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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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673 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/20(土) 21:44:48.22 ID:kcHf9lza0
穂乃果「………っ穂乃果!どうすればいいのかなぁ!」バッ!
にこ「……」ピタッ
穂乃果「みんな……頑張ってきたから……!」
穂乃果「穂乃果が迷惑かけるわけにはいかなくて……」
穂乃果「だから無理してでもって……なのにそのせいでまた迷惑かけちゃって……」
にこ「……」
穂乃果「穂乃果はリーダーなんだよ……!!」
にこ「…!」ビクッ…!
穂乃果「みんなを元気付けたり、プレーで引っ張ったりしなきゃいけないのに……なのに……!」
穂乃果「……何もできてない」
にこ「……」
穂乃果「……思ったよ」
穂乃果「さっきみんなを元気付けたのがどうして穂乃果じゃないんだろう」
穂乃果「どうして落ち込ませたのが穂乃果なんだろうって」
674 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/20(土) 21:46:20.00 ID:kcHf9lza0
、
にこ「………」
にこ「それで全部?」
穂乃果「……うん」
にこ「……はぁ……」
穂乃果「……こんなのがリーダーでがっかりした?」
にこ「いーや全く」
にこ「強いて言うならそれを誰にも相談してないことにがっかりした」
穂乃果「うぅ……」
675 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/20(土) 21:47:19.21 ID:kcHf9lza0
にこ「私たちも人間だから全部察するなんてできない、海未あたりに言われてたんじゃない?相談しろって」
穂乃果「当ったり〜……」
にこ「いっつもバカやってるくせに肝心なとこでは一人で抱え込みすぎなのよあんたは」ワシャワシャ
穂乃果「あわわわわ…!」ワシャワシャ
にこ「あんたは立派にリーダーやってる、頼りにしてるわよ、これでも」
穂乃果「にこちゃん……」ボサァ……
にこ(……みんなで穂乃果を守ろうってなった時、正直あんたに嫉妬した)
にこ(リーダーに必要な素質、そして……)
676 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/20(土) 21:48:22.53 ID:kcHf9lza0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「そんなにやりたいなら一人でやればいいじゃん」
「そだね、私たちは退部するから」
にこ「ちょ…それじゃあ人数が……!」
「頑張れ〜」フリフリ
ガラガラ…ピシャッ!
にこ「そんな……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ(私が最後まで持ち得なかったものだから)
穂乃果「……?」
にこ「……というか」
にこ「そもそもあんた以外にリーダーは考えらんないのよ」
穂乃果「……監督にも言われた、それ」
にこ「しっかりしなさい、リーダー」バシッ!
穂乃果「いたっ!」
にこ「どれだけつまづいたって立ち止まったっていい、ただ道を踏み外さなければ」
穂乃果「……もし踏み外しそうになったら?」
にこ「何言ってんのよ」
677 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/20(土) 21:49:57.00 ID:kcHf9lza0
にこ「そのために私たち(チーム)がいるんでしょうが」
穂乃果「……!」
にこ「あんたはいっつも先頭走って後ろを振り返らないんだから」
にこ「たまには先輩の背中を黙って見てなさい」ザッ
穂乃果「にこちゃん………」
穂乃果「先輩禁止だよ?」
にこ「空気読め」
678 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:36:15.62 ID:O8cvm9tB0
海未「こっそり全て聞かせていただいていたのですが……」ヌッ
穂乃果にこ「……!!」ビクッ
海未「私にしなかった相談をにこには随分簡単にしたものですね?穂乃果」ギリギリギリギリ……!!
穂乃果「アゥ……アイアンクロゥゥゥゥ……!!!!」メキメキメキメキ
にこ(海未の嫉妬怖……)ゾッ……
穂乃果「うぅ〜……!痛いよぉ……」
海未「自業自得です」
にこ「うぇ……」
海未「……にこ」
にこ「んあ?」
海未「にこはなぜサッカーをしているのですか?」
にこ「は?なにそれ」
にこ「好き以外にないでしょ」
海未「……ふふ、にこらしいです」
にこ「あんたは?」
海未「……わかりませんか?」
にこ「まぁ、あんたは穂乃果だもんね」
海未「ええ」
海未「危なっかしくて見れられませんから」クスッ
にこ(過保護…)
679 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:37:22.75 ID:O8cvm9tB0
ピーーーーーーー!!
角間「後半開始数分!まだまだ時間はたっぷり残っております!」
角間「一点ビハインドの音の木坂!!このピンチをしのげるかぁ!?」
にこ「……フー……」トントン
MF1 ドキュ!
エレナ「はぁっ!」バッ!
角間「統堂ヘディングの体勢!!」
にこ「……!」ザッ
エレナ「…っく…!」
海未「せやぁ!!」ドキュ!
角間「統堂間に合わず!園田が大きくクリアしました!」
凛「海未ちゃんさっすがー!」
エレナ「……やるな」
にこ「どういたしまして」ニッ
ミカ「?今統堂さんどうして飛ばなかったんですか?」
監督「……コーナーキックで全員がボールを見ている中、あいつだけがポジションを取ることだけに専念していた」
フミコ「それって……」
監督「どうせ跳んでも届かないからな」
680 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:38:26.36 ID:O8cvm9tB0
ツバサ「こっち!」
DF1「は、はい!」ドッ!
ツバサ「よし」トッ
花陽「……」ザッ
ツバサ「……」ジャリッ……
ダッ!クルンッ!
ツバサ「悪いわね」タッタッタッ
角間「小泉を抜いたぁ!!」
花陽「……」
681 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:40:09.31 ID:O8cvm9tB0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「……花陽」
花陽「どうしたの?」
にこ「あんたは守備の要なの」
花陽「……!」
にこ「あんたがやられちゃったら私たちのディフェンスは崩壊する」
花陽「……花陽だって頑張ってる!!」
にこ「そんなことわかってるわよ」
花陽「へ?」
にこ「もう一度言う、あんたは守備の要なの」
花陽「……?」
にこ「最後の砦じゃない、要なのよ」
花陽「…!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「……凛ちゃん!」
凛「うん!」ザザッ!
ツバサ(小泉さんを囮に本命は星空さんのヘルプ……)
ツバサ「……この程度で」
あんじゅ「ツバサ!!後ろ!!」
ツバサ「…っ!?」クルッ
682 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:41:28.02 ID:O8cvm9tB0
花陽「はぁぁ!!」ズザザザ!!
ツバサ(…っ!囮は星空さんで本命はこっち……!)バッ!
角間「UTX綺羅!!見事ジャンプで避け……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「私たちの一人一人の力は強くない」
にこ「でも……あんたがいればどんな強敵にだって立ち向かえる」
にこ「あんたがいなきゃダメなの」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「うぐっ…!」グググッ
ツバサ(こ、これは……!)
ツバサ「きゃぁ!」ドサッ
テンテンテン……トッ
雪穂【ハンターズネット】
角間「小泉、星空、高坂の3人で綺羅の攻撃を止めましたぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
683 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:42:11.76 ID:O8cvm9tB0
ツバサ「……めんどくさいわね」
花陽「私は………守備の要ですから」
花陽(3人でなんとか止めたこの人を花陽は一人で止めようとしてたんだよね)
花陽(……過信してたんだなぁ、自分の力を)
監督「小泉は優れた分析力を持っているが故に、少しずつチームを頼るということを忘れていた」
ミカ「頼る………」
監督(……少しずつ、ズレを、歪みを整えろ)
にこ「次!来るわよ!」はぁ…はぁ…
684 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:43:05.80 ID:O8cvm9tB0
ワーワーキャーキャー!
ドッ! トッ ドキュッ! トッ
ツバサ「エレナ!」ドッ!
花陽「亜里沙ちゃん!」
亜里沙「はい!」バッ!
エレナ「…っ…!」トッ ザザッ…!
角間「先ほどよりもディフェンスに勢いがついてきました!簡単にはパスを通させません!」
エレナ(矢澤にこによって小泉花陽が元のプレイを取り戻したか……)
エレナ(………確かにめんどくさいな)
ツバサ(そして何より……)
685 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:44:10.44 ID:O8cvm9tB0
あんじゅ「……」スゥ……
タッタッタッ
にこ ズザザッ!
あんじゅ「くっ…!」ピタッ
角間「優木を矢澤が徹底マーク!これではパスが出せません!!」
あんじゅ「あなたどうして……」
にこ「このにこにーが可愛い子を見逃すはず無いでしょうが」
角間「音の木坂ボールを奪えない!!しかしUTXもシュートまでいけなくなってきました!」
MF1「とんだ伏兵ですね……」
エレナ「ああ、だがそれならそれで打つ手はある」
エレナ「アフロ!」ドッ!
アフロディ「ア・フ・ロ・ディ・だ!!」ダッ!
花陽「あっ……!」
686 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:44:58.23 ID:O8cvm9tB0
バサァ……!
アフロディ【ゴッドノウズ・インパクト!!】
ドゴォォォォォォォォオ!!!!
ゴォォォォオォォオオオオオオ!!!!
角間「膠着状態の中、UTXがゴールを捉えました!!」
穂乃果「……!」グッ
海未「私が止めます!」ダッ!
にこ「あんたはここにいなさいってば」ガシッ
海未「にこ…!?」
にこ「……」スゥ……
687 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:45:38.41 ID:O8cvm9tB0
にこ「行くわよあんたらぁ!!」ダッ!
花陽凛「了解!!」バッ!
角間「矢澤、星空、小泉がUTXのシュートに立ち塞がります!!!」
エレナ「何をするつもりだ…?」
凛(……千羽山戦では凛のせいで……)ザッ
花陽(木戸川清州戦では花陽が……)ザッ
にこ(決勝ではにこのせいで……)ザッ
688 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:46:40.69 ID:O8cvm9tB0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽ママ「今回はね、必殺技についてみんなに集まってもらったのよ」
凛にこ「必殺技ぁ!?」
にこ凛花陽「いやいやいやいや無理無理無理無理」
海未「やると言ったではありませんか」
にこ「そ、そうだけど……」
花陽「流石にこれは……」
凛「限度があるにゃ!」
海未「人間死ぬ気になればなんでもできるんです!!」
海未「チームのためなら一夜で城でも建てられるはずです!」
凛にこ花陽「ひぃぃ……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
689 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:47:46.23 ID:O8cvm9tB0
にこ(……やっと揃った)チラッ
花陽凛 コクッ
にこ「にこ!!!」
凛「りん!!!」
花陽「ぱな!!!」
海未「……!」
クルッ……
スタッ!
ドドン……!!
にこりんぱな【一夜城!!】
690 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:48:37.09 ID:O8cvm9tB0
ギュルルルルルルルルル!!!!!!
角間「こ、これはぁ!?矢澤、星空、小泉によるシュートブロックゥゥゥゥゥ!!!」
にこ「……ッググググ…!!」グググッ
凛花陽「はぁぁぁぁ!!!」グググッ
バチィッ!!
アフロディ「何……!?」スタッ
角間「止ぉめたぁぁ!!アフロディのシュートをまさかの完全ブロックだぁ!!」
にこりんぱな「っらぁぁぁぁ!!」グッ
691 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:49:50.66 ID:O8cvm9tB0
花陽ママ「あらぁ〜♪」フフフ
海未「……ぎゃふんですよ、3人とも」フフ
ことり「海未ちゃん嬉しそうだね」クスッ
海未「ええ、とっても」フフフ
にこ「ほらほらぁ!ボールいったわよ!」
穂乃果「ーーー…」
どうしてだろうか
この日、初めて自分より小柄な先輩を
「……カッコいい」
と感じた
692 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:50:44.63 ID:O8cvm9tB0
にこ「まだまだ時間残ってんのに足止めてんじゃないわよ!」
凛「わかってるにゃー!」
普段、おちゃらけてぶりっ子な一面もあるその先輩は
サッカーに対してはいつも真剣だった
弱い自分と向き合いたくなくて、みんなに迷惑をかけた
無意識のうちに逃げていた
後輩に言われるまでそのことにすら気がつかなかった
本当に……
「………かっこ悪い」
693 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:51:20.23 ID:O8cvm9tB0
『お遊びでやるならさっさとやめなさい!』
何処からか、初めて先輩にかけられた言葉が聞こえた気がした
694 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:52:14.79 ID:O8cvm9tB0
ポーン!
ヒデコ「オーライ!」
ツバサ「ふっ!」シュバッ!
ヒデコ「あっ…!」
角間「はじいたボールは綺羅がカット!!」
にこ(……穂乃果、あとはあんた次第よ)
ピューーーーーーイ!!!
ドシュドシュドシュドシュドシュドシュ
ギュォォォォォォォオオオオ!!!!
クルッ
ツバサエレナあんじゅ【こうていペンギン3号!!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!
695 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:53:07.43 ID:O8cvm9tB0
ツバサ「……!」
角間「おおっと!ここまでなんとかシュートブロックでゴールを防いだ音の木坂!!」
角間「しかし誰もブロックに入りません!!キーパーに全てを託しました!!」
穂乃果「………」
ツバサ「……穂乃果さん」
ツバサ「あなたの答え、見せてもらうわよ」
穂乃果「……」グッ…
ドロドロドロ……
ズズズズ……!!
ツバサ「……」
海未「……」
にこ「………」
696 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:54:05.50 ID:O8cvm9tB0
みんなに助けられて
カチッ……
今まで積み上げてきたもの踏みにじって
カチッ…
かっこ悪い、情けない、頼りない
カチッ……カチッ……カチッ……
穂乃果「…….でも」グッ……
カチッ……!
697 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:55:01.74 ID:O8cvm9tB0
穂乃果「それが穂乃果(私)だ!!」バッ!!!
ゴォォォォオォォ!!!!
ツバサ ニッ
海未「穂乃果……!」パァァ……!
ことり「穂乃果ちゃん……!」パァァ……!
にこ「……ったく……ほんと世話がやけるんだから」
穂乃果(弱い自分を受け入れて、前を向け!!)バッ…!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】
ギュルルルルルル………!!!
……ッシュゥゥゥゥゥ……!
パシッ
698 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:55:51.53 ID:O8cvm9tB0
角間「〜〜〜〜!!!」
角間「止ぉめたぁぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
角間「防戦一方の中、ついにUTXのシュートを掴みました!!」
穂乃果「〜〜〜!」ジンジン…!
穂乃果(……普通にキャッチするのがなんだか懐かしく感じる……)
穂乃果「あぁ……やっぱり楽しいなぁ」ポツリ
ツバサ「………さ、ここから忙しくなるわよ」クルッ
エレナ「少しは隠す努力をしないのか?」
あんじゅ「ニッコニコじゃない」
699 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:56:40.47 ID:O8cvm9tB0
穂乃果ママ「パズルの枠とは自身の器」
穂乃果ママ「弱い自分を受け止め、あなたは人としてひとまわり大きくなった」
穂乃果ママ(まあまだ最後のピースは分かっていないようだけど)
穂乃果ママ「ようやくスタートラインに立てたわね、穂乃果」
穂乃果「みんなー!!!」
穂乃果「謝るのは試合終わったらたくさんするから!!!試合終了までしまってこーー!!!」バッ!
みんな「おーーー!!!!」バッ!
角間「音の木坂が気合を入れ直します!」
海未「野球ではないのですから……」マッタク…
ことり(嬉しそう……)フフフ
700 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:57:31.78 ID:O8cvm9tB0
希「はぁー……すごいなぁ」
監督「……リーダーになるには何が必要だと思う?」
希「んー……チームを引っ張れること、どんな時も諦めないこと、それとー……」ンー…
監督「そいつが困っていたらつい助けたくなることだ」
希「!」
監督「どれだけ問題を起こしてもつい許してしまう、悩んでいたら手を差し伸べたくなる」
監督「そんなやつがリーダーになるんだ」
希「……」
角間「音の木坂の反撃です!!」
穂乃果「よーし!攻めよー!」ドッ!
ポーン!
701 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:58:27.00 ID:O8cvm9tB0
パシッ
穂乃果「あっ…」
海未「なっ…!?」
アフロディ「僕のことを忘れてもらっては困るな」トッ
角間「ア、アフロディのパスカット!!音の木坂全員虚を突かれたぁ!!」
花陽「凛ちゃん!!」
凛「うん!」ザッ
角間「これは素早い対応!アフロディどうする!?」
アフロディ「ふふ、神の力を見せてあげよう」スッ
アフロディ【ヘブンズタイム】パチンッ…!
ピタッ
702 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 14:59:27.81 ID:O8cvm9tB0
スタスタスタ
パチンッ…!
凛「……?あれ?」キョロキョロ
ブワァァァァァァ!!!
凛「へ?へ?……うわぁぁぁ!!」ブワァ!
ドサッ
アフロディ「ふふ、どうだい?神の力は」
角間「こ、これほ……アフロディのドリブル突破!!星空抜かれたぁ!」
にこ「凛!」
アフロディ「さぁ……」トッ
ツバサ「アフロ!」タッタッタッ
あんじゅエレナ タッタッタッ
アフロディ「後は任せたよ」ドッ!
花陽「しまっ…!」
花陽(対応が早すぎる……!初めから狙われてた!?)
ツバサ「進化したのは、こうていペンギンだけじゃない」
穂乃果「!」
703 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:00:19.59 ID:O8cvm9tB0
ダンッ
グルグルグル!!
ヒュォッ……!
ツバサエレナあんじゅ【ラストデスゾーン!!】
ドゴォォォォォォォォオオ!!!!!
ゴォォォォォォオォォァァァアア!!!!!
角間「ま、またもやUTXの新必殺技だぁぁ!!音の木坂凌げるのかぁ!?」
にこ「うっはぁ〜……!」ゾクゾクッ…!
花陽「敵なのに、ピンチなのに、感動しちゃいます…!」ゾワァッ……!
704 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:01:27.15 ID:O8cvm9tB0
穂乃果「させない!!」グッ…!
ゴォォォォォォオォォ!!!!!
角間「高坂も正面から受けて立ちます!!」
にこ「止めなさい!穂乃果!!」
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】バッ!
ギュルルルルル!!!!!
穂乃果(……っ!もう驚かないって思ってたのに……いっつも想像を超えられる……!!)
ズズズズ……!!
穂乃果「っぬぬぬぬ……!!」ググッ…
角間「少しずつ、しかし確実に押し込まれる高坂!!耐え切れるかぁ!?」
海未「………心配はしませんよ、穂乃果」
穂乃果「………」ニッ
タッタッタッ
705 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:02:22.22 ID:O8cvm9tB0
ズザザッ…!
ガシッ
穂乃果「………遅いよ雪穂」
雪穂「……さっきのまだ怒ってるからね」
穂乃果「うぅ……」
にこ(……そう、メンバーに頼ることは、情けないことでも、かっこ悪いことでもない)
にこ(頼れる仲間がいるってことは、すごい事なのよ穂乃果)
穂乃果「………任せたよ、雪穂」グッ
雪穂「うん!」グッ
706 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:03:29.83 ID:O8cvm9tB0
メキメキメキ……!!
ツバサ「……!」ゾクッ
穂乃果雪穂【ホムラ・ザ・ハンド!!】
ギュルルルルル!!!!!!
穂乃果雪穂「はぁぁぁぁ!!!」グググッ
ッシュゥゥゥ……!!
角間「……とっ……止めたぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「二度のピンチを見事に凌ぎましたぁぁ!!」
ツバサ「……はー」
穂乃果(……体に異変はなし……!)グッ
穂乃果「よーし!今度はディフェンスも攻撃だー!みんな攻めるよー!!」ドッ!
角間「今度こそ!音の木坂の反撃だぁ!!」
707 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:04:17.45 ID:O8cvm9tB0
雪穂「いこ!亜里沙!」
亜里沙「うん!」
海未「行きますよことり!」
ことり「ゴーゴー!」
花陽「凛ちゃん!私たちも……」
凛「真姫ちゃんいくにゃー!」グイッ
真姫「わ、わかってるわよぉ!」ダッ!
花陽「あ……」
凛「にゃー!!」タッタッタッ
真姫「………」チラッ
花陽「……!」
花陽 ポツン……
708 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:09:28.50 ID:O8cvm9tB0
行かせないっす!
はぁ!!
うわぁ!!ドッ!
そっち!
まだまだぁ!
おりゃあ!!
角間「これは激しいぶつかり合い!!主導権を握るのはどちらのチームだぁ!?」
709 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:11:42.36 ID:O8cvm9tB0
花陽「……!」ハッ
花陽(何ぼーっとしてるの!せっかくチャンスなのに……)パッ…!
真姫「次は決めるわよ!凛!」タッタッタッ
凛「もちろんにゃ!」タッタッタッ
キュウッ……!
花陽「……っ」ギュッ…
花陽(なんで、今更……大丈夫、もう乗り越えた……)
花陽(……せっかく穂乃果ちゃんが戻ってきたのに……いらない、こんな感情……)
花陽(そんなんじゃない……そんなんじゃ……)
花陽(……………………嫉妬なんか)
710 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:13:56.23 ID:O8cvm9tB0
本当に?
花陽「……!」ビクッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?花陽「凛ちゃん!真姫ちゃん!」ガシッ! ??
凛「ウブブブ!……ップハ!かよちん苦しいにゃぁ!」ググッ ??
真姫「あはは!」ググッ
??花陽「やったよぉぉ!!」………
凛「真姫ちゃんと一緒にここで練習したなって」
凛「何回も何回も大変だったにゃ〜!」
花陽「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
711 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:14:44.79 ID:O8cvm9tB0
花陽「ーーっ…!」ザワッ…!
花陽「……なんで……こんな……」はぁ…はぁ…
嫉妬してるんでしょ?
花陽「……もう克服した」
否定はしないんだね
花陽「……うるさい」
ほら、あれを見て
花陽「?」
712 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:16:26.51 ID:O8cvm9tB0
いーち!にーい!さーん!パシッ
あーあ、引っかかっちゃった!
花陽「あれは……子供の頃の凛ちゃんと……真姫ちゃん……?」
みんなから外れて一人で座り込んでる子は誰かな?
花陽「……私」
大きななわとび、怖くて入れない
花陽「……運動苦手だから」
凛ちゃんをとられたくないんでしょ?
花陽「…!」
新しい事始めるのは怖いくせに凛ちゃんはとられたくない
花陽「……うるさい」
傲慢だね、わがままだね、醜いね
花陽「……」
キャー!ほら!もう一回!
はなよ「……」
713 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:17:53.56 ID:O8cvm9tB0
……楽しそうだね
花陽「……うん」
……はなよは一人だね
花陽「……うん」
『私もやりたい』
花陽「……」
そんな一言が怖くて言えない
花陽「……やっぱりあなた」
……そう、私は怖がりな花陽
私がいたからあなたは小さな頃から大きな怪我もなく健康に育った
花陽「……挑戦する前に諦めてたから」
正解
でもあなた、少し変わったね
花陽「みんなが変えてくれたのかな」
変わらない方が良かったかも
花陽「そうかもね」
今まで通り凛ちゃんと2人で……
花陽「それは無理だよ」
なんで?
花陽「……だって」
714 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:19:22.79 ID:O8cvm9tB0
花陽「みんなといる楽しさを覚えちゃったから」
……でも、私がいたら凛ちゃんとられちゃうよ?
花陽「縄跳び怖いもんね」
新しい事を始めるのがでしょ
花陽「……」フフフ
クスクス
凛ちゃんと並ぶために、花陽も挑戦しなきゃ
………怖いけどね
花陽「いつまでも子供じゃいられないよ」
私はもういらない?
花陽「だーめ、何があっても一緒だよ」
でもそれじゃああの子はずっと……
はなよ「………」
花陽「大丈夫だよ」
どうして?
花陽「私がいるから」ザッ
!
715 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:21:01.80 ID:O8cvm9tB0
花陽「………ねぇ」
はなよ「!」ビクッ
花陽「こんなところでなにしてるの?」
はなよ「………」
花陽「……みんなの中に入っていくのが怖いんだね」
はなよ「……りんちゃんは……はなよとなかよしなのに……」
花陽「りんちゃん取られちゃったの?」
はなよ「……」コクッ
花嫁「仲間に入れてって言うのは?」
はなよ「……なわとび(新しいこと)……怖い」フルフル
花陽「……じゃあ私と行こっか!」
はなよ「え?」
花陽「二人なら怖くないでしょ?」
はなよ「……うん」
花陽「じゃあほら、手を繋いで……」ギュッ
はなよ「……」ギュッ
花陽「せーの!」
はなよ「……っ…!」
いーれーてー!
716 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:22:51.89 ID:O8cvm9tB0
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「先ほどとは一転!音の木坂がペースを掴みますがあと一歩、押し切れません!!」
海未「ほっ!」トッ
ツバサ「あなたとの1on1懐かしいわね」
海未「……!」ザッ
海未(対峙しただけで伝わってくるこの威圧感……!)ゾクッ
ツバサ「いただくわよ」バッ!
ザッ ガガガッ! ザザッ
海未「……っ!?」グラッ
海未(速……すぎま……!!)
ことり「海未ちゃん!」
海未(なんとか奪われるのだけは…)
あんじゅ「隙あり♪」ガッ!
海未「っぐ……!」
角間「優木、ボールを蹴り出したぁ!!」
海未(いつの間に後ろに……)
にこ「はぁ……はぁ……」
エレナ(元々の身体能力はあんじゅの方が上だ、正攻法なら矢澤にこのマークは怖くない)
あんじゅ(よし、このまま流れを……)
テンテンテン……
717 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:23:49.14 ID:O8cvm9tB0
シュバッ…!
あんじゅ「なっ…!」
花陽「よし!」トッ
角間「DFの小泉が上がってきていました!!見事ボールを奪取です!!」
にこ「いいわよ花陽!」
凛「さっすがかよちんにゃ!」
タッタッタッ
花陽(サッカー部に入るのを迷ってたとき、凛ちゃんが私の手を引いてくれたように)
花陽(何かを始めるときはいつも凛ちゃんが連れて行ってくれた)
角間「小泉ここからどう展開するつもりだぁ!?」
タッタッタッ
花陽(……けど、初めてのUTXとの試合、私は凛ちゃんの背中を押した)
花陽(前を走る勇気もないくせに凛ちゃんを押し出した)
花陽(………だから)
718 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:24:32.55 ID:O8cvm9tB0
パシッ パシッ
花陽「凛ちゃん!真姫ちゃん!いくよ!」
真姫「……遅いのよ、全く」クスッ
凛「ぅ〜〜〜!!テンション上がるにゃー!」
花陽(今度は私が、2人の前を走る番…!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛ママ「自分は守備だからといって攻撃には関係ないと思ってる人〜?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
719 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:25:10.80 ID:O8cvm9tB0
タッタッタッ
グッ ダンッ……!!
グルグルグル グルグルグル
角間「これはぁ!【ファイアトルネードDD】かぁ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛ママ「試合に出てる以上誰にだってチャンスは来るからな〜!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
720 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:27:20.45 ID:O8cvm9tB0
花陽「ふっ!」ダンッ!
クルクルクル
ググッ……ギュフッ……!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽(正直自分が攻撃するなんて思ってなかったので、聞くこと知ること全てが新鮮でした)
花陽(まあ攻撃なんて花陽には縁のない話だけど……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はなよ(今までと違うことをするってとっても怖いの)
でももっと怖いものがあるよね
花陽はなよ(うん)
ダメな自分から変われないこと
721 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:28:16.36 ID:O8cvm9tB0
ドキュッ!!!
真姫凛花陽「いっけぇぇぇぇ!!!!!」
ゴォォォォオォォオオ!!!!!
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!!!
角間「小泉が加わりはるかにパワーアップした【ファイアトルネードDD】いや……新必殺技だぁ!!!」
ことり「かよちゃぁぁあん!!!」
にこ「花陽ぉぉぉ!!!」
海未「…【ファイアトルネードTC】……」
あんじゅ「スッゴ……」
穂乃果「いっけー!」
722 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:29:09.67 ID:O8cvm9tB0
GK「……!」ググググッ……!
ダラン……
バッ……!
GK【ハイビーストファング!!】
ガブゥッ……!!!
ギュルルルル!!!!
GK「ッググググ………!!」ズズズッ……!
真姫凛花陽「はぁぁぁ!!!」
GK「っ……!」ググググッ……!
723 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:30:31.45 ID:O8cvm9tB0
バチィッ……!!
GK「きゃぁぁぁあ!!」ドサッ
シュルルルルルル!!!
真姫凛花陽 スタッ
真姫凛花陽「………よし!!」グッ
角間「決まったぁぁぁ!!!!後半残り半分、音の木坂遂に同点!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
角間「試合を振り出しに戻しましたぁ!!」
724 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:31:52.16 ID:O8cvm9tB0
凛「やったにゃー!かよちん真姫ちゃん!」ギューッ
真姫「……当然でしょ!」クルクル
花陽「えへへ……!」はぁ……はぁ……
花陽(や……やった……!)はぁ……はぁ……
海未「ええ、素晴らしかったです」
花陽「海未ちゃん!」
海未「そしてシュートの前、にこ、凛、花陽、雪穂………」
海未「……穂乃果」
にこ凛花陽雪穂穂乃果「!」
海未「最高のプレーでした」
みんな「……!」
凛「にゃ……!?う、海未ちゃんが褒めるなんて……」ゴクリ……!
にこ「縁起でもないわ……」ブルッ…!
海未「どうしてあなたたちは素直に褒められてくれないのですか?」
花陽「あ…はは……」
725 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:32:34.04 ID:O8cvm9tB0
海未「穂乃果」
穂乃果「?」
海未「……笑って終わりましょう」スッ…
穂乃果「……もちろん!」トンッ……!
海未「……」フフ
海未「ついでに聞きたいのですが穂乃果」
穂乃果「どうしたの?」
海未「私ってそんなに恐いですか?」
穂乃果「……エ」フイ……
海未「穂乃果、どうして目をそらすのですか」
穂乃果「……」
海未「穂乃果」
726 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:33:15.88 ID:O8cvm9tB0
GK「………」
ツバサ「気にしないで、次集……」
GK「次は止めます」
ツバサ「!」
GK「ゴールは任せてください」
ツバサ「……もちろん」ニコッ
727 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:34:08.69 ID:O8cvm9tB0
UTX1-1音の木坂
ビーーーーー!
角間「UTXボールから試合再開です!」
ツバサ「いくわよ!!」
みんな「おお!!」
凛ママ「みんな上がってきてるなぁー!」パタパタ
真姫ママ「流れが戻ってきたわね〜」
凛ママ「だなー!」パタパタ
絵里ママ「パタパタしない」
凛ママ「は、はい!すいません……」ピタッ
絵里ママ「あっ……」
凛ママ「も、もうしませんから!」ピシッ
絵里ママ「……そう」
凛ママ「………」シュン…
絵里ママ「…………」
728 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:35:10.38 ID:O8cvm9tB0
絵里ママ(あああぁぁぁ………!!せっかく楽しんでるのに何小言言ってるのよ!!)
絵里ママ(そうじゃないのよ星空さん、あなたを悪く言いたいわけじゃないのよ……!)
絵里ママ(現役の頃からそう……絶対怖がられてるわね)ハァ……
凛ママ「……!」ビクッ
凛ママ(た…ため息……!)ビクビク…….!
凛ママ(また怒らせたかぁ?)
凛ママ(……恐い)ハァ
絵里ママ(ため息……!)ビクッ
絵里ママ(めんどくさい先輩と思われたかしら!?思われた!?)
絵里凛ママ「………はぁ」
絵里凛ママ ビクッ
希ママ(二人の考えてることが手に取るようにわかって面白いわね〜)
花陽ママ(ね〜)
729 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:36:06.61 ID:O8cvm9tB0
ワァァァァァァァァァァ!!!
ドッ!
凛「いっくにゃー!」トッ
角間「星空がボールを受け取ったぁ!!勝ち越しの起点となるかぁ!?」
DF1「いっかせないよー!」ザッ
MF2「たまにはいいとこ見せろよチビっ子!!」
DF1「あーもう、ほんと外野がうるっさいです!!」バッ
730 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:37:13.72 ID:O8cvm9tB0
クルクルクル
ボファァァアァァァアアア!!
DF1【フレイムダンス!!】
角間「DF1が星空を捉えたぁ!!」
凛「あっまあまにゃー!」バッ!
クルクルクル……バッ!クルンッ……
バババッ……!
凛【アクロバットキープ・ブレイクダンス!!】
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「星空捕まらない!!圧巻のキープ力です!!」
DF1「むぅー……」プクー……!
にこ「よっし!!」
凛「海未ちゃん!」ドッ!
731 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:38:06.56 ID:O8cvm9tB0
海未「はい!」トッ
角間「園田にパスが通りました!確実にゴールへとボールを進めていきます!」
MF3「させないっす!!」バッ
ガガッ……!トッ、ザザッ……ジャリッ……!
海未「っ……!あなたもなかなかやりますね」トッ
海未(キープするのがやっと……!)
MF3「褒めても何も出ないっすよ!」ガガッ…!
MF3(特徴があるわけじゃない、シンプルに強いタイプ……めんどくさいっすね)
角間「これは激しい鍔迫り合い!!両者一歩も引きません!」
真姫「海未!こっちに!」
DF2「させるか並乳」ザッ
真姫「並……!?」ゴーン
MF3(……このままじゃラチがあかないっすね)バッ!
海未(……?距離をとった?)
732 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:39:12.10 ID:O8cvm9tB0
【クリエイション……!】
ズズズズズズ……!
海未「……!?分かれ道……」
MF3「さあ、どっちが安全な道っすかね〜?」
海未「……」
海未(何か罠が……いや、ない方が不自然ですね)
MF3「正解は………」
ズザザッ!!! ズザザッ!!!
海未「!?」
ことり「海未ちゃん!!」
733 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:40:38.03 ID:O8cvm9tB0
MF3「どっちも大外れっすよ!!」
ドガァッ……!!
DF1、MF2【ハーヴェスト!!】
海未「うぐぁぁぁ!!!」ドサッ
ことり「ーーー……」
角間「園田からボールを奪ったぁぁ!!」
MF1「………あーあ」
MF1「私は知りませんからね」
MF2「よっし!!」トッ
DF1「先輩!ツバサさん達に……」
ゾクッ……
734 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:41:21.86 ID:O8cvm9tB0
MF2、DF1「……っ」ビクッ…!
ことり「……海未ちゃんを傷つけないでって……」
ことり「言ったよね?」
MF2「……言われてねぇよ!!」ザッ
DF1「初耳だよ!」ザッ
ことり「……」
ことり【アングリーバード】
735 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:44:28.47 ID:O8cvm9tB0
MF2「……?何を……」
あんじゅ「上よ!」
DF1「上…?」バッ
キラン…!
MF2「こ、これは……!?」バッ!
ズガン!!
DF1「うわぁぁ!!」ドサッ
MF2「大丈夫か……!」トトッ
ことり「……外した」
MF2(……今一瞬だけ見えた……あれは…)
736 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:45:45.27 ID:O8cvm9tB0
ことりママ「猛禽類、例えば鷲なんかははるか上空から獲物を捕捉し、襲いかかる」
MF2「鳥型ミサイル……ってことか…!」ジャリッ……!
ことり「あと3発!」バッ……!
MF2(……まぁ)バッ
……ズガン!!
海未「ことり……」グググッ…!
にこ「あんな攻撃的なことり……初めてみたわね」ググッ…!ヨイショ
凛「恐いにゃ〜……」
ことり「……あと2発!!」バッ!
MF2 バッバッ!
ズガンズガン!!
ことり「……!」
海未「そんな……!」
737 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:47:33.87 ID:O8cvm9tB0
MF2「……」ニィッ
角間「MF2 避け切ったぁぁ!!」
DF1「うっわすっごく悪い顔してる」
海未(連続であの攻撃を避けきるとは……何という体捌き……)
ことり「ちょこまかと……!」
MF2「残念だったな」ニシシ
ことり「海未ちゃんにひどいことする人は、私が許さない!」
海未「ことり……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『うぅー……っ』グスッ
『あはは!こいつすぐないておもしろいな!』
『ほのかぁ…ことりぃ……』グスグス
タッタッタッ
ザザッ!
『こらー!うみちゃんをいじめるなー!』
『ほのかがあいてだよ!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未(……昔はよく……こんな風にことりたちが助けに来てくれましたね)
738 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:48:46.87 ID:O8cvm9tB0
MF2「許さないとどうなるんだ?」
ことり「……やる」ボソッ
MF2「あ?なんだって?」
ことり「…-……ことりの……」
「おやつにしてやる」
ゾッ……
MF2「……へ」
バクッ……!
テンテンテン ……
トッ
ことり【ハングリーバード】
739 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:49:41.38 ID:O8cvm9tB0
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
角間「み、南止めましたぁ!!一度は破られたかの様に見えたが見事敵の進行を防ぎましたぁ!!」
ことりママ(まるで餌を待つ雛鳥の様に下から……)
ことりママ「……いつの間にそんな好戦的な子になったのかしらね」フフ
ことり ダッ!
海未「……すごい」
ことり「………」タッタッタッ
740 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:50:24.45 ID:O8cvm9tB0
海未ちゃんが傷つけられたのを見てついカッとなっちゃった……
今までどれだけ頑張ってもあんな風にできなかったのに
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ザッ ザザザッ
海未「ことり、もう少し強引でも構いません」
海未「絶対に取るんだという勢いで来てください」
ことり「で、でもぉ……」
海未「まったく……ことりは優しすぎるんですよ」ヤレヤレ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
優しいんじゃない、ただ弱いだけ
741 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:51:11.93 ID:O8cvm9tB0
MF2「くっそ……!」ムクッ…!
MF2(上に注意を引いて、本命は下か……やられた)
ことり タッタッタッ
角間「そのままドリブルで敵陣へ切り込んでいきます!!」
海未(敵にすら気を遣っていたあのことりが……)
海未ちゃんを傷つけられたのは激おこちゅんちゅん丸だけど
そのおかげで気づけた
ことり、強くなりたいよ
まだほんの一歩だけど、もっともっと
そのためなら……
742 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:53:11.44 ID:O8cvm9tB0
アフロディ「行かせないよ」ザッ
ことり「どいて!!」ダッ!
ガッ!ガッ!ググググッ…!!
角間「これは激しいぶつかり合い!どちらも譲りません!」
こんな弱さ(優しさ)、いらないよね?
743 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:54:00.03 ID:O8cvm9tB0
ことり「っ……はぁぁぁ!!!」ガッ!
アフロディ「くっ……!」ドサッ
角間「南競り勝ちましたぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
凛「ことりちゃんすごいにゃー!」
穂乃果「いっけーことりちゃん!」
海未「ことり!!」
744 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:55:20.16 ID:O8cvm9tB0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー??
ことり「私は……何もないから」 ??
穂乃果「何もない?」
??ことり「穂乃果ちゃんや海未ちゃんたちと違って……何も…」 ?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そしたら
グッ…!
ことり「……ふっ!」ダンッ!
バサバサバサ!
私もみんなみたいに、《何か》を見つけられるかな
745 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:57:29.06 ID:O8cvm9tB0
ドキュッ!!!
ことり【シャイニングバード!!】
ゴォォォォォォォォ!!!!!!
ゴォォォォォォオォォオ!!!!
角間「み、南の必殺シュートです!!なんと鮮やかなシュートでしょうかぁ!!」
ツバサ「……悪いけど、気合ではどうしようもないこともある」
GK「……」グッ
ことり「……自分の実力ぐらい……わかってる…!!」
ツバサ「……!」
ことり「お願い!!」
746 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 15:59:25.71 ID:O8cvm9tB0
真姫「………任された」
グッ……
ダンッ!
ツバサ「………っち……!」
ディフェンス、ドリブル、シュート
西木野真姫はディフェンス、ドリブル、どちらも得意とは言えなかった
幼少期から一人で特訓していたため、対人センスがまるで磨かれていなかったからである
代わりに……
グルグルグル!
ボフォォォォォォオオ!!!!!
角間「西木野のシュートチェイン……いや、これは……!?」
シュートセンスだけは、チームの誰よりも磨きこまれていた
747 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:02:26.19 ID:O8cvm9tB0
真姫「はぁぁぁぁぁ!!!!!」バッ!!
ドキュッ!!!!
真姫【爆熱ストーム!!】
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!!!
ゴォォォォォォオォォオオオオ!!!
角間「西木野と南のオーバーライドだぁ!!!」
西木野ママ「!」
穂乃果「いっけー真姫ちゃん!!」
にこ「決まれ!!」
MF2「意地でも止めろ!!」
GK「……!!」グッ
748 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:03:51.59 ID:O8cvm9tB0
ダラン………
バッ……!
ガブゥッ…!!
GK【ハイビーストファング!!!】
ギュルルルルル!!!!!!!
GK「っぐぐぐぐ……!!!」ズズッ……!
ことり真姫「決まれ!!」
DF2「止めてまえ!!!」
ギュルルルルルルル!!!!
GK「……!」ズズッ……!
GK(この人たちは……なんで、こんなに……!!)
749 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:05:23.31 ID:O8cvm9tB0
GK(試合の中でっ……強くなれるの……!?)グググッ……!
ことり真姫「いけ!!!」
GK(……っ!……もう……限界……!!)ググッ…!
ギュルルルルル!!!!
GK「…………」
GK「………」グッ…!
ことり真姫「!」
GK(……使えるものはなんでも使う)
バチィッ……!
角間「キーパー弾かれたぁ!!」
GK「……腕がダメなら」バッ
ツバサ「!」
GK「顔で!!」
バキィッ……!!!
GK「ブッ……!!」
ブワァ……!!
ゴロゴロゴロ! ドサッ…!
ポーン……!テンテンテン……
750 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:07:11.93 ID:O8cvm9tB0
シーン……
角間「……………し」
角間「凌いだぁぁ!!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
イイゾーー!!ナイスガッツ!!
角間「UTXGK、体を張ったセーブで見事逆転を凌ぎました!!」
DF2MF2「よっし!!」
ことり真姫「なーー!?」ゴーン…!
角間「音の木坂のコーナーキックで………おや?」
あんじゅ「……!」ダッ!
751 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:08:26.12 ID:O8cvm9tB0
ポタポタ……
GK「ゴフッ……!」ポタポタ…!
あんじゅ「大丈夫!?」バッ
ピーーーーーーーー!!
角間「おおっと?UTX高校GKがゲガをしてしまったようです」
ナンダ?ハナジダッテ、ダイジョウブカナ
ザワザワ……ザワザワ……
GK「うぅ……」ダラダラ……
あんじゅ「上むいちゃダメ、鼻血は下を向かないと」
お姉さん「交代の前に軽く止血しちゃうよ」ザッ!
MF1「落ち着いて、ゆっくり呼吸してください」
DF1「痛いの痛いの〜……飛んでけー!」
MF2「そんなので治りゃ苦労しないっての」
お姉さん「…」ガサゴソ
お姉さん(この血の出方……結構深く傷ついてる可能性もある)
お姉さん(試合時間はあと15分ぐらい………もうグラウンドには帰ってこれないかも)
ガシッ……!
みんな「!」
752 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:09:28.22 ID:O8cvm9tB0
GK「………っ」グググッ……
お姉さん「………」
みんな「……」
GK「……」グググッ
フッ……
GK「………」
GK「代わりのキーパーは……誰ですか?」
お姉さん「………」
みんな「………」
「私が変わろう」
お姉さんみんな「!」
GK「……エレナさん?」
エレナ「私がキーパーに入る」
753 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:10:49.42 ID:O8cvm9tB0
ことり「だ、大丈夫かなぁ……」
真姫「あれを顔で止めるなんて……考えたくもないわね」ゾッ…
タッタッタッ
穂乃果「すっごかったよ!!ことりちゃん!真姫ちゃん!」
花陽「うん!バサバサって!」
海未「ことり……一体いつの間に」
ことり「分かんない!」
海未「……ことりらしいですね」フフ
絵里「真姫もよ!!あんなの隠し持ってたなんて!」わしゃわしゃ!
凛「そうやって真姫ちゃんは最後にいいとこ持ってこうとするんだにゃー!」わしゃわしゃ!
真姫「?ぇぇぇぇぇ………!!!!」ボサァ…!
にこ「出し惜しみなんてするんじゃないわよ」
真姫「……ふんっ」
にこ グリグリグリ……!!
真姫「?ぇぇぇぇぇ!!!!」
真姫(……【クロスファイア】はキック力を補うために助走を入れた)
真姫(だから【爆熱ストーム】も、何かがあればできると思った)
真姫(ここまでうまくいくとは思わなかったけど……)
真姫「……ことりに感謝しなきゃね」フフ
754 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:18:07.12 ID:O8cvm9tB0
希「ことりちゃん……真姫ちゃん……」
監督「成長できるのは、かっこ悪くもがき続けたやつだけだ」
希「……言いたいことがあるなら言ったほうがいいですよ」
監督「言う必要があるか?」
希「……!」
監督「お前は全て分かってるはずだ」
希「……」
監督「それに」
監督「俺は二度同じことを言うのは嫌いだ」
希「……そ、ですか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
監督「凛!!」
凛「は、はい!?」ビクッ
監督「今グラウンドの中で全力で戦っていないのはお前だけだ!!」
監督「やる気がないならグラウンドから出ろ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希(……分かってるよ、そんなの)
希「って……んん!?」バッ
監督「……面白いことになったな」
755 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:19:09.68 ID:O8cvm9tB0
角間「負傷したGKはベンチへと運ばれていきます!」
パチパチパチ!
ヨクヤッタ!!カッコヨカッタゾー!!
角間「………おや…!?」
角間「な、な、何と言うことでしょう!!怪我で抜けたキーパーのポジションに統堂が入りましたぁ!!」
ナンダ?トウドウガキーパー?
マジカヨ!デキンノカ?
角間「残り時間も迫る中、この采配が吉と出るか凶と出るかぁ!?」
オモシロクナッテキタナ!!ガンバレ!!
監督「………」チラッ
穂乃果「はぇ〜……びっくりだねぇ」
にこ「うそ……」
花陽「あり得ないです……」
角間「音の木坂のコーナーキックで試合再開です!」
海未「絶対とりますよ!!」
みんな「おおお!!!」
エレナ「………」コキコキ
音の木坂1-1UTX
ピーーーーーーーー!
ドッ
756 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:20:22.23 ID:O8cvm9tB0
絵里あんじゅ「はぁぁ!!」バッ!
角間「絢瀬と優木が飛びついたぁ!」
あんじゅ「ふっ!」ガッ!
角間「優木競り勝ったぁ!こぼれ球は音の木坂が押さえます!」
真姫「凛!花陽!」
凛花陽「了解!!」バッ!
グッ……ダンッ!
グルグルグル グルグルグル
ギュフッ……!
バッ!
ドキュッ!!!!
真姫凛花陽【ファイアトルネードTC!!!】
ゴォォォォォォオォォ!!!!!
757 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:21:13.82 ID:O8cvm9tB0
角間「音の木坂がゴールを捉えたぁ!!交代直後の隙を突かれたかUTX高校!!」
エレナ「……」
GK「エレナさん……」
エレナ(……まさかまた、ここに戻ってくるとはな)
スッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幼少期(小学生)
「みんなー!サッカーしよー!」
「いいよー!」
えれな「……私もいい?」
「えー……統堂さんサッカー下手じゃん」
えれな「でも……やりたい」
「キーパーならいいんじゃない?」
「うん!それなら!」
えれな「……ありがと」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
758 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:22:00.82 ID:O8cvm9tB0
グッ……!
バリバリバリ!!!
コォォォォォォォオォオオ……!!!
エレナ【王家の盾!!】
ギュルルルルル!!!!
角間「統堂の必殺ワザです!!」
トメローー!!
ガンバレーー!!
エレナ「っぐ……!!」ズズッ……
GK「エレナさん!!」
エレナ「……!」ググッ……
759 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:23:03.21 ID:O8cvm9tB0
エレナ「はぁぁぁ!!」グッ
バチィ!!
ポーン……!
真姫凛花陽「なっ……!」
エレナ「うぐっ……!」ゴロゴロ……ズザザ!
角間「は、弾いたぁぁぁぁ!!!」
海未「そんな……!」
絵里「3人とも!まだまだこれからよ、すぐに……」
ワァァァァァァアァァァァアア!!!!!
音の木坂「……!」ビクッ…!
ヨクトメターー!!!イイゾートードー!!!
ガンバレUTXーー!!!
ソウダ!!マケンナヨ!!
ユーティーエックス!!ユーティーエックス!!
760 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:33:32.86 ID:O8cvm9tB0
穂乃果「な……なにこれ……」
UTX!!UTX!!UTX!!UTX!!
海未「会場が……」
UTX!!UTX!!UTX!!UTX!!
にこ「……っち……」
にこ(GK捨て身のブロック……からの統堂エレナのキーパー交代、セーブ)
UTX!!UTX!!UTX!!UTX!!
にこ(観客全部持っていかれた……!!)
花陽「っ……!」ぜぇ……ぜぇ……
花陽(しん………どい……!!)ゴホッゴホッ
エレナ「……っ」フラッ…………グッ!
エレナ(……次は……まずいかもな)
ポーン……!
真姫「凛!花陽!!」タッタッタッ
凛「うん!」
花陽「りょ、了解……!!」ハァ……ハァ……
エレナ「!?」
花陽(……弱音は試合が終わってから好きなだけ吐けばいい)ハァ……ハァ……
761 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:34:19.42 ID:O8cvm9tB0
グッ
ダンッ!! ダンッ!!
グルグルグル グルグルグル
ギュフッ
バッ……!
花陽(今…!!目の前のボールに全力を尽くす……!!)
ドキュッ!!!
真姫凛花陽【ファイアトルネードTC!!】
ゴォォォォォォォオォォオオオオ!!!!
762 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:35:30.07 ID:O8cvm9tB0
角間「攻撃意思はどこにも負けない音の木坂!!残り時間も迫る中、失点は避けたいUTX高校!!凌げるかぁ!?」
DF2「……っのアホーーーーー!!!!」ゴーン…!!
エレナ「……はは……馬鹿だろ」タラッ……
トメロートードー!!キメラレンナヨ!!
エレナ「……っ…簡単にいってくれる」グッ
GK「エレナさん!!」
ツバサ「あら、あなたが弱音を吐くなんて珍しいわね」ザッ
あんじゅ「熱でもあるんじゃないの?」ザッ
エレナ「……!二人とも……」
ツバサ「……私ね、意外と負けず嫌いみたい」
海未「!!」
763 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:36:52.25 ID:O8cvm9tB0
ピューーーーーーイ!!!
ドシュドシュドシュドシュ
角間「これは【こうていペンギン】かぁ!?」
あんじゅ「ツバサにばかりいい格好はさせないわよ?」
ピューーーーーーイ!!!!
ドシュドシュドシュドシュ
ツバサあんじゅ【こうていペンギン……】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?あんじゅ「約束を破ると……怖いわよ〜?」
??フードの子「で、でも!ツバサさんたちも禁止してるワザもってますよね?」 ??
エレナ「もってはいるがそれも同じだ」 ??
ツバサ「一発が限度………わかったかしら?」 ??
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
764 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:39:26.18 ID:O8cvm9tB0
ツバサあんじゅ【1号!!】
ドギュルルルルルルルルル!!!!!!
角間「綺羅と優木によるシュートブロックです!!」
海未「1号……!?」
穂乃果「こうていペンギンは2号と3号だけじゃ……」
亜里沙「これが……ツバサさん達が禁止していた必殺技……!」
765 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:39:53.98 ID:O8cvm9tB0
ギュルルルルル!!!!!
ツバサ「……っ……あの日の悔しさは……!」
あんじゅ「1日だって……忘れたことはない…!」
ビキビキ……!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー??
あんじゅツバサ「はぁぁぁぁ!!!」バッ
??ドキュルルルルルル!!! ??
あんじゅ「絶対に……!」ググググ ??
ツバサ「止める!」ググググ ??
角間「綺羅と優木がフォローに走っていたぁ!! ????????」
ギュルルルルル!!!
??ツバサ「…….っぐ…!」ググッ ??
あんじゅ「……なんて……威力なの!」グッ
?あんじゅツバサ「きゃぁぁぁ!!!」ドサッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
766 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:40:46.41 ID:O8cvm9tB0
ツバサあんじゅ「はぁぁぁぁ!!!!」ドキュゥッ!!!!
ゴォォォォォォォオォォオオオオ!!!!!
角間「はじき返したぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
真姫「うっそ……」
海未「ディ、ディフェンス!!」
ゴォォォォオォォオオオオ!!!!
海未「……!」
角間「全員攻撃を仕掛けていた音の木坂!!誰もブロックには入れません!!」
穂乃果「……!」グッ
767 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:41:39.34 ID:O8cvm9tB0
雪穂「私がいる!!」ザッ
穂乃果「雪穂!」
雪穂【ハンターズネッ……!!】
ゴォォォォオォォオオオオ!!!!
ドガァッ……!!
雪穂「うわぁぁぁ!!!」ブワァッ……!
角間「高坂吹き飛ばされてしまったぁ!!」
穂乃果「雪穂!!」
穂乃果「……!!」ハッ…!
穂乃果(雪穂、飛ばされ………ポスト、ぶつかっ…危)
穂乃果(ゴール、入っちゃう……でも雪穂、が)
ゴォォォォオォォオオオオ!!!
雪穂(やっばい、体制が……!)ブワァッ……!
穂乃果「ーーーー……!!」
768 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:43:14.95 ID:O8cvm9tB0
穂乃果「雪穂!!」バッ!!
雪穂「っ…!」パシッ
海未「!」
希「あ」
ドシュルルルルル……!!!
角間「………は……」
角間「入ったぁぁぁ!!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「残り時間10分!!UTX勝ち越し!!!」
角間「連続攻撃のツケが今!回ってきてしまいました!!」
角間「音の木坂にとっては手痛い追加点だぁ!!!!」
穂乃果「……雪穂!大丈夫!?」バッ
雪穂「……………なに、やってんのさ!!」ガッ!
穂乃果「…っ…」
雪穂「亜里沙の時とは違う……入っちゃったんだよ!!ゴールが!!」バッ!
雪穂「お姉ちゃんはキーパーなんだから……!!今の失点がどれだけ重いか……」
穂乃果「………」
769 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:45:16.92 ID:O8cvm9tB0
海未「よく受け止めましたね穂乃果」ザッ
雪穂「……海未さん……皆さんも……」
穂乃果「……ごめん、ゴール決められちゃった……」ニヒヒ…
海未「あなたはなにも間違ったことはしていませんよ」
海未「仲間を見捨てて得た勝利で喜ぶ人なんてこのチームにはいませんからね」
にこ「今のでもし、穂乃果が雪穂を見捨ててたらあんたのこと軽蔑してたわよ」ハンッ!
凛「あ、これは照れ隠しのにこちゃ痛い痛い痛い」ギリギリギリ……!
雪穂「でも……!」
雪穂(そもそも私がでしゃばらなかったら……)
亜里沙「コウカイアトサキニタタズ!だよ雪穂!」
雪穂「亜里沙……」
亜里沙「終わってないよ!試合!」フンスッ!
雪穂「……………………だめだ私、いつもすぐ弱気になって」ブルブル……!!
パンパン!
雪穂「切り替えます!!!」キッ
亜里沙「ハラショー!」
海未「ふふ、その調子です」
ことり「うん!頑張ろう!」
亜里沙「ドウジョウスルナラカネヲクレ!だね!」
絵里「違う、誰亜里沙に変な言葉教えたの」
770 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:46:12.18 ID:O8cvm9tB0
希「……」スッ
監督「いくのか」
希「……ウチ……」
監督「まだ迷いが見えるが、行きたいと言うのなら止めはしない」
希「……後悔、したくないから」
監督「……そうか」
希「フミコちゃん」
フミコ「はい!」
希「このぬいぐるみ、捨ててきてくれんかな」
フミコ「へ……大事なものじゃないんですか?」
希「……お願い」
フミコ「………わかりました」
希「ふふ、ありがとう」ニコッ
タッタッタッ
771 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:47:31.65 ID:O8cvm9tB0
ツバサ「……不本意だけど、あの時の借りは返したわよ」
あんじゅ「カラダ、バキバキ、マッサージ」
エレナ「わかったわかった、終わったらしてやるから」
MF3「やったっすねツバサさん!!あんじゅさん!!」
MF2「シビれました!!」フンスッ!
DF1「エレナさんもすごかったです!」フンスッ!
DF2「FWもGKもできるとかほんまに同じ人間かって話やんなぁ……」
MF1「ですが本当に恐ろしいのはここからです」
ツバサ「音の木坂は追い詰めれば追い詰めるほど強くなる」
ツバサ「………げ」
あんじゅ「……ん?………うぇ」
角間「ここで東條がMFに復帰だぁあ!!」
角間「残り時間10分弱!!試合にどのような影響を及ぼすのでしょうか!!」
希「やほ〜!」フリフリ
絵里「希……!」パァァァァ!
希「残り時間も少なくなってきちゃったけど、最後まで頑張るやん!」グッ
海未「ふふ、頼もしいですね」
凛「うん!ね、かよちん!」クルッ
772 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/21(日) 16:48:26.78 ID:O8cvm9tB0
花陽「ゴホッゴホッ……!!………え?」ゼェ……ゼェ……
凛「か、かよちんどうしたの!?」
花陽「はは……ちょっと……頑張り……過ぎ、ちゃったみたい」ゼェ……ゼェ……
凛「……試合始まるまでまだあるから、少し休んでおくにゃ!」
花陽「あり……がと……!」ゼェ……ゼェ……
希「……迷惑かけたね」スッ
ヒデコ「……やっぱり私は、この11人が好きです!」スッ
パチッ!
角間「追加点を許した音の木坂!!残り時間も気になる中、どのような攻めを見せてくれるのでしょうか!!」
音の木坂1-2UTX
ピーーーーーーーー!!!
ドッ!
ワァァァァァァァァァァ!!!
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