他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【シャニマス】P「よし、楽しく……」-noctchill編- 【安価】
Check
Tweet
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 12:48:08.87 ID:iv8a+1sQO
P「食った食った」
小糸「そうですね! わたしもおなかいっぱいです」
P「あ」
小糸「?」
P「あそこのカップル、キスしてんなって」
小糸「ぴゃ!? き、きき、キスですかぁ?」
P「ほら、あそこ」
小糸「み、見ちゃだめですって」
P「それもそうか」
P「高校生くらいかなあの子たちは」
P「はは、青春ってやつだ」
小糸「……」
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 12:52:48.59 ID:iv8a+1sQO
小糸「プロデューサーさんは」
P「?」
小糸「いま、彼女さんとか……いるんですか?」
P「え? いないよ。仕事が恋人になりつつあるな」
P「まあ、その仕事が楽しいから、いいんだけどさ」
小糸「じゃあ、いない……んですよね?」
P「そうだよ」
小糸「……、よかった」
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:10:32.90 ID:iv8a+1sQO
小糸「わあっ! パレード!」
小糸「綺麗ですね! プロデューサーさん!」
P「そうだな。小さい頃は見るの好きだったけど、いつのまにかパレードの時間はアトラクションが空く時間っていう認識になっちゃったしな」
小糸「むっ!」
小糸「それって、わたしが小さい子みたいってことですか?」
P「あ、いや、そういうつもりじゃないよ」
小糸「えへへ、冗談ですっ」
小糸「……」
P「……」
P「綺麗、だな」
小糸「はい」
P「夢と魔法とは……あながち嘘じゃないのかもな」
小糸「プロデューサーさんは」
P「?」
小糸「プロデューサーさんは、わたしに……わたしたちに、夢を見せてくれました」
小糸「アイドルという夢」
小糸「こんなに楽しくていいのかなって、なっちゃうくらい」
小糸「でも……夢は、いつか覚めちゃいますよね」
小糸「プロデューサーさんの、プロデュースっていう魔法が解けたらやだな……」
小糸「って思っちゃいました」
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:13:35.07 ID:iv8a+1sQO
ミナサマ、トーキョーディズニーランドハヘイエンジカントナリマシタ
P「もうそんな時間か」
小糸「すっかり遅くなっちゃいましたね」
小糸「でも、最後まで楽しめました!」
P「ああ、そうだな」
P「……帰ろうか」
小糸「っ、そうですね」
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:18:57.25 ID:iv8a+1sQO
P「……」トコトコ
小糸「……」テテテテ
P「……」トコトコ
小糸「……」テテテテ
P(か、会話が……)
P(閉園時間になると知るやいなや、小糸のテンションは下がっていく一方のように思える)
P(もっとここにいたかったのかな)
小糸「ぷ、プロデューサーさん、歩くの、ちょっと早いです」
P「あ、すまん。早歩きになっちまってたか」ピタッ
小糸 テテテテ
小糸「えいっ、へへ、追いつきました」
小糸「……」
小糸「もうすぐ出口ですね」
P「あ、ああ……」
小糸「……」
小糸「しゃ、写真!」
小糸「写真撮りましょう! プロデューサーさん」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:26:09.45 ID:iv8a+1sQO
小糸「ここがいいです!」
P「お、いい感じだな」
小糸「ここに乗れば……っしょっと!」
小糸「えへへ、プロデューサーさんと同じ目線です」
P「小糸が急に大きくなった」
小糸「これで小さい子とは言わせませんよ!」
P「それはごめんって、ほんと」
小糸「撮りましょうか」
カシャ
小糸「……グスッ」
小糸「プロデューサーさんっ、ちょっとこっち向いてください!」
P「え?」クルッ
チュッ
P「」
小糸「グズッ……夢なら、覚めないでほしいなって」
小糸「魔法なら、とけないでほしいなって」
小糸「こ、こうすれば、大丈夫かなって」
小糸「……」
小糸「わたしは……」
小糸「うっ…… グズッ、ぷ、プロデューサーさんのことが」
小糸「だいすきです」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:31:54.40 ID:iv8a+1sQO
P(あれから……)
小糸『お返事は、いまはいいです』
小糸『アイドルにこんなこと……許されませんよね』
小糸『だから、いまはいいです』
小糸『……』
小糸『嘘です。本当は……』
小糸『本当は、プロデューサーさんの返事を聞くのが怖いだけ』
小糸『でも、いま聞いたら、だめになっちゃうかもしれないから』
小糸『……』
小糸『気持ちを伝えられてよかったです』
P(というわけで、小糸の気持ちを知ったまま、保留ということになった)
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:34:36.16 ID:iv8a+1sQO
〜某市街地、雑誌の撮影〜
P「透は雑誌の仕事増えたよなー」
透「ふふっ、イェーイ」
P「俺が仕事とって来なくてもオファーくるんだもんなぁ」
透「ねえ、プロデューサー」
P「なんだ?」
透「撮影終わったらさ、あそこ、いきたい」
P「あそこって?」
透「ほら、さっき通りすがりに見かけた公園」
P「あぁ、ジャングルジムのあったところな」
透「……そう。行きたいな」
P「わかった。じゃあ、撮影が終わったら行こう」
透「うん」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:37:07.41 ID:iv8a+1sQO
撮影後。
P「ジャングルジムは……」
透「……使用禁止、って書いてあるね」
P「危険だから撤去するってことなのかな」
透「……」
P「登りたかったか?」
透「うん……」
P「それは、残念だったな」
P「まあ、でも、せっかく来たんだ。いい天気だし、そこのベンチに座ってゆっくり休まないか?」
P「あれなら、アイス買ってこようか? すぐそこにコンビニあるし」
透「……一番美味しそうなやつ」
P「え?」
透「アイス。そのコンビニで一番美味しそうなやつ買ってきて。それ食べたい」
P「……俺の感覚で選んじゃっていいのか?」
透「いいから。早く買ってきて」
P「わかった」
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:40:26.75 ID:iv8a+1sQO
P「おまたせ」
透「一番美味しそうなやつは?」
P「お望みどおり、ほれ」
透「……ハーゲンダッツ」
P「これなら喜ぶかなって」
P「安直かとも思ったんだがな」
透「ううん。ありがと、プロデューサー」
透「プロデューサーに感謝しながら食べる」
P「俺が作ったわけじゃないけどな」
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/10(金) 13:48:31.93 ID:iv8a+1sQO
透「小糸ちゃん」
P「?」
透「小糸ちゃん、最近いきいきしてる」
P「それは透もだろう」
透「そういうことじゃなくて、さ」
透「前は無理してるって感じ、あったけど。いまは楽しそう」
P「……」
P「小糸は……頑張りすぎているほどに頑張ってるんだよ」
P「他の3人の実力を知ってるから。仲間外れにならないようにってさ」
P「でも、いまは、迷いなく自分が上を目指すために頑張れてる。良い傾向だよ」
透「なんていうか」
透「なんで小糸ちゃんは変われたのかなって」
透「まるで、見てほしい人がいるみたいな」
P「それは……、noctchillのファンとかか?」
透「それもそうだけど」
透「他にいる気がする」
P「……そう、なのか?」
透「うん。私の勘」
P「……」
P「お前ら4人は付き合い長いから……妙に信憑性があるなそれは」
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 14:07:26.98 ID:jN173XsT0
透「はあ……」
P「どうした。でっかいため息なんてついて」
透「んー」
透「ジャングルジム、登りたいなって」
P「使用禁止だしそれは……」
透「でも登っちゃう」
透「よいしょっと」
P「……」
透「……」
透「「てっぺん」、目指したくて」
透「今はまだ、登ってる途中だけど」
透「目が覚めないうちに、登りたい」
透「それで、もう一度一緒に……」
P「透?」
透「ねえ、プロデューサー」
P「なんだ?」
P(壊れるかもしれないし危ないぞ――)
P(――と心のなかでは思ったが、なぜかそれが口に出せない)
P(透の綺麗な顔立ちから、目が離せない。透の視線から、逃れられない)
P(捕獲されたような、そんな感じ)
透「思い出して欲しいんだ」
P(切望するような眼差しに釘付けになる)
透「一緒に、登ってくれる?」
P「俺みたいな大人が登るのは……」
透「そういうことじゃなくて、ね?」
透「……答えて」
P「……」
1.「それはできない。できないよ、透」
2.「……もう撤去されちゃうし、登るか」
3.沈黙。
選択肢↓2
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 14:22:38.16 ID:cRsK0vQMO
下
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 14:44:24.09 ID:9qoAu7YZo
2
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 18:44:41.24 ID:jN173XsT0
P「……もう撤去されちゃうし、登るか」
P「遊具も遊んでもらったほうが嬉しいだろ」
透「……やった」
P「近くで見ると結構大きいんだな、このジャングルジム」
P「てっぺんでの景色には期待できそうだ」
P「よい、しょっと……」
透「……」
P「どうした? やっぱり登るのやめるか?」
透 フルフル
P「ま、俺は登っちまうけどな」
P「透が登らないとしても、代わりに景色を見てきてやる」
P『俺が、行くからさ!』
P「っ!」
P「……いまのって」
カンッカンッ
P「あ、おい、透!」
透「なにしてるの、プロデューサー」
透「登らないなんて、言ってないから」
透「置いていっちゃうよ」
P「……ははっ」
P「待てよ、俺も行くからさ」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 18:54:52.75 ID:jN173XsT0
P「ふぅ」
透「なんか」
透「普通だね。景色」
P「まったくな」
P「確かに普段とは違う目線の高さだけど、まあ、それだけって感じだ」
P「……まあ、でも」
P「登ってよかった」
透「!」
透「うん。私も、そう思う」
透「これが、てっぺんなんだ」
透「登れたんだ、私」
P「でも、夢なんかじゃないぞ」
P「夢はいつか覚めるものだけど」
P「これは現実だ。俺たちが生きてる人生なんだよ」
P「だから、消えてなくなりなんてしないさ」
P「透、言ってたよな」
P「登っても登ってもてっぺんに着かないって」
透「……!」
P「人生でもさ、登り続けるジャングルジムはあるんだよ」
P「でもそれは、てっぺんがないんじゃなくて」
P「てっぺんがたくさんあるだけなんだ」
P「1つてっぺんにたどり着けば、そこをスタートにした別のてっぺんがある」
P「WINGはゴールであると同時にスタートでもある」
P「目的はあるところから先で手段にもなる」
P「そういうことなんだ」
透「プロデューサー……」
P「俺は、そんなジャングルジムを登るお前らについて行って、支えてやるのが仕事なんだよ」
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 18:59:51.71 ID:jN173XsT0
P「あのときから何も変わってないさ」
P「一緒に登っていこう」
透「うん……、グスッ」
透「思い出してくれたんだ」
P「少し時間がかかっちまったけどな」
透「グスッ……ほんと、待たせすぎ」
透「でも、嬉しいな――」
透「――僕」
P「そうだよな。あのときはそうやって言ってた」
透「こういうキャラでいってみる?」
P「そうしたいのか?」
透「……いや、いいよ」
透「大切にしておきたいんだ」
透「僕と、プロデューサーの、2人だけの秘密ってことで」
P「はは、そうか」
P「じゃあ、そういうことで」
透「うん」
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:02:10.30 ID:jN173XsT0
透「でも、あれだね」
透「プロデューサーは、私1人と登ってくれるわけじゃないんだよね」
P「?」
透「いいよ、別に」
透「まあ、そういうこともあるか」
透「これからも、noctchillをよろしくね」
P「おう、任せとけ」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:06:17.68 ID:jN173XsT0
数年後。
P(noctchillは、グループとしての活動を継続しているものの、高校卒業を期に各々がソロで動くことが増えていった)
P(皆、大学に進学した)
P(特に、小糸は芸能活動と勉強を両立して、都内の有名な大学に進学できた)
P(いまは、クイズ番組に出ないことはないくらいの、インテリ系アイドルとして、小糸はテレビに出演している)
P(そして……)
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:13:13.39 ID:jN173XsT0
〜Pの自宅〜
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ……
P「……っ」カチッ
P「……」
P「……まだ5分寝れるだろ」
P「zzzZZZ」
「――て、あ――すよ!」
P「んぅぅ、うるさい……」
「おこ――すよ! も――」
バサアッ
P「うわっ!」
「もう! 二度寝しちゃ駄目です! 朝なんですから――」
小糸「――起きてください! Pさん!」
P「布団はがさないでくれよ〜」
小糸「布団返しちゃったらまた寝ちゃうじゃないですか〜!」
小糸「朝ごはん、せっかく作ったのに冷めちゃいます!」
P「わ、わかった……起きるよ」
小糸「そ、それでいいんです!」
小糸「わたしがいないとだめだめですね! Pさんは」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:16:56.84 ID:jN173XsT0
P「……」モキュモキュ
P「……」ゴクッ
P「……」
P「小糸もそろそろ4年生か」
小糸「そ、そうですけど……」
P「進路はどうするんだ?」
小糸「Pさん……な、なんだかお父さんみたいです」
P「まあおじさんではあるからな」
小糸「……まだまだかっこいいですよ」ボソッ
P「ありがとう」
小糸「ぴゃっ!? そそ、そこは聞き流してくれればいいんです!」
P「そういうもんか」
小糸「そうですよ」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:23:45.31 ID:jN173XsT0
小糸「とりあえず……いまのお仕事が続けられたらなって」
P「そうか」
P「それなら、いままでどおり俺も小糸のプロデューサーとして頑張るよ」
小糸「そ、それから……」
小糸「うぅ」
P「どうした? 腹でも痛いか?」
小糸「ち、違います!」
P「体調管理には気をつけろよ」
小糸「わかってますよ。Pさんこそ、外食は控えてください!」
小糸「Pさんの体に何かあったら……わ、わたし……泣いちゃいますよ!」
P「ごめんって。気をつけるから。な?」ナデナデ
小糸「ふわぁっ……って、ごまかされませんよ!」
小糸「この前Pさんのお財布にラーメン屋さんのレシートがたくさん入ってました!」
小糸「ご、ごはんならわたしが頑張って作りますから……その」
小糸「もう少し、わたしのことも考えてください」
P「小糸をないがしろにしてたわけじゃないんだ」
P「ごめん。ちゃんと気をつける」
P「その代わり、小糸に何か作ってもらおうかな」
小糸「!」パァッ
小糸「ま、任せてください! 余裕です!」
P「ありがとう、小糸」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:33:16.78 ID:jN173XsT0
P「ごちそうさまでした」
小糸「ごちそうさまでした!」
小糸「わたし食器洗っちゃうので、Pさんはお仕度しててください」
P「あ、ああ……」
P(テキパキと家事をこなす小糸を見て)
P(なぜか、自然と言葉に出た)
P「結婚しようか」
小糸「ぴゃい!? い、いま、なんて」
P「え、あ」
P「本音がつい、な?」
小糸「も、もも、もう一度お願いします」
P「ああ」
P「結婚してくれ、小糸」
小糸「っ!!」
小糸「Pさんっ!」ダキッ
P「うおっ」
小糸「わたし……わたし……」グスッ
小糸「……い、いいんですね? もう逃げられませんよ!」
P「逃げないよ」
P「ずっと、小糸のそばにいるさ」
小糸「わたし、ずっと不安だったんです」
小糸「プロデューサーさんには……Pさんには気持ちを伝えたけど、それでよかったのかなって」
小糸「でも、Pさんが好きで好きで仕方なくて……!」
小糸「こんな、お家に通っちゃったりなんかして……」
小糸「都合のっ、ズビッ……良い、おんなだって……思われたらどうしようって……」
小糸「ずっと泣いてて……」
小糸「もう、安心していいんですよね」
P「もちろんだ」
P「小糸は普段から言ってるだろう? 俺は小糸がいないとだめだめだって」
P「その通りだよ」
P「俺には、小糸がいないと駄目なんだ」
小糸「〜〜〜〜!」
小糸「かっ、顔!」
小糸「いまわたしの顔見ちゃ駄目です!」
P「な、なんでだよ」
小糸「嬉しすぎて変な顔してます!」
P「余計に見たくなってきたんだが」
小糸「だ、駄目ですってば〜!」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:40:27.47 ID:jN173XsT0
小糸「あ、でも」
小糸「アイドル、引退しないといけないんですかね」
P「あ、その辺考えてなかった……」
小糸「もうっ、嬉しいですけど、そこは考えてくださいよ! ……えへへっ」
小糸「“プロデューサーさん!”」
P「それじゃ、仕事行ってくるから」
小糸「はい! わたしは2限があるので、合鍵で閉めておきますね」
P「ああ、頼んだ」
小糸 ニコニコ
P「はは、嬉しそうだな、小糸」ナデナデ
小糸「こ、子ども扱いしないでください!」
P「いいじゃないか。俺は嬉しいよ、そういう小糸がそばにいてくれて」
小糸「あぅ……そういうことを言うのは反則だと思います……」
P「じゃ、行ってきます」
小糸「……」
小糸「ま、待って!」
P「え?」クルッ
チュッ
小糸「えへへ、いってらっしゃいってことです!」
小糸「それから……」
小糸「……帰ってきたら、つづき、しましょう」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:41:06.83 ID:jN173XsT0
END.
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:42:31.95 ID:jN173XsT0
福丸小糸のエンディングが1つクリアされました。
市川雛菜に関するエンディングに行くための条件が1つクリアされました(残り2つ)。
冒頭に戻ります。
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/10(金) 19:43:24.96 ID:jN173XsT0
〜Pの自宅〜
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ……
P「……っ」
P「……朝か」
P「いってきます。……って、まあ一人暮らしなんだけどな」
P「よし! 今日も一日頑張るか!」
〜駅前〜
P(事務所まであと少しだが……)
P「っ、暑いな、まったく……」
P「そうだ」
1.我慢できん……とりあえずコンビニに入ろう。
2.急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!
3. 路地を歩けば涼しいかな……?
選択肢↓2
(一旦ここまで)
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 19:45:55.25 ID:+cWtowAK0
たんおつ
kskst
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 19:47:24.29 ID:9qoAu7YZo
1
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 20:51:12.16 ID:LoD+LTrEo
一旦乙ー
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/10(金) 20:55:57.43 ID:+cWtowAK0
おつ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 01:30:42.06 ID:4hSbKonO0
P(我慢できん……とりあえずコンビニに入ろう)
P(飲み物買いたいしな)
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 01:34:19.29 ID:4hSbKonO0
〜駅前のコンビニ〜
P「ふぃ〜〜〜」
P(き、キンキンに冷えてやがるっ・・・・・・・・!)
P(コンビニは都会の避暑地だよなぁ)
P(まあ、長居すると体調が悪くなりそうな、それくらいの寒さだ)
P(さて……飲み物飲み物っと……)
「あ」
P「あ」
透「プロデューサーだ」
P「透もコンビニに来てたのか」
透「うん。飲み物、買いたくてさ」
P「奇遇だな。俺もなんだよ」
透「気が合うね」
P「だな」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 01:46:07.72 ID:4hSbKonO0
P「よし、特茶……君に決めた!」パシッ
透「おじさんくさいね」
P「健康を大切にしてると言ってくれ」
P「こんな暑い日には、なんか燃える気がするんだよ」
透「燃えるの?」
P「ああ、脂肪とかな」
透「ふふっ、なんかプロデューサー、車みたい」
P「車?」
透「だって、油燃やして動いてるじゃん」
P「いや、どちらかと言えば動いてるから油が燃えてる感じなんだがな」
P「……透は何を買うんだ?」
透「私はね、これ」
P「アイスコーヒー?」
透「アイドルデビューの次は、コーヒーデビュー」
P「コーヒーなら事務所で淹れてやるのに」
透「熱いの、苦手なんだ」
P「あ……だから、アイスコーヒーなのか」
透「そういうこと」
P「よし、じゃあ買うか」
透「……」
P「どうした?」
透「奢って」
P「……まさか」
透「そ」
透「財布、ないから」
P「前科持ちじゃねーか」
P「それとも、キャッシュレスデビューもしたっていうのか?」
透「んー、そういうのはよくわかんないや」
P「はあ……」
P「まあ、奢ってやるけどさ」
P「渡せよ。買ってくる」
透「ありがと」
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 01:51:09.69 ID:4hSbKonO0
P「ほれ、望みの品だ」
透「どうも」
P「お前……俺がコンビニ来なかったらどうするつもりだったんだよ」
透「……」
透「……考えてなかった」
P「マジかよ」
透「プロデューサーが来ると思ってた」
透「それを信じて待ってたとしたら、どう?」
P「……ロマンチックだと?」
透「悪くないでしょ」
P「そういう問題かなぁ」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 01:57:25.00 ID:4hSbKonO0
〜事務所〜
P「おはようございます」
透「私が来た」
小糸「あ、おはようございますっ! プロデューサーさんに、透ちゃん!」
円香「おはよう、小糸」
円香「それに……」
円香「……ハァ」
P「さすがにひどくないか?」
円香「まだ何も言ってませんが」
P「言わずとも伝わることってあるんだぞ」
円香「そういう高度なコミュニケーションもとれたんですね。覚えておきます」
P「はいはい。よろしくな」
雛菜「ふわ〜〜、ちょっと寝ちゃってた〜〜〜〜」ムクッ
雛菜「あ! プロデューサーだ〜。おはよ〜」
P「おはよう、雛菜」
雛菜「目が覚めたらプロデューサーに会えるとか、雛菜しあわせ〜」
P「ありがとな」
雛菜「ん〜〜」ゴシゴシ
雛菜「! プロデューサーのとなりに透先輩だ〜」
雛菜「しあわせ〜」
P「……雛菜」
雛菜「な〜に〜?」
P「その、しあわせ〜、に、だな〜、ってつけて言ってみてくれ」
雛菜「しあわせだな〜」
P「……くくっ、よしっ」グッ
透「ふふっ、なにそれ」
P「若大将だよ」
P「さて、特茶飲んで仕事すっか」
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 02:03:36.04 ID:4hSbKonO0
透「う〜ん」
P「どうした透。スマホいじりながらうなったりして。ゲームでもしてるのか?」
透「そんなとこ。あっ……」
透「えいっ」
透「ふふっ。まだ、勝負はこれから」
P「なんのゲームか気になるな」
雛菜「マリカーってやつじゃな〜い?」
P「ああ……そういえば流行ってるらしいな」
透「2周目まではあんまりだったけど」
透「ここで……よっ、と。巻き返す」
P「ははっ、白熱してるな」
P「ゲームか……久しくやってないな……」
P「……」
P「……仕事すっか」
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 02:06:32.34 ID:4hSbKonO0
数時間後
P(今日のnoctchillはレッスン漬けだったよな)
P(あいつらのことだから心配しなくてもいいかもしれないけど……)
1.まあでも、様子を見に行くか!
2.仕事で疲れたし昼寝でもしよう。
3.休憩がてらはづきさんと話すか。
選択肢↓2
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 02:19:32.71 ID:rgJc7SUyo
2
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 02:30:10.65 ID:eUcmsE3t0
上
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 02:34:01.47 ID:lS5Tx4/IO
P(仕事で疲れたし昼寝でもしよう)
P(体力回復に努めるんだ)
P「……」
P「zzzZZZ」
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 02:45:54.05 ID:lS5Tx4/IO
P「……」ウトウト
P「……はっ!」
P「こっ、ここは……どこだ?」
P「俺は……283プロの事務所で、昼休みだから寝てて……」
P「けど、ここって……」
「のぼってものぼっても……」
P「?」
P「誰か……いるのか?」
「へんなジャングルジム」
「降りれないし、終わらないし」
「長いなーって」
P「君……は?」
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 02:55:51.15 ID:lS5Tx4/IO
「……でも、気付いたんだ。『向こう側に誰かいる』って」
「誰かがいて、一緒にのぼってくれる」
「それはねーー」
P「な、なぁ! おい」
「……」
「思い出した?」
P「だ、だからなんの話だって……」
P「ここはどこなんだ?」
P「いや、違うな。場所だけなら覚えてる」
P「たしか……この前透と出会ったバス停……」
P「……」
P「……この前?」
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 03:02:41.39 ID:lS5Tx4/IO
P「君……誰なんだ」
P「なんで、君を見ながらここにいると」
P「懐かしい感じがするんだ……?」
「……ついてきて」タタタッ
P「あっ! 待ってくれ」
P「はあっ、はあっ……」
P「こ、ここって……」
P「……公園?」
「あのジャングルジム」
「あれにのぼりたいんだ」
P「ジャングルジム……」
「「てっぺん」目指したいんだ」
「一緒に行ってくれる?」
P「……わかった」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 03:11:15.17 ID:lS5Tx4/IO
P「っしょ、よっ、と」
「んしょ、んしょ……」
P(なんだこのジャングルジム……本当に変だぞ?)
P(なんで登り続けてるのに、一番上に着かないんだ?)
「やっぱり、だめなのかな」
「……」
P「どうなってるんだよ、これ」
P「君の言ってたのってこれのことなのか?」
P「降りた方がいいかもな、もう」
「無駄だよ」
「降りれないって、言ったでしょ」
P「……そうだったな」
「ざんねん」
「僕ね、思うんだ」
「このジャングルジムは、2人一緒じゃないとのぼれないって」
P「だから、こうして2人で登ってるだろう」
「ううん。違うよ」
「いまは、各々が1人でのぼってるだけ」
「一緒じゃ、ないから」
「……また、だめなのかな」
「まあ、まだわからないよね」
P「?」
「僕、待ってるから」
「またね」
P「え、あっ、ちょっとーー」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 03:15:30.27 ID:lS5Tx4/IO
P「ーーまだ話はっ!!」ガバッ
はづき「きゃっ」
はづき「ぷ、プロデューサーさん?」
P「え? あ、……あれ」
P(ゆ、夢か……いや、そりゃそうだよな)
はづき「夢でも見てたんですかー?」
P「ええ、まあ……お恥ずかしい」
はづき「なんか汗かいてますし、悪い夢だったんでしょうか」
P「悪夢ってわけじゃないんですけど……」
P「……」
P「あの子は……」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 03:21:58.06 ID:lS5Tx4/IO
P(ふらふらと事務所の冷蔵庫の前まで来てしまった)
P(なんとなく何かから逃げたい時とか、気分転換したい時とかに、冷蔵庫を開けに来てしまうのはなんでなんだろう)ガチャ
P(うーん、開けたはいいものの……)
1.冷やされたコーヒーを飲む。
2.プリンを食べる。
3.何もせずにデスクに戻る。
選択肢↓1
(とりあえずここまで)
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 03:22:29.88 ID:mMSqbQwzo
2
おつ
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 03:53:17.79 ID:LQbp90rDO
プリンに「透」と書いてあるかな?
「智代子」や「甜花」だったりして
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 14:26:08.13 ID:lS5Tx4/IO
P(お、プリンがあるな)
P(疲れた時の糖分補給……仕事の効率も上がるかな)
P(よし、プリンを食べよう)
P モグモグ
P「……」
P「……う、うまいな」
P(高いんじゃないのか? これ)
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 14:33:35.25 ID:lS5Tx4/IO
P(その後、noctchillの全員が事務所に帰ってきて――)
雛菜「あ〜〜〜〜っ!!」
雛菜「ない〜!」
円香「雛菜うるさい。どうしたの」
雛菜「雛菜のプリンが消えちゃった〜」
円香「ああ……あのちょっとお高いやつ」
雛菜「レッスンのあとの楽しみにしてたのに〜」
P(ま、まさか……)
雛菜 グスッ
円香「明日一緒に買いに行ってあげるから」
雛菜「こんなの……しあわせ〜じゃない〜……」
P「……」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 14:37:59.49 ID:nMH5QpQFo
さあどうする
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 14:45:24.17 ID:lS5Tx4/IO
透「プロデューサー」
P「あ、ああ、透か」
透「この後、時間ある?」
透「2人で、話したい」
透「他のみんなには内緒で」
P「この後か……」
P(もう少しで仕事は片付くが……)
1.「わかった。あと少しで仕事終わるから、ちょっと待ってて」(透の誘いに乗る)
2.プリンの恨みが怖いのでこっそり買いに行って今度差し入れる(透の誘いを断る)。
3.透にプリンを食べてしまったことを打ち明けて一緒に買いに行こうと提案する。
選択肢↓2
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 15:04:14.69 ID:nMH5QpQFo
3
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 15:09:11.35 ID:/uOJAJNR0
3
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 15:18:57.01 ID:lS5Tx4/IO
P 「わかった。あと少しで仕事終わるから、ちょっと待っててくれ」
P(透にはプリンの件を打ち明けよう……)
透「うん。わかった」
透「ありがとね」
P「ああ……」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 15:24:23.57 ID:lS5Tx4/IO
円香「それでは、私は帰りますので」
雛菜「プリン〜……」
円香「それはわかったから。明日ね」
小糸「わ、わたしも帰りますね!」
小糸「あれ? 透ちゃんは帰らないの?」
透「うん。 わたしは用事があるから、ここに残る」
小糸「そ、そっか、じゃあね、透ちゃん」フリフリ
透「またね」
円香「……」
小糸「円香ちゃん……?」
円香「ううん。なんでもない。帰ろ」
P(――という感じで、今に至る)
P(今は、事務所には俺と透の2人だけだ。はづきさんはもうあがっているし)
P(社長は、今日一日仕事で席を外している)
P(さて……)
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 15:29:55.83 ID:lS5Tx4/IO
透「え、雛菜のプリンを?」
P「そうなんだ……」
P「おやつ代わりにな、冷蔵庫にあったから、つい……」
透「名前とか、書いてなかったの」
P「書いてなかった……と思う」
透「そっか」
P「そ、それでな? このままだと悪いと思って……」
透「プロデューサーが買ってあげる、ってこと?」
P「ああ……」
P「それで、一緒に買いに行ってほしいんだ」
P「店がどこかも知らないし、何より俺の感覚で選んで雛菜を余計に悲しませたくないしさ」
透「……」
透「……はあ」
透「もう、プロデューサーはだめだめだね」
P「返す言葉もない……」
透「いいよ、買いに行ってあげる」
P「ほ、本当か!?」
透「でも、忘れてないよね」
透「先約」
P「透は何か話したいことがあるんだよな」
P「わかってる。そのあとでいいんだ」
透「おーけー。プロデューサーがそう言うなら」
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 15:37:01.78 ID:lS5Tx4/IO
P「で、話ってなんなんだ? 透」
透「うん、えっとね」
透「ちょっと、ソロでも活動したいなって、思えてきて」
P「具体的にどういうことをしたいとかってあるのか?」
透「あー……」
透「いや、考えてなかった」
P「それじゃ俺としてもどうしたらいいのかわからないんだが……」
P「もしかして、noctchillのメンバーや仕事に不満があるのか?」
P「あれば遠慮なく言ってくれ」
透「不満……はないと思う」
透「……」
透「「てっぺん」目指したくて」
透「何が大切なのかって、自分なりに考えた」
透「それで、うん」
透「noctchillの目指すてっぺんと、私が目指す「てっぺん」は少し違うなって」
透「もちろん、noctchillが嫌だってわけじゃないんだけど」
透「それ以外の環境が、欲しい」
P「透にとってそれは、ソロでの活動って言うんだな?」
透「そういうこと」
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 15:44:51.48 ID:lS5Tx4/IO
P「……モデル、とかはどうだ?」
P「透はスタイルもいいし、オーラもある。顔立ちも綺麗だし透明感があって惹きつけられる」
P「そういう透の魅力は、静止画で最も発揮されるんじゃないかと思うんだ」
透「私は喋らない方がいいってこと?」
P「わ、悪く捉えればそうなる……」
P(鋭いな、透)
透「んー」
透「プロデューサーは、私がそれで「てっぺん」目指せるって思う?」
P「モデルの頂点か……それははっきり言えば相当険しい道のりだな」
P「やるならタレントとしての要素も込みで売り出していきたいと思う」
P「そこにギャップが生まれるからな。透の場合、良い方向に働くだろう」
P「どうだ?」
透「プロデューサーがそう言うなら、それを信じる」
P「透がどうしたいかも重要なんだぞ? 遠慮しなくていいから、何かあれば言ってくれ」
透「ううん。大丈夫。プロデューサーがそれが良いっていうなら、多分それで正解だから」
透「私はそれで、プロデューサーと目指したい」
透「私たちの「てっぺん」を」
P「? ……まあ、透が良いっていうならそうするんだが」
P「じゃあ、俺もその方向で営業することにするよ」
P「頑張ろうな、透」
透「うんっ」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 15:47:44.51 ID:lS5Tx4/IO
透「あ、それじゃあ後は」
透「プリン、だね」
P「ああ……本当に申し訳ないことをしたよ……」
透「直接謝ればいいんじゃないの?」
P「ぐっ……正論だ」
P「なんていうか、年頃の女の子は何でキレらかわからなくてさ」
P「怖くてその勇気が出ないんだ」
P「ははっ……、情けないおじさんさ、俺は」
透「ふふっ、仕方ないプロデューサー」
透「でも、プロデューサーがそう思うなら、私は黙ってるよ」
透「2人だけの、秘密ね」
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 16:35:09.27 ID:lS5Tx4/IO
翌朝。
〜事務所〜
P(よし、noctchill全員揃ってるな)
P「お前ら〜、冷蔵庫にプリンあるから、食べていいぞ〜」
雛菜「プリン〜!」テテテテ
雛菜「あ、プロデューサー、もしかして〜」
P ギクッ
雛菜「プリン食べられちゃった雛菜のために買ってきてくれたの〜〜?」
P「っ、そ、そうだよ」
雛菜「あは〜プロデューサーやさし〜」
雛菜「ますます好きになっちゃうかも〜」
P「みんなで仲良く食べてくれ」
円香「……」ジーッ
P ダラダラ
円香「……はぁ」
P「ま、円香も食べていいんだぞ?」
円香「ええ、そうさせてもらいます。ミスター・シーフ」
P(バレてる……)
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/11(土) 17:19:29.18 ID:lS5Tx4/IO
>>1
です。
急用でしばらく先を外すのでとりあえずここまで(再開は今日中を予定)。
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/11(土) 18:10:55.94 ID:rgJc7SUyo
たんおつ
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 23:55:13.15 ID:4hSbKonO0
>>1
です。
>>167
先→席 (誤字でした)
再開します。
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/11(土) 23:57:47.95 ID:4hSbKonO0
透「はい、プリン」
P「え? それ、透のだろ」
透「いい。あげる」
透「私の気持ちだから」
P「そうか……?」
透「うん」
P「じゃあ、まあ遠慮なく……」
P「……あ、そうだ」
P「甘いもの……甘いものといえば、コーヒーだ」
P「あくまで個人の感想だが」
P「淹れてくるか」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/12(日) 00:04:12.81 ID:j6pe9K9m0
P「ひ〜か〜りあつ〜めて〜ひ〜びけとお〜くへ♪」カチャカチャ
P「む〜す〜んだ〜き〜ず〜な〜し〜んじて〜♪」コポポポポ
円香「気味の悪い鼻歌を歌いながらコーヒー淹れるのやめてくれますか?」
P「気味の悪いって……お前らの歌だぞ」
円香「ええ。ですから、私たちの大切な歌に傷がつくので、やめてほしいと言ってます」
透「いいじゃん。別に」ヒョコ
円香「浅倉?」
透「私も歌詞覚えてないし」
P「いや、お前は覚えてろよ」
透「ふふっ」
透「ねえ、プロデューサー」
P「どうした?」
透「私もそのコーヒー、飲んでみたい」
P「熱いぞ?」
透「がんばってみる」
透「駄目なら、冷蔵庫で冷やすから」
P「まあ、透がそういうなら別に止める理由もないけど」
P「もう少し待っててくれれば出来上がるはずだ」
P「カップ、あるか?」
透「あー、熱いやつ、入れるのだよね」
透「ないかも」
透「プロデューサーの使っちゃだめ?」
P「駄目ってことないけど……」
P「そういうの、女子高生的には気にするところなんじゃないのか? よく知らないけど」
P「来客用とか、予備のとか、あるのに」
透「プロデューサーのがいいんだって」
P「わ、わかったよ」
P「俺は予備のを使うから、ほれ」
P「俺のカップ」
透「わあい」
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/12(日) 00:22:36.22 ID:j6pe9K9m0
P「よし、完成だ」
P「ほら、カップ貸しな」
透「ん」
P トトトト
P「はい。どうぞ」
透「ありがと」
透「……」
透「熱そう」
P「無理しなくていいからな……?」
透「ううん。大丈夫」
透「言ったでしょ、がんばるって」
透「これで私も、プロデューサーデビュー」
P「なんだそれ」
透 ズズズ
透「っ、あつあつ……」
透「ふーっ、ふーっ」
透「……」
透 ズズ
透「……うん」
透「まあ、悪くないかな」
透「とか、言ってみる」
P「うまいってことか?」
透「いつもよりそう感じる」
P「そういうもんかね」ズズズ
透「プロデューサーの味がした――」
P ブフォォッ
透「――って言ったら、どうする?」
P「い、言ったらって……もう言ってるじゃないか……」
P「こ、こうなるよ……」
透「ふふっ、ごめんごめん」
透「タオル持って来るね」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/12(日) 00:36:02.90 ID:j6pe9K9m0
数時間後。
P(今日、noctchillは、午前中レッスンで、午後はラジオの収録だ)
P(あいつらが帰って来るまで暇だな……今日やろうと思ってた仕事はもう片付いちゃったし)
P「……」
はづき「プロデューサーさ〜ん」
P「あ、はづきさん。なんでしょう」
はづき「この前の領収書くださ〜い」フリフリ
P「わかりました。ちょっと待っててくださいね」
P「確か……デスクの引き出しの上から2番目に……」ガララ
P「……?」
P(なんだこれ)
P(手紙、だよな)
はづき「? どうかしましたか? プロデューサーさん」
P「い、いえ。領収書でしたね。はい、どうぞ」
はづき「ありがとうございます〜」
P「……」
P(中高生のときならラブレターかと思ってはしゃいでたかもしれないが……)
ペラッ
P(反対側には『あなたへ』とある)
P(俺宛……ってことでいいのか?)
1.手紙を開封して中身をあらためる。
2.得体が知れないので引き出しの奥に封印する。
3.――この選択肢はロックされています――
選択肢↓2(↓2に3.がレスされたら↓1で再安価)
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/12(日) 00:36:33.24 ID:mFL4sEawo
1
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/12(日) 01:00:14.51 ID:j6pe9K9m0
ごめんなさい。安価の説明が分かりづらかったかもしれません。
普通に↓2で安価にして、もし誰かが間違えて該当レスで選択肢3.を選んでしまった場合に、そこから↓1を再安価先として採用する、という意味でした。
もう一度安価指定させてください。
今度は素直に↓1(選択肢は1.か2.)で。
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 01:12:59.31 ID:iqhdDRu50
1
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 01:24:10.98 ID:QlvZta6nO
P(まあ、俺のデスクに入っててこの宛先?なら開けてもいいだろ)
ペリペリペリッ
P(中身は……あ、紙が入ってるな。どれどれ)
ペラッ
P「……」
P(な、何も書いてないだと……?)
P(どういうことなんだこれは)
P(確かに、俺のデスクに入ってて、宛先?は『あなたへ』だ)
P(見た目も完全に手紙……なのにこれってどういうことなんだ?)
P(わけがわからん……)
P「……」
P(ただ、気になったのは)
P(確かに手紙の中身は何も書いてない紙が入っていたが)
P(その紙は、新品同様というには程遠くーー)
P(ーー明らかに何か手が加えられたような質感だった)
P(しかし、それ以上はどうしようもなかった)
P(俺は、手紙を元あった場所に戻した)
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 01:29:58.95 ID:QlvZta6nO
数ヶ月後。
〜某市街地、雑誌の撮影〜
P「透もモデル業がいたについてきたな」
透「イェーイ」
P「俺が仕事とって来なくてもオファーくるんだもんなぁ」
透「ねえ、プロデューサー」
P「なんだ?」
透「撮影終わったらさ、あそこ、いきたい」
P「あそこって?」
透「ほら、さっき通りすがりに見かけた公園」
P「公園……」
P「あぁ、……っ、ジャングルジムのあったところな」
P(ジャングルジム、か……)
透「……そう。行きたいな」
P「……わかった。じゃあ、撮影が終わったら行こう」
透「うん」
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 01:41:13.37 ID:QlvZta6nO
撮影後。
P「ジャングルジムは……」
透「使われちゃってるね、ちっちゃい子たちに」
P「そうだな」
透「蹴散らしてきちゃおっか」
P「やめろやめろ、騒ぎになる」
透「冗談なのに」
P「……本当に冗談で言ったんだよな?」
透「それはそうだよ」
透「空くまで待つよ」
P「あの子たちが飽くまで、か」
P「わかったよーー」
P「ーー一緒に待ってる」
透「!」
透「……」
透「うん」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 01:51:14.85 ID:QlvZta6nO
サ、ソロソロカエルワヨー
ア、マッテヨー
アハハ、ワタシモカエルー
P「さ、遊んできたら?」
P「透、さっきからすごい見てるだろジャングルジム。行ってきていいんだぞ」
透「……っ」
「ーー……あっちで遊んできたら?」
「……え?」
「ジャングルジム、すごい見てるでしょ。行ってきていいよ」
透「プロデューサー……」
透「……」
P「なんだよ、じれったいな」
P「……」
P「じゃあ、透が登りたくなるようにしてやろう」
P「よいしょっと」
P「ほら」
P「俺が、行くからさ!」
透「っ」
透「…………」ポロ…ポロ…
透「うん!」
「あーっ、いいのかなぁ? きっと行きたくなるよーー」
「俺が、行くからさ!」
透「待ってよ、プロデューサー!」
透「僕も行く!」
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 01:59:54.56 ID:QlvZta6nO
P「はは、これがてっぺんか」
透「のぼっちゃったね、私たち」
P「『僕たち』ーーじゃなくて?」
透「もう……」
透「……ばか」
透「ふふっ、でも、いいかも」
P「今度はちゃんと、2人で登れたかな」
透「うん、登れたよ」
透「2人で」
P「そうか、よかった」
透「ねえ、もっと近くに行ってもいい?」
P「……いいぞ。ジャングルジムだから、気をつけてな」
透「んしょ、っしょ、っと」
透「プロデューサーのすぐ隣だ」
透「……」トン
P(透が俺の肩に頭を乗せてきた。体重を委ねるように、よりかかってくる)
透「〜〜〜っ///」
透「やばい。なんていうか、これすごい」
透「壊れちゃうかも」
P「な、なんでだよ」
透「嬉しすぎて」
透「爆発しそう」
P「まあ、側からみればリア充だしな」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:09:36.37 ID:QlvZta6nO
透「……いまなら」
透「いまなら、伝えられると思うんだ」
透「私の気持ち」
透「プロデューサー、私を見て」
透「……僕も、見て」
P「……見た。見てるよ」
透「ふふっ。……ふふふふっ」
透「こんなに……こんなに近くにいる」
透「いままでで、一番近い」
透「嬉しいな」
P「なあ、あんまり見つめあってると、こっちとしても照れるんだが……」
透「ドキドキ、してる?」
P「そ、そりゃ透みたいな綺麗な子に寄り添われて見つめあってたらな」
透「それ、お互い様だから」
透「手、貸してよ」
P「……? はい」
透「えいっ」
フニュッ
P「なな、な、なにして」
透「私の胸、触ればわかるかなって」
透「わかる? こう、心臓の動く感じ」
P「わ、わかる、わかるよ! だからその、手を……」
透「ふふ、こういうとこ触られるの、普段なら苦手……っていうか嫌なはずなのに」
透「いまは全然そんなことないんだ」
透「なんなら……揉んでみる?」
P「お、大人をからかうなって」
透「ごめんごめん。はい、手、返すね」
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:17:19.31 ID:QlvZta6nO
透「プロデューサー」
透「ううんーー」
透「ーーP」
透「好きだよ」
透「好き」
透「あのときから」
透「ずっと」
透「想い続けてた」
P「透……」
透「僕はあなたが好き」
透「私はプロデューサーが好き」
透「浅倉透は、Pが、好きです」
P「……ありがとう。透」
P「俺h……むぐっ」
透「返事、いましなくていいから」
透「いまは私が言うだけ言って満足するだけでいい」
透「ちゃんとした返事は、私をもっと惚れさせてからでいいよ」
透「信じてるから」
P「……」
透「さ、帰ろう」
透「まだまだ目指すべきとこ、あるんだからさ」
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:25:27.02 ID:QlvZta6nO
P(それから、透はモデル兼マルチタレントとして成長を続けた。雑誌を開けば透あり、お茶の間の笑いあるところに透あり、だ)
P(アイドルとしてのnoctchillは臨時で活動するグループへと変化していき、メンバーが各々別で働くことがメインとなった)
P(283プロには、事務員が数名新たに雇用されるようになった。まあ、事務所としてもお金を持つようになってきたから、ブラック同然の体制を変えようとしてのことだろう)
P(俺は、透の専属プロデューサーになることを決めた。noctchillのプロデューサーには、人員補填で少しばかり暇になったはづきさんが就くこととなった)
P(最近は、デスクワーク以外の時間のほとんどは円香と過ごしている)
P(それが日常になった)
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:35:37.37 ID:QlvZta6nO
〜滑走路〜
P「こ、これが……」
透「283プロが購入したプライベートジェット、なんだよね」
P「ああ……」
P「あの社長、実はこういうのに憧れてたんじゃ……」
透「ほら、早く乗ろうよ」
P「ま、待ってくれ!」
P「……すごい景色だな」
透「すごい高度だからね」
透「これで私たち、また一つてっぺんにたどり着いたね」
P「はは……そうかもな」
透「物理的なてっぺん、だね」
P「でも、ほら」
P「宇宙はまだまだ広い」
透「うん」
透「だから、私たちも」
透「まだまだ、「てっぺん」を目指し続けることができる」
透「諦めずに、ずっと」
透「頑張ろうね、プロデューサー」
P「ああ! もちろんさ」
P「俺たち2人で、どこまでも!」
透「うん!」
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:36:08.25 ID:QlvZta6nO
END.
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:37:07.49 ID:QlvZta6nO
加筆:
>>185
のP「……すごい景色だな」 の前に〜上空〜を挿入
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:41:42.43 ID:QlvZta6nO
浅倉透のエンディングが1つクリアされました。
市川雛菜に関するエンディングに行くための条件のクリア状況には変化が起こりませんでした(条件は残り2つ)。
今回、ロックされた選択肢が観測されました。このような選択肢は、特定の条件がクリアされることによって解放されます。
冒頭に戻ります。
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 02:43:34.96 ID:QlvZta6nO
〜Pの自宅〜
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピ……
P「……っ」
P「……朝か」
P「いってきます。……って、まあ一人暮らしなんだけどな」
P「よし! 今日も一日頑張るか!」
〜駅前〜
P(事務所まであと少しだが……)
P「っ、暑いな、まったく……」
P「そうだ」
1.我慢できん……とりあえずコンビニに入ろう。
2.急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!
3. 路地を歩けば涼しいかな……?
選択肢↓2
(とりあえずここまで)
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/12(日) 05:49:12.97 ID:tzRod4NDO
2
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/12(日) 07:14:09.75 ID:mFL4sEawo
2
おつ
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2020/07/12(日) 09:08:20.52 ID:QlvZta6nO
>>184
訂正
P(最近は、デスクワーク以外の時間のほとんどは円香と過ごしている)
→P(最近は、デスクワーク以外の時間のほとんどは透と過ごしている)
失礼いたしました。
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:13:37.67 ID:CTM3peSN0
P(急いで事務所に行けばクーラーの効いた部屋が待っている!)
P(少し小走りで向かうか……!)タッタッタッタッ
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:14:06.38 ID:CTM3peSN0
〜事務所〜
P「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、っ……はぁっ、ぁあっ」
P「つ、着いた……」
P(日ごろの運動不足がたたってしまった……)
P(が、しかし!)
P「涼しい〜〜」バタリ
P(なんだか事務所に人の気配もしないし、玄関だけど座っちまうか)
P ハァッハァッ
P(……い、息が上がったままだ……)
P(もう少し身体を動かしたほうがいいのかな?)
P「あ……」
「――なんだ、変質者かと思ったらあなたでしたか」
P「あ、ああ。おはよう円香」ハァハァ
円香「ハァハァいいながら挨拶しないでもらえますか? 不快極まりないので」
P「ご、ごめん……」
P「駅前から走ってきたもんだから、こんなになっちゃって」
円香「いい年した大人が街中で走っちゃうなんて……あなたはドラマの主人公か何かなんですか? ミスター・ヒーロー」
P「いい年っていったってまだ20代だからな」
円香「もう20代、の間違いでしょ」
P「うう……涼しい部屋に早く入りたかったんだよ。よいしょっと」
P「いま事務所には、円香1人か?」
円香「ええ。不幸にも」
円香「だから玄関から息を荒げた人物の気配がしたときは通報する準備をして向かいましたよ」
P「すまない……それは怖かったよな」
円香「……冗談だっての」ボソッ
P「え?」
円香「ひとりごとです。お気になさらず」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:14:44.08 ID:CTM3peSN0
P「ひ〜か〜りあつ〜めて〜ひ〜びけとお〜くへ♪」カチャカチャ
P「む〜す〜んだ〜き〜ず〜な〜し〜んじて〜♪」コポポポポ
円香「気味の悪い鼻歌を歌いながらコーヒー淹れるのやめてくれますか?」
P「気味の悪いって……お前らの歌だぞ」
円香「ええ。ですから、私たちの大切な歌に傷がつくので、やめてほしいと言ってます」
P「ひどい……その「私たち」にはプロデューサーである俺は入ってないのかよ」
円香「それは……」
P「……ははっ、そこで言い返さないあたり、円香は優しいな」
円香「なっ……!! さっきからサビの同じ箇所しか歌ってない人に言われたくありません!」
P「正直、スマンカッタ。あ、いや、歌詞とんじゃってな」
円香「最低」
P「じゃあ、今度はバッチリ歌詞覚えて歌うから、な?」
円香「結構です。これからレッスンまでの間、宿題をやるので、静かにしていてください」
P「わかった。そうするよ」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:19:34.84 ID:CTM3peSN0
透「あ、樋口。やっぱり来てた」
円香「うん……まあね」
透「レッスンだもんね」
円香「それ以外になにがあるの」
透「ふふっ、ひみつ」
円香「……何それ」
透「……そうだ、樋口。ちょっとそこでジャンプしてみてよ」
円香「は? なんで」
透「小銭欲しくて」
円香「最初からお金貸してっていいなさいよ……」
円香「いくら必要なの?」
透「あ、くれるんだね」
円香「あげるんじゃない、貸すの。で、いくら?」
透「150円」
円香「コーヒー1本ぶんくらいだけど」
透「うん。それでいい」
透「さっき飲み物買いにコンビニ入ったんだけどさ」
透「財布、忘れちゃってて」
円香「いい加減学びなさいよ」
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:23:51.23 ID:CTM3peSN0
透「ふふっ、コーヒーの匂いだ」
円香「……あの人のこと言ってる?」
透「うわ、樋口、すごい顔」
円香「話しかけたいならそうすれば?」
透「そうだね。そうする」
透「プロデューサー、おはよ」
P「お、透か。おはよう」
透「コーヒー、淹れてるんだね」
P「ああ、見ての通りな」
P「飲むか?」
透「熱いの苦手だけど……うん、飲んでみようかな」
P「苦手なのか」
透「前にそう言った気がするけど」
透「プロデューサーって、記憶力あんまりよくなかったりする?」
P「いや、そんなことはないと思う……」
透「……」
P「透?」
1.もしかして、怒ってるのか?
2.俺の顔に何かついてるか?
3.アイスコーヒーなら好きなのか?
選択肢
>>12
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:24:39.85 ID:CTM3peSN0
間違えました。↓2で再安価です(
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/07/13(月) 00:28:12.17 ID:vts/MIQxo
3
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:35:56.87 ID:CTM3peSN0
P「アイスコーヒーなら好きなのか?」
透「まあ、嫌いじゃないけど」
透「……」
透「……ふふっ、もう」
P「?」
透「いいや、向こうでスマホいじってるね」
P「あ、ああ……」
円香「何話してたの?」
透「ううん、特には」
円香「……そう」
透「やっぱ、プロデューサーはプロデューサーだなって」
円香「?」
透「ふぅ、時間まで、ここでスマホでもいじってようかな」
円香「飲み物」
透「?」
円香「飲み物、買いに行くんじゃなかったの」
透「あ」
透「ふふっ、忘れてた」
円香「もう」
透「じゃ、買ってくる」
円香「いってらっしゃい」
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:36:53.50 ID:CTM3peSN0
P「よ〜し、じゃあ仕事すっか」
円香「いちいち報告しなくていいので。どうかご静粛に」
P「わ、わかったよ。ごめんな」
円香「……」
ガチャ
P「お、誰か来たのかな」
タタタタタ
小糸「お、おはようございますっ!」
P「小糸か。おはよう」
円香「おはよ」
小糸「はいっ、プロデューサーさんおはようございます」
小糸「あ、円香ちゃんもう来てたんだ」
円香「浅倉ももう来てるよ」
小糸「そうなんだ? 透ちゃんどこにいるの?」
円香「いまは飲み物買いにいってる」
小糸「あ、そうなんだね」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:37:46.75 ID:CTM3peSN0
ガチャ
タ、タ、タ、タ
雛菜「やは〜おはようございます〜」
小糸「ひ、雛菜ちゃん! おはようっ」
円香「……」
P「おはよう雛菜。よし、これでnoctchillの全員が揃ったな」
雛菜「プロデューサーに小糸ちゃん、それに円香先輩も〜」
雛菜「プロデューサーは、今日もお仕事?」
P「ああ、もちろん。アイドルのプロデュースに精を出してるところだ」
円香「まだ働いてないでしょ」ボソッ
P「そ、それは言うなって……」
雛菜「あは〜プロデューサーと円香先輩、なかよし〜って感じ〜?」
雛菜「じゃあ、雛菜もプロデューサーと仲良し〜ってする〜」
P「ひ、雛菜、近いって……」
円香「……っ、あの!」
P「わっ」
円香「仕事、しなくていいんですか。ミスター・社会人(仮)」
P「そ、そうだな。悪いな雛菜、また後でな」
雛菜「うんっ、またあとでね〜プロデュ〜サ〜」
円香「ふんっ」ムスッ
小糸「ぴゃっ……ま、円香ちゃん、怖い……」
円香「別に怒ってないから」ナデナデ
小糸「ふわぁぁ、……って、子どもじゃないんだからね!」
雛菜「あは〜みんなしあわせ〜って感じみたいだね〜」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:40:12.00 ID:CTM3peSN0
数時間後
P(今日のnoctchillはレッスン漬けだったよな)
P(あいつらのことだから心配しなくてもいいかもしれないけど……)
1.まあでも、様子を見に行くか!
2.仕事で疲れたし昼寝でもしよう。
3.休憩がてらはづきさんと話すか。
選択肢
>>18
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/13(月) 00:41:00.95 ID:CTM3peSN0
ああ……ほんとごめんなさい……共通ルートはコピーして使ってることもあるのでまた間違えてしまいました(実は会話は微妙に変わってるんですが)。
選択肢(再安価)↓1
406.54 KB
Speed:0.3
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)