【安価】騎士を夢見て

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 17:35:54.36 ID:Gvsl2oEg0
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 22:04:18.59 ID:ahWeFLo5O
白刃と黒刃が輪舞曲(ワルツ)を踊り、魔力の奔流が周囲を貪る。

最初に脱落したのは、ナルシアだった。

「がっ…!?あ…っ…」

怪物の逆袈裟を受け止めたが、その直後の刺突には回避が間に合わなかった。

反射的に水塊を形成したことで、ダメージは減らすことが出来た。が、それでも行動不能にするには、充分だった。

鎧にひびが入り、装甲材の破片が地面に散らばる。吹き飛ばされたナルシアは、後ろにいたレイラに抱きしめられた。

「大丈夫…っ!?」

「まだ…死んではいない…。だが、体力の消耗が…」

「死の伝播者…あいつ能力がある限り…こちらは常に不利を背負っている…」

「エナメルが特別なんだ…。模造勇者とはいえ、勇者の力を持つのには変わりない…。邪な力を、魔力が全て打ち消している…」

「それが、私達と違って拒まれる感覚がした理由…?」

「だろうな…。あちらからすれば、天敵にも等しい存在だ。好ましいものじゃない…」

「私達はついてる…。あの巨体に打ち込まれた楔が、怪物の能力を抑え込んでいるんだ…」

「…昔見た文献では、死の伝播者が降臨した日に、3つの都市が滅んだそうだ」

「………っ!?」

「どうして、この洞窟に封印されていたのか。それは分からないが、今が奴を滅ぼす千載一遇の好機だ…」

「エナメルに託そう…。私達の…未来を…。皆の希望…を…」

目を閉じたナルシアから、レイラは視線をエナメルに移す。

勇者の模造品は、災厄の獣”で”遊んでいた。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 23:11:43.91 ID:ahWeFLo5O
「よっ」

「グ…ァァ!」

漆黒の槍の横薙ぎを屈むことで回避し、そのまま跳躍する。左右に二回斬り付けたエナメルは、穂先の腹を蹴ることで距離を取る。

握られた剣からは、光が溢れている。怪物の傷からも、同じものが漏れ出ていた。

「バーンさんやカルロスさんと組手をやってて良かった。魔法はまだ使えないけど、魔力を込めるくらいならいけるな」

「エナメルくん!上ー!」

「へ?」

力を抑えられていても、怪物は怪物。傷付いた程度では、止まらない。

槍が砕け、形を変え。幾十もの触手がエナメルの上から遅い掛かる。

それを全て斬り落としたエナメルだが、上に注意を払った結果、足元が疎かになる。

怪物はその隙を突き、地面から突き出た触手で捕縛した。

「………」

普通であれば、逆さ吊りにされて武器を突き付けられた時、恐怖を感じるのだろう。だが、エナメルには”それ”が無い。

死に無頓着な存在。それがエナメル。だから、こうして死を意識させられても、動きや思考は鈍らない。

「…俺さ。『メンツゼ村』の唯一の生き残りなんだよ。他は皆死んじまった」

「俺だけが生き残ったってんなら、何か理由が、意味があるはずなんだ。俺が生きることに」

「だからさ。それを見つけるまでは、死ぬ気は無いんだ」

「というわけで、お前はここで死ね。…邪魔なんだよ。化け物」

「………ッ!?」

触手を掴み、魔力を流し込む。原理は剣を使った時と変わらない。

穢れた身体を光が蝕む。どくどくと脈打っていた肉体が、枯れた葉のように形を失い、崩れていく。

拘束が緩むと同時に、手に持った剣で触手を全て薙ぎ払う。傷口から染み込んだ光が、全身の力を奪う。

「あだっ」

拘束から抜け出したエナメルだったが、怪物にダメージを与えること以外は考えてなかった。

至極当然と言わんばかりに、無防備なまま地面に墜落する。少しばかり痛いが、特に問題は無い。

蹌踉めく獣、ゆっくりと立ち上がる人間。どちらが優位に立っているか、一目瞭然だった。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 23:12:54.97 ID:ahWeFLo5O
下1でコンマ判定です

2以上が出たら勝ちます これで出なかったら恥ずかしいぞ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 23:13:24.67 ID:zNV40E3AO
さい
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 23:13:30.86 ID:7Abvx7520
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/03(水) 23:26:18.27 ID:ahWeFLo5O
良かった、カッコつけてしくじる主人公はいなかった


さようなら、死の伝播者さん。お前はここで、今までのツケを払いやがれ。

光を帯びた剣を、怪物の胸に根本まで突き刺した。光が流れ込み、全身に浸透する。

乱暴に剣を引き抜いて、一度剣を振るって体液を振り払い、鞘に納める。それと同時に、死の伝播者の身体が崩れ、塵と化した。

「…これ、光魔法扱いしていいのかな。名前は…『聖勁(ディヴァインド・イオナイズ)』で良いか」

「…本当に、殺した。正真正銘の、勇者の力だ…」

「…あっ!ナルシアちゃん、身体の疲れが取れてるよ!」

「だな…。これで、生存者は皆助かった…!」

「任務達成だな。じゃあ、早く帰ろうよ。もう疲れた」

「それは翌日だな。もう夜だから、休まないと」

「いくら弱体化されてたとはいえ、ヨハネの四冥獣をやっつけるなんて。凄い人がクラスメイトになっちゃった」

「…そもそも、この力は俺自身のものなのかな。勇者様のものなんじゃないの?」

「当時の勇者が生きているはずがない。過程はどうあれ、その力は君のものだよ」

「むず痒い」

一行は何も残っていない洞窟を後にする。

誰もいない、虚無の空間の中。鈍色に輝く槍が、墓標が如く突き立っていた。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 00:57:48.24 ID:YlDzYXdN0
「でさー、そこをセコナとリアンが合体魔法でドーン!とやったんだよ」

「俺達がやるべき状況だったからね。寧ろ、こっちがリアンに礼を言いたいくらいさ」

「わ、私は大したことをしてないですよぅ…」

「やらかしたのは、アンリの方だね。冥徒と間違えてゾンビの群れを連れて帰ってきた」

「ゾンビだって冥徒だろ!?」

「そうだけど、今回の狙いは『巨躯なる白骨(ガシャドクロ)』だっただろう」

「うっ」

「そ…それよりも…本当なんですか…?死の伝播者を斃したって…」

「保証するよ。私達はその瞬間を、しかと目に焼き付けた」

「こう、剣がピカッて光って、敵がボロボローって崩れていったの」

「光魔法ってことか!?すげぇなぁ」

「お喋りはそこまでにしろ、餓鬼じゃねぇんだから」

部屋に入ってきた教師は、開口一番そう言った。鶴の一声に、生徒たちは黙る他なかった。

「…あー。とりあえず、任務お疲れさん。何人か死んだし、国に帰っていったが…ま、勉強にはなっただろ」

「改めて、騎士学校にようこそ。ひよっ子共。俺はお前達の教鞭を執る『ウルフ』だ」

「あ、今名前そのまんまだと思った奴いるだろ?先に言っておくが、この名前は親から戴いた大切なものだ」

「人の名前を馬鹿にするのは自身の品位を落としているってこと、それと、そいつやその家族すら侮辱しているってこと、忘れんなよ」

「お前達だって、親が愛情を込めて名付けてくれてるんだ。それを馬鹿にされちゃ、堪らんだろ」

「…無駄話は置いといて、だ。今日やることは特にねぇから、このまま今日は解散だ。好きにしろ。それと、エナメルはこっち来い」

「俺ですか?」

「お前以外にエナメルって奴はいない」

「はーい」

解散し、喧しさが戻った教室の中。エナメルとウルフだけが、部屋を出た。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 01:02:00.33 ID:YlDzYXdN0
「時間を取ること、謝っておく。文句を言っても聞かねぇけど」

「本題に入るぞ。エナメル、お前には、明日から世話役が付くことになってる。これは決定事項だ」

「世話役、ですか」

「ああ。ま、模造勇者に唾付けようとする輩がいるかもしれないっていう懸念があるからな。その対策みたいなもんだ」

「それに、お前一人じゃ家事だって碌に出来まい。有り難え話だろ?」

「まあ、はい」

「そういうことだ。これで話は終わり。自由にしろ」

ウルフは煙草を口に咥え、去っていく。欠伸をしながら、その姿を見つめるエナメルだった。
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/04(木) 01:02:39.85 ID:YlDzYXdN0
これからの行動を下2に
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 01:05:10.32 ID:5O5UuaDh0
世話役について調べる
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 02:31:15.75 ID:DTuTWnZF0
目に付いた奴を手当たり次第〆ててっぺんとる
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 07:37:32.87 ID:e0C2bAtV0
深夜にとられる安価って変なのばっかり
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 08:45:14.09 ID:muIgcqW8O
キャラに合わないから再安価かな?
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 15:26:23.34 ID:Gv2CxLNP0
何?碌に初期のキャラの掘り下げもせずに新しいキャラ募集するパターン?エタる安価スレの典型だな
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/05(金) 00:18:27.53 ID:wTTvEj1K0
ここは鈴蘭高校じゃないので再安価です 下2
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 00:22:27.34 ID:eYWEgc5T0
他の任務に向かった人から詳しく話を聞く
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 00:22:30.12 ID:cbNkEcuDO
放課後同級生達と一緒に集まって懇親会みたいなのをする
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/05(金) 01:29:46.78 ID:wTTvEj1K0
放課後、学生寮の大会議室にて。ひよっ子達は、パーティーを開いていた。

「このステーキ…めっちゃ高いことで有名なやつじゃん!」

「セコナオットと協力して、取り寄せたものだ。味わって食べてほしい」

「ご馳走様」

「ハハハハハ…。早いね、俺もビックリだ」

「お…お肉…。これを食べたら運動しなきゃ…」

「リアンちゃん。このハンマーをブンブン振ってたら、良い運動になるよ?」

「無理ですぅ!」

やいのやいのと大騒ぎの会議室。総勢二十名には、少々箱が大きすぎたようだ。

中央に食事や机がポツンと置かれ、ひよっ子たちは疎らに立ち、談笑をしている。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/05(金) 01:30:45.68 ID:wTTvEj1K0
誰と会話をするかを下2に 内容も併記でお願いします
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 01:33:37.88 ID:uoLP8Of/0
安価↓
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 01:35:21.63 ID:4Qq1KfQQ0
セコナオット
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/05(金) 02:24:22.03 ID:wTTvEj1K0
「エナメル、少し良いかい?」

「はいはい?」

ワイングラスを片手に近付くセコナオット。未成年なので当然、中身はぶどうジュースである。

「少し訊きたいことがあってね。死の伝播者のことなんだが」

「あー、うん。どうかした?」

「何か、不審な点は無かったかな?」

「不審な点…。うーん、変な楔がいっぱいあったくらいかな」

「…うん、ありがとう。ナルシア達と同じことを言っているということは、見間違いなどでは無いわけだ」

うんうんと頷き、セコナオットは会議室を出る。

戻ってきたのは、数分後のことだった。
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/05(金) 02:25:16.91 ID:wTTvEj1K0
誰と会話をするかを下2に 内容も併記でお願いします
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 06:20:36.40 ID:cbNkEcuDO
リアン
どうして騎士になろうと思ったのか気になる
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 06:24:19.34 ID:KezwFJVv0

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 22:15:53.46 ID:UM/9MmV10
>>98内容書いてないのに採用するのか
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/06(土) 22:42:18.99 ID:Z6d2nGPV0
時間も時間でしたし、一応2時まで待ったのですが、追記が無かったので進ませていただきました


「リアン…で合ってるよね」

「ひゃぁぁ!!?」

「横から声を掛けただけなのに…」

素っ頓狂な声を上げ、ビクンと身体を跳ねさせるリアン。その動きに合わせて髪が揺れ、一瞬だけ琥珀の色が見えた。

「ごごごごめんなさい…っ!なな名前は合ってますっ」

「あ、そう。んーと、ちょっと訊きたいことがあってさ」

「な、何でしょうかっ!?」

「何で騎士になろうとしたのか、気になったんだ。そんなビクビクしてるのに、目指すなんて。何か理由があるんでしょ?」

「え?あ…はい…ありますけど…」

「…笑いません?」

「いや、俺が笑える資格無いよ。流されてなったようなものだし」

エナメルの言葉を聞き、目をパチクリさせるリアン。程なくして、ポツリと言葉を漏らし始めた。

「…私、落ちこぼれなんです。といっても、相対的に、なんですけど…」

「『ヴェーダ家』…って知ってますか?」

「知らないなぁ」

「ですよね…。ずっと辺境の地ですから。えぇと」

「私、そこの三女なんです。私の一族には、ある特徴がありまして…」

「ふむふむ」

「一代に一人、未来を視ることが出来る『ルフェートゥの瞳』という眼を宿す子供が産まれるんです」

「でも、どういうわけか今代は豊作で。私以外の全員が、その眼を宿してしまって…」

「結果的に、私だけ落ちこぼれになってしまったんです…。普通なら、おかしくもないことなのに…」

「あっ…!別に扱いが悪かったわけじゃないですよ!ただ…」

「自分だけ違うって思ったら、居心地が悪くなって…」

「そう思う自分が嫌で、抜け出して。でも、こんな私でも、何か出来るはずだと思って」

「…それが理由です。こんな自分が嫌だってことと、誰かの助けになれるって証明したい。そのために、私は今、ここにいるんです…」

「いいじゃあないか。立派な理由があってさ」

「え…?」

「…俺には、そんな崇高な理念すら存在しない。ただ、全額負担してくれるっていうから、入っただけなんだ」

そう言うエナメルの表情は、どこか悲しみを湛えていた。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/06(土) 22:42:50.52 ID:Z6d2nGPV0
誰と会話をするかを下2に 内容も併記でお願いします
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 22:44:47.71 ID:xvLe6LHf0
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 22:48:13.43 ID:jQ2JAnhw0
アンリ
同じく騎士になろうとした理由を聞く
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/06(土) 23:12:27.21 ID:Z6d2nGPV0
「よー!エナメル!飲んでるかー!?」

「飲んでまーす」

「「ウェーイ(!)」」

歳がそれなりに近いからなのか、意気投合した二人。肩を組み、陽気にダンスを踊っている。

普通であればいい迷惑なのだが、パーティーの雰囲気に皆呑まれ、やいのやいのと騒ぎ立てる。

「アレクー。ちょっといい?」

「なんだー!?」

「アレクは、どうして騎士を目指したの?」

「決まってるだろぉ!立派な騎士になって、沢山の人を護ってみせるんだ!」

「俺も、騎士に命を救われてる!そうなりたい…って願うのは、おかしいかな!?」

「おかしくないよ。…俺からすれば、眩し過ぎて目が眩むくらいだ」

「何言ってんだ!?お前だって、騎士を目指してる!立派なもんだろ!」

「…だといいけどね。現実はそうじゃあないんだよ」

「…そろそろ良い時間だな。今日のパーティーはこれで終了だ!片付けを手伝ってくれる人は、残ってくれ」

エナメルの独白。それは、誰かに聞こえるでもなく、セコナオットの一声に掻き消され、虚無と変わった。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/06(土) 23:23:54.42 ID:Z6d2nGPV0
「ウルフ先輩、こっちっす」

「おう。カルロスも飲んでるみたいだな」

「ええ。まあ」

酒場の片隅で、二人の騎士が酒を嗜む。その場に、狼が一匹乱入した。

コルクを抜き、グラスにワインを注ぐ。紅き液体がグラスを満たし、照明に照らされて宝玉のように光を湛えていた。

「聞いたぞ。また大した活躍をしたそうじゃあねえか。『氷炎の獅子』と『赫雷の断罪者』さんよ」

「…その呼び名はやめてください。あまり好んでいないのです」

「だろうなぁ。大勢の命を奪った、その証明なんだからよ」

「せ、先輩…。もうちょいオブラートに包んでやってくださいよ」

「事実だし、な。…だが、それ以上に多くの命を救った。それもまた、事実だろ」

「………」

「…ま、過去は変わらないんだ。そういうのも全部背負い込んで、進んでいくしかないだろうよ」

「…はい。その覚悟は出来ています」

「カルロス…」

「…バーンもだ。お前は、変に甘いところがある。子供だからって、心を許すな」

「気が緩んだ結果、仲間が。お前が殺されることだってあり得るんだ。そうなった時、後悔するのはお前だぜ」

「…うす」

「先輩の経験談だ。何か学んでくれたなら、幸いさね」

「…暗い話になっちまったな。今日は俺が奢ってやるから、パーッと飲みな」

「うす(分かりました)」

愁いを帯びた騎士たちは、喧騒の中で何を想う。
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/06(土) 23:26:36.00 ID:Z6d2nGPV0
お世話役の名前と特徴を下2に 双子とかでも大丈夫ですが、例によって光と闇属性は無しで
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 23:33:06.08 ID:jQ2JAnhw0
kskst
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 23:36:53.19 ID:DBhCR6a30
シニア 銀
銀髪でクールなメイド服の少女
色々優秀で家事全般や戦闘などこなすがどこか常識がずれている
着やせしやすいタイプで隠れ巨乳
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 23:38:59.18 ID:DBhCR6a30
出来たら敬語口調も追加で
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 00:32:36.91 ID:1jeq6lZP0
翌日、学生寮の自室。エナメルはベッドで惰眠を貪っていた。とは言っても、まだ早朝5時である。

「むにゃむにゃ………」

誰にも起こされることなく、幸せな時間を甘受する。何と素晴らしき時だろうか。しかし。

かちゃりと音がする。かちゃりと扉が開かれる。ばさりと布団が剥ぎ取られる。

「おはようございます。エナメル様」

「…ふぁ…ぁぁ……」

「…どちら様?」

記憶を辿り、眼前の少女が誰なのか考える。そういえば、先日ウルフ先生がお世話役が付くと言っていた。

もしや、目の前の少女が。エナメルの推測は、見事的中した。

「本日付でエナメル様のお世話役を務めさせていただきます。『エルピシウス公国』より派遣されました『シニア・セイ』と申します」

「どうぞよろしくお願いいたします」

恭しく礼をするシニア。ステレオタイプのメイド服が、田舎者の眼には新鮮だった。

「あ、うん。よろしくお願いします」

「…それと、気持ちよく寝てたのを邪魔しないでください」

「休日とは、早朝から効率的に活動する日だと思ってましたが…。承知しました」

「では、次からは安眠を妨害しないよう、お部屋には近づかないようにします」

「どうしてそう極端かなぁ」

癖のあるお世話役に、エナメルは頭を悩ませた。
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 00:38:25.29 ID:1jeq6lZP0
エナメルが取る行動を下2に
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 00:39:59.57 ID:4Zw2b5SQ0
予定とかないかシニアに聞く
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 00:40:44.16 ID:9l8FmDWf0
結局眠れず朝の散歩に行く
同じく早起きしたリアンと会う
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 01:38:43.99 ID:1jeq6lZP0
「…はぁ。結局、運動する羽目になるんだから」

二度寝と洒落こもうとしたが、日が昇ってしまってはそうはいかず。睡魔と戦いながら、起き続けるしかなかった。

そんな彼が取ったのは、学校の散歩。広大な敷地を歩くだけでも、充分な運動にはなるだろうと踏んでのことだった。

事実、それだけでも運動になる。故に、早朝でも散歩している生徒がそれなりにいた。

「あ」

「あっ…」

それは、散歩組の一人であるリアンと出会うことを意味していた。

「おはようございます…」

「おはよう」

遊歩道を横並びで歩く二人。エナメルは手ぶらだが、リアンは錫杖を背中に携え、歩いていた。

戦いとは無関係な平和な時間。これがあるからこそ、失わないように人は戦うのだろう。

「………」

「………」

「…うぅ。何も言うことが出来ない…」

無言のまま、敷地内を一周した二人。内気故か、リアンは一言も発することが出来なかった。

その結果、一時間もの間、二人は黙々と歩き続けた。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 01:39:18.09 ID:1jeq6lZP0
リアンとどういうコミュを取るかを下2に
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 06:14:39.55 ID:hGFYuwPp0
お茶に誘う
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 07:10:06.26 ID:4Zw2b5SQ0
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 12:21:57.49 ID:Y2F6kqWPO
「…うわぁ。日がもう高いとこまで。本来なら、今起きるくらいなんだけどなぁ」

「…何かあったんですか?」

「なんか、お世話役に叩き起こされた。初対面で」

「えぇ…。凄い胆力のある方ですね」

「ふわぁ……」

欠伸をして、学生寮の扉を開けるエナメル。その後ろをリアンが続く。

微睡むエナメルと覚醒しているリアン。同じくらいの体格なのに、様子は対照的だ。

「お、お疲れ様でした、エナメルさん。では、私はこれで失礼します…」

踵を返し、そそくさと逃げようとするリアン。だが、エナメルの一言でピタリと足を止める。

「ちょっと待って」

「ひゃいぃっ!?」

「また驚いた。昨日より酷いんじゃないかな」

“そこにいる”と解っているのに、声を掛けられただけで驚くとは。そもそもの耐性が無いのか。

「ご、ごめんなさい。視界の外から声が聞こえると、びっくりしちゃうんです…」

「そ、それよりも。何か用ですか…?わ、私、何かやらかしちゃいました?」

「いや、そんな文句を言おうとか思ってないんだけど」

「ただ、これから暇だったら朝食とかどうかなって思って」

「え、私ですか??」

「うん」

「あ、はい。分かりました」

「……んん?」

思いのほか、あっさりとした返事が来た。てっきり、また狼狽えるとばかり思っていたのだが。

普段の言動と僅かに異なる違和感。それもすぐにエナメルの頭の中で、霧散していった。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 12:46:15.43 ID:Y2F6kqWPO
リアンとの話題を下2に
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 12:46:58.09 ID:sEB3JrXc0
他の女子とは仲良くしてるのか
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 12:57:19.96 ID:t/4HSNkDO
上+可能ならこの前の任務についてどうだったか聞いてみる
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/07(日) 13:46:05.16 ID:Y2F6kqWPO
学校内に併設されたカフェの中。まだ朝っぱらというのに、客でごった返している。

「よいしょっと。二人分空いてて良かった」

「安いですからね。それに24時間営業ですし、美味しいですし」

「王家がバックにいるから成せる業だね」

カップケーキやモンブランを味わいながら、コーヒーを啜る。

コーヒーの美味さなど微塵も理解出来ない子供舌だが、カルロスたち大人が飲んでいるのを見て、若干の憧れを持っていた。

試しに飲んでみたが、なるほど。これは、甘い物とセットでなければ到底飲めない。

「はふぅ…」

苦味に苦心するエナメルをよそに、心を落ち着けるようにコーヒーを口に含むリアン。

三つあったはずのデザートが、既に消滅していた。何という食欲か。

「そういや、リアンって他の女子と仲良く出来てるの?」

「はい?」

「いや、俺はアンリとかがいるから大丈夫なんだけどさ。リアンってなんだか引っ込み思案っぽくて」

「…凄い偏見の目で見られてる気がします…。まあ、間違ってないですけど…」

「…でも、私はエナメルさんよりも歳上なので。心配されるほどではありませんっ」

「実際、仲は悪くないと思ってますし…。ほら、騎士って女性の比率が低いので」

「結束とか強くなりがち、らしいです。私は良く分からないですけど…」

「男は馬鹿やってれば、すぐ仲良くなるけどね」

「複雑なんですよ、女の子って」

「へぇ。良く分からないや、同い年の人誰もいなかったし」

嘗ての惨劇が原因で、エナメルの対人スキル(同年代)は非常に低い。

本人はそれほど気にしているわけではないのが、せめてもの救いなのかもしれない。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 13:58:08.83 ID:Y2F6kqWPO
「追い出された…」

「行列がいっぱいでしたし、しょうがないですよ…」

「それに、私達はまだ一年生ですから…。上級生を優先されても、おかしくないです…」

お詫びのクレープを頬張りながら、トボトボと歩く二人。手に持つ紙袋には、間食用のビスケットが入っている。

「リアンって『巨躯なる白骨(ガシャドクロ)』とかいう奴の始末だったよね、任務」

「はい」

「今生きてるってことは成功してるわけだけど、実際どうだったの?」

「…私なんてまだまだです。アンリさんとセコナオットさんが前衛で活躍してくれたから、私の魔法が当たったんですし」

「その最後の魔法だって、セコナオットさんと協力したからこそ、有効打になったんです。一番未熟ですよぅ…」

「でも、二人じゃあ勝てなかったかもしれないでしょ。三人で力を合わせたから、勝つことが出来た」

「何があったか知らないけどさ。二人だって『リアンがいたから勝てた』って言ってたよ」

「つまり”結果”はそういうことなんだよ。自分を卑下しようと、変わらない」

「自信を持つべきだよ。カルロスさんから聞いたけど、ここに入れただけでも相当優秀らしいから」

「…そう、ですかね」

髪で隠れて見えないが、リアンの表情からは戸惑いの感情が見られた。

それから、何も言葉を掛けることが出来ずに、二人は別れることとなった。
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 13:58:37.69 ID:Y2F6kqWPO
エナメルが取る行動を下2に
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 14:12:19.61 ID:Pvqdqyuno
鍛えよう(自主トレ)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 14:12:27.26 ID:fiVVFLgX0
寮に戻って、とりあえずシニアと色々と話しをする
内容も必要ならここに来る前のシニアの経歴について
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 14:14:09.82 ID:t/4HSNkDO
今度はアンリやセコナオッドに会って一緒にトレーニングをすることに
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 14:36:40.35 ID:Y2F6kqWPO
「散歩からお帰りですか、エナメル様」

「…剣が…量産品の鉄剣が芸術品に…」

昨日砥石で研磨した鉄剣が、目を塞ぎたくなるほどの輝きを放っていた。何をやったんだ。

「少し手入れをさせていただきました」

シニアの服の裾から、銀色の液体が姿を見せ、隠れる。金属にしては、かなり光沢があった。

「…ですが、エナメル様は不満なご様子。元に戻させていただきましょう」

「『回帰(リターン)』」

そうシニアが呟くと、剣の表面が融け、シニアの手へと還っていく。

作業が終わると、昨日の手入れ直後と変わらない剣が残っていた。

「朝食はリアン様とお取りになられたので、必要はありませんよね」

「今から就寝なさるのでしたら、鎮魂歌(レクイエム)をお流ししますが」

「普通子守唄でしょ。そもそも俺、そんな歳じゃあないんだけど」

誰か、この人に一般常識を教えてください。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 14:49:57.46 ID:Y2F6kqWPO
「うーん、胃が痛い」

「それは大変です。飲み薬をご用意いたしましょう」

「誰の所為だと…」

お腹を摩りながら、救急箱から薬を取り出そうとするシニア。だから子供扱いをやめろと。

「………」

ちょこんと正座をさせられるシニア。こうでもしないと、また何かをしかねない。

「…手持ち無沙汰ですので、何かをさせてくださいませ」

「じゃあお話しましょう。毎度毎度暴走されちゃ、俺も困るし」

「どうぞ何なりと」

「シニアさん、ここに来る前は何をしてたの?」

「『エルピシウス公国』の特務隊に配属されておりました」

「おい」

当たり前のように漏らしていい情報かと、エナメルは頭を抱える。普通の配属なら兎も角、特務隊。

本来なら秘密にするべきものなのではないだろうか。

「許諾は受けておりますのでご安心を。その前は、ウルフ教官よりご指導を受けておりました」

「ウルフ先生…」

あの人でも矯正出来なかったのか、それとも元凶なのか。どちらかは定かではないが、何となく不憫だと感じた。

それよりも気になるのが、この歳でそんな経歴を持つことだ。

彼女はいったい何者なのか。謎が更に深まった気がした。
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 14:50:26.82 ID:Y2F6kqWPO
エナメルが取る行動を下2に
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 14:56:02.53 ID:t/4HSNkDO
>>131
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 15:03:01.91 ID:kGNO1NFO0
アンリやセコナオッドに一緒に自主練しようと誘われる
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 15:19:51.19 ID:Y2F6kqWPO
「…ところで、いつまで正座すれば良いのでしょう」

「あー…うん。もうやめていいんじゃないかな」

その言葉を聞いて即座に正座を解くシニア。流石に、もう余計なことはしないだろう。

「シッ」

「………!?」

突如窓ガラスを突き破り飛んできた一振りの剣。瞬時に反応したシニアが、それを受け止めた。

指から伸びた、無数の糸を用いて。

「どこの輩ですか。このような稚拙な奇襲を仕掛けるなど」

「ごめーん!エナメルー!剣取ってくれー!」

「危ないから気をつけなよ」

宙に浮かんだままの剣を掴み、アンリの横に放り投げる。綺麗な放物線を描き、地面に突き刺さった。

「悪い悪い!ちょっとすっぽ抜けてさ」

「うーん、そこまで強く返したつもりは無いんだけど」

「暇なら、エナメルも一緒に自主練しようぜー!」

「…ってことで行ってきます。”絶対に”変なことはしないで」

「かしこまりました」

その後、エナメルの部屋は勉強道具で溢れかえることとなるのだが、それを部屋の主が知る由もなかった。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 15:28:00.00 ID:Y2F6kqWPO
「自主練って言っても、何をするのさ」

「純粋に武器の扱いに慣れたり、魔法の練習をしたり。色々だよ」

「俺はもうちょい武器を上手く扱えるようになりたいなー。すぐ落としちまうから」

「最早芸術の域に達していたけどね。どうやったらあんな飛び方するんだい」

「うっせー!力を込め過ぎただけだい!」

「…魔法…ね………」

模造勇者であることを考えれば、使えるのは光魔法で間違いないだろう。

だが、何故か、不純物が混ざっている感覚がするのだ。魔力という内なる力が、自分のものではないようにも感じる。

自分のものなのに、自分のものではない。そんな、歪な感覚。考えれば考えるほど、思考の泥沼に嵌っていく。

「識るべき、なのかな」

自分のことを。もっと理解する必要があるかもしれない。

そうすれば、もっと高みに行けるのかもしれない。力に呑まれなければ、の話だが。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 15:28:29.56 ID:Y2F6kqWPO
自主練の内容を下2に
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 15:29:00.78 ID:Pvqdqyuno
踏み台
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 15:51:48.95 ID:0ud3dfdF0
魔法の訓練
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 16:29:36.69 ID:4haRgAzRO
「エナメルは光魔法だろ?じゃあ、俺達がアドバイスとか出来ないよな」

「俺が言えることは、ひたすらに魔法を唱えることだけだね。回数がそのまま経験となり、蓄積していくんだ」

「習うより慣れろってことか」

「…でも、使える魔法は『聖勁(ディヴァインド・イオナイズ)』ってやつだけなんだろ。練習もクソもないじゃん」

「殺傷力が高すぎるからね。光を流し込んで浄化させるなんて、下手に触れるだけで御陀仏だよ」

「…うん。取り敢えず、魔力自体の扱いに慣れていこう。それだけでも何か変わるはずだ」

セコナオットとアンリのアドバイスを受けながら、ただひたすらに魔力を操作する。

扱いに慣れていく中で、違和感がみるみるうちに大きくなっていった。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/07(日) 16:30:50.89 ID:4haRgAzRO
エナメルの行動を下2に コンマが8以上の場合はある行動に書き換えられます
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 16:35:19.47 ID:0ud3dfdF0
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 17:23:20.52 ID:MjkPbTGi0
大きくなっていく違和感について話す
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 12:13:58.90 ID:xOAL31nXO
「「違和感がある?」」

「うん」

扱っている魔力が自分のものではないように感じること。そして、何か不純物のようなものが混じっているような感覚があることを伝える。

アンリは首を傾げて意味が理解出来ていないような表情をする。

それに対して、セコナオットは黙考していた。

「…言葉通りに受け取るなら、エナメルの中に”もう一人”いるかもしれないね」

「それも独自の魔力を持っているのなら、異物感を覚えても不思議じゃない」

「それか、ただ単に第二属性を持っていることを知覚していなかっただけかも。魔力を扱い始めてから分かるってのも、ままあることらしいからね」

「一人が複数の魔力を持つってあり得るのか?」

「先日いた騎士の目付きが悪い方。彼は、『氷』と『炎』の二属性持ちだよ」

「マジかよっ!じゃあ、あのお堅い感じの騎士は?」

「あの方は『赫雷』と呼ばれる特異属性を持つんだよ。一度お目にかかったが、感嘆の声しか上げられなかったね」

「へぇ。色々あるんだなぁ」

「まぁ、属性がいっぱいあるってのは悪いことじゃあないさ。ひたすら特訓をして、自覚するしかない」

「それか、先生に相談だなー。クリスタルで診てもらえるかも」

「ん、ありがとう」

原因が何なのかまでは分からなかったが、仕方のない部分もあるだろう。

これは、エナメル個人の問題。他人にどうこう出来ない領域もあるのだ。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 12:14:25.15 ID:xOAL31nXO
エナメルの行動を下2に
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 12:17:33.16 ID:Q43w1HrJo
先生に相談だ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 12:22:22.51 ID:JVw3p4Pa0
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 12:32:23.95 ID:xOAL31nXO
「今はオフなんだが…」

眼鏡を掛けて、書類を作成しているウルフ。筋骨隆々な体格にはアンバランスにも思えるが、不思議とマッチしていた。

野生的なのに、どこか知的な印象を受ける。本人が意外とインテリ系だからなのか。

「…用は何だったっけな。ああ、魔法のことか」

「あと5分で仕事が終わる。それまで待ってろ」

「オフなのに仕事してるんですね」

「サービス休日出勤だ。手間の掛かる奴が多いからな、しょうがなく時間を削ってるんだよ」

「手間掛けてすみません」

「その分、誰かの助けになりゃチャラだ。精々頑張るこったな」

手を止めず、エナメルに応対するウルフ。スピーディに仕上げられる書類。

まるで、教科書そのもののような綺麗な文字が、びっしりと書類を埋め尽くしていた。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 13:01:28.18 ID:xOAL31nXO
「で、魔法のことで何を相談したいんだ?」

水晶玉を片手に指導室に入ってきたウルフ。眼鏡は外したらしい。

「魔力を扱ってると、違和感を覚えるんです。自分のものじゃあないような。変なものが混じっているような」

「他には?思い当たるものを片っ端から言え」

ウルフはこちらを見ながら、カリカリとメモを取っていく。

「…それと、偶に眠気を感じるような気がします」

「眠気…な。これで全部だな」

「はい」

ならばと、徐に取り出したのは真っ黒な瓶。コルクを抜いて、中の液体を水晶玉に掛けていく。

机から零れると思ったそれは、ピタリと動きを止め、綺麗な円形を保っている。

「これでよし…と。ほれ、魔力を流してみな。やり方は分かるだろ」

「えっと、はい」

水晶玉に両手を翳し、魔力を込める。中心で淡い光が瞬いた。

「もっとだ。最後の一滴まで絞り出せ」

「ぐ…ぐぐ………!!!」

筋肉が震え、汗が流れる。それに呼応して、光は更に眩く輝く。
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 13:02:05.94 ID:xOAL31nXO
エナメルの属性を下2に 光と闇は除外です
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 13:02:36.19 ID:FFQ+N9so0
kskst
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 13:12:28.23 ID:9b3oV/3DO
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/10(水) 18:25:40.19 ID:xOAL31nXO
「はあぁぁぁ……!」

魔力を込めて早数分。流石に、そろそろ限界が見えてくる。

ウルフの視線は水晶玉に釘付けで、光が消えかけた瞬間に、叫んだ。

「何かイメージしろ!生き物でも道具でも何でもいい!物体を思い浮かべるんだ!」

「は…はい……っ!」

エナメルが咄嗟に記憶から取り出したのは、死の伝播者。直近で殺し合った相手故に、強く印象に残っていた。

ふと見ると、水晶玉の下の液体がどす黒く濁っていた。ウルフの視線はそちらへと向けられているようだ。

「…なるほど。もう充分だから休め」

「はぁ……はぁ………」

全身が脱力し、椅子にだらしなく倒れるエナメル。それを見ても、ウルフは咎めるようなことはしなかった。

まだ夕方にもなっていないが、瞼が重くてしょうがない。肉体を酷使したからなのか。

「…ふむ。単純に診た限りだと、お前の属性は3…いや、二つだ」

「一つはご存知の通り、模造勇者の証たる『光』。もう一つは…そうだな。『幻』と言えるか」

「『幻』ですか…あふ…」

ウルフは頷き、説明を始める。先生が言うには、黒く染まった液体の奥で、死の伝播者が見えたらしい。

エナメルもそれをイメージしたと伝えると、ウルフは一人で納得した。説明を求む。

「つまり、だ。お前が想像した虚像を、他者に押し付けるんだよ。幻覚を見せるって言う方が分かりやすいか」

「上手く使えば、相当やれる属性だ。五感すらも思いのままに操れるかもな」

「そうですか…ふぁぁぁ……」

大欠伸をするエナメル。ウルフは溜め息を一つ吐き、席を立つ。

「今日はもう寝ろ。明日から、本格的に講義が始まるからな」

「ありがとうこざいましたー……」

ふらふらと揺れながら、エナメルは指導室を出る。狭い部屋の中で一人、面倒そうに呟いた。

「…三属性持ち、か。困ったものだぜ…」

そして、くしゃくしゃにしたメモをゴミ箱に投げ捨てる。チラリと見えた部分には、『光』、『幻』、『闇』の三文字が書かれていた。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 15:00:20.38 ID:CL2kHXE+O
「…ってわけで、どの『冥徒(ノスフェラトゥ)』も闇属性を持っている。場合によっちゃ、他の属性も追加で持つがな」

「先生、冥徒は『四裂戦役(クアッド・ウォー)』の前にも確認されてたのですか?」

「ああ。最古の文献である『ヨハネの聖典』に冥徒に該当する存在が記されていた」

「聖典が書かれたのが、今から2000年くらい昔の話だ。それよりも前からいたんだろうな」

「発生機序は判明してないのかなぁ?」

「捕獲が難しいから、研究が進んでねぇんだよ。お前らだって知ってるはずだ」

「冥徒は光の下での生存が不可能…だから、光魔法が有効だってことを。だから、夜は灯りを点けるってことを」

ウルフの講義を受ける生徒たち。今回の内容は『冥徒』についてのことで、基本的な性質を学んでいる。

「また、一部の冥徒は『再誕(リバース)』という性質を持つ。これは、光属性でトドメを刺さなかった場合、世界のどこかで復活するって性質だ」

「知られている範囲では『ヨハネの四冥獣』が、この性質を持ってる。他にもいるんだが、まぁ、それは放っておく。カテゴライズされてねぇし」

「四冥獣はそれぞれ能力が異なってて、第一の獣『絶望の蹂躙者(ホワイトライダー)は…」

そこで、講義終了を告げる鐘が鳴る。話の腰を折られたウルフは、チョークを片付けた。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 15:13:17.70 ID:CL2kHXE+O
「魔物学の講義はこれで終わりだ。質問とかあれば、次回の講義までに来い」

「次は選択科目だ。遅れたりして、先生方に迷惑掛けんなよ」

「意味分からん」

「俺も」

「男二人は…」

「そ、そんなこと言ったら駄目ですよ…。ナルシアさん…」

「いや、俺は流石にヤバいと思うね」

「名家出身のお二方には分かるまい!俺達民間人の苦悩は!」

「何言ってるのアンリくん」

「マジトーンで返された!?」

休憩時間を過ごす六人。アンリとエナメルは椅子に座っており、他の四人はその近くで立ち話をしている。

「今日の科目、私は『魔術』にしよう」

「俺は『模擬戦』かな。どれだけ戦えるか知っておきたい」

「俺は『武術』!実戦でやらかさないようにならないと不味いからな…」

「事故で味方が死ぬかもしれないからね」

「おう…」

「私は『カウンセリング』です…。色々とはっきりさせたいものがあるので…」

「私は不参加かなぁ。絶対参加ってわけじゃないし」

「俺は…どうしよう。そこまで考えてなかった」

荷物を用意し始める皆をよそに、エナメルは天井を見上げて思考する。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 15:19:38.68 ID:CL2kHXE+O
どの科目を選ぶか下2に


魔術…魔力を用いるもの全般を学び、修練する。新魔法の習得も可能。『魔導』と呼ばれるものとは別物である。

武術…武器の扱いや体術など、戦闘に関わる技術を磨く。必殺技的なものを開発出来る。

模擬戦…実際に他キャラと戦う。経験を積む他、何かを識ることや仲を深めることが出来るかも。

カウンセリング…教師やカウンセリングの先生と話をする。アドバイスをもらえたり問題解決の一助になる。

フリー…自由時間。好きな行動を一回出来る。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 15:21:45.04 ID:S7s+OcNd0
魔術
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/07/12(金) 15:22:01.33 ID:DMqJjn9d0
魔術
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 15:22:07.06 ID:iJo9vVhDO
カウンセリング
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 15:23:31.05 ID:CL2kHXE+O
魔術専門の先生が必要なので、教師の設定を下2に
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 15:31:45.65 ID:1dbBXigr0
怪しげな魔女風の教師、口数は多くない
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 15:33:01.01 ID:S7s+OcNd0
ksk
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 15:51:49.03 ID:iJo9vVhDO
>>163
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 16:36:56.75 ID:CL2kHXE+O
「では、講義を始める…」

漆黒のローブ、如何にもといった三角帽子。傍目で見れば、魔女以外の感想が出ないほどに、魔女魔女していた。

一方で、こちらから両目を確認することは出来なかった。前髪や影が遮っているわけではなく、物理的に覆われ、隠されていた。

ローブと同じ色の包帯が巻かれており、その上で奇妙な紋様が描かれている。何か、悍ましい印象さえ受ける。

「…我は『ミーク』。別に憶えなくても構わん」

「手元のプリント通りに進めよ。我は寝る…」

それだけ言ったミーク先生は、穏やかな寝息を立てる。職務放棄だこれ。

そう思ったエナメル達だが、プリントを確認すると、講義中は寝ていることを堂々と書いてあった。

また、用があれば叩き起こせとも併記されている。機嫌を悪くしたりはしないだろうか。

「大丈夫なのかな。あの先生で」

「私達が口を言える立場じゃあないさ。…それに、彼女もまた、天才だ」

「『滅魔の聖賢』…それが、彼女の異名。ミーク女史によって滅ぼされた魔物の数は計り知れない」

「なんでそんな人が教師なんかやってるんだろう」

『…疲れただけだ。命を奪うことにな』

「うぇっ!?」

突然耳元で囁かれ、喫驚して思わず振り向いたエナメル。だが、そこには誰もいない。

「何か聞こえたのか?」

「…気のせい…なのかな?」

首を傾げるエナメルだが、時間が過ぎていることを気にして、練習台になる人形を取りに行く。

あの声は、ミークのものに似ていた。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 16:37:48.67 ID:CL2kHXE+O
魔法関係の特訓内容、または先生に尋ねたいことを下2に
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 17:04:26.67 ID:1dbBXigr0
先生の分身と魔法対決
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 17:59:46.29 ID:Wyuj5Hxu0
>>168
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 18:49:00.26 ID:CL2kHXE+O
人形に向けて、魔力の塊をぶん投げる。触れた途端に弾けたそれは、人形を壁まで吹き飛ばした。

魔法を受けることを想定しているからか、人形には傷一つ付いていない。

「うーん、しょぼい」

「ただぶつけるだけじゃあ、威力は出ない。形を変えたり、試行錯誤するべきだ」

そう言うナルシアの周りには、10個ほどの水の棘がある。ふわふわと浮いているそれには、一つずつ人形が刺さっている。

「とは言っても、こればかりは個人の問題だ。私が出来るアドバイスは無いだろうな」

「じゃあ、先生に頼むか。すみません」

「ん…。あ…ふぁ…ぁ……」

「…何の用だ」

見るからに不機嫌そうなミーク先生。叩き起こせと書いていたじゃあないか。

「俺、マトモに撃てる魔法を知らないので。だから、ヒントを掴むために…」

「…傀儡を作る。それと戦り合え」

そして、ミークはまた眠りにつく。その横では、黒い液体が集まっていた。

形を変え、カタチを持ち。目の前の先生と何ら変わらない人間が作り出された。

「好きな魔法を撃て。それに我が対応する」

「だから、その魔法を知らないんですけど…。まぁ、いっか」

ぽりぽりと頭を掻いた後、徐に投擲のポーズを取る。

「いきまーす。そらっ!」

エナメルの右手から、人の頭部と同じ程度の光球が放たれた。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 18:50:22.11 ID:CL2kHXE+O
下1のコンマが5以上でヒントを掴みます 8以上だと、魔法を一つ覚えます
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 18:55:41.74 ID:XMCzmVKMo
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 19:03:08.81 ID:CL2kHXE+O
「ふん」

何の小細工もしていないものが、何かを起こすはずもなく。ミークの手前で、光の球は塵と消えた。

お返しと言わんばかりに、ミークは同じものを撃ち出す。が、形は酷く歪だった。

例えるならと言うより、たらいそのものが飛んでいく。それは綺麗に、エナメルの顔面を直撃した。

「いったぁぁぁぁぁぁ!!?!?」

「ミーク女史、それは光魔法では…?」

「…真似事に過ぎんよ。そういう属性と思え」

「馬鹿げたことには、我がお灸を据える可能性があること、憶えておけ」

「…我は還る。貴様らも、真面目にするようにな」

この時、生徒全員がお前が言えることか。そう心の中で叫んだらしい。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 19:16:57.33 ID:CL2kHXE+O
「鼻が痛い」

「…そりゃあ、そんな真っ赤っかになってたらな」

「何をされたの?魔術を受けて、そんなことになるかな」

「光属性のたらいを食らいました」

「ギャグじゃあるまいし…」

昼休み。着替えを済ませ、教室に戻ってきたエナメル達。

エナメルはプチサイズのシュークリームを口に運んでいる。他の全員も、当然のようにそれをつまんでいた。
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/07/12(金) 19:17:25.59 ID:CL2kHXE+O
エナメルの行動を下2に
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 19:30:43.01 ID:1dbBXigr0
お昼寝中のレイラを発見
86.88 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)