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西住まほ「大洗玉球物語2」
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2 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:19:13.65 ID:Qc+FF3//O
まほ「……まだ続いているな」
ーーーーーーーー
このSSは時系列等がねじまがっております。
色々な齟齬等もありますので、生暖かい目で見守ってください。
あといつもの4倍長いです。
ーーーーーーーー
まほ「これは一体何の事だろうか……?」
まほ「……それにしてもこのメールは明らかにみほへの宣戦布告だろうな。パーラー大洗の時にも随分色々やっていたみたいだし……それにしてもメガ害悪か……よし、一度行ってみるか!」グッ
3 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:19:59.15 ID:Qc+FF3//O
ーーー大洗学園艦 メガ害悪大洗店前 オープン当日ーーー
まほ「ついに来たわに……いや、ついにオープン日が来たな! 今日は気合いを入れて朝の抽選を受けに来たぞ!」
まほ「周りには凄まじい人波が溢れている。1000人は下らないだろう、しかし先の告知の通り先着順ではなく抽選入場だからな、先ずは抽選で運試しだな」ウンウン
まほ「最後尾は……ここか。抽選だけでも大分時間がかかりそうだ、だがこの待っている時間にある程度の戦略を決めておく。番号次第で狙える台が変わるんだ、良い番号が引けるに越したことはないが、悪かった時の事も考えなければならない」
???「ん? 西住……西住まほじゃないか!」
まほ「……こんな所で態々大声で名前を呼ぶな……安斎!」クルッ
アンチョビ「おっと、すまんすまん。ってお前も安斎って呼ぶな! アンチョビと呼べアンチョビと!」プンプン
まほ「ふん、前にも言ったが私もまほでいい。それで今日はこんな所でどうしたんだ……なんて話は無粋だな」ニヤリ
アンチョビ「ふふふ……今日はまたとないグランドオープンの日だからな! 私達も抽選を受けに来たんだ!」ニコニコ
まほ「……ペパロニもカルパッチョも見当たらないが、一人じゃないいのか?」キョロキョロ
アンチョビ「今日は抽選だろ? 三人で固まって抽選を受けるよりバラバラで受けた方が良いかと思ってな、抽選は別々に受けることにしたんだ」
まほ「公平な抽選なら順番に意味は無いと思うが、お前らはよくわからないことをするんだな」フゥ
アンチョビ「いいじゃないか。天に祈るのも良し、勿論祈らないのも自由だ。抽選一回にだって馳せる思いがあっても良いだろ?」
まほ「そうだな。っと抽選が始まったか……うん、最後尾は店員がしっかり塞いでいる。こういう時は後ろに並び直して再抽選しようとするマナーのなってない奴もいるからな。こういう対応が良い店は好きだぞ」テクテク
4 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:21:12.76 ID:Qc+FF3//O
まほ「ところで、アンチョビは何を打つんだ?」
アンチョビ「うーん、抽選次第だからなぁ。私個人としてはリセットの強い機種を拾っておきたいんだが、折角のグランドオープンだから設定が見抜きやすい台を狙いたいんだ!」
まほ「となると6号機か? どの台も6だけは解りやすいものばかりだからな」
アンチョビ「そうだけど……うーん、うーーーん……わからん! よぉし、抽選番号が良ければ絆! 悪ければ大人しくAタイプでも打つことにしよう!」
まほ「Aタイプって……アンチョビ、お前はきちんと目押しが出来るのか? 何か不安だな……」
アンチョビ「な、何だとぉー!? 確かに、確かに私はそれほど目押しが上手い訳では無い! だがサザンやバンバン、ビーマを打つ訳じゃないんだから大丈夫だろ! ディスクアップは……まだ練習中だから……」ウツムキ
まほ「……ディスクの場合、ビタ率50%で機械割りが100前後になるそうだが、アンチョビはどのくらいなんだ?」
アンチョビ「…………ペパロニはビタ率95%ぐらい。カルパッチョはビタ押しをミスしているのを見たことない!」
まほ「二人とも凄いじゃないか! で、当のアンチョビはどうなんだ?」ジッ
アンチョビ「ド、ドゥーチェアンチョビは……じ、17%ぐらい……だと思う」ウツムキ
まほ「それは流石に低すぎるだろ。ディスクは打たない方がいいと思うぞ」
アンチョビ「と、隣にカルパッチョが居ればビタ率は100%になるんだ! …………ダメ?」ウルッ
まほ「それはカルパッチョに押して貰っているからだろ。大人しく練習しろ」
アンチョビ「うぅ……ドゥーチェ、頑張る……! ところで、まほはどうなんだ? やっぱり西住流はビタ押しもビッタビッタ押せるのか?」
まほ「西住流にそんな技は無い! 私は……そうだな、3割といったところだ」
アンチョビ「…………練習、しよ?」ポンッ
まほ「うぅ……まほ、頑張る……! おい何をやらせるんだ! っと、やっと抽選の番が来たな」
5 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:21:53.67 ID:Qc+FF3//O
アンチョビ「私はこっちの列か……おいまほ、何かド、ドキドキしてきたなっ!?」
まほ「今日一日の運命を決める最初の抽選だ……いやが上にも期待が高まるというもの……行くぞっ!」タンッ
ーーー393番ーーー
まほ「何故ここで未来さん……」ガックリ
アンチョビ「やった! 78番だ! これは色々座れそうだぞ!」ニッコニッコ
まほ「くっ……まだ高設定に座れないと決まった訳じゃない! 少し落ち着いて作戦を練るとしよう……」
ペパロニ「あっ、いた……ドゥーチェ! 番号はどうっすか!? 良い番号引けたっすか!?」
カルパッチョ「ドゥーチェ、ペパロニもここに居たのね。お二人の番号はどうでしたか?」
アンチョビ「んっふっふっふ……ななじゅうぅぅーーはーちばぁーん! どーだペパロニ、カルパッチョ! このドゥーチェアンチョビが勢いに乗れば不可能はなーいっ!」ニッコニッコ
ペパロニ「うおぉぉーーーっ! 流石ドゥーチェっす! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!」ドゥーチェ ドゥーチェ
カルパッチョ「ドゥーチェ、やりましたね! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!」ドゥーチェ ドゥーチェ
アンチョビ「あっはっはっはっはーーっ! それで、二人は何番だったんだ? 近い番号だと良いな!」
6 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:23:09.27 ID:Qc+FF3//O
ペパロニ「私は170番でした! いやぁーこれでも三人の中で一番良い番号だと思ったんですけどねー! やっぱドゥーチェには敵わないっすよー!」ケラケラ
アンチョビ「いや、それでも良い番号じゃないか! 最善機種は狙えないが、充分良い台が狙える番号だな! それで、カルパッチョはどうだったんだ?」チラッ
カルパッチョ「2番でした!」テヘッ
アンチョビ「えっ?」
ペパロニ「うっ?」
カルパッチョ「2番……ですっ!」ニコリ
ペパロニ「うぉぉぉーーーーっ! ドゥ、ドゥーチェを軽々超えて来たぁぁーーっ! パ……パッチョ! パッチョ! パッチョ!」
アンチョビ「え、えぇぇーーーーっ!? え、ええ選びたい放題じゃないか! こここうしちゃおれん! アンツィオメンバー全員集合!」
ペパロニ「してるっす!」ビシッ
カルパッチョ「してます」ビシッ
アンチョビ「そそ、そうだよな。すまん……よし! 作戦会議の為に場所を移すぞ! ナポリターン! かーらーのー……アーヴァンティッ!」ビシッ
アンチョビ「それじゃ私達は何を狙うか話し合うから、まほ……さらばだ! はーっはっはっはーっ! それパッチョ! パッチョ! パッチョ!」ドタドタ
ペパロニ「パッチョ! パッチョ! パッチョーーッ!」ドタドタ
カルパッチョ「パッチョ! パッチョ!」キャッキャッ
まほ「…………あいつら三人の抽選番号を足した数より私の番号は大きいのか、どうしたものかな」ハァ
7 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:23:59.38 ID:Qc+FF3//O
まほ「まぁいい、再整列までにはまだ時間があるし、先ずは落ち着いて設置機種でも調べるか。最悪の場合打たずに帰ることも考えておこう。火傷をする前に撤退するのも大事なことだからな」
まほ「2番か、いいなぁ……もし私が2番だったら何を打とう……リゼロに絆に凱旋ハーデス……うーん、羨ましいな」トボトボ
???「あっ! お姉ちゃーん!」トタテテ
まほ「ん? この呼び方は……」クルッ
みほ「やっぱりお姉ちゃんだ! 大洗の学園艦に来てたんだね、久し振りに会えて嬉しいな!」ニコニコ
まほ「あぁみほ、久しぶりだな。実は私にこの店のグランドオープンを告知するメールが届いてな。まぁ暇潰しがてらに寄ってみたんだ。みほはもう抽選は終わったのか?」
みほ「うん、残念だけど350番だったの。お姉ちゃんはどうだった?」チラッ
まほ「…………んっ」サッ
ーーー393番ーーー
みほ「あっ、未来さんだ……」フフッ
まほ「……まぁ、台数を考えるとお互い何かしらには座れるだろう。頑張ろうな!」
みほ「うん! じゃあえーと、お姉ちゃんの事を考えて400番ぐらいに仕掛けておくね! それじゃ私達は作戦会議があるから、また後でね!」トタテテ
まほ「えっ? おい仕掛けるって何を…………うーむ、行ってしまった。みほの奴、もしかしてまた軍団でジグマでもするつもりなのかな? 400番……私の番号より後ろに何かあるのか?」
ーーーーーーーーーー
8 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:24:44.63 ID:Qc+FF3//O
まほ「……そろそろ再整列の時間か。並びに行こう!」トテトテ
まほ「私の393番はここか。こうして見るとこの番号でも列全体から見れば前の方だ。みほが言っていた400番の辺りは……あれか。見たところ普通の女の子達が居るだけだが……というか、あの子達は大洗の戦車道の人たちじゃ……?」
まほ「いかん、列が進み始めたぞ! こうなったら後ろを気にしている場合ではない! スロットの島を目掛けて一直線だ!」トテトテ
店員「いらっしゃいませー! 此方の台確保券をどうぞー!」サッ
まほ「どうもありがとう。さて……スロットの島は……?」サッ
???「む! 貴様ぁ! 今此方の肩に貴様の手が触れたぜよ! 現代の鞘当てのつもりか!?」キッ
???「そんな事は知らんなぁ! 貴様の肩が低すぎるのがいけないのではないか? 当たらない程度には大きくなってもらわないと困る」グイッ
おりょう「なっ! 人が気にしていることをずけずけとぉ……絶対に許さんぜよ!」
左衛門佐「どう許さないと言うんだ? 小さい肩をぷるぷると震わせるだけか? 可愛いものよ……」フゥ
おりょう「くっ! もはや許せぬ! 成敗してくれるわ!」バッ
エルヴィン「おーい! 喧嘩だぞぉー! 巻き込まれると危ないぞぉー!」
カエサル「これではこっちの入り口は通れないな……全く迷惑なものだ……」ヤレヤレ
店員「お、お客様! 喧嘩はお止めください!」ワーワー
9 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:25:17.40 ID:Qc+FF3//O
まほ「……何か後ろが騒がしいな。引き返すか?」クルッ
みほ「あっもう! お姉ちゃんったら、今は引き返しちゃ駄目だよ!」グイッ
まほ「おっと、みほ……もう台は確保したのか? 何だか後ろが騒がしくてな。喧嘩のようだが……」ジッ
みほ「あれは喧嘩じゃないから大丈夫! 私はもう台を抑えたんだけど、お姉ちゃんを心配して見に来て正解だったよぉ……さぁ、早く何か台を確保した方がいいよ?」
まほ「むぅ……みほがそう言うならとりあえず何か確保しておくか。さてさて、後ろから人が来る気配も無いし、ゆっくり選ぼう!」トテトテ
みほ「……それに後ろのあれはね……喧嘩じゃなくて……妨害って言うんだよ……」ボソッ
まほ「ん? みほ、今何か言ったか?」チラッ
みほ「んーん、何にも言ってないよ! 後ろからは何故か人が来ないから、ゆっくり選んでね! それじゃ、また後で!」トテトテ
まほ「あぁ、また後でな。しかし行ったり来たりとみほも何かと忙しいようだ。うーむ、それにしても……どの台にするかな。迷うが……これにしよう!」
10 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:25:53.75 ID:Qc+FF3//O
ーーーマジカルハロウィン5ーーー
まほ「絆、凱旋、リゼロにまどかやハーデスと順番に埋まっていった感じで、とりあえず座れるものに座ってみたのだが、マジハロ5か……いや、マジハロ7を控え規制の為撤去されるこのマジハロ5の高設定を狙えるのも最後かもしれない。先ずは打ってみようじゃないか!」ジャララ
???「げっ……西住……さん……」ビクッ
まほ「ん? お前は……サンダースのアリサじゃないか、久し振りだな。しかし人の顔を見て狼狽えるのは感心しないぞ」
アリサ「そりゃ狼狽えますよ。さっきの騒動の元凶って西住さんのとこですよね? やりすぎですよ! おかげでろくな台が残っていないじゃないですか!」プンプン
まほ「前にも言ったが、私の呼び方はまほでいい。それで騒動の元凶ってなんだ? 後ろが騒がしかったのは気付いていたのだが、結局見に戻らなかったので何が起きたかは見ていないんだ」
アリサ「知らないんですか? あなたのとこの妹が仲間を使って喧嘩を装い入場妨害してたんですよ! お陰で私の入場がかなり遅れたじゃないですか! あなたあいつのお姉さんでしょ、どうしてくれるんですか!」プンプン
まほ「え、えぇ……? みほがあの騒動を画策したって言うのか……? それは何かの間違いじゃ……」
アリサ「間違いないです! 私の前が丁度あの騒ぎを起こした大洗の奴等で、私が奴等の話を盗み聞きしてたら『我々の所で足止めしろと隊長からお達しがあった』とかなんとか言ってて……」
まほ「アリサ、前も言ったが盗み聞き等はあまり良くない。君はそういう癖を少しずつでも直していかねばならないと思うぞ……」ヤレヤレ
アリサ「いや今はそんなとこで噛み付かれても困るんですよ! とにかく……はっ!」ビクッ
まほ「急に固まってどうした? 向こうに何かあるのか?」クルッ
みほ「〈●〉〈●〉」ジーッ
まほ「う、うおぉっっ! な、なんだ、みほじゃないか……」フゥ
みほ「…………お姉ちゃん、アリサさん……何か、あったの?」テクテク
11 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:26:40.62 ID:Qc+FF3//O
まほ「いや、アリサがなーー」
アリサ「いいいいいやいやいや、いやいや、何も無いわよ! たたた、ただまほさんと久し振りに会えたから嬉しくって! ねっ!? まほさん、ねっ? そうよねっ!?」ブルブル
まほ「いや、アリサがーー」
アリサ「まほさん! まほさぁん! 久し振りに会えてちょっと盛り上がっちゃったわね! さぁて、一緒に打ちましょ? ねっ? 早く、ねぇ早く!」ジャララ
まほ「あ、あぁ分かった分かった……そんなに興奮しなくてもいいのに」
みほ「…………ふーん、お姉ちゃんが詰め寄られてたから何かトラブルかと思っちゃった。お姉ちゃん、本当に何も言われてないの?」ジー
まほ「え、アリーー」
アリサ「まほさぁん! もう、まほさぁーーん! 駄目、駄目駄目駄ー目なんだから! マジハロ5! 目の前にがマジハロ5があるんだからここは私に任せなさい! 結構打ち込んだんだから、熱いポイント解説するわよぉ! さぁ行くわよ!」ブンブン
まほ「分かった、もう分かったから、肩を揺らすな。頭が揺れるだろ」グラングラン
まほ「あぁ……頭がくらくらするぅ……」ピヨピヨ
みほ「……それにしてもお姉ちゃん、本当にマジハロ5で良かったの? 何か打ちたい機種があれば譲るけど……?」チラッ
まほ「ははは……何やらマジハロ5に自信のあるアリサに解説してもらいながらこの台を楽しむことにするから大丈夫だよ。気遣ってくれてありがとう、色々すまないな」
みほ「んーん、何かあったらいつでも言ってね? それじゃ私も期待値を積んでくるから、また後でねっ!」トテトテ
12 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:27:38.23 ID:Qc+FF3//O
undefined
13 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:28:39.72 ID:Qc+FF3//O
アリサ「…………ぶふぅーーーっ! こわっ! 何あの子、滅茶苦茶怖いじゃない! あぁ……心臓止まるかと思ったぁ……」ハァ
まほ「いつものみほだろうに……そんなに怖がらなくてもいいんじゃないのか?」チラッ
アリサ「いやいやいや、言葉の端々に何かおかしいのが混ざってたでしょ! 打ちたい機種があれば譲るって何!? そんなに台数を抑えてるの!? というかその名前はもう出さないで! 名前聞くだけでちょっと怖いわ!」ブルブル タンタン
アリサ(…………ん? この出目……)ピクッ
まほ「あのな……人の妹をヴォルデモート卿みたいに言わないでくれ。みほはあのお方でも何でも無いんだぞ」フン
アリサ「…………ふぅ、何だか打つ前から疲れたわ……何か飲もうかしら。あっそうだ、まほさん、ちょっとした勝負をしません?」ニヤリ
まほ「勝負? 戦車道ならいつでも受けてたつぞ?」ニヤリ
アリサ「んな訳無いでしょ! 戦車なんて持ってきて店を壊す気なんですか? ……この台で早く当てた方に飲み物奢るっていう勝負ですよ! どうです、受けてくれますか?」ニヤ
まほ「あぁ、そういう勝負か……いいだろう! 西住流に後退は無い、受けてたつ!」グッ
アリサ「じゃあ……折角のマジハロ5なんで……カボチャンスを先に当てた方が勝ちでどうですか?」ニヤニヤ
まほ「ふふふ……そんな条件でいいのか? 私の台は既に高確示唆の校長室ステージに滞在している……他校の後輩に集るのも悪い気がするが……さくっとボーナスを当ててカボチャンスを頂かせて貰おう! 勝負開始だ!」カツーン タンタンタン
14 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:29:24.60 ID:Qc+FF3//O
アリサ「はいはーい。まほ先輩……飲み物ご馳走さまでーす!」タン カボチャーンス
まほ「えっ!? あっ、アリサ……お前リセットの6択を当てたのを確認してから勝負を仕掛けてきたな! そういう小狡い所が良くないんだぞ。ケイの反省会は効果が無かったようだな! 全くもう!」プンプン
アリサ「ぷっふー、勿論戦車道の事は反省してまーす! でも勝負は勝負でーす! まほさんこそ注意力が足りてないんじゃないですか? 両隣くらいの出目や演出は把握しておかないと、いつかチャンスを取り零しますよ?」ニヤニヤ
まほ「なっ、ああ言えばこう言う奴だな……まぁ負けたのも事実か……ちょっと待ってろ」スッ
みほ「大丈夫だよ、お姉ちゃん。はい、飲み物……どうぞ?」サッ
アリサ「どわぁぁっっ! な、何であんたが……っ!?」ビクビク
みほ「……アリサさんが勝ったんだもんね? はい、どうぞ」スッ
アリサ「は、ははははひぃ! どどどどうもありがとうございます!」スッ
みほ「お姉ちゃんはいつもこれ飲んでたよね? はい、どうぞ」スッ
まほ「あ、あぁ……態々すまないな。ありがとう……」スッ
みほ「うん! どういたしまして! それじゃ、また後で……」トテトテ
15 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:30:09.41 ID:Qc+FF3//O
まほ「…………」ボーゼン
アリサ「…………」ガクガク
みほ「…………それと」ピタッ クルッ
みほ「……アリサさん……あまり私のお姉ちゃん相手にはしゃがないでね……?」ボソッ
アリサ「はははははははひぃ! きき肝に命じておきますぅ!」ガクガク
まほ「…………今のは、私も少し怖かったな」
アリサ「少しどころじゃないですよ! 何で勝負がバレてるんですか!? もうダメ……怖くて泣きそう……」グスッ
まほ「何でだろうな、上に傍受機でも浮かんでいるのか?」チラッ
アリサ「あー怖すぎてこの飲み物喉に通らないわよぉ……あの子本当になんなの!?」グスッ
まほ「それを私に聞かれても困る。まぁいいじゃないか。アリサが私との勝負に勝ち、結果飲み物が貰えた。それだけだ」
アリサ「……怖いけど、とりあえずそう思うことにします。はぁ……早くカボチャンスを消化しよっと」デカカボアターック
アリサ「っと……早速デカカボが来たわ! スイカね……当たってるといいけど」
まほ「私の台は呑気に散歩ばかりだな。周期で校長室に行く辺りモードは悪く無いようだが」イラッシャイマセー
アリサ「んー、チャンスリプの出現率が上がってるわね。これは……頂きでしょ!」ビッグボーナース
アリサ「異色でもオッケー。先ずは固まった出玉を目指すのよ、一撃は求めていないわ! まほさんは……?」チラッ
まほ「強チェ……スカ。スイカ……スカ! 強チェ……駄目か。チャンスリプ……錬金ボーナス!」アリスノ レンキンボーナース
まほ「…………うん、良い調子だ!」ニコリ
アリサ「その展開で!? 嘘でしょ!?」ブッ
16 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:30:56.73 ID:Qc+FF3//O
まほ「いやいや、錬金でも当たるだけ嬉しいものだ。私は錬金を重ねて結界防衛に入れるのがマジハロ5の一番現実的な展開だと思っている。それに……何かしらのボーナスを引けばチャンスは貰えるんだ」
まほ「早速だがアリサ、見ろ。モードの良さそうなボーナスからの即コイン溢し……第三ボタンを離すのが楽しみだな?」ネジネジ
アリサ「確かにその場合は1ゲームミッションの可能性も出てきますけど……そんなに都合よくいくわけが……」
まほ「だが、ゼロじゃ無い。だから絶対に当たらない可能性なんて……無いんだ!」ピーン ミッション 1ゲーム
アリサ「そんな、嘘……本当に引いた……? まさかこの勢いのままEXまで行っちゃったり?」ジッ
まほ「ふふふ……良い感じだ……これは、行けるぞ!」ピシーン
(≧ω≦)
? ? ?
まほ「……おっと、突入リプを引いてしまったか。しかしまだだ、まだ大丈夫。西住まほは慌てない。ストックは貰えなかったが6択を当てれば問題無い。行くぞ!」タンタンタン プシューン
まほ「……うん……大丈夫だ!」グッ
アリサ「いや、駄目でしょ!? 何をやりきった雰囲気出してるんですか! それ全くやれてねーんですよ!」バンッ
まほ「そんなことを言ってもやれなかったんだから仕方無いだろ。錬金のポイントは蓄積出来たし、ARTに入らなかったからモードも転落しない。まだまだ始まったばかりだ、気長にやるさ」ニコリ
アリサ「まぁそうですけど……というか、まほさんってマジハロ5に結構詳しいんですね。私が解説する事なんてあまり無さそうですけど」
まほ「いやいや、私の打ち込みなんて大したことは無い。それに解説なんて無くても、こうしてまたアリサと一緒に打てて嬉しいよ」
アリサ「はぁ、そういうもんですか……あ、終わっちゃった。やっぱりもうちょっとマジカってくれないと出玉は伸びないわね」
17 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:31:55.13 ID:Qc+FF3//O
まほ「よし……今度は強チェが引っ掛かったか。どれどれ……」アリスノ レンキンボーナース
まほ「魔法瓶か爪を引ければ……引ければ……引け……」ボカーン
(≧ω≦)
? ? ?
まほ「ひだり……いや、右だ!」タンタンタン プシューン
まほ「……よし、次だ!」キリッ
アリサ「なんかまほさんってポジティブですよね。そういうとこ、ちょっとうちの隊長に似てますよ」チラッ
まほ「それって、ケイにか? 似てるかな、自分ではなんとも言えないが……」
アリサ「逆境を楽しみそうっていうか、苦難を苦とも思わなさそうというか……」
まほ「ふむ……道があって、足が動くのなら人はきっと前へと歩いていける。私はそう思っているよ。アリサは一々難しく考えすぎなのではないか」フン
アリサ「うぅ……言い返せない……タカシぃ……何故私では駄目なの……?」グスッ
まほ「おいおい、またタカシの話か……」
アリサ「だって、だってぇ……私はそれでもタカシが好きなのぉ……」グスッ グスッ
まほ「いきなり泣き出すなんて情緒不安定な奴だ。しかしアリサがそこまで入れ込むのなら、そのタカシとやらは余程良い男なんだろうな。それほど好きになれる男性が居るのは羨ましいよ」ハァ
アリサ「……あのぅ、まほさんの恋愛話とかって無いんですか?」チラッ
まほ「あのな、前も話したが黒森峰は女子学園だぞ。そんな浮いた話なぞ出きる筈が無いだろう」
18 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:32:46.35 ID:Qc+FF3//O
アリサ「でも今はそういうのも自由な雰囲気になってきてるじゃないですか。女同士だって不思議じゃありませんよ!」
まほ「お前……まさかタカシって女じゃないだろうな?」チラッ
アリサ「そんな訳無いでしょ! タカシは立派な男性です! でも今はまほさんの話なんですよ!」グッ
まほ「と言われてもな……まぁ私のような者でも慕ってくれる子達は黒森峰にも沢山居るが、あれらは恋愛感情なんて持ち合わせていないだろう。中には告白してくる子も居たがな」
アリサ「へぇ……まほさんってやっぱりモテるんですねぇ……その告白にはどう答えたんです? キープ? やっぱとりあえずキープしたんですか!?」
まほ「いやいや、丁重にお断りさせてもらったさ。私には同性愛に対する偏見などは勿論無いが、私が告白を受けた時には既に黒森峰の戦車道を率いていく立場だったからな、そんな浮わついた気持ちで黒森峰のトップに立つわけにはいかないだろう?」チラッ
アリサ「じゃぁ……もし告白を受けたのが今ならどうなんですか? 今ならまほさんはもう戦車道も半分引退みたいなものじゃないですか! 黒森峰の隊長でもない、西住まほは告白に対してどう答えるんですか!?」フンフン
まほ「え、えぇ……? うーん、そうだなぁ……人によるとしか言えないかな。私も聖人では無いのでな、好意を覚える人も居れば不快に感じる人もいる。私を慕ってくれた子達には俗っぽいと失望されそうだが……」
アリサ「そんな奴等は放っといてくださいよ! じゃ、じゃあ……他の学園艦の隊長と付き合うなら誰ですか!? あ、副隊長もオーケーですよ!」フンスフンス
まほ「な、何か鼻息荒いぞお前……そんなに興奮することか?」チラッ
アリサ「だってこういう話ってサンダースじゃあんまり無くって! ねぇー教えてくださいよぉ! 誰、誰を選びます!? あ、一応私も……入ってますけど?」ジッ
まほ「隊長と副隊長の中で選ぶとしたらか……と言っても皆女性じゃないか……うーん……」ブーッ ブーッ
19 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:33:26.73 ID:Qc+FF3//O
『みほ「大洗の隊長がお姉ちゃんと一番気が合うと思います」』
まほ「……………………」ピタッ
アリサ「まほさん、いきなり固まっちゃってどうしたんですか?」
まほ「これを見てくれ」スッ
アリサ「げっ! やっぱりあの子絶対何処かで盗聴してますよ! きっと最初に接触しに来た時だわ! くそっ、一体何処に……」ガサゴソ
まほ「……またメールだ」ブーッ ブーッ
『みほ「盗聴なんてしてますん」』
まほ「…………携帯の電源は切っておくか」プツッ
アリサ「あった、これだわ! ふぅぅぅん、おりゃぁ!」ブチィ
アリサ「ふぅーふぅー! ざまぁみろ! 盗聴や盗撮をする奴は最低で最悪な性悪の権化なのよ! 全くもう忌々しい!」プンプン
まほ「それをお前が言うのか……」
アリサ「私のはセキュリティとしての監視及び傍聴ですから! 安全と安心を求めた結果、偶々設置した場所がタカシの部屋に近かっただけです! こんなサイコ女と一緒にしないでくださいよ! はぁーあ、何か気が削がれちゃったわ。メダルも飲まれそうだし、どうしようかしら?」
まほ「安全と安心を求めて何故その場所になるんだ……? しかし色々話している間に私も錬金ボーナス4回目だ。ようやくこれで結界防衛というスタートラインに立てたな」ニコニコ
20 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:34:02.47 ID:Qc+FF3//O
アリサ「あの、まほさんって……かなり引き弱いですよね……」ボソッ
まほ「そうなのかな? 今日は大健闘と言っていいほど引けているんだが……よし、ポイントも溜まってるな。結界防衛だ!」ピュイーン
アリサ「1000ゲーム以上回して錬金4回で大健闘って、普段どれだけ引けてないんですか! あっ、スイカ……からの変換7枚! やっと来たわ!」ビッグボーナース
まほ「さぁ皆、集まれ……集まってくれ……ノワールまでとは言わない、最低でもフロストまでは集まってくれ……! むっ! 弱チェ! また弱チェ! すかさず弱チェ!」
アリサ「弱チェリーばっかじゃないですか……」ティロリロレリレロ
アリサ「っとぉ、スイカビッグなら低確でもそりゃマジかるわよねー。カボチャンゲット!」ゲットォ
まほ「よし、私も負けていられないぞ! 弱チェ! チャンスリプ! チャンスリプ! 来たぞ……カボカットイン!」カボチャヲネラッテ
まほ「んんん……中押しぃ!」ビシィ チュチュチューン イッチカクー
まほ「…………んふ。アリサ、今のカボ揃いは手応えがあった。そうは思わないか?」ニヤリ
アリサ「手応えって言っても、カボ揃いの恩恵なんて良くて精々キンカボぐらいじゃ……いえ、仮にキンカボだったとして、まほさんの引きでそれを活かせるんですか?」チラッ
まほ「ほう……その言葉……しかと覚えておくがいいっ!」キングカボチャーンス
まほ「コイン! コイン揃え! 頼む、頼むぅ! ん、強チェ、スイカ!」ピシィ ピシィ
アリサ(コイン全然引けてないじゃない……この人、本当に引きが噛み合わないわね)
まほ「む、ボーナスを引けていたか。ふふふ……見てろよアリサ……レギュラーだ!」レギュラーボーナース
アリサ「まほさん本当にバケばっか引きますね。でもマジカれば金箱ですよ、頑張ってください!」
21 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:34:32.61 ID:Qc+FF3//O
まほ「ここでマジかる確率は約15分の1……そしてマジかれば必ず金箱以上……ここだ、この場面で引かなければいつ引くというんだ! さぁ行くぞっ!」ティロリロレリレロ ティロリロレリレロ
アリサ「うっそぉ!? 二回、三回ぃっ!? えぇっちょ、また引いたぁ!?」ティロリロレリレロ ティロリロレリレロ
まほ「四回!…………四回も引けてしまった。なんだこの引き、私は今日死ぬのか? 引け過ぎて逆に怖いんだが……」フゥ
アリサ「いやいやいやいや! まほさん、これ凄いですよ! 最低20セット以上のカボチャンにキンカボスタートって最高の引きじゃないですか! おめでとうございます!」
まほ「そうだな、たまにはこういう固まった引きも悪く無い。さぁ楽しいカボチャンスの始まりだ!」プイプイプイプイ キングカボチャーンス
22 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:36:05.69 ID:Qc+FF3//O
ーーー暫くしてーーー
まほ「……あれだけあったカボチャンも全て駆け抜けてしまった」ガクリ
アリサ「なんか、ビッグをちょろちょろ引いてる私の方が出玉多くてすみません……私もやれてる方じゃ無いんですけどね……」チラッ
まほ「いや、これもマジハロなんだ。久し振りにカボチャンスを堪能出来て良かったよ。それで、どうだろう。このマジハロ5の島は設定が入っていると思うか?」
アリサ「……私の台はどこマジと通マジも確認出来てて、更に共通コインも悪く無いですから、間違いなく上です。ですが、周りの台やまほさんの台は正直無さそうですね、まほさんの台は20セット以上で共通コインも余り引けてませんし……」
まほ「うーむ、そうだな。ここは深追いは厳禁だろう、マジハロは止めて別の台を打つことにしよう」ジャラジャラ
アリサ「そんな簡単に私を信じていいんですか? 私が適当言っているだけかもしれませんよ?」チラッ
まほ「ん、アリサは適当に言っていたのか?」
アリサ「いえ、そりゃ言ってませんけど……」
まほ「だろう? だから信じるよ。アリサの台……もっと出るように祈っておくから、頑張るといい」ニコッ
アリサ「…………っ!」キュン
アリサ「な、なーんか調子狂うわね。あ、まほさん……隊長と副隊長から選ぶって話……ちゃんと考えておいてくださいよ!」
まほ「まだその話を引っ張るのか……? そうだな、ならアリサが良いな。私のような木訥とした人間では面白味がないかも知れないが、よろしく頼むよ」ニコッ
アリサ「は、はぁーっ!? 本気で言ってるんですか!?」ビクッ
23 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:36:50.55 ID:Qc+FF3//O
まほ「先程アリサ自身も含まれていると言ったじゃないか。ならアリサがいい」
アリサ「えっちょ、ちょ私にはタカシが……タカシが……タカシは私を選んでいない?」クルクル
まほ「ははは、それじゃ私は別の台へ移るよ」トテトテ
アリサ「タカシ……まほさん……タカシ……まほさん……えっこれどうしたら……?」クルクル
まほ(アリサの奴……チョロいな……悪い奴に騙されないかちょっと心配だ……)トテトテ
まほ「さて、メダルはパーソナルシステムのお陰でカード一枚に収まったし、少し歩いてみよう」
まほ「私の台のように低設定と見切られたであろう台がちらほらと空き始めているが、まだまだ店内の活気は衰えていない。まだ暫く歩いてみるか……」トテトテ
ーーーーーーー
24 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:37:17.60 ID:Qc+FF3//O
アリサ「えぇ……まさか私が選ばれるなんて……もう困っちゃうわねぇ……これは一体どうしようかしら……」モジモジ
???「すみません……隣いいですか?」チラッ
アリサ「え? はぁ……どうぞ……」スッ
みほ「どうもありがとうございます。ついでにヒロインインタビューもお願いしてもいいですか? お姉ちゃんに選ばれたアリサさんに是非秘訣などをお伺いしたいのですけど……。私はサイコ女なのでお姉ちゃんに選ばれなくて悲しいんです……」ジーッ
アリサ「どどどどわぁっ!? どうしてあんたがその話を知っているのよ! あんたが仕掛けた盗聴機は破壊した筈よ!?」ビクゥ
みほ「……どうして大洗の隊長じゃなくて、サンダースの副隊長が選ばれたのかなぁ……ねぇ、教えて……?」ジーッ
アリサ「わ、私に手を出したらまほさんが黙って無いわよ! なんたって私はまほさんに選ばれたんだから! まほさんが選んだのはあんたじゃなく私よ!」フンッ
みほ「ふふっ……アリサさんって、本当におめでたい人だね……あんなのお姉ちゃんの冗談に決まってるでしょ?」プッ
アリサ「そんなの何であんたに分かるのよ! なら本当かどうかまほさんに直接聞いてみればいいじゃないの! 大体あんたさっきからウロチョロウロチョロ一体何がしたいのよ! このサイコ女!」プンスコプーン
みほ「私? 私はね……」
………………
…………
……
25 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:37:53.09 ID:Qc+FF3//O
まほ「それにしても広い店だな、スロットの島だけで大分歩いたぞ。ここからはパチンコの島となるわけだが……無双を筆頭に低ボーダーの台は軒並み埋まっているな」トテトテ
まほ(もう少しスロットに空き台が出るまでパチンコでも打つとするか……何を打つかな)トテトテ
まほ「ん? ここは……バラ島か?」ピタッ
まほ「少し覗いて見るか……」スッ
まほ(これは……成る程。島から減台された物、元々少数だけ導入された物と様々な台が入り雑じっているな。しかしある意味これはオールスター島とも言える)フーム
まほ(この島で特に目立っているのはシンフォギアに対する後発台達だろう。一種二種混合機の金字塔を打ち立てたといえるシンフォギアスペックを追いかけて各メーカーが様々な台を世に出した……)トテトテ
まほ(京楽のまどか、西陣のリライト、サミーのあの花、フジのアリアAA、アムテックスの麻雀物語、大都の吉宗……中にはミドルスペックがメインの台もあるが、ライトミドルと言われる確率帯ではどれもシンフォギアには勝てなかった。どの台もそれぞれの良さもあれば悪さもあるのだが……)トテトテ
まほ「しかしこれだけ揃えられていると……一台ぐらいは打ちたくなるな……単純なスペックではまどかが一番優秀で、出玉の荒さは吉宗、総合的な荒さは時短回数にもムラがあるアリアAAになるが……」スッ
まほ「アリアAAにするか。ヘソが多少締まっていても中央にある役物のお陰でストレスが少ないしな。よし……勝負開始だ!」ジャラジャラ
まほ「モードは普通科でいいだろう、告知待ちでは変動に期待が持てないからな。しかし久し振りにこの台を打つが……相変わらず五月蝿い台だ。音量を下げておこう」ポチポチ
26 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:39:50.08 ID:Qc+FF3//O
???「……ここにしましょうか。色々な台がありますし……スロットは前回のイミソーレで懲りたわ……」チラッ
???「えぇ、次こそは必ず決着を付けて差し上げます。誰の目にも明らかな決着をね……」チラッ
まほ「んっ? こんな島に一体誰が……」クルッ
千代「あら、これはこれは……」チラッ
しほ「む……まほ?」チラッ
まほ「げぇっ! お、お母様と……島田流の家元ぉ!?」ビクッ
千代「あらあら、西住流では随分奇抜な挨拶をしなさるのね。それともぉ西住流ではそれが基本の挨拶なのかしらぁ?」ニヤァ
しほ「まほ、それは例え千代さんが他流派と言えども目上の方にかける言葉ではありません。挨拶をし直しなさい」ビシッ
まほ(今の「げぇっ!」は全てお母様に向けての言葉だったが……)スッ
まほ「先程は大変失礼を致しました。お母様、家元……ご無沙汰しておりました。ここ暫くは挨拶にすら伺えず誠に申し訳御座いません。久し振りの挨拶がこのような場所で恐縮なのですが……」ペコリ
千代「えぇ、お久し振りですね。まほさんもそこまで堅くならなくても結構ですわ。それに家元などという呼び方はこのような場所では相応しくありませんから……千代で結構ですわ!」ニコッ
しほ「そうね、このような場所でお母様というのも少し恥ずかしいし……しほ、でいいわ」ツーン
まほ「は、ははは……そんな、挨拶程度ですし……呼び方などそこまで気になさる事では……」ビクビク
27 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:40:26.07 ID:Qc+FF3//O
しほ「ではまほを挟む形で座りましょうか。これなら公平性に欠くことも無いでしょう」スッ
千代「えぇ、構いませんわ! まほさん、公平なジャッジを宜しくお願いするわね……?」スッ
まほ(おいおいおい、嘘だろ! 私はこの二人に挟まれながら打たなきゃならないのか!? このアリアAAが設定6だとしても願い下げだぞ!)
しほ「まほ……? まほ、どうしたの? まさか私達の間では不満だと言うのですか?」ジーッ
まほ「い、いえ……そんな滅相もない! お二人と一緒に打てるなどまたとない機会です。有り難く打たせて頂きます!」サッ
まほ(くそっ! 大魔王からは逃げられないのか!? こんなの絶対に面倒な事になるだろ!)
しほ「時に……まほ。パチンコで雌雄を決するとなれば、どのような決着が望ましいと思いますか?」チラッ
まほ「そうですね……やはり最終的な出玉が一般的ではないでしょうか。初当たりの早さ等の勝負もありますが、出玉での決着が一番だと思われます」
千代「……良いことを言うわね。では、まほさんの提案に添って出玉勝負と参りましょう。私のこの吉宗で……しほさんに引導を渡して差し上げますわ!」ニヤリ
しほ「ふふ……いいでしょう。西住流に後退はありません、千代さんの吠え面でも拝ませて貰うとしましょうか! この……まどか☆マギカで!」ニヤリ
まほ(せめて二人で隣同士で打ってくれればいいのに……どうして私を挟むんだ!)
28 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:41:01.42 ID:Qc+FF3//O
しほ「さて……先ずはカスタムから……やはりここは保変無しのエアカスでいきましょう。ふふ……ちよきちの泣き面が目に浮かぶわ……」ポチポチ
千代「吉宗ならミドルでも良かったのだけど……まぁこの際ライトミドルでもいいわ、先ずは当てましょう……」ジャラジャラ
まほ「あかりちゃん……ここから助けて……」ボソッ
しほ「……ふむ、道釘の調整のお陰かしら、ヘソの開きの割に回るわね。これで懸念材料は一つ減ったわ。先ずはほむらSPSP以上を目指しましょう」ジャラジャラ
まほ「あかりちゃんのロデオ演出……ゾロ目や順目が出ないと余り意味の無い演出だ……」ジャラジャラ
千代「この吉宗は極大家紋の役物が気持ち良いのよねぇー。でも、何はともあれ先ずは右打ちに入れないと駄目ね……」ジャラジャラ
しほ「……む! 期待度が30%以上はあるキュウべぇ飛び出し先読み……これはいきなり期待できる展開ね」キュキュキュキューン キタキタ-
まほ(お母様は早くもチャンス到来か、発展先次第では充分に期待出来る先読みだからな。私の台にも何か良い演出が来ないかな……?)リンゴーン リンゴーン キマシタワー
まほ「キマシタワー演出か、緑スタートだが金リボン等が絡めば一気に期待出来る展開になる。さてさてどうなるか……」アカリチャンセイブン セッシュ
千代「…………ろ……ず…………ろ……!」ボソボソ
まほ(ん? 島田流の家元の方から何か声が聞こえるぞ……?)チラッ
千代「はずれろぉ……はずれろぉ……メンタルにダメージを受けるような展開ではずれろぉぉ……!」ボソボソ
まほ(……その位置から念を送ったら私にも当たるでしょうが! そんなのお母様の隣に行ってやってくださいよ!)ビクッ
しほ「むむっ? 何処からか邪念を感じる……あっ! ちよきち! あなたまたそんな邪念を送ってぇ……むむむ、しぽりんリフレクターッ!」ババッ
まほ(お母様が手で壁を作るようにして送られてきた邪念を弾いている……らしいが、その角度で弾いたら私に当たるでしょうが! んもう、二人揃って子供か!)プルプル
29 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:41:38.36 ID:Qc+FF3//O
しほ「くっ……助六SPSPのチャンスアップ無し……これは、駄目ね……」プシュン
まほ「キマシタワーを重ねてからのあかりとアリアの戦姉妹共闘だがチャンスアップが無いな……きっと駄目だろう……」パリン
しほ「ちよきちの邪念を弾き切れなかったのが敗因ね……まほも惜しかったわね」ニコッ
まほ「はは、ははは……そうです、ね……」ニコォ
まほ(……私もまぽりんリフレクターでも張ればよかったのかな?)ハァ
千代「あら、これは……金予告ね。ならばここは当然……」ガッシャーン
千代「この極大家紋の勢いは素晴らしいわぁ……発展先は……おかめね。当たるには極大家紋だけでは少し物足りないかしら……?」
まほ「……ここは深呼吸でもして落ち着けて意識を切り替えて行こう。むっ! take3からロゴ落ちスタート! さっきのお詫びか!?」グッ
しほ「……………………ろぉ!」ブツブツ
まほ(お母様の方から……声が聞こえる……嫌な……予感!)チラッ
しほ「はずれろぉ……はずれて島田流の富も名声も地に落ちろぉ……ついでに愛里寿ちゃんに蛇蝎の如く嫌われろぉ……」ゴゴゴゴ
まほ(……こっちの方が陰険だな。だがその念を送る方向だと当然ながら私にも当たっているがな! 隣に行ってやってよもう!)プルプル
千代「あらあらぁ? なーんか嫌な邪気を感じるわぁ……向こうの方からひしひしと感じるわね……」チラッ
千代「まほさん……少し私の手を貴方の足に置かせて貰っても良いかしら?」スッ
まほ「えっ!? えぇ……それは構いませんが……何か?」ビクッ
千代「……どうもありがとう、では……島田流奥義、邪気受け流しっ!」カッ
まほ(それってつまり私に邪気を流しているんだろっ! 何なんだよ二人とも!)プルプル
30 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:42:24.95 ID:Qc+FF3//O
千代「赤カットイン……くっ、やはり駄目だったわ……」パリン
まほ「今度は戦姉妹共闘への発展も無し……カットイン……も無いよな。はいはい」シュン
千代「受け流しきれなかった……まだまだ私も未熟という事ね……」フゥ
千代「まほさんも惜しかったわね、またお互いに頑張りましょう!」ニコッ
まほ「え、えぇ……まぁ……はい。が、頑張ります……」ニコ
まほ(邪気の巻き添えにしておいてよく言うよ!)プンスコ
まほ(……だが、パチンコの演出というのは所詮抽選結果への過程でしかない。どんなに熱い演出が出ても既に抽選は終わっている訳で、邪気や邪念で結果が変わることなんて有り得ないんだ。だからこの一連の流れも結局は私が当たりの乱数を拾えなかったに過ぎない。しかし当然お母様達もそんな事は百も承知だろう。まぁお母様達もお互いに西住流、島田流の家元として立つ方達だからたまにはこういった気晴らしも良いのかもしれないな……)フゥ
まほ「っとぉ、いきなりロゴ落ち! 三度目の正直と言う奴だ……次こそ頼むぞ!」クワッ
しほ「…………ろ…………れ……ろ……」ボソボソ
千代「……ず…………は…………ろ……」ボソボソ
まほ(な……今度は、両側から……だと……!?)チラチラッ
しほ「はずれろ……はずれてみほと気まずくなってしまえ……ついでに戦車道以外は意外とポンコツな一面をみほにさらけ出してしまえぇ……」ボソボソ
千代「はずれろぉ……西住流なんて辞めて島田流に鞍替えして愛里寿の義理の姉として生活しろぉ……!」ボソボソ
まほ(二人とも勝手な事を言う……っ!)ギリギリ
31 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:43:00.04 ID:Qc+FF3//O
まほ「……何で二人して私に邪気や邪念を送るんですか! 私はお二人の勝負とは何も関係無いでしょ!」プンプン
しほ「そうね、まほ……ごめんなさい。ただ純粋に私より早く当たる事が気にくわないの……本当にごめんなさい……」ウルウル
まほ「それが瞳を潤ませて言う事なのかっ!? 心が狭すぎるだろっ!」ワンワン
千代「……私は愛里寿にも姉妹が欲しいと思っていたの。あなたはみほさんの姉でもあるし……そうだわ、みほさんと一緒に島田流にいらしてはいかがかしら?」ニコッ
まほ「行くわけ無いでしょ! お二人共勝手が過ぎますよ! いい加減にしてくださいよもう!」プンスコ
まほ(白タイ白テロ……なんか演出が尻下がってきたぞ……まずい……外れそうだ……)ダラダラ
しほ「はずれろぉ……はずれろぉ……あら? チャンスアップが付いてきていないわね……まほ、もう諦めましょう……?」ニコッ
千代「はずれろぉ……はずれろぉ……そうねぇ、残念ながらこれは次回に期待ね? 残念だったわぁ……」ニコニコ
まほ(…………二人共こっちが抵抗しないと思ってぇ! もう……あれをやるしか、ない!)カッ
まほ「まぽりんリフレクタァァーーハイパァァーーッッ!!」ババッ
千代「なっ……流石西住流の血を引く嫡子と言ったところね……西住流の技をこうまで使いこなすとは……」グググッ
しほ「えぇ……それにハイパーを付けるあたり、技のネーミングセンスが……若い……っ!」グググッ
まほ「う、うるさいうるさぁい! 技名はそっちに合わせたんだ! ん、これは……」ブォォーー
まほ「ラッキーエアー! 貰ったぞ……アリアのAとあかりのAでぇぇダブルエェェーーッ!」バシィッ ピロリロリー ピロリロリー
まほ「よっし! よしよし、やっと当たったぞ! これからがこの台の最大の見せ場であり正念場だ!」ニコニコ
32 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:43:58.06 ID:Qc+FF3//O
しほ「…………くっ! ちよきち……念の入れ方が弱いのでは?」チラッ
千代「しぽりんこそ娘だからと手を抜いたのではないですか? ふぅ、それにしてもこの吉宗は余り回りませんわ……」ジャラジャラ
しほ「あら、もう追加投資ですか? 余りに回らないようでしたら台を変えてもよろしいですよ?」
千代「ふふふ……大丈夫です。このまま続行で結構ですわ、手応えは充分に感じていますので……」ニヤリ
しほ「そう……ならいいのですけど……」プイッ
まほ(……さて、大当たりが終わったが台詞による設定示唆は無し。ここまではいい、問題はここからだ。このアリアAAは一種二種混合機で初めの大当たり後は約50%で当たり、その後は継続率約80%で連チャンするという、所謂シンフォギアスペックの亜種に当たる)
まほ(スペック自体はシンフォギアを彷彿とさせるが、問題は抽選方法だ。シンフォギアは時短の回数が決まっており、基本的に大当たり→時短一回+残保留4回→大当たり→時短7回+残保留4回の流れで展開していく。時短中は約8分の1で当たるんだぞ)
まほ(そしてこのアリアAAは展開の流れ自体はシンフォギアに似ているのだが、シンフォギアの様に時短回数で区切られているわけではない。小当たり回数で時短を管理していて、大当たり→小当たり1回+残保留4→大当たり→小当たり2回〜6回+残保留4の流れで展開していく。この小当たり回数での管理がアリアAAの波の荒さへと繋がっている)
まほ(時短中の総合的な大当たり確率は約9分の1とシンフォギアには劣るものの、小当たりの回数で時短を区切るというシステムでシンフォギアとはまた違った楽しさがあるんだ。小当たり確率は約2.5分の1でそのうちの約25%が大当たりに繋がる。つまり大当たり後の今、小当たりを必ず1回は保証して貰えるから最初の1回転はなんと25%、四回に一回は大当たりになるぞ!)
33 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:44:43.06 ID:Qc+FF3//O
まほ「……ここだ、この初回を突破する瞬間こそが突破機の魅力でもあり落とし穴でもあるんだ! 25%が一回と約9分の1が4回……いける……私ならいけるはずっ!」
まほ「さて、ここでの熱いパターンは最初の弾丸の色が入賞時に緑以上であること。内部で小当たりを引いている場合、弾丸の色が上がりやすいらしく、最初の弾丸が緑だと赤以上に上がる可能性が大きい。これでチャンスアップパターンが絡めばもう貰ったようなものだ。よし、いくぞっ!」グイッ
しほ「…………しぽりんジャマーッ!」バババッ
まほ「えっちょ、私の顔の前で手をバタバタさせないでくださいよ! 見えないじゃないですか!」バタバタ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
まほ「うわぁ……黒だよ、真っ黒!! んもう、どうして邪魔するんですか! いやまて、まだ昇格するんだ……大丈夫だ、まだまだいけるぞ、頑張れまほ!」プンプン
千代「島田流奥義……霞五月雨の陣!」バババッ
まほ「うわっあぶな……ちょ、また顔の前で手をバタバタと……や、止めろぉ!」グイッ
青 水蜜桃 UP プイプイ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
黒 遠山かなめ
まほ「はぁぁ……終わった……これは流石に無理だろう。大当たりを引けてそうにない……」ズーン
34 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:45:32.29 ID:Qc+FF3//O
しほ「やったわね。ちよきち……いえーいっ!」パンッ
千代「グッジョブベリーナーイス! しぽりん……いえーいっ!」パンッ
まほ「結局、駄目だったな……」ガクリ
まほ(自分が当たりを引けてないだけとはいえ、こうも露骨に邪魔をされると腹も立つ……この借りは必ず返す。見てろよ二人共……)ギロリ
まほ(しかし邪念を送るだけでは大して効果は無さそうだし。そうだ、みほに聞いてみよう……電源を入れて……っと、えーとお母様と島田流の家元の弱点みたいな言葉を教えてくれっと……)スッスッ
まほ(……みほの奴、返信早いな……何々……ふむ、これは……)ニヤリ
しほ「さぁまだまだ勝負はこれからです……っと、早速カウントダウンが来たわ!」サン ニー
千代「くっ、私にも何か……あら? タイマー! これは良い展開よ!」スポポポーン
まほ「…………れ…………ろ……っ!」ズモモモ
しほ「む? まほ? 何をぶつぶつ言って……」チラッ
千代「何か……まほさんの方から聞こえるわ……」チラッ
まほ「……はずれろぉ! はずれてしまえぇ! 年甲斐も無く邪魔ばかりしてぇ……絶対はずしてやるぅ! うおおぉぉぉ……まぽりんの全ての力を込めてぇぇはずれろぉぉぉっっ!」ギュウウウウ
しほ「なっ、まほ!? あなたは一体何をしているか分かっているの!? 他人の足を引っ張るような真似をするとは……恥を知りなさい!」イチ
まほ「うるさぁい! 先に仕掛けてきたのはそっちだろ! 絶対はずしてやるからなぁ……疑似3助六セットで叩き落としてやるぅぅ……っ!」ゴゴゴゴ
しほ「あっあぁ……発展先が……青いぃ……!」ガクガク
千代「まほさん……人を呪わば穴二つと言いますわ! その怨嗟を此方に向けるのを止めて頂けません?」チラッ
まほ「先に墓穴を掘ったのはそちらです……私は絶対止めませんよ! はずれろぉ! ぐぬぬぬぬぅぅ……おかめぇ! 紫カットイン! 鷹柄など絶対出させてたまるかぁぁっ!」ゴゴゴゴ
千代「あぁ……疑似3でも赤いまま……本当に弱い……」ガクガ
35 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:46:57.13 ID:Qc+FF3//O
undefined
36 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:48:15.89 ID:Qc+FF3//O
しほ「……ふふ、ふふふふ……まほ! 私が築いてきた西住流を甘く見ないでほしいわね……はぁぁ……っ! しぽりーんフィールドッ! はい無敵! これで私は無敵ですからまほの怨嗟の声などはもう此方には届きません! よし、助六SPでも赤テロ赤保留に援護も刺さってるわ! これなら期待度は充分……最後のプッシュ……行きますよ……っ!」スゥゥ
まほ(……今だ!)カッ
まほ「『常夫さん……後で少しお話があるのですけど……今夜は……私のためにお時間よろしいですか……?』」ニヤリ
しほ「えっ!? ちょ、ちょっとまほ、あなたどこでそれを聞いて……」プスン
しほ「あっ! 外れた……んもう、まほ!」グイッ
まほ「あれあれぇしほさぁん、どうかしたんですか? こんな会話は家族間ではよくある事ではないですか。それも夫婦なんですからこの程度の会話なんてありふれていると思いますけど。それとも……他に何か意味があるんですかぁ……?」ニヤニヤ
千代「しほさん、その会話ってまさか……」チラッ
しほ「…………ふ、ふしだらな母と……わ、笑いなさい……」プルプル///
千代「あらあらまぁまぁ、随分とお盛んですこと。そうですか、西住流では女性がお誘いになられるのですね……」ニタニタ
しほ「つ、常夫さんは寡黙な方ですから……そういう事もあるというだけです! 毎回私からお誘いしている訳ではありません!」プイッ///
千代「いえ、夫婦共々とても仲睦まじくて良いと思いますよ? まぁ島田流は貞淑を主にしておりますから、女性からというのはとてもとても……ね?」ニタニタ
しほ「ぐぅ……ぐぬぬぬ……まほぉ! 本家に戻って来たら覚えていなさい!」グイッ
まほ「知りません! 私は売られた喧嘩を買っただけです!」プイ
37 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:48:58.00 ID:Qc+FF3//O
千代「さて、此方は…………鷹柄カットイン! これが出たら安心よねぇ……最後も赤ボタンですし。ではしほさん……お先に失礼しますわ!」カッ
まほ(……私がこの機を逃すと思うかっ!)ビシッ
まほ「『あなたぁ……愛里寿も寝静まった様ですし……そろそろまた夜の島田流の発展の為にご協力してくださらない? さっ、此方へどうぞ……』」ニヤリ
千代「……………………えっ?」パリン
千代「は、外れた! え、な、なななななんで知って……ど、どどどうして!?」ブルブル
しほ「へぇぇ……島田流は貞淑を主に、ねぇ……オーケーグーグル! 貞淑、夜の島田流、意味!」ニタニタ
千代「ちょっとしほさん! 変な検索しないで! どどどうしてまほさんがそんな事をご存じですの!?」プルプル
まほ「みほが愛里寿から夜の島田流について相談されたそうです、返答に困ってましたよ」プスプス
千代「あ、愛里寿ぅ……こ、こんな母を許して……」プルプル///
しほ「それにしても……よ、夜の島田流って……うふ、うふふふ……だ、駄目……笑っちゃ駄目よしぽりん。夜の島田流さんに失礼よ! うぷぷ……」ピクピク
千代「うちの旦那様は私より年下なんだから此方がリードしてあげなきゃ駄目なの! 放っておいて頂戴!」キッ///
38 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:49:49.64 ID:Qc+FF3//O
千代「もう、まほさん! そうやって邪魔をするなら此方もやり返しますわよ!」バンッ
まほ「上等だ! 此方はとっくに臨戦態勢、私の西住流は逃げも隠れもしない!」グッ
まほ「……ん、流星あかりん保留! 良い展開を連れてきてくれよ!」
しほ「……はずれろぉ!」グググ
まほ「ええい、鬱陶しい!」バシッ
千代「金保留ね、次こそは……!」
まほ「……ネオまぽりんジャマー!」バババッ
千代「小賢しい真似を!」
しほ「ワルプルカウントダウン成功! 当たればラッシュ直撃のチャンスね!」
千代 まほ「はずれろはずれろはずれろ……」ブツブツ
しほ「くっ、相変わらず五月蝿い方達ね!」バンッ
みほ「……………………」ジー
みほ(お姉ちゃんから連絡があったから来てみたけど……あの三人、お互いに足を引っ張りあってる……)ジー
みほ「流石にあの中には入りたくないなぁ……引き返そ……」トテトテ
………………………………
……………………
…………
39 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:53:47.39 ID:Qc+FF3//O
まほ「ふぅ……ふぅ……あ、当たらん! 最初の単発以外は掠りもしないぞ……」ハァハァ
しほ「……これは、仕切り直した方がよさそうね……」チラッ
千代「……では、ここで区切りましょうか。しほさんもそれで宜しいですね?」チラッ
しほ「えぇ、私はそれで構いません。ではこの台はここまでという事で」スッ
千代「…………それではまほさん、私の勝ちで宜しいですわね?」チラッ
しほ「なっ!? 千代さんもノーヒットでしょう? それなら引き分けの筈です!」バンッ
千代「でもぉ……これ出玉勝負ですしぃ……? 私、持ち玉が3000発はありますしぃ……これはつまり私の勝ちではありませんこと?」ニヤリ
しほ「はぁ……どうりでやたらと投資スピードが早いと思ったわ……貸し玉をそのままパーソナルに送るとは……千代さんはそういう悪知恵だけは働くのね!」キッ
千代「何とでもおっしゃい! さぁまほさん、高らかに宣言をお願いしますわ! この島田千代の勝利と!」グイッ
まほ「……こんなの無効に決まってるでしょ! お二人ともいい大人なんですから、次は私を巻き込まないでくださいね! お願いしますよ!」バンッ
しほ 千代「あ、はい……ですよね……」シュン
まほ「全くもう! それでは私はこれで失礼します!」プンプン
ーーーーーーーーーー
40 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:54:25.81 ID:Qc+FF3//O
まほ「……はぁ、酷い目にあったな。あの二人に巻き込まれたお陰でマジハロ5の出玉を大きく超えて投資してしまった。だけど大分時間が経ったからスロットの島も少しは落ち着いた頃だろう。戻って様子を見てみよう」トテトテ
まほ「むぅ……それでも空き台が少ないのは流石はグランドオープンと言ったところか。パーソナルだから出玉が解りづらいが、スランプグラフを見るに全体的に設定は入っているようだな」トテトテ
まほ「しかしこうやって歩いていてもな……仕方がない、適当なAタイプでも打ってみるか。えーと、Aタイプの島は……っと」キョロキョロ
まほ「ここか……どれどれ……」トテトテ
まほ(ふむ、ここはAタイプと言えどもメインから外れた機種の集まり……つまりAタイプのバラエティ島だな。色々な台が所狭しと犇めき合っている)
まほ「ん……これはっ!? サ、サンダーVSP!? う、嘘だろ……何年前の台だと思っているんだ!」ビクッ
まほ「だが……だが、しかし! これを見てしまったからには打ちたい! お布施と言われようが私はVSPを打ちたい!」シュタ
まほ「ダイナミックでもリボルトでもなくVSPが打てるとは……これだけでもここに来た甲斐があったというものだ。久し振りの対面だが、さてさてどうなるかな……?」ジャラジャラ
まほ「うんうん。当時は斬新さを感じたこの投入口も今では郷愁の念すら沸き起こしてくれる。微妙にメダルが引っ掛かるのもまた懐かしい」ガチャガチャ
まほ「左リールに鎮座している桃7と薄Vもまた一興。特にサンダーシリーズで唯一存在している左のス7スは存在感抜群だ」ドゥルル ドゥルル
まほ「……予告音。この時点でリプレイは否定される、もしリプレイが揃えばおめでとう、ボーナス確定だ」タン
V 川 川
ベ 川 川
リ 川 川
まほ「消灯も無しか……駄目だな。しかし大抵はこんなものだ」タンタン
41 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:55:04.41 ID:Qc+FF3//O
undefined
42 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:55:41.36 ID:Qc+FF3//O
???「うぅ……柚子ちゃぁん……会長ぉ……えぐっ、えぐぅ……」グスッ グスッ
まほ「ん、誰かが泣いている……?」クルッ
桃「んぐぅ、んぐ……? に、西住まほ?」ビクッ
まほ「……誰かと思えば桃ちゃんじゃないか。そんなに泣いて一体どうしたんだ?」
桃「も、桃ちゃんって言うな! 泣いてなんかいない、ただ少し目から涙が溢れていただけだ! ……グスッ!」
まほ「それを世間では泣いているというのだがな……まぁいい。それで、どうかしたのか?」フゥ
桃「……きょ、今日は待ちに待ったこの店のグランドオープンの日で、私は元より会長と柚子ちゃんも楽しみにしていたんだ。来たる今日を前に三人で何を打つかと何度も話し合ってな……あぁ……あの時に食べたあんこう鍋の美味しかったこと……ぐすっ!」
まほ「一々嗚咽を混ぜるな! ……それで?」チラッ
桃「それで厳密な話し合いのうえ、三人並んでリゼロを打とうという事になったんだ! この店は導入も多いし、グランドオープンは6をアピールする良い機会だからな。そして私達は計画通りに並んでリゼロに座ったんだ」
まほ「……大体の落ちは読めるが……それから?」
桃「私だけ一回も白鯨を突破出来ずに4回A天を繰り返した……ぐすっ!」プルプル
桃「会長と柚子ちゃんの台は調子良く出てたのに! 二人共ばっちり6の挙動だったのに! 私だけ、私だけA天コンビニを4往復させられて! うぅ、うぅぅぅーーーーーっ! ぐやじぃぃぃーーっ!」ジタバタ ジタバタ
桃「私も純増8枚やりたかった! 鯨相手にこんなん余裕っすよ、とか言いたかったのに! 何で私の台だけぇぇーー! うぅぅ、会長ぉぉ! 柚子ちゃぁん!」ビェェーン
43 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:56:24.59 ID:Qc+FF3//O
まほ「……なんと言うか……それはさぞかし投資も嵩んだだろうし、ご愁傷さまとしか言えんな」
桃「……うぅ、私達はノリ打ちだから、収支的には全然大丈夫なんだ。会長と柚子ちゃんは6を掴んでいたし、A天とはいえリゼロはコイン持ちが良いから……でも、5回目のA天を目指そうとした時、会長からストップが掛かって『今日のかーしまは捕鯨がやれない日なんだよ。リゼロは私達に任せてさ、これでAタイプでも打ちながら待っててよ』ってぇ!」
まほ「いや、むしろノリ打ちでよく4回もA天を回させてくれたな。私なら2回目で絶対止めるが」
桃「……純増8枚ぃ……鬼がかった上乗せぇ……うぅ……」サメザメ
まほ「わかったわかった。Aタイプでも打って待ってろと言われたんだ。素直に打って待ってればいいんじゃないか? ほら、私の隣が空いているぞ。サンダーVSP、これだってビッグを引けばなんと純増14枚だ! しかも24ゲームも続くんだぞ! どうだ、打ってみないか?」
桃「…………うぅ、打ちゅ……」スッ
桃「……さんだーぶい、すぺしゃる。私は初めて触る機種だ。西住まほ、すまないが打ち方を教えて貰ってもいいか?」ジャラジャラ
まほ「そうだな、この台は基本的に桃7狙いと薄Vを枠上に狙う二ヶ所の子役狙いが王道なのだが……少し面倒だが、ここは枠上薄V狙いを進めたい! サンダーVと言ったら枠上Vだからな」ウンウン
桃「枠上V……これかな。えいっ」タン
V 川 川
ベ 川 川
リ 川 川
まほ「うん、押せて……いるな。何か桃ちゃんのイメージだと20コマズレで押しそうなのだが、意外にも目押しは出来るんだな……」ウーン
桃「し、失礼な奴だな! 私は直視で押せるから目押しは得意なんだぞ! こればかりは会長や柚子ちゃんにも負けないんだ!」ニコリ
まほ「桃ちゃんって凄いんだな……いや、桃……さん」ジッ
44 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:56:57.63 ID:Qc+FF3//O
桃「桃さんと呼ぶな! いや、もういい。好きに呼んでくれて構わない。それで、何か音が鳴ったが……?」テンテロテンテロ
まほ「それがサンダーシリーズの予告音だな。これが鳴ると先ずリプレイが否定される。対応役は第一消灯ではリプレイ以外の全役、第二消灯まででリプレイとベル以外、第三消灯までいけばスイカorボーナスだ。第一消灯と第二消灯ではハズレも含むから気を付けてくれ」
桃「へぇぇ……えいっ」テシッ
■
V 川 川
■
ベ 川 川
■
リ 川 川
■
まほ「消灯しており、尚且つスイカとチェリーを蹴っている……これは右を押すのが楽しくなるな! 桃ちゃん、右は適当押しで良い。特に溢す子役は無いから気楽に押してみてくれ」
桃「…………えいっ」テシッ
■ □ ■
V 川 V
■ □ ■
ベ 川 ベ
■ □ ■
リ 川 C
■ □ ■
まほ「んふぅぅ! ファンタスティーーック! 上段Vからの右上ボナ図柄は子役以上、しかしこの場合予告音に加えて第二消灯も絡んでいるのでベルは無い……よって二確目に昇格だ! おめでとう桃ちゃん!」フゥー
45 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:58:07.80 ID:Qc+FF3//O
桃「えっ!? これ当たってるのか? ぶ、ぶいを狙えばいいんだな!? い、行くぞっ!」テシッ
■ ■ ■
V チ V
■ ■ ■
ベ V ベ
■ ■ ■
リ リ C
■ ■ ■
桃「は、外れたんだが……え、えぇ……?」
まほ「あぁ、すまない。そこらへんの説明が抜けていたな。その左のVはちょっと薄いだろ? それはボーナス図柄じゃない、偽物のVなんだ。だから次のゲームは1枚掛けで右にある濃い色のVを狙って成立してるボーナスを見抜こう!」
桃「そ、そうなのか……難しいな。これか……よっ……と、よし赤7が滑って来たぞ。これで赤7が確定したんだな!? そうと決まれば……はいはいっ!」ビシビシビシ
ス チ 7
ベ 7 ベ
リ ス リ
桃「外れたんだが! 何なんだこれは! 私は確かに赤7を押したぞ!」プンプン
まほ「す、すまない。桃ちゃんが今狙った左の赤7もちょっと薄いだろ? それも桃7といって、赤7の偽物なんだ。だから左には桃7の上にある赤7を狙ってくれ」
桃「何で偽物がそんなに何個もあるんだ! ややこしいだけだろ!」
まほ「私の記憶が確かなら、規制の一つでチェリー等の一リールで確定する役の側にボーナス図柄が置けなくなったんだ。その弊害でこの時期の台はダミーボーナス図柄が横行していてな。これも黎明期の名残だよ」フゥ
桃「規制も色々変わっているんだな……っと、この赤7だな。テンパイさせて……」テシテシ テロン
46 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:58:44.72 ID:Qc+FF3//O
まほ「……ここでストップだ桃ちゃん!」クワッ
桃「どわっ!? い、いきなり大声を出してなんだ! あ、あまり驚かせないでくれ……」
まほ「ふふ、すまないな。時に、桃ちゃんは……ワーグナーは好きかな?」チラッ
桃「ワーグナー? 作曲家のか? 何でいきなりそんなことを聞くんだ……特に思い入れのある曲は無いが……オペラなんて見ないし」
まほ「ふむ、では赤7を揃えたままボタンを3秒程押しっぱなしにしてくれないか? 音が鳴ったら離してもオーケーだ!」ニヤリ
桃「……ん。こう……か?」テシッ テロン
まほ「よしよし、これでBGMが初代サンダーVの物に変わったぞ。うんうん、いつ聞いてもこの曲は素晴らしい! 激しさの中に一抹の寂弱とした物を感じる……良い曲だな」ジーン
桃「スロットに有りがちなチープな音源を存分に活かした良い曲だな。私も気に入ったが……態々BGMを変えさせるとは……赤7の曲はそんなに悪いのか?」チラッ
まほ「……このサンダーVSPは今流れているサンダーVの曲をアレンジしたものが3曲収録されている。どれも現代版にリメイクされていて聞き応えがある名曲揃いだ。しかし赤7を揃えると……ワーグナーのローエングリンが流れる」
桃「また突拍子の無い選曲だな……どうしてワーグナーなんだ?」
まほ「それを私に聞かれてもな……っと、これは……」プルプル
ベ 川 リ
リ 川 ス
ス 川 V
まほ「二確ぅーー! これだよこれ、これを見たいが為に私はVSPを打つんだ! 初代では死に目だったベリスからのズレ目で二確ぅーー! エクセレェーント!」ニコニコ
47 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:59:15.95 ID:Qc+FF3//O
桃「それでもリーチ目なのか? 色々な出目があるんだな……」フーム
まほ「それがAタイプの魅力だな。このサンダーVSPは初代を踏襲しつつも正統な進化を遂げた名機といって良いだろう! ……機械割は20%程下がったが、そこはお許しあれ……」
桃「下がりすぎだろ! いや、そこは仕方ないのか……」
まほ「それだけ初代が優秀だったという事だ……む、ミドルボーナスだったか。スイカを2回取らねば……」テシテシ
桃「あ……早く押しすぎたか……見えててもこういうミスは出てしまうな……気を付けよう……」テシッ
リ 川 川
ス 川 川
7 川 川
まほ「桃ちゃん!? 桃ちゃーん! ストップ!」グイッ
桃「うわぁぁっ! お、驚かせないでくれないか! 今度は一体どうしたんだ?」チラッ
まほ「落ち着いて聞いてくれ! その出目はビタ押し出来ていれば赤7の一確目なんだ! サンダーVSPは他のスロットと違ってビタ押しの制御が少しズレているから判りづらいかも知れないが、それはビタ止まりだったか?」
桃「えぇ!? えぇと、ビタで止まったと思うが……自信が無いから右はスイカを狙えば良いのか?」ジー
まほ「そうだな、スイカを狙った方が良い。但し、赤7の下にあるスイカを中段ビタで行こう! 大丈夫、桃ちゃんなら出来る!」
桃「う、うん……やってみる……えいっ」テシッ
リ 川 C
ス 川 チ 〈ピロンッ
7 川 7
桃「んふぅ!」ビクゥ
まほ「んんんんん……ドラマティーック! 迫真の4コマ滑りだったな! おめでとう、赤7確定だ!」ンフー
48 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:00:05.83 ID:Qc+FF3//O
桃「あぁ……これは私にも判った。何と言うか……今のは気持ち良かった! Aタイプってこんなに気持ち良い物だったんだな……西住まほ、教えてくれてありがとう」ニコッ
まほ「おいおい桃ちゃん、毎回態々フルネームで呼ばなくても……私の事はまほでいいよ」
桃「その桃ちゃんは止めろ……と言いたいが、こっちも何だか慣れてしまったな」ハハハ
まほ「……さぁーて、私も桃ちゃんに負けてはいられない。どんどん行くぞ!」
桃「それは此方も同じこと……私も負けないぞ!」グッ
ーーーーーーーー
49 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:00:41.79 ID:Qc+FF3//O
桃「……ところでまほ、少し聞いて良いか?」チラッ
まほ「ん、改まってどうしたんだ? サンダーVシリーズで何か知りたい事があるのか? 一確目か? それとも熱いポイントでも知りたいのか?」フンスフンス
桃「いや、すまないがサンダーの事じゃない、まほ自身の事だ。まほは学園を卒業したらどうするんだ? やっぱり進学するのか?」
まほ「あぁ、進学というか留学だがな。ドイツに行くつもりだ。戦車道関連の引き継ぎが終わったら卒業を待たずに行こうと思っている」
桃「卒業もせずに行くのか!? 何と言うか、凄いな……留学なんて私には別世界の話のようだ……」ボーゼン
まほ「……私には……いや、私の人生は常に戦車道の側にあった……それはこれからも変わらない。先の全国大会、大学選抜戦を経て強敵の存在を改めて感じさせられた。同時に己の未熟さも嫌という程にな。だから……卒業を待たずに行こうと思ったんだ」
まほ「……この気持ちをかき消されぬように、私はいつでも戦車道に身を置いていたい。そして、いつかは必ず……」グッ
桃「そうか……まほはもっと先を見ているのだな……」ボー
まほ「……私の進路はこんな所だ。それで、桃ちゃんはどうなんだ?」チラッ
桃「私か……私は……どうなるんだろう?」
まほ「おいおい、しっかりしてくれ。自分の事だろう? 進学じゃないのか?」
桃「…………実は……入れる大学が……無いんだ……」ボソッ
まほ「…………え?」ピタッ
桃「……卒業は……出来るんだけど、その、模試も絶望的で、学園の先生にも呆れられてしまって……私は……どうしたらいいんだろう……」ボソボソッ
まほ(……お、重いよ桃ちゃん!)
50 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:01:15.71 ID:Qc+FF3//O
まほ「模試はそんなに悪かったのか? 桃ちゃん……そんな参謀みたいな出で立ちなのに……」
桃「うぅ……言わないでくれ……それで、私がAO入試で大学に入る為に皆が私を隊長に持ち上げての無限軌道杯に参加を決めてくれてな。嬉しいやら情けないやらで毎日を悶々と過ごしているんだ……」ボソボソッ
まほ「そうなのか……桃ちゃんは良い後輩達を持ったな。しかし、戦車道でのアピールをするのなら、大学でも当然戦車道に関わるのだろう?」
桃「え? そ、そうなるのか……?」ビクッ
まほ「大学側はそれを望むと思うが……全国大会優勝校の副隊長としての肩書き。そしてこれからの無限軌道杯では隊長として出るのだろ? 大会の成績次第では当然大学が擁する戦車道チームから声がかかるだろう」
桃「えぇぇっ!? そそそんな、こ、困るよっ!」アタフタ
まほ「……それを突っぱねるのは難しいかもしれない。AO入試でのアピールともあれば当然その方向へと話が進むだろう。戦車道の優秀な人材は何処のチームも喉から手が出るほど欲しいと思うし」フーム
桃「あわ、あわわわわ……どどどうしよう、やっぱりふ、不参加にした方が……」
まほ「しかし皆の好意を無下にするのもよくないだろう?」
桃「でででも、私なんてはっきり言ってお飾りの隊長だぞ!? 全国大会では副隊長としても全部西住に任せっぱなしだったのに、大学で戦車道なんてとてもとても……」ブンブン
まほ「それなら入学するだけして戦車道は止めておくか? そういうのは流石にお勧めはしないがな……」
桃「し、仕方ないだろう!? 私なんて戦車道に関してはそもそも素人みたいなもので……だからその、大学での戦車道はちょっと遠慮したいかなぁ……なんて……」ブンブン
まほ「桃ちゃん……いや、しっかりしろ! 河嶋桃! 大学側は入学したお前を見て大洗女子学園を評価するんだぞ! 後輩に押し上げて貰いながらお前がそんな体たらくでどうするんだ!」
桃「うっ、うぅ……」グサリ
51 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:02:01.05 ID:Qc+FF3//O
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52 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:02:40.56 ID:Qc+FF3//O
まほ「大学でのお前の行動に大洗を写し見た時、後輩へいらぬ誤解をもたらすかもしれないんだぞ! 戦車道でアピールしておきながら戦車道はしない、やらせても全然駄目では大洗に対するイメージはがた落ち……それでは後輩への示しがつかないだろっ!」グッ
桃「う、うぅぅぅ……だってぇ! だってそれならどうすればぁ……えぐぅ……」グズッ
まほ「……どうすればって……そんなの一つしか道はないだろ!」グイッ
桃「……ふぇ?」キョトン
まほ「副隊長、隊長の肩書きだけという金メッキでは無く、戦車道の河嶋桃……ここにありと言わせる程の選手になれ! そうすれば大学で何の憂いもなく、また後輩へのいらぬ誤解を生ませることは無い!」ウンウン
桃「む、無理だよぉ! うぅぅ……会長ぉ……柚子ちゃん……助けてぇ……えっぐ、えっぐ……」グズッ
まほ「無理無謀と言えどもやらねばならない……と私は思う。実際の所、桃ちゃんは私の話を聞いてどうだ? 艱難辛苦の戦車道となるが、覚悟はあるか?」チラッ
桃「うぅぅ……だって、だって私は戦車道なんて始めたばかりだし……」
まほ「誰だって初めての時はある。桃ちゃんの場合はそれが遅かっただけだよ」ニコッ
桃「戦術も全然駄目だったし……」
まほ「私が読んできた戦車道に関する戦術、戦法の本を纏めて贈ってやる。何事も先ずは基本からだからな。知識を備え、それを練り合わて戦術に応用する。どんな分野でも同じことだ」ウンウン
桃「砲撃も全然当たらないし……」
まほ「最初の頃は私だってよく外した。少しずつ上手くなれば良い、それに戦車は砲手だけではない。桃ちゃんの得意な事がきっとあるはずだ」
桃「すぐ泣くし……喚くし……ぐすっ……」
まほ「厳しいようだが、泣くな、喚くな。泣いても喚いても事態は好転しない。全国大会でも勝ちあがってきた者は何れも最後まで抗った人達だ!」
53 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:03:12.68 ID:Qc+FF3//O
桃「……ううぅぅぅぅぅ……………………やる! やってみる!」グッ
まほ「よく言った! そうだ、どちらにせよ戦車に乗るしか道が無いのなら、我武者羅に突き進むしかないんだ! 桃ちゃん……いや、河嶋桃! 先ずは無限軌道杯で河嶋桃の名を叩き付けてやれ!」グッ
桃「……えっ!? でもとりあえず無限軌道杯は西住に全部任せようかと……」ビクッ
まほ「……それはまぁ仕方ない所だな……いや、みほに任せるのは良いんだ、先ずは勝たねばならないからな。だが、桃ちゃんの戦術、戦法も毎試合提言するべきだ。みほという人物に真正面からぶつかって行くといい。みほに習い、教えを請って戦車道を進め。勿論私だって吝かではない、出来うる限りの時間を取って力になろう!」
桃「ま、まほぉ……私のためにそこまで……」ウルウル
まほ「……桃ちゃん……これから忙しくなるぞ……? 覚悟はいいな?」チラッ
桃「うん……勿論だ! 私もまほに負けないような戦車乗りを目指してみせる!」グッ
まほ「よしよし、やっと瞳に覇気が戻ったな。桃ちゃん、頑張れよ……っと、予告音が……」テンテロテンテロ
桃「ん? 私にも予告音だ! はいぃっ!」テシッ
ス 川 川
7 川 川
ス 川 川
まほ、桃「あはぁん!(歓喜)」ビクンビクン
ーーーーーーーーーーー
54 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:03:42.19 ID:Qc+FF3//O
まほ「あれから暫く打って、大分連チャンしてくれたお陰で何とか投資分は捲れたぞ。サンダーVSP……控えめに言っても最高だったな……正に名機だな」テクテク
まほ「それにしても桃ちゃんも戦車道をやる気になった事だし、これから色々気にかけてあげなければな……此方を見る目が少し熱っぽいのが気になったが……」テクテク
まほ「しかし、どの分野でもいきなり台頭してくる人物というのは存在するんだ。高校から始めた戦車道で……というのも決して珍しくは無い。いつか、もしかすると河嶋流なんてものが……ふっ、少し買い被りすぎかな……」テクテク
まほ「……そうだ、やる気になった桃ちゃんが一回戦で負けていきなり挫折と言うのも可哀想だし、無限軌道杯に向けてみほに発破でも掛けておこう……そうと決まれば……」ペポペポ
ーーーーーーーーーーー
55 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:04:10.44 ID:Qc+FF3//O
みほ「……ん? お姉ちゃんからメールだ!」テロン
『まほ「みほ、桃ちゃんから聞いたが無限軌道杯に出場するそうだな。先輩の為に隊長の座を譲ってまで出場するその心意気が私にはとても誇らしく思えるよ。試合には負けてもいいからみほの力を出し切って悔いの無い試合をして欲しい。それに無限軌道杯の成績如何で桃ちゃんの進退が決まるとあっては私も出来る限りの力になりたいと思う。私は無限軌道杯の頃には既にドイツに発っているだろうが、何かあれば遠慮無く言ってくれ。だが、もし無限軌道杯で無様な結果を晒した結果、桃ちゃんが進学出来ないなんて事になってしまったら私は悲しみのあまり西住の家の門を固く閉ざし、二度とみほに敷居を跨がせる事はないだろう。更に哀しみが身体に寒気を覚えさせ、それを振り払う為にみほの部屋のボコ達を残らずテルミット焼却しながら暖をとりたいと思ってしまう事になる。この言葉を決して忘れないように心に留めて置いて欲しい。追伸、絶対に勝て」』
みほ「…………これもう脅迫だよぉ! また私が家を追い出される展開じゃん!」バンッ
みほ「でもこんなメールを送ってくるなんて、お姉ちゃんって河嶋先輩と仲が良かったのかな? まぁ、やるからには勝たないと……ね……?」ニヤリ
ーーーーーーーーーーー
56 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:04:57.55 ID:Qc+FF3//O
まほ「ん、みほから返信だな」テローン
『みほ「お姉ちゃん、これじゃ脅迫だよ……でも、ありがとう。無限軌道杯……出るからには勿論勝ちに行くよ!」』
まほ「ふっ……要らぬ気遣いだったか……」ニコッ
まほ「さて、これからどうするかな……パチンコに戻るか、それともスロットの持ち玉で次の山を狙うか……うーむ……」テクテク
まほ「ん……? このスロットの島だけぽっかり空いているな……」ジー
まほ「これは……ガールズ&パンツァーG! 言わずもがな、私達が題材になっている台だが……」ジー
まほ「どうやら朝一のリセットだけ喰われて放置されているようだ。高設定域が判り辛い上に荒すぎて安定しないからな、ここら一帯だけ放置と言うのも仕方ないことだが……」スタッ
まほ「それでもこのまま通り過ぎるなんていうことはとても出来ない……少し打っていくか」ジャラジャラ
まほ「さて、先ずはこの台のフローの確認をしながら打っていこう。先ずは左下に見えるあんこうカウンター、これを0にするのを目指していく。1ゲームで1以上は減算されるので、どんなに引きが悪くても300ゲームで0になるんだ」ブオーン
57 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:05:44.80 ID:Qc+FF3//O
undefined
58 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:06:30.20 ID:Qc+FF3//O
まほ「さっそく0になったな、これで連続演出へと発展する。連続演出は全部で9個あり、左から順に期待度が上がっていくが、9個のうち7個はほぼ外れるので無心で打つ心構えが必要だ」
まほ「あんこうカウンターが0になった後、連続演出を決めるルーレットが始まる。左から五十鈴さん、武部さん、秋山さん、冷泉さん、安斎さん、NEXTとなっているぞ。おっと、秋山さんの演出が選ばれたな」ピロロン
まほ「連続演出中はチャンスアップ演出に注目しよう。一回目のルーレットで選ばれる演出は導入ムービーから始まると大チャンスだ。更に左下のあんこうにチャンス襷や大チャンス襷が掛かっていれば期待出来る。他にも赤テロップ、ステップアップ、最終カットイン、最終ボタンとチャンスアップ演出は色々あるが……」ニセモノダー
まほ「中でも期待出来るのが導入ムービーと最終カットイン、そして最終赤ボタンだな。特に最終赤ボタンはどの連続演出でも出れば当たるといっても良い。むっ外れたな……」ウワァァ
まほ「これでまたあんこうカウンターを減らす作業に戻らなければならない。基本的にはチャンスゾーンに当たるまでこれの繰り返しだ、但し6回目の連続演出が天井となり必ずチャンスゾーンが当たる。今が何周期目か解らなくなったらプッシュボタンを押せば確認出来る」ポチッ
まほ「リプレイを連続で引いたり、レア役を引いたりすればカウンターの減算が優遇されるぞ。さて、ここで2回目の連続演出だな」プオーン
まほ「最初のルーレットは……NEXT! ちょっとチャンスだぞ! 二回目のルーレットになると左から安斎さん、雪の進軍、みほ、私、NEXT、戦車道チャレンジという順番になる。NEXTはプレミアの温泉演出か戦車道チャレンジへ。戦車道チャレンジはそのままチャンスゾーンに直行するので、選ばれるのは殆どが左の4つだ」ピロロン
59 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:07:15.31 ID:Qc+FF3//O
undefined
60 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:08:12.31 ID:Qc+FF3//O
まほ「ふむ、私が選ばれたな。タイトルは『西住流の名にかけて』。私がお母様にみほを必ずぶっ潰しますと雄叫びをあげればチャンスゾーンに当選する。他の演出に比べて選ばれただけでチャンスゾーンの期待度がぐっと上がるぞ!」
まほ「チャンスアップは絡んでいないが……最終ボタン、赤! 貰ったな!」ポチッ
『ガルパンG まほ「西住流の名にかけて、必ず大洗女子学園に勝利します!」』プイーン
まほ「………………我ながら勇ましい姿だが……この後、全国大会決勝で大洗に負けるんだよな……西住流の名にかけたのにな……」ガクリ
まほ「いやいや、気を取り直そう。ここはみほの成長を喜ぶべきなんだ、姉として喜ぶ所だろ? さて、この台のチャンスゾーンは二つ、戦車道チャレンジとあんこう祭りだが、準備中にレア役でも引かなければほぼ戦車道チャレンジしか選ばれない。それだけあんこう祭りの選択率は低いんだ」テテテンテン テテテンテン
まほ「戦車道チャレンジが始まったな。20ゲーム間の昇格ゾーンと当落を告知する戦車バトルが約10ゲームある。先ずは20ゲーム間で3枚のパネルの昇格を目指そう!」ネラッテクダサイ
まほ「こうやってみほが狙ってくださいと言えば、右からみほ図柄を狙おう。みほ図柄の数でAT当選の期待度が変わるぞ……今回は1個だな」オシテクダサイ
まほ「右がカチューシャに変わったか。当選確率はみほ図柄1個で約5%、2個で25%、3個で確定だ。他にも弱レア役で25%、強レア役で50%で抽選をしているぞ」ポイーン
まほ「ん、予告音……レア役でも引いたか? 弱チェ! 25%を引いててくれよ!」オシテクダサイ
61 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:08:51.78 ID:Qc+FF3//O
undefined
62 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:09:29.44 ID:Qc+FF3//O
まほ「右がカチューシャからケイを飛ばしてダージリンに変わったぞ! このように1枚飛ばしで昇格したり、一度に2枚の色を変えたりすると期待出来るんだ!」チュチュチューン ネラッテクダサイ
まほ「おっと、みほの強カットインだ。これが出ると絶対にみほ図柄が2個以上止まる、つまりチャンスだ」オシテクダサイ
まほ「左がケイに変わったな……さて、昇格ゾーンが終わってパネルは左からケイ、カチューシャ、ダージリンとなったぞ。三人の内、誰かに砲撃が当たればAT当選だ。先ずはケイから……」プオーン
まほ「チャンスアップは1ゲーム目のテロップの色……白だな。そして2ゲーム目に誰が選ばれるか……うさぎさんチームか……3ゲーム目はカットインの色とボタンの出現及び色! 無いな……」スカッ
まほ「はっきり言ってダージリン以外には勝てないと思っていい。更にダージリンにもチャンスアップが絡まないと勝てない、というか絡んでも勝てない!」スカッ
まほ「……そしてこのようにカチューシャも当然、当たらない。レア役でも引かない限りは無理だろう。さて、次が問題のダージリンだが……頼むぞ!」コツーン フーミダーシターソーラニー
まほ「歌が流れた! 当然AT確定だ! よしよし、最初のチャンスゾーンで仕留めるとは幸先がいいぞ!」
まほ「さぁここから待望のATが始まるのだが、ATの前に大事な特化ゾーンがある、今作の目玉……パンツァーアタックだ! これは各校の隊長がAT中の抽選を有利にしてくれるアイテムをくれるのだが、ここで私が出てくるとプレミアと言ってもいい。ガルパンGに於ける最強の特化ゾーン『マウスへの挑戦』にも匹敵する破壊力を持っているぞ! さて、気合いを入れて……せいっ!」コツーン プイプイプイプイ
まほ「レア役を引かない限り半分はみほが出てくる……最低ダージリン、欲を言えばケイ、いやカチューシャ……やっぱり私が出て欲しい!」オネガイシマス
63 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:10:03.53 ID:Qc+FF3//O
まほ「……みほが選ばれたか……ふっ、可愛い奴め……。みほは最低2個のアイテムが貰えるぞ。貰えるアイテムは3種類、チャンスチーム、作戦ストック、Vストックのどれかだ。今回はチャンスチームが二つ、最低保証か……」オトメノセンシャドー
まほ「次に対戦相手が選ばれるがこれはその都度抽選されているのではなく、30個あるテーブルから一つ選ばれてその順番通りに対戦相手が出てくる。つまり2、3戦もすれば10戦目までの対戦相手が解るという事だ。よし、最初の対戦相手は……聖グロだな。良いテーブルの可能性も出てきた、気合いを入れるぞ!」
まほ「相手の戦車数は7、こちらは5。チャンスチームのアイテムを持っている場合、その数だけチームのメンバー強化されるぞ! さぁ、試合開始だ!」コツーン
まほ「試合はベルやレア役で攻撃、1枚役で相手に攻撃される。チャンスチームは2ゲームの間は被弾しないしベルを引けば必ず撃破してくれる。つまり最初の2ゲームでベルを引ければ相手の戦力を削ぐ大チャンス! ベルッッッ! ベルくれっ!」コツーン サーンジョー
まほ「よしよし、カメさんチームが2両撃破したぞ! しかし続く1枚役で撃破されてしまった……だがまだまだこれからだ。ベルを引き続ければ負ける事は無い、レア役を引かなくてもベルを引けば良い! ベルゥ! ベルゥ!」ボカーン
まほ「あ、またやられた……後はうさぎさんチームとあんこうチームしかいない……相手は……3両か……このガルパンG……一筋縄では行かないな! だが、ベル! ベルが……欲しい!」ボカーン
まほ「よし、オレンジペコとアッサムを撃破だ! これで2対1、このまま押し切りたい! 頑張ってくれようさぎさんチーム!」ボカーン
まほ「いよっし! ふふっ、油断したなダージリン……これで2両残して大洗女子学園の勝利だ! さて、勝った後は試合内容に応じてランクが変わる。ランクはDからSSの6段階で、今回は2両以上残っているからBだったぞ!」
64 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:10:42.52 ID:Qc+FF3//O
まほ「Bランクだと50%でパンツァーアタックが貰える、つまりまた良いランクを狙うチャンスが貰えるという事だ。こうやって如何にBランク以上を維持出来るかがガルパンGの肝と言える。しかし今回は残念だがパンツァーアタックが貰えなかった。アイテムも残っていないし、次の試合は厳しいものになるだろう……」ゴクリ
まほ「対戦相手は……プラウダか、これはテーブル19か20だな。各校が1回ずつ出てくるノーマルテーブルになる。ここを越えればサンダースかアンツィオが出てくるという訳だ……さて、カチューシャ……勝負だ!」ボコーン
まほ「……むぅ、呆気なくやられたか。いや、これも戦車道なんだ。次はプラウダをぎゃふんと言わせてやろう。さて、またあんこうカウンターを貯める作業に戻るか……」
みほ「……………………」ジー
みほ(お姉ちゃんの周り……今は誰もいないけど……ガルパンGはちょっとなぁ……)ジー
みほ(私があんなの隣で打ってたら絶対に色々な文句を言われるよぉ……でも一緒に打ちたいし……)ジー
みほ(うーん……うぅぅ……えーい、行っちゃえ!)ダッ
みほ「……おねーちゃん!」バッ
まほ「ん、みほか。また会ったな」ニコッ
みほ「うん! 今ちょっと打つ台を探してて……隣、いいかな?」チラッ
まほ「ははは、勿論いいとも。私がみほのお願いを断るわけがないだろ? こうして一緒に打つのは初めてかもしれないな。みほはガルパンGには詳しいのか?」
みほ「わーい、お姉ちゃん大好き! ガルパンGというか、現行機種のスペックは大体覚えてるよ。ガルパンGは余り打たないけど、解析情報なら任せて!」ニコッ
65 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:11:26.03 ID:Qc+FF3//O
まほ「ふふふ……それは楽しみだ。それにしても自分達が出演する台というのは気恥ずかしさもあるが、やはり自力感が強い台は遣り甲斐があるな。ベルさえ引ければ継続するのだからレバーの叩きがいも出てくる」
みほ「私は自力感が強すぎて安定しないのがちょっと苦手かな。6号機の中では頑張ってる台だと思うんだけどね」ジャラジャラ
???「あら、お二人とも妙な所でお会いしますわね……」スッ
まほ「ん、お前は……」クルッ
みほ(うぅ……また誰か来たよ……お姉ちゃんって変なフェロモンでも出てるのかなぁ……)クルッ
ダージリン「まほさん、みほさん……ご機嫌よう。お隣よろしいかしら?」スタッ
まほ「あぁ、それは勿論構わないが……」
???「ん、おぉ西住達じゃないか!」スッ
まほ「安斎、だからまほでいいと何度も……」
アンチョビ「あははは、すまんすまん。どうも癖になってしまっていてなって、まほこそいい加減アンチョビと呼べぇー!」グッ
ケイ「ナオミ! アリサ! 皆が集まってるわ、サンダースも集合しましょ!」
ナオミ「イエス、マム! と、本当に沢山いるね……何かあるのかい?」
アリサ「なーんでよりによってガルパンGの島に皆来るのかしら?」ブツブツ
みほ(あ、あわわわ! 何かいっぱい集まってきちゃったよぉ!)ビクビク
カチューシャ「ノンナ! クラーラ! マホーシャ達が集まってるわ! 私達も行きましょ!」
ノンナ「うふふ、そんなに慌てると転びますよカチューシャ。皆さんは逃げませんから、落ち着いてください」ニコニコ
クラーラ「……………………」グッ
まほ(クラーラはまたビデオカメラを片手にカチューシャを追っているな……)
66 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:11:57.03 ID:Qc+FF3//O
オレンジペコ「ダージリン様ぁ……置いていかないでくださぁい……」ハァハァ
アッサム「これはこれは……皆様お揃いで……」ペコリ
ペパロニ「ドゥーチェ、発見っス! さぁ早くディスク打ちましょうよぉ!」
アンチョビ「お、おい引き摺るな! ちょっと待て!」グググ
カルパッチョ「もう、ペパロニ! ちょっと落ち着いて!」グイッ
沙織「みぽりー……ん……? 何か人がいっぱいいる!」ビクッ
麻子「これはまた凄いメンバーだな……一体何事だ?」
優花里「まるで大学選抜戦の再来ですね!? いやぁ、皆さんスロットがお好きなんですねぇ!」ニコニコ
華「みほさんが埋もれていますわ……どうしましょう?」フゥ
杏「さーんじょー……ってあれ? 何この大所帯……かーしまぁ、肩車ぁー」
桃「お任せを!」ババッ
杏「よっとぉ……ありゃりゃ、こりゃ凄い事になってんねー」
カチューシャ「あ! ノンナッ!」
ノンナ「肩車ですね、はいはい……」ニコニコ
カチューシャ「ふふーん! これでこのカチューシャの方が高いわ!」ドヤァ
ニーナ「隊長ぉ、また始まっただ……」
エリカ「何か見知った顔ぶれが集まっているわね……隊長はいるのかしら?」キョロキョロ
小梅「あ、あそこでガルパンGを打っているのが隊長じゃありませんか?」トテトテ
まほ「ん、エリカと小梅も来たな…………これは……つまり……」ニヤリ
みほ「え、何? 何が始まるの?」チラッ
まほ「よし! 学園対抗ガルパンG決戦を始める! 全員学園毎に集まれ!」バッ
67 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:12:54.65 ID:Qc+FF3//O
アンチョビ「おっ? それ楽しそうだな! ルールはどうする?」
ダージリン「アッサム、ペコ……何か始まるようですわよ……此方へいらっしゃい……」
オレンジペコ「はぁ……一体何が始まるんでしょうか……」
ケイ「きっとエキサイティングな事ね? 此方は何時でもオーケーよ!」バンッ
アリサ「ろくでもない予感……帰りませんか?」
ケイ「ノー! 何か面白そうじゃない?」
カチューシャ「ま、どうせ最後はこのカチューシャが勝つんだけどね!」
ノンナ「勿論です。偉大なる同志カチューシャの勝利は既に約束されています」ニコニコ
エリカ「とりあえず隊長の元へ行きましょうか?」
小梅「そ、そうですね……」
優花里「西住殿……何が始まるんです?」
みほ「私にも何が何だか……お姉ちゃん?」チラッ
まほ「うむ……では勝負内容を発表する。このガルパンGでチーム対抗の出玉勝負をする! 一日等の出玉ではなく、AT一回の出玉で勝負だ! 丁度このガルパンGに登場する学園が全員揃っているからな……面白そうだろ?」バンッ
アンチョビ「チーム対抗って……周りを見ても私達は三人だが大洗は大所帯だぞ! そこらへんはどうするんだ?」チラッ
ダージリン「いえ! アンチョビさん、大事なのはそこではありませんわ! まほさん、勝負ということは……勿論賞品はあるという事ですわね?」ジー
まほ「ふむ、賞品か……では私のとっておきのレトルトカレーを送ってやろう! これでどうだ……?」
…………(無言)…………
68 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:13:34.51 ID:Qc+FF3//O
みほ(カレーじゃちょっと盛り上がらないよぉ……優花里さん、お願い)グイッ
優花里「おっとぉ! で、では折角戦車道では名の知れた面々がこれだけ集まってるのですから……一日独占権でどうでしょう! 憧れのあの人を一日独占権です! ど、どうですか!?」バッ
ダージリン「その話、乗りましたわ!」バッ
カチューシャ「ふーん、ミホーシャにプラウダの素晴らしさを教える良い機会だわ! やるわよノンナ!」
ノンナ「頑張りましょう、カチューシャ」ニコニコ
ケイ「んー、賞品にちょっと魅力が薄いわねぇ……」
アリサ「何言ってるんですか! やりましょうよ! っていう隊長がやらなくても私はやるわよ!」
アリサ(そそそして……ま、まほさんを……)ゴクリ
アンチョビ「よぉーし! アンツィオ流のおもてなしを存分に教えてやる! さぁ、ペパロニ、カルパッチョ! やるぞぉ!」
優花里(に、西住殿……これでどうですか?)コソッ
みほ(最高だよ優花里さん! 後ではむはむしてあげるね!)ニコッ
優花里(はむはむ……は、はむはむぅー! うっひょぉぉぉおーー! 最っ高だぜぇぇぇーーーー!)
みほ(チーム戦なら華さんがいるから万が一にも負けはない。お姉ちゃんの一日独占権は貰ったようなものだよ! 協力してくれるよね、華さん?)ニヤリ
華(えぇ、みほさん……任せてください!)グッ
まほ「……皆、カレーは嫌いなのか……? 美味しいのに……」グスン
小梅「流石にカレーだけでは盛り上がらないかと……」
69 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:14:07.75 ID:Qc+FF3//O
まほ「……3辛でも駄目か? 駄目か……いや、まぁいい! さて、賞品を付けたからには最下位は当然罰ゲームだ! 異論は無いな!?」バッ
カチューシャ「うっ……も、問題ないわ! ね、ノンナ!」
ノンナ「えぇ、偉大なる同志カチューシャの牙城は揺るぎません。ご安心を」ニコニコ
アンチョビ「罰ゲームはいいが、さっきも言った人数の問題はどうするんだ? 大洗と人数に差がありすぎるぞ!」
みほ(華さんさえいれば少人数でも問題ないし……まぁ大丈夫かな)ジー
まほ「そうだな……では、タッグ戦にしよう!」
みほ(…………この勝負、貰ったよ)ニヤリ
まほ「AT中、各学園の隊長が代表として回すが、5戦目までに1戦は交代して貰う……変則タッグ戦としよう! 各学園の隊長と副隊長……前へ!」バッ
アンチョビ「よーし、ペパロニ、カルパッチョ……どっちが打つ?」チラッ
ペパロニ「私! 私がやるっスよ! カルパッチョ姉さん、いいっスよね?」
カルパッチョ「えぇ、構わないわ。ドゥーチェ、ペパロニ、頑張ってくださいね!」グッ
アンチョビ「任せろぉ! やるぞペパロニ!」
ペパロニ「はいッス! さぁーて、いっちょやったるッスよぉ!」
カチューシャ「ノンナ! 当然組んでくれるわよね?」
ノンナ「当然です、カチューシャが嫌と言っても私は離れませんよ」ニコニコ
カチューシャ「流石ノンナだわ! クラーラ、このカチューシャの勇姿……ちゃんと撮っておきなさいよね!」
クラーラ「…………っ!」グッ
ダージリン「さて、此方は……」
アッサム「ペコ、お行きなさい。しっかりとダージリンをサポートするのよ?」
オレンジペコ「は、はい! ダージリン様、よろしくお願い致します!」ペコリ
ダージリン「あらあら、そんなに緊張しなくも宜しいですわ。我々は常に冷静沈着……そして心には……ね?」ニコッ
オレンジペコ「ダージリン様ぁ……」ハワワ
70 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:14:47.97 ID:Qc+FF3//O
ケイ「うーん、ガルパンGが得意な人?」
ナオミ「そうだね……アリサ、やってみなよ」
アリサ「良いですけど、一日独占権は私に指定させてくださいよ?」
ケイ「オーケー、決まりね!」
まほ「ではエリカ、頼めるか?」チラッ
エリカ「はい! 了解しました……けど、罰ゲームって何をするんです?」
まほ「それは後でのお楽しみだ!」ニヤリ
みほ「…………はぁ?」チラッ
優花里「……あ」チラッ
沙織「……あちゃー」チラッ
麻子「…………む?」チラッ
華「…………これは」チラッ
杏「……参ったねこりゃ」チラッ
柚子「…………桃、ちゃん……?」チラッ
桃「…………任せろぉぉぉぉーーーーーーっっ!」サムズアップ ウインクバチーン
71 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:15:26.74 ID:Qc+FF3//O
みほ(駄目だ……これまずいよ……そうだ、戦車道と同じで重い怪我なら選手交代出来るかも……)
みほ「……すみません、河嶋先輩。今からその両腕をぶち折っても良いですか?」ニコッ
桃「い、良い訳が無かろう! いきなり何を言い出すんだ!」ブルッ
優花里「ちょちょちょ、に、西住殿! 流石に両腕はまずいですよ!」グイッ
みほ「じゃあ片腕ならぶち折っても……?」
優花里「駄目ですってば! 他の方法を考えましょうよ!」
みほ「その腕を三節棍にしてみませんか、はどうかな?」
優花里「それバッキバキの骨折じゃないですか! 言い方の問題じゃないです! 河嶋先輩の腕は諦めてください!」
みほ「……でも、これじゃ折角のチャンスが……」
杏「ま、まぁまぁ西住ちゃん。かーしまも頑張るからさ、腕は勘弁してやってよ」
柚子「桃ちゃん頑張るから! お願い、桃ちゃんに痛いことはしないで!」ウルウル
桃「西住……思えばお前には世話になってばかりだったな……しかし漸く、多少なりとも恩を返せそうだ……このガルパンGで!」クワッ
みほ「…………」イラッ
優花里「西住殿、ここは堪えてください! とにかく何か作戦を練りましょうよ。誰か良い案を出してくれませんか?」チラッ
72 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:20:00.60 ID:Qc+FF3//O
沙織「うーん、麻子ぉ何かない?」
麻子「そうだな……交代のタイミングはランク表示の画面からランクが決まるまでと言っていたから、河嶋先輩にVストックかアンツィオを消化して貰うのが良いんじゃないか? 少なくとも河嶋先輩が負ける事はない」
桃「ん? ん? 使うか? 早速私を使っちゃうのか? 西住……出しちゃうか? 遂に桃ちゃんアタックを出しちゃうのか?」チラッ チラッ
みほ「…………」イライラッ
華「そうですねぇ、事故を装ってでも私がレバーオン出来ればいいのですけど……皆さんで壁を作って頂ければ何とか……」
みほ「……ありがとう、みんな。では河嶋先輩にVストックかアンツィオを消化させる案で行きましょう! 最悪でも黒森峰まで行ければ出玉はそこそこ付いてくると思います! 『ぶいぶい作戦』……開始です!」カッ
ーーーーーーーーーーーー
73 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 02:20:30.85 ID:Qc+FF3//O
また夜に投下します
眠い、長い
74 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:08:58.63 ID:FbHHfINNO
まほ「よし、全員チャンスゾーンは突破してスタートする準備は出来たな。一斉にレバーオンで勝負開始だ! では号令を小梅……と思わせてナオミ、よろしく頼む!」
ナオミ「オーケー……レディー……」スッ
小梅「させるかぁ! ごぉーーー!」バッ
ナオミ(被せられた!?)
まほ「ふんっ!」プイプイプイプイ→みほ
ダージリン「行きますわよ!」プイプイプイプイ→みほ
ケイ「オーケー……ファイアー!」プイプイプイプイ→→ダージリン
アンチョビ「どっせい!」プイプイプイプイ→みほ
カチューシャ「これを下げるのね……えいっ」プイプイプイプイ→みほ
みほ「お願い……贅沢は言わないから格言おばさんは超えて……っ!」プイプイプイプイ→→→ケイ
ダージリン「…………え? 今なんと仰いました?」チラッ
みほ「ケイさんだ! やったぁ!」キャッキャッ
ダージリン「みほさん? 先程何か仰いました?」ジー
みほ「……何も言ってないですよ? 空耳だと思います……」
ダージリン「そっそうよね、みほさんが格言おばさんなどと仰るなんてあり得ませんわね……」ニコッ
みほ「勿論です! 私、ダージリンさんの事が大好きですから!」ニコッ
オレンジペコ(か、格言おばさん……わ、笑っちゃ駄目、平静を装わないと……)プルプル
ダージリン「ペコ……そんなに震えてどうしたの? この格言おばさんの格言でもお聞きになる?」
オレンジペコ「ぶっふ……ぐっ、ぐふっ……ダ、ダージリン様、ご……ご勘弁を……なんでちょっと乗り気なんですか……」プルプル
75 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:09:39.28 ID:FbHHfINNO
まほ「うーむ、最初のパンツァーアタックはみほか……」チラッ
ダージリン「私もみほさんね……」チラッ
アンチョビ「みほだな……」チラッ
カチューシャ「ミホーシャね。ノンナ、これはどうなの? 良いの?」クルッ
ノンナ「残念ながらパンツァーアタックのみほさんは糞ゴミです」ニコリ
みほ「ほらぁ! それガルパンGを打ってたら絶対に言われると思ってたよぉ! だから皆でガルパンG打つのは嫌なんだよ、というか糞ゴミは言い過ぎだよ!」
カチューシャ「まぁまぁミホーシャも落ち着きなさいよ。それで……ねぇノンナ、このパンツァーアタックってこのカチューシャも出るのかしら?」
ノンナ「勿論ですカチューシャ。順番で行くとケイさんの次に出ますが、とても素晴らしい性能ですよ。糞ゴミ性能のみほさんとダージリンさんでは到底太刀打ち出来ない程の性能です!」ニコニコ
カチューシャ「へぇ……ま、このカチューシャなら当然かしら!」
みほ「ま、また糞ゴミって言ったぁ! 文句はメーカーに言ってくださいよもう!」プンプン
ダージリン「わた、私が……くっくそ……」プルプル
アッサム「ダージリン、落ち着いて! 淑女はそんな下品な言葉を言わないわ。今はパンツァーアタックの性能では無く、出玉で勝負しているのですから惑わされないで!」
ダージリン「そ、そうね……ありがとうアッサム。ペコ、紅茶のお代わりを頂けるかしら?」チラッ
オレンジペコ「はい、少々お待ちを……」カタカタ
ダージリン「この糞ゴミ格言おばさんに合う紅茶をお願いしますわ!」バンッ
オレンジペコ「げっふ! く、くっふ……く、ちょ……ごふっ……なんでじ、自分から……」プルプル
アッサム「んもう、ダージリン! はしたない真似はおよしなさいな!」
オレンジペコ「んっんん! ごほん! ダージリン様をあの様に侮蔑するなんて許せません! 断固抗議しましょう!」
ダージリン「ごめんなさいね、震えて我慢をするペコが愛らしくてついつい……ですが、勿論言われっぱなしで終わるつもりはありませんわ……この出玉勝負では負けませんわよ!」ビシッ
オレンジペコ「ダージリン様、その意気ですぅ!」
76 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:10:25.76 ID:FbHHfINNO
まほ「あちらは楽しそうだな……っと、チャンスチーム2個か。まぁ仕方がない」
アンチョビ「くっ、こっちも2個だ……対戦相手次第では厳しいな……」
ペパロニ「いやーそれにしてもパンツァーアタックにドゥーチェが居なくて良かったッスねー! いたらきっと皆にボコスカ言われてましたよー!」ケラケラ
アンチョビ「あ? ちょっと待てペパロニ、それはどういう意味だ!?」グッ
ペパロニ「いやだって、全国大会優勝校の大洗の隊長が一番雑魚いんスよ? って事はドゥーチェだとアイテム1個も貰えないんじゃないッスかー?」ケラケラ
みほ「…………一番雑魚い?」ピクッ
アンチョビ「何でそうなるんだ! このスロットはそもそもその全国大会の話だから……となると我がアンツィオの知名度も無いから、そうなる……のか? いやいやいや、ここは年下のみほにアイテム2個の座は譲って貰ってだな……」アタフタ
みほ「アンチョビさんには申し訳ありませんけど、アイテム2個以上の座は絶対譲りません!」
まほ「おいおい……みほもアンチョビも落ち着け、勝負に集中しろ、そんな調子では足元を掬われるぞ! さて、対戦相手は……」
まほ「サンダースか……初戦がサンダースだと余りテーブルには期待出来そうもないな……いやいや、気合いを入れねば! 勝負に負ける気は無いぞ!」
みほ「アンツィオだぁ……河嶋先輩が控えている中でこれは逆に厳しいなぁ……」
アンチョビ「プ、プラウダ……嫌な予感が……」ガクガク
カチューシャ「ケイが出てきたわ! ノンナ、これはどうなの?」
ノンナ「まずまずと言った所ですよ。さぁカチューシャ、ベルを沢山引きましょうね!」ニコニコ
ケイ「これは……ハローダージリン! 聖グロリアーナね! 良いスタートじゃない?」
ダージリン「……アンツィオね……これでとりあえず初戦敗けは無い……良テーブルの可能性も充分ね!」ニコッ
カチューシャ「ふーん、ベルが揃うと攻撃なのね……あっ! 三突が敵を倒したわ!」ボカーン
ノンナ「そうですね、逆にベルが外れると相手の攻撃です。相手はあと4両です、頑張ってください」ニコニコ
77 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:11:06.11 ID:FbHHfINNO
まほ「残り三両……っと、レア役だな。グッバイアリサ!」ボカーン
アリサ(はぁーん!)グラッ
ケイ「オーケーこれでラストよ! ファイアー!」ボカーン
ダージリン「………………みほさん?」チラッ
みほ「嫌な予感だよぉ……な、何ですか?」ビクビク
ダージリン「何故必ず勝てるアンツィオにアイテムを使うんですの? もう少し戦略を考えた方がよろしいのでは?」ジー
みほ(これも絶対に誰かが言ってくると思ってたよぉ! でも仕様ですと言うしかないよね……だって仕様なんだもん! 私はこれっぽっちも関係無いよ!)
みほ「そ、それは……」
まほ「ダージリン、それについては私も独自に考えてみた。聞いてくれるか?」チラッ
ダージリン「……いいでしょう。拝聴させて頂きますわ!」スッ
まほ「私はみほがアンツィオにアイテムをじゃぶじゃぶ投入するにあたって二つ程理由を考えてみた。一つは西住流の存在だ」
ダージリン「西住流……?」
まほ「あぁ。ダージリンも知っての通り、西住流の戦車道に一切の妥協は無い。兎を狩る獅子の如く余力は惜しまず徹底的に追い詰める、そこに一部の隙も許さない。西住流から距離を置いているとはいえ、みほの根底には当然西住流が根付いていると言える。その血がアンツィオにも手を抜くことなく、アイテムをじゃぶじゃぶ使う理由なのではないか?」
ダージリン「成る程……一理ありますわね。それではもう一つの理由も伺ってよろしいかしら?」
みほ「…………」
78 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:12:37.96 ID:FbHHfINNO
まほ「もう一つは……もしかしてみほはアンツィオに必ず勝つことを知らないのではないか?」
ダージリン「少し要領を得ませんわね……つまり……?」
みほ「…………」
まほ「つまり既に審判などを買収しており、必ず大洗が勝つ事が決まっているが……それをみほ本人は知らない。それゆえアンツィオにアイテムをじゃぶじゃぶ使うというわけだ。みほ本人は負けたら終わりだと思っているからな」
ダージリン「買収とは穏やかではありませんわね……みほさんがご存知無いというとまさか……っ!」ハッ
みほ「…………」
まほ「あぁ……そんな大それた事が出来るのは……相応の権力者、例えば西住流の家元……お母様の可能性もある」フゥ
ダージリン「まぁ! これは思わぬ大物の名前が出てしまいましたね……みほさん! 一体どちらが本当の事なんですの!? 事と次第によっては、公の場に明かす事も厭いませんわよ!」バッ
みほ「だから仕様だよぉ! 何なのその茶番! 大体アンツィオにはVストックを使わないし、アイテムを使うのだって勝利後のランクに関係あるからでしょ!? 私だって色んな人に『アンツィオにアイテムとか頭西住流かよww』とか言われてて怒ってるんだからね!」バンッ
まほ「ぷふっ……お、おいおいみほ、そんなに怒ってどうした? も、もしかして頭西住流か? くく……っ!」プフッ
ダージリン「んぐっ……んっふ……ま、まほさん……みほさんに失礼ですわよ……あた、頭西住流だなんて……」プルプル
みほ「むっかぁ!」パチンッ
ねこにゃー「呼ばれて飛び出てねこにゃーですぞ!」バンッ
ももがー「ももがーずら!」バンッ
ぴよたん「ぴよたんだっちゃ!」バンッ
79 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:13:08.88 ID:FbHHfINNO
みほ「『こちょこちょ作戦』開始です!」ビシッ
まほ「えっちょ、うわ、止め、や、止めて! うひゃ、うひゃひゃひゃひゃひゃ…………っ!」
ダージリン「わ、私は関係ありませんわ! 止め、あははははははは…………っ!」
ねこにゃー「それそれそれそれぇー」コチョコチョ
ももがー「パワーアップした我らをみるぞな!」コチョコチョ
ぴよたん「私達からは逃げられないっちゃ!」コチョコチョ
まほ「あひゃひゃひゃ……エリ、エリカぁ! ちょちょっと助けうひひひひ…………っ!」ビクンビクン
小梅「言われてますけど、助けないんですか?」チラッ
エリカ「自業自得だし、良いんじゃない? それにしても頭西住流って……ぷふっけ、傑作ね! 誰が言い出したのかしら!」ケラケラ
小梅「もうエリカさんってば、笑うのは悪いですよぉ……あっ」ビクッ
エリカ「だ、だって頭西住流って……だ、駄目、耐えられないわ……うふふふ……」ビクビク
小梅「エ、エリカさん駄目っ! みほさんがこっちを見てますよ!」グッ
みほ「〈●〉〈●〉」ジー
エリカ「うわ怖っ! めっちゃ見てる! 小梅、早く逃げましょ!」バッ
小梅「私は関係無いんじゃ……」
みほ「…………」パチン
カエサル「おっとぉ! 逃がしはしないぞ!」バッ
おりょう「余計な事を言わなければ死なずにすんだものを……不憫ぜよ」バッ
エリカ「こ、殺されるのっ!? 嘘でしょ!?」ビクッ
左衛門佐「出る杭は何とやらだな」バッ
エルヴィン「いやいや、それを言うなら雉も鳴かずばだろう?」バッ
カエサル、おりょう、左衛門佐「それだ!」ビシッ
エリカ「それだっじゃないわよ! ちょっとそこを退きなさい!」グイッ
80 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:13:52.72 ID:FbHHfINNO
みほ「エリカさんは頭西住流って言葉がとても気に入ったみたいなので言葉通りに頭西住流にしてあげてください! さぁやれ!」ビシッ
おりょう「上意ぜよ! お覚悟をっ!」グイッ
エリカ「くそっ! はな、はなせぇ! ちょ、あは、あははははあはははは……っ!」バンッ バンッ
エルヴィン「争いからは何も産まれないのにな……」コチョコチョ
左衛門佐「しかしこれも仕方の無い事だ」コチョコチョ
カエサル「そーれそれそれ、頭西住流になーれっ!」コチョコチョ
エリカ「うひひ、うひアハハハハハハハ……っ!」ジタバタ
小梅(うわエリカさんの顔えっぐいなぁ……)
ペパロニ「なんか向こうは騒がしいッスね。他の皆はもう初戦を突破してるッスけど、私はどのタイミングで変わればいいッスか? ……ドゥーチェ?」チラッ
アンチョビ「うおぉぉぉーーーっ! ベルッ! ベルゥゥーーッ!」ボコーン
ペパロニ「うわっドゥーチェ負けそうじゃないッスか! プラウダは後3両も残ってるのにもうあんこうチームだけって……どうするんスか!」アタフタ
アンチョビ「だから! こうして! ベルを祈っているんだろうが!」ブイーーン
アンチョビ「あっ、マズイ……」ジュビビーン
アンチョビ「みほの攻撃か……助かった……」フゥ
ペパロニ「次はノンナさんッス! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!」
カルパッチョ「ここで負けたら罰ゲームですよ! ドゥーチェ、ファイトー!」
アンチョビ「ぐぐぐ……べ……ルゥゥーー! やった! ノンナを倒したぞ!」ボカーン
アンチョビ「隊長同士が残ったからエピソードバトルに突入だ! 眠れる本能……聞かせてくれぇーーっ!」コツーン
ペパロニ「うわっ……白タイ、白テロ……ドゥーチェ……これは残念ながら罰ゲームッス……」ガクリ
アンチョビ「…………いやいや、流石に初戦敗けは……」テン テテテテテン プッシュ
アンチョビ「頼むぅぅぅぅぅぅーーーーーっっっ!!」ポスン
アンチョビ「んがっ! ま、負け……? 罰ゲーム確定なのか……? そんなぁ……」ガクリ
81 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:14:25.11 ID:FbHHfINNO
カルパッチョ「ドゥーチェ、お気を確かに……リザルト画面でレア役を引ければ復活の可能性があります!」
アンチョビ「いやそれ無理だろぉ……えい。ほら無理だったぁ……私の負けかぁ……」ガックリ
ペパロニ「ん? ドゥーチェのウィッグッス!」グッ
アンチョビ「いやだからこれ地毛だってば」
ペパロニ「ほら! 画面にウィッグが……!」クイッ
アンチョビ「地、毛、だぁーっ! このバカロニ! って、画面……?」チラッ
カルパッチョ「ドゥーチェ! これは……初戦敗退の25%で当選する……」
ペパロニ「チョビっとチャンスッス! 復活&アイテムザックザクで一気に大逆転ッス!」
アンチョビ「…………ホント?」チラッ
ペパロニ「本当日本刀! いやホントにホントッス! これでドゥーチェの大勝利間違い無ーーしっ!」
アンチョビ「……うおおおぉぉぉーーーっ! やったぁぁーーー! 罰ゲーム回避だぁぁーーー!」
カルパッチョ「ドゥーチェ、このチョビっとチャンスではドゥーチェが寝坊するほど沢山アイテムが貰えるんですよ!」ニコニコ
アンチョビ「そそ、そうなのか。しかし自分が寝坊する姿を見るのは何か不思議だな。ちょっと恥ずかしいし……」テレテレ
ペパロニ「ドゥーチェの寝顔可愛いッスね! へへっ、写メ撮っちゃお」パシャ
アンチョビ「あっこらペパロニ、恥ずかしいから止めろって!」
ペパロニ「あっドゥーチェが起きそうッス! うぬぬぬ……もっと眠れぇ! 永眠しろぉ!」グググ
アンチョビ「おい、私に向かって永眠しろとはどういう事だ! 言葉に気を付けろ! 全く……ありゃ、私が起きちゃったな。でもVストック一個にチャンスチームと作戦が二個ずつだ!」
カルパッチョ「最低保証ですけど、それでも充分な報酬です! このアドバンテージは大きいですよ!」
アンチョビ「わーっはっはーーっ! このまま勝利まで突っ走るぞぉーー!」
82 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:14:59.20 ID:FbHHfINNO
undefined
83 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:15:30.36 ID:FbHHfINNO
まほ「ふひ、ふひひひひ……んっぐ、ごほん! ふむ……どうやら全員初戦は突破したようだな……。だがアイテムを使い果たしたチームも多いこの二戦目で勝負が決まるかも知れない……初戦でテーブルが推測出来ていないからか、副隊長と交代するチームは居ないようだが……」
まほ「どうするエリカ、交代しておくか?」チラッ
エリカ「ちょ、ちょっとまだ身体が敏感になってるんで止めておきます。すみません……ふひっ」ビクンビクン
まほ「では次戦も私がやらせてもらうか。対戦相手は……プラウダか……やはり初戦サンダースでは厳しいな」フゥ
アンチョビ「ふふふ……私達はVストックがあるから次戦は安心だ! 次は……私達が率いるアンツィオだな! アンツィオにはVストックを使わないからこれで4戦目まで確定だ! まぁ必ず負けるというのも複雑だが……」ハハハ
カチューシャ「カチューシャが出てきたわね、ノンナ! このガルパンGのカチューシャは勿論強いんでしょ?」チラッ
ノンナ「その通りですカチューシャ。現実と同じで偉大なる同志カチューシャが率いるプラウダは強敵ですよ。気を付けてください」ニコニコ
みほ「聖グロだよ……これはノーマルテーブルだね。あぁーどうやって河嶋先輩を消化しようかな……やっぱり腕を……」ボソボソ
沙織「みぽりん、それは駄目だよぉ……」ボソボソ
ケイ「んー……私が出てきたわ、ミラーマッチね! 負けないわよ!」ニコッ
84 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:16:17.85 ID:FbHHfINNO
ダージリン「…………また……アンツィオ? これはまさか……あらぁーーーっ! アッサーーム!」クルッ
アッサム「テーブル1か30か29……特殊テーブル以上が確定ですね。これはもう勝利目前では?」ニヤリ
オレンジペコ「流石ダージリン様ですぅ! これで先ず罰ゲームは有り得ません!」ハワワ
まほ「ぐっ……ここに来て最高のテーブルを引いたか! ダージリンめ、やるな!」
ダージリン「確かに周りの皆さんと比べたら最高と言えるテーブルですわ、ですが……こんな格言を知ってる? 戦いは最後の五分間にある」ダジィ
オレンジペコ「ナポレオンですね」ペコォ
ダージリン「そう、勝負は最後の瞬間までわからないものよ。まほさん達も諦めずにどうぞ頑張って! うふふふ……」
まほ「ダージリンめ……余裕だな……しかし、此方は流石にプラウダでアイテム無しは厳しいか。ベルを引いても中々撃破出来ないぞ……」グヌヌ
アンチョビ「……私達の戦車がどんどん落とされてくな。しかしこのドゥーチェアンチョビが操るP40はそう簡単に! 爆発したな……まぁ、勝負的には良いんだけれど……」ホロリ
カルパッチョ「ドゥーチェ、これは演出ですから余り気を落とさないでください……せめてこの出玉勝負には勝ちましょう!」
アンチョビ「そうだな! テーブルではダージリンに劣るが、それでもこの勢いなら勝つことも不可能じゃない! 気合い入れて行くぞぉー!」
ケイ「フゥー! アリサ、中々やるじゃない! でもこれでジ、エーンド!」ボカーン
アリサ「……自分がやられるのって見てて気持ちのいいもんじゃないわね……それにしてもうちの隊長って相変わらず引きが強いわ……ところで、私はいつ交代するべきかしら?」チラッ
ナオミ「そうだね……アンツィオでも相手にしたら? ケイの勢いなら黒森峰相手でもやってくれるはずさ」ニコッ
85 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:16:58.25 ID:FbHHfINNO
ケイ「ノー! アリサ……一日独占権が欲しいんでしょ? なら自分の力で勝ち取りなさい!」
アリサ「勝ち取りなさいって言われても……私は一戦しか代われないんですけど……」
ケイ「この勝負、私は五戦目……黒森峰戦が天王山だと思っているわ。だからアリサ、あなたを勝負の場までは連れていってあげる! そこで勝てるかどうかはあなた次第よ! オーケー?」
ナオミ「ケイは一日独占権には興味無し、か……どうするアリサ、乗ってみるかい?」
アリサ「イ、イエスマム! やってやろうじゃないのよ! その代わり誰を選んでも文句を言わないでくださいよ!」バッ
ケイ「決まりね、オーライ! さぁ、どんどん行くわよー!」フゥー
みほ「このノーマルテーブルだと残りはプラウダとサンダースか……」ウーン
桃「西住……そろそろ私の出番ではないか? 私の右手が出番をまだかとうずうずして待っているぞ! ん? 次は私が行っておくか?」チラッ チラッ
みほ「…………河嶋先輩。私、この勝負には絶対勝ちたいんです!」
みほ(そして一日独占権でお姉ちゃんを……っ!)メラメラ
桃「ふむ……つまり私の力が必要、そう言いたいんだな?」ウインクバチーン
みほ「……はい! こうなったら私も腹を括ります! 河嶋先輩! この勝負の全てを河嶋先輩に託します。恐らく勝負は五戦目、黒森峰戦で決まるでしょう。河嶋先輩、覚悟を決めておいてください!」バッ
桃「お、おぉ……西住、何やら燃えているな。ふふ、任せておけ!」グッ
杏(ちょっとちょっと、これマズイんでない……?)
柚子(桃ちゃん……無事で終われるといいけど……)
まほ「ん。カチューシャ撃破だ! ふふ……今日はベルがよく刺さるな。ランクBが出たぞ! このままパンツァーアタックも来てくれよ!」
86 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:18:47.32 ID:FbHHfINNO
カチューシャ「あ、あぁ……味方がどんどん落とされていくわ! ノンナァ……負けそうなんだけど……」プルプル
ノンナ「カチューシャ、お気を確かに! 落ち着いてレバーを叩きましょう、気持ちを強く持つことが大切ですよ!」
カチューシャ「こっちはミホーシャしか残ってないのに、プラウダは後3両も残ってるわ……あ、ベル!」スカッ
カチューシャ「むきぃーっ! さっきから避けられてばかりでむっかつくわ! なんなのあの眼鏡は! ノンナ! あの眼鏡をシベリア送りにしなさい!」スカッ スカッ
ノンナ「敵を倒せてはいませんが良い調子ですよカチューシャ。ベルさえ引き続ければ負ける事はないのです、大丈夫ですから落ち着いてください」
ニーナ「あーこりゃ駄目だなぁ……こったらとこでちびっこ隊長が負げだらこっちは八つ当たりされっかもしんねーな」
カチューシャ「ベル! ベル! ベル! 何で当たらないのよこの下手くそ! ノンナが味方なら絶対当ててくれるのに! ベル! ベル! ちょっとこいつ避けすぎじゃないっ!?」キィー
ノンナ「えぇ、カチューシャが期待を掛けてくれるならば私はいつでも砲弾を当ててみせます。さぁ、残りは1両……エピソードバトルですよ」ニコニコ
カチューシャ「このカチューシャが、負けて、たまる、もんですかぁ!」コツーン フリツーモールー
カチューシャ「ノンナ、歌が流れたわ! これなら安心よね!」
ノンナ「おめでとうございますカチューシャ。これで継続が確定ですね、流石はカチューシャです」ニコニコ
カチューシャ「はぁ……ちょっと疲れたわ……ランクは……」ピチョーン
ダージリン「…………っ!」ピクッ
カチューシャ「何か波紋が……あら? ダージリンが出てきたわ! でもランクD……これは駄目なのかしら?」バーン
ノンナ「これは……」
87 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:19:32.94 ID:FbHHfINNO
ダージリン「おめでとうカチューシャ。ここから先は私が説明して差し上げますわ」ニコリ
オレンジペコ「ですぅ!」サッ
ノンナ「ちょっと……邪魔ですよ!」グッ
オレンジペコ「ダージリン様の邪魔はさせません!」グググ
カチューシャ「な、なによ! このカチューシャに何の用かしら!」サッ
ダージリン「あなたが引いたランクDは私こと、ダージリンのD! ランクDを引くと私のVストック特化ゾーン『ダージリンのこんな格言を知ってる?』が確定しますわ。さぁ一緒に楽しみましょう?」フフフ
まほ「田尻はTでは……?」ボソッ
ダージリン「非公式情報っ!」ベチンッ
まほ「へぶっ!」ビタン
88 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:20:09.97 ID:FbHHfINNO
ーチャッチャラッチャッチャッチャー
『ガルパンG ダージリンのこんな格言を知ってる?』
ダージリン「ふふふ……カチューシャ、さぁゆっくりパンツァープッシュを押してご覧なさい……」
カチューシャ「……むぅ……えいっ」ポシュ
『ガルパンG
ダージリン「成功がゴールでもなければ、失敗が終わりでもない」』
ダージリン「成功がゴールでもなければ、失敗が終わりでもなぁーいっ!」ダジィ
カチューシャ「うるさっ! 一々ハモらないで貰えるかしら!」
オレンジペコ「チャーチルですね! ちなみにこの後には『肝心なのは続ける勇気である』と続きますぅ!」ペコォ グググ
ノンナ「くっ、この、どきなさい!」グググ
ダージリン「さぁカチューシャ! どんどん行きますわよ!」
カチューシャ「あんた席に戻りなさいよ鬱陶しい!」
ダージリン「まぁまぁそう仰らずに……焦らなくてもこれが終われば戻りますわ」ニコッ
カチューシャ「終わるまでいる気なの!? んもう、押すわよ!」ポシュ
『ガルパンG ダージリン「今日はありがとう、面白かったわ」』
ダージリン「はぁーん! 全然言い足りませんわ! カチューシャ、あなた少し引きが弱いですわよ!」
カチューシャ「うっさい! 早く席に戻りなさいよ! ノンナ、ノンナーッ!」
ノンナ「カチューシャの声が聞こえる……! ぐぐぐ、ウラァーーーーッ!」グイッ
オレンジペコ「あふぅ! すみませんダージリン様、弾かれちゃいました」テヘペロ
ダージリン「仕方がありませんわね、席に戻りましょう……」ニコリ
89 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:20:43.47 ID:FbHHfINNO
ノンナ「ご無事ですかカチューシャ!」バッ
カチューシャ「ダージリンがちょっと鬱陶しかっただけだから大丈夫よ! さぁこの出玉勝負、勝ちに行くわよ!」バンッ
ノンナ「先程の『ダージリンのこんな格言知ってる?』は格言の数だけVストックが貰えますよ。カチューシャは一つ貰えましたから次の対戦は絶対に勝てます。良かったですね」ニコニコ
カチューシャ「ふーん、五月蝿いのを除けばまぁまぁお得ね!」
ダージリン「さて、皆さん順調に突破していますわね……私のランクはC。それではそろそろ……ペコ、一度あなたもやってみる?」
オレンジペコ「はい! 是非やらせてくださぁい!」
ダージリン「ではここで一度交代という事で……」スッ
まほ「ダージリンは三戦目で交代か……エリカ、私達も交代するか?」チラッ
エリカ「…………いえ、まだ隊長にお任せしてもよろしいですか?」ウーン
まほ「ふむ、では三戦目もこのまま私が引き受けよう! 今回の相手は……ダージリンか、聖グロだ。これで今回はテーブル10ということが確定したな、次はアンツィオが出てくる筈だ」
アンチョビ「ランクはBだったか……頼むからパンツァーアタックを引いてくれよ!」
ペパロニ「あっドゥーチェ! そろそろ私にも打たせてくださいよ!」コツーン
アンチョビ「あっペパロニ! お前そんな勝手に……次はVストックだから安心して打てると思ったのにぃっ!」
ペパロニ「へへっこれで交代っすね! まぁドゥーチェに高ランクで渡すんで見ててくださいよ! ってありゃ、パンツァーアタック取れなかったっすね! あははは……」
アンチョビ「おいおい、しっかりしてくれ! 罰ゲームがかかってるんだからな!」
ペパロニ「さって、次の対戦相手は……聖グロっすねー! いやー金持ってそうで羨ましいっす!」ケラケラ
アンチョビ「ノーマルテーブルか……となると次はサンダース……私、大丈夫かなぁ……」
90 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:21:18.71 ID:FbHHfINNO
みほ「プラウダ……こんな所で負けられない! 勝つ、勝つ……絶対に勝つ!」メラメラ
優花里(あの、今の内に河嶋先輩は逃げた方が宜しいのでは?)チラッ
桃(え?)
杏(やっぱり秋山ちゃんもそう思う? でもなぁ……逃げても怖いよね……)
桃(え? え?)
沙織(みぽりんってば相当な入れ込み方だもんねぇ……さっきの両腕は冗談にしても、何されるかはわかんないよね)
麻子(待て待て、敵前逃亡は反則負けなんて措置をとられてみろ。それこそ西住さんの怒りの矛先が河嶋先輩に向いてしまう。素直に勝負で勝てれば一番なのだが……ダージリンさんのチームが良いテーブルを引いているからな……厳しい戦いだぞ……)
華(やはりここは私が偶然を装ってレバーを叩くのが……)
優花里(五十鈴殿、それで反則負けなんてなってしまったらそれこそ危ないですよ……そうなるとやはり正攻法で勝って貰う他はないのかもしれません……河嶋先輩、勝算はありますか?)
桃(…………任せろっ☆)テヘペローン
柚子(もう、桃ちゃん! 皆が桃ちゃんの事を心配してるんだよ!)
桃(……大丈夫だ柚子、私はもう逃げないと約束したんだ! そう……戦車道からも、人生からも! まほとそう約束したから……私はもう逃げない!)キリッ
みほ「…………? 河嶋先輩、今お姉ちゃんの名前を呼びませんでしたか?」クルッ
桃「……い、言ってないっす」フイッ
優花里(早速逃げてるじゃないですか!)
桃(今のは……西住がちょっと怖かったから……ノーカンで頼む……)
杏(まっ、なるようにしかならないからね。かーしま……頑張りなよ)ポンッ
桃(はいっ! お任せください!)
柚子(不安だなぁ……)ハァ
みほ「プラウダは撃破。さぁ……次……だよ?」ニヤリ
91 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:22:14.67 ID:FbHHfINNO
ケイ「三戦目の相手はアンツィオね! どんどん行くわよ、ゴーアヘーッド!」グッ
オレンジペコ「きゃーっ! アンツィオ相手だから楽勝ですぅ! あ……でもみほさんがやられてしまいましたぁ……」
ダージリン「まぁまぁ、ペコ……落ち着いてレバーを叩いてご覧なさいな」ニコッ
オレンジペコ「……えいっ」ズガガガーン
オレンジペコ「みほさん復活ですぅ!」キャッキャッ
まほ「くっ! ふざけた茶番を見せてくれるじゃないか!」イラッ
まほ「まぁいい! これでダージリン撃破だ! ランクはCだが……このままの勢いで行くぞ!」グイッ
まほ「うおっ! なんだ!?」クルッ
エリカ「なんだじゃないですよ! 何で今度は私に交代するか聞かないんですか!? さっきまでは毎回聞いてたのに!」グッ
まほ「……次は絶対に勝てるアンツィオだから私が消化したい」ボソッ
エリカ「…………どっせい!」コツーン
まほ「あっ! お前勝手にレバーを叩いて……これじゃ交代しなくちゃならないじゃないか!」
エリカ「はいはいどいてくださーい。まぁ頑張ってBランク出しますから任せておいてくださいよ!」スッ
まほ「おい、本当に頼むぞ! まだどのチームが罰ゲームを受けるかも決まってないんだからな!」
エリカ「ベルッ! ベルッ! ベルゥーッ! って全然ベル引けないわね。うふふ……」ケラケラ
まほ「……本当に大丈夫だろうな……?」ハァ
92 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:23:44.47 ID:FbHHfINNO
ダージリン「さぁどうやら私が一番先に五戦目に到達するようですわね! アンチョビさん……チャレンジバトルをありがとう。これで次がアンツィオなら全国制覇が確定……いざ!」コツーン
ダージリン「黒森峰ですわね、残念ですけど……しかしチャンスチームもありますから勝負にはまだまだ有利ですわ!」
オレンジペコ「ダージリン様が五戦目に一番乗りですぅ!」
ケイ「流石ダージリンね! でも私もまだまだ負ける気は無いわよ!」ボコーン
ケイ「オーケー! 私達も五戦目に到達よ! アリサ、準備はいい?」クルッ
アリサ「ご丁寧にBランクまで付けて貰っちゃって……イエスマム! 一日独占権は必ず私が貰うわ!」グッ
カチューシャ「あぁー! ノンナ、私達が一番遅れているわ! 敵チームが避けてばかりで当たってくれないのよ! んもう! 全員シベリア送りにしてやるんだから!」
ノンナ「落ち着いてカチューシャ、先ずは負けない事です。さぁ次は四戦目の聖グロリアーナです、頑張りましょう!」ニコニコ
ペパロニ「いやー何か全然駄目だったっす……Vストックで継続はしたっすけど、Cランクでした……ドゥーチェ、申し訳無いっす……」ショボーン
アンチョビ「……なぁに、後はこのドゥーチェアンチョビに任せておけ! サンダースだろうが黒森峰だろうがこの私が何とかしてやる!」
まほ「おい……おいエリカ! これは何ランクだ……言ってみろ!」グッ
エリカ「Cって書いてありますね。ダージリンさんがDならCはカチューシャかしら?」ペロッ
まほ「カチューシャはKだ! 全くこの重要な場面でCランクとは、後で覚えておけよ!」
エリカ「ま、罰ゲームは隊長だけですし……頑張ってください! 応援はしてます!」ヘラヘラ
まほ「罰ゲームは私が受けるが後でそれ相応の仕打ちは受けて貰うからな!」
エリカ「何でそうなるんですか! 横暴ですよ!」
まほ「ふん、横暴で結構! 隊長の足を引っ張るなんて副隊長としてあるまじき事、罰の連帯は当然の事だ!」
エリカ「最悪ぅ……」
93 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:24:21.55 ID:FbHHfINNO
ダージリン「あら? 終わってしまいましたわ……ですが黒森峰まで行ければ充分でしょう! 後は皆さんの結果を優雅に待つとしましょう……ペコ、紅茶をお願い」
オレンジペコ「了解しましたぁ、どうぞ……」コポコポコポコポ
アンチョビ「サンダース、突破だ! さぁ私達も五戦目、黒森峰戦に突入だぁーーっ!」バンッ
ペパロニ「ドゥーチェ、聖グロが終わったみたいっす! 奴等に目にものを見せつけてやるチャンスっすよ! やってやりましょう!」グッ
アンチョビ「よーし、ベル! ベル! レア役! ベルゥーッ!」
ペパロニ「ドゥーチェ、口だけで全然何も引けてないじゃないっすか! あとあんこうチームしか残ってないっすよ!」
アンチョビ「うるさい! これからが本番だ、見てろよぉーー!」ボコーン
アンチョビ「あっ……み、みほぉぉーーーーっ!」ガタッ
みほ「な、何ですか!?」ビクッ
アンチョビ「あ、すまん……私の台のみほがやられてしまってな……つい大声が……」シュン
みほ「き、期待に応えられずに何かすみません……」ペコ
アンチョビ「いやいや、私の引きが足らなかったんだ。騒がせてすまなかったな!」ハハハ
まほ「……アンチョビも遂に終わったか。残るは4チーム……この勝負、負けるわけにはいかないぞ!」グッ
カチューシャ「このカチューシャを舐めないでよね! 聖グロ何かに負けてたまるもんですか! さっさと聖グロを倒して私達も早く五戦目に行かないと……」ボコーン
94 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:25:02.27 ID:FbHHfINNO
カチューシャ「このっ! このっ! んもうっ! オレンジペコが避けまくって鬱陶しいわ!」スカッ
ダージリン「ペコ……カチューシャさんが苦戦しているようですわよ……応援して差し上げましょう!」ニコッ
オレンジペコ「はい! ダージリン様の仰せの通りに!」バッ
カチューシャ「ちょっとあんたなんでカチューシャのところばっか来るのよ! あっち行きなさいよ」シッシッ
ダージリン「あらあら、周りを見ても五戦目に到達していないのはカチューシャのチームだけですもの……同じ戦車道を志す仲間として、応援するのは当然の事ではなくて?」ニコッ
ダージリン「ペコ、カチューシャとノンナさんにも紅茶を用意してあげて?」チラッ
オレンジペコ「畏まりましたぁ! はい、どうぞ!」コポコポコポコポ
カチューシャ「いらないったら! あっ、あっ……ミホーシャ! 避けてぇ!」ボコーン
カチューシャ「あああぁぁぁぁ……………………ミホーシャ、あれぐらい避けなさいよ……」ガクリ
みほ「ガルパンGの私が何かすみません……」
ダージリン「あらぁーーー! 残念でしたわねカチューシャ……でも気を落とさないで! ペコ、紅茶に合うお菓子の準備をお願い! 罰ゲーム……何だか楽しくなって来ましたわね!」ニコニコ
カチューシャ「ひっ! カ、カチューシャが罰ゲームなの?」
ダージリン「カチューシャ、あなた一人だけが五戦目に到達出来なかったもの……仕方ないわよね? それにしてもどんな罰ゲームなのかしら、あぁ……早く勝負が終わらないかしら……」ニコニコ
アッサム「ダージリン、そんなに言ってはカチューシャが可哀想よ……」
ノンナ「すみませんカチューシャ……ですが罰ゲームなら私が代わりに受けます! 安心してください!」グッ
95 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:25:38.32 ID:FbHHfINNO
ダージリン「それは駄目よ。罰ゲームは各チームの隊長が受ける、それはまほさんも説明していた筈よ? ルールはルールですもの、ね?」
カチューシャ「うぅ……分かったわよ! カチューシャが受ければいいんでしょ!」プイッ
ノンナ「いえ、私が受けます! 今からまほさんに提言して来ますから待っててください!」ダッ
カチューシャ「ノンナ、ありがとう。でも提言なんてしなくていいわ! ルールは守らないと、それは戦車道でも同じことだし……それよりノンナ、あなたに打たせてあげられなくてごめんなさい……」
ノンナ「ううぅぅ……カチューシャ! 私はそのお気持ちだけでも充分です! 此方こそカチューシャのお力になれずにすみません……!」サメザメ
カチューシャ「ノンナ……」
ノンナ「カチューシャ……ッ!」ダキッ
ノンナ「あぁカチューシャ! カチューシャ! カチューシャァァーーーーッッ!」ギュゥゥゥ
ノンナ「カチューシャァァァァァァァアァァァアァァアアーーーーッッッッ!!!」ギュウウウウウウウウウウウウ
カチューシャ「うぶぶ、つぶ、潰れちゃう……」ギュムギュム
ダージリン「……もしかして罰ゲームはもう始まってるのかしら?」チラッ
オレンジペコ「何を言ってるんですか、早くカチューシャさんを助けましょう! このままじゃ潰れちゃいますよ!」サッ
ダージリン「全く世話のやける……ほらほら、罰ゲーム前にリタイヤなんて許しませんわよ! ノンナさん、その手をお離しなさい!」グイッ
カチューシャ「たす、助かったわ……」ハーハー
アッサム「皆で何をやっているのだか……さて、勝負はどうなってるのかしら?」クルッ
96 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:26:21.18 ID:FbHHfINNO
みほ「サンダース撃破、Bランクだね。さて、と……」クルッ
みほ「河嶋先輩。私が先程言った通りにこの勝負を河嶋先輩に預けます! 準備は出来ていますか!?」スッ
桃「……かしこまりぃぃぃーーーーーっっ!」ダンッ
桃「ん? パンツァーアタックは取れなかったか……ふふふ、お茶目さんめ!」ニヤリ
みほ「……………………」ジー
柚子「も、桃ちゃん! 真面目にやんないと駄目だよぉ!」アタフタ
桃「ふふ、すまんすまん。さて人数は……と、7対8……このピンチ……逆に燃えてくるな!」ンフー
みほ「……………………」ジー
杏(駄目だ……このままじゃかーしまが殺られちゃう!)
沙織(みぽりんが真後ろに立って見下ろしてるよ……これ超怖いね)
優花里(最早我々には祈る事しかできませんね……河嶋先輩……御武運を!)ギュウ
まほ「ほう、残ったのは私と桃ちゃんとアリサか……これは良い勝負になりそうだな!」
桃「まほ……私の戦車道を見せてやる。覚悟するといい!」グッ
アリサ「年上だからって譲りませんよ、この勝負は絶対に勝ちます!」グッ
まほ「二人ともやる気だな、だが勿論私だって負けるつもりは無い! さぁ勝負だ!」バッ
ケイ「アリサーッ! 負けたら反省会よーっ! フレッフレッアリサーッ! レッツゴーアリサーッ!」
ナオミ「負けたらまた反省会をするのかい? やれやれ……アリサ、負けるんじゃないよ!」
アリサ「……ベルの引きも良い……この勝負だけは負けたくない、負けてたまるもんですか!」
97 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:26:50.24 ID:FbHHfINNO
小梅「隊長ー! ここが勝負どころですよ、頑張ってください!」
エリカ「隊長が負けたら連帯責任で罰なんて絶対に嫌ですから勝ってください! お願いしますよ!」
まほ「エリカ! お前はチームの足を引っ張ったから勝っても負けても営倉行きだからな!」
エリカ「んじゃもういっそ負けろぉ! くそったれぇ! くたばれぇー!」バンッ
小梅「エリカさん! 駄目ですってば!」グググ
杏「かーしま、とにかくベルを引くんだぞ。引けさえすれば負けないんだから」
桃「会長……お任せください! ふん!」ボコーン
桃「あ、またやられた。ふん! 気合いが足らんぞレオポンチーム!」プンプン
みほ「……………………足、かな」ボソッ
柚子「桃ちゃぁぁぁん! もっと真面目にやってぇ!」ウワァァァン
桃「最初から私は真面目にやっている! だが大洗チームの皆が避けてくれないんだ!」
杏「かーしまぁ、ベルを引けぇ! ベルを引かないと殺られるぞぉーっ!」
まほ「ふふふ……盛り上がってきたな! 残念ながら罰ゲーム受けるチームは決まってしまったが……そうだ、賞品の一日独占権についてだが、具体的にはどんな感じにするんだ?」チラッ
みほ(むっ! 優花里さん、お願いっ!)グイッ
優花里「おっふ! え、えぇとですね……あの、好きなシチュエーションも可です! 拒否権はありません!」
アリサ「って事は男装したまほさんとデート出来るじゃない! 絶っっっ対に勝つわ!」フンスフンス
まほ「アリサ、そんなことを私にさせる気か、まぁ賞品というなら仕方ないか……」フゥ
98 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:27:25.92 ID:FbHHfINNO
優花里(西住殿ぉ、こんなところでどうですかぁ!?)チラッ
みほ(最高の答えだよ優花里さん! はむはむだけじゃなくて……はむはむふぇすてぃばるも開催してあげるね!)ニコッ
優花里(は、はむふぇすぅぅぅーーーーっっ!? そ、それってはむはむはむすとりんぐすも付いてるんですか!?)ハァハァ
みほ(勿論してあげるよ! 優花里さんのはむすとりんぐす……ちゃ、ん、と、綺麗にしておいてね!)ニコッ
優花里(は、はぁ……はぁ……はいぃぃぃーーーーっっ!)バッ ダダダ
沙織「ちょ、ちょっとゆかりん、どこ行くのぉー!?」
優花里「私は今からバター買ってきます! マーガリンと生クリームもセットでぇーー!」ダダダ
沙織「な、なんでバターとマーガリンと生クリームを…………?」
麻子「ふーむ、食べる……とか?」
華「きっと何かに塗ってはむはむするんですよ。何に塗るかはわかりませんが……」フフフ
麻子(はむはむ……って何だ?)ウーン
アリサ「うらぁ! 次ぃ! もっとベルを……ベルを寄越しなさいよぉぉーーっっ!」ボコーン
まほ「はいっ! はいっ! セイッ! カモッ! うぅ……余りベルが引けん……」
桃「打って打って打ちまくれぇぇーーーっっ! あっまたやられた! うさぎさんチームめ、後で説教だ!」
みほ「……………………」ジー
みほ「…………会長、お話が」クルッ
杏「うひぃ! な、何かな西住ちゃん?」ビクッ
99 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:28:05.15 ID:FbHHfINNO
みほ「あの、河嶋先輩の為に会長にも協力して欲しいんです。お願いできますか?」
杏「協力……協力ね、オーケーオーケー! 西住ちゃんとかーしまの為になら私も頑張るよ! んで、何をすればいいの?」
みほ「ありがとうございます。そうですね、河嶋先輩に危機感を持たせる為に演技でもしてもらえるとありがたいんですけど……いいですか?」ジー
杏「あはは、演技ね……私に出来るかなぁ……ま、やってみるよ!」ニコッ
みほ「…………言質は取りました、では華さん……お願いします!」パチン
華「畏まりました、では会長……失礼しますっ!」ガッ
杏「どわっ! ちょ、私を羽交い締めしてどーすんの!?」ジタバタ
みほ「河嶋先輩、後ろを見てください!」
桃「何だ何だ騒々しい! こっちは今良いところなんだぞ!」クルッ
桃「か、会長!? おい五十鈴、その手を離せ!」グッ
みほ「河嶋先輩、落ち着いてください。会長にはまだ危害を加えません」
杏「……え……もしかして今、まだって言った?」ビクッ
みほ「はい、まだです。しかし河嶋先輩がガルパンGで自軍を一両失う毎に会長には何らかの制裁が加えられていきます」
桃「なっ!? そんな事が許されると思っているのか! 西住……貴様ふざけるなよ!」ガッ
みほ「いえいえ、これは会長自身も了解しての事です。ですよね、会長?」チラッ
杏(おいおーい、これ本当に演技で済むの……? うーん、でもこのままじゃかーしまも負けそうだし、これで少しでも流れが変わるのなら協力してもいいかな……)
杏「かーしま……勝てっ! 勝って私を助けろぉーーっ!」ジタバタ
桃「わ、態々会長が私の為にそこまで……分かりました! 必ず勝って会長を助けて見せます! ふん!」ボコーン
桃「あ…………っ!」ビクッ
100 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:28:34.92 ID:FbHHfINNO
みほ「河嶋先輩のあひるさんチームがやられましたね。では華さん、お願いします」パチン
華「はいっ! 私、実は前々から会長の肉置きにとても興味が沸いておりまして……その小柄な体躯でありながらも所々にある女性の主張を表すかのような柔らかな膨らみが本当にたまりませんわぁ……それでは、準備はよろしいですね?」グッ
杏「え、演技だよね!? 西住ちゃんも演技って言ったよねぇ!? 何か雰囲気おかしくない!?」ジタバタ
華「勿論演技ですとも! 演技即ち見物人の前で演じる技! この裏五十鈴流の妙技、とくとご覧あれ!」バババッ
杏「は、嵌められた!? わっちょ、そんな……んんっ!」モジッ
桃「会長ぉぉぉーーーーっっ! 貴様等会長を離せぇーーー!」ガッ
みほ「華さん、ステイッ!」ビシッ
華「おっと……止められてしまいましたわ。ですけど仕方ありませんよね、ふふふ……河嶋先輩にはまだ3両も残っていますもの。ねぇ、会長? えいっ」ピンッ
杏「あんっ! ちょ、そこを弾くのは止めてよっ!」ビクンッ
華「みほさんにお願いされてますので、そう仰られても私にはどうすることも出来ませんわ。河嶋先輩が勝つことでも祈られては如何です?」ウフフ
杏「か、かーーーーしまぁぁぁーーーーっ! ベルを引いてくれぇーーーっ!」ジタバタ
みほ「河嶋先輩、会長もこうしてベルを引くことを望んでいます。是非ベルを引いてください」ジー
桃「……ひ、引けなかったら会長はこれ以上どうなるんだ!?」アゼン
みほ「今、河嶋先輩の脳裏に嫌な想像が浮かんでいるでしょう? それが脳裏ではなく眼前で繰り広げられるだけですよ。ま、するのは華さんなので多少の色は付くかもしれませんが……」ジー
華「……楽しみですねぇ、会長?」グリグリ
杏「ぐ、ぐりぐりすんの止めてよぉ……」シュン
101 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/12(火) 00:29:02.57 ID:FbHHfINNO
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