元勇者「役目も終えて暇だから孤児院開いて安価でグダグダ過ごすぞ」

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46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 00:49:20.63 ID:7eHwzct2O
ベタに畑仕事の準備、芋でも植えましょ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 01:03:37.68 ID:qXfHXqdJ0
「しかし…汚いですね。この教会」

窓の桟を指でなぞるローア。指先には、うっすらと埃が付いていた。

「先週買ったばかりだからなぁ。掃除はある程度したんだが…」

「ふむ…。我が家が汚れていると、心も休まらんだろう。大掃除といこう」

そう言ったアルファウスは袖を捲る。乙女のような柔肌が露出した。傍から見れば、魔族には見えないだろう。

「拭き掃除と掃き掃除、食器洗い…と別れないといけませんよね…」

「書庫の掃除は…任せて…」

「俺は食器を洗おう!後は任せたぞ!」

各々の役割を果たすため、一時的に分かれる。最初の大仕事が掃除とは。

戦闘以外の共同作業は本当に久しぶりで、不思議な感覚がした勇者だった。


↓1コンマが70以上で掘り出し物を発見
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 01:05:15.76 ID:NpfizJ2/o
そういうスキル持ってろ勇者たのむ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 01:06:40.06 ID:qXfHXqdJ0
どうやら勇者は勘が鋭いようです。↓1に何があったか。聖遺物とかのとんでもないものでも、今回はいいとワイトは思います。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 01:16:31.46 ID:MCz84J3co
未来の見える水晶玉
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 01:41:26.63 ID:qXfHXqdJ0
「荷物。荷物。荷物。…前任者は何やってんだよ」

山のように積もっている荷物を破壊しながら外に出していく勇者。案の定、放置されている物の殆どがガラクタだった。

「…うわっ。何で女の裸体が書かれてるんだ」

「『幼女受胎』…?どういう意味だってばよ」

「…何かやべー気がするから捨てなきゃ」

ゴミを入れる麻袋に、謎の本を突っ込んでいく。何で同じようなやつが数十冊もあるんですかね。

「…お?」

木箱を開けていくと、また木箱が。それを開くと、また木箱が顔を出すマトリョーシカ状態。

何度も開けていくと、最後の一つの中には水晶玉がポツンと入っていた。

「何だこれ。街にいる占い師のアレと似てるな」

「えーっと。かしこみかしこみ…」

水晶玉を取り出し、地面に置いて両手を翳す。魔力を込めると、ぼんやりと何かが映った。

「…盗賊が…この教会に入った…?」

映されたビジョンは、大雨の降る深夜に複数の盗賊が教会を襲う様子だった。

「まさか、な」

作業を止め、水晶玉を別の箱に収納する。自分は占いとか出来ないから、どうせ嘘なんだろう。うん。

そう、目にしたビジョンから目を逸らした。


勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名 資産 600(消費量100/Day)

↓1 自由安価
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 02:08:26.47 ID:NpfizJ2/o
テオに水晶玉のこと話す
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 03:24:18.49 ID:00esO9rD0
深夜。他の人が寝静まっている中、ただ一人だけは薄明かりの下で本を読んでいた。

「夜更かしは感心しないな。テオ」

「すみませーん」

小馬鹿にするように謝罪したテオ。マジでぶん殴ってやろうか。

ニッコリと微笑んだまま、右の拳を見せる勇者。血管が浮き出ているのを見て、テオはわざとらしく肩を竦めた。

「やれやれ。神様相手にその態度とは、不敬じゃあねえか?」

「…この水晶玉。お前はどう思う?」

「無視かよ。それに、そんなことを子供に訊くのか」

「お前今神様だっつっただろが」

左手の人差し指で額をぐりぐりと押す。裾から出た手は、人の手を模した金属だった。

「んなこと言ったっけな。…なんて、とぼけるのは飽きた」

「それ、『観測』の権能が宿ってるな。占い師が使うのとは訳が違う」

「…ん?同じじゃあないのか?」

「占い師が使うのは『投影』だ。複数ある未来の一部を無造作に映すだけ。つまり、外れる可能性がある。というか寧ろ高い」

「何でもかんでも映すから、そんな未来があるんだなーって参考にすることしか出来ない」

「で、これは『観測』だ。最も起こる可能性が高い未来を『観測』することが出来るんだ」

「これに映された事象は、かなりの確率で訪れる。相当策を練って、対策していれば阻止できるって感じだ」

「…一応言っておくと、占い師は訓練してるからな。だから、未来を視ることが出来る」

「素人でも同じように出来るのが、その水晶玉だ。神様謹製の超貴重品だから、大事に扱えよ」

「へーい」

とんでもない掘り出し物を見つけたようだ。やったぜ。


勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 500(消費量100/Day)

↓1 自由安価 資産が増加/減少するのは朝を迎えた時です
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 06:57:53.23 ID:+x5k8+0DO
畑仕事
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 16:22:16.16 ID:wS1GS0ap0
「よいしょ…っと」

木箱いっぱいに詰まった荷物を置く。中に入っているのは、種芋や穀物の種子などだ。

「…栽培でもするのか?」

「ああ。何でもかんでも買ってちゃ、金がすぐ底を突く。ある程度は自給出来ないと、な」

「農具も幾つか買い揃えた。最低限のことは出来るはずだ」

多少資金を消費したが、必要経費として割り切ろう。最悪、また魔物を狩ったりダンジョンを探索すればいい。

「これ…書庫にあった『農業のキホン』…」

「おっ…。サンキューミラ」

本を開いて何が書いてあるか確認する。

「…りん?ちっそこてい?意味分からん」

知らない言葉の雨霰に頭をやられた勇者は、無言で本を閉じた。学校に行ったこと無いんだから分かるわけないだろ!

「えっと…。『芋などを先に栽培することで、土壌に栄養を補給する』と書いてますね」

「他には『貝殻は砕いて混ぜ込むことで、肥料としての役割を果たす』とも」

「貝殻?どっかの川か海に行かないと手に入らないな」

「一先ず、この無駄にある芋を栽培すれば良いだろうな」

「畑仕事か!面白そうだなー!」

「け、怪我しないように…気を付けてくださいね…」

力仕事となれば、働くのは男連中だ。テオには馬車馬のように働いてもらおう。


資産が100減少した。

↓1コンマが50以上で収入になります。
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 16:23:01.39 ID:PnsVwczU0
おりゃ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 16:33:36.84 ID:D5ATGajw0
お前ってどのスレでも邪魔しかしないよな糞改行
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 16:35:34.03 ID:wS1GS0ap0
「駄目みたいですね…」

「この雑草を全て取り除かないと、何も育たないじゃないですか」

ジャングルのように茂った雑草を刈り取る勇者。戦闘で鍛えたはずの身体から、悲鳴が上がる。腰が痛い。マジ痛い。

「おぉぉぉ…腰が…」

「年寄りじゃあるまい。ほれ、もうひと踏ん張りだ」

「い゛でぇんだよ゛ぉぉぉぉ!!!」

「…筋肉の使い方が違うから、仕方ない…のかもしれません」

「ミラ!水を一杯くれないか!」

「…はい」

「えーと…。その…。神父さん、大丈夫…ですか…?」

結局、畑仕事は雑草処理だけで終わってしまった。


次回畑仕事実行時に、確定で成功するようになった。

勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 500(消費量100/Day) 昼

↓1 自由安価
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 16:37:48.20 ID:txUb+rRB0
もう一回畑仕事
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 16:38:14.44 ID:PnsVwczU0
>>57
たった一声でなぜわかる?

安価下
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 16:58:42.19 ID:wS1GS0ap0
資産に反映するの忘れてた。


数時間の休憩を挟み、畑仕事を再開する。回復力が高くて助かった。

「えんやこーらえんやこーら」

「流石ゆう…神父だ。少し休むだけですぐ完全復活する」

「私たちは何もしなくて良かったですね」

「て、テオくーん…!そろそろ休憩しないと…」

「大丈夫だアルセナ!俺はまだまだいけるぞー!」

「…太陽が眩しい…。本が読めない…」

男二人の尽力もあって、雑草の殲滅と種植えを終了した。暫くしたら、結果も分かるだろう。

「美味い作物が出来れば嬉しいけどな」

「それは、妾たちの努力、そして運に懸かっている。今はただ、願うだけだ」

一仕事を終えた後の水は美味かった。身体に冷水が沁みるわぁ〜。


勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 400(消費量100/Day) 夕方/夜

↓1 自由安価 同時にコンマ判定。70以上だと収入が100にランクアップ。69以下は収入50。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 17:00:29.12 ID:+x5k8+0DO
ミラと一緒に本を読んで色々と知識を得る
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 00:04:55.45 ID:3XWWHE570
「ふーむ…」

梟の鳴き声と、ページを捲る音だけが聞こえる教会。その音源は勇者の読む本だった。

「分からん。聞いたことのない言葉ばっかりだ」

教本を閉じ、背もたれに身体を預ける。学の無いポンコツ頭に、専門的な知識が入っていくわけがなかった。

「やっぱり、小学校に通うべきなのかねぇ。教える側の神父が、何も知らないってのも大問題だ」

「しかし、孤児院を経営しながら通うのも…。それも大人が…。ううむ」

冷水にチビチビと口を付け、ランプの灯を消す。月明かりに照らされた勇者の髪が、白く煌めいた。

「…神父様…?もう、皆寝てるよ…?」

「大人はやることがあるからいいんだよ。そう言うミラだって、夜更かししてる」

「う…。私のことは兎も角、神父様は何をしてたの…?」

「勉強だ。つっても、こんなダメダメな頭に知識は何一つ入らないんだがな」

空になったコップを流しに置き、勇者は牧師服を脱ぐ。

「今日は店仕舞いだ。ミラもさっさと寝なさい。大きくなれませんよー」

「あ…あの…!」

ミラが、ずいっと一歩前に出る。本で隠れてはいるが、頬に赤みが差しているのは分かった。

「わ…私で良ければ…一緒に勉強する…けど…?」

目を逸らしながら、そんなことを言うミラ。クッソ可愛いんですけど。

勇者も、微笑しながらそれに答えた。

「…そっか。じゃあ、お願いするよ。隣に座ってくれ」

「う、うん…!」

トコトコと近寄り、隣の椅子に座るミラ。再度灯りを点け、仄かな光の下で本を読み続けた。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 00:13:32.14 ID:3XWWHE570
「すぅ…すぅ…」

「…寝た、か。まだ子供だから、仕方ないな」

船を漕ぐミラを背負い、勇者は子供たちの寝室に向かう。穏やかな寝息が耳を擽った。

思えば、ミラは自分と打ち解けようとしたのかもしれない。内気な子があんなことをするには、何かしらの理由があったはずだ。

「…駄目だね俺は。子供に気を遣わせるとは」

ミラを布団に移し、自室に戻る。そして、思いっきり右頬を殴った。

とんでもなく大きな鈍い音が響いたが、誰も目を覚ましていないと思う。

窓から夜空を見上げる。美しい半月が、雲の合間から顔を出していた。

「…こりゃ、明日は一雨来るかな」

勇者の推測通り、夜が明ける前から土砂降りとなった。


勇者孤児院 Lv.1 居住可能人数 7名(現在6名居住) 資産 350(消費量100/Day) 収入 50/Day 朝 大雨

↓1 自由安価
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 00:22:16.54 ID:mOYh37T90
雨漏りがしたので屋根を修理することにしたが、屋根裏部屋に隠し部屋があるのを発見する
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 01:08:20.89 ID:3XWWHE570
日が射さない朝。雨音で目を覚ました勇者は、牧師服を着る。

欠伸をしながら聖堂に出ると、子供やシスターたちがてんやわんやとしていた。

「ふぁぁ…。どしたー?」

「ああ…神父さん…。あれを見てください…」

「あっ」

アルセナが指差した先には、ほんの僅かな亀裂が。そこから水が滴り、大きな水溜まりを作っていた。

よく見ると、雨漏りしているのは一箇所だけではなく、そこかしこから漏れ出していた。

「うへぇ…。急いで修理しないとな。梯子はあったか?」

「あそこだ。棒で降ろさないと上がれんようだな」

「落ちたら危険だな。俺がやって来る」

「気をつけてください」

「あいよ」

勇者は釘とトンカチ、大量の木板を抱え、梯子を上っていった。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 01:14:43.51 ID:3XWWHE570
「ほいとんてんかん…と」

板で亀裂を塞ぎ、釘で固定していく。床を塞いだら次は、屋根の亀裂を塞いでいく。

数はあったが、単純な作業で済むものだったため、そう時間は掛からなかった。のだが…。

「…何だ、これ。どーして、こんなところに漆喰が?」

不自然に、一部分だけ漆喰で固められた場所があった。

人が二人ほど入りそうな箱が壁に付けられており、勇者が相対している場所だけが漆喰塗れになっているのだ。

「隠し部屋、か。こんな教会によくもまあ」

勇者は剣を召喚し、漆喰を切り取る。簡単に外れた漆喰は、闇のような何かに包まれて消滅した。

「さて、中には何があるんですかねぇ?」

ランプを片手に、勇者は中に潜入した。


↓1 何があったか。もしくは、どんな部屋か。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 01:44:06.12 ID:bR92QEqu0
中央に魔法陣があり光ってる
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/02(木) 03:45:13.99 ID:JMPatt/S0
隠し部屋に入った勇者は、ランプに灯を灯そうとした。が、その必要は無かった。

部屋の中心には魔法陣があり、それが発光していたのだ。

「魔法陣…?しかも、これ…起動準備が済んでるのか…?」

専門知識があれば、この魔法陣の稚拙さに気付ける。しかし、勇者にはそんなものは無い。

使えるか、使えないか。その判断が出来る程度だ。

「…血を垂らせば、既に組み込まれている術式が作動するのか。いったい何の術式だ…?」

こんなところに隠しているのだ。マトモなものじゃないだろう。

怖い物見たさもあるのだが、もし危険な代物だった場合は。子供たちに危険が及んでしまう。

「それだけは御免だね…。さて、どうする…」

魔法陣の前で胡坐を掻き、勇者は思案した。


↓1 起動させるかどうか。起動させる場合は、同レスと↓2でコンマ判定とかを実施。


↓1コンマ

01〜10:ブービートラップ(全滅ルート)
11〜50:転移術式(下記のコンマ判定)
51〜99:召喚術式(↓2に召喚されるキャラを。神様以外ならまあ何でも)
00:突如流れるボス戦の音楽


↓2コンマ

01〜15:魔界。ベリーハードモード。
16〜50:どっかの孤島。サバイバルが始まる。
51〜99:近所の街。特に問題は無い。
00:天界。勇者が神になる。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 05:07:45.74 ID:szvzZ67l0
南無三!
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 05:09:47.51 ID:cHJnTEieo
錬金術士
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 05:23:40.17 ID:szvzZ67l0
南無三は、仏教語「南無三宝(なむさんぼう)」の略。 「南無」はサンスクリット語「namas(ナマス)」や、仏典に用いたパーリ語「namo(ナモ)」の音訳で、「帰命」「帰依」「信じてよりすがる」を意味する。

今更過ぎるけど早い話が「イェス」と言う解釈でー…
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/03(金) 20:31:26.54 ID:FZ7Tgn3A0
どんな錬金術師なのだよ(困惑)

↓1に特徴とか名前(無くてもいい)とか
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/03(金) 20:32:01.04 ID:FZ7Tgn3A0
どんな錬金術師なのだよ(困惑)

↓1に特徴とか名前(無くてもいい)とか
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 20:35:38.06 ID:oprK3FtDO
眼鏡の知的美人だが、ロマンを追い求め過ぎて、常識を犠牲にした女性
名前はマイナ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 20:43:08.00 ID:WSdqids1o
>常識を犠牲
あっ…料理担当増えないみたいっすね…
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/03(金) 23:21:49.06 ID:FZ7Tgn3A0
連投なってた。エラーほんとひで。


「…まずは、これがどういうやつか確かめないとな」

試しに軽く触れてみる。パチッと音を立て、勇者の腕を弾いた。

「罠ではない、か。単純に魔力の干渉で反発しただけだな」

「それに、魔法陣が動き出した。最初から動いてるのは『転移』か『召喚』のどっちかだが…」

『転移』の場合は、魔法陣内のもの全てを飛ばす都合上、膨大な魔力を要する。

そのため、目も開けてられないほどの光量になる。だが、目の前のものはそこまで光っていない。

状況証拠しか無いが、そこから推測するにこの魔法陣は『召喚』だ。

「…なら、起動しても問題無いな。余程の化け物が来ない限り、殺せるし」

剣で指を軽く斬り、一滴の血を垂らす。血が魔法陣全体に広がっていくが、血の容積を考えるとあり得ないことだ。

…そんなことに意識が向くような男じゃないんだなぁこれがぁ。

「うおっまぶしっ」

剣を構えるのも束の間。一瞬だけ魔法陣が輝く。そして、僅かな衝撃波が発生する。

部屋中を微震させ、魔法陣は消滅した。その渦中には。

「…あら?実験の途中に意識が無くなったと思ったら…。ここはどこかしら?」

「うーん、重大事故!」

何故人間が召喚された。こういうので呼び出されるのって悪魔とかそんな感じのやつじゃないのか。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/03(金) 23:43:05.92 ID:FZ7Tgn3A0
「そこのお兄さん?」

「ほい」

「ここはどこ?」

「ホニャララ街の近くの教会兼孤児院です」

勇者の返答を聞いた女性はうんと頷き、胸元から取り出した結晶を踏み砕いた。厭な予感しかしねぇ。

「これで良し。じゃあ、ここに住ませてもらうわね」

「ちょっと待てや。今何したんだオイ」

「実験場を爆破しました♪これで証拠は全部消えて無くなったのです…!」

「資料は全部頭の中に入ってるので情報漏洩を防ぐ意味でも施設を完膚なきまでに破壊するのは効果的だし目的自体人においそれとは言えないものだから寧ろ不測の事態に備えて対策をしてない方が脳に異常があると思われてもしょうがな」

「はいストップ。言葉のラッシュ攻撃はやめなされ」

出会って数秒で察するイカれ具合。こいつ絶対頭の螺子何本か外れてるわ。

「…まあ、説明はしなきゃならないよな。かくかくしかじか」

「四角いムーブ…と。状況は理解出来たわ」

「じゃあ、ここで実験させてもらうわね」

「どうしよう。無性に達磨斬りしたくなってきたんだけど」

こいつ、この状況を何とも思ってねぇ。寧ろ、楽しんでる節がある。

少しでも目を離したら、絶対に子供たちやアルファウスを実験に使う。それくらいイカれてる女だ。

顔も良いのになんて勿体無い女。ふむふむ、名前はマイナか。ご丁寧に俺の顔面に書いてくれてありがとうございます。

「…マジでどうしよう」


↓1 このやべーやつをここに幽閉するかシスター枠で受け入れるか。何か別の方法でも可能。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/03(金) 23:48:11.45 ID:VzTcbWBfo
勇者の全力で上下関係を格付けし妙な事させないようにしとこう
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 00:03:26.10 ID:7m3Jgnfa0
「…はぁ」

あまり手荒な真似はしたくないが、致し方無い。今回は不可抗力としよう。

如何にかして、この女を制御しなければならない。それが出来るほど、マトモなやつには見えないが、それでも。

子供たちに危害を加えさせることだけは、絶対にさせない。最悪、殺すことも厭わない。

「…とりあえず、あんたに警告だ。俺の指示には従ってもらうぞ」

「急にこっちに来たり、こんなことを言ったりで申し訳ないとは思ってる。だが、こっちにも護るべきものがあるんでな」

「断る、と言ったら?」

「その命の保障は出来ないな」

勇者の右眼が黒く光り、辺り一面を闇の如き何かが蠢く。片手剣も妖しく輝き、紫電を纏い始めた。

「へぇ…。面白い魔法ね」

「それに、その剣は聖剣じゃなかったかしら。伝承とは外見が異なるけれど」

「俺の説明ならしてやるよ。イエス、ノー。それ以外の返答は聴かない」

「………」

さて、この非力っぽい女はどう出るかな。


↓1コンマが51以上で普通に快諾。50以下だと教会が半分壊れて、一般人孤児やシスターに追加の判定が。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:04:15.12 ID:TprjrJ6+0
k
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:12:29.45 ID:lqh+3YXXo
非常識ェ…
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 00:25:01.40 ID:7m3Jgnfa0
「…遅い…ですね…」

「神父様…。何してるんだろ…」

雨漏りが収まっても一行に戻ってこない勇者に、孤児たちは不安を募らせる。

「…何をやっているのだ。あの男は…」

「悍ましい魔力ですね…。これが、勇者様の…魔力とでも…」

「…ほー。やっぱ、人間を辞めたのか?」

人ならざる者は、常人には分からない変化を察知していた。無論、それが良くないことであることも。

「…不味いっ!」

アルファウスが吼える刹那、教会の屋根が吹き飛んだ。降り注ぐ無数の瓦礫は、アルファウスの結界に防がれる。

「げほっ…!この化け物女…!どんだけイカれてんだよ!?」

「うふ。うふふふふ。あの伝説の勇者と渡り合えてるのねぇ、私!」

マイナの服は破れ、上半身が露出している。しかし、情欲を掻き立てるようなものは無かった。

コズミックホラーな生物と同化しているような異形が、そこにはいた。相対する勇者も、右腕の皮膚が消滅していた。

「…もう、隠し事もクソも無いな」

出来ることなら、見られたくなかった。だが、もう遅い。

ならば、恥も外聞も気にすることはない。正真正銘の全力で、ぶっ殺す。

光と闇の良い所取りをした勇者の魔法は、マイナの全身を切り刻んでいく。

絶望が作り出した、勇者の魔法。それは、卑怯としか言えないもの。

「お前が光だろうと闇だろうと、この魔法は問答無用で弱点を抉り取る」

「俺がイカれたからこんな魔法になったのか。こんな魔法が生み出されたからイカれたのか。もう分からねぇけどよ」

「今はとりあえず、あんたが邪魔だ。消えろ」

光のように疾く、闇のように容赦なく蝕む、悪夢のような魔法。

「凄い、凄い凄い凄い凄い凄い!こんな魔法、初めて…!」

全身を切り裂かれ、削り取られながらも、マイナは恍惚とした表情のまま消えていった。最期まで、頭の螺子が外れていた女だった。

「…ああ。終わった」

そう、終わった。こんな光景を見て、普通の人が逃げ出さない筈も無い。

細やかな夢が崩れたのを感じながら、孤児たちの方を見る。


↓1コンマが70以上でアルセナ残留、↓2コンマが60以上でミラ残留。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:30:28.19 ID:lqh+3YXXo
たのむ…
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:30:29.08 ID:MQGtDDXDO
二人とも残留してほしい
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:30:59.54 ID:lqh+3YXXo
(土下座)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:33:35.23 ID:MQGtDDXDO
錬金術師のキャラ出した人だけどこんなことになるとは思わなかった…
できれば巻き戻してほしい…
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 00:36:10.16 ID:7m3Jgnfa0
このまま行くと、別の場所で再開するか直接終了するかの二択でヤンス。

というわけで多数決。二票入ったやつでいきます。

1:とりあえず先に進んでみよう。
2:巻き戻しや!
3:もう一度ニューゲーム!
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:38:58.77 ID:KDksQBzJ0
2
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:39:16.31 ID:MQGtDDXDO
2
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 00:40:41.15 ID:7m3Jgnfa0
再開したい場所を↓2に該当するレス番をオナシャス。
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 00:43:16.37 ID:MQGtDDXDO
>>75の錬金術師のキャラ設定からやり直しで
本当にすみません
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 01:05:29.72 ID:59LoQzR7o
>>92
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/04(土) 01:19:57.69 ID:7m3Jgnfa0
キャラ設定自体をやり直すってことでいいのかな?↓1に>>73と同じルールの安価を。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/04(土) 01:40:38.36 ID:lqh+3YXXo
有能だがドジで自作の魔法陣に閉じ込められていた
幼児体系だか歳はかなりいってる
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