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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」【安価】

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23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/08(火) 22:00:19.02 ID:bKmSOHqp0
G1レースを見に行く
24 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/09(水) 01:53:09.46 ID:cq4jTXCQ0

トレーナー(そうだ、G1に行こう)

トレーナー「そうだ、G1に行こう」

スペ「トレーナーさん?!」

トレーナー「G1だよG1、スペシャルウィークもわかるだろ?」

スペ「それはまぁわかります……けど、唐突ですね?!」

トレーナー「あのな、こういう時に使える日本語があるんだ」

スペ「……それは?」

トレーナー「百聞は一見に如かず! さぁ行くぞ!」

―――

 四月後半、一帖の盾を巡って有力なウマ娘が集うレース。
 名をば天皇賞。3000mにも及ぶ長大なコースを、足自慢のウマ娘が駆け抜ける、日本最高峰と呼び声高いレースだ。
 当然ながらウマ娘のレベルも非常に高い。何せ競馬に触れたことがない一般人ですら名前を知っている名馬がそろい踏みで出てくるレースである。低い訳がない。
 だからこそトレーナーはスペシャルウィークを連れてきた。
 百聞は一見に如かず。だが、一見でもビデオ越しと生では大きく異なる。
 その一つが、今二人の頭上から降り注いだ、割れんばかりの声援。
 まるで轟雷。さながら大地の奏でる旋律。ともすれば応援している人間が燃え上がってしまうほどの、壊滅的な熱量。

 人を熱くさせる戦い――否、人を狂わせる戦いのそれを、スペシャルウィークはただただ呆然と見つめていた。
 そして、今自分が立っている場所に気付いて、思わず深い安堵の息を吐いた。
 天皇賞という文字は、ウマ娘にとって非常に重い。だが、その文字以上に――埋め尽くさんばかりの人、そして人々が寄せる期待。

――まさに、重圧(プレッシャー)。

 スペシャルウィークはその渦中に自らがいないことを、今は幸運にしか思えなかった。
 いずれ立つ舞台なのだろう。いずれは走らなければならない馬場なのだろう。そう考えると、スペシャルウィークの体はいやに寒くなり、震える。

―――

トレーナー(雰囲気に気圧されてるな。やはりG1は違う)

トレーナー(最高峰のレースだ。そのどれもが出場するウマ娘にとって名誉であり、誇りであり――同時に重圧だ)

トレーナー(ビデオで見るだけでは伝わらない。それが馬場の持つ雰囲気やこの熱量。だからこそ一度味わってほしかった)

トレーナー「スペシャルウィーク」

スペ「……」

トレーナー「スペシャルウィーク?」

スペ「……あの、トレーナーさん」

トレーナー「……なんだ?」

スペ「……此処に、将来立つかもしれないんですよね」

トレーナー「……。ああ」

スペ「…………そっかぁ」

スペ「……今、私――凄く震えてる」

スペ「これが恐怖……? いや、違う……。これはきっと、多分……」

―――

 声をさえぎるように、ファンファーレが鳴り響く。
 最後に呟いた言葉が何か、トレーナーにはわからない。
 だが、その目に宿る熱量が、その発言が決してネガティブなものではないことを物語っている。
 トレーナーは小さく安堵の息をつき、スペシャルウィークを席へといざなう。
 パドックでは既に各ウマ娘が思い思いの行動に移っている。

―――

スペ(……あの人、あの人の走りが見たい――)

―――

 スペシャルウィークは、星に導かれた光のように、>>26 から目が離せなかった。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 04:32:23.81 ID:mkCwaWgU0
だれじゃー
安価下
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 05:47:21.20 ID:UFmaX7xlO
スズカ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 07:35:40.36 ID:fEzbyvAjo
???????「私は……?」
28 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/09(水) 18:22:47.22 ID:cq4jTXCQ0
お疲れ様です。
ウマ娘初めて一週間経って、ようやく当初気になっていたメジロマックイーンが入手できたので、そちらの育成にかまけています。
更新がちょっと遅めになるかもしれません。(自分語りです、すみません……)

実はと言うかスペシャルウィーク、ストーリーとサポート、あと育成でちょこっと顔を見たくらいで何もわからないまま書いてたりします……設定の齟齬とか細かい差異とかあったら申し訳ないです、今頑張って解像度を高めてる最中なので……!
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 18:40:19.97 ID:K33acIDL0
ススズは春天勝てるかなぁ……史実的に言えば2400のダービーですらボロ負けだったわけだが…
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/09(水) 20:05:32.68 ID:2lehRHIKo
あの鞍上の人が3200でも勝てると当時言ったくらいだから、ポテンシャルはあったと思う
31 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/09(水) 23:33:55.27 ID:cq4jTXCQ0
お待たせしました……!
無事にエルコンドルパサーの育成が終わったので今から更新します……!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:11:28.44 ID:Vs8XGtUqo
おけー
33 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 00:27:35.52 ID:DxMttZ320
――異次元の逃亡者。

 世界を切り開くが如きスピード。
 第四コーナーを回り、最後の直線でなおも加速する、異次元の末脚。
 先頭の景色を誰にも譲らず駆け抜けていく彼女を、人々はそう呼んだ。
 遠距離に適性がないのか、それとも今まで隠されていたのか。彼女――サイレンススズカが長距離のレースに出てくることは、今まで一回もなかった。
 それがここにきての出走。観客も沸かずにはいられない。

―――

スペ「スズカ先輩……」

トレーナー(あれはサイレンススズカじゃないか……。こんな長距離を走らせて大丈夫なのか? なんにせよ見ものだな)

トレーナー「……気になるか、”異次元の逃亡者”が」

スペ「……はい。それに、マイルや中距離に強いスズカ先輩が長距離でどこまで通用するのかも気になりますね」

トレーナー「僕も、周りのみんなも同じ気持ちだ。それだけの実績が、あのウマ娘にはある。”一芸に秀でる者は万芸に通ずる”とも言うしな」

スペ「頑張ってください、スズカ先輩――っ!」

トレーナー(……とは言ったものの、やはり彼女の適正はマイルや中距離。長距離では彼女自慢のスピードも、異次元のノビもどこまで通用するかわからない。もしかすると通用しないかもしれない)

トレーナー(だが、これから様々な壁にぶち当たるスペシャルウィークにとって、挑戦するウマ娘の存在は大きな光になるはずだ。それが彼女が憧れてるっぽいサイレンススズカならなおさら)

トレーナー(……意気軒昂の為にも、ぜひ勝ってほしいものだけど)

―――

 ナレーションが高らかに響き、パドックに居たウマ娘が続々とゲートインする。
 いずれも名だたる名馬だ。ゲートインするだけでも大きな歓声が上がり、拍手が響く。
 レースに向けて神経を集中させるウマ娘。彼女らの調子に乗せられるように、観客もまた、水を打ったように静まり返る。
 数秒。息遣いしか聞こえてこない静寂。――そして、爆発。
 ゲートが開かれ、せき止められた水のように一斉にウマ娘が駆け出していく。

―――

トレーナー(さて、出だしは上々。どうなるかな)

―――
34 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 00:28:32.26 ID:DxMttZ320

下1 レース序盤のサイレンススズカの調子(コンマ)

01〜10:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
11〜20:掛り(ゴール時のコンマ判定に-25の補正)
21〜30:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
31〜40:コーナー巧者発動(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
41〜50:シックスセンス発動(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
51〜60:逃げけん制発動(中盤のコンマ判定を一段階上のものに上げる)
61〜70:直線加速発動(ゴールのコンマ判定に+75の補正)
71〜80:円弧のマエストロ発動(中盤のコンマ判定を二段階上のものに上げる)
81〜90:先頭プライド発動(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
91〜00:先頭プライド、シックスセンス発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。
―――

下2 レース中盤のサイレンススズカの調子(コンマ)
01〜10:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
11〜20:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
21〜30:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
31〜40:逃げ焦り発動(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
41〜50:尻尾上がり発動(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
51〜60:前途洋々発動(中盤のコンマ判定を一段階上のものに上げる)
61〜70:曲線のソムリエ発動(ゴールのコンマ判定に+75の補正)
71〜80:鋼の意思発動(中盤のコンマ判定を二段階上のものに上げる)
81〜90:ハヤテ一文字発動(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
91〜00:ハヤテ一文字、尻尾上がり発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

―――

下3 レース終盤のサイレンススズカの調子(コンマ)

01〜33:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34〜66:末脚(ゴールのコンマ判定に+100の補正)
67〜99:先頭の景色は譲らない…!Lv1発動(ゴール時のコンマ判定に+150の補正)
00  :先頭の景色は譲らない…!Lv3発動(ゴール時のコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

―――

下4 ゴールイン 着順確定
[ 下4 のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=達成値
達成値+逃げ適正A(+50)+バ場補正/芝A(+50)-長距離適正E補正(-150)=最終達成値

最終達成値が300を越した場合  1着
最終達成値が275を越した場合  2〜3着
最終達成値が250を越した場合  4〜5着(掲示板)
最終達成値が250を下回った場合 着外

―――

連続で4つ安価を出しますが、何卒宜しくお願い致します……!
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:33:29.98 ID:Vs8XGtUqo
逃げろ逃げろ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 00:35:07.25 ID:lppzZ4J4o
時間的に厳しくない?
ある程度経ったら連投するわだめならずらしてくれ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 01:15:16.81 ID:lppzZ4J4o
二回目
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 01:28:08.97 ID:ksUU/Ftx0
ほなラスト
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 01:54:00.58 ID:4MexIvEZ0
強すぎて草
40 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 04:04:10.05 ID:DxMttZ320
■結果
・序盤(98)
先頭プライド、シックスセンス発動(+150)

・中盤(25)
好走(±0)

・終盤(81)
先頭の景色は譲らない…!発動(+150)

・着順確定(97)
97+150+0+150=397
397+50+50-150=347

結果……サイレンススズカ1着!

ーーー

※安価連取の想定をしていませんでした。20分くらいの間を置いていただければ連取りしていただいても構いません。
※このサイトに来て日が浅いのでよく分からないのですが、やはり〜23:00くらいまでがピークなのでしょうか?
※本文は本日の夕方になるかも。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 07:37:40.83 ID:lppzZ4J4o
おつおつ
対応ありがとうね
1時過ぎると流石に人減るんじゃない?と思った次第
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 12:59:03.24 ID:D9TvKW8MO
異次元の強さや
43 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 14:35:09.92 ID:Ar/XhrKRO


「先頭はサイレンススズカ! 譲らないっ! 追いすがるマンハッタンカフェ! 逃げるサイレンススズカ! 第4コーナー回って最後の直線、サイレンススズカが逃げ切ってーー今1着でゴールッ!!!」

 腹の底を突き破るような歓声が響いた。
 サイレンススズカに長距離は難しいーーそう考えていた人々の思惑をも、異次元の逃亡者は追い抜いて行った。
 結果は2位と3バ身差をつけた1着。改めてその力を見せつけたサイレンススズカは、大勢のスズカコールを受けながら手を振っていた。

ーーー

スペ「スズカさん、勝っちゃいましたよ……?」

トレーナー「…………勝ったな」

スペ「スズカさん買っちゃっいましたよ?!」

トレーナー「なんで勝てたんだろうな?! 本当に快挙だと思うぞ!!」

スペ「流石スズカさんです……!」

トレーナー(この会場のどこを見ても、同じような反応が帰ってくるだろう。流石にこれは誰も予想していなかったーー)

トレーナー(異次元の逃亡者は、長距離にも健在かーー。その事実が、どれだけのウマ娘を絶望に追いやり、あるいは希望を持たせるのだろうか)

トレーナー(……まぁ、今はスペシャルウィークがやる気を出しているようだからそれでいいか)

スペ「トレーナーさん! こうしちゃいられません! 帰ってトレーニングしませんか?!」

トレーナー「ああ、そうだなーー」

スペ「よーし、私もけっぱるべーッ!」

下1 リザルト
※コンマが高ければ高いほど良いスキルを習得する。
※サイレンススズカ1着のため、判定に+50の補正。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 14:39:50.11 ID:yn31WsVVo
これはSランスズカ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 14:48:46.30 ID:4sI2vdF4O
ゾロ目はなんかあるかな
46 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 15:20:51.40 ID:Ar/XhrKRO
ゾロ目の時は基本的にイベントを入れます。
リザルトの詳細については夕方までお待ちを……!
47 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 18:29:31.16 ID:DxMttZ320
【リザルト】

▼ハヤテ一文字 習得!

▼やる気が上がった。(現在のやる気:好調)

▼因子[スピード★☆☆]を獲得した


■[スペシャルドリーマー]スペシャルウィーク
スピード:100(F)
スタミナ:88(F)
パワー:98(G)
根性:180(F)
賢さ:91(G)
やる気:好調

[固有スキル]
シューティングスター lv 1(レース終盤に選択肢追加:ゴールの判定に+150の補正)
[スキル]
食い下がり(中距離レース時、マイナス補正を低減する)
ハヤテ一文字(最終判定に無条件で+100の補正)

※コンマぞろ目なのでイベントが発生します。

―――
下1 どんなイベントが起きる?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/10(木) 18:34:37.42 ID:BwdUNq7/O
ウィニングライブの特等席を取れる
49 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/10(木) 19:21:18.00 ID:DxMttZ320
スペ「……! と、トレーナーさんっ!」

トレーナー「ぉう?! いきなりどうしたんだ、服引っ張って」

スペ「ウイニングライブ!」

トレーナー「ああ、サイレンススズカのウイニングライブか。それがどうかしたのか?」

スペ「取れたんですよ……」

トレーナー「おお、席が取れたんだな。そりゃよかった――」

スペ「それも特等席です!」

トレーナー「うんうん、よかった……って、えぇ?!」

トレーナー(サイレンススズカが伝説的偉業を果たしたレースのウイニングライブ、それだけで価値のある経験なのに――寄りにもよって特等席って……)

トレーナー「運が良かったな!」

スペ「――はいっ!」

―――

 その後に行われたサイレンススズカのウイニングライブは、ウマ娘の歴史に残る盛況ぶりで幕を開いた。
 あまりに美しく、それでいて力強い歌声。普段のトレーニングで鍛えられた足腰とスタミナによる、どこまでも律動的なダンス。
 ウマ娘であれば誰もが憧れてしまうほどの光景がそこにある。
 スペシャルウィークも、トレーナーも。いや、この会場のいる全てのウマ娘ファンが、彼女の歌声とダンスに酔いしれた。
 最後の一声が会場を支配し、静寂が訪れる。――数秒後。レースが終了した時よりもなお大きい声援が、会場を満たしたのだった。

―――
▼スペシャルウィークのやる気が上がった!
50 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/11(金) 03:55:03.68 ID:CF0co4jI0
トレーナー「昨日のG1、スペシャルウィークにとても大きなものをもたらしたはずだ。あの経験は、きっといつか役に立つ――!」

トレーナー「さて、もうトゥインクルシリーズの幕開けは間近だ。何をしようか……」

今日は何をする? 下1
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)

※一連のイベントが終了し次第、メイクデビューに移ります。
※メイクデビューが終了し次第、イベントが発生します。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 04:03:16.30 ID:OhYB9cm20
トレーニング
52 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/11(金) 22:17:34.85 ID:CF0co4jI0
トレーナー「メイクデビューも近い。ここで僕たちにとって必要なものは――ずばり」

スペ「ずばり……?!」

トレーナー「地道な練習だ」

スペ「えぇーっ?! ここは何か、こう……でっかいことやるぞ〜! っていうところですよね?!」

トレーナー「知らん、第一でっかいことならこの前やっただろうが」

スペ「えっと……? 記憶にない、んですけど?」

トレーナー「サイレンススズカが」

スペ「うわぁ、日本人っぽいやりとりだ……」

トレーナー「……。兎にも角にも、僕たちに不足しているもの――それは地力だ! よって今からトレーニングを行うぞ!」

スペ「うぅ、なんだかやり込められてしまった気分です……。でも、確かにトレーナーさんの言う通りです。基礎が足りていない気がします……!」

トレーナー「よし、じゃあ早速トレーニングをしようじゃないか」

―――

下1 トレーニングの内容
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2 トレーニングの効果量(コンマ)
ゾロ目は追加で安価 安価先コンマの数が大きければ大きいほどより良いプチイベントが発生する。

―――
すみません、お待たせしております……!
セイウンスカイの育成が楽しくて更新が滞っておりました……!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 22:36:40.97 ID:T0NhcdL4O
パワー
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/11(金) 22:36:51.87 ID:1eCpeEDoO
賢さ
55 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/11(金) 23:01:08.58 ID:CF0co4jI0
トレーナー「というわけで、今回はパワーを重点的に鍛えていこうと思う」

スペ「パワー、ですか」

トレーナー「スペシャルウィークもそうだが、君たちの世代には有力なウマ娘が多数在籍している。エルコンドルパサー、セイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー……。いずれも名だたる名馬だ」

スペ「確かに、みんなは強力なライバルです……」

トレーナー「そんな環境下だから、君たちは注意すべき存在となる。つまり、君たちはブロックされやすくなる――。道理としてはこうなるが、わかるか?」

スペ「……はい」

トレーナー「だからこそパワーだ。力イズパワー。ユー・コピー?」

スペ「……? よくわかりませんが、はい!」

トレーナー「そこはアイ・コピー!だ」

スペ「???????????????」

―――

 トレーナーに連れられてやってきたのは、トレセン学園の一角に存在するトレーニング用の黄土色の馬場――つまりはダートである。
 しっかりと体をほぐすように言われ、スペシャルウィークはしっかりと柔軟をこなす。

――ウマ娘の身体能力は人間より格段に上であるが、それ故に高負荷がかかるとケガをしやすくなる。

 いわば普通車にマッハエンジンを積んでいるようなものだ。トレーナーは十分にそのことを承知している。むろんだが、ウマ娘本人も。
 体をほぐし終えたスペシャルウィークがダートへと駆け出す。もちろん依頼などはしていないので、並走する相手もいない。
 周囲との差――同学年のウマ娘との差が分かりにくい練習だった。それにもかかわらず、トレーナーはその走りに戦慄の感情すら抱く。
 さすがに、天皇賞・春のサイレンススズカに比べれば見劣りはするものの、もはや同年代のウマ娘とは比べがたい力量となっている。
 何が彼女をそうさせたのか――それはきっと、サイレンススズカの姿なのだろう。トレーナーは一人ごちり、練習の風景を粛々と眺めていた。

「来週のメイクデビュー。一体どうなることやら――」

―――

▼スペシャルウィークのパワーが87上がった!

■[スペシャルドリーマー]スペシャルウィーク
スピード:100(F)
スタミナ:88(F)
パワー:98(G)→185(F)
根性:180(F)
賢さ:91(G)
やる気:絶好調

[固有スキル]
シューティングスター lv 1(レース終盤に選択肢追加:ゴールの判定に+150の補正)
[スキル]
食い下がり(中距離レース時、マイナス補正を低減する)
ハヤテ一文字(最終判定に無条件で+100の補正)

[因子]
スピード★☆☆

56 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/11(金) 23:50:39.50 ID:CF0co4jI0
――五月某日。

 春が過ぎ、梅雨に差し掛かろうかという時期。
 天津神がこの戦いを見定めんと睥睨しているかのように、余りにあっぱれな晴れ模様がターフを照らしていた。
 トレーナーとスペシャルウィークは、青々と茂る芝の美しさに目をやりながら談笑していた。

「ついにメイクデビューだな」
「ど、どうしよう……! なんだか緊張してきました……!」
「……はは、大丈夫大丈夫。よほどのことが無ければ勝てるさ」

 トレーナーは呵呵大笑とスペシャルウィークの言を笑い飛ばす。
 スペシャルウィークは、そんなトレーナーの横顔を覗き込みながら頬を膨らませる。
 からかわれたかのように感じたからか、それともよほどのことが無ければ、という縁起の悪い言葉を使われたから、だろうか――。
 いずれにせよトレーナーにはわからない。だが、その言葉がスペシャルウィークの緊張を多少ほぐしたのは事実だ。
 いつもの素朴な表情を取り戻したスペシャルウィークは、トレーナーの意図をふと察してほほ笑んだ。
 ブルネットの髪が、そよ風に揺れる。

「トレーナーさん、ありがとうございます!」
「何のことだ?」

 トレーナーは飄々として言葉を受け流す。
 暖簾に腕押し。スペシャルウィークは、トレーナーのつかみどころのない立ち回りを奇怪に思いながらも、しかしその余裕ぶった態度に安心を覚えていた。
 今にでも口笛を吹いてやろうとする、少し髭の伸びた横顔。笑うと目のところにしわが寄って――ついでにからかうような言葉が飛んでくる。
 スペシャルウィークは、今までトレーナーとの間柄に関して、具体的な言葉を探すことをしなかった。――否、やろうとすら思わなかった。
 そんなことを考えなくても、トレーナーはトレーナーだったから。ただ――今ならば断定できる。スペシャルウィークは心中で一人ごちった。

――トレーナーさんは、私のパートナーだ。

 蒼天に駆ける風が、ブルネットの髪を激しく揺らした。

57 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 00:33:57.96 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「行ってこい、スペシャルウィーク……!」

―――
■レース

下1 作戦決定(コンマ)
逃げ[G]/先行[A]/差し[A]/追込[C]

01〜10:逃げ[G]
11〜55:先行[A]
55〜90:差し[A]
91〜00:追込[C]

――

下2 レース序盤のスペシャルウィークの調子

01〜30:出遅れ(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31〜60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61〜90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91〜00:集中状態(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下3 レース中盤のスペシャルウィークの調子

01〜30:ブロック(ゴールのコンマ判定に-50の補正)
31〜60:掛り(ゴールのコンマ判定に-25の補正)
61〜90:順調な出だし(ゴールのコンマ判定の補正なし)
91〜00:快走(ゴールのコンマ判定に+25の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。マイナス補正の効果は消える。

――
下4 レース終盤のスペシャルウィークの調子

01〜33:好走(ゴールのコンマ判定の補正なし)
34〜66:鋭い差し(ゴールのコンマ判定に+50の補正)
67〜99:シューティングスター Lv1発動(ゴールのコンマ判定に+150の補正)
00  :シューティングスター Lv3発動(ゴールのコンマ判定に+300の補正)
ゾロ目:補正効果1.5倍。

――

下5 ゴールイン 着順確定

――

▼作戦
●逃げ[G](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値-100
補正がない能力値-150

●先行[A](補正:スピード、スタミナ)
補正がある能力値に+100

●差し[A](補正:スピード、スタミナ、パワー)
補正がある能力値に+50

●追込[C](補正:パワー、根性)
補正がある能力値に+100

▼着順決定
[ 下5のコンマ+序盤補正+中盤補正+終盤補正]=レース中達成値
※中盤にマイナス補正があった場合は計算式に(中盤マイナス補正-25)が追加される。
[ウマ娘の能力値から賢さを除いた合計]=能力値参照値
【[レース中達成値]+[能力値参照値]+バ場補正/芝A(+100)+中距離適正A(+100)+ハヤテ一文字(+100)+やる気/絶好調(+100)=達成値】
達成値-(レース中全てのマイナス補正-賢さ)=最終達成値

最終達成値が1100を超した場合 1着
※(100超えるごとにバ身が1伸びる。報酬増)
最終達成値が1000を越した場合 2〜3着
最終達成値が900を越した場合  4〜5着(掲示板)
最終達成値が900を下回った場合 着外

―――
連取は一度目の投稿から15分後から可能とします。
少し多めの安価になりますが、よろしくお願いします……!
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 00:36:36.04 ID:ZW3OpMGKo
ぬん
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 00:51:31.36 ID:bZ/w21dyo
ぬおお
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 00:52:51.26 ID:fo7tMhj+O
運が悪いか
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:11:51.50 ID:fc40hSV20
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:34:07.62 ID:+BSMpQ8g0
逃げでかかってブロックか、これはボロ負けですね……
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 01:34:28.59 ID:QLMfIYTTo
ススズ強過ぎやったんやなって……
64 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 02:17:48.33 ID:ICXtl3UQ0
※一部計算式に誤りがあったため訂正します。
達成値+補正後賢さ=最終達成値
ただし補正後賢さの上限値はレース中全てのマイナス補正と同値とする。

▼レース展開
序盤(36):掛り(-25)
中盤(26):ブロック(-50) + 食い下がり(+25)
終盤(50):鋭い差し(+50)
着順決定:62
――――――――――――
[-25]+[-50]+[25]+[50]+[62]=62 レース中達成値


▼作戦:逃げ
スピード:100(F)→1
スタミナ:88(F)→1
パワー:185(F)→35
根性:180(F)→30
賢さ:91(G)→1
――――――――――――
1+1+35+30+=67 能力値参照値


▼着順
[レース中達成値:62]+[能力値参照値:67]
+[バ場補正/芝A:100]+[中距離適正A:100]
+[ハヤテ一文字:100]+[やる気/絶好調:100]
=529 達成値
―――――――――――――
[達成値:529]
[レース中全てのマイナス補正:651]
[補正後賢さ:1] 
―――――――――――――
[最終達成値:529+1]


よってスペシャルウィーク、着外――。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 02:30:50.31 ID:u9ZDdcet0
よっぽどのことがありましたねぇ
66 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 02:40:00.19 ID:ICXtl3UQ0
なっちゃい……ましたねぇ……
67 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 02:40:41.05 ID:ICXtl3UQ0
――大丈夫。

 僕はその言葉の無意味さをよく知った。

――勝てるさ。

 僕はその言葉の無責任さをよく知った。

 ああ、よく思い知ったさ。
 だから、だから――思い知ったから。
 目の前で走っているあの子だけは、どうか救ってくれよ、三女神様――ッ!

――――――

 パドックに入り、スペシャルウィークは周囲をまず見渡した。
 ウマ娘にそのような器官があるわけではないが、なんとなく戦うウマ娘がどれくらいの力量を持つか、理解することができる。
 だからこそ、スペシャルウィークは少しだけ拍子抜けした。

――ここには、"みんな"みたいに強い子はいない。

 理性では異なるとわかっていても、しかし本能があまりに高らかにスペシャルウィークの脳裏に事実を焼き付ける。
 此処に居るのは、スペシャルウィークよりも格下のウマ娘たち。ふと脳裏に、よほどのことが無ければ勝てる、と励ましたトレーナーの言葉が過る。
 確かに、勝てるのではないか――。そう思うことは、もはや致し方のない帰結だった。だが同時に、その思い込みこそが、彼女の脚を破滅へと追いやる。

 きっかけは些細なことだった。
 無意識下で油断していたから、ゲートから出遅れた。
 たったそれだけのことだった。これであれば、まだ巻き返せる。気を入れなおせば。
 スペシャルウィークがそう思った直後だった。

――スペシャルウィークもそうだが、君たちの世代には有力なウマ娘が多数在籍している。エルコンドルパサー、セイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー……。いずれも名だたる名馬だ。
――そんな環境下だから、君たちは注意すべき存在となる。つまり、君たちはブロックされやすくなる――。道理としてはこうなるが、わかるか?

 はい、と答えたはずだった。もちろん、スペシャルウィークとてトレーナーの言葉を忘れるはずもなかった。――だが、既に賽は投げられていたのだ。
 スペシャルウィークの出遅れを察知したウマ娘が、途端にスペシャルウィークの周囲を囲う。――ブロックだ。
 彼女らよりもスペシャルウィークのパワーは勝っていたが、しかし戦いは数であるというように、彼女たちは数の力でスペシャルウィークを完封した。抜け出せない。

 どうして、という声が脳内でリフレインした。

 次第に息が切れ、差すことも不可能なほどに足が重くなり、全身が鉛になったかのような重い倦怠感がのしかかる。
 ブロックしていたウマ娘も、スペシャルウィークのスタミナが完全に切れたことを察知し、ペースを上げて離脱している。スペシャルウィークは、今此処でレースをしている状態であるのにも関わらず。

――孤独だった。

 そう理解した瞬間、恐怖した。負けてしまうことに?
……否、置いていかれることに。
 黄金の世代とまで呼ばれるスペシャルウィークの世代。彼女も見劣りはしないものの――しかし、現に今おいていかれている。
 レースにも。そして――"みんな"にも。

 息が重い。
 肺から血の香りが昇ってきて、鼻腔に満ちてくらくらする。
 足が重い。動かない。
 先ほどまではターフの先を映していた瞳は、白んで何も捉えていない。
 少しだけ動く耳だけが、誰かが叫ぶ声を感じとる。
 でも、何を言っているのかわからない。
 ああ、きっと応援してくれているんだな。――そう思うが、スペシャルウィークの心はもはや動かない。
 
――日本一になれなどしない。

――私は、スズカさんにみたいには、なれない。

 輝かんばかりのステージでセンターを飾る、憧れのウマ娘のように、私はなることができない。
 できない、出来ない。できないできないできない、できないできない出来ない出来ない――。不可能だ。無理だ。難しいのだ。これこそが否定と――拒絶の念だった。
 もうやめてしまいたい。
 スペシャルウィークは、そう思う他、何もできなかった――。
68 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 02:51:09.85 ID:ICXtl3UQ0
「―――がんばれッッッッ!」

 稲妻のように走った声が、スペシャルウィークの体を強く打つ。
 どこまで暗い気持ちに支配され、泥濘を進むような魂に、緋を入れるような、強く、温かい声が。
 動ける、まだ、脚は動く。そう認識して、足を一歩、また一歩と強く前に出す。
 諦めるものか。絶対に――負けてたまるものか。

「誓ったんだ――ッ」

 一歩、また一歩。
 鉛の行脚は、やがて飛翔へと変化する。

「日本一の、ウマ娘になるって―――ッ!!!」

 今、日本総大将が再起動する。
 大地が蠢き、雲は裂け、海は鳴動する。
 森羅万象。ありとあらゆるものが観客となり、彼女の力となるかのように。
 動け。動け。物理法則も、この世の真理すらも、今は彼女の力とならんと動き出した。

―――

――願いは形となり、祈りは強さとなる。

 真摯な祈りは時代を、時空を超え、何時かどこかの彼女の力を、彼女に託す。
 勝ちたい。その四文字に、魂すら賭ける彼女らの思いに呼応して、神性は導きを露わにする。

 やがて、一着とはならないまでのゴールを果たしたスペシャルウィークは深く息をつき、あたりを見まわした時だった。
 あの時かけてくれた声のお礼を言うつもりだった。よくやった、と言ってもらうつもりだった。

――でも、彼女の視線の先には、誰もいなかった。
69 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 03:01:22.35 ID:ICXtl3UQ0
■一週目クリア報酬

▼ウマ娘関連
[因子]
スピード★☆☆
シューティングスター★☆☆

▼トレーナー関連
下1(ドット) 一週目クリア報酬
01〜33:やる気ドロップス(使用するとやる気を上げることができる)
34〜66:トレーナー白書(使用するとスキルを獲得することができる)
67〜99:夢のきらめき(使用するとウマ娘の潜在能力を開花させる)
00:導き(定められた運命を変える。ラウンド数が常に+1される)

下2(ドット) 一週目クリア報酬
・俯瞰視(確定)
残されたラウンド数を認知することができるようになる。
01〜33:目覚まし時計(安価を再判定させることが可能になる。やる気が上昇する)
34〜66:サポートカード[スペシャルウィーク](サポートカードの使用により、特定の能力値の上昇を恒常的に効率化させる)
67〜99:因子/全身全霊[★☆☆]
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 03:18:15.48 ID:+BSMpQ8g0
一週目クリアってことはスペはここで終わり?

どうでもいいけど今育ててるスペがこのスレみたくメイクデビュー8着皐月賞10着と戦績散々だわ休ませれば7割寝不足だわで桜鍋まっしぐらでつらい
71 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 03:50:23.88 ID:ICXtl3UQ0
>>70
一応ここで終わりです。次回安価の時にスペちゃん来たらあるいは……。
今育成してるエアグルーヴが地獄みたいにやる気下げてくるので苦戦中……です……お互いがんばりましょう……!

あ、安価下です。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 06:54:08.81 ID:fc40hSV20
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 10:53:40.81 ID:bZ/w21dyo
おつおつ
うおおん……
74 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 12:44:37.62 ID:ICXtl3UQ0

▼トレーナー白書を獲得した!

▼因子[全身全霊★☆☆]を獲得した!

▼スキル[俯瞰視]を獲得した!

――――
―――
――

 視界が暗転する。
 僕が今どこにいるのか。あるいはそもそも生きているのかすらわからない、無限に等しい闇が僕の視界を覆っていた。

――スペシャルウィークの走りを見届けてから早一時間が経過した。

 最後に自身の"願い"――"想い"かもしれないが――を取り戻した彼女は、見事な走りで駆け抜けた。このままいけば、日本一のウマ娘になることもそう難しいことではないだろう。
 あの日、あの時の彼女の走りを見て、彼女を放っておくものはいない。あの世界で僕の扱いがどうなっているかはわからないが、スペシャルウィークが悪い方向に進むことはもう、ないと思えた。

……そう、僕にはもう認識できている。
 何かしらの条件を果たしたか、あるいは規則性に従って僕はループしているのだと。理解しなければならないかのように、認識が"植え付けられている"のだ。
 何が起こっているのか語るには、余りに情報が足りない。兎にも角にも、僕は今時間の流れの中に居るのだろう、と思う。

 ふと、視界が開ける。
 大小さまざまなモニターが浮かぶ部屋だった。
 得た所感を、語弊を覚悟して言うと――監視室のようだ、と思った。
 そこには生物はいない。ただ、モニターとそこから繋がれたケーブルが世界を埋め尽くしているような部屋だ。どこまでも、無機質な。
 僕がモニターの前に立つと、一人でにモニターが立ち上がった。まるで歓迎するように一度明滅し、その後、何かの映像を流し始める。

――トレーナーさん……? どこですか……?

 スペシャルウィークだ。もう夜だというのに、学園内部を探し回っている。
 見れば、彼女の友人までもがトレーナーを……多分僕を探していた。
 ひどく取り乱した様子だった。それもそうだろう、目の前で人がいなくなれば、焦りもする。
 どこですか、どこですか……と、必死に探し回る彼女の姿は、昼間見た勇猛なそれとは似ても似つかない。どことなく憔悴したような面持ちだ。

「……ごめんな」

 思わず声が漏れる。
 導いてやれなかったこと。日本一に出来なかったこと。……目の前から消えたこと。
 もう探さなくてもいいんだよ、と声をかけても、きっとあちらには届くまい。
 僕にできることは、彼女の今後を切に祈ることくらいだろう。

 気付けば、僕の後ろに扉があった。
 扉を潜れば、またあのループが始まる。
 それはきっと――理事長が設けた夢の祭典……URAファイナルズを勝ち残るまで終わることはないのだろう。
 どれだけ長い旅路になるか、予想すらできない。でも、動かないことには始まらない。

「……頑張れよ、スペシャルウィーク」

 静かな部屋に、僕の声だけが、反響した。
 やがて、扉は――開かれる。

75 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 12:53:03.49 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……さて。またここからやり直し、か」

トレーナー「少し心にクるものはあるが、挫けてもいられない」

トレーナー「それに、前回と違う点が、確実にある」

トレーナー(トレーナー白書……熟練のトレーナーが書き記した、ウマ娘育成に関する本。その一遍でも、物凄くためになることが書かれている。これを全て読んだトレーナーはきっと、素晴らしいトレーナーとなるのだろうな)

トレーナー(そして、因子、と呼ばれる謎の石……。スピードと全身全霊、と呼ばれるスキルらしい。なぜこの石の名前を理解することができるか、僕にはわからないが――)

トレーナー(……最後に、重要なのは[俯瞰視]と呼ばれるスキルだ。5R、と書いてある。これがきっと、僕に設けられたループまでの期限なのだろう。目的を達成すると延長するのか、あるいは目的を達成したところでループするのかはわからないが――)

トレーナー「考えても仕方がない。情報が出ていない以上、むやみに考えるのはむしろ悪手」

トレーナー「まずは育成するウマ娘を選ぶか」

トレーナー「うーん。>>76 なんて、どうだろうか……」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 12:53:15.82 ID:bZ/w21dyo
ツインターボ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 13:00:40.00 ID:u9ZDdcet0
記憶は残ったままいなくなっちゃうのか…
スペちゃん病みそう(こなみ)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 13:18:29.12 ID:+BSMpQ8g0
そういやダブルジェット師匠もそうだけど育成馬実装されてない子はレース判定どうするんやろ
師匠ならとりあえず逃げA追込Gなのは確定だろうけど
79 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 13:41:45.73 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……ツインターボ。中央最後の異色路線のウマ娘、ともいわれているほどの大逃げスタイルが特徴的なウマ娘だな」

トレーナー「良くも悪くもピーキーな性能でファンを引き付けそうだが……」

※まだプレイアブルではないので、ナリタブライアンのストーリーで登場したツインターボの性能をそのまま転用します。
※固有スキルの記載と、初期ステータスの記載がないので、以上2点については安価を取ります。
80 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 13:41:45.69 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……ツインターボ。中央最後の異色路線のウマ娘、ともいわれているほどの大逃げスタイルが特徴的なウマ娘だな」

トレーナー「良くも悪くもピーキーな性能でファンを引き付けそうだが……」

※まだプレイアブルではないので、ナリタブライアンのストーリーで登場したツインターボの性能をそのまま転用します。
※固有スキルの記載と、初期ステータスの記載がないので、以上2点については安価を取ります。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 17:59:41.78 ID:ZW3OpMGKo
>>78
馬群に飲まれたらビビっちゃう馬だったから
先行も差しもGと思う
82 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 18:56:41.01 ID:ICXtl3UQ0
■[ターボエンジン全開!]
スピード:下1+50
スタミナ:下2
パワー:下3
根性:下4
賢さ:下5
やる気:普通

[固有スキル]
下6 名前
効果はコンマの高さで変化させる。

ちなみにナリタブライアン戦の師匠は逃げ以外Gでした。
今回のコンマ安価、ちょっとサクッと終わらせたいので練取2分くらいにします。よろしくお願いします。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:38:43.63 ID:WnYeXPEhO
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:47:58.24 ID:bZ/w21dyo
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 19:48:29.95 ID:QLMfIYTTo
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:05:32.42 ID:bZ/w21dyo
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:09:58.03 ID:bZ/w21dyo
連投
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:10:25.74 ID:u9ZDdcet0
スタミナと根性が低めなの微妙にリンクしてて草
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 20:14:58.80 ID:ptHVQkoZo
スキル名なら「これが諦めないってことだァ!」
90 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 20:52:43.45 ID:ICXtl3UQ0
■[ターボエンジン全開!]ツインターボ
スピード:63+50=113
スタミナ:24
パワー:95
根性:42
賢さ:03
やる気:普通

[固有]これが諦めないってことだァ! Lv2
ゴール前でスタミナが尽きた場合、遮二無二、がむしゃらに走って速度を上げる。
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)


賢さヤバい……な……
91 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 20:57:29.01 ID:ICXtl3UQ0
ナチュラルに安価ガン無視してしまった
何となくこんな感じの進行です……不手際とかあったらすみません
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 21:07:49.37 ID:bZ/w21dyo
実にターボらしいステ草
固有も(発動すれば)強い
今回は一つは勝ちたいなぁ!
93 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 21:09:10.34 ID:ICXtl3UQ0
★――メイクデビューまで、あと3ラウンド
94 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 21:20:39.83 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「……何というか、派手な髪型と髪色で見つけやすくて助かるな。おまけに騒がしいし……」

ターボ「違うもん! これはターボが先に触ったんだもん!」

トレーナー(どうやら、お昼ご飯のパンを巡る熾烈な争いが繰り広げられているようだ……。争いのレベルが低い……)

トレーナー(はてさて。どのように声をかけるかな……)

トレーナー「 下1 」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 21:25:29.45 ID:/AyH+R5yO
ジェミニブーストってのは君の事か?
96 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/12(土) 21:53:14.62 ID:ICXtl3UQ0
トレーナー「ジェミニブーストってのは君の事か?」

ターボ「ツインターボだッ……って、誰?」

―――

 おどけるような言葉が頭上から降ってくる。あからさまに名前を弄るような言葉に、ツインターボは反応せざるを得ない。
 あの帝王のような立ち振る舞い、げに許しがたき――。さながら仇敵を見つけたかのような心持ちで視線を動かした先に、その人物はいた。

……その表情が、ツインターボの口を思わず動かした。

―――

ターボ「……悲しいのか?」

トレーナー「……。いきなりどうした、ダブルジェット」

ターボ「ツインターボっ!!!! なんかふざけてるくせにかなしそーな顔してたから聞いただけ!!!」

トレーナー「そうか、そう見えるか」

ターボ「見える!!!」

トレーナー「そりゃ……心配おかけしました?」

ターボ「あーっ?! パンがなくなってる!!」

トレーナー(この騒ぎに乗じて持って行ったな……強かだ……)

ターボ「もーっ! ターボのパン、ターボが食べたかったのに!!」

トレーナー「いやぁ、すまんすまん」

ターボ「謝るだけで済んだらケーザツはいらないっ!」

トレーナー「すまんすまん。あとでパン一個奢るってことでどうだ?」

ターボ「許した!」

トレーナー「転身早っ……」

ターボ「? ターボは早いぞ!」

トレーナー「まぁ、そうだろうな?」

ターボ「……というか、何しに来たんだ? ターボのパンを盗んだつみは重いぞ!」

トレーナー(……盗んでないんだけど)

トレーナー(さて、なんて声をかけようかな)

トレーナー「下1」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/12(土) 21:58:22.23 ID:bZ/w21dyo
お詫びと言っちゃ何だが、俺と一緒に一番になってくれないか
98 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/13(日) 16:09:19.80 ID:IxDmJBWv0
トレーナー「お詫びと言っちゃ何だが、俺と一緒に一番になってくれないか」

ターボ「一番? なる!」

トレーナー「俺に君を導かせてくれないか――って、決断はや……」

ターボ「じんそくかだん? はって副会長が言ってた!」

トレーナー「熟慮断行という言葉を知ってるか?」

ターボ「知らん!!! でもターボを一番にしてくれるんでしょ? だったら任せる!」

トレーナー「……。その信頼に応えることができるように、精進するよ」

ターボ「しょうじん? 頑張るってこと? わかった!」

―――

 ターボは、この人物がどのような人物かはわからなかった。だが、それよりも――自分を一番にしてくれること、そして何よりも、自分よりも
99 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/13(日) 16:10:22.34 ID:IxDmJBWv0
テキストエディタで書いてないことがバレてしまいましたね………………………………。
100 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/13(日) 16:11:40.83 ID:IxDmJBWv0
描きなおします、少々お待ちを……。
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 16:34:10.86 ID:6RjShkSNo
よいのよ
102 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/13(日) 16:40:51.42 ID:IxDmJBWv0
トレーナー「お詫びと言っちゃ何だが、俺と一緒に一番になってくれないか」

ターボ「一番? なる!」

トレーナー「俺に君を導かせてくれないか――って、決断はや……」

ターボ「じんそくかだん? はって副会長が言ってた!」

トレーナー「熟慮断行という言葉を知ってるか?」

ターボ「知らん!!! でもターボを一番にしてくれるんでしょ? だったら任せる!」

トレーナー「……。その信頼に応えることができるように、精進するよ」

ターボ「しょうじん? 頑張るってこと? わかった!」

―――

 ターボは、この人物がどのような人物かはわからなかった。
 だが、それよりも――自分を一番にしてくれること、そして何よりも、今まで日の目を浴びてこなかった自分を見出してくれた。
 そんな人物が、自分をどうこうするような悪い人間ではないことを、なんとなく理解している。そんな人物がどんな世界を見せてくれるのか、ターボは少しだけ楽しみだった。

―――

ターボ「そういえば、昼ご飯食べてなかったんだった……」

トレーナー「……とりあえず、何か頼むか」

ターボ「うん!」

―――
――

トレーナー「さて、あれから一週間がたったわけだが……」

トレーナー「相変わらずターボがどこにいるのかはわかりやすいな……」

トレーナー「さて、今日は何をしようか」

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/その他(良識の範囲内で自由に)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 16:45:01.47 ID:xOAgaqgLO
トレーニング
104 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/13(日) 22:19:38.84 ID:IxDmJBWv0
トレーナー「今日はトレーニングだ!」

ターボ「おおーっ!」

トレーニング「今日のトレーニングは……これだーッ!」

トレーニングの内容は?
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ/その他
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/13(日) 22:21:16.91 ID:8+MDAcZlo
テンポ走でスタミナ
106 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/15(火) 00:44:11.38 ID:W0rZ6CIj0
トレーナー(テンポ走……競走馬のトレーニングのうち、特に競走馬になる前のタイミング、持久力をつける際に行うトレーニングだ)

トレーナー(ツインターボの弱点、それは端的に言えば持続力の無さだ。レース序盤は正しくターボエンジンが起動したかのような速さがあるが、失速してしまえばーーそこでツインターボの先頭はここで終わり、ということになりかねない)

トレーナー(だが裏を返せば、この欠点にある程度の解決策を見出すことが出来れば、彼女が輝く舞台を作ることは容易になる、とも言える)

トレーナー(基礎中の基礎。やらせるなら土台の増強か)

トレーナー「よしターボ、テンポ走をやるぞ!」

ターボ「えー、テンポ走? そんなのターボ何回もやってるよ!!」

トレーナー「だからこそだ。基本に立ち返ることで、自分というウマ娘を振り返ることこそが、ターボが輝くことに繋がる」

ターボ「……テンポ走やったら、沢山走れる?」

トレーナー「それはターボ次第だな」

ターボ「……。わかった! 沢山走る!」

トレーナー「ペースは一定に保てよ〜! 1ハロンを一定のペースで走り続けるんだ!」

トレーナー(さて、どれだけの効果があるかな……)

下1
訓練の効果(コンマ)
※ゾロ目で追加イベント

ーーーー

長距離ウマ娘の育成で更新が遅くなりました……!
皆様のチャンピオンズミーティング、幸先良い始まりが切れたことをお祈りしております。ちなみに私は全敗でした。




107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 00:56:28.68 ID:g20CItM7o
〜〜〜〜
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 01:29:09.66 ID:gFrz5+h80

おつ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 01:41:52.79 ID:vpJqungho
うっわ全敗……?

仲間やんけ!
おつおつ頑張ろうな……
110 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/16(水) 00:06:30.66 ID:YCFF8GGe0
ターボ「うりゃりゃりゃりゃーっ!!!」

トレーナー(全力で走っているように見えるけど、案外繊細なスピードトレーニングだ……。そのあり方が常にターボを全力に見せているのかもしれないが、その実、内面はあまり強くないのかもしれない――)

ターボ「トレーナー、終わったぞ!」

トレーナー「おー、よしよし頑張ったな……!」

ターボ「えへへ……。で、レースはいつなんだ?」

トレーナー「気が早い……。メイクデビューは一か月くらい後だ。まだまだ先だと思うかもしれないが、案外一か月ってのは光みたいに過ぎてくからな〜」

ターボ「光……。さすがに、ターボと光だったら、光の方が早い……。むぅうううーっ! ターボまけない、まけないもん!!!」

トレーナー「いつかは光に追いつけるといいな……って、何を走ろうとしてるんだ?! これ以上はオーバーワークだ……って……。早いし速い……。まぁ、もう1ハロンくらいだったら誤差の範囲内だろ……」

トレーナー(それにしても、メイクデビューまであと2ターン……とはどういう意味なんだろうか。1ターン経過するごとに、約半月が経過している。完全にそうとはいいがたいが、1ターンイコール半月と考えるべきだろうか)

トレーナー(そう考えると、トレーニングなどで一定の成果が上がるタイミングがちょうど合致する。つまりターンとは、これまでの半月間のリザルトを何らかの形で集計した数値とも言えるだろう)

トレーナー(……理解を深めなければ、いけない気がする。そうすることによって、きっと、俺は――何かを得ることができるような気がする)

―――

 日が落ちてくる。
 濃い橙と、ラスト1ハロンを最速で駆け抜けたターボの長い影。ターフの青臭い香り。遠くなる生徒たちのざわめき声。
 その一瞬を切り抜くように、ターボは1ハロンの区切りを突き抜けた。

――まるで蒼天に駆ける風。

 青い髪がふわふわと浮かぶ中、しかしそれを後ろへ送る速度は確実に人間の常識外のそれだ。
 学園の外では全速力を出してはいけないというルールは、まさしく彼女らウマ娘の超常的膂力や速力を危惧して設けられたものである、とトレーナーは愚考する。
 だからこそ、トレーナーはふと疑問に思う。
 ウマ娘とは、いったいどのようなものなのか。
 ツインターボは笑っている。最後に、一番気持ちがいい走りをして、無邪気に。スペシャルウィークは微笑んでいた。レースに負けそうになって、落ち込んで、でも前を向いていた。
 ウマ娘と人間。根本は何も変わらないのに、身体的特徴という一点で確実に異なっている。そのルーツがどこにあるのか。そして、ルーツをたどった先に何があるのか――今は、誰も知らない。知ってはならない。

 ターボが、トレーナーの袖をつかむ。まるで向日葵のような大輪の笑顔を浮かべ、夕食の時間であることを彼女は告げた。
 トレーナーは思考を寸断し、彼女に導かれるままにこの場所を後にした。

――その時、トレーナーは気付いた。懐に持つ石が、本が、光を放ったことに。

―――

■[ターボエンジン全開!]ツインターボ
スピード:113+12(因子:スピード★☆☆)(F)
スタミナ:24+68(トレーニング)=92(G)
パワー:95(G)
根性:42(G)
賢さ:03(G)
やる気:普通

[固有]これが諦めないってことだァ! Lv2
ゴール前でスタミナが尽きた場合、遮二無二、がむしゃらに走って速度を上げる。
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+200の補正)
[通常]
全身全霊(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

下1 トレーナー白書を使う?使わない?
※前回のループ報酬は、今回のループでのみ使用可能ですが、トレーナー白書はこれに含まれません。
※トレーナー白書は使用することにより、ウマ娘に適合するスキルをランダムで一つ獲得可能です。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 00:19:57.93 ID:zfwBiJyZ0
消費アイテム?
安価下
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 01:19:34.35 ID:voZhSDyx0
わからんけど使っちゃう
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 07:18:55.25 ID:2tbM7Ghfo
おつおつ
さわやか師匠
勝ってほしいなぁ!
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 13:04:12.01 ID:SqHCDF4lO
だがこういった娘を曇らせるのもまたオツなもんやでぇ
115 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/17(木) 21:57:44.73 ID:L45r/Gto0
ナリタタイシン頑張って育ててたらいつの間にか時間が経ってました。おかげさまで全勝しました、ありがとうございます。
更新していきます〜
116 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/17(木) 22:01:39.29 ID:L45r/Gto0
▼トレーナー白書を使用した!
獲得スキルは下1(コンマ)
※コンマが大きいほど良いスキルを習得する。今回は[逃げ]か汎用性の高いスキル(円弧とかハヤテとか弧線とか)。
※ゾロ目は追加で何かしらの安価を取ります
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 22:14:38.22 ID:l6lZxLOvo
おかおめ
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 22:43:22.78 ID:l+C2hYw5o
ゾロか完全に師匠流れ乗ってんな
119 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/17(木) 22:55:22.14 ID:L45r/Gto0
▼ツインターボは[先駆け]を習得した!

[先駆け]
レース序盤で僅かに前に行きやすくなる(レース序盤の選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50)

ゾロ目ボーナス
下1 コンマ50以上でスキル進化、先駆け→先手必勝へ。
   コンマ50以下で現状維持、[先手必勝]のスキルヒントLv1を獲得する。
※スキルヒント:ターンを消費することで、該当するスキルを獲得できるチャンスを獲得する。Lvに応じて難易度は下がる。
※さらにゾロ目だった場合追加でスキルが獲得できます。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 22:57:26.17 ID:hv7Kgnd6o
そい
121 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/18(金) 02:49:36.27 ID:JBwdv+s90
 ツインターボにとって、その出来事は全くの想定外のことだった。
 夕焼け空を眺め、流れる雲を見ながら、自分もあれくらい早く走れるようになりたいだのなんだのと思考を重ねて。ふと気付いた時には体が熱かった。
 夏の茹だるような――あるいは自分の中で隠されていた何かが、今詳らかに明かされようとするような感覚。
 吐息は熱く、視界はぐらりと揺れる。でも、不思議と不快感はない。
 まるで熱いシャワーを浴びた後の、意識の混濁めいた酩酊のような、ゆるりとしていてどこかふわふわした快感がせり上がる。
 ふぅ、と一つ息を吐くと、その感覚は即座に消え去った。
 しばらく何があったか考えるが、しかし特に異常は見つからない。――強いていえば、ご飯を食べる前にシャワーを浴びたくなったことくらいか。
 ツインターボは独りごちって、やがて小さく鼻歌を鳴らした。

 だが、ツインターボはまだ知らない。その身に宿った力が、如何に自身を引き立てるものであるかを。

▼[先手必勝]のヒントLv1を取得した


 
122 :いぬ ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/06/18(金) 02:56:02.82 ID:JBwdv+s90
トレーナー「昨日、去り際になんか本とか石が光ったと思ったら消えてた……」

トレーナー「朝起きて気づいたんだけど、家に帰ってから朝まで、俺の部屋に誰かが侵入した痕跡がない――」

トレーナー(まぁループ特典らしいし、そもそも存在自体がスピリチュアルなものか……深く気にすると負けな気がする)

トレーナー「さて、あと2ターンか。何をするべきだろうか?」

下1 ?・トレーニング下1
・お出かけ
・休憩
・スキル習得(現在は先手必勝のヒント所有中)
・その他(良識の範囲内で自由に)
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