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【艦これ】龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」

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802 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:17:14.09 ID:edM5jQQUO

< 強さとは何か >







江風「っても……赤城さンって強いの? そりゃ弱くはないだろうけど」

赤城「これ、普通に自慢なんですけど得物が有っても無くても加賀さんと互角にやれるくらいには」

江風「マジかよ……こっわ」

天城「ね、怖いですよね」

赤城「でも私も加賀さんも雲龍さんに絶対勝てるわけでも無

江風「この勝つ為なら何でもやりそうな女と互角とか加賀さンって化け物なの? 」

天城「巴御前と遣り合えそうなくらいには純粋に強いんです」

赤城「あ、あの……そんなこと言います……? ねぇ……? 」
803 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:18:35.25 ID:18mItZoqO

< 教育環境 >






提督「だる……今日の夜何か知ってる? 」

高雄「確か鴨肉ですね」

提督「ふぅん……でも高雄じゃないんだ」

高雄「確かに和食と比べれば洋食は得意ですけれどイタリアンとして括れば適任は別でしょう? 」

提督「Romaか? 」

高雄「いえ、Littorioですが」

提督「……あ、そう」

高雄「何か」

提督「…………あいつがこの前お昼に用意していたのを忘れていたんですとか言って持ってきたんだよ、マグロ」

高雄「はぁ、テリーヌ風のパテか何かでも出されましたか」

提督「や、炙ったたたき。大蒜がそれはもう効いてたな、美味かった」

高雄「…………」
804 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:20:34.93 ID:NLFBuRIIO

< 迂遠な光源氏計画の可能性 >






江風「雲龍さーン、あれつくってよあれ」

雲龍「ん……夜でいいの? 」

江風「うン、今日はあれ食べて飲んで寝たい」

雲龍「そう……仕方無いからつくってあげる」

江風「感謝感激でーす」

雲龍「……ん」






Littorio「んん……あんな関係でしたっけあの二人」

海風「雲龍さんって基本頼まれたら嫌とは言わない性格じゃないですか。
あんな風ですけど身内認定出した相手にはやたら弱いし甘いし」

Littorio「まぁ、情は深いのでしょうね。好き嫌いの分かれるタイプではあると思いますが」

海風「そんなの誰でもです。…………雲龍さんの策略な気もしますけどね。
いつか自分から食べられに来るように、みたいな」
805 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:28:09.53 ID:6jvJt2LtO

< じゃあ、つまみにならない鴨料理って何かと言われると困るけれど >






Littorio「? どうしました? 」

提督「や、今日も美味しいよ、ありがとう」

Littorio「いえいえ、Littorioもお料理、好きですから」

提督「うん」

Roma「姉さん、こっち、大皿が足りないわ」

Littorio「あぁ、えっと、それは赤城用……いい、Littorioが取ってきます」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………鴨と長葱のソテーは、セーフか? 」

高雄「す、スライスオニオン敷いてますしガーリックの風味も強めですし……? 」

提督「俺の舌が死んでなければ実に美味い香味醤油ソースなんだけど。
洋風じゃないのはいいとしてもこれ、女の子が嬉々としてつくるやつか? 」

高雄「…………」
806 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:30:45.24 ID:icxOXxjXO

< その言葉が致命傷なのです >






高雄「えーと……あ、お蕎麦とか? 」

提督「論点ズレてるし鴨南蛮も女の子が喜んでつくるか? それもイタリアンな子が」

愛宕「何だかよくわからないけどいいじゃない別に。
私このソテー好きだし、鴨南蛮も好き」

提督「…………」

高雄「…………」

愛宕「うん……? 」
807 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:31:54.66 ID:NDYtK6UkO

< 冷静に考える必要があるのかは不明です >







雲龍「冷静に考えてみると」

天城「はぁ……きっとどう考えても冷静には思えない戯言なんでしょうね」

雲龍「トロフィーワイフとしても私って愛宕たちに普通に負けてるわよね」

天城「…………」

雲龍「…………? 」

天城「…………そういうことを楽しそうに言う巫山戯た人格を直せばまだなんとかなるのでは? 」
808 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/11/14(月) 23:32:22.71 ID:+FnYbOsAO

ありがとうございました
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/14(月) 23:39:59.34 ID:hjC1E9+c0
810 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/12/31(土) 22:18:47.05 ID:88TEsqJl0

< 今年もありがとうございました >








提督「なんつーかこう……今年は何にも進まなかった気がするな。
同じところで足踏みしていた感じっていうか」

愛宕「あなたそれ本気で言ってるの? 」

高雄「私は……私たちは随分と引っ張られたと思ってますけど」

提督「感覚でしかないんだけどね」

愛宕「ふぅん」

高雄「まぁ、感覚ですしね。……来年は」

提督「うん」

高雄「来年は、進みましょうね。感覚としても」

提督「結婚式、やるもんな」

愛宕「そうねぇ。……変わらず、されど変わる。よろしく? 」

高雄「よろしく」

提督「よろしく。……年越しそばを年越す瞬間に食べる意味なんて無いと思うんだけどなぁ……」
811 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/12/31(土) 22:21:03.18 ID:PK5xmnp30

< また、明日 >







加賀「意味は無くともよろしいのです」

赤城「そうですね」

阿賀野「相変わらずフライングずるずるしてるし」

能代「天麩羅をつまみに飲んでいるようなものではこれ」

江風「いいよもうそれで」

海風「一番毒されてない江風が言うんだから、そうだね」

雲龍「うぅん……素そばでいいって言ったじゃない」

天城「加賀さんが勝手に載せてましたよ」

明石「まぁ、どうせこの後暫く飲んでるんだから誤差ですよ、誤差」

叢雲「私のごぼう天……」

漣「この後揚げるから許してよ……」

瑞穂「まさか揚げ過ぎて食べられなくなるとは」

Littorio「来年は天麩羅に挑戦してみます。ええ、お蕎麦に合う味を一年後に向けて」

Roma「下手をすると将来祖国の味を忘れそうね」

龍田「あぁ……もう既に頭痛いわ」

扶桑「飲み過ぎて痛いのではなくて二日酔いの類いよねそれ」

山城「昼前から飲んでいればそうもなるでしょうよ」

涼月「ああもう……こんなに瓶があったらゴミ袋一枚じゃ底抜けちゃいます」

初月「空き瓶を見て吐き気を覚えるってヤバいな」

涼風「今日で幾ら飲んでんだよ」

旗風「なんだかんだ季節イベントは外しませんよねここ」

松風「まぁ、基本飲んで食べるだけだけど」

伊13「それ、普通、じゃない……? 」

伊14「イヨたちの普通ではあるかな? 」

高雄「そう、ですね、ええ。重い、言葉です」

愛宕「どうせ明日もこの流れ引き継ぐんでしょうねぇ〜……」

提督「いいじゃんそれで。…………来年も平穏無事に、ちょっとした刺激を楽しんで、ゆっくりいこうぜ、うん」
812 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/12/31(土) 22:24:06.79 ID:PK5xmnp30

今年は全く目標の1スレには届かなかったなぁ、とか
時間って大事なんだなぁ、とか
色々と思うところはありますが来年こそはなんとかしたいところ

良ければ来年も時々覗いてみてください
ありがとうございました

来年もよろしくお願い致します
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/31(土) 23:46:48.60 ID:xciMLfnx0
乙 来年も楽しみにしてます
814 : 【吉】 [saga]:2023/01/01(日) 22:12:27.83 ID:2dQxSnsl0

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
2022年……凶
2023年……?

本年もよろしくお願い致します
815 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/01/01(日) 22:16:22.83 ID:2dQxSnsl0

< 年越し中はお互い言葉なんて吐けませんでした >






高雄「うぅん……やだ、起きたくないです」

提督「…………そう」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………ふぅ、そうだね」

高雄「…………ええ」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………」

高雄「…………それとも、起きていないとできないことでも、します? 」
816 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/01/01(日) 22:21:05.60 ID:2dQxSnsl0

< 姫納めと姫始めの連続性とは >






提督「いい、あと一時間くらい寝てよっか」

高雄「それだけ? 」

提督「皆で新年の集合写真撮らないと」

高雄「そんなのどうでもいいじゃないですか。私とだけならはしたないのも撮れますよ? 」

提督「高雄が一番後悔すると思うな。…………高雄さん」

高雄「? 」

提督「今のは冗談で言ったって知ってるけどね、
ハメ撮りについては天城に訊けば必死で止めてくれると思うよ、ガチで」

高雄「…………」
817 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/01/01(日) 22:22:43.94 ID:2dQxSnsl0

2016年……吉
2017年……末吉
2018年……ピョン吉
2019年……凶
2020年……吉
2021年……吉
2022年……凶
2023年……吉



本気で中吉以上が存在しない可能性……

今年こそはもう少しここに来られたらいいなと思います
実際にどうなるのかは分かりませんが

改めまして本年もよろしくお願い致します
ありがとうございました
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/02(月) 00:12:26.27 ID:Ti14h4pS0
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/02(月) 21:02:51.41 ID:ssC/n4eR0
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/13(金) 14:22:22.56 ID:0P7l+U2RO

楽しみに待ってます
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/25(土) 15:58:44.14 ID:0lAw091v0
春を待つ保守
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/03/03(金) 23:39:22.89 ID:XIWyAx8w0
年表1〜3は提督「俺と、高雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479046877/)>>654-656
年表4・5は愛宕「私とあの人と高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511959941/)>>634-635
年表6・7は愛宕「私とあの人と……高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1545140645/)>>338-339
年表8・9は提督「俺と……高雄と愛宕」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581775360/)>>146-147
年表10・11は提督「俺と……愛宕と高雄」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1607956251/)>>376-377
年表12・13は龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1631714169/)>>238-239

年表14
22/04/04 敬称プレイについて 期限が近いチョコ菓子の消化中 提督の退役後の予定 突発芋煮会を開催 涼月のご相談又は小馬鹿にされる 漣流の甘え方 加賀さん悪酔い中
22/04/05 提督が一週間くらい実家に帰省 全権は高雄に委任
22/04/07  健全とは? ツッコミが不在に… 愛宕・海風のだし巻き論 加賀に親猫から面会許可が下りた 明石の嫉妬(対象:シロクマのぬいぐるみ) 提督の素の嗜好について
葛城の提督との思い出 女の園ではありふれたこと 横須賀:秋雲・GZ・春雨・WSの卑俗な雑談(コスト) 時雨・あきつ丸の雑談(物語の為に使い捨てられるキャラ)
22/04/07 我慢比べツッコミ編もしくは放置プレイ シスターのコスについて 実家:監視役のあきつ丸と提督 横須賀:時雨・鈴谷の雑談(あきつ丸)
22/04/08 雲龍・叢雲の守破離 Romaが男向けのNTRレズモノを観てた... 中堅の提督攻略法(机上の空論) 横須賀:時雨・秋雲の雑談(兵器) 実家:提督からあきつ丸への忠告
22/04/09 涼月が彼シャツに対しての認識を改める 姉力妹力とは? 横須賀:Aquilaが激怒中... 浜風が食べるのを辞めるレベルの相談 実家:あきつ丸と提督は明日桜花賞へ
22/04/11 採らぬ筍の美味算用 葛城の悩み(恋人・夫婦とは?) 久しぶりに花札を 漣からのトラップな二択(3P)  大湊警備府と横須賀で巻き髪を頼む人たち
22/04/12 提督の人並の願望と悪虐非道なあり得た未来の一つ… “4人で”大富豪 横須賀:時雨・あきつ丸・金剛の雑談(付き合うなら誰か?) 大井・鹿島・那珂の雑談(貴重な相手)
22/04/13 提督が気紛れで違う煙草を吸った「妾」の読み方… 今日は何の日的な話(前座) 提督が困惑したシチュエーションに明石が遭遇(ナース服姿の瑞穂)
22/04/14 後輩が来訪 愛宕のあざと重い発言を審議(可決) 瑞穂の一途(?)さについて 提督のまだマシなクズ言動と思い出 江風が競馬にハマってる… 横須賀:鹿島ぶっ壊れる…
22/04/17 『カリギュラ』の話 海風がダッサイと思ったこと 涼月と雲龍と天城の大惨事... 提督流真理の探究者
22/04/20 提督が叢雲に前夜を語る 提督が友達とよく行ってた中華屋が廃業したらしい 提督に似てる人が目撃されたらしい それぞれの夜の個性 横須賀:ATMが誤作動中…
22/04/21 提督(+高雄)の帝都旅行にて同期の女性中佐と出会い“戯言”を レズの素養と性別なんてどうでもよくなる素養 横須賀:時雨・あきつ丸の雑談(速吸のお勧め実写映画) 
22/04/22 赤城の誕生日 涼月が比較対象にショックを受けたので分の悪い賭けに...愛宕と龍田が数独中 帝都:大淀に資料渡して旅の目的完遂
横須賀:時雨・あきつ丸の密談 クソ映画信徒の速吸・夕立に秋雲・鹿島・那珂が巻き込まれる     
22/04/23 提督の誕生日(艦これ九周年) 阿賀野・漣のコミケ遠征計画 雲龍・天城・扶桑・山城・明石への指輪が決定 提督が愛と気分の良さ故に踏み留まった瑞穂への戯言…
Roma作の叢雲のタキシード衣装 変な酔い方してる提督で愛宕が遊ぶ→ぶっ壊れた酔い方に… 警備府の最後の砦達 
22/04/24 提督が愛宕と高雄に“結婚”を申し込む 龍田(+α)が最悪の底を更新中… 【このひと月の暗躍の成果と実家への帰省理由】
22/04/25 今なお大惨事中...[雲龍はいつも通りの化け物メンタル・天城は沈んでる...・Littorioの分析・愛宕の諦観と疑問] 
22/04/27 雲龍が沢山の企業と女に喧嘩を売った 明石が先日気付いた事… 愛宕の一番辛い事と最高の褒め言葉 皆に指輪が渡される 天城が雲龍に憧憬を抱く事に眩暈を覚えた… 
沢山の特別室の存在が明らかに 提督が雲龍が抑え付けたものの清算をした 横須賀:鈴谷・GZ・時雨・金剛・浜風の雑談(姉妹) 時雨が沈んだ春雨の相談に乗る(提督関連)
22/04/28 提督と雲龍が朝から外出(それを見かけて気分が悪くなる人達) 海風・江風・龍田の占い擬きネタ? サバしゃぶ(一航戦の独擅場) 超人フリスビーと江風の自爆  
それぞれの着任直後の飲み会の思い出と全て気の赴くままの雲龍 提督が愛宕を言葉遊びで試す 横須賀:Pola・時雨・WS・あきつ丸・鈴谷の雑談(菜食主義)
22/04/29 艦娘のロリコンで逮捕者が… Bismarckから結婚祝いが届く 今年初素麺(薬味は分担) 提督の冗談から天城にLOUDNESSを長々語られる 提督が凄くブルーになる…
“甘美なる汚泥”事情 高雄が妬いた事に信じられなかった提督・山城・龍田の絶妙な温度感 愛宕がBismarckに贈る“最高のお返し”を決めた…
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/03/03(金) 23:41:30.45 ID:XIWyAx8w0
年表15
22/05/12 高雄の誕生日
22/06/03 雲龍が無理矢理着たライダースーツで提督が初めての苛々 酔った海風の愚痴(?) 天城の領域を超えた奴隷根性 ピュアな旗風の上手な甘え方
22/06/16 愛宕の誕生日 提督・愛宕の執務中の戯れ BBQと葛城の評価 提督・愛宕の来年の約束
22/09/25 雲龍の誕生日 帝都(デート?)出向中
22/09/26 龍田の親友からの感想 昼間から王様ゲーム開催 帝都:殿下と三笠さんとWデート… 料亭の喫煙スペースにて聞かれて困らない会話 時雨・あきつ丸が身辺警護中
22/09/27 叢雲の誕生日 提督・雲龍帰還 姉妹の見解の相違  旗風の辛党が発覚し阿鼻叫喚の面々とガチギレする提督 自己嫌悪の提督が愛宕に甘える 
22/09/28 それぞれの好きなタイプについて 提督の万感込めた呆れ… 久々に提督の嗜好の話又は大湊警備府の誇るマギシステムについて 提督の考えるジャンヌについて
22/09/29 雲龍の犯罪者思考(被害者:江風) 漣がアニメを観て感化されてる(キャンパスライフ編) 提督流頭カラッポアニメの楽しみ方
タバコの火を用いたお遊び?
22/09/30 提督が自分さえ信じられない状況になってたので全てぶん投げた… 加賀・雲龍さん付けで呼ばれたくないって話の延長線にある話 最近の愛宕への印象(叢雲編)
22/10/01 提督・加賀のパン派 vs ごはん派からの江風に飛び火 雲龍が撮った写真で葛城と戯れる ハニトラへの考察 横須賀:時雨・あきつ丸の雑談(新人へのありがたーい薫陶)
22/10/05 雲龍・天城・提督がステーキ屋・温泉旅館へ(雲龍の駆け引きから) 雲龍への罵倒の許容範囲 葛城は姉の尻拭いをする羽目に… 海風の考察と経験者談(海中サーフボード)
22/10/15 天城の誕生日 加齢について 嘘だけは吐かない姉上殿と無い用は無い末子 新体位の名称 提督・天城が旅行へ 居残り組による人間と見分けが付かない酒宴
22/10/17 ボスが不在の中涼月・Roma(・裏ボス)の調理代行 叢雲・漣が葛城に黄金時代を教える 提督・天城は未だ帰らず…
22/10/23 葛城の受難は続く… ある事を思い出して叢雲のテンションが高い 提督・高雄が愛宕に書類の分別を投げちゃう(愛宕不貞腐れる) 横須賀:クソ映画信徒で意見の不一致
22/11/01 朝から卓囲む 歴史話(女騎士・半島貴族・雲龍の例え) 雲龍の譲れない事 Roma・提督の性欲の絡まない友情
サメ映画の深夜アニメ化を語る 雲龍のお気に入りの水着 海風が嫌な酔い方中
22/11/02 復讐と隠蔽についての話から吹雪に流れ弾 提督が心底分からない事と欲しかった者 阿賀野の歴女的家庭菜園(?) 涼月が 免許の写真に不満 漣のおねだり
2022/11/08 いいおっぱいの日担当海風
2022/11/09 提督が鉄血宰相のこと弄られて機嫌悪くなる… 雲龍・龍田がレンタル彼女について考える 素数山手線ゲーム 提督のハードさからの懐メロ班招集 雲龍の時止め 
横須賀:時雨・GZ・あきつ丸の雑談(Bismarck) あきつ丸が殿下と他愛無い雑談
22/11/14 愛宕が一日オフ/高雄が(仕事しながら)一日独占 今までしてきた悪いこと自慢大会(即閉幕) 一航戦の戦闘力について 雲龍策略? Littorioの鴨料理 雲龍が冷静に考えた…
22/12/31 今年の総括とここでの“普通”
23/01/01  姫納めと姫始め 新年の集合写真(予定)とハメ撮り(回顧)
23/03/03 (八周年)
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/23(日) 21:20:35.28 ID:lK/oPaXI0
最近暑くなってきた保守
825 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:48:38.72 ID:90WySYNf0

< ツン照れ >






雲龍「龍田って未だに一人部屋じゃない。加賀さんと赤城さんですら二人部屋にしたのに」

山城「そうね。一人部屋なのは龍田とあとは涼風だけ」

雲龍「前は、といっても数年前ではあるけれど天龍と一緒だったわけでしょう? 単純に寂しくないのかしら」

山城「寂しくならないとは言わないけれどそんなものでしょう。
並以上にドライな女ってこともあるし、
ちょっと部屋の外に出れば深夜でも誰かしら飲んだり騒いだりしてる場所なのもあるし」

雲龍「まぁ、そう言われるとそうね」

扶桑「寂しそうにしていればお優しいお友達が何気無く慰めに来てくれるし」

雲龍「まぁ……そうね? 」

山城「……………………ハンッ」
826 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:49:51.40 ID:90WySYNf0

< 理想的な理想ではないもの >







山城「ま、いついなくなるか分からないお友達だと思うけど。
……で? いっそ自分と同じ部屋にしましょう? なんて言って断られてきたいの? 」

雲龍「嫌でもないけれど積極的に求めたくはないわ。
……一人でスるときってどういう内容でシてると思う? 」

山城「難しい問い……と言いたいところだけれど簡単でしょう? 」

雲龍「ふぅん……? 」

山城「妙にふわふわした、変に希望と不安のある楽観的な愛情に溢れたオママゴトを想像しているの」

扶桑「……なんて言い草」

雲龍「あ、そう……………………自分は絶対そうじゃなかったなんて言えないけれど、たぶん物凄くエゲツないブーメランじゃない? 」
827 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:53:10.33 ID:90WySYNf0

< 逃げられるとは露程も >






山城「それでいいもの。それに今更一人になんて戻れないのも本当」

雲龍「それはまぁ私もそうね」

扶桑「まぁ……ええ」






龍田「私は本気であの人を掻っ攫っていくつもりだけれど……そうなったらどうなると思う? 」

高雄「考えたくないことは確かね。軽巡クラスとはいえ帝国海軍の備品を故意に破壊したなんて処理にどれだけ時間がかかるか」

龍田「あ、そ……そう……」
828 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:54:33.76 ID:90WySYNf0

< 判定◎ >







提督「ねーねーむーちゃん」

叢雲「あん? むーちゃんじゃないけど何? 」

提督「エビカツが食べたいよぅ」

叢雲「……」

提督「……」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………奇遇ね、私も凄く食べたいわ」






旗風「何故エビカツがこんなに……? 」

漣「おはよ。……噛み合っちゃっただけじゃない? 」

松風「???? 」
829 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:57:08.96 ID:90WySYNf0

< 大皿の頂きは天高く >







旗風「まぁ、エビカツそのものはいいんだけど……」

漣「とろろ蕎麦にエビカツねぇ……? 」

提督「なんだ文句あんのか」

漣「漣も嫌いじゃないですけどこの二つって合います? 」

提督「合うと思って食え」

叢雲「コロッケ蕎麦とかあるじゃない? 」

漣「うーん……」

松風「まぁ、別にいいんだけど。…………量に関して何も疑問に思わなくなった自分に呆れもしなくなったよ」
830 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:58:27.53 ID:90WySYNf0

< もしも明日世界が滅亡するのなら >







高雄……最期にかける言葉を吟味しながら微笑む

愛宕……どう誘うかを考えながらシャワーを浴びる

加賀……どう応えるのかを考えて結局隣にいる

天城……平常心を保ち料理をしながら不安に震える

明石……諦めとちょっとの希望を抱いていつも通り

海風……後が無いならとすぐに抑え付けに行く







雲龍「どう? 」

提督「昨今エスニックジョークはヘイト扱いされるような……うぅん…………君は? 」
831 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 20:59:56.30 ID:90WySYNf0

< 最期だとしても、或いは最期だからこそ >







雲龍「勿論あなたが一瞬でも立ち寄ってくれることを信じて部屋で死装束として粧し込む」

提督「来なかったらどーすんの」

雲龍「別に。そのまま世界が滅亡するんでしょうよ。
泣いてるのか自嘲してるのかは知らないけど」

提督「あ、そう……」






龍田「雲龍……せめて一言でも、一目でも、その覚悟でドアノブに手を掛けてけれど回せない」

山城「__……自分では誰かも分からない不特定多数の誰かに配慮して自分は動けない」

赤城「私は好きなお料理でもしますかね。
…………たぶんそれお二人とも自分のことなんでしょうねぇ……」
832 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:00:48.40 ID:90WySYNf0

< 想像し得る現実 >








高雄「確保に行くでしょうね」

愛宕「そうねぇ」

明石「言葉なんて無くてもせめて目線くらいは欲しいですよね」

Littorio「ええ、最期の刻ですもの」

Roma「私は涼月のところに行けばいいの? 待っていればいいの? 」

涼月「来て、ください。勿論探しはしますけれど」

葛城「こっから横須賀かぁ……」

松風「君は辣油でも探すのかな? 」

旗風「…………は? 」
833 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:02:51.78 ID:90WySYNf0

< ヒトとは好きな物に対しては幾らでも盲目になれる生き物なのです >







旗風「冗談としてノリますけど……辣油なんて常に持ってますしお料理をつくりに行くでしょうその場合」

松風「あ、そう……僕を探してはくれないんだ」

旗風「あのね……」






伊14「冗談に冗談乗っけたみたいな感じ醸し出してたけど本当に持ってそうじゃない? 」

伊13「辣油? 」

伊14「うん」

伊13「世の中、には……マイマヨネーズ、持ち歩く、人とかも、いるし……? 」

江風「そもそも基本食堂か自室でしか飯食わないのに持ち歩く意味ねーだろ……」
834 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:04:26.96 ID:90WySYNf0

< と、言いつつ、きっと >







叢雲「というかそこは一応科学者とか研究者寄りなんだから防ぐ手段考えなさいよ」

明石「や、全力超えた全力出してそれ成功してもどうせフィナーレで抱き合ってるのこの人たちですし」

高雄「まぁ……」

明石「どうせ終わるんなら派手に爆砕しちゃうのもいいかなぁ、って」

叢雲「あ、そ」

愛宕「抱き合ってるかは知らないけど……否定したら殺されそうね」

漣「漣たちが生き残ることへの喜びはー? 」

明石「そりゃ無いとは言いませんけど……これ以上踏み台になるつもりもありませんしねぇ……」
835 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:09:37.28 ID:90WySYNf0

< 全員生き残る『アルマゲドン』とかクソ映画な気もする >







提督「うーん、あ……それなら明日以降は二日酔いなんて無いよな、みたいな? 」

山城「その代わり寝起きのシャワーもコーヒーも無いけれど。煙草も吸えない」

提督「それは困るなぁ……うん、全力で地球の危機に立ち向かおうぜ」

山城「隕石だとか氷河期だとか映画でよくありそうなのは映画のよくありそうな方法で凌げたとして」

扶桑「未曾有の理由だったらどうするんです。作家にも思い付かないものだったら」

提督「それでも映画でいうところの科学者とか巫女みたいなのを探して全身全霊で投資する」

山城「一応高級将校だし国内外にコネはあるから困るわ」

天城「最初から味方の高位登場人物なんて中盤くらいで退場させられそうですけれどね」

提督「そこは主人公補正に守ってもらえることを祈るよ。
守ってくれるよな? 」

明石「まぁ……地球を救えてもあなただけ死んでたら救う意味無いですしねぇ……」
836 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:11:40.33 ID:90WySYNf0

< 結局本物は一割? 二割? >






雲龍「時間停止系のAVって」

提督「君って本当そういう話好きね。しかも唐突なの」

雲龍「明らかに真面目な話じゃないって分かるから雑に反応できていいでしょう? 」

提督「別に真面目な話でいいんすけど」

雲龍「私がしたくないから。……あぁいうAVって止まってる時間にもお給料発生するのかしら」

提督「あ? 」

雲龍「ほら、女優さんは1本幾らの契約かもしれないけど周りで固まってる役の人ってバイトなんじゃないの? 」

提督「時給換算に含まれるのかって? 」

雲龍「ええ。みなし労働にしてもらってるのかな、って」

提督「知らねぇよそんなの……あぁいうのって日当じゃねぇの? そもそも」
837 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:14:56.28 ID:90WySYNf0

< 朝な夕な >








漣「ねーねーご主人様ー」

提督「うん? 」

漣「遂に、遂にむーちゃんが成りました! 」

提督「俺のモノに? 」

漣「んなわけ無いでしょきっしょいな。……エルデの王に! 」

提督「お、おう……? 」

叢雲「面白かったけどすっっっっごい疲れたわ。
隣でニヤつくこれに苛々しっぱなしだったし」

漣「でもむーちゃん一人だと最後までできないでしょ?
隣でガチャガチャ言う漣ちゃん様のお陰で続けられたでしょ? 」

叢雲「んなわけ。初めたらどんなものだろうと満足いくところまでやるわ」

漣「ほほーう……? 」

叢雲「あ? 」

提督「俺詳しくねぇけども……次はどの作品やらされるんだろうねむーちゃん」
838 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:18:26.27 ID:90WySYNf0

< あと何年でそういう電脳ができるだろうか >







提督「まぁ、俺も時々眺めに行ってて思ったけど」

漣「? 」

提督「なんてーかこう、プレイがどうとかではなくてな、スタミナ制のゲームじゃんか」

漣「そっすね」

提督「シビアなゲームなのは分かるよ、俺はたぶん無理。……でもな」

漣「なんですクソ野郎殿」

提督「通常時の騎乗でスタミナ減らないってリアルじゃなくない? あれ普通に削られるぜ? 」

漣「そんなとこまで凝り出したらさすがに漣でもぶん投げ

雲龍「騎乗位って疲れるものね。疲れた分ダイレクトに気持ち良いけど」

漣「…………」

提督「いや、あの……え、普通に馬の方で言ったんだけど……あのさぁ……」
839 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:19:11.85 ID:90WySYNf0

< 恥じらい強め、押しには弱め >







提督「じゃねぇのか普通」

天城「それはさすがに男性に都合が良過ぎるかと思いますけれど……恥じらい弱めで押しにも弱めですものね、これ」

雲龍「失礼な。弱めではなくて厳然として弱いわ。よわよわね」

天城「はぁ。……よわよわなのは頭なのでは? 」
840 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:22:15.96 ID:90WySYNf0

< 好きになってしまえばもうどうとも思わないからこそ >







愛宕「あなたいつだったか何故兵器のクセに胸が大きくなってたり身長が低かったりするのかとか差別発言してたじゃない」

提督「似たようなことは言った気がするけどそこまで悪意マシマシでは言ってねぇと思う」

愛宕「半端な答えとしては、そうね、この世の殆どのインフラは人間用にカスタマイズされてるじゃない?
だからそれに適応したカタチである方がメリットも多いと思うの。最適化、って程でもないけど」

提督「まぁ、確かに。腕が四本あっても戦闘には使えたとして日常では困ることも多そうだ」

愛宕「でもね、そうじゃなくて……ね」

提督「あん? 」

愛宕「人間に、好かれやすく、なってるのよ、きっと。そう思わない? 」







高雄「誰かを好きになってもいいと自分で思える為に、かもしれないけれどね」

初月「それはさすがに自虐が過ぎるんじゃあ……」
841 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:23:58.23 ID:90WySYNf0

< 大事件 >






叢雲「えー、と……あの…………私の下着、どっか行った……? 」

漣「洗濯機? 呆け? 」

叢雲「年齢はお婆ちゃんだけど違う。
それに探してない、けどそもそもお風呂に履いてきたやつ」

漣「…………雲龍さぁん! 」

雲龍「濡れ衣感凄いわね……最高に濡れた濡れ衣だわ。
あとそもそも叢雲が欲しいなら最大限堕ちても本人を襲う」

叢雲「ある意味最大限の信頼は寄せられるわね。でもこれ以上近寄らないで」

雲龍「……」

漣「…………えっ、とぉ…………え? 」
842 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:25:58.99 ID:90WySYNf0

< 猫の好みはきっといつまでも謎 >







漣「じゃあ仕方無いからご主……ぅーん……」

叢雲「あなたね、それは気安い仲だからこそ言っちゃ駄目なことだわ。
あれは簡単に流すでしょうけど半端に真面目なトーンで巫山戯られる内容じゃない」

雲龍「え、っと、私は? 」

叢雲「黙っててくれる? あなたは同性であなただからギリ巫山戯られるだけ」

漣「すみませんがマジでお願いします」

雲龍「あ、はい」






提督「ん? …………おい、俺は無実だって証明してくれ」

高雄「何に対しても色々と極まっていると思いますけど。……???? 」

提督「…………猫に下着盗まれるってどんな匂いしてんだよ……獣臭ってどんな? 」
843 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:27:23.96 ID:90WySYNf0

< 或いは行かない方が精神衛生上良い場合も無きにしも >







提督「女の子って凄いよね、甘ったるい雰囲気も熱っぽい雰囲気も簡単に使い分けられる」

愛宕「あなたがそれ言うの?みたいなのは置いておいて、あなたの所為じゃない? 」

提督「置いておいてないじゃん。……やっぱり? 」

愛宕「当然? 」

提督「そっかぁ……」

愛宕「ん? 」

提督「貰う。…………ノータイムで飲んでて思うのもおかしいけど俺人間ドック行った方がいいよなマジで」
844 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:29:51.87 ID:90WySYNf0

< 妻に苛められるんですなんて言っても惚気だと思われるかな? >







愛宕「まぁ? メンタル的な意味での人間ドックがあればよかったかも。
あまりの惨状にお医者様とかカウンセラーの方が壊れるかもしれないけど」

高雄「私たちの場合はそれ総点検って名前だけど、そうね」

提督「…………」

愛宕「あのね……」
845 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:32:51.19 ID:90WySYNf0

< 布教理由 >







明石「え、えぇーっと……『アカイイト』って知ってます? 」

漣「競走馬っすね。ご主人様が言ってたから知ってます」

明石「ゲームの方です。所謂百合ゲーのアレ」

漣「…………」

明石「あのね、瑞穂さんが嬉々として、あの……えっと……」

漣「おつかれっしたー! 漣はむーちゃんにブラボさせなきゃいけないんでー」

明石「ちょっ、ちょっとぉ! せめて話だけでも……ねぇ……! 」
846 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:38:12.48 ID:90WySYNf0

< やっぱ寿命って最高の贈り物なんだなって >







漣「なろう系ファンタジーって実際あれ現実だったらどうなんでしょうね」

提督「どう、とは」

漣「ある意味現実世界よりよっぽど男女平等でしょ。
より先鋭的な差別主義実力主義が蔓延って富裕層と貧困層の軋轢が酷くなるんすかね」

提督「まぁ……まほーがあればどんな細身の美人でも大剣ぶん回せるわけだしな」

漣「その場合お気に入りの男でも囲おうとするんでしょーか」

提督「中にはそういうのも出てくるのかもな。血筋は? 」

漣「まぁ、基本は継承されるものとしましょう。
その辺は現実と同じで遺伝はするけど突然無能が生まれたり

提督「その逆の変異体みたいな才能持ったやつも生まれるわけか」

漣「ですです」

提督「養ってくれるならそういう世界もいいかなぁ」






叢雲「女の情念甘く見過ぎよね。仮にそんな世界だったら世界の滅亡はきっと女の所為だわ」

龍田「そうねぇ〜……結局男の英雄様が台頭する気がする」
847 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:39:45.20 ID:90WySYNf0

< 愛故に、自信 >








提督「俺が、俺の心に嘘を吐かないところから言える最大限の侮辱ねぇ」

雲龍「ええ、何? 」

提督「……」

雲龍「……」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………『俺なんかに

雲龍「恋したやつ』、とか言ったら鼻で嗤ってやるわ」

提督「あ、そう……じゃあ」

雲龍「ええ」

提督「…………『俺なんかに恋したやつ』、かな。
本当にできるものなら鼻で嗤ってくれる? 今、目の前で」
848 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:42:01.36 ID:90WySYNf0

< 温度差で風邪を引く(偽) >







提督「んだよもう……仕事一段落着いたって言ったら厨房なんて連れてきやがって。
せめてキャラ通り寝室に連れてきてくれ」

雲龍「キャラ通り? 」

提督「何で無垢な顔できるんだよ……で? 何つくんの? 」

雲龍「太巻き」

提督「太巻き」

雲龍「ええ、太巻き。巻き寿司でもいいわね」

提督「……節分は大分前に終わったぜ? や、巻き物好きだけども」

雲龍「こう、最近はあんまり話題にならないじゃない、飾り巻き寿司だとかキャラ巻き寿司」

提督「まぁ、確かに」

雲龍「でもね、やれると思うのよまだ。
シンプルでいて味と栄養のバランスが取れている、けれど情緒のあるイラストがある巻き寿司」

提督「お前は何を言ってるんだ。いきなり変なやる気出すな」

雲龍「やってやろうじゃない私たちで。
今日は四海巻きをメインに桜と薔薇で行こうと思います。
あなたは適当に汁物と小鉢をお願い」

提督「はいはい。…………せめて花見とかでやってくんねぇかなこういうの」
849 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:45:08.10 ID:90WySYNf0

< キッチンという堅城にも砂上の楼閣にもなる場所で >







提督「吸い物は俺の好みで卵と豆腐メインにするからな。……料理嫌いじゃないけどさ」

雲龍「ええ」

提督「なんで俺? 和食の補助だったらお前の麗しい妹たちがいるだろうが。
別に愛宕でもいいしなんなら赤城も暇そうにテレビ観てたぞ」

雲龍「夫に手伝ってもらって自分のやりたいことを家族と友人の為にやりつつ楽しむ女をやってみたかったのよ。
仕事を終わらせて暇になった愛する男と過ごす平和な城の中で」

提督「」

雲龍「……ちょっろ」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………それ、言ってみたかっただけ? 」

雲龍「ええ、効いたでしょう? 」

提督「それはもう……あぁ、その醤油取って? 」
850 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:46:38.09 ID:90WySYNf0

< 期待値が低いが故の自爆 >







雲龍「CAだとか婦警……失礼、女性警官っていいわよね。本物の制服でヤれるんだから」

提督「CAは特にだけどどっちも泊まり勤務とかで会えない日あるから嫌だ」

雲龍「…………」







雲龍「…………その間他の女と会える、とは考えていないであろうのは不覚にも刺さったわ」

天城「何言ってんですそれ……騙されてますよ」
851 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:51:12.14 ID:90WySYNf0

< いや、もう本当どなたかお願い致します >







提督「この世には愛すべきクソ映画が溢れている!
その中でもサメ映画は素晴らしき馬鹿の結晶! そうではないかね漣くん」

漣「愛すべきとか素晴らしきかどうかはさておいてまぁそっすね」

提督「そしてこの世にはクソアニメも溢れている! 深夜帯の自由な時間には特に! 」

漣「まぁ、はい」

提督「であるならば! 深夜帯の何でもありな時間にクソサメクソアニメ、映すべきではないか? 」

漣「それ時々言いますけど……本気で売れると思います? 」

提督「馬鹿売れすると確信するね。なんならば各テレビ局や制作会社にメールも辞さない」

漣「やめときましょうよそんなの。
罷り間違って採用されたら被害被るのはそのテレビ局とか制作会社の皆さんっすよ」

提督「んなわけ。大ヒット間違い無しの提案を蹴るのは業界が硬直してる証でしかない」

漣「はぁ……」






天城「あれで時々思い付いたようにネットで探してるみたいなんですよね」

瑞穂「“ クソサメクソアニメ ”? 」

天城「ええ。…………恐ろしいことに天城も段々売れるような気がしてきたのが困ったところですが」
852 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:53:04.36 ID:90WySYNf0

< 本心から呆気に取られたような顔で >







提督「や、俺一人称が名前の女の子そんなに好きじゃないんで……」

漣「んなの漣しかいないでしょうが不愉快ですね」

提督「漣は好きだよ? 」

漣「この腐れ外道。……当てて差し上げましょうか? 」

提督「あん? 」

漣「一人称が名前の女に嫌な思い出でもあるんでしょう? 」

提督「…………」

漣「…………」

提督「…………」

漣「…………」

提督「…………え、いや普通に性格が合わない子ばっかってだけだけど。お前除いて」

漣「……………………」
853 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:55:31.07 ID:90WySYNf0

< 頼られる、ということ >






加賀「おしえようと思えばできなくもないと思うけれど……。
例えばあの子、雲龍はどの型にも当てはまらない」

江風「あの基本形極めて美麗に見えるくらいな雲龍さンが? 」

加賀「基本の型、というのは突き詰めれば計算された知識の収斂でしかないわ。
当然型を修める最短ではあるけれど、その先に行くには結局当人の覚醒と自覚がなければならない」

江風「じゃあ、加賀さンは? 」

加賀「私はどちらかというと我流ね。オーソドックスを習いたいなら赤城さんに師事するか、
それとも雲龍とひたすら組み打ちでもしていた方が有意義でしょう」

江風「赤城さンは怖いからパスで。……雲龍さンも天才肌過ぎて何言ってるか分からないからパス」

加賀「む……つまり私が一番与し易いと? 」

江風「語弊があり過ぎる……でもいい意味で、そうだよ。
加賀さンが一番分かりやすく歩み寄ってくれそうだから訊いたンだ」

加賀「…………」






龍田「……あれ」

赤城「加賀さん嬉しそうですねぇ……対人格闘なんておしえるメリットもなんならば物にするメリットも薄いでしょうに」
854 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 21:58:40.01 ID:90WySYNf0

< ルールや土俵を外れてまで続けてもそこに意味は >







加賀「意識、というものは難しいようでいて負けない為には一番の近道だわ。
その中でも、そうね……死角をつくらない、これが大切。
自分の認知に及ばない闇を抱えること、これは絶対にあってはならないことだと思いなさい」

江風「ン……」

加賀「高雄や愛宕の気配消しはちょっと異常だけれど……あれを認知できるのなら一流程度の殻なんて破ったということね」

江風「あれ破ってそれからが本番なのかよ」

加賀「当然でしょう? あきつ丸ならあんなの無視して通り抜けられるわ。
赤城さんならば言うに及ばず。背中を叩いて煽ったりもできるでしょう」

江風「マジか……」







赤城「やー……そんな無意味なリスクなんて背負いたくないですけどね、私」

龍田「そもそもあのあきつ丸評も怪しいですよね。いいとこ五分五分でしょうたぶん」

赤城「まぁ、その先を目標にするのなら理解できる発破なのでしょうが」

海風「結局赤城さんに師事しなくちゃならなくなって諦めそうですね」

龍田「確かに」

赤城「あのですねぇ……さすがに慣れてきましたけどその扱い酷過ぎではありません? 」
855 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:00:44.39 ID:90WySYNf0

< 本気で思っているからですよ? >







提督「えー……や、悪いけど140cm台はマジで無理だと思う……いや、マジで」

雲龍「まぁ、190cm近いあなたと並んだら親子とかそういうレベルじゃないものね」

伊14「実際イヨは目の前に立たれると圧迫感バッキバキですからなー」

提督「あ、やっぱり? 」

葛城「って言っても私たちの方が普通に強いって自覚あるからあんま感じたこと無いけど。
私は女としては背高い方だけどさ」

提督「女の子の華奢さと脆さ知ってればそんな無責任なこと言えないよ」

葛城「まーたそうやって……でも何でクズって知っててもなお本気の顔に見えるんだろう」
856 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:05:43.18 ID:90WySYNf0

< 仮令褒めるニュアンスだとしても >







雲龍「まぁまぁそこまでにしておきなさいよ。
女の身長とこの人の好みの話すると私が一人勝ちしちゃうから」

提督「確かに」

葛城「そこで臆面も無く確かにとか言える面の皮は凄いと思うけど」

伊14「姉貴くらいの体躯が一番好きとか言い始めるよりはマシかな? 」

伊13「よっちゃん、とか……海防艦クラス? まで行ったら、いっそ清々しい……けど」

伊14「だねー」

葛城「……まぁ、ねぇ」






葛城「ヒトミイヨ姉妹と海防艦クラスの子ってそんなに違う? 」

雲龍「あの子たちとしては全然違うんでしょうよ。別に悪意があるわけでもなくて」

葛城「まぁ、そういうことなのかな。
…………私も雲龍姉ぇより大分歳下に見えるとか言われたらちょっと嫌だしなぁ」
857 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:07:55.47 ID:90WySYNf0

< だとして認めてしまってもそれはそれで >







叢雲「でもこう……私それなりに身長高い方でよかったとは思うわ。
別に男の目線とかスタイルとか気にしてるわけじゃなくて」

提督「うん? 」

叢雲「屈辱じゃない、キッチンに立つとき踏み台が必要だったら」

提督「そんなむーちゃんも可愛いと思うが」

叢雲「そんな可愛らしさ求め始めたらもう女としては終わってると思うわ。
あとむーちゃんって言うな馬鹿」

提督「はいはい。…………むーちゃん言うな、っていうのはそういう可愛らしさに片足突っ込んでる気がする」
858 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:13:07.90 ID:90WySYNf0

< マスクで誤魔化すのも段々厳しくなってきました >







叢雲「ま、このなりで中華鍋ひたすら振るっても寸胴鍋片手で水平に保持しても手首壊れないのは楽でいいけど」

提督「中華屋のおっさんが泣いて土下座して金捧げて秘訣を聞き出そうとしてくるな」

叢雲「かもね。おしえられるものなら、実践できるものなら幾らでもおしえてあげるけど」

提督「うん。……中華屋でもやる? 退役したら」

叢雲「どうせ誰も壊れないんだからビュッフェでいいんじゃない?
大概のジャンルを身内だけでつくれるからあんたは楽にオーナーやってられるわ」

提督「確かに」







涼風「仮にあれやってもさ、あたいたちは見た目的に就労できないっぽいよな」

涼月「まぁ……厨房なら別に見られませんしそちらならいいのでは? 」

初月「僕たちにホール以外ができると思うのか? 」

涼月「胸張って言うことじゃないと思うけど……まぁ……」
859 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:15:29.47 ID:90WySYNf0

< お客様に出す物に妥協はできない云々 >







初月「あとね、そもそも能力的な可不可じゃなくて許可されるかどうかって意味合いが強いんだよ。
現状の僕たちを厨房に立たせてくれるヒトがいないと思わないか? 」

涼風「江風なんて来客用のカステラ切るのさえ止められてたもんな」

涼月「……確かに」
860 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:18:24.18 ID:90WySYNf0

< 腹筋フェチって潜在的に多いと思うのですが >








提督「つーかむーちゃん元々すらっとしててスタイルよかったけどさ」

叢雲「何? セクハラ? 」

提督「ただの賛辞だよ。……最近は本気で腹筋綺麗だと思う」

叢雲「…………あのね、私がこれでも実は温厚な方であんたの内心分かる方だから許してやるけど」

提督「許してくれるなら甘えないと損じゃん? 」

叢雲「ばーか」

雲龍「でも本当にあなた綺麗だわ。これのモノじゃなければ私が食べたいくらい」

叢雲「二重の意味で気色悪いこと言うんじゃないわよ馬鹿」

提督「そうだぞ。俺は普通に見ているだけで満足って意味で言った」

叢雲「あのねぇ……」
861 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:19:44.96 ID:90WySYNf0

< どう見えて? >







高雄「まぁ……私こう見えて欲深い女なので」

愛宕「そ、うねぇ……」







愛宕「…………」

Littorio「…………? 」

愛宕「いえね、あれはボケだったのかなぁ、って」

Littorio「はい? 」
862 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:20:48.01 ID:90WySYNf0

< 失礼な。そこに白いご飯があるでしょう? >






時雨「マジか……いや……おう……」

あきつ丸「どうしたのでありま……うん? 」

秋雲「秋雲さんの手作りが食べたいとかいうから仕方なーくつくってあげたのになんたる表情」

春雨「あ、美味しい……というか凄く美味しい……」

大井「……負けた」

那珂「これ普通に商品になるよね」

速吸「そうですね。……物凄く茶色いですけど」
863 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:23:05.26 ID:90WySYNf0

< まぁ、カレーに合わない揚げ物って思い付かないけど >







秋雲「ちゃんと下にレタス敷いてるでしょ? 文句ある? 」

速吸「文句なんてありません。これはこれでたんぱく質は沢山摂れますしね」

あきつ丸「ふむ……しかもやたらと美味いな。そんなキャラだったか? 」

秋雲「キャラで料理なんてしねぇ! それがキャラというものだ! 」

あきつ丸「? 」

時雨「兎に角大盛り、兎に角茶色い、ご飯ドーン! でキャラってつくれるものなんだね」

鈴谷「わーお! これはカレーが捗るねー」

あきつ丸「あのな……」
864 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:24:00.45 ID:90WySYNf0

< プレゼント >







提督「ん? や、理由なんて無いけど……まぁ、貰っといてよ」







愛宕「何の理由も無い日に……って思ってるときっと駄目なのよね、ええ。
きっと私が忘れている記念日かそれともあの人にとって何か思い入れのある日なのよ、きっと」

高雄「…………それはどちらかというと夫側の心配だと思うけれど」
865 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:27:01.39 ID:90WySYNf0

< 病み堕ち >








愛宕「病んだ、病んだわ、もうこれは病んだわ」

漣「……漣しかいないので仕方無く一応聞いて差し上げますけど何をどう病んだので? 」

愛宕「最近抱いてくれない。死にたい」

漣「抱いて、と言えば解決するのでは」

愛宕「違うの。あっちが欲しがってくれないと満たされないの。
今欲しいというより明日でいいから欲しがってほしいの」

漣「めんどくせぇなおい……愛宕さんは」

愛宕「……? 」

漣「ご主人様が今何やってるか知ってます?
愛宕さんたちが無理矢理ぶち込んだBismarckさんをね、
ご両親が普通に来られる神父も牧師もいなくていい式場に呼べるよう苦闘してんですよ」

愛宕「! …………」

漣「…………」

愛宕「…………」

漣「…………」

愛宕「…………私の所為だ、死にたい」

漣「めんどくせぇ……なにこれ」
866 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:29:56.34 ID:90WySYNf0

< 純愛NTR(NTRじゃない) >







提督「なんかこう、エロいこと無しに行われるある種外道な寝取られって素晴らしいなって。
それはもう既に寝取られではないけど」

叢雲「式場の選定しながらよくそんな巫山戯た世迷言ほざけるわねあんた」

提督「だってこれようは陰に日向に権力振りかざしてるだけじゃん。
普通に気分乗らないぞこれ」

叢雲「そりゃそうでしょうけども……ねぇ」

提督「うん? 」

叢雲「もういっそ海外の廃教会とかを映画セットにするみたいな理由付けて改修した方が早くない? 」

提督「…………なるほど」
867 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:31:28.91 ID:90WySYNf0

< 結局何の話をしようとしたのかは忘れました >







雲龍「生物の根源的な欲求って幾つかあると思うんだけど」

明石「はぁ。いい加減下ネタはあの人か妹専用にしてもらえませんかね」

雲龍「あなたも棒的な意味では私の妹でしょう? 」

明石「だから下ネタは

雲龍「あぁ、勿論穴的な意味でも私の指と舌で蕩した意味でも妹ね」

明石「…………」

海風「つまり私とも姉妹ですね、明石お姉様」

明石「あのね……」
868 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:34:01.31 ID:90WySYNf0

< 勿論平和に満ち満ちた卓ですとも >







漣「チッ……そっちは別かぁ」

龍田「あらぁ〜……迂闊ねぇ〜……」

漣「山城さんが巫山戯た嘘ほざいた所為ですよ」

山城「ふふ……優しい言葉は銃を向けているときか銃を向けていることを隠しているときにかけるべき、
って学校で習わなかったの? 」

漣「漣は不登校だったんで知りませんね」

叢雲「はいはい。ほら、ここ、出してあげる」

漣「! ほーん……ほう? 」

龍田「……」

叢雲「ふふ……足場はもっと固めておかなくちゃ。
踏み締めているだけだと掬われるのよ? 」

龍田「なんて性格の悪い」

山城「私以外全員手鏡持ちながら勝負してるのかしら」

漣「漣は性格が悪いだけですけど皆さんは性根が腐り切っておりますからなぁ〜」






扶桑「七並べ如きであんな顔と言葉と雰囲気出せるなんて世界って実は大分平和よね」

旗風「え、えーと……? 」
869 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:35:49.30 ID:90WySYNf0

< 勝負が付かない勝負を楽しみ始めるといよいよ >







旗風「というか何で七並べなんてやってるんですあのヒトたち。
やるなとは言いませんけど似合わなくありません? 」

扶桑「私もそうだけれど……麻雀でもポーカーでも大富豪でもバカラでもそれ以外のゲームでも数をこなしていくと相手の手の内が読めてしまうのよ。
勿論その中で遣り合ったり時に変化をつけて、っていうのもゲームの楽しさではあるけど」

旗風「それで、七並べ」

扶桑「それで、七並べ。……あそこまで来ると運だとかではなくて駆け引きと交渉なの。
レギュレーションには他人のカードを見てはならない、他人に見せてはならないしか無いから」

旗風「札の内容をおしえ合って個々人で交渉してますもんね」

扶桑「勿論ブラフである可能性もあるのだけれどね」

旗風「はぁ。……でもあれ、あそこまでくるとですよ? 」

扶桑「? 」

旗風「永遠に答えの出ないような問答でもした方がずっと長く楽しめるのでは? 」

扶桑「えー、と……」
870 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:37:58.00 ID:90WySYNf0

< いっそ見つめ合っているだけで >







龍田「あのね、そんなこと始めたらどっかの面倒なのが湧いてきて白熱するじゃない」

叢雲「そんなのと答えの出ない言い合いなんてしたら消費カロリーが半端無いの」

山城「くだらないこと言い合いながらカードでもしている方が普通に楽しいわ」

漣「下手すると答えの出ない問いとは何か、とかいう議題から始めやがる中二患者ですのでねそのアホ」

旗風「は、はぁ」

扶桑「まぁ、そうね。…………誰もつまらないとは言わない辺りで嬉しそうな顔をするのは違うと思いますよ」
871 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:39:20.82 ID:90WySYNf0

< 正しく勝負師と言える >






叢雲「クソが、この駄狐が、巫山戯るな」

龍田「あぁら、キャンキャン吠えて可愛らしいわんちゃんねぇ」

山城「…………」

漣「…………」







天城「あれで一番勝ってるどころか大幅リードしてるのが叢雲さんで最下位なのが龍田さんっていうのがもう意味分かりませんよね」

伊14「無言の二人はたぶん頭最高に回してるんだろうなーって」

松風「勝って何があるってわけでもないのに」

Littorio「だから本気を出せるし本気で罵倒しているんでしょう?
取っ組み合い始めるくらいならまだお遊びの範疇だし」

Roma「…………仮に賞品があって仮にあの男関係なら……嗚呼、非常に恐ろしいわね」
872 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:40:30.49 ID:90WySYNf0

< 奴隷以下の胴元っていうのも中々 >







提督「あの、俺もプレイヤーになりたいんだけど」

叢雲「うっさいわね馬鹿大人しくディーラーやってなさい」

龍田「今すぐ一緒に逃げてくれるならいいかなぁ〜」

山城「…………」

漣「…………」

提督「あ、そう……無言で卓トントンすんのこえーからやめてくんねぇかなそこの二人」
873 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:45:31.21 ID:90WySYNf0

< 単純に、怖い >






天城「あんな卓……えーと、新品のカードをすぐにセットできるポーカー用? のやつ用意してはいけませんでしたね」

雲龍「ふぁ……タキシード、格好イイ、好き」

加賀「散々やらされている所為で専用テーブルでも物凄く手際いいわね」

葛城「あんなのが最高に似合うこの国の三十代後半ってなんだか笑えてくるね。
本当は女衒が本職なのがもっと笑えるけど」

江風「ひっでぇな。悪意が無くて真実なのがもっとひでぇけど」

海風「あぁ、もう……嗚呼…………参加できてたら、あの状態のあの人に抱いてもらえたのに」

涼風「や、あの面子に勝てるわけ? 本気で勝利とマウントしか望んでない無欲な女の化け物に」

愛宕「あぁイヤイヤ、女の無心の勝負って瘴気凄いわねぇ」

高雄「勝つことそのものが目的というのは得難い意志だと思いますけど……いえいえ」
874 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/08(月) 22:47:52.92 ID:90WySYNf0

< 読み負け(真) >







赤城「というか結局いつも通り? ポーカーになったんですね。
ついさっきまで七並べをしていたと思うんですけど」

阿賀野「楽しそうだったから参加しようとして卓を持ってきたみたいなんだけどねぇ……」

能代「これ幸いとディーラーを押し付けられてあの状況に」

赤城「ははぁ。……コスプレなんてしてこなければよかったのにとしか思えませんけど」
875 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:49:52.91 ID:90WySYNf0

< 実況と解説も付けましょうか? >







山城「ふふ……さすが狐、卑しい女ね」

龍田「あ、っは……負け猫ちゃんがニャーニャー言ってる」

漣「狐、犬、猫ときてじゃあ漣は? 」

叢雲「ふん、“ 人間 ”でどうよ」

龍田「あらいいわね」

山城「さすが人間様。清廉な手管が実に清々しいものですこと」

漣「…………ほーう? さすがにキレちまったよ、買ってやるよその喧嘩ァ! 」

提督「ディーラーの手際もっと見て……見て……あぁ、そう、興味ありませんかそうですか」






阿賀野「割とこうプロ感っぽさ半端無いんだけど、段々雲行き怪しくなってきたなぁ」

能代「ここの全員で場を遠巻きに囲んで見てる時点で普通に良い娯楽だよね。
ポーカーなんて興味無い面子すら皆見てるんだから」

扶桑「無駄に時間と能力だけはある馬鹿に本気出させると……あゝ……」
876 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:51:43.04 ID:90WySYNf0

< 勝つために、勝つ! >







高雄「で、あれ本当に賞品無いんですか? 」

赤城「形が無い賞品なんでしょう。
たぶん勝ったヒトによってはあの人に割と無茶なこと言う気もします」

高雄「はぁ」

赤城「タダより高いものは無い、みたいな。ちょっと意味が違いますが」

高雄「なるほど。……そんなこともう頭になさそうですけどね、四人とも」
877 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:53:03.80 ID:90WySYNf0

< ポーカーとは? という閾値を超えていけ >







提督「俺兎さんの寂しい気持ちよく分かってきたわ。君らマジで俺に興味無いよな今」

漣「あるわけ無いじゃないですか馬鹿なんですか。
いっそ隣に誰か侍らせてチュッチュしてればいいじゃないですか」

叢雲「…………」

龍田「…………」

山城「カードそのもののカウントの段階なんてもう超えてるからあなたは黙ってなさい」

提督「はい。…………今度はディーラーとの勝負にしような君ら。
なんの技術も活かせないディーラー役とかマジで意味分からんわ」
878 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:54:25.72 ID:90WySYNf0

< そんな状況現代では考えたくないものですが >







雲龍「母娘どちらも召し上がった場合は親子丼になるわけだけれど」

天城「はぁ」

雲龍「父子どちらにも召し上がられた場合はどう言うの? 」

天城「知りませんよそんなの……逆親子丼でいいのじゃありません? 」

雲龍「昨今のジェンダー界隈に喧嘩を売る雑さね」

天城「姉様の出す話題の方が一々喧嘩のバーゲンセールだと思いますけど……? 」
879 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 22:58:17.07 ID:90WySYNf0

< ウザくないウザ絡み >







WS「この国の言葉にもあるでしょう。殿方に二言は無いとかなんとか」

GZ「生憎と私は紳士ではないのだが」

WS「あら、だからといって淑女に二言が許されるというわけでもありませんよ」

GZ「この国の慣用句はどこへ遣ったんだ」

WS「私の祖国は水平線の彼方にありますから」

GZ「あぁ。…………いっそ寝落ちの方が楽だな。水など飲ませなければよかったか」
880 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/08(月) 23:00:33.70 ID:90WySYNf0

< テキトーに口走ってぶん投げて、終わり >







雲龍「負け癖覚えさせられるって実に気持ち良いものなの」

葛城「突然なにさ雌犬姉ぇ」

雲龍「なんだと問われれば雌豚の類いだと思うわ」

葛城「そういうことじゃねぇんだけど……」
881 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/05/08(月) 23:02:14.53 ID:90WySYNf0

約120日振りとか逆に凄い気がしないでもない

大変お久し振りです
今後の予定は例によって未定ですがまたよろしければお願い致します

ありがとうございました

882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/09(火) 00:00:56.92 ID:MAbHpF9U0
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/09(火) 04:45:07.06 ID:zgsBFygso
久しぶり乙
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/09(火) 19:49:21.22 ID:Fo3FjMIg0
>>1
885 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 21:55:29.38 ID:cLIOIHUJ0

< 真なる剣とは >







加賀「凡そ武術に於ける真奥とは、無拍子。
相手が最大限に意識した場の埒外から顕れるそれはそれだけで必殺なの」

江風「まぁ……理屈は分かる。江風には加賀さンが本気出す数歩前の一撃さえ見えないけど」

加賀「簡単に見られても困ります。
これでも人知を多少超える程度の人知くらいならば素の能力として持っていますので」

江風「あ、そう。……でもごめン、もっかい、もう一回さっきのやって?
声が踏み込みの後に聞こえるあれ」

加賀「割に疲れるのですけれど……仕方無いですね」







能代「あれ、単に声を後から出してるだけなんじゃ」

初月「そんなわけあるか。馬鹿じゃないのか」

漣「だとしてそれも一つの技術な気はする」

雲龍「あれを修得できれば加賀さんにも……うぅん……」

扶桑「四者四様というか……いえね、私は普通に見えますみたいな顔されても困るんですよ、赤城さん」
886 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 21:59:36.29 ID:fn5mr1K30

< 漏れ出る恐怖 >






赤城「まぁでも本当に嬉しかったんですね。教えてほしいって頼まれたの」

扶桑「赤城さんでは恐ろしくて雲龍ではそもそも理解できないだとかって理由でしたっけ」

赤城「あんなに嬉しそうな加賀さんも珍しかったですねぇ……ちょっと、妬けます」

雲龍「ふふ、じゃあ私と赤城さんも誰か指導してみます? 」

赤城「それで三人戦わせるって? 」

雲龍「ええ」

赤城「面白いような気はします、けど」

初月「苦渋の決断だけどせめて雲龍さんにしてくれ」

漣「漣はフツーにどっちも嫌です」

能代「えー、っと……あ、ほら、全員同じ土俵からなら全員駆逐じゃないと? 」

赤城「はぁ……こんな有様なんですよねぇ……」
887 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:03:58.76 ID:gQJ9XpMN0

< 他の側面なんて勿論ありませんとも >







海風「というかあの人が剣道やってるんだから基礎教えてもらってその後考えればいいだけでは? 」

赤城「確かに。でも我らが提督閣下って指導、上手いんですか? 」

海風「私は分かりやすいと思いますけど」

初月「精々が一般教養とか軍で使う知識教えてもらっただけだけどね」

漣「一々横道に逸れて変な話始めるんで叢雲ちゃんとか高雄さんとかストッパーが必要っすけどね」

赤城「なるほど。…………本当に得難い存在ですね。高級軍人としての側面だけを見れば、ですが」
888 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:06:50.05 ID:gQJ9XpMN0

< 知ってほしい、知りたい、全て欲しい >







提督「いや、あのね、ナンパは最悪カタコトでもいいの。
でもね、折角お友達になれてもピロートークが楽しめないなら意味が無いの」

Littorio「はぁ。分からなくはありませんけど」

Roma「細かいニュアンスが伝わらないからこそできる触れ方とか抱き締め方ってあると思うわ」

提督「否定はしねぇよ別に」

涼風「ふぅん……? 」

叢雲「あれよね、これでこいつがどういう遣り取りで精神的栄養補充してるのか分かろうというものよね」

涼月「なるほど……」
889 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:08:03.90 ID:gQJ9XpMN0

< 女は誰しも秘密を >







雲龍「鶴の恩返しってあるじゃない」

提督「うん」

雲龍「あの鶴って喋ったり変化したり普通に化け物の類いだと思うの」

提督「名作? 昔話になんてことを」

雲龍「まぁ、いいじゃない悪意なんて無いわ。……だけど」

提督「? 」

雲龍「あれを考えた人ってきっと襖を開けたらスッピンの奥さんを見て思いついたのね、って思ったの。
いっそ鶴になって飛んで行ってしまえと思うくらい悍ましかったのね」

提督「え、えぇ……? 」
890 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:13:28.18 ID:gQJ9XpMN0

< 絶対に仲良くできなさそうと感じる悲哀 >







叢雲「民俗学だとか各地の伝承に喧嘩を売ってるような気もするけど……それなら」

提督「何故よりによってお前が絡むんだよ酔ってもいねぇのに」

叢雲「機織りっていうのがどういうものの隠喩かって話もできるじゃない?
絶対に中を見ないでくれって頼むんだから男を取ってたって解釈にもなる気がする」

提督「あのさ……」

雲龍「あぁ、善良な若者の力になりたいけれど自分にはこの身体しか売れる物が無い、みたいな」

叢雲「ええ。身を削って金子を、っていうなら羽で織った反物も春を売った結果の物々決済でも似たような物な気がする」

阿賀野「実にこの国チックな考え方だよね。
儒教では到底相容れないし十字教の方でも土着の妖精譚でもそういう暗喩ってあっても少なそう」







提督「あれが俺の趣味に寄せて中世史的な話に持って行こうとしてくれてたんだとしたら……嗚呼……」
891 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:14:23.03 ID:gQJ9XpMN0

< 柳陰 >







Littorio「焼酎を味醂で割る……???? 」

天城「本直しですね。天城はあまり好きではありません」

山城「好きなお酒があるならそのまま飲んだ方がいいと思うわ」

明石「甘い味醂っていうのも私にはあんまりよく分かりませんけどねぇ」

瑞穂「舐めるまでもなく甘いと思いますけれど」

提督「まぁ、やりたいなら取り敢えず飲んでみてから考えろよ」

Littorio「そうですね」

旗風「いや、あの……焼酎に味醂ではなくて味醂に焼酎を、というか基本は1:1なんですけど……えぇ……」
892 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:20:45.82 ID:gQJ9XpMN0

< 数え切れない前科を鑑みるに >






Pola「ふふ、こればっかりは祖国の人たちのご先祖様に感謝しないといけませんね〜」

時雨「はぁ、料理くらい素面でできないの? 」

Pola「お料理にvinoを使うって勿論美味しいですけどね、
手元にボトルを置いていても誰も怒らないから素晴らしいですぅ〜」

時雨「せめてあと一口とかほざいて喉と息が許されるレベルまで一気飲みかました馬鹿はさすかに違うね」

Pola「まぁ、あの後姉様の心から蔑んだ目を見て酔いが醒めちゃいましたけどね〜」

時雨「そうかい。…………実は最後には醒めて寝たいからってわざと変な酔い方してお姉さんに怒られようとしてない? 」
893 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:22:13.39 ID:gQJ9XpMN0

< ややまともに見えなくはない >







提督「大量の玉子スープをつくる、辣油を振り撒く、美味い」

天城「まぁ、ええ」

叢雲「好みもあるけど、そうね」

旗風「垂らすのを振り撒くとは言いませんよ? 」

提督「……これが分からない、分からない」

天城「辣油キチって割と珍しいですけれど……この魔窟に毒されたものではない壊れ方って凄く珍しい気がします」
894 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:24:08.06 ID:gQJ9XpMN0

< なんでも好きな味に変えるとそれはそれで意味が無い気も >







旗風「とか言いつつそもそもチーズインハンバーグカレー唐揚げ大盛りはトンチキ過ぎると思いますが」

提督「唐揚げは大皿に盛っただけで自分で取った分は知らねぇよ。
それのオマケスープに辣油振り振りはどーよ? ってこと」

旗風「カレーの辛味よりこっちの方が好きなんです」

提督「濃い味のメインの辛味をスープの辛味で上書きするって何? 」

旗風「美味しいですけどまずこれチーズと温玉で辛味が相殺されてます。
なんならばお肉本体も肉汁も別に辛いものでもないですし」

提督「温玉は希望者にしか用意してないんですけど……肉汁の辛いハンバーグって意味分からないんですけど……」
895 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:26:34.47 ID:gQJ9XpMN0

< いっそ最初からかけた方が潔い >







提督「まぁ、別に辛めのハンバーグ自体は俺も好きな方だけども」

叢雲「デスソースなりなんなり混ぜてもいいしどうとでもなるものね」

旗風「肉汁が辛くないと、意味が無い? 」

提督「分からん、全く分からん」

旗風「はぁ」

提督「なんなら君この前ポトフ真っ赤になるまで辣油振ってたでしょ」

旗風「? はい」

提督「ワンタン入れるのはまぁ美味いけども……」

旗風「でもちゃんと一口目は敬意を払って何もかけずに食べてますし」

提督「知ってる。……それが義務で渋々やってるように見えるって言いたいんだけどなぁ」
896 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:31:00.14 ID:gQJ9XpMN0

< 美化が足りないとさえ思える程には >






提督『あのね、__は戦術私、ができる天才なの。勝利の女神は祈る対象ではなくて顕現する美なの』






叢雲「よくよく考えなくてもあぁいうこと言えるって凄いわね」

漣「ってもシーレーンいたときのことだけどね。最近はたぶん言ってないでしょ」

叢雲「思っていないかどうかは怪しいところだけど。……これの怖いところは」

漣「ドイツがB殿に与えた仮初の名前を二人だけの愛称に変えたところでしょ。
あいつぜってー浮気するわって感じ。B殿以外にはしないだろうけど」

叢雲「Bismarckってその辺はどうなのかしら。
遊ぶ相手として認められる相手がいないのよ、くらいは言いそうだけど」

漣「そういう飄々とした感じ装ってる女って基本情念深い病んだのばっかじゃん? 」

叢雲「まぁ……本当に心の深いところにある想い出って、絶対に消えないものね」
897 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:33:20.43 ID:gQJ9XpMN0

< わざと遜るフリして混ぜっ返すの楽だからね >







提督「ひっさびさにThis is a pen.をネタにしてる文章見かけたんだけどさ」

高雄「そんなものがこの世にあるんですか」

提督「昔はまぁまぁ聞いたけどなぁ、ってのは置いといてな」

高雄「ええ」

提督「確かにそんなもんおしえるよりfucking Bitchとかさ、
実地で使ってやった方が今後の世界を見据えていくときのためにはなるなって思ったんだ」

高雄「それはあなたが言われる側だったからでは」

提督「まぁね。……Littorioの前では言うなよ」

高雄「当然。…………あなたこそそういう言葉遊びで逆にいじめてそうですけれど」
898 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:35:16.45 ID:gQJ9XpMN0

< 調教されたヒトに調教されたヒト、に調教されたヒトに…… >







天城「あの人が擬態だけは今よりももっと上手い真性の度を越したサディストだったら」

雲龍「ええ」

天城「姉様にとってはチャンスですね、などとふと思ったのです、が」

雲龍「愛宕も高雄もどうせ気持ち良く堕ちていくだけよ。たぶん何も変わらないわ」

天城「ええ、飲み始めたばかりでまだまともに頭が動いていな

海風「でもそれあの人と女個人間の関係ですよね。
今でも時々変な酔い方したときとか気まぐれで私とか明石さんが連れ込まれますけど、
そのレベルのサディストに仕込まれて気持ち良くなれるようになった愛宕さんとかに途轍も無いことされそうじゃありません? 」

雲龍「……確かに」

天城「……空恐ろしいですね」
899 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:38:29.79 ID:gQJ9XpMN0

< ある種悲観的な予想ではある >






雲龍「でも……そこまで受容してしまったのなら私も覚悟を決めて愛宕をお姉様と呼ばなくてはならなかったのかも」

天城「天城もそうだったのでしょうね」

海風「江風を巻き込むのは寧ろ今より簡単だったかも」






山城「高雄たちは置いておいても普通はあれ着いていける相手が減るって考えると思いません? 」

扶桑「まぁ……でもあなたの反応見ていて思うけど真性の加虐趣味だとして身を引く女、いそう? 」
900 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:40:29.64 ID:gQJ9XpMN0

< 余所見をする相手だからこそ >







山城「私は姉さまがそうだと信じていたいので」

扶桑「あの人と寝る女が減るから? 」

山城「いえ、姉さまを独占できるからです」

扶桑「あ、そう……」

山城「はい。…………ま、私しか見ない姉さまって多少面白くないとは、思いますけれど」
901 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/05/09(火) 22:44:28.33 ID:gQJ9XpMN0

< 言葉遊びとはいえ >







愛宕「あぁいうのって怖いわよねぇ〜……変則的な寝取られみたいなのを気持ち良く楽しめるなんて」

高雄「というか最初からそれしか知らないだけ? 」

愛宕「ある意味純愛しか知らないよりは幸せね。不幸に打たれ強いって意味でしかないけど」

高雄「私は純愛しか知らない馬鹿な女でよかったのに」

愛宕「化け物の分際で随分と贅沢なお望みですこと」

高雄「だから、妥協してるのよ」






漣「やーいやーい妥協で好かれてる馬鹿おとこー」

提督「うっせぇな。…………素直にへこむんだけど? 」
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