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西住まほ「大洗玉球物語2」
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1 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:12:57.72 ID:zHH4gr5z0
まほ「…………ん?」ピローン
まほ「着信か……どれどれ」チラッ
―――――――――
ハイパースーパーグランドリフレッシュオープンツヴァイ!
あのパーラー大洗店がメガ害悪大洗店へと進化を遂げ、堂々復活!
復活の産声を皆さんの出玉で盛り上げたい!
そんな気持ちで配信しております!
パーラー大洗店の元常連様も、一見様も等しくお客様でございます!
この機会に是非一度メガ害悪大洗店へとお越しください!
―――――――――
まほ「ふむ……あの店はみほ達に潰されたかと思ったが、どうやら害悪グループと提携でもしたようだな。リフレッシュオープンか……商魂逞しいものだ。ん? このメールにはまだ続きがあるな」ジー
―――――――――
当店では犯罪行為を許しません!
引き子、打ち子を使った軍団行為!
背面に立ちお客様の遊戯を阻害する行為!
会員カードを複数所持して使い回す行為!
窃盗、暴力、騒音、西住流にも断固抗議、即時通報致します!
―――――――――
まほ「……………………」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1589127177
2 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:19:13.65 ID:Qc+FF3//O
まほ「……まだ続いているな」
ーーーーーーーー
このSSは時系列等がねじまがっております。
色々な齟齬等もありますので、生暖かい目で見守ってください。
あといつもの4倍長いです。
ーーーーーーーー
まほ「これは一体何の事だろうか……?」
まほ「……それにしてもこのメールは明らかにみほへの宣戦布告だろうな。パーラー大洗の時にも随分色々やっていたみたいだし……それにしてもメガ害悪か……よし、一度行ってみるか!」グッ
3 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:19:59.15 ID:Qc+FF3//O
ーーー大洗学園艦 メガ害悪大洗店前 オープン当日ーーー
まほ「ついに来たわに……いや、ついにオープン日が来たな! 今日は気合いを入れて朝の抽選を受けに来たぞ!」
まほ「周りには凄まじい人波が溢れている。1000人は下らないだろう、しかし先の告知の通り先着順ではなく抽選入場だからな、先ずは抽選で運試しだな」ウンウン
まほ「最後尾は……ここか。抽選だけでも大分時間がかかりそうだ、だがこの待っている時間にある程度の戦略を決めておく。番号次第で狙える台が変わるんだ、良い番号が引けるに越したことはないが、悪かった時の事も考えなければならない」
???「ん? 西住……西住まほじゃないか!」
まほ「……こんな所で態々大声で名前を呼ぶな……安斎!」クルッ
アンチョビ「おっと、すまんすまん。ってお前も安斎って呼ぶな! アンチョビと呼べアンチョビと!」プンプン
まほ「ふん、前にも言ったが私もまほでいい。それで今日はこんな所でどうしたんだ……なんて話は無粋だな」ニヤリ
アンチョビ「ふふふ……今日はまたとないグランドオープンの日だからな! 私達も抽選を受けに来たんだ!」ニコニコ
まほ「……ペパロニもカルパッチョも見当たらないが、一人じゃないいのか?」キョロキョロ
アンチョビ「今日は抽選だろ? 三人で固まって抽選を受けるよりバラバラで受けた方が良いかと思ってな、抽選は別々に受けることにしたんだ」
まほ「公平な抽選なら順番に意味は無いと思うが、お前らはよくわからないことをするんだな」フゥ
アンチョビ「いいじゃないか。天に祈るのも良し、勿論祈らないのも自由だ。抽選一回にだって馳せる思いがあっても良いだろ?」
まほ「そうだな。っと抽選が始まったか……うん、最後尾は店員がしっかり塞いでいる。こういう時は後ろに並び直して再抽選しようとするマナーのなってない奴もいるからな。こういう対応が良い店は好きだぞ」テクテク
4 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:21:12.76 ID:Qc+FF3//O
まほ「ところで、アンチョビは何を打つんだ?」
アンチョビ「うーん、抽選次第だからなぁ。私個人としてはリセットの強い機種を拾っておきたいんだが、折角のグランドオープンだから設定が見抜きやすい台を狙いたいんだ!」
まほ「となると6号機か? どの台も6だけは解りやすいものばかりだからな」
アンチョビ「そうだけど……うーん、うーーーん……わからん! よぉし、抽選番号が良ければ絆! 悪ければ大人しくAタイプでも打つことにしよう!」
まほ「Aタイプって……アンチョビ、お前はきちんと目押しが出来るのか? 何か不安だな……」
アンチョビ「な、何だとぉー!? 確かに、確かに私はそれほど目押しが上手い訳では無い! だがサザンやバンバン、ビーマを打つ訳じゃないんだから大丈夫だろ! ディスクアップは……まだ練習中だから……」ウツムキ
まほ「……ディスクの場合、ビタ率50%で機械割りが100前後になるそうだが、アンチョビはどのくらいなんだ?」
アンチョビ「…………ペパロニはビタ率95%ぐらい。カルパッチョはビタ押しをミスしているのを見たことない!」
まほ「二人とも凄いじゃないか! で、当のアンチョビはどうなんだ?」ジッ
アンチョビ「ド、ドゥーチェアンチョビは……じ、17%ぐらい……だと思う」ウツムキ
まほ「それは流石に低すぎるだろ。ディスクは打たない方がいいと思うぞ」
アンチョビ「と、隣にカルパッチョが居ればビタ率は100%になるんだ! …………ダメ?」ウルッ
まほ「それはカルパッチョに押して貰っているからだろ。大人しく練習しろ」
アンチョビ「うぅ……ドゥーチェ、頑張る……! ところで、まほはどうなんだ? やっぱり西住流はビタ押しもビッタビッタ押せるのか?」
まほ「西住流にそんな技は無い! 私は……そうだな、3割といったところだ」
アンチョビ「…………練習、しよ?」ポンッ
まほ「うぅ……まほ、頑張る……! おい何をやらせるんだ! っと、やっと抽選の番が来たな」
5 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:21:53.67 ID:Qc+FF3//O
アンチョビ「私はこっちの列か……おいまほ、何かド、ドキドキしてきたなっ!?」
まほ「今日一日の運命を決める最初の抽選だ……いやが上にも期待が高まるというもの……行くぞっ!」タンッ
ーーー393番ーーー
まほ「何故ここで未来さん……」ガックリ
アンチョビ「やった! 78番だ! これは色々座れそうだぞ!」ニッコニッコ
まほ「くっ……まだ高設定に座れないと決まった訳じゃない! 少し落ち着いて作戦を練るとしよう……」
ペパロニ「あっ、いた……ドゥーチェ! 番号はどうっすか!? 良い番号引けたっすか!?」
カルパッチョ「ドゥーチェ、ペパロニもここに居たのね。お二人の番号はどうでしたか?」
アンチョビ「んっふっふっふ……ななじゅうぅぅーーはーちばぁーん! どーだペパロニ、カルパッチョ! このドゥーチェアンチョビが勢いに乗れば不可能はなーいっ!」ニッコニッコ
ペパロニ「うおぉぉーーーっ! 流石ドゥーチェっす! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!」ドゥーチェ ドゥーチェ
カルパッチョ「ドゥーチェ、やりましたね! ドゥーチェ! ドゥーチェ! ドゥーチェ!」ドゥーチェ ドゥーチェ
アンチョビ「あっはっはっはっはーーっ! それで、二人は何番だったんだ? 近い番号だと良いな!」
6 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:23:09.27 ID:Qc+FF3//O
ペパロニ「私は170番でした! いやぁーこれでも三人の中で一番良い番号だと思ったんですけどねー! やっぱドゥーチェには敵わないっすよー!」ケラケラ
アンチョビ「いや、それでも良い番号じゃないか! 最善機種は狙えないが、充分良い台が狙える番号だな! それで、カルパッチョはどうだったんだ?」チラッ
カルパッチョ「2番でした!」テヘッ
アンチョビ「えっ?」
ペパロニ「うっ?」
カルパッチョ「2番……ですっ!」ニコリ
ペパロニ「うぉぉぉーーーーっ! ドゥ、ドゥーチェを軽々超えて来たぁぁーーっ! パ……パッチョ! パッチョ! パッチョ!」
アンチョビ「え、えぇぇーーーーっ!? え、ええ選びたい放題じゃないか! こここうしちゃおれん! アンツィオメンバー全員集合!」
ペパロニ「してるっす!」ビシッ
カルパッチョ「してます」ビシッ
アンチョビ「そそ、そうだよな。すまん……よし! 作戦会議の為に場所を移すぞ! ナポリターン! かーらーのー……アーヴァンティッ!」ビシッ
アンチョビ「それじゃ私達は何を狙うか話し合うから、まほ……さらばだ! はーっはっはっはーっ! それパッチョ! パッチョ! パッチョ!」ドタドタ
ペパロニ「パッチョ! パッチョ! パッチョーーッ!」ドタドタ
カルパッチョ「パッチョ! パッチョ!」キャッキャッ
まほ「…………あいつら三人の抽選番号を足した数より私の番号は大きいのか、どうしたものかな」ハァ
7 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:23:59.38 ID:Qc+FF3//O
まほ「まぁいい、再整列までにはまだ時間があるし、先ずは落ち着いて設置機種でも調べるか。最悪の場合打たずに帰ることも考えておこう。火傷をする前に撤退するのも大事なことだからな」
まほ「2番か、いいなぁ……もし私が2番だったら何を打とう……リゼロに絆に凱旋ハーデス……うーん、羨ましいな」トボトボ
???「あっ! お姉ちゃーん!」トタテテ
まほ「ん? この呼び方は……」クルッ
みほ「やっぱりお姉ちゃんだ! 大洗の学園艦に来てたんだね、久し振りに会えて嬉しいな!」ニコニコ
まほ「あぁみほ、久しぶりだな。実は私にこの店のグランドオープンを告知するメールが届いてな。まぁ暇潰しがてらに寄ってみたんだ。みほはもう抽選は終わったのか?」
みほ「うん、残念だけど350番だったの。お姉ちゃんはどうだった?」チラッ
まほ「…………んっ」サッ
ーーー393番ーーー
みほ「あっ、未来さんだ……」フフッ
まほ「……まぁ、台数を考えるとお互い何かしらには座れるだろう。頑張ろうな!」
みほ「うん! じゃあえーと、お姉ちゃんの事を考えて400番ぐらいに仕掛けておくね! それじゃ私達は作戦会議があるから、また後でね!」トタテテ
まほ「えっ? おい仕掛けるって何を…………うーむ、行ってしまった。みほの奴、もしかしてまた軍団でジグマでもするつもりなのかな? 400番……私の番号より後ろに何かあるのか?」
ーーーーーーーーーー
8 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:24:44.63 ID:Qc+FF3//O
まほ「……そろそろ再整列の時間か。並びに行こう!」トテトテ
まほ「私の393番はここか。こうして見るとこの番号でも列全体から見れば前の方だ。みほが言っていた400番の辺りは……あれか。見たところ普通の女の子達が居るだけだが……というか、あの子達は大洗の戦車道の人たちじゃ……?」
まほ「いかん、列が進み始めたぞ! こうなったら後ろを気にしている場合ではない! スロットの島を目掛けて一直線だ!」トテトテ
店員「いらっしゃいませー! 此方の台確保券をどうぞー!」サッ
まほ「どうもありがとう。さて……スロットの島は……?」サッ
???「む! 貴様ぁ! 今此方の肩に貴様の手が触れたぜよ! 現代の鞘当てのつもりか!?」キッ
???「そんな事は知らんなぁ! 貴様の肩が低すぎるのがいけないのではないか? 当たらない程度には大きくなってもらわないと困る」グイッ
おりょう「なっ! 人が気にしていることをずけずけとぉ……絶対に許さんぜよ!」
左衛門佐「どう許さないと言うんだ? 小さい肩をぷるぷると震わせるだけか? 可愛いものよ……」フゥ
おりょう「くっ! もはや許せぬ! 成敗してくれるわ!」バッ
エルヴィン「おーい! 喧嘩だぞぉー! 巻き込まれると危ないぞぉー!」
カエサル「これではこっちの入り口は通れないな……全く迷惑なものだ……」ヤレヤレ
店員「お、お客様! 喧嘩はお止めください!」ワーワー
9 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:25:17.40 ID:Qc+FF3//O
まほ「……何か後ろが騒がしいな。引き返すか?」クルッ
みほ「あっもう! お姉ちゃんったら、今は引き返しちゃ駄目だよ!」グイッ
まほ「おっと、みほ……もう台は確保したのか? 何だか後ろが騒がしくてな。喧嘩のようだが……」ジッ
みほ「あれは喧嘩じゃないから大丈夫! 私はもう台を抑えたんだけど、お姉ちゃんを心配して見に来て正解だったよぉ……さぁ、早く何か台を確保した方がいいよ?」
まほ「むぅ……みほがそう言うならとりあえず何か確保しておくか。さてさて、後ろから人が来る気配も無いし、ゆっくり選ぼう!」トテトテ
みほ「……それに後ろのあれはね……喧嘩じゃなくて……妨害って言うんだよ……」ボソッ
まほ「ん? みほ、今何か言ったか?」チラッ
みほ「んーん、何にも言ってないよ! 後ろからは何故か人が来ないから、ゆっくり選んでね! それじゃ、また後で!」トテトテ
まほ「あぁ、また後でな。しかし行ったり来たりとみほも何かと忙しいようだ。うーむ、それにしても……どの台にするかな。迷うが……これにしよう!」
10 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:25:53.75 ID:Qc+FF3//O
ーーーマジカルハロウィン5ーーー
まほ「絆、凱旋、リゼロにまどかやハーデスと順番に埋まっていった感じで、とりあえず座れるものに座ってみたのだが、マジハロ5か……いや、マジハロ7を控え規制の為撤去されるこのマジハロ5の高設定を狙えるのも最後かもしれない。先ずは打ってみようじゃないか!」ジャララ
???「げっ……西住……さん……」ビクッ
まほ「ん? お前は……サンダースのアリサじゃないか、久し振りだな。しかし人の顔を見て狼狽えるのは感心しないぞ」
アリサ「そりゃ狼狽えますよ。さっきの騒動の元凶って西住さんのとこですよね? やりすぎですよ! おかげでろくな台が残っていないじゃないですか!」プンプン
まほ「前にも言ったが、私の呼び方はまほでいい。それで騒動の元凶ってなんだ? 後ろが騒がしかったのは気付いていたのだが、結局見に戻らなかったので何が起きたかは見ていないんだ」
アリサ「知らないんですか? あなたのとこの妹が仲間を使って喧嘩を装い入場妨害してたんですよ! お陰で私の入場がかなり遅れたじゃないですか! あなたあいつのお姉さんでしょ、どうしてくれるんですか!」プンプン
まほ「え、えぇ……? みほがあの騒動を画策したって言うのか……? それは何かの間違いじゃ……」
アリサ「間違いないです! 私の前が丁度あの騒ぎを起こした大洗の奴等で、私が奴等の話を盗み聞きしてたら『我々の所で足止めしろと隊長からお達しがあった』とかなんとか言ってて……」
まほ「アリサ、前も言ったが盗み聞き等はあまり良くない。君はそういう癖を少しずつでも直していかねばならないと思うぞ……」ヤレヤレ
アリサ「いや今はそんなとこで噛み付かれても困るんですよ! とにかく……はっ!」ビクッ
まほ「急に固まってどうした? 向こうに何かあるのか?」クルッ
みほ「〈●〉〈●〉」ジーッ
まほ「う、うおぉっっ! な、なんだ、みほじゃないか……」フゥ
みほ「…………お姉ちゃん、アリサさん……何か、あったの?」テクテク
11 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:26:40.62 ID:Qc+FF3//O
まほ「いや、アリサがなーー」
アリサ「いいいいいやいやいや、いやいや、何も無いわよ! たたた、ただまほさんと久し振りに会えたから嬉しくって! ねっ!? まほさん、ねっ? そうよねっ!?」ブルブル
まほ「いや、アリサがーー」
アリサ「まほさん! まほさぁん! 久し振りに会えてちょっと盛り上がっちゃったわね! さぁて、一緒に打ちましょ? ねっ? 早く、ねぇ早く!」ジャララ
まほ「あ、あぁ分かった分かった……そんなに興奮しなくてもいいのに」
みほ「…………ふーん、お姉ちゃんが詰め寄られてたから何かトラブルかと思っちゃった。お姉ちゃん、本当に何も言われてないの?」ジー
まほ「え、アリーー」
アリサ「まほさぁん! もう、まほさぁーーん! 駄目、駄目駄目駄ー目なんだから! マジハロ5! 目の前にがマジハロ5があるんだからここは私に任せなさい! 結構打ち込んだんだから、熱いポイント解説するわよぉ! さぁ行くわよ!」ブンブン
まほ「分かった、もう分かったから、肩を揺らすな。頭が揺れるだろ」グラングラン
まほ「あぁ……頭がくらくらするぅ……」ピヨピヨ
みほ「……それにしてもお姉ちゃん、本当にマジハロ5で良かったの? 何か打ちたい機種があれば譲るけど……?」チラッ
まほ「ははは……何やらマジハロ5に自信のあるアリサに解説してもらいながらこの台を楽しむことにするから大丈夫だよ。気遣ってくれてありがとう、色々すまないな」
みほ「んーん、何かあったらいつでも言ってね? それじゃ私も期待値を積んでくるから、また後でねっ!」トテトテ
12 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:27:38.23 ID:Qc+FF3//O
undefined
13 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:28:39.72 ID:Qc+FF3//O
アリサ「…………ぶふぅーーーっ! こわっ! 何あの子、滅茶苦茶怖いじゃない! あぁ……心臓止まるかと思ったぁ……」ハァ
まほ「いつものみほだろうに……そんなに怖がらなくてもいいんじゃないのか?」チラッ
アリサ「いやいやいや、言葉の端々に何かおかしいのが混ざってたでしょ! 打ちたい機種があれば譲るって何!? そんなに台数を抑えてるの!? というかその名前はもう出さないで! 名前聞くだけでちょっと怖いわ!」ブルブル タンタン
アリサ(…………ん? この出目……)ピクッ
まほ「あのな……人の妹をヴォルデモート卿みたいに言わないでくれ。みほはあのお方でも何でも無いんだぞ」フン
アリサ「…………ふぅ、何だか打つ前から疲れたわ……何か飲もうかしら。あっそうだ、まほさん、ちょっとした勝負をしません?」ニヤリ
まほ「勝負? 戦車道ならいつでも受けてたつぞ?」ニヤリ
アリサ「んな訳無いでしょ! 戦車なんて持ってきて店を壊す気なんですか? ……この台で早く当てた方に飲み物奢るっていう勝負ですよ! どうです、受けてくれますか?」ニヤ
まほ「あぁ、そういう勝負か……いいだろう! 西住流に後退は無い、受けてたつ!」グッ
アリサ「じゃあ……折角のマジハロ5なんで……カボチャンスを先に当てた方が勝ちでどうですか?」ニヤニヤ
まほ「ふふふ……そんな条件でいいのか? 私の台は既に高確示唆の校長室ステージに滞在している……他校の後輩に集るのも悪い気がするが……さくっとボーナスを当ててカボチャンスを頂かせて貰おう! 勝負開始だ!」カツーン タンタンタン
14 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:29:24.60 ID:Qc+FF3//O
アリサ「はいはーい。まほ先輩……飲み物ご馳走さまでーす!」タン カボチャーンス
まほ「えっ!? あっ、アリサ……お前リセットの6択を当てたのを確認してから勝負を仕掛けてきたな! そういう小狡い所が良くないんだぞ。ケイの反省会は効果が無かったようだな! 全くもう!」プンプン
アリサ「ぷっふー、勿論戦車道の事は反省してまーす! でも勝負は勝負でーす! まほさんこそ注意力が足りてないんじゃないですか? 両隣くらいの出目や演出は把握しておかないと、いつかチャンスを取り零しますよ?」ニヤニヤ
まほ「なっ、ああ言えばこう言う奴だな……まぁ負けたのも事実か……ちょっと待ってろ」スッ
みほ「大丈夫だよ、お姉ちゃん。はい、飲み物……どうぞ?」サッ
アリサ「どわぁぁっっ! な、何であんたが……っ!?」ビクビク
みほ「……アリサさんが勝ったんだもんね? はい、どうぞ」スッ
アリサ「は、ははははひぃ! どどどどうもありがとうございます!」スッ
みほ「お姉ちゃんはいつもこれ飲んでたよね? はい、どうぞ」スッ
まほ「あ、あぁ……態々すまないな。ありがとう……」スッ
みほ「うん! どういたしまして! それじゃ、また後で……」トテトテ
15 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:30:09.41 ID:Qc+FF3//O
まほ「…………」ボーゼン
アリサ「…………」ガクガク
みほ「…………それと」ピタッ クルッ
みほ「……アリサさん……あまり私のお姉ちゃん相手にはしゃがないでね……?」ボソッ
アリサ「はははははははひぃ! きき肝に命じておきますぅ!」ガクガク
まほ「…………今のは、私も少し怖かったな」
アリサ「少しどころじゃないですよ! 何で勝負がバレてるんですか!? もうダメ……怖くて泣きそう……」グスッ
まほ「何でだろうな、上に傍受機でも浮かんでいるのか?」チラッ
アリサ「あー怖すぎてこの飲み物喉に通らないわよぉ……あの子本当になんなの!?」グスッ
まほ「それを私に聞かれても困る。まぁいいじゃないか。アリサが私との勝負に勝ち、結果飲み物が貰えた。それだけだ」
アリサ「……怖いけど、とりあえずそう思うことにします。はぁ……早くカボチャンスを消化しよっと」デカカボアターック
アリサ「っと……早速デカカボが来たわ! スイカね……当たってるといいけど」
まほ「私の台は呑気に散歩ばかりだな。周期で校長室に行く辺りモードは悪く無いようだが」イラッシャイマセー
アリサ「んー、チャンスリプの出現率が上がってるわね。これは……頂きでしょ!」ビッグボーナース
アリサ「異色でもオッケー。先ずは固まった出玉を目指すのよ、一撃は求めていないわ! まほさんは……?」チラッ
まほ「強チェ……スカ。スイカ……スカ! 強チェ……駄目か。チャンスリプ……錬金ボーナス!」アリスノ レンキンボーナース
まほ「…………うん、良い調子だ!」ニコリ
アリサ「その展開で!? 嘘でしょ!?」ブッ
16 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:30:56.73 ID:Qc+FF3//O
まほ「いやいや、錬金でも当たるだけ嬉しいものだ。私は錬金を重ねて結界防衛に入れるのがマジハロ5の一番現実的な展開だと思っている。それに……何かしらのボーナスを引けばチャンスは貰えるんだ」
まほ「早速だがアリサ、見ろ。モードの良さそうなボーナスからの即コイン溢し……第三ボタンを離すのが楽しみだな?」ネジネジ
アリサ「確かにその場合は1ゲームミッションの可能性も出てきますけど……そんなに都合よくいくわけが……」
まほ「だが、ゼロじゃ無い。だから絶対に当たらない可能性なんて……無いんだ!」ピーン ミッション 1ゲーム
アリサ「そんな、嘘……本当に引いた……? まさかこの勢いのままEXまで行っちゃったり?」ジッ
まほ「ふふふ……良い感じだ……これは、行けるぞ!」ピシーン
(≧ω≦)
? ? ?
まほ「……おっと、突入リプを引いてしまったか。しかしまだだ、まだ大丈夫。西住まほは慌てない。ストックは貰えなかったが6択を当てれば問題無い。行くぞ!」タンタンタン プシューン
まほ「……うん……大丈夫だ!」グッ
アリサ「いや、駄目でしょ!? 何をやりきった雰囲気出してるんですか! それ全くやれてねーんですよ!」バンッ
まほ「そんなことを言ってもやれなかったんだから仕方無いだろ。錬金のポイントは蓄積出来たし、ARTに入らなかったからモードも転落しない。まだまだ始まったばかりだ、気長にやるさ」ニコリ
アリサ「まぁそうですけど……というか、まほさんってマジハロ5に結構詳しいんですね。私が解説する事なんてあまり無さそうですけど」
まほ「いやいや、私の打ち込みなんて大したことは無い。それに解説なんて無くても、こうしてまたアリサと一緒に打てて嬉しいよ」
アリサ「はぁ、そういうもんですか……あ、終わっちゃった。やっぱりもうちょっとマジカってくれないと出玉は伸びないわね」
17 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:31:55.13 ID:Qc+FF3//O
まほ「よし……今度は強チェが引っ掛かったか。どれどれ……」アリスノ レンキンボーナース
まほ「魔法瓶か爪を引ければ……引ければ……引け……」ボカーン
(≧ω≦)
? ? ?
まほ「ひだり……いや、右だ!」タンタンタン プシューン
まほ「……よし、次だ!」キリッ
アリサ「なんかまほさんってポジティブですよね。そういうとこ、ちょっとうちの隊長に似てますよ」チラッ
まほ「それって、ケイにか? 似てるかな、自分ではなんとも言えないが……」
アリサ「逆境を楽しみそうっていうか、苦難を苦とも思わなさそうというか……」
まほ「ふむ……道があって、足が動くのなら人はきっと前へと歩いていける。私はそう思っているよ。アリサは一々難しく考えすぎなのではないか」フン
アリサ「うぅ……言い返せない……タカシぃ……何故私では駄目なの……?」グスッ
まほ「おいおい、またタカシの話か……」
アリサ「だって、だってぇ……私はそれでもタカシが好きなのぉ……」グスッ グスッ
まほ「いきなり泣き出すなんて情緒不安定な奴だ。しかしアリサがそこまで入れ込むのなら、そのタカシとやらは余程良い男なんだろうな。それほど好きになれる男性が居るのは羨ましいよ」ハァ
アリサ「……あのぅ、まほさんの恋愛話とかって無いんですか?」チラッ
まほ「あのな、前も話したが黒森峰は女子学園だぞ。そんな浮いた話なぞ出きる筈が無いだろう」
18 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:32:46.35 ID:Qc+FF3//O
アリサ「でも今はそういうのも自由な雰囲気になってきてるじゃないですか。女同士だって不思議じゃありませんよ!」
まほ「お前……まさかタカシって女じゃないだろうな?」チラッ
アリサ「そんな訳無いでしょ! タカシは立派な男性です! でも今はまほさんの話なんですよ!」グッ
まほ「と言われてもな……まぁ私のような者でも慕ってくれる子達は黒森峰にも沢山居るが、あれらは恋愛感情なんて持ち合わせていないだろう。中には告白してくる子も居たがな」
アリサ「へぇ……まほさんってやっぱりモテるんですねぇ……その告白にはどう答えたんです? キープ? やっぱとりあえずキープしたんですか!?」
まほ「いやいや、丁重にお断りさせてもらったさ。私には同性愛に対する偏見などは勿論無いが、私が告白を受けた時には既に黒森峰の戦車道を率いていく立場だったからな、そんな浮わついた気持ちで黒森峰のトップに立つわけにはいかないだろう?」チラッ
アリサ「じゃぁ……もし告白を受けたのが今ならどうなんですか? 今ならまほさんはもう戦車道も半分引退みたいなものじゃないですか! 黒森峰の隊長でもない、西住まほは告白に対してどう答えるんですか!?」フンフン
まほ「え、えぇ……? うーん、そうだなぁ……人によるとしか言えないかな。私も聖人では無いのでな、好意を覚える人も居れば不快に感じる人もいる。私を慕ってくれた子達には俗っぽいと失望されそうだが……」
アリサ「そんな奴等は放っといてくださいよ! じゃ、じゃあ……他の学園艦の隊長と付き合うなら誰ですか!? あ、副隊長もオーケーですよ!」フンスフンス
まほ「な、何か鼻息荒いぞお前……そんなに興奮することか?」チラッ
アリサ「だってこういう話ってサンダースじゃあんまり無くって! ねぇー教えてくださいよぉ! 誰、誰を選びます!? あ、一応私も……入ってますけど?」ジッ
まほ「隊長と副隊長の中で選ぶとしたらか……と言っても皆女性じゃないか……うーん……」ブーッ ブーッ
19 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:33:26.73 ID:Qc+FF3//O
『みほ「大洗の隊長がお姉ちゃんと一番気が合うと思います」』
まほ「……………………」ピタッ
アリサ「まほさん、いきなり固まっちゃってどうしたんですか?」
まほ「これを見てくれ」スッ
アリサ「げっ! やっぱりあの子絶対何処かで盗聴してますよ! きっと最初に接触しに来た時だわ! くそっ、一体何処に……」ガサゴソ
まほ「……またメールだ」ブーッ ブーッ
『みほ「盗聴なんてしてますん」』
まほ「…………携帯の電源は切っておくか」プツッ
アリサ「あった、これだわ! ふぅぅぅん、おりゃぁ!」ブチィ
アリサ「ふぅーふぅー! ざまぁみろ! 盗聴や盗撮をする奴は最低で最悪な性悪の権化なのよ! 全くもう忌々しい!」プンプン
まほ「それをお前が言うのか……」
アリサ「私のはセキュリティとしての監視及び傍聴ですから! 安全と安心を求めた結果、偶々設置した場所がタカシの部屋に近かっただけです! こんなサイコ女と一緒にしないでくださいよ! はぁーあ、何か気が削がれちゃったわ。メダルも飲まれそうだし、どうしようかしら?」
まほ「安全と安心を求めて何故その場所になるんだ……? しかし色々話している間に私も錬金ボーナス4回目だ。ようやくこれで結界防衛というスタートラインに立てたな」ニコニコ
20 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:34:02.47 ID:Qc+FF3//O
アリサ「あの、まほさんって……かなり引き弱いですよね……」ボソッ
まほ「そうなのかな? 今日は大健闘と言っていいほど引けているんだが……よし、ポイントも溜まってるな。結界防衛だ!」ピュイーン
アリサ「1000ゲーム以上回して錬金4回で大健闘って、普段どれだけ引けてないんですか! あっ、スイカ……からの変換7枚! やっと来たわ!」ビッグボーナース
まほ「さぁ皆、集まれ……集まってくれ……ノワールまでとは言わない、最低でもフロストまでは集まってくれ……! むっ! 弱チェ! また弱チェ! すかさず弱チェ!」
アリサ「弱チェリーばっかじゃないですか……」ティロリロレリレロ
アリサ「っとぉ、スイカビッグなら低確でもそりゃマジかるわよねー。カボチャンゲット!」ゲットォ
まほ「よし、私も負けていられないぞ! 弱チェ! チャンスリプ! チャンスリプ! 来たぞ……カボカットイン!」カボチャヲネラッテ
まほ「んんん……中押しぃ!」ビシィ チュチュチューン イッチカクー
まほ「…………んふ。アリサ、今のカボ揃いは手応えがあった。そうは思わないか?」ニヤリ
アリサ「手応えって言っても、カボ揃いの恩恵なんて良くて精々キンカボぐらいじゃ……いえ、仮にキンカボだったとして、まほさんの引きでそれを活かせるんですか?」チラッ
まほ「ほう……その言葉……しかと覚えておくがいいっ!」キングカボチャーンス
まほ「コイン! コイン揃え! 頼む、頼むぅ! ん、強チェ、スイカ!」ピシィ ピシィ
アリサ(コイン全然引けてないじゃない……この人、本当に引きが噛み合わないわね)
まほ「む、ボーナスを引けていたか。ふふふ……見てろよアリサ……レギュラーだ!」レギュラーボーナース
アリサ「まほさん本当にバケばっか引きますね。でもマジカれば金箱ですよ、頑張ってください!」
21 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:34:32.61 ID:Qc+FF3//O
まほ「ここでマジかる確率は約15分の1……そしてマジかれば必ず金箱以上……ここだ、この場面で引かなければいつ引くというんだ! さぁ行くぞっ!」ティロリロレリレロ ティロリロレリレロ
アリサ「うっそぉ!? 二回、三回ぃっ!? えぇっちょ、また引いたぁ!?」ティロリロレリレロ ティロリロレリレロ
まほ「四回!…………四回も引けてしまった。なんだこの引き、私は今日死ぬのか? 引け過ぎて逆に怖いんだが……」フゥ
アリサ「いやいやいやいや! まほさん、これ凄いですよ! 最低20セット以上のカボチャンにキンカボスタートって最高の引きじゃないですか! おめでとうございます!」
まほ「そうだな、たまにはこういう固まった引きも悪く無い。さぁ楽しいカボチャンスの始まりだ!」プイプイプイプイ キングカボチャーンス
22 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:36:05.69 ID:Qc+FF3//O
ーーー暫くしてーーー
まほ「……あれだけあったカボチャンも全て駆け抜けてしまった」ガクリ
アリサ「なんか、ビッグをちょろちょろ引いてる私の方が出玉多くてすみません……私もやれてる方じゃ無いんですけどね……」チラッ
まほ「いや、これもマジハロなんだ。久し振りにカボチャンスを堪能出来て良かったよ。それで、どうだろう。このマジハロ5の島は設定が入っていると思うか?」
アリサ「……私の台はどこマジと通マジも確認出来てて、更に共通コインも悪く無いですから、間違いなく上です。ですが、周りの台やまほさんの台は正直無さそうですね、まほさんの台は20セット以上で共通コインも余り引けてませんし……」
まほ「うーむ、そうだな。ここは深追いは厳禁だろう、マジハロは止めて別の台を打つことにしよう」ジャラジャラ
アリサ「そんな簡単に私を信じていいんですか? 私が適当言っているだけかもしれませんよ?」チラッ
まほ「ん、アリサは適当に言っていたのか?」
アリサ「いえ、そりゃ言ってませんけど……」
まほ「だろう? だから信じるよ。アリサの台……もっと出るように祈っておくから、頑張るといい」ニコッ
アリサ「…………っ!」キュン
アリサ「な、なーんか調子狂うわね。あ、まほさん……隊長と副隊長から選ぶって話……ちゃんと考えておいてくださいよ!」
まほ「まだその話を引っ張るのか……? そうだな、ならアリサが良いな。私のような木訥とした人間では面白味がないかも知れないが、よろしく頼むよ」ニコッ
アリサ「は、はぁーっ!? 本気で言ってるんですか!?」ビクッ
23 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:36:50.55 ID:Qc+FF3//O
まほ「先程アリサ自身も含まれていると言ったじゃないか。ならアリサがいい」
アリサ「えっちょ、ちょ私にはタカシが……タカシが……タカシは私を選んでいない?」クルクル
まほ「ははは、それじゃ私は別の台へ移るよ」トテトテ
アリサ「タカシ……まほさん……タカシ……まほさん……えっこれどうしたら……?」クルクル
まほ(アリサの奴……チョロいな……悪い奴に騙されないかちょっと心配だ……)トテトテ
まほ「さて、メダルはパーソナルシステムのお陰でカード一枚に収まったし、少し歩いてみよう」
まほ「私の台のように低設定と見切られたであろう台がちらほらと空き始めているが、まだまだ店内の活気は衰えていない。まだ暫く歩いてみるか……」トテトテ
ーーーーーーー
24 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:37:17.60 ID:Qc+FF3//O
アリサ「えぇ……まさか私が選ばれるなんて……もう困っちゃうわねぇ……これは一体どうしようかしら……」モジモジ
???「すみません……隣いいですか?」チラッ
アリサ「え? はぁ……どうぞ……」スッ
みほ「どうもありがとうございます。ついでにヒロインインタビューもお願いしてもいいですか? お姉ちゃんに選ばれたアリサさんに是非秘訣などをお伺いしたいのですけど……。私はサイコ女なのでお姉ちゃんに選ばれなくて悲しいんです……」ジーッ
アリサ「どどどどわぁっ!? どうしてあんたがその話を知っているのよ! あんたが仕掛けた盗聴機は破壊した筈よ!?」ビクゥ
みほ「……どうして大洗の隊長じゃなくて、サンダースの副隊長が選ばれたのかなぁ……ねぇ、教えて……?」ジーッ
アリサ「わ、私に手を出したらまほさんが黙って無いわよ! なんたって私はまほさんに選ばれたんだから! まほさんが選んだのはあんたじゃなく私よ!」フンッ
みほ「ふふっ……アリサさんって、本当におめでたい人だね……あんなのお姉ちゃんの冗談に決まってるでしょ?」プッ
アリサ「そんなの何であんたに分かるのよ! なら本当かどうかまほさんに直接聞いてみればいいじゃないの! 大体あんたさっきからウロチョロウロチョロ一体何がしたいのよ! このサイコ女!」プンスコプーン
みほ「私? 私はね……」
………………
…………
……
25 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:37:53.09 ID:Qc+FF3//O
まほ「それにしても広い店だな、スロットの島だけで大分歩いたぞ。ここからはパチンコの島となるわけだが……無双を筆頭に低ボーダーの台は軒並み埋まっているな」トテトテ
まほ(もう少しスロットに空き台が出るまでパチンコでも打つとするか……何を打つかな)トテトテ
まほ「ん? ここは……バラ島か?」ピタッ
まほ「少し覗いて見るか……」スッ
まほ(これは……成る程。島から減台された物、元々少数だけ導入された物と様々な台が入り雑じっているな。しかしある意味これはオールスター島とも言える)フーム
まほ(この島で特に目立っているのはシンフォギアに対する後発台達だろう。一種二種混合機の金字塔を打ち立てたといえるシンフォギアスペックを追いかけて各メーカーが様々な台を世に出した……)トテトテ
まほ(京楽のまどか、西陣のリライト、サミーのあの花、フジのアリアAA、アムテックスの麻雀物語、大都の吉宗……中にはミドルスペックがメインの台もあるが、ライトミドルと言われる確率帯ではどれもシンフォギアには勝てなかった。どの台もそれぞれの良さもあれば悪さもあるのだが……)トテトテ
まほ「しかしこれだけ揃えられていると……一台ぐらいは打ちたくなるな……単純なスペックではまどかが一番優秀で、出玉の荒さは吉宗、総合的な荒さは時短回数にもムラがあるアリアAAになるが……」スッ
まほ「アリアAAにするか。ヘソが多少締まっていても中央にある役物のお陰でストレスが少ないしな。よし……勝負開始だ!」ジャラジャラ
まほ「モードは普通科でいいだろう、告知待ちでは変動に期待が持てないからな。しかし久し振りにこの台を打つが……相変わらず五月蝿い台だ。音量を下げておこう」ポチポチ
26 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:39:50.08 ID:Qc+FF3//O
???「……ここにしましょうか。色々な台がありますし……スロットは前回のイミソーレで懲りたわ……」チラッ
???「えぇ、次こそは必ず決着を付けて差し上げます。誰の目にも明らかな決着をね……」チラッ
まほ「んっ? こんな島に一体誰が……」クルッ
千代「あら、これはこれは……」チラッ
しほ「む……まほ?」チラッ
まほ「げぇっ! お、お母様と……島田流の家元ぉ!?」ビクッ
千代「あらあら、西住流では随分奇抜な挨拶をしなさるのね。それともぉ西住流ではそれが基本の挨拶なのかしらぁ?」ニヤァ
しほ「まほ、それは例え千代さんが他流派と言えども目上の方にかける言葉ではありません。挨拶をし直しなさい」ビシッ
まほ(今の「げぇっ!」は全てお母様に向けての言葉だったが……)スッ
まほ「先程は大変失礼を致しました。お母様、家元……ご無沙汰しておりました。ここ暫くは挨拶にすら伺えず誠に申し訳御座いません。久し振りの挨拶がこのような場所で恐縮なのですが……」ペコリ
千代「えぇ、お久し振りですね。まほさんもそこまで堅くならなくても結構ですわ。それに家元などという呼び方はこのような場所では相応しくありませんから……千代で結構ですわ!」ニコッ
しほ「そうね、このような場所でお母様というのも少し恥ずかしいし……しほ、でいいわ」ツーン
まほ「は、ははは……そんな、挨拶程度ですし……呼び方などそこまで気になさる事では……」ビクビク
27 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:40:26.07 ID:Qc+FF3//O
しほ「ではまほを挟む形で座りましょうか。これなら公平性に欠くことも無いでしょう」スッ
千代「えぇ、構いませんわ! まほさん、公平なジャッジを宜しくお願いするわね……?」スッ
まほ(おいおいおい、嘘だろ! 私はこの二人に挟まれながら打たなきゃならないのか!? このアリアAAが設定6だとしても願い下げだぞ!)
しほ「まほ……? まほ、どうしたの? まさか私達の間では不満だと言うのですか?」ジーッ
まほ「い、いえ……そんな滅相もない! お二人と一緒に打てるなどまたとない機会です。有り難く打たせて頂きます!」サッ
まほ(くそっ! 大魔王からは逃げられないのか!? こんなの絶対に面倒な事になるだろ!)
しほ「時に……まほ。パチンコで雌雄を決するとなれば、どのような決着が望ましいと思いますか?」チラッ
まほ「そうですね……やはり最終的な出玉が一般的ではないでしょうか。初当たりの早さ等の勝負もありますが、出玉での決着が一番だと思われます」
千代「……良いことを言うわね。では、まほさんの提案に添って出玉勝負と参りましょう。私のこの吉宗で……しほさんに引導を渡して差し上げますわ!」ニヤリ
しほ「ふふ……いいでしょう。西住流に後退はありません、千代さんの吠え面でも拝ませて貰うとしましょうか! この……まどか☆マギカで!」ニヤリ
まほ(せめて二人で隣同士で打ってくれればいいのに……どうして私を挟むんだ!)
28 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:41:01.42 ID:Qc+FF3//O
しほ「さて……先ずはカスタムから……やはりここは保変無しのエアカスでいきましょう。ふふ……ちよきちの泣き面が目に浮かぶわ……」ポチポチ
千代「吉宗ならミドルでも良かったのだけど……まぁこの際ライトミドルでもいいわ、先ずは当てましょう……」ジャラジャラ
まほ「あかりちゃん……ここから助けて……」ボソッ
しほ「……ふむ、道釘の調整のお陰かしら、ヘソの開きの割に回るわね。これで懸念材料は一つ減ったわ。先ずはほむらSPSP以上を目指しましょう」ジャラジャラ
まほ「あかりちゃんのロデオ演出……ゾロ目や順目が出ないと余り意味の無い演出だ……」ジャラジャラ
千代「この吉宗は極大家紋の役物が気持ち良いのよねぇー。でも、何はともあれ先ずは右打ちに入れないと駄目ね……」ジャラジャラ
しほ「……む! 期待度が30%以上はあるキュウべぇ飛び出し先読み……これはいきなり期待できる展開ね」キュキュキュキューン キタキタ-
まほ(お母様は早くもチャンス到来か、発展先次第では充分に期待出来る先読みだからな。私の台にも何か良い演出が来ないかな……?)リンゴーン リンゴーン キマシタワー
まほ「キマシタワー演出か、緑スタートだが金リボン等が絡めば一気に期待出来る展開になる。さてさてどうなるか……」アカリチャンセイブン セッシュ
千代「…………ろ……ず…………ろ……!」ボソボソ
まほ(ん? 島田流の家元の方から何か声が聞こえるぞ……?)チラッ
千代「はずれろぉ……はずれろぉ……メンタルにダメージを受けるような展開ではずれろぉぉ……!」ボソボソ
まほ(……その位置から念を送ったら私にも当たるでしょうが! そんなのお母様の隣に行ってやってくださいよ!)ビクッ
しほ「むむっ? 何処からか邪念を感じる……あっ! ちよきち! あなたまたそんな邪念を送ってぇ……むむむ、しぽりんリフレクターッ!」ババッ
まほ(お母様が手で壁を作るようにして送られてきた邪念を弾いている……らしいが、その角度で弾いたら私に当たるでしょうが! んもう、二人揃って子供か!)プルプル
29 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:41:38.36 ID:Qc+FF3//O
しほ「くっ……助六SPSPのチャンスアップ無し……これは、駄目ね……」プシュン
まほ「キマシタワーを重ねてからのあかりとアリアの戦姉妹共闘だがチャンスアップが無いな……きっと駄目だろう……」パリン
しほ「ちよきちの邪念を弾き切れなかったのが敗因ね……まほも惜しかったわね」ニコッ
まほ「はは、ははは……そうです、ね……」ニコォ
まほ(……私もまぽりんリフレクターでも張ればよかったのかな?)ハァ
千代「あら、これは……金予告ね。ならばここは当然……」ガッシャーン
千代「この極大家紋の勢いは素晴らしいわぁ……発展先は……おかめね。当たるには極大家紋だけでは少し物足りないかしら……?」
まほ「……ここは深呼吸でもして落ち着けて意識を切り替えて行こう。むっ! take3からロゴ落ちスタート! さっきのお詫びか!?」グッ
しほ「……………………ろぉ!」ブツブツ
まほ(お母様の方から……声が聞こえる……嫌な……予感!)チラッ
しほ「はずれろぉ……はずれて島田流の富も名声も地に落ちろぉ……ついでに愛里寿ちゃんに蛇蝎の如く嫌われろぉ……」ゴゴゴゴ
まほ(……こっちの方が陰険だな。だがその念を送る方向だと当然ながら私にも当たっているがな! 隣に行ってやってよもう!)プルプル
千代「あらあらぁ? なーんか嫌な邪気を感じるわぁ……向こうの方からひしひしと感じるわね……」チラッ
千代「まほさん……少し私の手を貴方の足に置かせて貰っても良いかしら?」スッ
まほ「えっ!? えぇ……それは構いませんが……何か?」ビクッ
千代「……どうもありがとう、では……島田流奥義、邪気受け流しっ!」カッ
まほ(それってつまり私に邪気を流しているんだろっ! 何なんだよ二人とも!)プルプル
30 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:42:24.95 ID:Qc+FF3//O
千代「赤カットイン……くっ、やはり駄目だったわ……」パリン
まほ「今度は戦姉妹共闘への発展も無し……カットイン……も無いよな。はいはい」シュン
千代「受け流しきれなかった……まだまだ私も未熟という事ね……」フゥ
千代「まほさんも惜しかったわね、またお互いに頑張りましょう!」ニコッ
まほ「え、えぇ……まぁ……はい。が、頑張ります……」ニコ
まほ(邪気の巻き添えにしておいてよく言うよ!)プンスコ
まほ(……だが、パチンコの演出というのは所詮抽選結果への過程でしかない。どんなに熱い演出が出ても既に抽選は終わっている訳で、邪気や邪念で結果が変わることなんて有り得ないんだ。だからこの一連の流れも結局は私が当たりの乱数を拾えなかったに過ぎない。しかし当然お母様達もそんな事は百も承知だろう。まぁお母様達もお互いに西住流、島田流の家元として立つ方達だからたまにはこういった気晴らしも良いのかもしれないな……)フゥ
まほ「っとぉ、いきなりロゴ落ち! 三度目の正直と言う奴だ……次こそ頼むぞ!」クワッ
しほ「…………ろ…………れ……ろ……」ボソボソ
千代「……ず…………は…………ろ……」ボソボソ
まほ(な……今度は、両側から……だと……!?)チラチラッ
しほ「はずれろ……はずれてみほと気まずくなってしまえ……ついでに戦車道以外は意外とポンコツな一面をみほにさらけ出してしまえぇ……」ボソボソ
千代「はずれろぉ……西住流なんて辞めて島田流に鞍替えして愛里寿の義理の姉として生活しろぉ……!」ボソボソ
まほ(二人とも勝手な事を言う……っ!)ギリギリ
31 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:43:00.04 ID:Qc+FF3//O
まほ「……何で二人して私に邪気や邪念を送るんですか! 私はお二人の勝負とは何も関係無いでしょ!」プンプン
しほ「そうね、まほ……ごめんなさい。ただ純粋に私より早く当たる事が気にくわないの……本当にごめんなさい……」ウルウル
まほ「それが瞳を潤ませて言う事なのかっ!? 心が狭すぎるだろっ!」ワンワン
千代「……私は愛里寿にも姉妹が欲しいと思っていたの。あなたはみほさんの姉でもあるし……そうだわ、みほさんと一緒に島田流にいらしてはいかがかしら?」ニコッ
まほ「行くわけ無いでしょ! お二人共勝手が過ぎますよ! いい加減にしてくださいよもう!」プンスコ
まほ(白タイ白テロ……なんか演出が尻下がってきたぞ……まずい……外れそうだ……)ダラダラ
しほ「はずれろぉ……はずれろぉ……あら? チャンスアップが付いてきていないわね……まほ、もう諦めましょう……?」ニコッ
千代「はずれろぉ……はずれろぉ……そうねぇ、残念ながらこれは次回に期待ね? 残念だったわぁ……」ニコニコ
まほ(…………二人共こっちが抵抗しないと思ってぇ! もう……あれをやるしか、ない!)カッ
まほ「まぽりんリフレクタァァーーハイパァァーーッッ!!」ババッ
千代「なっ……流石西住流の血を引く嫡子と言ったところね……西住流の技をこうまで使いこなすとは……」グググッ
しほ「えぇ……それにハイパーを付けるあたり、技のネーミングセンスが……若い……っ!」グググッ
まほ「う、うるさいうるさぁい! 技名はそっちに合わせたんだ! ん、これは……」ブォォーー
まほ「ラッキーエアー! 貰ったぞ……アリアのAとあかりのAでぇぇダブルエェェーーッ!」バシィッ ピロリロリー ピロリロリー
まほ「よっし! よしよし、やっと当たったぞ! これからがこの台の最大の見せ場であり正念場だ!」ニコニコ
32 :
◆DLwRpsYLYI
:2020/05/11(月) 01:43:58.06 ID:Qc+FF3//O
しほ「…………くっ! ちよきち……念の入れ方が弱いのでは?」チラッ
千代「しぽりんこそ娘だからと手を抜いたのではないですか? ふぅ、それにしてもこの吉宗は余り回りませんわ……」ジャラジャラ
しほ「あら、もう追加投資ですか? 余りに回らないようでしたら台を変えてもよろしいですよ?」
千代「ふふふ……大丈夫です。このまま続行で結構ですわ、手応えは充分に感じていますので……」ニヤリ
しほ「そう……ならいいのですけど……」プイッ
まほ(……さて、大当たりが終わったが台詞による設定示唆は無し。ここまではいい、問題はここからだ。このアリアAAは一種二種混合機で初めの大当たり後は約50%で当たり、その後は継続率約80%で連チャンするという、所謂シンフォギアスペックの亜種に当たる)
まほ(スペック自体はシンフォギアを彷彿とさせるが、問題は抽選方法だ。シンフォギアは時短の回数が決まっており、基本的に大当たり→時短一回+残保留4回→大当たり→時短7回+残保留4回の流れで展開していく。時短中は約8分の1で当たるんだぞ)
まほ(そしてこのアリアAAは展開の流れ自体はシンフォギアに似ているのだが、シンフォギアの様に時短回数で区切られているわけではない。小当たり回数で時短を管理していて、大当たり→小当たり1回+残保留4→大当たり→小当たり2回〜6回+残保留4の流れで展開していく。この小当たり回数での管理がアリアAAの波の荒さへと繋がっている)
まほ(時短中の総合的な大当たり確率は約9分の1とシンフォギアには劣るものの、小当たりの回数で時短を区切るというシステムでシンフォギアとはまた違った楽しさがあるんだ。小当たり確率は約2.5分の1でそのうちの約25%が大当たりに繋がる。つまり大当たり後の今、小当たりを必ず1回は保証して貰えるから最初の1回転はなんと25%、四回に一回は大当たりになるぞ!)
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