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男「サラリーマンとは、闘い也!」
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27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:14:58.43 ID:ic0sodUd0
昼休み──
男(妻よ……)
男(君の作ってくれた弁当で、午後への活力を養わせてもらうよ)
男「いただきます」ペコッ
弁当とは、愛の結晶也!
わずか20cm四方の箱から漂う、溢れんばかりの妻の愛!
蓋を開ける前からすでに男の全身は紅潮し、完熟トマトにも似た様相!
いざ、開封!
男「…………」パカッ
男(中身が──)
男(無いッ!)
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:15:36.21 ID:ic0sodUd0
箱の中には手紙が一枚あるのみ!
果たして事件の真相とは!?
『申し訳ございません、あなた』
『本日のお弁当、我ながらあまりに出来がよかったので』
『自分で全部食べてしまいました』
『かくなる上は、いかなる処罰をも受ける所存です』
この手紙を読み、男の脳裏に芽生えた感情──
哀ではない! 楽でもない! ましてや怒などでは断じてない!
圧倒的、喜!
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:16:47.44 ID:ic0sodUd0
思わず自分で食べてしまうほどの料理を作り上げた妻への祝福!
わざわざ手紙で事情を説明する妻に対しての感服!
そしてなにより、申し訳なさそうに台所でつまみ食いをする妻を想像するだけで──
こんな台詞が飛び出てしまう!
男「最高じゃないか……!」
男の胃袋は満たされていた……。
もはや、フルマラソンを百回完走しても使いきれないほどのカロリーが、
男の肉体に充填されていた!
ついでに頭蓋骨も完治!
これで午後も戦える!
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:17:19.81 ID:ic0sodUd0
午後開始!
係長「じゃあぼくと出かけようか。今日こそ契約を取ろう」
男「はい、同行させていただきます」
外回りとは、闘い也!
本日回る企業は二社!
一社目は『中小企業』!
中堅ながら堅実な経営で地盤を固める会社である!
そしてクライマックスを飾る二社目は──『一流企業』!
日本有数の大企業であり、この企業にとってみれば男の会社などノミの如し!
だからこそ、燃える!
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:18:39.15 ID:ic0sodUd0
< 営業車格納庫 >
男「エンジントラブルッ!?」キュルルル…
運転とは、闘い也!
車は機械、故障は付き物!
いくらキーを回しても、車は沈黙! シカト! 完全無視!
このままでは中小企業との商談時刻に間に合わぬ確率、実に120%!
どうする、サラリーマン!?
男「私が……車を持ち上げて運びますッ!」
係長「よくいった」ニコッ
係長「もし電車で行きましょう、タクシーで行きましょう、などといいだしたら」
係長「ぼくは君を軽蔑し、社内に置いていくところだった」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:19:22.45 ID:ic0sodUd0
重さ1.5トンの営業車を担ぎ、中小企業への道を急ぐ二人の漢!
二人の足の速さ、およそ時速400km! 東京大阪間を一時間で駆け抜ける速度!
係長「たまには車に乗るのではなく、車を乗せるってのもいいもんだろう?」
男「はい」
係長「おっと、そこの十字路を右だ」
男「はい」
男(係長……温和ではあるが、同僚や課長にも劣らぬ、真のサムライッ!)
係長「照れるじゃないか、サムライだなんて」
男「心を読まないで下さい」
係長「ごめん」
サラリーマンの中には、ごくまれに心を読める人間がいるという!
係長もその一人!
一説によると、本の読みすぎで心を読めるようになったとか……。
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:20:59.53 ID:ic0sodUd0
< 中小企業 >
ズシンッ……!
駐車場に車を置き、いざ出陣!
男「この会社……こんなところに池なんてありましたっけ?」
係長「いや……ぼくの記憶ではなかったはずだけど」
中小社長「それは私の涙ですよ」
男「なんですってッ!?」
すかさず男が池の水を舐める! まさしく涙の味!
男の敏感な舌は、さっぱりした塩味に隠れた、ある感情を見逃さなかった!
男「この涙は……感動の味がいたします」
係長「さすが、体液ソムリエの資格を持っているだけのことあるね」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:21:48.03 ID:ic0sodUd0
中小社長「感動したのは……あなたたちに対してです」
男「我々に!?」
中小社長「私はプライベートではドライブが趣味でして、車の声を聞く能力があります」
中小社長「あなたたちの営業車はこういっています」
中小社長「故障して走れないボクを、見捨てず運んでくれてありがとう、と」
男「ああっ……!」グスッ
係長「ううっ……!」グスッ
中小社長「例の件ですが、あなたたちのおっしゃる条件で契約しましょう!」
男「ありがとうございますッ!」
契 約 完 了 ! ! !
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:22:22.00 ID:ic0sodUd0
ブロロロロ……!
係長「契約できたし、車も治してもらったし、よかったよかった」
男「ええ」
係長「しかし……次の『一流企業』はこううまくはいかないだろう」
係長「ちゃんと遺書は書いてきたかい?」
男「不要」
男「むろん死する覚悟はありますが、むざむざ死ぬつもりはありませんから」
係長「いい答えだ」ニコッ
二人は知っている!
『一流企業』の恐ろしさを!
中途半端なサラリーマンではたとえ命を百個持ち込もうとも、
受付嬢に会うことすらできず全てを使いきってしまうと……。
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:23:07.79 ID:ic0sodUd0
ブロロロロ…… キキィッ!
男「なんですか、あの真っ黒なビルは?」
男の瞳に映り込んできたのは、信じがたき光景!
漆黒に塗り潰されたビルの中で、幽鬼のように痩せ衰えた社員たちが
まるで生気の感じられない目で労働、労働、また労働! 労働地獄絵図!
係長「ああ、あのビルは……『ブラック企業』だ」
係長「彼らは社畜といって、365日24時間休みなく働かせ続けられるのさ」
係長「むろん、給料なしでね」
男「……そんなことが許されるんですか!?」
係長「許せはしないが……こうして堂々と経営しているのが許されてる証拠だ」
係長「政府や警察に多額の賄賂を贈っているんだろう」
男「ゆ、許せない……! 私は許すことができませんッ!」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:23:58.29 ID:ic0sodUd0
寄り道とは、闘い也!
男は激怒した!
同情心からではない!
彼にとってサラリーマンとは誇り高きもの! 人生そのもの! 歩むべき道である!
そのサラリーマンに家畜未満の待遇を与え侮辱するブラック企業の行いが、
男には我慢ならなかったのだ!
堪忍袋の緒、完全切断!
プッチーン!
男「係長、私は行きます! 行かせて下さい!」
係長「やれやれ寄り道してる時間などないというのに──」
係長「いいだろう、行ってきなさい!」
男「感謝ッ!」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:24:37.34 ID:ic0sodUd0
< ブラック企業 >
社畜A「メェ〜……メェ〜……」テキパキ
社畜B「モォ〜……モォ〜……」テキパキ
社畜C「ブゥ〜……ブゥ〜……」テキパキ
社畜に言葉は無い!
言語を失念するほどの無心でただただ働き続ける、ロボット以上のロボットなのだ!
男(なんとむごい! ……むごすぎる!)
男(これは……社長のブラック魔術にて自我を奪われているッ!)
男(社長を倒せば、彼らも元に戻るはず!)
男(待っていろ! この私が必ずや邪知暴虐社長の悪行を滅するッ!)
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:25:33.15 ID:ic0sodUd0
< 黒社長室 >
黒社長「フォフォフォ……今日も社畜を酷使したおかげで人件費ゼロだわい」
男「貴様ッ!」シュザッ
黒社長「何奴!」
男「私は貴様の行いを許せぬサラリーマン!」
男「ブラック企業の長たる貴様を……労働基準法に代わって成敗にしに来たッ!」
黒社長「フォフォフォ……愚かなことよ」
黒社長「おぬしも我がブラック魔術で、社畜に生まれ変わらせてやろう」
黒社長「サビ斬ッ!」シュッ
ザンッ!
男「ぬっ!」
男(斬られた箇所から……体が錆びていく!?)
ブラック魔術──サビ斬!
この手刀で肉を斬られれば、たちまちのうちに全身が錆びついてしまう!
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:26:23.85 ID:ic0sodUd0
男(体が……うまく動かん……)ギシギシ…
黒社長「フォフォフォ、あっけないのう。もうまともに動くことすらできまい」
黒社長「そして、思い知るがいい」
黒社長「使うことすら許されず、溜まりに溜まった形ばかりの有休の怨念をッ!」
使用されずに消え去った有給休暇は怨念と化す!
凝縮された怨念は健康な肉体にまとわりつき、社畜へと転生させてしまう!
ウオォォォン……!
黒社長「フォフォフォ、これを浴びて社畜にならなかった社員は皆無!」
男「ぐああああ……っ!」ミシミシミシ…
黒社長「企業とは悪! 労働とは絶望! 闇こそがサラリーマンの本質よ!」
男「ちっ、違う!」ミシミシ…
男「断じて否ッ!」ミシミシ…
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:27:22.48 ID:ic0sodUd0
男「企業は希望! 労働は誇り!」グググ…
黒社長(バカな!? 錆びついた体であの怨念を受けて、動けるのか!?)
男「サラリーマンとはッ!」
男「いかなる闇にも屈さぬ、閃光ッ!!!」カッ
社 員 閃 光 ( シ ャ イ ン シ ャ イ ン ) ! ! !
黒社長「ぐおおおおっ!?」
黒社長「なんだこの凄まじい光はッ!?」
黒社長「我が闇が……呑ま……れ、る──……」ボシュッ…
男が放った闇を圧する閃光は、ブラック企業をビルもろとも粉砕!
これぞまさしく──
物 理 的 倒 産 ! ! !
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:28:10.18 ID:ic0sodUd0
白社長「フォフォフォ……君の光で目が覚めた。素晴らしい気分だわい」
白社長「社畜──いや社員たちにはこれまで払っていなかった給料をまとめて払い」
白社長「今後は最上級の福利厚生を約束しよう!」
男「うむ」
男(操られていた社畜たちも、どうやら自我を取り戻したようだ)
かくして『ブラック企業』は『ホワイト企業』に生まれ変わった!
後に「世界一給料が高く、世界一労働時間が短い企業」としてギネスに載るのだが、
それはまた別の話。
係長「みごとだ。みごとな社員閃光(シャインシャイン)だったよ」
男「恐れ入ります」
係長「さて、いい準備運動になったろうし、『一流企業』へと向かおう」
男「はいッ!」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:28:53.01 ID:ic0sodUd0
< 一流企業 >
受付とは、闘い也!
己の名と用件を伝え、案内を待つわけだが──
大企業であればあるほどプライドの高きことエベレストの如し!
弱者を応接する気、さらさら無し!
資格無き者は、門前払いどころか門前撃滅!
受付嬢「……なるほど、本日は商談で参られたのですね?」
係長「はい」
受付嬢「では──我が社に足を踏み入れる『資格』を示してみよッ!」ゴゴゴ…
係長「分かりました」
男「係長、私が──」スッ
係長「いや、君がブラック企業で受けた傷は軽くないはず」
係長「ここは上司であるぼくを、頼ってくれ」ザンッ
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:29:40.42 ID:ic0sodUd0
受付嬢、歓迎100%の受付スマイルから、殺戮100%の般若スマイルに変貌!
受付嬢「キエエエェェェッ!」バオッ
ズドォッ!
係長「ぐおぉっ!」ドザァッ
受付嬢は美しい! 心も肉体も美しい!
なにより打撃が美しい!
完璧フォームから放たれるビューティフルキックは、敵を醜く破壊する!
係長「どうやらアレを……使わざるをえない相手のようだ」ヨロッ…
係長「来い!」ピピッ
男(早くもアレを!? あの受付嬢、やはり超一流の実力者ッ!)
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:31:05.87 ID:ic0sodUd0
係長はホワイトボートの達人!
係長の議事録の完成度に皆が魅せられ、会議が中断するのは日常茶飯事!
しかし、ホワイトボードは戦車として使われて初めて真価を発揮する!
タイヤ付きホワイトボートを、サーフィンのように乗りこなす係長!
その全開タックルは、最高速ダンプカーを真正面から粉末と化す性能!
係長「ホワイトボード……アタックッ!」ガラガラガラ…
ズドォォォンッ!
ふっ飛んだ受付嬢、受け身も取れず壁にダイレクト衝突!
受付嬢「『資格アリ』です」ニコッ
受付嬢「案内の者が参りますので、あちらの席におかけになって、お待ち下さい」
受付嬢「ごふぅぅぅぅぅっ!」ブバァァァッ
きちんと受付嬢の業務を果たしてから、吐血! これぞ受付嬢の矜持!
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:31:39.33 ID:ic0sodUd0
一流社員「お待たせしました。応接室までご案内します」スッ…
係長「これはどうも」
男(この社員……かなりの実力者ッ!)ゾクッ
男(今日の我々の相手は、この社員なのか!?)
係長「ちがうよ」
係長「今日の相手はここの部長さんだ。彼よりもずっと強い」
男「!」
案内役の平社員ですら、男を焦燥させるほどの闘気を放つ!
これが一流企業のレベルなのだ!
もう一度言おう!
これが一流企業のレヴェルなのだ!
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:32:32.01 ID:ic0sodUd0
< 応接室 >
商談とは、闘い也!
社の看板を背負いし企業戦士が、鍛えた心と技で覇を競い合う晴れ舞台!
係長(バ、バカな……! 何故この人が……!?)
係長(一流企業からすれば、さほど大きな商談でもないのに、何故!?)
係長「今日私どもがアポイントを取っていたのは、部長殿だったはずですが……?」
女社長「あら……」
女社長「女性が商談相手では不満かしら?」クスクス…
今日の商談相手──まさかの展開!
一流企業の首領(ドン)、女社長!
男尊女卑大いに結構! そのぐらいのハンデがなくば男は女(わたし)に勝てぬ!
と豪語する女傑である!
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:33:07.73 ID:ic0sodUd0
係長(マズイ……マズイぞ!)
係長(部長ならばぼくでも僅かに勝ち目はあった! しかし、彼女が相手となると──)
男「女社長殿」ズイッ
男「今日の我々の相手は、あなたですか?」
女社長「いいえ……だけどとびっきりの相手を用意してあるわ」
女社長「まだ若手だけど、アタシのお気に入りのオ、ト、コ」
女社長「入ってきて〜!」パチンッ
ガチャッ……
エリート「どうも、失礼します」ペコッ
男「!?」
ビビビッ!
まさかの再会!
朝の電車で味わった完全敗北、あの尻と心の痛みが数千倍になってカムバック!
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:33:48.19 ID:ic0sodUd0
係長(マズイ……マズイぞ!)
係長(部長ならばぼくでも僅かに勝ち目はあった! しかし、彼女が相手となると──)
男「女社長殿」ズイッ
男「今日の我々の相手は、あなたですか?」
女社長「いいえ……だけどとびっきりの相手を用意してあるわ」
女社長「まだ若手だけど、アタシのお気に入りのオ、ト、コ」
女社長「入ってきて〜!」パチンッ
ガチャッ……
エリート「どうも、失礼します」ペコッ
男「!?」
ビビビッ!
まさかの再会!
朝の電車で味わった完全敗北、あの尻と心の痛みが数千倍になってカムバック!
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:34:23.54 ID:ic0sodUd0
係長(おそらくぼくではまず勝てまい……だが君なら勝機はある)
係長(だから、あのエリート社員に少しでもダメージを与えて──君に託すッ!)
係長の悲壮なる決意!
男を信じていないわけではない。
信じているからこそ、男の勝率をコンマ1でも増やすべく先に出陣!
この心意気、心読めぬ男にも光ファイバー以上の正確さで伝わった!
係長「まずはぼくからだ」
エリート「おや? ボクは二人同時でもかまいませんよ」
係長「結構、ぼく一人で十分だ」
愛ホワイトボートに乗る係長!
いざ、ホワイトボートアタック!
ガラガラガラガラガラ……!
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:35:37.36 ID:ic0sodUd0
エリート「へぇ〜ホワイトボード使いとは珍しい」
エリート「たしかに素晴らしいスピードだ。まともにぶつかればタダじゃすまない」
エリート「だけど──」スッ
エリートは爆走するホワイトボードの側面に回り込んだ!
ホワイトボードの側面、すなわち白板にパンチング!
エリート「ホワイトボード最大の弱点……薄いから横からの攻撃ですぐに横転する!」
係長「しまっ──」グラッ…
ドッシャァンッ!
係長onホワイトボート、堕つ!
係長の血がべっとりとついたホワイトボード、まるで日本国旗のようだ!
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:36:22.63 ID:ic0sodUd0
男「係長ッ!」ガシッ
係長「す、すまない……役に立てなくて……」
係長「だが……君なら……勝て、る……頼んだ……よ……」ガクッ
男「係長ォォォォォォォォォォッ!!!」
しかし、今は商談中! いつまでも係長にすがってはいられない!
エリートに向き直った男の眼光は、数秒前までとは次元が違った!
三次元から四次元へ!
四次元アイズ!
エリート「強い……。朝、電車で会った時の甘さが、まるでなくなっている」
女社長「あら、勝つ自信ない?」
エリート「いいえ、常勝こそがエリートの条件ですから」
エリート「今のボクの心境は、いい声で吠える猫を見かけた虎、といったところです」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:37:04.02 ID:ic0sodUd0
男「勝負ッ!」ダダダッ
ドゴォッ!
助走をつけ、全体重を乗せた右ストレート!
防御に使ったエリートの腕をきしませる!
だが、エリートに浮かぶは余裕かもし出す笑み!
エリート「いいパンチだ……猫からイリオモテヤマネコに昇格しよう」ビリビリ…
エリート「だが、しょせんはイリオモテヤマネコ!」
エリート「虎には勝てないッ!」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:37:44.68 ID:ic0sodUd0
エリート「会釈ッ!」ブンッ
ガッ!
エリート「敬礼ッ!」ブオンッ
ガツンッ!
エリート「最敬礼ッ!」ブワオンッ
ドゴォンッ!
15度、30度、45度!
お辞儀と同時に頭突きを放つ三段攻撃! 礼儀と暴力の一体技!
礼を尽くした頭突きを喰らわば、喰らった相手は霊となる!
エリート「社長、終わりました。もう永遠に立てないでしょう」
女社長「いいわぁ〜、あとで特別ボーナスあげるわね」
男(なんという強烈な頭突き……私は死ぬ、のか……)
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:38:15.55 ID:ic0sodUd0
キュゥ〜〜〜ッ!
エリート「!?」
女社長「きゃっ!」
男「!」ガバッ
突如発生した謎の怪音!
意識のない係長が、マーカーをホワイトボードにこすりつけたのである!
この音が気付けとなり、男は三途の川ツアーをかろうじて免れた!
男(係長……無意識にもかかわらず、私のことを助けてくれたのですね……)
男(ありがとうございますッ!)
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:39:14.04 ID:ic0sodUd0
エリート「せっかく拾った命、無駄にしない方がいい。今度は本当に死んでしまう」
男「死ぬ死なないを問うなら、情けをかけられた時点で私はもう死んでいるッ!」
男「もはや私は死人ッ!」
男「しかし、クビが飛ぶまでは私はサラリーマンだッ!」
男「サラリーマンである以上、私は戦うッ!」
エリート「!」ゾクッ
女社長(さっきの係長といい、彼といい、小さいながらなかなかの会社じゃない……)
エリート「なるほど……これまで本気を出していなかった非礼を詫びさせてもらう」
エリート「アナタはボクの武器で、全力を以って倒すッ!」スッ…
エリートが懐から取り出したるは、名刺入れ!
そう、エリートの本領は徒手空拳に非ず!
エリートは、名刺使いだったのだ!
エリート「名刺とは命刺(めいし)ッ! 命刺し殺す殺人兵器ッ!」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:39:57.86 ID:ic0sodUd0
名刺交換とは、闘い也!
サラリーマンは先方の名刺を、絶対に避けてはならない! 受け止めるべし!
エリート「七枚投げェッ!」
シュバババババババッ!
男「頂戴いたしますッ!」
右手でキャッチ! 左手でキャッチ! 右足でキャッチ! 左足でキャッチ!
右まぶたでキャッチ! 左まぶたでキャッチ!
しかし、残る一枚──
ザクゥッ……!
男「が、はっ……!」
頸動脈、直撃す!
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:40:48.15 ID:ic0sodUd0
男「まだだッ! 首は斬れても、首は落ちていないッ! クビではないッ!」
ブシュウゥゥゥ……!
エリート「!?」
頸動脈から噴き出る血を、目潰しに使用!
さしものエリートにも、コンマ数秒のスキが爆誕!
男「うおおおおおおおおおッ!!!」
ドゴンッ! ドンッ! ズドンッ! ボゴンッ! ズガンッ!
ボガンッ! ズギャンッ! ドカンッ! ズドッ! グシャンッ!
一撃必殺の拳が、十撃入った!
エリートの皮膚、筋肉、血管、骨、内臓、プライドが、砕かれる!
エリート「が、がふっ……ごふっ……!」ガクガク…
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:41:28.82 ID:ic0sodUd0
エリート「……素晴らしい」ゴフッ
エリート「アナタならば──」
エリート「受け取れるかもしれない」
エリート「このボクの、真の名刺をッ!」
男(真の名刺!?)
女社長「ちょ、ちょっと! やめなさい! あの名刺は使うなといったはずよ!?」
エリート「すみません、社長」
エリート「ですが、この人ならボクの全力を受け切れるかもしれない!」
エリート「ならボクは全力を出したい……たとえ街を滅ぼすことになろうとも!」
女社長「……バカ」
ゴゴゴゴゴ……
『一流企業』ビルの真上に、巨大な直方体が降りてきた!
これぞ、禁断の名刺といわれた──
メ テ オ 名 刺 ! ! !
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:42:28.72 ID:ic0sodUd0
< 一流企業屋上 >
衛星軌道より飛来した巨大名刺、メテオ名刺!
エリートは空中へ飛び上がり、降りてきたメテオ名刺の上に乗る!
ゴゴゴゴゴ……
エリート「さあ、受け取ってもらおうかッ!」
エリート「この質量100万トンを誇る──ボクの名刺をッ!」
男「無論ッ!」
男「名刺を差し出されれば、必ず受け取るのがサラリーマンッ!」
男「頂戴いたしますッ!」
ズドォォォォォンッ!!!
降りてきた名刺を、両手で必死に支える男!
支えきれなくば、100万トンの名刺が街を木端微塵に消滅させる!
今や男が命綱、大黒柱!
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:43:37.34 ID:ic0sodUd0
男「うおおおおっ!!!」グググ…
エリート「さぁ、受け取れるかい!」
エリート「ボクの会社と所属と名前が書かれた、ボクの名刺(プライド)を!」
ズゥゥゥゥン……!
男(なんという巨大質量!)ガクンッ
男の全身がきしみ、歪み、ねじ曲がり、穴という穴から血が噴き出す!
肘は折れ、膝は曲がり、大黒柱だった男は偽装建築柱にランクダウン!
男(ダ、ダメだ……)ググッ…
男(お、押し潰される……)グググ…
男(もう……体が……)ググッ…
女社長(やはり無理ね……残念だけど、この街は消滅するわ)
女社長(アタシたちのビルもろともね)
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:44:19.23 ID:ic0sodUd0
しかし!
この時、男の目にホワイトボードの赤い文字が見えた!
係長の血で書かれた『まけるな』という激励(メッセージ)!
男(係長……!)ググッ…
女社長(ほんの1ナノメートルだけど、わずかにまた持ち上がった!)
エリート「だが、所詮は一時しのぎ!」
エリート「やはり無理なのかッ! ボクの名刺を受け取ってはくれないのかッ!」
エリートの苦悩……。
生まれつき容姿端麗、才色兼備、文武両道、完全無欠……。
LV99、所持金マックス、最強装備でゲームスタート……。
ゆえにエリートの全力を受け止められる漢はいなかった!
強敵に出会うたびコイツならばと胸をときめかし、数十秒後には失望! この繰り返し!
今回もそうなってしまうのか!?
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:44:58.79 ID:ic0sodUd0
すると──
課長「さっきの企画書は社長まで通った! こんな“通過点”で負けてくれるな!」
同僚「お前がいなくなったら、俺が楽勝で若手ナンバーワンになっちまうじゃねえか!」
OL「お願い……勝って! また一緒に仕事しようよ!」
コピー機『我を目覚めさせた者が、これしきの試練でくたばるはずがない!』
『一流企業』に出向いた二人を案じ、駆けつけてきた同胞たち!
彼らの声援が、男の五臓六腑に新たな力を生む!
男(課長……! 同僚……! OLさん……! コピー機まで……!)ミシミシ…
男「ぐっ……ぐおお……っ!」グググッ…
エリート(また少し持ち直した!)
エリート「だが、一時的に期待させてくれる敵ならこれまでいくらでもいた!」
エリート「ぬか喜びは結構! どうせ失望させるなら、早いところ沈んでしまえッ!」
64 :
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[saga]:2020/12/27(日) 13:45:27.29 ID:ic0sodUd0
男「が……ぐ……っ!」ミシミシ…
男「ぐおぁぁっ……!」ギシギシ…
『あなた……』
男「!?」
『あなた、愛していますわ』
男「!」
男(これは我が妻の声ではないか……!)
男(なにゆえ、家にいるはずの妻の声が……!?)
幻聴か!? 妄想か!? 奇跡か!?
突如男の脳に響く、妻の声!
いったいどういうことなんだ、教えてくれ!
65 :
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[saga]:2020/12/27(日) 13:46:07.08 ID:ic0sodUd0
< 自宅 >
妻「あなた……」ムニャ…
妻「あなた、愛していますわ」ゴロン…
なんと妻は昼寝中!
怠惰ゆえではない!
年収百億円の価値があるといわれる、超高速精密家事を駆使した妻!
夜中に帰宅する夫を万全の態勢で出迎えるべく、絶賛回復中!
いわばこれ、超積極的昼寝!
死の淵に立つ夫と、夢の奥に眠る妻! ゆえに二人は繋がった!
幻聴でも、妄想でも、ましてや奇跡でもなんでもない!
愛ゆえの直結! 愛ゆえの直通! 愛ゆえのラブ・ホットライン!
66 :
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[saga]:2020/12/27(日) 13:46:50.15 ID:ic0sodUd0
< 一流企業 >
男(妻よ、私は必ず帰る!)
男(仲間よ、私は必ず勝つ!)
男(エリートよ、私は必ず受け止める!)
男「があああああああああっ!!!」グンッ
エリート「なにいいいっ!?」
メテオ名刺、静止。
100万トンを誇る超巨大質量は地上に到達することなく、
一人のサラリーマンの手によってみごと受け止められた。
エリート「う、受け止める……とは……」
男「いい……名刺、ですね……」ニコッ
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:47:23.09 ID:ic0sodUd0
ズオォォォ……!
宇宙(そら)に還ってゆくエリートのメテオ名刺!
これすなわち、メテオ名刺が男を新たな持ち主と認めた何よりの証拠!
エリート「ハハ、ハハハ……!」
エリート「み、みごと……! みごとだ!」
エリート「これはもう、完全にボクの負け──」
男「ま、まだ……」ヨロッ…
エリート「え?」
男「まだ……名刺交換は……終わって……な、い……」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:48:15.50 ID:ic0sodUd0
男「わ、私の名刺を──」スッ…
エリート「ちょ、頂戴いたします……!」スッ
家に戻るまでが遠足であるように!
名刺交換は、互いの名刺が互いの手に行き渡るまでが名刺交換である!
今たしかに、互いの名刺は互いの手に渡った!
名刺交換、終了!
男「今後とも、よろ、し……く……」ヨロ…
エリート「よ、よろしくお願いします!」
女社長「…………」
女社長「エリート君、アナタの完敗ね」ポン…
エリート「はい……!」ボロボロ…
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:49:02.56 ID:ic0sodUd0
エリート「今朝はすまなかった……」
エリート「今後もアナタには、ボクのよき取引相手になって欲しい……!」
男「ああ……もち、ろん……」
商談終わればノーサイド!
男のサラリーマン人生に、また一人好敵手ができた!
人脈もまた、サラリーマンの武器である!
女社長「アナタが責任者?」
課長「ええ、二人の上司です」
女社長「アナタたちがウチの部長と進めていた件、おたくと契約させてもらうわ」
課長「……ありがとうございます! 部下も報われます」
契 約 完 了 ! ! !
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:51:17.64 ID:ic0sodUd0
OL「やぁ〜っと、あたしの出番ってワケね!」
OL「さあさ、あたしのお茶を飲んで!」
お茶汲みとは、闘い也!
OLはお茶使い!
嫌々お茶汲みをやっているうちに極めに極め、今や茶道百段! 日本で五指に入る格!
茶道百段ともなれば、重傷を癒やすお茶を入れることぐらいお茶の子さいさい!
男「…………」グビッ
係長「…………」グビッ
男「元気ハツラツ!」シャキーン
係長「ファイト一発!」シャキーン
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:53:00.94 ID:ic0sodUd0
< 居酒屋 >
飲み会とは、闘い也!
彼らの強靭な肝臓は、アルコールを勢い余って完全消滅させてしまう!
少しでも酔いたければ、飲むべし! 飲むべし!
課長「みんな、よくやってくれた! 今日は私のオゴリだ!」
男「じゃあ私は生ビールをプール一杯分」
係長「ぼくもそうしようかな」
同僚「俺も!」
OL「あたしはウォッカをダム一杯分、お願い!」
コピー機『我はロマネコンティ』
店員「はいよーっ!」
課長(やれやれ……また妻に小遣いせびらないとな)
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:53:46.55 ID:ic0sodUd0
< 自宅 >
飲み会終われば、あとは帰宅!
愛する妻待つ我が家へと!
男「ただいま」
妻「お帰りなさいませ」
妻「あなた、ごめんなさいね。今日のお弁当──」
男「いや、気にしないでいい。あれはあれで最高だったから……」
妻「?」
妻「じゃあ──」
妻「お風呂になさいます? それともお夜食? それとも私?」
男「君で」
即答であった!
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:54:16.54 ID:ic0sodUd0
< 寝室 >
布団に入る若夫婦!
しかし、今は男はサラリーマンではない!
もう闘わなくていいのだ!
男「……ちょっと愚痴ってもいいかな?」
妻「どうぞ」
男「ありがとう……情けない夫ですまん」
妻「いいえ」
男「……今日は朝から電車で、いきなり女の子に痴漢呼ばわりされて大変だったよ」
男「しかも、座席を取られて、取った人の膝に座ったら画鋲が仕掛けてあってさ……」
男「あと午後には、営業車が故障しててこれもどうしようかと思った」
男「『一流企業』では、ものすごい名刺を受取るハメになって──……」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:56:54.93 ID:ic0sodUd0
サラリーマンには不平不満が付き物!
無敵のサラリーマンである男だが、この時ばかりは甘えてしまう!
妻の大いなる慈愛により、男のストレスは吸収され、明日への活力となる!
妻もまた、男の愚痴を聞くことで、痛みを共有し待つ辛さに耐えられるのだ!
これでもう本日の闘いは終わり──いやまだあと一戦残っていた!
男「じゃあそろそろいいかな……?」モゾ…
妻「ええ、どうぞ」
夫婦生活とは、闘い也!
< 完 >
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/12/27(日) 13:57:30.64 ID:ic0sodUd0
余所で昔投下したSSですが読んでもらえれば嬉しいです(若干の修正もアリ)
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/12/27(日) 15:12:03.01 ID:Y4r7PEJQo
勢いが素晴らしい
乙
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クオリティの高いサービスを貴方に
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