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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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432 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 18:57:43.15 ID:2Ys6LHLv0
真姫「ことり……あなた枕なんて持って来たの?」
ことり「うん♪これじゃないと眠れないんだぁ」
ことり「触ってみて!」
真姫「いったいどんな……」フニッ
真姫「……!なんだかいい感じね」
ことり「超低反発なの!」
真姫「持参する気持ちもわかるわ」
ことり「でしょ〜!」えへへ
433 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 18:59:24.48 ID:2Ys6LHLv0
穂乃果「ゆ、雪穂!穂乃果のアレが……」
雪穂「はい歯ブラシ」スッ
穂乃果「さっすが雪穂!」
雪穂「おねーちゃんのやりそうなことはだいたいわかるからね」
穂乃果「いやーそんなに言われると照れちゃうよ?」
雪穂「悪い意味でだけどね」
穂乃果「ゆぅきほ〜〜!」ガクッ
亜里沙「……ふふ」
穂乃果「あー!今亜里沙ちゃん笑った!?」
亜里沙「ご、ごめんなさい!」アワアワ
亜里沙「雪穂は穂乃果さんの事、本当に大好きなんだなって思って」
雪穂「は、はぁ!?なんで私がおねーちゃんなんか……」
穂乃果「その通り!雪穂はおねーちゃん子だったんだよ?」
雪穂「余計なこと言わなくていいから!」
亜里沙「だから少し雪穂が羨ましいんです」
雪穂「亜里沙には完璧な絵里さんがいるじゃん」
亜里沙「だからなの!」
穂乃果雪穂「?」
434 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:01:11.12 ID:2Ys6LHLv0
亜里沙「おねーちゃんはなんでも一人でできちゃうから…」
亜里沙「穂乃果さんみたいに少し抜けてるおねーちゃんが羨ましいなって!」
雪穂「……」
穂乃果「……」
雪穂「……まぁ、ドンマイ」
穂乃果「ノーガードで右ストレートもらったような衝撃だったよ」
雪穂「上げて落とされたからね」
穂乃果「亜里沙ちゃん……恐ろしい子…!!」
亜里沙「?」キョトン
海未「貴方達いつまでそうしているのですか!」
海未「布団を運んでください!」ドサッ
絵里「……数が凄いわ……」ヨイショ
穂乃果「やっば……!」アワアワ
穂乃果「行くよ!雪穂!亜里沙ちゃん!」
雪穂亜里沙「うん(はい)!」
435 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:02:50.19 ID:2Ys6LHLv0
数分後
凛「これで……最後!」ドサッ
穂乃果「すごーい!」
絵里「流石にこれだけ並べると壮観ね」
穂乃果「………」ウズウズ
花陽「……穂乃果ちゃん?」
穂乃果「〜〜!もう我慢できない!」バッ
ドサッ
436 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:04:38.84 ID:2Ys6LHLv0
穂乃果「くるくるくるくる〜!」ゴロゴロ
海未「な、何をしているのですか!」
にこ「にこも!」バッ
凛「凛も!」
花陽「り、凛ちゃん…!怒られるよ……!」ガシッ
凛「かよちんもやるにゃー!」ガシッ
花陽「……へ?」
穂乃果「ぐるぐる〜!」ゴロゴロ
にこ「あ〜〜〜〜!」ゴロゴロ
凛「にゃ〜〜〜!」ゴロゴロ
花陽「ダレカタスケテー!」ゴロゴロ
海未「今すぐやめなさい!穂乃果!」
穂乃果「海未ちゃんも来なよ!気持ちいいから!」
海未「絶対に行きません!」
437 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:06:10.63 ID:2Ys6LHLv0
数分後
穂乃果「あー楽しかった!」
にこ「子供に戻った気分ね」
希「にこっち見た目はずっと子供痛い痛い痛い」ギリギリ
絵里「ほら、凛と花陽も起きて」
凛花陽「………」
絵里「?二人とも?」
ことり「……!」
ことり「しー……!」
438 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:07:53.64 ID:2Ys6LHLv0
凛花陽「……んぅ…」スゥ……スゥ……
ことり「…寝ちゃったみたい」ヒソッ
絵里「二人とも疲れてたのね……」
海未「復帰してからは遅れを取り戻すために頑張っていましたから」
凛花陽「……くぅ……」スピー
海未「……私たちも寝ましょうか」
ことり「そうだね!」
真姫「……二人が真ん中で寝てるせいで布団に入れないんだけどどうするの?」
穂乃果「雑魚寝しかないでしょ!」
真姫「……本気?」
穂乃果「本気と書いてマジ、だよ!」
真姫「はぁ…」
海未「……今回は仕方ありませんね」
海未「それではみなさん各々好きな場所で寝てください」
439 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:09:22.50 ID:2Ys6LHLv0
亜里沙「やったー!」
亜里沙「おねーちゃん一緒に寝よ!」
絵里「ええいいわよ」
ことり「ことりは穂乃果ちゃんの隣〜!」
穂乃果「えへへ〜!久しぶりだねこういうの!」
海未「………」
穂乃果「あれ〜?海未ちゃんも来たいの?」
海未「そ、そんなわけないじゃないですか!!」
穂乃果「ほらここ空いてるよ?」ホラホラ
海未「………そこまでしつこく誘われては仕方がありません、私も一緒に寝てあげます」
穂乃果「一回誘っただけなんだけど……」
ことり「海未ちゃん…」
海未「全く仕方ありませんね」ニコニコ
穂乃果ことり(すごく嬉しそう)
440 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:10:35.28 ID:2Ys6LHLv0
真姫(……ここでいいかしら)ゴソッ
真姫(………)スヤァ
にこ(真姫は一年二人に紛れ込んだか……)
にこ「あと残ってるのは……」チラッ
441 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:14:00.20 ID:2Ys6LHLv0
希「やーん♪そんなに見つめられたら照れるやん!」
雪穂「……っ…」アセアセ
にこ「雪穂、一緒に寝ましょうか」
雪穂「は、はい!」
希「ちょっ…!ウチは!?」
にこ「あんたは草の上で寝てなさいよ」
希「いや誰が牛や」
にこ「あれ、今日は鼻に輪っかつけてないのね」
希「だから誰が牛や……!」
にこ「今日の乳搾りの出来は……」
希「だから誰が牛やぁぁ!!!」ガーッ!
にこ「………」
希「やめぇやピンポイントで乳牛いじりするの!」
希「ウチだって傷つくし……傷つくんやぁ!!」
にこ「……」
希「なんで黙ってるん!?そっちから仕掛けて来たのに!?」
希「仕掛けたけど思った以上に絡んで来たからめんどくさくなったんやろ!?なぁ!」
にこ「……ねぇ」
希「なに!」
442 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:15:25.90 ID:2Ys6LHLv0
にこ「もう寝ない?」
希「……もういいよ、にこっちはそんな人やったんやね……」
にこ「えぇ……?」
希「……はぁ、離婚前の夫婦ってこんな感じなんやろね」
にこ「いや知んないわよ」
希「おやすみ二人とも、風邪ひかんようにね」
雪穂「お、おやすみなさい……」
にこ「おやすみ〜」
三人「……………」
希「あ、そうやにこっち」
にこ「ん?」
希「寝る前に腰痛に効くストレッチしなくて大丈夫?」
にこ「あー、それをやらないと明日がしんどい……って」
にこ「誰がおばあちゃんよ!!」
希「………」
にこ「めんどくさがるな!!」
雪穂「寝ましょうよぉ…」
443 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:17:20.69 ID:2Ys6LHLv0
試合まであと2日
朝
穂乃果「……んぅ……」ムクッ
穂乃果「………?」シパシパ
穂乃果「……あそっか……合宿……」ボー……
穂乃果「………」キョロキョロ
穂乃果(……みんなまだ寝てる……ってあれ?)
穂乃果「海未ちゃんがいない?」
ガラッ
海未「おや穂乃果、今日は珍しく早いですね」
穂乃果「どこ行ってたの?」ふわぁ〜…!
海未「朝の稽古代わりにランニングをしてきました」
穂乃果「うぇ〜……」
海未「穂乃果も行ってきてはどうですか?」
穂乃果「……おやすみなさぁい」スヤァ
海未「おきなさい……!!」ギリギリ
穂乃果「起ぎる起ぎる起ぎるがらぁ…!!」ギリギリ
444 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:18:41.33 ID:2Ys6LHLv0
絵里「……もうなに?騒がしいわね」ムクッ
海未「絵里、おはようございます」
絵里「おはよう」ふぁ……!
絵里「……!」クンッ
絵里「なんだかいい匂いがするわね」
海未「気づきましたか、実は凛のお母様が朝食を作ってくれているんですよ」
絵里「凛のお母様も来てくださってたの?」
絵里「手伝わなくて大丈夫かしら……」
海未「それより他のメンバーを起こしていただけると助かります」
絵里「わかったわ」
絵里「…んー……!」ノビー
445 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 19:20:04.26 ID:2Ys6LHLv0
絵里「……どうしてにこは顔にキュウリを貼り付けてるのかしら」
海未「おそらく美容のためでしょう、にこらしいです」
絵里「にこから起こして行くことにするわ」
ニコー、オキナサーイ!アサヨー
海未「………それでは私は……」チラッ
穂乃果「ふひぃ……」スヤァ
海未「このラスボスを攻略しましょうか」
446 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 20:03:55.22 ID:2Ys6LHLv0
食堂
凛「お腹すいたにゃ〜」ふぁ〜…!
花陽「スンスン……この匂いは……!」
花陽「魚沼産こしひかり……!!」
にこ「え……?あんた朝からそのテンションで行くつもり?」
花陽「寝ぼけた状態でお米を食べることは失礼に値しますから」キリッ
凛「さっすがかよちんだにゃ〜」
にこ「……はぁ、意味わかんない」
希「にこっちアイドルは朝そんなテンションで大丈夫なん?」
にこ「プロはオンとオフがはっきりしてるのよ」
真姫「にこちゃんはいつもオフじゃない」
凛「プロでもないにゃ」
にこ「やめなさい痛いとこ突くの」
447 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 20:05:46.05 ID:2Ys6LHLv0
ことり「穂乃果ちゃん顔痛くない?」
穂乃果「……うん、らいひょうふ」ヒリヒリ
海未「一体どうしたんでしょうね」
穂乃果「夢で両方のほっぺをつねられる夢を見たよ…」
雪穂「おねーちゃん二度寝するとなかなか起きないからね」
亜里沙「雪穂、このネバネバしたの何?」
雪穂「それは納豆って言って、大豆でできてるんだよ」
亜里沙「ハラショー…!日本には不思議な食べ物があるんだね〜」
凛ママ「よーし!みんな揃ったな!」
みんな「はい!」
凛ママ「それじゃあ手を合わせて!」
みんな パンッ!
凛ママ「いただきます!」
みんな「いただきます!」
448 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 20:07:57.39 ID:2Ys6LHLv0
朝食終了
凛ママ「ごちそーさまでした!」
みんな「ごちそーさまでした!」
凛ママ「30分後、グラウンド集合!」
みんな「はーい!」
30分後
凛ママ「それじゃあ練習を始める!」
みんな「はい!」
ハァ…!! ザザッ
テヤァ! バッ
タッタッタッ
ザザッ ガッ!
449 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 20:10:23.94 ID:2Ys6LHLv0
お昼
凛ママ「おーい!お昼ご飯にするぞー!」
凛「おにぎりだ!」
凛ママ「時間なかったから手抜きで悪いけどな」
穂乃果「お、美味しそう……」グゥ〜〜……
凛ママ「手を洗ってこい!」
みんな「はーい!」
穂乃果「ひ、一口だけでも……!!」
海未「はいはい行きますよ」ガシッ
穂乃果「一個だけでもぉ〜〜……!!」ズルズル
海未「何さりげなく量を増やしているのですか!!」
みんな「いただきまーす!」
凛ママ「そういえばひとつだけ激辛の奴入れておいた」
海未「なんという事してくれたのですか」
凛ママ「遊び心遊び心!」
凛「……はぁ」
450 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 20:13:19.48 ID:2Ys6LHLv0
絵里「これ頂こうかしら」スッ
絵里「海苔を巻いてなくてよかったわ」
希「えりち海苔あかんもんなぁ」
ことり「へぇ〜、絵里ちゃんにも苦手なものがあったんだ!」
絵里「苦手というか……血筋的に海苔を消化できないのよ」
ことり「あー……お腹壊しちゃうんだね」
絵里「そうなのよ、みんな美味しそうに食べるから食べたいんだけどね……」パクッ
ことり「ほかに苦手はものはないの?」
希「あとは確か……梅干し?」
ことり「ザ、日本って感じのものばかりだね……」
希「日本食は独特なのが多いからなぁ」
希「……って、えりちどうしたん?」
絵里「……うえおいあ…」
ことり「え?」
451 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/15(月) 20:15:45.60 ID:2Ys6LHLv0
絵里「梅干しがぁ……」ウルウル
希「あちゃー……」
ことり「よく引き当てたねこの中から……」
希「まだ食べてないしうちのと交換する?」
絵里「あ、ありがと……」パクッ
絵里「………」ピタッ
ことり「今度はなんだったの?」
絵里「………海苔の佃煮」
希「……ブフッ…!」
ことり「ふふ……!」クスッ
絵里「なんでこうなるのよぉ〜……」シクシク
希「まさかうちのが海苔の佃煮やったとはなぁ……」
ことり「ことりのは天むすだったからことりのあげる!」
絵里「ごどりぃぃぃ!!」ダーッ!
ことり「………おむすびを譲ってここまで感謝されたのは生まれて初めてかなぁ……」
希「まぁそうそうないやろなぁ……」
絵里「美味しい……!美味しいわ……!!!」モグモグ
452 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:04:48.81 ID:U+8YvfLIO
花陽「美味しいです!美味しいです!」パクパクパクパク
海未「は、花陽!?そんなペースで食べていたらみんなの分が……」
花陽「美味しいです!美味しいです!」パクパクパクパク
海未「だ、誰かー!」ガシッ
凛「かよちんあるあるだにゃ」
海未「こんなことが頻繁にあってたまりますか!!」
453 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:13:04.28 ID:U+8YvfLIO
真姫 モグモグ
にこ「………」ジーッ……モグモグ
真姫「……何よ」パクッ
にこ「あんたって……一口めちゃめちゃ小さいわね」
真姫「悪い?大きく開けるの疲れるのよ」
にこ「いや、それはいいんだけど……」チラッ
穂乃果「あー……ん!」バクッ!
穂乃果「……おいひぃ!」モグモグ
にこ「正反対だなぁって」
真姫「そんなこと言ったらにこちゃんなんて二つしか食べてないじゃない」
にこ「にこは小食だからぁ〜!そんなにいっぱい食べれないっていうかぁ〜!」
ぐぅ〜〜〜……!
にこ真姫「……」
真姫「……で、本当は?」
にこ「……だってご飯って糖質だし……太るし……」
真姫「ここに最後のおにぎりがあります」スッ
にこ「あっ…….」
真姫「欲しい?」
にこ「…っ…!」ハッ
にこ「…べ、別に欲しくなんて……!!」
真姫「あっそ、じゃあ私が……」あー……
454 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:14:36.00 ID:U+8YvfLIO
にこ「あー………」
にこ「……!」ハッ
真姫「……」ジトー…
にこ「……フンッ!食べたかったら食べればいいじゃない!」
にこ「別ににこはお腹なんて……」
ぐぅ〜〜キュルルル……
にこ真姫「……」
真姫「……はぁ」スッ
にこ「……いいの?」
真姫「私はもういっぱい食べたしね」
にこ「……ま、まぁお腹空いてるわけじゃないけど……」
にこ「真姫がどーしてもっていうから私が最後の一つを……」
穂乃果「じゃあ穂乃果がもらっていい!?」パァァ!
にこ「………」
バクッ!
穂乃果「あー!そんなに仕方なく食べるなら穂乃果に頂戴よぉ!」
真姫「一口で………」
にこ「…………」モグモグ
凛「そういえば結局激辛のおにぎり出なかったね」
にこ「……」モグモグ
海未「誰も被害に遭わなかったのならそれに越したことはありませんよ」
にこ「……っ」モグ……モグ……
凛ママ「あっれー?たしかに入れたんだけどなぁ……」
にこ「………っ…!」モグッ……
455 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:15:40.10 ID:U+8YvfLIO
にこ「……ゴフッ……!」ブフッ
真姫「にこちゃん!?」
にこ「……〜〜〜!!!」ブワァッ!
にこ「ん〜〜〜!!!ん〜〜〜〜!!!!」ジタバタ
凛「にこちゃん大当たりだにゃー!」あはは!
海未「よりによって最後の一つに入っていたとは……」
凛ママ「あっははははは!!!」ヒーヒー…!
にこ「っ……!!っ…!」ゴクッゴクッゴクッ
希「にこっち持ってるなぁ!」あはは!
絵里亜里沙「……フフ」クスッ
花陽「……ん……んふっ…!」プルプル
穂乃果(……横取りしなくてよかったぁぁ……)
にこ(……え、エグい……!!)ヒーヒー
456 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:17:07.01 ID:U+8YvfLIO
凛ママ「よーし!みんな準備はいいか?」
花陽「……にこちゃん今何食べたい?」
にこ「ジェラート」ヒリヒリ
花陽「だよねぇ〜……」あはは
凛ママ「練習再開!」
みんな「はい!」
457 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:18:57.84 ID:U+8YvfLIO
ことり「はぁ!!」ザッ
雪穂「ふっ!」シュバッ!
ことり「あっ…!」
にこ「ことり!!もっとあたり強く!!」
ことり「は、はいぃ〜……!」
絵里 ブワァァァァ!!
真姫 ブワァァァァ!!
ドキュッ!!
絵里真姫【ファイアブリザード!】
ゴォォォォォオ!!
ォォォ………
テンテンテン……
絵里真姫「……」はぁ……はぁ……
絵里(これは……)
真姫(本格的にまずいかもしれないわね……)
458 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:19:46.26 ID:U+8YvfLIO
夕方
カァー!カァー!
凛ママ「これにて練習終わり!」
海未「まだ少し早くないですか?」
絵里「あと1時間は出来そうだけど……」
凛ママ「実はこれから用事があって……夜ご飯作れないんだよ」
花陽「……と、いうことは……」
凛ママ「そう!これぞ合宿の醍醐味!」
459 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:21:01.86 ID:U+8YvfLIO
凛ママ「みんなでご飯作ってくれ!」
みんな「えぇぇ!?」
海未「……用事とあれば仕方がありません」
海未「お任せください」
凛ママ「いやーごめんね……」
凛ママ「それじゃあ頑張って!」タッタッタッ
海未「………」
みんな「………」
海未「……どうしましょう」
ズコーッ!
穂乃果「あんなに自信マンマンだったじゃん!」
海未「だ、だって引き止めるわけにはいかないじゃないですか!!」
真姫「作りに来て貰えば?」クルクル
ことり「作りにって……誰に?」
真姫「シェフに決まってるじゃない」クルクル
凛「とりあえず真姫ちゃんは論外ということで……」
真姫「なっ……!?一番現実的じゃない!」
希「非現実の中での現実的やんなぁ……」
花陽「ご飯……ご飯が……」
460 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:22:12.48 ID:U+8YvfLIO
「しょーがないわねー!」
花陽「…にこちゃん………?」シクシク
にこ「私が作ってあげようじゃない!」
海未「ほ、本当ですか!?」
絵里「ハラショー!これで安心ね亜里沙!」
亜里沙「うん!」
雪穂「……はぁ、無事にご飯にありつけそう……」ホッ
真姫「私ゲテモノはNGなんだけど」
凛「嫌な予感しかしないにゃー」
にこ「あんたらホンットーに可愛げないわね……!!」
海未「ではにこ、お任せしてよろしいですね?」
にこ「まっかせなさい!」ドンッ!
461 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:23:18.45 ID:U+8YvfLIO
調理室
にこ「花陽、これでご飯炊きなさい」ドンッ
花陽「こ、これは……!!」
にこ「あんたにしか頼めない大仕事よ」
花陽「……命に代えても成功してみせます……!!」
にこ「いや重いわ」
にこ「あとはひき肉をレンジでチンして豆腐と豆板醤と……」テキパキ
462 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:24:19.74 ID:U+8YvfLIO
物陰
穂乃果「ほぁ〜……なんだかすごいね」
希「にこっちは下の子が多いからね、家事は手慣れてるんよ」
穂乃果「へぇ〜」
海未「こら凛!自分の分のサラダだけ少なくしない!」
凛「海未ちゃんお母さんみたいだにゃ〜……」
海未「……今日のメインは焼き魚にしましょうか」
凛「ごめんにゃー!」
花陽「あはは……」
463 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:25:31.48 ID:U+8YvfLIO
1時間半後
ガラッ
にこ「できたわ」
凛「いい匂いだにゃ〜!」
にこ「にこにー特製麻婆豆腐よ!」
海未「にこ……すみません私刺激物は……」
にこ「大丈夫よ、甘口で作ったから」
海未「にこぉぉぉ…!!」
にこ「花陽、例のブツは?」
花陽「ふっふっふ……」スッ
464 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:26:53.69 ID:U+8YvfLIO
花陽「完璧だよ!」パカッ…!
ホカホカ……!
穂乃果「わぁぁぁ!」
凛「美味しそうだにゃー!」
絵里「これ……土鍋?」
にこ「ええ、せっかくだからこれでご飯炊いてみようと思ってね」
花陽「おこげも綺麗にできてて……自信作です!」フンッ!
海未「ふふ、楽しみですね」
希「おこげって炊飯器と違って少し工夫がいるんやったっけ?」
花陽「うん!何度も練習して、成功したのを記録してやっと作れるようになったんだぁ!」
絵里真姫「……!」
絵里(成功の……!!)
真姫(記録……!!)
465 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:28:05.55 ID:U+8YvfLIO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里 ゴォォォォォオ!!!
真姫 ゴォォォォォオ!!!
フワッ………
ドキュゥゥッッッ!!!
絵里真姫「いっけぇぇぇ!!!」
ゴォォォォォォォォオ!!!!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ことり「すごいなぁ……」
穂乃果「一体お米の何が花陽ちゃんをここまで駆り立てるのか……」
ガシッ
花陽「……聞きたい?」
穂乃果「へ!?」
花陽「今夜は寝かせないよ」
穂乃果「ひ、ひぃぃ……!」
凛「凛はこんなかよちんも……好きだよ」
にこ「何よ今の間は」
466 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:30:27.93 ID:U+8YvfLIO
ドタバタ!
にこ「どうしたの?」
絵里「に、にこ!私たち今からちょっと出かけてくるわ!」
にこ「はぁ!?」
真姫「ご飯は後で食べるから!」
にこ「ちょっ…!待ちなさいっての!」ガシッ
絵里「いいえにこ、今の私たちは何を言われようと止められないわ」
真姫「その通りよ」
にこ「………デザートはチョコレートケーキ」
絵里「……」ピクッ
にこ「サラダには新鮮なトマト」
真姫「……」ピクッ
にこ「……ま、あんたらがそこまで言うなら仕方ないわね〜」
にこ「私たちがあんたらの分まで美味しく……」
ガシッ
絵里真姫「………」
絵里真姫「ごめんやん?」
にこ「うわ腹立つ」
希「二次被害」
467 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:35:20.89 ID:U+8YvfLIO
夕食後
凛「ごちそーさまだにゃー!」
花陽「おこげ……美味しかった……」ホロリ
海未「にこ、ごちそうさまでした。とても素晴らしい料理でしたね」
ことり「美味しかったぁ♪」
にこ「あったりまえじゃない!このにこにーが作ってるんだから」
希「お風呂はどうする?」
海未「シャワーしかないので浴びたい人から浴びていきましょう」
絵里「全員分はあったわよね?」
海未「はい、ですから順番は気にすることはありませんよ」
穂乃果「ゆぅーきほー、お茶〜!」ダルン
雪穂「ちょっとおねーちゃん!家じゃないんだから自分で行きなよ!」
穂乃果「ぶぅー……!」ムクッ
海未「穂乃果はどこにいてもだらしがないのですね……」ハァ
絵里「それじゃあシャワー浴びて、寝たい人から寝ましょう」
穂乃果「それじゃあとりあえず解散!」
みんな「はーい!」
468 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:37:18.15 ID:U+8YvfLIO
就寝
海未「結局みんな同時に寝るんですね」
にこ「はーい、電気消すわよ〜」
凛「ププ……!にこちゃん顔にきゅうりついてるにゃ」
花陽「お腹が空いた時用の非常食かな?」
真姫「花陽以上の食いしん坊ね」
花陽「流石にあんなことしないよょ!!」
にこ「誰が食いしん坊よ!!」
にこ「美容のためのパックよパック!」
真姫「はいはい、電気消してもらえるかしら?」
にこ「ぐぬぬぬぬ……!!」
パチッ
海未「それではみなさん、おやすみなさい」
みんな「おやすみ〜」
469 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:38:21.02 ID:U+8YvfLIO
深夜
スゥ……スゥ……
穂乃果「……ん」モゾッ
穂乃果「……何時…?」
穂乃果「…ぅえ〜……まだ1時じゃん……」
穂乃果「みんなも寝て……?」
穂乃果「何人かいない?」
穂乃果(トイレかな)
穂乃果「………穂乃果も行こっと」ムクッ
ジャー……!
穂乃果「うーん?誰もいないや、別のトイレかな」ガチャ
穂乃果「……目が冴えちゃったし屋上でも行くとしますか」テクテク
穂乃果「開いてるかな〜」ルンルン
470 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 11:39:34.63 ID:U+8YvfLIO
屋上へのドア前
穂乃果「…?ちょっと開いてる?」
穂乃果(誰かいるのかな)ソー……
穂乃果(……にこちゃん?)
にこ「………」
穂乃果「……っ!」ドキッ
穂乃果(………綺麗)
にこ「……!」クルッ
にこ「穂乃果……なにしてんのよこんな時間に」
穂乃果「えへへ……目が覚めちゃって」
穂乃果「にこちゃんは?」
にこ「……眠れなかったのよ」
穂乃果「そっか……隣、いい?」
にこ「ええ」
ストン……
471 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:00:10.02 ID:BoT3XzrT0
にこ穂乃果「…………」
にこ「……いよいよ明後日……いや、もう明日か」
にこ「私たち三年生にとっては最後の大会」
穂乃果「……」
にこ「短かかったけど……色々あったわよね」
穂乃果「にこちゃんが初めはひねくれてたりね」ニヒヒ
にこ「ほじくり返すんじゃないわよ」ピンッ!
穂乃果「あでっ…!」ピンッ!
472 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:01:15.64 ID:BoT3XzrT0
にこ「………私が一年生の頃、サッカー部やってたのは知ってるわよね?」
穂乃果「え?……うん、希ちゃんから聞いた」サスサス
にこ「その頃はこんなに大ごとに………学校のみんなから応援されるなんてこれっぽっちも思ってなかったのよ」
にこ「あり得なかった」
穂乃果「……」
にこ「私たちだけで始まって、誰の記憶にも残らないまま終わって行くんだろうなって思ってた」
にこ「今のメンバーが集まった時も、それは変わらなかった」
にこ「女子校でサッカーなんて流行らないしね」フフ
穂乃果「…….ふふ、そうだね」クスッ
にこ「でもね、気づいたの」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『思いっきり暴れてこい!!』
ワァァァァァァァァァァ!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「気づかせてくれた」
473 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:02:11.85 ID:BoT3XzrT0
にこ「あぁ…….これはもうにこ達だけの物語じゃないんだって」
穂乃果「………」
にこ「このチームも、学校のみんなも、先生も、監督も……」
にこ「一人残らず……この物語の一部なんだって……」
穂乃果「………そっか」
にこ「……ありがと穂乃果、今の私があるのはあんた達のおかげよ」
穂乃果「……え〜?にこちゃんどうしたの?深夜テンション?」
にこ「こういうのは素直に受け取りなさい、バカ」
穂乃果「えへへ〜」
穂乃果「………」
にこ「………」
穂乃果「……頑張ろうね」
にこ「とーぜんでしょ」
穂乃果「ニヒヒ…!」
474 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:03:13.75 ID:BoT3XzrT0
深夜、屋上
にこ「ふぁ〜、夜更かしはお肌に良くないのよね」
穂乃果「にこちゃんはお肌モチモチだね、なにか秘密があるの?」
にこ「洗顔とかは気をつけてるけど…やっぱりきゅうりかしらね」
穂乃果「きゅ……きゅうり?」
にこ「あれをし始めてからお肌の調子が良くなったのよね」
穂乃果「きゅうり、おそるべし……!!」
にこ「そういえば……」
にこ「にこがここに来る前に絵里と真姫が起きて出て行ったけど、どこに行ったのかしら」
穂乃果「さぁ……知らな
ドゴオオォォォォォォオオオ!!!!!!
ビリビリ……!!
穂乃果「な…なに!?」
にこ「グラウンドの方よ!」ダッ!
穂乃果「待ってよにこちゃん!」ダッ!
475 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:04:44.31 ID:BoT3XzrT0
タッタッタッ
にこ「……はぁ…!なんなのよ一体!!」ザッ
穂乃果「にこちゃ……!速い……」ハァ、ハァ
モクモクモク
「ゴホッ、ゴホッ」
二人「!」
「エリー、大丈夫?」
にこ「真姫……?」
真姫「ゴホッ…!……げ、にこちゃん……」
にこ「何よ、げ……って」
絵里「ご、ごめんなさいにこ、穂乃果、起こしちゃった?」
にこ「いや、そうじゃないんだけど……」
穂乃果「二人でなにしてたの?」
絵里「練習したりなかった分をちょっとだけしてたのよ、もう終わるわ」
穂乃果「夜更かしはダメだよ二人とも!」
絵里「ふふ、ごめんなさい」
真姫「シャワー浴びに行きましょう」
絵里「ええ」
スタスタ
穂乃果「ふぁ……穂乃果も寝よーっと」スタスタ
にこ「……」
にこ(……この焦げ跡……)
スッ
にこ「冷たっ……!」ビクッ
476 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:05:39.56 ID:BoT3XzrT0
絵里真姫「…………」ピタッ
グッ……!
477 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:07:13.46 ID:BoT3XzrT0
試合まであと1日
海未「それでは各自自宅に戻って、明日に備えてください」
希「終わってみればあっという間やったなぁ〜」ノビ〜!
凛「ねぇねぇ、昨日の夜なんだか大きな音鳴らなかった?」
絵里真姫「……」ギクッ
にこ「寝ぼけてたんでしょ」
凛「そうなのかにゃ〜?確かに寝起きだったけど……」
花陽「私は聞こえなかったかな…」
凛「じゃあ気のせいだねきっと!」
にこ「信用の差がひどい」
穂乃果「もうこのまま解散にしちゃう?」
海未「はい、練習しようかと思ったのですが、疲労も溜まっているでしょうし」
絵里「明日は万全な態勢で戦えるように、今日はしっかり休みましょう!」
穂乃果「了解しました!」ピシッ!
海未「では穂乃果、お願いします」
穂乃果「コホン……」
478 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:08:11.81 ID:BoT3XzrT0
穂乃果「……今日までいろんなことがあったけど、やっとここまで来た」
穂乃果「明日は三年生が最後の試合……いや…」
穂乃果「このメンバーで戦う最後の試合だよ」
みんな「………」
穂乃果「……後悔の残らない、最高のプレイをしよう」チラッ
希「……!」ビクッ
穂乃果「………」スゥ……
479 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:10:20.35 ID:BoT3XzrT0
穂乃果「勝つよ!!!」
みんな「おおお!!!」バッ
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん!クレープ食べて帰ろ!」
海未「はいはいわかりました」
ことり「いこー♪」
雪穂「ほどほどにしないと太るよ〜」
凛「真姫ちゃんかよちん!ラーメン行くにゃー!」
真姫「……朝から?」
凛「アブラマシマシ〜♪」
花陽「……朝から………」ゾッ
亜里沙「おねーちゃん!ファミレスいこ!」
絵里「ええいいわよ、希も行くでしょ?」
希「……」
絵里「のーぞーみ!」
希「…!う、うん!行くよ」
絵里「それじゃあ行きましょうか」
亜里沙「やったー!」
希「……」
480 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:11:42.42 ID:BoT3XzrT0
決戦前夜
にこ宅
にこ「こころー、ここあー、もう寝ちゃいなさい」
こころ「……はい」
にこ「どうしたの?」
こころ「……い、いえ!なんでもないです……」
にこ「……こころ、言ってくれないとわからないわよ?」
ここあ「なになに?なんの話?」
にこ「あんたはいいから、早く歯磨いて来なさい!」
ここあ「はーい……」シブシブ
にこ「……で、どうしたの?」
こころ「……本当に、自分勝手なわがままなのですが……」
にこ「うん……」
こころ「明日、私たちは初めてお母様とお姉様方の試合を見に行きます」
にこ「……ええ」
こころ「そこで………」
481 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:12:41.44 ID:BoT3XzrT0
こころ「……お姉様がシュートを決めるところを……見たいな……と」
にこ「ーー!」
こころ「い、いえ!なんでもないです!」
こころ「は……歯を磨いて来ますね!」タッタッタッ
にこ「………こころ」
にこ(普段から……我が家の家計状況を知ってか知らずか、欲しい、やりたい、食べたい、行きたい……)
にこ(そんな要求をなに一つしてこなかったこころが………)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こころ「……お姉様がシュートを決めるところを……見たいな……と」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「………」
482 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:13:28.99 ID:BoT3XzrT0
凛宅
凛「…………」
凛 トトッ
ケータイ『決まったぁぁ!!!』
凛「……」ジーーーーー
凛「……こう……いや……」ブツブツ……
凛「…!こうか…!」バッ
483 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:14:07.46 ID:BoT3XzrT0
穂乃果宅
穂乃果「………」
穂乃果(明日は絶対、激しい戦いになる)
穂乃果(……どんな無茶をしてでも、勝ってみせる)
穂乃果「…穂乃果は……リーダーなんだから」
484 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/16(火) 20:15:11.10 ID:BoT3XzrT0
希宅
希「………」スッ
ズズッ
希「……ふぅ」コトッ
希「………」
希「……悔いのないように……か」
………ピンッ!
希「どう思う?ぬいぐるみさん」
ぬいぐるみ「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小学校の友達、Aちゃん「のぞみちゃん!これお互いに買って交換しよ!」
Aちゃん「このぬいぐるみ!」
のぞみ「え…えぇ?どうしてわざわざ……」
Aちゃん「その方が思い出になるでしょ、私の宝物にするんだから!」
のぞみ「……!」
のぞみ(宝物……)
Aちゃん「ほら早く!」
のぞみ「……う、うん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希「……呪い……やんなぁ」
485 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:22:42.31 ID:7faCPDqA0
[8、最終決戦]
穂乃果宅
穂乃果ママ「雪穂ー、穂乃果起こしてきてー」
雪穂「もう……こんな大事な日まで寝坊するなんて…!!」スタスタ
ガチャッ!
雪穂「おねーちゃん!今日は大事な決勝戦………ってあれ?」
雪穂「いない……」
雪穂「でも荷物はあるし……どこ行ったんだろ」
486 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:23:42.08 ID:7faCPDqA0
鉄塔
ザッ
穂乃果「こんなに早起きしたのいつぶりだろ」
穂乃果「……っんー!」ノビー
穂乃果「……はぁぁぁー」ダラン……
穂乃果「ここもだいぶ馴染みの場所になってきたな〜」
穂乃果「このタイヤがきっかけだったんだよね」ナデ……
穂乃果「今日が終われば三年生は引退……」
穂乃果「……寂しいなぁ……」
穂乃果「……!」ブンブン!
穂乃果(ダメダメ!こんな気持ちじゃ!)
穂乃果「……頑張れリーダー!」オー!
487 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:24:27.92 ID:7faCPDqA0
にこ宅
にこママ「にこ、今日ぐらいはゆっくり寝てていのに……」ジュー……!
にこ「これはにこのルーティーンなの」ジュー……!
にこ「ママこそ仕事で疲れてるんだから寝てていいわよ」
にこママ「娘の大事な決勝戦に寝坊したらどうするの!」
にこママ「今日のために仕事詰めてやっと勝ち取った有給……!!」
にこママ「にこ達なら絶対決勝戦まで来てくれると信じてたわ!」
にこ「それは良かったわね……よっと!」カカッ!
にこ「はい、卵焼きの完成!」
488 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:25:31.04 ID:7faCPDqA0
こころ「おはようございますお母様、おねー様!」トテトテ
にこ「おはよ」
にこママ「おはようこころ、顔洗っていらっしゃい!」
こころ「はい!」スタスタ
にこ(……こころ)ジュー……!
にこママ「……!?」
にこママ「にこ!卵焼き!」
にこ「へ?……あぁ…!!」カチッ!
にこ「………ギリギリセーフ」フー……
にこママ「珍しいわね、にこがぼーっとするなんて」
にこ「……」
489 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:26:30.96 ID:7faCPDqA0
花陽宅
花陽「………」メガネ
カチャッ
花陽(……コンタクトがあるのにメガネを使うのは、めんどくさいからじゃない)
花陽(他人との間に一枚透明な壁があるような気がして、気が楽だから)
花陽「……でも、もうそんな自分とはさよならしなきゃ」
カチャッ
ペリペリ……
スッ
490 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:27:46.34 ID:7faCPDqA0
希宅
希「………よし、こんなもんかな」
希「あとは……」チラッ
ぬいぐるみ「………」
希「……この子も持っていこうかな」スッ
穂乃果宅
穂乃果「雪穂ー!行くよー!」
雪穂「なんで今日はそんなに早いの…!ちょっと待ってて!」
491 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:32:12.88 ID:7faCPDqA0
穂乃果宅前
海未「……時間より早く来すぎましたかね」
ことり「あれ?海未ちゃん早いね〜」
海未「ことりも随分と早いですね」
ことり「えへへ〜、なんだか落ち着かなくて!」
海未「少し話し相手になってくれませんか?」
ことり「いいよ〜♪」
ガラッ!
穂乃果「……あれ?2人とも早くない!?」
海未「ど、どうしたのですか穂乃果、こんなに早くに……」
穂乃果「ふっふーん!穂乃果にだって早いときぐらいあるんだよ!」
雪穂「胸はって言われても……」
海未「まさか熱でも…!?それとも天変地異の前触れ……」
穂乃果「海未ちゃん朝から失礼だね」
雪穂「日頃の行いでしょ」
穂乃果「なにおう!」
ことり「ふふ、それじゃあ行こっか!」
穂乃果「うん!」
雪穂「はい!」
海未「雨が……いや隕石が降るかも……」ブツブツ
穂乃果「心配しすぎ!!」
492 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:33:39.40 ID:7faCPDqA0
絵里宅
絵里「………」シュルッ
スッスッ キュッ(ポニーテール結び)
絵里「……よし」
ガチャッ
亜里沙「おねーちゃん!準備できたよ!」
絵里「そう、私ももうすぐ終わるわ」ニコッ
亜里沙「………」
絵里「どうしたの?」
亜里沙「………おねーちゃん、試合行きたくないの?」
絵里「どうして?」
亜里沙「バレエの時と同じ顔してる…」
絵里「………!」
絵里「……まぁ」
絵里「行きたくないといえば行きたくないわね」
亜里沙「……!!」
絵里「……本当に楽しかった、この数ヶ月」
絵里「今日が終わると全て終わる」
亜里沙「……」
絵里「……なんてね!」
絵里「行きましょうか」スッ
亜里沙「………ぁ……」
493 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:34:27.17 ID:7faCPDqA0
亜里沙「亜里沙は!!」
絵里「…!」ビクッ
亜里沙「……おねーちゃんと一緒に試合に出られる最後のチャンスだから……」
亜里沙「楽しみ……だよ?」
絵里「……ふふ、ごめんなさい」ナデ…
絵里「もちろんわたしも楽しみよ」
亜里沙「……!」パァァァァ!!
絵里「ほらほら、時間に遅れちゃうわよ」
亜里沙「うん!」タッタッタッ
絵里「……」
絵里「……最後……か」
494 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:35:23.01 ID:7faCPDqA0
にこ宅
にこ「それじゃああんたら、ママの言うことちゃんと聞くのよ?」
こころ「お任せください!」
ここあ「多分〜」
コタロウ「ん〜」
にこ「……こころ」
こころ「?」
にこ「……行ってくるわね」ナデナデ
こころ「え……?は、はい…」
ここあ「ずるいこころばっかり!わたしも!」ガシッ!
にこ「わ、わかったから抱きつかないの!」ナデナデ
にこママ「ふふ、すっかりお姉さんね」
495 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:37:40.75 ID:7faCPDqA0
ピンポーン
にこママ「あら?誰かしら」
にこ「……まさか」スタスタ
ガチャッ
希「やっほー!」
亜里沙「お、おはようございます!」
絵里「最後ぐらい一緒に行きましょう!」
にこ「………」ジトー……
希「いやーん!そんなに熱い視線注がれたらウチ火傷してまうやん!」
ギィィィ……!
ガッ!
にこ「……っ足どけなさいよ!」グググッ
希「いいやん最後ぐらいみんなで行きたい!!」
にこ「………!」ググッ……
絵里「にこ……」
にこ「……はぁ」
クルッ
にこ「行ってきます」
にこママ「行ってらっしゃい、私たちも後か向かうわね」
こころ「お気をつけて!」
ここあ「行ってらっしゃーい!」
コタロウ「しゃーい」ピコッ
496 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:38:27.60 ID:7faCPDqA0
テクテク
希「相変わらずにこっちは素直じゃないなぁ」
にこ「あんたがしつこいから仕方なくよ仕方なく」
絵里「……ふふ」
にこ「何笑ってんのよ」
絵里「いや……」
497 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:39:36.71 ID:7faCPDqA0
絵里「もっと早くから一緒に行けばよかったなぁって」
にこ「………」
希「………」
絵里「……?2人ともどうしたの?」
にこ「……朝からしんみりさせんじゃないわよ」
希「そんなことを言うにこっちにはワシワシの刑が」ワシワシ〜
にこ「亜里沙ガード」スッ
亜里沙「……え?」
希「っく……卑怯な!」
にこ「あっはっは!勝つためならどんな手でも使って見せるわ!」
希「さて、茶番はこの辺にして行こっか、えりち、亜里沙ちゃん」
絵里「ええ」
亜里沙「は…はい!」
にこ「ちょ……!ここで終わったらにこがただの悪者になっちゃうじゃない!」
希「はー緊張するなぁ今日」
亜里沙「それなら人という字を……」
絵里「手に書くのよ?」
亜里沙「わかってるよ!もうっ!」プクーッ……!
希「あはは!プニプニ〜」プニプニ
絵里「ほんとね」プニプニプニプニプニ
にこ「話を聞けー!!」
498 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:40:55.22 ID:7faCPDqA0
真姫宅前
凛「真姫ちゃん遅いにゃ〜」
花陽「いつも早いのにね」
凛「緊張で家から出られなくなったりして」ニシシ
花陽「流石にそれはないと思うけど……」
ガチャッ
真姫「……おはよう」
凛花陽「おはよう!」
凛「真姫ちゃん遅かったにゃ〜」
花陽「その手に持ってるのは……?」
真姫「2人にってママが」
凛「なになに!食べ物?」
真姫「………ッ……ょ」ボソッ
凛花陽「?」
真姫「〜〜〜!!」
真姫「カツサンドよ!」バッ
凛花陽「………」ポカーン……
凛「………ダジャレ?」
真姫「ーー/////」カァァッ!
499 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:42:42.61 ID:7faCPDqA0
花陽「……わ、わー!すごく美味しそう!」
花陽「頂いちゃっていいの?」
真姫「え……ええ」
花陽「いただきまーす!」パクッ!
花陽「……っ!」モキュッ!
真姫「……どう?」
花陽「………お」
花陽「おいひぃ……」パァァァァ!
真姫「……と、当然じゃない!うちのママが作ってるんだから」クルクル
凛「凛も凛も!」バッ
真姫「ちゃんとあるからあわてないの」
凛「早く!早く!」
真姫「……というか花陽、あなたメガネ……」
花陽「う、うん……変……かな?」
真姫「……に、似合ってるわ」
花陽「……!えへへ」へニァ
真姫「………////」カァァ…!
凛「おいしーにゃー!」
500 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:43:54.24 ID:7faCPDqA0
集合場所
穂乃果海未ことり雪穂「……!」ピタッ
絵里希にこ亜里沙「!」ピタッ
凛花陽真姫「!」ピタッ
監督「………お前ら仲良いな」
ヒデコ「3グループ同時だったね…」
フミコ「さ!このバスだよみんな!」
ミカ「乗り遅れないようにね〜」
穂乃果「……よし!行こう!」
みんな「おー!!」
ブロロロ
穂乃果「あーーー!!!花陽ちゃんコンタクトだ!!」
ことり「かわいい!」
花陽「えへへ…!ありがと!」
501 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:46:05.18 ID:7faCPDqA0
決勝戦スタジアム
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
角間「さーついにこの日がやってまいりました!!」
角間「フットボールフロンティア決勝、UTX高校vs音の木坂高校!!」
角間「この組み合わせは地区予選決勝での組み合わせと全く同じですが……」
角間「その際は音の木坂が見事勝利を掴みました!……がしかし、それから両チームがどれほど腕を上げたのかが気になるところです!」
角間「優勝という栄光を手にするのはどちらのチームだぁ!?」
502 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:46:58.71 ID:7faCPDqA0
音の木坂ーー!!!がんばれー!!
生徒会長ー!!
ワーーーーー!!!!
穂乃果「すっご……!」
希「エリチ人気者やん」ニヤニヤ
絵里「お堅い生徒会長がサッカーしてるって物珍しさでしょ」
にこ(え?こいつファンクラブあること知らないの?)
希(前に言ったら「はいはい、そんなドッキリには引っかからないわ」って流された)
にこ「……はらしょー」
おっちゃん「穂乃果ちゃーん!!!がんばれよぉ!!」
おばちゃん「負けんじゃないよ!!」
穂乃果「商店街のみんなも!」
海未「ふふ、賑やかですね」
ことり「人……人……人……」スッスッ
雪穂 ゴクゴクゴク…!
穂乃果「みんなーー!!!!応援よろしくぅ!!!」
ワーーーーー!!!!!
真姫(……人)ゴクッ
503 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:48:24.53 ID:7faCPDqA0
音の木坂サイド
穂乃果「………」スゥ……ハァ……
海未「穂乃果、大丈夫ですね」
穂乃果「……うん!」
希「……?向こうに知らない子がいる」
絵里「髪が長いし……女の子かしら」
にこ「なに、助っ人呼んでるの?」
花陽「それについてはこっちはなにも言えない気が……」アハハ…
真姫「わざわざ決勝戦に出すぐらいだから実力はあるわよね」
ことり「……うん、どうしよう」
穂乃果「それについては前回と同じ!」
穂乃果「今は考えても仕方ないよ!目の前のことに全力を尽くそう!」
みんな「おーー!!!」
海未「…………」
海未「真姫、凛、ちょっといいですか?」
真姫「?」
凛「にゃ?」
504 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:49:43.85 ID:7faCPDqA0
監督「リーダー、試合前に一言頼む」
穂乃果「はい!」
穂乃果「みんな聞いて!」
バッ!
穂乃果「………」
みんな「………」
穂乃果「えーっと……」
海未「……穂乃果?」
穂乃果「えへへ、ごめんね、なんて言えばいいのか………」
にこ「久しぶりに頭使うから錆びついてんじゃないの?」ニヤニヤ
凛「にこちゃん錆止め使う?」
にこ「にこじゃなくて!!」
希「凛ちゃん、錆止めじゃ故障してるものは治らんよ?」
にこ「だぁれが故障よ!!にこはバリバリの受験生!!」
凛「あーそっかぁ……!さすが希ちゃん!」ハッ…!
にこ「納得してんじゃないわよ!!」クワッ!
穂乃果「……ふふ、そうだね、そうしよう」クスクス
みんな「?」
505 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:50:33.74 ID:7faCPDqA0
穂乃果「みんな」
穂乃果「特別なことは何もいらない」
穂乃果「いつも通り、悔いの無いよう全力を出しきろう」
希「………」
穂乃果「勝つよ!!」
みんな「おー!!」
506 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:51:32.35 ID:7faCPDqA0
UTXサイド
ツバサ「あぁ……!待ちに待ったこの試合!」
エレナ「浮かれすぎだバカ」
あんじゅ「エレナは楽しみじゃないの?」
エレナ「……楽しみだ」
あんじゅ「ふふ、正直でよろしい」
507 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:52:54.53 ID:7faCPDqA0
MF3「…えぇ!?これ買うためだけに朝早起きしたんっすか!?」
MF1「紅茶などコンビニで買えばいいではないですか」
DF2「……!」ジュゥゥゥ……!!
プハァッ
DF2「わかってへんなー2人とも」
DF2「あのお店にしか出せへん味っていうのがあるんよ」
MF2「でも朝早起きして買うほどじゃなくないすか?」
DF2「そんなん買ってみんとわからんやん」
DF2「やらずに後悔するよりやって後悔した方が気持ちええやろ?」
MF1「……一瞬でもかっこいいと思ってしまった自分を殴りたいです」
DF2「おうおう、ようやくウチの良さがわかってきたか」
DF1「うわー……すごくわかりやすく調子に乗ってる……」
MF2「お前はどう思う?」トントン
GK「………!」ペラッ
みんな「……」ジッ
GK「……ぁ……えと……」ビクッ
GK「……か、カッコいいです……」
DF2「さっすがかわええ後輩や!!」ワシャワシャ!
GK「あわわわわ……!」ボサァッ
508 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:53:58.66 ID:7faCPDqA0
あんじゅ「みんな、準備はいいかしら?」
ツバサ「あの日のリベンジを、今日果たすわよ」
みんな「おお!!」
???「ボクは初めから出てもいいのかな?」
ツバサ「あなたは途中からって言ったでしょ」
ツバサ「くれぐれも、油断しないこと」
???「神の前には全て無力さ」
ツバサ「………」ハァ……
DF1「高校に入る前にはそれ治しなよ?アフロちゃん」
アフロちゃん?「……アフロではない!」
509 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:55:36.27 ID:7faCPDqA0
アフロちゃん?「ボクの名前はアフロディだ!!」
MF2「はいはいアフロ」
MF1「アフロさん大人しくしていてくださいね」
MF3「アフロちゃん!」
DF2「アフロ」
GK「………アフロ」
アフロディ「アフロじゃない!!」
お姉さん「…………」
お姉さん(さぁ、どうなる……)
FW
絵里、真姫
MF
海未、ことり、にこ、希
DF
凛、花陽、雪穂、亜里沙
GK
穂乃果
510 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:56:45.26 ID:7faCPDqA0
ザッ
ツバサ「………」
穂乃果「………」
角間「両者向かい合い、言葉を交わさず見つめてっています!!」
角間「もはや言葉など不要!!語るならばボールで語り合おうということでしょうか!!」
ツバサ穂乃果(いや普通に緊張してるだけ……)
角間「コイントスの結果、UTX高校ボールでスタートいたします!」
ツバサ「………よろしく」 スッ
穂乃果「………よろしくお願いします」ガシッ!
511 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:57:50.10 ID:7faCPDqA0
観客席
穂乃果ママ「ほら!みんなこっちよ!」
海未ママ「もう始まりますね」
ことりママ「どんな試合を見せてくれるのかしらね」
にこママ「こら!ここあ、じっとしてなさい。こころはコタロウのことお願いね」
希ママ「ん〜……お酒足りるかなぁ…」ガサゴソ
絵里ママ「……没収」ガサッ
希ママ「そ、そんなぁ〜……!!」
凛ママ「勝てるかな〜」
真姫ママ「大丈夫よ、カツサンド差し入れてあげたから」
花陽ママ「……ダジャレ〜?」
凛ママ「ちょっと寒いな」
真姫ママ「なによ!」
穂乃果ママ「ほらほら!もう始まるみたいよ!」
512 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:58:28.49 ID:7faCPDqA0
角間「両者配置につきました!因縁の対決を制すのはいったいどちらのチームだぁ!?」
ベンチ
ヒデコ「あれ…?このぬいぐるみ何?」
ミカ「あー、それ希先輩のだよ」
ミカ「カバンから落ちてたからそこに置いてるんだ」
ヒデコ「なんでぬいぐるみ?」
フミコ「わかんないけどご利益ありそうじゃない?」
ヒデコ「それもそうだね!置いとこう!」
513 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 03:59:21.99 ID:7faCPDqA0
ザッ
ドクン……ドクン……ドクン……ドクン……
穂乃果「…………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「どうも、音の木坂の皆さん」
ツバサ「リーダーの綺羅ツバサよ」
ヒフミ「ウワァァ!!!」ドサッ
凛「あぁぁ!!!」ドサッ
花陽「きゃああ!!」ドサッ
ことり「ふぐぅ……!!」ドサッ
514 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 04:01:27.55 ID:7faCPDqA0
ツバサ「お願い……今更私たちが言えることじゃないかもしれないけど……信じて」
穂乃果「……」
穂乃果「わたしたち、決めたんです」
穂乃果「綺羅さんたちに本当のことを聞くまで信じようって!」
ツバサ「この前とは違う、正々堂々な勝負を!」スッ
穂乃果「よろしくお願いします!」ガシッ
515 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 04:02:27.86 ID:7faCPDqA0
あんじゅツバサ「はぁぁぁぁ!!!」バッ
ドキュルルルルルル!!!
あんじゅ「絶対に……!」ググググ
ツバサ「止める!」ググググ
角間「綺羅と優木がフォローに走っていたぁ!!」
穂乃果「……勝った?」
「「「「「……………」」」」」」
凛「ぃ〜〜〜〜!!!」
「「「「ぃやったぁぁぁぁ!!!!」」」」
海未「やった!やったんですよ穂乃果!」ガッ
穂乃果「い、痛い痛い!」
ことり「穂乃果ちゃぁん!」ガッ
穂乃果「ぎゃぁぁぁ!!!」ガクッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
516 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 04:03:27.47 ID:7faCPDqA0
角間「今……!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ツバサ「決勝で会いましょう!」スッ
穂乃果「は、はい!」ガシッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「………」ブルッ……!
ピーーーーーーーーーー!!!!
ドッ
角間「試合開始で……」
海未「ことり!右サイド……」
517 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 04:04:36.12 ID:7faCPDqA0
ドキュッ!!!
ドシュルルルル………!!!
海未「………」
海未「…….は?」クルッ
518 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 13:59:57.61 ID:7faCPDqA0
シュルルルルルル………!
ズズッ……!
穂乃果「……っぐ……!」シュゥゥゥゥ……
角間「…………」
角間「…………な」
519 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:00:47.97 ID:7faCPDqA0
角間「何というスピードだぁぁ!!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「目にも留まらぬ電光石火、シュートを放つもキーパー高坂見事にキャッチ!!」
角間「これは宣戦布告かぁ!?」
花陽「い、一瞬でゴールまで……」
絵里「面白いじゃない」
ツバサ「さぁ………始めましょう」ニッ
穂乃果「……っ」ゾクッ
520 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:01:42.83 ID:7faCPDqA0
絵里ママ「……敵は随分厄介みたいね」
希ママ「そうよぉ〜、ボール3つ使うなんて反則よぉ〜!」ヒック…!
絵里ママ(いつのまに……)
穂乃果「海未ちゃん!」ドッ!
海未「はい!」トッ
角間「不意打ちを食らいながらも音の木坂、すぐさま反撃の体制!!」
海未「凛!真姫!」ドッ!
真姫「ええ!」トッ
凛「まっかせるにゃー!」タッタッタッ
ツバサ「……!これは……」
角間「ディフェンス陣営から星空が飛び出していましたぁ!!奇襲を読んでいたのかぁ!?」
真姫「凛!いくわよ!」
凛「うん!」
521 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:02:40.09 ID:7faCPDqA0
グッ グッ
ダンッ!ダンッ!
グルグルグル グルグルグル
バッ…!
ドキュッ!!!!
真姫凛【ファイアトルネードDD!!】
ゴォォォォォォォォォ!!!!
522 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:03:45.18 ID:7faCPDqA0
角間「鮮やかなカウンタァァァァ!!!」
角間「前回決勝ゴールを決めたこのシュート、止めることができるのかぁ!?」
GK「………」
あんじゅ「前回だって」クスッ
GK「……」スゥ………ハァ…………
ギラッ……!
523 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:04:36.08 ID:7faCPDqA0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
他人と関わるのが苦手だった
嫌いではない
ただ………一人の方が楽だった
GK「……今なんて……」
お姉さん「だからさ」
524 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:05:32.21 ID:7faCPDqA0
お姉さん「君をこのチームから外してもいいかなって」
GK「……嫌です」
お姉さん「でも力不足でしょ?」
GK「……っ」
お姉さん「……ほら、止めてみなよ」ザッ
ドキュッ!!
GK【フルパワーシールド!】
ギュルルルルル!!!!
バリィン!
GK「きゃぁ!!」ブワァ……!
ゴロゴロゴロ……ドサッ!
シュルルルル………!
テンテンテン………
525 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:06:46.83 ID:7faCPDqA0
お姉さん「……じゃ、新しいキーパー探しとくね」スタスタ
GK「……っ待ってください……!!」ズズッ……
お姉さん「……」スタスタ
GK「待って!!」ズズッ
お姉さん「……」スタスタ
他人と関わるのは苦手だ
相手が何を考えてるのかわからないし、気を使うのは疲れる
…………でも
『あなたの目、隠れて見えないわ』
『同じ一年生同士、もっと私にも頼ってよ!』
このチームは、不思議とそれを感じさせない
ここ(GK)は………私の居場所
ここ(GK)が………私の居場所
私の………
526 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:07:33.21 ID:7faCPDqA0
居場所(ナワバリ)
ゾクッ……!
お姉さん「……!」クルッ
GK「……あと一本だけ、お願いします」ムクッ
お姉さん「……負けたら?」
GK「二度とこのチームのキーパーはしません」
お姉さん「……いいね」ジャリッ
527 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:08:13.93 ID:7faCPDqA0
お姉さん「はぁっ……!!」ドキュッ!!
ゴォォォォォォォォオ!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
528 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:09:12.61 ID:7faCPDqA0
ゴォォォォォォォォオ!!!!!
凛真姫「決まれ!!」
穂乃果「いっけー!!!」
GK「………」
GK(私の居場所を侵すのは、何であっても許さない)
DF1「止めちゃえー!」
GK「………」バッ…!
GK【ビーストファング!!】
ガブゥッ……!!
529 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:10:17.10 ID:7faCPDqA0
シュルルルルルル………
GK「……」パシッ
角間「……と、止めたぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「さすがはUTX!!前回の借りをしっかりと返してきました!!」
あんじゅ「ふふふ」ニコニコ
真姫「……完璧に……」スタッ
凛「……止められた……」スタッ
絵里「……!二人とも切り替えて!ディフェンス!」
真姫凛「……!了解!」ダッ!
GK「お願い……します!」ドッ
ポーン……!
530 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:11:28.76 ID:7faCPDqA0
トッ
角間「ボールは統堂が抑えました!」
エレナ「さぁ、攻守交代だ」
花陽「…!」
花陽(まさか…前回の借りを返すためにわざとシュートを……?)
にこ「ことり!」ダッ!
ことり「うん!」ダッ!
にこ(……こころ、見てなさい)チラッ
エレナ「よそ見などしていていいのか?」
にこ「……お気遣いどうも!」バッ
にこ【スピニングカット!】
ズシュゥゥゥゥ………!!!
ブワァァァァァァ!!!!
エレナ「……甘いな」ダッ
ブワァァ……!
角間「なんと統堂、必殺技をものともしない正面突破ぁ!!」
にこ「……」ニヤッ
531 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/17(水) 14:14:07.20 ID:7faCPDqA0
ことり「はぁぁ!!」ズザザッ!!
エレナ「ほぅ……!」
角間「矢澤の必殺技が目隠しになり反応が遅れたかぁ!?本命は南のスライディングだぁぁ!!」
にこ「獲った……!!」
凛「いっけー!」
エレナ「……だが」
エレナ「惜しいな」フフ
希「…!!にこっち!ことりちゃん!違う!!」
にこことり「え?」
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