「愛され体質の後輩と愛でたい先輩」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:51:45.03 ID:YXqmeEGd0
後輩「先輩!」


先輩「あら、どうしたの」


後輩「先輩が見えたので来ちゃいました」


先輩「そうなの、わざわざ」


後輩「えへへ」


先輩「……」


先輩(ああ……)


先輩(……愛でたい)

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:52:46.50 ID:YXqmeEGd0
友「女の子に恋したぁ?」


先輩「うん、私おかしいのかな……」


先輩「最近彼女のことを思うとなんというか、その……」


友「心が熱くなる、と」


先輩「え、わかる!? そう、そうなの!」


友「夏バテかもしれないわよ」


先輩「確かにもうすぐ夏だけど、流石に早すぎないかしら……?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:53:14.04 ID:YXqmeEGd0
友「梅雨が明けて、もうすぐ夏休みって時に面白そうな話するわねぇ」


先輩「お、面白がらないで。私は真剣なんだから」


友「で、これからどうするのよ」


先輩「え? どうするって……」


友「だーかーら、その娘とどうなりたいわけ?」


先輩「うぇ!?/// や、う、それは……」


友「ほらほら〜言ってみなさいよ〜」


先輩「……愛でたい」


友「ん?」


先輩「思う存分、愛でたい!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:53:51.27 ID:YXqmeEGd0
友「な、なんか強い意志を感じるわね……」


先輩「私は本気」


友「うん、めちゃくちゃ伝わる」


友「それで、その娘とはどういう関係なの?」


先輩「……」


友「ん、何よ急に黙り込んで」


先輩「……その娘がハンカチを落としたから、拾ってあげたの」


友「うん」


先輩「……それだけ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:56:08.52 ID:YXqmeEGd0
友「うっす!! 関係性めちゃくちゃ薄いじゃん!」


先輩「だ、だって、私帰宅部だし」


友「知ってるわよ?! あんたにそもそも下の子の友人がいることに私は驚いてたんだから」


先輩「友はいいなぁ、たくさん友達いて」


友「そりゃ部活入ってたらある程度は友達できるわよ! あんたにも入れって私は去年も言いました!」


先輩「うう……」


友「はぁ……とにかく、その娘のとこ行くわよ」


先輩「ほ、本気で言ってる?」


友「当たり前でしょ、嘘ついてどうすんのよ、ほら」


先輩「うう……」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/05(月) 23:58:00.90 ID:YXqmeEGd0
友「……」


先輩「友、やっぱりやめよう?」


友「なんでよ」


先輩「……私、名前しか知らないから」


友「そうね」


先輩「クラスだってわからないし……」


友「大丈夫よ、なんとかなるなる」


先輩「で、でも……」


友「あーもーうっさい! 黙ってついてきなさい!」


先輩「ううう……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:00:18.12 ID:wh+yX5sE0
友「あ、ちょっと!」


*「はい?」


友「あのさ、後輩ちゃんって知ってる?」


*「あ、私のクラスの娘ですよ」


友「おっ! そっか、ありがとう!」


友「クラスわかったわよ」


先輩「ほ、本当に会うの……?」


友「ここまで来て会わないわけないでしょ? ほら、行くわよ」


先輩「ううう……」


後輩「あれ、先輩?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:00:53.97 ID:wh+yX5sE0
先輩「!」


後輩「あ、やっぱり! どうしたんですか、こんなところで」


先輩「あ、いや……」


友「あなたに会いに来たのよ」


先輩「!?」


後輩「え、私にですか?!」


友「ね?」


先輩(『ね?』じゃないわよ……!)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:01:43.59 ID:wh+yX5sE0
先輩「……そ、そうなの。あなたに会いに来たの」


後輩「どうしてですか? 私に何か御用ですか?」


先輩(……くぅ、首を傾げる仕草……可愛い)


友(うわー、これは可愛いわ……っと、まずいまずい)


友「最近よく挨拶するようになったけど、もう少しあなたのことを知りたいらしくてね」


先輩「と、友!」


後輩「え! 私のことですか……?」


先輩「……」コクリ


先輩(き、気持ち悪がられちゃったかしら……?)


後輩「……嬉しいです! 私も先輩と、もっと仲良くなりたいです!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:02:24.54 ID:wh+yX5sE0
先輩 ズギュウウウゥゥゥゥン


友(あ、落ちた)


先輩「そ、そそそ、そうなの……よ、良かったわ」


後輩「えへへ、両想いですね♪」


先輩「両想い?!?!?!?!?」


後輩「はい♪」


友(この娘、天然のジゴロね……)
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 00:03:35.33 ID:wh+yX5sE0
ひとまずこれで。
ゆっくりまったり進めていきます。

ので、良かったら見ていってください。ではノシ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/06(火) 09:04:32.99 ID:ZTW9gsPQo
見てるぞ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 21:25:29.95 ID:wh+yX5sE0
先輩「どうしようどうしようどうしよう」

友「はいはい」

先輩「わ、私の携帯の中に……か、彼女の……連絡先が」

友「そこまで言うようなもん?」

先輩「信じられない、さっきまで名前しか知らなかったのに……」

後輩『私の連絡先です! 先輩だったらいつでも大歓迎ですっ』

先輩「……ああああああ」

友「うるさっ!!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 21:28:33.74 ID:wh+yX5sE0
先輩「友には感謝しかないわね……」


友「はいはい。いつものことよ」


友「それにしてもあの娘、可愛かったわね」


先輩「わかる!? そうなの、そうなのっ」


友「仕草も声も表情も完璧というか」


先輩「そう、そうなの!」


友「私から見ても魅力的だったなぁ」


先輩「うんうん」


友「競争率高そうね」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 21:32:39.49 ID:wh+yX5sE0
先輩「……競争?」


友「うん。あんな娘、男子が黙ってるはずないじゃん」


先輩「ま、待ってよ。この世界に男子なんているの? まだ登場人物全員女の子しかいないのに?」


友「メタな発言はやめて。共学だよウチは」


先輩「……競争率、高そう?」


友「間違いなくね。男女共に仲良くできそうだし、とにかく愛嬌がめちゃくちゃ良いし」


友「いわゆる、愛され体質とみた」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/06(火) 21:33:18.51 ID:wh+yX5sE0
友「あの娘間違いなく人気になるわよ。早く手を打っとかないとね」


先輩「絶対嫌」


友「おっ」


先輩「わ、私はあの娘を愛でたい」


先輩「誰かがじゃなく、私が愛でるの」


友「よく言った! それで、これからどうするの?」


先輩「ま、またそれ……?」


友「当たり前じゃない。思い立ったらすぐ行動しないと」


先輩「え、えーっと……」


友「うん」


先輩「…………」


友「…………」


先輩「……ど、どうしたらいいのかな?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/06(火) 21:35:15.23 ID:wh+yX5sE0
こんなもんで……また!
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 09:02:43.01 ID:y3PbdOrqo
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 20:55:20.73 ID:qnd2Jg9M0
先輩「……」


友『まずは連絡先もらったんだから連絡しなさい! そこからよ』


先輩「と言われても〜〜……」


先輩(ベッドの上でもう何十分も時間が経ってる……)


先輩「はぁ……」


先輩「……と、とりあえず連絡先を確認して……」


ピッ


先輩「あ」


PLLLLLL PLLLLLL


先輩(ま、間違えて電話かけちゃった!)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 20:56:41.64 ID:qnd2Jg9M0
先輩(待って待って待って)


先輩(もうこれ、あっちに通知行っちゃったかしら?)


先輩(切ったら、悪いし……)


後輩『はい、後輩です』


先輩「!!!」


後輩『もしもし?』


先輩「あ……えっと……」


後輩『あれ……もしかして、先輩ですか?』
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/07(水) 20:59:52.90 ID:qnd2Jg9M0
先輩「! そ、そうよっ」


後輩『えへへ、声でわかりました!』


先輩(声だけで……///)


後輩『早速かけてきてくださって嬉しいです! 何か御用ですか?』


先輩「いや、えっと、あの……」


後輩『?』


先輩「きょ、今日は連絡先を教えてくれてありがとう」


後輩『こちらこそ! でも、ビックリしちゃいました』


先輩「? なにが」


後輩『今日、たくさんの人に連絡先を聞かれたので』
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 21:01:16.26 ID:qnd2Jg9M0
先輩「え……?」


後輩『先輩以外の人からも、連絡先教えて欲しいって言われたんです! 5、6人くらい?』


先輩「そ、それは誰に?」


後輩『? クラスの男子とか、他クラスの女の子とかです』


先輩「!!!」



友『あの娘間違いなく人気になるわよ。早く手を打っとかないとね』



後輩『どうしましたか先輩?』
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/07(水) 21:03:36.74 ID:qnd2Jg9M0
友「……で?」


先輩「くじけそう」


友「はぁ……」


先輩「……私以外からも連絡先交換したんだって。しかも男もいる」


友「まあ、仕方ないわよ、あんなに可愛いんだもん」


先輩「でも……」


友「あの娘、部活は入ってるの?」


先輩「え……入ってないって言ってたと思う」


友「ならチャンスじゃない」


先輩「チャンス?」


友「梅雨が明けて、夏がやってきたな〜と思ったらとんでもないビッグイベント到来でしょ?」


先輩「……夏休み!」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/07(水) 21:06:52.21 ID:qnd2Jg9M0
今日はこんなもんで!

というか2行も空けてた。しゃあないのでこのまま二行空ける。

一応スペック的なもののメモ書き


先輩…とある高校の二年生。一応良い所のお嬢様。友にだけ気を許している。胸は大きい。

後輩…とある高校の一年生。大人気。裏表なくとっても優しい。胸は控えめ。

友…とある高校の二年生。先輩の友達。水泳部。巨乳。


ほんじゃまた!
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 22:33:24.57 ID:PD5U55smO
読んでるよ〜
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 23:07:19.62 ID:o0b/K6wRO
おいも
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 20:58:53.14 ID:G6osa6uy0
友「そ! 夏休みといえばイベント盛りだくさん、彼女と過ごすことイベントもたくさんあるってわけよ」


先輩「か、彼女なんて気が早い……///」


友「girl friendじゃなくてsheの方なんだけど?」


友「とにかく。それくらい人気があるってんなら、もう夏の予定バンバン埋まってるかもしれないわよ」


友「さっさと予定聞いて、夏休みはあんたで埋め尽くしなさい!」


先輩「は、はいっ」


友「うん、良い返事。私は夏休み部活漬けだから、ほとんど力になれません」


先輩「そ、そんな……」


友「この世の終わりみたいな顔しないの」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:02:04.76 ID:G6osa6uy0
先輩「わ、私頑張る……」


友「頑張ってポンコツお嬢様」


先輩「ぽ、ポンコツじゃないわよ……!」


友「あら、そうだったかしらね」


先輩「ううう……はぁ」


友「じゃあ、早速行くわよ」


先輩「え?」


友「後輩ちゃんのとこよ。ほら、さっさと立つ!」


先輩「えええええ……」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:06:39.20 ID:G6osa6uy0
後輩「あれ、先輩!」


先輩「あっ……」


後輩「昨日はありがとうございました! 2時間あっという間でしたね」


友「へ〜2時間?」


先輩「///」


後輩「それで、私に御用ですか?」


先輩「あ、そ、その」


友「夏休みの予定とかって、決まってる?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:07:37.63 ID:G6osa6uy0
先輩(こ、心の準備がまだなのに……!!)


後輩「予定ですか?」


友「ほら」


先輩「あっ……その、良かったらどこかご一緒できたらなと思って……」


後輩「え! 本当ですかっ」


友(お、良い反応)


後輩「えっと、今すぐにはわからないので、手帳持ってきます!」タタタッ


先輩「……」


友「良い感じじゃないっ」


先輩「う、うん……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/08/08(木) 21:13:01.43 ID:G6osa6uy0
後輩「お待たせしました! えーっと……お盆は家族で旅行で……この日は……」


先輩(予定、本当にビッシリ入ってる……!)


友(これは想像以上ね……)


後輩「……どうでしょうか?」


先輩「うん、じゃあこの日にしましょう?」


後輩「はいっ! やったっ」


先輩(『やったっ』……嬉しい)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/08/08(木) 21:13:42.74 ID:G6osa6uy0
友「うっし、決まったね」


後輩「えっと、3人でどこか行くんですか?」


友「ん? あー、ごめん。私は部活あるから行けないんだ」


後輩「そうなんですか……残念です」


友「あはは、また今度ね。……ど、どうしたのよ?」


先輩 ズーン


友(あんたには説明したでしょーが!)
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