【艦これ】吹雪「パート3始まりました」 キット「最終章です」

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76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 12:47:43.95 ID:X4tlQloNO
フェアレディZ432
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 21:52:50.69 ID:V1Aw4fGC0
先日、伊47とフェネ〇スのイラストを見ましたが、意味を理解するまでかなり時間が掛かったでござる。
こういうのを思いつくダムオタの人って催眠術をかけたらガン〇ム全43話の台詞を顔芸込みで再現してくれそう。
拙者?拙者は違うでござるよ。拙者はBF界隈の住人側でござるよ。
響とフェネ〇スのネタも考えてたけど、今後ヨナと不死鳥の座を巡って争うことになりそう。言うてもヨナが登場するのは相当先だけど。

E7-2ですが、友軍来た結果、一発で終わりました。友軍つおい。

本日分、始まります。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 21:56:04.20 ID:V1Aw4fGC0

-朝 睦月型私室-

テレビ「この夏のオススメお出掛けスポットは」

皐月「へぇ〜、楽しそうでいいな〜」

卯月(いいこと思いついたぴょん!)

卯月「ねぇねぇ、皐月」

皐月「何だい?」

卯月「皐月にうーちゃんのオススメお出掛けスポットを教えてあげようと思ったんだぴょん」

皐月「オススメスポット?」

卯月「そうだぴょん!司令官にお願いしたら連れて行ってくれると思うぴょん!」

皐月「うん、そうだね!頼んでみるよ!それで何処なの?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 21:57:14.88 ID:V1Aw4fGC0

-昼 食堂-

皐月「司令官!」

提督「皐月か。どうした?」

皐月「実はね、連れて行って欲しい場所があるんだけど」

提督「おう。遠い所は難しいが、出来る限り連れて行ってやるぞ」

皐月「じゃあ、言うね。ランゲルハンス島って所なんだ!楽園だって聞いたよ」

提督「はい?」

吹雪「え?」

皐月「ん?聞こえなかったかな?もう一回言うね。ランゲルハンス島だよ」

ザワザワ

ランゲルハンストウッテ

アノランゲルハンストウダヨネ?

提・吹(聞き間違いじゃなかった・・・)

吹雪「皐月ちゃん・・・(また卯月ちゃんのイタズラだね・・・)」

皐月「え、何?その哀れむような目は」

提督「皐月よ、落ち着いて聞いてくれ」

皐月「?」

吹雪「司令官、ここは私が」

提督「そうか、では頼む」

吹雪「皐月ちゃん、ランゲルハンス島って言うのはね」

皐月「うん」

吹雪「私たちの体の中にあるんだよ」

皐月「体の中?どういうこと?」

吹雪「すい臓って臓器があるでしょ?」

皐月「うん」

吹雪「すい臓の中には島の様な形の細胞あって、ランゲルハンスさんが発見したからランゲルハンス島って呼ばれてるんだよ」

皐月「・・・。つまり、ボクは騙された?」

吹雪「残念だけど、そうなるね」

皐月「ふふふ・・・、そうなんだ・・・。じゃあ、卯月のランゲルハンス島に遊びに行かないとね!」

吹雪「皐月ちゃん?」

皐月「卯月ぃぃぃ(怒)」ダッ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 21:58:23.84 ID:V1Aw4fGC0

皐月「あ、睦月!いい所に居たね。卯月を見なかった?」

睦月「うーちゃんならさっき出て行ったぴょん」

皐月「ふーん、そうなんだ。で、睦月はこんな所で何してるんだい?」

睦月「何ってお昼ご飯だぴょん」

皐月「朝から遠征だったのに帰ってくるのが随分早いね」

睦月「お腹空いてたから急いで帰ってきたぴょん(汗)」

皐月「さっきからどうして卯月みたいに『ぴょん』なんて言ってるんだい?」

睦月「い、言ってないにゃ(汗)」

皐月「わざわざヅラまで用意して睦月に変装して観察しようなんて、その浅はかな知恵が可愛いね!」

ガシッ

ポイッ

卯月「ひっ!?」

皐月「瞳の色が違うんだよ!」

卯月(コンタクトが怖くて入れなかったのが失敗だぴょん!)

提督「はぁ・・・。遊園地でも何処でも好きなところへ連れて行ってやるからその辺にしておけ」

皐月「本当に?」

提督「ああ、約束する」

皐月「破ったら針千本だよ!」

提督「分かった。ただし、急に深海棲艦共が攻めてきたら後日ってことになるが、そこだけは了承してくれよ」

皐月「やったー!ボクも艦娘だし、その辺は分かってるから大丈夫だよ!」

提督「卯月、皐月に何か言うことがあるんじゃないか?」

卯月「ごめんなさいぴょん」

皐月「今日は許すけど、今度やったら許さないよ」

提督「まったく、イタズラも程々にしとけよ」

卯月「ここまで怒るとは思わなかったぴょん・・・」

夕立「提督さん」

提督「どうした?」

夕立「ちょっと相談したいことがあるんだけど、お仕事が終わったら提督さんの部屋に行ってもいいかしら?」

提督「別に構わないが、相談なら昼食後にでも聞くぞ」

夕立「わざわざ執務室でする様なな話じゃないっぽい」

提督「そうか?じゃあ、夕方以降に部屋に来てくれ」

夕立「はーい」

青葉(これは面白そうな予感です!)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:01:02.61 ID:V1Aw4fGC0

-夜 提督私室-

提督「それで相談って何だ?」

夕立「実は・・・」

提督(ん?まてよ・・・執務室ではなく、わざわざ部屋に来たってことは、山風辺りから例の件がばれたか?どうせ公表することだから別に構わんが)

夕立「時雨が暁ちゃん、響ちゃんと艦プラバトルをすることになったっぽい。で、二対一だとバトルにならないから夕立が助太刀することにしたの」

提督「なるほど。それで夕立の機体を見繕ってほしいってことか」

夕立「流石提督さん。話が早くて助かるっぽい」

提督「それでバトルはいつなんだ?」

夕立「三日後っぽい」

提督「三日後って・・・。流石に今から作ったら間に合わないな」

夕立「そうなの。だから提督さんのを貸してほしいな〜って」

提督「艦プラバトルはプラモの出来がステータスとして反映されるから、俺のを使えばその分有利になる。なのであまり宜しくないが今回は仕方ないな。どんなのがいい?」

夕立「時雨は自分の名前に似た機体を使うって言ってたから、ガ〇プラを貸してほしいの。鹿島さんと戦った時の機体はダメ?」

提督「貸しても構わんが、初心者向けの期待ではないから使いづらいと思うぞ」

吹雪「下手したら勢い余ってバトルフィールドから飛び出すんじゃないかな?」

夕立「やっぱりそうよね。じゃあ、その大きな剣を持ってる機体は?」

提督「射撃が使い物にならないからやめた方がいい。ライフルの代わりにナイフ投げて戦うことになるぞ」

夕立「じゃあ、その隣の剣を二本持ってるのは?」

提督「コイツはパイロットがこんな装備使えるか!って切れたいわく付きの機体だ。ただ、文句言いながらも使いこなしたらしいから爺ちゃんマジパナイ。まー、その頃は爺ちゃんどころか20代前半らしいが」

夕立「じゃあ、あの羽が生えてるのは?」

提督「アイツのライフルは超強力だが、三発しか撃てないという欠点がある。あと、特技は自爆だ」

夕立「その隣のちょっと似てるのは?」

提督「アレは強化型・・・と言うか原型となった機体だな。パワー、スピード、丈夫な装甲を兼ね備えているヤバイ奴。コイツもトー〇ギスと同じくパワーに振り回される危険あり」

夕立「う〜ん、じゃあ、あの変なポーズしてるのは?」

提督「アレはコロニー格闘王の機体で無茶苦茶強いが格闘戦しか出来ない」

夕立「あの金と黒のは?」

提督「残念ながらアレは天津風専用機だからダメだ」


-私室前-

青葉(フムフム。艦プラバトルですか・・・。週末はビデオカメラ持参で撮影会ですね)
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:13:10.46 ID:V1Aw4fGC0

夕立「・・・。じゃあ、テレビでやってた一角獣はどう?」

提督「コイツのマグナムは強力だが、トリガーを引いた後チャージしてから発射するから隙が大きい、それに弾数が少ないんだよな(あと、清霜の機体だったりもする)」

夕立「イロモノしか無いっぽい・・・」

提督「イロモノとは失敬な。まぁ、初心者が使いやすい機体が無いのは事実だが。ダムかスト〇イクでもあればいいんだけどな」

夕立「アレは違うの?」ユビサシ

提督「アレはパーフェクトだ。三種の装備を全部乗せしたら強いだろうってノリで作られたが、ただただ使いづらいだけの機体に仕上がったそうな」

夕立「あっちのよく似てるのは?」

提督「アレはギャラクシーコス〇スだ。使いづらいってことは無いだろうが、う〜ん・・・、そうだ!」

夕立「?」

提督「確かこの辺りに」

ゴソゴソ

提督「あった!」

夕立「・・・」ワクワク

テッテテー

提督「A〇E-1フルグランサ」

夕立「それはどういう機体なの?」

提督「元々超オーソドックスだった機体に追加装備を持たせて火力、装甲、機動性を強化したダム界で一二を争うご長寿さんだ。一位はまぁ、文字通り桁違いで2000年位埋まってて久しぶりに起動した奴だが」

夕立「何だか分からないけど強そう!」

提督「改修を繰り返して中身は別物になっていたが、半世紀も戦い続けた機体は伊達じゃない」

夕立「早速バトルしてみたいっぽい!」

提督「今日はもう遅いから明日にしよう。手取り足取りレクチャーしてやろう」

夕立「明日が楽しみ〜!」

提督「もし、プラモに興味が出たなら100均に行ってみるといい。100均はモデラーであふれている」

吹雪「何ですかそのJ〇J〇さんと三〇さんの番組のタイトルみたいなのは?」

提督「最近の100均はニッパー、スポンジヤスリ、ネオジム磁石、塗装用の持ち手にスタンド等々、明らかにモデラー向けだろって物が沢山置いてある。本当にナニコレってなるぞ」

夕立「へぇ〜、行ってみたい!」

提督「じゃあ今度行ってみるか?」

夕立「ぽい!それじゃ、そろそろ部屋に帰るっぽい。おやすみなさい」

提・吹「おやすみ(なさい)」

提督「ん?」

吹雪「どうしました?」

提督「いや、何でもない」

提督(おかしいな。一角獣、泣き妖精、不死鳥の三体は並べておいたはずだが、不死鳥だけが無い。箱に仕舞ったんだったか?)
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:14:41.95 ID:V1Aw4fGC0

-翌日 大ホール-

提督「操作方法は以上だ。何か質問はあるか?」

夕立「大丈夫っぽい!」

提督「では、早速バトルしてみるか?」

夕立「するする〜!」

提督「よし、では始めよう」

夕立「フルグランサ出撃するわ!」

提督「しし座出撃する」

夕立「何だか弱そう。これなら提督さんが相手でも勝てそう」

提督「そういう発言は実際に勝ってからにするんだな」

夕立「先手必勝っぽい!狙い撃ちにしてあげ・・・いない!?」

ブーン

提督「何処を見ている?」

夕立「!? そんな・・・今の一瞬で背後を取られるなんて・・・」

提督「本番ならこのまま斬って終わりだ。まぁ、暁と響の二人ならここまでは出来ないだろうが」

夕立「やっぱり提督さんは凄いわ!」

提督「褒めても何も出ないぞ」

蒼龍「あ、提督発見!艦プラバトルしてるの?」

夕立「そうなの」

蒼龍「いいな〜、私も提督と戦いたいな〜!」

提督「悪いが俺はそろそろ戻らないといけない。夕立の相手をしてやってもらえるか?」

蒼龍「今度バトルしてくれるならいいですよ」

提督「それなら今週末、お相手しよう」

蒼龍「じゃあ、トー〇ギスで戦ってね」

提督「分かった」

蒼龍「やったー!それじゃあ夕立ちゃん、お姉さんが相手してあげましょう」

夕立「お願いしますっぽい」

蒼龍「アルトロン出撃よ!」

夕立「フルグランサ出撃するわ!」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:17:14.55 ID:V1Aw4fGC0

-土曜日 大ホール-

提督「夕立とのバトルはどうだった?」

蒼龍「それがですね〜、あの子ったらメキメキと腕を上げて10戦して5勝5敗でした」

提督「ほう・・・、短時間で蒼龍相手に5勝か。なかなかやるじゃないか」

蒼龍「このままだと提督も危ないんじゃないですか?」

提督「俺なんて大したこと無いさ。メイジンには及ばないからな」

蒼龍(あの子がメイジンを名乗れるのって単に暇で艦プラバトルに入り浸って戦果稼いでるからなんじゃ・・・)

秋津洲「小娘の実力見せてもらうかも!」

時雨「夕立」

夕立「なぁに?」

時雨「提督や蒼龍さんに特訓してもらったんだよね?」

夕立「そうよ」

時雨「それなら練習通りにやればいい。戦うからには勝ちに行くよ」

夕立「ぽい!」

扶桑「時雨〜、夕立ちゃん、頑張るのよ」

山城「こうして姉さまが応援してくださっているんだから、負けたら承知しないわよ!」

時雨「扶桑、山城、ありがとう」

夕立「応援してもらった以上、負けられないわ!」

響「フフッ、いい意気込みだね。でも、勝つのは私たちだ」

暁「一人前のレディとして当然勝つんだから」

電「暁ちゃん、響ちゃん、頑張るのです!」

雷「二人ならやれるわ!」

霧島「青葉さん、準備は宜しいでしょうか?」

青葉「バッチリです!」

霧島「皆さん、準備はいかがですか?」

四人「準備完了です」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:18:27.32 ID:V1Aw4fGC0

霧島「では、始めましょう。艦プラバトルレディィィィ ゴーーーーー!」

バトルシステム「Please set your KP Base」

ガチャ

バトルシステム「Begining Plavsky particle dispersal」

バトルシステム「Field :Space」

バトルシステム「Please set your Kan Pla」

時雨「時雨、シ〇ー行くよ!」

夕立「夕立、A〇E-1フルグランサ出撃よ!」

暁「暁、アカツキ出撃します」

吹雪「暁ちゃんのって、前に司令官がプレゼントした機体ですよね?」

提督「ああ、そうだな。名前が同じってことで気に入ってくれた奴だ。夕立は仕方ないが、暁は自分で作った機体で戦えよ・・・」

響「響、フェ〇クス出撃する」

吹雪「暁ちゃんたち二人とも金色。すごく目立ちますね(笑)」

提督「!?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「響の機体・・・」

吹雪「フェニックスでしたっけ?」

提督「いや、フェ〇クスだ。語源は不死鳥フェニックスだが・・・ってそんなことはどうでもいい。部屋に飾っていたのが無くなったと思ったら響の奴が勝手に持ち出したんだ!あの、おバカ何勝手なことしてんだ!」

吹雪「えぇー!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:19:57.68 ID:V1Aw4fGC0

夕立「早速攻撃するっぽい!」

ビューン!

暁「無駄よ!」

時雨「夕立!」

夕立「!? ビームが跳ね返ってきたわ!」

響「回避するとは流石だね。まぁ、この程度で終わってもらっては困るけど」

暁「次はこっちからよ!ドラ〇ーン!」

時雨「止まれば狙い撃ちにされる。動き続けるんだ!」

夕立「了解!」

ビューン!

ビューン!

響「敵は暁だけじゃないよ」

ブーン

夕立「!!!」

バチバチ

響「シールドで受け止めたか。でも、この状態では動けまい。暁、今だよ!」

夕立「夕立を甘く見てもらっては困るっぽい!ミサイル発射!」

響「!?」

ドカーン!

モクモク

夕立「やったっぽい?」

響「流石に驚いたよ。こんな至近距離からミサイルを撃ち込むなんて自爆する気かい?」

夕立「(あまり効いてないわね)夕立のフルグランサは装甲を強化してあるから、被弾しても追加装甲が無くなるだけっぽい」

時雨「ふぅ、夕立にはヒヤヒヤさせられるよ」

暁「よそ見をしてる暇なんて無いんだから!」

ビューン!

ビューン!

霧島「手に汗握るバトルが展開されています!先日のメイジン・アキツシマvs鹿島さんの時とは大違いです!」

秋津洲「失敬な!アレは機体が悪かっただけかも!」

吹雪「それにしてもすごいバトルですね」

提督「ああ。ただし四人中三人が俺の作った機体で戦っていることを除けばな」

吹雪「そこはまぁ、ご愛敬ってことで」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:23:20.57 ID:V1Aw4fGC0

響「なかなか楽しいバトルだったよ。でも、そろそろ終わりにしようか。暁、フォーメーションΔだ!」

暁「了解よ!」

時雨「!?」

夕立「何が始まるの!?」

時雨「響の機体のシールドが本体から離れて動き始めた?」

暁「ドラ〇ーン!」

時雨「まさか・・・」」

響「そう、そのまさかさ」

夕立「囲まれたっぽい!」

時雨「オールレンジ攻撃を仕掛ける気だ!」

ビューン!

ビューン!

ビューン!

ビューン!

ビューン!

ビューン!

夕立「四方八方からのビーム攻撃!?」

時雨「危ない!」

ドカーン!

夕立「時雨、どうして?」

時雨「ボクのシ〇ーより夕立のフルグランサの方が出来がいいからね。少しでも可能性のある方に賭けたんだ。後は頼んだよ」

霧島「残念ながら時雨選手はここで脱落です。皆さん、彼女の健闘を称えてあげてください!」

扶桑「よく頑張ったわね」

夕立(時雨の仇を討ちたいけど、二対一なうえにオールレンジ攻撃だなんて・・・どうすればいいの?)

響「考え事をしている暇なんて無いよ。トドメの一撃だ」

夕立「!?」

提督「蒼龍、やるぞ」

蒼龍「はい!」

ドカーン!

暁「やったわ!私たちの勝ちよ!」

響「おかしい。何故バトルが終了しない?」

提督「ここからはお仕置きタイムだ」

蒼龍「二人ともおイタが過ぎたわね」

霧島「おーっと、ここで司令と蒼龍さんが乱入です!」

飛龍「提督、蒼龍、やっちゃえー!」

提督「二人の仇は俺たちが討ってやる」

蒼龍「私たちの手にかかればイチコロよ!」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:26:00.72 ID:V1Aw4fGC0
適当に書いたけど、不死鳥のアーム〇アーマーDEってシールドファンネル出来るんだろうか?
もし出来ないとしたら、そこはまー艦プラバトルだからってことで。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:34:06.84 ID:V1Aw4fGC0

響「例え司令官が相手と言えども手加減はしないよ。暁、もう一度フォーメーションΔだ!」

暁「・・・」

響「暁!」

暁「ハッ!?あまりのエレガントさに見とれていたわ!」

ブーン

スパッ

ドカーン!

暁「きゃー!」

霧島「暁選手、撃破されました!」

響「チッ!エレガントさで暁を魅了して撃破するんんて卑怯じゃないか!」

提督「暁が勝手に引っかかっただけだろ?それより問題は響の方だ。勝手にプラモを持ち出すとは悪い子だ」

響「何を言うんだい?私は不死鳥の通り名を持つ艦娘だよ。同じく不死鳥の名を冠するこの機体は私にこそ相応しいと思わないかい?」

提督「欲しいならやるが勝手に持ち出すな」

響「勝手に持ち出した件については謝るよ。ごめんちゃい(笑)」

提督「・・・」イラッ

吹雪(響ちゃん、流石にそれはダメだよ)

響「今だ!行けシールドファ〇ネル!」

ビューン!

提督「そんな攻撃当たる訳無いだろ?」

響「最初から当てる気は無いさ、こうして距離を詰めるのが目的だからね。ゼロ距離からのマグナムは避けられるかな?」

霧島「響選手のマグナムは既にチャージが完了しています。司令はこのまま負けてしまうのか!?」

ビューン!

提督「お前はトー〇ギスの加速性能をナメ過ぎだ」

響「消えた!?」

霧島「避けましたー!あの状況で回避です!流石司令!」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:35:26.03 ID:V1Aw4fGC0

蒼龍「ドラゴンハング!」

響「おっと!」

提督「蒼龍の攻撃ばかりに集中していると命取りになるぞ」

スパッ

ドカーン!

響「シールドが!」

ガンッ!

響「何が起きたんだ!?」

蒼龍「捕まえたわ!」

響「マズイ!」

ガチャガチャガチャ

響「振り切れない・・・、このままでは!」

蒼龍「このままビームキャノンでトドメを刺すのもアリだけど・・・」

提督「離すなよ」

蒼龍「大丈夫です!」

響「ま、待って司令官!ちゃんと謝るから!」

提督「もう遅い。お仕置きの一撃だ!」

スパッ

響「うわぁぁぁぁーっ!」

ドカーン!

バトルシステム「Battle Ended」

霧島「司令、蒼龍さんペアの勝利です!」

秋津洲(やはり提督は侮れないかも。プラモだから自分に負担は掛からないし、バラバラにならない程度に限界まで加速されると対処出来ないかも)
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:37:11.80 ID:V1Aw4fGC0

提督「仇は討ったぞ」

夕立「提督さんすごーい!」

時雨「やっぱり提督は強いね。蒼龍さんもありがとう」

蒼龍「どういたしまして」

響「司令官」

提督「気に入ったならソイツはプレゼントしよう。ただし、今度から勝手に持ち出すなよ」

響「ごめんなさい」

提督「分かればいい。さて、やるか?」

蒼龍「う〜ん、さっきのバトルで満足したし、今日はいいかな」

提督「そうか?」

蒼龍「はい!(本当は戦いたいけど、今の私じゃ返り討ちに合うのが関の山だと認識させられたからね)」


-深海教団 日本支部-

教祖「そろそろ北太平洋深海提督からの使いが来る時間だな」

コンコン

教祖「来たか。入ってくれ」

ガチャ

教祖「お、お前は!?」

???「おいおい、そう身構えないでくれ。俺はアンタたちの味方だ。これは北太平洋深海提督からの親書だ。確認してくれ」つ親書

教祖「・・・」

???「嘘じゃない。まぁ信じられないのも仕方ないが。では、親書はここに置くから回収してくれ。俺は後ろに下がって待とう。それなら大丈夫だろ?」

教祖(このシーリングスタンプは確かに本物の様だが・・・)

ペリッ

教祖「!? 疑ってすまなかった。ここに書いてあることは本当なのか?」

???「北太平洋深海提督ともあろう者が嘘を書くと思うか?」

教祖「ふはははは!そうか、ついにこの時が来たか!我が世の春が来たのだ!」

???「喜ぶのはまだ早いぞ。まずはそこに書いてあることを実行してもらわないとな。その後のことは保証しよう」

教祖「やってやるとも!ようやく巡ってきたチャンスだ、必ずや掴んで見せる!」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/08/24(月) 22:46:06.85 ID:V1Aw4fGC0
今年の夏はコロナで何処にも行けないからランゲルハンス島でバカンスだZE☆
(訳:コロナ+クソ暑いから極力外に出ずに艦これとロックマンゼロを楽しんでます)


赤城「全ての深海棲艦に感謝していただきます」

加賀「(パンケーキ完食)やりました」


提督歴5年半、今回初めてラスボスのラスダン一発クリアできました(しかもS勝利)。クソガキ撤退はボスと戦ってないからノーカンで。

いっつも削り中はバンバン魚雷CI発動するのに、ラスダンになると何故か全く発動せず何でやーーーー!(血涙)がデフォだから本当に嬉しい、嬉しい。
E7-2よりE7-3の方が楽って噂は本当だったな。ただ、X,Yは許さん。何度も何度も何度もX,Yを攻略させられたせいで零時迷子のトラウマが蘇ったではないか!

今回のイベントはE7-2(甲・友軍なし)>E4(甲・友軍なし 特効持ちのづほばっか狙うなクソ共!)>E7-3(甲)≒E6-2(甲)>E5(敵は弱いけどただただ面倒くさい。輸送量多過ぎ!)>残りの有象無象って感じだった。


本日はここまで。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 21:46:49.71 ID:zOY4T0sP0
>>76
ネタが浮かんだのでネルソン用ではありませんが、近々登場させます(次の次くらいの予定)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 21:48:42.20 ID:zOY4T0sP0
イベント終了の10日程前にE7攻略が終わったからひらすら掘りに行ったけど、大東、大東、大東、大鳳、大東、大鳳、大東。違うそうじゃない(半ギレ)。
大鳳(2号、3号)が来たのは嬉しいけど、海防艦違いの大東さんはもういいです。本当に「オラは怒ったぞ深海ホーネット!」ってなりかけた所で屋代来ました。ええ、一日延長されなければアウトでしたよ。

ただ、四号海防艦は掘れんかったけど別にいいや、海防だし(建前)
全艦コンプ記録が途絶えたのは癪だけど、海防だから(ry(本音)

本日分、始まります。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 21:53:37.37 ID:zOY4T0sP0

-8/21 執務室-

龍驤「大変やで君!今日はヒロシの誕生日やで!」

提督「提督です。何だか分かりませんが、龍驤に絡まれているとです。提督です」

龍驤「そのヒロシやない!」

提督「・・・。ところがぎっちょん、行けよ臭い靴下ぁ!」

龍驤「そっちのヒロシはもう居らんのや・・・(涙)」

提督「ヒロシの遺作のドリ〇ル面白かったぞ。俺はエ〇ィ・マーフィーのより好きだ。エ〇ィはビバリーヒルズで警察官をするか、ニューヨークにでも行けばいい。もしくはデブったり、痩せたりとか。緑色の怪物の親友のロバ?アレは山寺〇一だろ?」

龍驤「まだ分からんか?」

提督「ヒロシでもヒロシでも無いとなると、どのヒロシだ?」

龍驤「篠原〇彦や!」

提督「篠原〇彦?・・・。どなた?」

龍驤「まだ分からんか?よし、これなら分かるやろ。わーすれてしまいたーいこーとがー♪」

提督「ま、まさか・・・」

キット「そのまさかです。篠原〇彦とは円〇志さんの本名です」フォンフォン

提督「なん・・・だと・・・」

龍驤「君、ファン失格やで!」

提督「誰がファンやねん!そもそもヒロシのことを歌手ではなく、面白いおっちゃんだと思っていた奴がファンな訳ないやろ!」

龍驤「なっ!?君、絶対に言うたらアカンことを言うたな・・・」

提督「流石に今のは冗談だ」

龍驤「何や冗談かいな」

提督「しかし、若い子は本当にただのおもろいおっちゃんって思ってそうだよな」

龍驤「残念ながら否定できんわ。よし、今から布教活動や!早速行ってくるで!」

提督「おう、頑張れよ」

ガチャ

バタン

提督「やれやれ、嵐の様に去っていったな」

漣「ご主人様」

提督「どうした?」

漣「円〇志って歌手だったんですか?」

吹雪「え?」

漣「え?」

提督「まさか目の前に居たとは・・・」

吹雪「漣ちゃん、知らなかったの?」

漣「むしろ姐さんは何で知って・・・あっ(察し)」

漣「前から思ってたんですが、ひょっとしてご主人様って年齢詐称してませんか?」

提督「してねーよ。して何の得があるんだ?」

漣「えっと・・・若い嫁さんもらえるとか?」

提督「なんつーこじつけだ」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 21:54:35.71 ID:zOY4T0sP0

-ショッピングモール-

女「なぜわざわざこんな場所を選んだんだ?」

???「木を隠すなら森の中、取引をするなら人混みの中。こんな人の多い場所で堂々とヤバイ取引をしているなんて誰も考えないだろ?」

女「確かに一理あるな」

叢雲「あとは初雪に頼まれたマンガを買ってっと」

叢雲「ん?アレは司令官と・・・誰よあの女!」

???「ん?アレは艦娘!駆逐艦の叢雲だ」

女「やるか?」

???「いや、今はまだその時ではない。それにこんな場所で騒ぎを起こす訳にはいかん。移動するぞ」

女「分かった」

???「命拾いしたな艦娘」

叢雲「アイツ、女を連れて何処へ行く気?まさか・・・」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 22:00:20.66 ID:zOY4T0sP0

-夕方 執務室-

ドアバーン!

提督「!?」ビクッ

漣「敵襲だー!」

提督「何だ叢雲か。普通にドアをノックしてか『このクソ司令官!』」

提督「は?」

漣「ご主人様、何してでかしたんですか?叢雲姐さんがボノたんみたいになってますよ」

提督「何しでかしたって全く身に覚えが無いぞ」

叢雲「アンタ、姉さんというものがありながら!」

ブンッ!

提督「危ないじゃないか」

スッ

漣「おーっとご主人様、姐さんの攻撃を華麗にかわしました!そう言えば姐さんの槍って久しぶりに見ましたね〜」

キット「叢雲さん、これは何のマネですか?」フォンフォン

提督「この男は外に女を作って浮気してたのよ!」

ブンッ!

漣「マジっすか!?それはご主人様が悪い。死んで償え(笑)」

提督「何の話だ?あと、漣は後で話があるからそこに居なさい」

スッ

漣「えぇー!何で漣だけ・・・」

提督「叢雲『も』に決まってるだろ」

漣「キタコレ!でも、その前にご主人様がやられちゃったら困るんで主砲取ってきましょうか?」

提督「その必要はない。いくら艦娘と言えども艤装(主機)が無ければちょっと強い程度の小娘だ。やられはせんよ」

叢雲「その余裕はいつまで続くかしら?」

ブンッ!

スッ

キット「浮気とは何の話です?」フォンフォン

叢雲「さっきショッピングモールでコイツが女と歩いてるのを見たのよ!証拠写真もあるわ!」

キット「アドミラルは今日、鎮守府から出ていません」フォンフォン

叢雲「アンタは主を庇ってるだけでしょ!」

漣「本当にご主人様は外出し『アンタは黙ってなさい!』」

漣「はい!お口にチャックです!」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 22:02:20.31 ID:zOY4T0sP0

叢雲「瞬〇槍!」

提督「おっと!」

ヒョイッ

提督「イマノナニ?瞬〇剣なら知ってるが・・・。テイ〇ズに槍使いなんて居たっけ?」

漣「ご主人様、それってボケてるんですか?」

提督「いや、マジだが」

漣「やれやれだぜ。Aの大佐やVのジュ〇ィが槍使いじゃないですか。今の技は大佐が使ってましたよ」

提督(忘れてたとか言えない)

叢雲「隙あり!」

ブンッ!

ガキン!

漣「ちょっ、ご主人様!抜刀しちゃマズイですよ!」

提督「心配するな。槍を受け止めるために抜刀しただけだ。斬る気は無い」

漣「いや、そうじゃなくて、火に油注いでますよ!」

叢雲「罪を認めず抵抗するとは・・・。どこまでも舐めてくれるわね」イラッ

漣「ほら、激オコですよ!」

提督「怒りは判断を鈍らせる。冷静さを欠いた叢雲に勝利は無い」

叢雲「どこまでもコケにして!いいわ、だったら最強の技で」

吹雪「叢雲ちゃん、何してるの?」

叢雲「!!!」

提督「ほらこの通り。吹雪が帰ってきたことに気付かなかっただろ?」

叢雲「姉さん、この男は外に女を作って浮気してたのよ!証拠の写真もあるんだから!」つスマホ

吹雪「確かによく似てるね」

叢雲「そうでしょ!よく似・・・似てる?」

吹雪「うん。似てるけど別人だよ」

叢雲「・・・」ジー

叢雲「別人!?」

提督「これで容疑は晴れたか?」

叢雲「ご、ごめんなさい!」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 22:04:11.69 ID:zOY4T0sP0

漣「勘違いで暴れまわって執務室をグチャグチャにするとは・・・罰を与えないといけませんな!」

提督「そうだな。では、罰として二人で片づけをしてもらおうか」

叢雲「私は司令官を殺そうとしたのにその程度で済ますなんて・・・」

提督「俺がそれでいいって言ってるんだから、それでいいのだ」

漣「ん?二人って」

提督「お前さんと叢雲だよ」

漣「何で!?」

提督「死んで償えとか言ったのは誰だっけ?」

漣「知りませんなー」

キット「マジっすか!?それはご主人様が悪い。死んで償え(笑)」フォンフォン

漣「・・・(汗)」

キット「この通り録音してあります。言い逃れは出来ませんよ」フォンフォン

吹雪「漣ちゃん、後で話があります。もちろん叢雲ちゃんもだよ」

漣「イエスマム」涙目

叢雲「はい」

提督「これに懲りたら早とちりで行動しないことだな」

叢雲「ごめんなさい」

提督「で、その証拠写真ってのを見せてもらえるか?」

叢雲「はい」つスマホ

提督「確かににてるな」

キット「勘違いするのも仕方ありませんが・・・」フォンフォン

提督「俺ってそんなに人望無いのかねぇ」

叢雲「うっ・・・」グサッ

提督「まー曙ほどでは無いが、叢雲も出会った頃から風当たりは強い方だったし」

叢雲「うっ・・・」グサッ

提督「それにしても若いって怖いねぇ。俺なら確かめもせずカチコミなんて怖くて出来ないぞ」

叢雲「うっ・・・」グサッ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 22:06:24.17 ID:zOY4T0sP0

漣「ご主人様、いじめ過ぎでは?あと、最後のはどこぞの海軍大将ですか?」

提督「嫌味の一つや二つ言う権利はあるだろ?海軍大将は意識してなかったが、言われてみれば何かそれっぽいな。で、漣の説教は今か後、どっちがいい?」

漣「後でお願いします。今、あんな風に言われると漣のガラスのハートは粉々にブロークン・アローして片付けどころではなくなってしまいます」

提督(漣よ、ブロークン・アローは核兵器が強奪された、あるいは紛失を意味する隠語であって、それを言うならブロークンハートだ。もしかしてボケてるのか?)

叢雲(何アホなこと言ってるのよ)

吹雪(いつも通りふざけてるだけだよね?)

提督「そうか。では、俺たちは間宮さんの所にでも行ってくるから後片付け頼むぞ。キットは見張りを頼む」

キット「お任せください」フォンフォン

提督「じゃあ、行こうか」

吹雪「はい」

バタン

漣「例の証拠写真を見せてちょ」

叢雲「これよ」

漣「うわ〜、本当にご主人様そっくりだ。間違うのも仕方ないぜ。とは言えいきなり襲うのはどうかと思うけど」

叢雲「五月蠅いわね!これだけ似てる奴が居るのが悪いのよ!」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 22:08:38.92 ID:zOY4T0sP0

-1時間後 甘味処間宮-

キット(コムリンク)「アドミラル、掃除が終わりました」

提督「思ったより早かったな。じゃあ、戻るから二人には待機するように伝えてくれ」

キット(コムリンク)「分かりました」

提督「さて、二人に何か買って帰るか。何がいいと思う?」

吹雪「暑いしアイスが良いんじゃないですか」

提督「そうだな。間宮さーん、アイス二つ持ち帰りでお願いします」

間宮「はーい」


-深海教団 日本支部-

教祖「なるほど。コレが例のマシーンか、素晴らしい!」

ヲ級「ええ、まさに芸術作品。奴の車など足元にも及びません」

教祖「このマシーンはお前に預ける」

ヲ級「ありがたき幸せ。かならずや奴を倒し、貴方様を深海提督にしてみせましょう」

教祖「提督よ、もうすぐお前の命は終わる。残り短い日々を精々楽しむのだな。フハハハハ!」

ヲ級「神をも恐れぬ愚か者に裁きを」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/09/13(日) 22:09:18.48 ID:zOY4T0sP0
最近ジェット機関連のアイテム配布してたから加賀さんは装甲空母になると思ってたのに失望したよ。
5スロットで高火力だろうが、中破したら終わりじゃ話にならんのだよ。
今回のE4でも瑞鳳がボス戦で一巡目すら回ってこないとか笑えるよな。笑えねーよ、クソが!
噴進砲で事故率下がったとは言え、ダイソン、レカス、ナ級辺りが居たら正規(軽)空母じゃ話にならんのよ。
E7-3で仕留め損ねたナ級の開幕雷撃が翔鶴、瑞鶴に飛んで行って初っ端中破とか割とよくあったし。本当に装甲空母で助かったわ。

加賀さんの任務でも何故か毎度一航戦だけ酷い目に合うし・・・(一航戦以外はほとんど被弾しなかった)。

結論:装甲空母をよこせください。大鳳改二でもいいです。流石に装甲から正規になることは無いやろ。無いよね?

本日はここまで。
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:07:29.40 ID:uFke23GI0
先日、初めてマッドマックス観ました。
北斗の拳のモデルって話は聞いたことがありましたが、想像以上に世紀末でした。
自分が生まれる前に始まった映画が未だに続いてる(と言うか突然の復活。しかもリメイクではなく続編)って何気にすごいですよね。どんだけ長寿なんだか。

と、言う訳で二週連続怒りのデスロード(デスロードするとは言ってない)始まります。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:08:23.78 ID:uFke23GI0

-朝 提督私室-

テレビ「先週から市内で暴走行為を続けている車が昨晩も現れました」

吹雪「物騒ですね」

卯月「パパ以外にこんなのが居るなんて驚きがぴょん」

提督「どういう意味だ?俺は族みたいなことなんてした覚えが無いぞ」

卯月「言葉のあやだぴょん」


-執務室-

提督「わざわざ署長さんがお越しになるなんて、今日はどういったご用件で?」

署長「最近、街で暴走を繰り返している車をご存じですか?」

提督「ニュースでやってましたね。何でも物凄いスピードで暴走しているとか」

吹雪「物騒ですよね。まだ事故が起きていないのが奇跡ですよ」

署長「その車を取り締まろうとしてはいるのですが、圧倒的な加速性能でパトカーも振り切られてしまいまして」

提督「そんなにですか」

署長「ええ。それに、その車を運転している人物ですが、その・・・」

提督(歯切れが悪いな)

署長「深海棲艦ではないかと言われていまして」

提督「深海棲艦が?」

署長「はい。かなりブレていますが、パトカーの車載カメラが捉えた映像です」つUSBメモリ

提督「早速再生してみるか」

提督「う〜ん、確かにヲ級と言われればヲ級の様にも見えるが・・・」

吹雪「黒〇徹子さんかも知れませんよ」

キット「湯〇婆の線も捨てきれません」フォンフォン

署長(黒〇徹子に湯〇婆って)

提督「深海棲艦が関わっている恐れがある以上我々も動きますが、今回はそちらからの要請ということになるので」

署長「はい。出来る限り協力させてもらいます」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:08:55.56 ID:uFke23GI0

〜しばらく後〜

提督「急に呼び出して悪かった。ちょっと聞きたいことがあってな」

ヲ級「私に答えられることなら何でも聞いてちょうだい」

提督「それは頼もしいな。では、早速だが車を運転する深海棲艦を見たり、聞いたりしたことはあるか?」

ヲ級「車を?う〜ん・・・、残念ながら私は知らないわね」

提督「そうか」

ヲ級「でも、イ級とかならともかく、私たちの様な人型の深海棲艦なら無いとは言えないわ」

提督「ふむ」

吹雪「そう言えば、新提さんが深海側に居た頃に深海棲艦を連れて街を暴走してませんでしたか?」

新提「ああ、あれか。あれは残念ながら私の後ろを追尾する様にしてあっただけだから、アイツ等はただ乗っていただけだ。それで車がどうしたんだ?」

提督「これを見てくれ」

ヲ級「かなりブレてて分かりずらいけど、確かに私の仲間が運転している様に見えるわね」

新提「これが最近話題の暴走族なのか?」

提督「そうらしい。深海棲艦が関わっているかも知れないってことで警察から協力要請があってな」

ヲ級「もし本当に深海棲艦が関わっているなら人間だけでは対処できないわね」

提督「ああ。だが、本当に深海棲艦がこんなことをするのかが疑問なんだよな」

新提「私の時の様にお前を誘き出すためにやっているとも考えられるが、情報が少なすぎて分からないことだらけだな」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:09:24.58 ID:uFke23GI0

-夕方 執務室-

提督「全員そろったし、今回の作戦についての説明を始める。最近、物凄いスピードで暴走している車が居るのは知っているか?」

金剛「知ってマース」

夕張「捕まえて解体してみたいです!一体どんなエンジンを積んでるだろ」

ウォースパイト「知っています」

アークロイヤル「ニュースでやっていたな」

ネルソン「暴走族という奴だな」

提督「全員知っているなら話が早い。その族だが、深海棲艦の可能性があると言うことで警察から協力要請があった」

一同「!?」

ウォースパイト「本当にその様なことがあるんでしょうか?」

提督「分からん。ヲ級にも確認してみたが、車を運転する深海棲艦に心当たりは無いそうだ。だが、パトカーの車載カメラの映像にはそれらしき姿が映っていた。これを見てくれ」

夕張「う〜ん、確かにぽいと言えばぽいですよね」

ネルソン「車を運転する深海棲艦とは面白い。余が捕らえてやろう!」

金剛「ところで今回の作戦にニンジャガールは参加しないのデスカ?」

提督「ニンジャガール?」

金剛「川内デス」

提督「何故、川内が?」

金剛「今話題の夜戦仮面って川内デショ?」

提督「ナンノハナシカナー?」

アークロイヤル「工廠に例のバイクが停まっているのを見たぞ」

ウォースパイト「私も見ました」

提督「まぁいい。ばれているなら仕方ない。と言うか、別に隠すことでもないか。アイツは別動隊として動いてもらう」

夕張「バイクの方が小回りが利きますからね」

提督「準備もあるので作戦決行は明日の夜からだ。夕張、明石と共に皆の車の整備を頼む」

夕張「はい!」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:10:03.45 ID:uFke23GI0

-翌日夜 正門前-

吹雪「司令官、お願いします」

提督「・・・」

那珂(誰に手を合わせてるの?死傷者なんて出てたっけ?)※出てません

提督「これより例の暴走族を捕まえるために出撃する」

ネルソン(いよいよ余のロータス・エスプリの出番だな)

提督「被害者の無念を晴らすため、必ずホシをあげる!」

一同「はい!」

那珂「提督って捜査一課の課長さんだったっけ?」

神通「何を言っているの?提督は提督ですよ」

吹雪「那珂さんどうしたんですか?」

那珂「え、何?この那珂ちゃんがおかしいみたいな空気は」

神通「提督、一つお願いがあります」

提督「聞かせてもらおうか」

神通「例の暴走車を取り締まる時に夜戦仮面を見かけたら注意して欲しいんです。姉さんが変な影響を受けそうで心配なんです」

那珂(え、ちょっ、神通ちゃん!?本当に気付いてなかったの?)

提督「分かった(本当に気付いてないのか?いや、もしかして遠回しにバイクの乗るのを止めるよう説得しろと言っているのか?)」

那珂(これは本気で気付いてないと思うよ)ジェスチャー

提督(マジか・・・)

神通「どうしたんですか?」

提督「何でもない」

神通「?」

提督「では、留守中は頼むぞ。俺たちを誘き出して鎮守府を襲撃することも考えられるからな」

新提「任せておけ」

提督「よし、出発だ」

ブーン

神通「提督、どうかご無事で」

新提「アイツ等を見ていると私も久しぶりにドライブに出かけたくなってきたな」

長門「そう言えば金剛の車は元々お前の物だったな」

新提「ああ。今度暇なときに良い車がないか探してみよう。もちろん助手席は長門の指定席だ」

長門「///」

那珂「ヒューヒュー」

神通「那珂ちゃん、そういうのは良くないですよ」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:10:40.00 ID:uFke23GI0

-1時間後 国道2号線-

吹雪「見つかりませんね〜」

提督「まー、簡単には見つからないだろうな」

吹雪「ニュースでも神出鬼没って言ってましたし、見つかるとラッキーって感じでしょうか?」

提督「そうだな、持久戦を覚悟しないといけないかもな」

提督(金剛のくじ引きで担当箇所を決めようって提案に乗ったのが間違いだった・・・。こんな所に現れないだろ)

キット「川内さんから着信です」

提督「繋いでくれ」

川内「提督、ターゲットを見つけたよ!現在地は京橋」

提督「でかした!」

川内「今は大阪方面に向かって走ってるよ。どうする?このまま追跡すればいい?」

提督「このまま大阪方面に向かわれると面倒だな。可能ならポーアイ方面へ誘導してくれ」

川内「了解!」

提督「もし誘導に失敗したら西宮までは追跡するが、尼崎に入ったら引き上げていい」

川内「え?いいの?」

提督「当然だ。大阪は管轄外だからな」

川内「え?尼崎って」

提督「キット、大阪の市外局番は?」

キット「06です」

提督「尼崎は?」

キット「06です」

川内「そっか、尼崎って大阪だったんだ。私ってばずっと勘違いしてたよ」

吹雪(お二人が納得してるんだからこれでいいんだよね?)

提督「キット、皆に川内の現在地を送信してくれ」

キット「送信済みです」

提督「よし、では俺たちも向かうか」

吹雪「ところで司令官」

提督「どうした?」

吹雪「どうしてポートアイランドに追い込むんですか?」

提督「あそこは出入口が神戸大橋と港島トンネルの二か所しか無い。両方を封鎖してしまえば相手は袋のネズミだ」

吹雪「なるほど」

提督「スーパーモードを使うぞ。しっかり掴まってろ」

吹雪「はい!」

『SPM』ピッ

ピューン

警察官A「おい、今の見たか?制限時速を軽く50キロはオーバーしてたぞ!」

警察官B「今のは提督さんだったな」

警察官A「提督さん!?ってことは例の暴走族を見つけたのか?」

警察官B「そーじゃないの?」

警察官A「だったらぼさっとしてないで俺たちも追いかけないと!」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:11:19.17 ID:uFke23GI0

-阪神高速-

川内「ちょっと休憩しようとパーキングエリアに立ち寄ろうと思ったら目の前を通り過ぎるとは思わなかったよ」

ホッパー「見逃さなくて良かったです」

川内「ポートアイランドに追い込めってことだったから、一度下道に降ろさないといけないね」

ホッパー「どうしますか?」

川内「私にいい考えがある」

ヲ級(アレは艦娘!)

川内「オラ!」

ゲシッ

ヲ級(!?)

ホッパー「蹴ったら危ない」

川内「大丈夫だって、私は艦娘だよ。ちゃんと怪我しない程度に加減してやってるって」

ホッパー「それでも危ない」

川内「もう一発!」

ゲシッ

ヲ級「チッ!」

川内「よし、進路を変えることに成功したよ!ここで一気に加速して前に出てっと」

ヲ級?「鬱陶しい奴だ。提督の前にまずはお前を血祭りにあげてやる!」

川内「ほらほら、私はこっちだよ!」

ホッパー「相手はかなり怒ってる」

川内「これでアイツには私しか見えてない。このまま追いつかれないようにしながら誘導するよ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:11:51.59 ID:uFke23GI0

-しばらく後 神戸大橋-

提督「川内は誘導に成功した様だな」

吹雪「ネルソンさんが近付いてきましたよ」

提督「窓を開けて何か言ってるな」

ウィィィーン

ネルソン「奴の逃げ場を無くすためにここに追い込んだのだろう?」

提督「そうだ」

ネルソン「ならば一つ提案がある」

提督「聞かせてもらおう」

ネルソン「Bridgeを落とす!」

提督「却下!」

ネルソン「何故だ!?」

提督「ここで生活している人も多く居るんだぞ!だいたい何で艦娘がそんな陸軍みたいな発想をしてるんだよ!」

ネルソン「ふむ・・・。Admiralがダメだと言うなら仕方ない。だが、どうするのだ?」

提督「ちゃんと考えがある。まずは全員が集まらないとな」

キット「金剛さん、サラトガさん、アークロイヤルさんは既に川内さんと合流しています」

提督「後は俺たちと夕張か」

キット「夕張さんも見えてきました」

提督「ん?何処だ?」

キット「上です」

吹雪「ホントだ。降りてきましたよ」

提督「よし、全員渡り切ったら橋を封鎖してもらおう」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:12:19.51 ID:uFke23GI0

提督「川内たちはどの辺りだ?」

キット「次の角を左に曲がってすぐの所にいます」

提督「よし!」

吹雪「居ました、川内さんです!」

提督「アレは・・・ダガーDX、ダガーDXじゃないか!」

吹雪「ダガーDX?」

キット「ナイトライダー シーズン3の第三話『ひき逃げ!死のスピードレース!黄金のスーパーカーを追え!』に登場した車です」

吹雪「あー、あの車」

提督「昨日見せてもらった車載カメラの映像はアップで映っていたから気付かなかったが、パトカーが振り切られるのも納得だ」

ヲ級「あの車は!教祖様、やりました!提督を誘き出すことに成功しました、あと少しで我々の悲願が達成される!」

ネルソン「ふむ、アレが例の族か。よし」

川内「提督、この後どうするの?」

提督「空港方面に誘導する。あそこの駐車場ならそこそこ広いから相手が暴れても大丈夫だろう」

ネルソン「Nelson Touch!主砲、1番!2番!行くぞ、もう一撃だ!」

ヲ級「!?」

ドカーン!

ドカーン!

バババッ

川内「うわぁ・・・」

吹雪「ネルソンさんとサラトガさんはミサイル、ウォースパイトさんはマシンガンで攻撃しています・・・」

提督「おいおいおいおいおい!何やってんだあの英米艦共は!」

キット「幸運なことに攻撃は全て外れました」

提督「本当に当たらなくて良かった。もし相手が軽とかだったら避けられず、爆死してただろうな」

吹雪「そう考えると相手が普通じゃなくて良かったですね」

提督「ああ、そうだな」

ヲ級「おのれ艦娘共・・・。教祖様から預かった大切なマシーンを攻撃するなど許さんぞ!全員まとめて血祭にあげてやる!」

提督「引くくらいキレてるな。それにしてもあのヲ級、何か顔色良くないか?」

吹雪「言われてみれば確かにそうですね。深海棲艦ってもっと青白いですし」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:13:00.40 ID:uFke23GI0

提督「よし、今だ。マイクロロックでブレーキを固定してやれ」

『MICRO LOCK』ピッ

キキーッ

ヲ級「勝手にブレーキが!?」

キキーッ 

キキーッ 

キキーッ 

キキーッ 

キキーッ 

キキーッ

キキーッ 

キキーッ 

ヲ級「クッ・・・囲まれた。だがまだチャンスはある。奴が車から降りたら刺せばいい。相手は人間だ。確実に殺せる」

ウィィィーン

提督「お前は完全に包囲されている。大人しく投降するんだ!」E:拡声器

吹雪「行ってきます」

提督「相手は一隻だが、何をしでかすか分からない。気を付けろ」

吹雪「はい!」

ガチャ

バタン

提督「大人しく投降すれば危害は加えない」E:拡声器

吹雪「早く出てきなさい!」

ガチャ

ヲ級「お前たちの提督と話がしたい」

キット「アドミラル、彼女は深海棲艦ではなく人間の女性です」

提督「人間!?じゃああれは」

キット「変装、いえ、コスプレでしょうか?」

ヲ級(さあ、早く降りて来い。あと少し、あと少しで・・・)

ガチャ

吹雪「ダメです!」

提督「心配無い。相手は人間だ」

吹雪「え?」

提督「話を聞こう」

ヲ級「死ねぇぇぇぇぇ!」ダッ

提督「やれやれ。ナイフ片手に突っ込んでくるとは」

アークロイヤル「Swordfish shoot!」

ドカーン!

ヲ級「きゃぁぁぁぁぁ!」

提督「うぉぉぉーい!やり過ぎだー!!」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:13:50.89 ID:uFke23GI0

刑事「ご協力ありがとうございました。何か分かれば連絡させていただきます」

提督「お願いします」

刑事「きびきぎ歩け」

ヲ級「神をも恐れぬ愚か者共め!お前たちは必ず神によって裁かれる!」

刑事「いいから黙って歩け」

ヲ級「例え私が失敗しても仲間たちがお前の首を取ってくれる。その日を怯えて待つのだな!」

提督「人気者は辛いねぇ」

金剛「私たちが全部返り討ちにしてやりマース!」

提督「キット、あの車を調べてくれ」

キット「はい」フォンフォン

キット「助手席に赤外線もX線も通さない箱が置かれています。それ以外におかしな物は見当たりません」フォンフォン

提督「怪しいな。ちょっと調べてみるか」スタスタ

ヲ級(クックック・・・。あと少し、あと少しで・・・)

夕張「中身が分からない箱?まさか・・・。提督、直ぐに離れてください!」

提督「?」

夕張「早く!」

提督「お、おう」ダッ

ボンッ!

提督「爆発音?」

ボンッ!

ボンッ!

ボンッ!

ボンッ!

ドカーン!

一同「!?」

メラメラ

ヲ級「クソッ!」

提督「証拠を残さないために爆破処分か。夕張が気付いてくれなければ巻き込まれてお陀仏だったな」

深海妖精「ケケケ、奴等は爆発した車に釘付け。気付かれる前にお仕事しますかね」

ポイッ

ペタッ

深海妖精「お仕事完了っと。とっ掴まった姉ちゃんもご苦労だったな。お前はちゃーんと仕事をしたぜ。しっかり上に報告しといてやるよ」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:14:25.00 ID:uFke23GI0

-翌日 鎮守府 工廠-

明石「今日はしっかりメンテしとかないとね!」

キット「お願いします」フォンフォン

明石(妖精さんが作ってくれたから使ってるけど、いつもボニー(エイプリル)が使ってたこの棒って結構謎よね。あんなので本当にスキャン出来るのかしら?)

妖精ズ「これは何です?」

明石「どうしたの?」

妖精ズ「シャーシに見たことのない物体が付いているです」

明石「見たことのない物体?」

妖精ズ「はい」

明石「夕張〜、悪いけどクリーパー取ってくれる〜?」

夕張「はーい」

夕張「持って来たわよ。でも、キットの下に潜ったりしてどうするの?」

明石「妖精さんたちが変な物体が付いてるって言ってるのよ」

夕張「変な物体?」

明石「うん、とりあえず確認してみるわ。よっこらせっと」

明石「こ、これは!?」

〜しばらく後〜

提督「緊急の要件って何だ?」

明石「キットのメンテ中に妖精さんが見つけたんですが、シャーシに変な機械がくっ付いてました」

提督「変な機械?」

明石「はい。それでまさかと思い調べたんですが、もう少しでキットのプロテクトを破られるところでした」

提督「!?」

明石「既に取り外して電波を遮断できる箱に入れたんで大丈夫です」

提督「そうか・・・。それにしてもいつの間に?そんな物を取り付けられたらキットが気付きそうだが」

明石「恐らく昨日のカーチェイス中に付けられたのではないかと」

夕張「キットが存在に気付かないようにジャミングまでしてましたよ」

提督「キットを乗っ取るのが目的か、それとも情報を抜き取るのが目的だったのか分からないが、深海勢力の技術も侮れないな」

明石「ええ」


-深海教団 日本支部-

教祖「あと一歩のところで作戦は失敗したか・・・。だがヲ級よ、お前の仕事ぶりは見事であった。出所した暁には幹部として取り立ててやろう」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/10/25(日) 22:14:52.95 ID:uFke23GI0
先日実装された「秋」の付く甲型駆逐艦って秋霜だと思ってたら秋雲だったでござる。
うん、オークラ先生のこと忘れてたとかじゃないよ。本当に違うから。違うからね!

本日はここまで。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:35:45.95 ID:ThfPogIo0
今年二つ目にして最後のガンプラを買ってしまったでち。
来年はデスサイズかヴァーチェが発売されなければセロになるだろうな。神龍?その子はいいです。はい。
今年はどの大将軍が出るかとワクワクしてたら大将軍ですら無いし・・・。
もう那珂ちゃんのファン辞めます。

本日分、始まります。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:38:20.83 ID:ThfPogIo0

-執務室-

提督「はぁ・・・」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「いや、何か変な夢を見てな」

吹雪「変な夢?」

提督「ああ。最近、芸能人の訃報が続いただろ?」

吹雪「はい」

提督「その影響か、一流芸能人がピーしたって夢を見てな」

吹雪「あの人に限ってそんなことは無さそうですけどね」

提督「ああ、そうだな。しかし、夢では何が起きるか分からない。それで、来年の格付けが中止になるって流れだったんだ」

吹雪「個人の連勝記録を更新し続けているあの人が居なくなると中止になるのも分かる気がします」

提督「それに岡山の日生にある渡し舟の会社も気になる。大丈夫なんだろうか?」

吹雪「岡山?」

提督「哲〇渡船って会社があってな、まぁ、自分の名前を社名に付けたのであって渡哲〇とは関係無いそうだが」

吹雪「関係ないと言われても疑いたくなる名前ですね」

提督「たまたま目の前を通った時にここだったんかい!ってなったぞ」

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督宛に警察からお手紙が届いています」つ手紙

提督「先日の暴走族の件だな。なになに」

提督「うん、まぁ、そうだろうなと思った」

大淀「どんな内容だったんですか?」

提督「例のヲ級のコスプレ女は深海教団の構成員だそうだ」

吹雪「深海棲艦を神と崇めているおかしな人たちですね」

提督「で、俺の首が目的だったと」

大淀「ここまでは大方予想が付きますね」

提督「それ以外は黙秘で何も話さないそうだ」

大淀「せめて本部の場所でも分かればこちらも動けますが、何も分からないのであれば手の打ちようがありませんね」

提督「そうだな。おっと、もうこんな時間か!」

大淀「何かあるのですか?」

提督「新提の奴が車を買ったそうで、お披露目会をしたいと。午後からは長門とドライブだそうだ」

吹雪「お二人は似た者同士で仲がいいですよね」

大淀「いずれ何かやらかすんじゃないかと心配です」

提督「気持ちは分かるが、まぁ、うん・・・とりあえず信じてやるしか・・・ないのか?」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:41:45.01 ID:ThfPogIo0

-工廠前-

新提「皆、よく来てくれた。私の愛車をお披露目しよう!」

バサッ

提督「えっと・・・、トヨタ2000GT・・・じゃないよな?あの車はリトラだし」

新提「全然違う!お前2000GTを見たこと無いだろ?」

長門(やはりフォルムが似てると思ったのは私だけでは無かったか。提督でも間違うんだ、私が区別が付かないのも仕方ない)

提督「いいや、ある。何故か商店街にあるホテルの入り口横のスペースに展示してあって通行人に見えるようにしてあるからな」

吹雪「確かにありますね」

提督「このホテル、何処に金掛けてるんだ?って通るたびに不思議に思いながら見てるんだよな。2000GTって物凄く高いんだろ?」

夕張「中古車として流通はしてないから、オークションか所有者との直接交渉になるらしいですよ」

提督「まー、俺は色んな意味で手が出せないな」

明石「提督なら元帥にでもお願いしたら買ってもらえるんじゃないですか?それだけ手柄を立ててますし」

大淀(!? お願いそこは触れないで!)

提督「仮に入手したところで運転出来ない」

明石「え?」

提督「俺はAT限定だからな。キットはAT車だからMT免許とる必要も無いし、何より学生時代の知り合いにMT免許取ったのが何人か居たが、皆口をそろえて乗り方を忘れたって言うんだよな」

新提「日本はAT率が高いからそうなるのも仕方ないか」

提督「そうだろ?だから教習代も高くて面倒なMTをわざわざ取らなくて良かったって思うんだよな。MT免許取ったところでバスかトラックでも乗らはるんですか?ってなるだけだし。それにキットはAT車だからな」

陸奥「大事なことだから二度言ったのね?」

提督「よく分かったな」

新提「ゴホン。では、改めて・・・」

キット「この車は1969年発売のフェアレディZ432です」フォンフォン

新提「いや、それ、私の台詞・・・」

キット「申し訳ありません。こうしないと先に進まないと思ったので」フォンフォン

提督「フェアレディZ?何か俺が知ってるのと違うんだが」

キット「現行モデルと旧モデルでデザインが全く違う車は多くあります。私の前の世代のファイヤーバードもそうでしょ?」フォンフォン

提督「確かにそうだな。先日、最新モデルが発表されたが、アレよりコッチの方がいいな。何だあのデカイ口開けた様なフロントバンパーのデザインは?ぬけ〇く先生に見えてきたぞ」

夕張「ぬけ〇く先生(笑)」

新提「ぬけ〇く先生?」

提督「ん?お前さんは知らないのか。ぬけ〇く先生と言うのはだな・・・、キット説明してやってくれ」

キット「はい。ぬけ〇く先生とは1985〜1989まで週刊少年ジャ〇プで連載されていたマンガの主人公で一言で言い表すなら『アホ』です。携帯に画像を転送したので確認してください」フォンフォン

提督「え?俺ってもしかしてリアルタイム世代なのか?小学生の頃、夕方にアニメの時間があって北〇の拳とか、ア〇レちゃんとか、奇〇組とか、その枠で観てた気がするんだが。つーか、よく北〇の拳を地上波で放送できたよな」

キット「アドミラルの記憶がどこまで正しいか分からないので何とも言えませんが、リアルタイムで観ていた可能性はあります」フォンフォン
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:45:56.30 ID:ThfPogIo0

新提「・・・」プルプル

提督「ん?どうした?」

新提「お前のせいで本当にぬけ〇く先生にしか見えなくなったじゃないか!どうしてくれるんだ!」

提督「心配するな。ぬけ〇くなのは最新モデルであって、お前さんの愛車では無い」

夕張「そうですよ(笑)」

新提「夕張がこっちを見ながら笑ってるじゃないか!」

提督「気のせいやろ」

夕張「気のせいですよ(笑)」

佐渡「お!この車カッコイイな〜!」

新提「提督と違って佐渡様は分かってくれるか!」

提督「いや、別に俺はお前さんの愛車をダサイとかブサイクとかそんなことは一言たりとも言ってないが」

佐渡「そうだろ、そうだろ。佐渡様は違いの分かる女だぜ!」

新提「流石、佐渡様!ヨッ、日本一!」

佐渡「いいな〜、佐渡様も乗せてくれよ〜」

提督「残念ながらそれは無理だろう」

佐渡「どうしてだよ!」

提督「日本の法律では子供はチャイルドシートの着用が義務付けられている」

佐渡「佐渡様は子供じゃねーぞ!」

提督「別に佐渡を子ども扱いしている訳では無いが、一般人から見れば小学校低学年くらいにしか見えないだろう(下手したら園児だ)。今度、ドライブに連れて行ってやるから今日は我慢してくれ」

佐渡「ブーブー!」

提督「仕方ないだろ?法律で決まってるんだから」

新提「フッフッフ」

提督「何がおかしい?」

新提「こんなこともあろうかと、ちゃんと用意しておいた」

テッテケテッテーテーテテー

新提「ジュニアシート!」

提督「何で用意してるんですかね?」

新提「むしろ何故用意していない?お前だって吹雪を乗せる時に・・・って必要ないな」

提督「暁や朝潮なら兎も角、吹雪は必要無いだろ」

吹雪「子供扱いしないでください!」

新提「すまなかった」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:52:19.04 ID:ThfPogIo0

提督「とりあえずこれでドライブに行けるぞ。良かったな」

佐渡「やったぜ!」

陸奥「それじゃ、姉さんを頼むわね。お義兄さん」

新提「あ、ああ、任せてくれ。それじゃ、そろそろ行こうか」

ガチャ

佐渡「・・・。シートが二人分しか無いぞ」

長門「佐渡様は私の上に座ればいい(これで合法的に海防艦と触れ合えるぞ!)」

提督「これってもしや、チャイルドシートやジュニアシートが有っても意味が無かったのでは?」

吹雪「えっと、ほら、今回は長門さんと一緒だから必要無いだけで佐渡ちゃんだけなら必要でしたよ」

提督「流石にその場合は許可出来ないけどな」

明石「流石にそれはちょっと・・・ってなりますよね」

佐渡「レッツゴー!」

新提「それじゃ、行ってくる」

提督「おう、楽しんでこい」

ブーン

提督「行ったな。何か急に心配になってきたが、どうしようも無いから信じて待つか」

吹雪「そうですね。心配ですけど、こっそり尾行する訳にもいきませんし、信じて待ちましょう」

陸奥「ええ、信じて待つしか無いわね」

大淀「もしもの時は最初からあの二人は居なかったことにしましょう」

明石(妹にまでこんな風に言われる長門さんって・・・)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:55:01.94 ID:ThfPogIo0

佐渡「おー、スゲー!速えー!」

新提(佐渡様が喜んでくれている・・・。こんなに幸せなことは無い・・・。次は誰を連れてこようか?清霜ちゃんもいいが、松輪ちゃんも捨てがたい)

佐渡「もっと飛ばしてくれよ!」

新提「残念ながらこれ以上は警察に捕まってしまうからダメだよ」

長門「佐渡様もドライブに来られなくなるのは悲しいだろ?」

佐渡「しゃーねーな」

ドバイバー「お、いい女発見!って何だよ子連れかよ。リア充爆発しやがれ」

バキッ!

新提「バキッ?何の音だ?」

長門「ハ、ハンドルが!?」

新提「ハンドル?」

佐渡「うわぁ〜、ハンドルが取れたぞ!にひひ」

長門(何故、この状況で笑える・・・)

新提「な、何とかしてくっ付けないと!」

長門「取れたハンドルを付けるなんて無理だ!」

ドバイバー「ん?何か様子がおかしいか?」

新提「しかしだな!」

長門「そうだ!コレを使え!」つモンキーレンチ

新提「何でこんな物を持っているんだ・・・」

長門「今はそんなことを言っている場合では無い!」

新提「そうだな。とりあえず今はコイツを付け根部分にかまして・・・、出来た!これで何とかなりそうだ」

佐渡(何とかなるのか?)

新提「とりあえず長門は鎮守府に連絡を入れてくれ」

長門「分かった!」

ドバイバー「気のせいか」

〜しばらく後〜

夕張「オーライ、オーライ、ストップ」

明石「いくら古いと言ってもハンドルが取れるとか聞いたことありませんよ」

新提「私も信じられんよ」

明石「この後はどうしますか?このまま移動本部で鎮守府へ帰りますか?」

新提「車がこの状態だ、そうするしかあるまい」

佐渡「ドライブ楽しかったな。また行こうぜ!」

長門「と、当然だ!私もビッグセブンとして楽しんだぞ・・・」

明石(この状況で楽しめる佐渡さんは将来、大物確定ですね・・・。普通、長門さんみたいになりますよ)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:56:40.18 ID:ThfPogIo0

-翌日 工廠-

新提「作業はどんな感じかな?」

明石「もうバッチリ完璧ですよ!」

新提「それは助かった。皆で食べてくれ」つお菓子

明石「ありがとうございます!古い車なだけあって色々ガタが来ていたので全部直しときましたよ」

新提「おぉー!ピカピカになったな!」

明石「それに新機能も付けときました!」

新提「新機能?」

明石「はい!説明するので早速運転席に座ってください!」

ガチャ

新提「座ったぞ。ん?何だこのボタンは」

明石「では、その『M』のボタンを押してください」

新提「これか」ポチッ

ウィィィーン

ガコン

新提「は?」

明石「この通りミサイルが出てきます!さらにこの『MG』のボタンを押すとマシンガンが出てきますよ!」

新提「いやいやいや、何してんだよ!」

明石「何って見ての通り武装を追加したんですよ」キョトン

新提「レストは頼んだが、こんな改造は頼んでないんですけど!」

明石「貴方も今や海軍の人間、いつ深海棲艦に襲われるか分からないんだからこの位必要ですよ。他にもですね」

新提「だとしてもこれは」

佐渡「お!スゲー!カッケー!」

新提「明石よ、良くやってくれた」

明石(この変わり身の早さは流石ですね。深海側からこちらへ寝返ったのも納得です)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/10(火) 21:58:46.71 ID:ThfPogIo0
GACKT様のくだりは某詐欺師の映画を観た翌日くらいに実際に見た夢だったりします。
本当に大丈夫だよな?大丈夫だと言ってよバーナード。いや、マジで。
詐欺師の映画、次はジェシーもスターも居ないのか・・・。

本日はここまで。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:09:04.77 ID:C5FsWs0+0
諸事情により今回と次回は順番が逆になります。
今日は豚まんの日だから仕方ない。

遅くなりましたが本日、11月11日は『豚まん』の日です。

本日分、始まります。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:10:57.28 ID:C5FsWs0+0

-10月下旬 執務室-

提督「先日、南京町で食事をしていた時のことなんだが」

赤城「はい」

提督「店の有線か、CDかは分からないが、聞き覚えのあるメロディが流れていてな。中国語だから歌詞の内容は分からなかったが、テ〇サ・テンであることは間違いないと思った」

赤城「はい(何の話でしょうか?)」

提督「その時は曲名が分からずモヤモヤしたが、後で分かってスッキリした。あの曲は」

時雨「あーめに煙った♪」

提・赤「!?」

提督「いつからそこに?」

赤城「いつのまに現れたんですか?」

時雨「提督ある所に時雨あり、だよ」ニコッ

提督(怖えぇ・・・。川内やヒトミなら兎も角、時雨もそっち系か?)

提督「ところで時雨さん?」

時雨「何だい?」

提督「まだ何も言ってないのにどうしてその曲が空港だと分かってのかと思いまして」

時雨「フフッ。おかしなことを聞くね。さっきも言ったじゃないか。提督ある所に時雨あり、だよ」

提督「それってつまり・・・」

時雨「ボクたちも現場に居たってことさ」

提督(いやいやいやいや、怖すぎるだろ!長靴をはいた猫に出てきた卵かよ!実は最初から猫の側に居たって終盤に明かしてたよな)

赤城「ボクたち?時雨さん以外にどなたがいらっしゃったんですか?」

提督(おいおいおい、余りの衝撃に聞き逃していたが、どうなってんだよ!?)

時雨「それはね・・・」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:12:08.13 ID:C5FsWs0+0

夕立「ぽーい!」

提・赤「!?」ビクッ

夕立「夕立よ」

時雨「そう、ボクと夕立さ」

夕立「今から夕立が提督さんの言おうとしていたことを当てるっぽい!提督さんは赤城さんを豚まん大食い大会に誘おうとしていたっぽい!」

赤城「そうなのですか?」

提督「うん、まぁ、そうなんだけどな。所謂、広報活動の一環としてどうか?って話をもらってな」

夕立「夕立もその大会に参加したいっぽい!」

提督「夕立はそんなに食べられないだろ?」

夕立「そんなこと無いっぽい。今から証明するっぽい!」

提督「証明?」

夕立「お願いしまーす!っぽい」

大淀「はーい」

ゴロゴロゴロ

提督(ワゴンの上に大量の豚まんが・・・。30、いや50はあるか?)

大淀「お待たせしました。55〇です」

時雨「55〇と言っても潤滑油じゃ無いよ」

提督「あの、大淀さん?」

大淀「はい。何でしょうか?」

提督「その豚まんの購入費用はどうしたのかと思いまして」

大淀「もちろん提督のお給料から天引きです」ニコッ

提督「は!?」

大淀「冗談です。経費ですよ」

提督「何だ冗談か」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:14:21.81 ID:C5FsWs0+0

大淀「ほら提督、夕立さんの方を見てください」

提督「!? 既に10個ほど無くなっているだと」

赤城「何という速さでしょう。既に半分無くなりました」

提督(は?あの体のどこにあんなに入るんだ?アレか?全部胸に行ってるのか?そうならば吹雪にも沢山食べされればいいのか?)お目目グルグル

時雨「提督、残念ながらそれは無いよ」

提督「何の話だ?」

時雨「食べた分だけ胸に行くって考えてたでしょ?ボクもそう考えたことがあったけど、結果は違ったよ」

提督「そ、そんなこと考えてる訳無いだろ(汗)」

夕立「ご馳走様でした」

提督「は?もう完食だと!?」

大淀「ただ今の記録3分20秒です」

提督「えっと・・・、50個を3分20秒でってことは」

キット「一つあたり4秒になります」フォンフォン

提督「!?」

赤城「私も負けていられませんね」

ガチャ

吹雪「ただいま戻りました。あれ?皆さんおそろいでどうしたんですか?」

提督「夕立も例の大会に参加することになった」

吹雪「え?夕立ちゃんが参加しても」

提督「いや、それがな・・・赤城にも負けないということが分かった」

吹雪「またまたー(笑)」

赤城「本当ですよ」

吹雪「え?」

キット「夕立さんは豚まん50個を3分20秒で完食されました」フォンフォン

吹雪「えぇー!?」

提督「俺も吹雪と同じ気持ちだ。自分の目を疑ったぞ・・・」

夕立「えっへん!」

提督「とりあえず大会参加にあたって一つ注意事項があるからよく聞いてくれ」

赤城「はい」

夕立「夕立はその場に居たから知ってるっぽい」

時雨「ここは大人しく話を聞くところだよ」

夕立「はーい」

提督「ゴホン。では、よく聞いてくれ。まぁ難しいことではない。優勝しても構わんが、ブッチギリの優勝は止めてくれ。以上だ」

赤城「確かに一般参加者の方が10個食べる間に私たちが100個食べたら、こんなもん勝てるかい!話にならんわ!となりますね」

提督「そういうことだ。夕立もきちんと守ってくれよ」

夕立「はーい」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:15:53.14 ID:C5FsWs0+0

-11/11 南京町-

司会者「お集りの皆さん、今年も豚まん大食い大会の開催をここに宣言します!」

ワー!

司会者「それでは出場選手の紹介です!まずは昨年のチャンピオン ビッグ黒田選手!」

黒田「今年もやってやるぜー!」

ワー!

司会者「次に(中略)そして今年は特別ゲストとして艦娘のお二方が参加されます!」

ワー!

キャー!

赤城「赤城です。よろしくお願いします。優勝目指して頑張ります!」

夕立「夕立よ。同じく頑張るっぽい!」

司会者「それでは皆さん、席に着いてください。準備はいいですね?それでは、よーい」

ピーーーーーーッ!

黒田「・・・」モグモグ

赤城「・・・」モグモグ

夕立「・・・」モグモグ

司会者「各選手、順調な滑り出しです」

黒田(この艦娘たちは他の選手とは違う・・・。コイツ等出来る!)モグモグ

赤城(流石は去年の優勝者。他の方々とは違いますね)モグモグ

夕立(美味しい♪)モグモグ

キャー!

ウォー!

アカギサンカワイイ!

赤城「・・・」

提督「ん?どうしたんだ?赤城の手が止まったぞ」

吹雪「何かあったんでしょうか?」

司会者「何が起きたのでしょう?赤城選手の手が止まりました!」

赤城「萌え、萌え、モグモグ」

黒田(その余裕、どこまで持つかな?)モグモグ

キャー!

加賀「」ポタポタ

吹雪「か、加賀さん!?鼻血が出てますよ!」

加賀「」

吹雪「加賀さん?」

加賀「」

吹雪「司令官、大変です!加賀さんが立ったまま気を失っています!」

提督「加賀!?しっかりしろ!」

加賀「ハッ!?」

提督「良かった。気が付いたか」

加賀「余りの尊さに一瞬気を失っていました」フキフキ

提督(ナニソレ)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:18:43.00 ID:C5FsWs0+0

〜しばらく後〜

挑戦者A「うぷっ・・・。もう無理。ギブ」

司会者「ここで挑戦者Aさん脱落です。皆さん、彼に惜しみない拍手を!」

ワー!

パチパチ!

黒田「お代わり!」

赤城「私もお願いします!」

夕立「夕立も!」

挑戦者B(この人たちまだ余裕なの!?)

黒田「・・・」モグモグ

赤城「・・・」モグモグ

夕立「・・・」モグモグ

加賀「赤城さんたちを見ていたらお腹が空いてきたのでゴマ団子でも買ってきます」

提督「気を付けてな」

加賀「子供扱いしないでください」

提督「えぇ・・・」

加賀「冗談です」

挑戦者B「私ももう無理・・・」

司会者「挑戦者Bさんも脱落です。ここまで頑張った彼女を称えてあげてください!」

ワー!

パチパチ!

加賀「殺気!?」

???「めでたい奴らだ。だが、こんなことをしていられるのもあと少しだ。精々残り僅かな平和を楽しんでおけよ、俺」

加賀(提督にそっくり。でも、彼とは違う異質な何かを感じる・・・。一体何者なの?)

提督「ん?」キョロキョロ

吹雪「どうしたんですか?」

加賀(追いかけるべき?でも、彼からは危険なオーラを感じる。一人で追いかけるのは・・・)

提督「誰かに見られている気がしたんだが・・・、多分気のせいだろう」

吹雪「司令官は有名人ですし、誰かが見ていたのかも知れませんね」

提督「そうかもな」

加賀(考えている間に見失ってしまった・・・。今は提督の所へ帰りましょう)

加賀「ただいま戻りました」

提督「お帰り」

加賀「提督もいかがですか?」つ山盛りのゴマ団子

提督「せっかくだから頂くよ」

加賀「吹雪さんもどうぞ」

吹雪「ありがとうございます」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:22:57.20 ID:C5FsWs0+0

司会者「いよいよ大会も大詰め、残り5分となりました。黒田選手、赤城選手、夕立選手共に同率で並んでいます!」

提督「赤城たちには手加減しろとは言ったが、普通に食いついて来ている彼は化け物か?」

吹雪「ええ。去年の優勝者なだけあって只者ではありませんね」

加賀「彼は数々の大会で優勝を掻っ攫った強者よ。先日も大食い番組で優勝していたわ」

吹雪「そうだったんですか!?」

提督「マジか。それなら納得だな」

〜4分50秒後〜

司会者「いよいよ終わりです。5、4、3、2、1、しゅうーりょー!手を止めてください!」

司会者「まずは夕立選手、残り一個です」

吹雪「夕立ちゃん頑張ったね!」

夕立「やったっぽい!」

司会者「続きまして黒田選手、残り半分!そして赤城選手は1/3個です!」

提督「と言うことは」

加賀「ええ」

司会者「勝者は赤城選手!皆さん、彼女に惜しみない拍手を!」

ワー!

パチパチ!

司会者「優勝者の赤城選手には賞品として豚まん一年分が贈られます!」

ワー!

パチパチ!

黒田「アンタたち凄いな。流石艦娘だ」

赤城「黒田さんも凄かったですよ。ここまで本気になったのは久しぶりです」

夕立「黒田さんも強かったっぽい!」

提督「せっかくだからお土産として豚まんを買って帰るか」

吹雪「いいですね!」

加賀「それでは春巻きと、ちまきと、北京ダックも追加で」

提督「どんだけ食べるんだよ(汗)」

時雨「お土産にパンダのぬいぐるみを買ってきたよ。もう直ぐ会えなくなるからね」

提督(またしても何処から出てきたんだよ)
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/11/11(水) 23:24:06.16 ID:C5FsWs0+0
次のイベントでいよいよシロッコが実装される様ですが、どんな子なんでしょうね?
名前が名前なだけに期待値が高すぎる(笑)
ヴィットリオ・ヴェネトもそろそろ来ないかな。一応、話は考えてる(かなり前にそれっぽいの書いた)けど結局ボツで終わりそう。

本日はここまで。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:50:31.39 ID:8zDdau3s0
E4攻略中にコロ助(2号)拾ったんだけど、この子どうすればいいんだ?
解体は選択肢に無いけど、正直使いどころが無いよね・・・。
改二 or 姉妹艦実装時にコロタッチが使える様になることに期待するしか無いか。

本日分、始まります。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:51:12.97 ID:8zDdau3s0

-9月下旬 執務室-

コンコン

ジャーヴィス「ジャーヴィスよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ジャーヴィス「ねぇDaling、今年ももう直ぐ新しい子が来るんでしょ?」

提督「ああ、そうだな」

ジャーヴィス「そこで私から提案があるんだけど」

提督「提案?聞かせてもらおうか」

ジャーヴィス「いつも歓迎会を開いてるけど、今年はHalloween Partyなんてどうかな?」

提督「なるほど、ハロウィンか。クリスマスは毎年しているが、ハロウィンは前に一度やったきりだったな」

吹雪「楽しそうですね!」

キット「海外の方も増えていますし、いい機会では?」フォンフォン

提督「そうだな、前向きに検討しよう。やるならウォースパイトやアイオワにも相談した方がいいしな」

ジャーヴィス「それじゃ、お願いね。それと吹雪と少し話をしたいんだけどいい?」

提督「構わんぞ」

ジャーヴィス「それじゃマミーヤの所にでも行こっか」

吹雪「うん。行ってきます」

ガチャ

バタン

キット「アドミラル、一つ聞いても?」フォンフォン

提督「何だ?」

キット「ハロウィンは前に一度やったきりでしたが、何故その後しなかったのですか?」フォンフォン

提督「ああ、そのことか。10月には新人が着任するから歓迎会をするだろ?更にハロウィンパーティまでしたら準備が大変でな。12月も色々大変だが、年末くらいはちゃんと労ってやりたいし」

キット「そういうことでしたか」フォンフォン

提督「だが、ジャーヴィスがやりたいって言っている以上、要望は叶えてやりたいからな」


-甘味処 間宮-

ジャーヴィス「最近、Dalingに変わった様子は無い?」

吹雪「変わった様子?う〜ん、思い当たる節は無いかな」

ジャーヴィス「そう?例えばJohnstonとか」

吹雪「ジョンストンちゃん?特に何も無いよ。あ、でも・・・」

ジャーヴィス(やっぱりあるんだ!Old Radyに伝えないと)

吹雪「本人は気付いて無いかも知れないけど、峯雲ちゃんを目で追ってたりするね。司令官は胸の大きな子が好きだから・・・」ハイライトオフ

ジャーヴィス(Mine踏んじゃったー!相手がYankeeじゃなくて良かったけど、これはこれで何とかしないと・・・)

ジャーヴィス「ほ、ほら、DalingがRingを贈ったのは吹雪なんだし、自信を持ってよ!」アタフタ

吹雪「ジャーヴィスちゃんは司令官のことをダーリンなんて呼んでるよね。もしかして・・・」

ジャーヴィス「ち、違うよ!親しみを込めてそう呼んでるだけで、Englandでは普通のことだよ!DaddyだってDaringって呼ぶんだから!」

吹雪「別に隠さなくてもいいよ。ライバルが一人増えた所で今更気にしないし」

ジャーヴィス「ホントに違うから(汗)」

ジャーヴィス(Old RadyはDalingを狙ってるけど、もしも吹雪と別れたら全力でGetするって宣言してたし、今は何もしないはず)
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:51:39.23 ID:8zDdau3s0

-夕方 会議室-

提督「急に呼び出してすまなかった。本日の議題なんだが・・・」

金剛(大規模な作戦でも始まるんでしょうカ?)

提督「今度着任する新人の歓迎会としてハロウィンパーティはどうか?とジャーヴィスから提案があった」

ウォースパイト「ハロウィンパーティですか。楽しそうですね」

アークロイヤル「前に一度やったきりだな」

金剛「いいと思いマース!」

アイオワ「いいわね!」

リシュリュー「私もいいと思うわ」

リットリオ「いいと思います」

ビスマルク「腕が鳴るわね!」

吹雪(何に対してでしょうか?お菓子作りですか?)

提督「ふむ。では、賛成ということでいいな?」

一同「はい」

新提(駆逐艦や海防艦の子たちと合法的に触れ合える。ぐふ、ぐふふ・・・)ニヤニヤ

提督「じゃあ、約一名は無視して具体的な話に移ろうか」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:52:09.35 ID:8zDdau3s0

-ハロウィンパーティ当日 執務室-

ワイワイ

ガヤガヤ

提督「お、早速誰か来たぞ」

吹雪「来ましたね」

レーベ「トリック」

ビスマルク「オア」

マックス「トリート」

呂500「ですって」

プリンツ(ビスマルク姉さま・・・)

提督「あのー、ビスマルクさん?」

ビスマルク「何?」

提督「ビスマルクさんはお菓子をあげる側じゃないかな〜なんて思ってみたり」

ビスマルク「誰も来なかったら可哀そうだから来てあげたのに文句あるの?」

提督「いえ、滅相もございません。むしろ、お気遣いありがとうございます!」

ビスマルク「それに私が作ったプレッツェルはグラーフに預けてきたから、今頃やってきた子に配ってるわよ」

提督「気を取り直してお菓子をあげよう」

一同「ダンケ!」

提督「ほら、プリンツも」

プリンツ「え?いいの?」

提督「ああ。せっかく来たんだ、手ぶらで帰らせる訳にはいかないからな。それにお菓子は十分な数を用意してある。遠慮はいらんよ」

プリンツ「ダンケ!」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:52:36.64 ID:8zDdau3s0

夕張「提督、お手伝いに来ましたよ〜」

提督「それは助かる。夕張が来てくれたし、吹雪も行ってくるといい」

吹雪「良いんですか?」

提督「ああ、今日は余計なことを考えずに楽しむといい」

ジャーヴィス「Darling♪」

提督「おっと、次のお客さんが来たな」

ジャーヴィス「Trick or Pico Ham!」

ジェーナス「Trick or Treat!」

ジェーナス(Pico Ham?)

提督「ピコハンは遠慮しておきたいからお菓子をあげよう」

ジャーヴィス「Thank you!」

ジェーナス「Thanks a lot!」

ジャーヴィス「それじゃ次行ってくるね〜」フリフリ

提督「おう、楽しんで来いよ」

ジェーナス「ところでJervis、その恰好は何?」

ジャーヴィス「ああ、これはね」

提督「天使だったな」

夕張「ええ、天使ですね」

吹雪(司令官はジャーヴィスちゃんみたいな子が好みなんですね。あの子、将来ウォースパイトさんの様な美人になるでしょうし)ムスッ

提督「ん?何ふて腐れてるんだ?」

吹雪「別に。何でもありません」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:53:48.04 ID:8zDdau3s0

提督「あ、もしかしてさっきの天使って発言にやきもち妬いたのか?そうなら誤解だ」

夕張「そうよ。さっきの天使は可愛いとかそんな意味じゃないわ」

吹雪「じゃあ何なんですか?」

提督「えっと・・・、兵器?」

夕張「まぁ、そうなりますよね?実際、兵器って説明になってましたし。ある種、私たちに近い存在的な?」

吹雪「???」

キット「吹雪さん、モニターをご覧ください」フォンフォン

吹雪「さっきのジャーヴスちゃんにそっくり」

提督「T〇Sというゲームに登場したキャラクターでさっきのジャーヴィスはその子のコスプレだ」

吹雪「それと兵器に何の関係が?」

提督「このゲームの舞台となった時代の数千年前の戦争中に人間やハーフエルフを『天使』と呼ばれる兵器に改造する技術が誕生したって設定になっていてな」

夕張「まぁ、倫理的にどうなの?ってなるけど、戦争中は倫理云々どころじゃなかったんでしょうね」

提督「しかも時の流れとともに忘れ去られて、真実を知っているのは一握りのみ。世間一般では天使とは天の機関に属する特別な存在って認識になってたからな」

夕張「天使になったこの子自身も真実は知らず、自分は世界再生のための生贄って認識でしたね」

吹雪「その子、生贄になっちゃったんですか?」

提督「いいや、紆余曲折を経て生贄にはならず、世界再生を何遂げてめでたしめでたしだったぞ」

夕張「ところで提督は何故、刀を二本も持ってるんですか?」

提督「刀一本の力が100なら、二本で200だ!」

夕張「・・・」

提督「やらせといてそんな目で見るな!」

夕張「ごめんなさい。つい・・・」

提督「ついじゃねぇよ!」

夕張「今のもそのゲームのネタでね、主人公が旅の仲間に剣術の指南をしてもらうんだけど」

提督「二刀流の理由を尋ねられて、二本なら200だ!って自信満々に答えるシーンがあった」

吹雪「えっと、まぁ、分からなくも無い・・・様な?単装砲より、連装砲の方が・・・うん、まぁ」

夕張「しかもこの話には続きがあって、その人は主人公が幼い頃に生き別れになった実のお父さんなの」

吹雪「え?」

提督「父の方はこの時既に息子だと気付いていた。他にも超センスが悪かったりで、自分が育ててやれなかったばかりに・・・って嘆いていたな」

吹雪「色々と残念過ぎてそうなりますよね」

提督「アホだけど決して悪い奴じゃないんだけどな。アホなことを除けば物凄く良い奴だ。アホだけど」

夕張(そんなに強調しなくても(笑))

夕立「提督さん」

睦月「提督」

夕立「トリック オア」

睦月「トリート」

提督「では、お菓子をあげよう。丁度いいし、吹雪も二人と一緒に行ってくるといい」

吹雪「では、お言葉に甘えて」

提督「楽しんでこいよ」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:54:16.78 ID:8zDdau3s0

霞「誰も来ないと可哀そうだから来てあげたわ。トリック オア トリート」

夕張(霞ちゃんは一番乗りのつもりかも知れないけど、もう結構来てるのよね)

提督「あの、霞さん?その恰好はどうされたんですか?」

霞「はぁ?ハロウィンは仮装するものでしょ?夕張さんから渡されたのよ!」E:霞の鎧

提督「いや、別にハロウィンはコスプレする日じゃ無いんだけど・・・。それより夕張ぃ」

夕張「私の自信作ですよ!」

霞「そんなことよりお菓子はまだなの?」

提督「ああ、すまん。どうぞ」

霞「ありがと」ボソッ

霞「それじゃ、私は次に行くからちゃんとサボらずにお菓子を配るのよ」

提督「ちゃんとやるさ」

霞「どうだか」

霞(あぁ、もう!バカバカ、私のバカ!どうしてこうなっちゃうのよ!)

提督「一つ聞いても?」

夕張「どうぞ」

提督「剣と盾はどうした?」

夕張「剣は危ないので作ってません。盾は剣が無いなら要らないかなって」

提督「そうっすか」

夕張「ええ、そうです」

提督「そう言えば、ウイングさんが三種の神器を装備していたが、アレって何処から出てきたんだ?」

夕張「何処からって?」

提督「いや、鎧と盾は破壊された後に騎士の新しい鎧になったし、剣は紆余曲折を経て魔王の体の一部になっただろ?」

夕張「その後、騎士と魔王は一つになり元の姿に戻るかと思いきや神様になりましたね。元が外道なだけに神様になるってどうなの?って」

提督「外道って・・・。確かに善人とは言い難い奴だったが・・・。いや、やっぱ外道かも?まぁ、外道か否かはどうでもいい。三種の神器といい、三魔団の武器といい失われたはずの物が複数湧いた来たのが謎だよな」

夕張「そこはまぁ、最終回スペシャル的なノリだったんでしょうね」


-金剛型私室-

睦月「トリック」

夕立「オア」

吹雪「トリート!です」

金剛「いい所に来ましたネー!丁度スコーンが焼けた所デース!」

比叡「今、お茶を淹れますね」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:55:01.93 ID:8zDdau3s0

提督「先日、ダイの大〇険のアニメが始まったが、何処までやるんだろうな?俺が小学生の頃にやってたのは訳の分からん所で打ち切りになったからな」

夕張「今度は最後までやって欲しいですよね」

提督「本当に。また訳の分からん終わり方するなら、最初からやるなと言いたい。打ち切りと言えば犬〇叉も訳分からん所で終わったが、新しいのが始まったな」

夕張「ええ、始まりましたね」

提督「旧作は打ち切りなのに新作って何なんだろうな?まずは中途半端な犬〇叉をどうにかしろよと言いたい」

夕張「それはきっと大人の事情って奴ですよ」

提督「それを言われると何も言い返せない・・・。それはそうと、多摩の奴来ないな」

夕張「多摩さん?今回は駆逐艦や海防艦、潜水艦の子を対象にしてるから来ないんじゃないですか?」

提督「多摩用にちゅーるを用意したんだけどな」

多摩「それを早く言うにゃ」

夕張「何時の間に!?」

多摩「ちゅーる有る場所に多摩有りにゃ」

夕張(普段から猫じゃ無いって言ってるのに・・・)

多摩「トリック オア トリートにゃ。大人しくちゅーるを寄こさなければ酷い目に合わせるにゃ」

提督「それは物騒だな。コイツは多摩用に用意したし、他の子にあげる理由も無いから大人しく差し出すとしよう」

多摩「ありがとにゃ」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:55:59.07 ID:8zDdau3s0

望月「父ちゃん、トリック オア PS5」

提督「そんな物は無い。つーか、まだ売ってない。欲しいなら自分で買え」

望月「ケチー」

提督「つーかお前、初雪と二人でボタンみたいな名前のゲーム機持って行ったままだろ。返せ」

望月「ぴゅ、ぴゅー(汗)」

提督「口笛吹いて誤魔化そうとするな」

望月「じゃあ、4で妥協するから」

提督「そんな物は無い。3なら好きに使っていいぞ」

望月「3って・・・。4を見ないなとは思ってたけど、本当に持ってなかったとは・・・。何で4を買わなかったんだ?」

提督「3はテレビの横で埃を被ったオブジェと化しているのに4を買うと思うか?今思えば3はT〇Vのために買ったんじゃないか?って位に他にいいのが無かったからな。アレはゲーム機ではなくBDプレイヤーとして生まれたんだろ?実際BDプレイヤーとして使っているし」

望月「うん、もう、お菓子でいいや」

提督「では、お菓子を進呈しよう。あと、隠している訳では無いが、まだ公表してないんだから皆の前に父ちゃんとか言うなよ」

望月「分かってるって。ちゃんと気を付けるからさ」

提督「皆そうやってミスを犯すんだ」

〜しばらく後〜

初雪「お義兄い、トリック オア PS5」

提督「さっき望月にも同じことを言われたぞ。そしてそんな物は無い」

初雪「ケチー」

提督「反応まで同じかよ。お菓子で我慢しなさい。って言うか今日はお菓子をあげる日であって、クリスマスじゃないぞ」

初雪「いいもん。サンタさんにお願いするもん」

提督(ヤベッ!余計なこと言っちまった!)

夕張(墓穴掘ってるじゃないですか)

提督「ところで初雪」

初雪「何?」

提督「お前さんが望月と二人で持って行ったボタンみたいな名前の」

初雪「ぐー」zzz

提督「寝るな!」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:56:37.06 ID:8zDdau3s0

コロラド「トリック オア トリート!」

提督「はい、どうぞ」

コロラド「サンクス!」キラキラ

夕張「ビスマルクさんの時点でもしかして・・・とは思いましたが、やっぱり来ましたね」

提督「まぁ、嬉しそうに帰っていったしいいじゃないか」

夕張「提督がそれでいいなら、いいんですけど、何だかなぁ・・・って」

提督「ん、何だこれ?」

夕張「どうしたんですか?」

提督「いつの間にか机の上に手紙らしき紙切れがある」

夕張「コロラドさんが置いて行ったんでしょうか?」

提督「そうかもな」

夕張「で、内容は?」

提督「ヒトヒトマルマル しれーのお宝を頂きに参上する。参上する。 怪盗ゆー&てぃー」

夕張「泥棒の予告状・・・。ゆーってことはゆーちゃんでしょうか?でも、さっき来ましたよね」

提督「文面からして雪風と時津風だな」

夕張「でも、雪風ちゃんならYじゃないですか?」

提督「ゆーきかぜってことなんだろ」

夕張「なるほど」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:57:16.68 ID:8zDdau3s0

提督「そろそろ予告の時間だな」

怪盗ゆー「たのもー!」

怪盗てぃー「たのもー、たのもー!」

提督「怪盗と言いながら正面から堂々と来るんだな」

夕張「まぁ、これはこれで可愛いじゃないですか」

提督「随分可愛らしい泥棒さんだな」

怪盗ゆー「雪・・・じゃなかった、怪盗ゆーは泥棒ではありません、怪盗です!」

怪盗てぃー「その通り、その通り!」

提督(どっちも一緒じゃないか?)

提督「では、合言葉を」

怪盗ゆー「山」

怪盗てぃー「川」

提督「いや、そうじゃなくて・・・」

怪盗ゆー「トリック オア」

怪盗てぃー「トリート!」

提督「うん、お菓子を進呈しよう」

怪盗てぃー「わーい!ってちがーう!」

提督「ん?何が違うんだ?」

怪盗てぃー「時津風たちは怪盗なんだから、もらうんじゃなくて、盗むの!そうでしょ雪風!」

夕張(設定忘れて名前言っちゃってるよ)

怪盗ゆー「はっ!?そうでした!そういう訳なので戸棚にあるお菓子は頂いて行きます!」

提督「しまった!隠していたお菓子が!」

怪盗てぃー「さらばだー、さらばだー」

提督「行ったな。こんな感じで良かっただろうか?」

夕張「バッチリでしたよ!」

提督「それにしてもLの娘みたいな格好で来るとは思わなかったぞ」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:58:10.37 ID:8zDdau3s0

島風「トリック」

天津風「オア」

長波「トリート!」

提督「では、お菓子をあげよう。ところで島風さん、その格好は?」

長波「何か知らないけど、鎧武者のコスプレをしてるんだよ」

天津風「貴方からも言ってやってよ」

提督「・・・」ジー

夕張「ええ、当然私の作品ですよ!エッヘン」

提督「で、霞はともかく、このチョイスは?」

夕張「島風ちゃんが『私は武士の娘です!』ってアピールするから用意したんです」

提督「はぁ・・・」

天津風「だいたい武士の娘って何なのよ?」

島風「武士の娘は武士の娘だもん!」

提督(何故、武者頑〇無にしなかったんだ・・・)

夕張「武者號〇丸をチョイスしたのはたまたま目の前にあったからです」

提督「天津風さんや」

天津風「何かしら?」

提督「今日はハロウィンだし、そういうものだと思ってやってくれ」

天津風「まぁ、貴方がそう言うなら」

長波(いいのかよ)

提督「気を取り直してお菓子をあげよう」

島風「わーい!帰って早速食べよ」

天津風「そうね。結構もらったし、一旦帰りましょうか」

長波「じゃあな」

提督「で、夕張よ」

夕張「何ですか?」

提督「コマンドも居るのか?」

夕張「居ません!」

提督「いや、何でだよ!騎士、武者と来たらコマンドも用意するだろ!」

夕張「だって、コマンドさんは普段の私たちとあまり変わりませんし」

提督「それを言われると否定出来ないが・・・」

夕張「私からも質問いいですか?」

提督「何だ?」

夕張「島風ちゃんの『武士の娘』って何ですか?」

提督「ああ、アレか。始まりは某ドラマに登場するおかんの決め台詞『私は武士の娘です』が気に入って言い出したんだと思う」

夕張「なるほど」

提督「で、俺は武士の子孫らしい。おかんからそう聞かされているからな」

夕張「え?それじゃ本当に武士の娘じゃないですか!」

提督「いや、俺は武士じゃないけどな」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:58:49.65 ID:8zDdau3s0

マエストラーレ「トリック」

グレカーレ「オア」

リベッチオ「トリート」

提督「では、お菓子をあげよう」

三人「グラッチェ!」

グレカーレ「提督、これは私からのトリートだよ。後で飲んでね♡」つポット

提督「ありがとう、後でいただくよ」

三人「チャオチャオ」

提督「早速いただこうか」

夕張「カップ取ってきますね」

提督「頼む」

夕張「お待たせしました」

提督「ミルクティーか」

夕張「ミルクティーですね」

提督(ん?ちょっと待て、この匂いは)

ゴクッ

ブーッ!

夕張「うわっ!?汚いじゃないですか!」

提督「ガッデーム!あのクソガキャア、ミルクティーに偽装してカフェオレ持ってきやがって!マンモス許せないっピ!」

夕張「蝶〇さんかデスマ〇クかどっちかにしてくださいよ」

提督「すまん。雑巾を取ってくる」

夕張「もったいないから提督の飲みさしもらってもいいですか?」

提督「ああ、構わん」

夕張(あれ?ちょっと待って!勢いで言っちゃったけど、これって間接キスなんじゃ・・・///)


-廊下-

マエストラーレ「そう言えばさっき提督に渡してた飲み物は何だったの?」

グレカーレ「カフェオレだよ」

マエストラーレ「カフェオレ!?なんて邪道な物を!じゃなくて、提督はコーヒー嫌いだし、今すぐ戻って長女として謝罪しないと!」

グレカーレ「大丈夫大丈夫。今日はハロウィンパーティーだからブレーコーだって言ってたよ」

マエストラーレ「そっか、ブレーコーなんだ。なら大丈夫だね」

リベッチオ(提督そんなこと一言も言ってなかったし、絶対ダメなやつだよ・・・。ここは他人のふりしてやり過ごさないと。艦としては姉妹だけど、艦娘としては本当の姉妹じゃないから提督も分かってくれるはず)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 21:59:36.84 ID:8zDdau3s0

提督「さっきの蝶〇さんで思い出したんだけどな」

夕張「はい」

提督「山〇邦正って今、月〇方正って名前で活動しているよな」

夕張「そう言えばそんなのも聞いたことがありますね。年末の特番では山〇アウトーってやってた気もしますが」

提督「月亭ってことはつまり八〇や八〇と同じ一門ってことじゃないか!」

夕張「!?」

提督「ハイ〇ールのリンゴ姐さんによると八〇の落語のレパートリーは『ちりとてちん』のみらしいが、方正は何が出来るんだ?」

夕張「落語家らしいって話は聞いたことがありますけど、実際に落語をやってる姿は見たことありませんね」

提督「やっぱりそうか。そう言えば、3でアホになる奴も確か落語家やってるよな?あっちも月亭だっけ?」

キット「今は桂三〇という名前で活動中です」フォンフォン

提督「ざ〇ば師匠のところか」

夕張「ずっと3をネタにしてただけあって名前も3が付くのね」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 22:00:59.00 ID:8zDdau3s0

-数時間後 グラウンド-

卯月「沢山お菓子もらえたぴょん。次はパパの所へ行くぴょん♪」

???「うーちゃん」

卯月「?」キョロキョロ

???「うーちゃん、こっちだよ。こっち」

卯月「何処だぴょん?」

???「足元をご覧」

卯月「足元?」

???「ハァーイ、うーちゃん」

卯月「ひっ!?」

???「お菓子をあげるからこっちへおいで」

卯月「で、出たぴょぉぉぉぉーん!」ダッ

???「えっ、ちょ、うーちゃん?どうして逃げるんだい?」

清霜「あ、卯月さん」

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!(泣)」

清霜「卯月さん、待ってー!」

長門「おかしい。何がいけなかったのだ?」

新提「分からん。あの映画ではピエロが側溝から話しかけたら子供が寄ってきたが・・・。アレか側溝では無くマンホールから話しかけたのがいけないのか?」

長門「う〜ん・・・。原因が変わらんが行ってしまったものは仕方ない。次の子が来るのを待とう」

新提「そうだな。反省会は後だ。今日は年に一度の駆逐艦や海防艦の子たちと合法的に触れ合える日なんだから満喫しなければ!」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 22:02:25.71 ID:8zDdau3s0

-執務室-

卯月「嫌ぁぁぁぁぁぁ!パパー、助けてぴょーん!(泣)」

提督「な、何事だ!?」

吹雪「一体どうしたの?」

卯月「で、で、で、出たぴょん!」

提督「出た?何が?Gか?」

卯月「違うぴょん!あの映画に出てきたピエロのお化けだぴょん!」

提督「あー、なるほど。そういうことか」

吹雪「何か分かったんですか?」

提督「簡単なことだ。昼寝をしていたら怖い夢を見た」

卯月「違うぴょん!本当に出たんだぴょん!」

吹雪「映画のお化けが出たなんて言われても、ね」

卯月「嘘じゃないぴょん!」

清霜「はぁはぁ、卯月さん走るの早すぎだよ・・・」

提督「清霜も来たか。そう言えばまだお菓子をあげてなかったな」

清霜「そんなことより卯月さんどうしたの?」

提督「昼寝をしていたら怖い夢を見たらしい」

卯月「違うぴょん!」

清霜「え?卯月さんならグラウンドから執務室まで叫びながら一直線に走ってきたよ」

提督「は?」

吹雪「え?」

提督「それってつまり・・・」

吹雪「本当に何か居るってことですよね?」

卯月「さっきからそう言ってるぴょん!」

提督「清霜、悪いがしばらく卯月と一緒に居てやってくれるか?」

清霜「うん、任せて!」

提督「キットも留守番を頼む」

キット「お任せください」フォンフォン
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 22:02:53.79 ID:8zDdau3s0

-グラウンド-

新提「松輪ちゅわぁ〜ん、こっちへおいで〜」

長門「お菓子をあげるよ〜」

松輪「うふふ」

新提「ん、影?後ろに誰か居るのか?」

長門「白、白です!」

吹雪「長門さん、新提さん何をしているんですか?」

新提「ひっ!?」

長門「何って・・・、お、お菓子をあげようとしているだけダヨ(汗)」

吹雪「へぇ〜、そうなんですか」

新提「そ、そうなんだ!」

吹雪「では何故、そんな場所に隠れているんですか?」

長門「皆を楽しませようと思って、コスプレの一種的な?」

提督「ほう、コスプレの一種であると」

新提「イエッサー!」

提督「その結果、驚いた卯月は泣きながら執務室へ駆け込んだが?」

長門「私たちは決して怖がらせようとした訳では無いんだ!信じてくれ!」

提督「それは信じよう」

新・長(セーフ!)

提督「明石が新型主砲の試し撃ちをしたいと言っていたな」

吹雪「ええ、そうですね」

新提「え?あの・・・」

提督「こんな所に丁度良い的が二つもある」

長門「ま、待ってくれ!」

提督「問答無用!怖がらせようとした訳では無いのは信じるが、卯月は本気で怯えた居たぞ!他に被害者は何人居るんだ?」

新提「ひ、被害者なんて」

長門「そんなの居る訳無いじゃないか。人聞きの悪いことを言わないでくれ。では、私たちはこれで失礼する」

ガシッ

提督「逃がすと思うか?」

ズルズル

新・長「嫌ぁぁぁぁ!放して〜!」

吹雪「毎度毎度バカなことばかりして。しっかり反省してください」

松輪「うふふ、鎮守府はキケンがいっぱい」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/31(木) 22:03:44.26 ID:8zDdau3s0
前にジャーヴィスが某神子のコスプレしてたり、霞がDr.ワイリー云々って言ってるイラストを見たけど、霞が霞の鎧ってネタは見かけないな。
私は声を大にしてアルバートは本物の天才だと言いたい。
どこぞの偽善者と違い、世界の破壊を防ぐため、世界の平和を守るため、愛と真実のクズを貫くアルバートの方が清々しいよな。
ところでR団のおバカ三人組(二人と一匹)ってまだバカなことやってるのか?

本日はここまで。
来年もよろしくぴょん。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 21:53:10.33 ID:1SkNx1CK0
昨年の上半期は内藤剛志とゼロと艦これのお陰で生きてこられた。
そして下期も内藤剛志とゼロと艦これのお陰で生きてこられた。

内藤剛志を称えよ。

本日分、始まります。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 21:55:53.98 ID:1SkNx1CK0

-1月上旬 日曜の朝 提督私室-

コンコン

響「響だよ」

提督「今行く。ちょっと待ってくれ」

ガチャ

響「休日の朝早くにすまない。義兄さんに相談があるんだ」

提督「相談?まぁ、入ってくれ」

響「お邪魔します」

バタン

響「二人っきりでいちゃいちゃしているところを邪魔して申し訳ない」

提督「そんな変な気を使わなくていい」

吹雪「そうだよ」

響「でも、姉さんの着衣が乱れているじゃないか。イチャイチャの最中だったんじゃないのかい?」

吹雪「え?」

響「ふふっ、冗談だよ」

提督「何処でそういうのを覚えるんだ?秋雲か?あのおバカのせいか?」

響「そういうのを知らない程子供じゃないよ」

提督(駆逐艦の中でも外見が幼い部類に入る響に言われても説得力が無い)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 21:56:36.00 ID:1SkNx1CK0

響「そんなことより、本題に入っていいかな?」

提督「相談があるんだったな」

響「うん、実は・・・義兄さんにもらった私のフェネクスなんだけど」

提督(もらった、ではなく勝手に持ち出したが正しいな。最終的にはあげたが)

響「無いんだ」

提督「無い?何が無いんだ?」

響「尾羽が無いんだ!あの尾羽型スタビライザーが!」

提督「なんだそんなことか。深刻な顔をしていたからもっと重大な問題かと思ったぞ」

響「重大だよ!義兄さんからもらった大切な機体なのに、パーツを無くしただなんて!」

提督「心配するな。無くしたんじゃない、最初から付けてないんだ」

響「付けてない?」

提督「そう、付けてない。フェネクスはUC版とNT版でデザインが若干異なるが、尾羽は邪魔だから付けなかった。接続部がチャチな作りだから取れて無くなりそうだったしな」

響「そうなの?」

提督「ああ、パーツ自体は捨ててないから見せてやろう。ちょっと待ってくれ」

ガサゴソ

提督「あった!これだ」

響「うん、何だか動かしてるといずれ取れて無くなりそうな作りだね」

提督「そうだろ?それでも欲しいなら本体と同じ色に塗って渡すが」

響「いや、やっぱりいいよ。パーツを見たら付けなかった理由が分かったよ」

提督「そうか。まぁ、不死鳥の尾羽なんて乙女に投げつけるくらいしか使い道が無いからな」

響「?」

吹雪「自分の指から出血してるのに、返り血か?とか言う人のことだよ」

響「あー、あの人か。彼には痛覚とか無いんだろうか?」

提督「謎だよな。まー、最も神に近い男だから普通の人とは感覚が違うのは確かだが」

響「感覚が違うと言っても、痛覚が無いのはもはや生き物じゃないんじゃ・・・」

提督「痛覚が無いと言えばそんな映画があったな。とある科学者がギャングに殺されるんだが、死んだと思っていた科学者は全身に大火傷が負うが一命は取り留めて、治療の一環で痛覚が無くなった代わりに常人には出せないパワーを発揮して復讐するってストーリーだったと思うが」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 21:57:58.07 ID:1SkNx1CK0

-大ホール-

瑞穂「鹿島さん、瑞穂に勝てない様では提督に勝つなんて夢のまた夢ですよ」

鹿島「私はまだ負けていません!今度こそ自分の力で提督さんとのデート権を勝ち取るんです!」

瑞穂「でしたらまずは瑞穂に勝ってください」

鹿島「言われなくても・・・、ファンネル!」

瑞穂「そんな直線的な攻撃は当たりません」

スパッ

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

鹿島「ファンネルが!?」

秋津洲「瑞穂が艦プラバトルをしているのは初めて見たけど、かなりの手練れかも・・・。あたしもうかうかしてられないかも!」

瑞穂「トドメです。粒子発勁!」

鹿島「キャー!」

秋津洲「戦国の名を冠しておきながら中国武術とは不可解かも!」

瑞穂「瑞穂で良ければいつでもお相手致します。もっと強くなってください」

鹿島(もっと強くならないと)
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 21:58:50.07 ID:1SkNx1CK0
シロッコも無事仲間入りしたし、次に艦プラバトルをやるならこうなるはず。


シロッコ「ザ・オー、動け!ザ・オー、何故動かん!?」

最上「お前には分かるまい!」←以前、こういうネタのイラストを見た

龍田「お兄ちゃん♡」←髪の色がそれっぽい

村雨「モガミンはそれを表現してくれる機体を使ってる」←そのままムラサメ

サラ(トガ)「パ〇ティマス様・・・」←ムラサメと同じく


エ〇さん、カスはそれっぽいのが浮かばないから省略
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:00:00.19 ID:1SkNx1CK0

-1月下旬 執務室-

ジリリリリリーン

提督「ん?武羅悪鎮守府から着信だ」

吹雪「珍しいですね」

提督「どうせ爺さんがつまらん要件で電話してきたんだろ。ちょっとイタズラしてやるか」

吹雪「イタズラ?」

提督「こちら〇〇そば駅前店ですってボケてみるとか」

吹雪「大事な要件かも知れませんし、普通に出た方がいいと思いますよ」

提督「うーん、それもそうか」

ガチャ

提督「〇〇鎮守府、提督です」

師匠「ワシだ」

提督「ワシ?おかしいですね。インコ、オウム、九官鳥なら兎も角、人語を話す猛禽類なんて聞いたことがありませんね」

吹雪「プッ(笑)」

師匠「お前さんの師匠だ!」

提督「なんだ師匠でしたか(棒)」

師匠「冷たすぎないか?泣くぞ」

提督「で、要件は何ですか?」

師匠「うぅ・・・弟子が冷たい。昔は可愛かったのになぁ・・・」

提督「用事が無いなら切りますよ」

師匠「ちょっと待て!ちゃんと要件を言うから!」

提督「で、何すか?」

師匠「お主の鎮守府では毎年、訓練を兼ねて実践形式の豆まき大会を開いているだろ?」

提督「ええ、そうですね」

師匠「こちらでその話をしたら武羅悪が興味を持ってな」

提督「つまり参加したいと?」

師匠「話が早くて助かる」

提督「そうは言われても、何十人も連れてこられても受け入れられませんよ」

師匠「そこは心配ない。選抜メンバーとして数名をそちらに送る。一度経験すれば来年以降、こちらでも開催出来るだろう」

提督「その程度なら問題ありませんね」

師匠「では、受けてもらえるということでいいんだな?」

提督「ええ、構いません」

師匠「それは良かった。詳細は後程メールで送るので目を通してくれ。では、頼んだぞ」

ガチャ

プープー

吹雪「参加って聞こえましたけど、向こうの鎮守府の子たちが節分に参加するんですか?」

提督「ああ、その通りだ。向こうの子たちが興味を持ったとかで、研修と言うと大げさだが参加することになった」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:01:59.10 ID:1SkNx1CK0

-節分当日 執務室-

武羅悪・大和「本日はお招きいただきありがとうございます」

提督「恩師の頼みとあれば断れませんからね。大したことは出来ませんが、楽しんでいってください」

武羅悪・叢雲「恩師?恩師と言う割には電話しながら弟子が冷たいって泣いてたけど?」

提督「気のせいだ」

武羅悪・伊58「ゴーヤも見たでち」

提督「き・の・せ・い・だ。いいね?」

武羅悪・伊58「は、はいでち!(この件は深堀するとヤバイでち!)」

武羅悪・叢雲(荒れてた頃のうちの人よりヤバイオーラだしてるわ・・・。後でこっそりここの吹雪にでも聞いてみようかしら)

提督「始める前に一応、鎮守府内を案内しておこうか。作りは基本的に同じだから迷うことは無いだろうが」


-大ホール-

提督「では、これより今年の豆まき大会を始めます。今年は武羅悪鎮守府の子たちも参加することになった。それと師匠の代わりに吹雪が鬼役として参加もらことになったので、せっかくだから一言もらおうか」

武羅悪・大和「はじめまして、武羅悪鎮守府を代表して参加させていただくことになった大和です。本日は宜しくお願いします」

吹雪「今年は鬼役で参加することになりました。皆さん、ドンドン当てに来てください!」

睦月(これは厳しい戦いになるにゃ)

〜5分後〜

ピーーーーーッ

キット「皆さん、出発してください」フォンフォン

新提「グレカーレちゅわぁ〜ん」

グレカーレ「何処見てるの?」

新提「グレカーレちゃんを見てるんだよ〜。ハァハァ」

グレカーレ「やだ、可愛い♪」

長門「貴様・・・、私というものがありながら・・・(血涙)」←二人で駆逐、海防を愛でるのは良いけれども、一人にされるのは許せない系

グレカーレ「ほら、隙だらけだし今のうちに投げないと」

マエストラーレ「長女として妹に負けるのは納得出来ない。もっと頑張らないと!」ポイッ

リベッチオ「いや、そこは張り合う所じゃないと思うよ・・・。うん、ホントに」ポイッ

新提「あぁ、なんて幸せなんだ!」鼻血ダラー
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:04:18.67 ID:1SkNx1CK0

-グラウンド-

天龍「待ちやがれー!」

提督「待てと言われて待つ訳が無いだろ」

夕立「そんなこと言ってられるのも今だけっぽい!」

時雨「目の前は壁だよ」

島風「いくら提督でも逃げ場は無いよ!」

提督「それはどうかな?」

天龍「その余裕ももう終わりだ!諦めやがれ!」

提督「うおぉぉぉぉぉーっ!」

天龍「か、壁を・・・」

夕立「登ったっぽい・・・」

島風「私も!」

天龍「マジか!?」

島風「ってやっぱり無理」

天龍「提督はイレ〇ンだったのかよ・・・」

夕立「それも特A級のハンターっぽい」

時雨「恐らく第17精鋭部隊だね」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:05:08.79 ID:1SkNx1CK0

-屋上-

提督「流石妖精さんだ。ぶっつけ本番だったが、本当にこの靴で壁をよじ登れたぞ。超高層ビルをよじ登ったイーサン・ハ〇トと違って三階建てだからまだ安全だが、失敗したら確実に大怪我だからな」

提督「さて、天龍たちが上がってくる前に逃げますかね。下の階の渡り廊下から隣の棟に行けば」

ガチャ

龍田「こんにちわぁ〜」ニコッ

バタン

提督「俺は何も見なかったし、龍田なんて居なかった。うん、気のせいだ」

ガチャ

龍田「もぉ〜酷いじゃない〜。流石に傷つくわぁ〜」

提督「えっと、龍田さん」

龍田「何かしら?」

提督「どうしてこんな所に居るのかな〜って思いまして」

龍田「提督が天龍ちゃんたちに追いかけられているのを見て、逃げるなら上しかないと思って先回りしたのよ〜」

提督(チッ、読まれていたか)

龍田「年貢の納め時ね。優勝させてもらうわぁ〜。えい!」ポイッ

提督「ふん!」

龍田「マト〇ックスのキ〇ヌ・リーブスみたいな避け方をするなんて器用ね〜。でも、その姿勢じゃ動けないじゃない」ポイッ

提督「まだまだ!」

龍田「あの姿勢から避けるなんて、やっぱり提督はただ者じゃないわね〜」

提督「伊達に軍人をやっている訳じゃないさ」

龍田「でも何時まで続くかしら〜?」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:06:09.02 ID:1SkNx1CK0

提督「な、何だアレは!?」

龍田「そんな手に引っかかるとでも〜?」

提督「天龍が暴漢に襲われそうになっているぞ!」

龍田「天龍ちゃんも私も艦娘ですよぉ〜。ちょーっと本気を出せばおバカさんなんてあっという間に肉片になるわぁ〜」

提督「頼むから本当にやるのは止めてくれ。後が大変だ」

龍田「もちろんそんなことしませんよ〜。深海棲艦とそのお仲間なら話は別ですけど〜」

龍田「そうこうしている間に隅っこまで来ちゃいましたね〜。さぁ、観念してください。もう逃げ場はありませんよ〜」

提督「それはどうかな?」

ピョン

龍田「て、提督!?」

ピョン

龍田「え・・・」

提督「二段ジャンプも成功っと。最悪、こっちの壁に張り付けばいいと思ったが、上手くいったな」

天龍「提督ー、何処だー!龍田、こっちに提督が来ただろ?何処だ?」

龍田「・・・」ユビサシ

天龍「は?どういうことだ?」

龍田「ここから飛び降りたと思ったら、二段ジャンプをして隣の棟に逃げたわ・・・」

夕立「ホントだ!あそこに居るっぽい!」

時雨「まさか第0特殊部隊の方だったなんて・・・」

夕立「もしかして提督さんは深海棲艦ではなく、ネオ・アル〇ディアと戦ってるっぽい?」

島風「私も!」

ガシッ

天龍「危ないから止めとけ!三階の渡り廊下から追いかけるぞ!」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:07:24.72 ID:1SkNx1CK0

-廊下-

睦月「見つけたにゃ!」

吹雪「見つかっちゃったね」

如月「私もいるわよ」

弥生「弥生も居ます」

卯月「うーちゃんもだぴょん」

睦月「吹雪ちゃんに恨みは無いけど、勝負は勝負。年貢の納め時にゃ!皆、やるにゃ!」

吹雪「私も負けないよ!」

〜数分後〜

睦月「一発も当たらないにゃ・・・」

如月「練度が違い過ぎるわ・・・」

弥生「豆がもう無いです・・・」

卯月「うーちゃんは一粒だけ残ってるぴょん。一矢報いるぴょん!」ポイッ

ポコッ

鹿島「きゃっ」

卯月「ヤバイぴょん・・・。手元が狂って通りかかった鹿島さんに直撃したぴょん・・・」

弥生「きっと鹿島さん怒ってる・・・」

如月「きっとキツイ演習に参加させられるわよ!」

睦月「逃げるにゃ!」

鹿島「私ってそんなに怖がられているんでしょうか?まぁいいです。それより吹雪さん」

吹雪「はい」

鹿島「ここで会ったが百年目です。提督さんとのデート権を手に入れるためにも勝たせてもらいます!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:09:26.07 ID:1SkNx1CK0

-大ホール-

日向「ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイウーン!見えたぞ!」

最上「流石師匠!提督は何処ですか?」

日向「提督は執務室で休憩中であると瑞雲の心が教えてくれた」

最上「執務室ですね?早速向かいましょう!」

日向「ああ」ガクッ

三隈「くまりんこ!?」

日向「どうやら私は力を使い過ぎた様だ。最上、三隈、お前たちだけで行くんだ」

最上「しかし!」

日向「心配するな、私は大丈夫だ。少し休んだら追いかけるさ」

三隈「くまりんこ・・・」

最上「分かったよ・・・。師匠、師匠のためにも必ず優勝を勝ち取ります!」

日向「ああ、頼んだぞ!」


-食堂-

提督「・・・」

キョロキョロ

提督「入り口付近に人影は無し。大丈夫そうだな」

スタスタ

提督「散々走って喉が渇いたし、何か飲み物をっと」

ゴトランド「・・・」ニコニコ

ガチャ

提督「・・・。今、冷蔵庫の隣にゴトランドが居た気がしたが、気のせいだろう。それより飲み物だ」

ゴトランド「アイスティーをどうぞ」つアイスティー

提督「ありがとう、気が利くな。そしてゴトランドは気のせいじゃなかったか」

ゴトランド「当然です。そろそろ来る頃だと思いましたよ」

提督「よく分かったな。それに飲み物のチョイスも」

ゴトランド「前に言いましたよね?ゴトの前世は貴方の吹雪だったって。貴方のことならよーく分かってますよ」

提督「・・・」

ゴトランド「まだ信じてないって顔ですね。だったらキットも知らない秘密を話しましょうか。あれは私たちが着任して二日目のことでした」

提督「!?」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:11:21.37 ID:1SkNx1CK0

大淀「提督は何処に隠れているのでしょうか?案外、食堂で休憩中だったりして」

大淀「あれは提督とゴトランドさん!」

ゴトランド「前に言いましたよね?ゴトの前世は貴方の吹雪だったって。貴方のことならよーく分かってますよ」

大淀(前世は吹雪さん?一体何を・・・まさか!)

ゴトランド「まだ信じてないって顔ですね。だったらキットも知らない秘密を話しましょうか。あれは私たちが着任して二日目のことでした」

提督「!?」

ガタッ

大淀(しまった!)

提・ゴ「!!!」

提督「げっ、大淀!さらばだー!」ダッ

ゴトランド「あ!待って!」ダッ

大淀「やはりあの噂は本当だったんですね。このままでは提督と鎮守府がゴト島さんに乗っ取られてしまう・・・。私が何とかしなければ!そうしなければ全てゴト島さんのおかげになってしまいます」


-廊下-

提督(ゴトランドはどうしたものか・・・。キットも嘘では無さそうだ言っているが・・・)

山風「パパ」

提督「山風か」

江風「江風さんと海風の姉貴もいるぜ!」

山風「パパなら娘であるあたしを優勝させてくれるよね?」

江風「そうだそうだ!」

海風「二人とも、そんなことを言ってお父さんを困らせてはいけませんよ」チラッチラッ

提督「正直、海風が一番プレッシャーなんだが・・・」

海風「あっ、ごめんなさい!そんなつもりは無かったんです」

提督「残念だが、娘だからと言って露骨に贔屓する訳にはいかない。だが、欲しい物があるなら今回の結果に関わらず買ってやるぞ」

山風「それじゃダメなの!勝ち取らないと意味が無いの!」

提督(どないせーちゅうんねん・・・。勝たせろって言っておきながら、勝ち取らないと意味が無いって矛盾し過ぎてるだろ)

江風「隙あり!」ポイッ

提督「おっと!」ヒョイッ

江風「チッ!山風の姉貴に気を取られている間にしかけたけど失敗か」

提督「こんな狭い場所で三対一は流石にキツイな。こうなれば・・・逃げる!」ダッ

海風「二人とも追いかけますよ!」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:13:35.63 ID:1SkNx1CK0

提督「ふぅ、撒いたな」

武羅悪・叢雲「こんな所にいたのね」

提督「!?」ビクッ

武羅悪・大和「叢雲さん、脅かすのは良くないですよ」

武羅悪・叢雲「別にビビらせようとした訳じゃ無いわよ」

提督「一難去ってまた一難とはこのことか。今度は武羅悪の所の叢雲に大和とは・・・、人気者は辛いね」

武羅悪・叢雲「観念しなさい!」ポイッ

武羅悪・大和「貴方に恨みはありませんが、勝負は勝負です!」ポイッ

提督「美人に囲まれて豆を投げられるのも悪くないが、そう易々と勝たせてやる訳にはいかないな」ダッ

武羅悪・叢雲「何で壁を走ってるのよ!」

提督「俺は武士の子だからな」※本当は妖精さんの造った靴のおかげ

武羅悪・大和「それは武士より忍者なのでは?」

武羅悪・叢雲「そこじゃないでしょ!」


-執務室前-

最上(行くよ!)ジェスチャー

三隈(ラジャー!)ジェスチャー

ガチャ

最上「提督、逃がさないよ!」

最上「くまりんこ!」

シーン

最上「居ない・・・?」

三隈「くまりんこ!」

最上「いや、そんなはずは無い!きっと隠れているんだ。そうだ、机の下だね!」

最上「さあ、観念・・・」

三隈「くまりんこ?」

最上「そんな訳無いだろ。瑞雲の心に間違いは無いんだ!そうだ、クローゼットだ、そうに違いない!」

ガチャ

最上「・・・。そうか、ボクたちが来ることを察知して逃げたんだね。行くよ、三隈」

三隈「くまりんこ・・・」

ピーーーーーッ

最上「終了の合図!?」

三隈「くまりんこ」

最上「そうだね、瑞雲の心から逃げ切るとは流石提督だ」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:15:29.82 ID:1SkNx1CK0

-廊下-

武羅悪・叢雲「さっきからちょこまかと!深海棲艦でもここまでコケにされたことは無いわ!」ポイッ

提督「そんなに怒るとせっかくの美人が台無しだぞ」

武羅悪・叢雲「誰のせいよ!」ポイッ

提督「大和を見てみろ。随分落ち着いてるじゃないか」

武羅悪・叢雲「あの人は駆逐艦みたいに素早くないからもう諦めてるだけじゃない!」ポイッ

ピーーーーーッ

スピーカー「ただ今を持ちまして豆まき大会を終了します。皆さん、大ホールにお集まりください」

提督「お、終了か」

ポコッ

武羅悪・叢雲「当たった・・・」

提督「残念ながら終了の合図の後だからノーカンだが、一発でも当てられて良かったじゃないか」

武羅悪・叢雲「ええ、中々楽しませてもらったわ」


-大ホール-

キット「それでは結果発表を行います。今年の優勝者は」フォンフォン

ジャカジャカジャカジャカ

ドン!

キット「100発全てを新提さんに直撃させたマエストラーレ級のお三方です。皆さん、拍手を」フォンフォン

ワー

パチパチ

提督「では、優勝したマエストラーレ姉妹の願いを聞こうか」

グレカーレ「新しいお洋服が欲しいなぁ〜」

新提「それならボクが買ってあげるよぉ〜」ハァハァ

提督「・・・。陸奥、悪いが保護者として付き添いを頼めるか?コイツと長門が心配だ」

陸奥「ええ、構わないわ。でも、長門は行かないと思うわよ」

提督「ん?」

陸奥「あっちを見て」

長門「・・・(血涙)」

提督「何があったんだ?」

陸奥「あの子に彼氏を取られたってところかしら」

提督「?」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/01(月) 22:18:49.15 ID:1SkNx1CK0
今回のイベントは久しぶりに苦戦したでござる(沼ってた人からしたらその程度で苦戦?しばくぞテメーと怒られそうなレベルだけど)
ラスボスの姫、姫、姫、鬼、鬼は流石に悪ふざけが過ぎる。
仕事をしない正規空母(装甲空母は除く)に、幸運()艦共々、全部まとめて魚雷に通報レベルだろ。(20周年って嘘やろ・・・。ただしつけもの、テメーはダメだ!)

???「アンタたちふざけすぎー!」

今回も四号海防艦は掘れなかったけど、E4-3みたいな場所で掘ろうとは思わないし、海防艦ならそのうち任務の報酬で配りそうだし、ワタシハマンゾクダ。

本日はここまで。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:17:21.96 ID:dC/C8bm/0
曙改二おめでとう!

今回は曙回・・・かも知れない。

本日分、始まります。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:18:27.38 ID:dC/C8bm/0

-2/14 朝 執務室-

曙「どうせクソ提督は誰からも貰えないだろうし、可哀そうだから持ってきてあげたわ。早く受け取ってよね」つチョコ

提督「あちがとう」ニコッ

曙「フン!渡すもの渡したし、帰るわ。じゃ」

スタスタ

ガチャ

バタン

吹雪「毎度のことながら素直じゃないですね」

キット「はい。わざわざ誰よりも早く持ってきてあの態度ですからね」フォンフォン

提督「曙らしいと言えばらしいけどな」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:20:59.48 ID:dC/C8bm/0

-綾波型私室-

曙「はぁぁぁぁーっ」

漣「おや?机に突っ伏したりしてボノタソはどうしたの?」

朧「提督にチョコを持って行ったんだけど、いつものアレで」

潮「やっちゃったんだって」

漣「あ〜なるほど。で、自己嫌悪に陥っていると」

朧「うん。それもいの一番、誰よりも早く行ったみたい。まぁ、一番は姉さんだろうけど、多分」

漣「バンバンバン」

朧「?」

潮「生一番?」

漣「バンバンバン」

潮「生一番!」

漣「正解は?」

朧「越〇製菓!」

曙「はぁぁぁぁーっ」

潮「これだけ騒がしくしても反応しないなんて・・・」

朧「これは重症だね」

漣「ふむふむ。よし!」

漣「ボノタソ、ボノタソ」ツンツン

曙「何よ」ジロッ

漣「ボノタソのためにこの漣が一肌脱いで進ぜよう」

曙「はぁ?」

漣「ボノタソのためにご主人様に対して素直に好意を伝える方法を実践して進ぜようと言っているのだよ」

曙「何でクソ提督に対して素直に好意を伝えないといけないのよ?って言うか好意なんて持ってないし!」

漣「じゃあ何でいっちばん!にチョコを持って行ったりしたの?」

曙「一番なんかじゃないわよ!それに誰からももらえなかったら悲惨だから義理であげただけだし!あと、白露のモノマネ似てない」

漣「そこは別にどうでもいいでござるよ。正直、似せようとも思わなかったし。で、素直に好意を伝える方法は知りたいの?知りたくないの?」

曙「知りたいです(小声)」

漣「聞こえんなぁ」

曙「し・り・た・い・で・す!これでいいでしょ!」

漣「はぁ〜、全く・・・。素直じゃありませんなー」

曙「いい加減にしないと怒るわよ」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:23:04.40 ID:dC/C8bm/0

-執務室-

秋雲「青き清浄なる世界のために!チョコを持ってきたよ」

提督「血のバレンタインは洒落にならんぞ。間違っても深海棲艦に対して核攻撃はしてくれるなよ」

秋雲「コーディ死すべし、慈悲は無い。だよ」

提督「お前さんは何時からブルーコ〇モスになったんだ?」

秋雲「ひゃっはー、コーディは皆殺しだー!」

提督(ブルーコ〇モスだと思ったら世紀末のザコ共の様な発言を始めた・・・)

漣「ご主人様〜♪」

提督「どうしたんだ?随分上機嫌じゃないか」

漣「ご主人様にチョコを持ってきましたよ」

提督「ありがとう」

漣「でも、その前にご主人様に伝えたいことがあります」

提督「伝えたいこと?」ゴクッ

漣「ご主人様、実はですね・・・。漣はスコです」

提督「???」

漣「ですから、漣はスーコです」

提督「何を言っているんだ?漣は艦娘だろ」

漣「はい?ですから、漣はご主人様がスコです!」

提督「俺がスコ?何を言っているんだ?俺は人間だ」

秋雲「ぐぼぉ(笑)」

吹雪「?」

漣「ですから漣はご主人様のことがスコなんですって!」

提督「さっきから何を言っているんだ?漣は艦娘だし、俺は人間だろ?まさか俺は自分を人間だと思い込んでいる猫だと言いたいのか?」

漣「ご主人様のアホー!(泣)」ダッ

提督「一体何だったんだ?」

吹雪「何だったんでしょう?」

秋雲「ねぇねぇ、提督」

提督「何だ?」

秋雲「スコの意味理解してる?」

提督「スコティッシュフォールドの略だろ?」

吹雪「ですよね」

秋雲(やっぱり(笑))

提督「以前、映画の本編が始まる前のCMの時間に野〇スコってショートアニメやってて好きだったんだけど、いつの間にか無くなったよな」

吹雪「私も好きでしたけど残念です」

秋雲「念のために聞くけど、本気だよね?」

提督「当然だ。ふざけている様に見えるか?」

秋雲「おふざけは許さない。何故なら私は艦娘だから」

提督(もう訳分からん)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:25:06.38 ID:dC/C8bm/0

秋雲「じゃあ言うけどね、スコってのは好きって意味だよ」

提督「またまた〜(笑)」

吹雪「スコが好きって意味が分からないですよね(笑)」

キット「秋雲さんの言っていることは本当です」フォンフォン

提督「は?」

吹雪「え?」

秋雲「スコってのはネットスラングで、あ、ネットスラングってのはね」

提督「そこの説明は結構。その位分かるわ」

吹雪「まさかそんな意味だったなんて・・・」

秋雲「まー、あの子の性格を考えるとストレートに好きって言いづらかったんだろうね」

吹雪「漣ちゃんの性格を考えると納得ですね」

提督「何か悪いことしたな。後で謝りに行くか。あ、でも・・・」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「チョコ貰い損ねたし、何か催促に来たみたいになりそうだなって」

秋雲「確かにタイミング悪いよね〜」

提督「でもやっぱ行った方がいいよな」


-廊下-

ゴトランド(さっきから視線を感じる・・・)

大淀(手に持っているのはチョコレートで間違いないはず。変な薬品入りのチョコで提督を洗脳する気ですか?)←段ボール箱に潜伏中

ゴトランド「誰かいるの?」クルッ

大淀(マズイ!)

ゴトランド「・・・。誰も居ない。やっぱり気のせい?」

大淀(何とかやり過ごせました。やはり川内さん辺りを仲間に加えるべきでしょうか?あの子は諜報活動とか得意でしょうし)

ゴトランド(でもやっぱり視線を感じるのよね)
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:26:19.58 ID:dC/C8bm/0

-綾波型私室-

漣「チクショー!(泣)」

曙「何が素直に好意を伝える方法を教えてやるよ!期待して損したわ!」

潮「流石にアレはどうかと思うよ」

朧「あれじゃダメだよね」

漣「漣は悪くないもん!理解できなかったクソご主人様が悪いんだもん!」


-部屋の前-

提督(物凄く声かけ辛い・・・。日を改めよう。明日、ケーキでも買ってきてからの方がいいな)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/07(日) 22:27:07.96 ID:dC/C8bm/0
今回の話は一年ほど前に思い付いた話だったりします。
当時、バレンタイン過ぎてるしな〜って思って翌年に置いときましたが、また過ぎてた。
でも、アリス・ギア・ナントカはまだバレンタインイベントやってるし、ホワイトデーを迎えるまではバレンタイン月間だ!

本日はここまで。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/15(土) 21:50:16.22 ID:pgLZGav50
先日、某家電量販店で武器屋のガールプラモを改造して作成したポーラを展示してたでち。
瞳はデカールではなく手書きで髪型も再現してたし、艤装はMSGを組み合わせて再現してたぽい。
ああいうの出来る人ってマジですごいよな。

本日分、始まります。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/15(土) 21:51:27.41 ID:pgLZGav50

-鎮守府 正門前-

反艦娘団体「艦娘は違法だー!この国から出て行けー!」

反艦娘団体「我々は艦娘を認めないぞー!」

反艦娘団体「深海棲艦に対する虐殺を許すなー!」

反艦娘団体「神の裁きを受け入れろー!」

反艦娘団体「マ〇オォォォーン!」

反艦娘団体「それはEX〇Mの裁きだろ!」

ワー

ギャー

あきつ丸「大変であります!提督殿に知らせないと!」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/05/15(土) 21:59:21.88 ID:pgLZGav50

-執務室-

提督「百貨店で偽版画を販売?信じられんな」

吹雪「そんな事件が起きているんですか?」

提督「ああ、見てみろ」

吹雪「ホントだ。嘘みたいな事件ですね」

キット「本物と偽物の区別が付かないとは嘆かわしい」フォンフォン

提督「そう言えば先日、棟方志功の作品の展示販売会をやってたが・・・もしかして」

吹雪「可能性はありますね。見に行ったんですか?」

提督「いいや、やってるなーって素通りした」

吹雪(え?素通り?)

提督「日本画はあまり興味が無いし、水墨画や浮世絵も含めて5人位しか知らないぞ」

吹雪「え〜、そんなこと無いんじゃないですか?」

提督「いや、ホントだって。じゃあ試しに名前を挙げるぞ」

提督「雪舟、葛飾北斎、葛飾応為、伊藤若冲、円山応挙、横山崋山、俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、酒井抱一、歌川広重、歌川国芳、加納探幽、写楽、横山大観、東山魁夷、レオナール・フジタ、山下清、小磯良平、川西英、棟方志功、希林か彌生かよく分からん水玉南瓜の人、ジミーちゃん、それからえーっと・・・」

キット「今で23名です」フォンフォン

提督「そうだろ。だから5人くらいしか・・・、今何て?」

キット「23名です」フォンフォン

提督「5人くらいだと思っていたら、23人何を言っているか(ry」

吹雪「司令官ならそのくらいは行くと思いましたよ。印象派が好きって言う割には琳派だ狩野派だって日本画のこと色々教えてくれましたよね」

コンコン

あきつ丸「提督殿、大変であります!」

提督「何かあったみたいだな」

吹雪「そうみたいですね」

スタスタ

ガチャ

提督「どうした?正門前に動物園から逃げ出したライオンでもうろついているのか?」

あきつ丸「その方がまだマシであります」

提督「?」

あきつ丸「最近、毎日の様に抗議活動をしている例の人たちでありますが、今日は一段と多く、今にも敷地内になだれ込みそうな勢いであります!」

提督「・・・」

スタスタ

あきつ丸「提督殿、どちらへ?」

ガシッ

提督「何のマネだ?放せ」

あきつ丸「もう一度聞きます。何処へ行く気でありますか?お手洗いなら放しますが」

提督「何、ちょーっと2、3人斬ってくるだけだ。そうすればあのバカ共も二度と現れないだろう」

吹雪「そんな・・・ダメです!」

提督「二人して邪魔しないでくれ」
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