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【ガルパン】みほ「直下さん」 エミ「小島だよ!!」
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34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/02(月) 03:41:49.72 ID:7KgP08Xf0
みほ「……それでね……」
エミ(なんだかんだで家族に対し、すごい愛情はあるんだなあ)
エミ(ちょっと考え方が違ってて苦しんでるみたいだけど……)
エミ(ちゃんと家族としての愛は持ってるんだ……)
エミ(戦車道への姿勢の違いとか、重圧とかで、素直になれないんだろうなあ……) メルメルメルメルメル
エミ(……あっ) ゴソウシンッ
エミ(わー、また「あ」行の連打ミスって送っちゃった……)
to : nishizumi_style@panzergmail,com
本文 :家族についても色々喋ってくれてます。
やっぱり思うところもあるみたいで、複雑な気持ちが強いみたいです
だけど、それでも副隊長は、ご家族みんなのことを
エミ(えーっと、続き打たなきゃ……)
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/02(月) 03:45:48.54 ID:7KgP08Xf0
エリカ「離したくはない……」
エリカ「つ、つまり、そういうことよね……?」
エリカ「いや、でもまさか……」
エリカ「からかってるだけでしょ……」
エリカ「…………」
エリカ「ええいっ、諦めるよりも信じることに賭けてみるッ」 メルメルメルメルメル・・・ソウシンッ
to : emi.kojima@softtank.ne.jp
本文 : 私のことを恋愛対象に見てるってこと?
エリカ「……」
エリカ「いやまあ、別に私はにソッチの気はないのだけど」
ヴヴヴヴヴヴヴ
エリカ「来た!」
to : emi.kojima@softtank.ne.jp
本文 : 愛しているって言ってます
エリカ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/02(月) 13:46:54.04 ID:1k7t03MIO
諸々終わった後に大騒ぎになる未来しか見えない
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/03(火) 00:46:31.27 ID:KRYkxRTa0
寝落ち申し訳ない……投下します
38 :
>>35の最後、toとfrom間違ってたやんけ深夜は駄目だな(意味が通るように脳内補完してください…)
[saga]:2019/12/03(火) 00:56:15.94 ID:KRYkxRTa0
エミ(…………)
エミ(ヒビの入ったダムみたいに色々漏らし始めてるけど……)
エミ(重い、重いよぉ……) メルメルメルメルメル
エミ(罪悪感もあるし、そろそろ逃げてもいいですか隊長〜〜〜〜!) ソウシンッ
to : emi.kojima@softtank.ne.jp
本文 : そろそろ限界っぽいです
エリカ「げ、限界って何が……」
エリカ「あっ、また来た」
from : emi.kojima@softtank.ne.jp
本文 : 私じゃもう相手できそうにないんで、代わってもらっていいですか?
エリカ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
エリカ「……」
エリカ「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?」
39 :
また間違えとるやんけ>>38最初はエリカ宛のメールです……
[saga]:2019/12/03(火) 01:40:55.08 ID:KRYkxRTa0
エリカ「か、変わる……!?」
エリカ「えっ、な……どういう……」
エリカ「……!」 ハッ
エリカ「まさか寂しさや悲しさを埋めるためにあいつに抱かれてたけど……」
エリカ「私への想いがあふれて抑えきれなくなったみたいな……?」
エリカ「いや、でも、そんな……」
from : emi.kojima@softtank.ne.jp
本文 : 多分、今は優しく抱きしめてあげるのがいいと思います。
つらそうだし、多分それを一番本人も望んでいるかと。
エリカ「……!」
エリカ「くっ、そ、そこまで言われたら、私は――――ッ!」 ダッ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 01:42:40.21 ID:KRYkxRTa0
エミ「それじゃあ……」
みほ「うん……ありがとう」
エミ「う、ううん、いいの」
エミ(こ、心いったーーーーーーーーい)
エミ「じゃあまたあしたね」
バタン
エミ「……はぁ〜〜〜〜」
エミ「隊長、ちゃんと副隊長のこと優しく抱きしめてくれるかなあ」
エミ「やっぱり家族の愛って大事だもんねぇ
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 02:41:54.14 ID:KRYkxRTa0
エミ「とりあえず背後から見られてもまずいし、部屋に戻って隊長からの返信を……」
ドンッ
エミ「あたっ」
エリカ「悪いわね、急いでたから――」
エリカ「って、小島!」
エミ「小島だよ!!」
エリカ「ん?」
エミ「ん?」
エミ「あ、ごめ、ちょっと色々あったせいでテンパってて……」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 02:46:01.82 ID:KRYkxRTa0
エリカ「色々って……」
エリカ「あ、そうだ、丁度いいわ」
エリカ「あんたに聞きたいことがあるのよ」
エリカ(悪質な冗談の可能性だってあるし、念には念を……)
エリカ「さっきさ、副隊長の部屋に居たのってホント?」
エミ「!」
エミ(もう話が伝わって……?)
エミ(あっ、隊長の腹心みたいになってるし、それでかな)
エミ「うん、本当だけど……」
エミ(……あっ)
エミ(ひょっとして、隊長はすぐには来れないから、逸見さんに頼んだのかなあ)
エミ「……行くの? 副隊長の部屋」
エミ(まあ、逸見さんの話もしてたし、メールでも伝えてあるし、ありではある……のかなあ)
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 02:55:28.05 ID:KRYkxRTa0
エリカ「そ、そんなわけ……」
エミ「……」
エリカ「……ッ」
エリカ(この顔……本気のヤツじゃないの……)
エリカ(これでも戦車道に憧れて、ずっと戦車に乗ってきた……)
エリカ(誰より真剣に、常にガチでやってきたからこそ、私には分かる……)
エリカ(本気なのか、そうじゃないのか……)
エリカ(この目は、間違いなく本気のソレッ)
エリカ「…………」
エリカ「さっき聞いた話が本当なら……」
エリカ「正直、まあ……」
エリカ「……行ってもいいかな、って思ってるわ」
エミ「!!」
エミ(ああ! ああ! とうとう二人が歴史的な和解を!?)
エミ(やだ、普通に同級生として嬉しいかも!)
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 02:58:34.68 ID:KRYkxRTa0
エリカ「……冗談じゃ、ないのよね?」
エミ「あ、当たり前じゃん!」
エミ「私だって、やっていい冗談と駄目な冗談くらいわかってるつもりだよ!」
エミ「ましてやさっき連絡してたヤツとか、他人の人生を左右するような大事なやつなんだよ!?」
エリカ「う、そ、そうよね、悪かったわよ……」
エリカ(やっぱり……本気の目だわ……)
エリカ(ってことは……みほは私のことを……)
エリカ(……)
エリカ(正直本命は隊長だったけど、でも隊長はアイドルのような高嶺の花……)
エリカ(本当は……隣に並び立つあの娘のことが好きだったような気がしてきたわね……)
エミ(逸見さんの中で、私は隊長に冗談の報告するようなヤツなのかなあ……) ショボン
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 03:24:13.56 ID:KRYkxRTa0
エミ「……一応確認だけど……」
エミ「逸見さんも、その、冗談とかじゃないよね?」
エリカ「ハァ!?」
エリカ「こんなこと冗談で言うわけないじゃない」
エリカ「ちょっと考えたら分かるでしょ」
エミ(今しがた同じようなこと言われたんだけど。怖いから言わないけどさァ……)
エミ「まあ、それならいいんだけど……」
エミ「あっ、このことは他の皆には内緒だよ?」
エリカ「わかってるわよ」
エリカ「っていうか広められたら私も困るし、あんたも忘れなさい」
エリカ「何なら今すぐメールボックス全部消しなさい、どうせ消えたら困るものなんてないでしょ」
エミ「え、ええ〜……」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/03(火) 03:26:54.05 ID:KRYkxRTa0
エリカ「……まあいいわ」
エリカ「あんまり待たせてもまずいだろうし、私は行くわよ」
エミ「うん、それがいいと思う」
エミ「……色々限界で溢れ出してたし、ベッドとか湿りまくってるだろうしね……」
エリカ「……」 ムラッ
エリカ「じゃ、じゃあ、いくわ」 タッタッタッタッ
エミ「うん、副隊長のこと、よろしくねー!」
エミ「まだちょっと怯えてるし、優しくしてあげるんだよー!」
エリカ「……ふん。絶対に優しくシてやるとは言えないけど、努力くらいはしてあげるわ」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/03(火) 06:10:01.93 ID:+9SG0FD40
黒森峰出奔の真相である
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/12/03(火) 11:34:14.01 ID:u3Am/P4B0
誕生日全覚えのみほが小島の名前を覚えてないわけ無いだろ
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/03(火) 12:21:01.94 ID:fCusO9ySO
直下に覚えた方がいいって言われたから覚えるようになったんやろ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/04(水) 02:15:54.14 ID:l88FoEtL0
連日眠気から逃げ切れず申し訳ない
投下します
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/04(水) 02:40:25.64 ID:l88FoEtL0
みほ「……ふぅ」
みほ(ちょっと、取り乱しちゃったな……)
みほ(ああやって吐き出せること、なかったし……)
みほ「……」
みほ(友達って、いいなぁ……)
みほ(小島さんとも、もっと早くに仲良くなれていたらよかったのかな……)
みほ「……」
みほ「名前とか、覚えているといい、かぁ……」
みほ「そうだよね……名前とか、あと祝われたら嬉しいお誕生日とか……」
みほ「血液型とか、色々、知っていかなくちゃ」
コンコン
みほ「はっ、はひゃいっ」
みほ(ひゃう、変な声出た……)
エリカ「……入るわよ」 ドキドキドキ
みほ「逸見さん……」
みほ(ど、どうしよう……今一番気まずくて今一番愛たくない人なのに……)
エリカ「あー……その、何……」
エリカ「小島から聞いてさ」
みほ「!」
みほ「そ、そうなんだ……」
みほ(全部話されちゃったんだ……)
みほ(でも……)
みほ「でも、丁度いいかも」
エリカ「え?」
みほ(ずっと逃げるわけにはいかなかったし……よかったのかも……)
みほ(どうも苦手だったけど、仲良くなって、その苦手意識をすてなくちゃ……!)
みほ「私も丁度――逸見さんとお話がしたかったし」
エリカ「!!」
エリカ「そ、それってどういう……」
みほ(そう、仲良くなるために、まずは――)
みほ「逸見さんのこと、イロイロと、知りたいなって」
エリカ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜///!!」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/04(水) 02:46:53.47 ID:l88FoEtL0
エリカ「し、仕方ないわね」
エリカ「そこまで言うなら、めくるめく世界を教えてあげるわっ」
みほ「本当?」 パァァァァ
みほ「嬉しいなあ……」
エリカ(この笑顔も本物としか思えない……)
エリカ(つまり、本当に私のことを……)
エリカ「……ふっ」
エリカ「たっぷりと新世界を教えてあげるわ」
エリカ「まあ、私も知らない世界だけど」 ヌギヌギ
みほ「えっ、なんで脱――」
みほ「ま、待って! 目がこわ――」
みほ「らめえええええええええええええええええええええええええええええ」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/04(水) 02:52:46.22 ID:l88FoEtL0
今夜終わらせようかとおおったんですが、眠気がピークでまた寝落ちしそうなので、
今日は一旦中断して、その代わり明日きっちりやりますので許してください……
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/04(水) 18:27:10.14 ID:ayHhtTYFO
ゆっくりでいいよって名言もあるしゆっくり丁寧にしっかりと書いてくれるなら全然問題ないな
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/05(木) 01:05:12.29 ID:jMS81Ict0
投下します
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/05(木) 01:15:32.93 ID:jMS81Ict0
しほ「ふぅ……」
しほ「疲れたわね……」
しほ「まさかこれほどまでに苦情の電話が来るなんて……」
しほ「スポンサーのお偉方は暇なのかしら」
しほ「特に西住流の老婆連中……」
しほ「音の反響で頭下げてるか分かるなんてバケモノね……」
しほ「おかげでペコペコ頭下げながら自然に中指が立つ身体になっちゃったわ……」
しほ「……」
しほ「胃が痛い……」
しほ「十連覇記念パーティーを連日する予定だったから大量に用意した食料を一人で食べているのもあるけど……」
しほ「……はあーーーーーーー……」
しほ「陸に戻りたいわ……」
しほ「あの人に会いたい……はー……」
しほ「……」
しほ「まったく、こんな姿、人には見せられないわね」
しほ「学園艦にも自分用の家を購入しておいてよかったわ」
しほ「部外者に見せられない資料とかもあるからだったけど……」
しほ「こうして緩みきれる場所は貴重ね……」
しほ「まあ、あの人がいないのは寂しいけど」
しほ「あの子達は寮住まいだし、急に帰ってでもこない限り、だらけててもいいのが――」
ガラガラ
しほ「!?!?!?」
しほ(だ、誰か来た!? ま、まずいわ、ちゃんと服を着てそれから……) アワワ
しほ(いや、それよりも、娘以外が押しかけてきてる最悪のパターンもあるし、まずは誰が帰ってきたのか確認を――)
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/05(木) 01:20:29.17 ID:jMS81Ict0
みほ「……」
しほ「み、ほ……?」
しほ(えっ、どうしたの……)
しほ(そんな生気のない目……)
しほ(最近元気はなかったけど、あの目は、そう)
しほ(まるで常夫さんのpixiv検索履歴にあった『レイプ目』そのもの……)
しほ(洋服も乱れているし、まるで何かから逃げてきたかのような――)
みほ「……」 プイッ
しほ「あっ……」
しほ(し、しかも、一声もかけずに、部屋へ……)
しほ(休日は帰ってきていいように部屋は用意してあるけど、実家や寮ほど物もない……)
しほ(よほどのことがないと、ここにわざわざアポ無しでなんてこないはず……)
しほ「……」
しほ(でも直接聞くのは躊躇われる……ここは……) ピッポッパッ
しほ(まほに電話して、学校で何かあったのか聞いてみましょう) トォルルルルルルン
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/05(木) 01:41:00.45 ID:jMS81Ict0
まほ「……」
まほ「遅い……」
まほ「メールも中途半端なやつしかこないし、何かあったのか……?」
ヴヴヴヴヴヴヴ
まほ「ん?」
まほ「この番号……」
まほ「ま、まさか!」
まほ「……」 ヴヴヴヴヴ
まほ「……」 ヴヴヴヴヴ
まほ「……」 ヴヴヴヴヴ
まほ「……はぁ」 ピッ
まほ「はいもしもし」 キリッ
しほ『間がありましたね、まさか出ないでフェードアウトしようという腹では』
まほ「気のせいです」
まほ(西住流の中年以上は全員エスパーか・・・?)
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/05(木) 01:59:54.36 ID:jMS81Ict0
しほ『それよりも、みほのことです』
まほ「!!!」
まほ(まずい、今の状況を素直に言えば、みほを苦しめるようなことを言い出しかねないっ)
まほ「みほ、は……意外と元気にやってますよ……」
しほ『嘘をおっしゃい』
まほ「嘘というわけでは……」
しほ『母の目は誤魔化されませんよ』
しほ『私はこの目でみほを見たのですから』
まほ「!!!!!!」
まほ(馬鹿な……そ、それは一体――)
まほ(そ、そうか!)
まほ(学園の様子を、ひいてはみほの様子を見に来ていたのか!)
まほ(謝罪電話ばかりで飽きたとか、現状説明のため色々確認にきたとか、理由には困らない)
まほ(みほの様子の報告連絡が途絶えたのも、それなら説明がつく……)
まほ(V逸直後のお母様の前でこっそり携帯をいじれる者など、この世のどこにも居ないだろうからな……)
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/05(木) 02:46:10.26 ID:jMS81Ict0
しほ(……あの子に何かが起きているなら、言葉のチョイスは配慮すべきかもしれない)
しほ(でも、今はそれも分からない……)
しほ(ならば単刀直入に、何かあったのか聞くのが一番)
しほ『……みほ、どうかしたの?』
まほ「!!!!」
まほ(みほの頭がどうかしたのか聞いてくるなんて……)
まほ(こんなことは初めてだ……)
まほ(皮肉にしろ本気にしろ、下手な対応はまずい……)
まほ(V逸の反動で暗黒期突入など、あってはならない……)
まほ(ここは慎重に……)
まほ「どうもはしてないです」
まほ「少なくとも心配するほどでは」
しほ『あれで????』
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/05(木) 05:20:30.34 ID:GPgrcJhQ0
黒森峰出奔の真相である
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/05(木) 12:12:51.85 ID:Z2BXF3jkO
イッツミーさんよくこれだけやらかして五体と五感が無事でいられたなぁ
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/05(木) 14:24:45.33 ID:PQE5y7DbO
そら戦車喫茶はじめ会うとき会うときガン無視しますわ
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 01:04:43.35 ID:ncKbLCQ/0
こたつで寝落ちするから疲れが取れずに翌日も寝落ちするのでは、と気付いたものの、
普通に明日からしばらく投下できないので、いけるとこまでいきます
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 01:18:38.45 ID:ncKbLCQ/0
しほ『まほ、貴女本気で言っているの?』
しほ『どう見てもどうかしちゃってたわよ』
まほ「そ、そんなことは……」
しほ『早急に対処する必要があります』
まほ(この口ぶり、やはりお母様は『母』ではなく『黒森峰を率いるもの』としてみほに鉄槌を下そうと……)
まほ「待ってください」
まほ「何もしないわけにはいかない、というのはわかります」
まほ「ですが、みほは正気です」
まほ「あの子は強い子です」
まほ「我々が何かをしなくても……」
しほ『……』
しほ(そんな強い子があんな感じになっていたのに……)
しほ(まほは気付いていないのかしら……)
まほ「……」
まほ(少し大げさに言ってでも、まずはお母様の厳罰からみほを守る)
まほ(あの子を守るためならば、私はなんだって出来る)
まほ「みほなら本当に大丈夫です」
まほ「さっきも笑顔で楽しそうに乗ってましたよ」
しほ(……あの子の状態を見るに、直接的な原因はおそらく戦車ではない……)
しほ(まほが見た後で、誰かに襲われた……?)
まほ「あの子は戦車を愛してますし、見守るのも愛です」
しほ(……っと、考え事に集中して、まほの話がおろそかになっていたわね)
まほ「好きじゃなきゃ、あんなに色々行かないですよ」
まほ(具体的にどこに行ってるかの明言は、矛盾を避けるために控える)
まほ(これならばいくらでも言い訳がきく)
しほ『色々イく……?』
しほ(……あのみほの状態……)
しほ(そして、みほが『喜んで乗って、色々イっていた』)というまほの情報……)
しほ『まほ……まさか貴女が……!』
まほ「はい?」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 01:45:36.45 ID:ncKbLCQ/0
しほ『……』
しほ『正直に答えなさい』
まほ「ッ」
まほ(電話越しにも伝わるこの圧……ッ)
まほ(まさか、嘘が見抜かれ――!?)
しほ『貴女が……みほに、その、それをおこなったの?』
まほ「……」
まほ(駄目だ……これ以上の下手な嘘は、みほにも迷惑をかける……)
まほ(素直に謝ろう……罰があっても、受け入れるしかあるまい……)
まほ「……すみません……」
しほ『…………』
しほ『そう……』
しほ『…………』
しほ(ど、どうしよう……愛娘二人が揃って黄金期になるはずが、どうしてこんなことに……)
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 02:04:21.63 ID:ncKbLCQ/0
まほ「ところで……」
まほ「黒森峰敗退の原因となったみほの処遇についてですが……」
しほ『……聞くだけ聞くわ』
まほ(もはや私もみほもお咎めなしとはいかないだろう……)
まほ(元々処罰を待つのみだったが……)
まほ(しかし、もしお母様が言うくらい、みほが大会を引きずり落ち込んでいるのだとしたら……)
まほ(厳格なお母様の処罰に、みほの繊細な心は耐えられないかもしれない)
まほ(こうなれば……)
まほ(先にこちらから処罰の内容を提言する)
まほ(甘くなさすぎる処罰で、体裁が保てる)
まほ(それでいて、みほが追い込まれすぎないような罰則)
まほ(即ち――)
まほ「罰として、謹慎させるというのはどうでしょう」
しほ『近親!?!?!?!?!?!』
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 02:29:01.66 ID:ncKbLCQ/0
まほ「そんなに驚かずとも……」
しほ『驚くに決まっているでしょう』
まほ「はあ……」
まほ「私は身内であっても他と変わりなく接していたつもりでしたが……」
まほ「そこまで妹には甘く見えてたのでしょうか……」
しほ『正直、妹に大分甘いとは思っていました』
しほ『でも、でもまさかこんな……』
まほ(謹慎処分を提案しただけでそこまで驚かれるとは……)
しほ(近親相姦だけでもアレなのに、よもや罰則としてソレを提案してくるなんて……)
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 03:11:49.99 ID:ncKbLCQ/0
しほ『…………』
しほ(私には……西住流を背負う義務がある……)
しほ(まほも、みほも、大切な娘)
しほ(だけど……)
しほ(西住流の未来を想うなら……)
しほ『まほ……』
しほ『例え一度優勝を逃したとしても、貴女は黒森峰に――』
しほ『いえ、西住流に必要不可欠な存在よ』
しほ(……例え、妹に手を出すくらい、人間性に難があったとしても……)
しほ『……そんな貴女とみほを並べておきたかったけれど……』
しほ『常にそうして二人を並べてしまったことが、過ちを呼んだのかもしれないわね……』
まほ「お母様……」
しほ『……』
しほ(こんな形でしか貴女を守れない愚かな母だと笑いなさい……)
しほ『みほは――転校させます』
まほ(転向か……確かにもう車長としてはイップスになってるかもしれないし、砲手あたりに転向するのはありかもな……)
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/06(金) 03:36:02.04 ID:V8Ps2fzz0
きんしんで近親がパッと出てくるのもどうなんだ母上www
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 03:51:37.60 ID:ncKbLCQ/0
<みほの自室>
みほ「……」
みほ(汚されちゃった……)
みほ(ボコは……ボコボコにされても立ち上がるけど……)
みほ(パコパコはされてないから、立ち上がれるのか分からないや……)
コンコン
みほ(……)
しほ「……ドアを開けたくないというなら、それでも構いません。そのまま聞きなさい」
みほ「……」
しほ「みほ、貴女を破門とし、転校させます」
みほ「……」
しほ「……とはいえ、すぐに転校させては、バッシングも増えるというもの」
しほ「転校自体は切りよく来年からとします」
しほ「……それまで、転校したい学校を決めておきなさい」
しほ「学校には……適当に言っておくから、部屋を出たくないのであれば、ずっとそこにいなさい」
しほ(みほに性的に手を出してる者がいるならとっ捕まえたいけど……できるとは思えない)
しほ(オトナの気配に敏感で、すぐさま行為を中断できるのが高校生というもの……)
しほ(かつて私がそうであったように……)
しほ(しっぽを掴むのが難しいのなら……せめて、辛い思いはしなくていいように……)
みほ「……」
みほ(転校……)
みほ(……)
みほ(どうせなら……もう、戦車道とは離れられたらいいなぁ……)
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/06(金) 04:05:56.10 ID:Fp6HM8ruO
>>70
ふしだらな母と笑いなさい
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/06(金) 10:13:28.22 ID:m8D8Sz0RO
間の悪さとすれ違いがピタゴラ装置みたいな見事な連動を生んで破滅に進んでる
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 20:13:09.69 ID:ncKbLCQ/0
終わらせれる直前に寝落ちるとは……ちょっと予定があるのでタイムオーバーになるかもしれませんが投下します。終わらせたい。
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/06(金) 20:18:44.28 ID:LpcXpDfDO
がんばれ
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 20:19:49.51 ID:ncKbLCQ/0
☆ ★ ☆ ★ ☆
【翌日】
エリカ「えっ、みほ、来てないんですか?」
まほ「ああ……」
まほ「今はお母様の手引で実家に戻っている」
まほ「早い話が謹慎処分だな」
エリカ「そうですか……」
エリカ(昨日は結局最後の最後で突き飛ばされちゃったし、焦りすぎたことを謝りたかったけど……)
エリカ(謹慎が解けたらゆっくりと仲を深めたらいいわよね) フフフ
まほ(今日のエリカはいつにも増して気持ち悪いな……)
エリカ「ところで、謹慎っていつまでなんですか?」
まほ「そういえば聞いていなかったな……」
まほ「まあ、そんなにかからないだろう」
まほ「傷を癒やすいい機会だし、傷が癒えたら戻ってくるさ」
エリカ「はい」
エリカ(もう、折角なんだから、私を頼ってくれてもいいのに……) カノジョヅラ
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 20:27:12.79 ID:ncKbLCQ/0
☆ ★ ☆ ★ ☆
【翌日】
エリカ「何か全ッ然みほ帰ってこないんですけどォ!?」
まほ「いや、それが、長いなと思って私も今日お母様に聞いたんだが……」
まほ「みほは何か転校したと……」
エリカ「!?!?」
エリカ「何ですかソレ!」
エリカ「黒森峰から脱出成功イリュージョンなんて笑えませんよ!」
小梅「落ち着いて逸見さん多分それ天功だよね転校の話だよ何でか会話が成り立ちそうだけど!」
まほ「それが……」
まほ「みほが、黒森峰で戦車道をやれる精神状態じゃないと言ったらしい……」
エリカ「!」
まほ「それで……お母様も、今のみほの精神状態で黒森峰の戦車道に身を置かせることはできない、と……」
エリカ「そんな……」
エリカ(恋人に何の相談もなく、そんな勝手に……)
エリカ(酷い……許せない……!) ギリィッ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 20:33:38.72 ID:ncKbLCQ/0
みほ「あ〜〜〜〜〜〜〜」
みほ「なんだろう、黒森峰を出ただけで、空気が美味しい……」
みほ「何か引くほど元気になってきたな……今なら笑いながらヤスリで乾布摩擦出来そう……」
みほ「あの酷い事件の前から馴染めてなかったし、これでよかったのかも……」
みほ「それにしても、大洗女子かぁ」
みほ「戦車道のない学校がすんなり見つかってよかったな」
みほ「……昔は好きだったけど、もう戦車は見たくないし……」
みほ「早く見つかったから、mixiで結構在校生の情報予習できたし」
みほ「結構皆本名で登録してるんだ……」
みほ「私は絶対やめろってお母さんに口を酸っぱくして言われてたもんね……」
みほ(それで腹を立てて昔作ったお母さんの捏造淫乱エピソードの暴露コミュニティ、まだ動いててちょっと引いたなぁ)
みほ「……それでもネットに個人情報流れてる一部の人しか覚えれてないし、向こうについたら頑張らなきゃ」
みほ「まず最優先はクラスの皆だよね」
みほ「……黒森峰では、友達出来なかったし、あんな酷いこともされちゃったもんね……」
みほ「今度からはちゃんとお友達を作って孤立しないようにしないと、また……」 ブルブル
みほ「……ううん、だめだめ」
みほ「折角黒森峰を出たんだから、今度は前向きに、楽しくいかなきゃ」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 20:38:37.67 ID:ncKbLCQ/0
みほ「小島さんも言ってたもんね……」
みほ「やっぱり名前くらい覚えてる方が印象いいって……」
みほ「今度は友達たくさんできるように、生年月日や血液型、あらゆる情報を覚えないとなあ……」
みほ「うん、がんばって、戦車道と関係ないお友達を作らなくちゃ……」
みほ「小島さんとは、お友達になれそうだったのに、なれないまま逃げてきちゃったし……」
みほ「次は……繋がりを、大切にしなくっちゃ」
みほ「そして今度は、絶対にもう逸見さんみたいな人とは関わらないようにしなくちゃ!」
〜 小島い 〜
エミ「小島の読みは『オシマ』じゃなくて『コジマ』だよ!!!!!」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/12/06(金) 20:39:03.94 ID:ncKbLCQ/0
終わりです。
一発ネタですらこんなにかかるとは思ってませんでした。
お付き合いありがとうございました。
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/12/06(金) 22:51:55.00 ID:V8Ps2fzz0
西住レイプ! 虎と化した逸見
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/06(金) 23:01:37.97 ID:LpcXpDfDO
まったく大島さんのせいで無茶苦茶だよ
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/12/07(土) 08:04:33.89 ID:Ot28F8O/O
なんでや!小豆島さん悪くないやろ!
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