このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【艦これ】提督「俺と……高雄と愛宕」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

596 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:09:21.74 ID:H7F1JYcm0

< ちょっと端へ引き摺ってきまして >






明石「あの……いや、別に瑞穂さんに文句は無いんだけど」

瑞穂「羞恥というかもう単純に最近はレズでいいやって思えるようになりまして」

明石「はい? 」

瑞穂「あの人はあの人だしほぼ女の園なのでもういいかなぅて」

明石「……何が? 」

瑞穂「瑞穂の本当を曝け出しても」

明石「あ、そ、そう……なんだ。…………あれが本性なのとやっぱりそれプレイじゃねぇかってのとどっちにツッコめばいいの? 」
597 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:12:30.44 ID:H7F1JYcm0

< 他方引き続き >






阿賀野「いつだったか忘れたけど提督さんが瑞穂さん口説いたらどれだけ保つ? みたいな話したじゃん」

能代「今なら即堕ちしそうね」

漣「つーかエロのライン下がった所為で半分堕ちたようなもんでしょ」

海風「それなら三人とももう駄目だね」

阿賀野「そうかな? そうかも」

能代「そんなわけ」

漣「無いってそんなの」

海風「そう……? 」
598 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:15:17.19 ID:H7F1JYcm0

< まぁ、悪いことでは無いと思うよ >






漣「漣だけは無いってこと。あの二人は押しに超絶弱いから知らないけど」

海風「ふーん? 」

漣「漣は肉欲がどーとかじゃなくて単に寂しくてそうなりそうなだけだから」

海風「あ、そう……じゃあ、それ、私には満たせないんだね」

漣「心の問題だからねー」






海風「はぁ……なんで遂にはあの人に嫉妬し始めたんだろう私」

江風「? どったの? 頭でも痛い? 」

海風「そうだね。……嗚呼、本当痛くなりそう」
599 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:17:12.23 ID:H7F1JYcm0

< 歳かな? >







提督『んん……』

愛宕『おはよ。珍しいわね、朝辛い顔なんて』

提督『なんかダルい』

愛宕『そんなに激しかったかしら』

提督『いつも通り、激しかったよ。……昼はさ』

愛宕『ん』

提督『麻婆豆腐つくって。とびきり辛いの、死体も飛び起きそうなやつ』

愛宕『はいはい。……お豆腐沢山あったかなぁ〜』
600 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:18:38.29 ID:H7F1JYcm0

< 毎食でも許せるとなるとカレーと麻婆と味噌汁くらいかな >






提督「とかいう愛と慣れに溢れた幸せな遣り取りがあったわけだが」

高雄「茄子が限界に近かったのだから仕方が無いでしょう」

提督「分かるけど分からん。夜に揚げ浸しとかつくってくれればよかったのに」

高雄「人数分の揚げ浸しなんて面倒過ぎて今日は気分じゃなかったのでは? 」

提督「まぁ、つくってもらってる分際で細かいことは言わねぇし美味いけどもだな」

高雄「麻婆茄子も大体七割くらいは麻婆豆腐ですし」

提督「んなことねぇよ」

愛宕「んー? それなら夜は本当に麻婆豆腐にする? 」

提督「俺はいいけど他のやつ文句言うだろう。……龍田に夜は魯肉飯って言われたし」
601 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:19:38.87 ID:H7F1JYcm0

< 被害者は大体いつも同じ >







龍田「あら〜……そんなに愛宕の、麻婆豆腐が、食べたいなら、涙を堪えつつ、喜んで、厨房を明け渡すけど? 」

提督「いいよ別にそこまでしなくても……こえーからその笑い方やめろ」

龍田「恥を偲んで愛宕につくり方をご教示いただ……うん? 」

江風「テートクー、報告書できひぃっっっっ!? 」
602 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:21:59.90 ID:H7F1JYcm0

< 嫣然一笑(艶然一殺) >







江風「」

提督「ん、いや、でもそこまでか? 」

龍田「失礼しちゃうわよねぇ〜」

海風「私も報告書できましたので。……あなただからその程度の冗談で終わらせられるんですよ、あの笑顔」
603 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:23:09.62 ID:H7F1JYcm0

< ちょっと食い気味でした >






明石「二重に笑っちゃったんですけどね」

瑞穂「? ええ」

明石「どこぞで元JKがなんたらかんたらやってみたって動画があって」

瑞穂「誰でも大概はそうですよね」

明石「ええ、それで小笑いしたんですけど私たちって元JKですらないなっ

瑞穂「つまりJKよりもより幼くてそれはそれで良いのでは? 」

明石「……はい? 」
604 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:25:48.90 ID:H7F1JYcm0

< 杞憂だといいね >







漣「まさかの瑞穂さんロリレズ疑惑」

明石「ちょっとねー……あの笑みは冗談かどうか分からなかったなーって」

叢雲「ロリコンとショタコンがいないのがほぼ唯一ここのまともな部分だったのにどうしてくれるのよ」

明石「や、私別に何も悪くないでしょうこれ」

叢雲「あんたが満足させてないからじゃない。そこだけはあいつの放埓さ見習いなさい」

漣「でも怖いなー。酔って壊れた瑞穂さん介抱したら襲われる危険性あるのかー」

叢雲「化け物だし多少急所にぶち当てても死なないわよね? 」

明石「責任持って治して差し上げますとも。……それ見るとしたら私の部屋の前でもあるんだろうしなぁ」
605 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:27:14.98 ID:H7F1JYcm0

< 三割越えの死亡率と表現して高いと見るかどうか >







提督「季節外れな気はするけど配置換えだってよ」

高雄「? どこのどなたが? 」

提督「鹿島に一度求婚した挙句数日後には代々代議士を輩出する家系の歳下嫁もらった華族様」

高雄「あぁ、あなたの次の次」

提督「呉のほぼほぼNo.10ってとこかな。栄転だ」

高雄「またすぐ横須賀に戻されるんでしょうね。……でも私が気になるのは」

提督「うん? 」

高雄「あなたがいた横須賀のポストですね。
あなた、龍田好き、その方、なんていう巫山戯た役職でしょう? 次は真っ当に生き残れそうなんですか? 」

提督「生き残れるかってお前な……」
606 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:28:14.65 ID:H7F1JYcm0

< そういう病気なんです、許してください >







提督「ん、んんっ……まぁ、大方の予想通りなやつだな。
お前でも分かりそうな言い方をすると

龍田「超神経質で煙草に親殺されてそうな山城大好き男でしょう? 」

提督「ざっつらーい。あれならまぁ死にはしないんじゃねぇかな」

高雄「なるほど。山城さんが異動していてよかったですねその方」

山城「そんな私がヤバい女みたいな……単に周りがヤバいだけよ私なんて」

扶桑「そんな自分がヤバくないみたいな言い方」

阿賀野「扶桑姉妹がヤバいとかいう言葉使うとちょっと違和感あるよね〜」

山城「あ“っ”? 」

阿賀野「ほえ? 」

能代「なんで阿賀野姉ぇはそうやって思ったことすぐ口走るかな……」
607 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:29:09.06 ID:H7F1JYcm0

< 残念ながらそこかしこに >







阿賀野「えー、だってほら実態は兎も角お淑やかな和風キャラでしょ? 」

提督「よかったな見た目年齢のことじゃなくて」

龍田「しかも正しい認識されてるわね」

扶桑「山城は兎も角私はあんまりキャラと実態乖離していないと思うけれど」

山城「一人で逃げないでくださいよ。この男の上で踊る姉さまのお話でもしましょうか? 」

龍田「どうぞ」

阿賀野「どうぞ」

提督「どうぞ」

扶桑「どうぞ。あなたの話もしていいのなら」

山城「構いませんよ? ……えーっと、まず姉さまが好きなのは腰ではなくて両方の太腿を押さえられ

扶桑「やめっ、ちょっと、ちょっと止まりなさい山城っ。
この流れで本当に話す人がどこにいるっていうの……? 」
608 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:32:38.93 ID:H7F1JYcm0

< 二位はご想像にお任せします >







山城「私、人ではありませんし」

扶桑「そういう問題ではなくて」

提督「じゃあどういう問題? 」

扶桑「その、単純に、はしたないでしょう? 女だけでもおかしいのにあなた本人もいますし」

龍田「大丈夫よ。あなた存在がはしたないから」

阿賀野「そうだね。エロくない扶桑さんとか扶桑さんじゃないし」

能代「そういえば横須賀にいたときは戦艦組のエロそうな女トップ3でしたね」

山城「なるほど。だそうですが? 」

扶桑「……」

提督「ちなみにそれ一位は? 」

能代「山城さん」

扶桑「なるほど。……だそうだけど? 」

山城「…………」

609 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:33:50.73 ID:H7F1JYcm0

< 激戦レース >







漣「海上で重油に引火して大炎上した上に爆煙から現れても違和感無いヒトランキングー」

江風「いぇーい」

叢雲「ばっかじゃないの」

龍田「大概は違和感どころか似合うものねぇ……」
610 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/17(土) 23:36:59.95 ID:H7F1JYcm0

< 護国の鬼か修羅道の悪鬼か >







漣「さっすが第二位龍田さんですねー」

龍田「私って二位なの? さすがにもう少し低いと思うけど」

漣「目に燐光迸らせて現れる赤城さんが不動の一位で以下数人が二位でその下十数人が続きますので」

龍田「あらぁ実質一位なのね〜」

赤城「さすがにまだありませんよそんなの」

叢雲「自分でもまだ、って付けるあたりがちょっと」

赤城「無いとは言えませんからねぇ……寧ろ見る側かもしれませんけど」
611 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/17(土) 23:37:27.31 ID:H7F1JYcm0

ありがとうございました
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/17(土) 23:39:09.36 ID:P67Z6vJh0
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 22:17:23.87 ID:FgDc1Ku6o
お疲れ様です
614 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:06:04.81 ID:ZqNCygo30

< 一度経験してみたいこと! >







漣「雲龍さんはちょっと黙っててくださいね。オチ要員なんで」

雲龍「あのね……」
615 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:07:01.95 ID:ZqNCygo30

< 気を取り直して >







提督「全員でバス乗ってどっか遊びに行きたいなぁ」

高雄「オーロラを見たいですね」

愛宕「私は逆に? 噴火口っていうのを見てみたいわ」

明石「車一台丸々バラしてみたいです」

山城「まともな理由で海外旅行」

能代「結婚」

阿賀野「??!?!?!???!!??!!? 」
616 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:10:27.81 ID:ZqNCygo30

< パートナーという括りならギリギリ合格かな? >







Littorio「絶対にできそうもないことランキングなら優勝でしたね」

能代「何重もの意味で、そうでしょうね」

愛宕「そもそも相手は? 」

能代「能代、恋もしてみたいんです。結婚は終着であってそこまで行けなくても構いません」

龍田「それにしても尊過ぎる夢よね」

山城「相手なんていてもできるかどうか分からない状況では、そうね」

能代「あなたたちに" 結婚相手 "がいるとは到底思えませんけど、そうですね」

高雄「む……」

能代「いえ、高雄さんには言っていませんよ」

高雄「はぁ……複雑」

愛宕「寧ろ変に気を遣われると、ねぇ……」
617 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:13:45.28 ID:ZqNCygo30

< いつも通り話は脱線して行方不明に >






扶桑「というか高雄と愛宕も結局は一人しか選ばれないと思うけれど。少なくとも書類上は」

愛宕「そこはほら、同性婚が可能になること願って私と高雄が結婚して三人同居でどうにか」

龍田「それか三年くらいのスパンで結婚と離婚繰り返すとか」

山城「いっそ一夫多妻できる国に行きなさいよ」

能代「そうすると余計なヒトも着いてきそうじゃないですか。ほら、山城さんとか」

山城「……あ? 」

能代「何か? 」

高雄「大体……同性婚が許されたとして姉妹婚はさすがに無理だと思うけれど」
618 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:14:49.79 ID:ZqNCygo30

< 気を取り直し直して >







雲龍「一方的に嬲られ続けて三日くらい失神と失禁繰り返しながら玩具にされたいわね。
私は肉袋みたいにズタボロなのに平然とした感じで犯してる感じで。
足腰立たなくさせられてるのに全然満足してくれなくて、
泣いて叫んでも容赦無く性欲のままにヤられて、
もう本当に直接内臓殴られて死ぬんじゃないかってくらい」

漣「おおー! 実にオチ要員らしいいつもの回答! 」

山城「さすがさすが」

龍田「すごーい」

能代「わー」

雲龍「……要望に応えてあげればあげたで普通に腹が立つことこの上無いわねあなたたち」
619 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:15:50.82 ID:ZqNCygo30

< そんなことできるならこちらからやっている >







雲龍「まぁ、でも、本音の本音だから」

提督「無理だろそんなの……死ぬのは俺の方だよそれ。一発も出さなくても無理だってのそんなの」
620 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:17:02.16 ID:ZqNCygo30

< 二段オチ >






海風「でもこの前は私、一晩で足腰立たなくさせられましたよ? 」

提督「ってもあれ雲龍と天城もよってたかってお前玩具にしてたからだろう? 」

天城「海風さんを馬鹿にするわけではありませんけれど姉様に果たして効くのかどうか」

提督「寧ろこっちがうんざりして根負けする可能性高いよな」

海風「あぁ……」

雲龍「根負けってあなたね……」
621 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:17:54.62 ID:ZqNCygo30

< そもそも作業感で嫌になると思うよ >







愛宕「つまりね? 私や山城が身体機能異常励起して相手し続けながらこの人が体力続く限り責めて寝て起きたらまた責めればいいんじゃない? 」

雲龍「ん……楽しいとは思うけれど、この人と二人っきりがいい」

提督「嬉しくないといえば嘘になるけどな……何故そこでしおらしくなれるんだお前」
622 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:18:37.77 ID:ZqNCygo30

< それはまぁ別のハードルかなって >







松風「でも雲龍さんって世の中のスキモノと比べたら大してディープでもないんでしょう?
確かにハードなのは好きなんだろうけどそれはあくまでノーマルの延長線というか」

雲龍「うん? 」

松風「そんなに無理矢理嫌なことされたいならスカでもエメトでも頼めばいいじゃないか」

雲龍「は? 」

提督「? こいつ何言ってんだ? 」

松風「僕そんなおかしなこと言ったかな……分からないよ本当に」
623 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:19:37.39 ID:ZqNCygo30

< この世の神秘だと思うのです >







初月「肉体的進化の視点からだとクーパー靭帯ってどういう扱いなんだろうな」

涼月「さぁ……」

初月「おかしいじゃないか。尻から胸へセックスアピールが移行しつついく中でどうしてもっと強い部位にならなかったんだ」

涼月「そんなこと言われても。あれじゃない? 年齢とともに妊娠が危険になる時期に魅力が減るように設計されてるの」

初月「それならそうと、だよ。若い頃にもっと励めるような壊れにくい機構があったっていいじゃないか」

涼月「だから私に言われても……ほらアレだよ、今も進化の途中なんだよ」

初月「途中、途中か……む」

明石「一体何の話してるんですかね……そんなのどうだっていいじゃないですか私たち」
624 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:20:35.26 ID:ZqNCygo30

< それはあまりにも夢が無い >







初月「いや、僕は一応進化論支持者だからちょっと気になるんだ」

明石「まぁ、私も全面否定の立場は取りませんけど……今の話が正しかったとしてこの先どんなことになるっていうんです」

涼月「こう、お椀型を常に維持しつつ肌がくすんできてもハリと柔らかさが永年の……」

初月「……」

明石「……」

涼月「……」

初月「……つまり今なお発展し続けている豊胸した胸の形が完成形なのか? 」

涼月「……言ってて何言ってるんだろうって思ったよ自分でも」
625 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:23:07.51 ID:ZqNCygo30

< 二人が席を外して暫くして >







涼風「っても金さえあればすげーナチュラルに見える手術できるんだよ」

明石「そうなんでしょうけどまるで見てきたような感じですね」

涼風「手術は無いけど完成品は見たことあるからね。
バルンバルンでもぷるんぷるんでもすっげーの」

明石「へ、へぇ……」

涼風「どんな変態相手しても崩れない代物だし」

明石「それはもう胸ではなくて別の何かじゃないです? 」

涼風「だね」

明石「なるほど。……どこで何故見たのかはあんまり聞きたくないですねぇ」
626 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:24:38.99 ID:ZqNCygo30

< 別に十一月八日は関係ありませんけどね >







雲龍「薄紅 花景色 せつなさを知った春〜♪ 」

叢雲「相っ変わらずやたら上手いわね」

山城「井上あずみって……いえ別に問題は無いけれど大黒摩季の後に歌うものかしら」

天城「なんとなく歌いたいもの歌うだけですしこんなものですよ」

叢雲「いっそ顔出しNGで動画配信とかすればいいのに」

伊13「話題、ですよね……ピアノとか、お料理、とか」

山城「……それはたぶん特定の部位について言っていると思うけれど」
627 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:25:48.36 ID:ZqNCygo30

< 分かりきったことしか言わないからね >







叢雲「そんなのどうでもよくなるくらい凄いわよ、これの歌唱力」

阿賀野「まぁ、別に胸で釣る気無いしね、雲龍さん」

山城「これはもう釣られてる上に定期的に餌は与えているものね」

提督「待て待て、どんだけ上手かろうとおっぱいがどうでもよくなることなんざ……。
や、聞いてよ、何で一斉に曲選び始めるの君たち」
628 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:26:41.33 ID:ZqNCygo30

< そーいや最近は本当カラオケ行ってないなぁ…… >







扶桑「ここだと変なところまで含めて広範囲にハイスペックなのって雲龍と我が妹よね」

高雄「反面一点突破型に近いのが龍田や愛宕」

扶桑「あれで普通の人間であったのなら望むべくも無い幸福と成功に彩られていたでしょうに」

高雄「ええ。……雲龍さんは兎も角山城さんって」

扶桑「? 」

高雄「割とどんな人生辿っても納得できない?
草臥れた服でパートをしていても優しくて高給取りの夫に微笑んでいても、
なんなら仕事に生きるキャリアでも」

扶桑「褒め過ぎな気もするけれど……そうかも。雲龍は兎も角として」

高雄「そう考えると本当に不幸なのかもしれないわね。生き方を選べなかったのは」

扶桑「……ええ」

能代「ものすっごい何か言いたそうな顔ですね山城さん。……歌ってるから何も言わないけど」
629 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:28:35.36 ID:ZqNCygo30

< 何歌ってそうって訊かれると色んな意味で窮するけれど >






伊13「そもそも……山城さん、流行りの曲、歌うんですね」

山城「元々音楽自体あまり聴かないからこうなるだけよ」

漣「っても山城さんが『ハルノヒ』とかちょっとね。何年か前までは考えられなかったよ漣も」

江風「北千住なんて行ったこと無いだろーしな」

叢雲「そういうことじゃないでしょ……」
630 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:29:15.57 ID:ZqNCygo30

< 同じことを言っているようで…… >








鹿島「愛の無いセックスでも赤ちゃんはできるんですよねぇ……」

時雨「…………そう、だね? 」





時雨「もうやだよあれ……誰さ鹿島さん壊したの」

あきつ丸「知るか」

鈴谷「前までなら愛があるのにできないなんて悲しいです、って方向性だったのにねー……」
631 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:30:02.57 ID:ZqNCygo30

< クリティカルにも程がある >







鈴谷「あきつちゃんが貰ってあげればいいのに」

あきつ丸「」

時雨「そうだね。……鈴谷さんだけは言っちゃいけなかったよ、それ」

鈴谷「うん? 」

時雨「あきつ丸の最後の砦なんだから自覚持ってよ」

鈴谷「……うん? 」

あきつ丸「」
632 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:30:45.16 ID:ZqNCygo30

< 自覚が無いわけではなくて >







鈴谷「え、いやー……なんていうの? あきつちゃんのことは好きだけど鈴谷ハジメテは男の人がいいなーって」

時雨「まるで二番目は女でもいいって言い方だね」

鈴谷「まぁ、実際問題結婚どころか彼氏にすら誰もなってくれなさそうだし」

時雨「よかったねあきつ丸。どこかの男の後なら好きにしていいって」

あきつ丸「…………もう嫌なのは鹿島ではなく時雨殿の存在なのだが」
633 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:33:14.45 ID:ZqNCygo30

< 言えるのなら、伝えられるのなら >







時雨「でも……実際どうなの? 鈴谷さんってあきつ丸みたいなクズでもいいの? 」

鈴谷「裏で何やってるかなんてどうでもいいよ。鈴谷に見せてくれるあきつちゃんが鈴谷にとってのあきつちゃんでしょ? 」

時雨「見たいものだけ見るのかい? 」

鈴谷「そう。わざわざ隠したいものまで見ようとする程酷い女にはなりたくないから」

時雨「そ……」

あきつ丸「……」

鈴谷「……」

時雨「……」

あきつ丸「……手洗いに行ってくる」

鈴谷「はーい……」






鈴谷「ってもまー、ねぇ? 単にカシマールと楽しくやってるあきつちゃん想像したくないなってのはあるんだよ? 」

時雨「それをあきつ丸に言ってやれば大体解決するんだけど……まぁ、仕方無い、よねぇ……」
634 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:33:59.17 ID:ZqNCygo30

< 乙女の鬱屈 >







満潮「…………気分悪い」

春雨「今年に入ってから大体そんな感じじゃないの? 」

満潮「まぁね。……自分がこんな女々しいやつだと思いたくなかった」

春雨「女の子だもん。いいじゃん別に」

満潮「知らない? 今の世の中女々しいって差別用語なのよ? 」

春雨「だとしても、だよ。差別されるくらい春雨たちにとってはどうでもいいことでしょう、はい」

満潮「そうね……ん、そう、思えたらよかったんだけど」
635 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:35:30.15 ID:ZqNCygo30

< 悪気は無かったんです、いつも通り接しただけなんです >







春雨「鹿島さんとは最近どうなの? 気分悪いんなら好転はしてないだろうけど」

満潮「あっちが普通なのに変に意識して自分の方だけおかしくなってるところ」

春雨「青春だねー」

満潮「せめてそうであるならどれだけ嬉

浜風「歪んで捩くれた青春もあったものですね、うん? 」

満潮「…………」

春雨「あのね……漸く少しだけ気持ち浮き上がらる糸口掴んだんだから横槍入れないでよ……」
636 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/18(日) 23:39:47.79 ID:ZqNCygo30

< 信じられる理由というもの >






浜風「あ、あのっ、本当に悪気は無かったんです、ごめんなさい満潮」

満潮「別にいいわ。どうせいつも連んでるあの辺と同じ感覚で喋ったんでしょ? 」

浜風「ま、まぁ……えーと、ごめんなさい」

満潮「だから、いいって」

春雨「こうやって素直に謝ったら悪意が無いと思われるってさ、
いかに比較対象の皆さんが捻くれた話し方するクズかってことだよね」

満潮「これで浜風が演技だったら立ち直れないだけよ」

浜風「あー……いや、あの本気で本音で謝ってますから、ね? 」
637 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/18(日) 23:40:15.37 ID:ZqNCygo30

ありがとうございました
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 23:40:30.18 ID:YEUhR8EH0
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 21:12:00.69 ID:+4jyUlu7o
お疲れ様です
640 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:49:43.17 ID:ZbIJ+crK0

< まぁ、でも積極否定できるかというと >







時雨「そういえば僕さ、最近までアンダードッグの意味間違えて覚えてたんだよ」

あきつ丸「本来は敗残者や弱者、劣勢者といった意味だなあちらでは」

時雨「それを何となく字面で地面這い回る薄汚いやつらのことだと思ってたわけ」

あきつ丸「ある意味では間違いでもあるまい」

時雨「うん。で、間違いに気付きはしたんだけどそんな言葉使う相手なんてあきつ丸しかいないしどうでもいいやって」

あきつ丸「薄汚い自覚はあるが敗残者になるつもりは……。
いや、なるほど確かにそうかもしれないでありますね」

鈴谷「なんで本音言おうとしたところで逆に納得しちゃったのさあきつちゃーん……」
641 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:50:39.10 ID:ZbIJ+crK0

< なんなら大型スーパーでも事足りる >







雲龍「そういえば天城は何処へ連れて行ってもらったのかしらね」

高雄「さぁ? こう言ってはなんですが大湊から行けるところなんて地理的に限られていますけれど」

雲龍「昼前に出たとはいっても一晩で帰ってきたし」

高雄「函館くらいなら行けますね、一応」

雲龍「あの子口は兎も角実際は私よりちょろいし変なところでも喜んでそうね」

高雄「早々変なところへは……しかしですね」

雲龍「ええ」

高雄「何故か森伊蔵を段ボール二箱分くらい抱えて帰ってきた時点でもう国内ならどこでもいいのでは? 」

雲龍「えぇ……」
642 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:51:47.27 ID:ZbIJ+crK0

< 二人で選んで、二人で行って、二人で楽しんで、二人で帰ってきて >







雲龍「そういえば部屋に変な段ボールがあると思ったのよ」

高雄「何本か開けて一人で飲んでいるのは見ましたが」

雲龍「うぅん……まぁ、あの子なら喜ぶでしょうけれど」

高雄「あの人が予約していたとも思えないしよく分かりませんよね」

雲龍「かといって天城がどこぞの酒店に予約してあの人がエスコートするお店から離れていたら意味が無いし」

高雄「うーん……」

雲龍「……」






天城「あの人の決めたコースで行くのに慣れ切っていたり、
その日の気分で楽しんでみるのも勿論良いですけれどね、
そもそもデートって二人で事前に楽しみながら計画するものでしょう? 」

愛宕「そうねぇ……なんならその数日が一番楽しいくらいかも」
643 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:52:15.47 ID:ZbIJ+crK0

< 二人で選んで、二人で行って、二人で楽しんで、二人で帰ってきて >







雲龍「そういえば部屋に変な段ボールがあると思ったのよ」

高雄「何本か開けて一人で飲んでいるのは見ましたが」

雲龍「うぅん……まぁ、あの子なら喜ぶでしょうけれど」

高雄「あの人が予約していたとも思えないしよく分かりませんよね」

雲龍「かといって天城がどこぞの酒店に予約してあの人がエスコートするお店から離れていたら意味が無いし」

高雄「うーん……」

雲龍「……」






天城「あの人の決めたコースで行くのに慣れ切っていたり、
その日の気分で楽しんでみるのも勿論良いですけれどね、
そもそもデートって二人で事前に楽しみながら計画するものでしょう? 」

愛宕「そうねぇ……なんならその数日が一番楽しいくらいかも」
644 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:53:17.48 ID:ZbIJ+crK0

< 程度と限度と頻度とそれから >







愛宕「高雄も雲龍も似たようなことはしていると思うんだけど」

天城「やっぱり誕生日となると男性に任せっきりになってしまうのでしょうね」

愛宕「悪い兆候よねぇ〜……つまんない女になるわ」

天城「優雅に傅かせる、ならまだしもただ謙らせるようになりそうです」

愛宕「悲しいことねぇ……」

天城「ええ……」

提督「俺は別にいいけどな。信頼されてるって感じるし、楽しませてやろうって気合も入るし」
645 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:54:13.53 ID:ZbIJ+crK0

< いつも通りの日々っていいよね! >







愛宕「でも実はこういう面子になってからちょっと疲れているでしょう? 」

提督「まぁ……」

天城「そういえば天城も二人で決めたことはありますけれど天城が決めたことはありませんね」

愛宕「駄目よぉ? 時々は女も行きたいところ行って振り回してあげないと」

天城「反省、ですね」

提督「実に平和で普通でなんと素晴らしい会話。
……俺が仕事中に二人で昼酒楽しんでなければなお良いが」
646 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:56:37.68 ID:ZbIJ+crK0

< 薄曇りから夜闇への、曖昧で陰鬱な境界時刻にて >







時雨「ねぇ、あきつ丸」

あきつ丸「何だ」

時雨「特務とか関係無く結構真面目に呟くけどいいかい」

あきつ丸「聞くだけなら」

時雨「君らしいね」

あきつ丸「安請け合いはできない性分でな」

時雨「……うん」

あきつ丸「それで? 」

時雨「……」

あきつ丸「……」

時雨「…………」

あきつ丸「…………時雨殿? 」

時雨「ん……鈴谷さんにさ、告白しなよ。
断られたって次の日彼女はいつも通り接してくれるし、きっと断らない」

あきつ丸「…………………………………………」
647 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:57:58.54 ID:ZbIJ+crK0

< 言葉の刺さった場所から暖かく >







あきつ丸「…………それは本当に真面目な、話か? 」

時雨「あぁ。今の君みたいに不安定過ぎるやつに背中は預けられない」

あきつ丸「…………」

時雨「そろそろさ、いいじゃないか。
提督や山城たちと幸せな数年間を築いて、
それが異動と昇進なんて仕方無い理由で崩れ去って、
拉げた心と歪んだ精神で寂しさ押し殺しながら誰かの為って進んで。
もう何かを変えるかそれとも自分が変わるか、
いっそ壊してしまうかしないと先に君が壊れてしまうよ」

あきつ丸「……………………」

時雨「僕は特務なんていういけ好かないところに引き込まれた理由の君を全て肯定はしない。
けどね、本当に嫌いなら憎まれ口なんて叩くのも煩わしいと思うくらいにはある意味人間らしい」

あきつ丸「……………………」

時雨「癇に障ったなら謝るよ。それでもさ、僕が珍しく二人で飲もうなんて言う程、ってことは覚えておいて」

あきつ丸「……………………」

時雨「……………………」

あきつ丸「……………………」

時雨「……………………」

あきつ丸「……………………ありがとう、時雨殿。少し、こちらを見ないでいてくれるでありますか」

時雨「……あぁ」
648 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/19(月) 23:59:03.95 ID:ZbIJ+crK0

< 日常というものの煌めき >







鈴谷「む……? 」

那珂「? どうかした? 」

鈴谷「や、なんか大事なことが起こった気がする」

大井「誰かにとってのそれはいつもどこかで起きてるでしょ。次、鈴谷さん」

鈴谷「あ、ごめんごめん。ほーい」

那珂「なーんでこの面子でUNOなんて……そこでリバースはちょっと酷くない? 」

大井「UNO、UNO STOP。終わり」

鈴谷「あ、鈴谷も」

那珂「また那珂ちゃんかー……いいよ飲むよ分かってるよ睨まないでよ飲んでやるよテキーラァ! 」
649 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 00:00:42.13 ID:yhxyWn7G0

< 身体的にも、あとUNOの弱さ的にも >






那珂「うげぇ……さすがにきっつい」

大井「私が六杯、鈴谷さんが五杯、那珂ちゃんが……

鈴谷「十二杯。……酷いにも程が無い? 」

那珂「うん? 」
650 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 00:01:50.29 ID:yhxyWn7G0

< 背中を押した先にあるのが崖ではありませんように >







あきつ丸「……………………」

時雨「……………………落ち着いた? 」

あきつ丸「……あぁ。酒を不味くして悪かったであります」

時雨「別に。というか煙草でも吸いに行けばよかったじゃん」

あきつ丸「何も事情を知らないやつに見せる程自分の涙は安くない」

時雨「そ……」

あきつ丸「……」

時雨「……」

あきつ丸「…………」

時雨「…………」

あきつ丸「…………しかし、でありますよ? 」

時雨「うん? 」

あきつ丸「この流れでオコトワリされた場合は少々間抜けが過ぎるのでは? 」

時雨「や、え、あー……やー……うん? 」
651 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/20(火) 00:02:16.94 ID:yhxyWn7G0

ありがとうございました
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:03:52.78 ID:e7mg+wwm0
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 00:13:10.09 ID:4A0svfTj0
乙でさぁ
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 01:17:44.05 ID:vKYmIK4wo
お疲れ様です
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 17:34:00.61 ID:Tu/lt43K0
しばらくぶりに覗いたら更新きてて飛び上がった。続けてくれてありがとう
656 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:32:37.74 ID:yhxyWn7G0

< ん? >






愛宕「んー……」

提督「ん? ん、んんっ……」

愛宕「……」

提督「……」

愛宕「んっ…………ふふ」

提督「…………裸でポッキーゲーム迫られるって斬新だなおい」
657 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:34:42.48 ID:yhxyWn7G0

< うん? >







提督「別に風呂上がりでもなんでもないだろう……」

愛宕「ちゃんと下は履いてるわよ? 」

提督「なんで部屋入った瞬間ほぼ全裸の女にポッキーゲームさせられるのか、でいい? 」

愛宕「よきよき。……ん、ちょっと雰囲気出るでしょう? えっちくもなく無味乾燥でもなく」

提督「まぁ……

愛宕「ちょっとだるーい感じの女の子にただ甘えられてイチャつくだけ。何か悪いことある? 」

提督「幸せ、だね。……ベッドメイキングするだけじゃなかった? 」
658 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:42:58.88 ID:yhxyWn7G0

< 想像以上に優しい笑みでした >







あきつ丸「おはよう時雨殿」

時雨「おはよ。……君、そんな爽やかな挨拶できるヒトだったんだね」

あきつ丸「失礼な」
659 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:44:32.10 ID:yhxyWn7G0

< 正しく他人事 >






時雨「まぁ、僕も前までの仮にも仲間なのが常に陰鬱な顔してるときよりは随分マシな気分だよ」

あきつ丸「そこまで酷いツラではなかったと思うが……ま、変われば変わるものでありますね」

時雨「うん。で? 」

あきつ丸「うん? 」

時雨「いつ、鈴谷さんに告白するの? 」

あきつ丸「…………いや、昨日の今日でそれはさすがに厳しいのではないか」

時雨「そう? 」
660 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:45:33.97 ID:yhxyWn7G0

< やり方が分からないのではなくてボーダーが分からないのです >







雲龍「あの人ってこっちがリードしてもいいの? 」

愛宕「今更な。リードしてあげると寧ろ喜ぶわよあの人」

雲龍「ふーん……」

愛宕「この前言ってたのは」

雲龍「ええ」

愛宕「隣に座ってキスから押し倒してほしい、だったかしらね」

雲龍「ん……まぁ、できないわけはないけれど」

愛宕「あなた想像が極端なのよ。
あの人基本的に普通だから別にそこからずっとリードしてほしいなんてね?
全然思っ……何故本気で分からないって顔なのかしら」
661 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:46:23.67 ID:yhxyWn7G0

< 故意話 >







あきつ丸「というか時雨殿何か楽しんではいまいか」

時雨「当たり前じゃん。僕これでも心はうら若き女の子だよ? 」

あきつ丸「…………はぁ」

時雨「随分失礼な顔するね君……」
662 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:47:05.03 ID:yhxyWn7G0

< 十日程過ぎて漸く実現してしまった罰ゲーム >







雲龍「コンセプトは“ いいなりメイド、朝までコース “ね」

涼月「……………………」

提督「いいセンスだ」

愛宕「露出は少なくしつつ古臭いメイド服じゃないところがいいわね」

Roma「これが羞恥顔の良さっていうこと? 」

Littorio「もうLittorioや雲龍には出せない雰囲気ね」

漣「ぶらーゔぁぶらーゔぁ。……君仮にも自分の姉が罰ゲームでコスプレさせられて何も思わないわけ? 」

初月「? なんで? 」

涼月「お初さぁん……」

初月「? 似合ってはいると、思うが? 」
663 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:48:11.60 ID:yhxyWn7G0

< 皆目に良いもの見たいからね、仕方無いね >







雲龍「ちなみにベッドドレスは私会心チョイスのチョーカーと合わなかったから自作ね」

江風「すげぇなさすが雲龍さン」

雲龍「いえ、さすがに私じゃないわ」

江風「ほえ? 」

Littorio「ミシン得意ですものねRoma」

Roma「それこそ雲龍の言葉を借りるなら手慰みよ、姉さん」

涼月「……普通カードで巻き上げられた末の罰ゲームってここまでやり込むものなんですか? 」

提督「そんなわけ」
664 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:52:25.96 ID:yhxyWn7G0

< 実際気持ち良いものなのかなアレ >






瑞穂「え、本当に手作りなんですか? 」

Roma「そうね。意外だった? 」

瑞穂「正直……あのですね」

Roma「? 」

瑞穂「ぬいぐるみ用のやつももしかしてお願いできますか? 」

Roma「よっぽど凝ったものでなければ。後で見に行くわ」

瑞穂「うわぁ! ありがとうございます! 」






雲龍「あれでそのぬいぐるみに跨がってシ

明石「はいはいやめやめ。そんな想像し易いこと言うのやめてくださいよ朝から酷い」

海風「……明石さんの方がよっぽど酷いのでは? 」
665 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:55:06.79 ID:yhxyWn7G0

< 慣れてきただけですって >






雲龍「見たこと無いの? 」

明石「さすがにまぁ……」

雲龍「不思議ね」

加賀「それを普通にシていないと受け取れないのかしら」

愛宕「シていないでしょ、たぶん」

高雄「瑞穂さんってその辺は妙な羞恥だとか明石さんへの後ろめたさ持っていそうですものね」

瑞穂「聞こえてるんですけど……高雄さんも何か最近瑞穂に冷たくありません? 」

高雄「さぁ? 」
666 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:55:45.56 ID:yhxyWn7G0

< 反論不可 >







能代「というかRomaさんがサラッと羞恥顔とか言ったのちょっとショックなんですけど」

Roma「? 可愛らしい表情という意味でしょう? 」

阿賀野「やーい薄汚れた価値観のしろーん」

能代「…………」
667 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:56:32.58 ID:yhxyWn7G0

< それから追加で >







初月「そもそも下着類はガーター含めて僕も意見したからな」

涼風「えぇ……」

涼月「お初さぁぁん! 」
668 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:57:11.28 ID:yhxyWn7G0

< その表情がまた >







涼月「誰にも見せないのに何故下着まで指定されているんですこれ」

提督「見せてくれてもいいけど」

涼月「他に沢山いるじゃないですか見せてくれるヒト」

提督「そういう問題じゃあ無いよ」

初月「なんなら最近カメラにハマってるから、色々撮ろうか? 」

涼月「絶対やめて。……いや、本当やめてね? 今もすっごい恥ずかしいんだからこれ」
669 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:58:03.21 ID:yhxyWn7G0

< にも、と言われる自信があるわけでもないけれど >







漣「もう家電芸人とかそういうの越えてきたよね君」

初月「どうもこう気になると欲しくなるんだあぁいうの」

江風「撮る対象は一級品ばっかだしなー」

旗風「今のところ普通の団欒とかだけだからいいけど」

松風「八割くらいはサンジョルディとシロが被写体だしね」

伊14「大体のやつに雲龍さん写り込んでたり気配あるよねー」

伊13「動物、には……本当、好かれるから……」

雲龍「……には? 」
670 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:58:55.00 ID:yhxyWn7G0

< 本人以外には当然の成り行き >







伊13「いや……えっと……綾というか、えと……すみません」

雲龍「別に悪意は無いでしょうけど。……じゃあ、取り敢えずお披露目は終わったから解散」

愛宕「はいはーい。昼食用意してくるからいい時間に食堂でー」

旗風「松姉さん、報告書の続き仕上げないと」

Roma「姉さん、今日も食前のトレーニング」

Littorio「だから別にLittorioは……うぅん」

漣「霧島マナちゃんが待ってーいるー」

明石「えぇ……」

涼月「え? えっと……えー……え? 放置……? このまま……? 」
671 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/20(火) 23:59:59.17 ID:yhxyWn7G0

< まぁ、気に入ったのなら毎日でもいいけど? >







雲龍「当然じゃないそんなの。別に給仕をやれだとかは言わないから一日楽しんでね」

涼月「楽しんでねって」

天城「飲み過ぎて昼前に出てくるであろう龍田さんや扶桑姉妹が今日の本番ですよ」

雲龍「一番弄り倒してきそうだものね」

涼月「ぁ……」

雲龍「忘れてたみたいね」

天城「心中、お察しします」

初月「こういうときには常にいそうだけどそういえばいなかったな。
……さて、Romaさんにヘッドドレス沢山貰ったから他のも試してみようか」
672 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/21(水) 00:00:28.50 ID:AJMM4cnV0

ありがとうございました
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:03:08.87 ID:q+hwvUXa0
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 00:54:54.69 ID:vXR8AmNYo
お疲れ様です
675 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:10:48.95 ID:AJMM4cnV0

< 毎朝5kmくらい走れる優雅さは欲しいですけどね >







GZ「ふぅ……やはり朝のトレーニングは、クるな」

若葉「いや、時間帯は全く関係無く二時間で100kmも走る滅茶苦茶が問題だと思うが」

GZ「? 私たち化け物なら然程問題ではないだろう?
やろうと思えば200も300もいける身体なんだから」

若葉「別に押し付けはしないが……そこが問題だと思わないことが問題、なのはさすがに否定されたくないな」
676 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:14:58.70 ID:AJMM4cnV0

< そこはご褒美ということで一つ >






若葉「しかし……伯爵も結局その辺りは化け物の体質を使うわけか」

GZ「まぁな。鍛えたいというよりは自分を追い込んで精神的に負荷を掛けるだけに過ぎない」

若葉「……そうか」






WS「美味しいわ」

GZ「不味くつくる方が難しいからな」

WS「言いますね」

若葉「言うだけあって伯爵の焼き菓子は最高に良い。
……運動後すぐの糖蜜塗れな焼き菓子が精神的負荷かは知らないが」
677 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:15:43.95 ID:AJMM4cnV0

< Episode V >






明石「しかし何をまかり間違ってあの二人と観たのか」

漣「評価されないの分かるでしょ」

提督「や、一人で観る予定だったんだが……」



愛宕『んー、秘密の結婚式っていうのも良いかもしれないわねぇ〜』

高雄『これ、そもそもこの女が元凶では?
だらしない男を好きになるのはいいとしてそれなら女が避妊くらいはちゃんとすべきでしょう、パドメは』






明石「……若干あなたディスられてません? 」

漣「ディスってなんか久々に聞きました」

提督「若干じゃねぇ気もするけどな。……あの目は怖かったぞ、要らないデキないと思うからデキるって言われてるみたいで」
678 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:16:28.03 ID:AJMM4cnV0

< 一方その頃 >







高雄「でも」

愛宕「んー? 」

高雄「子供は故郷の誰もいない湖水地方で産みたい、っていうのは分かる気がするわ」

愛宕「要らないんじゃなかった? 」

高雄「あくまで人としての話。……SFってどうも現代のリアルで考えてしまうから好きになれないわけだけど」

愛宕「ええ」

高雄「ヘアスタイルとか服も正直今から考えるとどうも駄目な方向にいく気がするのよね。
こう、変にテカっていたりエゲツない剃り込みが入っていたり」

愛宕「個人的には文化レベルって頭打ちで停滞期だと思うけど……そうかもね」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………どう考えても不貞腐れて消えたわよね、一緒に寝もしてくれないで消えたの」

愛宕「さぁ……? 」
679 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:19:16.81 ID:AJMM4cnV0

< クローン戦争とかその辺は置いといてプリクエルの日常パートっていいよね…… >







愛宕「えーっと、でもほら、私あそこは好き」

高雄「? 」

愛宕「『君はとても美しい』」

高雄「ん、っと? 」

愛宕「『あなたを愛しているから』」

高雄「……」

愛宕「『違うよ、僕が、君に夢中なんだ』」

高雄「……」

愛宕「うん? 」

高雄「……印象に残ったシーンがあなたと同じって何か嫌ね」

愛宕「そこは女らしい姉妹らしいって思うところじゃない? ねぇ? 」
680 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:21:01.54 ID:AJMM4cnV0

< 取り敢えず駄弁ってるだけの会話 >







愛宕「待って、そもそも」

高雄「……今度は何? 」

愛宕「パドメって歳上よね? ちょっとあやふやだけど」

高雄「たぶん、そうね」

愛宕「あの人ってスターウォーズ全般好きよね」

高雄「そうね」

愛宕「つまりあの人の趣味嗜好はアレの所為なのでは? 」

高雄「約十五年前と考えると……二十代前半ね」

愛宕「……」

高雄「……」

愛宕「……三段論法って馬鹿の理屈よね」

高雄「あなたが何を言いたいのか全く分からないんだけど……」
681 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:22:15.94 ID:AJMM4cnV0

< お気に入りを並べてみるに >







提督「ローグワン」

漣「3」

明石「5」

提督「……」

漣「……」

明石「……」

提督「……喧嘩は止めようか」

漣「……そっすね」

明石「……不毛この上無いですしね」
682 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:22:44.51 ID:AJMM4cnV0

< 敢えて自分を悪く言うと >







提督「通ぶるアホ」

漣「ニワカ映像主義」

明石「原理主義老害」

提督「……」

漣「……」

明石「……」

提督「……一番気に入らないやつなら一致しそうだよな」

漣「言っちゃいけないやつでしょそれ」

明石「ただの悪口大会になりますからねぇ……」
683 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:25:12.28 ID:AJMM4cnV0

< 海外のコミュニティ的にどうなのかは知らない(ことにしておきたい) >







提督「ポリコレとかその辺除いてさ」

明石「え? ええ」

提督「EP8のドライブ特攻ってそんなに駄目か? 」

明石「まぁ、嫌いな人は本当に嫌いな展開なんじゃないですか?
私は特に好きでも嫌いでもないシーンと展開ですけど」

提督「映画全体の評価が低いのはもうどうしようもないとしてそれなりに観られる部分はあると思うんだよ」

明石「プリクエルとかシークエルとかそういう映画外の部分も大きいんでしょたぶん」

提督「ドライブ特攻は演出とかカット含めて好きな方なんだけどなぁ……俺がおかしいのかなぁ」






雲龍「あなた特攻は好きな方なんだけどなぁとか聞こえたのだけれど」

提督「え、いや、そんな悪意ある拾い方……」

明石「まぁ、でもやっぱりそこなんですかね。流れとかストーリーじゃなくてそこの部分」
684 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:27:33.15 ID:AJMM4cnV0

< や、本当蓋でもしといた方が建設的だと思うよ >







提督「てーかさ、好きなものでマウント取り合うのってすげぇ嫌いなの俺」

明石「分かりますけどそんなものでしょ実際」

提督「無意識にやってることはあるかもしれねぇけどさ」

明石「その辺は分からなくは……や、まぁ、探してみれば悪くない部分もあ

漣「でもあれ確か監督はEP6観てないみたいっすよ」

提督「……なるほど」

明石「……なるほど」

漣「好きなものをマウントの道具にしたくないとか言った手前……罵詈雑言抑えてる顔ですねぇ」
685 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:29:16.39 ID:AJMM4cnV0

< 知らない人興味無い人にとっては本当にどうでもいい話 >







漣「つーかそもそも設定上ハイパースペースはリアルに干渉できない筈でしょあれ」

提督「そこはあれよ、座標を船の中に設定して出現したってことだろうたぶん」

漣「そんな映像でしたかねぇ……」

提督「卑怯な考え方かもしれないけどそこら辺は所詮自分の感覚だからな。
良いか悪いかは一つの尺度であって結局は好みか好みじゃないか、許せるか許せないかだけでさ」

漣「そう言われるとどうにも。……漣は正直あれクソみたいな展開だと思いましたけどね。
別にあぁいう感じ演出したいなら加速して壁になって爆散とかでも大して変わらないと思いますし」

提督「かもな」

明石「問題なのは寧ろそこ以外の大部分ですからねぇ……」
686 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/21(水) 21:34:37.33 ID:AJMM4cnV0

< 筋金入りの >






漣「とかなんとか楽しく話してましたけど」

明石「ええ」

漣「散々好き勝手話し散らした挙句必死に許せるところを抽出しようとしてただけですよねあれ」

明石「まぁ……完全な原理主義ではないにしても設定厨みたいなところありますし設定無視は駄目でしょたぶん」

漣「明石さんも漣もそっすけどね。方向性は若干違うとしても」

明石「その辺逆に映画外で話せる機会できたと思うしか無いんですかね」

漣「たぶん。……つーか漣はフォールン・オーダーもやってないアホに変なこと言われる筋合無いんで」

明石「ですね。あれあの人もそこそこ納得する気はしますけど」

漣「なんならスコードロンします? 大してやってないんですよ」

明石「いいですねー。ヒコーキ飛ばせない分せめてゲームでは」

漣「じゃあそれで。……あれでもやっちゃう辺りよっぽど駄作続かない限り絞られ続けそっすよね」

明石「ファンですからねぇ……」
687 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2020/10/21(水) 21:35:40.48 ID:AJMM4cnV0

ありがとうございました
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 22:07:51.62 ID:q+hwvUXa0
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 23:14:27.60 ID:vXR8AmNYo
お疲れ様です
ごめん、あのシリーズは好きじゃないんだ
690 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/22(木) 23:04:40.57 ID:5whZaiuuO

< どうでもいいけど三帝同盟締結の日でもあるよ! >







提督「はいあがのんプレゼント」

阿賀野「どーもー。イヤリング? 」

提督「この前欲しいって言ってただろう? 意匠はまぁ誕プレ的に俺のセンスだけど」

阿賀野「んー……さっすがプレゼントで女の子を繋ぎ止める男。センスだけはいいね! 」

提督「巫山戯んな返せ」

阿賀野「いーやーでーすー。これはもう阿賀野のもの」

提督「ふん……ま、それで気に入ったら自分で買いな」

阿賀野「うん分かった。提督さんありがとね」

提督「いーえ? それで阿賀野繋ぎ止められるんなら安いものだよ」

阿賀野「根に持たないでくれる? 冗談でしょ? 」

提督「はいはい」






能代「…………」

涼風「うん? 嫉妬? 」

能代「いえ……なんだか能代の思う普通の恋人ってあんな感じかなって」

涼風「あー……」
691 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/22(木) 23:05:24.97 ID:eVQOwP9x0

< そんなもの私の世界には要りませんので >







愛宕「そんな私が普通の恋人じゃないみたいな」

能代「馬鹿にするつもりはありませんけど普通ではないですよねどう考えても」

愛宕「そう? 」

高雄「普通というのは他との比較でしょう? 私は彼にしか恋するつもりありませんので」

愛宕「比較対象が無いなら唯一が普通、と」

能代「はいはいご馳走様です。……ここにはいない他人っていうのも十分比較対象だと思いますけどね」
692 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/22(木) 23:07:29.25 ID:eVQOwP9x0

< 反発して、慣れて、どうでもよくなって >







能代「というか特に恋愛感情無い相手にイヤリングっていうのもあの人壊れてる気がするんだけど」

涼風「どうでもよくなってきたんじゃない。ここでの生活捨てる気なんて無いだろうし」

能代「普通は女友達にアクセとか服は贈らないでしょう。
ああいう人間だからこそ逆に考えると思うんですが」

加賀「そういえば二、三年前はそんなこと言っていた気がするわ」

涼風「歳食っていよいよ年貢を納める決意をしたんだな」

能代「それか阿賀野姉ぇも毒牙に……まぁ、それこそ別に今更な話ですが」

扶桑「……あなたはもう少しその辺心配したり怒ったり何かあると思うけど」

山城「能代も壊れ始めているってことですよ。私たちも経過としては似たようなものでしょう? 」

扶桑「あぁ……」
693 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/22(木) 23:08:12.69 ID:eVQOwP9x0

< 本日のメイン料理を待つ間に >







雲龍「私もゲームを買ったのよ」

提督「あぁん? どうせあれだろう? モノポリーとかレイルウェイズとか」

雲龍「ボードゲーム買いそうな顔に見える? 」

提督「見えないけど据え置きとか携帯型を買う顔にはもっと見えない」

雲龍「そう……」

提督「うん」

雲龍「……そういえばこの前明石と話してたんだけ

提督「待て待て待てそこでゲームの話終わるのかよ何がしたいんだお前」
694 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/22(木) 23:09:56.72 ID:eVQOwP9x0

< コントローラー出してくれるって本当ありがたい >








雲龍「いえね、よく考えなくても私一人でしかしてないし数時間しかしてないから話広がらないと思って」

提督「んなことねぇだろう。大体の会話なんて共通項無いのばっかだし」

雲龍「そう? ……ゲームキューブというのを買ったの。
気付いたら暴露てて一昨日漣にコントローラー追加で三つ買わされたわ」

提督「……何故に今更キューブなんだ? 」





漣「や、復刻でコントローラーとタップ出てますしね?
たまには旧作でワイワイやりたいでしょ? ね? 」

叢雲「なんでわざわざ雲龍姉妹の部屋に通販の箱持って来させられたのかと思えば……自分で買いなさいよゲームくらい」
695 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2020/10/22(木) 23:17:54.33 ID:eVQOwP9x0

< ちなみに朝から仕込んでました >






阿賀野「手伝ってくれてありがとねー」

能代「まぁ、この人数だし……そもそも普通誕生日の主役は座って待ってるものでしょう? 」

Littorio「Littorioは主役がホストって感覚なので自然ですけれどね」

阿賀野「そう? や、でももうちょっと豪華にしたかったんだけど」

能代「宴会なんて普段からしてるしあれ以上ってなると」

Littorio「フルコースや懐石にするしかありませんね」

阿賀野「そうなんだよねぇ〜。せめてハロウィンとくっつけてお菓子とか用意してもいいんだけど」

能代「ハロウィンはハロウィンで何かしらやるもんね」

Littorio「いいじゃないですか。何事も無いなんでもない日のようで、少しだけハッピーなんですよ」

阿賀野「その辺はLittorioさんポジティブだよね。……はいっ、今日のメイン完成! 」






提督「ローストチキンがメインってのはいいな。超美味そうだし」

阿賀野「えっへん」

提督「あぁ。……加賀と赤城の為にローストチキン用の鍋二つ買うってさすがにおかしくね? 」

阿賀野「……うん? 」
514.93 KB Speed:0.5   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)