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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その9【安価】
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408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 00:37:41.00 ID:7zjjCm7DO
勝手に横須賀に向かったかそれともまさか…と念の為H鎮守府に電話を掛けるとなに?まだ何か用なの?と普通に出た
Y朝潮が居なくなった、一応警戒しといてや…重ねてごめんな…
…もう謝らなくていいわ…全くもうホントに問題児を抱えたものね…と
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 00:39:08.22 ID:/IWoDXtLO
霞の部屋の毒をあおって昏倒している所を発見される
致死性ではなく麻痺性
大本営の再教育施設行きもやむなしと
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 00:40:19.42 ID:c6XmUWnt0
Y朝潮と龍驤は一旦横須賀に帰ってます
再安価下1
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 00:48:00.65 ID:7zjjCm7DO
ロシアなんて行きたくない
どんな扱いを受けるか解らないし無事で済む保証も無い
かといってここにも居られない
どうしよう…
ならもう艦娘を辞めようか
退役扱いなら少なくとも死ななくて済む
悩むY朝潮
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 00:55:25.66 ID:c6XmUWnt0
Y朝潮「龍驤さんの話を盗み聞きしてましたが…ロシアなんて行きたくありません」
Y朝潮「どんな扱いを受けるか分かりませんし、無事で済む保証もありません」
Y朝潮「かといってここにも居られません……どうすれば良いのでしょうか」
Y朝潮「もう艦娘を辞めるくらいしか…退役扱いなら少なくとも死ななくて済みます」
Y朝潮「ただ司令官が退役させてくれるかどうか……」
Y朝潮「こうなったら逆転の発想です。退役せざるを得ない状況を作るしかありませんね」
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 01:02:59.18 ID:c6XmUWnt0
ーー
龍驤「Y朝潮がおったって……これ、なんやねん」
Y朝潮「か…は………」ピクピク
霞「私の部屋に忍び込んで金庫を壊して、この有り様よ」
Y朝潮「ぎ…ひひ……ぃぃ…」
龍驤「泡吹いて倒れとるってことは薬を飲んだんか」
霞「…自殺未遂で処理されそうね」
龍驤「……そこまで嫌か、どこまで迷惑かけたら気が済むんやコイツは」
霞「良くて更生施設送り、悪くて解体。朝潮にとって損は無かったんじゃないかしら」
龍驤「コイツこそ精神科に連れて行くべきやった。その可能性を考えるべきやったんや」
霞「執拗に司令官を狙っていたから仕方ないわよ。気付くのが遅れても仕方がないわ」
龍驤「そうや無い、選択を間違ったせいで関係ない他人まで傷付けた。ウチはなにをしてるんや」
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 01:10:00.57 ID:c6XmUWnt0
霞「司令官が言われてたことをそのまま言うと、もっと仲間を信用しなさいってね」
龍驤「…その言葉はウチにも刺さるわ」
霞「首相に殴り込みは良かったと思うわ。けどその後すぐに知らせてくれて良かったじゃない」
龍驤「その通りやね…」
霞「一人でなんとかしようとしないで。龍驤さんは人より出来ることは少ないの」
龍驤「だからこそ一人で頑張ろうとしたんやけど、一人でやっていいこととあかんことがあったんや」
霞「…また薬出してあげましょうか?」
龍驤「頼むわ霞。冷静になる意味でも霞の薬を頼らせて」
霞「はいはい、すぐに用意するから待ってて」
ーー
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 01:10:37.08 ID:c6XmUWnt0
今日はここまでです
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 01:16:09.46 ID:XwrWbXGbo
おつおつ
H提督さん…朧…すまねぇ
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 01:18:35.64 ID:7zjjCm7DO
お疲れ様でした
Sと違ってYには大して思い入れも無いけど雑に退場させるのも惜しい
かといって扱いに困る立ち位置
これで良かったのかな…
あと龍驤は言い方をもう少し気を付けた方がいいと思う
普通に怒らせても不思議じゃない
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 19:32:58.27 ID:c6XmUWnt0
ーー
夕立「どうして戻ってきた」
龍驤「あの子らを放ってはおけれへん」
夕立「これは国同士の決まりごとだ」
龍驤「こっちは首相と話して来てんねん」
夕立「嘘を言うな」
龍驤「ちょっち強引やったから留置所で一泊してきたよ」
夕立「……理解できないっぽい」
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 19:38:25.58 ID:c6XmUWnt0
夕立「アイツらは利用されるだけマシ、本当なら処分されるべき存在っぽい」
龍驤「手術を受けたら問題は無いんや、何回も言うてるやろ?」
夕立「……内容は」
龍驤「あの子らを元の鎮守府に返す」
夕立「無理っぽい」
龍驤「悪いのはそっちやで?あの子らがこっちに来てからどれくらい経つ?それやのに一向に土地は返ってけぇへん」
夕立(そのことを知ってるなら、首相と話したのはハッタリじゃなかったっぽい)
龍驤「ならこっちにも考えがある。あの子らについて書類の不備があったから臨時に帰国させるんや」
龍驤「そっちも書類の上でまごついてるから土地はまだ返せれへん。土地の権利がちゃ〜んと戻ってきたらあの子らも返したるわ」
夕立「…どうなるか分かってるぽい?」
龍驤「喧嘩上等や、いくらでもかかってこい…とは言うてへんだけど、筋は通っとるから拒否はできへんで」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 20:23:55.27 ID:XwrWbXGbo
お前がやらかすと知り合いの夕立にも迷惑がかかるから交渉に同行してやるっぽい
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 20:34:37.84 ID:7zjjCm7DO
既に自国の艦娘として登録しているのですぐにとはいかない
それに加え安全上の理由から少なくとも現在の作業が終わるまでは返せないとの回答
それはいったいいつ終わるんや…最初からそのつもりやったなこれは
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 20:41:39.18 ID:MN2peV7kO
あ、やらかし1かな
所属にしたってことは契約は履行されないといけない
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 20:43:07.11 ID:c6XmUWnt0
ーー
龍驤「ふぅん、あの子らは既にそっちの艦娘として登録されとるんか」
夕立「下手に連れて帰ることはできないっぽい」
龍驤「やることが早くて尊敬するわ」
夕立「それに安全上の理由があるから、少なくとも今の作業が終わるまでは返せないっぽい」
龍驤「それはいつ終わるんや?」
夕立「夕立の知ることじゃないっぽい」
龍驤「なるほどなぁ、これは最初からそのつもりやったな」
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 20:50:04.85 ID:c6XmUWnt0
龍驤「最初から土地も返す気無かったやろ?」
夕立「知らないっぽい」
龍驤「そっちがその気なんやったらこっちも考えがあるで」
夕立「余計なことはするなっぽい」
龍驤「この交渉は非公開のもんや。こんな話は表にできへんし、原子力列車なんかまだ知られたくないやろ」
夕立「やめろっぽい」
龍驤「とりあえずあの子らの所属はこっちに返してもらわなあかんな」
夕立「そんな簡単にはいかないっぽい」
龍驤「ほんならこの事実をマスコミにばら撒くだけや。みんな喜んで群がるで」
夕立「どういう意味か分かってるのか」
龍驤「分かってるよ、傀儡艦娘の存在を認めることになる。でも手術さえすればあの子らも普通の艦娘なんや」
龍驤「どういう方向で傀儡艦娘の存在を理解してもらおうか考えてたけど、丁度ええ機会やわ。利用させてもらうで」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 21:00:44.22 ID:MN2peV7kO
そんで傀儡って存在を知って一番睨みを効かせ始めるのは社会じゃないで、海の向こうの大国や
あ、ちなみにウチをどうこうすれば止めれる話やないで
さっきの話を実行できる人おるやろ、夕立の身近に
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 21:02:41.77 ID:bPrkrEU4o
>>425
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 21:08:03.38 ID:c6XmUWnt0
龍驤「傀儡の存在を知って一番睨みを効かせ始めるのは社会じゃないで、海の向こうの大国や」
夕立「……」
龍驤「ちなみにウチをどうこうすれば止めれる話やないで。さっきの話を実行できる人がおるやろ」
夕立「夕立を…使うのか」
龍驤「そうや、大事に使ったるでぇ?」
夕立「……調子に乗るなよ」
龍驤「そんな怖い顔せんといてや。あの子らの未来の為に協力して欲しいだけやで」
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 21:18:55.31 ID:c6XmUWnt0
ーー
『傀儡艦娘を返すというのか』
夕立『そっちの方が得をするとアイツが言っている』
『どういう理屈なんだ?』
夕立『傀儡艦娘のデータは回収した。それを基に傀儡を改良すれば傀儡艦娘達に用は無くなる』
夕立『そうなればあの領土を差し出す意味が無い。こちらにとって損しかない取り引きだと言っている』
『ほう……』
『傀儡艦娘のデータは回収済みなのか?』
夕立『原子炉を扱う上で細かな検査を頻繁に行っている。そこで必要なデータは回収済みだ』
『それなら良い』
『こちらが損をするからか。やはり彼女に勲章を渡して正解だったようだ』
『恩を返すというヤツだろう。向こうの国では良くあることらしい』
夕立「なんで夕立がアイツを持ち上げる……ぽい」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 21:31:00.37 ID:7zjjCm7DO
ひとつ忠告してやるっぽいと龍驤に
傀儡艦娘共は少なくともこの国に居る内は一応安全ではあった
帰るのなら気を付けるんだなと夕立
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 21:43:07.72 ID:MN2peV7kO
なんで彼奴等にそこまでするっぽいって問いに
あの子らは書類上はモノ扱いでも感情があって心配してる人達がおる
このままシベリアで朽ち果てるのなんてほっとけるわけ無いやろ
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 21:50:57.99 ID:c6XmUWnt0
ーー
夕立「なんでアイツらにそこまでするっぽい」
龍驤「あの子らは書類上はモノ扱いでも、感情があって心配してる人達がおるんや」
龍驤「このままシベリアで朽ち果てるなんて、ほっとけるわけ無いやろ」
夕立「自分を犠牲にしてもやることじゃないっぽい」
龍驤「それは考え方の問題やわ。ウチの側におる人がずっと自分を犠牲にしとるからね」
夕立「お前はあの提督じゃない」
龍驤「真似くらいしてもええやろ?ウチなりにできることはしていくねん」
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 21:54:15.86 ID:c6XmUWnt0
夕立「身の丈にあったことをするべきだったな…」
龍驤「なにを言うてんのよ」
夕立「アイツらは帰れるだろうがお前は暫く帰れない」
龍驤「なんやそれくらい、問題無いで」
夕立「……」
龍驤「こっちは元々数年は覚悟しとったんや。それに比べてあの子らは帰られへん、それはおかしいやろ?」
龍驤「ウチ一人であの子らを助けられるんやったらそれでええ。いらん忠告感謝やで」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 22:21:26.99 ID:7zjjCm7DO
で、まあ一応聞いてみるけど対外的にどんな理由で帰られへんの?と龍驤
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 22:23:09.77 ID:nkZTJNtBO
暫くは帰れない…ウチのちびっ子達が会わせろってうるさいから相手するのがペナルティっぽい(by総司令官)
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 22:27:19.83 ID:c6XmUWnt0
ーー
「リュウジョウ」
「リュウジョウーー」
「リュウジョウ帰ってきたー」
龍驤「帰ってきたで〜また暫く一緒やで〜」
「やったぁ」
龍驤(三つ子の世話がペナルティなぁ…あのおっちゃんほんまに孫好きやね)
龍驤(夕立もおっちゃんも毎日忙しい。ベビーシッターに頼もうにも立場的に…ってヤツやね)
龍驤(現代艦娘の子は成長が早い。この子らが一人でウロウロできるようになるまで面倒を見るって感じかな)
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 22:30:10.59 ID:c6XmUWnt0
龍驤(司令官に会われへんのは寂しいけど、毎日電話したらええ)
龍驤(アッチの方も電をはじめ色んな子がおるし安心や)
「ロボー」
龍驤「リュウジョウやって言うてるやろ」
「Locket Punch」
龍驤「発音ええな…一回だけやで」
龍驤「…おりゃっ!」バシュッ
「うらー!」
龍驤「やっぱり一番ウケるのはこれなんやね」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 22:52:11.63 ID:7zjjCm7DO
そして傀儡艦娘帰還の日
うちはまだ帰れないけど気を付けてなと見送り
夕立も居る
しかし龍驤さんが帰らないなら残ると言い出す者が若干名
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 23:00:33.08 ID:XwrWbXGbo
>>437
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:05:44.33 ID:c6XmUWnt0
ーー数日後
龍驤「結構早くに帰れるようになって良かったやん。皆んな気を付けてな」
「龍驤さんは…」
龍驤「ウチはええって、皆んなには待ってる人がおるんやから」
「それは龍驤さんもです!」
龍驤「ウチは旦那がおるから」
「待ってる人じゃないですか!」
夕立「お前らさっさとしろっぽい」
「嫌です…龍驤さんが帰らないなら私も残ります」
「私もです」
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:10:37.15 ID:c6XmUWnt0
龍驤「それはあかん。ウチのことを考えてくれるんやったら素直に帰って」
「私達と引き換えなんて嫌です!」
龍驤「大人になったら分かる、どっちもなんか無理なんよ。そういう時は一番人数の少ない選択肢が最善や」
夕立「いい加減行くぞっぽい」グイッ
「嫌だ龍驤さん!」
「私達そんなつもりは無かったのに…!」
龍驤「あの子らはほんまにええ子や、傀儡かどうなかんて関係ない。あの子らこそ守らなあかん」
龍驤「…うん、これで良かったんかもしれん。どうもウチは司令官とずっと一緒やとダメになってしまう。適度に離れることが大切やったかもしれん」
龍驤「会いたい、会いたいって毎日思うくらいが丁度ええ。甘えられる人がおったらウチはあかんのや」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 23:14:09.62 ID:7zjjCm7DO
そうか…傀儡艦娘が帰ってくるか
あちらに居るままなら見逃してやろうとも思ったが
この国に入れるつもりは無い
纏まっているなら好都合だ
長門が動いた
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:29:30.50 ID:c6XmUWnt0
ーー
長門(そうか傀儡艦娘が帰ってくるのか。向こうに居たままなら見逃すつもりだったがな)
長門(傀儡をこの国に入れるつもりは無い、纏まっているなら好都合だ)
長門(全員捕らえたのちに処分、これは必要なことだ)
長門(傀儡は艦娘では無い。それを分かっていない連中を正す)
長門(この長門がやろうというのだ、艦娘にとってこれ以上の正義はない)
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:34:10.10 ID:c6XmUWnt0
ーー海上
「夕立さん…!」
夕立「長門ぉぉ!!」
長門「……」
「た…たすけ……て…」
「私達も援護を…!」
夕立「余計なことをするな!足手まといになるだけだ!」
「う…」
「悔しいけどその通りね、夕立さんを信じるしか…」
ドガッ
「あっ!」
夕立「く…そ……!」
長門(腕が鈍っているようだな。そんな状態で私に勝てると思ったか)
夕立「子どもを産んでから…力が……思う通りに…!」
長門(消えろ)
夕立「ぎゃっ……ぁ…」
「あ、あぁ…!」
長門(さあ全員大人しくついて来てもらおうか)
下1 この後の展開やその他起こったことなど
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 23:40:10.01 ID:nkZTJNtBO
ロシアを舐めると…火傷するっぽい
長門にスクランブル発信した戦闘機からの対艦ミサイルが直撃
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:51:03.05 ID:c6XmUWnt0
キィィィ…
「なにこの音?」
夕立「お前…ら……合図をしたら…」
「喋らないで下さい!」
夕立「艤装を解除して……海に…潜れ…」
「海の中に…?」
夕立「アイツは…耳が聞こえない…こっちを見て……話せ…」
「それでどうにかなるんですか!?」
夕立「音が…聞こえた……」
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:53:51.39 ID:c6XmUWnt0
キィィィィィン…
長門(トドメを刺す気はない。お前は邪魔をするな)
夕立「……」
長門(…なんだこの目は。まだ諦めていないというのか)
イィィィィン…
長門(空気が震えている?)
夕立「今だ……!」
「!」
「どうにでもなれー!」
「夕立さん!」
長門(全員艤装を解除しただと?一体なにが…)
カッ
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/22(火) 23:57:07.05 ID:c6XmUWnt0
ドゴォォォン…
(がぼぼっ!)
(水中でも爆発の衝撃が!)
(あれは対艦ミサイル…戦闘機から発射されたんだ)
(空中から艦娘を狙えるなんて、エースパイロットに違いない)
(それって夕立さんの…)
夕立(……)
(ヤバイ!夕立さん意識が無い!)
(早く陸地に向かわないと!)
下1 この後の展開やその他起こったことなど
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/22(火) 23:59:20.67 ID:bPrkrEU4o
露から連絡を受けてた特務艦の艦隊が岸近くまで迎えに来て夕立や傀儡達を保護
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:15:36.42 ID:P5iMGWcx0
ーー
「こっちよ!」
「た、助かった…」
「ロシアから連絡を受けて私達特務艦が動いたのよ」
「あの、夕立さんが!」
夕立「」
深海綾波「意識が…いや、息もしてねぇな」
「そんな!」
深海綾波「だからって死んだわけじゃねぇ。夕立はこっちで預かるからお前らはコイツらについていけ」
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:19:23.06 ID:P5iMGWcx0
ーー大本営地下
夕立「……」
整備士「やぁお目覚めかな」
夕立「……」
タシュケント「頑丈なのは流石といった所かな」
整備士「でも話で聞いているより弱くなった…自覚もしてるんじゃない?」
夕立「……」
タシュケント「その理由が分からないんだよね。同志がある仮説を立てたんだけど良かったら聞いて欲しい」
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:24:18.85 ID:P5iMGWcx0
整備士「君は昔、女の子を殺しているんだよね」
夕立「その話はするな!」
整備士「する必要があるんだ。その女の子は普通の子じゃ無かったからね」
タシュケント「どう殺したのかは知らないけど返り血は浴びたよね?」
夕立「黙れ…!」
整備士「それが大事なんだ。その女の子は超能力…不思議な宝を持っていたんだよ」
タシュケント「能力者を殺して捕食すれば能力を引き継げる。早霜から学んだことだね」
整備士「捕食しなくても血を体に入れるだけで良かった。君はその日を境に強くなった」
タシュケント「早霜を食いちぎったのも能力が関係してるんだと思うよ」
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:27:22.48 ID:P5iMGWcx0
整備士「さて、君が弱くなってしまったことの答え合わせだね」
タシュケント「血を体に入れる。これはどんな方法でも構わない」
整備士「君は三つ子を産んだそうだね」
夕立「まさか…!」
タシュケント「夕立の能力は子へと受け継がれた。能力者が子を産めば必ずそうなるかは分からないけど、夕立は三つ子という特殊な状況だった」
整備士「君の未来を考えても知っておいて損はなかったと思うよ」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 00:27:44.80 ID:rHaZgbOVO
沈んでいく長門
独善的で独りよがりな思想の結末の最期はやはり孤独
艦娘として海の上で散れたのがせめてもの救いだろうか
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:43:47.27 ID:P5iMGWcx0
ーー
ゴポ…
長門(そうか沈むか、この長門が)
長門(元より拾った命。いつでも捨てる覚悟はあった)
長門(私の考えは間違っていた。だから負けたのだろう)
長門(生き残るのは常に正しいもの。私が正しいのならどんなことが起きても生き残っていた)
長門(後悔もなければ恐怖もない。ただ…一つだけ)
長門(艦娘として海で最後を迎えられるのは満足だ)
長門(あの光ではなくちゃんと艦娘として…最後を…)
長門(…………)
長門(……)
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:46:54.49 ID:P5iMGWcx0
ーー
龍驤「オヤツの時間やで〜」
「やった」
「早く早く」
龍驤「食べさせたるからちょっち待ってなぁ」
「待ちきれない」パクッ
龍驤「いででっ!ウチの指ごと噛みよったな!乳歯でも痛いんやで!」
「……」
龍驤「はいお待たせっと」
「美味しい美味しい」
「Yummy」
龍驤「まだあるからゆっくり食べやぁ」
「リュウジョウも…美味しいんだ……ふぅん…」
ーー
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 00:47:22.76 ID:P5iMGWcx0
今日はここまでです
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 00:51:28.77 ID:xRhR/hXro
おつ
ひえええ
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 00:53:44.69 ID:IQHsaJKGo
おつでした
ぽいチルドレンちゃんたちや……もってなんやもって…
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 00:54:42.89 ID:jMU06t3DO
お疲れ様でした
最後の安価超速…
敵も味方もそう簡単に死なせるつもりは無かったけどこれ以上長門が出来る事は限られてたかな
最後の手として手術終了前に世間にぶちまけるくらい
あとホラー映画のラスト風なの怖い
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 19:04:24.98 ID:kLFhSsOD0
ーー大本営
深海綾波「傀儡艦娘の手術はどうなってる?」
幹部「準備ができ次第、次々に行っているよ」
深海綾波「アイツらが帰ってきたのはいいが、無駄に情報を与えただけだったな」
幹部「ソビエト派とは違う。手に入れた傀儡の情報を悪用することはないはずさ」
深海綾波「平和ボケな考えしてんな」
幹部「技術はどんなものでも軍事利用できる。彼らのモラルに期待しよう」
深海綾波「するだけ無駄だと思うけどな」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 19:35:51.03 ID:jMU06t3DO
傀儡艦娘の手術が続く
しかし手術が出来る人間は限られているので全員終わるまで結構かかりそうだと
(傀儡艦娘は実際何人くらい居るのか…
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 20:09:19.22 ID:IQHsaJKGo
>>461
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 20:25:07.63 ID:kLFhSsOD0
ーー
幹部「準備ができ次第やっているとは言っているが、時間がかかっているのは事実」
幹部「果たしてどれくらいの時間がかかるのか…想像はできない」
幹部「傀儡艦娘は全部で12人。一人一人手術しかないがこれは時間との勝負だ」
幹部「手術を受けさせずに返すことはできない。元いた鎮守府に早く返してあげたいが難しいね」
幹部「手術も簡略化されてきてはいるがこれ以上の短縮は難しい。彼女達には我慢してもらうしか無さそうだ」
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 20:27:40.64 ID:kLFhSsOD0
ーー
「ねぇ聞いた?」
「傀儡艦娘には秘められた力があるって話?」
「秘められた力っていうより傀儡の力だって」
「それを使いこなせれば戦力になれる」
「それどころか特務艦だってあり得る」
「それって手術を受けた後でも大丈夫なの?」
「爆弾を取るだけで傀儡じゃなくなるわけじゃないもん」
「そっか…」
「せっかく大本営にいるんだし試してみない?」
「やるだけやってみよっか」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 20:43:26.01 ID:jMU06t3DO
思ってた以上に少なかった
下
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 20:49:01.97 ID:MUYeJtpNo
すみません!組み手の相手して下さい!
話しかけたのは、(深海)深雪でした
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 21:06:01.10 ID:kLFhSsOD0
再安価
下2
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 21:16:40.72 ID:jMU06t3DO
例えば不知火のように訓練を積んでようやく使いこなせる傀儡の力
いきなり制御出来るものではなく数人が暴走状態に
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 21:20:24.80 ID:1U6iTxNYo
>>468
自分達に秘められた力に怖くなってしまう傀儡娘も
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 21:29:49.02 ID:kLFhSsOD0
ウギャァァァァ!
特務艦「なになにどうしたのよ!?」
特務艦「これは…」
傀儡艦娘「あ、あの!突然暴れ出しちゃって!」
特務艦「見たらわかるわよ!」
特務艦「これは傀儡の力が制御できてない」
特務艦「私達でも止めれるか分からないわよ」
特務艦「一対一じゃ無理よ、囲んで各個撃破!」
特務艦「撃破していいの?」
特務艦「…無効化して捕獲!」
特務艦「りょーかい」
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 21:32:41.52 ID:kLFhSsOD0
ーー
特務艦「イタタタ…でもなんとかなったわね」
特務艦「ギリギリだった?」
特務艦「この私にかかれば大したことないわ!」
傀儡艦娘「……怖い…」
傀儡艦娘「私達にこんな力が…」
特務艦「使い方を間違えてなければいいのよ」
特務艦「横須賀にも使いこなしてるのはいるし」
傀儡艦娘「そうは言われても…」
傀儡艦娘「やっぱり私達は艦娘じゃないんだ……」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 21:40:05.45 ID:jMU06t3DO
そこに整備士が
手術とは別に処置が必要だけど傀儡の力を除去する事は出来るけど?
だけど普通の艦娘程度の力しか残らない
どうする?
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 22:21:50.98 ID:1265fEA3o
>>472
君達にしかできない事もあると思うよとも付け足し
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 22:30:17.36 ID:3K4VZuE/O
整備士「やぁ、皆んな揃ってるみたいだね」
傀儡艦娘「貴方は?」
特務艦「出たわね変態科学者」
整備士「僕は整備士なんだけど…まあやってることはそんな感じかな」
傀儡艦娘「私達に何の用で…?」
整備士「話を聞いてたんだけど、手術とは別に処置が必要だけど、傀儡の力を除去する事は出来るよ?」
傀儡艦娘「そんなことができる…」
整備士「そうなると普通の艦娘程度の力しか残らない けどね。どうする?」
傀儡艦娘「どうする……」
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 22:33:33.97 ID:3K4VZuE/O
整備士「僕はどっちでもいいよ。手術とは違ってすぐに処置は終わるから」
傀儡艦娘「じゃあ…」
整備士「君達にしかできないことはあると思うけどね」
傀儡艦娘「それって…でも制御できなかったら皆んなを傷付けるかも…」
整備士「制御しようとしてすら無いのに、できなかった時のことを考えるのはどうかな?」
傀儡艦娘「それは…でも……」
整備士「一度処置をしてしまったら元には戻せないからね」
傀儡艦娘「もう少し…考えます」
整備士「したい時はいつでも言ってね」
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 22:36:13.11 ID:3K4VZuE/O
特務艦「変態、なにしに来たのよ」
整備士「さっきから酷いなぁ。幹部さんを探してたんだよ」
特務艦「今の時間なら書斎じゃないかしら」
整備士「そっか、教えてくれてありがとうね」スタスタ
特務艦「あんなモヤシのどこがいいのかしら」
特務艦「頭の中は凄いことになってるんだろうね」
特務艦「紛いなりにも大本営所属…素人ではないんでしょうよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 22:40:54.80 ID:jMU06t3DO
書斎で相変わらず忙しそうな幹部
整備士が来た事にも気付かない程に没頭している
僕が言うのもなんだけどここに来てから彼が休んでる所は見た事が無いなあ…と
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 22:41:13.60 ID:FyiY343Xo
吹雪が建造されてたら一人欲しいと幹部に言う整備士
479 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 22:46:49.64 ID:xRhR/hXro
現像ドック動いてないんじゃなかった?
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 22:47:39.83 ID:xRhR/hXro
現像→建造
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 22:53:13.56 ID:3K4VZuE/O
ーー書斎
整備士「いつも仕事で忙しそうだね」
幹部「これでも大本営を預かっている身だからね」
整備士「…あんまりこういうの得意じゃないんだけどなぁ」
幹部「おおよその察しはつくが言葉にして欲しいね」
整備士「吹雪が……建造されたら僕の所に回して欲しい」
幹部「ほう」
整備士「そろそろ僕も自分の罪と向き合う頃かもしれないと思ったんだ」
幹部「吹雪君だけが君の罪ではない」
整備士「それは考え方だよ。でも吹雪のことだけはどうやっても言い訳できない」
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 22:56:41.74 ID:3K4VZuE/O
幹部「君の言いたいことは分かるが、建造ドックがどうなっているか知ってるだろう?」
整備士「僕なら直せる」
幹部「……」
整備士「魂の依代が必要なら用意すればいい」
幹部「それは命の冒涜というものじゃないのかい?」
整備士「そうなれば艦娘という存在がそうなってしまう。恒久的に動かすつもりがないならせめて…吹雪だけは」
整備士「僕が作る吹雪じゃ意味が無いんだ。建造された吹雪に意味がある…気がするんだ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 23:14:28.63 ID:FyiY343Xo
kskst
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 23:14:48.77 ID:jMU06t3DO
建造ドックに関する詳細な資料は失われてしまっている
依り代といってもどういったものが必要なのか…と幹部
艦娘のような心を持った存在が何をベースにしているか考えなくとも解るだろう…?と整備士
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 23:33:29.27 ID:P5iMGWcx0
幹部「建造ドックに関する詳細な資料は失われてしまっている。 依り代といってもどういったものが必要なのか…」
整備士 「彼女達は物じゃない。心を持った存在なんだ。依り代、つまり何をベースにしているか考えなくてもわかるよね?」
幹部「まさか…」
整備士「人だよ」
幹部「君は…そこまでしようというのかい」
整備士「建造ドックは動かさないといけない。頻繁である必要はないけど、放置していいものじゃない」
整備士「建造ドックが全世界に広がってしまえば、命の価値は無くなってしまう」
整備士「僕が禁忌を犯す。僕一人に責任を押し付けていいんだ」
幹部「その見返りに吹雪を…ということかい」
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/23(水) 23:38:10.15 ID:P5iMGWcx0
整備士「深海棲艦にはコアがある。それと同じ原理を使おうと思うんだ」
整備士「建造の時に艦娘のコアを混入させる。そうすれば艦娘が建造されるよ」
幹部「そのコアは…なんなんだい?」
整備士「それは企業秘密さ」
幹部「…君の言うことはとても理解できる。あの建造ドックは他国に渡せない」
幹部「ただの鉄屑でないことを示す為に、定期的な建造は必須だ」
整備士「交渉成立かな?」
幹部「認めたくはないがね…」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 23:47:02.46 ID:jMU06t3DO
建造ドックが作られた事が既に罪だった
依り代とされた人が何処の誰だったのかはもう闇の中
新しい依り代によってはもしかしたら艦娘ではないものが生まれるかもね…と内心の整備士
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/23(水) 23:48:57.48 ID:OJcQYvPsO
吹雪の挨拶に完全に無意識で涙がこぼれてドン引きされる整備士
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:00:18.22 ID:eGJWMYHa0
ーー建造ドック
吹雪「はじめまして吹雪です、宜しくお願い致します!」
幹部「本当に建造された…しかも吹雪君が…」
吹雪「貴方が私の司令官ですね!」
幹部「いや…君は彼の元に行くことになる」
吹雪「彼って……アレ…ですか?」
整備士「嗚呼…吹雪だ……この声…間違いない……」
幹部「そりゃあ引くのは当然だろう。君を見た瞬間から号泣しているからね」
吹雪「あの…なにが……?」
幹部「話せば長くなるが、彼の所にはかつて吹雪君が居たんだよ」
吹雪「私じゃない吹雪…ですね」
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:03:25.63 ID:eGJWMYHa0
幹部「先の吹雪君は彼のせいで狂ってしまったんだ」
吹雪「……」
幹部「今度は間違えない。その覚悟で君を作ったんだが…感情的になりすぎているようだ」
整備士「吹雪……会いたかった…」
吹雪「……」
幹部「吹雪君には出撃より彼の補佐がメインになると思う。覚えることは多いだろうが頑張って欲しいね」
吹雪「安価」
下2 吹雪の台詞やその他起こったことなど
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 00:09:52.05 ID:HWvbMP5DO
わかりました!これからよろしくお願いしますね
…今度は私を死なせないでくださいね?(ボソリ
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 00:09:58.36 ID:duSqwl11o
はいっ!よろしくお願い致します!
私でない吹雪の代わりにはなれません…でも私という吹雪としてお支えします!
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:21:17.45 ID:eGJWMYHa0
吹雪「はいっ!よろしくお願い致します!ええっとお名前は…」
幹部「彼は整備士君だ」
吹雪「整備士さん、宜しくお願いします!」
整備士「吹雪…」
吹雪「私でない吹雪の代わりにはなれません。でも私という吹雪としてお支えします!」
整備士「ありがとう……今度こそ道は間違えない」
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:24:04.10 ID:eGJWMYHa0
夕立「お……い…」
幹部「夕立君!?」
吹雪「凄い怪我…動いたらダメですよ!」
夕立「アイツは……あの…軽空母……」
幹部「軽空母…?龍驤君のことかい?」
夕立「連絡…を……」
幹部「どうしたというんだい?」
夕立「手遅れに……なる…前に……」ガクッ
幹部「しっかりするんだ夕立君!」
吹雪「整備士さん、出番なんじゃないですか!?」
整備士「…そうだね、彼女はとても動ける状態じゃなかったんだ」
下1 この後の展開やその他起こったことなど
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 00:30:01.38 ID:BhSK4pIQO
龍驤からげんこつ食らってる3人のちびっこ
噛み癖ついたらあかんよ!美味しい?それは変態のやることや!変態になりたいんか!
涙目でふるふると首を振る3人
龍驤オカンの教育
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:41:33.57 ID:eGJWMYHa0
ーー
「「「ううぅ〜〜」」」
龍驤「噛み癖ついたらあかんよ!美味しい?それは変態のやることやで!」
「ヘンタイってなにぃ」
龍驤「変態は…あかん大人や!そんなになりたいんかアンタらは!」
「ううん…」
龍驤「もうウチを噛んだらあかんよ!約束やで!」
「わかった…」
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:45:24.24 ID:eGJWMYHa0
「怒られた」
「怒られちゃった」
「噛んだら美味しかった」
「うん」
「まだ歯が硬くないから千切れなかった」
「見て」
「歯が」
「硬い歯が生えてきた」
「次は食べれる」
「うん」
「兎は美味しかった」
「鳥も」
「獣も」
「リュウジョウの右手、美味しそう」
「美味しそう」
「食べよう」
「うん」
「今度は噛まない」
「噛みちぎる」
「美味しそう」
「美味しそう」
「美味しいよ」
ーー
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 00:46:05.18 ID:eGJWMYHa0
今日はここまでです
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 00:51:03.04 ID:HWvbMP5DO
お疲れ様でした
狂犬の血をしっかり継いでいますね
そして整備士が使ったコアとは…
500 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 00:54:03.17 ID:CNR6oIxNo
乙
コラぽいぽい!ちゃんと躾をしなさーい!
整備士結構ダメージ入ってんだや…
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 00:56:24.63 ID:BhSK4pIQO
これはなんとしても良い子に躾けてあげなきゃいけませんね…
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 18:40:40.37 ID:+f2Iomgo0
ーー横須賀鎮守府
漣「大本営からの呼び出しですか」
提督「ロシアから帰ってきた傀儡艦娘についてだろう」
漣「雪風さんに続き引き取ってくれって話ですかね?」
提督「彼女らには帰る場所があるし、全員の手術は終わっていない。恐らく傀儡艦娘について確認したいことがあるんだろう」
漣「電話で済むと思うんですけどねぇ」
提督「そうは言っても幹部さんから呼び出されたのだから仕方ない。断る理由もないしな」
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 18:43:22.22 ID:+f2Iomgo0
漣「じゃあ付き添いで漣が…」
黒潮「なぁ司令はん、話…聞いてたんやけど」
漣「出たな勘違い女」
黒潮「うちを…連れて行ってくれへんかな…?」
提督「黒潮を…か」
漣(黒潮はご主人様のこと気になってるらしいですぜ。断るのが無難です)ヒソヒソ
提督「…断る理由がない、一緒に行こう」
黒潮「あ、ありがとうな!」
漣「全く…どうなっても知りませんよ」
下2 この後の展開やその他起こったことなど
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 19:08:58.68 ID:RrUdsfV7o
移動中も腕を組んだりと距離が近い黒潮
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/06/24(木) 19:36:32.98 ID:7JbB+y07o
>>504
漣も負けじと反対側で密着
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 19:58:18.58 ID:+f2Iomgo0
ーー
提督「…距離が近くないか?」
黒潮「気のせいやで司令はん」ギュッ
漣「腕まで組んでまあはしたないですこと。じゃあ漣も負けてられませんね」スススッ
提督「漣は…当たってるぞ」
漣「小さいお胸を当ててんですよ〜」
黒潮「……」ググッ
提督「黒潮は俺の腕を胸に持っていこうとしないでくれ」
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/06/24(木) 20:01:57.18 ID:+f2Iomgo0
漣「やれやれY朝潮が片付いたと思ったら次は黒潮とはねぇ」
黒潮「司令はん、大本営までもう少しかかるなぁ」
漣「漣を無視しても無駄ですよ〜ご主人様にとっては逆効果で〜〜す」
提督「……」
漣「二番目の女は漣です。あんたはそれ以下なの分かってますぅ?それでも良いなら分けてやってもいいですよ」
黒潮「司令はんはアンタの物やない」
漣「やっと漣と喋った!ご主人様この話題を出せば黒潮と会話できますよ!」
黒潮「お前…」
漣「今更なんのつもりか知りませんけど遅すぎるんですよ。潔く諦めた方が身のためですからね〜」
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