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勇者「魔王は一体どこにいる?」続編のつづき
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644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:31:35.86 ID:pYa2Z27w0
『数時間後』
カクカク シカジカ…
商人「…通りで人並み外れた戦い方をする訳だ…オークがこんなに人間と慣れあうなんて」
剣士「それでずっと一緒にキ・カイまで一緒に旅して来たんだよ」
商人「言葉も君が教えたんだね?」
剣士「最近はすごく上手になったよ…ね?」
女オーク「ウフフ…」
商人「君に教えておかないといけない事が有る…さっき話してた君の3人の仲間」
剣士「うん…」
商人「この間まで商人ギルドまで来てたんだ…今は気球を買ってハテノ村まで飛んで行った」
剣士「そうだったんだ…安心したよ」
商人「本当は遺跡の護衛を彼らにお願いしようと思って居たんだけどね…タイミングが悪かった」
剣士「それで傭兵を募集してたんだね」
商人「君で良かったよ…あんなにワームが居たんじゃどうにもならなかった」
剣士「金貨20枚の働きはしたでしょ?」
商人「アハハ抜け目が無いのはお母さんと一緒だ」
剣士「やっぱり似てる?」
商人「何て言うのかなぁマイペースな所?きっと他に夢中になる事が出来たら金貨20枚の事も忘れるよ」
剣士「いやいや…ちゃんと貰うから」
商人「遺跡から発掘した謎の機械が一杯あるんだよ…見たくないかい?」
剣士「おぉ!!見たい見たい…」
商人「よし!帰ったら僕の秘密の部屋に案内してあげる…他の人は誰も入れないんだ」
剣士「どんな機械?」
商人「君のお母さんがデリンジャーっていう武器を持って居たよね?そんな感じの奴さ」
剣士「おおおおおお!!」キラキラ
女オーク「ウフフ…剣士かわいい」
商人「君は剣士君の保護者みたいだね」
剣士「どっちかって言うと僕の方が保護者なんだけどさ…なんか逆に見られるんだ」
商人「じゃぁどうしてずっと膝の上に乗って居るんだい?」
剣士「座るのに丁度良いだけだよ…商人さんも座ってみる?暖かいんだ」
商人「ええ!?いや僕は遠慮する…それで君が聞きたい話って何なのかな?」
剣士「あーまた今度で良い…なんかデリンジャーの事で頭が一杯でどうでも良くなった」
商人「ほらね?お母さんにそっくりだ…飽きっぽいと言うか」
剣士「このトロッコもすごく改造したくなる…多分もっと早く出来る」
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:32:18.07 ID:pYa2Z27w0
『チカテツ街道1番』
ガヤガヤ
剣士「影武者さん…置いて行って良いの?」
商人「交渉事は全部任せて良い…僕達は先に戻るよ…収穫した物を無くさない様に?」
剣士「これ重いね…何なの?」
商人「古代のエネルギーユニットさ…」
剣士「へぇ?何が入ってるんだろ」
商人「帰ってからのお楽しみに」
剣士「女オーク?迷わない様について来てね」
女オーク「ウフフ…」ニッコリ
『商人ギルド地下』
ドタドタ
剣士「…こんな所に地下があったのか」
商人「ふぅぅぅ無事に持って帰って来られた」
剣士「謎の機械は?」
商人「奥にある…おいで」
ギギーー
剣士「うは!今度は本棚の中か…念入りに隠してあるんだw」
商人「こっちだよ…」スタスタ
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646 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:34:04.25 ID:pYa2Z27w0
剣士「おぉぉぉ沢山ある!!見て良い?」
商人「どうぞ好きな様に…でも壊さないでね」
女オーク「…この絵」
商人「あーそれね…僕が描いたんだよ」
女オーク「精霊ウンディーネ…東オークの守る神様」
商人「え…ちょっと待った…どういう事だい?」
女オーク「東オークは精霊ウンディーネを信仰しているの…ずっと昔から眠るウンディーネを守って居るわ」
女オーク「西オークは呪術信仰で…オークに伝わる予言を守って居る」
商人「まさか…君達が情報を持って居たとは…」
西オークのオークシャーマンは予言に従いウンディーネを目覚めさせようとしている
でも東オークはウンディーネを手放さない
だからオーク達は争い合ってる
オークシャーマンは戦いに勝つために暁の使徒の力を求めた
商人「そこで剣士君が捕らえられた?そういう事か…」
女オーク「でもオークシャーマンは悪いオーク…沢山のオーク達に呪いを掛ける」
商人「呪い?」
女オーク「従わせる呪いやゾンビになる呪い…グールやオーガ達と同じ…」
商人「そうやって言う事を効かせて居るんだね…戦争に勝つための選択か」
女オーク「オーク達は本当は戦いたくないの」
剣士「ねぇ今の話…呪いって何だと思う?」
女オーク「呪いは呪い…呪怨って呼ばれてる」
剣士「僕が思うにそれはただの病気だと思うな…ゾンビ化する病気」
女オーク「剣士は虫の力で治せる?」
剣士「多分ね…」
剣士「そしてオークシャーマンの力…それは多分僕と同じ蟲使いだよ…使う術がほとんど同じだ」
女オーク「虫を…」
剣士「使役しているのが虫か死体かの違いだけだ」
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:34:34.67 ID:pYa2Z27w0
女オーク「オークシャーマンは治癒の虫を使った事無い」
剣士「知らないだけじゃない?僕は蟲を良く知ってる…オークシャーマンは死体を良く知ってる…そんだけの差」
女オーク「言われてみれば…剣士は死体を使ったの見た事無い」
剣士「そうそう…得意なのがちょっと違うだけ」
商人「フムフム…今の話から察するにウンディーネが目覚めれば解決する話だね」
女オーク「そんな事が出来る?」
商人「手はある…只ちょっとリスクが高い…僕はもうミスを犯したくない」
剣士「ミス?」
商人「ホムンクルスを2度も失ってるんだ…この機械の犬の中に居る君まで失いたくないんだ」
機械の犬「クゥ〜ン」
商人「もう一枚外部メモリが有ったらなぁ…」
剣士「ホム姉ちゃんが見つかったハテノ村に残って無いかな?」
商人「…」
”私が眠っていた場所にならもしかしたら合ったのかもしれません”
商人「そうだ…心当たりが2つ有る…探しに行くか」
剣士「ハテノ村?」
商人「いやそっちは灰で埋まって居る…先に行くのなら名も無き島…君が生まれた場所さ」
剣士「おぉ!!爺いじにずっと会って無い…行きたい」
商人「ちょっと考えさせてくれ…部屋は好きに使って良い」ブツブツ
----------------
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:35:08.88 ID:pYa2Z27w0
カチャカチャ シュコシュコ
商人「使えそうかい?」
剣士「うん!掃除して組み立ててる…」
商人「それは良かった…僕はそれのメンテナンスが良く分からなくてね」
剣士「多分ママが持って居たのと同じさ…錆びついて居たけどこれで大丈夫」カチャカチャ
商人「火薬は有るのかい?」
剣士「勿論!!…よっし!出来た…」シャキーン
商人「んん?砲弾じゃなくてどんぐり?」
剣士「あぁコレね…どんぐりを変性させて鉛に変える事もできる…普段はどんぐりで十分かな」
商人「どんぐりを撃つのかw」
剣士「ちょっと試し撃ちして良い?」
商人「部屋を壊さないで欲しいな…」
剣士「撃つのはどんぐりだよ…石壁なら大丈夫でしょ?」
商人「壊さないでよ?」
剣士「うん…」チャキリ ターン
バチン! バラバラ
商人「おぉ!!結構威力がある」
剣士「線虫!」ザワザワ ニョロ
商人「え…今の撃ったどんぐりから虫が?」
剣士「こういう使い方がしたいんだ…どんぐりからワームも産めるし木に成長させる事も出来る」
商人「鉛を撃つより汎用性がある?」
剣士「うん!気に入った…もう僕弓要らない」
商人「ハハ喜んで貰えて良かった」
剣士「ねぇ女オーク!!ちょっとオーガ探しに行こうよ」
女オーク「いま夜よ?」
剣士「んあぁぁ…寝て待つかぁ…」ショボン
商人「この建屋の上の部屋なら好きに使っても良いよ…受付には話しておくから」
女オーク「あ…水浴びしたい」
剣士「おっけ!今日は我慢する…一緒に水浴びしよう」
商人「一緒に?ハハ…まぁ好きにしなよ」
剣士「じゃぁ行こ!!」グイ
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:35:44.54 ID:pYa2Z27w0
『客室』
ガチャリ
受付「ふぁ〜むにゃ…こんな夜遅くに」ブツブツ
剣士「ここ使って良いんだね?ありがとう」
受付「もう起こさないで…じゃ」バタン
剣士「やっとベッドに横になれる」ドスン ギシギシ
女オーク「こんな良いお部屋初めて…」
剣士「あぁそうか…君は人間の街で生活するの初めてだったね」
女オーク「窓から外が見える…」スタ
剣士「ちょっと狭いけど落ち着くね」
女オーク「ねぇ今日は満月よ?」
剣士「今見える?灰で曇って無い?」
女オーク「丁度見えてるわ?」
剣士「…思い出した…そういえば昔ママが言ってた…あの月に絶対何かあるって」
女オーク「何か?」
剣士「ママは月に行こうと真剣に考えてたんだよ…夜の闇を明るく照らす月に絶対秘密があるってさ」
女オーク「ウフフ…本当かしら?」
剣士「そうだ望遠鏡買わなきゃ…ママと月を見る約束したまんま見ていない」
女オーク「じゃ明日望遠鏡買いに行かなきゃ…」
剣士「まてよ!?海賊の隠れ家に置いてあったな…ビッグママの望遠鏡…倍率の高い奴」
女オーク「やる事が尽きないわね?」
剣士「そうだそうだ…そうしよう」キラキラ
女オーク「剣士かわいい…」ギュゥ
剣士「ちょちょちょ…」
女オーク「ウフフ」
650 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:36:23.74 ID:pYa2Z27w0
『翌朝』
トントン
剣士「う〜ん…」パチリ
女オーク「剣士起きて?誰かノックしてる…」ゴソゴソ
剣士「だれ〜?」ゴソゴソ
商人「起きて居るかい?開けて良いかな?」
剣士「うん…」アセアセ
ガチャリ ギー
商人「君にお願いが有ってね…」
剣士「どうしたのさ?」
商人「ズバリ言う…木材が欲しい」
剣士「なんだ…そんな事か…簡単だよ」
商人「そう言ってくれると思って居た…実はね…急にお金が必要になったんだ」
剣士「木材とどんな関係があるの?」
新しく気球を買いたいんだけどもう僕が自由に出来るお金が少ししか無くてね
木材は高く取引できるから欲しいんだよ…剣士君なら出来ると思った
剣士「あんまり派手にやると魔女が怒るなぁ…」
商人「クヌギの木だったかな?10本もあれば十分さ」
剣士「なんだそれくらいで良いのか…直ぐに出来るよ」
商人「よし!付いて来てくれないか?指定の場所に生やしたいんだ」
剣士「おけおけ!」
商人「散歩みたいな物だから女オークも一緒においで」
女オーク「はい…」
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:37:37.28 ID:pYa2Z27w0
『街道』
ガヤガヤ
商人「よし!人が居なくなった…そこの庭に3本…こっちの庭にも3本」
剣士「成長魔法!」ザワザワ
商人「…これで終わりだよ」
剣士「ハハ簡単だ」
商人「今植えた物件はね…売り屋なんだ…これで高く売れる」
剣士「なんかお金儲けなのに良い事した気分だ」
商人「さぁ戻ろうか」
剣士「商人さんは気球持って無かったの?」
商人「僕の気球は今頃セントラルの港にあるよ…船に乗せっぱなしさ」
剣士「じゃぁ新しく気球を買うって言うのは?」
商人「名も無き島に行くためには普通の気球じゃ行けない…帆付きの気球を買うんだ」
剣士「なるほど…じゃぁアダマンタイトも欲しいね」
商人「そんなレアな物は持って居ないし市場にも出ないかな」
剣士「採ってこようか?」
商人「ハハそんな簡単に手に入るのかい?」
剣士「ここから東にある海賊の隠れ家覚えてる?」
商人「君のママに連れて行かれた場所だね?あそこは何度も探索したけど見つけられなかった」
剣士「行き方があるんだよ…多分アダマンタイトもそのままあるんじゃないかな?」
商人「そうか…取りに行きたいけどちょっと僕はやる事が有るなぁ…」
剣士「僕と女オークで取りに行って来るよ…それでさぁ?」
商人「何だい?」
剣士「あそこにあった隠れ家にはもう誰も居ない様なんだけどなんで?」
商人「あぁ…君は知らなかったんだね…」
資金が潤沢になった海賊達は
女戦士率いる派閥とそうでない派閥に分かれてしまって離別したんだよ
その結果あそこにあった隠れ家は放棄された…というか女戦士が海賊を追いだした
剣士「ママが居なくなったからかな?」
商人「さぁね?海賊達の事情は良く知らない」
剣士「離別した海賊達が豪族になった感じ?」
商人「そうだね…資金を全部奪って豪族になったんだよ…その後女戦士は何処に行ったのか分からない」
剣士「ビッグママは何度か僕に会いに来てくれてた…最後に会ったのは3年前だったかな」
商人「まぁ元気にして居れば良いさ」
剣士「この後直ぐに隠れ家に向かうよ」
商人「そんなに慌てなくても良いけどね」
剣士「う〜ん…はやくデリンジャーの使い勝手を試したいんだ」
商人「ハハそうかフフフお母さんにそっくりだねぇ…まぁ気球を買い付けておくから又戻っておいで」
剣士「うん!!女オーク!!行こう!!」グイ
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652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:38:04.06 ID:pYa2Z27w0
『荷馬車』
ブモモ〜 ガタゴト ガタゴト
女オーク「ねぇ剣士?行き場所は分かって居るの?」
剣士「大体ね…この道は通った事ある」
女オーク「地図とか買った方が良かったんじゃない?」
剣士「アハハすっかり忘れてた…まぁきっと大丈夫だよ」
女オーク「それから報酬の金貨20枚は貰った?」
剣士「ああ!!忘れてた…デリンジャーで頭が一杯だった…」
女オーク「剣士の弓も忘れて来たわね」
剣士「弓はもう良いや…しまったなぁ…悪いクセが出た」
女オーク「ウフフ…」
剣士「馬車に入れてた種とかは無事だね?ふぅ…まぁ良いや!水もちゃんとあるし何とかなる」
女オーク「これから何をしに行くか覚えて居る?」
剣士「望遠鏡だよ!!それからアダマンタイト…あと何だっけ?」
女オーク「デリンジャーのテスト?」
剣士「そうそう…それだ!的は…う〜ん別にオーガじゃなくても良いか」
女オーク「適当に撃って木に育ててみては?」
剣士「そうだね…それで調整してみる…もう少しキ・カイから離れてからやろう」
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653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:39:31.52 ID:pYa2Z27w0
『荒野』
チャキリ ターン!
剣士「成長魔法!」ザワザワ
剣士「う〜ん…照準がなかなか合わない」カチャカチャ
女オーク「ねぇ剣士…馬が2頭こっちに向かってる」
剣士「え…見えた」クンクン
剣士「こっちが風上だ…誰だか分からない」
女オーク「きっと私を付け狙ってる2人組」
剣士「まだ諦めて居ないのか…」
女オーク「馬車を物色された跡が有ったの…何も盗られて無いけど」
剣士「ちょっと痛い目を見ないと諦めない様だね…困った人達だ」
女オーク「どうするの?」
剣士「まぁ見てて?デリンジャーの的にする」
バカラッ バカラッタ
野郎1「おい!お前等待ちやがれ…どういう事か分かるな?」
野郎2「痛い目見たく無けりゃ大人しく止まれ」スラーン
剣士「あのさぁ?痛い目見たくないなら構わないで欲しいな」チャキリ ターン ターン
ヒヒ〜ン ブルル
野郎1「どわぁぁ!!」ドテッ
野郎2「だぁぁ!!」ドサリ
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:40:26.98 ID:pYa2Z27w0
剣士「お馬さんごめんよ!走って逃げて…線虫!」ザワザワ ニョロ
ヒヒ〜ン パカラッ パカラッタ
野郎1「何しやがる!!ぬぁぁ…馬が」ダダ
野郎2「くっそ!許さねぇからな?」ダダッ
剣士「しつこいなぁ…」チャキリ ターン ターン
野郎1「ぐはぁ…何だその武器」ポタ
野郎2「おま…血が出て…」タジ
剣士「フムフム…この距離だと全然いけるな」ツメツメ
野郎1「くそう!野郎2!!ヤクを先に殺せ!!」
野郎2「馬車を止めやがれ」ダダ
剣士「ハハもっと走って動いて?」チャキリ ターン ターン
野郎2「はぶぶ…」ズダダ ゴロゴロ
剣士「蠕虫!食らえ!」ゾワゾワ ニョロ
野郎2「ひぃぃぃ虫が体から…やべて…やべてくれぇ」バタバタ
剣士「ふむ…中距離で少し逸れるか…もうちょっとどんぐりが回転するように工夫しなきゃ…」カチャカチャ
女オーク「このまま放って置いて良いの?」
剣士「大丈夫…あんな小さなワームじゃたかが知れてるよ…死にはしないさ」
女オーク「これで懲りてくれれば良いけど…」
剣士「どんぐりの威力もこれで良く分かった…皮膚を貫通する程度にはなる」
女オーク「どんぐりも使い方次第なのね」
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:41:27.58 ID:pYa2Z27w0
『夕方』
ガタゴト ガタゴト
剣士「今まで気づかなかったけど2輪の馬車だと進行が随分早いみたいだ」
女オーク「どうして分かったの?」
剣士「海賊の隠れ家に到着するのは明日の予定だったのさ…もうすぐ到着するよ」
女オーク「ヤクの体調が良いお陰では?早い様には感じないわ」
剣士「あ〜そうだね…ヤクの負担が軽いのと餌の品質だねきっと」
女オーク「道を逸れてしまったけどここで良いの?何も見当たらないけど」
剣士「目印があるんだ…あそこあそこ…あの石と石の間を通る」
女オーク「何も無いけど…」
剣士「狭間っていう場所に隠してるんだよ…驚かないでね?」
女オーク「…」ジー
剣士「入るよ?3…2…1…」
女オーク「え!?あの時の入り江…どうして?」
剣士「そういう仕掛けなのさ…でも良く無いなぁ…ゴーストが彷徨ってる」
女オーク「見た事無い…」
剣士「コバルトの剣を出して?」
女オーク「どうするの?」スラーン
剣士「照明魔法!」ピカー
女オーク「光?光で倒す?」
剣士「うん…光の武器かミスリルじゃないと対処出来ない…僕が退魔の方陣を張るまでヤクを守って」
女オーク「分かった…」
剣士「ええと…寒く無いし入り江の真ん中で良いか…」
----------------
----------------
----------------
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:42:50.99 ID:pYa2Z27w0
『廃れた入り江』
ザザー ザブン
女オーク「何処?…」タジ キョロ
ゴースト「シャァァァァ…」スゥ
女オーク「地面の下…」ダダダ グサ
剣士「照明魔法!照明魔法!照明魔法!」ピカー
女オーク「ゴーストが見えないの…」
剣士「影だよ…影の中に居る」
女オーク「何処?…」タジ キョロ
剣士「もう少し粘って…あとちょっとで退魔の方陣が出来る」シュタタ
ゴースト「シャァァァ…」スゥ
女オーク「そこ!!」ブン スパァ
女オーク「手ごたえ無い…」タジ
剣士「よし!!終わった…もう大丈夫!!」
女オーク「…」タジ
剣士「アダマンタイトを探しに行こう…おいで?」
女オーク「ふぅふぅ…」
剣士「初めての事で混乱しているかな?大丈夫…魂は握られて無いよ」
女オーク「これが闇…」
剣士「狭間の奥から迷い込んだゴーストさ…憑りついて悪さする」
僕達魔術師の役目はね…
世界中にあるこういう放置された狭間を処理しなきゃいけないんだ
こういう所を通じて深淵から悪霊が這い出て来る
なんか色々分かって来た
海賊達に裏切られたビッグママはこの場所に誰も近づかない様にする為に
退魔の方陣を解いて海賊を追いだしたんだ
良くない方法だったけどアダマンタイトを乱用されるのは防いでる
女オーク「そのアダマンタイトと言う物がこの不思議な空間を作って居るの?」
剣士「そうだよ…僕はそれを処分しなきゃいけない」
女オーク「どうやって処分を?」
剣士「変性魔法で違う物質に変える…それがこの魔法の本来の目的」
スタスタ スタスタ
657 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:43:49.29 ID:pYa2Z27w0
『朽ちた隠れ家』
剣士「…やっぱり狭間の中だと色んな物が錆びつかない」
女オーク「高価そうな物は何も残って居ないわ」ガラガラ
剣士「全部略奪されたんだ…なんか寂しいね」
女オーク「あそこに倒れてるのは望遠鏡では?」
剣士「おお!!残ってる…」タッタッタ
女オーク「良かったわね」
剣士「なんだ望遠鏡はいっぱい残ってる…」ガチャガチャ
女オーク「私も一つ貰って良い?」
剣士「うん…ああああ!!ママが使ってた望遠鏡だ…こんな所に置きっぱなしだったんだ…」グイ
剣士「でも古い奴だ…要らなくて置いて行ったのか」
女オーク「宝物見つけて良かったじゃない」
剣士「他には…」ガサ キョロ
ゴースト「シャァァァァ…」スゥ
女オーク「剣士!危ない!!」ダダ
剣士「うるさいなぁ!!照明魔法!」ピカー
ゴースト「…」シュゥゥゥゥ
女オーク「あ…」
剣士「折角ママの残した物見つけたんだ!邪魔しないで…」
女オーク「フフ剣士には何でもない敵なのね…」
剣士「落ち着いて探せないや…先にアダマンタイト何とかしよう」スタ
女オーク「うん…それが賢い」
----------------
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:44:51.60 ID:pYa2Z27w0
剣士「有った!!これだフンッ!!」グイ
女オーク「持つ?」
剣士「いや重さ確認した…そうかこの位の重さでこの範囲か…」ブツブツ
剣士「変性魔法!」シュワワ
剣士「おっけ!!只の石に変えた」
女オーク「何か変わった?」
剣士「ここじゃ分からないね…外に出たら星が見える筈」
女オーク「へぇ?」
剣士「他にもいろんな大きさのアダマンタイトがある…ママはここで色々試してたのか」
剣士「ダメじゃ無いか置きっぱなしにしたら…変性魔法!」シュワワ
女オーク「剣士に似てたのね…」
剣士「持って帰るのは少しで良いや…」ガサゴソ
女オーク「もう安全ならその辺物色してきても良い?」
剣士「良いよ!僕もママの物他に無いか探してあとで馬車に戻る」
女オーク「じゃぁ…後で」タッタ
『廃れた入り江』
メラメラ パチ
剣士「よっこら…よっこら」ドスン ガラガラ
女オーク「スープ作ったわ?」
剣士「丁度何か欲しかった所だよ…あれ?この食器は拾ったの?」
女オーク「そう…銀の食器がいくつか残ってた…ナイフもあるわ?」
剣士「僕はね…ジャーン!!ミスリル銀の欠片を見つけた…これで何か装飾品を作れる」
女オーク「それもあなたのお母さんが残した物?」
剣士「多分ね…何かの材料の一部だと思う…あ!!そうだ君のコバルトの剣…刃先をミスリル銀に変えよう」
女オーク「ここで出来るの?」
剣士「炉と金床があるんだ…ちょっと待ってて」タッタッタ
----------------
----------------
----------------
カーン カンカン
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:46:00.86 ID:pYa2Z27w0
『1時間後』
タッタッタ
剣士「出来たよ…剣を打ち直して長さが少し伸びた…振ってみて?」ポイ
女オーク「やっと普通のグレートソードの長さね」ブン ブン
剣士「これで君にもゴーストが倒せる」
女オーク「突きね?」
剣士「切っ先にはミスリル銀が溶解してるから先端なら切りでも行ける」
女オーク「ゴーストは実体が無いから切っ先でも良いのね」
剣士「そうそう!重量乗せなくても良いんだ」
女オーク「へぇ?ちゃんと考えて居るんだ…関心」
剣士「ねぇスープ飲みたい」
女オーク「温まってる…飲んで?」
剣士「ズズズ…ぷはぁ」
女オーク「焼きどんぐり居る?」
剣士「うん!!」カリ モグ
ドスドス
女オーク「この足音はオーガ…」
剣士「狭間から出たら早速来たね…ちょっとデリンジャー試すから手を出さないで」
女オーク「分かった」スック
オーガ「ガウ!!ウオォォォォ!!」ドスドス
剣士「1体か…」チャキリ ターン
剣士「成長魔法!」ザワザワ
オーガ「ウグゥゥゥ…」ガクリ
剣士「行ける…木で握りつぶせる…成長の方が強い」
女オーク「土の代わりにしたのね?」
剣士「うん…木がオーガの生気を吸って成長した」
女オーク「すごいわね!その武器」
剣士「気に入ったよ…僕にピッタリの武器さ…どんぐりの銃だ」
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:47:30.24 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
ガタゴト ガタゴト
剣士「よし…これで動く」カチャカチャ
剣士「君の望遠鏡だよ?これでピント会う筈」
女オーク「見せて?…」
剣士「この部分を回すんだ…」グイ
女オーク「あ…見える」
剣士「大体10倍くらいで一番使いやすい」
女オーク「大きな望遠鏡は?」
剣士「これは星を見る為の望遠鏡さ…倍率が高くて使いにくいけど遠くまで見える筈」
女オーク「それで月を?」
剣士「うん…空がきれいに見える場所で使わないと」
女オーク「じゃぁ灰の外に出ないと」
剣士「気球なら灰の上に出られる…気球が一番良いかな」
ドドド ドーン
女オーク「あら?左手…ワーム?」
剣士「大きいのが1匹居るね…無視で良い」
女オーク「剣士にとって虫は全部味方なのね」
剣士「まぁね…味方というか使役出来るだけなんだけどね」
実は僕達が生きてるこの星はね
植物と蟲が支配しているんだよ
僕達人間はその中でほんのちょびっとの存在なんだ
女オーク「虫に支配…」
剣士「特に人間は完全に植物に支配されて居るんだ…気付いて居ないだろうけどさ」
女オーク「どうやって支配を?」
剣士「食べ物だよ…植物は実を実らせて人間や動物の口に入る…そして精神的に操るんだ」
女オーク「私もどんぐりに操られて居るという事?」
剣士「そうだね…食べ物の有る所に集まるよね?そうやって植物は人間や動物の動きを操作して居るのさ」
女オーク「共生では無いの?」
剣士「違うね…支配だよ…でも人間はそれに気付かないからそれで幸せなんだ」
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:49:43.08 ID:pYa2Z27w0
女オーク「虫の役割は?」
剣士「蟲と植物は共生関係さ…でも能動的に動ける蟲の方が強い」
女オーク「じゃぁ虫を操る剣士はもっと強いのね」
剣士「ハハそういう言い方になるか…でもここまで言ったらどうして人間達が困窮しているのか分かるよね?」
女オーク「植物に誘導されてる…」
剣士「正解!…なんでだろうね?」
女オーク「え?どうしてだろう…」
剣士「教えてあげる…人間が不要になったんだ…今まで利用してた人間がもう要らなくなった」
女オーク「利用って何?」
剣士「う〜ん…そうだな花粉や種を運ぶとか害虫を駆除させるとか…植物にとって有益な何か」
女オーク「それを失うと困るのは植物では?」
剣士「困らなくなったから不要になったのさ…」
女オーク「それって何?」
剣士「植物はね…10年前に知恵の実を得たんだよ…この星を統べる知恵を得たんだ」
女オーク「10年前…光る夜の時ね」
剣士「君も遠くで見ていたんだね…そう…あの光は知恵の実を得た植物が起こした」
知恵を得たのと同時にこの星を焼き尽くす力も得たんだ
そして僕達人間は不要になった
きっと不要になったのは人間だけじゃない…共生関係に無い生物はすべて不要だ
エルフもドワーフもオークも…ドラゴンだって…クラーケンさえ
植物にとって皆要らない存在だ…僕達はゆっくりと滅びの道を進んでる
剣士「…これで良いんだっけ?ってよく考えるよ」
女オーク「知恵を得た植物をどうにかしないと…」
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:50:25.00 ID:pYa2Z27w0
剣士「僕は10年前にその現場に居たんだ…幾千幾億の蟲が束になっても光で焼き尽くされた…どうにも出来ないんだよ」
女オーク「さっき植物より虫の方が強いって…」
剣士「それを超える力を植物が得たんだ…10年前にね…もう調和させるのは無理だよ」
女オーク「…イエローストーンより火竜いずる時我らが主目覚めん」
剣士「え?なにそれ?」
女オーク「西オークに伝わる予言の一説よ」
剣士「どうして急に予言の話なんか…」
主を目覚めさせしは未来
その者…主に従い厄災を払わん
万物の生けとし生きる物の調和を謀らん
女オーク「私が知って居るのはほんの一説…でも何か分かって来た…未来って個人の名前だったのね?」
剣士「ええ!?僕?なんで?」
女オーク「すべてのオークは未来に主である精霊が目覚めると思ってる…私はあなたが目覚めさせると思った」
剣士「予言に個人名なんかおかしいじゃ無いか」
女オーク「誰が予言したのかしら?」
剣士「…まさか」
女オーク「あなたのお父さんとお母さんは何処へ?」
剣士「パパとママが残した言葉…なのか?ちょちょ…その予言もっと知りたい!」
女オーク「私は少ししか聞かされて居ないからそれだけしか知らない」
剣士「予言でメッセージを残してるのか…そうか!!壁画にもメッセージが有る筈だ」
剣士「分かったぞ…パパもママも文字が描けない…だから画にした」
女オーク「オークに伝わる予言は詩になってる」
剣士「ずっと予言なんか後から書かれた体の良い歴史の修正だと思ってた…興味無いから無視してたよ」
女オーク「帰ったら予言も調べないとね」
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:51:48.20 ID:pYa2Z27w0
『古都キ・カイ_路地』
ガヤガヤ ガヤガヤ
女オーク「剣士!!遅いから探しに来たの…書物は見つかった?」
剣士「シーーーッ」ジー
女オーク「どうして蹲っているの?」
剣士「ダンゴムシを観察してた」
女オーク「ダンゴムシ?書物は?」
剣士「予言が記された書物なんかそんなに簡単に見つからないよ」
女オーク「…それで虫の観察?イジケテルの?」
剣士「ママがさ…良くダンゴムシを観察してたんだ…何か分かるかなと思ってさ」
女オーク「剣士…もう日が落ちたから帰りましょ?」
プチ ゲシゲシ
剣士「ああああああ!!誰だ!!」ガバッ
野郎1「よう…昨日は世話になったな?この女は俺が頂くぜ?」ガシ
女オーク「しまっ…た」ググ
野郎1「お前等放すんじゃ無ぇぞ?」
海賊共「この女…力がむぐぐぐ」ギュゥゥ
野郎1「麻痺薬使え!」
海賊共「ぐあぁぁぁ…抑えられ無ぇ!!」ドタドタ ゴロゴロ
女オーク「剣士!!」ダダダ ドン!
野郎1「どわっ…」ゴロゴロ
剣士「線虫!ダンゴムシを治して…」ニョロ
野郎1「野郎…俺らを馬鹿にしやがって…こんだけ人数囲まれて無視する気か?」
ターン ターン ターン ターン
海賊共「ほげぇ…あ…あの武器は…海賊王の娘が使って…」
野郎1「何ぃ!!」
野郎2「こりゃヤバイ…俺ら消される」タジ
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:52:36.22 ID:pYa2Z27w0
剣士「僕は人殺しはしたくないんだ…」ツメツメ
野郎1「おい止めろ…悪かった…俺はただその女が欲しかっただけだ」タジ
剣士「こうすれば大人しくなるかなぁ?」チャキリ ターン
野郎1「ぐあぁぁ…俺の玉が…うぐぐ」
剣士「次は君だね?」ターン
野郎2「ひぃぃぃ…」ガクブル
海賊共「逃げろ!!逃げろぉぉ!!」
ターン ターン
剣士「線虫!2〜3日したら治せ」ザワザワ ニョロ
野郎1「おい!!置いて行くなぁ…」ズルズル
野郎2「来い…早く逃げる…やべぇ海賊王に消される…」ダダ
----------------
女オーク「そのダンゴムシを飼うつもり?」
剣士「意外と賢いんだよ…最強のダンゴムシに育てる」
女オーク「賢いってどんな風に?」
剣士「他の仲間を助ける為に犠牲になるんだよ」
女オーク「ウフフ剣士って本当変わった人ね」
剣士「書物も無かったし…やる事無くなっちゃったなぁ」
女オーク「商人さんが探していたわ?」
剣士「お?気球手に入ったのかな?」
女オーク「さぁ?行ってみましょ」
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:53:53.57 ID:pYa2Z27w0
『商人ギルド_地下』
影武者「…どうぞ」
剣士「ありがとう…君はいつもフードを被って顔を隠して居るんだね」
影武者「それが仕事さ」
剣士「僕分かるよ?君は病気だよね?」
影武者「…」
剣士「免疫不全性の皮膚の病気だ…人に見せられないんでしょ?」
影武者「…どうして分かる?」
剣士「匂いさ…皮脂の匂いでわかる」
商人「剣士君…いじめないでやってくれ…僕の大事な影武者なんだから」
影武者「…」ペコリ
剣士「治してあげられるよ?」
影武者「え?」ピタリ
商人「本当かい?どんな薬や魔法でも治せなかった…君に出来るならお願いしたい」
剣士「椅子に掛けて?驚くといけないから目を閉じてて」
影武者「…良いのですか?」
商人「君の不憫さは見ていられないからね…治ればお金を貯める必要もなくなる」
影武者「はい…」ストン
剣士「体が細いのも免疫不全で内臓が侵されて居るからだ…不遇に過ごして来たんだね」
影武者「…」
剣士「目を閉じて…行くよ?線虫!毒を食らえ!」ザワザワ ニョロリ
ゾワゾワ ニョロニョロ
影武者「うっ…」ブルブル
商人「剣士君の使う魔法は多くの人には受け入れられなさそうだ」
剣士「回復魔法なんかよりずっと良いんだよ…回復魔法は成長魔法の一種だから老化が促進されてしまう」
商人「僕の心臓は治せるのかな?」
剣士「毒は取り除ける…物理的な治療は自己治癒に依存」
商人「賢者の石と同じ様な効果か」
剣士「少し違うけど…」
商人「影武者?大丈夫かい?モゾがゆそうだ」
剣士「直ぐに調子良くなるから我慢して…」
影武者「痒みが収まった…鏡を」スタ
剣士「完全に治るから心配しなくて良いよ」
影武者「…」ファサ
剣士「髪の毛もほとんど抜けてるのか…それは生えるのに時間が掛かるなぁ」
影武者「仕事に戻る…」ファサ
商人「僕達は奥へ…剣士君に見せたい」スタ
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:55:21.52 ID:pYa2Z27w0
『隠し部屋』
ピピ ツーツツ
剣士「…これは遺物の石板?文字が浮かんでる…古代文字か」
商人「この間取りに行った古代のエネルギーを使って動かしたんだ…中にはウラン結晶が入っていた」
剣士「文字が動く…」
商人「それはラヴが動かして居るんだ…ほら?」
剣士「謎の機械…これで石板の文字を?」
機械の犬「ワン!」フリフリ
商人「南の大陸の地図とかも石板に浮かんだんだ…多分重要な情報だよ」
剣士「ホム姉ちゃんに覚えさせてる?」
商人「そうだよ…僕達には全く理解出来ない…解読できるのはラヴだけだね」
剣士「あ…画が浮かんだ…これは古代の風景?」
商人「そうだろうね?南の大陸は自然に覆われていた様だ」
剣士「スゴイな…この石板はどういう仕組みなんだ?」
商人「君は内容よりも仕組みの方に興味がありそうだね」
剣士「分解してみたい」
商人「ダメだよ…やっと動かせるようにしたんだから」
剣士「アハハ機械の犬は尻尾でその機械を動かしてるのか…」
商人「自由に動かせる所が限られているからね」
機械の犬「ワン!」
商人「それで剣士君…」
剣士「ん?何?」
商人「ちょっと僕はやる気が出て来てね…急ぎで名も無き島に行きたいんだ」
剣士「気球は?」
商人「手に入った…4人乗りの新型輸送用だ」
剣士「新型?」
商人「他の気球と比較して早いのさ…これを君に改造してもらいたい」
剣士「おぉ!!ヤルヤル!!」
商人「そう言うと思って居たよフフフ…君の馬車にクジラの骨が乗っていたよね?」
剣士「うん…使い道に困っていたんだ」
商人「その骨を使う前提で設計図を書いてみたんだ…これだよ」パサ
剣士「ママの飛空艇みたいにする?」
商人「君なら出来ると思って話して居るんだ…あの機動力があればウンディーネを目覚めさせに行けるかもしれない」
剣士「おけおけ!!月まで行ける飛空艇作る!!」
商人「月?」
剣士「ママは月に行くつもりだったんだ!僕だってやってやる」
商人「ハハ期待しているよ…欲しい材料は何でも揃えるから言って」
剣士「沢山必要なのが布と金属糸かな」
商人「分かった…明日影武者に気球まで案内させるから楽しみに」
剣士「ワクワクして来た…」
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:56:14.75 ID:pYa2Z27w0
『翌日_気球発着場』
ブモモ〜 ガタゴト
影武者「…この気球だよ」
剣士「え!?これ気球?…なんだこれ…どんぐりみたいな」
影武者「最新の気球は球皮と船体が合わさって居るんだ」
剣士「へぇ?こんなのが飛ぶんだ…もっと大きいのを想像していたよ」
影武者「資材は後でこの馬車でここまで運んで来る…今載せて居る荷物を降ろして」
剣士「女オーク!荷物降ろそう…」ダダ
女オーク「全部?」
剣士「今晩はこの気球の中で寝よう」
女オーク「そういう事ね…」グイ ドサリ
影武者「じゃ後で布と金属糸は持ってくる」ノシ
ブモモ〜 ガタゴト
剣士「ちょっと中見て見よう…おいで」グイ
女オーク「うん…」タッタッタ
--------------
剣士「なーんだ炉が有るだけか…プロペラと連動ねぇ…」
女オーク「只の荷物運搬用なのね」
剣士「そうだね…骨組みも何も無い只の入れ物だね」
女オーク「どんな気球に改造?」
剣士「フフフフ…出来てからのお楽しみに!!炉は要らないから外に出そう」カチャカチャ
女オーク「え!?飛べなくなるんじゃ?」
剣士「いーのいーの!!そっち持って」グイ
女オーク「結構重たい…」グイ
剣士「そのまま外へ…」ヨッコラ
ドッスン!
剣士「プロペラも要らないから外しておいて?出来る?」
女オーク「やってみるわ…」タッタ
剣士「よーし!僕はさっそく骨組み作る…」タッタッタ
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:56:42.78 ID:pYa2Z27w0
『気球大改造』
ギコギコ トンテンカン
剣士「おけおけ!!そのまま支えて置いて?」
女オーク「こう?」
剣士「ちょっと待ってね…」トンテンカン
女オーク「これは帆を張る為の支え?」
剣士「この気球に帆は張らない…大きな羽を付けるんだ」
女オーク「羽で飛ぶ?」
剣士「商人さんの構想ではね滑空翼を付けて落下しながら飛ぶんだ」
女オーク「羽を支える為に丈夫なクジラの骨を使ったのね」
剣士「これから羽の骨組みを作って行く…君は影武者から布を受け取ったら大きく縫い合わせておいて欲しい」
女オーク「針と糸が…」
剣士「有るある!!作業台の上に置いてあるからそれ使って」ギコギコ
トンテンカン トンテンカン
----------------
----------------
----------------
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:57:21.82 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
ギリギリギリ カチャン
剣士「もうちょっと右側張った方が良いな」
女オーク「うん…」ギリギリ
剣士「おけおけ!!そこそこ…歯止め打つからその位置で固定」トンテンカン
女オーク「もう一回動かしてみるわ?」
剣士「うん!!外から羽の動き見てるから何回か動かしてみて」
女オーク「うん…」ギリギリ
タッタッタ
剣士「良いよーーー!!動かしてーーー!!」
女オーク「…」ギリギリギリ ガチャン
剣士「戻してーーー!!」
女オーク「…」ギリギリギリ ガチャン
剣士「おっけーーーい!!主翼完成!!」
女オーク「次は尾翼ね?」
剣士「こっち来てーーー!!肩車お願い」
女オーク「よいしょ!!」グイ
剣士「尾翼を拾える?」
女オーク「はい…」グイ
剣士「立つよ?そのまま動かないで…」グイ トンテンカン
女オーク「金属糸は居る?」
剣士「欲しい…今ある?」
女オーク「ウフフ…はい」
剣士「おけおけ…もうちょい待ってね」グイグイ ギュギュ
女オーク「金属糸を張るわ」
剣士「うん!!僕反対側行く」ピョン シュタタ
女オーク「これで羽の取り付けは終わりね?」グイグイ ギュ
剣士「あと微調整かな…ちょっとこの重さで上昇出来るか試してみたいなぁ」
女オーク「昨日作った魔晄炉乗せるわ」
剣士「あ…魔石を商人ギルドの部屋に置きっぱなしだ…全部持って来てよ」
女オーク「大事な物を置いてきたのね…持ってくる」タッタ
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:58:09.11 ID:pYa2Z27w0
『飛空艇』
トンテンカン ギリリ ガチャン
剣士「よしよし…尾翼も上手く動く」
女オーク「魔石持って来たわ」タッタッタ
剣士「火の魔石が魔晄炉の中…風の魔石はこっち」
女オーク「動かす?」
剣士「ちょっとだけ上昇してみたい」
女オーク「じゃぁ固定してあるロープ抜くわね?」スルスル
剣士「お試し運転!始動!!」
シュゴーーーー
剣士「僕達2人は重いからちょっと心配…」ドキドキ
女オーク「あ…動いた」フワリ
剣士「おぉ!!早い…元が軽いから重さ十分だ…もう少し乗せられる」
フワフワ
女オーク「風に流されて海の上に…」
剣士「羽開いてみよう…」ギリギリギリ ガチャン
女オーク「風に乗った?」フワリ グググ
剣士「旋回してみる…ワンノッチ分」ギリ ガチャン
女オーク「ゆっくり旋回してる…すごい」
剣士「よし!反対側も」ギリリ ガチャン
女オーク「風上にはどうやって進むの?」
剣士「フフフフ落下させるんだ…見てて」
ビュゥゥゥ バサバサ
女オーク「ウフフ早い…すごく早い!」
剣士「落下と上昇の繰り返しで風上へも真っ直ぐ進める」
女オーク「大成功ね!!」
剣士「後は安定させるための細かい仕掛けを作ったら完成かな…君にも操作出来るよ…やってごらん」
女オーク「うん…これが主翼で…こっちが尾翼ね?」
剣士「簡単でしょ?帆の操作より全然簡単だ」
ビュゥゥゥ バサバサ
671 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 20:59:26.14 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
トンテンカン トンテンカン
女オーク「剣士!!樽に水を汲んできたわ」
剣士「今行く!!」
女オーク「商人さんも様子を見に来たの」
商人「これは…僕の設計図と全然違うじゃ無いか…縦帆は無くても良いのかな?」
剣士「大丈夫!自信ある」
商人「横帆で滑空するのは合ってそうだけど…その羽は折り畳みなんだ?」
剣士「今から樽がいくつ乗るかテストするから商人さんも乗って」
商人「まぁ…さすが女海賊の子という所か…どれどれ」ノソリ
女オーク「水の入った樽は全部で6つよ…」ドスン
剣士「クロスボウとか色々乗せたからちょっと心配だね…乗って乗って!!」
女オーク「ロープ抜く!」スルスル
商人「あぁ…僕もなんだか年甲斐もなくワクワクしてる」
剣士「いくよ?」
シュゴーーーーー
剣士「…」チラ
女オーク「…」
商人「…」ワクワク
機械の犬「…」パタパタ
剣士「う〜ん…やっぱり重いか」フワリ
商人「お?」
剣士「なるほど…今がギリギリなんだ…つまり4人乗るならあと樽2個降ろさないとダメだ」
女オーク「降ろす?」
剣士「1個だけ降ろして…重い状態の挙動が知りたい」
女オーク「分かったわ…」グイ ドスン
フワフワ
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:00:06.33 ID:pYa2Z27w0
商人「ハハハまぁこの4人なら樽4つで十分だよ」
剣士「羽開くよ!!商人さん見ててね?」ギリリ ガチャン
ビュゥゥゥ バサバサ
商人「おぉ…この傾く感じ…女海賊の飛空艇みたいだ」
剣士「あれ?重たくても操作性変わらない…どっちかっていうと安定してる…上昇するスピードだけだな」フムフム
商人「スゴイね…風上に真っ直ぐ進めてる」
剣士「うん!帆付きよりも迂回しないで目的地に行ける…課題は上昇するスピードかな」
商人「アダマンタイトはどうした?」
剣士「もう設置してる…ハイディング!」スゥ
商人「おぉ!!退魔の方陣も済みかい?」
剣士「勿論!!クロスボウだって左右にある…撃っても良いよ」
商人「短所は狭いだけか…完璧だよ」
剣士「寝るのはハンモック吊るしてじゃないとキツイね」
商人「よし!決めた…食料積んだらもう名も無き島へ出発しよう…僕と君達の3人で」
剣士「魔石がどれだけ持つか分からないからウラン結晶を1つ用意して欲しい」
商人「初めからそのつもりさ…降りたら荷物の用意する」
剣士「おっけ!!ほんじゃ降ろすね?」
商人「フフその言い方…昔を思い出すよ」
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:01:22.67 ID:pYa2Z27w0
『気球発着場』
ギリリ ギュ
剣士「そっちも金属糸で張って…」ギリリ ギュ
女オーク「ウフフ金属糸だらけになったわね」ギリリ ギュ
剣士「さっきの飛行で羽のしなり具合が分かったからね…何か有った時の予防さ」
女オーク「これだけ張ってあったら矢の防御にもなりそう」
剣士「そうだね…まぁそうそう矢を当てられるとは思わないけど」
タッタッタ
商人「お待たせ…荷物を持って来た」ハァハァ
剣士「なーんだ…大した荷物じゃ無いじゃない」
商人「イヤイヤ僕は君達と違ってどんぐりは食べない…僕用の肉だよ肉!」
剣士「女オークが結構おいしい物を作ってくれるよ…木の実だけど」
商人「木の実だけでバーベキューはしたくない!肉が主役さ」
剣士「ハハまぁ良いや…行こう!丁度最後の調整も終わった所だし」
商人「君は地図も用意していないだろうと思って持って来たよ…羅針盤もある」
剣士「おぉ!!忘れてた…」
商人「さて…いくらで買う?」
剣士「え…お金無い」
商人「地図が金貨20…羅針盤も金貨20…これで借金帳消し…どう?」
剣士「高すぎる…」
女オーク「ウフフ剣士もう良いじゃない?忘れてたあなたが悪いし…」
剣士「まぁ良っかぁ…気球も貰っちゃったし」チラリ
商人「それは違う!!この気球は僕の物さ」
剣士「この羽は僕の物さ」
商人「…分かった!取引をしようじゃ無いか…この気球は金貨500枚以上する高級品なんだ…簡単には渡さない」
剣士「何?条件は…」
商人「女オークさ…僕は女オークの協力が欲しい…それが条件だよ」
剣士「ちょ…弱い所を…くぅぅ女オークは渡せない」
商人「良い条件だと思うけどなぁ…」
剣士「女オークをどうする気?」
商人「まぁ色々とね」
剣士「ダメだよ…いくら商人さんでも女オークは渡さない…他に条件は?」
女オーク「剣士?商人さんは協力が欲しいって言ってるだけよ?」
剣士「じゃぁこうしよう!!僕と女オークはセットだ…逃げる可能性もある」
商人「面白い…逃げて見てくれ…運命から逃げられるならね」
剣士「運命だって?」
商人「まぁ良いじゃ無いか…これで商談成立だ…早く名もなき島に行こう」
剣士「う…うん…乗って」---なんか---
---うまく誘導されただけだな---
---運命か---
---僕の運命って何だろう?---
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:02:00.85 ID:pYa2Z27w0
『飛空艇』
シュゴーーーーー バサバサ
商人「このまま4時の方向…陸が切れたら南に進路を変える」
剣士「おっけ!!高度上げる」グイ
商人「重力を結構感じるね…その分早いって事か」
剣士「偏西風に乗れれば安定飛行出来る筈」
女オーク「気温が一気に下がったみたい…」
剣士「よし!風に乗れてる」
商人「速度が分からないけど狭間に入って2日程で到着する筈だよ」
剣士「安定したらハイディングする」
商人「この飛空艇は気密性が良いからそれほど寒くないけど壁面が冷たいなぁ」
女オーク「毛皮を積んであるわ…2枚だけだけど」ファサ
剣士「壁面が冷たくなるのは想定して居なかった…」
商人「毛皮あるし大丈夫さ」
剣士「安定飛行に入った…ハイディング!」スゥ
商人「帆が無いとロープの繋ぎ変えが無くてラクそうだね?」
剣士「商人さんにも操作できると思うよ」
商人「…それにしても良く作ったね…女海賊の飛空艇よりシンプルで機能が同じなんて」
剣士「ママの飛空艇は木材で作って居たから大型で色んな物が付いてたね」
商人「見せるときっと喜ぶ」
剣士「見せたいよ…」
商人「あぁ…済まない」
剣士「僕の目…ママの目だよね?」
商人「フフそうだね…見てるのかも知れない」
女オーク「剣士?座って」
剣士「うん…」ストン
商人「君達を見て羨ましいよ…自然に膝の上に座るのがすごく羨ましい」
機械の犬「クゥ〜ン」
商人「あ…僕もか…おいで」
機械の犬「…」トコトコ チョコン
剣士「ホム姉ちゃんの事だね?」
商人「僕は今でもあの時の戦いの続きをして居るんだ…僕のやり方でホムンクルスを助けようとね」
剣士「その機械の犬は全部商人さんが作ったの?」
商人「壊れた機械を集めて作った…ホムンクルスが入れるすごく小さな器」
この機械の犬にホムンクルスが宿った時
僕がやらなきゃいけない事が何なのか思い知ったよ
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:02:28.71 ID:pYa2Z27w0
商人「それからずっと機械の研究と生体の研究をしている…ギルドで稼いだお金をちょろまかしてね?」
剣士「それに協力して欲しいと言う事だよね?」
商人「ズバリそうだよ…ホムンクルスが未来で会わなきゃいけない人まで送り届けるのが僕の使命さ」
剣士「未来で会う?誰?」
商人「さぁね?でもそれまで僕は死ねないな〜なんてね」
剣士「協力って具体的にどうするの?眠ってるウンディーネにホム姉ちゃんを宿らせる?」
商人「う〜ん…それが良いのかどうかは分からない…選択肢の一つでは有るけどね」
実はね…ホムンクルスの在り方は生体の中に居るよりも
今みたいに機械の犬の中の方が本人にとって幸せなのかも知れないとも思ってる
ただ今のままではホムンクルスの寿命があと2年なんだ
この寿命を少しでも伸ばすのがまずやりたい事…だから古代の遺物からどうやって寿命を延ばすか調べてる
手っ取り早いのはウンディーネに外部メモリを挿せば済むかもしれない
でもそれはホムンクルスを失うリスクがあるし
そもそもウンディーネの人格自体を破壊してしまう事でもある
剣士「ウンディーネはどうして眠りについたんだろう?」
商人「分からないよね?それも調べなきゃいけない…だからオークの事情に詳しい女オークに協力して欲しいんだ」
女オーク「私はウンディーネの居る東オークの事は良く知らない」
商人「まぁ良いんだ…君が居たからホムンクルスの生体が他にもある事に気付けた…南の大陸はまだ謎だらけなのさ」
女オーク「西オークにも戻れないから何も出来ないわ?」
商人「気負わないで良いんだよ…少しづつオークの文化を教えてくれればそれで良いさ」
----------------
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676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:21:35.38 ID:pYa2Z27w0
『ハテノ村』
フワフワ ドッスン
ハンター「教会が焼けないでまだ残ってる…」
盗賊「こりゃまだ誰か住んでそうだな?」
ハンター「見て…元のハテノ村の方に木がまだ残ってるよ…あっちは湯が沸いてる筈だ」
僧侶「早く教会に行くです」
魔法使い「人が何処にも見当たらないけれど…」
盗賊「お前等3人で教会見て来い…俺は水の確保行って来る…大工と工夫は飛行船で待っててくれ」
ハンター「行って来る!!2人共付いて来て」タッタ
僧侶「待ってくだしゃい」スタタ
--------------
--------------
--------------
『旧ハテノ村』
サラサラ チョロチョロ
盗賊「よっこら!!」ザブン
盗賊「こりゃ良い!!湯が沸いてる…植物もまぁまぁ生えてんな」
盗賊「建物は全部埋まっちまった様だな…こりゃ掘り起こすの大変だ」
ズドドドド ゲヒゲヒ
盗賊「おぉ!!イノシシじゃねぇか…しまった!弓置いて来ちまった」
盗賊「教会から歩いて500メートルって所か…まぁまた今度狩るかぁ…よっこら」
盗賊「灰が積もっちゃいるが他ん所に比べりゃマシな方だ」ヨッコラ ヨッコラ
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677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:22:11.45 ID:pYa2Z27w0
『飛行船』
ワイワイ キャー
盗賊「おいおいおい…この子供たちは教会に居たんか?」
魔法使い「シスターのお婆ちゃんと神父のお爺ちゃんが居たの…子供たちは9人」
盗賊「全員ハーフオークだな?んぁ人間の子も居るか…どうなってんのよ?」
魔法使い「戦争孤児よ…私達と同じ」
盗賊「なるほど…こいつら言葉は話せるか?」
魔法使い「大丈夫…シスターが教えてくれてるらしいわ」
盗賊「そりゃ良い!!教会に住んでんだな?」
魔法使い「うん!私達を歓迎するって」
盗賊「復興の足掛かりが出来て良かったじゃ無ぇか…よし!物資を教会に降ろそう」
魔法使い「そう言うと思った…」
盗賊「ハンターと僧侶は教会に居るんだな?」
魔法使い「うん…」
盗賊「大工と工夫!!荷物運ぶから手伝え!!」
大工「へい!!」
工夫「うい!!」
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:22:49.01 ID:pYa2Z27w0
『教会』
ヨッコラ ドサリ
盗賊「おいハンター!物資運ぶの手伝え」
ハンター「あぁゴメン話し込んでた…今行く」
魔法使い「シスター…薬を持ってきたの…飲んで?」
シスター「済まないねぇ…」ヨヨヨヨ
魔法使い「神父さんも」
神父「ごほっごほっ…はぁぁ助かったわい」ゴクリ
盗賊「老人2人で子供たちの世話は大変だったろう?」
シスター「あの子たちは食事を自分で採るので手が掛からなかったのです」
盗賊「ハーフオークだから食費が掛からんか…弱ってるのは人間だけだな?」
シスター「はい…木の実だけでは栄養が偏ってしまって」
盗賊「食い物の心配はもう要ら無ぇぞ?魔法使い!何か作ってやれ」
魔法使い「うん…」
盗賊「僧侶は適当に麦育てて来い…やれるならクヌギの木も育てろ」
僧侶「はいなー!!任せるです」スタタ
盗賊「しかし…教会も半分埋まっちまってやっぱり住む場所作らんとイカンな」
魔法使い「そうね…」
盗賊「まぁしばらく飛行船に住みながら整えて行くか」
魔法使い「シスター…台所をお借りします」
シスター「自由に使っておくれ」
『夕方』
トンテンカン ギコギコ
ハンター「盗賊さん!イノシシ狩って来たよ」
盗賊「おぉ早いじゃ無ぇか…解体は出来るな?」
ハンター「うん!毛皮は干しておく」
盗賊「ヌハハ言わんでも分かってるか…関心関心」
ハンター「今作ってるのは?」
盗賊「木材加工用の仕掛けだ…人力で動かすが木材をまっすぐに切れる」トンテンカン
ハンター「もう建築準備してるんだ」
盗賊「何作るにしても木材が必要になるからな?」
ハンター「僕も狩りだけじゃダメだな…何しよう?」
盗賊「穴掘りだ…向こうで大工と子供達が穴掘ってるから手伝ってこい」
ハンター「分かった!!」
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:23:23.36 ID:pYa2Z27w0
『夜_教会』
ワイワイ キャァ
魔法使い「オーツ麦のパンとチーズ…干し肉と木の実のスープ…取れたてのどんぐり」
子供達「んまーーーい!!」キャッキャ
シスター「何年振りの肉でしょう…ありがたや…ありがたや」モグ
神父「うまいのぅ」ガツガツ モグ
ハンター「イノシシの肉焼けたよ」
盗賊「おぉ!!俺はそれが食いてぇ…骨付き貰うぜ?」ガブモグ
ハンター「罠を仕掛けて来たから明日は違う肉が食べられるかも」
盗賊「そうだ!!ヘラジカ居ないか?」
ハンター「捕らえる?」
盗賊「うむ…石炭と硫黄の運搬で馬車引かせたい」
ハンター「生け捕りかぁ…難易度高いな」
盗賊「ロープ使って上手い事罠作れ…水場に餌置いときゃその内来る」
ハンター「そうだね…やってみる」
僧侶「ふぃぃ…」ヨロ
盗賊「魔法使い過ぎたか?」
僧侶「はいです…木を育てるのは1日20本が限界でし」
盗賊「疲れた時は酒だ…飲むか?」グビ
僧侶「飲んで寝るです」グビ
盗賊「酒も造らんとすぐ無くなりそうだな…」
魔法使い「あ…醸造なら任せて…ポーションの材料も一緒に作るから」
盗賊「ほう?そりゃ楽しみだ」
魔法使い「醸造用の樽がいくつか欲しいわ」
盗賊「ようし!明日作ってやる」
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:23:54.36 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
ワイワイ ワイワイ
樽持ってけぇぇ!!
おい!子供達!!木材切ったらちゃんと積んどけ
炭坑の入り口見つけたって!!
おぉ!!小屋作りに行くぞ
魔法使い「僧侶大丈夫?」
僧侶「張り切り過ぎたです…ふいぃ」ヘター
魔法使い「時空の修行をさぼったから魔力が足りないわね」
僧侶「今日は木を21本育てられたです…少しづつ良くなってましゅ」
魔法使い「私もやろうかな…」
僧侶「水場の近くだと良く育つでし」
魔法使い「うん…やってみるわ」
僧侶「スギの種を拾ってきたので使ってください」パラパラ
魔法使い「わかった…行って来るね」タッタッタ
ワイワイ ワイワイ
水場は罠置いてるから気を付けて
皆!野鳥を掴まえて来たよ…鳥かご作るから手伝って
麦はそこに並べて干しておくんだよ
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------------------
------------------
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:24:35.22 ID:pYa2Z27w0
『名も無き島_上空』
シュゴーーーー バサバサ
剣士「気流が安定しない…着陸難しいな」グイ
商人「沖の船がこっちに気付いて近付いて来るね…警戒されちゃってるかな」
剣士「う〜ん…どうしようかな羽畳むと風に流される」
商人「この飛空艇は着陸が難点か…」
剣士「いや…風の問題だよ…女オーク!クロスボウに金属糸付けてどこかの木に当てられる?」
女オーク「やってみるわ…」ゴソゴソ
剣士「もう一回高度下げる…いくよ?3…2…1…撃って」
女オーク「…」バシュン シュルシュル
剣士「羽を畳む!!」ギリリ ガチャン
ガクン
剣士「よし!球皮の熱抜くよ…金属糸手繰り寄せて」グイ
女オーク「…」エッホ エッホ
商人「人が集まって来てる…」
剣士「爺いじ居る?」
商人「見当たらないなぁ…」
剣士「降りるよ」
フワフワ ドッスン
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:25:08.10 ID:pYa2Z27w0
『広場』
ザワザワ ザワザワ
誰?3人降りて来る…
海賊王の娘さんでねぇか?
剣士「爺いじは何処?僕帰って来たよ?」
村人「あんたら何しに来たんじゃ〜?」
剣士「驚かせてゴメン…武器を降ろしてよ」
村人「3人共知らん顔じゃなぁ?この島はよそ者は入れてはイカン事になっとるんじゃ」
剣士「僕だよ!!女海賊の子だよ…ここで生まれた」
ザワザワ ザワザワ
娘さんの子じゃて?
誰か顔を知ってる者は居らんのか?
剣士「これだ!!これを見て」スラーン ピカー
村人「おぉぉ!!それは銀河の剣…皆の衆!!見てミソラシド」
剣士「ミソラシド?アハハ…そうだ!そんな感じだったね」
村人「済まんなぁ?未来君じゃったかのぅ?」
剣士「うん!!大きくなったから分からないかも…」
村人「こりゃエライこっちゃな…海賊王に連絡せんとイカン」
剣士「爺いじは何処に?」
村人「船で出ちょるけ簡単には連絡出来んのや」
剣士「そうか会いたかったなぁ…」
村人「ゆっくりはして行かんのかいな?」
剣士「う〜ん…どうしよう?」
商人「ここの遺跡は細部まで探索したのかい?」
剣士「分からない…部屋は2つだけしか使って居なかった」
商人「2〜3日待ってみようか…その間色々調べてみよう」
剣士「…という事だよ…僕の家には入っても良い?」
村人「そりゃ構わん…わしらは未来君の家を守っちょったんやから」
剣士「僕の家…」
村人「そうや?ここに居ったら何にも心配せんで良いんだで?」
---忘れてた---
---ママは僕を産むためにこの島に来たんだった---
---僕の島だ---
村人「ゆっくりして行きぃや」
剣士「うん…家に帰る」
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:25:51.19 ID:pYa2Z27w0
『古代遺跡』
ダダダ ズデ
剣士「はぁはぁ…照明魔法!」ピカー
剣士「昔のままだ…パパの椅子…ママの使ってたコップ…」
僕のおもちゃ
欲しかった望遠鏡
ママの道具
ママと寝たベッド
剣士「…」クンクン
剣士「匂いがまだある…うぅぅぅ」ポロポロ
女オーク「…」
商人「…」
剣士「分かった…僕もアレからずっと戦ってるんだ…終わってなんか無かった」
剣士「ぅぅぅ…ここにパパが居たんだ」スカ
剣士「ママはこの作業台で…ここに座って」スカ
剣士「僕の時間を奪ったのは…魔王だ」
剣士「魔王が僕のパパとママを奪った」
剣士「ぅぅぅ…空っぽになった」
女オーク「…」
商人「悲しみを抱えたままだった様だね…君は自分の道をもう歩んで居るんだ」
剣士「うん…分かってる」
剣士「パパとママが残したこの世界を未来に繋ぐ…それが僕の役目」
剣士「だから…やらなきゃいけない事がハッキリした」
商人「え?」
剣士「アダムを倒す…僕はアダムを倒す為に居る」
機械の犬「ワン!」
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684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:26:29.89 ID:pYa2Z27w0
『団らん』
メラメラ パチ
女オーク「食事出来たわ?」
商人「お?肉スープか…僕も頂く」
女オーク「どうぞ…」
剣士「その食器は全部ママの手作りだよ…銀鉱石一緒に掘らされたんだ」
商人「鉱石からここまで仕上げてるのか…スゴイな」
剣士「椅子もテーブルもベッドも何もかも全部…ママが作った」
女オーク「剣士の宝物ね?」
剣士「うん…ママが残した物がこんなに沢山有るのを忘れてたよ」
女オーク「肉スープ居らない?」
剣士「僕は肉好きじゃないのにママは肉ばっかり…思い出しながら頂く」ズズズ
商人「美味しいよ」
剣士「目を閉じると昔の雰囲気そのままだ…あれ?」
商人「ん?」
剣士「耳を澄ませると音がおかしい」タッタ
女オーク「何かある?」タッタ
剣士「本棚…この奥に何か有る」
商人「もしかして隠し部屋!」
剣士「どうやって動かすんだろう…」
商人「見せて…」タッタッタ
剣士「分かる?」
商人「本の裏に何か仕掛け無いかい?」
剣士「…」ゴソゴソ
剣士「あ!!ハンドルがある」ガチャリ ギー
商人「ハハ通路を隠して居たか」
剣士「知らなかった…何があるんだろう…照明魔法!」ピカー
商人「もう一段下の層があるんだね…行ってみよう」
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:27:50.01 ID:pYa2Z27w0
『下の階』
商人「キ・カイの扉だ…ここの中にホムンクルスが居たんだ」
剣士「照明魔法!」ピカー
商人「うわ…ガラス容器!生体の部品だ…」
剣士「こんな部屋が有ったんだ…スゴイ何か色々ある」
女オーク「横たわっている石造…ウンディーネだわ」
商人「まだ奥に部屋が有るじゃ無いか」
機械の犬「ワン!ワン!ワン!」
商人「ん?ガラス容器?何か見つけた?」
商人「あああああ!!超高度AIユニットが沈んでる…そうかこれは全部ホムンクルスの部品だ」
剣士「すごーーい!!奥の部屋に宝が一杯だ!!」
商人「何がある?」
剣士「商人さんの部屋にあった石板だよ…一通り揃ってる…これ分解出来るよ」
商人「ちょっと待って…エネルギーの入れ物はどこだ?」キョロ
剣士「ランタンみたいな奴?」
商人「そう…あった!!これだ…ウラン結晶も入ってる…動くぞ?」
剣士「ワクワクする」
商人「ラヴ!!これどうやって起動させる?」
機械の犬「クゥ〜ン」
商人「分からないか…調べよう」カチャカチャ
剣士「スゴイなぁコレ…この機械全部繋がってるよね」
商人「剣士くん!しばらくこの島に滞在する事になりそうだ」
剣士「商人さんはここで研究?」
商人「超高度AIユニットが有ったんだ…目的の一つは達成した…寿命の問題は解決だよ」
商人「次にこの機械が動けばもっと色々な事が分かる可能性がある…しばらく調査したい」
剣士「分解はその後ね?」
商人「ハッキリ言う…分解は僕の部屋にある奴でやって…この部屋の機械の分解は待って欲しい」
剣士「ハハそうだよね…完全な形の機械だもんね」
商人「こんなに収穫が在るとは思わなかった…この場所を守ってた女海賊はやっぱり天才だよ」
剣士「ごゆっくり…僕は上でゆっくりしておくから」
商人「うん…ありがとう」カチャカチャ
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:28:38.59 ID:pYa2Z27w0
【小舟のある入り江】
ザザー ザザー
剣士「…」カチャカチャ
女オーク「見える?」
剣士「うん…今日は更待月だ…見てごらん?」スッ
女オーク「月の模様がしっかり見えてる」
剣士「多分月に隕石が落ちた跡だよ」
女オーク「あそこにあなたのお母さんが居ると思う?」
剣士「隕石とか大好きだから」
女オーク「月には住めるかしら?」
剣士「この星と同じなら住めるかもね…でも見た感じ全部岩塩かなハハ」
女オーク「岩塩の塊?」
剣士「月も色が変わるよね…きっと岩塩さ」
女オーク「月はいつも同じ模様…」
剣士「お!?それだよそれ!!僕なら裏側に何があるのか確かめたい」
女オーク「あなたのお母さんもきっと同じね」
剣士「うん!!探すなら裏側だ…ママならきっとそこに行く」
女オーク「なんか不思議…月を見てると心が静まる」
剣士「岩塩にもそんな効果が有るんだ…よしレンズ変えてもう少し倍率を」カチャカチャ
女オーク「十分見えているのに…」
剣士「もしかしたら遺跡が有るかもしれない」ジー
女オーク「ウフフ…」
剣士「ビッグママも良く月を見ていたんだよ…探し物してるみたいにね」
女オーク「もうその呼び方やめたら?」
剣士「名前で呼ぶのが恥ずかしくってさ…アレ?」
女オーク「うん?」
剣士「どうして隕石の跡が魔方陣になっているんだ?」
女オーク「え?そうだったの?」
剣士「右側の暗い所が見えないから全部確認できない…あぁでも違うか歯抜けが有るな…偶然か」
女オーク「魔方陣にはどんな効果が?」
剣士「光の方陣だったとすると退魔かな?」
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:29:37.26 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
カーン カンカン
剣士「熱つつつ…」ジュゥ
鍛冶屋「なんや珍しい物作っとるんやなぁ?」ジロジロ
剣士「コバルトとミスリルの合わせ加工さ…刃の部分を全部ミスリルにしようと思ってね」カンカン
鍛冶屋「ミスリル銀を溶かしちょるんか…硫黄が無いけ爆ぜるで気ぃ付けぇ」
剣士「うん!もう後は研いで終わりだよ」
鍛冶屋「見せてみぃ…ほ〜うこりゃ波紋が楽しみやのぅ」
剣士「フフフ見て分かる?」
鍛冶屋「しかしなんちゅう重い剣やろう」ズッシリ
剣士「女オーク!!振ってみて」ポイ
女オーク「フンッ!!」ブン ブン
剣士「重さはどう?」
女オーク「丁度良いわ」ブン ブン ズダッ
剣士「よし…研いであげる…貸して」シャコシャコ
『古代遺跡深部』
ガサゴソ
商人「はっ…剣士君丁度良い所に来た」
剣士「どう?何か分かった?」
商人「結論を言うと鍵開けが必要になる…どうも起動させる為には特殊な鍵が必要な様なんだ」
剣士「鍵…見てないなぁ」
商人「女海賊もちゃんと調査した様だよ…でも動かせられなかった…考えてる事は一緒さ」
剣士「一緒?」
商人「ここに生体の部品があるだろう?これを組み立ててホムンクルスを作る…その為の機械だよ」
剣士「だから大事に隠してあった?」
商人「そういう事だろうね…ちょっと予定を変更してハテノ村へ行って盗賊を連れて来たいんだ」
剣士「ハテノ村かぁ…僕の友達はみんなそこに行ってるんだよね」
商人「そうさ?ちょっと顔を出しに行かないか?」
剣士「爺いじが帰って来るかもしれないからなぁ…」
商人「海賊王は船で出て居るから連絡が付くのは時間が掛かる…今日明日に戻っては来ないよ」
剣士「それもそうだね?僕も退屈になってきた所だったw」
商人「この島は平和過ぎるね」
剣士「よっし!いっちょハテノ村までひとっ飛び!行こう」
688 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:30:12.07 ID:pYa2Z27w0
『飛空艇』
フワフワ
村人「もう行ってしまうんかいな?昨夜伝達を飛ばした所なんよ…」
剣士「2〜3日でまた帰って来るよ…ちょっとハテノ村まで行って来る」
村人「ほうか?ならええ」
剣士「家には誰も近づけない様にお願い」
村人「わかっとる…誰も悪させんで安心せいや?」
剣士「…じゃ行こう!!ロープ抜いて」
女オーク「うん…」スルスル
剣士「主翼展開!」ギリリ ガチャン
シュゴーーーー バサバサ
商人「一気に風に乗った…なかなか運転が荒い」タラリ
剣士「西の方角だよね?」
商人「南西かな」
剣士「おっけ!!」グイ
商人「狭間に入って1日は掛らない筈だよ」
----------------
----------------
----------------
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:31:01.20 ID:pYa2Z27w0
『ハテノ村上空』
シュゴーーーー バサバサ
商人「見つけた!!アレだ…あそこの森になって居る所だ」
剣士「アハ分かりやすい…川沿いに木が植えられてる」
商人「結構整理が進んでいるなぁ…」
剣士「こっちに気付いて武器を構えだした…どうしよう?」
商人「どうしようって…このまま着陸するしか無いよね」
剣士「そうだ!ハイディングを見せよう…きっと分かって貰える」
商人「良いね!」
剣士「ハイディング!」スゥ
剣士「リリース!」スゥ
商人「ハハハ驚いてる」
剣士「着陸する…」グイ
フワフワ ドッスン
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:31:40.49 ID:pYa2Z27w0
『ハテノ村』
ギャーギャー ダダダ
盗賊「おお!!誰かと思ったぜ…お前未来だな?そうだよな?」
商人「驚かせてしまったね…」
盗賊「商人!どういう事よ?説明しろや」
商人「まぁ色々ね…」
盗賊「これ飛空艇だよな?なんで帆が付いて無ぇんだ?」
剣士「帆無しで設計したんだよ」
盗賊「おぉぉぉ未来!こっちコイ!!…久しぶりだな!」ガシガシ
盗賊「なんで商人ん所居んのよ?…しかし良い体になったなぁ」グイグイ
剣士「ハハ宛ての無い旅で商人さんに拾われた感じさ」
盗賊「こっちの女は誰だ?」
剣士「名は女オーク…両手剣の戦士だよ」
盗賊「ほーう!!良い体付きしてる…まぁ立ち話もなんだから俺らの飛行船に入れ」
剣士「う…うん」
盗賊「家みたいなもんだ…座ってくつろげるぞ?」
商人「まぁちょっと情報交換しようか」
剣士「ねぇ盗賊さんと一緒に僕の友達3人居るよね?何処?」
盗賊「なぬ!?お前等知り合いなんか?」
剣士「あれ?何も知らない?」
盗賊「何も聞いて無ぇぞ?」
剣士「あぁぁぁそうか!秘密を守ってくれていたのか…」
盗賊「何か知らんが…ハンターは狩りに出てる…魔法使いと僧侶は森で薬草集めてんな…直に帰って来るぞ」
剣士「そうか…じゃぁちょっと待たせてもらおうかな」
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:32:33.61 ID:pYa2Z27w0
『飛行船』
ジュージュー
盗賊「良い肉があんだ…焼くから待ってろ」
剣士「僕は肉はちょっと…」
女オーク「私も肉は…」
盗賊「うるせぇ食え!山賊焼きだ!世界で一番美味めぇ」
商人「こっちの飛行船の方が広くて落ち着くね…デッキもあるし寝床もしっかりしてる」
盗賊「遅いのが難点よ…ただ15人も乗れるからデッキからのクロスボウの撃ち下ろしは火力高けぇぞ?」
商人「何と戦うつもりなんだい?」
盗賊「ヌハハそんな敵居ねぇか…肉焼けたぞ?酒もあるぞ?」
剣士「盗賊さんは昔と全然変わって無いね」
盗賊「ちっと髭の白髪が目立つ様にはなったな?しかしお前はあん時の剣士にそっくりになった」
剣士「剣技はパパ程じゃないよ」
盗賊「魔術師になったんだろう?魔女の修行はどうよ?」
剣士「魔女はあまり押し付けて来ないんだ…自由に学ばせて貰った」
商人「盗賊…剣士君は魔女と全然違うタイプの魔術師になって居るよ…蟲使いさ」
盗賊「虫?クモとかワームとかそういう奴か?」
剣士「どんな虫でも使役出来るよ」
盗賊「ほーそりゃスゴイんか?俺にゃ良く分からん」
商人「スゴイと思う…神の領域さ…どんな病気も治せて…大きなワームを自由に操る」
盗賊「そういや女海賊も最強のミツバチとか育ててたな?」
剣士「ママは魔力が無かったけど蟲使いの素質は有ったみたいだ…自然と蟲を使ってたね」
商人「剣士君…盗賊にも例の虫で癒してあげたらどうだい?腹の中に入ってる鉛が痛むと良く言っている」
盗賊「まぁ古傷だ…ちっと痛むが俺の戒めなんだ」
剣士「任せて…線虫!」ザワザワ ニョロ
盗賊「うぉ!!体ん中に入って…うげ」
剣士「大丈夫!害は無いから…毒を食べ終わったら自然と排出されるよ」
盗賊「鉛は毒なんか?」
剣士「体には良くない…炎症した部分が痛むんだと思う」
ダダダ ドタドタ
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:33:07.40 ID:pYa2Z27w0
魔法使い「剣士!!あぁぁ無事で良かった…」ヘタリ
僧侶「はぁはぁ…どういう事でしかコリは…」
剣士「君達の無事は商人さんに聞かされて居たよ…随分活躍している事もね」
魔法使い「そうだ剣士に渡さなきゃいけない物が…」タッタッタ
剣士「ん?何だろう?」
魔法使い「あなたの鞄を預かっていたの…これ!」ドサ
剣士「あああ!!これは僕のミスリルナイフ…」
魔法使い「大事にしてたの知ってたから…」
剣士「ありがとう…フフ種もあるじゃ無いか」
僧侶「何の種だか分からなかったので使って居ないです」
剣士「南の大陸には無い物ばかりだよ…少し育ててみようか」
盗賊「おぉ?麦以外に収穫出来るならありがてぇ」
剣士「ちょっと植えて来るよ」スタ
-----------------
商人「…ところで硫黄の採掘は上手く行きそうなのかい?」
盗賊「炭鉱は無傷で残っててな…しかもハーフオークの子供達が大人張りに動けるもんで順調だ」
商人「それは収入の安定が見込めそうだね」
盗賊「建築にちっと人出が欲しいのだが急いでも仕方が無いからゆっくりやるだな」
商人「人出ねぇ…ギルドで募集を掛けて見ようか?」
盗賊「金が払えそうに無い…金でも採掘出来りゃ話は変わるんだが…」
商人「ふむ…移住できる人の募集になるか」
盗賊「そりゃ歓迎だ」
商人「実はね…セントラルで難民が溢れているんだ」
盗賊「又えらい遠くから人集めだな」
商人「商船に乗る運賃を下げれば少しづつ流れて来ると思う」
盗賊「まぁ気長に待つわ」
商人「それからここに在る古代遺跡…どうなって居る?」
盗賊「入り口が灰で埋まってる…多分2メートルぐらいだが掘るにしても人出がな」
商人「案内出来るかい?ここに来た目的の一つなんだよ」
盗賊「分かった…付いて来い」
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:33:49.02 ID:pYa2Z27w0
『川辺』
ザワザワ シュルリ
剣士「よし!これだけ植えれば良いか」
僧侶「実は収穫して良いですか?」
剣士「食べる分だけね…他の鳥や動物たちにも残してあげて」
魔法使い「果物があると皆喜ぶ…」
剣士「種は残すようにね」
スタスタ
盗賊「おぉ!ここに植えたか…」
剣士「盗賊さん…何処へ?」
盗賊「古代遺跡だ…灰で埋まってるんだがお前も行くか?」
剣士「行って見ようかな…まだ何か残ってるかもしれない」
盗賊「いや埋まっちまってんのよ…正確な場所も良く分からん」
剣士「今から掘りに行く?」
盗賊「待て待て…宛ての無い穴掘りは相当労力使うんだ…今から掘る前に色々やる事がある」
剣士「穴掘りはワームにやらせれば良い」
盗賊「マジか…整地を虫にやらせられるのはメチャクチャ助かる」
剣士「簡単だよ…一緒に付いて行く」
盗賊「おぉ来い来い!!」
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:34:35.95 ID:pYa2Z27w0
『古代遺跡の付近』
商人「う〜ん全然分からないね…土砂と灰で埋もれて草木も生え始めてる」
盗賊「だろ?目印の木も何処に行ったか分からん」
剣士「整地した土を何処に積めば良い?」
盗賊「そうだな…川に沿って壁になる様に積めるか?獣除けの柵を置きたい」
剣士「おけおけ!任せて…蠕虫!来い」
ザワザワザワ ズドーン
盗賊「どわぁ!!こんなんが地面の中に居るんか…」タジ
剣士「土を運べ!」
ワーム「ギュゥゥゥ…」モシャモシャ
剣士「もっとワームを呼ぶから少し離れておいて…蠕虫!従え…」
ザワザワザワ ズドーン
---------------
---------------
---------------
『1時間後』
ズモモモ ガッサ ガッサ
商人「あそこだ!!遺跡の入り口が見えた!!」
盗賊「すげぇ整地力だ…辺り一帯2メートル掘り下げやがった」
剣士「なんか整地楽しい…川沿いを村まで土手積んでおくから遺跡の調査行って来て良いよ」
盗賊「崩れん様にしてくれな?子供達が巻き込まれん様に」
剣士「適当に木を植えるから大丈夫…任せて」
商人「じゃぁ2人…いや3人で行こうか」
機械の犬「ワン!」トコトコ
盗賊「おう!」スタ
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:35:17.66 ID:pYa2Z27w0
『古代遺跡』
シーン
商人「あの時のままだ…」
盗賊「俺ぁ薬を探す…前は噴火でゆっくり物色出来なかった」ダダ
商人「生体の部品は無いか…盗賊!ちょっと来て」
盗賊「んん?何だ?」
商人「この機械に鍵穴が有るだろう?これ解錠できる?」
盗賊「ほぅ?ちっと見て見る…」カチャカチャ
商人「謎の機械はまだ結構あるね?」
盗賊「全部持って行った方が良いな…又いつ埋まるか分からん」
商人「前に来た時はガラクタだと思って居たけど…デリンジャーの部品も転がってる」
盗賊「また作れそうか?」
商人「持って帰って剣士に見せよう」
盗賊「ぬぁぁ…これはロックピックで解錠する鍵じゃ無ぇな…鍵を作らにゃイカン」
商人「作れる?」
盗賊「型取って一回戻る…30分だな…その間調査してろ」
商人「分かった…」
盗賊「ついでに謎の機械全部持って行くぜ?」
商人「あぁ仕分ける…ここで必要な物は大体分かる」ガチャガチャ
盗賊「銀貨持ってるか?」
商人「あるよ…」チャリン
盗賊「この銀貨を細工して鍵にする…よっし型取れた」
商人「ああああああああああ!!こんな所に…有るじゃ無いか外部メモリ!!」
盗賊「お?それ探してたんか?」
商人「そうだよ…前に来た時に見落としてる」
機械の犬「ワン!ワン!ワン!」
商人「もう一つのスロットに挿しても良いかい?」
機械の犬「ワン!」
商人「挿すよ…」スッ
盗賊「俺ぁちっと戻って鍵作ってくんな?」ダダ
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:36:15.61 ID:pYa2Z27w0
『30分後』
タッタッタ
盗賊「作って来たぜ?」
商人「遺物を集めて置いたよ」
盗賊「薬は無ぇか?」
商人「見当たらない…怪しいのはこの容器だけど開けられない」
盗賊「これどっから開けんのよ…鍵穴も無ぇ」カタカタ
盗賊「何か入ってる音はするんだな」
商人「それが一番怪しい…その容器の上に外部メモリが乗ってたし」
盗賊「まぁ後だ…鍵作って来たから解錠してみるぞ?」
商人「そうだね…頼む」
盗賊「俺の鍵開け技術は世界一よ…ぬっふっふ」カチャリ
ブーン ピピピ
商人「おぉ!!起動した…ラヴおいで!!」
機械の犬「ワン!」
盗賊「石板が光り出したぞ?」
商人「今度の石板は前の物と違う…何だろう?」
機械の犬「ワン!」フリフリ カチャ
盗賊「ヌハハ機械の犬が操作するんか…」
商人「どんどん文字が流れて行く…ちょっと待った!!止めて!!」
盗賊「人体の画?…数字」
商人「やっぱりそうか…ホムンクルスを作る機械だ…この数字は材料の割合だ」
なんで各地にこういう設備が残されてるんだ?
予備の材料まで保存されてる
ホムンクルスの寿命は約400年だったな
そうか精霊は生体を乗り換えて数千年生きているんだ
じゃぁ誰がこれを動かす?
盗賊「待て待て…今の画…世界地図だな?」
商人「この地図はどう見れば良い?」
盗賊「この北側のこの地形…こりゃセントラルだろ」
商人「逆さま?…いや横かな?」
盗賊「ちと待て…これは書き写す」
商人「あぁ…ノートあるからやるよ」カキカキ
盗賊「この印の位置も恐らく需要な意味が在る…お宝だよお宝!!」
商人「他にも同じ遺跡が有ると言う事か…」
盗賊「多分な?後で俺らの地図に移し替えるぞ」
商人「書き写すまでちょっと待って…」
盗賊「時間掛かりそうだな?俺は残りの遺物持ってもっかい走る…まぁしばらく調査やってろ」ガチャガチャ
商人「済まないね…」
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:36:52.54 ID:pYa2Z27w0
『ハテノ村』
ズモモモ ガッサ ガッサ
盗賊「おぉこんな所まで土手作ったんか」
剣士「村を守る想定で整地するのって楽しい…狙いは分かる?」
盗賊「おうよ!!柵張って守備する場所を絞りたいんだろ?」
剣士「そうそう…まずは熊とか獣に入られたくない」
盗賊「柵用の木材は切り出してあるんだ…お前も作って見るか?」
剣士「やりたい!」
盗賊「釘が無いんだが何とかならんか?」
剣士「出来る…どんぐりを軟鉄に変性させられる…軟鉄の形整えたら釘替わりになるよ」
盗賊「やるな?お前…おう!それからよ?デリンジャーの部品みたいな奴を見つけたんだ」
剣士「本当!!見せて」
盗賊「これだ…組み立てられるか?」
剣士「あれ?ちょっと違う形だな…4連じゃないし筒の径が大きい」
盗賊「まぁ俺も欲しい訳よ」
剣士「おけおけ!今から組み立てて見る」
---------------
魔法使い「ハンターまだ帰って来ないんだけど見てない?」
盗賊「いや見て無ぇな…暗くなるとマズイな」
オエエエッ ドスドス
盗賊「む!!ヘラジカ…」
魔法使い「ハンター!!遅いから心配した!!」
ハンター「すごい地形が変わって…これ何事?」
魔法使い「剣士がハテノ村に来たのよ…ワームを使って整地してくれたわ」
ハンター「おぉぉ無事だったか」
盗賊「ヘラジカ捕まえたか!随分弱ってそうだな」
ハンター「かなり遠くまで行って苦労したよ…ちょっと食事与えてくる」
盗賊「それが良い…ヘラジカは木の実を良く食うぞ?」
ハンター「うん!食べさせたらすぐ戻るよ」グイ ドスドス
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:37:30.26 ID:pYa2Z27w0
『教会の外』
ワーイ キャッキャ
盗賊「要らん木材で玩具作ったのか…誰だ?」
子供達「女オークが作ってくれたのー」キャッキャ
女オーク「オークの村にはこういう遊びがあるのよ」
盗賊「俺も登りたくなるじゃ無ぇか」ウズウズ
女オーク「この子たちは野良オーク…でもオークのしきたり何も知らない」
盗賊「俺には見分けが付かんのだが…肌の色か?」
女オーク「そうよ…茶色い肌が野良オーク…緑が西で青が東…南の方に行くと赤い肌の部族も」
盗賊「なるほど…ほんでお前は野良オークって訳か?」
女オーク「私を見てオークと分かる?」
盗賊「見た目じゃ分からんな…オークに詳しそうだからそう思ったんだ」
女オーク「オークも人間もほとんど変わらないのに人間はオークを嫌う…」
盗賊「嫌ってる訳じゃ無ぇな…多分恐れてるんだ」
女オーク「怖い?」
盗賊「そりゃ体格が良いし…なんだか思ったよりも賢いしな?」
女オーク「言葉が通じればもっと仲良く出来るのに…」
盗賊「うむ…ここの子供達を見ていると本当にそう思う…オークは人間が大好きな様だ」
女オーク「オークから見ると人間はとてもかわいい」
盗賊「見て見ろ…子供達は普通に仲が良い…これが本来の姿だ」
女オーク「私達はいつ混ざり合える?」
盗賊「人間にはよ…なぜか自分と違う者を遠ざける心がいつの間にか育っちまう…魔王の心ってのか?」
女オーク「魔王…やっぱり人間に憑りつくのね」
盗賊「こればっかりはどうしようも無いかもなぁ…」
カーン カーン カーン カーン
女オーク「鐘?」
盗賊「食事の合図だ…皆呼んでくるから待ってろ」
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:38:31.01 ID:pYa2Z27w0
『教会』
皆さん今日も無事に食事を食べられることに感謝しましょう…
精霊に祈りを…
僧侶「食べて良いですぅ!」
子供達「頂きマンモス〜!!」パクパク
盗賊「シスター元気になった様だな?」
シスター「皆さんのお陰です…どうぞお掛けになって下さい」
魔法使い「剣士は来ないの?」
盗賊「作り物してて忙しいとの事だ…まぁ気にすんな」
魔法使い「食事持って行くわ…何処?」
盗賊「あいつ等が乗って来た小さい飛空艇ん中だ…どうせ食わんぞ?」
魔法使い「うるさいなぁ…持って行くから」スタ
女オーク「…」ジロリ
僧侶「女オークさん肉と木の実のスープでし…新しく採れたヤシの実もあるです…どうぞ」
女オーク「ありがとう…」
僧侶「女オークさんは剣士さんと一緒に旅をしてるですか?」
女オーク「うん…そうよ」
僧侶「私達ずっと剣士さんを探してたです」
盗賊「探してるなら探してるでなんで俺に言わなかったのよ」
僧侶「剣士さんに秘密を守れと念を押されて居たです」
盗賊「秘密?」
僧侶「秘密を守る条件で仲間になったんでしゅ…誰にも力を知られたくないとか」
盗賊「何隠してんだ?あいつ」
僧侶「虫を使う所とかどうして旅をしているだとか他の人に知られるといけないらしいのです」
盗賊「ほ〜ん…まぁ只でさえ目立っちまうからな?」
女オーク「虫を使うと人間達はみんな悪い目で剣士を見るのよ」
盗賊「そら違い無ぇ」
僧侶「光る剣もいつも見えない様に背中に隠してるですね」
盗賊「なるほど…付け狙われるのを回避してるのか…あいつが持ってる光る刀は世界で1本だけしか無い刀だ」
僧侶「どうしてそんな物を剣士さんが持って居るのか知りたいですけど教えてくれないでし」
盗賊「まぁ隠してもいずれバレルだろうから言っとくがあいつは勇者の子だ」
僧侶「勇者って本当に居たですか?」
盗賊「まぁな?誰も知らんだろうが勇者が魔王を葬って今の平和が有るんだ…それは間違い無ぇ」
僧侶「盗賊さんがそれを知って居るという事は勇者の仲間だったのですね?」
盗賊「まぁあんまり他人に喋る事では無い…剣士も同じだったんだろう」
僧侶「理解したです…剣士さんは勇者なのですね」
盗賊「それは違う…話が複雑なんだがあいつは勇者ではない…間違いない」
僧侶「そうですか…思い違いでしたか」
女オーク「勇者じゃないと言い切る理由は?」
盗賊「勇者はな?青い眼をしているんだ…なんつーか世界を導く眼って言うのか?あいつはその眼を親に奪われたんだ」
女オーク「何の為に?」
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:39:18.41 ID:pYa2Z27w0
盗賊「勇者の宿命から解放する為だ…青い眼の勇者は魔王と共にこの世から居なくなる宿命を持ってんだ」
女オーク「では親に生かされたという事ね?」
盗賊「まぁそうなる…生きる事を託された訳よ」
僧侶「なんだか深いですね…」
盗賊「だから隠してんだよ…秘密にしとけよ?」
女オーク「剣士は名も無き島でこの世界を救う事を誓った…やっぱり勇者の宿命から逃れて居ない」
盗賊「どういう事だ?」
女オーク「アダムを倒すって…」
盗賊「アイツ気付いてんのか…人間の子供が生まれない原因がアダムに有るって」
僧侶「アダムって誰でしゅか?」
盗賊「神だ…ドリアードっていう植物の中に復活した神の名だ」
僧侶「その話…誰も知らないです」
盗賊「だろうな?俺らだけが知ってる」
僧侶「どうして皆に教えないですか?魔王を倒したこともアダムという神の事も誰にも教えないのはズルいです」
盗賊「誤解すんな…俺らは魔王を倒しアダムという神が復活してこれで平和になったとずっと思ってた訳よ」
盗賊「気付いたらなぜか子供が中々生まれない様になってて今やっとアダムが原因じゃ無ぇかと思い始めた所だ」
僧侶「最小存続個体数って知ってますか?」
盗賊「何の数だ?」
僧侶「人類が繁殖できる最小単位です」
盗賊「聞いた事無いんだがどんなもんよ?」
僧侶「たった10年子供が生まれないだけで一気に個体数が減って絶滅するです」
盗賊「いやまだ間に合うだろ?子供を産める女はまだ居る筈だ」
僧侶「私がもう産めない体だったとしたらどうですか?」
盗賊「待て待て…そういう病気がすでに蔓延だとするとヤバイな」
盗賊「いや待てその為に俺はここに薬を探しに来たんだ」
僧侶「事態はとても深刻だと思うのでしゅ」
女オーク「私見えて来た…剣士が虫を使って世界を救う姿を…剣士はやっぱり勇者よ」
盗賊「あのニョロニョロの虫の奴か…そうだなそりゃ名案だ」
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:40:29.83 ID:pYa2Z27w0
『飛空艇』
カチャカチャ
魔法使い「剣士?食事を持って来たわ…」スタ
剣士「魔法使いかい?わざわざありがとう…そこに置いておいて」
魔法使い「食べないの?」
剣士「後で頂くよ」
魔法使い「目を合わせてくれないのね…」
剣士「あぁゴメンそんなつもりじゃ無いんだ…ちょっと機械の組み立てで手が離せなくて」カチャカチャ
魔法使い「そんなつもりって…」
剣士「ゴメンよ今忙しい」
魔法使い「剣士?あなたずっとハテノ村に居られる?」
剣士「それはムリかな…」カチャカチャ
魔法使い「又居なくなるのね」
剣士「やる事が有るんだ」
魔法使い「あなたいつも私達と見ている所が違う…ずっと遠くを見てる」
剣士「ハハ…もう僕の正体に気付いて居るでしょ?そういう事なんだよ」
魔法使い「…」
剣士「昔この村で遊んで居た時は楽しかったなぁ…君がリーダーだったね赤毛の番長…皆君のいう事を聞いた」
魔法使い「あの時からずっとあなたは戦い続けているのね?」
剣士「結果的にそうだね…そんなつもりは無かったけど無意識でそういう道を選択してた」
魔法使い「私あなたの事が好きだったの…御免なさい軽々しく言ってしまって」
剣士「その気持ちは嬉しいけど仕舞って置いて…僕は君に答えられないから」
魔法使い「…」ググ ポロ
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:41:06.39 ID:pYa2Z27w0
タッタッタ
盗賊「おい剣士!ちょいと話があるんだが…」
魔法使い「はっ…」ゴシゴシ
盗賊「魔法使いも居たか…何やってんだ?」
剣士「よし出来た!!」ジャーン
盗賊「おぉ!?デリンジャよしかちとデカイか?どんな銃よ…」
剣士「ちょっと試し撃ちしたいなぁ…」
盗賊「おいおい…俺を的にはすんなよ?」
剣士「この銃はね2連装なんだ…このラッパみたいな穴から弾が出る」
盗賊「ほう?穴がデカい様だが?」
剣士「どんぐりだと小さすぎるから代わりに銅貨を飛ばす…サイズが丁度良いんだ」カチャカチャ
盗賊「試し撃ちすんならイラン切り株がいくつかあんぞ?整地の邪魔で掘り出した奴がな」
剣士「イイね!!それに撃ってみよう…何処?」
盗賊「木材の切り出し場だ…付いて来い」スタ
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:41:43.13 ID:pYa2Z27w0
『製材所』
カチャカチャ
剣士「これで良し…と」
盗賊「ヌハハやはり暴発が怖い様だな?」
剣士「そりゃね…銅貨が破裂するかもしれないし…皆何かの陰に隠れて?」
盗賊「木材の裏だ…こっち来い」
僧侶「何が始まるですか?」ドキドキ
盗賊「俺の新しい武器のテストよ…銅貨を撃ちだす銃なんだとよ」
僧侶「投げ銭でしゅか…」
盗賊「俺にピッタリだ」
剣士「行くよ?」
バーン! ジャラジャラ
盗賊「おぉ!!切り株が破裂しやがった…すげぇ威力だ」
剣士「銅貨が散乱するか…調整に意味が無さそうだな」
僧侶「なんだか銅貨が勿体ないですねぇ…」
剣士「次は飛距離と広がり具合を試したい」
盗賊「ここじゃ危無ぇな…日が出たら川でやると良い」
剣士「まぁ良いか…暴発はしなさそうだしこれは盗賊さんにあげるよ」
盗賊「おぉ!!どうやって使うか教えろ」
剣士「火薬はここの容器だよ…銅貨はこのスロットに丁度12枚収まる」カチャカチャ
盗賊「ほんで引き金を引くだな?」
剣士「間違って引き金を引かない様に安全装置が付いてる…ここの部分さ」
盗賊「ふむふむ…」
剣士「撃ったら毎回安全装置が引っかかる様になってるから毎回撃つ直前に外す感じ」
盗賊「分かった!使って見て何か有る様だったら又相談するわ」
剣士「うん!じゃぁコレ」パス
盗賊「うひょぉぉ…俺もユニーク武器ゲットしたぜ」
---------------
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:43:11.29 ID:pYa2Z27w0
盗賊「ところで剣士…お前に話が有ってだな」
剣士「全部聞こえていたさ…線虫を使わせたいんだよね?」
盗賊「なら話が早えぇ」
剣士「それは今までずっとやってるんだよ…皆寝静まった夜中にね」
盗賊「なぬ!?意味が無いってか?」
剣士「シン・リーンで疫病が少ないのはそのお陰なんだ…でも出生率は上がらない」
僧侶「そうだったのでしゅね…」
剣士「僕の線虫で癒せるのは生きている生体だけ…死んでしまった種には意味が無いのさ」
盗賊「種が死んでるだと?まさか俺の種も?」
剣士「魔女はとっくに異常に気付いていろいろ調べているよ」
盗賊「通りで俺と情報屋の間に子供が出来なかった訳だ…死んでるのは男の方か」
剣士「確かな話では無いよ…魔女の蘇生魔法でなんとかなるらしいくらいしか知らない」
盗賊「なら魔女に蘇生魔法をだな…」
剣士「また死なないならそれでも良いかもね」
盗賊「また死ぬ…てことは元を断たん事には意味が無い…ケシの実の流通か」
剣士「それも可能性の一つ…そもそも人間は植物の種子を口にしないと生きていけない…すべての種子を断つわけに行かないよ」
盗賊「やっぱドリアードん中のアダムぶっ倒すのが一番の近道か」
剣士「…それも難しい…なぜならあの光る隕石が飛んで来る…10年前の時のようにね」
盗賊「…手が無い…畜生!!あの第3皇子の野郎」ギリリ
剣士「第3皇子?」
盗賊「お前は知らねぇか…第3皇子の野郎が魔王を封じた魔石を使ってアダムを復活させたんだ」
剣士「魔王を封じた…パパとママが全部集めて光の石に転移させた筈じゃ…」
盗賊「その魔石がどうなったかは知らん…ただドリアードは生きている…つまりあの中にまだあるって事だ」
剣士「分かった…逆だ…アダムは魔王に支配されてる」
盗賊「魔石に封じられた状態で何か出来るんか?」
剣士「エネルギーの供給が条件…供給を止めると脅されたら?」
盗賊「…マジかよ」
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:44:11.02 ID:pYa2Z27w0
『飛行船』
メラメラ パチ
魔法使い「なんだか話が重すぎて…」
僧侶「そうでしゅねぇ…剣士さんが抱えている物がやっと理解出来たです」
魔法使い「ハンター?どうして黙っているの?」
ハンター「いや…別に…」
盗賊「ハンターさっきお前隠れて剣士と魔法使いの話聞いて居ただろ」
ハンター「う…」
魔法使い「聞いて居たのね…そうよ私剣士に振られたの!」
盗賊「ヌハハお前等三角関係か…若い若い!!」
僧侶「デリカシーの無い事言っちゃダメです」
盗賊「まぁ良いんだよ!若いうちは振って振られてなんぼよ…まぁハンターと魔法使いもお似合いだぜ?」
魔法使い「ダメダメこいつケチだから!デブでグズなのも知ってるから」
ハンター「ハハ…そう言わないでおくれよ」
盗賊「ハンター!お前にゃ期待してんだ…俺が解錠のすべてを教えてやる…女の解錠の仕方もな?」
ハンター「お願いします師匠」
盗賊「よし!じゃぁまず魔法使い!お前脱げ…今からお前等ヤレ」
魔法使い「なぁっ!!そんなこと出来る訳無いじゃない!!」
僧侶「私も見て見たいですぅ…」ニヤニヤ
ハンター「あのね…人に見せる事じゃない」
盗賊「鍵開けは強引さも必要なんだ…良いから黙ってヤレ」グイ
魔法使い「ちょっ!!放して!!」
僧侶「むふふ」ニヤニヤ
魔法使い「ちょっと僧侶助けて…あぁぁダメ脱がさないで」ジタバタ
ハンター「魔法使い!逃げるよ」グイ
盗賊「ヌハハハハハ俺はしつこいぞぉ?」ダダ
ハンター「こっちだ…早く」グイ タッタッタ
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706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:45:24.04 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
コーン コーン メリメリ ドターン
盗賊「女オークの剣はすげぇな?2振りで木を倒しやがる」
ハンター「木材の加工が間に合わないよ」ギコギコ
盗賊「まぁこれで一気に捗る」
僧侶「テーブルとイス出来たですぅ」
魔法使い「木箱は積んでおけば良い?」
盗賊「おぉ!!材料ごとに分けて積んでくれ…終わったら馬車作るの手伝え」
僧侶「手伝えるです!」スタタ
盗賊「早い所馬車組み立てて炭坑の石炭と硫黄を運ばにゃならん…急いで作るぞ」トンテンカン
トンテンカン
------------
------------
------------
商人「盗賊!!ちょっと来て」
盗賊「おぉ商人!調査は終わったか?」
商人「まぁね…地図作ったんだ…見て欲しい」パサ
盗賊「宝の地図だな?見せろ…おぉ!!未踏の地まで書き込んだかスゲェなこれ」
商人「見ての通りお宝の殆どは未踏の地の様だよ」
盗賊「行くしか無ぇだろ…でも待て直ぐに行けそうな範囲にも有るじゃ無ぇか…んん?」
商人「察したかい?」
盗賊「こりゃもしかして精霊の足取りか?」
商人「多分そうだね…僕達の知ってる範囲の遺跡で生体を乗り換えながら数千年活動したんだ」
多分こうだよ
生誕の地は恐らく南の大陸の南部…約6000年〜7000年前だね
ウンディーネ伝説の時代さ
その後約4000年前に地軸の移動があって大きく文明が入れ替わる
当時の主要な場所はその時にみんな未踏の地に移動した…北極と南極だ
そして精霊の活動場所は北の大陸に移った
僕達が良く知ってるセントラルやシャ・バクダ…シン・リーン等々
とっくに滅んだ都市もあるみたいだね
全部古代遺跡の有った場所に新たに都市が生まれているんだよ
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:46:38.93 ID:pYa2Z27w0
盗賊「てことはほぼ行き尽してるな…」
商人「一つだけまだ行けそうなところが残ってる…ここさ」
盗賊「オークの地か…」
商人「多分東オークの領内だよ…この場所にウンディーネが眠って居ると思われる」
盗賊「またエライ遠いな」
商人「でもね…正直期待出来ない…密閉された状態じゃないと6000年も経てばみんな風化する」
盗賊「なんで密閉された状態じゃないと思う?」
商人「オークが精霊の姿形を知って居るからさ…蓋をされた状態だったら分からないでしょ?」
盗賊「なるほど…石造になった精霊を拝んでるってオチだな?」
商人「うん…北の大陸でもそうだったよね?シン・リーンに安置されてる精霊の像」
盗賊「まぁでも一回確認してみんとな?」
商人「エリクサーに浸かったままという可能性もあるから一応調べてはおきたいかな」
盗賊「行くんか?」
商人「その前に名も無き島でホムンクルスをもう1体作る事が出来るかもしれないんだ…先にそっちを解決したい」
盗賊「やっぱお前はホムンクルス第一か」
商人「そうだ!!昨日見つけた謎の容器…開けて見た?」
盗賊「おぉ忘れてた…剣士の飛空艇に積んである」
商人「ラヴがあれをすごく気にしている…絶対何か有る」
機械の犬「ワン!」
盗賊「無理に開けて爆発したりはせんだろうな?」
商人「盗賊は解錠の専門だろう?壊さないで開けて欲しいな」
盗賊「仕組みが何も分からんのだが…」
商人「頼むよ」
盗賊「何か手掛かりがありゃ良いんだけどな?」
商人「そうだ一つ僕の夢話だと思って聞いてくれ…ここの遺跡にはデリンジャーが有ったよね?」
盗賊「10年前に拾った奴な?」
商人「誰が置いたと思う?」
盗賊「ナヌ?誰だと?…おいまさか!」
商人「僕はね…ここの遺跡を最後に封じたのは過去に戻った女海賊じゃないかと思ってる」
盗賊「そういや全部アイツ好みの物ばっか有ったな…て事は俺らへのメッセージか?」
機械の犬「ワン!」
盗賊「マジか…」
商人「ラヴともっと話せれば早いんだけどね…兎に角ラヴが落ち着かない様子なのさ」
機械の犬「ワン!ワン!」
盗賊「そうかアイツが鍵を掛けたとなると…虫か磁石だ…いや分かったぞアダマンタイトと磁石だ」
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:53:46.75 ID:pYa2Z27w0
『飛空艇』
タッタッタ
盗賊「おお剣士!丁度良い所に来た」
剣士「聞こえてた…ママのメッセージと聞いて作業止めて飛んできた」
盗賊「お前は地獄耳だな…今から謎の容器を開けるぞ」
剣士「うん!」
盗賊「磁石持ってるか?」
剣士「ある…これだよ」ポイ
盗賊「どっか引っ付く場所無ぇか?」カチカチ
盗賊「有った!!ここだ…回すぞ?」スゥ
剣士「狭間に入った…」
プシューー パカ
盗賊「開いた…ガラス容器に入った謎の液体…薬だ!!」
剣士「指輪とママが育ててたダンゴムシ…指輪はもう魔力を失ってる…」
盗賊「このアダマンタイトはアイツが使ってた物だ…て事はもうアイツ何も持って無ぇ」
剣士「ママはこの場所ですべてを置いた…6000年前に…」
盗賊「手紙とかは無い様だ…残念だったな」
剣士「ママは文字が書けないんだ…でも十分さ…ママのメッセージは受け取った」
盗賊「狭間から出るぞ?」スゥ
-----------------
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:54:23.08 ID:pYa2Z27w0
商人「あ!突然消えたから何処に行ったかと思ったよ…容器は開いた?」
盗賊「俺は世界一の鍵開け師だ…空いたぞ?」
商人「見せて!薬と指輪…」
剣士「これは僕の物だ…ママからの贈り物だよ」ポロリ
商人「薬を埋めたのは夢じゃなかった」
機械の犬「ワン!ワン!ワン!」ウロウロ
剣士「何か伝えたい事があるんだね?」
機械の犬「ワン!」
商人「その容器の上に外部メモリが置いてあったんだ…メッセージはラヴが知ってる」
機械の犬「ワン!」
商人「でもこれで確定だ…君のパパとママは間違いなく過去に戻って魔王を倒して来た勇者だ…6000年前にここですべてを置いた」
剣士「受け取ったよママー!!何処かで見てるかなぁ…」ポロポロ
機械の犬「クゥ〜ン」
商人「否定?どういう事だ?ここに骨を埋めたんじゃ無いのかい?」
機械の犬「ワン!」
商人「肯定…剣士君!まだ続きがある様だ」
剣士「本当!?」ゴシゴシ
機械の犬「ワン!」
ドコーン ズザザザ
剣士「ワームが暴れてる…」
ハンター「大変だ!!地面からゾンビが這い出てる」ダダ
盗賊「なにぃ!!子供達は?」
ハンター「炭坑から逃げて来てる」
盗賊「魔法使いと僧侶でゾンビ退治やらせろ」
剣士「子供達にも銀の武器を配った方が良い…僕が作る」
盗賊「おう!任せた」
剣士「それと僧侶に言って村に虫除けの方陣を組ませて…ワームはその外で村を守らせる」
盗賊「聞いたかハンター?ゾンビ退治はお前と魔法使いでヤレ」
ハンター「分かった…行って来る」ダダ
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:55:05.05 ID:pYa2Z27w0
『広場』
カーン カンカン
剣士「即席で銀の槍を作った…出来た槍から皆に配って」
魔法使い「もうほとんど処理したから急がなくて良いわ」
剣士「変性魔法!」シュワワ
魔法使い「芋を銀に変えて居るのね?」
剣士「結構質の良い銀になる」カーン カンカン
魔法使い「石炭居る?」
剣士「うん!助かる…かまどに突っ込んで」ジュゥゥ
タッタッタ
盗賊「剣士!もうゾンビは片付いたからそんなに武器要らんぞ?」
剣士「手の届くところに沢山置いておいた方が良いよ…又いつ来るか分からない」
盗賊「まぁそうだな」
剣士「倒したゾンビは村の外に置いておけばワームが処理する…疫病起きちゃうから早く運んで」
盗賊「分かった…魔法使い行くぞ!」
魔法使い「うん…」スタ
-------------
ハンター「こっちはおっけ!後はゾンビの体液を燃やしておく」
盗賊「おう!子供達にもやらせろ石炭の粉は腐る程有るからな」
ハンター「地面から這い出て来るのは厄介だね…折角村を柵で囲んだのに意味が無い」
盗賊「だな?まぁ獣が来んだけマシっちゃぁマシだ」
ハンター「遠くの方だとガーゴイルが飛んでいるのも見たんだ…それも心配だよ」
盗賊「子供達に使えるクロスボウも必要になるか…物資が足りんな」
ハンター「ここは陸の孤島だよね」
盗賊「そもそも人が足りん」
ハンター「石炭と硫黄は沢山掘れるのに鉄が無い…」
盗賊「早い所村の安全確保して物資運搬せんとイカン…問題はスピードだ」
ハンター「飛行船でキ・カイまで片道5日…」
盗賊「やるしか無ぇな?」
ハンター「積める量が多いだけ幸いかぁ…」
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:55:42.54 ID:pYa2Z27w0
『飛行船』
ガチャガチャ
剣士「女オーク!このクロスボウを教会に運んで」
女オーク「うん…教会を守る?」
剣士「そうだよ…あそこが最後の砦になりそうだ」
女オーク「こっちの飛行船は良いの?」
剣士「9台もクロスボウは要らない…3台あれば十分だよ」
女オーク「勝手に外して怒られない?」
剣士「良いの良いの!僕がもっと良く改造するからこれで納得してもらう」
女オーク「分かったわ…ボルトも運んでおく」ガッサ
剣士「お願い…」トンテンカン
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---------------
---------------
盗賊「おいおい!勝手にクロスボウ外してどうしようってんだ?」
剣士「今は教会で子供達を守れるようにと思ってさ…クロスボウは教会に運んだよ」
盗賊「ふむ…ガーゴイル対策だな?」
剣士「うん…ゾンビは教会に籠ってしまえば問題無いよね?ガーゴイルが来たらクロスボウで戦う」
盗賊「まぁ良いか…ほんで今何作ってんだ?」
剣士「こっちの飛行船もハイディング出来るようにしてるんだ」
盗賊「おぉ!!でかいアダマンタイト有るんか…そりゃ良い」
剣士「きっとレイスに追いつかれるだろうから退魔の魔方陣を工夫してる所だよ」
盗賊「よし!!それなら輸送の時間が大幅に削減できる」
剣士「だよね?あとね?…昨日作った散弾銃…多分飛行船の上から撃つと効果高いと思うんだ」
盗賊「おぉ!なるほどな?クロスボウ一気に12発撃ってるのと同じって事か」
剣士「そんな感じ…火力はもうそれで十分だと思うよ」
盗賊「あれからちと川で試したんだがな…飛距離はクロスボウより飛ぶんだが的に当てようとすると近距離じゃないと当たらん」
剣士「何処に飛んでいくか分からないんだね?」
盗賊「毎回バラバラなのよ…ただ近距離で全部当てた時の破壊力が半端無ぇ」
剣士「だろうね?切り株がバラバラになるくらいだからねw」
盗賊「これ銀貨でも行けるよな?」
剣士「それはお金が勿体ない」
盗賊「そんなん回収する前提よ…ドラゴンゾンビが居ても一発でイケる」
剣士「ハハまぁ工夫して使ってよ」
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:56:14.76 ID:pYa2Z27w0
『数日後』
盗賊「…もう行っちまうか」
商人「海賊王を待たせるのも良くないし」
盗賊「もうちっと良い武器が欲しいんだ…次来る時は持って来てくれ」
剣士「爺いじに相談してみる」
盗賊「次はいつ来れそうだ?」
商人「う〜ん…正直分からない…一回キ・カイに戻りたいのもある」
盗賊「俺も輸送でキ・カイまで飛ぶ予定で居るんだが人出がなぁ…」
剣士「ハンター達で何とかなるよ…魔術師が2人も居るんだ」
僧侶「剣士さんに魔術師って認められてるです」ヒソ
魔法使い「シーッ黙ってて」ヒソ
剣士「村の外は沢山のワームが守ってるから大丈夫!」
盗賊「まぁそうだな?俺はしばらく硫黄の運搬でキ・カイと往復してるからそのつもりで頼む」
商人「うん…こっちも上手く人を誘導する」
盗賊「じゃぁ気を付けて行けな?」
剣士「飛ぶよ?」フワリ
シュゴーーーーー バサバサ
盗賊「うはぁ…鳥だなありゃ」
僧侶「形は蛾でしゅね」
盗賊「蛾か!!そうだなありゃデカイ蛾だ」
ハンター「なんか置いて行かれた感が…」
盗賊「何言ってんだ俺らにはまだやる事満載なんだぞ?作業に戻るぞ…来い!!
魔法使い「…」トーイメ
ハンター「…」チラ
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713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:56:53.04 ID:pYa2Z27w0
『名も無き島_上空』
シュゴーーーー バサバサ
剣士「島に気球が沢山降りてる…爺いじが帰って来てるんだ!!」
女オーク「丁度良かったみたいね」
商人「スゴイな…6台も降りてる」
剣士「女オーク!前と同じ要領で金属糸引っかけて」
女オーク「うん…」バシュン シュルシュル
剣士「羽閉じる」ギリリ ガチャン
女オーク「フン!フン!」グイグイ
フワフワ ドッスン
『小舟のある入り江』
ドドドドドド
海賊王「未来かぁぁぁぁ!!」ドドドドド
剣士「爺いじ…」
海賊王「やっと帰って来よったかぁぁ!!」ガシ ギュゥゥゥゥ
商人「あぁぁぁぁぁ」ポーン ゴロゴロ
海賊王「顔を見せい!!おぉぉぉここに居ったか…この眼や…ワイの娘の眼や」
剣士「爺いじ…苦しい」
海賊王「待っとったんや!!帰って来るのを!!」ベロベロ
剣士「ちょちょ…目を舐めないで」
商人「ハハ…これは又スゴイ歓迎だな…」
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714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:57:25.12 ID:pYa2Z27w0
『広場』
ワイワイ ガヤガヤ
海賊王「今日は祭りや…どんどん食え…おまんの好きなキノコもあるで?」
剣士「キノコばっかりもう食べられない…」モグモグ
村人「娘さんの養蜂場で採れたハチミツで作ったハチミツ酒持って来たで〜?」
海賊王「未来も飲め!!」
剣士「ママのハチミツ…」
海賊王「商人やったか?おまんも飲め!!」グイ
商人「頂きます…ハハハ」タラリ
海賊王「おまんは誰や?未来の連れかいな?」
剣士「紹介するよ…僕の奴隷の女オークさ」
海賊王「奴隷かいな?」
女オーク「いえ…剣士は私の奴隷」
海賊王「なんやおまんら奴隷同志なんかいな…まぁええ!!おまんも飲めガハハハハ」
女オーク「はい頂きます」ゴクゴク
海賊王「ほーーーう?ええ飲みっぷりやな気に入ったぞい!者共ぉぉぉ酒や!!全部持って来い!!」
村人「ほいさーほいさーほいさっさー」
海賊王「いやしかし未来はワイの婿にそっくりになったな?眼だけ娘と入れ替えただけや」
剣士「みんなそう言うよ」
海賊王「おまんはワイの血も引いとるんや!忘れるなや?」
剣士「この間まで忘れてたさ…この島に来てやっと思い出した」
海賊王「ほんで腹も膨れたやろう…この10年どうやったんや?話してみぃ…」
剣士「うん…実は…」
カクカク シカジカ
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715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:59:10.95 ID:pYa2Z27w0
海賊王「…ほうか…それでそれでやっと帰って来たちゅう訳やな」
剣士「ビッグママは今どうして?」
海賊王「お姉ぇはな…10年前にワイの所に戻って全てを語ったんやが…」
妹を失って辛い思いをしたのはおまんだけや無いんや
お姉ぇはな…実は妹を真底愛しておってな?
更に戦いの中で意中の人物も失い…輪を掛けておまんも手放す様になってしもうて
心を閉ざしてしもうた
今は誰とも口を利かん様になってしもうとる
持ち味の指導力も無うなってしもうて海賊共に裏切られる様や
剣士「修行している間に何回か会いに来てくれてたよ…変わった様子は無かった」
海賊王「魔女はんとは連絡し合うとる様やな…会話しとるのは魔女はんだけやろう」
剣士「僕は何も知らなかったよ…」
海賊王「なってしもうた物はしゃーない…ドワーフは前だけ見て生きれば良いんやが…おまんは前を向けや」
剣士「何処に行けばビッグママに会える?」
海賊王「ワイも知らん…幽霊船で彷徨っとるわ」
商人「幽霊船の話はたまに聞くよ…セントラル沖だ」
海賊王「ワイも連れ返しに行きたいんやが豪族になった輩が邪魔をして自由に海を渡れんくなってしもうた」
商人「豪族が海戦をやっている話は本当だったんだ…」
海賊王「豪族はな?物資が潤沢で火薬を大量に持っとる…ワイらは硫黄が無いで火薬が作れん」
剣士「それで気球を沢山作った?」
海賊王「そうや?火薬が無い分気球の数で勝負しとる」
商人「燃料は何?」
海賊王「石炭やな…石炭はなんとか掘れる」
商人「剣士…」チラ
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 21:59:40.67 ID:pYa2Z27w0
剣士「うん…爺いじ?硫黄が取れる炭坑があるんだけど人が不足しているんだ」
海賊王「本真か!?硫黄鉱山は噴火でみんな無くなってしもうたんや無いか?」
剣士「ハテノ村で硫黄が採掘出来るんだ…でも人が全然足りない」
海賊王「ええ話を聞いたな…硫黄さえあれば豪族に奪われた漁村も取り返せる」
商人「お互いに利があるね…良い取引だ」
剣士「爺いじ?ハテノ村には鉄も足りない…採掘するツルハシも武器も不足してる」
海賊王「鉄は腐る程有るで?鉄と交換やな?」
剣士「良かった爺いじに相談して」
海賊王「おまんはワイの息子や…この島もおまんの物やし何でもいう事聞いたる」
剣士「じゃぁもう一つお願い…僕ドリアードの中に居るアダムを倒したい…力が欲しい」
海賊王「…」
剣士「ダメ?」
海賊王「ちぃと考えさせーや…おまんを失う訳にイカン」
剣士「失うってまだ決まって無いよ」
海賊王「えーか?良く聞け…」
ドワーフの一族はな…勇者を保護する血が流れとるんや
おまんは気付いとらんかもしれんが
おまんの中に勇者の血脈が残っとる…おまんはそれを守らなアカン
その為にワイの娘…おまんのママが犠牲になっとるんや
海賊王「ええな?無茶はイカン!おまんだけは最後まで生きるんや」
剣士「…」---僕の血---
ダンゴムシは自分を犠牲にして仲間を守る
どうしたら良いの?ママ…
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717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:00:17.91 ID:pYa2Z27w0
『小舟のある入り江』
ザザー ザブン
剣士「…」ボー
女オーク「剣士?皆楽しんでるのにどうして一人に?」
剣士「この入り江で良くママと一緒に海を見たんだ…ママは何を見たのかなと思ってさ」
女オーク「ハチミツ酒持って来たわ…飲む?」
剣士「君は全然酔わないね?」
女オーク「私も酔ってみたい」
剣士「頂戴…ぷはぁ」グビ
女オーク「ウフフ…」
剣士「この島にある古代遺跡もさ…6000年前に多分ママが封じたんだと思うんだ」
女オーク「剣士も全部話聞こえていたのね?」
剣士「君もかフフ…そう…それで絶対僕と同じ様にこの入り江で海を見たと思うんだよ」
女オーク「感じたいのね?」
剣士「うん…でもまぁほとんどボーっとしてるだけw」
女オーク「ねぇ…昔みたいに木の棒で立ち合いやらない?」
剣士「もう君には敵わないよ」
女オーク「立ち合いすると色んな事忘れられるの」
剣士「アハそう言えば最近エッチしてないね」
女オーク「それも忘れられる…はい」ポイ
剣士「よーし!!負けないぞ」グイ ダダ
カンカンコン クルクル シュタ
剣士「守備上手くなったね…」タジ
女オーク「私も!!」ダダ
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718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:01:08.72 ID:pYa2Z27w0
『一瞬』
剣士(見える…遅い…)
スカッ
剣士(何だ?…時が止まった?)
??「ママ暗くなって来たよう帰ろうよぉ…」
??「今が一番大きく見えるの!」
??「その望遠鏡で見えるの?」
??「来た来た来た…おっし!見える…おぉぉやっぱりそうだ!!」
??「何?僕にも見せて?」
??「ちょっと魔術書取って!」
??「見せてよぅ」
??「やっぱ欠けてる…なんでだ?」
??「ねぇ…」
剣士(次元の選択…この時に戻れる…これは僕の記憶)
剣士(いやダメだ次元が崩壊する…量子転移はダメだ)
スカッ
剣士(僕にはやる事がある…僕の次元で)
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719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:01:38.77 ID:pYa2Z27w0
『次元の揺らぎ』
??「あれ?…ここは…」
??「パパ?…ここどこ?」
??「魔女?…何処に居るの?」
??「あれ?記憶が…」
??「僕何してたんだっけ…」
??「誰も居ないの?」
---こっち---
??「誰?」
---目を覚まして---
??「ホム姉ちゃん?」
---僕だよ---
??「僕?」
??「僕は…僕は…違う…ここじゃない」
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720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:02:25.54 ID:pYa2Z27w0
『次の一瞬』
ピョン クルクル シュタ
剣士「…見つけた!!」ダダ ブン
バシ!
女オーク「つ…」タジ
女オーク「剣士!!消えるのズルい…」
剣士「え?何もして居ないよ」
女オーク「2回も消えた…私の攻撃を消えてかわした」
剣士「あー魔術師はそういう風に見えるんだ…もう一回打ち込んで見て」
女オーク「行く!」ダダ ブンブン ブン
スカスカ スカ
女オーク「撃つ前に避けて居るの?」
剣士「そういう風に見えるんだよ」
女オーク「これなら…」ダダダ ガシ
剣士「ぅぅぅ…強引に捕まえに」
女オーク「私の勝ち!!ふんっ」ドヤ
剣士「ちょちょ…次は掴まらないからもう一回」シュタタ
女オーク「本気で捕まえるわ」フンッ フンッ
剣士「来い!!」
ピョン クルクル シュタ
カンカン コン
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721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:03:40.69 ID:pYa2Z27w0
『砂浜』
ザザー ザブン
海賊王「何処行ったかと思えば…ええ戦いしとるやないか」
商人「パワーの女オークと速さの剣士…スゴイよね」
海賊王「ワイはあの女オークを気に入ったで?酒は飲めるわ未来と対等にやり合えるわ文句無しや」
商人「剣士は力押しされてるなぁ」
海賊王「女オークは未来の動きを読むようになって来とるな?」
商人「あ!剣士の負けだ…掴まった」
海賊王「ガハハハハハ未来は鍛え直しや酒が美味い!!」ゴクゴク
---------------
剣士「くそぅ!!棒っ切れじゃ君にダメージが入らない」
女オーク「私の勝ちよ!剣士は私の物…言う事聞いて貰うから」
剣士「痛いなぁ君の打撃…」スリスリ
女オーク「ズルした罰」
剣士「ズルじゃ無いって…線虫!」ザワザワ ニョロ
女オーク「ウフフ…全力で動いて気持ちよかった」
剣士「まぁそうだね?アハハハ」
女オーク「背負ってあげる」グイ
剣士「良いよ!歩けるから」
女オーク「じゃぁ背負ってもらう」
剣士「ええ!?ぐぁぁ重い」
女オーク「訓練だから…」
---------------
海賊王「罰ゲームかいな?ガハハハハ仲が良うてええわ」
剣士「女オークは重すぎるんだよ…」ハァハァ
商人「体格は剣士と同じくらいじゃない?」
剣士「筋肉の付き方が違う…というか骨が金属だよ」
海賊王「ワイと同じやな?ワイはもっと重いで?」
商人「うーん僕だけ場違いだ…」
女オーク「剣士?戻ってみんなと食べよう?」
剣士「うん…食べたらもう一回勝負しよう」
女オーク「ウフフ…」
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:04:56.35 ID:pYa2Z27w0
『翌日_剣士の家』
だめだぁぁぁエリクサーが足りない!!
剣士「下で商人が騒いでる…」
女オーク「行ってみましょ?」
タッタッタ
剣士「商人どうしたの?」
商人「ホムンクルスを生成するのにここにあるエリクサーじゃ足りない事が分かった」
剣士「エリクサーさえあればホム姉ちゃんを生成出来るんだね?」
商人「あと一歩だ…エリクサーを入手しないと」
剣士「どのくらいの量?」
商人「もともとこっちの容器に入って居た分…多分樽で4杯か5杯」
剣士「パパに全部飲ませちゃったんだ…」
商人「キ・カイに戻れば少しづつ買い付けは出来る」
剣士「樽4つなら飛空艇で運べるよ…シャ・バクダの精霊樹まで行って来ようか?」
商人「頼めるならお願いしたい」
剣士「元々シャ・バクダに居る情報屋さんの所に行く予定だったのさ」
商人「情報屋?どうして彼女に用がある?」
剣士「魔女に情報屋を訪ねろって…」
商人「剣士君は精霊の御所まで一人で行けるのかい?」
剣士「あ…場所が分からない」
商人「精霊樹と話は?」
剣士「した事無い…でも瞑想は出来る」
商人「う〜ん僕が行っても役に立たない…エルフゾンビを覚えているね?」
剣士「うん…」
商人「千里眼で彼を追えば良い」
剣士「あぁ千里眼かぁ…僕は魔女みたいに他人の目を盗み見たりしないんだ…許可なく千里眼はやらない」
商人「ふむ…まぁ良い…精霊樹まで行けばエルフゾンビの方から様子を見に来るのに掛けるか」
剣士「何とかなるよ」
商人「分かった…早速で悪いけど一旦キ・カイまで送って欲しい」
剣士「おっけ!!」
---------------
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:06:41.67 ID:pYa2Z27w0
『小舟のある入り江』
フワフワ
海賊王「ガハハハハもう行くんやな?それでこそワイの娘の子や…それでええ…真っ直ぐ前を向け」
剣士「又戻って来るから心配しなくて良いよ」
海賊王「ワイもな?硫黄が早い所欲しいのや…当面はハテノ村とこの島が拠点や」
剣士「僕も拠点はそうする」
海賊王「昨日も言うたがドリアードを倒すちゅうのはちと待てな?時期尚早なんや…ワイにも準備が必要や」
剣士「準備?」
海賊王「何度も言うがドワーフは勇者を守る為に居る…ワイはおまんを守らなアカン…その準備や」
剣士「おっけ!!分かった」
海賊王「それや!!その返事が聞きたかった!!さっさと行って来い」
剣士「ありがとう爺いじ!!」グイ
シュゴーーーー バサバサ
海賊王「ひょぉぉぉ凛々しいのぅ…者共ぉ!!ハテノ村行くぞ!準備せい!!」
---------------
---------------
---------------
月を夢見て編
完
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:08:10.87 ID:pYa2Z27w0
『古都キ・カイ』
フワフワ ドッスン
剣士「どうして海に沢山船が出てる?」
商人「豪族の船だよ…どういう訳か集まってるね…行こうか」
剣士「待って!やっぱり様子がおかしい…人が寄って来る」
商人「え?」
女オーク「剣士!あの二人が居るわ」
剣士「飛ぶ…」グイ フワフワ
シュゴーーーー バサバサ
商人「この飛空艇は目立ち過ぎか…」
剣士「どこか他に降りられる場所は?」
商人「キ・カイの外に降りるしかない…そこで飛空艇を隠そう」
剣士「おっけ!…商人さんと女オークもこれを持って」ジャラ
商人「アダマンタイトと魔方陣のペンダント…」
剣士「僕はデリンジャーを使う所を豪族の関係者に見られて居るんだ…そのせいで付け狙われてるんだと思う」
商人「それで豪族が集まってる?」
剣士「そんな気がする…爺いじも豪族と戦ってるって言ってたから捕獲したいんだよきっと」
商人「君は頭が回るね…よしハイディングして僕だけ商人ギルドに戻る」
剣士「え?渡したい物があるって…」
商人「僕が取りに行けば済む事さ…渡したいのは北の大陸の詳細地図とちょっとした機械さ」
剣士「あー地図があると助かる」
商人「君達は飛空艇で待って居てくれれば良い…すぐに戻るから」
剣士「うん…待ってる」
フワフワ ドッスン
商人「よし!場所は分かったからハイディングで隠しておいて」
剣士「おっけ!ハイディング!」スゥ
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:09:04.27 ID:pYa2Z27w0
『商人ギルド裏』
タッタッタ
この馬車には戻って来て無ぇか?
見てねぇっすね
くっそ逃げられたか
あの女絶対海賊王の娘だ…変装までやるとは
デカい体は隠し切れて無いっすよ
商人「あぁぁすいません通ります…」
野郎1「おいお前!!コンくらいの背の高さの赤毛の女見て無ぇか?」
商人「赤毛?あー見ました…地下の方にさっき居りて行きましたよ?」
野郎1「なんだと?おい!!チャンスだ地下の入り口張りに行くぞ」
野郎2「やっと金をガッポリ稼ぐチャンスか…」
野郎1「全員で地下を炙りだす…ぐふふふふあの女壊れるまでヤリ尽くしてやるからな」
商人「では…」---こいつ等生きて居たのか---
野郎1「俺は先に地下入り口行くから野郎2は仲間集めて来い」
野郎2「なんでお前が命令するんだ!!俺に借金返してから言えタワケ」
野郎1「まぁそう言うな?金は全部お前にやる…俺はあの女とヤリまくるだけで良い」
野郎2「ちぃぃぃその言葉忘れるなよ?」タッタッタ
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--------------
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:09:53.78 ID:pYa2Z27w0
『1時間後_キ・カイの外』
タッタッタ
商人「どこだ?分からなくなっちゃったな…」
剣士「リリース」スゥ
商人「うわ!!」
剣士「危なかった…商人さんと重なる所だった」
商人「一回見失うと探せないね」
剣士「うん…そう思ってた」
商人「地図と計算機…それからこれはジャイロ…そして高度計」
剣士「おぉ!!欲しかった奴だ」
商人「速度計は無いから自分で工夫して…女海賊はパイプに水を入れて速度に換算してた」
剣士「やってみる…」
商人「それから豪族達が追ってるのは君じゃ無くて女オークの方だね…どうも海賊王の娘と思ってる様だ」
剣士「アハ…ビッグママに背格好は似てるね」
商人「それはそれで都合が良い…色々利用できるからね」
剣士「戻って来た時に樽をどうやって運び入れよう?」
商人「そのまま名も無き島に持って行ってくれれば良いよ」
剣士「あ!そうか…じゃぁ早速行くね」
商人「もう一つ朗報だよ…影武者に綺麗な髪の毛が生えて来ている…肌はすっかり綺麗になったよ」
剣士「それは良かった…彼女によろしく言っておいて」
商人「フフ伝えておく…じゃぁ気を付けて」
剣士「うん…」スタ
727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:10:43.40 ID:pYa2Z27w0
『飛空艇』
シュゴーーーーー バサバサ
剣士「女オーク?操舵変わって?」
女オーク「うん…任せて」
剣士「よし改造するぞぉ!!」
女オーク「ウフフ…」ニッコリ
まずジャイロ…これと羽を金属糸で繋いで連動させてバランスさせよう
高度計は下限が来たら上昇するように
速度は連通管を先端と側面で差圧を測る様にしよう
トンテンカン トンテンカン
---------------
---------------
---------------
『数時間後』
女オーク「どう?」
剣士「時間を測る方法が無いから勘になっちゃうけど大分自動で方向修正出来てると思う」
女オーク「大体羅針盤の方向には向かってるのね?」
剣士「うん…細かいズレはしょうがないかな風向きも変わっちゃうし」
女オーク「高度が下がると変な方向に向いてしまう様ね」
剣士「速度得る為にはしょうがないんだよね…本当は偏西風に乗りっ放しが良いんだけどさ」
女オーク「どのくらいで到着出来そうなの?」
剣士「ママの飛空艇だと狭間に入って5日くらいだったんだ…帆で進むタイプだからジグザグに進む」
女オーク「真っ直ぐだともっと早いでしょう?」
剣士「単純に距離で言ったら半分くらいにはなってると思う…海の上だと何処まで進んでるか分からないんだよ」
女オーク「小舟で海を漂流していたのが昔の事みたい…」
剣士「ハハそうだね?そんなに昔じゃないのに」
女オーク「移動する速さって早くなるほど遅かった時が過去の事に感じる…どうして?」
剣士「ハッ…時空だ…しまった勉強していない」
魔女が言って居たのはコレか
全てを知った後に思い返すと知らなかった時の長さは短い…そして過去に感じる
でも本当は今と同じ長さだった筈…それが短く感じるのは時空がそこにあるからだ
量子転移
分かったぞ
過去はすぐそこにある
6000年前もすぐそこにある…知るか知らないかの差だけなんだ
728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:11:37.42 ID:pYa2Z27w0
『1日後』
シュゴーーーーー バサバサ
剣士「リリース!」スゥ
女オーク「羅針盤の方向はズレて無いわ」
剣士「まだ海の上かぁ…」
女オーク「左後ろに島が見える」
剣士「どこの島だろ…あれ?でも…」クンクン
剣士「花粉が飛んでる…陸地近いぞ?」
剣士「なんで花粉?これ大分東に流されて…」
女オーク「望遠鏡で陸地見えてる…正面は崖ね」
剣士「崖…崖あああここか!!セントラルの上は通れない…東にかなり流れてる」グイ
女オーク「真っ直ぐ飛ぶのはやっぱり難しいのね」
剣士「でも早いよ…この位置だとあと1日かからないでシャ・バクダに着く」
女オーク「右前方に河口…」
剣士「場所把握…ここだ!河口に漁村が有る筈…このまま行けば森だ」
剣士「よし!ハイディング!」スゥ
---------------
『森南部上空』
シュゴーーーーー バサバサ
剣士「右手見て…10年前の隕石跡地だ」
女オーク「月の模様と同じ物?」
剣士「どうかな?丸くなってるね…そこだけ木が薄い」
女オーク「正面にも…」
剣士「昔は森が全部燃えてる様に見えていたけど…よく見るとまだまだ森は大きいなぁ」
女オーク「円の中心に水が溜まってる…湖になっているのね」
剣士「そうだね…ちょっと地図に書き足しておく」
女オーク「場所わかる?」
剣士「大体ね…山の形で追ってる…ここだ」
女オーク「左前方森の切れ目よ」
剣士「おけおけ!切れ目沿いに北上しよう…場所の把握しやすい」グイ
---------------
729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:12:24.38 ID:pYa2Z27w0
『翌朝_シャ・バクダ付近』
シュゴーーーー バサバサ
剣士「見えた…あれがシャ・バクダだと思う…」
女オーク「廃墟?」
剣士「まだ誰か住んでるんだろうか…」
女オーク「建物が全部破壊されて…あ!シカが飼われてるわ?」
剣士「一応誰か居そうだね」
女オーク「降りるの?」
剣士「ちょっとオアシスの付近の地形だけ確認してから降りよう」
女オーク「オアシスは何処だろう?見えない」
剣士「森になってるのか…降りて聞いた方が早そうだな…降りよう」
女オーク「うん…」
---------------
『廃墟_シャ・バクダ』
ヒュゥゥゥ サラサラ
剣士「…もう町としては機能していないんだ」
女オーク「人が来るわ…気を付けて」
男「お前達!!何処から来た!!」スラーン
女「…」ギリリ
剣士「あ…旅の者だよ…情報屋という人を訪ねに来たんだ」
男「人間か…南から来たんだな?」
剣士「まぁ…南の方だね」
男「魔物が多い…建屋に入れ」
女「ドラゴンが居なくなった…早く」
剣士「ドラゴン?」
男「ここらはしきりにドラゴンが飛び回る…危ないから建屋に」
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:13:29.59 ID:pYa2Z27w0
『監視所』
ガチャリ バタン
監督「おいおいまた迷い込んで来たのかぁ?」
衛兵1「まぁそこに掛けろ…」
衛兵2「あなた達何処から?」
剣士「キ・カイから来たと言って信じて貰えるのかな?ハハ」
監督「アホか…どうせスプリガン狩りで森に迷い込んだだけだろう…ったく」
衛兵1「情報屋を尋ねに来たと言うのは?」
剣士「うん…遺跡の調査をしている筈なんだ」
監督「アレだ女王お抱えの部隊に調査員が居る…多分そいつだ」
剣士「今何処に?」
衛兵1「オアシス砦の方に部隊が駐留している…どちらにせよ放浪者はそちらに移送するんだが…」
衛兵2「行くしか無いわね…」
監督「ここを空ける訳にはイカン…お前達まで怪我をしては…」
衛兵1「どうします?先に応援要請しましょうか?」
剣士「あの…僕達自分で行けるよ…周辺の地理と場所だけ教えて欲しい」
監督「冒険者気取りかぁ?そう言って何人も担ぎ込まれてる」
剣士「そんなにこの辺は魔物が?」
監督「デザートウルフにスプリガン…リザードマンにミノタウロスまでうろつく…お前等に行けるのか?」
剣士「ハハ大丈夫だよ」
衛兵1「監督…この2人は体格も良くて装備も整ってます…伝令を任せてみては?」
監督「応援要請か…ふ〜む」ジロジロ
731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:13:58.40 ID:pYa2Z27w0
衛兵2「シカを貸与すれば割と安全にオアシスまでは行ける筈」
監督「シカに乗って逃げるのがオチだ…伝令は頼めん」
女オーク「シカを買い取るのはどうかしら?」
監督「お前等金持ってるのか?1頭金貨2枚だ…払えんだろう」
女オーク「…」チャリン
監督「うぉ…ここはシカの斡旋所では無いんだが…」
衛兵2「餌も少ないし良いかと…」
監督「まぁ良い…書簡にシカの補給も書留よう」カキカキ
衛兵1「手が掛からんだけ助かる…周辺の地図はコレだ…何かに書き写してくれ」パサ
剣士「ペンが無い…」
衛兵2「ペンよ…ほら」ポイ
剣士「ありがとう…」カキカキ
監督「よし!書簡が出来た…これをオアシス砦の衛兵の誰かに渡せば良い」
剣士「うん…」
衛兵1「夜は魔物が活発になる…移動するなら今の内に行くんだ」
衛兵2「どうしても魔物から逃げられない場合は遺跡に向かえばエルフに助けられる筈…」
剣士「遺跡にエルフが?」
監督「エルフに攻撃はするな!?関係が悪くなると俺達もここには居られなくなる」
剣士「分かったエルフは味方ね」
衛兵2「味方では無くてただのエルフの好意…繋がりは何も無い」
剣士「そっか…じゃぁ行く…ありがとう」スタ
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:21:01.38 ID:pYa2Z27w0
『森の入り口_星の観測所の有った所』
ドスドスドス
剣士「有った!!目印の瓦礫だ…ここから森に入れば獣道沿いで遺跡には行けるみたいだ」
女オーク「オアシスの砦には行かないの?」
剣士「うーん…どうしようかなぁ」
女オーク「目的地は遺跡?」
剣士「遺跡に行けば情報屋さんに会えるかなと思ったけど…オアシス砦に向かった方が良いかもなぁ…」
女オーク「剣士!!上」
剣士「え?あ…ドラゴンだったのか」
女オーク「気付いてた?」
剣士「何の匂いだったか気になってたんだ…旋回してるね」
女オーク「呑気にしてて良いの?」
剣士「ドラゴンはエルフに悪さしない限り襲って来ないよ」
女オーク「そうなんだ…」
剣士「でも旋回してるから何か見張ってるんだろうね」
女オーク「私達は平気?」
剣士「心配無いよ…ワームが沢山居る」
女オーク「そう…」
剣士「よし!決めた!!先にオアシス砦に行こう…その後に遺跡だ」
女オーク「うん…」
733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:21:41.80 ID:pYa2Z27w0
『獣道』
アオ〜〜〜ン アオ〜〜ン
女オーク「ウルフの遠吠え…」
剣士「昼間から遠吠えはおかしい…何かに警戒してる」
女オーク「急ぎましょ」
剣士「そうだね…ウルフとは戦いたくない」
ザワザワ
剣士「む…エルフに見張られてる…」クンクン
女オーク「何処?」
剣士「遠くて分からない…複数」クンクン
女オーク「森に近付くなという事かしら?」
剣士「さぁね?先を急ごう…」
ドスドス ドスドス
『オアシス砦』
おい!誰か来たぞ
監視所の奴らじゃないか?
衛兵「止まれ!!お前達は何者か?」
剣士「監視所から書簡を届けに…これを」パサ
衛兵「ふむふむ…なるほど怪我人が出て人員が居ないのか…それで代わりに」
剣士「僕達は情報屋という人を尋ねに来たんだけどここに居るかな?」
衛兵「一先ず門の中に入れ…話はそこで聞く」
剣士「うん…ありがとう」グイ
ドスドス
女オーク「中は小さな町なんだ…」
衛兵「…それで情報屋を尋ねに来たと言う事だが…まずお前達は誰だ?」
剣士「えーと…どう伝えれば良いかな…シン・リーンの魔女の使いだと言えば信じて貰える?」
衛兵「何!ではお前は魔術師か?」
剣士「うん…照明魔法!」ピカー
衛兵「おぉ!!シン・リーンが要請に応じた訳か…ササこちらへ」
剣士「要請?」
衛兵「聞いて居ないか?魔物が増えて対処し切れなくなっているのだ」
剣士「ゴメン何も聞かされて居ない」
衛兵「怪我人の治癒だけでも随分助かる」
剣士「それなら簡単だよ…どうすれば?」
衛兵「兵舎に居る…流行り病も多い」
剣士「おっけ!任せて」
衛兵「案内する」
734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:22:19.27 ID:pYa2Z27w0
『兵舎』
ぅぅぅぅ…治療師はまだか
毒消しがもう無い…辛抱しろ
衛兵「おい!喜べ!魔術師が来たぞ!」
剣士「うわ…皆毒に掛かってるのか…どうして?」
衛兵「スプリガンとスライムだ…加えて最近はマンイーターという植物の魔物も発生している」
剣士「まとめて一気に治療するよ?驚かない様に?」
衛兵「回復魔法に驚くも何も…」
剣士「線虫!毒を食らえ!」ザワザワ ニョロリ
ワサワサワサ ニョロニョロ
衛兵「虫!!うわぁぁ」タジ
剣士「大丈夫…虫が全部毒を食べて体も癒すから」
衛兵「こ…これで治療は終わりか?」
剣士「うん!直ぐに良くなるから安心して?」
ぎゃぁぁぁ助けてくれぇぇ
ひぃぃぃ虫が…虫がぁぁぁ
衛兵「シン・リーンもまた特殊な魔術師を送って来る…」
剣士「ところで情報屋さんは何処に?」
衛兵「あぁそうだったな…残念だが入れ違いになっている」
剣士「ええ!!もしかして居ない?」
衛兵「随分前にシン・リーンの気球に乗って何処かへ向かった様だ…至急の事で行き先はわからん」
剣士「なんだ無駄足だったかぁ…困ったなぁ」
衛兵「なんなら砦に身を置いて戦力になって貰えると助かるのだが…」
剣士「用事があっていつまでも居る訳には行かないんだ」
衛兵「情報屋を訪ねる以外に用事があると?」
剣士「精霊樹に行きたいんだよ…場所が分からない…情報屋さんに聞こうと思ってたのさ」
衛兵「この辺りの事情を知らない様だな?」
剣士「事情?」
衛兵「精霊樹は遺跡の北西に位置するがエルフの許可が無いと立ち入れないのだ」
剣士「遺跡の北西ね…おけおけ」
衛兵「聞いて居るのか?エルフの許可が…ん?まさか魔女様の許可を得ている?」
剣士「ハハ…まぁそんな感じかな」
衛兵「許可を得ているなら行っても構わんがくれぐれもエルフと揉め事だけは起こさない様に」
剣士「大丈夫だよ」
衛兵「森で野生の動物を倒すのは厳禁だ…クマが相手でも手を出さない様に」
ピーーーーーー ピーーーーーー
衛兵「敵襲!?話はここまでだ」ダダダ
735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:22:50.97 ID:pYa2Z27w0
『中庭』
ガヤガヤ ドタドタ
閉門!!閉門!!
ダメだぁ!!撃つな!!
門番「北側にウルフ20頭…西側にも20頭ほどに囲まれてる」
衛兵「松明を用意しろ!!火で寄せ付けるな」ドタドタ
剣士「…参ったな門を閉じられちゃった」
女オーク「足止めね…」
剣士「今から精霊樹に行っても夜になるから一晩待とうか」
女オーク「上…」
剣士「ドラゴンずっと旋回してるね…なんか思ったより慌ただしいなぁ」
女オーク「夏なのに雪も少しチラついてる」
剣士「寒くなりそうだね…宿あるんだろうか?」
女オーク「寒さ凌ぐのは兵舎で良いのでは?」
剣士「折角だしベッドで寝たいよね」
女オーク「シたいの?」
剣士「ハハずっとシテ無いしね」
女オーク「ウフフ…」
剣士「あ!そうだ…どうして君が金貨持ってる?」
女オーク「剣士はお金に無頓着だからって商人が私に渡したの」
剣士「なんだ…そういう風に見られてたのか」
女オーク「お金ある?」
剣士「全部飛空艇に置いてきた」
女オーク「ほらね?」
剣士「ハハまさかお金が必要になるとは思ってなかったさ」
女オーク「私はお金の相場が分からないから心配…」
剣士「シカ一匹金貨2枚はちょっと高いかな…でもあの場合は仕方ない」
剣士「それで商人さんから幾ら貰った?」
女オーク「金貨10枚…残り6枚ね」
剣士「なんだケチだなぁ…色々協力した割に…」
女オーク「代わりに地図とか羅針盤を貰ったでしょう?」
剣士「まぁ良いや!宿探そう」スタ
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:25:51.23 ID:pYa2Z27w0
『宿屋』
オンギャー オンギャー
婆「おやおや…定期便が来ていないのにお客とは珍しい…おぉよしよし」
女オーク「赤ちゃん?珍しい…」
剣士「本当だね…」
婆「騒がしくて済まないねぇ」
剣士「宿空いてる?」
婆「食事の用意は無いが良いかね?」
剣士「寒さ凌げれば良い…一晩いくら?」
婆「一人銀貨5枚だよ」
女オーク「はい…」コロン
婆「あらま?金貨かね…お釣りが用意出来んのだがどこぞで銀貨に変えて来れんか?」
剣士「露店も商人も居なかったんだ…どうしようかな」
女オーク「もう良いじゃない?どうせ使い道無いのだし」
剣士「ハハお金に無頓着は君も同じじゃ無いか」
婆「釣りを用意出来んのは悪いでせめてコレを持ってお行き」ジャラリ ドスン
剣士「銀貨50とお酒かぁ…このお酒は?」
婆「サボテン酒だで?昔はサボテンが沢山あったのだが今はもう無いで貴重な酒なんよ」
剣士「おけおけ!思わぬ楽しみが増えたよ」
婆「ゆっくり休んで行きーな」
赤ちゃん「オギャーオギャー」ヒック
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:26:24.96 ID:pYa2Z27w0
『部屋』
ガチャリ バタン
女オーク「質素なお部屋…」
剣士「さて!どっちが強いか勝負しようか」
女オーク「もう?ウフフ良いわ」
ドタン バタン ドスドス
-------------
-------------
-------------
剣士「フフフ僕の勝ちだ!」
女オーク「ま…まだ…」ビク ビク
ザワザワ ザワザワ
剣士「外が騒がしいな…」
女オーク「逃げる気?」ガクガク
剣士「ちょっと様子見て来る…君は休んでて良い」ゴソゴソ
女オーク「まだ負けてないから…」グッタリ
剣士「行って来る!」スタタ
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:33:19.76 ID:pYa2Z27w0
『中庭』
ザワザワ ザワザワ
スライムが入り込んでる!
ダメだここで倒すな!毒が広がる
門が閉まってるんだどうしろってんだ
魔術師が居た筈だ探して来い
剣士「スライム…たった一匹でこの騒ぎか」
衛兵「居た!!良かった…我々ではスライムを焼けない!なんとかしてくれ」
剣士「分かった…火炎魔法!」ボボボボボ
スライム「プギャァァ…」メラメラ
衛兵「破裂するぞ?」
剣士「サンドワーム!従え!スライムを食らえ!」
モゾモゾ ズドーン バクリ
衛兵「サンドワーム…」タジ
剣士「大丈夫!驚かないで…サンドワームを操って居るから」
衛兵「そ…そうか…撃つなぁ!!サンドワームを撃つなぁ!!」
剣士「サンドワーム!地中に潜れ!」
モゾモゾ モゾモゾ
剣士「あと穴を埋めておけばもう戻って来ないよ」
衛兵「助かった…さすがシン・リーンの魔術師」
剣士「北の空で炎が…」
衛兵「アレはドラゴンのブレスだ…精霊樹に近付くスライムを焼いて居る」
剣士「エルフとドラゴンの敵がスライム?」
衛兵「そうだ…エルフとドラゴンは精霊樹を守って居るのだ…敵はスライムにスプリガン…そしてマンイーター」
剣士「なるほど事情が読めて来た…この砦はサンドワームに守らせるから安心して」
衛兵「助かる…しかしサンドワームは我々の主食だ…どうすれば?」
剣士「好きにしたら良い…サンドワームは沢山居るから」
衛兵「ハハ良く分からんが兎に角感謝する」
分かって来たぞ
エルフとドラゴンはドリアードの浸食から精霊樹を守って居るんだ
彼らもドリアードと戦っている
そしてウルフは僕を迎えに来てるんだ
行かなきゃ
739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:33:54.52 ID:pYa2Z27w0
『宿屋』
ガチャリ バタン
女オーク「聞こえていたわ?魔物が進入して来たのね?」
剣士「うん…女オーク聞いて?僕の友達が砦の外で僕を待って居る様なんだ」
女オーク「友達?こんな所で?」
剣士「君には言ってなかったけど…ずっと一緒に過ごして来たウルフが居るんだよ」
女オーク「ウルフ…それで砦が包囲されて居るのね?」
剣士「多分ね」
女オーク「迎えに行くのね?」
剣士「うん…少し離れて待っている様に話してくる」
女オーク「一人で平気?」
剣士「大丈夫…その方が動きやすい」
女オーク「分かったわ…」
剣士「ゴメンね?続きはまた今度」
女オーク「…いいわ」
剣士「じゃぁ行って来る」タッタ
----------------
----------------
----------------
アオーーーン アオーーーーン
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:34:20.55 ID:pYa2Z27w0
『翌日』
チュン チュン
剣士「よし!行こう…遺跡でウルフが待ってる」
女オーク「うん…昨夜は寝て居ないのでしょう?大丈夫?」
剣士「平気さ…君も寝ていない顔をしているよ」
女オーク「平気…癒されたから」
剣士「どんぐり食べる?」ポイ
女オーク「…」モグ
---------------
門番「開門!!開門!!」ガラガラガラ ガシャーン
衛兵「昨夜は世話になった…獣道から逸れると危ないから気を付けて」
剣士「もうウルフが来る事は無いから安心して良いよ?」
衛兵「ウルフも使役するのか?」
剣士「まぁね?」
衛兵「フフさすがシン・リーンの魔術師…協力に感謝する」ビシ
剣士「シカさん行くよ?お願い…」
ドスドスドス
741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:34:51.60 ID:pYa2Z27w0
『獣道』
バサバサバサ ピュー
剣士「昼間はうって変わって良い雰囲気の森だ」
女オーク「鳥が沢山…」
剣士「えとね?秘密があるんだよ?あの鳥たちは本当はトロールなのさ」
女オーク「本当に?」
剣士「パパに教えて貰った…トロールっていつも肩に鳥を乗せてるんだって」
女オーク「へぇ?トロールは見た事無いわ」
剣士「南の大陸には居ないもんね…そして夜にしか動かない」
女オーク「じゃぁ森の中にある大きな石は…」
剣士「多分トロールだよ…僕らの話声は全部聞こえてると思う」
女オーク「変なお話出来ないわね?」
グルルル ガウ
女オーク「え!?ウルフ?」
剣士「あぁぁコラコラ!遺跡で待っててって言ったじゃない」
ウルフ「ガウルルルル…」
剣士「え?あぁ僕の奴隷の女オークさ」
女オーク「剣士は私の奴隷よ…」
剣士「まぁどっちでも良いや…彼女強いんだよ?」
ウルフ「ウゥゥゥゥ…」
剣士「大丈夫だって!威嚇しないで?」
女オーク「ウルフとお話出来るんだ…」
剣士「付き合い長いからね…え?毒?そうか…みんな線虫欲しいんだね?おけおけ…向こうに着いたらやってあげる」
女オーク「ウルフたちも毒に?」
剣士「そうらしい…薬草を探すのに随分遠くまで行く必要があるみたい」
女オーク「ウルフも私達と同じなのね」
剣士「そうだよ?言葉が通じないだけで人間と仲良く出来ない…オークと同じだね」
女オーク「私がオークだって分かってる?」
剣士「匂いですぐに分かるさ…ウルフは人間よりずっと鼻が利く」
女オーク「それで直ぐに剣士を見つけたのね」
剣士「いづれこの森に来ると思って待ってたんだって」
女オーク「賢いわね」
剣士「人間と同じくらいにはね?…でもね?物を投げられると反射的に拾いに行く癖がある」
女オーク「フフ…」
剣士「あんまり遊ぶと噛まれるけどねw」
ウルフ「ガウルルルル…」ガブガブ
剣士「分かった分かった秘密にしとくから…」
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:35:42.49 ID:pYa2Z27w0
『シャ・バクダ遺跡』
ウゥゥゥ ガルルルル
剣士「線虫!癒せ!」ザワザワ ニョロリ
ウルフ「ワオーーーン!」パタパタ
女オーク「喜んでるw」
剣士「さて…折角遺跡に来たからパパとママを最後に見た場所に行って見よう」
女オーク「この遺跡で最後を…」
剣士「直ぐ近くなんだ…どこだっけな」
ウルフ「ガウガウ…」シュタタ
剣士「そっちか!全然景色が変わってる…」
ウルフ「ガウ…」ココホレワン
剣士「ここだ…この場所だ…」
女オーク「…」
剣士「…」スゥ
------------
------------
------------
『あの時』
僕「パパ?どうする気?」
パパ「未来…自分の次元を強く持て」
僕「え?どういう事?」
パパ「見ていれば分かる…言う事聞けるな?」
僕「ママも一緒に行っちゃうの?」
ママ「一緒に魔王を倒すからちゃんと見ていなさい」
僕「…うん」
パパ「女戦士!後は頼んだ…エルフ達!援護を頼む!行くぞ」シュタタ
ビッグママ「未来…意味がわかるか?」
僕「…」
ビッグママ「最後まで良く見て置け…勇者の宿命だ」
僕「パパ…ママ…」
パパとママが魔王を封じるのを
ほとんどの人が見ていなかった
こんなにもあっさりと物事が終わって
僕の心にポカンと穴が開いた
大きな変化は何も無いのに
只…目の前から消え去った
その後に光る夜が来た
その時
僕が始まった
僕の物語
743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2021/11/19(金) 22:36:46.73 ID:pYa2Z27w0
『シャ・バクダ遺跡_地下』
学者「見学ですかね?」
剣士「昔ここに避難してた事があってね…近くまで来たから気になったんだ」
学者「ほう…そうでしたか…散らかって居ますが遺物には触らない様にお願いします」
剣士「うん…書物は読んでも?」
学者「考古学に興味がおありで?」
剣士「僕はシン・リーンの魔術師さ」
学者「これは失礼しました…ご自由にお読みください」
剣士「ありがとう…汚さない様にするよ」
-------------
女オーク「ここも思い出の場所なのね?」
剣士「あんまり良い思い出は無い…情報屋さんの行先が分からないかと思ってさ」
女オーク「難しそうな資料ばかりなのね…分かるの?」
剣士「ハハ全然分からない…」パラパラ
超古代史とウンディーネ伝説との関連
古代史と自転の変化による文明の崩壊と再構築
近代史における魔術介在による文明の変遷
人類行動の進化過程
食料生産と放牧の傾向
超高度AIの発見と発祥の考察
剣士「あれ?ホム姉ちゃんの事が書かれてる…こんな事まで研究してるんだ…へぇぇすごいな」
パサ ヒラヒラ
女オーク「何か紙が落ちたわ?」
剣士「この書物からだ…あ!!これ情報屋さんの日記だ」ヨミヨミ
女オーク「何の絵かしら…」
剣士「あ!!それ僕が書いた書物の写しだ…そうそう確かドリアード遺跡に一人で行こうとしてたんだ」
女オーク「あまり他人のプライベートを見ない方が良いのでは?」
剣士「フフ僕がここで家出した事が書いてある…へぇ?こんな事が合ったのか」ヨミヨミ
女オーク「ダメよそれ以上見たら」グイ
剣士「うんそうだね…僕が蟲使いの道を選んだきっかけだったんだよ」
---あまり思い出せないけど…なんか気になるなぁ---
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