「愛され体質の後輩と愛でたい先輩」

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33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:15:58.91 ID:G6osa6uy0
先輩「……」


友「もー、私行く前に言ったじゃん」


先輩「そ、そんなことより」


友「ん、何よ?」


先輩「……残念って」


友「へ? ……ああ、あんなのお世辞よ、気にしないの」


先輩「うん……」


友(ほんっと、気が小さいんだから)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:18:00.43 ID:G6osa6uy0
先輩「というか、後輩ちゃん夏休み予定だらけだったわね……」


友「そうね。大体予定入ってたわね」


先輩「あの中に男子との予定も……」


友「まあ、無いとは言い切れないわね」


先輩「……」


友「落ち込まない! とにかく、約束できただけでも良かったでしょ」


友「遅れてたら夏休み中に会えなかったかもしれないのよ?」


先輩「……確かに」


友「ね? 頑張りましょ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/08(木) 21:18:52.81 ID:G6osa6uy0
ここまで〜次回は夏休みに突入します。

レスありがとうございます。とっても糧〜。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/08(木) 23:34:43.52 ID:pqnLZIgqo
めでたい
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/09(金) 08:09:36.99 ID:h5ClTn8JO
不穏フラグかな?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 21:58:05.72 ID:glIoUxE20
夏休み


先輩「……」


先輩(気づかなかった……)


先輩(まさか出かける日が)


先輩(夏休み初日だったなんて)


後輩「先輩〜」


先輩「あら。……!」


後輩「お待たせしちゃいましたか? ごめんなさいっ」


先輩(私服、良い……!)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 21:58:59.64 ID:glIoUxE20
後輩「夏休み、始まりましたねっ」


先輩「え、ええ。そうね」


後輩「ふふっ、まさか夏休みのスタートに、先輩と遊べるなんて思ってなかったです!」


先輩「わ、私も……」


後輩「えへへ、嬉しいなぁ」


先輩「……///」


先輩(初日からこんなに幸せで、生きていられるかしら)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:03:21.54 ID:glIoUxE20
後輩「今日は、一緒にお洋服とか見てもらってもいいですか?」


先輩「ええ、もちろん」


後輩「やったっ。先輩みたいに、綺麗でオシャレな人とお洋服見れるの嬉しいな♪」


先輩(こっちも、可愛い貴女と一緒にいられて幸せ……)


後輩「それじゃあ行きましょっ」


先輩「ええ」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:05:08.77 ID:glIoUxE20
先輩「……」


後輩「最近すっかり暑くなりましたね」


先輩「うん」


後輩「汗拭いても拭いても出てきちゃいます」


先輩(まつ毛、長い……唇ぷるぷる……目パッチリ……首筋すっきり……)


先輩(汗が、更に良さが倍増してる……)


後輩「……先輩?」


先輩「!?」(か、顔近っ!)


後輩「……ボーっとしてました?」


先輩「え? あ、う……そ、そうみたい」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 22:07:20.03 ID:glIoUxE20
後輩「暑いですもんね! 水分補給もちゃんとしないと」


先輩「そうね」


後輩「ということで……じゃじゃーん!」


先輩「水筒?」


後輩「はい! 麦茶作って淹れてきたんです」


先輩「へえ」(家庭的……!)


後輩「良かったら、飲みます?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:08:14.54 ID:glIoUxE20
先輩「え……」


後輩「自分だけ飲むのもなと思ったので! 淹れ立てなので冷たくて美味しいですよ?」


先輩「じゃ、じゃあいただこうかしら」


後輩「はい!」スッ


先輩「……」


後輩「あ、ちょっと待ってください!」


ゴクッ


先輩「!」


後輩「……うん、味ちょうど良くできてました! 改めて、どうぞっ」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:13:21.39 ID:glIoUxE20
先輩(ちょ、ちょっと待ってこれ……)


後輩 ニコニコ


先輩(これ、か、間接キスでは!?)


先輩「……い、いただきます」


後輩「はいっ!」


先輩「……」


ゴクゴクゴクッ


先輩「ぷはっ……」


先輩(……冷たくてとっても美味しい……)
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/09(金) 22:14:02.99 ID:glIoUxE20
後輩「どうですか?」


先輩「うん、ひんやりしてて美味しいわ」


後輩「良かった〜!」


先輩「ありがとう。おかげで元気出たかも」


後輩「本当ですかっ。また喉乾いたらすぐ言ってくださいね」


先輩「ええ、了解よ」


後輩「……あ」


先輩「?」


後輩「間接キス、でしたね///」


先輩「……///」


先輩(ほんと、反則……)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/09(金) 22:16:10.74 ID:glIoUxE20
更新がちょっとできなくなるので長めの更新〜〜。


今日はここまで!次は多分週末明けになっちゃう!すまん!

お盆だよ!

そんじゃまた!
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/10(土) 19:19:32.79 ID:kOOSrv1xo
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 21:20:02.51 ID:0LeeEJX80
後輩「わ〜! お店の中とっても涼しいっ」


先輩「別世界ね」


後輩「お洋服屋さんに来て最初の感想が涼しいになっちゃった!」


先輩「ふふ、仕方ないわ。この暑さだから」


後輩「そうですね……あっ!」


先輩「ん?」


後輩「見てくださいっ、この服!」


先輩「あら、可愛いわね」


後輩「先輩に似合いそう!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 21:22:02.28 ID:0LeeEJX80
先輩「わ、私に……」


後輩「はいっ! 綺麗な先輩に、とっても似合うかなって!」


先輩(好き……)


後輩「あとこの色も、先輩の白い肌に映えると思いますし」


先輩(好き……)


後輩「って、急に話し出しちゃってごめんなさい。それくらい似合いそうだったので」


先輩(好きっ!!!)
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 21:24:28.89 ID:0LeeEJX80
先輩「そ、それじゃあ、試着してみようかしら」


後輩「本当ですか! やったっ」ピョン


先輩(反応がいちいち可愛い)


後輩「じゃあ早速試着室行きましょう!」


先輩「ええ」


後輩「楽しみ楽しみ」


先輩「あなたは、何か見なくてもいいの?」


後輩「この服を着てる先輩のこと考えたら、私のことなんて後回しです♪」


先輩(尊い)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 21:28:33.36 ID:0LeeEJX80
シャー


後輩「外で待ってるので、ゆっくり試着してくださいっ」


先輩「ええ」


先輩(……良かった、サイズ合うわね)


先輩「……」


先輩「似合ってるといいなぁ……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/15(木) 21:29:17.86 ID:0LeeEJX80
先輩「終わったわ」


後輩「はいっ!」


シャーッ


先輩「ど、どうかしら?」


後輩「……」


先輩「……?」


後輩「あっ、ごめんなさい! 見惚れちゃって」


先輩「み、見惚れて……」


後輩「そ、その……すっごく綺麗で、言葉にならないというか……綺麗ですっ!」


先輩(絶対買おう)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/15(木) 21:30:30.11 ID:0LeeEJX80
遅くなった!ここまで!

また!!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 21:41:04.46 ID:Gb9rdUocO
いいと思う
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 02:17:58.81 ID:DAZlvy5A0
後輩「ありがとうございました、わざわざ着てくださって」


先輩「ううん、あんなに褒めてもらえると思ってなかったから、嬉しかった」


後輩「本当に、本当に似合ってました!」


先輩「も、もう……いいから///」


後輩「えへへ」


先輩(天使のような笑顔……)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:18:57.43 ID:DAZlvy5A0
その後。

後輩「ちょっと大人っぽいのに挑戦してみました! どうでしょう?」


先輩「うん、とっても可愛いわ」



後輩「こんな可愛いの、似合いますかね……?」


先輩「……すごく似合ってる!」



後輩「サロペットです〜! 夏にはちょっと暑いかな?」


先輩(……ダメ、好き……可愛い……)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:19:36.37 ID:DAZlvy5A0
後輩「も〜先輩、褒め過ぎですよ!」


先輩「ご、ごめんなさい、どれもとても似合っているから」


後輩「……本当ですか?」


先輩「も、もちろん!」


後輩「……えへへっ」


先輩(この笑顔で何度私を萌え殺す気なの……!)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:21:17.28 ID:DAZlvy5A0
後輩「うーん、どれを買おうかなぁ」


先輩「あら、どれで悩んでるの?」


後輩「これとこれです! どれも先輩に褒めてもらえたので悩んだんですけど、二つまで絞ったんですが……」


後輩「先輩、選んでもらってもいいですか?」


先輩「えっ、私でいいの?」


後輩「はい! 先輩が選んでくれた方がむしろ嬉しいです!」


先輩(せ、責任重大……!)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 02:25:33.62 ID:DAZlvy5A0
後輩 ワクワク


先輩(ど、どうしよう……)


後輩「……」


先輩「わ、私は、こっちかな……」


後輩「わぁ〜! 私もそっちだと思ってました!」


先輩「そ、そうなの?」


後輩「はい! えへへ、先輩と以心伝心かもっ」


先輩(もう結婚して欲しい)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:26:45.99 ID:DAZlvy5A0
「ありがとうございました〜」


後輩「先輩も、さっき着た服買ってくれたんですね!」


先輩「え、ええ。あんなに褒められたらね」


後輩「も、もしかして無理させちゃいました?!」


先輩「そんなことないわよ!? とっても嬉しかったから、また着たいなと思って」


後輩「嬉しい〜〜!! だってだって、まだずっと頭の中にその服を着てる先輩が……」


先輩(好き……)
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:27:16.21 ID:DAZlvy5A0
おわりなのだ。

昨日のうちに更新しようとしたらこの時間だったのだ。

またね。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 02:27:44.59 ID:DAZlvy5A0
終わりっていうのは今日の更新終わりってこと!すまん!
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:13:05.58 ID:DAZlvy5A0
後輩「あ、良い時間なのでお昼ご飯食べませんか?」


先輩「あら、もうそんな時間なのね」


後輩「はいっ。何食べますか?」


先輩「とりあえずフードコートに向かいましょう」


後輩「了解ですっ」


先輩(二人きりでご飯……嬉しい)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:15:51.87 ID:DAZlvy5A0
後輩「うわ〜子どもがたくさん!」


先輩「夏休みね」


後輩「ですね! 子ども大好きなのでわちゃわちゃしてるの見ると嬉しくなっちゃいます」


先輩「そうなの」


後輩「はいっ! 可愛いですっ」


先輩「……」


後輩 ニコニコ


先輩「うふふ、可愛い」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:17:49.16 ID:DAZlvy5A0
先輩(……今、心の声が漏れた……!?)


後輩「……」


先輩(うう……)


後輩「そうですね! 子どもは可愛いですよね〜〜」


先輩「えっ!? あ、そ、そうねっ」


先輩(よ、良かった! 子ども達に言ったと思ったみたい)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/17(土) 23:19:07.42 ID:DAZlvy5A0
先輩「そ、それじゃあ。 何を食べる?」


後輩「そうですね〜、なんだかガッツリって気分じゃないかもです! カフェとかで軽食でも良さそうですね」


後輩「先輩とゆっくりお話したいし」


先輩(絶対にカフェ、カフェしか見えないわ、カフェ以外の選択肢はもう私の中にないっ)


後輩「どうですか?」


先輩「ええ、カフェにしましょう」


後輩「はいっ♪」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/17(土) 23:19:49.14 ID:DAZlvy5A0
ここまで。

書き溜めが尽きる。隔日更新になるやも。

ではまた〜。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:51:41.85 ID:m/R//mSv0
先輩「ふぅ、涼しいわね」


後輩「はい〜。フードコートはエアコン弱めでしたね」


先輩「ね。それに人も多いからとっても暑く感じたわ」


後輩「ですねっ」


「ご注文はいかがいたしますか?」


先輩「サンドイッチセット一つ。ドリンクはアイスコーヒーで」


後輩「……!!」


「ミルクはいかがいたしますか?」


先輩「あ、要らないです。……どうしたの?」


後輩「あっ、いえっ……わ、私も同じもので、ドリンクはオレンジジュースで」


「かしこまりました」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/19(月) 21:54:19.77 ID:m/R//mSv0
後輩「先輩……」


先輩「ん?」


後輩「アイスコーヒーなんて、とっても大人ですね!」


先輩「え、そ、そう?」


後輩「はい! しかもブラック!」


先輩「確かに、珍しいかも?」


先輩「昔からここには来てたのよ。勉強のためにね。それで、一番安かったのがコーヒーだったから」


後輩「……そうなんですね」


先輩「うん。サンドイッチもとても美味しいから。久しぶりに食べられて嬉しいわ」


後輩「良かったですっ。えへへ」


先輩(貴女と一緒だから、余計にね……)
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/19(月) 21:55:32.44 ID:m/R//mSv0
後輩「私もここ、よく来ます!」


先輩「あら、そうなの」


後輩「お父さんとよく一緒に来てました」


先輩「うふふ、小さい頃?」


後輩「最近でもよく行きます!」


先輩「そうなの。仲が良いのね」


後輩「はいっ。先輩はどうなんです?」


先輩「私は……うーん、仲は良いけど」


先輩「すっごく過保護なのよね」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/19(月) 21:57:28.63 ID:m/R//mSv0
後輩「えっ、過保護なんですか?」


先輩「ええ。今日も出る時にとっても心配してたわ」


先輩「『暑いから気をつけろよ』、『何時に帰ってくるんだ?』、『事故には気をつけて』、『忘れ物ないか?』」


先輩「有難いけどね、心配されるのは」


後輩「……先輩って、とっても素敵な人なんだなって思います」


先輩「え?」


後輩「そんなに気にかけてくれる素敵なご両親がいるんですもん。先輩も間違いなく素敵ですっ」


先輩「///」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/19(月) 21:57:58.96 ID:m/R//mSv0
てなわけでここまで。

夏終わっちゃう。やばい。

そんじゃまた〜
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 17:17:57.05 ID:OqCV5/UIO
更新乙
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 21:34:02.80 ID:7smnbyUz0
先輩(どうして、こんなに良い娘なのかしら)


後輩「あの、先輩」


先輩「? 何かしら」


後輩「友先輩とは、どんな間柄ですか? なんだかとっても親しく見えたので!」


先輩「友? 幼馴染なのよ。小中高ずっと一緒の」


後輩「え! そうなんですか! 通りで仲良しなんですね〜」


先輩「そうなのよ」


後輩「友先輩って水泳部ですよね? とっても速いって聞きました!」


先輩「そうね。昔から水泳が大好きだったからね」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:36:26.13 ID:7smnbyUz0
後輩「へ〜凄いなぁ。私、実はカナヅチなんです」


先輩「あら、そうなの?」


後輩「でも、やっぱり夏はプールとか、海とか行きたいですよねっ」


先輩(プール、海……!?)


後輩「先輩?」


先輩「え!? そ、そうね」


後輩「先輩は、泳ぐの得意ですか?」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:39:05.04 ID:7smnbyUz0
先輩「うーん、得意というわけでもないけれど、泳ぐのは好きよ」


後輩「ふむふむ」


先輩「夏はやっぱり、行きたくなるわね」


後輩「……私も、泳げるようになりたいです!」


先輩「うふふ、頑張ってね」


後輩「そ、その……」


先輩「?」


後輩「一緒に、行きませんか? プール……」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:40:58.51 ID:7smnbyUz0
先輩「……へ」


後輩「良かったら、泳ぎも教えて欲しいです」


先輩「お、教える?」


後輩「はい! 今年こそは泳げるようになって、海にも行きたいです!」


後輩「だから……一緒に!」


先輩「で、でも、手帳にはいっぱい予定入ってたじゃない?」


後輩「はい! でも、泳げるようになりたいから……予定も再調整します!」


後輩「だ、ダメですか?」


先輩(むしろ全然良いのだけれど……)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/21(水) 21:42:20.78 ID:7smnbyUz0
先輩「私はいつでも大丈夫よ?」


先輩(いつでも会えるように極力予定は入れないようにしてたし)


先輩(我ながら、気持ち悪いけれど……)


後輩「それじゃあ、この日とかは?」


先輩「ええ、もちろん大丈夫よ」


後輩「やったっ! あ、あと……」


先輩「?」


後輩「友先輩も、誘ってもらえませんか?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/21(水) 21:42:49.76 ID:7smnbyUz0
つづく!

もう少ししたらもーっとたくさん書けるようにがんばりますのでね……

それでは
80 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:47:46.07 ID:TyAL/Glr0
教室


友「……で、なんで私はあんたに呼び出されたわけ?」


先輩「電話しても繋がらないんだもん」


友「いやぁ、部活で疲れて、帰ったら寝ちゃうんだわ」


先輩「でしょうね、今日だって部活があるものね。だからわざわざ学校に出向いたのよ」


先輩「あなたに会いにね」


友「よくやるわ。それで、話は?」


先輩「後輩ちゃんと、デートしたの」


友「知ってるわよ。良かったわね。どうだったの?」


先輩「最高だったわ。至福の時ってああいうことを言うんだろうって」


友「へえ。最高の夏休みスタートじゃない」
81 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 21:50:02.08 ID:TyAL/Glr0
先輩「洋服見たり、ご飯食べたり、水着まで見に行ったの!!」


友「わーお。なになに、海でも行くの?」


先輩「……それで、よ」


友「ん?」


先輩「あなたの予定を聞こうと思って来たの」


友「私の? なんで」


先輩「あの娘が友とも一緒に行きたいって言ってるから……」
82 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:54:10.53 ID:TyAL/Glr0
友「はぁ?」


先輩「だ、だから……あの娘が、友とも、一緒に行きたいって」


友「さっき言ったからそれはわかるわよ。でも、なんで私?」


先輩「気に入られてるんじゃないの?」


友「出た、ネガティブ思考。自分の嫌な方向に話を持っていかないの」


友「単純に、泳ぎ教えてもらうなら、経験者の方が良いってだけでしょ」
83 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:55:13.11 ID:TyAL/Glr0
先輩「で、でも。友のこととかデート中に聞かれたわ」


友「なんて?」


先輩「仲良いの? とか」


友「そりゃ普通に話をする上で出る質問でしょ! 気にしないのっ!」


先輩「そ、そうなのかしら……」


友「気にしない。大丈夫。で、いつを指定されたの?」
84 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 21:58:24.51 ID:TyAL/Glr0
先輩「この日なのだけど……」


友「……あらま、ちょうど休みの日だわ」


先輩「えっ」


友「良かったわね〜私含めて3人デートよ」


先輩「……」うるうる


友「涙目にならないの。むしろ手助けする人が来てくれるんだから有り難く思いなさいよ」


先輩「う、うん……」


友「はぁ……」


友(先が思いやられるわ)
85 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:01:39.40 ID:TyAL/Glr0
後輩『もしもし?』


先輩「も、もしもし」


後輩『先輩!』


先輩「あの、この前のプールの話なのだけれど」


後輩「はい」


先輩「友、その日ちょうどお休みで、プール来れるみたい」
86 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 22:02:14.90 ID:TyAL/Glr0
後輩「えっ、もう話してくれたんですか?」


先輩「え、ええ。電話でつかまらなかったからわざわざ学校まで行ってね」


後輩「が、学校まで!?」


先輩「? ええ」


後輩「……お手を煩わせてしまってごめんなさい! ありがとうございますっ」


先輩(あなたのためだったらなんでもするもの……)
87 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:04:11.78 ID:TyAL/Glr0
先輩「構わないわ。私も、友に教えてもらった方が後輩ちゃんもわかりやすいと思うし」


後輩『……』


先輩「?」


後輩『……そうですね! 水泳部の方が来てくれたら、百人力ですねっ』


先輩(……今、ちょっとだけ間があったような?)


後輩『えへへ……』


先輩(声だけでも可愛い……好き……)
88 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 22:04:56.77 ID:TyAL/Glr0
先輩「うん、それじゃあね」


プツッ


先輩「……次はプールかぁ」


先輩(この前一緒に見た水着なのかしら……)


先輩(私、あんな可愛い水着姿の彼女を直視できるかしら……心臓が痛い)


先輩(キュン死にさせられてしまうかもしれないっ!)
89 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:13:57.74 ID:TyAL/Glr0
プールの日前日


友『……なによぉ』


先輩「緊張して眠れないの」


友『私はずーっと部活でとっても眠いのよ……むにゃ』


先輩「わかってるけど……私もこの数日間緊張してたのよ……」


友『それにあんたねぇ』


先輩「な、何?」


友『部活休みの日まで泳がされる私の身にもなりなさい』
90 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:29:14.74 ID:TyAL/Glr0
先輩「……た、たしかに」


友『何はともあれ、まずは後輩ちゃんを泳げるようにすることが先決ね』


先輩「その点に関しては問題ないと思ってるんだけど」


友『あら、そうなの』


先輩「友、教え方上手だし。優しいし」


友『褒めても何も出ないわよ〜嬉しいけどさ』


先輩「友のおかげで私も泳げるようになって、更に泳ぐの好きになったし」


友『あ〜、そうだったそうだった』
91 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:32:23.71 ID:TyAL/Glr0
先輩「そうよ。半ば強制的に泳がされまくったけれど」


友『あはは、ずっと泳いでるから忘れたわそんなこと』


先輩「だから、後輩ちゃんも泳ぐの好きになって欲しいなって、思うの」


友『そうね〜。そしたら次は海も行けるわね』


先輩「う、海……」


後輩《先輩……オイル、塗ってもらっていいですか?》


先輩「……ふふ」
92 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/24(土) 22:33:01.03 ID:TyAL/Glr0
友『危険なレーダーを察知したんだけど、そろそろ切っていい?』


先輩「あ、う、うん……」


友『まあ、明日は私なりにサポートするからさ、心配しなさんな』


先輩「うん! 友、ありがとう。おやすみなさい」


友『はいはい、おやすみ。ふわぁぁ……』


プツッ


先輩「……頑張ろっ」
93 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/24(土) 22:33:44.61 ID:TyAL/Glr0
次回プールに行きます。今回からトリップつけました。


それでは〜
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 23:34:05.24 ID:7Iinp8rfo
次回と言わず今からでもいいんだが
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/25(日) 00:04:39.61 ID:3arUUfbdO
これNTRフラグと見せかけて…だろうかそれとも…?
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 01:13:22.89 ID:em8VuWRLO
つづきはよ
97 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/27(火) 22:08:12.33 ID:B88WnJMb0
プール


友「プールだ〜」


先輩「後輩ちゃん、まだかしら」


友「もうすぐ来るって。あ、噂をすれば」


後輩「先輩、友先輩〜」


先輩「!??!??!?」


友(リアクションがあからさまねぇ)


後輩「はぁはぁ……ごめんなさい、手間取っちゃって」


先輩「うふふ、平気よ」


友(冷静な顔だけはいっちょ前ねえ)


先輩(水着、最高……!)
98 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/27(火) 22:10:38.68 ID:B88WnJMb0
後輩「友先輩、今日は来てくださってありがとうございます!」


友「いいのよ」


先輩(むむむ……)


後輩「先輩も、私のワガママに付き合ってくださってありがとうございますっ」


先輩「え、ええ。気にしなくてもいいのよ」


先輩(こちらこそ、ありがとう……!)


友(いつも以上に笑顔ね)
99 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/27(火) 22:17:53.73 ID:B88WnJMb0
後輩「あ、あの、私……」


友「ああ、話は大体コイツから聞いてるから」


先輩「こ、コイツって言わないでよ」


友「そんなこと気にするタチなの?」


先輩「そうじゃないけれど……」


友「後輩ちゃん、今日で泳ぐの楽しくなってくれたら嬉しいかな、私は」


後輩「は、はい! がんばります!」


先輩(頑張って……!)
100 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/27(火) 22:18:46.64 ID:B88WnJMb0
友「まずは水に慣れるところから頑張ろっか。水中で息は止められる?」


後輩「む、難しいです……」


友「なるほどね、それじゃあ……大きく息吸って〜」


先輩(……!? ちょっと、友、手つないで……)


先輩(……ズルい)


後輩「あ、あれ? 私、泳げましたか今?」


友「そうそう。その感覚でもっかい言ってみよ〜」


先輩(……ま、まあ、これは教えてるから仕方ないわよね、うん……)
101 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/27(火) 22:27:05.49 ID:B88WnJMb0
数十分後


後輩「う、嘘! もう泳げるようになりました!」


友「でしょ!! こんなの教え方次第だもん」


後輩「すごいです! 友先輩!」


先輩(むむむむ……)


友「……っと、そろそろ三人で遊ぶ?」


後輩「あっ! 先輩ごめんなさい!」


先輩「全然良いのよ……」
102 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/27(火) 22:33:38.76 ID:B88WnJMb0
友「もう後輩ちゃんもプールで遊ぶの怖くないでしょ?」


後輩「はい! 楽しいです!」


先輩「友、やっぱり凄いわね」


友「そりゃね。暇があったら子どもにも教えてるんだから」


先輩「あら、初耳」


友「この話するの何度目かだと思うけど?」


先輩「あら、そうだったかしら?」


友「あんたね〜、ま、いいわ」
103 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/27(火) 22:40:26.34 ID:B88WnJMb0
友「あんたも私に教えてもらって、泳げるようになってこと、誰にも言わないようにしとくわ」


後輩「そ、そうなんですか?」


先輩「ちょっと! 言ってるじゃない!」


友「あら〜? 言わないつもりだったんだけどな〜?」


先輩「意地悪!」


友「はいはい、意地が悪い友達持って可哀想ね〜!」


先輩「反省して!」


友「いいじゃない別に隠してるわけじゃないでしょ!」


先輩「そ、そうだけど……」


友「ならいいじゃない! 変にカッコつけようとしないの」


先輩「……うう」
104 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/08/27(火) 22:41:16.25 ID:B88WnJMb0
後輩「……」


先輩・友(あ)


後輩「……な、仲が良いんですねっ」


友「あ、あはは! 幼馴染だからね〜」


後輩「あはは……」


先輩(つ、ついいつもの感じで話しちゃったわ……)
105 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/08/27(火) 22:47:08.61 ID:B88WnJMb0
ここまで〜。次回プール後半ですよ。


またね。


>>96
 来たよ。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/02(月) 17:41:38.54 ID:SJfji6brO
エタった?
107 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/02(月) 20:58:12.80 ID:3su4nor90
友「……ごめん」


先輩「だ、大丈夫よ、大丈夫……」


先輩(……な、はず)


後輩「え、えっと……気を取り直して遊びましょう!」


先輩「ええ! そうねっ」


友「よ、よーし! 思いっきり満喫しよー!」


後輩「ふふっ」


先輩(良かった、特に変わりなさそう……?)


先輩(私と友が仲良くしてたら、会話に入りづらいわよね……)


先輩(というか、やっぱり水着が最高ね……)
108 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/02(月) 21:02:14.60 ID:3su4nor90
友「ウォータースライダー! 大好き!」


先輩「うう……」


後輩「先輩?」


先輩「わ、私、高所恐怖症……」


友「なになに、ビビってんの?」


先輩「あなたは知ってるでしょっ!」


友「だけどさ、いい加減大人になりなよ〜」


先輩「大人の基準じゃないでしょ、これは……」
109 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/02(月) 21:02:51.56 ID:3su4nor90
後輩「私、初めてです!」


友「あ、そっか。そもそもプールとかもほとんど来たことないわよね」


後輩「そうです! だから初体験ですっ!」


先輩(初体験……?!)


友(なーに考えてんだか)


後輩「だから、ワクワクドキドキです!」


友「いいわね〜初々しくて」


先輩(なんて好奇心に溢れてるのかしら……素敵)
110 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/02(月) 21:05:09.87 ID:3su4nor90
後輩「た、高い……!」


先輩「……」


友「えーっと、しがみつくのやめてくれない?」


先輩「だ、だって……!」


後輩「せ、先輩大丈夫ですか?」


先輩(な、情けない……)


友「どうする? やめとく?」


先輩「!」ぶるぶるっ


友(めちゃくちゃ首を横に振ってるけど、ほんとうに行けるのかしら……)
111 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/02(月) 21:06:31.42 ID:3su4nor90
先輩「……」ごくり


先輩(死なない? これ……)


後輩「せ、先輩……」


友(いいとこ、見せるしかないわよ……!)


後輩「……」


先輩「……い、行くわ!」


友「よし! よく言った! 行くわよ」


友「後輩ちゃんは大丈夫?」


後輩「は、はい!」


友「……じゃあ、行くわよ!」
112 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/02(月) 21:10:32.75 ID:3su4nor90
ゴーーー!


友(ヒャッホー!)


後輩(すごっ……でも、楽しい!)


先輩(……)


ゴゴゴゴゴドッパーン!


友「ぷはっ! 最高!」


ゴゴゴゴゴトパーン!


後輩「ぷはっ……気持ちいいです!」


友「でっしょ〜! あ、次つっかえちゃうからさっさと離れるわよ〜」


後輩「はい!」
113 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/02(月) 21:14:00.25 ID:3su4nor90
ドパーン


友「お、来たわね」


後輩「先輩っ」


先輩「……」



しーん



友「……ん?」


後輩「浮き上がって……来ない!?」


友「あのバカ! 後輩ちゃん、係の人呼んできて! 助けてくる!」


後輩「は、はい!」
114 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/02(月) 21:15:15.10 ID:3su4nor90
先輩「……」


友「もー無理して!」


友(……息してない! 水飲んじゃってるかも!)


友「おらっ!」ぐりっ


先輩「んっ……! こほっ!」


友(口から水が出てきた! 何やってんのよもぉ〜!)
115 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/02(月) 21:17:19.09 ID:3su4nor90
先輩「……」しーん


友「息はまだ戻ってこないか……!」


後輩「友先輩! 係の人呼んでき……」


友「すぅぅ……はむっ」


後輩「……!!」


友「……」


先輩「ん……」


友「あっ! 意識戻った……?」
116 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/02(月) 21:17:59.01 ID:3su4nor90
先輩「友……? ど、どうして私」


友「バカね、無理するからよ」


先輩「……?」


後輩「せ、先輩……!」


先輩「え!? 私、ウォータースライダー……」


友「したわよ。それで現在に至るわけ」


先輩(ど、どういうこと……?)
117 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/02(月) 21:19:09.89 ID:3su4nor90
ここまで!

9月入ってしまった……ごめんなさぁい


今月中に終わらせたい!と思ってます!
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 15:22:38.45 ID:kXJkyUrgO
がんばれ
119 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/08(日) 21:17:24.38 ID:EExeq3db0
友「ほんと、あんたと一緒にいると飽きないわね〜」


先輩「状況がサッパリ……」


後輩「あ、来てくださってありがとうございました! 大丈夫だったみたいです!」


先輩「?」


友「あんた、溺れたのよ」


先輩「ええっ!?」
120 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:20:32.74 ID:EExeq3db0
後輩「一時はどうなるかと……」


友「ね〜」


先輩「え、えっと……心配かけてごめんなさい……」


友「良いわよ、無事だったんだし」


後輩「そうですっ、本当に無事で良かった……」


先輩(うう。だいぶ心配させちゃったみたいね……)
121 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:24:07.00 ID:EExeq3db0
友「まあまあ! 体調戻ったなら泳ぐわよ〜! まだまだプールはこれから!」


後輩「はいっ!」


先輩「え、ええ」


友「流れるプールでゆらゆら気持ちよく泳ぎましょ〜」


後輩「はいっ」


先輩「……」


後輩「せ、先輩っ、冷たくて気持ちいいですよ〜」


先輩「えっ。あ、そうね」
122 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:26:23.69 ID:EExeq3db0
先輩「……」


先輩(沈んでる私に気を遣ってくれてる……なんて優しいのかしら)


先輩「後輩ちゃん」


後輩「は、はい?」


先輩「ありがとう」


後輩「えっ?」


先輩「ううん、気にしないで」


後輩「? ……わかりましたっ」
123 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:29:56.32 ID:EExeq3db0
友「あ〜動かなくてもスイスイ行くわね〜」


先輩「ほんと、友は気持ちよく泳ぐわね……」


友「ふふん、褒め言葉ありがと」


後輩「せ、先輩たちっ! はやいです〜」


先輩「あら! ごめんなさい、先に行っちゃって……」


ぎゅっ


先輩「!?」


後輩「ぷはっ…… ハッ! ごめんなさい」


先輩「……」


友(うわ、嬉しさの余り固まってる)
124 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:33:12.96 ID:EExeq3db0
後輩「せ、先輩……?」


先輩「!」(近っ! 上目遣いっ! 水着!)


後輩「……」


友(見てられないわ、まったく……)


先輩(生きてて良かった……)ぷか〜


友「ちょ、ちょっと!? また溺れる気!?」
125 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:34:35.10 ID:EExeq3db0
その後


友「日が沈んできたわね」


先輩「そうね、そろそろ時間かしら」


後輩「ええっ、残念です……」


先輩「ま、また行きましょう?」


後輩「本当ですか!? やったっ♪」


先輩(あなたとなら何度だって行くわ……)
126 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:37:02.05 ID:EExeq3db0
友「おいっ」


先輩「な、なによ?」


友「誘わなくていいの? アレ」


先輩「えっ……あっ!!


先輩(よ、よし……!)


先輩「あ、あの、後輩ちゃん」


後輩「はい?」
127 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:41:36.63 ID:EExeq3db0
先輩「近所の夏祭り、知ってる?」


後輩「夏祭り? あの花火とか打ち上がったりする、大きなお祭りのことですか?」


先輩「そ、そう! あ、あのね良かったら一緒に……えっと、予定が空いてたらでいいんだけれど」


後輩「え……」


先輩「だ、ダメかしら……?」


後輩「……」


先輩「も、もちろん! 友もいるわ! 三人で……どうかしら?」


後輩「……」
128 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:45:42.41 ID:EExeq3db0
後輩「……あはは、嬉しいですけど」


後輩「違う人と行く予定があるので、遠慮しておきます」


先輩「!!!」


後輩「ぜ、是非お二人で、行ってください」


後輩「誘ってくださったのに、ごめんなさい」


先輩「……」


友(あちゃ〜……)
129 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 21:50:52.38 ID:EExeq3db0
先輩「そ、そう……」


友(こりゃちょっと立ち直れなさそうね)


後輩「あの、今日は本当にありがとうございました!」


後輩「泳げるようになれましたし、これで夏の楽しみが一つ増えました!」


後輩「先輩達のおかげですっ」


友「あはは〜そりゃどうも〜」


先輩「……」


友(……困ったわねぇ)
130 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 22:11:36.64 ID:EExeq3db0
帰路


先輩「……」


友「……」


先輩「誰と行くんだと思う?」


友「知らないわよ、聞けば良かったじゃない」


先輩「……そうよね、あんなに予定が入ってたら夏祭りなんて絶対行くわよね」


友「そうね〜」


先輩「……男子だったらどうしよう」


友「そうねぇ……」
131 : ◆qhZgDsXIyvBi [sage saga]:2019/09/08(日) 22:17:45.89 ID:EExeq3db0
先輩「……」うるっ


友「ちょっと、泣かれても困るわよ」


先輩「でも……うう」


友「気持ちはわかるわよ? でももうこれは仕方ないじゃない」


先輩「うん……」


友「とりあえず、夏祭りは楽しみましょ? 花火観たら気分も晴れるといいわね」


先輩「……友」


友「ん?」


先輩「優しい〜ううっ……」


友「はいはい……」
132 : ◆qhZgDsXIyvBi [saga]:2019/09/08(日) 22:18:41.09 ID:EExeq3db0
次回、夏祭り。


じつはもう終盤!よろしく!

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