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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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73 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 11:51:01.53 ID:fMxQ2xy8O
校門
絵里「……え……えぇ?」
希「………なにしにきたん?」
「なに言ってるんですか、姐さんのサポートですよ!」
希「昨日の夜もたっぷり電話したやん?」
「俺はいつでも姐さんの隣にいますよ!」
希「……はぁ」
「お疲れですか!どうぞ部室へ!案内します!」
希「君は立ち入り禁止やけどね」
「そ、そんな……!!」ガーン
絵里「ちょ、ちょっといい?」
絵里「あなた確か……」
「はい!」
幽谷「尾刈戸高の幽谷です!」
絵里「幽谷……くん?」
絵里「え、こんなキャラじゃなかったわよね?」
希「それがな……」
幽谷「姉さんはオカルトの師匠なんです!」
絵里「お、オカルト?」
幽谷「あの時感じたあの迫力……!」
幽谷「俺、一生姐さんについていきます!」
希「……」
絵里「……」
幽谷「………?」パタパタ
希絵里(尻尾が見える……)
74 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:11:59.42 ID:N7STuT1x0
希「とりあえず今日は帰ってね」
幽谷「そんな……!」ガーン
希「それから、電話もよっぽどの理由がない限り、かけてこないこと」
幽谷「………!!」フラフラ
希「守れるやんね?」
幽谷「………」
幽谷「姉さん……」
幽谷「姉さんは……!!!」グッ
幽谷「俺のことなんてどうでもいいんですか!?」
希「…………」
幽谷「無言!!」ゴーン
75 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:13:49.57 ID:N7STuT1x0
部室前
希「はー疲れた……」
絵里「お疲れ様……」ポン
〜〜!………!!
絵里「あら?部室がなんだか騒がしいわね」
希「なにかあったんかな?」
ガラララ
76 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:15:06.91 ID:N7STuT1x0
にこ「だからさっさと帰りなさいよあんたら!!」
にこ「通報するわよ!!」
「そんなこと言わないでくださいよ!」
「そうっすよ!なにか手伝える事とか……」
「「姉貴!」」
希「………なにこれ?」
真姫「もう、なに入り口で止まってるの?」
真姫「げ」
海未「おや?どなたですか、この方たちは」
「あー!真姫の姉貴!」
「お久しぶりです!姉貴!」
真姫「こんなところまで………」ハァ
真姫「あなたたち……」
真姫「さっさと帰りなさい!!」
「で、でも……」
真姫「女子校に入ってるのがバレたらあなたたち怒られちゃうでしょ?」
真姫「そんなところ……見たくないのよ」キラキラ
「あ、姉貴ぃぃ!!」ポロポロ
「眩しい……!眩しすぎて見えねぇ!!」
「今日は帰ります!」
「また会う日まで……お元気で!」ダッ
77 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:18:05.60 ID:N7STuT1x0
………………
希「真姫ちゃんどこで覚えたんそんなん」
真姫「あんなこと教えるのにこちゃんしかいないじゃない」
にこ「ふっふ〜ん!」ドヤッ
絵里「にこ、多分褒められてないわ」
海未「それで……何者なのですか?あの方たちは」
にこ「………はぁ……」
にこ「……こないだ子供があいつらに絡まれてたから助けたのよ」
海未「にこがですか?」ジー……
にこ「当たり前じゃない」
真姫「私もいたけどね」
真姫「その時は一回追い払ったのよ」
海未「二人でですか?あのお二方、かなり体格がしっかりしてましたが……」
にこ「まあボールがあったからね」
真姫「思いっきりぶつけてやったわ」
希「はー、すごいなぁ」
海未「………」
絵里「海未……?どうしたの?」
78 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:19:05.83 ID:N7STuT1x0
海未「………サッカーボールを、人を傷つけるために使ったのですか」
にこ「え、ええ……」
海未「………それで、どうなったのですか?」
真姫「その時はそれで治ったんだけど、また少ししたらリターンマッチに来たのよ」
にこ「で、また返り討ちにしたってわけ」
海未「………サッカーボールでですか?」
にこ真姫「…っ……」
希「う、海未ちゃん……」アセアセ
海未「すみません、続けてください」
真姫「……倒した後は急に手のひら返したように、『姉貴!姉貴!』ってなって今に至るわ」
海未「………あなたたちが怪我をしなくて本当に良かったです……」
海未「が」
にこ真姫「……!」ビクッ
79 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:20:22.62 ID:N7STuT1x0
海未「サッカーボールで人を傷つけるのだけはやめてください……」
海未「私からのささやかなお願いです……」ペコリ
希(海未ちゃんはもともと争い事は好きじゃない……)
絵里(ましてやサッカーを喧嘩に使うとなると……)
にこ「で、でも!やらなきゃやられてたし……」
にこ「海未は……」
にこ「にこたちとあいつら、どっちが大切なの……!!」キラキラ
海未「にこと真姫ですよ」
にこ「んぅ………ぉお……」モジモジ
希(相変わらず正直者の海未ちゃんには弱いなぁ……)
海未「にこたちの安全が第一です、しかし、それは最終手段にしてほしいです……」
海未「サッカーで……」
海未「誰も傷ついて欲しくないんです……」
にこ「……ごめん……」
真姫絵里希「………」
海未「しかし、二人が無事で本当に良かったです」
海未「もし破廉恥なことをされてたらと思うと……」ワナワナ
にこ「あんた想像ぶっ飛びすぎでしょ……」
真姫「ほんと……」クルクル
希「海未ちゃんはにこっちたちが大好きなんやね」
海未「え?あぁ……違いますよ」
にこ真姫「え」
希「おおぅ……」
海未「その……」モジッ
海未「わ、私は………」
海未「このチームのみんなが……」
ガラララララララ!!!!!!!
80 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:32:30.56 ID:FY1Tog730
穂乃果「おっくれましたぁぁ!!!」
花陽「そ、そんな堂々と……」
凛「海未ちゃんの雷が飛んでくるにゃ〜……」
ことり「ご、ごめんね〜……」
海未「〜〜〜〜〜!!!」ワナワナ
海未「穂乃果ぁぁぁぁ!!!」クワッ!
凛「ほら〜……」
穂乃果「ち、ちが……!ちゃんと理由があるの!!」
海未「やっと来ましたか、さあ、練習ですよ」ニコッ
穂乃果「……へ?」
凛「おお……!珍しく海未ちゃんが怒らないにゃ……」
海未「そんなに嬉しいことを言ってくれる凛には特別メニューを授けましょう」
海未「まさか………断らないですよね……?」ジロリ
凛「は、はいぃ……」ガクガク
凛(終わった)
海未「……私は先にグラウンドへむかっています」タッタッタッ
穂乃果「ほえー……海未ちゃん元気だなぁ」
凛「着替えてなかったけどいいのかにゃ?」
希絵里にこ真姫「……ふふ」
ことり「?どうしたの?」
凛「みんなニヤニヤしてるにゃ……」
穂乃果「穂乃果たちがくる前に美味しいもの食べてたんだね!?」
花陽「違うと思うけど……」
絵里「なんでもないのよ……なんでもね」
絵里「さ、練習よ!!」
穂乃果凛花陽ことり「お、おー……?」
81 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:33:42.92 ID:FY1Tog730
希(出て行くとき海未ちゃん顔真っ赤やったな〜)
絵里(途中までしか聞けなかったけど、嬉しいこと言ってくれるわね)
にこ(自分で言って自分で赤面するなんて………)
絵里希にこ(後輩がかわいい……)
真姫「……」クルクル
海未(うぅぅ〜〜……////////)タッタッタッ
海未(どうしてあのタイミングなのですか……!!!)
海未(穂乃果のおばかぁぁ!!!!!)
穂乃果「………?」ゾクッ
82 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:34:53.67 ID:FY1Tog730
凛「………ッ……」ピクッ
凛「えーっと……」キョロキョロ
花陽「どうしたの?」
凛「学校来る前少し足挫いちゃって……少し痛みが強くなって来たにゃ」
凛「テーピングある?」
花陽「あるよ〜、はい!」
凛「ありがと〜」
花陽「巻いたげるね」シュルル
凛「なんだか恥ずかしいにゃ……」
花陽「えっと……こうかな?」シュルッ
真姫「違うわ、そこの下を斜めに……」
花陽「……こう?」シュルッ
真姫「違う、まずそっちを巻いてから……」
花陽「こうか!」ギュッ
凛「っ……ぐ……!」
真姫「〜〜!!だからぁ〜!!」
花陽「こうだぁ!!」ギュゥゥ!!
凛「ぎにゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
にこ「代わればいいのに……」
83 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:37:18.33 ID:FY1Tog730
ある日の部室
にこ「ちょ、ちょ、ちょっとこれ見て!!」
ガラララ!!
84 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:38:58.16 ID:FY1Tog730
穂乃果「にふぉふぁんほーひはほ?」もぐもぐ
真姫「相変わらず騒がしいわね……」ハムッ
希「ことりちゃんこれほんまに自分で作ったん?美味しいなぁ」パクッ
凛「これ名前なんていうんだっけ?」モシャモシャ
花陽「えーっとね……」ココマデデテル
ことり「ありがとう希ちゃん!マーマレードっていうの!」
海未「さすがことりですね」もぐもぐ
にこ「あら、美味しそうなの食べてるわね、私ももらうわ」
ことり「どうぞ〜」
にこ「……!」ハムッ
にこ「悔しいけど………おいしい……!」
ことり「ありがと〜!」
海未「これを食べたら練習ですからね、食べ過ぎないように!」ハムッ
穂乃果「ふぁ〜い!」モゴモゴ
海未「……ッ…」ゴクン
海未「あなたに言ってるんです!!」
85 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:39:52.94 ID:FY1Tog730
海未「もう3個も食べてるではありませんか……」
穂乃果「いやでも……」ゴクン
海未「でもじゃありません!」ピリッ
海未「まったく……」パクッ
凛「ねえねえ、海未ちゃんいくつめだっけ……?」ヒソヒソ
希「たしか……」ゴクン
花陽「もう5個目だよぉ……」
凛「えげつないにゃ〜……」
凛「あ、にこちゃんもう一ついっとく?」
にこ「もらうわ、ありがと」ピリッ
ハムッ
にこ「……おいしい」もぐもぐ
86 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:41:12.19 ID:FY1Tog730
花陽「そういえば今何時だろ……ケータイ忘れちゃって」モグッ
にこ「今は15時45分よ」ムグッ
花陽「ありがとにこちゃん」ゴクン
絵里「ところで……」ゴクン
絵里「にこは何を慌ててたの?」
にこ「……っ……!!」ハッ ポロッ
希「絶対忘れてたやん」
にこ「お、おお覚えてたに決まってるじゃない!」モグモグゴクン!
にこ「これを見なさいあんたら!」ピッ
花陽「こ、これは……!」ズイッ
花陽「私も毎日更新を確認してる高校サッカー協会フットボールフロンティア杯のブログ!!」
海未「何かあるのですか?」ズイッ
穂乃果「あ!音の木坂って書いてるよ!」
真姫(……見えない)ぴょんぴょん
にこ「読んであげるわ!」
にこ『大会初出場校ながら強豪校をバッタバッタとなぎ倒し、一躍優勝候補に名乗りを上げた無名校、音の木坂学院』
『なんと予選決勝ではあのUTX高校を逆転勝利で破り、本選へと駒を進めた』
『今大会のダークホースになることは間違いないだろう』
穂乃果「ほわ〜……すごい書かれようだね……」
花陽「さらにコメントも沢山です!」
真姫(見えない……)ユラユラ
にこ「順番に読むわよ?」
87 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:43:39.91 ID:FY1Tog730
『マグレだろどうせww』
『今が一番楽しい時』
『本選ですぐに負けるに一票』
絵里「ふふ、ひどい言われようね」
凛「なんで嬉しそうなの?」
絵里「私たちが優勝したらこの人たちどんな顔するのかって想像するだけでワクワクしてくるわ」フフフ
真姫「あなた結構歪んでるわね……」
にこ「ここ!ここよ!」ツィー……
88 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:44:35.96 ID:FY1Tog730
『正部員9人でとか化け物かよ』
『あれ、後三人いなかったか?』
『助っ人的なポジションだって言ってたぞ』
『マネージャー兼選手みたいな感じか』
『にしてもよく勝ったよな』
『中学生助っ人が強かったんじゃね?』
『言っても決めたのはみんな部員だぞ?』
『キーパーも止めてるしな』
『やべぇ俺もいける気がして来た』
『この9人まとめてなんかないか?』
『神9!』
『お前ネーミングセンスどこで落としたんだよ』
『母ちゃんの腹のなか……かな』
『μ'sでどうだ』
『なんて意味?』
『9人の歌の女神とかそんな感じ』
『[音]の木坂とかけてんのかすげぇな』
『職人現る』
『なんてよむの?』
『ミューズだよバカ』
『みゅーずがんばれー!』
『てか写真見たかよ、全員顔面偏差値高すぎだろ』
『【速報】μ'sまじで女神だった』
『誰かやると思ったwww』
『燃えてきた』
『萌えると掛けたのか』
『いいんだよそんなところ深読みしなくて』
89 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 12:45:31.85 ID:FY1Tog730
穂乃果「おぉ……」
にこ「私たち、ネットで名前つけられるぐらい人気出てきてるってことよ!」
花陽「A- RISEみたいだね!」
凛「μ's……か」
希「雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんが入ってないね」
海未「……私は反対です」
海未「二人あっての音の木坂ですから」
穂乃果「ヒデコたちもね」
真姫「私も反対かしら」
にこ「そうね、もっと気の利いたのつけてくれればよかったのに」
花陽「でも、これで私たちを応援してくれる人がいるってわかったね!」
希「そういう人達がいるってだだけで嬉しいね」
穂乃果「よーし!バカにしてる人たちをギャフンと言わせるぞー!」
「おー!」
穂乃果「応援してる人たちの期待に応えるぞー!」
「おー!」
穂乃果「廃校救って優勝するぞーー!!」
「おーー!!」
90 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 17:46:00.49 ID:fMxQ2xy8O
練習
タッタッタッ
凛「はぁ……はぁ……」タッタッタッ
希「行かせんよ!」ザッ
凛「にゃぁ!!」クルッ バッ!
希「そんな動きあり!?」ガクッ
花陽「………ふっ!」ズザッ
亜里沙「うわぁ!」ガクッ
花陽「ドリブルの時一瞬足元が空いちゃうときあるからそこを気をつけて」
亜里沙「はい!」
海未「はぁ!!」ザザッ!
ことり「きゃぁ…!」ズザッ
真姫「?ぇぇ…!?」ガクッ
海未「二人とも簡単に抜かれすぎですよ!」
ことり「ひぃぃ〜……!」
真姫「ディフェンスってあんまりしたことないのよね……」
海未「たるみすぎです!!」
「それじゃあこのにこにーが相手になるわよ?」ザッ
91 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 17:48:24.16 ID:fMxQ2xy8O
ガガッ!!
海未「…!?」ズズッ
にこ「ほらほら、どうしたのよ海未!」ガガッ!!
海未「…っく…!!」ズザザッ!
海未(ここまで懐に入られるとやりにくいですね……さすがにこです……)
海未(………が)
クルッ
にこ「んなっ!?」ガクッ
海未「もうひと押し欲しいですね」トッ
にこ「……っち、やるわね」
ことり「………ほぇー……」
真姫「……すごい……」
海未「……!」ハッ
海未「何ぼさっとしてるんですか!次はあなた達ですよ!」
ことり真姫「……はい」
ことり真姫(……レベルが違う……)
92 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 17:49:18.72 ID:fMxQ2xy8O
穂乃果「………みんな成長してるんだなぁ……」
ドキュッ!!
穂乃果「…………」ボーー……
「!?穂乃果!?」
穂乃果「……っへ?」クルッ
ドゴォ!!
穂乃果「ヘブチッ!!」
ドサッ
絵里「ちょ……大丈夫?」タッタッタッ
穂乃果「うぅ……だいじょばないぃ……」グズグズ
絵里「どうしてシュート練の時によそ見なんてするのよ……」
穂乃果「だってぇ……」
凛ママ「おーい!次のメニュー行くぞー!」
みんな「はーい!」
絵里「ほら、泣かないの」
穂乃果「ヴヴヴヴヴヴ…………」グズグズ
凛ママ「ちなみに今から本番な、今までのはウォーミングアップみたいなものだから」
みんな「え」
93 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 17:51:23.06 ID:fMxQ2xy8O
練習終わり
ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……
花陽ママ「皆さん明日はいよいよ試合ですね〜!」
凛ママ「がんばれー!」
絵里「試合前に……はぁ、こんなにきつい練習……」ぜぇ……ぜぇ……
海未「明日……大丈夫でしょうか……」ハァ ハァ
穂乃果「もー!みんなどうしてそんなに弱気なの!」
穂乃果「ファイトだよ!」
穂乃果「…………はぁーー……」ガクッ
ことり「無理して強がるから……」はぁ…はぁ…
ことり「起きて〜……!」ツンツン
真姫「水分は……とっときなさいよ……」フラフラ
凛「あ……あぁ……」ズズズッ
花陽「……ニンゲン……クウ……」ズズズッ
にこ「まずいわ、花陽が人間をやめかけてる……」ハァハァ
希「凛ちゃんも限界なんて珍しいね」ハァハァ
凛「秘密兵器の……特訓だにゃ…」ハァ
絵里「へー、なんて技なの?」
凛【かよちんロケット!】
穂乃果「おぉ……!カッコいい!」
凛「でもかよちんが怖がってなかなか進まないんだにゃ〜」
花陽「あれは怖いよぉ……」
にこ「別にどんな技でもいいけど怪我だけはしないようにしなさいよ」
花陽「にこちゃんに私たちの技を授けます……!」
凛「【にこちゃんロケット】だにゃ!」
にこ「熨斗紙つけて送り返してやるわ」
94 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 17:52:21.89 ID:fMxQ2xy8O
放課後公園
絵里「っく……!」ハァハァ
真姫「はぁ……!!はぁ……!!」ぜぇぜぇ
絵里「真姫、大丈夫?少し休んで……」
真姫「もう一回よ!!」ゼェ……ゼェ……
絵里「真姫……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里「真姫、ちょっといいかしら」
真姫「どうしたの?」
絵里「私と……合わせ技をして欲しいの」
真姫「【ファイアトルネード】と【エターナルブリザード】を組み合わせるんじゃなくて、二人で一つの技ってことね」
絵里「手本はあるわ」
真姫「【ファイアブリザード】でしょ?」ニヤッ
絵里「ハラショー……!さすがね」
真姫「いいわ、早速明日から始めましょう」
真姫(【爆熱ストーム】はひとまずお蔵入りかしらね)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
95 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 17:54:12.21 ID:fMxQ2xy8O
真姫絵里「はぁぁぁぁ!!!」バッ
ブワァァァァ!! ブワァァァァ!!
真姫絵里【ファイアブリザード!】
ドキュゥゥゥ!!!!!
ゴォォォォォオ!!!!!
ゴォォォォォオ………
シュルルルルルル………
テンテンテン ………
真姫「………!」ギリッ
真姫(ママたちにできて、私たちにできないなんて……)
真姫「………っ」ジャリッ
絵里(真姫のストレスがかなり溜まってる……)
絵里(これ以上は明日の試合に支障が出るわね………)
絵里「今日はこの辺にしておきましょう」
真姫「……!で、でも……!」
絵里「真姫、私たちは優勝を目指してるの」
絵里「そのためには、目先の一戦を甘くみてはいけない」
真姫「………わかったわ」
絵里「ふふ、大丈〜夫よ」ナデ…
真姫「……!」ビクッ
絵里「私だってこのままで終わる気なんてないんだから」ナデナデ
真姫「………ならいいけど」ナデナデ
真姫「………」ナデナデ
真姫「……!」ハッ
真姫「撫でないで!」
96 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 18:29:13.16 ID:fMxQ2xy8O
別の公園
凛「いにゃ!?」ドサッ
花陽「うぐぅ……!」ドサッ
凛「ご、ごめんかよちん!」スッ
花陽「ううん、大丈夫!」ガシッ
凛「……かよちん、ほんとは嫌じゃない?」グイッ
花陽「……私は、凛ちゃんと一緒にできるだけで楽しいよ」ニコッ
凛「かよちん……」
凛「……!メガネ落ちてるよ」ヨイショ
凛「はい、かよちん」スッ
花陽「ありがとう凛ちゃん」スチャッ
凛「………」
花陽「凛ちゃん?」
凛「あ、いや……!……えっとね」アワアワ
凛「真姫ちゃんと一緒にここで練習したなって」
花陽「あの技の?」
凛「うん!何回も何回も大変だったにゃ〜!」
花陽「………」
「あら、ひどい言いようね」
凛「にゃ!?」クルッ
97 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 18:31:01.11 ID:fMxQ2xy8O
にこ「……手伝うわ、人手があったほうがいいでしょ?」
花陽「にこちゃん!」パァァ!
凛「にこちゃぁん!」ガバッ
にこ「んなぁぁぁ………!!」グググッ
花陽「ぁ………」
にこ「降りなさい」ペイッ
凛「うぐっ……!」ドサッ
にこ「さ、始めるわよ」
にこ「何回も何回も……ね」パチン
花陽「うん!」
凛「にゃーー!!!やるにゃー!!」ガバッ
ガラララララララ!!!!!
「ゴラァ!!誰だこんな時間に騒いでんのはぁ!!!」
凛「………にゃ〜」
「………なんだ猫か……」
ピシャリ
凛「………やるにゃー!」ヒソッ
にこ花陽「おー!」ヒソッ
98 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 18:33:18.50 ID:fMxQ2xy8O
[2、本戦一回戦!忍者サッカー]
試合前バス停待ち合わせ
亜里沙「ふぁ〜……」コシコシ
絵里「まだ少し眠い?」
亜里沙「うん、緊張して眠れなかった……」
にこ「で、あと来てないのは……」
海未「雪穂と穂乃果ですね」
海未「大方穂乃果が寝坊したんでしょう」はぁ……
ことり「早くしないとバスでちゃうよぉ〜……」
ドタバタドタバタ!
穂乃果「ぎ、ギリギリセーフ!!!」ズザザザ!
雪穂「アウトだよ……ゲホッ、ほんとすみません……」ハァハァ
穂乃果「……!ハンカチ忘れた……」
雪穂「ちゃんとあるよ、はい、ティッシュも」スッ
穂乃果「ありがとう雪穂〜!」ギュッ
雪穂「次からは気をつけてよね」ヤレヤレ
海未「どちらが姉かわかりませんね……」
絵里「まったく……リーダーが遅刻なんて……」
穂乃果「ぅ……ぅえりちゃぁん……ギリギリ間に合ったから……ね?」
穂乃果「少し大目に……」
凛「10分前集合は基本だって言ってなかったかにゃ?」ニヤニヤ
穂乃果「気にしなくていいよ、凛ちゃん」
凛「自分で言うことじゃないにゃぁ!!」
ヒデコ「おーい!穂ー乃果ー!!」ブンブン
フミコ「こっちだよ〜!」
海未「では行きましょうか」ヨイショ
ミカ「μ's御一行ご案な〜い!」
一同「………ん?」
99 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 18:36:00.86 ID:fMxQ2xy8O
穂乃果「ちょ、ちょっと待って…?」
穂乃果「知ってたの!?」
ヒデコ「ふっふっふ、我らの情報網を甘く見てもらっちゃ困るよ」ドヤッ
ヒデコ「この……」
ザザザッ
ヒデコ「助っ人五人衆をね!」
亜里沙雪穂 フンス…!
絵里「亜里沙……」ハァ
穂乃果「で、でも……!μ'sは9人って……」
穂乃果「私たちは……この14人のメンバーが私たちで」
ヒデコ「とか考えてるんだろうなってみんなで話したんだよ……」
ヒデコ「………穂乃果」
ヒデコ「私たちは助っ人だよ」
フミコ「そう、いわば脇役、サポート係」
ミカ「メインの穂乃果たちが目立たなくてどうするのさ!」
雪穂「みなさんが……μ'sがどこまでいくのか見てみたい」
亜里沙「私たちは、少しでも走りやすくなる手助けができればそれでいい!」
穂乃果「みんな……」
ヒデコ「せっかく吹いてる追い風を止めるなんて真似、絶対しちゃダメだよ」
穂乃果「……わかった」
海未「穂乃果……!」
穂乃果「ただし!」
穂乃果「気持ちはみんな一緒だからね」
ヒデコ「……うん」ニコッ
100 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 18:37:00.11 ID:fMxQ2xy8O
にこ「……」
にこ「なんていうか私たちって………周りに助けられて活動してんのね」
希「おぉ……!にこっちらしからぬ発言……!!」
にこ「たまにはいいでしょ?こういうのも」
希「自覚はあったんやね」
にこ「はっ倒すわよあんた」
凛「μ'sか〜……!」
花陽「実はちょっと気に入ってたり……なかったり…
…」
真姫「これだけ励まされちゃやるしかないでしょー?」
穂乃果「よーし!今日の試合、絶対勝つぞー!」
「おーー!!」
監督「お前ら早くしろぉ!!!バスが来てる!!」
ブロロロロロ!!!
穂乃果「や、やばっ…!」
穂乃果「急げー!」ダッ!
海未「あ、こらっ…!シューズ忘れてます!」
ことり「水筒もだよぉ〜…」
にこ「急ぐわよあんたら!」グイッ
真姫「にこちゃんそれ私の荷物!」
真姫「にこちゃんのはこっちよ!」スッ
希「真姫ちゃんそれウチの!!」
花陽「あれ……!?財布どこしまったっけ!?」ガサゴソ
凛「今かよちんが手に持ってるにゃぁ!!」
絵里「ウイダー忘れた……」ゴーン
101 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 18:38:00.10 ID:fMxQ2xy8O
ヒデコ「……こんなんで大丈夫かなぁ……」
ミカ「もしこれで今日負けたら……」
フミコ「今の一連の流れ……」
(((恥ずかしいよね……)))
監督「はぁ……」
102 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:20:35.47 ID:fMxQ2xy8O
戦国伊賀島 グラウンド
海未「んーっ………!」ノビー
絵里「疲れがイマイチ抜けてないわね……」グイグイ
凛「にゃー!試合だにゃー!」ピョンピョン
真姫「どうしてそんなに元気なのよ……」はぁ……
花陽「ずっと練習ばっかりだったから嬉しいんだと思うよ」
花陽「あ、凛ちゃんこれ……」スッ
凛「絆創膏?」
花陽「凛ちゃん今日歩き方違和感あったから……」
花陽「足少し擦りむいてるでしょ?」
凛「あ、ありがと……」
花陽「ちゃんとケアしないと跡残っちゃうよ?」スリスリ
花陽「せっかく綺麗なんだから」ニコッ スリスリ
凛(見えないとこの怪我なのに……)
花陽「?」スリスリ
凛「って、撫ですぎにゃぁ!」
雪穂「亜里沙、頑張ろうね!」
亜里沙「もちろん!」
絵里「あんまり気負いすぎないようにね」
希「今日の相手は忍者かぁ〜」
にこ「UTXに比べたら可愛いもんよ」
テクテクテク
審判「音の木坂、アップを始めてください」
ことり「は〜い!」
103 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:22:51.96 ID:fMxQ2xy8O
ドッ トッ ドキュゥ! バシッ
凛「ほっ!」ドッ
花陽「よっ……と」トッ
花陽「んっ…!」ドッ
ポーン…
凛「にゃ!?」
花陽「あ、凛ちゃんごめ……」
シュバッ!
トッ
スタン……
凛「あ、ありがとうございます……」
「………」
凛「えっと……まだ何か?」
「絢瀬絵里か西木野真姫と勝負がしたい」
凛「え、えーっと……?」
凛(見ればわかる……)
凛(やばいやつだにゃー……!!)ゴーン
タッタッタッ
にこ「どうしたの?」
凛「この人が絵里ちゃんか真姫ちゃんと勝負がしたいんだって」
にこ「はぁ?……はいはい、とっとと帰りなさい、今ならなかったことにしてあげるから」
「はぁ……」
「負けるのが怖いのか?飛んだ腰抜け集団だな」
凛「そんなわかりやすい挑発に乗る人なんていな……」
104 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:26:02.66 ID:fMxQ2xy8O
にこ「はぁぁん??いいわ、やってやろうじゃない……!!」
凛「にこちゃんは平常運転だね……」トホホ…
にこ「で、あんた名前は?」
「お前に名乗るなはない」ババーン
にこ「……いい度胸してるじゃない」ピクピク…!
凛「にこちゃんの血管が持ちますように」
「じゃあ二人のうちどっちを……」
にこ「花陽よ」
………………
「……ん?」
凛「へ?」
にこ「花陽ー!出番よー!」
花陽「え?え?」タッタッタッ
にこ「あんた、こいつと勝負しなさい」
花陽「……まじですか……」
にこ「大マジよ」
「お、おい…!話が違うだろ!」
にこ「はぁぁん??あんたの要求飲んでやったんだから人ぐらいこっちで選ばせなさいよ」
「で、でも……」
にこ「はぁぁぁんんん???」
「………」
凛「あれアイドル志望の顔じゃないよね?」
花陽「凛ちゃんシーー……!!」アワアワ
105 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:27:49.80 ID:fMxQ2xy8O
海未「まったく、何をしているのかと思えば……」
真姫「……どっちが勝つと思う?」
凛「カヨちんにラーメン一杯にゃ!」
希「うちも花陽ちゃんにお米一粒!」
ことり「もう少し奮発してあげようよぉ〜……」
希「米俵一俵!」
ことり「やりすぎだよぉ……」
雪穂「花陽さーん!がんばれー!」
「ルールは簡単だ」
「ドリブルで向こうのラインまで走って行って、Uターンして返ってくる、いいな?」
花陽「は、はい……」
にこ「じゃいくわよ?」
にこ「位置について……」
ジャリッ
にこ「よーい……」
グッ
にこ「……ふ……」ムズッ……
106 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:28:31.18 ID:fMxQ2xy8O
にこ「フェックシュン!!」
ダッ!
にこ「ちょ、ちがっ……ああもう!」
希「あっはははは!!!」
にこ「うるっさいのよあんた!」
希「あはははは!!!斬新すぎやんにこっち!」
ことり「ふふ……ふふふ……!」プルプル
穂乃果「ナイスくしゃみだよ!にこちゃん!」
亜里沙「ハラショーです!」
にこ「うるさい!!」
107 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:30:36.02 ID:fMxQ2xy8O
花陽「………なんか盛り上がってますね」タッタッタッ
「そうだな」
花陽(ここでUターン……)
クルッ クルッ
絵里「ここまでは互角ね」
穂乃果「がんばれー!花陽ちゃーん!」
霧隠(こいつ……遅くはないが特別速いわけじゃない……)
(ハズレをつかまされたか……)
「………ッチ」
花陽「ヒッ……!」ビクッ
(こうなったらぶっちぎって勝ってやる……!)
グンッ!!
花陽(……!格段にスピードが上がった…!)
花陽(……私だって!)グッ
グンッ
「……その程度か……」
「がっかりだ」ダッ!
花陽(追い……つけない…!!)タッタッタッ
フッ
108 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:32:33.38 ID:fMxQ2xy8O
シュバッ
「なっ……!」
花陽「だ、誰!?」
「……勝手なことをするな」
「試合前に……」
「……邪魔するな」
風磨「戻るぞ霧隠」
初鳥「すまなかった」ペコッ
霧隠「……ちっ」
ドロンッ!
花陽「え?……は、はい……」キョトン
109 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:34:31.66 ID:fMxQ2xy8O
花陽「……」トボトボ
にこ「お疲れ花陽」
希「お疲れさん、花陽ちゃん!」
海未「まったく……試合前にわざわざ疲れることをするなんて……」
花陽「ご、ごめんなさい」ショボン
審判「音の木坂ー!整列してください」
絵里「さ、行きましょう」
穂乃果「みんなー!絶対勝つよー!」
一同「おーー!!!!」
110 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:36:56.15 ID:fMxQ2xy8O
花陽「ねえにこちゃん……」
にこ「どうしたの?」
花陽「どうして……花陽を出したの?」
花陽「絵里ちゃんと真姫ちゃんが疲れないため?」
にこ「……あんた」
にこ「自分が捨て駒に使われたと思ってるの?」
花陽「………」コクリ
にこ「……はぁー…」ポリポリ
にこ「いや、説明しなかったにこが悪いわね」
花陽「?」
にこ「……向こうのエース、どうだった?」
花陽「………?」
にこ「あんたが一番得意でしょうが、情報収集」
花陽「……!は、はい!」
花陽「スピードは凛ちゃんと同じかそれ以上、近くで見た感じフィジカルはそんなに強くなく負けず嫌い」
花陽「あとは細かい癖が少々……」
にこ「ふふ、さすが花陽ね」
花陽「にこちゃん……」
111 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:38:33.13 ID:fMxQ2xy8O
凛「二人で何いちゃいちゃしてるにゃーー!!」
真姫「もう………整列よ?」クルクル
にこ「はいはいただいま〜」スタスタ
花陽「ま、まってぇ〜!」タッタッタッ
角間母(以後角間)「始まりましたフットボールフロンティア本選第一回戦!!」
角間「一体どちらのチームが次の対決へと駒を進めるのでしょうかぁ!!」
FW
絵里、真姫
MF
海未、希、にこ、ことり
DF
雪穂、亜里沙、花陽、凛
GK
穂乃果
角間「なぁんとぉ!!UTXの助っ人、絢瀬亜里沙が音の木坂の助っ人へと移りました!!」
角間「これからの活躍に期待です!!」
ピーーーーーーー!
角間「今、試合開始のホイッスルが鳴らされました!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
112 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:41:18.09 ID:fMxQ2xy8O
予選決勝次の日
ウィーーン
ゾロゾロゾロ
ツバサ「……なにか御用でしょうか?」
監督「……何かじゃないだろう?」
ツバサ「音の木坂に敗北したことでしたら本戦で………」
監督「俺は決勝で……」
監督「音の木坂を潰せと言ったはずだ」
ツバサ「……」
監督「それができないなら手足をもがれてでも勝てと……」
ツバサ「……はい」
監督「よくわからん助っ人も入れて結局負けるとはな……」
ツバサ「………」イラァ
監督「………」フゥ……
監督「………お前たちはもういい」
一同「……!!」
ツバサ「………用済みということですか」
監督「その通りだ」
113 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:43:43.58 ID:fMxQ2xy8O
MF2「〜〜〜!!」
MF2「ふざけんな!!」ガンッ!
DF2「……やめーや」スッ
MF2「なんで止め……!」
DF2 ……
MF2「……っ…」
あんじゅ「今のメンバーより強い子達なんているの?」クルクル
エレナ「……考えられないな」
監督「……それはこちらで判断する」
MF1「いないのでしょう?」
MF3「いるわけないっすよね」
MF3「今から新しい子を入部させようとしても規定で出場はできないっす」
MF3「残りのメンバーでは音の木坂には勝てない」
MF3「手詰まりっすよ、監督」
DF1「自分のいうこと聞く駒が反抗的になったらやめさせるとか……」
DF1「バ〜〜〜ッカじゃないの?」
GK「……!!……!〜〜!」
あんじゅ(隣からものすごくか細い声が聞こえる……)
監督「貴様ら……」ガタッ
ツカツカツカ
スッ
ツバサ「………」
監督「……誰に向かってそんな口を聞いている?」
ツバサ「あなたですよ、監督」
監督「……いいだろう、貴様ら全員……」
「はーい、ちょっとそこまで」
114 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:47:07.84 ID:fMxQ2xy8O
一同「……!?」バッ
「ここからは私が仕切らせてもらうよ」
ツバサ(いつの間に部屋に……)
あんじゅ(ドア……開かなかったんだけど……)
エレナ(……気配すらしなかった……)
(まるで……)
115 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:48:20.96 ID:fMxQ2xy8O
(突然現れたようだ………)
GKDF1「……」フルッ……
あんじゅMF2「……」スッ マエニタツ
GKDF1「……!」ギュッ スソツカミ
監督「貴様……誰の部屋に無断で入っていると思っているんだ?」
「え?えーっと……」
「私?」
監督「俺の部屋だ!!」
「?だってここ、UTX高校サッカー部の監督の部屋でしょ?」
監督「だから俺の……」
「私が監督になったから」
監督「………は?」
「みんなにも自己紹介しないとね」
コホン
116 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:49:51.04 ID:fMxQ2xy8O
「今日から監督になることになりました!よろしくね!」
一同「………」
「あれ……何か間違った?」
監督「間違いだらけだ!!」
監督「なん……なんだ?」
DF1「ぷぷ、監督テンパってる……」
MF2「やめとけバカ」
「ちゃんと理事長から許可ももらってるよ」ピラッ
監督「なっ……!」
「自分がうまくチームをまとめられないからってこの子たちに当たるのはちょっとお門違いなんじゃないかなぁ」
「このチームはまだまだ強くなる、あなたがいなければね」
「さっさと出て行きなって」
監督「………!!」ダッ
ガンッ
監督「っぐ……!」ヨロッ
ウィーーン
タッタッタッ………
117 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:54:11.19 ID:fMxQ2xy8O
「………さて、何か質問はある?」
ツバサ「なにから聞けばいいかわかりませんが……」
ツバサ「私はまだあなたを信用したわけじゃありません」
「……それでもいいよ」
エレナ「私たちはこのまま試合に出て良いんだな?」
「うん!決勝で音の木坂と戦ってもらわないと!」
あんじゅ「随分具体的ですね?」クルクル
「それが私の目的だからね」
DF1「はいはーい!名前教えてください!」
「じゃあ……おねーさんって呼んでね!」
MF1「……お名前は」
「おねーさんで」
DF2「やから名前……」
「おねーさんだよ」
MF3「必死っすね……」
お姉さん「高校生の君たちが眩しいんだよぉ……お姉さんでいさせてよ……」
MF3「なんか悲しい話になってきたっすね」
お姉さん「ま、まあそれは良いとして……」コホン
お姉さん「君たちに特別メニューを授けるよ」
一同「?」
118 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:55:21.08 ID:fMxQ2xy8O
お姉さん「一回戦勝ったらね」
ズコー!
DF1「今でいいじゃん!」
MF1「もったいぶりますね……」
お姉さん「さ、みんな!今日は帰った帰った!」
マーオオゴトニナラナクテヨカッタナー
ジュウブンナッテルトオモウケド
…….ソレモソウデスネ
お姉さん「あなたは帰らなくていいの?」
ツバサ「いえ……」テクテク
ピタッ
ツバサ「勘違いでしたらすみませんが……」
ツバサ「……どこかで会いましたか?」
お姉さん「……いや?」
ツバサ「……そうですか」テクテク
ウィーーン
ツバサ「……今日はありがとうございました」ペコリ
ウィーーン
お姉さん「………」ッ…ハァーーー……
お姉さん「ツバサさん勘鋭すぎでしょ……」フゥ……
お姉さん(私ですら怪しまれるなんて……)
119 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 22:57:38.45 ID:fMxQ2xy8O
戦国伊賀島vs音の木坂、試合会場
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「………」
角間「後半もいよいよ大詰めを迎えておりますが…………」
角間「これは一体どういうことでしょうかぁ!!」
にこ「想像以上……ね」ハァ…ハァ…
海未「これほどとは……」ハァ…ハァ…
0-3
花陽「はぁ……はぁ……」ハァ…ハァ…
霧隠「…………」
霧隠「………」ギリッ
戦国伊賀島0-3音の木坂
角間「残り時間わずか、ここまで危なげなく進めているぞ音の木坂ぁ!!」
120 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:00:39.40 ID:fMxQ2xy8O
初鳥「霧隠!」ドッ
霧隠「ああ…!!」トッ
花陽 ザッ
霧隠「……!」ビクッ
霧隠(またこいつ……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽【ディフェンス方程式!】
シュバッ!
霧隠「……くそ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
霧隠「ッ……邪魔なんだよ!!」バッ
霧隠「伊賀島流忍法……」
121 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:01:38.17 ID:fMxQ2xy8O
霧隠【ざんぞう!】ブゥン
花陽「……はぁ、はぁ」ダッ!
霧隠「っ……!よしっ!」タッタッタッ
霧隠「うぶっ……!?」
ググググ……!ブワァ!
霧隠「ぐっ……!」ドサッ
テンテンテン……
雪穂【ハンターズネット】トッ
角間「またもや止めたぁぁ!!未だ一度もディフェンスラインを突破されていない音の木坂!!一体何が起こっているんだぁ!?」
海未「やはり今……」
にこ「ええ、花陽が意図的に相手を抜かしてコースを限定させていた」
希「そこにあらかじめ罠を張った……と」
海未「花陽がいるだけでここまで守備のレベルが上がるんですね……」
ことり「かよちゃんすごい!」
雪穂「希さん!」ドッ
希「ほいほ〜い!」トッ
石川「せめて追加点は……!」バッ
希「ふふ……」ニコニコ
石川「ッ……!……笑うな!!」
122 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:05:04.09 ID:fMxQ2xy8O
石川【しこふみ!!】ドォッ!!
グラグラグラ!!
希「……もっと強いの知ってるからなぁ……」グラグラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
DF2【スーパーしこふみ!】
ドゴォォォォォォォ!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「ごめんね」ダッ
石川「くそ……!!」
希「えりち!」
絵里「ええ!」タッタッタッ
高坂「いかせるか!!」バッ
123 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:05:40.59 ID:fMxQ2xy8O
高坂【かげぬい!!】
絵里「きゃぁ!」ドサッ
テンテンテン……
高坂「初鳥!」ドッ
初鳥「霧隠!」ドッ
霧隠「……ああ!!」トッ
角間「おおっと!!先ほどとは反対のサイドから展開するつもりだ!!」
亜里沙「はぁ!」バッ
霧隠「ふん……!」クルッ
亜里沙(甘い…!)ジャリッ
霧隠「っ……ちっ…!」ピタッ
霧隠(うざったい)ジロッ
花陽「………!」ハッ
124 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:06:50.03 ID:fMxQ2xy8O
花陽(あの目……さっきまでと違う……危険な感じ……)
霧隠 スゥー……
花陽(あの動作……事故に見せかけての肘打ち……?)
亜里沙(いける!)バッ
花陽(亜里沙ちゃんは気づいてない…)
花陽「どうしよう……!」キョロキョロ
凛「………にゃ?」キョトン
花陽(ッ……もうやるしかない!)
花陽「凛ちゃん!」
凛「な、なに!?」
花陽「花陽を亜里沙ちゃんのところまで飛ばして!」
凛「え……?い、今?」
花陽「今!」
凛「で、でも……!」アタフタ
花陽「いくよ凛ちゃん!」バッ
凛「〜〜!よく分からないけど分かったにゃ!」バッ
花陽「ほっ!」バッ
ググググ!!!
125 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:10:04.83 ID:fMxQ2xy8O
花陽(あ、待って、めちゃめちゃ怖い)
花陽「り、凛ちゃん、そんなに全力じゃなくても……」
凛【かよちんロケットォォォ!!!!】グンッ!
花陽「ダ……」
花陽「ダレカタスケテー!!!」ピューン!
霧隠(このまま自然に……)グワッ!
「ダレカタスケテー!」
霧隠「……ん?」
花陽「亜里沙ちゃぁん!!」ガバッ
亜里沙「うわぁぁ!!」ガシッ
ゴロゴロゴロ!!
霧隠「っ……!」ブンッ
亜里沙「……!」ゴロゴロ!
亜里沙(今の動き……)
霧隠「……!」ハッ
霧隠「俺……今……」
霧隠(何しようとしたんだ……?)チラッ
亜里沙「………」
霧隠「ッ……」ダッ
角間「霧隠がついにディフェンスを突破したぁ!!」
126 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:13:58.92 ID:fMxQ2xy8O
霧隠【つちだるま!】ドキュッ
ゴロゴロゴロ!!バキィン!!
ゴォォォォォオ!!!!
穂乃果 バッ
ゴォォォォォオ!!!!
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ギュルルルルル!!!!
ドシュルルルルル……!!
穂乃果「………?」
ピッピッピーーーーーーーーーー
角間「ここで試合終了!!勝ったのは音の木坂だぁ!!!」
ありがとうございましたぁ!!
127 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:15:10.98 ID:fMxQ2xy8O
穂乃果「………」グーパーグーパー
ヒデコ「一回戦突破おめでとー!」
穂乃果「…!う、うん!やったよ!」
絵里「疲れは残ってたけど思ってたより動けたわね」
凛「それよりなんでかよちんは亜里沙ちゃんに突っ込んで行ったの?」
ことり「すごく飛んでたね」
花陽「それは……その…」
亜里沙「……?」
亜里沙(どうして言わないんだろう……)
海未「……まあ良いではありませんか、だれも怪我がなくて良かったです……ね?」パチッ
花陽「……!う、うん!」
128 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:16:30.92 ID:fMxQ2xy8O
「……その……」
花陽「あなた……!」
凛「………どうして大きなたんこぶ二つもつけてるの?」
風魔「こいつがラフプレーしようとしてたからな」
初鳥「ほら、ちゃんと謝れ」グイッ
霧隠「……すまなかっ……」
ゴチンッ!!
霧隠「ッ…!!ほ、本当にすみませんでしたぁ!!」土下座 ポロポロ
花陽「なんであんなことしたんですか?」
霧隠「つい……かっとなって……」
霧隠「止めてくれて助かった、ありがとう」ペコリ
にこ「そーよ、花陽に感謝しなさい」
絵里「大事にならなくて良かったわ」
海未「またサッカーしましょう」
花陽「みんな……気づいてたの?」
真姫「もちろん」クルクル
ことり穂乃果凛(気づかなかった……)
霧隠「次の試合……俺たちの分も頼んだ」
風魔「勝ってくれよ」
初鳥「よろしくたのむ」
ザッザッザッザッ
129 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:17:45.28 ID:fMxQ2xy8O
雪穂「ぅ〜〜……!!」ググーッ……
穂乃果「疲れた?雪穂」
雪穂「おねーちゃんはほとんど動いてないから疲れてないのか……」ジトー
穂乃果「今日はみんながすごかったからね!」ドヤッ
雪穂「頼むよ?おねーちゃんは最後の砦なんだから」
穂乃果「うん!まかせて!」ドンッ
雪穂「はぁ……帰ったらすぐ寝れそう……」
穂乃果「みんなー!雷雷軒いく?」
「…………」
穂乃果「あれ?どうしたの?」
絵里「穂乃果……私たちね…」
花陽「もう……限界です……」
雪穂「みんな疲れてるんだよ……」
監督「………今日は解散だな」
穂乃果「そっかぁ……じゃあみんなの荷物持つよ!頑張ってくれたお礼に!」
海未「それじゃあお言葉に甘えて………」ドサッ
絵里「ええ……」ドサッ
にこ「落とすんじゃないわよ」ドサッ
ドサッドサッドサッドサッドサッドサッ
穂乃果「お、多くない?」
ヒフミ「私たちもー!」ドサッドサッドサッ
穂乃果「むしろ手伝って欲しいんだけど!!」ゴーン
130 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:19:07.22 ID:fMxQ2xy8O
夕方鉄塔
穂乃果「ふーっ……重たかったなぁ」ザッ
穂乃果「みんな本当に持たせるんだもん……」ムゥ……
穂乃果「流石にヒデコ達は手伝ってくれたけど」フゥ…
穂乃果「………さて、やりますか」
グッ
ブンッ!
フワァ
………ゴォォォォォオ!!!
穂乃果「……っ!」グッ
ズザザザザザ!!!!!
穂乃果「………」ピタッ
穂乃果(……いや、考えたくないけど違和感がずっと頭から拭えない……)
穂乃果(認めたくない、そう思いたくないけど……)
穂乃果「………まさか」
131 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/09(火) 23:19:56.15 ID:fMxQ2xy8O
穂乃果「穂乃果そんなに強くなれてない?」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/04/10(水) 00:07:19.28 ID:NvquJAlAO
あ
133 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:13:33.25 ID:NvquJAlAO
[3、心残り?]
凛希「はぁぁぁ!!!」バッ
凛希【たつまきおとし!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!
ドシュルルルルル………!!!
真姫「次はこっちよ!」グッ
凛「うん!」グッ
ダンッ! ダンッ!
グルグルグル グルグルグル
ドキュッ!!
真姫凛【ファイアトルネードDD!】
ドゴォォォォォォォ!!
ドシュルルルルル………!!
134 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:14:58.37 ID:NvquJAlAO
凛「………はぁ〜……」ドサッ
真姫「ちょっと凛、砂だらけになるわよ?」
海未「3人ともいい感じですね」
希「そうやろうそうやろう」ドヤッ
海未「すごくいい顔ですね、拳をめり込ませたくなります」
希「ひど……!?」ゴーン
希「あ、真姫ちゃんウチのベットボトルとって〜」
真姫「えーっと……これ?」
希「ありがとう〜」キュッキュッ
希「〜〜♪」ゴクッ
凛「そういえば海………」
希「ーーー!!」ブフゥーー!!!
真姫「な、なにしてるのよ希!!」
凛「にゃぁぁ………」びっしょり
希「うぇぇ……なんでキャラメルの味するん?」ウルウル
真姫「はぁ?自分のペットボトルなんだから自分が買ったんじゃ……」
凛「………」ポタポタ
海未「………凛」
135 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:15:42.76 ID:NvquJAlAO
凛「い、いや…!凛のせいじゃないよ!?」キョロキョロ
真姫「……目泳ぎすぎよ」
海未「りぃ〜〜ん〜〜??」ゴゴゴゴ!
凛「はぃぃ!!すみませんでしたぁ!!」
希「一体どうやって……ってあれ?」
希「これウチのペットボトルじゃないやん」
真姫「希はいつもそれ飲んでなかった?」
希「ラベルは似てるんやけど少し違うかなぁ……」
凛「ま、間違って飲んだら面白いな〜って思って……ね?」あはは……
希「わざわざ買ってきたんやねぇ……」ユラァ…
凛「の、希ちゃん!笑顔だよほら!にっこにっこにー!」
希「………」
凛「………」
希「にっしっしっしっし!」ニンマリ
凛「おぉぅ……」
海未「あれほど邪にまみれた笑顔は初めて見ました」
真姫「休憩行ってるわね」スタスタ
海未「私も行きます」スタスタ
136 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 00:16:33.71 ID:NvquJAlAO
希「……んぉ」ピタッ
凛「?」
希「………まず顔洗ってきて」
凛「?……そっか!」
凛「今凛はキャラメルまみれだから…」
凛「ほっほ〜ん!」ピーン!
凛「ふふふ」ジリジリ
希「り、凛ちゃん?」タジッ……
凛「ふっふっふっ」
希「…………」ダラダラ
凛「ワシワシMAXだにゃー!!」ガバッ
希「いやぁぁぁぁ!!!!」ダダダダッ!!
137 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:35:25.36 ID:NvquJAlAO
にこ「あいつらなにしてんの?」
花陽「さ、さぁ…」
穂乃果「おでん缶うまし」モグモグ
絵里「もはや持参する域にまで達してしまったのね」
ことり「キンキンに冷えてるんだって」
真姫「それ言いたいだけでしょ?」クルクル
穂乃果「キンキンに冷えてやがる!!」
海未「わかりましたから黙っててください」
138 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:36:34.46 ID:NvquJAlAO
凛「ぅ〜……まだベタベタが取れないにゃ〜…」バシャバシャ
希「服は着替えるとして髪はな〜」バシャバシャ
凛「希ちゃんのせいだにゃ」
希「ワシワシ?」
凛「聞き間違えがヒドイ」
凛「んっ……!」ブルブル!
希「冷たっ!」
凛「よし!これで大丈夫にゃ!」
希「じゃあウチらも休憩しに……」
「あ、もしかして星空さん?」
凛「ん?」クルッ
「あー!やっぱり!今ちょっといい?」
凛「ぁ………」チラッ
希「?」
「お、希ちゃんもいる!」
希「やほ〜」フリフリ
「いいかな?」
凛「は、はい、少しだけなら……」
「よかったー!こっちきて!こっち!」
希「えーっと??」
凛「さ、先みんなのとこ行ってて!」タッタッタッ
希「ちょ、凛ちゃん!?」
凛「すぐ戻るから!」タッタッタッ
「ちょっと後輩借りてくね!」
希「……も〜……」
139 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:38:03.74 ID:NvquJAlAO
陸上部グラウンド
「みんなー!連れてきたよ!」
部員A「あー、その子がこの前言ってた凛ちゃんですか?部長」
部長「そう!」ドヤッ
部員B「なんでドヤ顔なんですかー……?」
凛「えっと……部長?どうして凛……」
部長「ちょっとだけウチの部員のために力を貸してくれないかな」
凛「??」
140 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:39:50.85 ID:NvquJAlAO
絵里「ちょっとー、休憩は10分よ?」
穂乃果「これだけポカポカ陽気だと……眠くなっちゃうね〜」スヤスヤ
花陽「寝てる!?」
ことり「おきてー…!」ツンツン
にこ「あれ、凛は?」
海未「まだきていないのですか?」
真姫「どこ行ったのよまったく…」はぁ……
希「……ウチが呼んでくる!」タッタッタッ
絵里「あ、ちょ……希!」
絵里「行っちゃった……」
海未「先ほどのことで喧嘩でもしたんでしょうか」
真姫「もしそうだとしたら世界一どうでもいい喧嘩の理由ランキング1位ね」
海未「では2位は……」
141 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:40:53.35 ID:NvquJAlAO
海未「この間、にこが真姫の肩をトントンして真姫が振り返ったところをほっぺをプニっとされてしまったことで数日間にことほとんど口をきなかったあれですかね」
真姫「あれはにこちゃんが悪いのよ」
にこ「あの後膝げりからのバックドロップ食らわしといてよく言うわ」
真姫「………知らない」プイッ
にこ「……ちょっと真姫」ポン
真姫「なに……」クルッ
プニッ
にこ「……」
真姫「……」
にこ「……」…フッ
真姫「せいっ!!」ドゴォ!!
にこ「おぐっ……!?」ゴフッ…!
真姫「はぁぁぁ!!!」グワッ!
にこ「いやぁぁぁ!!」ブワァ……!
ボゴォォ……!!
真姫「……ふぅ」パンパン
にこ「に……ごぉ……」ピクピク
海未「今人体からしてはいけない音が鳴ったのですが……」ホゴォッテナリマシタヨ
真姫「さあね」
凛ママ「よーし、休憩終わり!行くぞー!」
「おー!!」
にこ「……ぉ……おぉぉ……」ガクガク
142 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:43:33.08 ID:NvquJAlAO
希「えーっと……確か凛ちゃんはこっちの方に……」
ザワザワ
希「?……何か騒がしい?」
「ねえあの子すごく速いね」
「陸上部にあんな子いたっけ?」
「可愛いしねぇ〜!」
「わかる〜!」
希「………まさか」タッタッタッ
143 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:45:46.26 ID:NvquJAlAO
凛「ッ…ゴー……ル……!」ダダッ!
部長「ぬわー!負けた!」タッタッタッ
部員A.B「おおー……やっばマジ速い」ダダダッ
凛「はぁ……はぁ……」
部長「すごいね……記録だけなら全国トップレベルだよ」
凛「そ、そうですか?」はぁ……はぁ…
部員A「もったいないねー」
部員B「サッカー部次二回戦だっけ?」
凛「はい!みんなで頑張ってます!」
部長「陸上部来てくれると思ってたのにな〜」チラッ
凛「ご、ごめんなさい!」
部員A「ちょっと、それはダメですよ」
部長「わかってるよー」ムゥ…!
部長「でもサッカーが嫌になったらいつでも……」
「ウチの部員引き抜こうとするのやめてや〜」ザッザッ
144 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:46:35.39 ID:NvquJAlAO
凛「希ちゃん!」
部長「やだなぁ〜、冗談だよ、冗談!」
希「ほんまに〜?」ジトー…
部長「ほんとだよ!この目に誓って!」キラキラ
希「……」
希「……」チラッ
部員AB「……」キラキラ
希「……はぁー、まあいいや、行こっか」スタスタ
凛「う、うん!」タッタッ
部長「私たちはいつでも待ってるからねー!」
部員AB「いつでも大歓迎」グッ
希「やっぱり本気やん!!」
145 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:48:26.42 ID:NvquJAlAO
希「凛ちゃんモテモテやったね〜」スタスタ
凛「部活の体験入部の時に少し話すようになって……」スタスタ
凛「あんな風に走ったのははじめてだったけど」
希「……後悔してる?」
凛「そ、そんなこと……!」
希「……そっか」
凛「………」
凛「……ごめんね、練習抜けだしちゃって」
希「……いや、うん……」
希「……」
凛「……」
希「…凛ちゃん」
凛「なに?のぞ……わぷっ!」ギュウ!
希「凛ちゃんはウチの大事な後輩やからね」ギュウッ…!
希「凛ちゃんがいなくなると寂しいんよ」ギュゥッ……
凛「希ちゃん……」
希「ワシワシもできなくなるし」
凛「台無しだにゃ!!」ゴーン
希「さ、戻ろっか!みんなも待ってるし」
凛「うん!」
希「よーし、みんなの所まで競争!負けたらジュース奢り!」ダッ!
凛「いきなりはずるいにゃー!」ダッ!
希「にっししし!」タッタッタッ
146 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:49:20.88 ID:NvquJAlAO
凛「……」タッタッタッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「凛ちゃんはウチの大事な後輩やからね」ギュウッ…!
希「凛ちゃんがいなくなると寂しいんよ」ギュゥッ……
凛「希ちゃん……」チラッ
凛「!」
希「………」シュン……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
凛「………ふふ」ニヘラァ ダッ!
希「勝負する相手間違えた……!!」ゴーン
147 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:50:48.80 ID:NvquJAlAO
希「凛ちゃん連れてきた〜!」タッタッタッ
凛「遅れてごめんなさい!!」はぁ…はぁ…
絵里「もう、どこ行ってたの?」
海未「少し休憩したら入ってください」
凛「うん!……?」ジー……
にこ「……なによ」
凛「どーしてそんなにボロボロなのかにゃ?」
にこ「そんなのあそこの赤巻き髪に聞きなさいよ」クイッ
真姫「だ、誰が赤巻き髪よ!!」
凛「?」
海未「気にしないでください、2位の喧嘩です」
凛「??」
花陽ママ「やっと来たわね〜凛ちゃん」
凛「かよちんママ!」
花陽ママ「ちょっとあっちに来てほしいのよ〜」ウフフ
凛「なんだろう?」
花陽ママ「それは後のお楽しみ〜」
花陽ママ「あ、にこちゃんもね」
にこ「わ、私もですか?」
真姫「にこちゃん何したの?」
にこ「なんでにこが呼ばれたら悪いことしたみたいにいうのよ!」
148 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:51:35.29 ID:NvquJAlAO
海未「私も行きますね」スッ
花陽ママ「そうしてくれると助かるわ」
真姫「海未まで加わるなんて……」
にこ「にこやっぱり何かしてたのかも……」
にこ「真姫ちゃん……」
にこ「今までありがとう……!!」およよ…!
真姫「にこちゃん、あなたのことは忘れないわ……!」
にこ「真姫ちゃん…!」
真姫「にこちゃん……!」
にこ真姫 ガシッ
海未「もういいですか?」
にこ真姫「あ、はい」
149 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/10(水) 21:52:44.02 ID:NvquJAlAO
凛「凛たち……怒られるのかなぁ……」トボトボ
にこ「今日のお昼ご飯野菜炒めだったのよ……」トボトボ
にこ「最後の晩餐にはあんまりじゃない?」
海未「あなたたちはどうしてそう悪い想像しか浮かばないのですか……?」
凛にこ「だって………ねぇ?」
海未「日頃からやましい事をしてるからそういう発想になるんですよ」
凛「やましい事なんて……ってあれ?」
凛「あれかよちんだよね?……おーい!」
花陽 クルッ
花陽「………!」パァァ!
花陽「凛ちゃぁん!」ブンブン
凛「かよちん!」タッタッタッ
花陽「も〜!どこ行ってたの?」
凛「ち、ちょっとね……!」アハハ…
花陽「あ、にこちゃんも」
にこ「なんでそんな温度差あんのよ」
凛「ところでかよちんも何かしたのかにゃ?」
花陽「えぇぇ!?」
150 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:10:12.79 ID:jr3mKf2tO
にこ「違うの?」
花陽「違うよぉ!!」
花陽「聞いてないの?」
花陽ママ「ふふ、秘密にした方が面白いかと思って」ウフフ
海未「説明をお願いします」
花陽ママ「今回はね、必殺技についてみんなに集まってもらったのよ」
凛にこ「必殺技ぁ!?」
凛「じゃあ海未ちゃんも?」
海未「私はあなたたちが遊ばないよう見張っておく係です」
にこ「なるほど、信用は微塵もないと」
凛「失礼しちゃうにゃ〜」
花陽「うぅ〜……そんなに悪いことしたかなぁ……」
海未「いえ、花陽は信用していますよ」ニコッ
花陽「ほんと……!?良かったぁぁ」
にこ「………」
凛「………」
海未「……」
花陽ママ「それじゃあ説明を……」
にこ凛「凛(にこ)は!?」
海未「二人は先ほど自分で言っていたではありませんか」
にこ「……面白いじゃない」
凛「完璧にやりきってぎゃふんと言わせるにゃぁ!!」
花陽ママ「それじゃあ説明するわね〜」
花陽ママ(この子たちは見ていて飽きないわね〜)ウフフ
151 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:11:30.48 ID:jr3mKf2tO
説明終了
にこ凛花陽「いやいやいやいや無理無理無理無理」
海未「やると言ったではありませんか」
にこ「そ、そうだけど……」
花陽「流石にこれは……」
凛「限度があるにゃ!」
海未「次の敵の情報はこの間伝えたでしょう?」
凛「……えーっと……?」
にこ「もちろん覚えてるわよ」
にこ「圧倒的な守備力を誇る無敵のチーム」
花陽「これまでの試合では全試合無失点」
にこ「地方のチームと思って侮るなかれ」
花陽「田舎ならではのチームワークでここまで勝ち上がって来た……」
花陽にこ「千羽山高校!!」
凛「おー」パチパチ
海未「久しぶりに見ましたねそれ」
花陽ママ「その圧倒的な守備力を破ろうと無我夢中で攻撃し、守備が手薄になったところを狙う」
花陽ママ「今までどれだけのチームがそれにやられてきたか……」ヤレヤレ
海未「つまり、こちらも確固たる守備力を身につけなければなりません」
海未「FWが心置きなく責められるように」
凛「でも次の試合明日だし……」
にこ「非現実的って言うか……」
花陽「た、たしかに……」
152 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:12:44.14 ID:jr3mKf2tO
海未「何言ってるんですか!!」
凛にこ花陽「……!!」ビクッ
海未「人間死ぬ気になればなんでもできるんです!!」
海未「チームのためなら一夜で城でも建てられるはずです!」
凛にこ花陽「ひぃぃ……」
花陽ママ「花陽ちゃんがやっと自分の役割を理解し始めたのはいいんだけど……」
花陽ママ「これからのことを考えるとこっちも圧倒的な守備力が欲しいなと思ってね〜?」
花陽「圧倒的……」
海未「そのためには3人が一番相性がいいと思ったので」
凛にこ花陽「………」
にこ「………二人とも」
凛花陽「……うん」コクリ
にこ「絶対成功させて海未にぎゃふんって言わせるわよ!!」
凛「おおーー!!!!」
花陽「おおー……ぎゃふん!?」
海未「ふふ、楽しみです」
153 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:13:55.47 ID:jr3mKf2tO
にこ「見てなさい!」
海未(にこはなんだかんだで決して手は抜かず、リーダーシップも十分……)
凛「でも明日の試合に響きそうだにゃ〜……」
にこ「まったく、だらしないわね〜」
凛「にこちゃん最近疲れたまりやすくなってるんじゃない?」
にこ「そうそう、一回寝たぐらいじゃ疲れが……って、誰がおばあちゃんよ!!」
花陽「ふふふ」
海未(凛は文句を言ったりはしますが練習では誰よりも真面目でムードメーカー的存在)
花陽「練習終わりにラーメン行こっか!」
凛「行く!」
にこ「ほんと単純ねあんたは……」
海未(花陽は二人の中和的存在、そしてあの朗らかな雰囲気)
海未(日頃からの行動を見ていて……)
海未(あなたたちを疑ったことなんて一度もありませんよ)
海未「チームにこりんぱな、始動です!」
にこりんぱな「おー!」
海未(きっとこれからも)
154 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:14:44.38 ID:jr3mKf2tO
凛「そうだ、凛ね〜、ものマネ覚えたの」
にこ「へ〜、どんなの?」
凛「いくよ?」スッ
花陽「ワクワク」
海未(また凛はおかしなことを……)フフ
凛「破廉恥です!!」キリッ
海未(………)
にこ「あっはははははは!!!!」ゲラゲラ
花陽「ブフゥ!!」
花陽「ふっ……ふふ……んぶっ!!」プルプル
海未(前言撤回です)
海未「凛ーー!!!!」クワッ!
凛「ごめんにゃーーー!!!」ヒィィ!
155 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:15:56.87 ID:jr3mKf2tO
一人で練習抜けて部室
ガラッ!
穂乃果「えーっとタオルタオル……」ガサゴソ
穂乃果「……あった!」
ブブブブブ
穂乃果「ん?メール?」
穂乃果「誰からだろ……」トトッ
穂乃果「知らないアドレスから……?」トッ
メンバーには言わぬこと
穂乃果「……メンバーに……?」
穂乃果「動画がついてる、再生……と」ピッ
穂乃果「…………」
穂乃果「ーーーー!!」
156 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:16:36.42 ID:jr3mKf2tO
グラウンド
海未「おや?穂乃果はどこへ行ったのですか?」
絵里「用事があるって先に帰っちゃったわよ?」
ことり「すごく慌ててたけど……どうしたのかな?」
海未「大方、ご自宅のお手伝いを忘れていたとかでしょう」ヤレヤレ
海未「さぁ!練習ですよ!」
みんな「おー!」
157 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:17:26.88 ID:jr3mKf2tO
練習終わり帰宅後
凛宅
凛「だだいまー!」ガチャッ
凛「なんとか形になってよかったにゃ〜」
凛「お風呂はいっちゃおーっと!」スタスタ
ピキッ……!
凛「痛っ……!?」グラッ ガシッ
凛「あ、危なかったぁぁ……」
凛「今日ちょっとハードだったからかにゃ?」
凛ママ「おーい!ご飯できてるぞー!」
凛「あぁ!!お風呂行こうと思ってたのに!」
158 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:18:14.85 ID:jr3mKf2tO
穂乃果宅
雪穂「あれ?おねーちゃんまだ帰ってないの?」
穂乃果ママ「そういえば遅いわねぇ、もう練習終わってるはずなんだけど……」
雪穂「どうせ買い食いでもしてるんでしょ」
雪穂「そのうち帰ってくるよ」
穂乃果ママ「それもそうね」
穂乃果ママ「手洗ってきなさい、先にご飯食べちゃいましょ」
雪穂「はーい!」
159 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:19:11.45 ID:jr3mKf2tO
鉄塔広場
ゴォォォォ!!!
ドゴォッ!!
ズザザザザザ!!!
「………」
「もう……いっかい……」
ブンッ!
フワッ
ゴォォォ!!
ドゴォッ!!
「うわぁぁぁぁ!!!」ゴロッゴロゴロ……!!
「うぐっ……!」ドサッ
ブラン……ブラン…
「……ゼッ……ゼッ……」ハァ…ハァ
「も………いっ……」ググッ
ドサッ
グゥゥゥ〜……
「……お腹……空いたなぁ」
160 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:19:55.02 ID:jr3mKf2tO
ゴロン
「……ハァ……ハァ……」
「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「動画がついてる、再生……と」ピッ
穂乃果「…………」
ケータイ『UTX高校第2回戦、試合開始です!』
穂乃果(これ……!UTXの試合映像?)
穂乃果(誰が送ってくれたのかわからないけど感謝しなきゃ!)
ケータイ『FWの綺羅がボールを受け取った!!』
穂乃果(うわぁ…やっぱり迫力あるなぁ……)
穂乃果(ここからどう組み立てて……)
161 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:21:02.74 ID:jr3mKf2tO
ダッ!クルッ トトッ ズザザッ!!
ドシュルルルルル!!!
穂乃果「………へ?」
ケータイ『……ゴ、ゴーーール!!』
ケータイ『目にも留まらぬ電光石火!!開始数分で先制点を決めてしまいましたぁ!!』
穂乃果「……うそ」
ケータイ『さぁ仕切り直して行きたいところです』
ケータイ『ピーーーーーーー!』
シュバッ ドゴォ!! ズザッ ドシュルルルルル!!
ドォォ!! ズズッ! ドゴォォ!! クルッ
ドシュルル!!!!
ズザッ ドシュルルルルル!!
ドシュルルルルル!!!
ドシュルルルルル!!!
穂乃果「ーーーーー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「………っ」グッ
穂乃果(……キーパーの穂乃果がしっかりしないと)
162 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:24:16.82 ID:jr3mKf2tO
[4、無敵の要塞]
千羽山高校 ベンチ
海未「もうそろそろですね」
花陽「うぅ…緊張してきました……」
ことり「ガッチガチだね……」
花陽「だってぇ…」
希「この試合も期待してるよ、花陽ちゃん!」ポンッ
花陽「ピャァァ!!」ビクゥッ!!
花陽 ガクッ
絵里「とどめさしてどうするのよ」
にこ「大丈夫よ、昨日の特訓の成果見せてやるんだから!」
にこ「ね、花陽、凛!」
花陽「そ、そうだね!」
凛「やるにゃー!」
海未「ふふ、楽しみにしていますよ」
にこ「見てなさい!ぎゃふんって言わせてやるんだから!」
海未(メンバーのやる気は十分………でも)
海未(一人、明らかに静かなんですよね……)
163 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:36:51.61 ID:jr3mKf2tO
穂乃果「………」スゥ……ハァ……
海未(緊張しているのでしょうか……穂乃果が?)
海未(いえありえませんね、幼い頃から緊張とは無縁でしたから…)
海未(では一体……?)
164 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:37:42.36 ID:jr3mKf2tO
穂乃果(………昨日の映像はショックだったけど……お陰でスッキリした)
穂乃果(このチームで一番出遅れてるのは穂乃果……)
穂乃果(決勝は多分UTXが来る……)
穂乃果(それまでにもっとレベルを上げないといけない……のに)
穂乃果(ヒントすらつかめてない……)
穂乃果(あるのは……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果ママ「足りない最後の1ピース……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果(わかるかぁぁぁ!!!)ガシガシ
穂乃果(とりあえず、この試合は絶対失点しないようにしないと)
穂乃果(穂乃果一人で)パンパン!
165 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:38:43.37 ID:jr3mKf2tO
海未「……穂乃果?」
穂乃果「なに?海未ちゃん」
海未「いえ、考え事をしていたようなので………もう直ぐ始まりますよ、お手洗いは行かなくて大丈夫ですか?」
穂乃果「うん、大丈夫!」ニパッ
凛「あ、凛ちょっと……」スタスタ
海未「直ぐですよ!凛!」
凛「わかってるにゃー!」タッタッタッ
花陽「……?凛ちゃん」
凛「にゃ?」クルッ
花陽「ぁ………えと……」
花陽「……大丈夫?」
凛「……」
凛「……うん」
海未「……?」
166 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 01:40:31.03 ID:jr3mKf2tO
角間「やってまいりましたフットボールフロンティア本選第二回戦!!」
角間「音の木坂vs千羽山、優れた攻撃翌力を誇る音の木坂は鉄壁ディフェンスを破ることができるのでしょうか!!」
FW
絵里、真姫
MF
海未、にこ、希、ことり
DF
亜里沙、雪穂、凛、花陽
GK
穂乃果
ピーーーーーーー
ドッ
角間「今、キックオフです!!」
167 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 02:13:27.95 ID:jr3mKf2tO
真姫(鉄壁守備……お手並み拝見ね)
真姫「ことり!」ドッ
ことり「ほっ!」トッ
炭野「いかせないっぺ!」
ことり「ふっふっふ、前の試合ではいいところなかったから」グッ
ことり「少しは活躍させてね!」ダッ!
炭野「ぬわぁ!?」
角間「抜いたぁ!!力強いドリブルだぁ!!」
ことり「絵里ちゃん!」ドッ
絵里「ええ!」トッ
角間「開始数分、早くもゴールに迫る!!」
タッタッタッ
真姫「絵里!」
絵里「まかせて!」
絵里(小細工なんていらない!)バッ!
168 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:51:09.42 ID:stfGZ3GkO
絵里「吹き荒れろ………」パキパキパキ
絵里【エターナルブリザード!】
ドゴォォォォォォォ!!
真姫「はぁ!」ダンッ!
グルグルグル
角間「西木野が入って来ている!キュートチェインだぁ!!」
穂乃果「いっけー真姫ちゃん!」
ドキュッ!!!
真姫【ファイアトルネード!】
ゴォォォォォオ!!!!
169 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:52:20.92 ID:stfGZ3GkO
綾野「………」
綾野「いくずらぁ!!」
牧谷塩谷 ザッ
綾野牧谷塩谷【無限の壁!】
ドシュルルルルル!!!!
テンテンテン……
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「止めたぁ!!これぞ【無限の壁】、最強の鉄壁ディフェンスだぁ!」
真姫「あれが……」スタッ
絵里「無敵のディフェンス…….」
にこ「面白いじゃない」
綾野「牛の糞ズラ」ホジホジ
絵里真姫「……」ピキッ
ことり「二人とも怖い顔してるよぉ〜……」
希「えりちどーどー」
170 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:53:16.56 ID:stfGZ3GkO
綾野「ずら!」ドッ
原野 バッ
海未「どきなさい!」シュバッ
原野「なっ……!」
海未「次は私です」ジャリッ
海未「………」フッ
トンッ
ズバァッ!!
海未【菊一文字!!】
ゴォォォォォオ!!!!
171 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:54:31.41 ID:stfGZ3GkO
綾野【無限の壁!】
シュルルルルルル………!!!
テンテンテン……
海未「っく……!」
綾野「羊の鼻くそズラ」
穂乃果「次行けるよ!海未ちゃん!」
海未「もちろんです!」
綾野 ドッ!
山根「ほっ」トッ
真姫「させない!」ザッ
山根 ドッ
育井 ドッ
炭野トッ
角間「千羽山素早いパス回しです!」
にこ「掛け声なしで……」
希「なんて息のあったチームワーク…!」
炭野「今度はおいがだの番だ!」
172 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/11(木) 17:55:43.68 ID:stfGZ3GkO
炭野「いくっぺ!」ドッ
育井「ああ!」トッ
海未「通しません」ザッ
育井「都会っ子には負けねえっぺ!」バッ
育井【モ[ン]グラフェイント!】ボグッ
海未「っな……!?」
ボコボコボコ
ポンッ!
育井「やっぱりたいしたごどねぇな!」トッ
海未「っこの…!」
育井「原野!」ドッ
原野「んだ!」トッ
花陽「行かせません!」ザッ
原野「はぁぁ!!」
トッ ダダダダダダダッ!!!
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