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【艦これ】提督「俺と……高雄と愛宕」

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841 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:54:34.55 ID:YSdelt5U0

< 最も近しい解 >







扶桑「たぶん何も考えていなかったと思うわよ。それか今日が楽しみ過ぎて飲み過ぎたのか」

高雄「まぁ、あのヒトあれで子供っぽいところもありますしね」

Littorio「それが山城の可愛くて良いところですもの」

扶桑「そうね。……姉としては兎も角女としては時々天然のあざとさに嫉妬するときも、あるけれど」
842 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 22:58:21.83 ID:YSdelt5U0

< いつも通りのちょっとした異常事 >







扶桑「……………………あたまがいたいわウンリューちゃん」

雲龍「……………………さすがに馬鹿としか言いようが無いわフソウちゃん」






江風「いってぇ……修復しても何か痛い感覚ある」

明石「幻肢痛というよりはただ修復が完全ではないだけでしょう、問題ありませんよ」

海風「犬と走り回ってて勝手に転んで腕折るってさぁ……ちょっと本気で心配だよお姉ちゃんは」
843 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:01:58.88 ID:YSdelt5U0

< 醜い嫉妬と、笑いますか? >







扶桑「どうでもいい愚痴を一ついいかしら」

龍田「あなたからいきなり私に、って珍しいわね。一つと言わず幾つでもどうぞ? 」

扶桑「山城ってあの人と絡まっているときに」

龍田「またぶっ飛んだ方向。……絡まっているときに? 」

扶桑「意識してなのかそうではないのか知らないけれど、あの人の耳を閉じさせるのよ」

龍田「うん? 」

扶桑「抱き着いて、足を絡めて、腕を回して、キスをして撫で合って、それでも足りずに頭を掻き抱いて耳を抱くの」

龍田「らしいわね」

扶桑「ええ。……本当に、あの人のことが好きで、私のことなんてどうでもいいのよ、きっと。酷い子よね」

龍田「えぇっと…………うん? 」
844 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:06:09.12 ID:YSdelt5U0

< 愚痴った後はもう他にやることが無い >







扶桑「こう、今この瞬間だけは自分だけのもの、っていう感覚なのよね」

龍田「それはまぁ、そうなのじゃなくて? 」

扶桑「私が主人で、彼も主人で。扶桑という姉はその瞬間ただの邪魔者」

龍田「それもまぁ、間違ってはいないでしょう? 」

扶桑「ええ、ええ……ええ、そうね、そうなのよね……はぁ」

龍田「うーん、と……」

扶桑「…………」

龍田「…………」

扶桑「…………」

龍田「…………扶桑? 」

扶桑「……………………もう寝る」

龍田「えぇ……? 」
845 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:12:03.17 ID:YSdelt5U0

< テンション無理矢理上げて行こうぜ! >






雲龍「さて、着衣麻雀をやりましょう」

加賀「一体全体何がさて、なのかしら」

雲龍「ルールは簡単。水着か下着で始めてここに用意したコスプレ衣装を着ていくだけ」

加賀「無視とはいい度胸ね」

天城「ちょっと意味が……露出度の低いものから消えていくと思いますけれど」

雲龍「でも変に合わないやつを着ると物凄くダサくなるの。
だからコーデセンスも試されるわ」

加賀「……コスプレ衣装というより普通に着ているようなのも多いわね」

天城「どうやって用意したんですこれ」

雲龍「趣味と実益と

天城「と? 」

雲龍「これのため」

天城「……」

加賀「……あなたの行動理念が全く分からないわ私」
846 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:13:41.59 ID:YSdelt5U0

< 余計じゃないお節介 >







漣「はいはーい先生しつもーん」

雲龍「はい、漣くん」

漣「デフォルト衣装はネグリジェとかストリングでもいいので? 」

雲龍「そういうフェチなんだなって思うだけね。好きにするといいわ」

江風「てーか漣やるのか? 着るのか? 」

漣「やるわけ無いじゃん馬鹿なの? 変態なの? 海風の為に訊いておいたんだよ? 」

江風「や、え、えぇ……」
847 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:14:24.56 ID:YSdelt5U0

< 潔く諦めるべし >






江風「あんまり訊きたか無いけどさ、まさか姉貴変態っぽい水着とか持ってたりしないよな」

海風「えーと……どこからが変態っぽい水着なの? おしえてくれる? 」

江風「…………」
848 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:15:51.70 ID:YSdelt5U0

< 結局起こされて飲まされて楽しまされて >







扶桑「というか勝ち続ければ勝ち続けるだけ自分は水着か下着のままってこと?
……いや、あのね、私はやらないから、絶対にやりません、やりませんったら」
849 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/03(火) 23:21:41.66 ID:YSdelt5U0

< いつからは分かっても、いつまでかは >






提督「どうするのが正解なのかおしえてほしいね」

山城「正解? 」

提督「許してくれるのって」

山城「ふふ……責められたいだけのクセに」

提督「ん…………そう、だね」

山城「責められて詰られて突き放されて、そうされればされる程あなたは安定してしまう」

提督「…………」

山城「責められるのは、許しです。あなたが自分を貶めてクズの自覚を抱く理由になってしまう」

提督「ん……自覚なんて無くてもクズだろう? 」

山城「そう、ね。…………手を? 」

提督「あぁ……ん」

山城「ん…………この手を私が取った時点で、共に許されなくなったのよ、私たち」
850 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/03(火) 23:22:09.19 ID:YSdelt5U0

ありがとうございました
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 23:23:22.55 ID:j1REDTLz0
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 23:45:57.56 ID:fdHf7zq6o
お疲れ様です
853 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:43:43.31 ID:hVRj0oWN0

< 思い出したように >







龍田「よく考えたら山城の誕生日が文化の日なんて笑っちゃうわね」

山城「あ

雲龍「セックスも男も女も文化よ? 」

龍田「ふふ、そうねぇ〜」

山城「あのね……まずせめて一言くらい言わせなさい。文化どころかあなたたち文明人なの? 」
854 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:44:42.85 ID:hVRj0oWN0

< 成長ととるか永遠の停滞と嘆くか >








時雨「そういえばツェッペリン伯も三年前くらいまで自分はレズではないって言ってたよね」

GZ「まぁ……そうだな」

時雨「それが今じゃあ自称淑女と淫らな関係に陥って……どんな気分? 」

GZ「変わらず晴れやかで良い気分だな。余計な詮索や媚態も随分と減ってくれた」

時雨「君そういうところは存外にドライだよね」

GZ「男女問わず執拗いのや興味の無い相手には苛立ちしか積もるまい」

時雨「まぁ、ね。……堂々とされても困るところで実に動じない素晴らしさだよ、まったく」
855 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:46:03.62 ID:hVRj0oWN0

< 可能性だけは無限大に >







GZ「まぁ……時雨」

時雨「うん? 」

GZ「レズビアンではない、というのが正しい可能性もまだあるだろう? 」

時雨「そうだね。……君がもしバイで男の人まで相手にし始めたらWar spiteさん発狂すると思うけど」
856 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:46:53.63 ID:hVRj0oWN0

< ものはいいよう >






GZ「それはそうだろう。バイであったとしてもそれは愛情の形が少々違うだけだからな」

時雨「ふぅん? 」

GZ「対象が広いだとか範囲が広いだとか言い方はあるが、
だとしてそれはあくまで可能性と趣味の話だろう」

時雨「つまり一途であるのが寧ろ自然だって? 」

GZ「当然だろう? どちらの性も可能性としては有り得て、最終的に女を選んだだけだ」

時雨「なるほどね」

春雨「なんだかそう聞くと別の意味で筋金入りのスキモノに思えるんですけど……」
857 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:47:28.14 ID:hVRj0oWN0

< 女は生まれたときから >








WS「あら、淑女もときに令嬢時代を思い出したくなるものなのですよ」

GZ「ふん、どちらも経験したことなどないクセに」

WS「乙女はあなたの前なら淑女にも令嬢にも変われるの」

時雨「まるで乙女時代があるかのような言い方だね」

WS「今も昔もこの先も乙女ですとも。……私が私であれるうちは、ずっとね」
858 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:48:26.55 ID:hVRj0oWN0

< 超反応 >







雲龍「初月から伝えたいことがあるそうなの」

涼月「は……い? 」

初月「……………………養って♥︎」

涼月「はい! 喜んで! 」

雲龍「そ、よかったわね」

初月「……………………」

漣「やー……いきなり犬耳犬尻尾犬手の姉妹にポーズ付けてそんなこと言われるとかホラーかな? 」
859 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/05(木) 23:51:39.08 ID:hVRj0oWN0

< ハードルというもの >






叢雲「そこで即答できてしまえる辺りがあなた怖いのよ」

涼月「だってどう考えても何かしらの罰ゲームでしょ? 」

叢雲「そうだけどそうじゃない」

初月「これはまだそのままなのか……そうか、分かった」

叢雲「あなたはあなたで物分かり良過ぎでしょう」

漣「でも君ケッコーそういうの楽しんでるよね」

初月「まぁ、仲間と騒ぐのは嫌いじゃないからな」

海風「ほらー、江風ー? 初月もこう言ってるよー? やってみなよ」






江風「…………………………………………にゃ? 」

提督「…………仕事終わりなんだけど、喧嘩売ってんのか? 」
860 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/05(木) 23:52:07.38 ID:hVRj0oWN0

ありがとうございました
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 23:56:51.81 ID:u6Z/DFyE0
862 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:03:32.09 ID:PuiRhGVg0

< プレゼントとかそういう話ではなくて >







龍田「遂には山城あの人にどハマりしてるの隠しもしなくなってきたわね」

扶桑「ええ」

龍田「二日は二人して身体おかしくするレベルで飲んで三日に誕生日で四日に帰ってきて昨日休んで今日またお出掛け」

扶桑「素晴らしい自分勝手ね」

龍田「あれで愛宕は兎も角高雄すら機嫌悪くしないあたり怖いわ」

扶桑「まぁ、あの子やろうと思えば気遣いと気回しは凄いから」

龍田「気遣いとかにも限度があると思うけど……それこそ怖い話ねぇ〜」

863 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:05:56.33 ID:PuiRhGVg0

< 掘らなくても良い墓穴 >







愛宕「良くはないけどそこまで変にも思わないわよね」

高雄「ここまで関係した女が多いとどうでもよくなるのはあるかもしれないわ」

愛宕「一人のバランスがおかしいって思っちゃうのはその他の愛人な皆様の方よ」

高雄「ええ。……でもこう無理矢理考えないようにしてるだけで掘り起こされると結構不快な気がする」
864 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:10:21.52 ID:PuiRhGVg0

< 歪な情報整理方 >







山城「ふふ……吸殻入れは飴入れに成り下がっているのね」

提督「成り上がって、いるんだよ。喫煙者なんてクズの成れの果てだ」

山城「あなたが言うと実に説得力があるわね」

提督「そうだな。……お好みの飴はあるかい? 」

山城「この中だとレモンだけれど……先々週の土曜日にあなたが舐めていたやつは? 」

提督「あん? 」

山城「あれ、物凄く好みだったから自分でも買いたいわ」

提督「んなピンポイントで言われても覚えてないんだが。何か味とか情報無ぇの? 」

山城「ほら……寝台に上がる前に舐めていたあれ」

提督「あぁ、おフランスの何たらミエルってやつだな、ラズベリー風味の蜂蜜飴。それを早く言え」
865 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:16:44.38 ID:PuiRhGVg0

< 二人の世界の車窓から >







提督「気に入ったんなら通販の履歴見るけど」

山城「頼むわ。後でいいけれど」

提督「ん」

山城「でもあれ、あぁいう感じだから気に入っただけかもしれないわ」

提督「そう? 」

山城「舌を絡めて奪い合った戦利品ですもの」

提督「ん……そうだな」

山城「だとして嫌いな味では絶対ないけれど。……あぁ、実は私グレープの飴ってくど過ぎて苦手なの」

提督「ふぅん? 」

山城「次見つけたコンビニで、それ買ってくれない? 」

提督「苦手なものをわざわざ、ってのは野暮な話か。……好きになれると、いいな」
866 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:18:44.24 ID:PuiRhGVg0

< 愛される女帝 >






天城「どうぞ、青椒肉絲です」

加賀「ん、ありがとう……古越龍山頂けるかしら」

海風「古越龍山入りましたー! 」

愛宕「はいはーい」

高雄「紹興酒ですぐできるとなると……蒸し鶏でいいかしら」

叢雲「どうせ中華なら紹興酒だと思ってもうすぐできるわよ」

龍田「さすがねぇ〜お母さん」

扶桑「中華はどうも上手く……うぅん、取り敢えず茄子の揚げ浸し」

赤城「茄子ですか。……そろそろ開けません? あの人が諦め顔で置いていった春秀」

加賀「壺ですね。……誰か」

雲龍「そろそろかと思って。こちらに」

江風「さすが忠犬。…………テートクがいねぇとこうなンだよな。
仲が良いからできるンだろーけど赤城さンは兎も角加賀さンが全く傍目を気にしない」
867 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:24:26.51 ID:PuiRhGVg0

< 不要、というやけでは決してないけれど >







扶桑「あら、片付けは最後までしてくれるのよ?
途中で寝落ちなんて今まで見たことないし」

江風「まぁ……ってもこれちゃんと食材残るのか」

加賀「さすがにそこまでは無理ね。私の身体的体積だと」

江風「何言ってンだこいつ……既におかしいだろーが」

Littorio「はーい、Roma特製のLinguineですよー」

江風「もう見るだけでキツいンだけど」

加賀「うん? 」

赤城「まったくここは素晴らしい楽園ですね。ねぇ、加賀さん? 」

加賀「ええ。…………食事がどうとかではなくて、仲間が、という意味ですが」
868 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/06(金) 23:28:27.04 ID:PuiRhGVg0

< 幸せな溜め息 >







愛宕「つかれたーん……飲む気も起きない」

高雄「一番損な」

愛宕「実際そうでも。皆の為になることするって嬉しくない? 」

高雄「いい子ちゃんね。私にもそんな気持ちが無いとは言わないけれど」

愛宕「まぁね。……癒して? 」

高雄「酔い過ぎず程良く良い感じだけど……そうね、それ以上発情すると雌臭過ぎる丁度良いところ」

愛宕「高雄がそんなこと口走るなんて程良いかは怪しいけど、そうね」

高雄「あの人がいないから、いいの」

愛宕「いいの? 」

高雄「あの人には見せられない醜いところもあなたになら見せられるもの、掛け値無しに」

愛宕「そ……ふふ、困ったお姉ちゃんねぇ〜」
869 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/06(金) 23:29:22.72 ID:PuiRhGVg0

ありがとうございました
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 23:39:48.66 ID:DnWs79O00
871 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:42:13.77 ID:hoHBqSyg0

< 決して悪いとは思わないけれど >






提督「ふぅ……なんかさ」

山城「ん……」

提督「先週は殆どお前といた気がする」

山城「そうかもしれないわね」

提督「まぁ、いいんだけどさ。俺も楽しいし」

山城「ええ」

提督「なんで俺今週も引き続きお前と朝起きたんだ? 」

山城「さぁ? 」
872 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:42:58.05 ID:hoHBqSyg0

< 寝起きは皆馬鹿だってことが >







山城「男ってそういうものでしょう? 知性と衝動が矛盾しない生き物」

提督「女の子は違うって? 」

山城「知性と衝動なんてもの、打算で固められた本性に支配されているだけよ、女なんて」

提督「そうかな? そんなこと言ったら男は衝動の為に知性を使う生き物だ」

山城「ええ……そうね」

提督「うん」

山城「…………ふぁ……ねむいわ」

提督「そうだな。……結局何言いたいのかもよく分からないけど取り敢えず、分かった」
873 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:43:40.71 ID:hoHBqSyg0

< 流れも何もかも切り捨てる >







雲龍「あの人結局" いいおんな ”の日も” いいおっぱい ”の日もスルーしていったわね」

天城「単に山城さんといただけでは」

雲龍「言い直す。私を華麗にスルーしていったわ、酷いと思わない? 」

天城「気分と流れ、としか言いようは無いでしょうけれど……」

龍田「女としても身体だけ見ても山城の方が上だったんじゃない? 」

雲龍「巫山戯ないで頂だ

愛宕「二十二日は私の日だからよろしくねぇ〜」

雲龍「…………」
874 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:44:47.69 ID:hoHBqSyg0

< 確信めいたというか予言というか >







Littorio「だそうですけれど」

高雄「言う分ならいいんじゃない? 別に私は語呂合わせでできた下らない理由に縛られてないもの」

Littorio「あらあら」

高雄「それに」

Littorio「? 」

高雄「流れは兎も角選ぶのはあの人でしょう?
私がその日彼の隣にいないと、思うわけ? 」

Littrio「……なるほど」
875 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:45:25.48 ID:hoHBqSyg0

< なぜなら私は…アメリカ合衆国大統領だからだ! >







漣「こう世の中がワイワイやってると」

明石「? 」

漣「メタルウルフカオスとかやりたくなりますね! 」

明石「そうですかねぇ……や、明確に大統領ゲーやりたくなるときっていうのは他に無いかもしれないけど」
876 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:46:35.65 ID:hoHBqSyg0

< 笑えないときこそ余裕の笑みを(?) >







時雨「若葉って伯爵と妙に気が合うみたいだよね」

春雨「うん。結構一緒にお菓子つくったりしてるよ」

時雨「あれで隠すのは上手い方だと思うけど」

春雨「? 」

時雨「伯爵の女にされてたら笑っちゃうよね」

春雨「うーん……? 」

浜風「欠片も笑えないと思いますが……」
877 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:47:50.04 ID:hoHBqSyg0

< いや、それとこれとは話が >







漣「転生してぇ……漣様だけを崇め奉る優しい世界に逝きてぇ」

提督「お前は何を言ってるんだ」

漣「これだけやべぇハーレムなご主人様になるためには死ぬ程不愉快な苦労しなきゃとか有り得ねーじゃねーですか」

提督「成果に苦労は付き物だろうよ」

漣「いーやーだー! 何もしなくても全て誰かがやってくれる都合の良い世界カモン! 」

叢雲「そんなに無能な自分でも構ってほしいなら要介護老人にでもなるのね」

提督「なるほど」

漣「…………」
878 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/09(月) 22:48:58.58 ID:hoHBqSyg0

< 本日の史学ボケ >







提督「で? なんでそんな意味分からんこと言い始めたんだよ」

漣「やー、なんてーか月一くらいでありません?
全部もうどうでもよくなってリセットしたくなるの」

提督「無ぇな。幸せだし仕事あるし」

叢雲「リセットして悪化したらどうするのよ」

漣「こういうときは無根拠に超絶良化するものと相場が決まっ

阿賀野「うん? 廖化が何? 」

漣「は? 」

叢雲「ん、んん……? 」

提督「超絶廖化って何だよ。……その俺か能代いるとき限定のボケやめたら君」
879 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/09(月) 22:50:00.60 ID:hoHBqSyg0

ありがとうございました
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 23:04:27.25 ID:t3qB/Htc0
881 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 22:55:40.58 ID:FCajrK0/0

< 最近失敗したこと >







阿賀野「この前焼肉したじゃん」

能代「した、というか既に定例というか」

阿賀野「雲龍さんがそれ取って、なんて言うから掴んであげたのがハラミだったんだよね」

能代「うん」

阿賀野「” 孕み ”って好きそうな響きですよねー、何気無くとか口走ったら」

能代「口走ったら? 」

阿賀野「素直に落ち込んだ顔で“ できたらいいわね……そうね…… ”とか言い始めてさぁ……」

能代「あー……」
882 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 22:56:48.11 ID:FCajrK0/0

< 弱いと一言で表せるものでもない >







阿賀野「結局あのヒトそのハラミだけ突き回して漸く食べたと思ったらもうお酒しか飲まなかったからね」

能代「うぅん? 気持ちは凄く分かるけど……メンタルどうなってるの? 」
883 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 22:57:30.28 ID:FCajrK0/0

< BGMとかの方がまだ >







雲龍「テレパスってどうにか習得できないものかしら」

明石「や、化け物とはいってもさすがに……そんなの司る器官ありませんし」

雲龍「そう……」

明石「あっても何に使うんです。どこにいてもあの人に話しかけたいとかそういうやつですか? 」

雲龍「いえ、口を使われているときに実況できたら楽しそうねって」

明石「…………」
884 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 22:58:25.17 ID:FCajrK0/0

< 手堅く、というのも違うか >






漣「海上での通信を傍受されないから、っていう真面目回答に賭けていた江風くんの賭け金は没収! 」

江風「賭けるかよ……雲龍さンだぞ」

雲龍「そうよ。大アナなんて失礼な」

山城「キツキツなのかは怪しいけれどね」

雲龍「あ? 」

明石「なんなんですかあなたたちもう……」
885 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:01:33.89 ID:FCajrK0/0

< 好きなもの二つ一食でってのは良いけれど >






春雨「誰ですこの麻婆カツ定食なんて合わな過ぎるものメニューにしたの」

浜風「さぁ……それ本当に合わないの? 」

春雨「絶妙に良いところ邪魔し合って気分悪いよこれ。
美味しいからってテキトーに合わせても良くないです、はい」

あきつ丸「ふむ……外の大手弁当屋で食べて気に入ったらしいぞ、担当が」

春雨「頭おかしいんじゃないのその人たち」

浜風「まったくですね。別々に一つずつ頼めばいいのに」

あきつ丸「……」

春雨「いやいやいや……そこのところは否定してないから春雨」

浜風「? 」
886 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:02:27.77 ID:FCajrK0/0

< 熱い信頼 >







漣「ヤンから始まる言葉、ってお題でさ」

叢雲「小学生の遊びか何か? 」

漣「本当の小学生知らないでしょ叢雲ちゃん」

叢雲「まぁ……そうね」

漣「瑞穂さんとか明石さんはヤンデレって答えると思うんだよね」

叢雲「明石は変な工具とか誰も知らない物理学系の用語言いそうじゃない? 」

漣「や、あれであのヒトこっちに合わせて皆が知ってそうなこと言ってくれるからさ」

叢雲「そう言われるとそうね」

漣「雲龍さんは何て言うと思う? 」

叢雲「ヤンデレじゃないの? 」

漣「ヤンバルクイナとかヤン-ミルズ場とかそこでそれ? みたいなこと言いそうじゃない? 」

叢雲「なる、ほど……? 」
887 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:08:05.44 ID:FCajrK0/0

< ヤンキーとか簡単なの言われても困る気がする >







明石「漣さん的な理論で私が気を遣えるならストリートファイターのヤンとかウェンリーとか言う気はしますけどね」

漣「確かに」

叢雲「そういう気遣いできるって素晴らしいわね」

明石「ヤン=ミルズ理論もそうだけど関連してヤン=バクスター理論とかそもそもの楊振寧とか言ってもね」

漣「そういう思考できるってのが」

叢雲「というかしてくれる、っていうのがね」

明石「はぁ」

阿賀野「んー……なんで、そんな責めるような目で見てくるの? 」
888 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:10:19.58 ID:FCajrK0/0

< 一縷の希望に縋って >







阿賀野「? フスのファーストネームが確かヤンだね」

漣「……」

叢雲「フスなんて漣が知ってるわけ無いでしょうが」

明石「ていうかあの流れなんだっ……敢えてのボケとかそういうやつですか? 」

阿賀野「うん? 」
889 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:12:55.91 ID:FCajrK0/0

< 挙句に >







雲龍「? 楊逸」

漣「……は? 」

明石「うん? 」

阿賀野「誰? 」

叢雲「芥川賞作家。まぁフスとか楊振寧とか言われるよりは可能性……いやいや」

890 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:15:36.26 ID:FCajrK0/0

< (前略)(中略)結論 >







山城「面倒臭い女ばかりで嫌になりますね」

扶桑「はぁ」

山城「一回ヤったくらいで終生のパートナー面する女が多過ぎるんです」

扶桑「言いたいことは分かるけれど表現としてはせめて彼女面くらいにしてほしいものね」

山城「そのくらいならいいんです。いつの間にか消えてくれる程度の女ってことだし」

扶桑「普通彼女面するような所謂メンヘラっていつの間にか消えてくれるものではないと思うけれど」

山城「私たちが普通のメンヘラなら今頃高雄と愛宕で殺し合ってどちらか選ばされてますよ、あの人」

扶桑「えぇ……」
891 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:17:21.93 ID:FCajrK0/0

< 共にあることは共通として >







山城「でもその中で龍田は特異なんです」

扶桑「はぁ。精々性格が壊滅的なだけで私たちも似たようなものじゃない」

山城「全体的に受け身で流されているように見えて支配しようとしてくるでしょうあの女」

扶桑「嗚呼…………なるほど、物凄くしっくりきたわ。本当、久し振りに衝撃的な感覚」
892 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:18:04.41 ID:FCajrK0/0

< 今日は何の日 >







江風「サッカーの日」

愛宕「ペアーズデイ、というかまぁ靴下の日」

龍田「別名恋人たちの日ねぇ〜」

天城「下駄の日らしいですよ」

涼風「ライターの日」

扶桑「折り紙の日」

加賀「きりたんぽ、鮭、沢庵、ピーナッツ、もやし、麺、豚まん、そしていただきますの日」

伊14「この情報量よ……どーなってるの加賀さーん? 」
893 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:19:09.78 ID:FCajrK0/0

< ちなみに追加で >







叢雲「ヴォネガットの日らしいわね。今調べたわ」

漣「だから普通そういう名前言われてもさー」

叢雲「ヴォネガットくらい読んだことなくても知っているべきだと思うけど」

漣「べきとか言われてもね」

Littorio「Littorioからすれば独身の日よりは精神的に穏やかですし良い作家かと」

扶桑「書いている内容を考えれば光棍節の方が明るい気もするけれど」

漣「本当それ。漣もテキトーにご主人様から借りて読んだけど正直好きじゃない。
人類史とかいうクソゲー未満について大層なこと言う作品は大概嫌いだけど」

涼月「でも読んだことあるんだ……しかも感想もあるんだね」
894 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:20:26.67 ID:FCajrK0/0

< 普通に味わってそれから二人で楽しめばいいよね >







提督「ポッキー&プリッツ! 」

高雄「飽きませんねあなたも」

提督「高雄は飽きたのか? 」

高雄「チョコレートの甘みを奪い合うのもつまらなくはありませんけれどね」

提督「ん」

高雄「私は素直にあなたの、あなただけの熱に集中していたいんです」

提督「……そっか」

高雄「ええ」

提督「…………」

高雄「…………いえ、別にそのまますごすごと仕舞わなくてもいいとは思うけど」
895 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/11(水) 23:27:22.65 ID:FCajrK0/0

< 無限の猿定理を肯定したとして心理までは到底 >







愛宕「ちなみにその年が残り五十日、って日でもあるわね」

山城「よく考えるとそれでも一割以上は残っているわけだけれど」

愛宕「少なくない? 」

山城「永遠に生き永らえてしまえるとするなら然程」

愛宕「あの人が死んだら私なんてもう抜け殻だし」

山城「それでもどうせ終わりは自分で決められるわけだし。
せめて十年くらいは想い出抱いて懐かしんでみたりしたいものよ」

愛宕「そうね。……高雄にその時間の価値分からせてくれない? 」

山城「猿に数学を教え込むような……あぁ、あの人呉れるなら全力で試してあげる」

愛宕「そっかぁ……」
896 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/11(水) 23:27:50.84 ID:FCajrK0/0

ありがとうございました
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 23:39:05.32 ID:PrP9X9Hd0
乙 自分も思いついたのヤンバルクイナだったな...
898 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:20:49.90 ID:TgLmaECrO

< スカートめくり >







提督「をしたい! 」

雲龍「? いいわよ」

提督「違う! そうじゃない! 違ぇ! 」

雲龍「? 」

提督「くうぅっ! このリビドー如何にすべきか! 」

雲龍「うん? 」

高雄「捨て去ってしまうべきでは。……私のスカートを見つめるのはやめていただけますか」
899 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:22:04.01 ID:TgLmaECrO

< 終わり無き戯れ言タイム >







提督「まぁ、雑なボケだったんだけどな」

雲龍「ボケにしないでツッコ……突っ込みにしてもいいのよ? 」

提督「雰囲気が雑過ぎるから嫌だ」

高雄「はぁ。何でも良いのでまともに仕事を再開していただけませんか」

提督「だるい」

雲龍「そうね」

愛宕「本当ねぇ〜」

高雄「あのね……あなたもこの空間に紅茶と茶菓子なんて持ってこないでくれる? 」
900 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:23:22.14 ID:TgLmaECrO

< もう話なんてどうでもいいし全部すっ飛ばして結論を >







龍田「いい夫婦の日の前日が街コンの日って笑っちゃうわよねぇ〜」

扶桑「またあなたはそうやって喧嘩を売るようなこと宣う」

龍田「前段階って設定がもう確実に笑わせにきてると思うわぁ」

扶桑「それならいい夫婦の日に前段階があるとして何がいいのよ」

龍田「恋人の日とか縁結びの日じゃない? 」

山城「で、いい夫婦の日の翌日が悪い夫婦の日で更に翌日が離婚の日なのね」

龍田「そうそう」

扶桑「はぁ。…………取り敢えず私の可愛い妹はいつこの世から消え去ってしまったのかおしえてくれる? 」
901 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:25:30.87 ID:TgLmaECrO

< 慣れと諦めの螺旋構造的なアレですたぶん >







龍田「それは当然あの人にイかれた瞬間でしょう? 」

山城「それまでの私を殺されたと見るなら、そうね」

扶桑「そう…………最近加速度的に酷くなってきた理由を知りたい、ということだったのだけれど」
902 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:25:57.37 ID:TgLmaECrO

< 聞きたい? >







提督「女の子の身体を何だと思っているんだ! ……って男の俺が叫んだ理由聞きたい? 」

高雄「……結構です」
903 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:26:40.49 ID:TgLmaECrO

< 言いたい >







雲龍「でも赤く腫れ上がるまで抓り上げて爪を立てるのって中々クるのよ? 」

提督「そんな生半可なレベルじゃなかったと思うが」

高雄「……どこを、とは訊きませんけど直るんですかそれ」

提督「治るんだよ。目の前で治すところ見せられたからキレたんだ」

高雄「えぇ……」
904 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:27:55.21 ID:TgLmaECrO

< 見たい? >







高雄「結構ですよ。やろうと思えば自分でできますからね」

雲龍「……そう」

提督「そういうことじゃねぇだろう……おい会話を面倒臭がるな高雄」
905 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:28:59.86 ID:TgLmaECrO

< 逆よりはまだマシかな >







Littorio「vino味の血液……なんとかなりませんか? 」

明石「なるわけ無いでしょどうしたんですお姉さん」

Roma「言うまでもなく悪酔いしてるだけよ。
さっきまで噛み跡がどうとかって話をしてたんだけど」

Littorio「あの人の首筋からvinoが流れてくれればいつまでも啜っているのに……あぁ……」

明石「えぇ……」
906 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:32:01.18 ID:TgLmaECrO

< 悩んでしまった時点で答えは >







Pola『vinoなら血の味でも喜んで〜』






Littorio「なんて言いそうよね」

Roma「一応あの子舌と好みは物凄くまともだった筈だけれど」

Littorio「本当に? 案外と途中で楽しみ始めると思わない? 」

Roma「さすがにそれは……うぅん……? 」
907 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:34:28.59 ID:TgLmaECrO

< すぐに壊れたとかなんとか言わないだけで十分 >







伊13「リマインダー……? 」

漣「君はお婆ちゃんか何かなの? スマホ持たされて二年くらいだよね? 」

伊13「だって、使わない機能は……分からない」

漣「使わないなら知らなくてもいいじゃん」

伊13「でも……ほら、置いていかれたく、ないし」

漣「まぁ、知りたいならおしえるけど……本当さ、ちょっと頑張り屋の微笑ましいお婆ちゃんみたいだよね君」
908 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:36:19.35 ID:TgLmaECrO

< 全部酔いで言い訳して良い >







山城「ふぅ……足が笑わせられて腹筋が攣るくらいイかされるともうどうでもよくなりますよね」

扶桑「その場ではいいけれど姉とお風呂に入っているときはどうでもよくならないでほしいわ」

山城「いいじゃないですか。同じ男に嬲られて堕とされて幸せにさせられた者同士でしょう? 」

扶桑「だとしても、よ。……この後同衾する予定でベッドメイクまでしておいてそんなこと宣わないでほしいわ」
909 : ◆ELXlqvh30E [saga]:2020/11/12(木) 23:40:27.30 ID:TgLmaECrO

< プレイでは御座いませんが >







山城「えーとですね、姉さまって私があの人の話をしたり品の無い話をすると」

扶桑「……ええ」

山城「とても悲しそうな、羨ましそうな、綯交ぜの胸がキュっとする佳い顔をするんです」

扶桑「…………は? 」
910 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/12(木) 23:41:28.68 ID:TgLmaECrO

ヤンバルクイナってどうも音が良過ぎて頭から離れない単語だと思うんですよね

ありがとうございました
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/12(木) 23:42:15.48 ID:afSIEEpJ0
乙 900超えたね
912 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/13(金) 23:50:11.44 ID:BbYVZl7bO

< ごりっぷく >






伊13「いい……瞳の……日」

伊14「まーそーだね」

伊13「何故、誰も、構ってくれない、の? 」

伊14「そーいう構ってちゃんオーラ出してるからじゃない? 」

伊13「…………」

伊14「……あ、チューでもしようか? 」

伊13「…………寝る」

伊14「ちょいちょいちょーい? 」
913 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/13(金) 23:56:01.92 ID:BbYVZl7bO

< 通りがかった >







提督「んー……」

伊13「…………」

提督「…………」

伊13「…………」

提督「…………」

伊13「…………何も、言って、くれないんですか? 」

提督「? ヒトミはいつもいい子だろう? 」

伊13「だからこそ、今日くらい、悪い子、に……? 」

提督「してあげない。お前はいつもヒトミでいいと思うよ俺は」

伊13「…………」

提督「うん? 」

伊13「…………」

提督「あ、そうだ、はい」

伊13「はい? 」

提督「フェイスタオル。何も無いときの早寝早起きと手入れは基本だぜ? 」

伊13「…………」

提督「…………」

伊13「…………寝、ます」

提督「どうぞ、また明日」

伊14「……この扱いの差よ……ヨヨヨ」
914 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/14(土) 00:01:46.26 ID:obQ76z6GO

< 背を押すということ >






提督「で? 」

伊14「うん? 」

提督「構ってあげたの? 」

伊14「そりゃあもううんざりする程。構ってちゃんが嫌になる程」

提督「じゃあいいじゃん。ヒトミはそういうこと分からない子じゃないよ」

伊14「そのクセ憎まれ口叩いたり無視しやがるんですよー」

提督「いい関係ってことよ。俺に兄弟姉妹はいないけどさ」

伊14「そう? ……それ、何? 」

提督「フェイスタオル。今なら無料だけど明日から十万くらいにするよ」

伊14「姉貴とお揃いのタオル? 」

提督「ヒトミとお揃いのタオル」

伊14「そ……」

提督「……? 」

伊14「……貰いますよそりゃあ」
915 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/14(土) 00:02:17.27 ID:obQ76z6GO

漸く、というか目標のスレッド消費までいけるかな、というか

ありがとうございました
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 00:04:47.39 ID:tKLOkDgl0
乙 そしていいイヨの日になったな「世界糖尿病デー」だけど...
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 17:47:48.73 ID:R2VLODAY0
糖尿って飲んだら甘いのかしらね
918 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/14(土) 22:43:26.00 ID:obQ76z6GO

< 今日も今日とて >







伊14「はい! 皆さんお待ちかねの! 」

伊13「お待ち、かねの……? 」

伊14「いいイヨの日です! 」

提督「つまり今日は静かにゆっくり生活してくれるわけか、素晴らしいな」

伊14「違う! なんでイヨが遠慮しなきゃいけないの? 」

提督「普段遠慮してない自覚はあんのかお前」

伊14「ほえ? 」

提督「こいつ……」

伊13「イヨちゃん……救えない、アホだから」

伊14「ひどいっ」

提督「まったくだな。……朝食から天城が驚愕して加賀が冷たい目で見る中よく一本開けたなとは思うよ、マジで」
919 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/14(土) 22:44:02.53 ID:obQ76z6GO

< 疑惑 >







伊14「えー、だって今日は大概のことが許される日でしょ? 」

提督「んなことあるか。そもそも糖尿病患者真っ青な食生活許してる時点で普段から甘過ぎる程に許してやってるだろうが」

伊14「このレベルの美少女に糖尿病とか巫山戯たこと宣うのやめてくれない? 」

伊13「でも……イヨ、ちゃんのアレ……甘そう」

提督「は? 」

伊14「えっ? 」

伊13「え……いっ、いや……別に、知ら、ないけど? 見たことも、無いし……? 無いよ? 」
920 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/14(土) 22:46:30.37 ID:obQ76z6GO

< いつも通りの調和 >







伊14「悲しいよ……姉貴が妹の小水舐め啜って悦に浸る変態女だったなんて」

伊13「あのね……」

伊14「被虐とかマゾとか屈辱とかですらないなんて……嗚呼……」

伊13「……張っ倒し、たい」

雲龍「ふむ…………ね? 」

提督「……何を想像したかも同意を求められたかも聞きたくないんだが」
921 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/14(土) 22:49:21.10 ID:obQ76z6GO

< 板東なんちゃらさんでも童子蛋はキツいと思うの >








提督「つーか実際甘いのかアレって」

伊14「知らないよそんなの」

伊13「……」

叢雲「ソースは忘れたけど3.500年くらい前のエジプトでは既に糖尿病患者の尿を実際に甘いって表現してるわよ」

阿賀野「大陸には実際に童子蛋もあるし桃娘の都市伝説もあるしね」

雲龍「呼気もアセトンとかっていう成分で甘みみたいなのを測定する研究が進んでるらしいわよ? 」

提督「なるほど」

伊13「……へぇ」

阿賀野「よし! 取り敢えず出してみよっか? 」

伊14「……は? 」
922 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/14(土) 22:49:48.73 ID:obQ76z6GO

ありがとうございました
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 22:50:40.79 ID:tKLOkDgl0
924 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/17(火) 23:55:15.66 ID:DYez4sRC0

< それはもう盛大に >






雲龍「加賀さん」

天城「加賀さん」

赤城「ふふ……加賀さん? 」

加賀「……………………」






提督「人間の顔ってこのレベルの感動を表現できるんだな」

愛宕「表情筋って凄いわねぇ」

高雄「普段の加賀さんがあるからかもしれませんが……そうね」

龍田「拝み倒して誕生日当日に祝わせてほしいなんて言われたら普通ハードルは最高レベルなのにねぇ〜」

山城「主役が俯いて前向けなくなるなんて初めて見たわ」

扶桑「久々に物凄く気分が良くなる出来事ね。…………肉欲は置いといて」

925 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/17(火) 23:57:45.75 ID:DYez4sRC0

< 前座というよりは、後座? >






提督「でもさ」

阿賀野「うん? 」

提督「この流れで明日デート行く俺は何をすればいいと思う? 」

阿賀野「あー……」

提督「内臓抉り出してそれで料理でもすればいいのかな? 」

能代「あなたも今日の為に協力してたでしょうが。……それにしても加賀さん、食べますね」
926 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/17(火) 23:58:11.71 ID:DYez4sRC0

ありがとうございました
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 00:09:34.66 ID:xxODCZMu0
乙 加賀さんおめでとうそういえばここの一航戦って改二だっけ?まあ能力的に成らなくてもいいのかもしれんが...
928 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:33:39.53 ID:HtKWbcaP0

< 無いものは壊せない的なあれ >







提督「熟年離婚って何歳からを言うんだろうな」

叢雲「さぁ。イメージ的には退職後くらいの年齢層ね」

漣「テキトーにググったら結婚二十年以上か五十歳越えてる夫婦の離婚みたいっすよ」

叢雲「私が思ってたよりは若いわね」

提督「ってことは俺、したところで熟年離婚ではないのか」

叢雲「まず結婚してないでしょう」

漣「一生できなさそうだしー? ご主人様程周りに沢山女がいて離婚と縁が無い人もいませんなー」

提督「…………」
929 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:34:23.33 ID:HtKWbcaP0

< 本日の失言 >







提督「エルフってそんないいものか」

漣「そりゃあご主人様とか叢雲ちゃんが好きな作品に出てくるエルフはアレかもしれねーですけども」

江風「そンな魅力的なもンかね。大概のエルフってビジュアル的にちょっと細めの愛宕さンみた……、っ!
何その獲物見つけたみたいな顔ォ! 」
930 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:36:38.13 ID:HtKWbcaP0

< だからそういうことじゃない >







漣「さて、江風は愛宕さんの教育的指導を受けるので叢雲ちゃん追加で」

叢雲「そもそも私現代モノの方が好きだしエルフってあんまり見ないんだけど」

漣「『指輪物語』とかに出てくるんでしょ? 」

提督「や、トールキン的なエルフは好きだぜ? 強い」

漣「強いってあんた……もっとこうなんかあるでしょ」

提督「あと超長寿だな。人類の黎明から衰退と興亡、ガチの衰退と滅亡まで見て下手したら次のも見られるぞ」

漣「取り敢えずエロいでしょ? それにエロいししかもエロいし、あ! あとエロいですよ? 」

提督「んな俺が全部それで釣れると思ったら大間違いだぞ間抜け」

叢雲「そうね。…………天真爛漫だったり天然で抜けてる女なんて好みじゃなさそうだし」
931 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:37:33.79 ID:HtKWbcaP0

< 耳を扱くって考えた人天才だと思うの >







提督「つーかおっぱいデカくて金髪がいいならそういう人間にすりゃあいいんじゃねぇの」

漣「や、てーとくかっかも思いません? 長命で人外の女の子とキャッキャウフフしたいって」

提督「言いたかないが俺は現在進行形だからな」

Littorio「聞いた話ですけれどね、あの長い耳は良い性感帯みたいですよ」

提督「ほう……? 」

叢雲「……馬ッ鹿じゃないの? 」
932 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:41:10.77 ID:HtKWbcaP0

< 実際に存在したとして >







愛宕「つまり明石に頼んで長耳を取り付ければいいのね? 」

明石「や、そんなのできるわけ。あ、それはそのまま工廠の似たようなの積んでるところに」

江風「……うぃーっす」

提督「教育的指導は段ボール運びか」

愛宕「丁度明石に用あって部屋行こうとしてたのよねー」

明石「別に私一人でもなんとかなりますけど。……エルフ耳って」

提督「うん」

明石「あれ、腕枕したときに凄い形の痕付きそうですよね」

提督「あとふっつーに折れたりしそうだよな。柔道とかたぶんできねぇわ」

愛宕「振り返ったら隣の人にぶつかりそうかも」

叢雲「弓もよく躊躇い無く引けるわよね」

漣「はいはい。……よくもまぁこんな中二病拗らせたようなのばっか揃いましたよね、本当」
933 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:46:21.19 ID:HtKWbcaP0

< 特に興味も無くいたヒト >






提督「あ、でもさ」

叢雲「ん? 」

提督「映画だとガラドリエルってケイト・ブランシェットなんだよな」

叢雲「そうだったかしら」

漣「男のエルフもオーランド・ブルームだったりしますしねー」

提督「エルフが皆あれなら世の中はちょっと平和になるな」

叢雲「まぁ……」

漣「そっすね」

高雄「はぁ。……海風さん大分遅いですね。アウターがどうのって言ってましたけど」
934 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:52:02.30 ID:HtKWbcaP0

< James Tiptree Jr. >







龍田「で、行ったと」

高雄「朝からデート前に漫才なんてよくできますよね」

漣「あの自然体見てるととても不義理な関係築きまくってるとは思いませんよねー」

高雄「その辺りはもう慣れました」

龍田「もう見なくて済むたったひとつの冴えたやりかたがあるけど? 」

高雄「私、そんなSFは好きではありませんので」

龍田「宗旨替えしたらおしえてね? 」

高雄「はいはい」

漣「漫才第二部完、と。……どこがおもしろポイントだったか知らないけど」
935 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:52:59.42 ID:HtKWbcaP0

< 病原 >







粘つく口内が不快感として脳を侵食する

そう、脳だ

脳、というものの機序なんて知らないけれど

たぶん、いやきっと、脳だ

そこが、私を私たらしめる、癌なのだろう






天城「これが姉様の朝一日記です」

瑞穂「えぇ……」
936 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:55:01.33 ID:HtKWbcaP0

< 書かない、という日記 >







雲龍「まぁ、嘘なのだけれどね」

瑞穂「それは……そうでしょう」

天城「もっとエグいこと書いてそうですが」

雲龍「普通よ、普通。……ヤった日の朝は基本書けないからある意味セックス日記ではあるけれど」

937 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/11/27(金) 23:56:55.38 ID:HtKWbcaP0

< 寝るまでが誕生日 >







海風「……ね」

提督「うん? 」

海風「キス……してください」

提督「直截な。……頬でいい? 」

海風「んーん」

提督「おでこ? 」

海風「だーめ」

提督「手? 」

海風「それは明日の朝、かな? ……舌、要らないから。触れるだけ、優しさ、分けていただけないと、寝れません」
938 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/11/27(金) 23:57:54.78 ID:HtKWbcaP0

そのうち改二案件も出したいところですね……
いつになるのかは分かりませんが

ありがとうございました
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 23:59:30.07 ID:/3VHe5lF0
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/28(土) 17:57:45.40 ID:uC59Em2To
お疲れ様です
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