【モバマスSS】ウサミン星からの物体P

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146 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:50:16.51 ID:M88YbT3N0
菜々「....」

菜々「あ゛っ」

菜々「....」

菜々「ナナナナナナナも全然ノスタルジー感じませんでしたよ!!!?!??」

菜々「もう始めてみる新鮮なものばかりでとっても楽しかったです!!!」

P「とっくに手遅れです」
147 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:50:59.65 ID:M88YbT3N0
京セラドームに置いてきた魂が漸く戻ってきたので再開しました
続きます
148 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:34:15.72 ID:v2wz1wn40
P「それで結局何を買ったんですか」

菜々「....」

菜々「ウサミンウサ耳です」

P「....」

P「既に何個か持ってるじゃないですか」

菜々「でもせっかくウサミン星に来たので」

菜々「本場のウサ耳も1つは持っておきたいなと....」
149 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:34:42.90 ID:v2wz1wn40
P「別にウサミン星人にウサ耳が生えているわけじゃないので、本場とも言えないような」

菜々「記念ですよ記念!」

菜々「こういうのはいくらあっても困りませんし!」

P「ウサ耳に対してそのセリフを言う人始めてみましたよ」

P「まあ菜々さんはライブやらなんやらでウサ耳結構使いますから」

P「強ち間違ってはいませんけど」

菜々「そういうことです!」ビシッ
150 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:35:08.34 ID:v2wz1wn40
菜々「あとこれですね」ゴトッ

P「なんですかこれ」

菜々「湯のみです」

P「....何の変哲もない湯のみですね」

P「でっかく『うさみん星』って書いてあるだけ」

菜々「炬燵に入ってあったまりながら」

菜々「これでお茶を飲むんです....」ウフフ

菜々「ウサミン星に思いを馳せながら....」ニコニコ

P「(この人ちょいちょい枯れてるな)」
151 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:35:56.59 ID:v2wz1wn40
プルルルルル

P「はいPです」ガチャ

P「あーはい」

P「了解でーす」

P「え?あぁ、大丈夫ですよ」

P「はい、それじゃあ1時間後に行きますんで」

P「はい、はーい、お願いしまーす」

P「....」ガチャリ

菜々「?」
152 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:36:29.09 ID:v2wz1wn40
P「国王からだったんですけど」

菜々「直臣なのに随分フランクな喋り方ですねぇ」

P「あの人、そういうのにはあんまりこだわりないんです」

菜々「へぇ〜」

P「あぁそれで、国王が」

P「菜々さんの凱旋記者会見をしたいので戻ってきてほしいみたいです」

菜々「が、凱旋記者会見!?」

P「そのあと凱旋パレードもするそうですよ」

菜々「そんなことまで!?」
153 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:36:59.37 ID:v2wz1wn40
P「菜々さんが帰ってきたニュースはもう星中に知られていますから」

P「顔見せをしなきゃ国民感情が収まらないんですよ」

菜々「思っていたよりかなり大事になってたんですね....」

P「実は、今まで歩いていたこの一帯も」

P「国王権限で、運営に必要な最低限の人員以外人払いさせられてます」

菜々「大袈裟、ではないみたいですね、話を聞く限り」

P「そういうことです」
154 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:37:31.62 ID:v2wz1wn40
ピカッ

菜々「!?」

菜々「Pさん!?空から不思議な光が降りてきてますよ!?」

P「会場へ向かいましょうか」フワフワ

菜々「いやあの」フワフワ

菜々「....」フワフワ

菜々「....浮いてません?」フワフワ

P「王族専用UFOで行くんで」フワフワ

P「今それが俺たちを回収してるところです」フワフワ

菜々「人生初キャトられですねぇ....」フワフワ

P「歴史的瞬間です」フワフワ
155 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:37:57.97 ID:v2wz1wn40
菜々「ただ今帰りました〜」

国王「おぉ、ウサミン、おかえり」

王妃「おかえりなさい」

菜々「ただいまです」

国王「会見場にもう記者たちが集まっているそうだよ」

菜々「そうですか....」

王妃「緊張してるの?」

菜々「一応してます....」
156 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:38:27.53 ID:v2wz1wn40
P「記者会見なんて今までたくさんやってきたのにどうしたんですか?」

菜々「だってここ、日本どころか地球ですらないので....」ゴクリ

P「大丈夫だと思いますよ〜」

P「そりゃ普段と環境は違いますが」

P「ウサミン星は紛れもなく菜々さんのホームなんですから」

菜々「それはそうかもしれませんけど....」

国王「あ、ウサミンこれ」スッ

菜々「なんですか?」

国王「記者会見の質問一覧だよ」

菜々「?」
157 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:39:43.04 ID:v2wz1wn40
国王「質問は全て事前に用意されているんだ」

国王「つまりここに載っているものしか聞かれないから安心してくれていい」ニッコリ

王妃「そもそも質問をする記者も、王室お抱えの新聞社やテレビ局の人しか指名されないのよ」ニッコリ

王妃「仮にそれ以外の記者が手を挙げても絶対に指名されることはないわ」ニコォ

菜々「えぇ....」

国王「それでも心配なら、回答の方も用意しているがどうする?」

菜々「い、いえ、これくらいなら自分の言葉で答えます」

国王「そうかそうか、それじゃあ頑張ってくれ」

王妃「私たちも袖から見ているわ」オホホ

菜々「よろしくお願いします」ペコ
158 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:40:11.24 ID:v2wz1wn40
菜々「....」

菜々「こ、ここまで綿密に準備されているってことは」

菜々「この記者会見ってそんなに重要なものなんですか....?」ビクビク

P「いやぁそんなことないと思いますよ?」

菜々「でもこれじゃあ、まるで政治家の会見じゃないですか....」

P「あのお2人はこの星のトップですから」

P「こういう場では普段から気を遣っているんですよ」

菜々「そういうものですか....」

P「まあ1番は、単純に菜々さんを心配しているんじゃないですか」

P「親ですから」

菜々「な、なるほど....」
159 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:40:47.23 ID:v2wz1wn40
菜々「疲れたぁ〜」ヒィヒィ

P「めちゃくちゃアットホームな会見でしたね」

菜々「終始和やかで、温かい雰囲気だったので助かりました....」

P「せっかく国王がメディアを統制してくれていたのに」

P「結局菜々さん、自分でぶち壊しちゃうんですもん」

菜々「だ、だって、あんなに手を挙げているのに無視して会見を無理やり終わらせるなんて」

菜々「ナナにはできませんよ....」
160 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:42:23.05 ID:v2wz1wn40
P「まあ結果的にトラブルは何も起きず」

P「むしろ菜々さんの積極的な姿勢で好感度はさらに上がったと思います」

菜々「正直、好感度は気になりませんけど」

菜々「この会見で、私を応援してくれている人たちに喜んでもらえるなら」

菜々「やった甲斐がありますねぇ....」ノホホン

P「アイドルの鑑」

P「さて、休む間もなくて申し訳ないんですが」

P「パレードの準備をしましょうか」

菜々「任せてください!」
161 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:43:13.96 ID:v2wz1wn40
続きます
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 22:58:21.47 ID:fwYJJWzZO
おつ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 23:59:10.04 ID:SmpJ3QlLo

王室お抱え以外の社員もヌルい質問しかしなかったのか(国王の娘に無礼な質問したら後で何されるか分かったもんじゃないから仕方ないけど)
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 12:45:56.36 ID:KkTpqC3cO
自分が記者だったとして、ナナさんにキツい質問出来るかと考えたら絶対無理だわ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:32:29.17 ID:ZAW5iL8Uo
社会全体がウサミン一色だからそもそも棘のある質問自体が出ないんだろうなぁ
166 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:22:39.16 ID:oVLjZf3y0
P「今回のパレードはこういう感じです」

菜々「全長5キロ、一直線の道ですか....」

菜々「結構長いんですねぇ」

P「この星一番の直線道路ですから」

菜々「パレードにはぴったりの舞台というわけですね」

菜々「....」

菜々「そ、そんなに人集まるんでしょうか....」ゾッ

P「散々言ってるじゃないですか」

P「菜々さんは国民的スターなんですよ」

菜々「それはそうですけど」

菜々「ナナ、その光景を実際に見たわけじゃないし....」
167 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:23:49.49 ID:oVLjZf3y0
菜々「....盛ってませんよね?」チラ

P「盛るわけないじゃないですか!」

菜々「だって最初に会ったファンは生き別れた実の父親と母親ですし....」

菜々「その後に街の中で爆音のナナの曲が流されていると思ったら」

菜々「実の父と母がその地区に手を回していたって話でしたし....」

P「いやいや、手を回したのは菜々さんにゆっくり買い物や散策をしてもらうためであって」

P「別に菜々さんの曲を爆音上映するためではないですから」

菜々「分かってますけど....」シュン

P「....」
168 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:24:53.81 ID:oVLjZf3y0
P「....さっきまでの威勢はどうしたんですか」

菜々「直前になるとさすがに心配になってきまして....」アセ

P「はぁ....」

P「売れる前からその歳になるまで何年もそのキツイキャラを貫き通してきた度胸はどうしたんですか」

菜々「」

菜々「ちょっとPさん!?言っていいことと悪いことがありますよ!?」プンスカ

P「気楽にいきましょうよ」

P「どうせバスの上に乗ってゆっくりドライブするだけなんですから」

菜々「....」

菜々「....ナナが行かないと始まりませんね!」

P「その意気です」
169 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:26:00.07 ID:oVLjZf3y0
ブゥン

P「じゃ、俺はバスの中にいますんで」

P「何かあったら言ってください」

P「インカムですぐに指示を出しますんで」

P「頑張ってください」グッ

菜々「はい!」

菜々「....」ゴクリ
170 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:26:29.47 ID:oVLjZf3y0
ズズズン

菜々「....?」

ズズズン ズズズン

菜々「(地鳴り....?)」

ブワァッ
171 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:27:50.34 ID:oVLjZf3y0
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172 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:30:45.45 ID:oVLjZf3y0
菜々「え?」

菜々「!!?!?!?!?!?!?!??!??!!??!?!?!?!?!?!!?」

菜々「(いや、これ....一体どれだけの人が....)」

P『菜々さーん、聞こえますかー』

菜々「」

P『菜々さーん、ファンの皆さんが待ってますよー』

菜々「....」
173 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:33:25.03 ID:oVLjZf3y0
菜々「....Pさん」

P『はい』

菜々「出来るだけ、出来る限り」

菜々「車の速度を緩めてもらうように」

菜々「運転手の方に伝えてもらえますか」

P『....了解です』

菜々「あと」

菜々「マイク、のようなものって今から用意できますか」

P『人使いが荒いなぁ』

菜々「....すみません」
174 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:35:22.07 ID:oVLjZf3y0
P『偶然なんですけど』

P『菜々さんの足元に置いてあるケースの中身』

P『なかなかの性能を誇る拡声器なんですよ』

菜々「!」

P『ウサミン星の科学技術の産物なんで』

P『人体への影響なく』

P『このくらいの喧騒を軽く吹き飛ばせるんじゃないですかね』ニヤリ

菜々「....ありがとうございます!」
175 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:39:06.53 ID:oVLjZf3y0
菜々「....」

ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン!
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菜々「....」コクリ

菜々「みっなさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!」

シン

菜々「....」

菜々「ナッナで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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菜々「ただいま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
176 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:43:52.00 ID:oVLjZf3y0
菜々「ゼェ ハァ」

P「お疲れ様でしたー」

菜々「ゼェ ハァ」

P「菜々さんらしくないですよ」

P「こんなに押しまくるなんて」

菜々「ゼェ ハァ」

P「予定じゃ1時間の予定だったのに3時間半はやりすぎですよ」

P「時速1.6キロってなんですか、歩き以下ですよ」

菜々「ゼェ ハァ」

P「....」
177 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:49:21.35 ID:oVLjZf3y0
P「まったく、パレードなのに頑張りすぎなんですよ菜々さん」

P「もう若くないんですから」

菜々「ゼェ ハァ」

P「しかしとんでもなかったですねー」

P「あまりにも多すぎたので正確な数は分かりませんけど」

P「推定でも数百万人はいたらしいです」

菜々「ゼェ ハァ」

P「テレビやネット中継の視聴者数も合わせたらどんな数になるのか、想像すらできないですよ」

菜々「ゼェ ハァ」

P「国王がパレードしてもせいぜい数万人ですからねー」

P「菜々さん、やろうと思えば政権を奪取出来るんじゃないですか?」

菜々「ゼェ ハァ」

P「....」
178 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:50:41.63 ID:oVLjZf3y0
P「ま、他ことは休憩してからにしましょうか」

P「ゆっくり休んでてください」

菜々「....!」ガシッ

P「?」

菜々「....」

菜々「....゛」ゼーハー

P「はい?」

菜々「....ブ」ゼーハー

菜々「....ライブ」ゼーハー

P「!?」

P「な、菜々さん....?」

P「今なんと....???」

菜々「ライブ、しましょう」ゼーハー

P「!?!?!?!?!?!!!?!?!?」
179 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:51:11.83 ID:oVLjZf3y0
そろそろ佳境です
続きます
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:58:10.95 ID:pzCXxukyo
な、何言ってんだ菜々さん!?
181 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:07:14.27 ID:SvSN2dT+0
P「菜々さん、酸欠と疲労で意識レベルが低下しているんですか?」

菜々「私は正気です」

P「....」

菜々「あんな、あんな光景を見せられて」

菜々「いや、見せてくれたこの星の人たちに対して」

菜々「何もせず、そのまま背を向けるなんてこと」

菜々「私にはできません!」

P「で、でも、いきなりライブって言っても....」

P「菜々さんだって、ライブをやるのにどれだけの時間とお金がかかるかは知ってますよね?」

菜々「それは....そうかもしれませんけど....」
182 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:07:56.86 ID:SvSN2dT+0
菜々「別に大きな会場でなくてもいいです!」

菜々「ナナは直接、ファンの人たちに

P「それだと尚更問題ですよ」

P「さっきの人の数を見ましたよね」

P「準備不足のまま小さなライブをしても」

P「殺到したお客さんの統制が取れなくなったらどうするんですか」

菜々「っ....」
183 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:08:27.27 ID:SvSN2dT+0
P「....あれを見せられたアイドルが何を望むか、俺にだってわかります」

P「でも、今日集まってくれた人たちは対価を求めていたわけありません」

P「今まで、ここから遠く離れた地球で頑張ってきた菜々さんから」

P「たくさんのものを貰ったから、来てくれたんです」

菜々「....」

P「....伝え忘れていましたが」

P「地球とウサミン星では時間の流れが異なります」

菜々「えぇっ!?」

P「地球時間では7日間の休暇でしたが」

P「ウサミン星換算だと、明後日の夜までにはここを出発しないといけません」

菜々「そんな....」

P「....」
184 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:09:00.13 ID:SvSN2dT+0
P「菜々さん」

P「あなたの声を、想いを伝える手段はいくらでもあります」

P「時間も、ライブをするには少ないですが、まだあと2日あります」

P「出来る限りのことを、やり尽す、これでどうにか堪えてくれませんか」

菜々「....」

菜々「....」
185 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:09:29.30 ID:SvSN2dT+0
菜々「....わ

国王「話は聞かせてもらったよ」ニュッ

王妃「まったく、この星のトップを差し置いて内緒話なんて水臭いわ」ニュニュッ

P「わぁっ!?」

菜々「!!!」
186 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:09:58.49 ID:SvSN2dT+0
国王「....」

国王「ウサミン」

菜々「....」

菜々「はい」

国王「どうしてもライブがしたいのかい」ジッ

菜々「はい」

菜々「なので、お力を貸していただけませんか」ペコ
187 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:10:39.75 ID:SvSN2dT+0
国王「わかった」

菜々「ありがとうございます!!!」ペコペコ

P「答えを出すのが早すぎる」

王妃「娘に頭を下げられちゃねぇ」クスクス

P「いやでもですねぇ」

P「ライブってめちゃめちゃお金がかかるんですよ?」

P「それに菜々さん本人の練習だって全然足りてません」

P「会場の当てはあるんですか?」

P「他にもまだまだ考えなきゃいけないことはありますし」

P「それを一番遅くとも明後日までには済ませなきゃいけないんですよ?」

P「いくら国王とはいえとても無理ですよ....」

菜々「....」ショボン

国王「むぅ....」
188 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:11:09.60 ID:SvSN2dT+0
国王「....」

国王「大臣たちを呼ぼう」

P「!?」

国王「会議を開いてライブの計画を立ててくる」

菜々「!!?!?!?」

国王「方針が決まったらまた連絡するから、それまでゆっくりしておいてくれ」ニコ

王妃「どうなるのかしら♪」ウフフ

スタスタ
189 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:11:48.82 ID:SvSN2dT+0
P「....」

菜々「....」

P「....どうするんですか」

菜々「ナナ、何が何だか....」

P「国政が絡んできちゃいましたよ」

菜々「....もしかして」

菜々「大事、になってます?」

P「ええもうめちゃくちゃに」

菜々「あわわ」
190 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:22:39.84 ID:SvSN2dT+0
国王「大臣、そして多数の専門家を呼んだ会議の結果」

国王「無事、ライブを開く算段が付いた」

菜々「!!!」

菜々「ありがとうございます!!!!」ペコペコ

P「....大丈夫なんですか?」

国王「あぁ、専門家のお墨付きだ」

国王「まあ国王特権もほんのちょっとだけ使ったが」ニヤ

P「その内クーデター起こされますよ」

王妃「そりゃ私的なことで権力を濫用したらそうなるかもしれないけど」

王妃「ウサミン絡みならたぶん大丈夫よ」

P「....確かに」
191 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:23:24.31 ID:SvSN2dT+0
国王「まず会場だが」

国王「この星で一番大きな公園を使い、野外ライブという形で行う」

P「あそこですか」

菜々「規模はどれくらいになりますか?」

国王「うむ、あの公園を使った野外ライブを行ったことはないが」

国王「専門家チームの推定では最大で5000万人の収容を見込めるらしい」

菜々「え゛っ゛」
192 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:24:00.05 ID:SvSN2dT+0
王妃「当日は我が星自慢の自動警備システムが会場内外の警備と案内・誘導を行うから安心していいのよ」

菜々「い、いえ、そういう意味ではなくて」

国王「最新鋭の設備を使って」

国王「5000万人の観客1人1人にウサミンの姿も声もはっきりと確実に届くようにするから」

国王「そっちも心配しなくていいぞ」アッハッハ

菜々「どういう技術なんですか....」ゾッ

国王「ついでに、希望する世帯すべてに無料で立体映像を生配信するぞ!」

菜々「....ナナが考えていたよりもずっととんでもない所なんでしょうか」ヒソヒソ

P「....その通りです」ヒソヒソ
193 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:33:58.29 ID:SvSN2dT+0
国王「セットリストだが」

国王「ウサミンの練習時間をあまり確保できないことを踏まえて」

国王「数か月前のライブでウサミンが歌った曲だけで構成しようと思うんだが」

国王「どうだろう」

P「曲数的にはミニライブくらいになっちゃいますけど、仕方ないですね」

菜々「....」

菜々「今、次のライブの方の練習に入っているので」

菜々「そっちの曲も入れちゃいましょう!」

P「」
194 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:35:45.98 ID:SvSN2dT+0
菜々「ついでに他にも歌える曲を何曲か足しましょうか!」

P「」

P「」

P「」

P「ハッ」パチリ

P「ちょっと菜々さん!?何言ってるんですか!!!」

菜々「だって、せっかくライブをするのにたった数曲じゃ少なすぎますよ!」

P「むしろそうじゃないとあなたが苦しいでしょ!」

P「そもそも、ライブの曲って言ってもほとんどが複数人で歌う前提じゃないですか!」

P「自分のパート以外も、お客さんに見せていいくらい」

P「いや、お客さんを圧倒できるほどに、完璧に歌って踊れるんですか!?」

菜々「....」
195 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:37:02.58 ID:SvSN2dT+0
菜々「はい」コクリ

P「....」

P「だそうです」

国王「ふっ、君だって分かっていたんだろ?」

P「....」

P[どうでしょうね」

菜々「ナナのことに関しては」

菜々「ナナよりも詳しいですから」ニコニコ

P「....やめてくださいよ」フン
196 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:43:06.42 ID:SvSN2dT+0
王妃「さすが、敏腕プロデューサーさんは違うわ」クスクス

国王「とはいっても、色々と準備に不安は尽きないだろうから」

国王「特別にあの部屋を使えるようにしておいたよ」

P「?」

菜々「あの部屋とは?」

王妃「とある研究所で起こった事故の際に偶然産まれた部屋のことよ」
197 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:48:27.80 ID:SvSN2dT+0
王妃「その部屋の中は、なんだかよく分からないけど色々バグっていて」

王妃「中で1週間過ごしても、外では1日しか経過しないの」

国王「通称『精神と時の部屋』だ」

P「まんまじゃないですか」

国王「いくつかの点が未知なうえに、有用すぎるから」

国王「普段は憲法で使用を禁じているんだが」

国王「憲法解釈を変えることで、今回だけ特別に使ってよいことにしたんだ」

P「えぇ....」
198 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:48:57.30 ID:SvSN2dT+0
P「いやー気持ちはありがたいですけど」

P「そんな危険なところに菜々さんを入れられませんよ」

菜々「行きます!」

P「....もー」

P「何かあったらどうするんですか」

菜々「お2人が、何かあるかもしれないところに私を入れるはずありませんから」

国王「当たり前じゃないか」

王妃「囚人たちを使った人体実験によって」

王妃「今は部屋の安全性が確保されているわ」

P「....」
199 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:50:29.04 ID:SvSN2dT+0
P「....」

P「菜々さん」

菜々「はい」

P「歳とっちゃいますけど、いいんですか」ジロ

菜々「っ....!!!」ギリッ

菜々「....................」

菜々「........................................」

菜々「........................................................................」

菜々「....................................................................................1週間くらい」

菜々「どうってことありませんよ!!!」バーン!
200 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:51:32.01 ID:SvSN2dT+0
続きます
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:59:38.73 ID:sba/GTmpo
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/09(月) 18:22:55.62 ID:w+xPWfVGO
ウサミン星にもDクラスがいるんやな…
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/15(日) 05:25:58.79 ID:Nu13h3oY0
このライブが新しい星歌になるんだろうな
204 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:50:07.06 ID:5L2KmOFC0
〜翌日〜

P「....」チラ

P「遅いな....」

P「これじゃもう....」

ガシャン

ウィーーーーン

P「!」

プシューーー

モクモク

P「!!!」
205 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:50:55.93 ID:5L2KmOFC0
菜々「....」

P「菜々さんっ!」ダッ

P「よく無事に戻ってきてくれました!」

菜々「....」

菜々「お待たせしました」ニコ

P「(さすが菜々さん、笑顔を作ってはいる....)」

P「(しかし....)」
206 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:51:48.57 ID:5L2KmOFC0
菜々「....」ボロボロ

P「(体中に貼られた夥しい数の湿布....)」

P「(腰に巻かれたコルセット)」

P「(膝にはサポーター)」

P「(誰がどう見てもボロボロじゃないか....)」ウッ

菜々「どうかしましたか?」
207 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:52:19.93 ID:5L2KmOFC0
P「....見ればわかります」

P「菜々さんが並々ならない覚悟を持って」

P「1週間の間、壮絶な特訓を積んで来たこと」

菜々「....」

P「まるで何歳も年を重ねたようです」

菜々「いっ、1週間しか重ねてません!!!!」ペシペシ

P「それはさておき」

菜々「ナナにとってはかなり重要なところなんですよ!?」
208 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:53:01.56 ID:5L2KmOFC0
P「....」

P「いけますか」

菜々「はい」コクリ

P「了解です」

P「会場の設営や演出等々、全て事前に決めた通りに滞りなく完了しています」

菜々「分かりました」

P「もうそんなに時間はありませんからね」

菜々「すみません、ナナのせいでリハーサルが出来なくなってしまって....」

P「菜々さんがそれで良いって思ったから、この時間まで練習をしてたんでしょ」

菜々「....良い、というわけではありませんよ」
209 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:54:07.91 ID:5L2KmOFC0
菜々「ファンの方々のために最善を尽くすんだったら」

菜々「時間をかけてパフォーマンスを完璧にして」

菜々「コンディションを整えて」

菜々「当然リハーサルだってして」

菜々「普段のライブのように全ての憂いを無くしてから舞台に立つべきなんです」

P「でも、今回はそうもいかなかったわけですよね」

菜々「はい....」
210 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:54:52.65 ID:5L2KmOFC0
菜々「でも後悔はしていません」グッ

菜々「そして」

菜々「誰にも後悔はさせません」

P「菜々さん....」

菜々「今、ナナに出来る最上級のパフォーマンス」

菜々「ではありません」

菜々「これまでの中で一番のものを」

P「....」
211 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:55:52.66 ID:5L2KmOFC0
P「菜々さんは毎回一番を更新してますからね」

P「今回も楽勝ですよ」ブイ

菜々「それじゃあそろそろ準備に行ってきますね」

P「超特急でメイクやらなんやらをしてもらってください」

菜々「は〜い」タッタッ

P「....」

P「....声をかけなくても良かったんですか」

国王「相変わらず君は鋭いな」

国王「それでこそ私が選んだ男」

P「....」
212 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:56:54.49 ID:5L2KmOFC0
P「あなたが今、声をかけても良かったんじゃないかと」

国王「....」

P「というかよくかけなかったなと思いました」

国王「....」

国王「....私も声をかけようとしたんだがね」

国王「あんなにボロボロになっても」

国王「ファンたちのことを考えて健気に笑い」

国王「前に進むウサミンを見たら」

国王「....」
213 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:57:48.43 ID:5L2KmOFC0
国王「涙が止まらなくなりそうだったからやめた」

P「親バカ」

王妃「というか泣いてたじゃない」

国王「お前っ、それは言うなよ!」プンプン

王妃「こんなところでくだらない見栄張っても仕方ないわよ」

国王「王ってのは見栄張ってナンボなんだよ!」プンスカ

P「(この人達見てると、常にウサミン星への不安が付きまとうんだよなぁ)」
214 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:58:16.02 ID:5L2KmOFC0
国王「ライブが終わるまでは、私は見守るだけにするよ」

王妃「....」

王妃「....終わったらウサミンに」

王妃「あの話をしなければいけないしね」

国王「....そうだな」

P「....」
215 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/15(日) 23:59:17.35 ID:5L2KmOFC0
菜々「どうでしょう、Pさん」クルクル

P「....」

P「....」

P「うーん....」

菜々「うーん!?」

P「めちゃくちゃ可愛いです」ピース

菜々「////」カァ
216 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/16(月) 00:00:02.29 ID:2a9T71iB0
P「可愛すぎて適切な言葉がなかなか見つかりませんでした」

菜々「それで、うーん....ですか」

P「さっきまで全身から湿布の臭いを漂わせてた人とは思えません」

菜々「それは言わないでください....」

P「あ、膝と腰は大丈夫ですか?」

菜々「な、なんとか....」

菜々「鎮痛剤も飲みましたしライブの間は持ってくれる....はずです....」

P「ソロで15曲ですか....」

P「こんなにハードなライブ、ありましたっけ」

菜々「内容だけじゃなく、準備が突貫工事だったことも含めると歴代1位かもしれません」

P「ですよねぇ」
217 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/16(月) 00:01:19.02 ID:2a9T71iB0
菜々「でも不安は皆無です」

P「これは偶然」

菜々「?」

P「俺もそうなんですよ」ニカッ

菜々「....」ニコ

菜々「楽しんできます」スタスタ

P「....」

P「....」フッ

P「ウサミン星の歴史に残る2時間になるかもなぁ」ニヤリ

国王「ん?今日を国民の祝日にする?」ニュン

王妃「名前を考えなくっちゃ♪」

P「そういう話じゃないです」
218 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/16(月) 00:02:08.74 ID:2a9T71iB0
続きます
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/16(月) 00:12:37.05 ID:25UuhT6eO
2時間のライブで15曲ぜんぶ単独か…
220 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:24:14.84 ID:M/Q1rFbX0
パッ

菜々「....」

ヴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

菜々「....」

菜々『ありがとうございます』

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ
221 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:24:52.56 ID:M/Q1rFbX0
菜々「....」

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワ

菜々「....」

ザワザワ........ザワ................

菜々「....」

菜々『今日は、ナナのライブにこんなにもたくさん集まってくれて』

菜々『本当にありがとうございます』ペコ

菜々『またこのライブは、全国で生中継もされているということで』

菜々『テレビの前で見てくれている皆さんも、ありがとうございます』ペコ
222 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:25:41.72 ID:M/Q1rFbX0
菜々「....」

菜々『発表が直前になってしまって、すみませんでした』

菜々『実は、つい昨日まで』

菜々『このライブの計画なんてなかったんです』

菜々『....でも』

菜々『ウサミン星へ帰ってきてようやく』

菜々『この星の皆さんが』

菜々『遠く離れた地球にいるナナを、ずっと応援してくれていたことを知りました』
223 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:26:11.20 ID:M/Q1rFbX0
菜々『そして昨日のパレードで』

菜々『その応援が、声援が、どれだけ力強いものかを知りました』

菜々「....」

菜々『だからナナは、ナナにできる全てをこのライブに乗せて』

菜々『今まで皆さんがくれたものを』

菜々『少しでもお返しできればと思っています』
224 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:28:48.81 ID:M/Q1rFbX0
パチ....パチパチ........

パチパチパチ....パチパチパチパチパチパチ....

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!!!!!!!!!パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
225 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:29:18.40 ID:M/Q1rFbX0
菜々「....」

菜々『....これから2時間』

菜々『着いてきてください』ジッ

シン....
226 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:30:36.44 ID:M/Q1rFbX0
菜々「....」

菜々「....っ」スゥー

菜々『いけんのかお前らあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!』バーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

菜々『それじゃあ1曲目!!!!!』

菜々『いっきま〜す!!!!!!!』

イエェエエエェェェェェエエエエエエエエエエエエエェエェェェェェエエエエエエエエエェェギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァx!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
227 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:31:33.93 ID:M/Q1rFbX0
ピカッ

ピュ----イーー-----ーー♪

『その時空から 不思議な光が降りてきたのです』

アレハダレダアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダレダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダレダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ダレナンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
228 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:33:58.53 ID:M/Q1rFbX0
『それは』

シン............

ゴクリ........................
229 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:34:56.27 ID:M/Q1rFbX0
菜々『ナナでーーーーーーーす!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛
オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛
オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛
230 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:36:13.95 ID:M/Q1rFbX0
国王「そろそろか....」

王妃「....」チラ

王妃「本当にいいの?観に行かなくても」

国王「....」

国王「....それは」

国王「死ぬほど行きたいよ!!!当たり前だろ!!!!!!!」

国王「でもなあ!私がライブを観に行ったら誰がこっちをするんだ!!!!!!!!」

国王「クソー!!!!!今すぐ誰か政権交代してくれぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ジタバタ

王妃「国王は辛いわねぇ」

国王「本当だよ....」ゲンナリ
231 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:37:10.54 ID:M/Q1rFbX0
「陛下!会場周辺の気温が急激に上がり始めています!」

「陛下!会場を震源とする地震が発生しています!」

国王「....来たか」

「まずいです!会場周辺だけではなく、星全体の気温が急激に上昇しています!」

王妃「生中継やってるから当然ねぇ....」

国王「....」

王妃「あなた?」

国王「ウサミンのライブに、星中が喜んでいる....」ウルウル

王妃「感傷に浸っている場合じゃないでしょ!!!」

国王「おぉそうだった」
232 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:41:46.11 ID:M/Q1rFbX0
「陛下!気温の上昇が止まりません!」

「時間を経るごとに揺れも増しています!」

「このままではウサミン星が持ちません!!!!!」

国王「....」

国王「....君たち」

国王「ウサミンのライブを、リアルタイムで見せてあげられなくて」

国王「すまない」ペコ

「陛下っ!?」

「やめてください!?」
233 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:42:24.14 ID:M/Q1rFbX0
国王「この借りは必ず返す」

国王「具体的にはあとで生ウサミンと合わせてあげるつもりだ」

「一生ついていきます!」

「握手はOKですか!?」

「ダメに決まってんだろ馬鹿か!?」

「写真まではセーフですよね!?」

「せめてサインなら....」

王妃「そんな適当な約束して大丈夫なの?」

国王「....」

国王「....」
234 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:43:04.08 ID:M/Q1rFbX0
国王「....改めまして」

国王「君たち」

国王「我が星の科学技術は何のために発展してきたのか」

国王「わかるかね」

「「「「「....................」」」」」

国王「....それは」

国王「今日、この日のためだ!!!!!!!」バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」
235 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:43:49.03 ID:M/Q1rFbX0
国王「ウサミン星の人々が、何の心配事もなくライブに酔いしれるために」

国王「我々でこの危機を救うんだ!!!!!!!!!!!!!」グッ

「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」

「「「「「「「はいっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
236 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:44:35.85 ID:M/Q1rFbX0
王妃「珍しくトップらしいことやってるじゃない」クスクス

国王「ふっ....」クスリ

国王「....娘の晴れ舞台の邪魔を許す父親なんて」

国王「宇宙中探し回ってもいないんじゃないかな?」ニヤリ

王妃「....その通りだわ」ニッコリ
237 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/21(土) 22:45:07.29 ID:M/Q1rFbX0
続きます
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 00:29:43.57 ID:keKyIFj8O

国民の一体感で星がヤバい
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/22(日) 05:54:13.94 ID:iiHshC3a0
ちひろに星の存在がバレたら国民全員グッズで尻の毛まで抜かれるな
240 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/29(日) 07:17:26.72 ID:GcGDrG1N0
菜々「....」ポケー

P「菜々さん」

菜々「....」ポケー

P「ダメですね」

国王「あれだけのことをやり遂げたんだ」

国王「仕方ないな」

P「誰よりも菜々さん本人が、現実感がないのかもしれません」
241 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/29(日) 07:18:24.36 ID:GcGDrG1N0
P「あ、そういえばそっちは大丈夫でした?」

国王「大丈夫じゃないに決まってるだろうが!」

P「ですよねー」

国王「ウサミン星始まって以来の危機だったんだ」

国王「今までの科学技術の積み重ねがなかったらどうなっていたことか」

王妃「恒星になりかけてたわよ」

P「そうはならないでしょ....」
242 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/29(日) 07:18:54.91 ID:GcGDrG1N0
菜々「ハッ!?」

P「菜々さんが帰ってきた」

菜々「Pさん!?今何時ですか!?」

P「20時半くらいですね」

菜々「えぇっ!?ライブが終わってからもうそんなに....」

P「ずっとボーっとしてましたからねぇ」

P「余韻に浸ってるのを邪魔するわけにもいきませんし」

菜々「余韻、余韻なんでしょうか....?」

P「?」
243 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/29(日) 07:20:48.17 ID:GcGDrG1N0
菜々「なんだか、いくら時間が経っても」

菜々「さっきのライブのことを頭が処理しきれないんです」

菜々「何もかもが初めてで、イレギュラーで、それなのに来てくれた皆さんの歓声は温かくて」

P「もはや温かいってレベルじゃなかったと思いますけどね」

菜々「でもそのおかげで」

菜々「ライブが夢だったなんて思わせてくれないんです」

P「あんなのを目の当りにしたら、現実だと信じるしかないですもん」

菜々「今抱いている感情も全く整理できません」

菜々「こんなのも初めてですねぇ」ウフフ

P「....」
244 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/29(日) 07:21:27.06 ID:GcGDrG1N0
P「菜々さん」

菜々「?」

P「満足できましたか?」

菜々「....ライブが終わった直後にそれ聞いちゃいます?」

P「一応これ聞いとかないと終われませんから」

菜々「もー....」
245 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/29(日) 07:22:04.77 ID:GcGDrG1N0
菜々「....」

菜々「これで満足できなかったなんて言ったら、私一生満たされることがなくなりますよ」クスクス

P「やーでも突然ライブやるとか言い出す菜々さんですから」

菜々「その節はご迷惑をおかけしました!」ペコ

P「『満足できなかったから明日もライブやる!!!』とかなったらたまんないですし」

菜々「そんなことしたらナナの身体どうなっちゃうんでしょう....」

P「今は何ともないんですか?」

菜々「はい、今は」

P「あっ....」
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