 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:49:11.14 ID:lJBnGZf50
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< 或いは理屈さえ超える理屈 >
愛宕「人は理屈だけでは生きていけない」
提督「ん? 」
愛宕「人間は肥大した知性によるところの論理だけでは生きていけないって言うけれど」
提督「ん、真面目な話? 」
愛宕「ピロートークの類いよ、どうでも良い話。
……私にとっては、理屈でしか生きていないって思えるの」
提督「うん……? 」
愛宕「愛ってこの上無い理屈でしょう? 」
提督「嗚呼……うん…………うん、そうだね」
愛宕「ね? 」
提督「うん。……………………すっごいスッときたよ。こう、琴線鷲掴まれた気分」
- 793 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/09(水) 22:49:38.84 ID:lJBnGZf50
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ありがとうございました
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/09(水) 22:55:17.87 ID:KEuStkaY0
- 乙
- 795 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 22:59:06.56 ID:/M8RxoypO
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< 嬌声、共生、強勢、強制、共棲…… >
提督「お風呂入って背中に張り付いたほつれ髪、セクシーだね」
愛宕「うぅん……? どこ? 乾いてない? 」
提督「頸、ちょっと触れるかも」
愛宕「ん……」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………なぁ、あーちゃん」
愛宕「うん? 」
提督「バスタオル巻いてドライヤーはいいよ別に。なんで用意してる着替えがパジャマなの? 」
愛宕「だって今日は一日オフにしてくれるんでしょう?
昨日、言質勝ち取ってあげたじゃない。あなたが勝てば判捺すだけにお膳立てしてあげてたけど」
提督「ん、んん……んー…………うん……」
提督「…………おはよ」
高雄「? ええ、おはようございます。愛宕は? 」
提督「今日は裁決事項少ないからオフにしてやった。不公平は良くないしお前もいいぞ」
高雄「?? はぁ……ではゆっくりコーヒーでも淹れてきますけど……うん? 」
- 796 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:03:13.55 ID:OH0O5T0HO
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< 瞑目せざるを得ない程に純粋に >
高雄「どうぞ」
提督「せんきゅー愛してるよ高雄」
高雄「そんなこと、知ってます」
提督「知ってることでも言葉にしないとね」
高雄「まぁ……そうね、ええ」
提督「うん。…………休んでていいよ」
高雄「読みたい本も調べたいこともありますけど……あのね」
提督「あん? 」
高雄「愛宕がいないんだから私が独占してもいいでしょう?
ただでさえ昨日は愛宕に盗られていたんだから」
提督「……………………」
高雄「ふふ……いいんですよ、これで。一緒に仕事をしていて得られる充足って、確かにあるの」
- 797 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:05:05.41 ID:5nNyl48HO
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< 投げ遣りにならざるを得ない程に純粋に >
漣「うーん……暇」
提督「暇で結構じゃねぇか、寝てろ」
漣「よし……ねぇ、皆さん、今までしてきた悪いこと自慢しましょう」
提督「たりーなおい……俺今日大分頑張って仕事してたから疲れてんだけど」
漣「ご主人様は軍機の絡む度を越した悪行しかしていないと思うので裁定係です」
瑞穂「最低係兼務ですね」
漣「……」
提督「……」
瑞穂「ふふ……? 」
- 798 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:06:34.93 ID:Sz6unryXO
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< 投げ遣り(真) >
漣「まぁ、クソ程つまらない瑞穂さんは置いといて……どうぞ? 」
葛城「確かにまぁ私くらいが丁度良いレベルかもしれないけどさぁ……これ本当に続くの?
私だけ暴露させられて終わったりしない? 」
漣「そこは葛城さんがどれだけ場を温められるかに掛かってますね」
葛城「あ、そう……うーん…………ぁ」
提督「無理に続けんなよ……俺仕事終わらせたし昼寝してきてぇんだけど」
葛城「私たぶん人殺したことある。
何年か前に任務で破壊した建物あれ、
たぶん提督さんみたいなクズの陰謀の所為かよく分からない理由で砲撃したし」
瑞穂「……」
漣「えー、と……ぁ、はい、審議」
提督「疑わしきは罰せずだな。評定、無罪」
葛城「わ、わーい」
提督「爆破解体の補助か何かだったんたな。
よし、じゃ、俺は夕方まで昼寝してくるから、起こすなよ」
漣「うーん……」
葛城「…………」
瑞穂「…………最低係、でいいのでは……? 」
- 799 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:08:38.28 ID:tHKOmlWJO
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< 何は無くとも背後に怖気 >
葛城「ちなみに女川の港を監視できるエリアの建物を海上から飛ばしたヒコーキで爆撃したんだけど何か知ってる?
何のニュースにもなってなかったっぽい」
漣「知ってても言わねーですよそんなこと」
瑞穂「瑞穂も知りませんし言いません」
葛城「まぁ、そりゃそーか。……赤城さん、はまぁ惚けてくれるし涼風ちゃんも流してくれるけど」
漣「ここで一番駄目なのはたぶん高雄さんですね。
あれで身内認定した相手に対する親愛の毒凄いですから」
瑞穂「軽いジョークみたいなノリで酷い機密おしえられますものね」
葛城「やっぱり。…………やっぱり、って本当に無意識に出てきたんだけど大丈夫かな私」
- 800 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:11:03.55 ID:QlujZeM+O
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< いつ溜まったものが爆発するのかに似た >
漣「まぁ、高雄さんってご主人様とあと精々愛宕さんへの侮辱以外気にしないヒトですし」
瑞穂「眼前で化け物呼ばわりしても歯牙にもかけてくれそうもありませんよね」
葛城「まぁ、ね……だからって安心できるかっていうと…………うん、そういう嫌な信頼感凄いんだよなぁ……」
- 801 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:12:18.86 ID:5Agc5wcoO
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< 絶対的信頼感というもの >
天城「? 徒士での戦闘ならお互い得物の無いときでも姉様は普通に加賀さんに負けますよ?
少なくともあくまでルールのある闘技、という範疇なら」
江風「え、何それマジ? 愛故に殴れないとかじゃなく? 」
天城「完封とまではいきませんが加賀さんは刀なんて無くても普通に強いんです」
江風「マジかよ……この前遊びたくてヤってもらったときなンて指先さえ届かなかったンだけど、雲龍さン」
天城「身長はイコールですから」
江風「雲龍さンより加賀さンの方が大分低いだろ」
天城「その辺は実力としか。……あぁ」
江風「あン? 」
天城「赤城さンに弟子入りでもしては? 」
江風「物言わぬ戦闘人形になりたいわけじゃないからパス」
赤城「あのですねぇ……」
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