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【艦これ】龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」

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602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/12(日) 04:21:48.42 ID:+NZx8Ty90
お疲れ様です
603 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:16:01.51 ID:ibT5yU3c0

< botの類い >







愛宕「はい」

提督「…………ん」

愛宕「はい」

提督「……………………ん」

愛宕「はい」

提督「…………………………………………ん」

愛宕「はい」

提督「やだ」

愛宕「はい」

提督「やめろ。……ボケたの謝るから流れ変えずに書類渡すのやめてくれる? 」
604 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:16:29.28 ID:ibT5yU3c0

< 『むすんでひらいて』とかあったなって >








愛宕「はい」

提督「うん」

愛宕「はい」

提督「うん」

愛宕「はい」

提督「うん」

愛宕「はい」

提督「うん。……お前さては飽きたな? いい加減その書類渡せ。
手遊び歌擬きで戯れついてる場合じゃねーんすけど」
605 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:17:26.65 ID:ibT5yU3c0

< 言葉にしないと分からない振りをするという意思表示 >








愛宕「なんで? 」

提督「なんでも」

愛宕「ねぇ、なんで? 」

提督「はぁ。…………お前とこの後遊びに行きたいからだよ、知ってんだろ」

愛宕「言ってもらわないと分かりませーん」

提督「そうかい」

愛宕「ええ」

提督「……」

愛宕「……」

提督「…………ほら、次くれ。こんなやつの愛を実感したいならな」
606 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:22:52.30 ID:ibT5yU3c0

< 努めて平静を装いつつ >







愛宕「〜〜〜〜…… ♪ 」







雲龍「結婚が決まって、でもまだ籍を入れていなくて、
指輪も無くて、そんな期間の誕生日ってどんな気分なのかしら」

天城「天城たちには一生味わえない感覚だと思いますよ。想像もできません」

雲龍「そう……そうね」

天城「はい」

雲龍「…………」

天城「…………」

雲龍「…………」

天城「…………ぁ、そういえば婚約指輪と結婚指輪両方頂くんでしょうか。今は何も嵌めてませんけれど」

雲龍「」

天城「姉様? 」

葛城「…………やめてあげなよ天城姉ぇ」
607 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:26:58.13 ID:ibT5yU3c0

< 欲しいものは欲しいのですが >







加賀「あぁ……いいわね、暖かくなって外でこういうことをしても良くなってきた」

赤城「控え目に言って最高ですね」

葛城「そっすね」

龍田「こんな生々しいけれど死んだものよりもっと新鮮で生きたものがあるのに」

葛城「そっすね。雲龍姉ぇみたいなこと言わないでくれる? 」

漣「順に肉の欲に囚われたやつら三人と肉欲に囚われた二人です」

叢雲「まったくね」

涼風「三人目と二人目が重複してんじゃねーか」

涼月「どちらも望むなんて欲深いヒトですこと」

初月「さすが我が主人殿と瑞穂さんの次くらいにヤバいヒト」

葛城「そっすね。……私への評価はもう甘んじて受け入れるとしてさ、
提督さんがいない所為で火付けからやらされてうんざりしてんだけどなんでそんな酷いこと言うの? 」
608 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:29:56.38 ID:ibT5yU3c0

< 相対的つまて便利な言葉だね >






加賀「素晴らしい火加減ね、さすがだわ」

赤城「さすがあの人の一番弟子なだけありますね」

葛城「あんなのの弟子扱いとか侮辱かな? ……振られたような面子で焼肉って虚しくない? 」

加賀「全く」

赤城「私は関係ありませんし」

加賀「そもそも勝てるとも思っていないし、私の日は私にだけ尽くしてくれるもの」

赤城「そうですね」

葛城「うん。…………高雄さんよりはまぁ、悪くない気分かもね」
609 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:30:58.42 ID:ibT5yU3c0

< 瞑目して、万感を >






高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「…………」

高雄「……………………寝ましょうか」
610 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:31:40.13 ID:ibT5yU3c0

< 約束したらその時点で勝ち、みたいな >







提督「ふ、ぅ……今の、き、つかった」

愛宕「ッ…………ぁあ、そうね…………私も、気、遣りそう、だった」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「……………………」

愛宕「……………………」

提督「……………………来年は、勝つぜ? 」

愛宕「私の方こそ。…………来年、また二人きりで過ごせるなら、どうでもいいけど」
611 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/06/16(木) 21:32:08.56 ID:ibT5yU3c0

ありがとうございました
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/16(木) 21:37:15.64 ID:VJsplCvz0
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/16(木) 22:56:49.41 ID:4ohNvXcRo
お疲れ様です
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/18(土) 11:06:39.74 ID:15/YE7kkO
おつ
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/19(日) 23:10:33.14 ID:6BA3qdLX0
お疲れ様です
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/11(月) 18:07:48.19 ID:h1pi/EqU0
続き待ってます
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/06(土) 20:11:20.61 ID:T151X7Az0
盆前待機
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/27(土) 15:35:37.86 ID:x3rtyn/E0
待機
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/18(日) 18:25:59.91 ID:Ip4aRJPp0
お疲れ様です 
高翌雄と愛宕に最初に指輪(仮)渡した時に「本物の指輪をいつか贈るから、それまで指輪(仮)は指に嵌めない」って話があったのを思い出して、何かすごく感慨深くなった
620 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:35:58.20 ID:s/Yd1xNR0

< けれど、せめて二人きりにしてくれたことを >







雲龍「ねぇ、知ってる? 昨日って私の誕生日だったんだけど」

提督「進水日じゃなかった? 」

雲龍「そうね。……それで? あなたこそそんなこと思ってないでしょう? 」

提督「…………知ってるよ。帝都デートできて嬉しいだろう? 」

雲龍「常に黙り同行する女として過ごしてホテルでは何のサプライズも無かったけど」

提督「無くてよかったんだよ。……一晩中周り警戒させて悪かったな」

雲龍「別に。しっかりと埋め合わせてくれるんでしょう? 」

提督「ん……」

雲龍「……」

提督「……」

雲龍「…………シャワー、一緒に浴びない? 」

提督「お供、しますとも」
621 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:37:29.97 ID:s/Yd1xNR0

< 親友からの感想 >







龍田「あのね、勘違いしないでほしいんだけど私別に友達が要らないタイプじゃないから」

漣「またまたー、下僕を友達って呼べるタイプでしょ龍田さん」

龍田「そんなわけ……そんなわけ……」

漣「そうやって傷付いた顔しても分かりますよー?
自分に都合の良い相手は友達でしょ? 親友ではないってだけで」

龍田「まぁ……そうね……ええ……」

漣「うぅん? 」







初月「絶賛お友達が無自覚に虐められてるけど」

山城「だからなんなのよ。あんなのあの男にしかどうしようもないわ」

初月「あ、そう……」

扶桑「何か違うというか何もかも違う気がするんだけど……」
622 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:38:44.78 ID:s/Yd1xNR0

< 自分の吐く詭弁と、他人の屁理屈と >







「生憎とここへは休暇で来ているんだ」

提督「はぁ」

「つまり、休暇ということは職責を棚に置くということであってな。
だから、余は今だけ、元帥ではない一般人だ」

提督「そんな屁理屈通るわけないでしょうよ……殿下」

「殿下でも……閣下でも無く…………そう、お前、とでも呼んでくれないかね」

提督「年齢差も考えてほしいものですね。
これでもまともな目上に対しての敬畏くらいは持っているんですが」

「では俺より三笠を敬して遊んでくれるわけだな? 」

提督「はぁ。…………あんたもデートですか、殿下」

「ここはダブルデートというやつにでも洒落込んでみようかとあいつと話していた」

提督「俺はいいですけど雲龍は嫌がりますよ」

「そのときだけ職責を思い出す予定があるのでな、許してもらえ」

提督「はぁ…………溜息しか出ませんよ、最低だ」
623 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:40:22.96 ID:s/Yd1xNR0

< あると思ったので? >







山城「一番が三番にキス」

愛宕「はいはーい私いっちばーん」

海風「どうぞ? 」

愛宕「んふ……頬でもいいの? 」

山城「まぁ、いいわ。正直面子的にどうでもいい」

愛宕「あ、そう……んー? 」

海風「ん……」

愛宕「ん……ェル……ぁ…………ゥん……ッ……」

扶桑「…………頬でもいいか訊いた意味とは? 」
624 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:42:43.72 ID:s/Yd1xNR0

< 不在 >







海風「ふぅ……中々でした、ありがとうございます」

愛宕「んふ、ご馳走様でした」

山城「その遣り取り全く理解したくないわ」

扶桑「されても困るし」

高雄「ねぇ……なんで私この昼間から王様ゲームなんてしてるの? 」

Littorio「さぁ……私も正直遠慮したいですが」

叢雲「…………あいつもそうだけど雲龍って割と大事な存在なのね。
下を見て自分を律する的な意味でだけど」
625 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:43:37.80 ID:s/Yd1xNR0

< 苦虫味がしないとは言っていない >







提督「あー……悪い、許せ」

雲龍「許した。……で、何? 」

提督「殿下と三笠さんとデート、しよ? 」

雲龍「はぁ……」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………割と本気で不愉快だわ。タマが萎れるくらいじゃ許してなんてあげないから」

提督「いいよ、それで。……行こうか、飯だけは少なくとも、美味いぜ? 」
626 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:47:37.19 ID:s/Yd1xNR0

< まぁ、知ってたけど >







海風「で? 自分選んだわけじゃないから扶桑さん狙いでもないでしょう?
誰と誰なら面白いと思ったんですか? 」

山城「誰でも別に。新しい扉開けたかもしれないじゃない? 」

漣「なんでそんなカプ厨みたいなこと言い始めたんですかね」

山城「面白くなくて気分悪いから適当に新しいことでもしてみようと思って」

扶桑「下ネタだとかシリアスじゃない恋愛トークだとあなたの親友無能に成り下がるものね」

山城「親友ではありませんがその女は確かにそうですね」

叢雲「やめてあげなさいよ……そもそも扶桑も割と仲良い方でしょうが」






龍田「…………親友とは? 」

Roma「知らない。……真昼間から酒盛りしつつ女の陰湿さ試し合うとか馬鹿しかいないのねここ」
627 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:51:35.97 ID:s/Yd1xNR0

< 見積もる >







提督「ふぅ……悪いな、煙草まで付き合わせて」

雲龍「別に。殿下って葉巻が好きなんじゃなかったかしら」

提督「三笠さんがいるから自重したんじゃない」

雲龍「そんなわけ。二人にしてくれたんでしょう」

提督「料亭の喫煙スペースなんて盗聴器モリモリなきもするけどな」

雲龍「別に聞かれて困る話なんてしないし」

提督「そうだね。……お前が望むくらいの数段前程度で女の子から虐められて遊ばれたいときあるんだけどあれ何なんだろうな。発作かな」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………? 」

雲龍「…………私が望む数段前? 」

提督「うん。被虐って程のカテゴリでもないけどただ責められるのとはまた別のやつ」

雲龍「…………」

提督「…………? だから何だよ」

雲龍「いえ……そのレベルの男のマゾは気持ち悪いな、と」

提督「えぇ……」
628 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:53:51.54 ID:s/Yd1xNR0

< 肉に焼き付いた想い出 >







提督「あぁ……だるい……」

雲龍「女子高生年代の肌に男は抗えないって聞くけれど」

提督「なんだその唐突な話。……ノーコメント。いや、ノーコメントとか宣う時点で終わってんな、殺せ」

雲龍「実はその年代ストライクな女っていないわよね、私たちの中で。
まぁ、もちろん私が通り越してるとか他がその前とかそういう話ではないけど」

提督「や、でも見た感じ葛城とか…………殺せ」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………これ、聞かれて困らないか? 」

雲龍「私は別に」

提督「あ、そう……」
629 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:55:36.40 ID:s/Yd1xNR0

< お隣の部屋でした >







あきつ丸「まったく……何故誰も幸せになりそうもない逢瀬など」

時雨「本当そうだね。なんで潜伏的なあれの僕まで駆り出されてるのさ」

あきつ丸「久々に鎮守府の外へ出られたでありましょう?
それとも自分とのデートということにするでありますか? 」

時雨「それならその盛り合わせは全部僕が貰うよ」

あきつ丸「好きにしろ。…………殿下の目的も、意図も、提督殿がどこまで読み切っているかも分からん」

時雨「僕らが理解できる範疇じゃないんでしょそれ。
……あきつ丸、これあげる」

あきつ丸「刺身に不味いものなどあるのでありますか…………っ、む? 」

時雨「なんか鮮度とか脂の量とかおかしいと思うんだけどただの嫌がらせかな? それともどっかからの警告かな? 」

あきつ丸「新人か何かの手になるものだろう……さすがに、たぶん、きっと、おそらく」
630 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:56:45.88 ID:s/Yd1xNR0

< ドタドタした足音響いて(無害) >







時雨「っても……なんで昨日は提督の周り警戒してたわけ? 」

あきつ丸「嫌われ者だろう? 」

時雨「ずっと前からね。……やっぱあの指輪と婚姻届絡み? 」

あきつ丸「いいや、別件だ」

時雨「ふぅん? 」

あきつ丸「提督殿の同期には癖の強い俊英も稀代の天才も、女狐と呼ばれる女怪もいるわけだが」

時雨「うん」

あきつ丸「類い稀な無能もいるらしいのでありますね。
提督殿どころか自分よりも席次が上の全てに嫉妬した挙句拗らせた矛先にしているとか」

時雨「無能な上に傍迷惑な人だねそれ。……ねぇ」

あきつ丸「……なんだ」

時雨「お刺身、普通に新人さんだったみたいだね」

あきつ丸「そうか。…………潜入中に平謝りされるというのは斬新なものでありますなぁ……」
631 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/26(月) 22:57:39.32 ID:s/Yd1xNR0

三ヶ月半も放置かぁ……みたいなところですね

また余裕があれば来ます
ありがとうございました
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/26(月) 23:41:47.67 ID:GPS4nRV4o
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/27(火) 17:35:18.92 ID:w7LDM/dv0
乙 待ってました
634 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:02:58.05 ID:e/QY1uzf0

< 見解の相違 >






雲龍「カップル割の為ならあの人でも駆り出すのが涼月、
変なところに拘って正規料金を払うのがRoma、そういうことね」

Littorio「まぁ、Romaはもう一番欲しいものを手に入れていますから」

雲龍「そうね。……涼月は違うっていうの? 」

Littorio「知りませんよ、そんなこと。でも……ええ、妹のこと、贔屓目に見て甘やかしたくなるものなの」

雲龍「分かるわ」

Littorio「ですよね」

天城「……贔屓目? 」

葛城「甘やかす……? 」

雲龍「…………? 」

Littorio「ふふ……」
635 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:05:44.13 ID:e/QY1uzf0

< 楽しい袋小路 >







葛城「まったく……誕生日前から二人きりで失踪した挙句朝帰りしても普段通りのこと言いやがる」

雲龍「それが私だから」

葛城「だから、とか言われてもね」

雲龍「じゃあ、言い直す。それがあの人の求める私だから」

葛城「把握した」

天城「把握するな、と言いたいところですね」

Littorio「あんまりそういう話に巻き込んでほしくはないのですけれど……。
そう言うと雲龍の話なんて真面目に聞いてるの? みたいな返しをされますしねぇ……」
636 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:06:37.27 ID:e/QY1uzf0

< 辛党だからこそ限度というものには >







提督「中華♪中華♪中華がやってくーるー♪」

龍田「言葉尻を捉えると帝国軍人がほざいていいことじゃない気もするけどあなたも中華好きね」

提督「歴史も料理も好きだよ。……これだよこれ、このシンプルなキャベツ炒めがいいの」

龍田「まぁ、普通に美味しそうね」

提督「辛過ぎない程度に辛くするのがいいんだ。麻婆とか食べて舌が溺れる前に食べろよ」

龍田「はいはい」






旗風「えーと、辛味の追加には辣油でいいんですか? 」

提督「は? 」

旗風「は? 」

龍田「……こんなとこで雑に本性晒さなくても」
637 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:07:14.34 ID:e/QY1uzf0

< 辛(から)くて辛(つら)い >







龍田「…………ふぇ」

旗風「???? 」

山城「…………本心からの気持ちで涙目な龍田なんて初めて見た」

扶桑「劇物というよりはもう毒物の類いでしょうこれ……」

旗風「???????? 美味しいのに」
638 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:10:31.39 ID:e/QY1uzf0

< 油の上に更に浮く >






提督「まぁ、万歩、や、億歩譲って追加は許してやるよ。
他人の好き嫌いに文句言う程腐ってはいねぇからな。
でもな、この鉄面皮極まったやつが素で泣く味ってなんだよ、毒物仕込みやがったのかお前」

旗風「はぁ? 旗風は本当に自分の好きな味にしただけですが?
興味本位で龍田さんが舐めただけですが? 」

提督「…………」

龍田「〜〜〜〜〜〜〜〜っ…………痛、い」








叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………」

叢雲「…………」

漣「…………なんてーかな、シリアスさの欠片も無いことで本心からガチギレするご主人様って初めて見た」

叢雲「誰よあんな面倒臭い生物顕現させたアホは……」
639 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:13:24.92 ID:e/QY1uzf0

< 劇物禍 >







山城「いえ、でも待ってこれ……駄目、近付けないで」

扶桑「……目すら痛いのだけれど」

旗風「それがいいんじゃないですか」

提督「…………」

龍田「いひゃ……氷……氷……」

旗風「何故その痛みに耐えなきゃいけないんですか」

山城「?? 」

扶桑「???? 」

初月「ほら、チャイだ。…………そんなものを食べ物とは呼びたくないものだな、本当に」
640 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:14:22.03 ID:e/QY1uzf0

< 孤独に悶え苦しむことこそ甘美なり >







松風「でも……あんなのいつ味わって楽しむようになっちゃってたんだろう……」
641 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:18:20.84 ID:e/QY1uzf0

< 少し見つめているだけでいい >







提督「ちょっと、さ……」

愛宕「んー? 」

提督「見てていい? 」

愛宕「いいけど……ずっと見つめてる気? 」

提督「ずっとではないさ。…………はぁ」

愛宕「うーん……? 」

提督「…………」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「…………んふ」

提督「はぁ…………ありがと」

愛宕「いーえ? 」

提督「…………あんなクッソくだらないことでキレたのいつ振りだろう」
642 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:21:27.83 ID:e/QY1uzf0

< 感想(極) >








提督「はぁ……背高い女の子がスキニー履いてお腹出してるのエッチ」

愛宕「ふふ……長い間見つめていた感想がそれ? 」

提督「まぁ、その一つだけど」

愛宕「そ。……うん? 」

提督「だめ、今俺の口油っぽいよ」

愛宕「私も同じもの食べてたから別に」

提督「ハミガキプレイかな? 」

愛宕「きったないハミガキプレイね。……綺麗なハミガキプレイっていうのもよく分からないけど」

提督「好きなやつは好きなんじゃない。……あーちゃん」

愛宕「うん? 」

提督「恩着せるつもりも無いんだけど俺ってマジで本心からあーちゃんたちの料理美味いと思えてるんだね」

愛宕「え、えーっと……」
643 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/27(火) 23:21:54.27 ID:e/QY1uzf0

ありがとうございました
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/27(火) 23:31:42.90 ID:w7LDM/dv0
645 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:25:53.14 ID:RkiaJo/d0

< 好きなタイプ >







愛宕「スマートな感じ? 別にアホでもいいかなぁ、間抜けじゃなければ」

山城「一途」

高雄「えーと……棄権で。主観と環境の影響が強過ぎる」

天城「お酒が飲めないのは正直いただけませんね」

雲龍「上手い、大きい、強い。なんならばDV系ではない方向の暴力さ」

明石「それ割とどうとでもなるんじゃ……車好きなら文句無いかなぁ、って」

海風「子供扱いしない人」

加賀「お料理のできる人」

Littorio「ふふ、可愛らしい人、ではダメ? 」

龍田「いいんじゃない? 山城以外はどう考えても特定の人物指してるし」

提督「あー、えーと……あー…………一途……なんでも無いからこっち見ないでください。
あとさすがに雲龍のも否定してほしい、いやもう本当心からマジで」
646 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:28:42.72 ID:RkiaJo/d0

< 自分の普通が普遍だと思い込みたいものなのです >







龍田「ふふ、みーんな“ ヒト ”ってニュアンスじゃないところがポイントね」

愛宕「当たり前じゃない。一部の趣味の悪い人間を除いて誰が化け物に恋したがるのよ」

高雄「まったくね」

山城「その通り過ぎて虚しくなるわ」

龍田「確かに。私は私が好きになれるならどんな相手でもいいけど」

愛宕「後出し」

高雄「卑怯極まりますね」

山城「最低ね」

龍田「うぅん? 」

提督「…………」

加賀「…………ヒトガタなだけまだマシ的な」

叢雲「正直どうかと思うけど幸せなんだから仕方無いんじゃない? 」

漣「分かるけど汚泥に手を突っ込んでも幸せって特殊性癖なのでは……? 」
647 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:29:13.66 ID:RkiaJo/d0

< 好きなタイプ() >







瑞穂「明石さんみたいなヒト」

葛城「瑞鶴さんみたいなヒト」

涼月「Romaさんみたいなヒト」

海風「えー、と……」

旗風「あの……これ、わざわざ訊く意味と必要ありました? 」
648 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:31:45.03 ID:RkiaJo/d0

< 違うそうじゃない >






雲龍「あなたの嗜好が普通なのって本当におかしいと思うわ。
女の好みもずっと変わっていないみたいだし新しいことしてなくてよく飽きないわね」

提督「あのさぁ……」

天城「…………万感込めた呆れって、こんなに虚しいものなんですね」

葛城「あのさぁ……」
649 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:34:32.47 ID:Hatcq56q0

< そういう普通 >






提督「はぁ……ひっさびさに嗜好の話ってーと……あぁ、俺肌焼いてる子とはヤったこと無いんだ実は」

雲龍「褐色無し、と」

提督「日焼けと褐色は……いや、まぁどうでもいいんだけどさ」

雲龍「ええ」

提督「最近の世の中だと天然の地黒とか日焼けは兎も角ガチの日サロ? 的な黒さっていないと思うんだよ」

雲龍「そうね」

提督「あれってどうにかならないものかなぁ……」

雲龍「命令してくれればいいのよ」

提督「俺が普通過ぎてつまらないって馬鹿にしたくせに」

雲龍「そういう普通を愛おしいと思った女は何でも捧げたくなるものなのよ」

提督「あっそ。…………俺仮にも婚前にこんなこと話しててよくぶっ壊れないな。
や、もう壊れてるとかそういうツッコミはいっそ馬鹿馬鹿しいレベルで」
650 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:37:28.23 ID:Hatcq56q0

< それでもやってみる >







雲龍「えーと、審議班」

愛宕「無理」

高雄「拒否」

海風「条件付きで可」

雲龍「はい。……否決されました、残念ね」

提督「や、別に最初からヤりたいから肌焼いてとか言ってねぇし……可決されなくてよかった感はあるけど」
651 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:41:10.42 ID:Hatcq56q0

< その三つで整う合議制を許容できる“ 女 “なんていませんがね >







漣「これが当大湊警備府の誇るマギシステムです」

提督「つまり最後に残る女の部分は海風なわけか」

叢雲「“ 科学者 ”はまぁ明石以外にもまだ許せるとして“ 母親 ”? 笑っちゃうわね」

海風「それこそ私は命じられたらどっちにでもなるよ。女はもう持ってるし」

漣「一人で持たれたら意味無いんだけどねシステム的に」

叢雲「そうね」

海風「? 」

提督「お前は今のままでいいよ。……もうむーちゃんがアニメネタ話してても誰も変に思いもしねぇのか」
652 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:43:29.89 ID:RkiaJo/d0

< いや、でも本当マジでそう思うんですよ >







提督「日焼けといえばもう一個あってさ」

雲龍「いやにグイグイ推すわね。やっぱり、シたいの? 私、拒めないけど」

提督「俺は今のお前が好きだよ。……ジャンヌってさ」

雲龍「それはどのジャンヌのことなわけ? 」

提督「? この国で人口に膾炙してるといえるジャンヌはオルレアンの乙女しかいなくね? 」

雲龍「さぁ? 」

提督「マジかよ。……農夫の健康的な娘なんだからソバカスのある可愛らしくも逞しい日焼け女子だと思うわけ」

雲龍「ん、うぅん? 」

提督「その辺って昔から昨今のゲーム界隈まで解釈違いだよな」

叢雲「解釈違いってあんた結構前のネタね」

提督「ん、んん? 」

叢雲「? 」

漣「……サブカル化というよりネットネタ特化させちゃったかな……? 」
653 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/28(水) 22:45:07.21 ID:RkiaJo/d0

ありがとうございました
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/28(水) 22:50:51.84 ID:rHBfVZxW0
655 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/09/29(木) 02:38:04.03 ID:dC+9jhan0
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656 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:49:50.88 ID:rMFmKRr80

< レイピスト >







江風「強姦魔ってあっちではレイパーよりもっと強い意味の表現があるンだってね。
ただ犯す者じゃなくて罪を犯す者って感じで」

雲龍「? らしいわね」

江風「うン」

雲龍「……」

江風「……」

雲龍「…………? 」

江風「…………や、テメーのことだぞって」

雲龍「心外な」
657 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:50:27.55 ID:rMFmKRr80

< 終わり良ければ云々 >







雲龍「大体唇に触れただけでしょう? 」

江風「舌を絡ませられて吸われて口腔を舐られるのは触れただけに入るンですかね」

雲龍「せめてあなたの心に土足で入り込もうとしてから非難してほしいわ」

江風「もうそれ強姦魔とかいうレベルじゃねーじゃン」

雲龍「だってそこまで入り込める相手なら落とす自信があるもの。
惚れさせれば過程なんてどうでもいいじゃない」

江風「なンつー犯罪者思考。……まぁ、テートク見てるとマジでそうなンだろーなとは思うけど」
658 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:51:51.39 ID:rMFmKRr80

< ふと冷静になることってあるよね >







漣「……………………」

提督「うん? 」

漣「…………………………………………」

提督「…………なんだ? 」

叢雲「……もう一生まともな意味での大学生活なんて送れないんだー……とか言って落ち込み始めたわ」

提督「???? 言いたかないけど当たり前じゃん? アホなの? 」

漣「」

叢雲「おいこら」

提督「???? 」
659 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:52:53.64 ID:rMFmKRr80

< 渇望のズレ >







提督「何のアニメを観て感化されたんだか知らねぇが」

漣「…………」

提督「凡百のキャンパスライフとむーちゃんとのムームーライフどっちが重要? 」

漣「…………ムームーライフ」

提督「だろ? 」

叢雲「ムームーライフって何よ馬鹿じゃないの。
……ふふ、ふわふわ髪の可愛い小柄な彼女欲しくないの? 」

提督「え、いや別に」

漣「…………ほしいよぉ」

提督「???? 」
660 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:58:23.04 ID:rMFmKRr80

< 飲んでいれば優しいということも無いけれど >






提督「え、いやまぁ俺も実際は欲しかったよ?
海兵という名の牢獄はキャンパスライフとかいうのとは別物だろうし」

漣「これだから持てるものは……」

提督「んなこと言われてもなぁ」

叢雲「禍福が足し算で表せるならあんたに幸せなキャンパスライフ与えるのなんて腹が立ちそうね」

提督「世の中の皆様に申し訳無くなるね。幸せ過ぎて」

叢雲「ま、私も漣も割とこちら側だと思うけど」

漣「そりゃまぁ大概の幸せはお金で買えますからなぁ……でもそうじゃなくてね?
ムームーライフとはまた別の自分がね? 」

提督「言いたいことは分からんでもないけどお前思春期でも迎えちゃったわけ? 」

叢雲「寧ろもう後戻りできない中年とかじゃないの?
駆逐艦漣は九十歳以上の老婆だから遅過ぎるかもしれないけど」

提督「なるほど」

漣「はいはい。……お酒飲んでないと嫌なところでドライなんだよなぁこの二人」
661 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 21:59:27.63 ID:rMFmKRr80

< 見せびらかす趣味は無いが >







愛宕「え、いや普通に彼氏とか夫はアクセサリーだと思うけど」

高雄「そうね」

愛宕「私たちの場合単に好きになった男が大分凄いアクセサリーだっただけね」

高雄「その代わり至極のクズであっただけ、みたいな」

愛宕「そうね、みたいな? 」

叢雲「なるほど」

提督「…………」

葛城「そこで黙ってるから提督は提督なんだろうなー、って。良い意味でも悪い意味でも」
662 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:01:30.93 ID:rMFmKRr80

< そもそも卒業資格が無い気がする >







提督「頭カラッポおっぱいアニメねぇ……」

漣「敢えて見せて差し上げたんすよ、ご主人様が大好きなクソ映画観させられた腹いせですけど。
……ご主人様ならたぶんどうやって自分好みの中二仕様にするか考えながら観てたんでしょ? 」

提督「まぁね。……でもそんなの関係無く一番強く思ったことあるんだけど、いい? 」

漣「はい? 」

提督「女子校なり男子校なりに性別偽って入学するのはまぁなんとかなるだろうさ。
本気でやろうと思えば俺がお前を今すぐ幼稚園生にすることも余裕なんだから」

漣「お、おう……」

提督「その後、どうすんだろうな。
名門女子校でヒロインと出会って結ばれて、その後って幸せになれそう……? 」

漣「え、えーと……うーん……? 」
663 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:04:48.56 ID:rMFmKRr80

< ようはZ級映画を観るのとあまり違いは無い >







提督「仮に卒業しても進学なり就職なりのとき女としてやんなきゃいけないんだぜ?
履歴書に女子校の名前書く男がどこにいるよ」

漣「や、まぁ確かにそうなんですけど」

提督「やっぱ頭カラッポアニメってことはギャグ時空でなんとかすんのかな? 」

漣「そうじゃねぇです? 」

提督「そっかぁ……」

漣「……」

提督「……」

漣「…………」

提督「…………あれ、なんかこういうの観て喋るの楽しい気がしてきたぞ」

漣「あ、そう……制作者も数少ないファンもそんな楽しみ方想定してないでしょうねぇ……」
664 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:06:10.62 ID:rMFmKRr80

< 雑談薮からこんにちは >







提督「や……僕女の子に火点けてもらうのあんまり好きじゃないんで」

叢雲「点けさせられた記憶大分あるんだけど」

Littorio「体だけはお願いの体ですけどね」

高雄「仕方無いな、という顔と仕草で点けてほしいわけですよ。
そういう顔にさせる遊びが好きなんです」

叢雲「なるほど」

Littorio「困ったものですね」

高雄「ええ、とても」

提督「あのさ……」
665 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/29(木) 22:06:37.99 ID:rMFmKRr80

ありがとうございました
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/29(木) 22:07:54.03 ID:Nol7DTCT0
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/29(木) 23:18:18.08 ID:+xYIuOzr0
668 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:04:11.37 ID:eSSwpG/Z0

< 自分さえ信じられない >







提督「朝からお勤めと朝までお勤めは全然違うんだが……」

天城「連結できる状況なら全て同じでは? 」

提督「かもね。…………あのさぁ」

明石「…………Zzz」

扶桑「…………Zzz」

提督「…………これ、どういう流れだっけ? 」

天城「さぁ……? 」
669 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:07:07.00 ID:eSSwpG/Z0

< 謎は深まるばかり >






天城「まぁ、でも……ほら、二十七日って叢雲さんの誕生日だったでしょう? 」

提督「プレゼントは渡したしくっだらない言葉遊びもしたしなんなら酒も一緒に飲んだんだけど」

天城「それでも何故か中華事件に上書きされてしまったじゃないですか」

提督「それは俺の意図するところじゃない」

天城「それを叢雲さんが斟酌する理由なんて無い

提督「けど

天城「無い、けど、違いますよね? という流れでこの三人になったのです」

提督「ん、んん……? 」
670 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:09:23.17 ID:eSSwpG/Z0

< 迷宮海入り >






叢雲「はぁ? 別に今更あんたが誰と寝ようがどうでもいいわよ馬ッ鹿じゃないの」

提督「そうだよな。いや、そうだよなとか言うのは終わってると思うが」

叢雲「本当そうね。……天城だけ起きていて扶桑と明石が熟睡している」

提督「あぁ」

叢雲「……」

提督「……」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………降参。それ何の謎かけ? 」

提督「ち、ちがっ」
671 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:12:20.01 ID:eSSwpG/Z0

< 鳩豆式日常 >







加賀「…………オプションがどうたらなんていう戯言は真面目に拒否しておくべきだったわ」

雲龍「ん…………そう? 」

加賀「さすがにベッドに座っていてくださいなんて言われてね、
巫女服のコスプレで出てこられるとは思わなかった」

雲龍「可愛らしくも全体的には凛としていたでしょう? 」

加賀「……否定はしないけれど」

雲龍「それともサンタの方がよかったですか? 」

加賀「季節感を考えなさい。真面目に考えられても困るけれど」

雲龍「じゃあ、浮ついてお酒に犯された頭で考える私にしてほしいコスって? 」

加賀「セーラー服 」

雲龍「あぁ、そうセー……はい? 」

加賀「ふふ……何か、問題があって? 」
672 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:14:03.23 ID:eSSwpG/Z0

< 謎はもう全てぶん投げて >







提督「ハンドポニテ……そういうのもあるのか」

愛宕「うん? 」

提督「手でこう、ポニテつくる前みたいな感じにしてこっち横目で見て? 」

愛宕「いやに具体的な注文ねぇ……ん? 」

提督「おおう……中々いいなこれ」

愛宕「あ、そう」

提督「うんうん、実に良い。良いなぁ」

愛宕「そうなの」

提督「そうなの。……あゝ……」

愛宕「うぅん……? 髪ゴムでも咥えてみましょうか? 」
673 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:18:15.08 ID:eSSwpG/Z0

< それすら遊びではあるのだけれど、けれど >






加賀「別に下に見ているわけではなくてね、それでも私にとってあなたって後輩なの」

雲龍「は、はぁ」

加賀「同じくらいの立脚点があって、それでも年経た分だけ私の方が名目上は上で。
だけど、そんな立場の違い夜露に濡れて遊べるときだけにしか使わないくらいの仲でありたい」

雲龍「……」

加賀「だから、同じ衣装を着ているのに明確に格差がある状況を擬似的につくって全部忘れたいのかもしれないわ」

雲龍「加賀さん……」

加賀「……」

雲龍「……」

加賀「…………」

雲龍「…………」

加賀「…………」

雲龍「…………あの、大分惹かれましたし嘘だとは思いませんけれどね、
たぶんさん付けで呼ばれたくないって話の延長線にある話でしょうそれ」

加賀「…………チッ……」
674 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:19:20.66 ID:eSSwpG/Z0

< 顎クイのメインは身長差だと思うなって >







提督「顎クイ」

愛宕「そう、顎クイ」

提督「……そう」

愛宕「そうなの」

提督「…………」

愛宕「…………うん? 」

提督「…………流れも無く、しかも構えられての顎クイって、恥ずくない? 」

愛宕「私は別に」

提督「そりゃあまぁそうでしょうけどねぇ……」
675 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:21:37.12 ID:eSSwpG/Z0

< もう少し気持ちが無いやつならすぐにでもできるのですが >







提督「まぁ、別に吝かではございませんが……うーん」

愛宕「顎ってね? 生物的には急所にあたるの。
そこに触れても拒まれないって深い信頼の証なのよ? 」

提督「単にパーソナルスペース入ってるだけなんじゃねぇかな……や、どうでもいいんだけど」

愛宕「どうでもいいなら、して? 」

提督「ん……ん…………うぅん……」

愛宕「雰囲気作りそんなに下手な方だった? 」

提督「そういうつもりは無ぇけど……あのね」

愛宕「うん? 」

提督「自撮り棒片手にそれはちょっと無いと思うよ。俺芸能人とかじゃねぇんだから」

愛宕「あ、っは……」
676 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:23:35.64 ID:eSSwpG/Z0

< そんな記憶 >








提督『叢雲のつくる飯やっぱ美味しいよ。愛情が溢れてるからかな? 』

叢雲『はいはいたっぷりたっぷり。……悪いけど私、愛情で料理が美味しくなるなんて有り得ないと思ってるから』

提督『ふぅん? 』

叢雲『なによ』

提督『いーえー? 』

叢雲『……』

提督『ま、美味いけど』

叢雲『…………愛情で美味しくなるっていうのが正しいのならね、
それはきっと食べる側の調味料なのよ』

提督『あん? 』

叢雲『そこらの店で食べた治部煮と、例えば愛宕がつくった治部煮、どっちが美味しいと感じるのかくらい私にも分かる。
けど、それってあんたの感情じゃない? 違う? 』

提督『かもね。……好きでいていいの? 』

叢雲『好きでいなさいよ。…………私、自分が気に入った相手に好かれてないなんてこと許容できる程強くないんだから』
677 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:25:08.90 ID:eSSwpG/Z0

< で、思ったんだけど >






提督「愛宕といえば治部煮なのか」

叢雲「あんたあの女の治部煮好きじゃない」

提督「まぁ、好きだけど……そもそも治部煮が好きだぞ」

叢雲「最近あんたの所為で治部煮顔に見えてきてんのよ。鰹のたたき顔でもいいわ」

提督「あ、そう……すまん、あーちゃん」
678 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/09/30(金) 22:25:38.29 ID:eSSwpG/Z0

ありがとうございました
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/30(金) 23:02:17.18 ID:vlMmkWQw0
680 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:32:07.82 ID:u+7IPzjo0

< ※ 素面です >







雲龍「新しくも古くもないものが実は一番落ち着くものなの」

天城「また今度は何を唐突に」

雲龍「新しいものを買えば少しくらいはテンションが上がるものだし、
古いものは古いものでなんとなく有り難みだとかが湧いてくるものだけれど、まやかしなの」

天城「はぁ」

雲龍「気心の知れた愛する女よりも、今さっき抱いた娼婦よりもそう、何とは無しに摘めるメスを男は好むものなの」

天城「随分と都合の良いものですね」

雲龍「それが私の生きる道だから」

天城「はぁ。……もう少し冗談という逃げ道を照らしてほしいものですけれど」
681 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:35:53.87 ID:u+7IPzjo0

< 特にマニュアルを逸脱しているわけではありません >







時雨「いや、まぁ、なんていうかな、僕も普通に会話を続けるつもりだったんだよ。
取り敢えず大人は偉大だし親っていうものは大切だし社会っていうものは大きくて大事な指標だとかそれっぽいこと言ってさ」

あきつ丸「それを語ってなおそんなものにはなんの意味も無いと続けるつもりだったのだろうが」

時雨「んなわけ無いでしょ。新人へのありがたーい薫陶だよ? 」

あきつ丸「自分で言うのもなんだがお前は龍田の系譜だろうが。
そんなやつに信用など置けないであります」

時雨「失礼な」

鈴谷「…………ガチ泣きしてるけどその新人さんに何言ったの?
……あと、あきつちゃんも楽しそうな顔するの、やめたら? 」
682 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:37:57.80 ID:u+7IPzjo0

< 断然米派ですが何か? >







提督「ハンバーグは米だろ巫山戯んな」

加賀「やれやれ……ブラウンシチューなのだからパンが相方と決まり切っていると思ったのだけれど」

提督「有り得んわ……有り得んよ加賀くん」

加賀「有り得ないのはあなたの方ね」

提督「んぎぎぎぎ……」

加賀「…………ハンッ」

赤城「取り敢えずどちらも確保している加賀さんに何か言えることなんて無いと思いますけれど……」
683 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:40:17.77 ID:u+7IPzjo0

< それでも普通は多い >







赤城「取り敢えず何か言われる前に先に言っておきますけど私はお米しか用意していませんよ」

能代「はい、三杯目どうぞ。…………どっちも楽しんで一杯と一切れの方がまだマシかなぁと思いますけど」
684 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:41:19.31 ID:u+7IPzjo0

< 流転の先 >








提督「いや、もうマジで巫山戯んな、おにぎりは厳然たる料理だろうが」

加賀「本当にその通りね。おにぎりが料理ではないなんてこの世の天地がひっくり返っても有り得ないわ」

提督「だよな? あぁ、そうだ、お前は間抜けだ、馬鹿だ、クズだ」

江風「なンなのこの言われよう……」
685 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:45:04.74 ID:u+7IPzjo0

< 何だ何を撮った >








雲龍「む……うん? 」

提督「うん? 」

雲龍「これ、何に見える? 」

提督「何って……もう少し寄せろ、うん……うん? 」

雲龍「…………」

提督「…………」

雲龍「…………」

提督「…………所構わず空気読まねぇで写真撮るのやめたら? 」

雲龍「そうね……」
686 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:47:08.97 ID:u+7IPzjo0

< スライドトーク >







葛城「いやいやいや……サラッと流すな馬鹿二人。スマホ二人で覗いてイチャイチャすんな」

提督「はぁ」

雲龍「はぁ」

葛城「貴様ら実は兄妹か何かか息ピッタリだなもう」

雲龍「天城を媒介して兄妹ではあるかもしれないわね」

提督「それ従兄弟の類いじゃねぇの」

雲龍「そうかも」

葛城「はいはい。……で? 馬鹿の姉は何撮っちゃったのさもう……戯言で流せないことの方が世の中割と多いんだよ? 」
687 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:49:53.40 ID:u+7IPzjo0

< 眺め見て >







提督「え、普通に軍機です」

雲龍「上官に従います」

葛城「あ、そう……いや、普通に今それPCに接続して……あぁもうスタンドアローンとかそういう常識的なツッコミ要らんからもうーーーー






阿賀野「苦労人ってああいうのを言うの? 」

能代「あれは戯れてるだか遊んでるだかなだけでしょ。
苦労人っていうのはね、阿賀野姉ぇ、能代みたいな可哀想な子を言うんだよ」

阿賀野「ん、んん……? 」
688 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:53:43.35 ID:u+7IPzjo0

< 手を出しても溺れない自信があればまぁ楽しいのかなって >








提督「ハニトラってどうなんだろうな」

高雄「どう、とは? 」

提督「や、どういうところまで許されるんだろうねって。
勿論双方の立場と目的にもよるんだろうけど」

高雄「はぁ」

提督「クソみたいな世の中を惰性で生きてる、
みたいな内心の奴ならいっとき溺れて楽しんでもいい、そんなレベルまではいけるのかなー、って」

高雄「最後まではあまり許さないのでは?
褥を共にしないという意味ではなくその先を想像させ掻き立てるという意味で。
仕掛ける側が自分を可愛く思うというのではなく、
餌は常に目の前でぶら下げているのが最も効果的なのです」

提督「人参作戦だな。……でも」

高雄「? 」

提督「分かった上でギリギリの火遊び楽しませてくれるって素晴らしい気がするんだよな。
女の子は必死にライン見極めて頑張ってるのにこっちはライン動かして色々引き出すの」

高雄「男として最低ですね。…………あなたの方が余程トラップを仕掛ける側に聞こえますし」
689 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/01(土) 23:54:10.96 ID:u+7IPzjo0

ありがとうございました
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/01(土) 23:59:43.71 ID:6CET4MKx0
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/02(日) 00:40:42.07 ID:0/JIy+aC0
乙です
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/02(日) 01:51:34.51 ID:UhZG60wk0
乙です
693 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:30:30.76 ID:JaN/qbEy0

< お遊びと駆け引きの延長戦かつ交叉点 >







雲龍「今日……」

天城「はい? また頭のおかしいことでも言い

雲龍「今日、ステーキが食べたいわ。血の滴るやつ」

天城「……………………」






提督「いや、こえーよ……自分で滅茶苦茶心砕いて材料から色々用意して……分かったよあいつもお前も連れてってやるよ」

天城「ありがとうございます」

葛城「血涙流しそうな美人って怖いんだなーって……こんなくだらない理由で見たくなかったけど」
694 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:34:59.11 ID:JaN/qbEy0

< それは当事者しか知らない >






葛城「まぁ、でもあの辺りの察しの良さというかバランスの取り方気持ち悪いくらい上手いよね」

能代「お互いがギリギリ許せる範囲というかラインを見極めた上で知らない振りをするところですか? 」

葛城「うん。雲龍姉ぇって大概自分勝手だけど誰かの心踏み躙って大丈夫なタイプではないから。
天城姉ぇは何やらかしたんだろうね」

能代「さぁ」

葛城「ま、知らなくてもいいんだけど。……それ、その蕪は水に浸しといて」

能代「はい」

葛城「……」

能代「……」

葛城「……」

能代「……」

葛城「…………や、でも雲龍姉ぇが天城姉ぇの心踏み付けてでも二人であの人に連れてってもらうって何よ。
これ分かったら女として終わる気がするけど女としては知りたい」

能代「知らない方がまだ普通であれると思いますけど……」
695 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:36:49.30 ID:JaN/qbEy0

< だとして得られたものと得られなかったものと >







提督「で、なんで俺は姉妹引き連れて風呂入りに来てんだ? 」

雲龍「さっきのステーキ、美味しかったわ」

天城「付け合わせもよく考えられたものでした」

提督「そうだね。……ねぇ、なんで」

雲龍「愛故に? 」

提督「そりゃまぁ俺の最終的な心情考えればそこに行き着くんだろうけども」

天城「では愛故にで」

提督「そっか。…………なら肉食えばそれで終わりな、って言える男の方が幸せだったのかなぁ」
696 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:37:55.44 ID:JaN/qbEy0

< 予定的な筒抜け >







明石「で、結局最後はどこ行ったんですあの三人。突発的にも程があるお忍びですけど」

愛宕「どこぞの温泉旅館みたいね」

高雄「高級将校やってるメリットは良い店を沢山知れることといきなりの電話で予約を入れられることらしいですよ」

明石「は、はぁ」

愛宕「これで初めて浴衣でお酒注いだり障子に影つくれるって喜んでたわ」

明石「意味分かんな……」
697 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:38:34.49 ID:JaN/qbEy0

< 非日常感と言える >







明石「まぁ、でも……温泉の浴衣ってなんかいいですね」

高雄「別に普通ですよ。物によってはバスローブと然程気分も変わりません」

愛宕「帯があるか本体にくっついてるかの違いくらいよね」

高雄「寧ろ和に寄っている分だけ目の色が強調されて嫌い。
まだバスローブの方がマシな気分になれる」

愛宕「さすが自前のバスローブが部屋に三着もあるヒトは言うことが違うわねぇ〜」

高雄「それくらいあなたもあるでしょう? 」

明石「やー……えぇ……? 」
698 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:39:07.91 ID:JaN/qbEy0

< 否応無しに >








明石「つーかいつでも話の中心ですね雲龍さん」

愛宕「雲龍だから……」

高雄「雲龍さんですからね……」

明石「まぁ……」

葛城「万感……仕方無い、とも言えないようなというか言いたくないというか……うぅん? 」
699 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:39:51.19 ID:JaN/qbEy0

< 複雑なオトメゴコロ >







雲龍「あら……」

提督「大人しくLサイズ着とけ。浴衣なんだから足さえ見えなきゃ緩くても帯がある」

雲龍「んん……」

提督「んだよ」

雲龍「いえ……不覚にも思い付いてしまったのだけれど」

提督「? 」

雲龍「結構な量の罵倒は許容範囲でも“ デカ女 ”はNGみたい」

提督「はぁ……? 」
700 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:43:56.71 ID:JaN/qbEy0

< 公序良俗の敵 >






雲龍「まぁ、考察してみるにあなたのガタイでヤられたい願望が強い、ということではある気がするわ」

提督「んー……抑え付けられたいとか潰されたいとかそういうあれの延長線? 」

雲龍「たぶん。あなたより私の身体が大きければ、それで愛とプレイが今とは違っていたのなら寧ろ丈の足りない浴衣を見せ付けたかも」

提督「あ、そう……でも雲龍ちゃん」

雲龍「なぁに、__くん」

提督「たぶんそれ、女の子としては普遍的で深い意味なんて無い感情じゃねぇかな。
差別感情じゃなく女の子って大きい男に何某かの好悪の感情抱えると思うよ」

雲龍「そうね。…………ふふ、それはそうとして谷間開いて歩いてもいい? 」

提督「許可すると思ってんのかよ……」
701 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/10/05(水) 22:44:43.82 ID:JaN/qbEy0

< 埋め合わせはまたいつか >







葛城「で、天城姉ぇが色々考えて用意した食材で料理させられる私は何なの」

加賀「さぁ? でもあなたの手になるものもあの子と違った味で美味しいわ」

葛城「はいはい」

赤城「三人で泊まりかつ食材放置の当番代わりってなると愛宕さんたちは誰も厨房に立ちたがりませんしねぇ。
あ、勿論私も葛城さんのお料理、好きです」

葛城「そりゃどーも。……マジで不可解かつ不愉快なんだけど何これ」
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