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【艦これ】提督「俺と……高雄と愛宕」

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741 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/26(月) 23:26:43.68 ID:rJuceFu+0

< 極端 >







龍田「ぬるいわねぇ〜……」

雲龍「悪手を取っても容易に挽回できるものね」

加賀「あれが普通の遊びだと思うけど」

扶桑「だからといって……麻雀なんてやるならせめて山城と一緒に打たせて、お願いだから」

瑞穂「……こうも容赦無く絞り上げ続けてよく友人でいられますね皆さん」
742 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/26(月) 23:29:05.77 ID:rJuceFu+0

< 眺めて打ってるのを更に眺めて飲む >








山城「でも正直私が打つと姉さまってより負ける気がするわ」

天城「山城さんは不運を捻じ伏せるくらい底意地の悪さと悪運と才能がありますからね……」

山城「それくらい無いとあぁいう手合とはやっていられないもの」

提督「てーか山城も扶桑も普通に強いよな。
…………致命的なところでライン読み切った挙句その上で大負けするけど」

743 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/26(月) 23:29:33.92 ID:rJuceFu+0

ありがとうございました
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 23:49:23.68 ID:Nn0peHQD0
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 21:28:59.45 ID:tNj4kX26o
いるよな、何故そこでそれを引くのか、こっちが聞きたくなる奴。

お疲れ様です
746 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:19:26.97 ID:+eIiTQm60

< 一夜明け >







提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………」

提督「…………ほへぇ」







高雄「? 何を黄昏ているんです。まだ執務開始前なのに」

提督「…………首輪とリードが思いの外愉しくて絶望感溢れてんの」
747 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:21:23.94 ID:+eIiTQm60

< ついでに溜息と伏せた目 >








高雄「……………………」

提督「待て待て待て待て無言で後退りするんじゃない」

高雄「…………まぁ、今更だし。ええ、大丈夫問題ありません。私は、大丈夫」

提督「何がどう大丈夫なんだ覚悟を決めるな馬鹿」

高雄「馬鹿はあなたでは? 」

提督「そうだけども! ちょっと待って、ねぇ、聞いて? 」

高雄「弁解したい、と」

提督「そうだよ! ……いや、本当ちょっとその目やめて、心にクるからそれぇ! 
今だけは慈愛と諦念の籠もった顔に愛が感じられない! 」
748 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:22:31.94 ID:+eIiTQm60

< 思いの外使えちゃったときってどうすればいいんだろうね >








高雄「それで? 」

提督「最初に言っておくけど普通にベッドで使ったからな?
屋外どころか廊下とかにも出てさえいないからな? 」

高雄「それで何か安心できるとでも思っているんですかあなたは」

提督「露出系はレベル違うだろう? ってのはまぁ置いとこう」

高雄「ええ」

提督「こうな、片手でリード使えると色んな体位ができて」

高雄「でしょうね」

提督「引っ張ったときの首の動きとか無理矢理上向かせてとか、クるなぁ……って」

高雄「はぁ。…………」

提督「や、だからそう引いた顔で後退るんじゃな……首をさすりながら覚悟を決めた顔をするな馬鹿」
749 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:23:42.60 ID:+eIiTQm60

< この世で最も不要な無駄に輝く瞳 >







雲龍「っはぁ…………はぁ…………っ」







加賀「ねぇ」

天城「……なんです」

加賀「あの子何故朝食後からひたすら泳いでいるわけ? 」

天城「滾りが抑えられないとかなんとか」

加賀「はぁ……? 」

明石「あまり内容は聞きたくありませんねぇ……」
750 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:26:56.55 ID:+eIiTQm60

< 顔だけ見れば物凄い達成感 >






明石「どうでもいいですけど私最近“ あまり内容は聞きたくありませんねぇ…… ”ばっか言ってますよね」

天城「かもしれませんね」

加賀「? また言いたい? 」

明石「や、結構ですマジで。ネタにしたけど本当ネタにならないんで」

加賀「そう……」

天城「…………遂に泳ぎすら飽きたみたいな顔して上がってきましたけど目逸らさないでいただけます? 」
751 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:30:08.40 ID:+eIiTQm60

< 勘弁してください >






加賀「一応訊いておくけれどあなた何故そんな無駄に元気なの? 」

天城「水泳直後のデッドリフトって意味分かりませんよね」

明石「てーかトレーニング的には間違い甚だしいでしょこれ」

雲龍「心身共に充実し過ぎて黙っていると壊れそうなのよ」

明石「それはそれでいいんじゃないです? 」

雲龍「これ以上壊れたら自分でも何するか分からないわ」

明石「常に何言い出すか分からないくせに」

雲龍「それを超えて、ってことなのだけれど……いいのね? 本当に、どうなってもいいのね? 」

明石「やー……」
752 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:32:07.35 ID:+eIiTQm60

< 意味の間違ったトレーニングから数時間後 >







雲龍「あぁ、でも全ッ然駄目。治まらない鎮まらない」

天城「いっそ頭を酷使する方にシフトしては」

明石「や、えぇ……? 」

加賀「まぁ、方向性としてはいいわね、多少落ち着いた方が」

雲龍「そうね……うん、その方がいいかも」







高雄「あの……」

提督「うん? 変な案件でも来……“ 有事における航空戦力のむつ市北進の是非と展開後の北太平洋防衛についての立案 ”? 何やってんだあいつアホなの? 」
753 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:33:19.06 ID:+eIiTQm60

< (本来は)一年に一度(すら)も無い出来事 >







雲龍「仕事を頂戴」

提督「え……」

高雄「……今の一言で非常に疲れたので本当に代わっていただけます? 」
754 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:34:25.90 ID:+eIiTQm60

< 混ざる >







提督「なんかさ、お前見てると本気で女になりたくなるよ。お前にはなりたくないけど」

雲龍「これで中々つまらないもので苛々させられるものよ、ね? 」

高雄「ええ。……まぁ、それでも私は女でよかったと思いますが」

雲龍「そうね」

提督「高雄みたいな男に抱き締めてほしかったなぁ……」

高雄「はい? 」

雲龍「頭溶けて馬鹿になるくらいヤってほしいの間違いではなくて? 」

愛宕「つまり頭溶けて馬鹿になった高雄と抱き締め合ってヤればいいのね? 」

提督「ん、んん……? 」
755 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:37:15.41 ID:+eIiTQm60

< 大体の人は全く無いと言う気はするけど >







雲龍「たまには痛かったり苦しかったりするのも気持ちいいものじゃない? 」

高雄「私は頭が痛いのでもう十分です」

雲龍「あら、大丈夫? 」

高雄「大丈夫ではありませんね。……たまには? 」

提督「痛かったり苦しかったりするのは俺が嫌なの」

高雄「そんなことは知っていますけれど……それすら揺らいでいるわけで」

提督「んん……お前の所為だぞ」

雲龍「あなたのお陰でしょう? 」

愛宕「はい緑茶。…………私もちょっと興味あるなぁ、なんて。言っちゃいけない雰囲気? 」
756 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:40:45.66 ID:+eIiTQm60

< 何がしかの琴線を握り締められたような >







扶桑「私、顔だけなら加賀まりこが好きなのよね」

龍田「あなた急に何言い出したの? 」

山城「姉さまがリアルの人間について話すなんて珍しいですね」

扶桑「私、あぁいう女になりたかったのかもしれないわ。
それなりに奔放で、結構お騒がせで、けれどプライベートの核心は誰にも触れさせない」

龍田「分かるわぁ〜」

山城「分からない女はいないでしょうね」

初月「なるほど。……こんなに満場一致感がある三人なんて久々に見た気がするな」
757 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:42:22.37 ID:+eIiTQm60

< それだけに集約されるのもどうしたものか >







漣「ご主人様って金! 努力! SEX! って感じですよねー」

明石「確かに暴力はありませんけどもねぇ……」
758 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:46:27.66 ID:+eIiTQm60

< 唐突に、という程でも無いが >







雲龍「あぁ……巨乳和服最高。そう思わない? 」

提督「そっすね」

雲龍「変に衒いがあったり着崩すなんて勿体無い。静謐に着こなすのがいいのよ」

提督「そっすね」

雲龍「乱れた姿も良いけれどしっとりと姿勢良く品を保って」

提督「そっすね」

雲龍「勿論、それを壊して乱れさせて欲に塗れさせるのが終着だけれど」

提督「そっすね」

天城「気の無い返事に見せ掛けているところ申し訳ありませんけれどね、
妙にこちらへ視線を投げないでいただけます? 」
759 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:48:56.35 ID:+eIiTQm60

< あまりにも真っ直ぐで純粋な瞳 >







提督「や、断じて妙な視線じゃねぇぞ。こいつ連れてってくれねぇかなと思ってるだけで」

雲龍「そんな酷い。私は行きずりの女だったというの? 」

天城「行きずりにしては何度夜を」

雲龍「昨晩のアレで再認識したわ。私この男に身体と快楽で縛られてるって」

天城「はぁ……」

提督「……もう少し違うシチュで女の子に言われるんなら男として誇らしかったりするかもしれねぇけどだな」
760 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:50:06.42 ID:+eIiTQm60

< 笑みだけはいつも通り聖性溢れ >







時雨「足柄と話すと疲れるよまったく……バトルジャンキーはこれだから」

あきつ丸「夕立はそうではないのだったな。時雨からすれば」

時雨「アレは言動がアホなだけだから。夕立は結構繊細で時々アホのラインを超えるだけ」

赤城「そんなレベルであの戦闘能力を出すとは困ったものですね」

時雨「…………」

あきつ丸「…………」

赤城「? 」

時雨「…………お帰りはあちらですが? 」

あきつ丸「そろそろ帰って提督殿に迷惑がられるがいい」

赤城「まだ到着しただけなのですけれど……素晴らしいご挨拶ですねぇ」
761 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:53:09.27 ID:+eIiTQm60

< その後生きていたいと思えるかは、さて >







赤城「ま、短期出張のようなものですから」

時雨「大湊に長期でいられる理由は知りたくないけど実に嬉しいね」

あきつ丸「どうせ目が潰れ耳が腐るような悪辣非道な理由であろうよ」

赤城「それで済めばいいですねぇ」

あきつ丸「ふん」

時雨「いっそ赤城さんの悪行を全部知る代わりに海軍から解放してほしいくらいだよ僕。
それくらいの対価は十分受け取れる筈だけどなぁ……」
762 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:55:25.57 ID:+eIiTQm60

< 善人であるから違いに気付くというわけでも >







赤城「この後飲めます? 」

あきつ丸「鈴谷と最上がいてもいいのなら」

赤城「構いませんよ。……あきつ丸さん」

あきつ丸「なんだ」

赤城「なんだか知りませんけれどおめでとうございます。随分と前向きになったんですね」

あきつ丸「…………」

時雨「凄いことだし相手をちゃんと見てるんだろうけど……怖さが先に来るんだよなぁ」
763 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/27(火) 23:58:57.63 ID:+eIiTQm60

< 燃え盛って更に薪を焚べ油を注ぎ息を吹き込み >






提督「ふぃー……つっかれたつっかれた」

加賀「お疲れ様。高雄と愛宕は? 」

提督「シャワー浴びて大人しく寝るってよ。俺も一杯飲んだら寝るわ」

加賀「無駄に書類の山高かったものね。……私以外もう皆寝てしまったわ」

提督「赤城もいねぇしな」

加賀「ええ」

提督「っと……そういや雲龍は? 滅茶苦茶元気だったしあいつくらいいるのかと」

加賀「あの子なら天城だけは確保して引き摺っていったわ」

提督「えぇ……」
764 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 00:00:47.61 ID:OxdGr3ci0

< まともに起き上がって来られればね >






加賀「私もそうだけれど明石や瑞穂はお風呂の後すぐ逃げたわ」

提督「だろうね。……悲鳴とか聞こえたりしてない? 」

加賀「まだ、聴こえてこないわね、まだ」

提督「ならまぁ安心しておくか。……天城に逆恨みされそうだな俺」
765 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/28(水) 00:01:15.17 ID:OxdGr3ci0

ありがとうございました
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 00:17:12.89 ID:jJZNyLvo0
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 20:26:48.98 ID:pNPjT++Bo
お疲れ様です
768 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 22:55:26.46 ID:OxdGr3ci0

< 穿たざるを得ずに >







提督「幸福って何なんだろう……」

高雄「選んだ男と共にあること」

提督「それは……いや、俺もそうだけど、でも」

高雄「あなたを疑うということは、私の生を、つまり幸福を疑うということです」

提督「…………」

高雄「私の生は幸福に満ち溢れて、或いは零れてさえいますよ」

提督「それならこれ程嬉しいことは無いさ。
…………即答できるってのを自惚れだけで終わらせられればなぁ……テキトーな話のつもりだったんだけどなぁ」
769 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 22:56:06.47 ID:OxdGr3ci0

< 唐突に喋った >







雲龍「胸ばかり大きくなって身長が……

天城「身長が? 」

雲龍「身長も大きかったわそういえば」

天城「そういえばってなんなんですか……」
770 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 22:57:56.76 ID:OxdGr3ci0

< ブラックのオーバーニーとかもうね…… >







伊14「龍田さんがオーバーニーブーツなんて履いてると」

龍田「んー? 」

伊14「エロ過ぎて不健全ですよね! 」

龍田「そんなこと言われても」

扶桑「でも龍田だけじゃなくて私たち大概な服装よねきっと」

山城「まぁ……通常の部隊から独立しているとはいえ軍事施設でショーパンノースリーブが普通だったりしますものね」

雲龍「……うん? 」
771 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 22:58:55.17 ID:OxdGr3ci0

< 好色選挙法違反は……遵守 >






提督「ほげ…………ぅうん」

高雄「? 何かありました? 」

提督「いやな、こう毒電波というか変なモノを受信したんだ」

高雄「いつもでは? 」

提督「はいはい。…………やっぱ高雄が秘書っぽいスタイルなのは良くないけど良いな」
772 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 23:00:52.14 ID:OxdGr3ci0

< 特に前触れも感傷も無く >







Littorio「ふぅ……眠い」

Roma「そうね」

Littorio「…………」

Roma「…………私、いつまでここにいてもいいのかしら」

Littorio「いたいの? 」

Roma「それは……いえ、“ いなければならない ”のかしら」

Littorio「言い直さなくても。……ねぇ、Roma」

Roma「何? 」

Littorio「最初は異国の地に慣れるためといって始めたわね。
二人きりのときであろうとこの国の言葉で話すと」

Roma「そうね」

Littorio「Littorioにはもう違和感が微塵も無くなってしまったの。
祖国の言葉はあの人と愉しい夜に堕ちるための彩りに成り下がってしまったわ」

Roma「……………………そう」
773 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/28(水) 23:03:13.12 ID:OxdGr3ci0

< それが永遠に続くというのならば、せめてもの手向け >







Littorio「祖国の名を与えられておきながら、そう呼ばれることに嫌悪感さえあるわ」

Roma「……」

Littorio「祖国のことを憎むなんてできる筈が無い。
けれどね、彼らと共に幸せである時間だけはただのLittorioでありたい」

Roma「…………」

Littorio「国家だとか義務だとか、せめてあと最長で七十年くらい、忘れさせて? 」

Roma「…………」

Littorio「…………」

Roma「…………素直に羨ましいわ、姉さん。そんなに尊くて無様な生き方、私には絶対選べないから」
774 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/28(水) 23:03:41.10 ID:OxdGr3ci0

ありがとうございました
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 23:16:49.68 ID:jJZNyLvo0
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/29(木) 06:50:56.57 ID:GKq3sNeHo
お疲れ様です
777 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:24:20.19 ID:uEq3GHip0

< まぁ、その辺はこう純粋に数だけ考えてみて >







提督「すげーこと思い付いた」

雲龍「? 」

提督「女の数は星の数ほど、って慣用句みたいなのあるじゃん」

雲龍「そうね」

提督「ていうことはおっぱいは二倍あるだろう? 」

雲龍「そういうことになるわね」

提督「二倍の可能性だぜ? ヤバくね? 超名言になるんじゃね? 」

雲龍「そうね。…………片方だけ触らせてくれるとかそんな女いないと思うけど」
778 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:25:20.65 ID:uEq3GHip0

< 語る語る語る止まらない >








提督「例の帝国のことを神聖でもローマでも帝国でもないとかほざく奴本当嫌い」

阿賀野「何? また誰かに虐められたの? 」

提督「や、アホの上官とお話しててね」

阿賀野「ふーん? よしよししてあげようか? 」

提督「要らん。……まぁ、百歩譲って十三世紀以降はそれでもいいけどさぁ、800年に一応の成立を見た辺りの、
まだ国号が神聖ローマ帝国じゃないときまで含めて帝国じゃないとかいう間抜けはな?
いや、つーか“ ドイツ臣民の ”が入ってる国とはまた別物だからな?
そういうところちゃんとしてない不勉強なレッテル貼りくんは悔い改めて、
小学校からやり直すべきだと思うのていとくくんは」

阿賀野「通ってないから知らないけどたぶん小学校でやらないでしょその辺」

提督「大体ヴォルテールとかいうフランス人の評価鵜呑みにして言葉だけ流行らすんじゃねぇよ意味分かんねぇよなんなの」

阿賀野「現代の民主主義国家における高級軍人がヴォルテール否定しちゃ駄目じゃない? 」

提督「そいつも言ってただろう。“ 私はあなたの意見には反対だ。そしてあなたが主張する権利は生命をかけて防ぐ ”」

阿賀野「“ だが守る ”でしょ。……阿賀野しか聞いてないからってあんまり世間様皮肉ったり喧嘩売っちゃ駄目だよ? 」
779 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:26:40.80 ID:uEq3GHip0

< 語り合ってくれるだけで良いんですけどね >







提督「で、まぁそいつフランス駐在してた所為でフランス贔屓なんだけどさ」

阿賀野「超似たもの同士じゃん」

提督「まぁな。取り敢えずジャンヌは不細工ではなかった説信奉者なわけよ」

阿賀野「まぁ、イングランドとか敵側の資料に書かれてもおかしくないこと書かれてないしね」

提督「そこで美少女だったって主張してくれれば心置きなく肩組めるんだが」

阿賀野「うぅん? 」

提督「学者なら兎も角趣味なら夢くらい持て……何だあれリアリストでも気取ってんのかフザケンナアタマオカシイノカアイツ……クッソ

阿賀野「うんそうだね。…………………………………………はぁ? 」
780 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:29:06.07 ID:uEq3GHip0

< 別にそんな変換した覚え無いんですけどねぇ…… >







雲龍「死が二人を分かつまで、ってまぁ綺麗事があるじゃない」

天城「綺麗事と一言で切り捨てられない尊さがあると思いますけれど」

明石「ま、私たちには縁遠いものですから。生活環境も、それから化け物の身体から見ても」

天城「しかしそれを望み願うことすら捨て去ってしまっては」

明石「早めに切り捨てて別の楽しみを得ることも選択でしょう」

雲龍「あの、別にそんな堅苦しいことが言いたいのではなくてね、
林檎スマホだと“ 死が二人を若妻で ”って予測変か……そんな顔で見なくても」
781 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:29:42.53 ID:uEq3GHip0

< ぽつーん…… >







天城「でも……うぅん、そうですよね。分かっていたことではありますけれど」

明石「そんなものです。私たちにとって轟沈……というかまぁ死亡ですね。
そういったことは身近に過ぎて逆に認識が及ばない」

天城「冗談や愛の言葉では口にしても、あの人が先に死んでしまうというのは無意識に考えないようにしていたのかもしれませんね」

明石「ええ。……それにほら、私たちってたぶん皆刹那的で享楽主義者なんですよ」

天城「今が楽しければそれでいい、ですか」

明石「あなたといるから幸せ、なんです。あなたといれば不幸でもいい、なんて本音じゃない」

天城「…………ええ」






雲龍「…………ぼっちってこういう気分なのかしらね」
782 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:30:30.14 ID:uEq3GHip0

< しかも自分もそう思うのに >







愛宕「そこはあなた間違ってるわよ、女的に」

明石「? 愛宕さんはどうだっていうので? 」

愛宕「“ あなたに幸せにしてほしい、あなたを幸せにしたい ”」

明石「……なるほど」

天城「重い、言葉ですね」

愛宕「だって私重い女だし」

雲龍「物理じゃなく、ね。…………本当に物凄い疎外感があるわ、私から始めた話なのに」
783 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:31:03.37 ID:uEq3GHip0

< まるでミリ単位で整頓されているかのような >







明石「感謝はしてるんですけどね」

提督「うーん……や、俺お前並には散らかさないからなんとも言えねぇわ」

明石「こう、矢鱈に整理清掃されるのはどうにも落ち着かないというか」

提督「もうちょっと頭の中並に部屋も整理すべきだと思うぞ。お前頭はクリアなんだから」

明石「や、やや、別に頭自体もそこまで整理はされて……」







瑞穂「捨ててはいけない図面や奥に仕舞うと困る工具もあるのでしょうしね、並べておくしか無いでしょう」

高雄「気持ちは本当によく分かりますけれど……」

愛宕「いっそ隣の部屋も改装して明石の研究室にでもしたら? 」
784 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:32:04.14 ID:uEq3GHip0

< 成長したのね、みたいな >







瑞穂「言ってみたことはありますよ? そうしたら」

愛宕「そうしたら? 」

瑞穂「“ そもそも物自体は工廠で十分。けどどうしても手元に無いと閃きに対応できないものがある ”、と」

高雄「うーん……」

愛宕「いっそそれなら工廠で寝泊りすればいいのに」

瑞穂「瑞穂が困ります。たまには工具や機械の散らばる工廠で愉しむのも悪くな……なんですその生暖かい目線は」
785 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:33:04.34 ID:uEq3GHip0

< 注文の多い風俗店 >







雲龍「他人は連れてこないこと」

提督「振り切って一人で来たぞ」

雲龍「お酒は控えめにすること。できれば飲まない」

提督「朝からお前に言われてたからな」

雲龍「髭はしっかりと剃ってくること」

提督「さっき風呂で剃ったぞ」

雲龍「ヘアもちゃんとセットし直してくること」

提督「風呂入って寝る気分だったのにしてきたぞ」

雲龍「今晩だけは私だけを一番に……いいえ、唯一愛してくれること」

提督「当然」

雲龍「ようこそいらっしゃいましたお客さ……んん、旦那様? 明日の朝、しっかりとキスで送り出させてくれること」

提督「……ん」

雲龍「ん…………ようこそ、いらっしゃいました、旦那様」

提督「……………………お前が何をしたいのか皆目分からないよ俺」
786 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:38:52.86 ID:uEq3GHip0

< 案内人も猟犬も本日はお休み >








雲龍「ホルターネックの女とヤりたかったと聞いたから」

提督「そんなことは言った覚えも無いし思ってもいないんだが」

雲龍「ホルターネックのドレスで三つ指着いているんだから分かるでしょう? 」

提督「分かりたくないって言ってんだよ馬鹿お前が分かれ」

雲龍「コスプレの流れで買ってみたはいいけれど安っぽいし嬢っぽいから着たことなかったのよこれ」

提督「だからってソファに並んで酒注ぐとかどういう思考してんだ」

雲龍「谷間の魅せ方も膝への触れ方もあざといでしょう? 」

提督「最高だよもう馬鹿でしょ君」

雲龍「と、言いつつ注がれて呷るのね」

提督「飲まねぇとな。やってらんねぇの」

雲龍「そ……ね…………『注文の多い料理店』の青年たちが最後はどうなったか、知ってる? 」
787 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:40:36.33 ID:uEq3GHip0

< 興味が無いとは言ってない >







明石「耳を甘噛みされる気持ち良さ知らないんですねぇ……」

瑞穂「こう、ビビッ、ビクーン、ピーンッ! てキますよね」

山城「というかもう首筋に触れられただけでクるわ。はしたない話だけれど」

旗風「はぁ」

松風「なるほど。……ピュア芸とかカマトトとか言われてるクセに妙に首筋気にしてそうなのは、なんなの? 」
788 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:43:24.85 ID:uEq3GHip0

< 好きなものと苦手なものどちらを先に、とも違う >







Roma「姉さん……いい加減決めたら? 」

Littorio「待って、もう少し、もう少しだけ」

Roma「これで何回目だと」

Littorio「むぅ……」

Roma「はぁ。…………どうせ両方食べてしまうのにどちらを先に食べるのかなんて無駄にも程があると思うけれど」
789 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:45:01.97 ID:uEq3GHip0

< 迷うのもまた楽しいのです >






Littorio「む……つまらない女ってよく言われない? 」

Roma「姉さんには時々。……いい加減そのジェラート溶け始めているけれど、食べないの? 」
790 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/30(金) 22:51:11.05 ID:uEq3GHip0

< ほんたうのさいはひは一体何だらう >






提督「ふぅ……恐怖で顔がくしゃくしゃになって元には戻らなくなったんだったかな」

雲龍「ええ」

提督「つまり出し過ぎてもう元には戻らないのか俺」

雲龍「それは困るわね」

提督「本当な。……宮沢賢治なら」

雲龍「? 」

提督「『銀河鉄道の夜』の方が好みかな」

雲龍「あなたが戻らないの? 私が帰ってはこれないの? 」

提督「さぁ……」

雲龍「んん……」

提督「…………ん」

雲龍「ん……私のにも、注いで? 」
791 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/30(金) 22:51:37.63 ID:uEq3GHip0

ありがとうございました
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:52:03.26 ID:guMAonvvo
お疲れ様です
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:07:20.00 ID:off+pJX30
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 05:10:39.27 ID:yK1AxFmno
滋賀二人を分かつまで

795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 16:19:29.87 ID:awL4WYgF0
滋賀二人を若妻で
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:04:15.92 ID:dHlW88sb0
師が二人を分かつまでだと昼ドラになる
797 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:17:18.59 ID:AXQhfMIL0

>>794 >>795 >>796







天城「というお話が」

雲龍「お話? 」

漣「様式美ってやつっすよ。気にしないでください」

雲龍「? 」

天城「天城も滋賀になりますよ」

雲龍「そう……そういうのって個人差があるものでしょう? 若妻で変換した記憶は無いけど」

天城「はぁ」

雲龍「ん……予測変換シリーズだと」

天城「? 」

雲龍「“ さつじん ”って打って殺陣が出るのに“ たて ”って打つと先頭に出ないのが納得いかないわ」

天城「なるほど? 」

漣「なるほど。……雲龍さんに求めてるのはそーいうのじゃねーんすよ。
変に頭痛くなるのとか品の無いやつ出して? 役目でしょ? 」

雲龍「あのね……」
798 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:20:58.04 ID:AXQhfMIL0

< や、本当何でだろうね >






漣「っても雲龍さん“ 若妻 ”で変換したことが本当に無くても」

雲龍「ええ」

漣「“ 死が ”ってのは記憶あるんすね」

雲龍「あぁ、“ 死が終わりなどと諦めるのは許されない ”とかそういうのが」

漣「んな中二病みたいな」

雲龍「何故そんなもの入力したのかは覚えてないのだけれどね」

漣「はぁ……」

天城「そもそも……若妻くらい入力してもおかしくはないでしょう。姉様だからおかしく感じるだけで」
799 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:21:37.47 ID:AXQhfMIL0

< 本日は久々に満月のハロウィンですが >







時雨「こういうときに限ってこういう年なんだね」

あきつ丸「構うまいよ。そもそも仮装やパレードなどいつでもできる」

時雨「そりゃあそうだけど」

あきつ丸「何事も程々にすべきでありますよ。やり過ぎるのはただの馬鹿でしかない」

Pola「んふふー、いいじゃないですか〜。馬鹿で結構ですぅ〜」

時雨「……Zaraさんは? 」

あきつ丸「知らん」

Pola「知ってます? ハロウィンの仮装って本来は子供のすることなんですよ〜。
つまり精神年齢が子供なら馬鹿も許されるの〜」

大井「変にきついこと言うわね。……お酒が飲める精神年齢なんだからお姉さんの話、聞けるわよね? 」
800 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:22:30.67 ID:AXQhfMIL0

< 暖房の中で水着ってどうなんだろう >







Pola「い〜や〜! せめてあと一口ぃ〜っ! 」

時雨「何故大井さんに飼い慣らされているんだあれ」

あきつ丸「さぁ……分からんな」

時雨「まぁ、あれでウザ絡みしたりはしてこないから嫌いじゃないけど……ねぇ」

あきつ丸「……言うな、幻覚だと思い込もうとしていたところだ」






Aquila「あははー! じゃじゃ〜ん!というわけで、私も買ってみたわ、水着!あははー! 」

WS「……」

GZ「……」

Maestrale「やめてったら! うぅぅ〜……」
801 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:23:26.29 ID:AXQhfMIL0

< 酔いが理性を破壊する >







Aquila「案外と着れるものですね〜」

Maestrale「やめて……色々おかしい……やだ〜……」

GZ「……ハロウィンとは他人の服を着て騒ぐイベントだったか? 」

WS「そんなわけ。……Maestraleもさっきまで本気ではしゃいでいたあたりイタリアではどうだか知りませんけれど」
802 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:29:12.99 ID:AXQhfMIL0

< 口調も忘れようというもの >






時雨「ん? 待てよ? これ写真に残しておけばAquilaを脅す弱みに

あきつ丸「あの花畑を嬉々として脳で拡大している間抜けに効くか? 」

時雨「…………効かないね」





Aquila「あぁ^〜……Libeにも借りてみよーっと」

Maestrale「やめて……水着はもういいからイメージを壊さないで、本当マジおかしいってなんなのこれ」

若葉「諦めろ、横須賀に根付いてしまうとな、もう、終わりなんだ」

Maestrale「えぇ……」
803 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:30:33.78 ID:AXQhfMIL0

< ハロウィンプレゼント >







漣「このポーカー対決栄えある一位にはなんと! 」

愛宕「なんと? 」

漣「最下位がねっとりしっかり情熱的に言葉を吹き込んだ目覚まし時計が当たりまーす! 」

提督「クッソ要らねぇ」

高雄「時計として使うだけですよね」

漣「ややっ、高雄さんとか愛宕さんが最下位かもしれませんよ? 」

提督「生で聞けるだろーがばーか」

漣「ぐぬぬ……」
804 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:31:30.88 ID:AXQhfMIL0

< 良い気分では無い気もする >







龍田「あ、でもね? 」

提督「あん? 」

龍田「例えば愛宕のがあなた以外の子に当たったらそれはもう寝取られなんじゃない? 」

愛宕「そうかもそうかも」

龍田「ね? 」

提督「む……う、うぅん……? 」
805 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:33:41.04 ID:AXQhfMIL0

< 毎日聞いてると慣れてどうでも良くなる気がする >







江風「や、でもだぜ? それはまだ不幸度低い方じゃない? 」

初月「うん? 」

江風「例えば龍田さンが最下位で優勝者が扶桑さンだったらどーすンだよ」

扶桑「怖気を振るうどころじゃないわね」

山城「姉さまのお耳が腐り落ちるから部屋に入れさせないわそんな時計」

龍田「酷いわねぇ〜……いっそ本気で負けてあげようかしら」
806 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:35:08.89 ID:AXQhfMIL0

< 最初からそれを商品にした方が早い >







Littorio「本当に不幸なのはネタにもならない微妙な関係の二人になった場合ですよね」

伊13「ヒトミが、負けても、つまらない、ですよね」

伊14「そんときはイヨがお酒で買収してくるから安心して? 」

伊13「全く、安心できない……」
807 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:35:44.18 ID:AXQhfMIL0

< じゃあいっそ一番要らないやつ >







提督「高雄と愛宕。……よく考えたらたかが時計で寝取られとかおかしいだろう」

愛宕「漸くまともになったのね。私は高雄のかな? 」

高雄「まぁ、私も愛宕のは要りませんね」

山城「龍田」

龍田「んー、少将閣下のはそのうち生で聞く予定だからそれで」

明石「さり気無く喧嘩売るのやめてよねハロウィンに。
……ふっつーに誰のも要らないんだけど選ばなきゃ駄目なの? 」
808 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:39:23.24 ID:AXQhfMIL0

< 実に幸せそうな寝顔でした >






Aquila「…………Zzz」

Maestrale「水着で寝てる……」

若葉「そうだな」

Maestrale「……」

若葉「……」

Maestrale「……」

若葉「……」

Maestrale「……Vino塗れの水着って臭いと染み取れると思う? 」

若葉「臭いは取れるだろうがそもそもこれをまた着たいか? 」

Maestrale「…………要らない」
809 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:39:51.32 ID:AXQhfMIL0

< で、結局 >








阿賀野「阿賀野が優勝して」

能代「能代が最下位ね」

阿賀野「……」

能代「……」

阿賀野「…………あれ、一瞬いつもと同じで面白くないと思ったけどねっとりエロいこと言って起こしてくれる能代……? 」
810 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/31(土) 23:42:38.33 ID:AXQhfMIL0

< ハロウィンってどんなイベントだったかな? >







能代「サラッと変な属性付け足さないでくれる? 」

阿賀野「うーん……あ、これ阿賀野の名前入れなければオークションで売れる! 能代! 」

能代「やらない、っていうかこれ本気で吹き込ま……台本選ばされるって馬鹿にも程があるんじゃありません? 」

提督「うん? 」

漣「はい? 」

龍田「んふ、取り敢えず雲龍と私と山城で三つずつ用意したわよぉ〜」
811 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/31(土) 23:43:51.76 ID:AXQhfMIL0

死が二人を若妻でになる心当たりは本当に無いんですよねぇ……

ありがとうございました
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:45:05.44 ID:dHlW88sb0
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 08:37:43.52 ID:VgejgOYao
お疲れ様です
814 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 22:49:33.58 ID:jwFXjWRL0

< 壊れ方が同じという幸せ >







提督「そーいや俺シャ乱Q好きじゃん」

愛宕「まぁ、聴くし歌うものね」

提督「大変なことに気付いちまったんだよ。シングルベッドで女の子抱いたこと無ぇわ俺」

愛宕「無くていいと思うけど……うーん」







愛宕「と、いう理由で買ったの、これ」

扶桑「……本当馬鹿ねあなたたち」
815 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 22:53:11.64 ID:jwFXjWRL0

< 似たような壊れ方 >






江風「なっ、ンで江風がこれ持ってンの……」

愛宕「ほら、この前のカードで負けた分はチャラにしてあげるから」

江風「ふぇ……おっも」

海風「身体機能とか代謝異常励起すればいいじゃん」

江風「してるけどこれ力入れ過ぎたらぶン投げそうだから、っさ」

愛宕「艤装なら兎も角ベッドなんて投げたら壊れちゃうものねぇ〜」

扶桑「空いてる部屋ってこういう風に整備されて埋まっていくのね」

山城「……姉さま? 」
816 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 22:54:24.59 ID:jwFXjWRL0

< バスケ >







雲龍「っ……」

山城「どきなさいっ! 」

雲龍「させるかっ」






扶桑「あ、決めた」

天城「これでまた同点ですね」

赤城「さすがの化け物的身体能力」

瑞穂「赤城さんをして身体能力お化けって物凄いですよね」

明石「ですねぇ……あれで別に身体能力励起してるわけじゃないんですもんねぇ」
817 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 22:58:05.43 ID:jwFXjWRL0

< 相手が男と限定するのもね >






扶桑「というかこう……普通に寒いわ」

龍田「私たちは見てるだけだものねぇ〜」

天城「この陽が高いうちから飲むのも……うぅん」

扶桑「私たちの方こそ身体機能引き上げて暖まりたいくらいよね」

龍田「でもこうやって身体震えさせて冷たい指握って温めてほしくなるんじゃない? 」

扶桑「……そうね」

天城「こういうときに限ってあの人珍しく執務室に籠ってますし。
……あのですね、姉様がいるじゃないみたいな顔はやめていただけます? 」
818 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 22:58:41.47 ID:jwFXjWRL0

< 形 >







天城「あれで結構本気めに誘ってくるんですよね。一緒にやろうって」

扶桑「2ON2の筈なのに1ON1になりそう」

天城「姉様と山城さんって本当に能力値が尖り過ぎて雲丹みたい」

扶桑「窪んだ部分も大概は人並以上だし」

龍田「弩級の穴ボコもあるけれどね」

天城「それが玉に瑕なんです」

扶桑「ふふ、フ……ちょっとだけ上手いわ、それ」
819 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 22:59:39.27 ID:jwFXjWRL0

< 万感の想いを込めた感想 >








雲龍「ふぅ……ヤりたい」

天城「お疲れ様です。……折角勝ったのに台無しですよ」

雲龍「こう、アドレナリンだとか脳汁溢れてる気がするわ。物凄く昂ぶってきた」

天城「はぁ」

雲龍「勝ち続け過ぎると面白くないのよ。
徹底的に痛め付けて負け癖思い出させてメスだって分からせてほしい気分」

天城「……」

山城「……何故こんなのに負けたのかしら」
820 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:01:56.05 ID:jwFXjWRL0

< 人脈の面白いところ >








雲龍「こんなのに負けるのが悪いだけよ。次はせめて最後まで持ち堪えてね」

扶桑「身体能力の異常励起が禁止だとしても山城の動きが鈍るって割とおかしいと思うの」

龍田「横須賀でやったときはダントツのエースだったものねぇ〜」

山城「もうせめてセミプロだとか大学生トップ層だとかそのレベル連れてこないと……。
ここで一番顔広いのって赤城さんですよね? 」

赤城「まぁ……そうかもしれませんが」

山城「誰かいません? バスケでこれに勝てそうなの」

海風「そんなの赤城さんでもさすがに知らないんじゃあ」

赤城「いませんねぇ……選手と仲の良い将校なら知ってるんですけど」

江風「えぇ……」
821 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:02:54.95 ID:jwFXjWRL0

< 煙草休憩中の一コマ >







雲龍「つまり海軍一身体能力の高い私を堕として組み敷けるのだからあなたが頂点ね」

提督「なんかそう言われると嬉しみも無くなってくるんだけど」

雲龍「あら、強い女、好きでしょう? 」

提督「好きだけども……そういうことじゃねぇだろうばーか」
822 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:07:36.86 ID:jwFXjWRL0

< 束の間、横顔惹かれて >






提督「フ-……休憩中にお前と頭悪い話するのやっぱいいわ」

雲龍「お褒めに与りまして恐悦至極に存じますわ」

提督「はいはい。…………ふぅ、戻るわ」

雲龍「そんなにダルいならやめてしまえばいいじゃない、仕事」

提督「お前らにも関係することだからなぁ……」

雲龍「手伝いましょうか? 」

提督「もう十分手伝ってもらってるさ。……これ以上、薄汚いものに触れさせたくもないし」
823 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:12:29.19 ID:jwFXjWRL0

< ある姉 『海辺に佇む無垢な妹』 >








雲龍「力作」

天城「はい? 」

雲龍「これ、あげる」

天城「姉様……頭にピンクなものを詰め込み過ぎた所為で遂に言語中枢が崩壊しま……

雲龍「してない。……疲れたから、寝る」

天城「はぁ。…………! …………………………………………はぁ? 」
824 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:16:47.59 ID:jwFXjWRL0

< 歪んでいると笑うのならどうぞ >







天城「と、いうような経緯で頂いたんです」

伊14「それは経緯じゃなくて瞬間だよねー」

天城「でもそれ以上は知りませんし。
あげる、と言われて受け取って疲れたからと告げられただけです」

伊13「まぁ……らしいといえば、最高に」

伊14「にしてもね〜……」

伊13「酷く、独善、というか……自分勝手? 」

伊14「確かにあのヒトが言うだけある力作だけどその辺はねぇ」

天城「そういう女なんですよ。……どのような理由にしても大切な宝物であることには変わりありませんが」
825 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:21:06.68 ID:jwFXjWRL0

< オリジナルカードゲームとかつくれたら楽しそうではある >







漣「サモン! 悪辣な将校! 」

提督「もしかしてそれは俺のことか」

漣「モンスターカードに悪辣な将校を装備! 効果により敵に精神的ダメージ!
追加効果でフィールド全体に嫌な空気! 更に相手の清廉将校のSAN値をダウン! 」

提督「……一人遊びは自分のベッドでやってろ間抜け」
826 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:23:54.32 ID:jwFXjWRL0

< 得意分野だもん許してほしいね >






伊14「ここだとテレビ大好きみたいな子いないけど」

伊13「基本的に、ただ流してるか、好きなものだけ見るね」

伊14「クイズ番組が異常に面白くないよね。よっぽど早押しとかじゃない限り誰かしら正解言うし」

松風「逆に面白くないか? 知識系だと番組より解説詳しいし」

伊14「松風ちゃんは程良く酔ってクイズ番組観るあのツーカーを知らないから」

松風「うん? 司令官と叢雲かい? 」

伊13「その二人は、知識系。数学とか閃き系だと、高雄さんと雲龍さん」

松風「なんだか意外な二人だねそれ」

伊14「あの何の思考時間もくれない即答集団はね……酷いものなんだよ、本当」
827 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:27:12.59 ID:jwFXjWRL0

< 気付けば周囲に誰の気配も無く >







提督「何……なんなの…………俺にこれだけ飲ませて寝させないとかなんなの」

山城「…………もう一献」

提督「…………何、なんなの……殺す気なのこれ」

山城「ちょっと私もやめ時と消え時失ったから付き合いなさい」

提督「俺はワクじゃねえしザルですらねぇんだぞ」

山城「五月蝿いわね……」

提督「五月蝿いならいなくなるから許してくれよもう」

山城「いいから……あなた今日執務ばっかりでバスケも見にこなかったじゃない」

提督「や、それが俺の仕事でだな」

山城「…………折角頑張ったのに」

提督「うぅん……そういう顔されると、どうも…………ぅん? 」
828 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:29:53.31 ID:jwFXjWRL0

< ダブルくらいでゆっくり飲みたいもの >






山城「あなたさえ見に来てくれれば……勝てたのに」

提督「悪かったって」

山城「次は見に来なさいよね。…………飲め」

提督「せめてロックアイスは入れさせてくれ……」

山城「…………」

提督「…………」

山城「…………」

提督「…………」

山城「…………ん」

提督「はいはい、ウイスキー楽しんでくれて嬉し……もうちょっと味わえよおい」
829 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:30:51.64 ID:jwFXjWRL0

< 夜も業も深まって >






山城「別に今更取り繕わないわよ……あなたの下半身も好き」

提督「えぇ……」

山城「もっと……ぅぅ…………卑猥な言葉で事細かに説明してほしい? 」

提督「お前顔色だけまともで目死んでるぞ……」

山城「ちょっとだけ、飲み過ぎたわ」

提督「……ちょっと? 」

山城「オ×××の××で××××しながら×××を×××××て全体も××されるのって単純だけど勝てない気にさせられて好き」

提督「うわぁ…………きっついわ……きっついよ、お前どうしちゃったんだ? 酒よりきついよお前」
830 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:32:42.00 ID:jwFXjWRL0

< 風呂上がりに斜め見して逃げて >







漣「こっわいなぁ……もう夏じゃないんだけど」

叢雲「ホラーに失礼でしょそれ」

漣「まぁまぁ。……ご主人様の相手って三国同盟だよね」

叢雲「……BismarckとLittorio? 」

漣「他に誰がいるって? 」

叢雲「いてもおかしくはないでしょ。……で? 」

漣「や、そのうち三国協商とかマルタ組も入りそうだよねって」

叢雲「夢の平和ね。……遂に世界政府とやらがお披露目されるわけ? 」
831 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:35:21.14 ID:jwFXjWRL0

< 毎日続けると変調をきたすという方が大きい >






漣「でもあれでセックス依存症でもなくてアル中でもないって逆に凄くない?
なんなら一番頻度少なくて止められそうな煙草が難しそうなくらい」

叢雲「まぁ……船の上にいるときだとかは本当に何もしないし飲まないわよね」

漣「雲龍さんとか愛宕さんなんてそこまで溜めて解放する一日目が楽しいとか言ってるし」

叢雲「そんな言う程変わるのかしら」

漣「雨の後のダムみたいな? 何かまぁ取り敢えず濃そうだし長そうだしハードっぽいよね」

叢雲「ダムねぇ、品が無いわ」

漣「無いでしょ実際。……あれで擬態は超絶上手くて詐欺師の見本みたいになってるけど」
832 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:37:51.61 ID:jwFXjWRL0

< 縦揺れ横揺れ斜め揺れ厳禁 >







提督「ちょっと……マジでこれ駄目だから、俺ここで休んでるから」

山城「いいから……あなた休ませにいかないと私が殺されるのよ」

提督「んなわけ……やめて、立てない、すっ転ぶ…………すっ転んで戻す」

山城「それは私のセリフよ」

提督「ふざっけんな……おい……」

山城「…………ぅぇ」

提督「おいやめろ馬鹿。俺は兎も角お前のプライド保つためにどうにか耐え……ぉぇ」

山城「…………」

提督「…………」

山城「…………耐え、たわ」

提督「オー、ライ……ゆっくり、ゆっくり、戻るぞ」

山城「……ええ」
833 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/02(月) 23:39:09.73 ID:jwFXjWRL0

< 傍目に >








愛宕「で、あれいつまで見てるの? 」

高雄「面白くない? 」

愛宕「最初の方はまぁ……でも私殆ど最初から面白さより怖さの方が大きかったわよ? 」

高雄「……? 」
834 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/02(月) 23:39:35.69 ID:jwFXjWRL0

ありがとうございました
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 23:45:03.57 ID:pVrboaD50
836 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:38:24.40 ID:YSdelt5U0

< あれから暫く >






愛宕「あなたよくそう平然と起きてきたわね」

雲龍「誕生日らしいメス顔ですこと」

山城「もうお胎がきゅんきゅんするってやつね」

江風「ちげーだろ……きゅンきゅンってよりギュルンギュルンだぞそれ」

海風「やめなよ江風品が無い」

江風「なンっで江風なンだよ山城さンだろ」

提督「てーか山城くんさ、何で酒抜けて涼しい顔してんのにキャラだけ半壊したままなの……? 」
837 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:39:25.88 ID:YSdelt5U0

< 誰にも不満は無い >







雲龍「welcome こっち」

扶桑「やめてほしいものね、心底から」

山城「安心してくださいな。私がどんなに努力を重ね身を削ろうともその女の低みには到達できませんから」

扶桑「そうね」

雲龍「そうね。反論の余地が皆無」

提督「あのさ……」
838 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:42:14.86 ID:YSdelt5U0

< 経験よりセンス >







愛宕「私よりキスが上手い子現れないかしら」

高雄「……は? 」

愛宕「なんだか気付いたら人数的には男の人じゃなくて女とキスした回数の方が圧倒的に多いじゃない」

高雄「まぁ……」

愛宕「自分より上手い子としてみたいわぁ〜」

高雄「そう……」

愛宕「どこかにいないかなー」

高雄「普通に存在はしていると思うけれど……そんな女と絡まれる程倫理観落ちたわけ? 」
839 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:45:41.51 ID:YSdelt5U0

< そう悲観することも無い >







漣「そーいやたった一、二年で皆さん経験人数ですら清純じゃなくなったんすね」

愛宕「そうねぇ〜……なんでこうなったのかしら」

高雄「あなたの場合半分くらいは自分からだと思うけれど」

天城「姉様だけと言えない自分が恐ろしいですね。姉様だけでも大概ですが」

扶桑「私はあの人と山城と……何回かの過ちは兎も角これからも増える予定は無

漣「だーから、扶桑さんは見た目と言動がそもそも清純じゃないんですって。
病的ですよ、びょ・う・て・き! 」

扶桑「…………」

瑞穂「瑞穂はまだ……いえ、なんでもありません」
840 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:51:13.87 ID:YSdelt5U0

< 顛末の途中という顛末 >






Littorio「それで? 」

高雄「? 」

Littorio「あの人と山城は? 」

高雄「予定通り、二人しか知らないどこかへ」

Littorio「そうでしょうけれどあの二人異常な程お酒臭くなかった? 」

高雄「苦渋の顔で恋人のハンドル預けていたわ。
山城さんが身体機能と代謝異常励起してアルコール抜いて運転」

Littorio「それはそれは」

高雄「もうあそこまでくるとあれが山城さんの望みだった気もするけれど……。
ちょっと意味と理由が思い当たらないのよね」
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