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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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773 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:49:10.68 ID:O8cvm9tB0
希「………」チラッ
希「!」バチッ
Aちゃん「……!」ビクッ
希(……Aちゃん……)
774 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:50:17.38 ID:O8cvm9tB0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Aちゃん「のぞみちゃんおさいほーできるのー!?すっごーい!」
のぞみ「う、うん、なんとなくだけど」
東條希は、幼い頃から器用な少女だった
Aちゃん「のぞみちゃん絵すっごく上手だね!」
のぞみ「そ、そんなことないよ〜…!」テレテレ
東條希はあらゆる方面で器用だった
先生「よーし、今日はバスケットの授業をするぞー!二列に並べ!」
のぞみ「バスケット……?」
Aちゃん「のぞみちゃんしたことないの?」
のぞみ「うん、初めて!」
Aちゃん「じゃあ私が教えてあげる!実は私、バスケットクラブに通ってるんだ!」
のぞみ「すごい……!」キラキラ
先生「じゃあ誰か試しに……そこのおしゃべりしてる2人!出ておいで!」
Aちゃん「はい!」スッ!
のぞみ「え、えぇ〜……」スッ……
775 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:51:17.89 ID:O8cvm9tB0
パスッ……!
ワァァァァァ!!
スッゴーイ!アンナノムリダヨォ……
先生「Aは5本中3本か!すごいな!」
Aちゃん「えっへへ!」
先生「次、東條!」
のぞみ「えぇっと……」アワアワ
先生「東條は持ち方からだな、こうやって……」スッ
のぞみ「……こう?」スッ
先生「そうそう!上手いぞ!」
東條希は器用だった
776 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:51:58.83 ID:O8cvm9tB0
先生「で、こう!」ヒュッ
……パスッ!
のぞみ「わぁ……!」パァァァァ!
先生「さ、やってごらん!」
のぞみ「はい!」
東條希は器用だった
777 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:52:45.95 ID:O8cvm9tB0
のぞみ(たしか、こうやって………)ググッ
先生「おっ!いいぞ!」
Aちゃん「がんばれー!」
のぞみ「……こう!」ヒュッ!
東條希は………
パスッ……!
器用すぎた
778 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:54:13.26 ID:O8cvm9tB0
放課後
希「ど、どうして怒ってるの……?」ビクッ
Aちゃん「……バスケット、嘘ついてたの?」
のぞみ「嘘なんかじゃ……」
Aちゃん「初めてじゃないならそう言えばいいのに……!」
のぞみ「ほんとに初めてで……」
Aちゃん「じゃあ………!」
Aちゃん「5本全部なんて入るわけない!!」
のぞみ「それは……」
Aちゃん「心の中で私のことバカにしてたんでしょ!」
のぞみ「し、してない!!」
Aちゃん「……もういい」
Aちゃん「のぞみちゃんとはぜっこうする!!」
のぞみ「……!」
Aちゃん「もう話しかけてこないで!!」ダッ!
のぞみ「まっ……!」
Aちゃん「のぞみちゃんなんかだいっきらい!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
779 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:55:24.30 ID:O8cvm9tB0
希(それからすぐに親の転勤が決まって、本当に離れ離れになっちゃったっけ)
希(あの日からうちは……)
「希!!」
希「……!」ハッ……!
パシッ!
角間「交代直後の東條にボールが回りました!」
DF2「勝負やエセ女ァ!!」ザッ
希「っ……!」
DF2【スーパーしこふみ!!】
ヒュッ……!
希(……ここで奪われるわけには……)ダッ!
780 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:56:24.59 ID:O8cvm9tB0
ガッ……!!
DF2「うぐっ…!」ドサッ
角間「東條強引にディフェンスを抜い……」
ピッ!
希「あ…」ピタッ
角間「おしい!これはファウルになりました!!少し強引すぎたかぁ!?」
DF2「いってて……」
希「ご、ごめんなさい…!」スッ
DF2「んぉ…?ああ、悪いな」スッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ご、ごめんなさい………」オズオズ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
DF2(………あれ?この感じどっかで……)
希「……?なにか?」
DF2「あ、いや、なんもない」ガシッ
グイッ スタッ
DF2「……負けへんからな!」タッタッタッ
希「……」
781 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:57:22.70 ID:O8cvm9tB0
パシッ!
希「いっ…!」
絵里「ほら!シャキッとする!」
希「……わかってるよ!」
にこ「休みすぎて体なまってんじゃないの?」ハッ!
希「……にこっち」
にこ「なに?またおばあちゃんって……」
希「勝とうね」
にこ「……?あんた大丈夫?」
希「もーひどいなぁ……」プクー
希「うちにも真面目な時ぐらいあるんよ?」ポヒュー
にこ「……初耳ね」
希「ワシワシ?」
にこ「悪意がすごい」
782 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:58:28.46 ID:O8cvm9tB0
ピッ!
ドッ!
角間「UTXボールとなりました!一刻も早く点を取り返したい音の木坂!!どうする!?」
ツバサ「上がりなさい!!」トッ
ザザザッ!
海未「くっ……!」
角間「あくまで追加点を狙いに行くUTX!!」
凛(かよちんを少しでも休ませてあげないと……!)ザッ
角間「綺羅の前に星空が立ちふさがります!」
ツバサ「……」タッタッタッ
凛「行かせないにゃー!」バッ!
ヒュッ…クルッ
トッ
海未「……は?」
凛「……え」
ツバサ「ごめんなさいね」
角間「星空をものともしない綺羅!!圧巻のドリブル突破です!」
凛「そんな……!」
783 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:59:36.58 ID:O8cvm9tB0
花陽「私……が!!」ザッ
ツバサ「……ふふ」トトッ
ザッザッ!クルッ!
花陽(フェイントからのターン…!)グッ
カクッ
花陽「……っ……!?」ドサッ
ツバサ「体力のご利用は計画的に……ってね?」
角間「小泉足がもつれたぁ!!疲労がたまってきているのかぁ!?」
花陽(考えろ……私で終わりじゃない、私が抜かれた後、誰が……誰を……えーっと……)ゼェ……ゼェ……
花陽(ーーーーーーー…)ハァ……ハァ……
にこ(慣れないシュート3本、プラス、花陽はこの試合中ずっとフルで頭を働かせてた………)
海未(そのツケが今……)
花陽「……っ」ゼェ……ゼェ……
ツバサ「……!」ブルッ
ツバサ(体も頭も限界のはずなのに……)
花陽 キッ…!
ツバサ「……」フフ
角間「ディフェンスラインを突破したぁ!!」
784 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:00:31.46 ID:O8cvm9tB0
ツバサ「あんじゅ!!」バッ!
あんじゅ「ええ!」
にこ「来るわよ穂乃果!!」
穂乃果「…!」グッ
バッ!
ツバサあんじゅ【ユニコーンブースト!!】
ドゴォォォォォォォォオオオオ!!!
角間「シュートを放ったのはUTX高校!!音の木坂凌げるかぁ!?」
にこ「ここに来て新必殺技……!?」
花陽「……でもこれ……」ハァ……ハァ……
785 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:02:20.70 ID:O8cvm9tB0
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】
ギュルルルルル!!!!!
角間「高坂正面から立ち向かいます!!」
海未「穂乃果!!」
雪穂「お姉ちゃん!」
穂乃果「……はぁぁぁ!!!」グッ
シュルルルルルル………!!
穂乃果「……よし!」
角間「とぉめたぁ!!」
ツバサあんじゅ「……くっ…!」
穂乃果「みんなー!!まだまだ行くよー!!」
みんな「おー!!」
角間「音の木坂の守護神高坂、頼もしいプレーでチームを引っ張ります!」
海未(よし、統堂さんが抜けたおかげで攻撃翌力が下がってますね。これなら……)
786 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:03:14.57 ID:O8cvm9tB0
アー!オッシイー!
海未「…!」クルッ
ドンマイドンマーイ!ツギイケルゾー!!
にこ(そこは「ナイスセーブ!」でしょうが……!!)イラァ…!
穂乃果「……っ……希ちゃん!!」ドッ!
希「……!」トッ
角間「東條へパスが通りました!!」
花陽「の、希ちゃん!……きて…ます!」ハァ……ハァ……
希「くっ…!」ピタッ
DF2「行かせへんぞエセ女ぁ…!」ザッ
希「……通してくれんかなぁ」
DF2「エセには刺激が強すぎるもん見せたるわ」
希「?」
787 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:04:06.00 ID:O8cvm9tB0
ダンッ!
DF2「はぁぁぁぁ!!」ググッ
ゴゴゴゴゴゴ……!!!
希「…こ、これは…!!」
ドドーーン!!
DF2【道頓堀・ウォール!!】
希「…!!」グラッ
角間「なななぁんとぉ!!グラウンドに道頓堀が出現いたしましたぁ!!」
にこ「エセVS本家……見ものね」
凛「希ちゃーん!負けちゃダメにゃー!」
788 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:05:14.35 ID:O8cvm9tB0
希(もうやるしか……!)グッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「のぞみちゃんなんかだいっきらい!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「ーーーッ……!」ビクッ
バチィッ!
希「うわぁ!!」ドサッ
角間「東條止められたぁ!!」
DF2「うちの勝ちやエセ女!」トッ
希「……くっそ……」
角間「東條プレーに精彩さがありません!」
希「大丈夫、大丈夫やから……!」ブツブツ
789 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:06:13.37 ID:O8cvm9tB0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
中学校
あの一件以来、東條希は周りの目を気にするようになった
周りより飛び抜けていないか、出しゃばっていないか
ただ………東條希は器用だった
ドガァ……!!
希「いっ…!」ドサッ
モブヤン1「……あんたのその済ました態度、なんか腹立つんだよね」
希「……気のせいじゃない…?」ゴホッ
モブヤン2「気のせいじゃないから言ってん……の!」ドゴォッ!
希「?ぇ…!」
周りに合わせた態度が逆に反感を買ってしまうこともあった
希(……私に……どうしろって……)ゴホッゴホッ
790 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:07:20.63 ID:O8cvm9tB0
「うっわ、2対1とかえっぐ」
希「!」
モブヤン1「あ?………ぷっ!小学生かよお前」
モブヤン2「用がないなら帰りなチビちゃん」シッシッ
「……」イラァ…!
「……今うちに言った暴言は100歩譲って許したる」
「でもな……」スッ
モブヤン「!?」
ドゴォッ…!!
モブヤン1「ガハッ……!」ドサッ
「目の前のイジメスルーできるほどできてないんじゃボケェ!!」
モブヤン2「こいつ…!!」ドゴッ!
「いっ……」グラッ…!
「………オラァ……!!」バキィッ……!!
モブヤン2「ブッ……!」ドサッ
「……さっさとどっかいけや」
モブヤン1「……行くぞ…!」タッタッタッ
モブヤン2「っち……!」タッタッタッ
791 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:08:35.16 ID:O8cvm9tB0
「………っはー、痛った……」サスサス
希「あ、あの……!」
「んあ?」
希「ご、ごめんなさい……私のせいで…」
「おー気にすんな、1発だけやしなもらったの」ニシシ!
希(関西弁……)
希「……どうして……助けてくれたの?」
「……多分帰ってから、「あの時行っとけばよかったなぁ」ってなると思ったから」
希「?」
「やらずに後悔するより、やって後悔した方が気持ちええやろ?」
希「……!」
「ウチ好きやねんこの言葉」
希「……やらずに後悔するより……やって後悔……?」
「そ!ただし、全部自己責任でな!」
希「……私は……」
792 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:09:25.33 ID:O8cvm9tB0
『だいっきらい!!』
希「……そんな勇気、ないかなぁ……」
「………」
希「でもありがとう!少しスッキリ……」
モニュッ……!
希「………」
「んー、発展途上といったところやなぁ」モミモミ
希「………」ペシッ!
「いけず!」
793 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:10:35.91 ID:O8cvm9tB0
「……それじゃあウチは帰るけど、あんま考えすぎんよーにな」
希「うん、今日はありがとう」フリフリ
「……さっきよりマシな顔んなったな」
希「……ちょっとだけ勇気もらえたからかなぁ」
「そっか、じゃあな発展途上」
希「発展途上……!?」ゴーン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希(結局また転勤でその人とはそれから一度も話してない)
希(あの人みたいに強くなれたらって……ずっと思ってた)
希(あの人みたいに……周りの目を気にせず、自由に……)
あの日から関西弁は、[わたし]にとって勇気の象徴となっていた
794 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:11:26.80 ID:O8cvm9tB0
「勇気、出しきれてないよね?」
希「……!」ビクッ
「ふふ、びくってしたね」
希「君は……?」
「わたしはあなたの悩み、のぞみだよ」
希「悩みなのか望みなのかはっきりしてほしいなぁ」
のぞみ「望みじゃなくてのぞみ!」
希「ふふ、はいはい」クスクス
のぞみ「大事な事なのに!」
希「……のぞみちゃん、話の続き」
のぞみ「あ、そうだね!」コホン
のぞみ「……あなた、サッカーは全力でやってるよね」
希「……うん」
のぞみ「でも」
795 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:12:28.09 ID:O8cvm9tB0
のぞみ「隠してることがあるよね?」
希「………」
のぞみ「どうするの?試合終わるよ?」
希「……無理やん」
のぞみ「……?」
希「このチームに嫌われたらウチ、ホントに立ち直られへん」
のぞみ「だからこの悩みは閉じ込めておくって?」
希「……うん」ニコッ
のぞみ「………」
のぞみ「今までわたしは何回もあなたに話しかけた」
希「へ?」
のぞみ「何回呼びかけても見向きもされなかった…………」
希「……!」
のぞみ「どうして今聞こえたんだと思う?」
希「……さぁ」
のぞみ「どうしてあなたはぬいぐるみを捨ててって頼んだの?」
希「……さぁ」
のぞみ「どうして今更になってあの日のことを思い出してるの?」
希「………」
796 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:13:20.15 ID:O8cvm9tB0
のぞみ「あなたが特別なんじゃない」
希「?」
のぞみ「みんな、大なり小なり心に抱えてるものがある」
希「………」
のぞみ「穂乃果ちゃんや花陽ちゃんやことりちゃん、他のメンバーだって悩んでる」
のぞみ「それを乗り越えたから、また前を向けてるんじゃないかな」
希「でも……」
797 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:14:17.47 ID:O8cvm9tB0
のぞみ「しっかりしなさい!」
希「……!」ビクッ
のぞみ「このチームはそんなに簡単に離れていくような人たちばかりなの?」
希「……違うよ」
のぞみ「なら……!」
希「そんな子達だからこそ、離れてしまうのが怖いんよ」
のぞみ「………」
鍵穴がある、鍵もある、あとは回す勇気だけ
『だいっきらい!!!』
幼い頃のたった一言
その一言が今でもこの子を縛り付けている
あぁ、確かにこれは………
呪いだ
798 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:16:12.18 ID:O8cvm9tB0
ワァァァァァァァァァァ!!!!
希「……!」ビクッ
角間「綺羅にパスが回りましたぁ!!ロスタイムまでの時間も残り少ない中、完全にUTXペースだぁ!!」
UTX!!UTX!!UTX!!UTX!!
穂乃果「時間ないよ!!ぶつかって!!」
みんな「おぉぉ!!!」
ツバサ タッタッタッ
雪穂「亜里沙!私たちで!」ザッ
亜里沙「うん!」ザッ
雪穂亜里沙「はぁぁ!!」バッ!
ヒュッ……クルン……ダッ!
亜里沙雪穂「ぐっ……!」
角間「綺羅再び抜いたぁ!!」
にこ「くっそ……!」
海未(攻撃の糸口が全く掴めない……このままでは……!)
希「っ……」
799 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:20:03.83 ID:O8cvm9tB0
「頑張れー!!音の木坂ー!!!」
みんな「……!」クルッ
希「……………Aちゃん………?」
アノコダレ?サァ……
Aちゃん「ほら!!音の木坂の子達も!」
音の木坂観客「………!」ハッ……!
角間「さぁ、試合の流れはUTXが握っております!このままUTXが……」
音の木坂!!音の木坂!!音の木坂!!
角間「こ、これは……」
800 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:21:36.79 ID:O8cvm9tB0
音の木坂!!音の木坂!!音の木坂!!
Aちゃん「音の木坂!!」
音の木坂観客「音の木坂!!!」
おばちゃんおっちゃん「音の木坂!!!」
角間「音の木坂の応援が会場に響き渡っております!」
ザワザワ……
ソウダ、オトノキモガンバッテルジャン
オトノキザカガンバレー!!
音の木坂!!音の木坂!!音の木坂!!
ナニイッテンダ!コレカテバサンレンパダゾ!!
ガンバレー!!UTXーー!!!
音の木坂!!UTX!!音の木坂!!UTX!!
音の木坂!!音の木坂!!音の木坂!!
UTX!!UTX!!UTX!!UTX!!
801 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:22:57.81 ID:O8cvm9tB0
にこ「…遅いのよ、まったく」
真姫「すご……」
凛「うー!!テンション上がるにゃー!」
DF2「こんなに盛り上がったん、初めて見た……」
MF1「いつもワンサイドゲームでしたからね」
MF3「はぁ〜……!」ゾクゾクッ
花陽「…はぁ……はぁ……」ゼェ……ゼェ……
ツバサ「……?」トッ
耳を塞いでいても聞こえるほどの声援
だが、小泉花陽の耳には何一つ届いていなかった
考えていたのは
花陽(疲れた……ご飯食べてお風呂に入ってあったかいお布団でぐっすり眠りたい……)
試合とはまったく関係のないことだった
ツバサ「……行くわよ!」ダッ!
802 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:23:54.73 ID:O8cvm9tB0
花陽(………来た…綺羅さんのクセ……えっと……)
花陽(なんだっけ?タイミング?……じゃなくてクセ…えーっと……)
花陽(だめ、思考がまとまらない……)
ツバサ タッタッタッ
花陽(あーもう………)
花陽「………めんどくさいなぁ」ボソッ
ツバサ「ーーっ……」
803 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:25:11.66 ID:O8cvm9tB0
トッ……!
ツバサ「…………………………は」
あんじゅ「…え?」
ことり「うそ……」
花陽「………」タッタッタッ
角間「こ、小泉綺羅からボールを奪い取ったぁぁ!?」
ワァァァァァァァァァァ!!!
凛「カヨちーーーーん!!」
海未「【ディフェンス方程式】とは比べ物にならない速度、正確性………」
エレナ(ここに来て……まだ成長するか、小泉花陽……!)ゾクッ
両チームが戦慄する中、当人だけが冷静だった
タッタッタッ
花陽(……?私、取ったの?誰から?綺羅さん?)ゼェ……ゼェ……
角間「〜〜!!〜〜……!」
花陽(解説の人……何言ってるんだろ……)ゼェ……ゼェ……
ハァ……ハァ……
804 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:26:14.65 ID:O8cvm9tB0
MF2「いかせねぇよ!」ザッ!
海未(まずいです……今の花陽では……!)
海未「花陽!こちらに!」
花陽「…ぜぇ……ぜぇ……!」
海未(聞こえていない……!)
花陽「………はぁ……はぁ……!」ザッ
MF2「おらぁ!!」バッ!
花陽「……っ…!」
何度も繰り返し見た憧れのチーム、対戦経験あり、試合終盤
データは完璧に揃っていた
花陽「はぁ……はぁ……!!」
極度の疲労状態の中、思考をやめた小泉が行ったこと
それは………
805 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:27:04.15 ID:O8cvm9tB0
MF1「はぁ!」バッ!
花陽(………多分……右…)バッ!
勘だった
MF2「っ……!」
ただの勘ではない
これまで蓄えたデータを無意識下で分析、選択
それが小泉を最善のルートへと導いていた
花陽「……あああああ!!!」バッ!
【オフェンスコマンド】
806 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:27:59.48 ID:O8cvm9tB0
シュバッ……!!!
MF2「くっ……そ…!」
MF2(動きが速いわけじゃないのに……追いつけねぇ…!!)
角間「小泉抜いたぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
花陽「ぜぇ……!!ぜぇ……!!」タッ……タッ……!
イイゾーー!!コイズミーー!!ハナヨチャーン!!
花陽(観客の声、聞こえる)
花陽「ぁっ……」フラッ
ギリギリまで張り詰めていた糸が切れた瞬間だった
807 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 17:29:10.58 ID:O8cvm9tB0
ポスッ……!
花陽「……希……ちゃん?」ハァ……ハァ……
希「……なんで……そんなになってまで……」
希(穂乃果ちゃんだってそう、なんでそんなに……)
花陽「……後悔……したくないから…」
希「……」
あぁ……嫌だ
花陽「このメンバーで、勝ちたいから……!」ギュッ!
またあの言葉を思い出す
『やらずに後悔するより、やって後悔した方が気持ちええやろ?』
Aちゃん「希ちゃん!!」
希「ーーーっ……」
カチリ………!
808 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 18:41:36.42 ID:O8cvm9tB0
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「残り時間もごくわずか!!」
角間「小泉により勢いを取り戻した音の木坂!!追いつけるかぁ!?」
希「………少し休んどき、花陽ちゃん」
花陽「へ?」ハァ……ハァ……
希「うちに任せて」トッ
花陽「希ちゃん?」ハァ……ハァ……
角間「東條にボールが渡りました!」
MF3「逃げ切らせてもらうっす!」ザッ!
角間「UTXの素早いマーク!プレッシャーをかけてきます!」
希「………」ジャリッ……
809 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 18:44:58.38 ID:O8cvm9tB0
希「……フーッ……」トントン
ドクン……ドクン……
希(………お願い)
ドクン……ドクン……
希(どうか[私]を………)
ドクッ……!
希「……嫌いにならないで」
810 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 02:54:53.36 ID:BtQLJMld0
MF3「はぁぁ!」バッ!
海未「希!来てますよ!」
凛「希ちゃん!!」
希「………」
「尾刈戸高校、幽谷」
希【呪い】
ズズズズズ……!
MF3「こ、これは……!」
ことり「あれは……尾刈戸高校の……!」
海未「なぜ希が……」
希「……」
昔から、一度見たことはなんでもできた
意識しなくても、努力しなくても
なんでもできた
できてしまった
811 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 02:56:19.39 ID:BtQLJMld0
幽谷「姐さん……」
ズズズズズ……!!
希「……人を呪わば穴2つ」
花陽「希……ちゃん!」ハァ……ハァ……
希「……ずっと苦しかった……辛かった……」
ズズズズズ……!
希「これ以上呪えるなら呪ってみろ…!」バッ…!
MF3「うわぁぁぁああ!!」ドサッ
角間「東條抜いたぁ!!しかし今のは尾刈戸高校の……?」
希(……みんなの顔を見るのが怖い)
希(でも……もう戻れない)ダッ!
ツバサ(さっきまでの東條さんじゃない…)
あんじゅ(嫌な予感がする……!)
あんじゅ「ディフェンス!」
DF1「行かせない!」ザッ
希「御影専修農業高校、山岸」
812 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 02:57:21.94 ID:BtQLJMld0
希【スーパースキャン】
ザッザッ……ダッ!
DF1「そんな……!」ガクッ…!
角間「今度は御影専農の必殺技だぁ!!東條止まらない!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
希「はぁ……はぁ……!」タッタッタッ
花陽「ど、どういうこと?」ハァ……ハァ……
海未「わかりません……が、今は希が頼りです」
813 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 02:58:45.52 ID:BtQLJMld0
DF2「エセ女ぁぁ!!」ザザッ……!
希「……!」
DF2「なんや変なことしてるみたいやけど、うちは絶対通させへんぞ……!」
……ダンッ!
ゴゴゴゴゴ……!!!
ドドーン!
DF2【道頓堀・ウォール!!】
角間「再びDF2のディフェンスが立ちふさがります!!」
希「……ウチ、決めたん」
DF2「……?」
希「もう……」ジャリッ……
814 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 02:59:42.68 ID:BtQLJMld0
希「[私]に嘘はつかないって…!!」ダッ!!
DF2「ーーっ…」
『……みんなと全力で……サッカーがしたいなぁ……』
パリンッ……!!!
ブワァッ!!!
DF2「……っ!」ブワッ……!
DF2「………強なったなぁ」
希「……え?」
ドサッ……!
角間「〜〜〜……!!!」
815 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:00:44.83 ID:BtQLJMld0
角間「抜いたぁぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「東條止まらない止まらない!!怒涛の3人抜きだぁ!!」
あんじゅ「……っはぁ……!はぁ……!」ザザッ…!!
希「…っ…!」ピタッ
角間「今の隙に戻ってきていましたUTX優木!」
希(どうする……ここで止まるわけには……)
816 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:01:48.05 ID:BtQLJMld0
「「希!!」」
希「…!」バッ
ドッ!
ドッ!
パシッ
角間「東條と矢澤のワンツーだぁ!!優木も抜いたぁ!!」
あんじゅ「なっ…!」
こころ「お姉様!」
希「にこっち……」タッタッタッ
にこ「……ふん」タッタッタッ
絵里「ちょっと、私も呼んだんだけど」
希「エリチ……」
角間「残すは統堂のみ!ロスタイムに入る前に同点に追いつきたいところ!!」
希「……えりち、にこっち、力貸してくれん?」
にこ「……はぁ?あんたふざけてんの?」
希「……っ」ビクッ
817 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:03:19.64 ID:BtQLJMld0
にこ「いちいち遠慮してんじゃないわよ」
希「…!」
にこ「っとに……あんたがこんなことできるならもっと作戦だって立てれたのに……」ブツクサブツクサ
絵里「ふふ、私は嬉しいわよ?また一つ希のことを知れたしね?」
希「ごめん二人とも、訳は後で話すから…….」
希「うちに力を貸して!」ザッ!
にこ「ぶっつけ……」ハァ…… ザッ
絵里「私は楽しいわよ?強引な希なんて初めてだもの」ザッ
にこ「あんたのそれなんなのよ!!」
希「……ふふ」ニコッ
エレナ「……!」
絵里(……本当に初めてだもの)
希「行くよ!」
にこ「ええ!」
絵里「任せて!」
こころ「……!」
絵里(希が自分から無茶を言うなんて)
818 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:04:24.78 ID:BtQLJMld0
ガキンガキンガキン!!
アオーーーーーン!
希「ふっ…!!」ドッ!
希(……不思議やなぁ)
にこ絵里「はぁぁ!!」ドキュッ!」
にこ(打ち合わせなんて何もしてないのに……)
絵里(二人の考えてることがわかる……)
ゴォォォ!!!
角間「こ、これは………」
エレナ「本当に……なんなんだ彼女達は……!」ブルッ……!
希「はぁぁぁぁ!!!」バッ!
ドキュッ!!!!
希にこ絵里【グランフェンリル!!】
819 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:05:30.04 ID:BtQLJMld0
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!!!
角間「ここまで温存していたのかぁ!?音の木坂の新必殺技だぁぁ!!」
凛「え…!?え…!?すご…!!見てかよちん!あれ!」
花陽「……希ちゃん」ハァ……ハァ……
ことり「あ、頭が追いつかない……」プシュー……
穂乃果「いっけー!希ちゃん!にこちゃん!絵里ちゃん!!」
ツバサ(ここまで温存……?)
ツバサ「……違う」
あんじゅ「……とっさの思いつきで……こんな……」
GK「エレナさん!!」
エレナ「……あぁ……!!」スッ
820 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:06:23.95 ID:BtQLJMld0
グッ……!
バリバリバリバリバリ!!!
コォォォォォォオォォ………!!!!!
エレナ【王家の盾!!!】
ギュルルルルルルルルル!!!!!
エレナ「……っぐぅぅ!!」ズザザザッ……!!
角間「激しい技のぶつかり合い!!この一球を制すのはどちらのチームだぁ!?」
ツバサあんじゅ「エレナ!!!」
「「「エレナさん!!」」」
希にこ絵里「はぁぁぁぁ!!!!」
穂乃果「いっけー!!」
ギュルルルルル!!!!!
エレナ「くっ……そ……!!」ズズズッ……!!
821 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:07:22.42 ID:BtQLJMld0
ポタポタッ……!
お姉さん「ちょ…!あなた鼻血……」
GK「………っ……エレナさん!!!」
ギュルルルルル!!!!
エレナ「……っ……!!」ズ…ズ…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
GK【ハイビーストファング!!】
ガブゥッ……!!!
GK(顔で……!!)
GK「ブッ…!!」
ゴロゴロ……ドサッ…!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
822 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:08:23.88 ID:BtQLJMld0
エレナ(あと少し……あと少しなんだ……!!)
ツバサ「……!」
希にこ絵里「いけぇぇぇ!!!」
エレナ(止めて………!)
グググッ……!
エレナ「勝つんだ……!!」
バチィッ……!!!
ブワァッ!!
エレナ「ーーーーーークソ……」ドサッ
823 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:10:21.55 ID:BtQLJMld0
ドシュルルルルルル…………!!!
テンテンテン………
角間「…………は………」
角間「入ったぁぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!!
音の木坂「らあああああああああ!!!!!」
角間「最後の最後に追いつきました音の木坂!!残すはロスタイムのみとなりました!!」
角間「ロスタイムは………7分です!!」
824 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:12:00.20 ID:BtQLJMld0
こころ「ここあ!こたろう!見て!お姉ちゃんが!すごいすごい!!」ピョンピョン!
ここあ「わぁぁ…!」キラキラ
こたろう「…ねーちゃん…!」ピコッ
こころ「おねーさまー!」ピョンピョン!
にこママ(……仕事で遅くなってもいつも礼儀正しく待っていたこころ)
にこママ(こんなにはしゃいでるのを見たのはいつぶりかしら……)ウルッ…!
にこママ(……ありがとう、にこ)グッ…
エレナ「……」
スッ
エレナ「……?」パッ
ツバサ「……大丈夫?」
エレナ「責めてくれ、惨めになる」
みんな「……」
エレナ「……これでは何のために代わったのかわからないな」ハハ…
ツバサ「………あんじゅ」
あんじゅ「了解!」バッ!
エレナ「?」
825 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:12:56.99 ID:BtQLJMld0
あんじゅ「希直伝…!!ワシワシワシワシーー!!!!!」
エレナ「なっ…ちょ……やめ!!うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
DF2「ええ筋してるな……」フム…
MF2「フム……じゃねーんすよ」
エレナ「……!!…っ……!!」ビクンビクン
あんじゅ「……案外小さいのねエレナ」
エレナ「……!!」ゴーン
ツバサ「まあお遊びは置いといて……」
ツバサ「みんな!」
826 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:14:32.89 ID:BtQLJMld0
MF1「気落ちなどしていませんよ」
ツバサ「!」
DF2「あったりまえや!あのエセ女絶対倒す!!」
MF3「やるっす!!」
DF1「あと7分で終わりかー!」
MF2「体は疲れてんのに、まだまだできそうだな〜」
DF1「……体力馬鹿なだけじゃないですか」ボソッ
ゴチンッ!!
DF1「いっ……!?」
ツバサ「貴方達……」
MF1「私たちは……信じてますから」
ツバサ「……任せなさい」
あんじゅ ナデナデ
エレナ ベシッ
827 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:15:53.73 ID:BtQLJMld0
にこ「はぁ……はぁ……」
にこ(……こころ、やったわよ……!!)グッ…!
こころ「…!」グッ!
凛「3人ともすごいにゃー!!」
海未「ええ、首の皮一つ繋がりました」
穂乃果「希ちゃんもすごかったよー!ごぼう抜きってああいうことなんだね!」
希「うん、そのことで……」
ことり「それはマラソンとかで使う言葉だよ穂乃果ちゃん……」
穂乃果「えー?」
希「えっと……少しいいかな…」
真姫「ちょっと、まだ試合終わってないんだけど?」
希「あの………」
穂乃果「わかってるよーだ!」
真姫「なっ…!何よその言い方は!」
穂乃果「ふんだ!今日大活躍してるくせに!」
真姫「だったら何なのよ!してるならいいじゃない!」
穂乃果「あーほら!またそうやって……」
828 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:18:51.60 ID:BtQLJMld0
希「……ねぇ……!!!」
ビクッ…!
………シーン
絵里「希……」
希「なんで……誰も詮索してこーへんの?」
海未「………」
希「ウチ……隠してた…!……他の子の技、見ただけで真似できるの……黙ってたのに……!」
829 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:20:01.83 ID:BtQLJMld0
凛「だって希ちゃん辛そうだにゃ〜」
希「……へ?」
ことり「何か訳があるんだろうなってわかってるから誰も怒ってないよ」
穂乃果「後悔、しなくて済んだね!」
花陽「ナイスプレイです!」
希「………」
『みんな、大なり小なり心に抱えてるものがある』
『それを乗り越えたから、また前を向けてるんじゃないかな』
希「……はは、敵わんなぁほんと」ヘナヘナッ…
トサッ
絵里「ちょ、希!?」
にこ「腰抜かしてんじゃないわよ、まったく……」
希「にこっち〜、おんぶして〜!」
にこ「じゃぁかしい!!あとちょっとなんだから最後まで頑張りなさい!!」
希「ぶぅ……」プクー……
穂乃果「……さ、みんな!準備はいい?」
みんな「……!」バッ
830 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:21:22.60 ID:BtQLJMld0
穂乃果「いくぞ!!!!」バッ!
「「「おおおおお!!!!」」」バッ!
穂乃果(……ただ……)
ことり(希ちゃんが私たちに合わせていたことに、誰も気づかなかった……)
海未(あの花陽ですら)
希「……」
831 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:23:02.44 ID:BtQLJMld0
角間「敗色濃厚の中、なんとか踏みとどまった音の木坂!!このまま逆転勝利となるか……」
角間「はたまた!!前回の雪辱を果たし、王者としての貫禄を見せつけるかUTX!!」
角間「泣いても笑ってもこれで最後!いよいよ運命のキックオフです!!」
UTX2-2音の木坂
ピーーーーーーーー!
ツバサ穂乃果「勝つ「わ」よ!!!」
「「「おおおおおおお!!!!」」」
ドッ!
832 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 03:23:56.60 ID:BtQLJMld0
お姉さん「ほら、ちゃんとティッシュ詰めて」
GK「ご、ごべんなざい」詰め詰め
お姉さん ガタッ
GK「…?もうすぐ試合終了ですよ、どこ行くんですか?」
お姉さん「ちょっと……ね」
廊下
お姉さん「……うん、順調だよ。そっちは……」
お姉さん「うん、任せて………うん」
ピッ
833 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 13:06:43.28 ID:hPOtUE0nO
ワァァァァァァァァァァ !!!
ことり「くっ……!」ガクッ
タッタッタッ
にこ「止めて!!」
海未「ディフェンス!!!」
角間「先に攻撃を仕掛けたのはUTX!!」
MF2「頼んます!!」ドッ!
あんじゅ「ええ!」トッ
花陽「雪穂ちゃん!!」
雪穂「行かせない!」ザッ
角間「DFの高坂が立ちふさがります!」
雪穂(時間もない、ここで止めないと…!)
あんじゅ「悪いけどここは譲れないわよ、妹ちゃん?」
雪穂「……っ」
あんじゅ「ふっ…!」ダッ!
834 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 13:10:54.71 ID:hPOtUE0nO
雪穂「……っ!」バッ!
ガガガッ!
雪穂(………妹ちゃん妹ちゃんって……)
ザッ! ガガッ…!
花陽(…?雪穂……ちゃん……?)ハァ……ハァ……
私がサッカー部に入ると、みんなは私をお姉ちゃんの……
[高坂穂乃果の妹]として接してきた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、君が穂乃果ちゃんの妹ちゃんか〜!」
雪穂「あ……はい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪穂(悪気がないのはわかってるけど、それが本当に嫌だった)
雪穂(だから高校ではサッカーをするつもりはなかった)
ガッ!ガガッ!
あんじゅ「…っ」トトッ
雪穂(でもお姉ちゃんとサッカーはしたかった)
角間「音の木坂高坂!驚異の粘りを見せます!!」
穂乃果「………雪穂……」
835 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 13:19:48.71 ID:hPOtUE0nO
雪穂(高校に入る前の、最後の思い出にしようとこのチームに入った)
雪穂(覚悟してた、また[妹]として見られるって)
雪穂(……でも違った)
ガガッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「雪穂ちゃんいっくにゃー!」
花陽「頑張ろうね、雪穂ちゃん」
真姫「……雪穂ちゃん」
絵里「ふふ、あなたが雪穂ちゃんね」
希「雪穂ちゃんは将来有望やね〜」ワキワキ
にこ「やめなさい、雪穂怖がってんでしょうが」
ヒデコ「雪穂!」
フミコミカ「雪穂ちゃん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
836 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 13:31:27.40 ID:hPOtUE0nO
穂「ーーーーっ……!!」バッ!
あんじゅ(….来る…!)
雪穂(私のことを[お姉ちゃんの妹]じゃなく[高坂雪穂]として見てくれた)
雪穂(………嬉しかった)
雪穂 ブワァッ!
あんじゅ(【ハンターズネット】……?)バッ!
角間「おおっと?ここで優木が距離をとりました!」
雪穂(逃がさない……!!)バッ!
あんじゅ「こ……のっ…!!」バッ!
海未「雪穂!」
にこ「今までのが設置型だとすればこれは……」
あんじゅ(追尾型捕縛ネット……!!)
雪穂「はぁぁ!!」バッ!
【ハンターズ・ホーネット!!】
837 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 14:23:53.43 ID:hPOtUE0nO
パシュッ…!!
あんじゅ「うぐっ…!」ドサッ
ツバサ「あんじゅ!」
エレナ「…!」
角間「高坂止めたぁぁ!!助っ人の意地を見せつけました!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
穂乃果「雪穂やるぅ!」
あんじゅ「……やってくれるわね、妹ちゃん」
雪穂「高坂雪穂……です」
角間「さあ音の木坂一刻も早く追加点を狙いたいところ!」
雪穂(時間、ない、攻める、誰にパスを……)
タッタッタッ……パシッ!
雪穂「!!」
838 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 14:44:31.93 ID:hPOtUE0nO
亜里沙「もらうよ雪穂!」トッ
雪穂「亜里沙!?」
ザッ……!
亜里沙「………はぁぁぁ!!!」バッ!
パキパキパキパキパキパキ……
ツバサ(……【氷の矢】)チラッ
DF1 コクッ!
パキパキパキ……!
亜里沙「……まだ……もっと……!」ググッ
雪穂「亜里沙!」
海未(……性格もプレイスタイルもまるで違う二人、それでもなぜか無視できない、意識し、刺激し合う)
海未(これを俗に……)
パキパキパキ……!!!
839 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 14:45:18.15 ID:hPOtUE0nO
海未「ライバルと呼ぶのでしょうね」
カキィィン……!!!
亜里沙「はぁぁぁ!!!!」ドキュッ!!!
【氷の槍……!!】
840 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 15:09:52.27 ID:hPOtUE0nO
ゴォォォォォォオォォ!!!!!
角間「絢瀬亜里沙のロングパスだぁぁ!!!!」
DF1「させないよー!」バッ!
クルクルクル
ボファアアアア!!!!!
DF1【フレイムダンス!】
ジュゥゥゥゥゥ……!
DF1 「なっ……ぐっ……!!」
DF1(威力が上がってる……!)
亜里沙「いっけぇぇぇ!!!」
ジュゥゥゥゥ………!!
841 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 15:10:58.61 ID:hPOtUE0nO
ブワァッ……!
ゴォォォォォォオォォ!!!!!!
DF1「きゃぁぁぁ!」ドサッ
亜里沙「よっし!」
角間「ディフェンスを突破したぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
ツバサ(ここに来てまた……!!)
あんじゅ(どんどん後手に回っていく……)
希「あっはは……すっごいなぁ…」
絵里真姫 タッタッタッ
角間「絢瀬と西木野が走り込んでいます!!」
穂乃果「いっけー!」
842 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:38:41.25 ID:BtQLJMld0
パシッ
絵里「えっ……」
真姫「なっ……!」
エレナ「……すまない、リスクを負わずに君たちに勝利しようというのが間違いだった」
ダッ!
角間「と、統堂だぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
エレナ ダッ!
GK「エレナさん!?」
MF3「えぇえ!?」
角間「統堂がペナルティエリアを飛び出し攻め上がっている!?」
花陽「あ、あり得ないです……」ハァ……ハァ……
にこ「あの堅実な統堂エレナが……」
絵里「みんな戻って!!」
海未「にこ!ぼーっとしない!!ディフェンス!!御三方をマーク!!」
にこ「…!わかってるわよ!!」
ディフェンス「はい!」
843 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:40:07.54 ID:BtQLJMld0
エレナ タッタッタッ
UTXメンバー ダッ!
花陽(他のメンバーにとっても予想外なことのはずなのにすぐ切り替えた…!)
ツバサ(でもまだ完全には切り替えきれてない…)
花陽ツバサ(この勝負……)
((対応しきれなかった方が負ける……!!))
844 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:41:33.00 ID:BtQLJMld0
ことり「はぁぉ!!」ズザザッ!
エレナ「…ふっ…!」バッ!
エレナ「……」チラッ
MF2「……!」ギクッ
エレナ(まだ準備できていないか)トッ
海未(…!隙ができた…!)ガッ!
エレナ「…ぐっ…!」チラッ
ツバサ コクッ
にこ「……!」
エレナ「ツバサ!!」ドッ!
にこ「させない……!!」ダッ!
角間「矢澤読んでいたのかぁ!?絶好のタイミングだぁ!!」
花陽(……無理だよにこちゃん…)
845 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:42:31.80 ID:BtQLJMld0
ギュゥゥゥゥン…!!
海未「……!ボールが曲がって……」
エレナ「来ると思っていたよ、君なら」
角間「おおっとこれは厳しい!ボールは矢澤から遠ざかるように弧を描いていく!!」
にこ「ぐっ……!」タッタッタッ
花陽(前回と同じ……パスカットじゃ統堂さんには敵わな……)
にこ「なーんていうわけないでしょうが!!」ダッ!
エレナ「!?」
花陽「にこちゃん!?」ハァ……ハァ……
にこ「凛!!」
凛「にゃ!?」
にこ「私を飛ばしなさい!!」
凛「……?………!」ハッ
凛「おまかせにゃ!」バッ!
花陽「あれは……!」ハァ……ハァ……
にこ「ふっ…!」バッ!
846 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:43:37.28 ID:BtQLJMld0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「秘密兵器の……特訓だにゃ…」ハァ
絵里「へー、なんて技なの?」
凛【かよちんロケット!】
穂乃果「おぉ……!カッコいい!」
にこ「別にどんな技でもいいけど怪我だけはしないようにしなさいよ」
花陽「にこちゃんに私たちの技を授けます……!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ凛「ぬぐぐぐぐ……!!」グググッ…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「【にこちゃんロケット】だにゃ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
847 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:44:54.56 ID:BtQLJMld0
凛「いっけぇぇぇ!!!」ドッ!
にこ「にごぉぉぉぉぉ!!!」ピューン!
【にこちゃんロケット】
エレナ「くそっ……!」
エレナ(小泉花陽は警戒していたが矢澤にこがあの技を使うのは想定していなかった……!)
ギュゥゥゥゥン!
ピューーー!!
エレナ(追いつかれる……!)
にこ(よし…!これなら……)バッ!
花陽「にこちゃん……!!」パァァァァ…!
あんじゅ「ナイスパス?」トッ
にこ「……なっ…」
エレナ「あんじゅ…!」
花陽「そんな……」
角間「これは統堂見事な策略!音の木坂の虚をついたぁ!!」
にこ「クッソ……!」ゴロゴロ……ズザザ!
848 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:46:11.83 ID:BtQLJMld0
あんじゅ「……まったく…」チラッ
エレナ(助かった…)ゴメン
あんじゅ「ツバサ!」ドッ!
ツバサ「……やっぱりあなたが立ちふさがるのね」トッ
花陽「私だけじゃ…はぁ、ないです…!」ハァ……ハァ……
雪穂 ザッ!
ツバサ「あら奇遇ね」
【クリエイション!】
ズズズズ……!!
花陽「雪穂ちゃん!」
雪穂「花陽さん!」
ズズズズ……!ガコンッ…!
ツバサ「私も仲間がいるのよ」ニコッ
花陽「っ…」
エレナ(ツバサは派手に見られがちだが、基本は堅実だ)
エレナ(詰め将棋のようにじわじわ相手の選択肢を奪っていく………ヤラシイ奴だ)
角間「小泉と高坂を分断したぁ!!綺羅と小泉の1on1だぁ!!」
ツバサ「いくわよ…!」ダッ!
花陽「……っはぁぁ!!」バッ!
849 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:48:15.60 ID:BtQLJMld0
花陽【ディフェンスコマンド!!】
シュバッ!
ツバサ(……!!一瞬で懐に……)
花陽(まだ動ける……最後の一滴まで振り絞れ…!!)
ツバサ(警戒してたのに……動き出しが速すぎる)
花陽(綺羅さん反応しきれてない…)
ツバサ(重心を移した瞬間に……!バランスが……)グラッ…!
花陽(取った……!!)バッ!
ツバサ(取られ……!!)フッ…!
850 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:50:07.32 ID:BtQLJMld0
ツバサ「ああああ!!!」クルンッ!
花陽「はぇ……!?」スカッ…!
花陽「うぶっ…!!」ドサッ
角間「綺羅抜いたぁぁ!!!間一髪!!」
DF2「よっしゃぁ!!」
花陽(あの体勢から無理やり重心を引き抜いた……!?)ゼェ……ゼェ……
ツバサ「危……ないところ、だったわ…」ハァ……ハァ……
ツバサ(あの一瞬でここまで読み込まれるなんて……)
花陽「人間技じゃ……ない……」ハァ……ハァ……
ツバサ「……あなたもね」ダッ!
角間「ゴール前はガラ空き、完全にフリーだぁぁぁ!!!」
穂乃果「……!」グッ
851 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 17:51:37.39 ID:BtQLJMld0
タッタッタッ
ズシュゥゥゥゥ……!!
ボフォォォォォォォオオオオ!!!!!
角間「UTX【ザ・フェニックス】の体勢!!勝ち越しを決めるかぁ!?」
穂乃果(前半のリベンジ……!)グッ
ツバサ「……試合の中で成長する」
穂乃果「…?」
ツバサ「あなたたちからは学ぶことが多いわね」ニコッ
穂乃果「…っ…!!」ゾクッ…!
852 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:25:25.32 ID:BtQLJMld0
ツバサ「アフロディ!!」
アフロディ「ふふ、本当に人使いが荒い人達だ」タッタッタッ
穂乃果「まさか……!」
角間「アフロディが走り込んでいます!!一体……」
アフロディ バサァッ…!!
ツバサ「いくわよ!!」グッ…
エレナあんじゅ「おお!!」グッ…
ダンッ…!!
雪穂「嫌…嫌……!!」
ことり「……待ってよ」
ツバサエレナあんじゅアフロディ「はぁぁぁぁぁ!!!!!!」バッ!
853 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:26:35.56 ID:BtQLJMld0
ドキュッ!!!!!
【ゴッド・フェニックス!!!】
ゴォォォォォォォオオオオ!!!!
ゴォォォォオォォオオオオ!!!!!
角間「残り時間はもう残っていません!!音の木坂万事休すかぁぁ!?」
音の木坂「………っ………」
海未「何ですか……これ………」
花陽「こんなの、止められるわけ……」
854 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:27:36.17 ID:BtQLJMld0
穂乃果「さっ…………こぉおぉぉぉおぉぉぉい!!!!!!!!!」バッ!
ツバサ「……!」
真姫「穂乃果……」
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「勝利の女神は………!!」
穂乃果「最後まで諦めなかった方に笑うんだよ!!」グッ
ツバサ「……面白いじゃない」ニッ
海未(……そうでした、あなたはそういう人でしたね)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
真姫「シュートへの流れですが……絶対の前提条件は敵のシュートを止めることです」
穂乃果「!」
凛「あんなシュートを……?」
ことり「いくらなんでもそれは……」
穂乃果「無理?」
ことり「い、いや!そういうことじゃ……」
海未「できますか?」
穂乃果「……確証はないよ、でも……」グッ
穂乃果「止めなきゃ気が済まない!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
855 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:28:42.89 ID:BtQLJMld0
海未(どれほど絶望的な状況でも、あなたは私たちに勇気をくれた)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「……….」ズキズキ
穂乃果「それは任せて」
穂乃果「穂乃果が止めるから!」
海未「穂乃果……」
穂乃果「ファイトだよ!」グッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未(ならば私たちのすべきことは一つ……)スゥ……
海未「お願いします!!!穂乃果!!」
海未(あなたに全てを託します)
にこ絵里真姫「穂乃果!!!」
凛花陽希ことり「穂乃果ちゃん!!」
雪穂亜里沙「お姉ちゃん!!」「穂乃果さん!!」
穂乃果「……!」ブルッ……!
856 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:29:57.35 ID:BtQLJMld0
穂乃果(この感じ……懐かしい……)
穂乃果(初めて【マジン・ザ・ハンド】を出した時みたいな……)
穂乃果「……不思議な感じ……」
穂乃果ママ「………」
ゴォォォォォォオォォ!!!!!
穂乃果「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果ママ「足りない最後の1ピース……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果(なんとなくわかるんだ)
穂乃果(きっと答えは……そう遠くないところにあるって)
トプン……
857 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:30:44.40 ID:BtQLJMld0
海未『……ようやく気づきましたか』
穂乃果「う、海未ちゃん!?」
海未『はい、私です』ニコッ
穂乃果「なんで……え?」
凛『凛達もいるにゃー!』
穂乃果「みんなも……どうして?」
海未『パズルのイメージの延長線上のようなもの……ですかね』
穂乃果「??よくわかんない……」
海未『難しく考えず、いつものように、私たちの力を使ってください』スッ
パチッ
穂乃果「……!」
858 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:32:51.98 ID:BtQLJMld0
ことり『ことりもー!』スッ
パチッ
花陽『ご、ごめんなさい…!花陽のはみんなよりとっても小さいんです……』
海未『しかし、その形に合うのは花陽だけですよ。引け目を感じることはありません』
花陽『う……うん!』スッ
パチッ
希『希パワーちゅーにゅー!はーいプシュ!』
パチッ
絵里『全く希ったら……』
パチッ
にこ『にこの力貸してあげるんだからありがたく思いなさいよ』
パチッ
真姫『ナニソレ、イミワカンナイ』
パチッ
凛『にこちゃん今日も絶好調だね』
パチッ
859 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:33:59.24 ID:BtQLJMld0
穂乃果「……!」グッ
角間「守護神高坂の代名詞【マジン・ザ・ハンド】VS UTX最高の必殺技【ゴッド・フェニックス】!!」
角間「一体どちらに軍配が上がるのでしょうかぁ!!!」
海未「穂乃果!!」
穂乃果「……っ…」
この瞬間、穂乃果の脳内にある映像が流れた
UTXの必殺技に手も足も出ず吹き飛ばされた、自分の未来の姿が
860 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:34:49.78 ID:BtQLJMld0
穂乃果「……みんな………ありがと……」
穂乃果「でもほら、あと一つ……わかんないんだ」
みんな『………』
穂乃果「みんなが力を貸してくれてもこれじゃ……」
穂乃果「やっぱり穂乃果、リーダーなのに情けないね」アハハ……
海未『………一度……リーダーということから離れてみてはどうですか?』
穂乃果「へ?」
海未『リーダーのあなたは素晴らしいと思います』
海未『チームのために、みんなのために戦う姿はあなたがなんと言おうと立派なリーダーです』
穂乃果「海未ちゃん…」
海未『しかし私は……』
861 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:35:43.72 ID:BtQLJMld0
海未『あなた自身、[高坂穂乃果]としての気持ちが聞きたいです』
穂乃果「私自身……?」
海未『リーダーでもGKでもないあなたに聞きます』
海未『あなたはこの試合、どうしたいのですか?』
ゴォォォォオォォオオオオ!!!!
監督「……」
監督(…お前が初めて俺に見せた【マジンザハンド】)
監督(仲間がいない中、お前は一人で【マジンザハンド】を出した)
監督(ピースは揃っているんだ、気づいていないだけで)
862 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:37:09.89 ID:BtQLJMld0
穂乃果「……勝ちたいよ」
海未『……[リーダーとして]ですか?』
穂乃果「それは……」
海未『例えばですが』
海未『あなたをリーダーから解任して私がリーダーになったとしましょう』
穂乃果「えぇ!?」
海未『仮にですよおバカ』
穂乃果「うぅ…」
海未『…リーダーを解任されたあなたは、もう勝利を目指さないのですか?』
穂乃果「へ?」
海未『そうでしょう?リーダーだからチームのために勝ちたい、と言うのであれば』
海未『リーダーではなくなったあなたはもう勝ちなどどうでも……』
863 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:38:07.45 ID:BtQLJMld0
穂乃果「そんな訳ない!!」
海未『……』
グググッ…!
穂乃果「勝ちたいに決まってるよ!」
ググググッ…!
穂乃果「リーダーなんて関係なく……」
グググググッ…!
穂乃果「穂乃果がこの試合に勝ちたいんだよ!!」
864 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:39:37.94 ID:BtQLJMld0
……………ポンッ…!
穂乃果「…!これ……」
海未『……ふふ、それがあなたの……最後のピースですか』
穂乃果「………これが……穂乃果の……」
海未『リーダーだから、チームのために、誰かのために、立派だと思います。すごく』
海未『責任感の強いあなただから、普段はだらしがなくとも私はあなたを信頼してきました』
穂乃果「海未ちゃん……』
海未『しかし、今はそんなものは余計なものでしかありません』
海未『様々な雑念、責任、プライド、余計なものをそぎ落とし、最後に残った純粋な想い』
海未『それこそがあなたという最後のピースです』
穂乃果「……」スッ
キラキラ…!
865 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:41:01.54 ID:BtQLJMld0
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!!!
角間「さぁ…!!運命の一瞬です!!」
穂乃果「………」
穂乃果「……ありがとう海未ちゃん、みんな」スッ
海未「……!」
穂乃果「……はぁぁぁぁ!!!」グッ
ゴォォォォォォオオ!!
角間「高坂構えたぁ!!」
海未『一度、リーダーということを忘れて』
海未『あなたのワガママを想いの限りぶつけてください』
パチッ……!
866 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 18:43:54.47 ID:BtQLJMld0
穂乃果【………マジン・ザ・ハンド………】
ズズズズズズ………!!
穂乃果ママ「……!」ゾワッ…!
穂乃果【焔(ホムラ)】
867 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/22(月) 19:12:47.17 ID:BtQLJMld0
ボフォォオォオォォォォオオオオ!!!!!
ジワァァ……!
絵里「……!穂乃果のマジンが……」
真姫「紅に染まっていく……」
穂乃果 ニッ
ツバサ「…!」ゾクッ…!
MF1「…………」
MF1「彼女は一体……何者なのですか?」
海未「……彼女は高坂穂乃果」
海未「私たちの太陽ですよ」
868 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:16:36.36 ID:BwcYhLMPO
ボフォォォォォォオォォオオオオ!!!!
ツバサ「…っ…今更驚かないわよ穂乃果さん…!」
エレナ「ああ……!望むところだ!!」
あんじゅ「勝つのは私たちよ!!」
アフロディ「ふふ……」
穂乃果「はぁぁぁ!!!!!」バッ!
ギュルルルルルルルルルル!!!!!!
穂乃果「………!!!」グググッ……!!!
角間「前半とは違い高坂踏みとどまっている!!!リーダーでありGK!!その重圧は重く、重くのしかかっていることでしょう!!」
穂乃果(……そんな大層なものじゃないよ)
グググッ…!!!
穂乃果(ただ……)
869 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:17:28.89 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「勝ちたいだけ!!」グググッ!!
ブチブチッ…!!
ハラリ……
凛「…!テーピングが……」
MF3「いけるっす!!!」
DF2「入ってまえ!!!」
ツバサエレナあんじゅ「いけぇぇ!!!」
穂乃果(……全力でぶつかってくれる好敵手[ライバル]がいる)
870 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:18:12.74 ID:BwcYhLMPO
ギュルルルルルルルルル!!!!!!
海未「………っ……!」
海未「穂乃果ぁ!!!」
ことり「穂乃果ちゃん!!!」
「「「「穂乃果(ちゃん)!!!!」」」」
穂乃果「………!」グググッ…!!
ズザザッ!
穂乃果(……応援してくれる仲間がいる)
871 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:19:07.92 ID:BwcYhLMPO
雪穂「お姉ちゃん!!」
ガンバレー!!イケルゾー!!
穂乃果「………っ」ズザザッ……!!
穂乃果(……あぁ、穂乃果)グッ…!
ギュルルルルル!!!
穂乃果「幸せ者だなぁ……」ポツリ
ギュルルルルル!!!!
ギュルルル……!!!
シュルルルル……
ルルル……
ルル…
パシッ…
872 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:25:56.39 ID:BwcYhLMPO
角間「………」
音の木坂「………」
UTX「………」
観客「………………止めた」
角間「……!」ハッ
角間「止まったぁぁぁぁ!!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!!
音の木坂「よぉぉぉっし!!!!!」
UTX「はああああああ!!??」
873 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:26:48.20 ID:BwcYhLMPO
エレナ「〜〜〜!!」ガシガシ…!
あんじゅ「うそ、でしょ……」ゼェ……ゼェ……
ツバサ「……」チラッ
ツバサ「……!!エレナ!」ハァ……ハァ……
穂乃果「…!」トッ!
音の木坂に感化されたUTX
それによって行われたキーパー統堂のドリブル突破
その統堂エレナの予想外のプレーによって全員の頭からあることが抜け落ちていた
いつもなら絶対に見落とさない至極当たり前のことを
角間「の、残り時間は………」
874 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:27:50.09 ID:BwcYhLMPO
角間「5秒だぁ!!!」
穂乃果「いくよ!海未ちゃん!!ことりちゃん!!」ダッ!
海未「任せなさい!!」ダッ!
ことり「いけいけー!」ダッ!
角間「音の木坂カウンタァァァァァァァァ!!!!」
ツバサ「戻って!!ディフェンス!!」ゼェ……ゼェ……
エレナ「くっ……!」ダッ!
MF3「早く戻るっす!!」ダッ!
MF1「わかってますよ!!」ダッ!
角間「高坂ボールを持って駆け上がる!!両チーム共全員サッカーで勝ちを狙います!!」
試合終了間際なら、時間を使い切ってシュートを打つのがセオリー
しかし、忘れていた
ツバサ「……はぁ…はぁ…」タッタッタッ
875 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:28:44.71 ID:BwcYhLMPO
ツバサ「……ふふ」ハァ……ハァ……
いつぶりだろうか
試合時間を気にする暇がないほど[今]に熱中したのは
ツバサ「楽しいわね、あんじゅ」ハァ……ハァ……
あんじゅ「……否定はしない」ハァ……ハァ……
角間「ここで残り時間終了!!正真正銘ラストアクションだぁぁ!!」
絵里「穂乃果!こっちに……」
にこ「待って!」バッ!
絵里「にこ?」
にこ「……やらせてあげましょう」
絵里「?」
876 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:29:56.66 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「付いてきてる!?二人とも!!」タッタッタッ
ほのか『わーーー!!!』タッタッタッ
海未「お待ちなさい穂乃果!」タッタッタッ
うみ『ま、まってください〜!』タッタッタッ
ことり「二人とも元気だよ〜……」タッタッタッ
ことり『はやいよふたりとも〜!』タッタッタッ
877 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:30:52.92 ID:BwcYhLMPO
MF2「いかせてたまるかよ!!」ザッ
角間「ディフェンスが立ちふさがりま……」
ドッ!トッ……クルッ!ザザッ…ダッ!
トッ…!
MF2「はぁ!?」ガクッ…!
穂乃果「止まるなー!いくぞー!」タッタッタッ
海未ことり「おー!」タッタッタッ
角間「こ、これは鮮やかな……連携プレイ…?」
エレナ「……はは」
あんじゅ「まるで………公園で遊んでるみたい……」
ツバサ「楽しそう……」フフ
ほのか『おそいよふたりとも!』
うみ『まけませんー!』
ことり『ふぇぇ……うみちゃんまでぇ……』
878 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:32:29.95 ID:BwcYhLMPO
ドッ…!ザザッ クルッ…!トトッ
DF2「なんっ……やこいつら…!?」ガクッ!
MF3「くっ……!」ガクッ!
穂乃果「まだまだー!」タッタッタッ
海未ことり「おーー!!!」タッタッタッ
凛「あ、あんな海未ちゃん初めて見た……」
花陽「はっちゃけてるね……」アハハ…
角間「独特なリズムで敵を寄せ付けない!!高坂、園田、南、共に敵陣へ切り込んでいきます!!」
角間「息のあったコンビネーションで的を絞らせません!!」
真姫「多分あの3人の頭には、止められたら終わりなんてこと、これっぽっちもないんでしょうね」
希「すっごい……楽しそう」ふふ
879 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:34:19.64 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「はぁ……はぁ……」タッタッタッ
穂乃果(誰かに言っても、信じてもらえないだろうなぁ……)
海未「もうバテているのですか穂乃果!」タッタッタッ
穂乃果「ま、まだまだぁ!!」タッタッタッ
穂乃果(一年生の頃は部員3人しかいなかったのに……)
ことり「海未ちゃん元気だね〜……」タッタッタッ
穂乃果「ね〜…」タッタッタッ
穂乃果(今はこの大舞台であのUTXと競い合ってるなんて)
エレナ「……っ来い!!高坂穂乃果!!」ザッ!
角間「統堂ゴールまで戻りきったぁぁ!!」
MF3「ギリギリ……間に合ったっすね…!」ハァ…ハァ…
穂乃果「はぁ…!はぁ…!」ザッ!
海未ことり ザッ!
880 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:36:10.50 ID:BwcYhLMPO
穂乃果(ここまで長……いや、あっという間だったなぁ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジキル「マーレーマーレーマレトマレ!!」
幽谷「ゴーストロック!!」
「「「にっこにっこにーーー!!!」」」
パァァァァァァァァァァァァ!!!
海未「もう必殺技は諦めてしまうのも一つの手ですが……」
にこ「……いやよ!にこは諦めない……」
凛「希ちゃん!凛と一緒に飛んで!」
希「え……えぇ!?」
穂乃果「サッカーは……もっと、こう……心の底から熱くなれるものなんです」
穂乃果「どうして杉森さんたちは、ゴールを決めても笑顔にならないんですか」
杉森「そんなものはサッカーに必要ないだろ」
穂乃果「……!」
881 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:37:43.87 ID:BwcYhLMPO
漫画家「どんな手を使っても……僕たちは勝たなければいけないんだ!!」
ノベル「勝てばいいのだよ勝てば!!」
ことり「月に変わって、お仕置きです!」
「「グフゥ……!!」」
亜里沙(これが……お姉ちゃんを越えるために編み出した、私だけの必殺シュート…!!)
亜里沙【パンサーブリザード!!!】
パンッ!
ツバサ「……っ…」ヒリヒリ…
絵里「…ごめんなさい」
ツバサ「……いえ、むしろ叩いてくれてホッとしたわ」ニッ
絵里「……」スッ
ツバサ「……敵わないわね」
パンッ!
882 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:40:23.90 ID:BwcYhLMPO
霧隠「……すまなかっ…」
ゴチンッ!!
霧隠「す、すみませんでしたぁぁ!!」
海未「誰も怪我がなくてよかったですよ」
霧隠「俺たちの分も、勝ってくれよ」
穂乃果「任せてよ!」
海未「私たちはそんなに頼りないですか?」
凛「え……?」
海未「たった一試合を任せられないほど私たちが頼りないですか?」
凛「ち、違うの…!!そうじゃなくて……」
海未「なにが違うのですか?」
凛「だから……えっと……」
海未「今なら別に怒りませんから正直に言ってください」
凛「ち、違うって……」
海未「凛!!」
凛「違うんだってば!!!!」
883 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:42:07.86 ID:BwcYhLMPO
女性「無理をすれば小泉さんも星空さんも試合に出られるかもしれない」
にこ「!」
女性「でもそのせいで体に障害が残ってしまった時、誰が責任を取るの?」
女性「誰が一番悲しむの?」
にこ「………っ」
女性「私が担当になったからには、そんな子を絶対出させはしない」
友「これが僕たちの…!!」
クルクルクル……スタッ!!
【トライアングルゼェェェット!!!】
にこ「その頃はこんなに大ごとに………学校のみんなから応援されるなんてこれっぽっちも思ってなかったのよ」
にこ「あり得なかった」
穂乃果「……」
にこ「私たちだけで始まって、誰の記憶にも残らないまま終わって行くんだろうなって思ってた」
にこ「女子校でサッカーなんて流行らないしね」フフ
穂乃果「…….ふふ、そうだね」クスッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
884 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:44:51.24 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「……そっか」
穂乃果(あの時は茶化しちゃったけど、今ならわかるよにこちゃん)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『思いっきり暴れてこい!!』
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
おばちゃん「もうすぐ決勝戦でしょう?頑張んなよ!」
おっちゃん「サッカー頑張ってるんだってな、商店街じゃその話で持ちきりだよ!」
おっちゃん「商店街のジジババ集めてみんなで行ってやる!」
「「「頑張れー!」」」
885 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:46:12.09 ID:BwcYhLMPO
音の木坂ーー!!!がんばれー!!
生徒会長ー!!
ワーーーーー!!!!
穂乃果「すっご……!」
おっちゃん「穂乃果ちゃーん!!!がんばれよぉ!!」
おばちゃん「負けんじゃないよ!!」
穂乃果「商店街のみんなも!」
穂乃果「みんなーー!!!!応援よろしくぅ!!!」
ワーーーーー!!!!!
にこ「あぁ…….これはもうにこ達だけの物語じゃないんだって」
穂乃果「………」
にこ「このチームも、学校のみんなも、先生も、監督も……」
にこ「一人残らず……この物語の一部なんだって……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
886 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:48:48.07 ID:BwcYhLMPO
穂乃果(……これは……みんなで叶える物語)
穂乃果(……みんなで叶えてきた物語)チラッ
海未ことり「……」コクッ
にこ(……色々な人に支えられて、色々な人のおかげでここまできた)
穂乃果(応援してくれる人、冷やかす人、味方、敵……)
にこ(楽しかったこと、腹が立ったこと、悔しかったこと、不安だったこと)
穂乃果(全部全部……糧になってる)
にこ(私たちだけじゃここまで来れなかった)
にこ(……でも……)
887 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:49:15.70 ID:BwcYhLMPO
にこ「でもね穂乃果」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「うぅ……クモさん……」
穂乃果「よーし!私たちの伝説はここから始まるんだ!!」
穂乃果「音の木坂サッカー部!始動!!」
ことり「おー!」
海未「おぉぉ……」
にこ「……ばっかみたい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「あんたらがいなかったら、何も始まってなんかいなかった」
888 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:50:24.47 ID:BwcYhLMPO
角間「残すは統堂だけだぁぉ!!」
穂乃果(これは……)
にこ(……っ…!)
スゥ……!
にこ「あんた達が始めた物語よ!!あんたらで決着つけなさい!!」
穂乃果「………おう!!」グッ
ギュォォォォォォォ……!!!
海未ことり「…っ……!」ゾワゾワッ!
海未ことり(メンバーの……みんなの気持ちが一つに集まって……)
海未(これが……穂乃果がいつも感じている世界)
穂乃果「……海未ちゃん」
海未「?」
889 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:51:45.27 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「あの時穂乃果を真剣に叱ってくれてありがとう」
海未「穂乃果……」
穂乃果「ことりちゃん、今日まで穂乃果の無茶にずっとついてきてくれてありがとう」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「……叶えよう、私たちの……みんなの夢を!!」
海未ことり「ええ「うん」!」グッ!
ギュォォォォオオオアアアア!!!!!
890 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:54:03.14 ID:BwcYhLMPO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「こ、小泉花陽です」
希「ウチたちも……」
絵里「チームに入れて!」
にこ「あんたたち面白い子捕まえたわね」
にこ「いいわ、入ってあげる」
真姫「しょ、しょうがないから入ってあげるのよ!!」
真姫「勘違いしないで!!」クルクル
凛「これからかける迷惑は自分で取り戻すから……」
凛「メンバーの一人にしてください…!!」バッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
891 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:55:37.32 ID:BwcYhLMPO
グッ…
ダンッ……!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪穂「姉がいつもお世話になってます!」
雪穂「助っ人に入らせていただく、妹の高坂雪穂です!」
監督「……絢瀬亜里沙は、助っ人としてチームに入ってもらう」
花陽「ルール上は問題ないので大丈夫です!」パラパラ
亜里沙「ツバサさんの勧めで来たんだよ!」
フミコ「試合には出なくても何かサポートしたいなって」
ヒデコ「マネージャーみたいな?」
ミカ「怪我した時用の控えとか!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
892 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:56:54.43 ID:BwcYhLMPO
コォォォォオォオオオ………!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ことり「それにしても……」
穂乃果海未「?」
ことり「最近の練習ハードだよねぇぇぇ……」ガクッ
海未「しかし、確実に力がついているのがわかります、この調子ですよ!」
ことり「足とか腕には生傷が絶えないし筋肉もついて……」
ことり「もっと女子高生っぽいこともしたいよ〜……」
海未「例えばなんですか?」
ことり「ーー……」
海未「……ーー…!」
穂乃果「……」
サァァァァァァァ……!
ことり「……ねぇ」
ことり「穂乃果ちゃんはどう思う?」
穂乃果「え〜?穂乃果はー……」
穂乃果「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
893 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 00:58:11.76 ID:BwcYhLMPO
にこ「………いけ」
おっちゃんおばちゃん「いけ……!」
音の木坂「いけぇぇぇぇ!!!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「……結構楽しいよ」ニッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドキュッ!!!!
穂乃果海未ことり【ジ・アース!!】
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!!
894 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:00:47.88 ID:BwcYhLMPO
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!!!
角間「音の木坂勝ち越しのシュートを放ったぁぁ!!!凄まじいパワーだぁぁ!!これで決まってしまうのかぁぁ!?」
エレナ「……」
DF1「……っ」フルッ…
MF2「……」ギュッ…!
ツバサ「ほら、そんなに不安そうな顔しないの」ザッ
あんじゅ「ポーカーフェイスはどこにいったのよ」ザッ
エレナ「二人とも……」
ツバサ「……あなたって全然人に頼らないわよね」
エレナ「……」
ツバサ「こういう時ぐらい頼りなさいよ、友達でしょ」ザッ
エレナ「!」
あんじゅ「全く、世話がやけるんだから」ザッ
エレナ(ーー………)
895 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:04:10.94 ID:BwcYhLMPO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いけー!パスパス!
えれな「………」ポツーン
しゅーと!
えれな「あ……!」
パシッ
えれな(…と、とれた…!)
はやくボールだして!
えれな「え…あ、うん……」
ドッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレナ(私はただ……[友達と]サッカーがしたかったんだな……)
896 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:05:17.14 ID:BwcYhLMPO
ツバサ「準備はいい?エレナ」
あんじゅ「ぼーっとしてたら置いてくわよ」
エレナ「何か手があるのか?」
ツバサ「いや?」
あんじゅ「なんとかなるんじゃない?」
エレナ「……はっ、なんだそれ」ニッ
GK「エレナさん!!」
エレナ「……信じてるさ、二人とも」グッ
ゴゴゴゴゴゴ………!!!!
穂乃果「…!」
海未「そう簡単には終わらせてくれませんか…!」
ことり「……負けない!」
エレナツバサあんじゅ「はぁぁぁぁ!!!」
897 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:07:07.14 ID:BwcYhLMPO
ガコンッ……!
エレナツバサあんじゅ【王家の神殿!!】
ギュルルルルルルルルル!!!!!!
エレナツバサあんじゅ「ぐっ……!!」ズズッ…!
穂乃果海未ことり「いけぇぇぇ!!!」
ギュルルルルル!!!!
にこ「決まれ!!」
希「入って!!!」
GK「破られ……ない!!」
DF2「負けるかぁ!!」
ギュルルルルル!!!
角間「最強と謳われたUTX高校!!今音の木坂が、その喉元まで迫り寄っています!!」
ツバサ「……最強……か」
898 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:09:40.36 ID:BwcYhLMPO
ツバサ(……中学の頃、私たちはあの人(前監督)に拾われた)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前の才能を俺が引き出してやる」
ツバサ「私の……才能?」
「おい、そこのお前」
あんじゅ「……スカウトですか?それなら……」
「スカウトだ、サッカーのな」
あんじゅ「………はい?」
「お前、キーパー楽しいか?」
エレナ「……知らない大人とは話さないようにしてるんだ」
「FWやってみないか?」
エレナ「……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
899 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:10:47.47 ID:BwcYhLMPO
あんじゅ(言われた通り、私たち三人は天才と言われるほどに成長した)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前たちは俺の最高傑作だ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エレナ(私たちは、私たちこそが最強と疑わなかった)
ツバサ「彼女たちが現れるまでは」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【デスゾーン!!】
穂乃果「はぁぁぁ!!!」バッ!
ギュルルルルル!!!
シュゥゥゥゥ……!
ツバサ「……!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
900 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:13:06.02 ID:BwcYhLMPO
ツバサ「……ねぇ二人とも」ググッ…!
あんじゅ「っ…あ"?」プルプル
エレナ「……っなんだ…」ググッ…!!
ツバサ「………」
ツバサ「私、あなたたちとチームメイトでよかったわ」
あんじゅエレナ「……は」
ツバサ「楽しかった」ニッ
901 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:15:47.53 ID:BwcYhLMPO
あんじゅ「………」ググッ
エレナ「……」ググッ
ツバサ「………」ググッ
エレナ フッ
あんじゅ ハァ……
902 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:16:48.75 ID:BwcYhLMPO
バチィッ………!!
ブワァッ……!!!
私も[だ]よ、ツバサ
ドシュルルルルル……!!!
ツバサ(ーーー………)スッ
903 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:18:43.57 ID:BwcYhLMPO
角間「………き」
角間「決まったぁぁぁぁ!!!!!」
ワァァァァァァァァァァアアアア!!!!!
UTX「…………………」………
音の木坂「……………」
ピッ、ピッ、ピーーーーーーーー!!!!
角間「ここで試合終了のホイッスル!!」
角間「長い長い戦いを制し、2年連続王者の座に君臨するUTX高校を破ったのは!!」
角間「今大会本選初出場の………」
角間「音の木坂高校だぁぁぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
ヨクヤッターー!!オツカレサマー!!
パチパチパチ……!
904 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:19:33.26 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「………」ハァ…ハァ…
ツバサ「………」ハァ…ハァ…
スタ…スタ…スタ……
ガシッ…!
海未エレナ「……」ガシッ…!
ことりあんじゅ「……」ガシッ…!
905 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:21:14.05 ID:BwcYhLMPO
ハァ…ハァ…
テクテク……
MF1「ツバサさん……」
ツバサ「………みんな、ごめんなさい」
あんじゅ「…負けちゃった」テヘペロッ
エレナ「……」
MF3「……終わっちゃったんっすね」
MF1「…今の一年生に、優勝をさせてあげたかったですね」
DF2「ツバサさんたち抜けるから来年からはきつなるぞ〜」ニヒヒ
MF2「そういうこった、ちんちくりん」ポンッ
DF1「……なんで……」
906 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:22:57.30 ID:BwcYhLMPO
DF1「どうしてみんな悔しがらないんですか!!」
みんな「……」
DF1「強がっちゃってばっかみたい!!悔しいなら悔しいって言えばいいのに!!!」
MF2「……」
DF1「来年だとか、これからなんてどうでもいいんですよ!!私は、先輩たちと……!!!」ジワァッ……!
ギュッ…!
DF1「うぅぅ…!」ポロポロ
MF2「……やめとけ馬鹿」ギュッ
DF2「……三連覇を逃した……とか、そんなんやなくて……」
MF3「あぁ、[終わり]なんだ、って」
MF1「………楽しかったですよね」
MF3「……はい」
MF1「もっと……みんなで……」
MF3「……そのくだり、前も…したじゃないっすか」
MF1「2回目は……寒いですか?」ズズッ….
MF3「……はい、寒いっす」ズズッ…
MF1.3「あっはは…!」ポロポロ
907 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:25:48.39 ID:BwcYhLMPO
タッタッタッ
エレナ「!」
GK「……エレナ、さん」ハァ…ハァ…
エレナ「……すまなかった、君の努力を無駄にしてしまった」
GK「エレナさんがGKできるなら、もっと……もっと教えてもらいたいことがたくさんありました」
エレナ「……」
GK「もっと早く……知ってれば……!」ジワァ…!
エレナ「……君はわたしにないものをたくさん持ってるよ」
GK「でも……!!」バッ!
エレナ「居なくなる奴の影ばかり追いかけるな」
エレナ「これからのUTXは任せた、UTXの正ゴールキーパーさん」ポンッ
GK「ーーー…っ…!!」ブワァッ…!
908 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:26:46.46 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「……はぁ…はぁ…」テクテク
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「今年の入部は穂乃果たちだけかぁ…」
海未「仕方ありませんよ、来年期待しましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
909 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:27:46.28 ID:BwcYhLMPO
海未「……」ハァ…ハァ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「海未ちゃん!今年は!?」ガラッ…!
海未「……0人……ですかね」
ことり「……ま、まだ迷ってるのかも……」
海未「一応夕方まで待ってみましょうか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
910 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:28:22.94 ID:BwcYhLMPO
ことり「………」ハァ…ハァ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カァー、カァー
ことり「……来ないね」
穂乃果「……」
海未「……今年もまた、3人ですかね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
911 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:30:06.63 ID:BwcYhLMPO
「おーい!」
穂乃果海未ことり「!」
凛「こっちこっち!」ブンブン!
穂乃果「……」
誰に言っても、誰も信じないだろう
一年前まで3人だった部員が
にこ絵里希花陽真姫凛雪穂亜里沙
「お疲れ様[です]!」ニッ
これほど素晴らしい仲間に囲まれているということを
穂乃果「っ……」ジワァ…
海未「………」グッ
ことり「うぅぅ……」ポロポロ
912 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:31:49.14 ID:BwcYhLMPO
ワーワーキャーキャー!
団体から抜け出し感動に浸る人物が一人
にこ「……はぁーーー……」
プルプル…!
にこ(……にこ……にこたち……やったのよね。夢じゃ……ないのよね)ムニー
期待に胸を膨らまし入部したサッカー部
待っていたのは苦しい現実
仲間に出ていかれ、一人途方にくれた一年生
意地を張り、しかし諦めきれなかった二年生
もう一度、仲間を信じようと駆け出した三年生
その先に待っていたのは……
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
音の木坂ーー!!!!優勝おめでとー!!!
ピューーーイ!!!!イェーーイ!!!
にこ「………っ…」ポロポロ
913 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:33:24.92 ID:BwcYhLMPO
穂乃果「ありがとー!」ブンブン!
凛「ありがとにゃー!」ブンブン!
真姫「どうしてあの二人あんなに元気なのよ……」
角間「えー、これにてフットボールフロンティアを終了したいと思います!!」
角間「30分後に表彰式が行われますので選手の皆さまは一度、控え室にお戻りになるようお願いいたします」
海未「ほら、戻りますよ穂乃果」
穂乃果「えー…もっとこの雰囲気味わってたいよぉ〜…!」
希「あぁ〜……気持ちはわかるかなぁ」
花陽「人生で滅多にない経験だもんね」エヘヘ…!
ゾロゾロ
海未「ほら、UTXの方々も戻っています!私たちも行きますよ!」
穂乃果「はぁ〜い…」シブシブ
914 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:34:09.75 ID:BwcYhLMPO
ブワンッ……!
穂乃果「……へ?」
海未「な、なんですかあれは……」
空間を割いて現れたのは……まるでSFの世界から飛び出してきたかのような大きな乗り物だった
角間「な、な、な……」
『マインドコントロールモード』
915 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/23(火) 01:44:53.17 ID:BwcYhLMPO
ありがとうございました、これにて後半は完結とさせていただきます
詳しいことは
ラブライブss イナイレパロ 技募集
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518886800/
の
>>332
に書かせていただきました
感想などあればどなたでも書いてくれたら嬉しいです
拙い作品でしたがありがとうございました
916 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/04/27(土) 20:07:52.01 ID:iMmuCl/wO
いや本当に素晴らしい作品でした、時間も忘れて読みました!乙です
917 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/28(日) 01:52:26.68 ID:sdfNvtRD0
ありがとうございますm(_ _)m
ホントにめちゃくちゃ嬉しいです
918 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/28(日) 02:04:06.60 ID:sdfNvtRD0
訂正です
角間さんが「勝ったのは音の木坂高校だー!」って言っていますが正しくは「音の木坂学院だー!」ですね
919 :
◆7NyoAqShyg
:2019/05/10(金) 21:37:26.62 ID:9zqNheMJ0
続きは今のところ書くつもりです!
あとこの作品見た方本当に一言感想ください!
寂しくて寂しいです!!
920 :
◆7NyoAqShyg
:2019/05/11(土) 13:48:55.91 ID:HnWIjR0u0
一応本編に書きたかったけど流石に長くなりすぎるのでカットしたモブメンバーの生い立ち?載せていきます
よければ
921 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/05/12(日) 01:15:40.45 ID:GWY5/roSo
楽しかったよ〜
続き頼みます
922 :
◆7NyoAqShyg
:2019/05/12(日) 21:23:04.65 ID:fBid3VyeO
ありがとうございます!頑張ります!
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