【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」

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464 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/07/17(日) 04:03:05.62 ID:5B0OB/a50
・・・

今日朝からずっと行っている作業があって
言われてみればその『ずっと』が続く限り、小休憩は挟むにしても食事を挟むほどの気持ちの切り替えは恐らくしなかったでしょう
昼食のことは頭からすっぽりと抜けていました
というか、なんなら朝食も食べ忘れたような

翠「エルフナインちゃん、少し嬉しそうですね」

ところで隣を歩く少女は何故こんなにも表情を綻ばせているのでしょうか

エルフナイン(未来)「そう見えますか?いえ、嬉しいというか懐かしいというだけなんですが」

懐かしい、ですか

エルフナイン(未来)「ご飯のことで注意を受けるのなんてここ数年ありませんでしたから...仕事はずっと継続してありましたが、ご飯のことを忘れて没頭する程の仕事は久し振りです」

そう話すエルフナインちゃんの表情はやはり綻んでいるように見えます
果たしてそれが表情を綻ばせるようなことなのか、それは私には判断が付きませんでした

翠「あ」

沙耶香「ん」

食堂に訪れると、そこには1人先客が
そういえば、やはり荒魂の件は刀使の皆さんにも伝えるべきですよね
本当に荒魂が出現したのなら力を借りざるを得ませんし

・・・

沙耶香「わかった、皆に伝える」

翠「お願いします」

これでヨシッ!


『黒い生き物』についてコンマ下1
奇数 進展あり
偶数 進展なし

ライブ会場の電波障害についてコンマ下2
奇数 進展あり
偶数 進展なし
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 17:53:16.31 ID:o6xjvcjD0
コンマ判定どうかな
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/17(日) 19:57:22.15 ID:Siu4s66DO
そういえばノーブルレッドはどうなったんだろう?

もう一回奇数の判定頼む
467 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/07/21(木) 03:26:50.95 ID:NDyzXHh/0
昼食を取るついでに沙耶香ちゃんとお互いの軽い近況報告やなんかを済ませ、私とエルフナインちゃんは研究室に戻ってきました
何か進展があると良いのですが...

エルフナイン(未来)「早速いくつか連絡が来てます!」

翠「おぉ、幸先が良いですね!」


『黒い生き物』についてや会場の電波障害についての新情報安価下
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/07/21(木) 17:02:24.74 ID:YtUPUn1F0
黒い生き物(荒魂?)は深夜の時間帯にたまに見かけるらしい
謎の電波障害は一定の時間帯に電波の乱れが強くなるとの事
469 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/08/01(月) 03:59:23.77 ID:dox85Rkx0
・・・

『黒い生き物』についての呟きがされてから、あるいはライブ会場において電波障害が確認されてから、数日が経過しました
未だどちらもはっきりとした実態は掴めていませんが、それでもどちらもほぼ毎日少しずつ情報が集まってきます
そして、そこから導き出されたある種の法則のようなものも

翠「『黒い生き物』の有力な目撃情報は深夜に集中していて、恐らくその時間帯が主な活動時間」

毎日というわけではありませんが

エルフナイン(未来)「電波障害そのものは時空の歪みは発生させていないものの継続して起きています、そして決まった一定の時間帯でその乱れは強くなるようですね」


時間帯コンマ下
奇数 深夜含む
偶数 深夜除く
ゾロ目 むしろドンピシャ
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/01(月) 14:34:38.61 ID:oqo0ehIQ0
どうかなコンマ判定
471 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/08/10(水) 02:06:03.72 ID:EyT++y+h0
電波障害が起きる時間帯には、『黒い生き物』の目撃情報があった時間帯も含まれていました
まぁ片や深夜のみ、片や深夜含む色々な時間帯ということなので、これだけでは関係性を示すには至りませんが
むしろ、別件と考えた方が良いでしょう

翠「別件であるなら、どちらかの件について人員を増やさざるを得なくなった時は大きな動きをするタイミングを双方が被るタイミング以外にする、とか」

エルフナイン(未来)「そういった工夫は出来ますね」

逆に一度に両方の件について動く、ということも出来ますが


コンマ下1
奇数 電波障害の原因が判明
偶数 『黒い生き物』のより詳細な情報が判明
ゾロ目 ???

安価下2
(コンマ下1が奇数の場合は電波障害の原因、偶数の場合は『黒い生き物』のより詳細な情報を記述)
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/10(水) 03:15:45.12 ID:tkVBmmIs0
ゾロ目だとどうなるんだろう?
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/10(水) 20:41:15.88 ID:JGjmC6eQO
荒魂に近い姿や特徴の情報が入ってくる
474 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/08/11(木) 03:10:20.54 ID:2FUsnFcC0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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475 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/08/22(月) 03:27:07.56 ID:ThvqW9E30
翠「『黒い生き物』がイコールで荒魂なのはそろそろ断定しても良さそうですね...」

エルフナイン(未来)「目撃情報も増え、それらしき写真もアップされ始めましたしね...」

ブレたものばかりでピントが合ったものはありませんが、写っているのはどれも黒い皮膚と溶岩のような光る箇所を持つ小動物
刀使の皆さんにも見てもらいましたが、やはりそれは荒魂で間違いないだろうとのことです

翠「で、日を増す毎に具体性が増す程度の情報がネットから集められているわけですが...私達が常に後手に回り続けてしまうのは如何なる因果なのでしょう...」

エルフナイン(未来)「S.O.N.G.職員の皆さんも刀使の皆さんも、現場付近に居合わせたタイミング自体はあっても荒魂を直接捕まえるどころか発見することすら出来ずに今日まで来てしまいましたね」

翠「荒魂におちょくられている気分です...」

こちらの動きが読まれているとでも言うのか...!みたいな気分です
野生動物でも多々あることですし...

翠「せめて行動パターンや行動範囲をもっと絞り込めれば...」



コンマ下1
奇数 絞り込めた
偶数 全然

どんな行動パターンや行動範囲?安価下2以降
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/22(月) 10:34:03.77 ID:tULgngq70
奇数のコンマ判定来てくれ
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/22(月) 19:24:27.53 ID:uT6YxFu1O
荒魂らしき生物は人気(ひとけ)の無い場所をよく徘徊してるという情報を見かける
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/26(金) 19:00:38.08 ID:IZJy22cW0
シンフォギアXDとゆゆゆ大満開の章がコラボするらしいですね
安価下
479 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/08/29(月) 03:29:25.99 ID:hip5Bp2B0
その後も捜索を続けますが、目撃情報はあるのにこちらは実際目撃出来ないという状況が続きます
しかしそろそろ限界かもしれません...
一度目撃情報が出た場所をその都度立ち入り禁止にして徹底捜索が行われてきましたが、その事が噂になるのもそう時間はかからず
S.O.N.G.まで辿り着くような特定はされないものの、目撃情報が増え続けている『黒い生き物』の存在が単なる見間違いではないのでは、という陰謀論(あながち間違いでもないのですが)の賛同者もまた出てきていました

エルフナイン(未来)「情報操作にも限界がありますからね...」

翠「しかしもっと大々的に、というのも難しいですよね...」

しかし『黒い生き物』を探していながらも見付けられないというのは、何も私達だけに限った話ではないのも事実です
どういうことかといえば、それだけ話題になれば興味本位で探そう、捕まえようと考える人も当然いるわけで
それは主に当時実際に荒魂を直で見ていない人達のようです
荒魂を直で見たことがある人は荒魂の危険性を身をもって知っているので妥当とも言えますね

翠「この人も捕まえようとしてるみたいですね、情報提供求めてます」

ふと目に留まったとあるネット配信者の女性の書き込みには、今度『黒い生き物』を探す様子を動画にするからめぼしい場所をコメントで教えてほしい、と
こういうのはいつの時代になっても変わらないんですね...

翠「私も教えてほしいくらいですよ!」

そんなことを言ったところでどうしようもないんですが
恐らくS.O.N.G.が既に持っているもの以上の情報は得られないだろうと思いつつも、一応そのコメント欄に目を通していきました

翠「やはりどれも既に見付けた書き込みにあった場所ばかりですか...」

何ならそれらの場所を纏めて箇条書きにしてくれている人もいますね
そしてその人への返信も「ありがたい」やら「乙」やら...

翠「「人気のない場所ばっか」...ですか」

そういえば、どの目撃情報も深夜帯だから騒ぎになっていないのは当然だと思っていましたが、言われてみればどの場所も昼間であっても人気が少なそうな場所ばかり...?
480 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/08/29(月) 03:30:12.71 ID:hip5Bp2B0
翠「エルフナインちゃん、今までの目撃情報で人気の多い場所はありましたっけ」

エルフナイン(未来)「え?いえ、路地裏や公園の草むらなんかが多かったかと」

翠「むむ...」

改めて調べてみると、特定の場所を示す書き込みではなくとも『人気のない場所をよく徘徊している』という類いの書き込みをいくつか見かけるようになりました
そして確かに『黒い生き物』の目撃情報の傾向としてそれは合っています
それにこの辺はそれなりに都会で深夜帯でも割と外出している人や車は多いので、そういった意味でも特に『人気のない場所』と言えるでしょう

翠「いえ、しかし...」

確かにS.O.N.G.で捜索している今、その場所を『人気のない場所』に絞ってはいません
が、大は小を兼ねるという言葉の通り捜索場所は範囲が広いだけに『人気のない場所』も含まれています
ならばこそ無駄は多くなってしまったとしても見過ごしてしまうようなことは...

翠「いえ、あるいはまさか...」

荒魂もそのことを承知している、もしくは意図せずそうならざるを得なくなっている可能性は...


安価下
1 方針に変更はなし
2 『人気のない場所』にだけ絞って大人数でローラー作戦
3 『人気のない場所』にだけ絞って人数も絞ってローラー作戦
4 周辺住民に一時退去をお願いして街そのものを『人気のない場所』にしてしまう
5 その他(記述)

(翠「待っていましたよぉ!!!!!!さぁ来いグリムd」

『翠』「気が付けばこっちだとゆゆゆ要素が大分占めてきてるからね...おかしい、コラボSSじゃなかったはずなのに...」

翠「遂に勇者ギア公式化ですよッ!なるべく諦めない!為せば大抵なるとかなるとはこの事ッ!」)
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/08/29(月) 03:57:02.45 ID:98GZ6XXV0
5 OTONAに人のいない時間帯に人気の無い場所をドローンによる偵察を頼む(ノイズが出現する可能性を視野に入れて)
482 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/08/30(火) 03:01:20.19 ID:m63ZmH8q0
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483 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/09/08(木) 04:02:41.81 ID:6hjgHuM30
エルフナイン(未来)「捜索方法を変える、ですか?」

翠「どうでしょう」

私が提案してみたのは、捜索の時間帯を『人のいない時間』に、捜索現場を『人気のない場所』に、そして捜索方法を人海戦術から『ドローンによる偵察』に変更することでした
今までのありとあらゆる事態に対応する為のやり方とは正反対ともいえるとても狭い限られた範囲の事態にしか対応出来ないやり方ですが、その上で私なりに考えた結果の...いえ、単純に賭けですね

翠「勿論常にリアルタイムでドローン映像を確認することと、いつどのタイミングでも私達装者や刀使の皆さんが現場に急行出来る準備をしておくこと前提で、ですが」

装者も、というのは人気のない場所に現れかねないのが荒魂だけではないからです
というか、この時間ではめっきり出現頻度は下がっているらしいですが荒魂よりノイズの方が余程出現する可能性は高いといえます
バビロニアの宝物庫が原作のようにネフィリム大爆発で内部完全崩壊してるわけではないままネロさんに引き継がれていますし、そしてこの時間ではそのネロさんの存在があやふやになってしまっているという
なので本当にバビロニアの宝物庫がこの時間ではどのような状態なのか誰にもわかりません

翠「とはいえやはり今のやり方に比べて不足の事態での対応は遅れてしまうと思います、根拠も私の仮説未満の考えでしかありませんし...」

エルフナイン(未来)「いえ、相手は未知です、未知を既知で出し抜くことは出来ません...思い付いたことは全て試してみましょう、いつものように」

翠「!...はい!」

そうして私とエルフナインちゃんで頭を下げた結果、ししょーは提案を受け入れ諸々の手配をしてくれました
そして...


コンマ下
奇数 映像に人影が
偶数 映像に特に何も映らない
ゾロ目 映像に乱れが
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/08(木) 13:08:55.33 ID:EqPNaRFV0
奇数のコンマ判定こい!
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/08(木) 13:17:27.81 ID:EqPNaRFV0
まさかのゾロ目…
どうなるんだろう?
486 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/09/17(土) 03:11:22.57 ID:c6Q2iW2U0
・・・

ドローン映像を見続けてしばらく経ち、その瞬間は唐突に訪れました


ザッ...ザザッ...


翠「...あれ?今映像が」

気のせいでしょうか、ここまでずっと安定していた映像に乱れが見られたような

翠「独自回線なんですよね?このドローン」

エルフナイン(未来)「そのはずです、無線ではありますが特殊な回線を用いているので仮に一帯で電波障害が起きても問題なく稼働するように出来てます」

そういえばそろそろ例の電波障害が起きる時間帯ですね、と続けるエルフナインちゃん
そう、電波障害問題が同時進行な今、当然用意されたドローンは電波障害対策されたものです
なので映像に乱れが起きる筈がありません、やはり見間違い...


ザザッ...ザザッ...


翠「...いややっぱりこれ乱れてますよね!?」

街の様々な『人気のない場所』を映し出す複数のドローン映像
そのどれもが激しさの差はあれど乱れていきます

エルフナイン(未来)「ど、どうして...!?」

翠「とにかくししょー達に知らせて...っ!エルフナインちゃん5番の映像!拡大してください!」

指示を仰ごうとししょー達のところへ行こうとしたその時、1つの映像の中にチラリと何か影が映ったのが見えました

エルフナイン(未来)「これは...人、でしょうか」

翠「ただの通行人...何か前に構えてますね、スマホでしょうか」

私達はモニターに顔を近付けてその映像を凝視します
映像は相変わらず乱れていて見辛いものですが、荒魂ではなくスマホを前に突きだしながら歩く女性のようですね

翠「すみません、早とちりだったみたいで...」

エルフナイン(未来)「翠さん!ここ!」

翠「へ?」

エルフナインちゃんがその映像を改めて指差しました
急いで視線を戻すと、そこには女性の前へと歩を進める四足歩行の黒い生き物の姿が

翠「荒魂...!」
487 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/09/17(土) 03:12:18.21 ID:c6Q2iW2U0
さっきまでどこにもいなかった筈...建物の影に隠れていた?いえ、考察は後です

翠「刀使の皆さんに出動をお願いしてください!ししょー達にも話を通して!」

エルフナイン(未来)「は、はい!翠さんは」

翠「先に行きます!」

正直、荒魂が出現した場所に一般人が居合わせてしまう可能性は想定していました
しかし現地に誰かしら待機することで荒魂の出現条件が満たされない可能性も考えた結果、そうなった場合後手に回ることを許容せざるを得ず...
だとしても、許容するのはあくまで後手に回ること、決して一般人の被害を出すことではありません

「Imyuteus amenomurakumo tron」

私はアメノムラクモを纏いながら床へあるものを叩き付けました


パリンッ


床に当たり割れたそれはテレポートジェム
テレポート先に登録したのは5番のドローンの真下...つまり映像の現地の真上
急いで作ったものの時間と材料の関係で今のところ1つのドローンにつき1つずつしか用意出来てませんでしたが、まさかもう使うことになるとは

・・・


翠「はあぁぁっ!」

現地真上、はるか上空にテレポートした私は荒魂目掛けて自然落下していきます


ぐわん...


翠「ぐっ...」

この感覚...ここ一帯、恐らく電波障害が起きてる範囲で僅かに時空震が起きているようです
二度経験した時空震ほどの強い感覚ではありませんが、その衝撃に視界が揺れて...

翠「ッ!?」

荒魂の姿が透けては戻ってを繰り返している...どころか、ここから見える景色全体が揺らめくように色彩や形にブレが生じていました
荒魂と向かい合っていた女性は私に気付いたのか、眼鏡のレンズ越しにこちらを見上げ


安価下
1 女性の安全第一、女性を連れて荒魂から距離を取る
2 荒魂討伐優先、女性を背に刀使メンバー到着まで時間稼ぎ
3 その他(記述)
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/17(土) 04:07:53.11 ID:hQ6EjiSw0
1の選択肢で
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/22(木) 22:22:05.71 ID:xbe4DcSiO
安価まだ間に合うなら3で『時空の歪みに巻き込まれて一人だけ別世界に飛ばされる事を懸念して、極力時空の歪みから離れる』
490 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/03(月) 03:47:42.88 ID:skbLRv+00
undefined
491 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/03(月) 03:48:29.92 ID:skbLRv+00
羽衣の浮力で落下スピードを落としつつ女性の前に着地した私は、改めて荒魂を観察しました
形、大きさ共に大型犬のようなそれは威嚇するように唸り、今にも襲い掛かってきそうです
しかしその身体はハッキリと見えたと思えば向こう側が透けて見えるようになり、そしてまたハッキリと見えるようになり...と色が安定しません
それは普通の荒魂ではあり得ないことでした

翠「そこの貴女、あの生き物は危険です、下がってください」

「あ、うん、はい」

背後に庇っている女性に向けて救助時のテンプレの1つを掛けつつ、この後の行動をどうするべきかと考えます
荒魂を警戒しつつ周りへ視線を移すと、先程上空から見た通り建物が、地面が、景色そのものが荒魂同様不安定になりつつあり、異常事態で異常地帯なのは明らか
ですがよく見れば色彩や形は変わりつつも、荒魂のように全体が透けてしまう建物は稀でした
違う色になったり、違う建物になったり、看板の文字が変わったり

翠「ぐっ...」

そしてずっと感じ続けているこの時空震の感覚
となれば目の前の光景は時空の歪みによるもの...例えばこの時間と別の時間の同じ場所が僅かに重なって出現してしまっているとか...

翠「...こっちへ!」

「え」

私の予想が正解かどうかはわかりませんが、もし予想が正解だった場合この場に留まったままでは時空震に巻き込まれ別の世界、別の時間に飛ばされてしまうかもしれません
そうなる前に出来るだけここから...この時空震が起きている範囲から逃れるべきでしょう
それにこの頭痛では、女性を守ったまま荒魂と戦うのは、例え刀使の皆さんがここへ来るまでの時間稼ぎであってもこなせると断言出来ません

翠「安全な場所まで避難します!捕まっててください」

「腕?腰?」

翠「へ?あ、えっと背中?ですかね?」

「うい、じゃあ背中ね〜」
492 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/03(月) 03:49:13.43 ID:skbLRv+00
undefined
493 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/03(月) 03:50:08.34 ID:skbLRv+00
あまりに落ち着き払った口調で尋ねられ、逆にこっちが焦ってしまいます
そしてとっさに背中と言ってしまいましたが羽衣が邪魔になってしまいますね...いえ、ついでにおんぶ紐のようにして結んでしまいますか、その状態でも飛べますし

翠「で、では改めて、捕まっててください」

「捕まった」

翠「行きます!」

その場で跳ねるように地面を蹴り上げそのまま荒魂とは反対方向に向かって飛び、荒魂はそんな私達を追いかけてきました

・・・

翠「エルフナインちゃん!皆さん!誰か聞こえてますか!...ギアの通信も使えないとは、これも通信障害の影響...?」

通信障害の、時空震の範囲の外まで出られれば繋がるでしょうか
ちらりと後ろを向くと、荒魂の足は存外速くしっかり走ってきています
果たしてそこまであの荒魂を連れてきて良いものか...ですが見失ってしまうよりは...

「ねぇねぇ」

翠「ッ、はい、ごめんなさいもう少しなので」

「そうじゃなくて」

背中におぶっている女性に話しかけられた私はまだ安全圏に辿り着いていないことを伝えようとしましたが、遮られてしまいました
では何の用なのでしょう

「貴女って配信映っても大丈夫系?」

翠「は?」

「いえーい画面の向こうの皆見てる〜?怒涛の展開だよ〜!噂の生き物発見したかと思ったら親方空から女の子が!背中から引き続き配信を」

翠「良い訳ないですから!ちょっ、そのスマホ渡してください!」
494 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/03(月) 03:51:04.07 ID:skbLRv+00
不味い不味いです流石に生配信でこの状況はS.O.N.G.でも揉み消すのにかなりの苦労をかけてしまいます
そういえば荒魂と向かい合っていた時からずっとスマホを正面に構えていましたが、まさかあの時からずっと...?

「ほれほれ」

翠「あぁもう!」

「おっと、取られちゃった」

どうにか手を伸ばして奪い取った女性のスマホ
急いで配信停止を、いえ電源?非常事態とはいえ今更破壊は流石に...

翠「...へ?」



写し出されていたのは配信中の画面ではなく一面の砂嵐のノイズ
何一つ映っていません



「電波障害起きてるのに配信なんて出来るわけないでしょ?まぁ何の操作も出来なくて配信どころか録画も無理だったんだけど」

翠「...はあぁぁぁ」

どっと疲れて思わず大きな溜め息が漏れたのと同じタイミングで、ちょうど私達は時空震の範囲を抜け出しました



コンマ下
奇数 荒魂も範囲外へ
偶然 荒魂は範囲内でストップ
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/03(月) 04:20:38.73 ID:oy+h2aeV0
どうかなコンマ判定
496 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/11(火) 02:21:54.90 ID:qbScxZFm0
範囲外に出たことで時空震による頭痛も治まり、頭がスッキリしていきます

「は〜いそろそろ返してっと」

翠「あっ」

一瞬油断してしまい、スマホを取り返されてしまいました
元より私やシンフォギアについて等を拡散しないなら返すつもりではありましたが

翠「っ、それより荒魂は!?」

振り向くと、件の荒魂が丁度時空震の範囲からこちらに向かっているところでした
鼻先から順にこちら側に抜け出してくる荒魂
相変わらず透けては戻ってを繰り返していた身体はこちら側に抜け出した部分から色彩を安定させ、遂に全身が抜け出したことでハッキリと見えるように

翠「範囲から出てこられない、なんてことはありませんでしたか...」

「へぇ...やっぱり連れてこられるか」

こちらが脚を止めたからか、それともあちらも範囲外に出たことに何かを感じているのか
荒魂もまた脚を止め、こちらを睨み再び唸っています
じり...じり...私が少し後退すると、荒魂がその分少し前進し、お互い距離を保ちながら様子見をする形に

姫和「間に合ったか!」

可奈美「お待たせ!」

翠「皆さん...!」

その時、刀使の皆さんが到着しました


安価下
1 ここは任せて女性を連れて帰還
2 加勢する
3 その他(記述)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/11(火) 03:22:41.30 ID:45ax4eD40
3 トラブルがあるといけないので一般人の女性をOTONAが保護しに来るまで刀使達を見守る
498 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/18(火) 02:42:17.74 ID:B0jpSjmA0
S装備を纏い迅移によって駆け付けた皆さんは、そのまま荒魂を囲んでいます

エレン「後は任せるデース!」

舞衣「その人のことをお願い!」

翠「わ、わかりました!」

餅は餅屋、荒魂は刀使
一先ずは彼女達と合流出来て安心です
ですが油断は禁物...あの微弱な時空震が起きている空間も未だに健在ですし、何が起きても不思議はありません
彼女達が来たということはS.O.N.G.の職員さん達が来るのも時間の問題でしょうしそれまで今背負っている女性を守るのは当然として、刀使の皆さんの戦いにも注意を払っておいた方がいいでしょう

「問題なく倒せそう、かな」

翠「申し訳ありませんが、このまま帰すわけにはいかないので貴女にはもうしばらく待ってもらいます」

「はいはい...ところでさっき何処から出てきたの?」

翠「さっき?」

「ほら、上から降ってきた時」

翠「それは...企業秘密です」

「そっか〜」

すごいずっとぐいぐい来ますね...ですが何故かこの人には懐かしさとは少し違いますが、既視感というか...とにかくさほど緊張しません
むしろ多少おざなりな態度になってしまう節もあります

「じゃあもう一個いい?」

翠「はぁ」

荒魂やシンフォギアや刀使の事は勝手に話せることなんて1つもないので期待には応えられそうにありませんが
そんな風に思っていた私ですが、その女性の質問は予想したものとは違っていて

「貴女は神様の存在って信じてる?」


安価下
1 信じてる
2 信じてない
3 その他(記述)
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/18(火) 03:18:53.08 ID:WAjcYyYN0
1の選択肢で
500 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/10/26(水) 23:18:24.57 ID:rJQP7xeQ0
貴女は神様の存在って信じてる?

おぶっている女性から発せられたその一言に私は心の中で叫びました

これもしや怪しい勧誘かな!?!?と

翠「信じてます...よ?」

ま、まぁ彼女の信仰も思想も彼女の自由だと思うので構いませんが...
もし本当に何らかの勧誘だった場合この質問にYESの方が良いのかNOの方が良いのかすぐにはわからず、結果口から出た私の返答は何の捻りもなく私の本心です
もっとも正確には『信じている』ではなく『知っている』ですが

「うん、その言葉嘘じゃないよね」

翠「えぇ、まぁ」

「なら良し」

何が良しなんでしょう...
その後これといって更に質問されることもなく、ましてや何かを売り付けられることもなく
S.O.N.G.の職員さん達が到着するまで私達はただ刀使の皆さんと荒魂の戦闘を見守っていました



コンマ下1
奇数 特になし
偶数 特になし?
ゾロ目 戦闘状況に変化が

状況にどのような変化が?安価下2以降
(コンマ下1がゾロ目の場合のみ採用)
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/27(木) 01:51:16.07 ID:jtYzpwWh0
ゾロ目が来ませんように
502 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/11/04(金) 03:22:53.03 ID:rmPTVmqR0
・・・

その後荒魂は6人の連携によって滞りなく倒され、それとほぼ同時にS.O.N.G.の職員さんも到着
保護していた女性...配信者のお姉さんを引き渡す時がやってきました

翠「では、後は担当の者の指示にしたがっていただけると」

「はいはい、じゃあここで一旦お別れかな」

一旦というか、もう会うかどうかもわかりませんが

翠「あ、さっきのスマホの、冗談だとは思ってますが一応中身確認されるとは思いますので」

「スマホ?あぁうんスマホね、了解了解...じゃあうん...お疲れ様、み...ッ」

み?

「みー...皆にも、よろしく?って?言っておいて、ほら、あの刀の皆に、お疲れ様って」

翠「あっ、はい」

さっきまでの態度はどこへやら、事態が収拾して冷静になってきたのか若干ソワソワしていて、言葉も歯切れが悪くなっています

「うん、そういうことだから...ありがとう、ここに来てくれて」

翠「ふぎゃっ」

そう言って彼女は私の頭を乱暴に撫で回しすぐ手を離すと、そのまま職員さんの指示に従いこの場を離れていきました

翠「嵐のような...というほどではありませんが、慌ただしい人でした...」


安価下
1 本部へ帰還し就寝
2 このまま時空震が起きている範囲内の調査
3 倒した荒魂から出たノロの調査
4 その他(記述)
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/04(金) 03:32:07.41 ID:EDXBSEbu0
4 寝る前に元の世界への連絡は取れるか試してみる
504 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/11/13(日) 02:30:55.71 ID:SaDfBLAj0
本部に戻る頃にはすっかり深夜...どころかもうじき陽が昇るような時間でした
民間人の保護、荒魂の討伐こそしましたが結局あの電波障害の範囲内も微弱な時空震が起きていることしかわかりませんでしたし、荒魂が何処から、そして他にもいるのか、これから増えるのか等々問題は山積みです
が、あまり根を詰めすぎると友里さん辺りにまた怒られそうで...どこかしらのタイミングで仮眠を取っておきましょうか...

翠「その前に、試してみますか」

当初の目標、元の時間への帰還...のためにも通信の確立
こちらとあちらの座標さえわかればと思っていましたが、未だに座標がブレて通信すら不安定なのは他にもっと根本的な要素が抜けているのか

翠「ですが、この今ならもしかしたら...」

繋がりを強固とするためにあちらとこちらを繋ぐ時空の歪みを探したりもしてきましたが、あの微弱な時空震空間はその取っ掛かりになるかもしれません
それもこれほど長時間保ち続けているなんてことはそうそうあるとは思えませんし
というわけで、私はエルフナインちゃんに提案し、元の時間との通信を試みることにしました


コンマ下
奇数 繋がった!
偶数 繋がらない...
ゾロ目 ???
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 03:11:18.22 ID:Ua8qOt5e0
奇数の判定こい!
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/13(日) 03:12:37.25 ID:Ua8qOt5e0
ゾロ目…
翠ちゃんのコンマ運、悪すぎない?
507 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/11/21(月) 03:43:16.74 ID:AZQtAUBt0
通信を試みて十数秒
モニターに映る『NO SIGNAL』の文字が切り替わる瞬間が来るのを願って見詰めていると、本部内に警報が鳴り響きました

翠「まさか!」

エルフナイン(未来)「いえ、通信は相変わらずです!このアラートは確か...」

その警報が何を示しているのか同時に思い至った私達は思わず見合せ、部屋を飛び出します
向かった先はとある完全聖遺物が管理されている一室

翠「ギャラルホルンが、起動した...!」

ギャラルホルン自体は常に起動し、過去繋がったことのある並行世界と繋がっています
この場合の起動というのはギャラルホルンが鳴ること...つまり、どこかの並行世界で起きた異常を検知したということ
それも、エルフナインちゃんの見解では『並行世界間を乱しかねない脅威』のような存在を

翠「このタイミング、偶然だと思いますか」

エルフナイン(未来)「わかりません、無数に存在する並行世界は時と場合を選んでくれませんから...実際に見てみないことには...ひゃっ!?」

翠「うわぉっ!?」

その時、床が突然大きく揺れ、廊下を走っていた私達は転んでしまいました
今のは、地震...いえ違いますね、これは本部が...潜水艦が動いている?
それも中で揺れを感じるほどの動きで?

エルフナイン(未来)「何が起きてるんでしょうか...」


安価下
1 ギャラルホルンの部屋へ
2 操縦席へ
3 司令室へ
4 その他(記述)
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/21(月) 03:46:02.93 ID:ofRT16sN0
3 とりあえずししょーと会話しよう
509 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/11/28(月) 02:14:28.58 ID:tQ/MflrX0
翠「と、とりあえず一旦司令室に向かいましょう、ししょー達なら何かわかるかもしれません!」

私達は方向を変え、司令室を目指し激しく揺れる艦内で再び駆け出しました
突如起動したギャラルホルンのこともそうですが、この揺れも間違いなくししょー達も気付いているはずです

翠「召集をかけられる可能性も高いので一石二鳥というやつです!」

エルフナイン(未来)「多分使い方間違えてます!」

・・・

司令室に到着すると、そこではひっきりなしに様々な警報が鳴り友里さんや藤尭さん達がししょーの指示でモニターとにらめっこしながら走り回っていました
絵に描いたような修羅場です

翠「これは...話し掛けづらいですね...」

ですが、声をかけることを躊躇していても自体は進展しません

エルフナイン(未来)「あの!この揺れや先程のギャラルホルンのアラートの原因は!」

と思ってる間にエルフナインちゃんが要件を端的に簡潔に簡単にこなしてくれました

弦十郎(未来)「む、エルフナインくんと翠くんか、それがだな...」



揺れの原因コンマ下1
奇数 判明してる
偶数 判明してない

どのような原因?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/11/28(月) 02:31:59.64 ID:G2D/UGBo0
コンマの神様は翠ちゃんに味方してくれるのか
511 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/12/06(火) 03:40:39.05 ID:KZczjNDT0
どちらも未だ原因不明
ギャラルホルンも、この揺れも
ギャラルホルンはまだどの並行世界と繋がったのかわかっていませんし、揺れに至っては操縦等進路変更出来る区画に異常は見られなかったそうです

弦十郎(未来)「勿論現在地震や津波、それに準ずる災害は起きていない...強いて挙げるとすれば」

エルフナイン(未来)「未だ収まっていない複数箇所での電波障害...いえ、微弱な時空震ですか」

荒魂討伐以降、時空震が起きている箇所で新たな荒魂は発見されていません
そして時空震自体も次々と収まっています
ぽつりぽつりと未だ収まっていない箇所はありますが

翠「残り6箇所ですか...うぅ」

それにしても艦内の揺れは一向に収まる気配がありません、壁に手を付いていないとまた転んでしまいそうですね

エルフナイン(未来)「だ、大丈夫ですか?」

弦十郎(未来)「この断続的な揺れだ、酔ってしまっても無理はないか...」

翠「いえ、そういうのでは...ただちょっとバランス感覚が」



安価下
1 何かわかるまで大人しく待つ
2 本部からの脱出を試みる
3 ギャラルホルンの様子を見に行く
4 残ってる時空震が収まっていない箇所の監視
5 その他(記述)
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/06(火) 03:55:38.07 ID:etunkV0G0
5 何か起こるといけないので元の世界のみんなを呼んでから1
513 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/12/12(月) 04:14:36.13 ID:mT4Mf0VM0
いくつもの異常事態が同じタイミングで起きた、否、起きている今
私達にとっては残念ながら日常茶飯事ですが、この時間にとっては数年続いた平穏が一気に瓦解したも同然です
ましてや本部全体が自然現象とは到底思えない謎の力によって影響を受けるというのは余程の事態
この異常事態群がこの後も続く可能性を危惧し、私達...元の時間から来たメンバーは一ヶ所に集められ待機を言い渡されました

調「うぅ...頭痛い...」

切歌「イガリマのブーストで飛び回っても平気へっちゃらさんだったアタシも、何でか頭がぐるぐるデース...」

夏菜「大丈夫ですか?」

マリア「結構な数がダウンしてるわね、感染症の類いではないのでしょう?」

翼「まさか集められて早々メディカル検査を挟むことになるとはな...」

集められて判明したのが、具合が悪いのが私だけではないということです
私含めて誰も吐くほどではありませんが
せいぜい立っているのが少し辛くなるくらいで

『翠』「ピンピンしてるのが『私』と夏菜と翼さんとマリアさん、あと赤嶺ちゃんか」

薫(刀使)「ったく...さっきまで御刀振り回したって平気だったのに...ぁー」

翠「この人数...ただの乗り物酔い...じゃないってことでしょうか...」
514 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/12/12(月) 04:15:26.74 ID:mT4Mf0VM0
しかし、仮にこれも時空震やギャラルホルンが私達...元の時間のメンバー、あるいはこの時間以外から来たメンバーに対してのみ作用する何らかの電波的なものを発していたとして
何故『翠』達がそこから除外されているのかがわかりません
やはりそんな都合よく元の時間のメンバーやこの時間以外から来たメンバーだけに等というものではなく、もっと別の法則性があるのでしょうか


この時間以外からといえば

翠「あれ...過去の私は...呼んでないんでしたっけ...」

『翠』「いや呼ばれてたと思うけど」

マリア「彼女なら「枕が変わると寝られないから」って昼間に出て行ってたわよ、この時間の自宅に寄ってくるって、もしかしてまだ本部に帰ってきてないのかしら」

未来「翠ちゃんそうなの?初耳...うぅっ...」

『翠』「『私』も初耳なんだけど」

翠「私も...ですけど...」

切歌「翠さんも『翠』さんも割といつでも何処でも寝れてるデスよね?...デッ...デース...いっぱい喋ったら一気にぐらっと来たデース...」

第一この時間に来てからずっと寝泊まりしてましたよね...
まさか知り合いが居なさすぎる空間に耐えられなくて逃げた!?自分のことだからこそあの頃の私ならあり得なくはないと思えてしまいます...


コンマ下
奇数 本部の揺れが収まる
偶数 ギャラルホルンの方から何かが
ゾロ目 時空震の範囲が...
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/12(月) 04:28:01.58 ID:NUEuAZKu0
コンマ判定、ほいっと
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/12(月) 16:57:22.92 ID:nq/7z51w0
平日の早朝に書き込まれたのに10分ちょいでレスあるとか怖すぎる
517 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/12/20(火) 04:26:38.46 ID:xKCjibPa0
カッッッ!!!


翠「う゛っ...!?ま、眩しっ」

次の瞬間、世界が...いえ、本部艦内が光で満たされました

切歌「め、目がーッ!デスッ!」

マリア「この光、どこから...!」

視界が塞がれるほどの明るさだったのは一瞬ですぐに周りがちょっと明るめに見えるくらいに収まりましたが、それでも十分に明るい光が変わらず廊下の方から漏れています

『翠』「イマレント?」

夏菜「絶対違うと思いますけど...朝日が昇ったわけでもないでしょうし」

友奈(赤嶺)「とりあえず辿ってみる?この黄金の光の源まで」

翼「いや、司令の指示があるまでは動かない方が良いだろう、あまりにも一度に事が起き過ぎている」

姫和「...ここにいるままで...部屋の外がわかるような何かは、ないのか?...うっ...」

翠「一応...タブレットで監視カメラの映像やなんかは...」

頭痛に加えてチカチカする視界をどうにか我慢しながら艦内のカメラの映像を見ていきました
どの映像も黄金の光に照らされて見辛いものばかりですが、場所によってその明るさが若干異なっています

翠「一番明るい...つまり光源は...ここですね」

そこは丁度数刻前エルフナインちゃんと共に向かい、結局訪れなかった部屋

翠「ギャラルホルン...」

ギャラルホルンから、というよりはギャラルホルンが開いた穴から溢れ出している光
それはよくよく見ると真っ直ぐ上へと伸びていました



安価下
1 変わらず待機
2 その他(記述)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/12/20(火) 09:56:49.96 ID:hHCKDSEx0
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/20(火) 19:44:43.89 ID:KbBpFAuO0
>>516
どうせ>>1の独り相撲でしょ
来ないレスを延々と待ち続けるより自分で処理する方が余っ程潔い
520 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/12/27(火) 04:00:23.29 ID:NbAtiEhs0
明らかにただ起動しただけではない状態のギャラルホルン
様子を見に行くべきでしょうか...いえ、この畳み掛けるような異変に次ぐ異変に根負けして動いてしまうのは...
結論を出せぬまま、私は結果的にその場に留まり続けています


《大丈夫、その不快感はあと少しで良くなりますよ》


翠「っ...?」

聞き慣れないような、それでいてよく聞くような、しかし確かに聞き覚えのある声
ガンガンと痛みの走る頭の中に響いたその声は、私の意識を強引に引っ張ってきました

・・・

気が付くと、そこはさっきまでいた部屋ではなく

翠「ここは...深層世界、ですか?」

それも、私の深層世界のようでそうでない深層世界...ここもまた既視感を覚えています

翠「いえ、既視感というか...確か前にも1度ここに」


「そう、また会いましたね...いえ、また呼んだのは私の方ですから、それは少し違いますか」


声がした方に振り向くと、さっきまで誰もいなかった所に1人の女性がちゃぶ台を前にして腰を掛けていました

翠(未来)「久しぶりですね、若き日の私」



何か話す?安価下
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/27(火) 10:42:04.42 ID:NqvlxoBp0
今まで何処に行っていたのか、元の世界に帰れる方法は知っているか尋ねる
522 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2022/12/31(土) 03:22:20.73 ID:fs89nGT00
翠(未来)「どうですか?元気にしていましたか?」

翠「健康体なことを元気にしていたと形容するならしていましたがね、現在進行形で絶不調ですよ」

身体の方だけでなく精神的にも疲れきっていますし

翠(未来)「それはそれは...お疲れ様です」

翠「誰のせいだと」

翠(未来)「全てではありませんよ?私が貴女にしたことなんてほんの少し...せいぜい湯飲み1杯程度ですよ」

そう言いながらちゃぶ台の上に自分と私の分の湯飲みを出現させました
中には以前ここで飲んだのと同じお茶が注がれているようですが、生憎今は飲む気になれません

翠「自分同士でまどろっこしいのは無しです、単刀直入に聞きましょう...貴女今まで何処に行っていたんですか?それにこのタイミングで呼び寄せたということは、本当は元の時間に帰る方法を知ってるんじゃないんですか?」

この時間の私もまたお茶には手を付けず、ただこちらの様子を眺めてきています

翠(未来)「前者はともかく、後者はここに私がいるということだけで十分、そうは思いませんか?」

翠「私なら思うんですか」

翠(未来)「思いませんね、少なくともこの返答では」



今まで何処に行っていた?コンマ下1
奇数 答える
偶数 答えない

今まで何処に行っていた?安価下2
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)

帰る方法コンマ下3
奇数 答える
偶数 答えない

帰る方法安価下4以降
(コンマ下3が奇数の場合のみ採用)
(時間のみ、場所のみ等断片的なものでも可)

(『翠』「年越しうどんの準備ヨシッ!」

女神「年越しお好み焼きの準備ヨシッ!」

翠「炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション...それはともかく、良いお年を〜!!!」)
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/31(土) 03:23:34.43 ID:QmhZCue90
はい
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/31(土) 12:20:57.42 ID:vL9n3DGQO
女神様やネロ様の力を奪っていたノイズを倒しに回ってた
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/01(日) 00:19:02.76 ID:hQa2gjas0
コンマ判定ほいっと
526 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 04:58:40.21 ID:7Bp3bJ4w0
しばらく沈黙が続きましたが、やがて観念したかのように小さく溜め息をつき話し始めました

翠(未来)「端的に言えば、戦っていたんですよ」

翠「戦っていた〜?誰と?」

翠(未来)「ノイズと」

翠「ノイズ」

翠(未来)「えぇ、装者らしく」

ノイズと戦っていた...というか、ノイズがここ数年出たという話すらこの時間の皆さんから聞きません
しかしこの疑問を私が抱くことをこの時間の私が気付かないはずがありませんし、なら今の言葉が嘘という可能性も低いでしょう...多分

翠(未来)「...今、この世界のこの時代では神格を持つ上位的存在...神様の存在が不安定になっている、というのは以前話しましたね?」

翠「急に話が変わりましたね」

翠(未来)「まぁ聞いていればわかります...それで、話しましたよね?」

...聞きましょう

翠「...えぇ、原因はわかっていないと」

翠(未来)「それは半分本当で、半分嘘です」

翠「はぁ...はあ!?」

信じようとした矢先にとんでもないこと告白されたんですが!?
思わず声を荒げてしまう私を手で制するこの時間の私

翠(未来)「半分は言い過ぎました...いえ、限りなく真実に近い推論自体は建てられていたとはいえあの段階では原因不明というのは本当ではあったんですよ」

翠「...聞きましょう」

つい2度目は声に出してしまいました
身を乗り出しかけていたのを正し、私は続きを催促します
この時間の私も頷き、続きを話し始めました
527 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 04:59:28.04 ID:7Bp3bJ4w0
翠(未来)「この8年の間に、徐々に、意識しなければ気付けないほど微弱ずつとはいえ確実に削れていったこの世界の神様の存在そのもの...それは即ちかつて私達やフィーネさん、シェム・ハさんに憑依された響さんが手にしたような『神の力』と同一のものです...正確にはほぼ、ですがまぁ今回は同一と考えて差し支えありません」

『神の力』そのものは純粋なエネルギー、けれどそれを用いて形成されているのが『神様の存在』...概念とも少し違うということでしょうか
あるいは持ちつ持たれつ、それぞれの概念が相互に形成し合っているというか...まぁ今は置いておきましょう

翠(未来)「『神の力』が世界から減少する事象が本格的なものとなり影響が目に見えるようになったのは半年ほど前...少なくとも女神様やネロさんのことを皆さんが忘れ始め、私と『翠』も2人のことを認識しづらくなったのがその時期なので、私達はそう考えています」

翠「ふむ...読めてきましたよ、貴女が行方を眩ましたのもその辺の時期ですよね」

翠(未来)「えぇ、そうですね」

やっと質問のところまで来ました
以前尋ねた時には行方を眩ました理由は『私達が元の時間に帰る方法を探している』とのことでしたが...正直それも今となっては信用出来ません
私達がこの時間に来ることを事前に知っていたから予め動いていたという理屈は納得出来ますが、その動き出すタイミングが偶然『神の力』が減少する事象と合ったというのはどうにも
普通に考えてそっちの調査が本来の目的、私に話した方の理由は嘘ではなかったとしてもついででしょう
528 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:00:21.04 ID:7Bp3bJ4w0
undefined
529 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:01:14.30 ID:7Bp3bJ4w0
翠(未来)「それまでも『神の力』の減少について気付いてはいたので調査はしていましたが、半年前に女神様やネロさんに現れた影響を見てこの件は片手間で調査してる場合ではないと確信しました」

片手間...アイドル稼業の傍らで、ということでしょうか
だからそのタイミングでアイドルを休止し、皆さんの前からも姿を消した...?

翠「皆さんに協力を求めることはしなかったんですか?」

翠(未来)「しましたよ、ですが出来なかったんです...『神の力』に関する調査をしたという記憶も記録も女神様やネロさん達のように時間経過で消えてしまうんです」

何の調査をしていたのか、そもそも調査を始めたということ自体が『無かったこと』になってしまったと、この時間の私はやれやれと肩を竦めて話します
そこに悲壮感を感じないのはとっくの昔にその事は割り切ってしまったのでしょう

翠(未来)「なのでその影響が比較的少なかった私達で調査を始めたんです、けれどいくら調査を進めても原因はわからず...そうしているうちに、1つの推論を思い付き、そして1つの勘違いに気付きました」

翠「推論と勘違い?」

翠(未来)「推論は簡単です、この件の原因は現段階で『『神の力』を色濃く受けている状態』なのではないか...『神の力』によって神様に近しい存在になっているからこそ、誰もその存在に気付けないし、私と『翠』もその存在を元々認識しているわけではないからきっかけがないと気付けない」
530 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:01:47.26 ID:7Bp3bJ4w0
女神様やネロさんのように神様に近しい存在になることで、自身の存在を世界の認識から外す...
この時間の私が話すその推論はあまりにも暴論でしたが、一応の筋は通っていました

翠(未来)「おっと、暴論だと思っていますね?」

翠「心を読まれた...!」

翠(未来)「わかりますよ、私とてこんな推論は冗談半分に唱えただけでしたから...私達の調査の網を掻い潜っている犯人がいると考える方がよほど現実的です」

しかしそうではないと結論付けた、だから今その話をしている、と

翠「...あ」

翠(未来)「そう、それがノイズだったんですよ、より正確に言うのなら『神の力』を得たノイズ」

『神の力』を世界から掠め取り、自身そのものを神様へと成り上がらせ、『神の力』を世界から隠したノイズ

翠(未来)「私達は『オオウイキョウノイズ』と呼んでいました」
531 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:02:38.94 ID:7Bp3bJ4w0
・・・

この時間の私がノイズと...オオウイキョウノイズと戦っていたというのはわかりました
そのオオウイキョウノイズもまた女神様やネロさんのようにこの時間の私達以外の記憶や記録に残らない敵だからこそ、皆さんを頼ることも出来なかったということも

翠「そのオオウイキョウノイズとやらは、倒しきれたんですか?」

翠(未来)「さて...出来得る限り倒して回りましたが、どうでしょう」

どうでしょうって...オオウイキョウノイズの総量がわからないということなんでしょうか
それにしたっていささか楽観的過ぎる反応な気がしますが

翠「...ならどうして今戻ってきて...は、いませんが、私を呼んだんですか?」

手伝ってほしい、ということなら別に断る理由もありませんが

翠(未来)「言ったでしょう?貴女の身体の不快感はあと少しで良くなると、だからこれはそれまでの時間稼ぎ...いえ、暇潰し?箸休め...う〜ん...あ、気晴らし?」

翠「何ですかそれ」

まさか深層世界に意識を飛ばしていれば頭痛を感じずに済むから、等という親切心とでも言うつもりでしょうか

翠(未来)「貴女ももっと楽にしたらどうです?お茶にまだ口も付けていないじゃないですか」

翠「楽しくティータイムをしながらするような話でもありませんでしたよね?それに気を楽にするのはせめてもう1つの質問の答えを聞いてからにしたいんですが」

翠(未来)「もう1つの...何でしたっけ?」
532 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/04(水) 05:04:59.16 ID:7Bp3bJ4w0
そう白々しく返すこの時間の私に苛立ちを覚えつつ、ぐっと堪えて当初の質問を繰り返します

翠「私が元の時間に帰る方法を知っているんじゃないか、という質問です」

翠(未来)「あぁ、そうでしたそうでした、貴女が元の時間に帰る方法」

この時間の私はニヤリと分かりやすく怪しい笑みを浮かべ、首を傾けました

翠(未来)「方法ってそんなに重要ですか?」

翠「この期に及んで...そのやり取りもさっきやったばかりでしょう」

翠(未来)「あえてもう一度言いましょう、私は今ここにいる...なら貴女は帰れるということです、そこに至る過程だってその時になれば自ずとわかる、その何が不満なんです?」

翠「私が私にはぐらかす、というのが不満なんです」

私が今その方法を知らないという状況が大切だと言うのなら、私ならそう話します
そんな風に言われればそれ以上率先して知ろうとするのもやめるでしょう
こんな風に、ただ聞き出すのを拒もうとするような回りくどいことをするのはそのムーヴに酔っているか、あるいは

翠「私に何か隠し事をしていますね?それも、私が損をするようなことを」

翠(未来)「...」



安価下
1 もう一度聞く
2 甘んじて現状を受け入れる
3 この時間の私の記憶を覗く
4 その他(記述)

(翠「新年明けましておめでとうございます!」

『翠』「今年もよろしく〜」

女神「よろしくお願いします」)
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/04(水) 11:39:49.23 ID:IssfhcavO
4 今の翠ちゃんへの贈り物は無いのか、(今更ながら)ノーブルレッドはどうなったのか聞く
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/04(水) 14:29:24.75 ID:G8i+ivtbO
ノーブルレッドって最後の出番いつだっけ
535 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/06(金) 02:46:57.88 ID:gKSeUBQK0
この時間の私はただ微笑むだけで黙りを決め込むようです
否定をしない、ということは私の言ったことはそう間違っているというわけでもないのでしょう、残念ながら
果たして私にどんな不幸が訪れるのやら...いえ既にこの時間に来てから大分不幸な気もしなくもないですが...私が後から笑ってか呆れてか、ともかく許せる範囲のものか、それとも私がどう足掻いても避けられないような理不尽なものか
後者は...嫌ですね

翠「まぁ、犠牲にして一番心が痛まないのが自分自身というのは同意しますけどね...それならそれで、何かしらないんですか?」

翠(未来)「何かしら、というと?」

翠「救済措置だとか、詫びの品だとか、何のフォローもないのは流石に自分自身に対してでもフェアじゃないのでは?」

翠(未来)「私に得がなくなるじゃないですか」

翠「言うだけただなら言った方が私には得でしょう?」

程度はともかくこの時間の私が私を何らかの形で犠牲にすることで先に進もうとしているのなら、私がそれに抗えてしまえるチャンスを与える必要性は皆無
そんなことは承知の上ですが、私がこういう人間なのを私がわかっていないはずもありません
なら、この会話も無駄で終わったとしても既定路線のやり取りです
536 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/06(金) 02:47:47.15 ID:gKSeUBQK0
翠(未来)「やはり自分自身との会話は疲れますね、思い付く限りをやり尽くさなければならないとわかってしまいます」

翠「恨むなら私をここに呼んだ貴女自身を恨んでください、今の私にとってそれは身に覚えのないことですから」

この流れは、何のプレゼントも貰えないままなぁなぁで済まされてしまうかもしれませんね
ダメ元でしたしそれでもいいですけど
しかし私をここから帰す気はなさそうなこの時間の私、いつまでいさせる気なのでしょう
案外帰ろうとしても止めないかもしれませんが...帰るのを促してこないということは、今までと違って私がここに留まることに現時点ではまだ肯定的ということです、私がこう考えるとこも考慮した上で

翠「そういえば...」

いいでしょう、思い付く限りの話題を振りつつ、貴女の本当の狙いが何なのか探ってみせます


贈り物コンマ下1
奇数 有り
偶数 無し
ゾロ目 ???

贈り物安価下2
(コンマ下が奇数(ゾロ目奇数含む)の場合のみ採用)

ノーブルレッドどうなった?安価下3以降
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/06(金) 03:45:14.78 ID:JPJDMcsC0
はい
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/07(土) 01:03:17.80 ID:kz4WsliL0
ノーブルレッドは何とか生存している
三人とも何処かに旅立っていった+エルザはタギツヒメに付けられた傷がまだ痛むらしい
539 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/12(木) 04:19:52.03 ID:38y90xfd0
どうしましょう...


翠「え〜そこまで行ってですか〜?」

翠(未来)「ですよね〜、私ももうやきもきしてしまって」

翠「ん〜でも口出ししていい立場でも」

翠(未来)「ないんですよね〜」


それなりに盛り上がってしまっています...

雑談、というていの様子見、探りを入れようという私の作戦は、いつしかただの雑談になっていました
案の定救済措置だとかフォローをするようなアイテムを貰えるようなイベントはなくなぁなぁで済まされてしまいましたが、その間この時間の私の暗躍(?)に関係のない話題を振り、そこから本題へ少しずつ寄せようと私は努力し...気が付けば話が弾んでしまっています

何せ相手は私、意見が非常に合う
合わずとも、あぁなるほどと納得出来る理由が常に存在している
奇しくもこの8年で私は大きく変わったようで、全然そんなことはなかったのだとわかりました

翠「あとあの、ノーブルレッドの皆さん、元気にしてますか?」

翠(未来)「ノーブル...あぁヴァネッサしん達、確かそっちだとまだエルザさんの治療中ですよね?」

翠「ですね」

翠(未来)「元気だと思いますよ、3人揃って何処かへ旅に出てしまいましたから、安否はたま〜に届く連絡くらいでしかわかりませんが」

翠「意外...でもないですね、でもそれならエルザさんの傷も良くなったってことですか」

翠(未来)「あぁいえ、それは...タギツヒメに付けられた傷は、結局残ってしまって、一番最近の連絡でもまだ少し痛むと」
540 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/12(木) 04:20:23.40 ID:38y90xfd0
翠「え...」

一瞬、思考が停止してしまいます

翠(未来)「アスクレピオスでも歯が立たない傷、塞がりはしていますし日常生活に支障が出るほどの痛みではないらしいので自然治癒は出来ているのでしょうけど...神獣鏡が不完全とはいえ効果を発揮したことといい伊達に神の名を騙ってはいなかったということかもしれませんね、タギツヒメ...どうかしました?」

翠「あ、えっと...」

それなりに高揚していた気分が一気に冷め、言葉に詰まってしまいました
そんな私を無視してこの時間の私は話を続けます

翠(未来)「聞いたわけではありませんが、彼女達の旅の目的にその傷を癒す聖遺物や哲学兵装、あるいは技術を探すことも含まれているのではないかと思っています...それよか本命の人へと戻る手段を見付けられれば一度に解決するかもしれませんが」

私はどこか、8年も経っているのだからきっと色々な問題が解決しているのだろうと思っていたのかもしれません
しかし当然、そうでない問題だって存在します
大きく変わったようで、全然そんなことはない
むしろ、変わったように見えるものだって、本質的には変わっていないのかもしれない

翠「...貴女は」

私は

翠(未来)「はい、なんでしょう」

翠「...いえ」

やはり変わってしまったんですか
それとも変わっていないんですか


何か話す?安価下
(特になければ後に判定)
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/12(木) 10:52:47.72 ID:3op/Lnfe0
最後に一つだけ未来の翠ちゃんに聞く
「あの山桜の花弁について詳しく知りませんか?」
542 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/20(金) 04:11:52.68 ID:MuH+VEvr0
きっと聞いたとしても、あっさり答えてくるでしょう
躱されたとしても、それはそれで変わったのだと答えるようなもの

翠「...」

変わっていないでほしい、変わったと答えられるのが怖い
なんて事は別にありません
変化とはすなわち成長、良くも悪くも...そういったことは今更得るようなことではありませんし、良い方であったならそれで良し、悪い方であったなら私はそうならないよう気を付けようと決めればいいだけのことです
だからこれは、そう...聞きたくない、知りたくないと、何故か私は今そう思っているということなのでしょう

翠「ええっと」

翠(未来)「自分自身を相手に躊躇も緊張も、貴女らしくもない...ひょっとして、何か企んでます?」

翠「いやそれは貴女の方でしょう!?」

翠(未来)「ふふっ、ノーコメント、否定も肯定もあえて避けさせていただきます」

翠「あえても何もさっきから大体そんなんだったでしょうに...」

翠(未来)「それで、聞きたいことがあったのでしょう?答えられることは答えますよ、答えたいことも答えます」

翠「それ以外は」

翠(未来)「あえて、ですよ」

らしくないのはどっちだって話です
ですが、勢いのまま突っ込みを入れて少し気分が落ち着きました
しかし、そうはいってもどうしてか、やはり聞きたくない、知りたくないというのは変わらないようで
何か別に、聞いておきたいこと...

翠「...貴女は、あの山桜の花弁について詳しく知りませんか?」
543 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/20(金) 04:13:01.97 ID:MuH+VEvr0
この時間の私は一瞬目を丸くした後、取り繕うように微笑み直します

翠(未来)「友奈ちゃん...結城の友奈ちゃんが持たせたマーカー、友奈ちゃんと貴女達を繋ぐ独立した回線、というのは」

翠「わかっています、私が聞きたいのはその他に何か機能が隠されていないか、という話です」

咄嗟に出した質問ではありましたが、実際気にはなっていたことです
事実この花弁以外の私達に個別に送られた記念の花は神樹様との繋がりを保つことに一役買っていますし

翠(未来)「仮にあったとして、それを私が知っていたとして」

翠「知りたいのか、なんて今更ネチネチ聞き直さないでくださいよ?ここでこうして貴女としている話は全て私にとっては辿るかもしれない今後のネタバレです」

翠(未来)「それでも内容によって及ぼす影響の大きさに違いがあってですね...いえ、それこそわかりきっていることですね」



花弁についての新情報安価下
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/20(金) 10:44:50.07 ID:qW63Jn+50
荒魂の影響で弱体化していたシェム・ハの力を少し使い、響とゆーゆが協力して作った物
シェム・ハの影響をある程度防いでくれる
545 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/26(木) 04:04:35.06 ID:9/Cl/xcK0
この時間の私はずっと正していた姿勢を崩し、ちゃぶ台に肘を付け頬杖をつきました

翠(未来)「あの花弁は予想の通り友奈ちゃんの力、その友奈ちゃんの力を出力している響さんの力が籠められています...けれど神樹様ならともかく、単なる勇者に、単なる装者に、その力を固形化しつつ完全には切り離さず時空を越えさせる、なんて芸当は難しいとは思いませんか?」

翠「それは...まぁ」

簡単ではないでしょう
時空を越えて尚健在な繋がりを持つ力の結晶とはアームドギアとは訳が違います
例えばそれそのものに引かれ合う性質などがあれば別でしょうが、響さんのガングニールにも友奈ちゃんの勇者としての力にもそのようなものはありません

翠「響さんと友奈ちゃんの性質が繋ぐ力、託される力といった解釈なら無くはない、という程度でしょうか」

翠(未来)「えぇ、私も昔はそんな風に解釈しあまり疑問に思ってはいませんでした...が、よくよく考えてみればそれは似て非なるもの」

何せその解釈なら2人は探し手繰り寄せる側、探され手を伸ばされる側
そこに確実な目印など無く、無いからこそ真価を発揮する性質に思えます

翠(未来)「2人のような『主人公』ならむしろ、マーカーなど寄越さず再開が絶望的な状況になってから奇跡を起こすのがお約束...もっとも2人はそうなる前に万策が尽きていなかったようですが」

翠「それが、あの山桜の花弁」

翠(未来)「友奈ちゃんはともかく響さんらしさには欠ける行動ですが、思うところがあったのかもしれませんね、自らの最速で最短で真っ直ぐで一直線なやり方では解決出来ないことがあるのかもしれない、と」
546 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/26(木) 04:05:39.37 ID:9/Cl/xcK0
話が逸れましたね、と言い咳払いをするこの時間の私

翠(未来)「山桜の花弁を貴女達に持たせるまでにどのような経緯があったのかはともかく、結果として花弁は完成しています、それは何故か...簡単です、記念の花と同じようにすればいい」

翠「記念の花と同じように...神樹様に頼むってことですか?」

翠(未来)「それでも出来たかもしれませんね、しかしもっと近くにお誂え向きの力があるでしょう?」

神樹様の力に匹敵する力?そんなもの...いえ、なるほどそういうことですか

翠(未来)「シェム・ハさんの力、それも元タギツヒメの荒魂の影響で弱体化したそれなら2人が手を付け挙げ句掠め取るのにそれほど苦労しなかったのでしょう」

翠「つまりあの花弁はシェム・ハさんの力を使って響さんと友奈ちゃんが協力して作った...響さんの力、友奈ちゃんの力、シェム・ハさんの力のハイブリッド」

翠(未来)「えぇ、それが当時私があの花弁を分析した結果辿り着いた結論です」

響さんが、友奈ちゃんが持たせてくれた花弁
元の時間との繋がり
そこにこの現状を引き起こした元凶の力が紛れていた...むしろ、それが肝になっていた、と

翠(未来)「そも、シェム・ハさんの本質は繋がりのある相手を侵食する力...自らと一体となっている響さんとの繋がりを持っているにも関わらず侵食を間逃れているのも花弁にシェム・ハさんの力が含まれているからでしょう」
547 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/01/26(木) 04:06:05.68 ID:9/Cl/xcK0
翠「むしろ侵食し易くなりそうですが」

翠(未来)「そうも出来るでしょう、同じ力同士が反発しているという意味ではなく対等になっているという意味です、侵食を受け入れることは勿論、押し返し防ぐことも出来る...あるいは弱体化していたとはいえシェム・ハさんの侵食を自力で跳ね除けた響さんの力ですからね、シェム・ハさんの影響を防ぐ効力の方が強く出ていてもおかしくはありません」

分析した際そこまで確かめる術はありませんでしたが、と補足を付けてこの時間の私は話を止めました
シェム・ハさんの能力はシェム・ハさんが全快した場合の最大の懸念事項でしたから、これは思わぬ収穫です

翠(未来)「さて、私が出来るサービスはこれが精一杯です」

翠「それはどういう...」

翠(未来)「言ったでしょう?これは気晴らし、箸休め、暇潰し...等というのは建前で、その実態は


時間稼ぎ」

その瞬間、私の意識は引っ張られるように、あるいは弾かれるように
この場から追い出されたのでした

・・・

翠「...はっ」

深層世界から外の世界に、自分の身体に戻された...みたいです



周りの様子安価下
(本部内や他の皆さんの様子や、この時間の翠ちゃんと会っている間に何か進展しているようならその詳細)
(特に無ければ後にコンマ判定)
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/01/26(木) 10:40:48.84 ID:hN6qstWV0
時空の歪みの影響が小さくなったからか皆んなの調子が良くなってる
549 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/03(金) 02:06:49.64 ID:En//AF/u0
周りを見回すと、ダウンしていた皆さんの調子が戻ったようで部屋が騒がしくなっていました
私自身も頭痛がすっかり消え去っています

翠「これは...」

複数人が同時に調子を崩し、同時に復活する
そんな気はしていましたが、やはり時空震が原因だったということでしょうか

『翠』「あ、翠も戻ってきてる」

翠「私があっちに行ってる間に何かありましたか?」

『翠』「特には、強いて言うならまさしく今皆の調子が戻ったことと...」

『翠』はスッと廊下の方を指差し

『翠』「光ってたのが止んだくらいかな」

そう付け加えました
言われてみれば、廊下から漏れ出ていた眩い黄金の光が収まっています...

翠「...ということは!」

私は手元のタブレット端末を操作し、ギャラルホルンの様子を確認しました



ギャラルホルンコンマ下
奇数 未だ起動中
偶数 休眠状態
ゾロ目 誰かいる
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/03(金) 02:38:52.85 ID:fUqTBZeb0
はい
551 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/05(日) 04:24:17.17 ID:yUqmaSOV0
・・・

光が治まったということはギャラルホルンは休眠状態に戻っているのでは
という私の予想は外れ、画面には光こそ放っていないものの静かに鼓動し続けるギャラルホルンの姿が映し出されていました
結局何の光だったのでしょう...それに、起動中ということはあのギャラルホルンもどこかの世界の危機を察知しているということになりますし...

翠「勝手に様子を見に行ったり...は怒られますよね」

せめて何かしらの進展はないものかとタブレット端末を弄っていると、街中に飛ばしていたドローンの映像の一覧に繋がりました
荒魂の件が済んだ後も何ヶ所か...確か6箇所でしたっけ?時空震が起き続けているという話でしたが、どうやらそれももう全て治まっているようです
あぁ、本部のさっきまでのも含めたら7箇所でしたね


安価下
1 誰かと交流(誰と交流するか記述)
2 ギャラルホルンの様子を見に行く
3 時空震が起きていた場所を巡る
4 この時間の翠ちゃんの部屋に行く
5 この時間の翠ちゃんの家に行く
6 その他(記述)
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/05(日) 11:37:28.04 ID:KNQB1LN10
1 未来の司令に会いに行く
553 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/08(水) 02:56:09.22 ID:YYXEz7Ne0
街の時空震も全て治まりギャラルホルンも起動中とはいえ先程までの異常な動きは鳴りを潜め
何より謎の体調不良も全員解消されたことで、私達の待機命令は解除されました

翠「さて、期せずして睡眠出来てしまい体力も回復してしまいましたね」

荒魂が出現した時空震空間に続き本部内と2度も頭痛を感じていたせいか、余計に頭がスッキリしている気さえします
事態はこれっぽっちもスッキリしていませんが...
いえ、あるいは待機命令を受けている間に、というかこの時間の私と話している間に何かしらの進展があった可能性もありますね...

翠「司令室に寄ってみますか」

待機命令が解除された時には特に新しい知らせはありませんでしたが、念のためです


この時間のししょーと何か話す?安価下
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/08(水) 03:49:07.88 ID:9hT1YUGO0
ギャラルホルンの様子と回収した荒魂の残骸の扱いについて聞く
555 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/17(金) 02:08:12.13 ID:Y4/b3jhC0
・・・

司令室は未だ騒がしく忙しない空間になっていましたが、丁度ししょーの手は空いているタイミングでした
空いている、というより不測の事態に備えて空けているのかもしれませんが

翠「ししょー、今大丈夫ですか」

弦十郎(未来)「む、あぁ翠くんか、問題ないぞ」

忙しければはっきり大丈夫ではないと言われるはずなので、大丈夫なのでしょう
私は真っ先にギャラルホルンの様子と、ついでに回収された荒魂の残骸の今後の扱いについて尋ねることにしました


ギャラルホルンの様子安価下1(記述)
荒魂の扱い安価下2(記述)
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/17(金) 03:56:37.94 ID:E5Iy4lO90
現在も起動中
元の世界との繋がりがあるかはまだ調査してる
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/17(金) 23:03:29.20 ID:Jl+c/sm5O
「今、未来の刀使の世界に繋ぐと事態がややこしくなりそうなので元の世界に持ち帰った方がいい」と話が進む
558 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/25(土) 04:10:33.86 ID:/QHTFxZb0
弦十郎(未来)「ギャラルホルンは未だ起動中、つまり何処かの並行世界の危機を察知しているままだ」

翠「異常な活性化は収まっても起動自体は続いたままですか...」

元々黄金の光が放出される少し前から警報は鳴っていましたし、不思議はありません
あわよくば知らぬ間に無事解決されていたら、というのは望み過ぎだったようです

翠「しかしそれはつまり現在進行形で危機に瀕している並行世界があると...」

弦十郎(未来)「既にこの時間で面識のある並行世界か、初めて観測した並行世界か」

翠「あるいは、私達の元いた...」

弦十郎(未来)「その可能性も考えている、確率は言うまでもないが...」

しかし元の時間とは通信は成功したんです、0ではないでしょう

弦十郎(未来)「今装者...この時間の装者を向かわせたところだ、結果は定期報告を待ってほしい」

翠「はい」

誰が向かっているのか...と、そこまでわざわざ聞き出すこともありませんか
この時間の装者ですぐに動けるメンバーに誰がいるのかはわかっていますし、本部内の様子を見ていれば誰がいなくなったのかもわかるでしょうし、というか定期報告のタイミングでわかりますよね

弦十郎(未来)「次に荒魂は...再結合しないよう複数に分けノロの状態を保たせているわけだが...」

ここでししょーは歯切れが悪くなりました
今日は相手に歯切れが悪くなられることが多い日ですね

弦十郎(未来)「君達の時間の刀使に、そちらの時間の世界に持ち帰ってもらうことも視野に入れている」

翠「私達の時間の...この時間のじゃなくてですか!?」
559 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/25(土) 04:11:44.50 ID:/QHTFxZb0
確かに特殊な発生方法だったとはいえ、そしてこの時間の装者ではない私や刀使の皆さんが対処してしまったとはいえ、事件自体はこの時間の出来事
てっきりこの時間の刀使の世界に移されるものとばかり

弦十郎(未来)「荒魂は頻繁にこの世界に現れるものではない、というより、確認出来る限り8年前と今回だけだ、したがってこの世界ではノロの確実な処理方法、保管方法が確立されていないのはわかるな」

翠「えぇ、まぁ」

というか確かそういった方法は刀使の世界でも、少なくとも私の時間では確立されていなかったような...
勿論刀使の世界と荒魂やノロとの付き合いは長いので確実な方法が無いなりの保管方法はありますが

弦十郎(未来)「ギャラルホルンがあの調子だ、騒動が収まるまではいたずらにギャラルホルンが示す並行世界以外の並行世界を行き来するのはリスクが高い、何より時空震が頻発する今、この時間の刀使の世界と繋いだところで更に事態がややこしいことにならないとも限らない」

翠「この世界では騒動が収まるまでノロを安全な状態で保てるかはわからない、しかしこの時間の刀使の世界を頼ることで騒動がより深刻になるかもしれない、だからいざというとき荒魂に対処出来、かつ既に巻き込まれてしまっている私達の時間の刀使の皆さんに託す、と」

しかしそれは...それが現状取れる手の中で最善の1つであるということは理解しましたが

翠「結果として私達の時間の刀使の世界に未来の...可能性の1つの世界のノロが運び込まれてしまうことになりますよね...」
560 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/02/25(土) 04:12:31.91 ID:/QHTFxZb0
弦十郎(未来)「あぁ、その懸念は当然だ」

未来のものが過去へ...私達が過去へ飛ばされた結果は過去改変ではなく別世界線への分岐という形で済んだようですが、刀使の世界ではどうなるかわかりません
まぁそんなことを言ったらこの時間の刀使の世界に移したところで『並行世界で自然発生?した荒魂』ということになるわけですが


エルフナイン(未来)「ですが!そうではない可能性がないわけでもありません!」


バーンッ!ではなく司令室は自動ドアなのでフシュー...という感じですが、タブレット端末を抱え入室してきたこの時間のエルフナインちゃん

弦十郎(未来)「確認は取れたようだな」

エルフナイン(未来)「はい!」

翠「確認...?」

エルフナインちゃんは私にも見えるようにタブレット端末の画面を向けました

弦十郎(未来)「実は、保管したノロの監視をしている職員から「静止していたはずのノロが僅かに振動している」という報告を受けてな、現在は収まったようだが、」

エルフナイン(未来)「それは監視カメラの映像や計測記録からも間違いありません、そしてその振動していた時間帯がピッタリと一致するんです」

翠「時間帯が一致?」

エルフナイン(未来)「ズバリ、本部内で微弱な時空震が観測された時間帯...即ち、翠さん達が体調不良を起こし、それが収まるまでの間です!」

ギャラルホルンが起動している時間帯でも、ギャラルホルンから黄金の光が放出されていた時間帯でもなく、私達が体調を崩していた時間帯との一致...
確かに、そうなってくるとあの荒魂は私達の時間と何らかの関係があるのかもしれません...
そして、そうなると私達の時間の刀使の世界も無関係ではなくなりますし、逆にこの時間の刀使の世界の関係は薄くなります


コンマ下1
奇数 定期報告の時間
偶数 定期報告はまだ

何かする?安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/02/25(土) 10:26:39.15 ID:VzTMa9Ei0
はい
562 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2023/03/05(日) 03:27:42.68 ID:nXDzFMkV0
あれから数刻、特に新たに時空震が起きたりだとかの事件はないまま、ギャラルホルンを通り何処かの並行世界へ調査に向かっていたこの時間の装者の皆さんが最初の定期報告に帰ってきたようです

翠「果たして、私達の時間かはたまた...」

少なくとも定期報告に戻ってこられる程度の危険度だった、ということでしょうが


コンマ下1
奇数 元の時間
偶数 別の並行世界
ゾロ目 ???

向こうはどんな様子?安価下2以降
(コンマ下1が奇数なら元の時間の様子、偶数ならどのような並行世界でどのような事件が起きているか等)
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/03/05(日) 11:04:16.33 ID:9QVzdntP0
はい
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